JP2009057466A - ポリエステルのブレンド方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリエステルの極限粘度、ポリエステル中のジアルキレングリコール含有量及びポリエステル中のオリゴマー含有量の3種類の物性の中で、予め設定した規格値範囲内から外れる物性値を有するポリエステル、即ち物性の規格品外れを救済することにある。
【解決手段】ポリエステルの極限粘度、ポリエステル中のジアルキレングリコール含有量又はポリエステル中のオリゴマーの3つの物性値の1つの物性値を設定した規格値範囲内にするように2種以上のポリエステルをブレンドするポリエステルのブレンド方法。
【選択図】なし

Description

本発明は重合時に発生する極限粘度、ジアルキレングリコール含有量、オリゴマー含有量のばらつきを重合後の処理によって少なくするポリエステルのブレンド方法に関する。
近年、ポリエチレンテレフタレートを中心とするポリエステル製容器は、その優れた透明性、卓越した力学的物性、均衡のとれたガスバリヤ性及び優れた衛生性に着目され、醤油、ソース、食用油、ジュース、ビール、炭酸飲料等の食品容器や洗剤、化粧品、医薬品等の容器に使用され、目覚しい展開がなされている。しかし、エチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とするポリエステルは、ポリエステルの溶融重合時に極限粘度・ジエチレングリコール含有量・オリゴマー含有量がロット間で、ばらつく問題を抱えている。そして、極限粘度(IV)とジエチレングリコール(DEG)含有量のばらつきは、成形性・強度・ブロー成形時の延伸均一性・透明性に影響を及ぼすという弊害が生じ、ポリエステル容器の大きな欠点になっている。
また、オリゴマー(主成分は環状三量体、以下Cy−3と略称することがある)の含有量が多いと以下の問題がある。すなわち、ポリエチレンテレフタレート中に存在するオリゴマー又は繊維成形中に生成されるオリゴマーが、延伸ローラー、熱処理ローラー等に付着し、また、染色加工時にはスカムが発生して染色液を汚染するという問題がある。またフィルム製膜時には繊維と同様各種ローラーの汚染や、磁気テープにおけるいわゆるドロップアウト等、製品欠陥の原因になるという問題がある。更に、中空容器や工業用樹脂の成形時においては、成形金型を汚染したり、ベント部等にオリゴマーが付着し、ひけを起こしたりして、満足な外観状態の成形品が得られなくなる。加えて延伸、熱処理時に発生するオリゴマーが金型などに付着し、転写により成形品の透明性が著しく損なわれる等の、種々の問題もあった。
木材に関する品質管理方法としては、少なくとも水、硬化性材料および木材チップからなるチップ系混合物の品質管理方法であって、推定される混練操作中の木材チップの保水能力に基づいて水の配合割合を調整する。水の配合割合は、推定される混練操作中の木材チップの保水量を基準含水量とし、実際に混練操作される木材チップの含水量を求め、これら基準含水量と含水量の差に応じて調整されることが開示されているが(例えば特許文献1参照。)、ポリエステルの分野については、このような品質管理方法はいまだ提案されていない。本発明者等はこのような問題を解決する方法を提供するに至った。
特開2006−248006号公報
ポリエステルの極限粘度、ポリエステル中のジアルキレングリコール含有量及びポリエステル中のオリゴマー含有量の3種類の物性の中で、予め設定した規格値範囲内から外れる物性値を有するポリエステル、即ち物性の規格品外れを救済することにある。
極限粘度(IV)及びジアルキレングリコール(DAG)含有量及びオリゴマー(主成分は環状三量体)含有量の各設定した規格値範囲内にする事を満たすように、規格値範囲の外れ度合いに応じて異なるロットのブレンド率を選定し実施する。
すなわち本発明はポリエステルの極限粘度、ポリエステル中のジアルキレングリコール含有量及びポリエステル中のオリゴマー含有量の3つの物性値の少なくとも1つの物性値を設定した規格値範囲内にするように2種以上のポリエステルをブレンドするポリエステルのブレンド方法である。
極限粘度(IV)及びジアルキレングリコール(DAG)含有量及びオリゴマー(主成分は環状三量体)含有量の異なるロットを設定した規格値範囲内にする事を満たすようにするポリエステル樹脂、及びポリエステル成形物を提供することができる。本発明は、ポリエチレンテレフタレートをはじめ、ポリエチレンナフタレートやポリブチレンナフタレートなど、種々のポリマー骨格を有するポリエステルに適用可能である。
本発明のポリエステルのブレンド方法において、そのブレンドする形態においては特に限定はなく、溶融状態、溶液状態、ブロック状態、チップ状態などを挙げる事ができる。これらの中でも、常温で取り扱いが容易で計量にも容易なことからチップの形態で取り扱うことが好ましい。またポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレート(ポリブチレンテレフタレート)、ポリテトラメチレンナフタレート(ポリブチレンナフタレート)を挙げる事ができるが、市場に対する供給量が最も多いポリエチレンテレフタレートに対して用いる事が最も産業上の利用価値が大きい点で好ましい。
以下特に代表的なポリエステルであるポリエチレンテレフタレートについてそれぞれの方法について詳細に説明する。この際対象となるジアルキレングリコールはジエチレングリコール(DEG)となる。
(1)IV、DEG含有量、Cy−3含有量の3つの物性値についておのおの設定された規格値範囲に対して、1つの物性値がその設定された規格値範囲内になるようなブレンド方法について:
IV、DEG含有量、Cy−3含有量の3種の物性についておのおの設定した規格値範囲に対して、設定した規格値範囲を全て外れているポリエステルチップ(救済チップ1)を1種以上と、その救済チップ1の3種の物性値に対して少なくとも1つの物性値が規格値範囲に対して逆側に外れているポリエステルチップ(ブレンド相手チップ1)を1種以上の計2種以上のポリエステルチップを選ぶ。次に、IV、DEG含有量、Cy−3含有量の3種の物性値の内、その選定の際に参照した物性が設定した規格値範囲に入るように下記選定式によりブレンド率を選定し、物性値が規格値範囲内のポリエステルチップを作製する。具体的には下記選定式での結果付近で概略のブレンド率を選定し、一旦成形・物性測定を行い物性値が規格値範囲内にあることを確認する。測定した物性値が規格値範囲外の値となった場合など、必要に応じて再度双方のチップの物性測定を行ってからこの操作を繰り返し、規格値範囲内にする。
選定式: a×Wa=b×Wb
[aは救済チップ1のある物性値とその物性の規格中央値との差を、Waは救済チップ1とブレンド相手チップ1の合計に対する救済チップ1の重量%を、bはブレンド相手チップ1のある物性値とその物性の規格中央値との差を、Wbは救済チップ1とブレンド相手チップ1の合計に対するブレンド相手チップ1の重量%をそれぞれ表す。]
その時々の状況に応じて、Waの設定範囲が先に限定されている場合と、bの値が先に決まっており、選択できない場合がある。
(2)IV、DEG含有量、Cy−3含有量の3つの物性値についておのおの設定された規格値範囲に対して、2つの物性値がその設定された規格値範囲内になるようなブレンド方法について:
IV、DEG含有量、Cy−3含有量の3種の物性についておのおの設定した規格値範囲に対して、設定した規格値範囲を全て若しくは2つの物性値が外れているポリエステルチップ(救済チップ2)を1種以上と、その救済チップ2の3種の物性値に対して規格値範囲から外れている物性値のうち少なくとも1つの物性値が規格値範囲に対して逆側に外れているポリエステルチップ(ブレンド相手チップ2)を1種以上の計2種以上のポリエステルチップを選ぶ。次に、IV、DEG含有量、Cy−3含有量の3種の物性値の内、その選定の際に参照した1つ若しくは2つの物性値が設定した規格値範囲に入るように上記選定式によりブレンド率を選定し、物性値が規格値範囲内のポリエステルチップを作製する。具体的には下記選定式での結果付近で概略のブレンド率を選定し、一旦成形・物性測定を行い物性値が規格値範囲内にあることを確認する。測定した物性値が規格値範囲外の値となった場合など、必要に応じて再度双方のチップの物性測定を行ってからこの操作を繰り返し、規格値範囲内にする。
(3)IV、DEG含有量、Cy−3含有量の3つの物性値についておのおの設定された規格値範囲に対して、3つの物性値がその設定された規格値範囲内になるようなブレンド方法について:
IV、DEG含有量、Cy−3含有量の3種の物性についておのおの設定した規格値範囲に対して、設定した規格値範囲を全て、2つ若しくは1つが外れているポリエステルチップ(救済チップ3)を1種以上と、その救済チップ3の3種の物性値に対して規格値範囲から外れている物性値のうち少なくとも1つの物性値が規格値範囲に対して逆側に外れたポリエステルチップ(ブレンド相手チップ3)を1種以上の計2種以上のポリエステルチップを選ぶ。次に、IV、DEG含有量、Cy−3含有量の3種の物性値の全てが設定した規格値範囲に入るように上記選定式によりブレンド率を選定し、物性値が規格値範囲内のポリエステルチップを作製する。具体的には下記選定式での結果付近で概略のブレンド率を選定し、一旦成形・物性測定を行い物性値が規格値範囲内にあることを確認する。測定した物性値が規格値範囲外の値となった場合など、必要に応じて再度双方のチップの物性測定を行ってからこの操作を繰り返し、規格値範囲内にする。
また(1)〜(3)に挙げた方法において、3種の物性の設定する規格値範囲は唯1種類と言うものではなく、用いられるポリエステル成形製品の用途に応じてさまざまな値の範囲の規格値範囲が存在する。好ましくは固有粘度の設定規格値範囲は0.691±0.004dL/g又は0.750±0.004dL/g、ジアルキレングリコール含有量(ジエチレングリコール含有量)の設定規格値範囲は1.22±0.03wt%、オリゴマー含有量の設定規格値範囲は0.420wt%以下を挙げることができる。
またブレンドするポリエステル(チップ)は上記の様に救済チップ、ブレンド相手チップの少なくとも一方が2種以上、即ちブレンドするポリエステル全体の種類で3種類以上であってもよい。好ましくはブレンドするポリエステルが2種類以上5種類以下、より好ましくは2種類以上4種類以下、更に好ましくは2種類以上3種類以下である。
(4)製造方法
上記ポリエステル(救済チップ1〜3及びブレンド相手チップ1〜3)は、従来公知のポリエステルの製造方法を用いて製造すればよい。例えば、テレフタル酸及びエチレングリコールを用いてエステル化反応を行う、又はテレフタレンジカルボン酸の低級アルキルエステル(例えばジメチルエステル)及びエチレングリコールを用いてエステル交換反応を行って、得られた反応生成物を更に重合反応させることによって製造できる。
また、溶融重合工程で得られたポリエステルはペレット化されたのち、必要に応じて、さらなる分子量増加あるいは、アルデヒド類やオリゴマー類等不純物の含有量の低減の為、固相重合工程で重合されていてもよい、固相重合の実施方法に関しては、公知のいずれの方法を採用してもよい。
またグリコール成分がトリメチレングリコール若しくはテトラメチレングリコールである場合、ジカルボン酸成分がナフタレンジカルボン酸である場合には、エステル化反応又はエステル交換反応、溶融重合工程、固相重合工程において適宜条件を変更することが好ましい事は言うまでもない。
(5)成形方法
ポリエチレンテレフタレート5kgを温度160℃、常圧、N流入下条件で5時間以上棚段式の乾燥機を用いて乾燥させ、乾燥ポリエチレンテレフタレートを射出成形機(日精樹脂工業株式会社製FN−2000)にてシリンダー温度300℃、スクリュー回転数160rpm、一次圧時間3.0秒、金型温度10℃、サイクル30秒で、外径28mm、内径19mm、長さ136mm、重量56gの円筒状の試験管状成形体(これをブロー成形するとボトルが得られることからプリフォームと称される)を射出成形した。この成形したプリフォームを、長さ2〜3mmに切断し、以下の測定を実施した。
(6)極限粘度の測定
極限粘度(以下、IVと略記することがある。)は、ポリエステル樹脂粒子を一定量計量し、o−クロロフェノールに0.012g/mLの濃度で加熱溶解させた後、室温に冷却して、得られたポリエステル溶液の粘度をオストワルド式粘度管を用いて35℃の温度条件で測定し、得られた溶液粘度の値から当該ポリエステルの固有粘度を求めた。
(7)ジエチレングリコール(DEG)含有量の測定
ジエチレングリコール含有量はサンプルを抱水ヒドラジンにより分解してガスクロマトグラフィー(株式会社日立製作所製モデル263−70)を用いて測定した。
(8)オリゴマー(Cy−3)含有量の測定
オリゴマー含有量は、サンプルを一定量計量し、ヘキサフロロイソプロパノールに溶解し、クロロホルムで一定濃度に希釈した試料にて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(ウォーターズ484)にて測定した。
(A)IV、DEG含有量及びCy−3含有量の各設定した規格値範囲内に、1種の物性が設定した規格値範囲に入るブレンド方法の実施例
[実施例1]
固有粘度に関して規格値範囲をIV=0.750±0.04dL/gと設定した。一方この固有粘度の規格値範囲から外れたPETチップ(IV=0.755dL/g、救済チップaと称する)と、その設定した規格値範囲から外れた物性(IV)が逆の低固有粘度側に外れたPETチップ(IV=0.740dL/g、ブレンド相手チップaと称する)を用いて本発明のブレンド方法を実施することにした。
上記の選定式による計算の結果、救済チップaを67重量%とブレンド相手チップaを33重量%のブレンド比率でブレンドすれば固有粘度が0.750dL/gになると考えられる。実際にこのブレンド比率でブレンドを行い成形後IVを測定した結果、やや規格値範囲から外れている事が分かった。そこで、物性測定等を再度実施し、1回目の結果を考慮してブレンド比率を再度設定し、成形・IV測定を繰り返した。その結果救済チップaを80重量%、ブレンド相手チップaを20重量%のブレンド比率でブレンドする事により、IVを規格値範囲内(IV=0.750dL/g)にすることができた。結果を表1に示した。
Figure 2009057466
[実施例2]
DEG含有量に関して規格値範囲をDEG含有量=1.22±0.03wt%と設定した。一方このDEG含有量の規格値範囲から外れたPETチップ(DEG含有量=1.18wt%、救済チップbと称する)と、その設定した規格値範囲から外れた物性(DEG含有量)が逆の高DEG含有量側に外れたPETチップ(DEG=1.30wt%、ブレンド相手チップbと称する)を用いて本発明のブレンド方法を実施することにした。
以下実施例1と同様の操作を行い上述の選定式を用いて、救済チップbとブレンド相手チップbのブレンド比率を決定し、ブレンド、成形、DEG含有量を測定した。その結果やや規格範囲から外れている事が分かった。そこで、物性測定等を再度実施し、1回目の結果を考慮してブレンド比率を再度設定し、成形・DEG含有量測定を繰り返した。その結果救済チップbを90重量%、ブレンド相手チップbを10重量%のブレンド比率でブレンドする事により、DEG含有量を規格値範囲内(DEG含有量=1.24wt%)にすることができた。結果を表2に示した。
[実施例3]
実施例2と同様に操作を行い、救済チップbを80重量%、ブレンド相手チップbを20重量%のブレンド比率でブレンドする事によっても、DEG含有量を規格値範囲内(DEG含有量=1.24wt%)にすることができた。結果を表2に示した。
(B)IV、DEG含有量及びCy−3含有量の各設定した規格値範囲内に、2種の物性が設定した規格値範囲内に入るブレンド方法の実施例
[実施例4]
IVとCy−3含有量に関して、それぞれ規格値範囲をIV=0.691±0.04dL/g、Cy−3含有量=0.420wt%以下と設定した。一方これらの2種類の物性の中で双方の物性が規格値範囲から外れたPETチップ(IV=0.698dL/g且つCy−3含有量=0.426wt%、救済チップcと称する)と、その設定した規格値範囲から外れた物性の1種(IV)が逆の高IV側に外れたPETチップ(IV=0.686dL/g且つCy−3含有量=0.344wt%、ブレンド相手チップcと称する)を用いて本発明のブレンド方法を実施することにした。
以下実施例1、2と同様な操作を行った結果、救済チップcを50重量%、ブレンド相手チップcを50重量%のブレンド比率でブレンドする事により、IV及びCy−3含有量を規格値範囲内(IV=0.693dL/g、Cy−3含有量=0.393wt%)にすることができた。結果を表2に示した。
(C)IV、DEG含有量及びCy−3含有量の各設定した規格値範囲内に、3種の物性が設定した規格値範囲内に入るブレンド方法の実施例
[実施例5]
IV、DEG含有量、Cy−3含有量に関して、それぞれ規格値範囲をIV=0.691±0.04dL/g、DEG含有量=1.22±0.03wt%及びCy−3含有量=0.420wt%以下と設定した。
一方これらの3種類の物性の中で3種類すべての物性が規格値範囲から外れたPETチップ(IV=0.698dL/g、DEG含有量=1.18wt%且つCy−3含有量=0.426wt%、救済チップdと称する)と、その設定した規格値範囲から外れた物性の2種(IV、DEG含有量)が逆の高IV側及び低DEG含有量側に外れたPETチップ(IV=0.686dL/g、DEG含有量=1.30wt%且つCy−3含有量=0.344wt%、ブレンド相手チップdと称する)を用いて本発明のブレンド方法を実施することにした。
以下実施例1、2と同様な操作を行った結果、救済チップdを70重量%、ブレンド相手チップcを30重量%のブレンド比率でブレンドする事により、IV、DEG含有量及びCy−3含有量を規格値範囲内(IV=0.694dL/g、でDEG含有量=1.24wt%、Cy−3含有量=0.418wt%)にすることができた。結果を表2に示した。
Figure 2009057466
ポリエチレンテレフタレ−トなどのポリエステルは、機械的性質及び化学的性質が共に優れているため、工業的価値が高く、繊維、フィルム、シ−ト、ボトルなどとして広く使用されている。従って本発明の方法により設定した規格値範囲内から外れてしまったポリエステルを他のポリエステルとブレンドすることにより、規格値範囲内にして救済する事は産業上の利用価値が大きい。

Claims (4)

  1. ポリエステルの極限粘度、ポリエステル中のジアルキレングリコール含有量及びポリエステル中のオリゴマー含有量の3つの物性値の1つの物性値を設定した規格値範囲内にするように2種以上のポリエステルをブレンドするポリエステルのブレンド方法。
  2. ポリエステルの極限粘度、ポリエステル中のジアルキレングリコール含有量及びポリエステル中のオリゴマー含有量の3つの物性値の2つの物性値を設定した規格値範囲内にするように2種以上のポリエステルをブレンドするポリエステルのブレンド方法。
  3. ポリエステルの極限粘度、ポリエステル中のジアルキレングリコール含有量及びポリエステル中のオリゴマー含有量の3つの物性値の全てを設定した規格値範囲内にするように2種以上のポリエステルをブレンドするポリエステルのブレンド方法。
  4. ポリエステルがポリエチレンテレフタレートである請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエステルのブレンド方法。
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