JP2009055981A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Tomoya Hasegawa
朋也 長谷川
Soshi Hasebe
宗士 長谷部
Naoshi Kureyama
直志 呉山
Kazuaki Sugawara
和秋 菅原
Hideji Tanaka
秀治 田中
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Abstract

【課題】発射機構に対するガイドレールの位置精度を向上させる。
【解決手段】遊技機本体4の遊技部20の背後に遊技盤6を取り付け、開口44により遊技面5の遊技領域を前方に露呈させる。遊技機本体4の下部左側の発射機構取付け部21に、遊技球9を発射する発射機構22を取り付ける。遊技部20内には、発射機構22から発射された遊技球が通過する発射通路部37を一体に設ける。遊技面5の前方で、発射通路部37に打ち出された遊技球を遊技面5の上部まで案内する外レール34と、この外レール34とともに遊技領域と発射通路部37とを区画する内レール35とを開口44に沿って遊技基本体4に取り付ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、発射機構から発射された遊技球を遊技面まで案内するガイドレールを備えた弾球遊技機に関する。
遊技面上の遊技領域に遊技球を打ち出し、遊技領域を流下する遊技球を入賞口に入賞させ、入賞の景品である賞球の払い出しを受ける弾球遊技機として、パチンコ機が知られている。図10に示すように、従来のパチンコ機70は、例えば、パチンコ機70の筐体を構成する遊技機本体71と、この遊技機本体71の前面側に取り付けられる遊技盤72と、この遊技盤72の前方を視認可能に覆う前面扉73等を備えている。
遊技機本体71内には、受皿76から供給された遊技球77を発射する発射機構78等が組み込まれている。発射機構78から発射された遊技球77は、遊技機本体71の前面に設けられた発射通路面71aを滑走して、遊技盤72の前面に設けられた遊技面79上に打ち出される。
遊技面79には、発射機構78から発射された遊技球77を遊技領域の上部まで案内する発射通路部82、及びガイドレール83が設けられている。ガイドレール83は、遊技面79の左下部から上部まで遊技球77を案内する外レールと、この外レールとともに遊技面79の所定範囲を囲んで遊技領域及び発射通路部82を区画する内レールから構成されている。
従来の一般的なパチンコ機では、発射通路部は遊技面に設けられ、ガイドレールは遊技盤に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。また、従来の別のパチンコ機では、ガイドレールを遊技盤と別体で構成し、遊技盤及びガイドレールの交換を容易にしている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−140238号公報 特開2003−260236号公報
遊技球77が遊技面79に発射される際の発射精度(発射方向、飛距離等)は、発射機構78に対する発射通路部82及びガイドレール83の位置精度に影響される。これは、遊技球77の挙動が発射通路部82及びガイドレール83に当たる位置によって変化するためである。
しかし、発射機構78に対する発射通路部82の位置精度は、発射機構78と遊技機本体71、遊技機本体71と遊技盤72との間の位置精度に依存する。また、発射機構78に対するガイドレール83の位置精度は、発射機構78と遊技機本体71、遊技機本体71と遊技盤72、遊技盤72とガイドレール83等、多数の部品間の位置精度に影響される。そのため、位置精度の向上が難しく、同じ機種であっても発射精度にバラツキが生じるという問題があった。
また、発射通路面71aに対する発射通路部82の位置が遊技盤72の厚み方向でずれていると、遊技球77の発射精度が低下する。そのため、従来のパチンコ機70では、遊技機本体71の遊技盤収納部71bを遊技盤72の厚みよりも深く形成し、遊技盤72を厚み方向で位置調整できるようにしている。しかし、遊技盤72の位置調整は手間がかかり、高い精度を確保することが難しいという問題がある。また、遊技盤72が厚み方向で位置調整されると、遊技面79と前面扉73のガラス板85との間隔が一定でなくなり、適正な間隔よりも広くなることがあった。
本発明は、上記問題を解決するため、遊技盤の厚み方向での位置調整を行なわずに、発射機構に対するガイドレール及び発射通路部の位置精度を向上することができる弾球遊技機を提供する。
上記課題を解決するために本発明の弾球遊技機は、遊技面を有する遊技盤と、遊技面が前方を向くように遊技盤が背面側から取り付けられ、遊技面を露呈させる開口が設けられた遊技機本体と、この遊技機本体に取り付けられて遊技面に向けて遊技球を発射する発射手段と、発射手段から発射された遊技球を遊技盤に向けて案内するとともに、開口を囲んで遊技領域を形成するように遊技機本体に設けられたガイドレールから構成されている。
また、遊技機本体に、発射手段から遊技面の上部まで遊技球を案内する発射通路部を一体的に設け、ガイドレールにより遊技領域とともに発射通路部を区画している。
更に、ガイドレールは、発射手段から遊技面まで遊技球を案内する外レールと、外レールとともに遊技領域及び発射通路部を区画する内レールから構成している。
また、ガイドレールを遊技機本体と別体に形成し、遊技機本体に取り付けるようにしたものである。
本発明の弾球遊技機によれば、発射機構に対するガイドレールの位置精度は、発射機構と遊技機本体、遊技機本体とガイドレールという従来よりも少ない部品間の位置精度にしか影響されない。これにより、発射機構に対するガイドレールの位置精度、及び遊技球の発射精度が向上する。
また、発射通路部を遊技機本体と一体的に設けたので、発射通路部と、発射機構の発射通路面とを確実に面一にすることができる。更に、遊技盤を厚み方向で位置調整する必要がないので、弾球遊技機の製造工程から遊技盤を位置調整するための工数を削減することができる。更に、遊技面と前面扉のガラス板との間隔を適正、かつ一定にすることができる。
また、ガイドレールを外レールと内レールから構成したので、ガイドレールの形成も容易になる。
更に、ガイドレールを遊技機本体と別体に形成し、遊技機本体に取り付けるようにしたので、遊技機本体の成形性は従来のものと同程度となり、コストアップも発生しない。また、ガイドレールを交換すれば、リサイクル性の向上、装飾面でのイメージ変更を図ることができる。
図1に示す本発明のパチンコ機2は、外周に設けられた固定枠3によって遊技店の島設備に固定される遊技機本体4と、遊技盤6とを備えている。遊技盤6は、前面に遊技球9が流下する遊技面5を有し、この遊技面5が前方を向くように遊技機本体4に取り付けられている。また、遊技機本体4の前方には、遊技面5の前方を覆う前面扉7と、その下方に配置される受皿ユニット8が取り付けられている。
前面扉7は、遊技機本体4の左側端部に軸支されており、遊技盤6の前方を覆う閉じ位置と、図2に示すように遊技盤6の前方を開放する開き位置の間で開閉自在とされている。前面扉7の中央には、閉じられている状態で遊技面5を視認可能にする開口7aが設けられている。この開口7aは、2枚のガラス板11,12によって裏側から遮蔽されている。
受皿ユニット8は、前面扉7と同様に遊技機本体4の左側端部に軸支されて開閉自在とされた下部扉15とを備えている。下部扉15の前面には、遊技球9の発射時に操作される操作ハンドル16と、賞球として排出された遊技球9を収容する受皿17が設けられている。
遊技機本体4は、プラスチックによって矩形の略箱状に形成されており、パチンコ機2の筐体を構成している。遊技機本体4の上部には、遊技面5が配置された枠状の遊技部20が設けられている。また、遊技機本体4の左下部に設けられた枠状の発射機構取付け部21には、遊技面5の上部に向けて遊技球9を発射する発射機構(発射手段)22が取り付けられている。発射機構取付け部21には、発射された遊技球9を遊技部20に案内する発射通路23が設けられている。
遊技面5には、センター役物と呼ばれる構造物26と、通過チャッカー27,始動チャッカー28,入賞チャッカー29,アタッカー30等の遊技球9が入賞する入賞装置と、これらの間に適宜配置された釘等の役物が設けられている。また、遊技面5の下部には、入賞しなかった遊技球9を回収する回収口31が設けられている。なお、遊技面5上の各構造物については周知なので、詳しい説明は省略する。また、図面の煩雑化を避けるため釘は図示していない。
遊技面5の前方外周には、円弧状の外レール34と内レール35からなるガイドレール36が設けられている。外レール34と内レール35の間には、発射機構22によって発射通路23から発射された遊技球9を遊技面5の上部まで案内する発射通路部37が設けられている。外レール34は、発射通路23の近傍から遊技面5の上部まで円弧状に配設されており、発射機構22から発射された遊技球9を遊技面5の上部に向けて案内する。内レール35は、外レール34とともに遊技面5を取り囲み、遊技が行なわれる遊技領域と発射通路部37とを画定している。
図3に示すように、遊技盤6は、遊技機本体4の背面に取り付けられ、ガイドレール36及び発射通路部37は、遊技機本体4に設けられている。遊技部20には、背面側に取り付けられた遊技盤6の遊技面5の外周を覆う遮蔽板43と、遊技面5の役物が設けられた中央部分を前方に露呈させる略円形の開口44とが設けられている。
遊技盤6は、矩形の板からなり、その前面に設けられた遊技面5には、上述した各種役物26〜30が取り付けられている。また、遊技盤6の背面には、遊技を制御するメイン基板39と、遊技中の演出を制御するサブ基板40が取り付けられている。
遊技盤6の四隅には、長手方向が横向きに配置された長孔47が設けられている。また、詳しくは図示しないが、遊技機本体4の背面で長孔47に対応する位置には、背後に向けて突出された複数のラッチが設けられている。このラッチは、各長孔47に挿入されて遊技盤6の背面から突出され、長孔47に交差するように回動されることで遊技盤6を保持する。
遊技機本体4の背面には、遊技機本体4の左側端部の上下部にそれぞれ軸支されて開閉自在とされた上裏セットパネル51、及び下裏セットパネル53が設けられている。上裏セットパネル51には、島設備から供給された遊技球9を収容する収容タンク50が設けられている。また、下裏セットパネル53には、電源回路52等が設けられている。
上裏セットパネル51及び下裏セットパネル53は、閉じられたときに遊技盤6の背面の上下部分に重なり、遊技機本体4に設けられたラッチに係止される。これにより、遊技盤6にアクセスする際に上裏セットパネル51及び下裏セットパネル53の開放が必要になるので、不正アクセスを防止することができる。
発射通路部37は、遮蔽板43の前面に設けられている。図4に示すように、発射通路23と発射通路部37は、ともに遊技機本体4に一体的に設けられるので、発射通路23の発射通路面23aと発射通路部37は確実に面一となる。
図5に示すように、ガイドレール36は、遊技機本体4と別体で形成されており、開口44に沿って遊技機本体4に取り付けられている。図6に示すように、内レール35はプラスチックで形成されており、例えば、開口44の内側に接着剤で接着されている。外レール34は、例えば金属薄板で形成されており、その下端部34a及び中間部34bは、一体に設けられた屈曲片34cがネジ56によって遊技機本体4に固定されている。また、外レール34の上端部34dは、例えば、内レール35に形成された溝に嵌合されている。
次に、上記実施形態の作用について説明する。受皿17に供給された遊技球9は、受皿ユニット8内に設けられた供給路を通って発射機構22に供給される。操作ハンドル16を操作すると発射機構22が作動し、遊技球9が発射される。
発射機構22から発射された遊技球9は、発射通路23を通って発射通路部37に打ち出される。発射通路部37に発射された遊技球9は、外レール34の内側の面にぶつかり、この面に沿って遊技面5の上部に向かう。そして、遊技面5の遊技領域を流下して、入賞または排出される。
本発明のパチンコ機2は、発射通路面23aと発射通路部37とが面一に形成され、かつ発射機構22とガイドレール36とがともに遊技機本体4に取り付けられているので、発射機構22に対するガイドレール36及び発射通路部37の位置精度は、ガイドレールを遊技盤に取り付け、発射通路部を遊技面に設けていた従来のパチンコ機に比べて格段に向上する。これにより、遊技球9が遊技面5上に発射される際の発射精度(発射方向、飛距離等)が向上し、台間のバラツキが小さくなる。また、遊技盤6を厚み方向で位置調整する必要がないので、パチンコ機2の製造工程が簡略化し、遊技面5とガラス板12との間隔を一定にすることができる。
なお、遊技球9は発射通路部37を滑走して遊技面5の前に打ち出されるので、図6に示すように、発射通路部37の出口部分と遊技面5との間に多少の段差があっても遊技球9の発射に影響はない。しかし、遊技球9をよりスムースに発射するため、図7に示すように、遊技面5の開口44に対応する部分を発射通路部37の段差の分だけ前方に突出させ、この突出部分5aを開口44内に挿入して、発射通路部37と遊技面5とを面一にしてもよい。この場合、内レール35は、発射通路部37の前面に取り付けるのが好ましい。
また、図8に示すように、遊技盤6を開口44内に挿入可能な形状とし、発射通路部37と遊技面5とを面一にしてもよい。この場合には、遊技盤6の面積が小さくなるので、コスト削減が図れる。また、図9に示すように、発射通路部37の出口部分にスロープ60を形成し、発射通路部37と遊技面5との間で遊技球9を橋渡ししてもよい。
また、上記各実施形態では、ガイドレール36を遊技機本体4の前面側から取り付けたが、背面側から取り付けてもよい。また、外レール34及び内レール35の固定方法は、ネジや接着剤に限定されず、釘、爪による係合等、種々の固定方法を用いることができる。更に、外レール34と内レール35を遊技機本体4に取り付けたが、発射機構22に対する位置精度がシビアな外レール34を遊技機本体4に取り付け、内レール35を遊技盤6に取り付けてもよい。
また、内レールを交換自在に取り付けてもよい。内レールは、遊技球のガイドだけでなく装飾部材としての機能も有しているため、この内レールを交換可能にすることで、リサイクル性の向上、装飾面でのイメージ変更を図ることができる。
本発明を用いたパチンコ機の構成を示す外観斜視図である。 前面扉を開放した状態を示すパチンコ機の外観斜視図である。 遊技機本体から遊技盤を取り外した状態を示すパチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の発射通路部近傍を模式的に表した側面側断面図である。 遊技機本体からガイドレールを取り外した状態を示すパチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤中央付近の水平断面図である。 発射通路部と遊技面とを面一にした実施形態を示すパチンコ機の遊技盤中央付近の水平断面図である。 遊技機本体の開口内に遊技盤を挿入した実施形態を示すパチンコ機の遊技盤中央付近の水平断面図である。 発射通路部の出口部分にスロープを設けた実施形態を示すパチンコ機の遊技盤中央付近の水平断面図である。 従来のパチンコ機の構成を模式的に示す側面側断面図である。
符号の説明
2 パチンコ機
4 遊技機本体
5 遊技面
6 遊技盤
7 前面扉
9 遊技球
20 遊技部
21 発射機構取付け部
22 発射機構
23 発射通路
23a 発射通路面
34 外レール
35 内レール
36 ガイドレール
37 発射通路部
44 開口

Claims (4)

  1. 遊技面を有する遊技盤と、
    前記遊技面が前方を向くように前記遊技盤が背面側から取り付けられ、前記遊技面を露呈させる開口が設けられた遊技機本体と、
    前記遊技機本体に取り付けられ、前記遊技面に向けて遊技球を発射する発射手段と、
    前記発射手段から発射された遊技球を前記遊技面の上部に向けて案内するとともに、前記遊技面の前方で前記開口に沿って遊技領域を区画するように前記遊技機本体に設けられたガイドレールとを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記遊技機本体は、前記発射手段から前記遊技面の上部まで前記遊技球を案内する発射通路部が一体的に設けられており、前記ガイドレールは、前記遊技領域とともに前記発射通路部を区画することを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記ガイドレールは、前記発射手段から前記遊技面の上部まで前記遊技球を案内する外レールと、前記外レールとともに前記遊技領域と前記発射通路部とを区画する内レールから構成されることを特徴とする請求項2記載の弾球遊技機。
  4. 前記ガイドレールは、前記遊技機本体と別体に形成され、前記遊技機本体に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の弾球遊技機。
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