JP2009052677A - 湯水混合バルブ - Google Patents
湯水混合バルブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009052677A JP2009052677A JP2007220434A JP2007220434A JP2009052677A JP 2009052677 A JP2009052677 A JP 2009052677A JP 2007220434 A JP2007220434 A JP 2007220434A JP 2007220434 A JP2007220434 A JP 2007220434A JP 2009052677 A JP2009052677 A JP 2009052677A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- valve
- mixing
- hot
- hot water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
Abstract
【解決手段】水流入通路40及び湯流入通路42と、水側主弁50及び湯側主弁52を備え、それらの弁開度を互いに逆の関係で大小変化させて湯水の混合比率を変化させる混合弁58とを有し、混合水温度を設定ないし設定変更するようになした湯水混合バルブ24において、混合弁58を、湯と水とを混合して混合水を吐水する湯水混合位置と、湯側主弁52を全閉、水側主弁50を全開として水のみを吐水する水吐水位置との間で交互に切替可能となし、且つ湯水混合位置では、前回の混合水吐水時における位置調節済みの設定温調位置に自動的に混合弁58を位置させるようになす。
【選択図】 図2
Description
このシングルレバー式湯水混合バルブは、固定ディスクと可動ディスクとを備え、操作部としてのシングルレバーの左右回動操作により可動ディスクを固定ディスク上で対応する方向に摺動させて湯水の混合比率を変化させ、また上下回動操作により可動ディスクを固定ディスク上で対応する方向に摺動させることによって吐水の流量調節を行う。
しかしながら一旦水吐水した後に混合水吐水する際、その都度所望温度で吐水させるための温度調節の操作が必要で、操作が煩雑であり、また所望温度の混合水が吐水されるまでの間に多くの水を無駄にしてしまうといった問題を有している。
図23において、304はバルブケーシングで、300,302はそれぞれ水流入口,湯流入口であり、305,306はそれぞれ水流入口300,湯流入口302に続く水流入通路,湯流入通路である。
308は混合弁で、水側主弁310と湯側主弁312とを有しており、それら水側主弁310及び湯側主弁312を開いた状態の下で、水流入通路305及び湯流入通路306を通じて水と湯とを内部に流入させ、それらを混合室314で混合して混合水を流出口316から流出し、所定の吐水部から吐水させる。
この感温ばね318は、混合室314内の混合水温度が設定温度よりも上昇すると軸方向に伸長して、混合弁308に対する図中右向きの付勢力を増大させる。
そして進退部材326の進退移動により、第1バイアスばね320,第2バイアスばね322を介して混合弁308が図中左右方向に強制的に位置移動させられる。
この状態の下で水流入通路305,湯流入通路306から水と湯とが所定比率で流入して設定された所望温度の混合水となり、吐水部から吐水される。
即ち、混合室314内部の混合水の温度が設定温度よりも高くなると、感温ばね318が伸長して付勢力を増大させ、混合弁308をその増大した付勢力によって図中右向きに位置を微動させる。
即ち感温ばね318による付勢力と第1バイアスばね320及び第2バイアスばね322とによる、互いに逆向きの付勢力の釣り合い位置を図中右側にシフトさせ、混合弁308を同方向に微小に位置移動させる。
尚、この種の湯水混合バルブは例えば下記特許文献1に開示されている。
もっとも湯側主弁312を全閉,水側主弁310を全開とすることで、水のみを吐水することも可能であるが、この水吐水の操作は、吐水温度の変更操作の延長としてのものであり、従って水吐水した後において再び混合水を吐水する際、改めてそこで混合水温度が所望温度となるように設定操作をしなければならず、その間に時間を費やし、また無駄に多くの水を消費してしまう問題を生ずる。
例えば下記特許文献2,特許文献3には、そのような湯水混合バルブと切替バルブとを別々に備えたものが開示されている。
更に本発明では単一のバルブにて吐水の温度調節及び温度設定済みの混合水吐水と水吐水との切替えができるため、従来のように混合バルブと切替バルブとをそれぞれ別々に設けておかなくてもよく、装置を簡素化できるとともにコストを低減することができる。
換言すればこのような温調機構と切替機構とを設けることで、同一の混合弁を用いながら、混合弁の連続的な位置移動による温度調節と、混合弁の位置切替えによる水吐水及び混合水吐水の切替えとを容易に実現することができる。
このようにすることで、同じ混合弁を用いながら水吐水と温度設定済みの混合水吐水との切替えを更に容易に実現することができる。
図1において、10は水栓で、12は水栓本体である。
水栓本体12からは、先端に吐水口14を有するグースネック形状をなす吐水管16が延び出している。
吐水管16の先端部には、吐止水と流調(流量調節)とを行うバルブが内蔵されており、そしてその外部に露出する状態で押ボタン式の吐止水操作部18と、ダイヤル式の流調操作部20とが設けられている。
一方水栓本体12の内部には、本実施形態の湯水混合バルブ24が内蔵されている。
図中28は温度調節を行う回転式の温調ハンドルであり、30は水吐水と混合水吐水との切替えを行うための切替操作部である。
図2において、26は水栓本体12のボデーで、27は湯水混合バルブ24におけるバルブボデーである。
31,32はキャップで、このうちキャップ31は直接バルブボデー27に結合され、またキャップ32は、結合部材を兼ねた後述の背圧室形成部材67を介してバルブボデー27に結合されている。
更にキャップ32は、固定ナット34にてバルブボデー27に強固に固定されている。
水流入通路40,湯流入通路42を通じて流入した水と湯とは混合室44で混合された上、流出通路46を通じ流出口48から流出する。
尚、図2は後述の混合弁58が水吐水位置に切り替った状態を表しており、従ってこのときには流出口48から水が流出する。
これら水側主弁50,湯側主弁52は、それぞれ樹脂製の硬質の主弁本体54と、これにより保持されたゴム製のダイヤフラム膜56とから成っている。
本実施形態では、これら水側主弁50と湯側主弁52とが混合弁58を成している。
詳しくは水側主弁50は、水側主弁座60への着座によって閉弁状態となり、また水側主弁座60から図中下向きに離間することによって開弁し、そしてその開弁量に応じて混合室44への水流入量を変化させる。
詳しくは、湯側主弁座62への着座によって閉弁状態となり、また湯側主弁座62から図中上向きに離間することによって開弁し、そしてその開弁量に応じて混合室44への湯の流入量を変化させる。
但しこの湯水混合バルブ24では、水側主弁50と湯側主弁52とが互いに逆の関係でその開弁量を大小変化させ、水と湯との流入量を互いに逆の関係で増減変化させる。
水側背圧室64,湯側背圧室66は、内部の圧力を水側主弁50,湯側主弁52に対してそれぞれ閉弁方向の押圧力として作用させる。
また上述のようにこの背圧室形成部材67は、キャップ32をバルブボデー27に結合する結合部材も兼ねている。
導入小孔68は、水流入通路40からの水を水側背圧室64に導入して水側背圧室64の圧力を増大させる。
また導入小孔70は、湯流入通路42からの湯を湯側背圧室66に導入して湯側背圧室66の圧力を増大させる。
これら水側パイロット通路72,湯側パイロット通路74のそれぞれは、水側背圧室64,湯側背圧室66の水,湯をそれぞれ2次側流路に抜いて水側背圧室64,湯側背圧室66の圧力を減少させる。
また湯側パイロット弁86は、閉弁状態で湯側パイロット弁座82のOリング78に全周に亘り弾性嵌合して湯側パイロット通路74を閉鎖する。
また一方、図3に示すように混合弁が湯水混合位置(設定温調位置)に切り替った状態の下では、水側パイロット弁84,湯側パイロット弁86の何れも開弁状態となっている。
この実施形態では、図2及び図8に示す湯側主弁52の閉弁状態の下で、図6(I)に示しているように湯側パイロット弁86が図中上向きに後退移動すると、湯側パイロット弁86と湯側パイロット弁座82との間の隙間が一時的に大となり、湯側背圧室66内の湯が湯側パイロット通路74を通じて2次側通路に抜け出し、湯側背圧室66の圧力が減少する。
即ち湯側主弁52が、湯側パイロット弁86の後退移動に追従するようにして共に後退移動し、そして湯側パイロット弁86の停止とともに湯側主弁52もまた停止する。
尚この停止時において、湯側パイロット弁86と湯側パイロット弁座82との間には上記の一定の微小な追従間隙が保持される。
この湯側主弁52の後退移動によって、湯側主弁52と湯側主弁座62との間の隙間が増大し、湯流入通路42から混合室44に流入する湯の流入量が増大する。
このとき、湯側主弁52と湯側主弁座62との間の隙間が小さくなって、即ち湯側主弁52の弁開度が小さくなって、混合室44へと流入する湯の流入量が減少する(図7(II)参照)。
そしてこの状態から更に湯側パイロット弁86が図中下向きに前進移動すると、湯側主弁52の開度が更に小さくなり、混合室44へと流入する湯の流入量が更に減少する(図7(III)参照)。
従って水側主弁50と湯側主弁52とは、互いに逆の関係で弁開度をそれぞれ大小変化させ、混合室44への水の流入量と湯の流入量とを互いに逆の関係で大小変化させる。
そしてその第1部分をなす温調軸90の上下2個所に上記の水側パイロット弁84と、湯側パイロット弁86とが一体に構成されている。
一方筒状の第2部分92には、その内周面に雌ねじ94が設けられている。
そしてこの雄ねじ100が、第2部分92の雌ねじ94に螺合されている。
具体的には、第1部分としての温調軸90が雄ねじ100と雌ねじ94とのねじ送りによって、図中上下方向に連続的に進退移動し、その位置を変化させる。
即ちこの回止め部材104の回転防止作用によって、第2部分92の回転により、温調軸90が図中上下方向に進退移動させられる。
ここで回止め部材104は円形の台座部108を有しており、この台座部108が、その下側の背圧室形成部材67に固定されている。
回転スリーブ114は、回転により伸縮軸88を伸縮させ、これにより温調軸90をその回転量に応じて軸方向(図中上下方向)に連続的に位置移動させる。
即ち回転スリーブ114は、回転により混合弁58を図中上下方向に位置移動させ、水側主弁50と湯側主弁52の弁開度を互いに逆の関係で大小変化させ、湯水の混合比率を連続的に変化させる。
この回転スリーブ114は上記の温調ハンドル28と一体回転するようになしてあり、温調ハンドル28の回転操作によって混合水温度(吐水温度)の設定ないし設定変更が行われる。
ここで前進位置は図2に示す位置であって、混合弁58を水吐水位置、即ち湯側主弁52を全閉、水側主弁50を全開状態として水のみを吐水させる位置である。
また後退位置は図3に示す位置であって、混合弁58を、湯と水を混合して混合水吐水する湯水混合位置とする位置である。
尚回転スリーブ114は、図2に示しているようにその下部がキャップ32に内嵌状態で回転可能且つ抜止状態に組み付けられている。
この押ボタン112の外周面には縦の凸条118(図4参照)が設けられていて、この凸条118が、回転スリーブ114の内面の縦の凹条120に嵌り込んでおり、押ボタン112が回転スリーブ114の回転とともに一体に回転するようになっている。
即ち回転スリーブ114の回転運動が、押ボタン112に伝えられるようになっている。
ここで押ボタン112は、上記切替操作部30への押込みの入力により図中下向きに押し込まれる。
即ち回転スリーブ114を回転させると、その回転運動が押ボタン112を介して第2部分92に伝えられ、第2部分92が回転運動する。
尚、押ボタン112の外周面にはガイド突起126が設けられている。
このガイド突起126は、回転スリーブ114の嵌入溝128に嵌入して、押ボタン112の上下方向の摺動時の案内をなす。
この係合歯130の下面には、直下の回転子116を押ボタン112の上下運動、即ち下向きの前進移動と上向きの後退移動とによって、カム作用で回転させるための駆動カム面132(図5参照)が形成されている。
また周方向の同じ箇所において、その外側に突出する形態で鋸歯状をなす係合歯136が、同じく上向きに設けられている。
ここで第1従動カム面138の傾斜角度θ1は、ここでは押ボタン112側の駆動カム面132と同一角度とされている。
この実施形態では、第1従動カム面138と第2従動カム面140との傾斜角度が異ならせてあり、第2従動カム面140の傾斜角度θ2が急角度をなし、これに対して第1従動カム面138の傾斜角度θ1が小角度とされている。
この回転子116は、図2に示しているようにその下面を第2部分92の外向きのフランジ部142の上面にて支持されており、かかるフランジ部142の上面を図5で示す矢印方向に回転摺動する。
即ちこの第2部分92を介して回転子116、押ボタン112に対して、更には第2部分92に螺合された第1部分としての温調軸90に対し、スプリング144による付勢力が後退方向の図中上向きに及ぼされている。
このガイド部146は下端に係合歯148を有している。
この係合歯148の下面にもまた、回転子116をカム作用で回転させるための、回転子116の第2従動カム面140に対応した傾斜形状の案内カム面150が形成されている。
ここで案内カム面150の傾斜角度は、回転子116の第2従動カム面140と同じ傾斜角度とされている。
このガイド部146にはまた、上記のように上下方向に延びる嵌入溝128が周方向に所定間隔で形成されている。回転子116は外方への突出形状をなす係合歯136を嵌入溝128に位置させる回転位置となったとき、かかる係合歯136を嵌入溝128の内部に嵌入させることによって図中上方への後退運動が許容される。
本実施形態では、図5に示すガイド部146及びこれを備えた回転スリーブ114、下端に係合歯130及び駆動カム面132を備えた押ボタン112、その直下の回転子116、更にこれらを上向きに付勢するスプリング144にてスラストロック機構が構成されている。
この強制回転リング152は、図2に示すように回止め部材104の台座部108上に載置されている。
この強制回転リング152は、全体として円筒形状をなしているとともに,その下端には内向きのフランジ部154が設けられていて、このフランジ部154と、第2部分92の外向きのフランジ部142との間にスプリング144が介装されている。
その結果として、スプリング144の上向きの弾発力を、設定した適性な弾発力で作用させることができる。
これらカム面158は、押ボタン112により回転子116に対して下向きの力が及ぼされたとき、回転子116の突出形状の第2係合歯136の下面のコーナー部160(図5参照)に当接して、回転子116をそのカム作用で強制的に図5中反時計方向に回転させる働きをなす。
そこで押ボタン112を下向きに押しても、回転子116が軽く円滑に回転しない恐れが生じてくる。
このとき、回転子116が円滑に回転しない場合であっても、押ボタン112を下向きに強く押し込むと、回転子116の係合歯136のコーナー部160が、強制回転リング152のカム面158に当ることによって、強制回転リング152が強制回転リング152のカム面158により強制的に回転駆動される。
一方押ボタン112を押込操作すると、1回の押し込みごとに押ボタン112が押込位置と突出し位置とに移動して、それぞれの位置に上記のスラストロック機構により位置保持される。
そしてこれとともに伸縮軸88の全体が図2に示す前進位置(第1位置)と、図3に示す後退位置(第2位置)とに位置切替えされる。
即ち本実施形態では伸縮軸88が、温調機構と切替機構との共通の部材とされており、そしてこの伸縮軸88と押ボタン112,回転スリーブ114とによって温調機構が構成され、また伸縮軸88と上記のスラストロック機構とによって切替機構が構成されている。
図10(I)は水吐水状態を表しており、このとき回転子116における係合歯136が回転スリーブ114のガイド部146の係合歯148に噛み合った状態にあって、回転子116は図2に示す下降位置即ち前進位置にロック状態に保持される。即ち混合弁58が水吐水位置に保持される。
すると押ボタン112の駆動カム面132と回転子116の第1従動カム面138とのカム作用で、回転子116が図中左方向に所定角度回転させられ、そして押ボタン112の係合歯130と回転子116の係合歯134とが丁度噛み合った位置で回転停止させられる。図10(III)(A)はこのときの状態を表している。
ここにおいて係合歯136が嵌入溝128に嵌入するに至って、回転子116が押ボタン112及び伸縮軸88とともにスプリング144の付勢力によって上向きに後退運動させられ(図11(VI))、押ボタン112が図中上向きに突き出されて、その突出し位置に位置保持されるとともに、混合弁58が湯水混合位置(設定温調位置)に位置した状態(混合水の吐水状態)となって混合水吐水が行われる。
この図11(X)に示す状態は、図10(I)に示すのと同じ状態であって、ここにおいて混合弁58が水吐水状態となる。
また押ボタン112を押込操作するごとに、混合弁58を水吐水位置と湯水混合位置、詳しくは予め調節済みの設定温調位置とに位置切替えし、水吐水と予め設定してある温度での混合水吐水とに切り替えることができる。
このため、水吐水した後において混合水としたときに、改めて吐水温度が所望の設定温度となるように混合弁58を位置調節するといったことを行わなくてもよく、操作が極めて簡便となって使い勝手が向上する。
更に本実施形態では、単一の湯水混合バルブ24にて吐水の温度調節及び混合水吐水と水吐水との切替えができるため、従来のように混合バルブと切替バルブとを、それぞれ別々に設けておかなくてもよく、装置を簡素化できるとともにコストを低減することができる。
このうち図12〜図14は、本発明を所謂ミキシングタイプの湯水混合バルブに適用した場合の例を示している。
この例では、混合弁58が円筒体にて一体に構成され、この混合弁58に、水側主弁50と湯側主弁52とが一体に備えられている。
そしてこれら水側主弁50,湯側主弁52が、それぞれ水側主弁座60,湯側主弁座62に向けて進退移動するようになしてある。
混合弁58には、図中右側に軸部164が設けられ、この軸部164に対し、伸縮軸88における第1部分としての温調軸90が緩衝ばね166を介して連結されている。
また回転スリーブ114を逆方向に回転させると、温調軸90が図中右方向に移動させられ、これにより混合弁58が同じ右方向に移動させられる。
即ち混合弁58の移動により混合水の温度が設定されないし設定変更される。
またこれに伴って混合弁58が、図12に示す湯水混合位置と図13に示す水吐水位置又はその逆に位置切替えされる。
ここで図12に示す湯水混合位置は、前回の混合水吐水時において既に混合弁58が位置調節済みの、即ち既に設定されている温度で混合水吐水する設定温調位置である。
従って流出口48からは水が単独で流出する。
また逆に水側主弁50が水側主弁座60に当接した後においては、図14(B)に示すように緩衝ばね166が収縮変形することで過剰な操作力が吸収される。
尚、図14(A)は図12に示す状態を拡大して示したものである。
この例では、伸縮軸88における第1部分としての温調軸90に雄ねじ168が設けられ、この雄ねじ168が、円筒形状をなす進退部材170の内周面の雌ねじ172に螺合されている。
この実施形態では、水流入口36,湯流入口38,水流入通路40,湯流入通路42,水側主弁50,湯側主弁52、更に水側主弁座60,湯側主弁座62の位置が図12とは逆位置となっている。
また混合弁58と進退部材170との間に介挿されたコイルばねから成るバイアスばね176により、混合弁58が図中左向き、即ち水側主弁50の弁開度を小とする方向に付勢されている。
また押ボタン112を押込操作するごとに、混合弁58の位置を図16に示す水吐水位置と図15に示す混合水の吐水位置とに切り替えることができる。
その結果湯側主弁52の弁開度が小さく、水側主弁50の弁開度が広く変化して水の流入量が多く、湯の流入量が少なくなり、混合水温度が低くなる。即ち混合水が設定温度となるように自動調整される。
但しこの実施形態ではパイロット弁がパイロット弁ユニットとして構成してある。
但しこの実施形態では、水側主弁50,湯側主弁52のそれぞれに、円環状の突起から成る絞り部178,180が設けられており、それら絞り部178,180が、対応する水側主弁座60,湯側主弁座62に当接することで水側主弁50,湯側主弁52が閉弁するようになっている。
同じく湯流入通路42における絞り部180よりも上流側の部分が1次側通路となり、下流側部分が2次側通路となる。
尚、水側主弁50,湯側主弁52のそれぞれの背後に水側背圧室64,湯側背圧室66が形成されている点は、図2に示す実施形態と同様である。
本実施形態では、伸縮軸88における第1部分としての温調軸90が分割軸90-1と90-2とに軸方向に分割され、それらが緩衝ばね166を介して軸方向に弾性的に結合されている。
そして図19に示しているようにこのスリーブ188に水側パイロット弁84,湯側パイロット弁86が一体に構成されている。
ここでスリーブ188は分割軸90-2に対して、図中左右方向即ち軸方向に相対移動可能である。
リング192とスリーブ188の図中左端との間には感温ばね174が介挿されていて、その感温ばね174による付勢力がスリーブ188に対して図中右向きに作用せしめられている。
即ち分割軸90-2には水側パイロット弁84,湯側パイロット弁86が軸方向に相対移動可能に保持されているとともに、感温ばね174とバイアスばね176とが、それらに対して付勢力を逆向きに作用させる状態で、スリーブ188の両側位置に保持されている。
ここで水側パイロット弁84は水側パイロット弁座80に向けて進退移動し、水側パイロット通路72の開度を変化させる。
また湯側パイロット弁86は湯側パイロット弁座82に向けて軸方向に進退移動し、これにより湯側パイロット通路74の開度を変化させる。
それ故給水圧や給湯圧の変動により水側背圧室64,湯側背圧室66内部の圧力変動が生じた場合であっても、その圧力変動を水側パイロット弁84,湯側パイロット弁86が直接に受けず、即ちそれらの圧力変動によって水側パイロット弁84,湯側パイロット弁86が位置ずれを生じず、温度調節動作を高精度で安定して行い得る特長を有する。
図20及び図21は、それら水側パイロット弁84,湯側パイロット弁86の進退移動に追従して水側主弁50,湯側主弁52が進退移動する際の作用を表している。
この実施形態においても、回転スリーブ114を回転操作することで混合水の温度調節、即ち温度設定を行うことができ、また押ボタン112を1回押し込むごとに、図18に示す水吐水状態と図17に示す設定温度での混合水の吐水状態とに切り替えることができる。
尚図17及び図20において、196は水側背圧室64と湯側背圧室66との間を水密にシールするシール部材としてのOリングである。
図22(A)は、例えば浴室の水栓装置に適用した場合の例で、この例ではハウジング198内部に、吐止水と流調とを行うバルブと並んで本実施形態の湯水混合バルブ24(図示省略)が内蔵され、そして吐止水及び流調を行うバルブを操作するための押ボタン式の吐止水操作部18と回転ダイヤル式の流調ハンドル20とが設けられ、また湯水混合バルブ24の操作のための押ボタン式の切替操作部30と、回転ダイヤル式の温調操作部28とが外部に現れる状態で設けられている。
20 流調操作部
24 湯水混合バルブ
40 水流入通路
42 湯流入通路
50 水側主弁
52 湯側主弁
58 混合弁
64 水側背圧室
66 湯側背圧室
68,70 導入小孔
72 水側パイロット通路
74 湯側パイロット通路
84 水側パイロット弁
86 湯側パイロット弁
88 伸縮軸
90 温調軸(第1部分)
92 第2部分
94 雌ねじ
100 雄ねじ
174 感温ばね
176 バイアスばね
194 パイロット弁ユニット
Claims (9)
- (イ)水流入通路及び湯流入通路と、(ロ)水側主弁及び湯側主弁を備え、それら水側主弁及び湯側主弁の弁開度を互いに逆の関係で大小変化させて湯水の混合比率を変化させる混合弁と、を有し、操作部の操作により該混合弁を位置移動させることによって、混合水温度を設定ないし設定変更するようになした湯水混合バルブにおいて
前記混合弁を、湯と水とを混合して混合水を吐水する湯水混合位置と、前記湯側主弁を全閉、前記水側主弁を全開として水のみを吐水する水吐水位置との間で交互に切替可能となし、
且つ該混合弁を前記水吐水位置に位置させて水吐水した後において前記湯水混合位置に切り替えたときに、前回の混合水吐水時における位置調節済みの設定温調位置に自動的に該混合弁を位置させるようになしてあることを特徴とする湯水混合バルブ。 - 請求項1において、前記混合弁を連続的に進退移動させ、進退移動量に応じて湯水混合位置を変化させて温調を行う温調機構と、水吐水及び混合水吐水を切り替える切替機構とが設けてあり
且つ該切替機構は、前記混合弁を、前記湯側主弁を全閉とし前記水側主弁を全開とする前記水吐水位置と、前記設定温調位置との2位置の間で位置切替えするものとなしてあることを特徴とする湯水混合バルブ。 - 請求項2において、前記温調機構及び切替機構が共通の伸縮軸を有しており、
該温調機構は、該伸縮軸を連続的に伸縮させることにより前記混合弁を連続的に位置移動させて温調動作を行い、
前記切替機構は、該伸縮軸を伸縮させることなく全体的に2位置の間で軸方向位置を変化させることで、前記混合弁を前記水吐水位置と前記設定温調位置とに位置切替えするものとなしてあることを特徴とする湯水混合バルブ。 - 請求項3において、前記伸縮軸が第1部分と第2部分とに分割されていて、それら第1部分と第2部分とがねじ結合され、ねじ部のねじ送りで全体が伸縮するようになしてあることを特徴とする湯水混合バルブ。
- 請求項3,4の何れかにおいて、前記切替機構が、前記伸縮軸を前記水吐水位置に対応した第1位置と、前記設定温調位置に対応した第2位置とに交互に切り替え且つ保持するロック機構を備えていることを特徴とする湯水混合バルブ。
- 請求項1〜5の何れかにおいて、混合室内に混合水温度の上昇に感応して前記水側主弁を開く方向に前記混合弁を移動させる感温体が設けられていることを特徴とする湯水混合バルブ。
- 請求項1〜6の何れかにおいて、前記湯水混合バルブが、前記混合弁の移動を制御するパイロット弁を有し、該パイロット弁の移動に追従して該混合弁を該パイロット弁と同方向に移動させるパイロット式のバルブであり、前記切替機構が、該パイロット弁の位置を、前記混合弁における前記水吐水位置と前記設定温調位置とに各対応した2位置の間で切り替えて該混合弁の位置切替えを行うものとなしてあることを特徴とする湯水混合バルブ。
- 請求項7において、(a)前記水側主弁,湯側主弁の各背後に且つ導入小孔を通じて前記水流入通路,湯流入通路に連通し、内部の圧力を該水側主弁,湯側主弁に対し閉弁方向の押圧力として作用させる水側背圧室及び湯側背圧室と、(b)該水側背圧室,湯側背圧室の水,湯を各下流側に抜く圧抜通路としての水側パイロット通路及び湯側パイロット通路と、を有しているとともに、
前記パイロット弁として、(c)前記水側パイロット通路,湯側パイロット通路の開度を互いに逆の関係で大きく又は小さく変化させる方向に進退移動する水側パイロット弁及び湯側パイロット弁、を有し、それら水側パイロット弁,湯側パイロット弁の進退移動に追従して前記水側主弁,湯側主弁を進退移動させるようになしてあることを特徴とする湯水混合バルブ。 - 請求項1〜5の何れかにおいて、前記湯水混合バルブが、混合室内に混合水温度の上昇に感応して前記水側主弁を開く方向に前記混合弁を移動させる感温体が設けられる一方、該混合弁を該水側主弁が閉じる方向に付勢するバイアスばねが設けられて成る自動温度調節機能付きのものであって、
且つ前記混合弁の移動を制御するパイロット弁を有し、該パイロット弁の移動に追従して前記混合弁を該パイロット弁と同方向に移動させるパイロット式のバルブとなしてあり、前記切替機構が該パイロット弁の位置を、前記混合弁における前記水吐水位置と前記設定温調位置とに各対応した2位置の間で切り替えて該混合弁の位置切替えをなすものとしてあり、
更に温調軸を有していて、該温調軸により前記パイロット弁を該温調軸に沿って軸方向に相対移動可能に保持しているとともに、前記感温体としての感温ばね及び前記バイアスばねを該パイロット弁に対し互いに逆向きに付勢力を及ぼす状態に該温調軸に組み付けて保持させ、それら感温ばね,バイアスばね,パイロット弁及び温調軸を含んで、全体が一体に移動するパイロット弁ユニットを構成してあることを特徴とする湯水混合バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007220434A JP5031488B2 (ja) | 2007-08-27 | 2007-08-27 | 湯水混合バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007220434A JP5031488B2 (ja) | 2007-08-27 | 2007-08-27 | 湯水混合バルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009052677A true JP2009052677A (ja) | 2009-03-12 |
JP5031488B2 JP5031488B2 (ja) | 2012-09-19 |
Family
ID=40503924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007220434A Expired - Fee Related JP5031488B2 (ja) | 2007-08-27 | 2007-08-27 | 湯水混合バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5031488B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105840873A (zh) * | 2016-06-21 | 2016-08-10 | 泉州市中研智能机电研究院有限公司 | 可调混水座的水龙头 |
CN109442088A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-03-08 | 宁波市鄞州安琪阀门有限公司 | 一种高压冲洗水龙头 |
CN110131441A (zh) * | 2019-05-30 | 2019-08-16 | 厦门卓霈科技有限公司 | 一种淋浴控制装置 |
WO2019187470A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-03 | 株式会社Lixil | 弁装置 |
KR20200010065A (ko) * | 2018-07-18 | 2020-01-30 | 니폰 서모스탯 가부시키가이샤 | 온·냉수 혼합 수전 |
JP2020514028A (ja) * | 2017-01-13 | 2020-05-21 | ビーダブリューティー アクア アーゲー | 逆浸透法によって塩含有水を製造するための装置及び方法 |
CN110131441B (zh) * | 2019-05-30 | 2024-05-24 | 厦门卓霈科技有限公司 | 一种淋浴控制装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001207499A (ja) * | 2000-01-28 | 2001-08-03 | Denso Corp | 自動水栓 |
-
2007
- 2007-08-27 JP JP2007220434A patent/JP5031488B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001207499A (ja) * | 2000-01-28 | 2001-08-03 | Denso Corp | 自動水栓 |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105840873A (zh) * | 2016-06-21 | 2016-08-10 | 泉州市中研智能机电研究院有限公司 | 可调混水座的水龙头 |
JP2020514028A (ja) * | 2017-01-13 | 2020-05-21 | ビーダブリューティー アクア アーゲー | 逆浸透法によって塩含有水を製造するための装置及び方法 |
US11002373B2 (en) | 2017-01-13 | 2021-05-11 | Bwt Aqua Ag | Device and method of preparing salt-containing water by reverse osmosis |
WO2019187470A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-03 | 株式会社Lixil | 弁装置 |
KR20200010065A (ko) * | 2018-07-18 | 2020-01-30 | 니폰 서모스탯 가부시키가이샤 | 온·냉수 혼합 수전 |
CN110735946A (zh) * | 2018-07-18 | 2020-01-31 | 日本恒温器株式会社 | 冷热水混合阀 |
JP7166823B2 (ja) | 2018-07-18 | 2022-11-08 | 日本サーモスタット株式会社 | 湯水混合栓 |
TWI808209B (zh) * | 2018-07-18 | 2023-07-11 | 日商日本恆溫器股份有限公司 | 冷熱水混合閥 |
KR102590714B1 (ko) * | 2018-07-18 | 2023-10-17 | 니폰 서모스탯 가부시키가이샤 | 온·냉수 혼합 수전 |
CN109442088A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-03-08 | 宁波市鄞州安琪阀门有限公司 | 一种高压冲洗水龙头 |
CN110131441A (zh) * | 2019-05-30 | 2019-08-16 | 厦门卓霈科技有限公司 | 一种淋浴控制装置 |
CN110131441B (zh) * | 2019-05-30 | 2024-05-24 | 厦门卓霈科技有限公司 | 一种淋浴控制装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5031488B2 (ja) | 2012-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3685728A (en) | Thermostatic mixing faucet | |
JP4993507B2 (ja) | 水栓のバルブ | |
JP5031488B2 (ja) | 湯水混合バルブ | |
WO2007007726A1 (ja) | パイロット式吐止水・流調弁装置 | |
JP2007046770A (ja) | パイロット式吐止水・流調弁装置 | |
JP2007024138A (ja) | 自動混合水栓における温調ハンドルの自転回動防止装置 | |
JP4137316B2 (ja) | 吐水装置 | |
JP5159402B2 (ja) | 遠隔操作式の水栓装置 | |
JP2009121589A (ja) | 自動温度調節式の湯水混合バルブ | |
JP4936926B2 (ja) | 湯水混合弁 | |
JP2019002537A (ja) | 湯水切替栓 | |
JP5291428B2 (ja) | 湯水混合水栓 | |
JP2007032271A (ja) | 水栓装置 | |
JP2006153204A (ja) | ニードルバルブ | |
JP4979347B2 (ja) | 湯水混合弁 | |
JP5728727B2 (ja) | 流量調節弁装置及び基準位置検出機構による操作軸の基準位置の検出方法 | |
JP3882192B2 (ja) | 湯水混合装置及びそれを備えた湯水混合水栓 | |
JP2008133860A (ja) | 湯水混合弁 | |
JP2005133848A (ja) | 湯水混合栓 | |
JP5764803B2 (ja) | 給水制御バルブ | |
JP2011069477A (ja) | 湯水混合装置 | |
JP5153425B2 (ja) | 遠隔操作式の水栓装置 | |
JP2010007795A (ja) | 給水制御バルブ | |
JP4566714B2 (ja) | ニードルバルブ | |
JP2001254868A (ja) | 湯水混合水装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100324 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110228 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20110523 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120626 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120627 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5031488 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150706 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |