JP2017107131A - 表示装置 - Google Patents

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暁彦 宇津木
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暁彦 宇津木
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Abstract

【課題】立体像の解像力を低下させることなく、低コストで裸眼立体視を行うことが可能な表示装置を提供する。【解決手段】表示装置は、複数のレンズと、画像を表示する表示部と、前記レンズ毎に前記レンズと前記表示部との間の光学的距離を変更する変更部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関する。
裸眼立体視を実現する技術として、インテグラル・フォトグラフィ(IP)方式等の表示装置が知られている(例えば特許文献1)。裸眼立体視を実現する表示装置では解像度が低いという問題が知られている。
特開2008−139524号公報
本発明による表示装置は、複数のレンズと、画像を表示する表示部と、前記レンズ毎に前記レンズと前記表示部との間の光学的距離を変更する変更部と、を備える。
第1の実施の形態に係る表示装置1の斜視図である。 表示装置1により観察される像を説明する模式図である。 表示面111に印刷される画像の説明図である。 奥行きDが局所的に一定である立体像130を複数の視点α、β、γに対して見せるための、印刷画像の必要条件を表す図である。 距離Dが局所的に一定である場合に、高解像の立体像130を観察するための充分条件を表す図である。 マイクロレンズ121eによる光の屈折を表す図である。 第2の実施の形態に係る表示装置1001の構成を示す模式図である。 マイクロレンズアレイ製造装置1002の構成を模式的に示すブロック図である。 第3の実施の形態に係る表示装置2001の構成を示す模式図である。 第4の実施の形態に係る表示装置3001の構成を示す模式図である。 第5の実施の形態に係る表示装置4001の構成を示す模式図である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る表示装置1の斜視図である。なお、以下の説明では、図1に示すxyz座標系を用いる。図1以外の図面に図示する座標系は、図1の座標系と同一である。
表示装置1は、表示部110と、マイクロレンズアレイ120とから構成される。表示部110は、部分画像が印刷された表示面111を有する。なお、図1では簡略化して図示しているが、表示面111は均一な平面ではなく、凹凸が存在する。マイクロレンズアレイ120は、複数のマイクロレンズ121a、121b、…を有する。複数のマイクロレンズ121a、121b、…は、xy平面上に二次元状に正方配列される。
表示面111には、複数の表示領域111a、111b、…が設けられている。1つの表示領域111aは、1つのマイクロレンズ121aに対応する。つまり、表示面111には、マイクロレンズ121a、121b、…の個数と同数の表示領域111a、111b、…が、マイクロレンズ121a、121b、…の配列と同一の配列で配置される。なお、マイクロレンズ121a、121b、…と表示領域111a、111b、…の個数は、必ずしも厳密に同一でなくてもよい。 例えば、マイクロレンズアレイ120の端部において、対応する表示領域が存在しないマイクロレンズがいくつか存在してもよい。また、逆に、表示面111の端部において、対応するマイクロレンズが存在しない表示領域が存在してもよい。
観察者10は、表示装置1を−z方向から観察する。マイクロレンズアレイ120は、表示面111と観察者10との間に設置される。観察者10は、マイクロレンズアレイ120を介して表示面111を観察する。観察者10は、複数の表示領域111a、111b、…を、それぞれ対応するマイクロレンズ121a、121b、…を介して観察する。
図2は、表示装置1により観察される像を説明する模式図である。表示装置1は、観察者10がマイクロレンズアレイ120から距離D2だけ離れた位置から表示装置1を観察することを想定して構成されている。観察者10は、表示装置1を介して、虚像である立体像130を観察することができる。例えば、立体像130のある一部分130aは、観察者10側から、対応するマイクロレンズ121aの主面から距離Daだけ奥にあるように見える。また、別の一部分130bは、観察者10側から、対応するマイクロレンズ121bの主面から距離Dbだけ奥にあるように見える。
立体像130の一部分130aに対応する表示領域111aは、マイクロレンズ121aの主面から距離Laだけ奥に設けられている。距離Laは、距離Daに対応する距離である。別の一部分130bに対応する表示領域111bは、マイクロレンズ121bの主面から距離Lbだけ奥に設けられている。距離Lbは、距離Dbに対応する距離である。
以上のように、表示装置1は、それぞれ異なる奥行き(距離La、Lb、…)を持たせた複数の表示領域111a、111b、…を、それぞれ異なるマイクロレンズ121a、121b、…を介して観察させることで、立体像130を観察できるように構成されている。
次に、表示面111の形成方法について説明する。表示面111を形成するために、再生される立体像130の立体像データを用意する。立体像データは、平面画像データと、距離データとを含む。平面画像データは、通常の二次元画像である。距離データは、立体像130の複数の部分について、その部分の奥行き(距離)を二次元状にマップしたデータである。例えば、マイクロレンズ121a、121b、…ごとに距離Dを二次元状にマップしたデータである。
立体像130として実在の被写体の像を観察させる場合、平面画像データは、その被写体を、周知のカメラにより撮像したデータとする。距離データは、その被写体の立体形状を、周知の技術により測定したデータとする。被写体の立体形状を測定する技術としては、例えばToF(Time of Flight)法や、多視点画像の視差に基づく測定法が周知である。また、立体像130をCG技術で作成された像とすることもできる。
なお、実在の被写体の像を立体像130として観察させる場合、観察される立体像130は、その実在の被写体の像そのものでなくてもよい。例えば、被写体の立体形状を測定した結果の相似形としてもよい。また、奥行き方向について実際の被写体の立体形状を拡大したり縮小した像としてもよい。
図3は、表示面111に印刷される部分画像の説明図である。図3の紙面左側には、平面画像データによる平面画像160を示している。また、図3の紙面右側には、表示部110の表示面111の平面図を示している。なお、ここでは表示面111に平面的に印刷される部分画像について説明する。表示領域111a、111b、…ごとに設定される距離La、Lb、…(表示面111の凹凸)については、その後に説明する。
前述の通り、表示面111には、複数のマイクロレンズ121a、121b、…に対応する複数の表示領域111a、111b、…が設けられている。1つの表示領域111aは正方形の形状を有している。以下の説明では、表示領域111aの一辺の長さを、Sと表記する。複数の表示領域111a、111b、…は、それぞれが独立した領域であり、互いに重複していない。例えば、図3右に図示した、表示領域111cと、表示領域111cに隣接する表示領域111dに注目する。表示領域111cと表示領域111dは、それぞれ表示面111上の異なる領域であり、互いに重複していない。
表示領域111cには、図3左の平面画像160から切り出した所定範囲の画像を、縦S、横Sのサイズに縮小した部分 画像が印刷される。以下、この所定範囲の決定方法について詳述する。なお、説明を簡単にするため、表示面111と平面画像160は相似の関係にあると仮定する。すなわち、表示面111のサイズをW1×H1、平面画像160のサイズをW2×H2と表記した場合、W1×α=W2、H1×α=H2(αは1より大きい所定の係数)という関係が成り立つ。
まず、図3右に図示した表示領域111cの中心の座標(x1,y1)に対応する平面画像160の座標(x11,y11)を決定する。座標(x11,y11)は、表示面111全体と座標(x1,y1)との相対的な位置関係が、平面画像160全体と座標(x11,y11)との相対的な位置関係と一致するように決定される。例えば、座標(x1,y1)が表示面111の中央であれば、座標(x11,y11)は平面画像160の中央になる。
次に、平面画像160に、座標(x11,y11)を中心とした正方形の領域160cを設定する。以下の説明では、領域160cの一辺の長さを、幅Wと表記する。平面画像160全体の幅をマイクロレンズアレイ120全体の幅と同程度とした場合、領域160cの幅Wは次式(1)により定められる。
W=S/(L×(1/D + 1/D2)) ・・・(1)
上式(1)において、D2はマイクロレンズアレイ120から観察者10までの想定距離(図2)、Lは表示領域111cに対応するマイクロレンズの主面から表示領域111cまでの距離、Dは表示領域111cに対応するマイクロレンズから立体像130までの距離である。幅Wは表示領域111a、111b、…ごとに決定され、表示領域111a、111b、…同士で幅Wが異なることもある。このように、表示領域111a、111b、…の各々に対して、平面画像160上の対応する領域を定めることができる。
なお、領域160cが平面画像160全体に占める割合は、表示領域111cが表示面111全体に占める割合よりも大きくなるので、平面画像160に定められた領域同士は互いに重複する。例えば、図3に示した隣接する表示領域111c、111dにおいて、それぞれ対応する領域160c、160dは互いに重複する。つまり、表示領域111a、111b、…には、単に平面画像160をタイル状に切り取った画像が印刷されるのではない。表示面111は、マイクロレンズアレイ120を介さずに見ると、平面画像160とは大きく異なって見える。
表示領域111cには、以上のようにして決定された領域160cの内容を、表示領域111cのサイズに縮小した部分画像が印刷される。これを、全ての表示領域111a、111b、…について行うことで、表示面111が形成される。なお、マイクロレンズ121a、121b、…の収差によりマイクロレンズ121a、121b、…内に観察される立体像130が歪む場合には、表示領域111a、111b、…に印刷する部分画像を、その歪みをキャンセルする形状に補正すればよい。
次に、表示領域111a、111b、…の距離La、Lb、…の決定方法について説明する。マイクロレンズ121aの主面から表示領域111aまでの距離Laと、マイクロレンズ121aの主面から立体像130の一部分130aまでの距離Daと、マイクロレンズ121aの焦点距離fは、次式(1)に示す関係がある。
1/La = 1/Da + 1/f ・・・(1)
マイクロレンズ121aの主面から立体像130の一部分130aまでの距離Daと、マイクロレンズ121aの焦点距離fは既知である。従って、上式(1)に距離Daと焦点距離fとを代入すれば、距離Laを決定することができる。距離Lb、…についても同様である。例えば、立体像130の横幅が数十cm、幅Sが数mm、マイクロレンズ121aの焦点距離fが1cm程度、距離Daが1cm〜数十cmであれば、距離Laはマイクロレンズ121aの焦点距離fよりも少し小さい程度になる。
各々の表示領域111a、111b、…は、例えば周知の立体印刷技術を用いて印刷された印刷媒体とする。立体印刷技術の一例としては、紙を積み重ねて貼り合わせる技術を用いることができる。
以下、表示装置1により立体像130を観察できる原理について説明する。
図4は、奥行きDが局所的に一定である立体像130を複数の視点α、β、γに対して見せるための、印刷画像の必要条件を表す図である。図4では、A、B、Cの3つの文字を、模式的に立体像130の一部分130eであるものとしている。奥行きDの位置にA、B、Cが観察されるためには、視点α、β、γからマイクロレンズ121eの中心を通して観察した時に、視点αからはA、視点βからはB、視点γからはCが観察される必要がある。
ここで、マイクロレンズ121eに近いほど視差が小さいので、立体像130よりもマイクロレンズ121eに近い位置にある表示領域111eに印刷すべき画像は、立体像130を縮小した画像である。例えば図4では、表示領域111eに、縮小されたA、B、Cを印刷する。図4を見れば明らかなように、その縮小率は次式(2)で与えられる。
K3/K4 = L/D ・・・(2)
上式(2)において、K3は表示領域111eの幅、K4は立体像130の一部分130eの幅である。
図5は、距離Dが局所的に一定である場合に、高解像の立体像130を観察するための充分条件を表す図である。視点αから高解像の立体像130を観察するためには、実線30で表される光が、点線40で表される光に、視点α近傍において一致すればよい。ここで、実線30で表される光は、視点αからマイクロレンズ121e、121fを通して表示面111を見た時に見える光である。すなわち、実線30で表される光は、表示面111で反射し視点αに到達する表示光である。また、点線40で表される光は、立体像130が実在し、かつ、マイクロレンズアレイ120が無い仮想的な系で、視点αから、マイクロレンズ121e、121fの位置に空いた穴を通して立体像130を観察したときに見える光である。すなわち、点線40で表される光は、虚像である立体像130から視点αに向けて発せられる光である。
表示面111には立体像130が縮小されて印刷されている。マイクロレンズアレイ120を通してそれを観察すると、光学系に応じた倍率でそれが拡大されて観察される。従って、光学系を適切に設定すれば、実線30で表される光を、点線40で表される光に、視点α近傍において一致させることは可能である。
高解像の立体像130を観察するための光学条件を具体的に求める。まず、各変数を次のように定義する(図5参照)。
K1:立体像130が実在し、かつ、マイクロレンズアレイ120が無い仮想的な系で、視点αから、マイクロレンズ121eの位置に空いた穴を通して立体像130を観察したときに見える立体像130の一部分130eの幅
K2:上記立体の部分を縮小して印刷される画像の幅
D2:マイクロレンズアレイ120と視点αとの距離
S:マイクロレンズ121eの幅
定義より、次式(3)が成立する。
S/W = K2/K1 ・・・(3)
上式(2)、(3)より、次式(4)が成り立つ。
L/D = K2/K1 ・・・(4)
また、図5より、次式(5)が成り立つ。
S/D2 = K1/(D+D2) ・・・(5)
図6は、マイクロレンズ121eによる光の屈折を表す図である。点α2と各変数を次のように定義する。
α2:マイクロレンズ121eについて、視点αと共役な点
D3:α2とマイクロレンズアレイ120との距離
f:マイクロレンズ121eの焦点距離
すると、レンズの公式により、次式(6)が成立する。
1/D2 + 1/D3 = 1/f ・・・(6)
また、図6より明らかに次式(7)が成り立つ。
S/D3 = K2/(D3−L) ・・・(7)
以上の式(4)〜(7)により、光学条件として上式(1)が導出される。つまり、上式(1)が成立するようにマイクロレンズアレイ120を構成すれば、高解像の立体像130を観察することができるということである。本実施形態では、上式(1)を満たすようマイクロレンズアレイ120を構成しているので、高解像の立体像130を観察することができる。
平面画像データを縮小して印刷画像を作成する際の、縮小率について説明する。図5において、表示領域111eに印刷される幅K2の部分画像を幅Sに拡大し、マイクロレンズ121eの場所に、マイクロレンズ121eの代わりにその拡大画像を設置すると、視点αからの見え方は保持される。全てのマイクロレンズ121a、121b、…についてこの変換を行うと、立体像130は平面画像として観察される。そして、その平面画像の幅はマイクロレンズアレイ120と同じである。この事から、マイクロレンズアレイ120と同じ幅の平面画像のサイズと、印刷画像のサイズとの比率は、次式(8)で与えられることがわかる。
K3/K4 = K2/S ・・・(8)
上式(4)、(5)、(8)により、次式(9)が導出される。
K3/K4 = L(1/D + 1/D2) ・・・(9)
つまり、上式(2)のように縮小率を決定すれば、マイクロレンズアレイ120を介して立体像130が観察される。
なお、以上の説明は、立体像130の距離D(奥行き)が局所的に一定であるという前提を置いている。本実施形態では、距離Lをマイクロレンズ121a、121b、…ごとに調整することにより、立体像130の距離Dの変化に対応する。同一のマイクロレンズを通して観察される立体像130の距離Dは一定になるが、各マイクロレンズ121a、121b、…周辺の広い範囲内で特に顕著な画像構造がある箇所における奥行きを距離Dとして採用すれば、十分な精度で立体像130を観察させることが可能である。
例えば、領域160c(図3)に対応する距離Dとして、領域160c内で特に顕著な画像構造がある箇所の奥行きを採用する。ここで、顕著な画像構造とは、例えば顔の輪郭線のように、背景と前景とで奥行きが大きく変化する部分や、コントラストが大きい部分等、観察者10の注目を引きやすい部分を指す。なお、距離Dを決定するために、領域160cよりも大きい範囲、または小さい範囲を参照するようにしてもよい。すなわち、距離Dを参照する範囲は、領域160cと同一でなくてもよい。
上述した第1の実施の形態による表示装置によれば、次の作用効果が得られる。
(1)表示部110は、複数の表示領域111a、111b、…の各々に、観察者10に虚像として観察される所定の立体像130の一部分130a、130b、…に対応する部分画像を表示する。複数のマイクロレンズ121a、121b、…は、複数の表示領域111a、111b、…の各々に対応し、光軸方向における表示領域111a、111b、…との光学的距離が、光軸方向における表示領域111a、111b、…に対応する立体像130の一部分130a、130b、…との距離Dに対応する。このようにしたので、高解像の立体像を観察させることができる。また、複数のマイクロレンズ121a、121b、…を有するマイクロレンズアレイ120は周知の方法で容易に且つ低コストで製造することができるので、表示装置1の製造に必要なコストは低く抑えられる。
(2)複数の表示領域111a、111b、…のうちの互いに隣接する第1および第2の表示領域111c、111dが、それぞれ表示する第1および第2の部分画像は、それぞれ立体像130の平面画像160に設定された互いに重複する第1および第2の範囲160c、160d内の画像を縮小した画像である。このようにしたので、個々のマイクロレンズ121a、121b、…を通して観察される立体像130の一部分130a、130b、…は、互いに重複する箇所が存在し、滑らかに繋がった単一の立体像130を観察させることができる。
(3)第1および第2の範囲160c、160dは、それぞれ、対応する立体像130の一部分とマイクロレンズとの距離Dに応じた大きさの範囲である。このようにしたので、距離Lが異なっていても、違和感なく立体像130を観察させることができる。
(4)表示領域111a、111b、…に対応する立体像130の一部分130a、130b、…とマイクロレンズ121a、121b、…との距離が大きいほど、表示領域111a、111b、…とマイクロレンズ121a、121b、…との間の光学的距離が大きい。このようにしたので、立体像130の基となる距離データの通りに立体像130を観察させることができる。
(5)表示領域111a、111b、…の高さを個別に設定し、マイクロレンズ121a、121b、…の光軸方向(z方向)におけるマイクロレンズ121a、121b、…と表示領域111a、111b、…との距離を変化させることで、表示領域111a、111b、…とマイクロレンズ121a、121b、…との間の光学的距離を変化させた。このようにしたので、マイクロレンズアレイ120は同一のマイクロレンズを均一に並べたものにすればよく、容易に製造することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、マイクロレンズ121a、121b、…は同一平面に並べられており、表示領域111a、111b、…が個別の高さを有していた。本実施形態では、表示領域111a、111b、…を同一平面に設け、マイクロレンズ121a、121b、…が個別の高さを有するようにすることで、マイクロレンズ121a、121b、…の主面から表示領域111a、111b、…までの光学的距離を調節する。
図7は、第2の実施の形態に係る表示装置1001の構成を示す模式図である。表示部110の表示面111a、111b、…は、均一な平面である。マイクロレンズアレイ120が有する個々のマイクロレンズ121a、121b、…は、異なる高さを有している。なお、ここでの高さとは、z方向の厚みのことを指している。
例えば図7に図示したマイクロレンズ121aとマイクロレンズ121bとを比較すると、マイクロレンズ121aの方が、マイクロレンズ121bよりも高い。換言すると、観察者10からマイクロレンズ121aまでの距離D2aの方が、観察者10からマイクロレンズ121bまでの距離D2bよりも短い。
マイクロレンズ121aの主面から表示領域150aまでの距離Laは、マイクロレンズ121bの主面から表示領域150bまでの距離Lbよりも長い。これにより、マイクロレンズ121aに対応する立体像130の一部分130aは、マイクロレンズ121bに対応する立体像130の一部分130bよりも奥に位置するように見える。
図8は、マイクロレンズアレイ製造装置1002の構成を模式的に示すブロック図である。マイクロレンズアレイ製造装置1002は、上述した表示装置1001に用いるマイクロレンズアレイ120を製造する装置である。マイクロレンズアレイ製造装置1002は、複数のマイクロレンズカートリッジ1003、マイクロレンズ選択部1004、およびマイクロレンズ貼付部1005を備える。
複数のマイクロレンズカートリッジ1003には、それぞれ高さや焦点距離が異なるマイクロレンズが多数格納されている。例えば、マイクロレンズカートリッジ1003aには、所定の高さを有する所定の焦点距離のマイクロレンズが多数格納されている。マイクロレンズカートリッジ1003bには、マイクロレンズカートリッジ1003aに格納されているマイクロレンズとは異なる高さおよび/または焦点距離を有するマイクロレンズが多数格納されている。
マイクロレンズ選択部1004は、距離マップデータに基づき、複数のマイクロレンズカートリッジ1003から、上式(1)を満たすマイクロレンズを選択する。ここで距離マップデータとは、表示領域150ごとに距離Dを割り当てたデータである。マイクロレンズ貼付部1005は、マイクロレンズ選択部1004により選択されたマイクロレンズを、ガラス板などの透明な平面板材に貼り付ける。
上述した第2の実施の形態による表示装置によれば、第1の実施の形態による表示装置に加えて、更に次の作用効果が得られる。
(6)マイクロレンズ121a、121b、…の高さを個別に設定し、マイクロレンズ121a、121b、…の光軸方向(z方向)におけるマイクロレンズ121a、121b、…と表示領域111a、111b、…との距離を変化させることで、表示領域111a、111b、…とマイクロレンズ121a、121b、…との間の光学的距離を変化させた。このようにしたので、表示面111は表示領域111a、111b、…を均一に並べたものにすればよく、容易に製造することができる。
(第3の実施の形態)
本実施形態では、マイクロレンズ121a、121b、…と表示領域111a、111b、…とをそれぞれ同一平面に設けた。マイクロレンズ121a、121b、…と表示領域111a、111b、…との間の媒質の屈折率を電気的に変化させることにより、マイクロレンズ121a、121b、…の主面から表示領域111a、111b、…までの光学的距離を調節する。
図9は、第3の実施の形態に係る表示装置2001の構成を示す模式図である。表示装置2001は、表示部110と、マイクロレンズアレイ120と、制御部160とを備える。
表示部110の表示面111は、均一な平面である。マイクロレンズアレイ120が有するマイクロレンズ121a、121b、…は、光路長調整部122と、一対の透明電極123、124とを有している。マイクロレンズ121a、121b、…の高さは均一である。例えば図9において、マイクロレンズ121aから表示領域111aまでの物理的な距離(絶対距離)Lと、マイクロレンズ121bから表示領域111までの物理的な距離Lは等しい。
光路長調整部122は、一対の透明電極123、124により印加される電圧に応じて屈折率が変化する電気光学効果を有する物質により構成される。制御部160は、マイクロレンズ121a、121b、…ごとに、光路長調整部122に印加する電圧を調節する。つまり制御部160は、マイクロレンズ121a、121b、…ごとに、マイクロレンズ121a、121b、…を通過する光束の光学的距離を変化させる。
例えば、制御部160は、マイクロレンズ121aに対応する立体像130の一部分130aが、マイクロレンズ121bに対応する立体像130の一部分130bよりも手前側に位置するように見えるように、光路長調整部122に印加する電圧を調節する。
上述した第3の実施の形態による表示装置によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果に加えて、更に次の作用効果が得られる。
(7)マイクロレンズ121a、121b、…と表示領域111a、111b、…との間の媒質の屈折率を変化させることで光学的距離を変化させた。このようにしたので、マイクロレンズアレイ120および表示部110の製造が容易になる。また、同一構成のマイクロレンズアレイ120で様々な立体像130の表示に対応することができる。
(第4の実施の形態)
本実施形態では、マイクロレンズ121a、121b、…と表示領域111a、111b、…との物理的な距離(絶対距離)Lを動的に調節することにより、マイクロレンズ121a、121b、…の主面から表示領域111a、111b、…までの光学的距離を調節する。
図10は、第4の実施の形態に係る表示装置3001の構成を示す模式図である。表示装置3001は、表示部110と、マイクロレンズアレイ120と、制御部160とを備える。
表示部110の表示面111は、均一な平面である。マイクロレンズアレイ120が有する個々のマイクロレンズ121a、121b、…は、伸縮可能な支持部材170により固定されている。制御部160は、マイクロレンズ121a、121b、…を固定する支持部材170を、個別に伸縮させる。
例えば図10に図示したマイクロレンズ121aとマイクロレンズ121bとを比較すると、マイクロレンズ121aの支持部材170aが、マイクロレンズ121bの支持部材170bよりも伸びている。換言すると、観察者10からマイクロレンズ121aまでの距離D2aの方が、観察者10からマイクロレンズ121bまでの距離D2bよりも短い。
マイクロレンズ121aから表示領域111aまでの距離Laは、マイクロレンズ121bから表示領域111bまでの距離Lbよりも長い。これにより、マイクロレンズ121aに対応する立体像130の一部分130aは、マイクロレンズ121bに対応する立体像130の一部分130bよりも奥に位置するように見える。
上述した第4の実施の形態による表示装置によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
(第5の実施の形態)
本実施形態では、マイクロレンズ121a、121b、…の焦点距離を調節することにより、マイクロレンズ121a、121b、…の主面から表示領域111a、111b、…までの光学的距離を調節する。
図11は、第5の実施の形態に係る表示装置4001の構成を示す模式図である。表示部110の表示面111は、均一な平面である。マイクロレンズ121a、121b、…の高さは均一である。例えば図11において、マイクロレンズ121aから表示領域111aまでの物理的な距離(絶対距離)Lと、マイクロレンズ121bから表示領域111bまでの物理的な距離Lは等しい。
マイクロレンズアレイ120が有するマイクロレンズ121a、121b、…は、それぞれ異なる焦点距離を有している。図11では、マイクロレンズ121a、121b、…の曲率半径を調節することにより、マイクロレンズ121a、121b、…の焦点距離を調節している。
例えば図11に図示したマイクロレンズ121aとマイクロレンズ121bとを比較すると、マイクロレンズ121aの曲率半径が、マイクロレンズ121bの曲率半径よりも小さくなっている。換言すると、部分領域111bの方が、部分領域111aよりも大きく見える。これにより、マイクロレンズ121aに対応する立体像130の一部分130aは、マイクロレンズ121bに対応する立体像130の一部分130bよりも奥に位置するように見える。
上述した第5の実施の形態による表示装置によれば、第1の実施の形態と同様の作用効果に加えて、更に次の作用効果が得られる。
(8)マイクロレンズ121a、121b、…の焦点距離を変化させることで光学的距離を変化させた。このようにしたので、表示部110は均一な表示面111を有していればよくなり、表示部110の製造が容易になる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
立体像130が充分に解像する観察条件では、D<<D2なので、上式(2)を近似した次式(2a)を用いても良い。
W=S/(L/D) ・・・(2a)
(変形例2)
第3の実施の形態において、マイクロレンズ121a、121b、…自体を、印加される電圧に応じて、屈折率が変化する電気光学効果を有する物質により構成してもよい。この場合、光路長調整部122は不要になる。
また、マイクロレンズ121a、121b、…を、公知の液体レンズにしてもよい。
(変形例3)
第5の実施の形態において、マイクロレンズ121a、121b、…をフレネルレンズとしてもよい。
(変形例4)
上述した各実施の形態において、表示部110の表示面111を、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置により構成してもよい。特に、第3の実施の形態や、第4の実施の形態では、マイクロレンズ121a、121b、…から表示領域111a、111b、…までの光学的距離を動的に変化させることが可能なので、距離Dの分布が大きく異なる立体像130を切り替えて再生する(観察させる)ことができるようになる。
(変形例5)
第1〜第5の実施の形態では、それぞれ、マイクロレンズ121a、121b、…から表示領域111a、111b、…までの光学的距離を種々の方法で変化させていたが、これらの方法を任意の組み合わせで併用してもよい。例えば、マイクロレンズ121a、121b、…同士の高さを互いに異ならせつつ、同時に表示領域111a、111b、…同士の高さを互いに異ならせてもよい。また、マイクロレンズ121a、121b、…の焦点距離を互いに異ならせつつ、光路長調整部122により光路長も変え、更に、表示領域111a、111b、…の高さを互いに異ならせることもできる。これ以外の組み合わせも当然に可能である。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1、1001、2001、3001、4001…表示装置、111…表示面、111a、111b…表示領域、121a、121b…マイクロレンズ、122…光路長調整部、130…立体像

Claims (10)

  1. 複数のレンズと、
    画像を表示する表示部と、
    前記レンズ毎に前記レンズと前記表示部との間の光学的距離を変更する変更部と、
    を備える表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記表示部は前記レンズに対応した表示領域を複数有し、
    第1のレンズと第1の表示領域との間の第1の光学的距離と、第2のレンズと第2の表示領域との間の第2の光学的距離とが異なることにより、前記第1の表示領域に表示される第1の画像の虚像と、前記第2の表示領域に表示される第2の画像の虚像とが異なる位置に生成される表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、
    前記第1の光学的距離が長くなると、前記第1の表示領域に表示される第1の画像の虚像が生成される前記レンズの光軸方向の位置と前記レンズの位置との間の距離が長くなる表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置において、
    前記第1の表示領域と前記第2の表示領域とは隣接して配置され、
    前記第1の画像の一部と前記第2の画像の一部とは同じ画像である表示装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記変更部は、前記レンズの光軸方向における前記レンズの位置を変化させる駆動部を有する表示装置。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載の表示装置において、
    前記変更部は、前記レンズと前記表示部との間の媒質の屈折率を変化させる部材を有する表示装置。
  7. 複数のレンズと、
    画像を表示する表示部と
    前記レンズ毎に前記レンズの焦点距離を変更する変更部と、
    を備える表示装置。
  8. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記表示部は前記レンズに対応した表示領域を複数有し、
    第1のレンズの焦点距離と第2のレンズの焦点距離とが異なることにより、前記第1のレンズの第1の表示領域に表示される第1の画像の虚像と、前記第2のレンズの第2の表示領域に表示される第2の画像の虚像とが異なる位置に生成される表示装置。
  9. 請求項7または8に記載の表示装置において、
    前記変更部は、前記レンズの焦点距離を変化させることで前記レンズと前記表示部との間の光学的距離を変化させた表示装置。
  10. 請求項9に記載の表示装置において、
    前記レンズは、焦点距離が可変な液体レンズである表示装置。
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