JP2009052472A - 脈動低減装置および油圧ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】加工が容易であってコンパクトな構造で脈動を抑制できる脈動低減装置を提供する。
【解決手段】配管の吐出通路21内の油の圧力脈動の一部は、開口部36から所定長さを有する脈動低減流路35内に入り込み、閉塞端37で反射して再び配管の吐出通路21内の脈動と合流して干渉することで脈動を抑制するが、脈動を低減させるために必要な所定長さの脈動低減流路35を、プラグ31の外周面31aに螺旋状に湾曲形成した溝32をベースとし、この外周面31aに筒状空間部の内周面33aを当接させて溝32を閉塞させることで形成しているので、加工が容易でコンパクトな構造にして脈動低減流路長を確保し脈動を抑制することができるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、配管を介して流体を圧送し、圧送された流体により種々の仕事を行う油圧ポンプ等の装置において、液体を圧送する配管内に生ずる流体の脈動を抑制する脈動低減装置および油圧ポンプに関するものである。
従来、例えば油圧機器では、油圧ポンプから油圧アクチュエータに向けて吐出される圧油に脈動が生じ、騒音の原因となることから、各種の対策が講じられている。その一例として、例えば特許文献1に示されるようなサイドブランチ方式がある。この方式は、低減対象となる脈動の波長に対して約1/4の長さを有するサイドブランチを配管流路にほぼ直交させて配設し、サイドブランチ内を往復して配管内に戻る脈動が、配管内の脈動と位相が180度ずれることで、両者を干渉させて脈動を低減させるものである。
また、例えば特許文献2に示されるような分岐管路方式(バイパス方式またはQuinke tube(クインケチューブ)方式)がある。この方式は、低減対象となる脈動の波長に対して約1/2の長さを有する分岐管路を配管流路に並列に設け、分岐管路内を通って配管流路に合流する脈動の位相が180度ずれていることで、両者を干渉させて脈動を低減させるものである。
また、特許文献3に示されるように、螺旋状に巻くことで所定の長さを確保した管を、流体を圧送する配管の内壁に沿って配置させることでサイドブランチ方式や分岐管路方式を実現する方式もある。
特開2001−289156号公報 特開平7−180665号公報 特開平8−210581号公報
しかしながら、特許文献1に示されるサイドブランチ方式や、特許文献2に示される分岐管路方式では、例えば1/4波長の長さのサイドブランチの場合であっても約1m強の長さを要する等、装着スペースが大きくなってしまうという欠点がある。
この点、特許文献3に示される螺旋状の管を内蔵させる方式によれば、装着スペースの小型化を図ることができる。しかしながら、螺旋状に巻かれて高圧がかかる管は伸びようとする力が作用するため、配管としては鋼管製のものを用いる必要があり、このような配管内に金属製の管を螺旋状に湾曲させて配設させる場合、その巻径に限界があり、あまり小さくできない上に、極めて作り難いものである。また、螺旋状の管を溶接またはかしめにより固定するのも大変な作業となる。よって、特許文献3に示される方式は、現実的でない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加工が容易であってコンパクトな構造で脈動を抑制することができる脈動低減装置および油圧ポンプを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる脈動低減装置は、溝形成面に湾曲形成された溝を直線状に展開した該溝の長さが所定長さとなるような溝付き部材と、前記溝付き部材の前記溝形成面に当接する当接面により前記溝を閉塞して脈動低減流路を形成する溝閉塞部材とからなる脈動低減流路構造体と、流体を圧送する配管と、を備え、前記脈動低減流路の少なくとも一端に形成された開口部が前記配管の通路内に連通するようにしたことを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記脈動低減流路構造体は、前記脈動低減流路の他端が閉塞端とされていることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記脈動低減流路構造体は、前記脈動低減流路の他端も開口部とされてバイパス流路を形成し、前記配管の通路内に連通することを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記所定長さは、前記配管に発生する脈動の波長に対して約1/4に設定されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記所定長さは、前記配管に発生する脈動の波長に対して約1/2に設定されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記溝付き部材は、断面円形の外周面を前記溝形成面として前記溝が螺旋状に形成された円筒形状のシャフト部材からなり、前記溝閉塞部材は、前記シャフト部材の前記外周面に当接する断面円形の円筒形状の内周面を有して該シャフト部材が軸心方向に嵌合する部材からなることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記溝付き部材は、断面円形の円筒形状の内周面を前記溝形成面として前記溝が螺旋状に形成された部材からなり、前記溝閉塞部材は、前記部材の前記内周面に当接する断面円形の外周面を有して軸心方向に嵌合する円筒形状のシャフト部材からなることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記脈動低減流路構造体は、前記溝付き部材と前記溝閉塞部材とを同軸上に多重構造で有し、長さの異なる複数本の脈動低減流路を同軸上に多重で備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記溝付き部材は、前記溝が螺旋状であって、かつ、多条に複数本形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記溝付き部材と前記溝閉塞部材とを軸心方向に相対的に移動変位させて前記脈動低減流路の実質的に流体が流れる長さを可変させる流路長可変機構を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記溝付き部材は、一面を溝形成面として前記溝が渦巻状に形成された平板部材からなり、前記溝閉塞部材は、前記平板部材の前記一面に当接する平坦面を有する部材からなることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記脈動低減流路構造体は、前記溝付き部材と前記溝閉塞部材とを厚み方向に多重構造で有し、脈動低減流路を厚み方向に多重で備えることを特徴とする。
また、本発明にかかる脈動低減装置は、上記発明において、前記溝付き部材は、前記溝が渦巻状であって、かつ、多条に複数本形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる油圧ポンプは、ケーシング内で回転軸の駆動により回転するシリンダブロックに形成されて前記回転軸と平行に配置された複数のシリンダ室と、これらシリンダ室に対して進退自在に挿通配置されたピストンと、前記回転軸に対して傾斜させて設けられて前記ピストンの頭部が回転自在に摺接する斜板と、前記シリンダブロックの後端面に設けられて前記シリンダ室内への油の流通を制御するポートプレートと、前記ポートプレートを介して前記シリンダ室と選択的に連通するように前記ケーシング内に形成されて油を吸い込む吸込通路と、前記ポートプレートを介して前記シリンダ室と選択的に連通するように前記ケーシング内に形成されて油を圧送する吐出通路と、断面円形の外周面に一端が開口部とし他端が閉塞端とし、軸方向に沿って螺旋状に形成された溝を有し、直線状に展開した該溝の長さが前記吐出通路に発生する脈動の波長に対して約1/4となるような円筒形状のシャフト部材と、前記シャフト部材の前記外周面に当接することで前記溝を閉塞し、前記開口部を介して前記吐出通路に連通する脈動低減流路を形成する断面円形の内周面を有し、前記ケーシングの一部に前記吐出通路に連通するように形成され、前記シャフト部材が軸心方向に嵌合する筒状空間部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる油圧ポンプは、ケーシング内で回転軸の駆動により回転するシリンダブロックに形成されて前記回転軸と平行に配置された複数のシリンダ室と、これらシリンダ室に対して進退自在に挿通配置されたピストンと、前記回転軸に対して傾斜させて設けられて前記ピストンの頭部が回転自在に摺接する斜板と、前記シリンダブロックの後端面に設けられて前記シリンダ室内への油の流通を制御するポートプレートと、前記ポートプレートを介して前記シリンダ室と選択的に連通するように前記ケーシング内に形成された吸込通路と、前記ポートプレートを介して前記シリンダ室と選択的に連通するように前記ケーシング内に形成された吐出通路と、断面円形の外周面に両端が開口部とし、軸方向に沿って螺旋状に形成された溝を有し、直線状に展開した該溝の長さが前記吐出通路に発生する脈動の波長に対して約1/2となるような円筒形状のシャフト部材と、前記シャフト部材の前記外周面に当接することで前記溝を閉塞し、両端の前記開口部を介して前記吐出通路に連通する脈動低減流路を形成する断面円形の内周面を有し、前記シャフト部材が軸心方向に嵌合する筒状空間部を含み、前記ケーシングの一部に前記吐出通路に連通するように形成されたバイパス流路と、を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる脈動低減装置および油圧ポンプは、配管内の脈動の一部は、開口部から所定長さを有する脈動低減流路内に入り込み、反射またはバイパスして再び配管内の脈動と合流して干渉することで脈動を抑制するが、脈動を低減させるために必要な所定長さの脈動低減流路を、溝付き部材の溝形成面に湾曲形成した溝をベースとし、この溝形成面に溝閉塞部材の当接面を当接させて溝を閉塞させることで形成しているので、加工が容易でコンパクトな構造にして脈動低減流路長を確保し脈動を抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本実施の形態は、脈動低減装置が一体的に組み込まれた油圧機器用の油圧ポンプへの適用例を示す。本発明は、実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1の脈動低減装置が一体的に組み込まれた油圧ポンプ1Aの構成例を示す断面図であり、図2は、脈動低減流路構造体の構成例を分解して示す断面図であり、図3は、流路長可変機構の構成および動作例を示す断面図である。まず、油圧ポンプ1Aの概略構成および基本動作について説明する。この油圧ポンプ1Aは、特許文献2等に示されるような斜板式アキシャルピストンポンプであり、結合分離可能な一対のケーシング10,11を備え、ケーシング10の内面10aに摺接する斜板12を備えている。この斜板12は、回転軸13の軸心方向と直角に傾動可能に挿通配置されている。また、回転軸13の一端は、ケーシング10の外部に突出し、適宜回転駆動機構と結合するように構成されているとともに、ケーシング10,11に対してそれぞれ軸受14,15を介して回転自在に支持されている。
また、回転軸13に対しては、これと一体的にシリンダブロック16が設けられ、このシリンダブロック16に形成された複数のシリンダ室16a内にはそれぞれピストン17が回転軸方向に摺動自在に組み込まれている。また、各ピストン17は、それぞれ球頭部17aをシュー18に摺動自在に球結合するとともに、これらのシュー18を斜板12の摺動面に対して摺接配置する。さらに、シリンダブロック16の吸込みおよび/または吐出ポート側端面には、ポートプレート19を当接配置し、このポートプレート19を介してケーシング11の内部に設けたポンプの吸込通路20と吐出通路21とに、それぞれ連通するように構成されている。すなわち、ケーシング11の吐出通路21が油(流体)を圧送する配管として構成されている。
このような構成からなる油圧ポンプ1Aは、シリンダブロック16とともに回転するピストン17が斜板12の傾斜により往復動し、シリンダ室16a内へ吸込通路20から流入した油を吐出通路21から吐出するポンプ動作を行う。ここで、シリンダ室16aが、吸込通路20から吐出通路21へ移動するときに、ポートプレート19によりシリンダ室16a内に油が閉じ込められて高圧化される。これがシリンダブロック16の回転に伴う進行で吐出通路21へ急激に吐出されると、吐出される油に圧力脈動が発生する。
ここで、本実施の形態1の油圧ポンプ1Aは、油の圧力脈動が生ずる吐出通路21部分に対して脈動低減装置30を一体に内蔵させて備えている。この脈動低減装置30は、断面円形の外周面31aを溝形成面として溝32が軸心方向に沿って螺旋状に形成された溝付き部材である円筒形状のプラグ(シャフト部材)31と、吐出通路21部分に対してその通路方向にほぼ直交するようにケーシング11の一部を溝閉塞部材11aとして開口形成された筒状空間部33の断面円形の円筒形状の内周面33aとからなる脈動低減流路構造体34を備えてなる。
筒状空間部33の内周面33aの直径は、図2に示すように、プラグ31の溝形成面31aの直径とほぼ同じに形成されて、プラグ31を筒状空間部33内に挿通させたときに軸心方向にスライド可能であって、かつ、内周面33aが溝形成面31aに当接するように設定されている。これにより、プラグ31を筒状空間部33内に挿通させた状態では、内周面33aが溝形成面31aに当接して溝32を閉塞して脈動低減流路35を形成するように構成されている。また、溝32は、例えば金属製の棒状部材の断面円形の外周面31aを所定溝幅、所定溝深さ、所定ピッチにて旋盤で加工することにより容易に形成できるものである。ここで、本実施の形態1では、図2に示すように、例えば吐出通路21側に位置する一端側は端部まで溝32を形成することで吐出通路21に連通する開口部36が形成され、他端側は溝32の形成を途中で止めることで脈動低減流路35の閉塞端37が形成されている。
また、ケーシング11において吐出通路21部分に対して筒状空間部33に対向する側には、この筒状空間部33の径より大きめでプラグ31を筒状空間部33内に挿脱させるための貫通孔38が形成され、閉塞体39で閉塞されている。
これにより、本実施の形態1の脈動低減流路構造体34は、吐出通路21から開口部36を介して脈動低減流路35内に入り込んだ油の圧力脈動を閉塞端37で反射させて再び脈動低減流路35内を通って開口部36から再び吐出通路21内を通る油の圧力脈動に合流するサイドブランチ方式として構成されている。ここで、本実施の形態1では、脈動低減流路35(溝32)は、直線状に展開した長さが、吐出通路21内を流れる油の圧力脈動の基本周波数の波長に対して、約1/4に相当する長さとなるように形成されている。よって、サイドブランチ方式の原理に従い、吐出通路21から開口部36を介して脈動低減流路35内に入り込んだ油の圧力脈動(音速)は1/4波長分走り閉塞端37で反射され、再び脈動低減流路35内を通って1/4波長分走って開口部36から再び吐出通路21内を通る脈動に合流する。この際、両者の位相が約180度ずれているため、相殺しあって油の圧力脈動が抑制されることとなる。
ここで、吐出通路21に生ずる油の圧力脈動の波長λは、油圧ポンプ1のピストン数をZ[本]とし、ポンプ回転数をN[rpm]とし、油(流体)中の音速をV≒1400[m/s]とすると、
λ=V/(Z・N/60)≒1400/(Z・N/60)
で示される。例えば、Z=9本、N=2000rpmの場合を考えると、基本周波数は、9×2000/60=300Hzとなる。必要な流路長λ/4は、λ/4=(1400/300)/4≒1.165mとなる。よって、サイドブランチを直線状に構成した場合、かなり長い通路となることがわかる。これに対して、本実施の形態1では、溝32付きのプラグ31を直径20mmの台形ねじ構造として形成し、ねじ山数を18とし、基本ピッチを5mmとした場合、プラグ31の軸方向の長さは18×5=90mmと極めて短くなる。溝32(脈動低減流路35)を直線状に展開した長さとしては、π×2×18=1.13mとなり、必要な流路長λ/4を確保することができる。このようにコンパクトに実現できるため、油圧ポンプ1A内へ内蔵し一体化も容易となる。
ところで、上述の波長λに関する式からもわかるように、ポンプ回転数Nが、機械の使用状態により変動する場合、波長λも変動することとなる。そこで、本実施の形態1の脈動低減装置30は、このような回転数Nの変動に伴う波長λの変動に対応させて、脈動低減流路35の実質的に油(流体)の流れる長さを可変させる流路長可変機構40を備えている。この流路長可変機構40は、筒状空間部33内に軸心方向にスライド可能に設けられたプラグ31を吐出通路21側に付勢するバネ41と、このバネ41による付勢力と力対抗する力を、パイロット油圧に基づきプラグ31の反対側に付与するパイロット油圧室42とからなる。このパイロット油圧は、EPC油圧またはPPC油圧などにより導入することができる。パイロット油圧室42は、閉塞体38中に螺着して設けられてプラグ31の軸心部43に連結されたもので、回転センサ等の検出信号に基づきポンプ回転数をフィードバックしてプラグ31の軸心部43端部に圧力を付加させることで、バネ41の付勢力と平衡するプラグ31の位置を補正するものである。また、バネ41を配設するバネ室44は、吐出通路21との間を油路45により連通されている。これにより、バネ室44内の圧力が吐出通路21内の圧力と平衡するように設定されている。また、軸方向に摺動自在な軸心部43の両端は、Oリング46によって液密的に組み込まれている。
ここで、溝32(脈動低減流路35)の長さは、1/4波長の長さが最も長くなるポンプ回転数の上限値で設定するので、通常は、図3(a)に示すように、溝32の全てが脈動低減流路35として機能するように、開口部36が吐出通路21との境界位置に位置するようにパイロット油圧室42の圧力が調整される。すなわち、軸方向の長さLaに亘ってプラグ31に形成された螺旋状の溝32部分が全て内周面33a内に存在して脈動低減流路35を形成している。この軸方向の長さLaの溝32(脈動低減流路35)を直線状に展開した長さによって、最も長い場合に必要な流路長λ/4が確保される。
一方、回転センサ等により検出されるポンプ回転数が減少した場合には、図3(b)に示すように、プラグ31の吐出通路21側端部が吐出通路21中に必要長さ突出する位置まで軸心方向にスライドするようにパイロット油圧室42の圧力を補正する。これにより、吐出通路21中に突出したプラグ31の溝32部分は筒状空間部33の断面円形の内周面33aによって閉塞されず脈動低減流路35を形成しないため、脈動低減流路35の軸方向の長さがLbに減少する。この軸方向の長さLbの溝32(脈動低減流路35)を直線状に展開した長さが、実質的に油の流れる長さとなり、軸方向の長さがLaの場合に比して短くなる。これにより、回転数の減少に伴い油の圧力脈動の波長λが減少しても、脈動低減流路35の長さを回転数に対応する必要な流路長λ/4に可変させることができ、適正な脈動抑制効果を発揮させることができる。
なお、本実施の形態1では、プラグ31に形成する溝32の一端を途中で止めることで閉塞端37を形成したが、プラグ31の軸方向両端まで溝32を形成して筒状空間部33内ではバネ室44まで連通させてバネ室44自体を閉塞端としてもよい。この場合、バネ室44は、脈動低減流路35を介して吐出通路21に連通するので、油路45は不要である。
また、プラグ31に形成する溝32の断面形状としては、例えば、図4−1に示すような断面矩形状の溝32aや、図4−2に示すような断面台形状の溝32bや、図4−3に示すような断面逆台形状の溝32cや、図4−4に示すような断面半円形状の溝32dであってもよい。特に、図4−2に示すような断面台形状の溝32bの場合であれば、一層加工しやすいものとなる。要は、外周面31aに内周面33aが当接して溝32部分を閉塞して脈動低減流路35を形成するので、内周面33aに当接する外周面31aが残存する状態の溝形状であればよい。
また、図5に示すように、内周面33aに螺旋状の溝50を形成してケーシング11の一部を溝付き部材とし、内周面33aに当接する断面円形の外周面51aを有して軸心方向に嵌合し溝50を閉塞することで脈動低減流路52を形成するシャフト部材51を溝閉塞部材として、脈動低減流路構造体53を構成するようにしてもよい。図5中、54は、脈動低減流路52の開口部であり、55は、脈動低減流路52の閉塞端である。
また、図6に示すように、脈動低減流路構造体60を同軸上で多重構造に構成してもよい。すなわち、丸棒円筒形状のプラグ31に代えて、中空円筒形状のシャフト部材61を用い、断面円形の外周面61a上に溝32を形成することで溝付き部材として機能させるとともに、プラグ31の場合よりも細径で断面円形の外周面62a上に溝63が螺旋状に形成されたプラグ62を溝付き部材として設け、外周面62aに当接して溝63を閉塞して脈動低減流路64を形成する断面円形の内周面61bを有するシャフト部材61を溝閉塞部材として機能させるようにしたものである。図6中、65は、脈動低減流路64の開口部であり、66は、脈動低減流路64の閉塞端である。
このような脈動低減流路構造体60によれば、コンパクトな構成で、同軸上に長さの異なる2本の脈動低減流路35,64を多重に備えることができる。吐出通路21中に生ずる油の圧力脈動は、基本周波数の油の圧力脈動に限らず、その高次の周波数の油の圧力脈動も生ずるものであり、多重構造により周波数の異なる複数の油の圧力脈動の低減が可能となる。ここで、1/4波長が最も長い基本周波数に対応するための溝32による脈動低減流路35は最外周側に配置させ、高次(2次)の周波数に対応するための溝63による脈動低減流路64は内周側に配置させればよい。
前述の数値例を参照すれば、2次周波数は、600Hzとなり、2次周波数による油の圧力脈動に対して必要な流路長λ/4(2次)は、λ/4=(1400/600)/4≒0.58mとなる。よって、サイドブランチを直線状に構成した場合、かなり長い通路となることがわかる。これに対して、この変形例では、外径20mmのシャフト部材61中にプラグ62を挿入するので、溝63付きのプラグ62を直径10mmの台形ネジ構造として形成し、ネジ山数を18とし、基本ピッチを5mmとした場合、プラグ62の軸方向の長さは18×5=90mmと極めて短くなる。溝63(脈動低減流路64)を直線状に展開した長さとしては、π×1×18=0.565mとなり、流路長λ/4(2次)を確保することができる。なお、脈動低減流路構造体を同軸上でさらに多重構造に構成すれば、3次以降の高次の1/4波長に対応可能な脈動低減流路を同軸上に持たせることができる。
また、本実施の形態1では、外周面31a上に1本の溝32を螺旋状に形成したが、図7に示すように、外周面31a上に複数本、例えば2本の溝32A,32Bを多条に形成し、それぞれの溝32A,32Bの長さを異ならせてもよい。この場合、溝32A,32Bの開口部36A,36Bの位置は、プラグ31の端部にて半径方向の異なる位置に形成すればよい。さらに、2本の溝32A,32Bに限らず、3本以上に多条化してもよい。
(実施の形態2)
図8は、本実施の形態2の脈動低減装置が一体的に組み込まれた油圧ポンプ1Bの構成例を示す断面図であり、図9は、脈動低減流路構造体の構成例を分解して示す断面図であり、図10は、流路長可変機構の構成および動作例を示す断面図である。図1〜図7で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明を省略する。
本実施の形態2の脈動低減流路構造体70は、図9に示すように、プラグ31において閉塞端37に代えて開口部71が形成されることで、両端に開口部36,71を有する脈動低減流路72を備える構造とされている。また、開口部71側は、図8に示すように、ケーシング11に形成されてバネ41が内蔵されたバネ室73、および、バネ室73に連通する合流通路74を介して吐出通路21に連通されている。ここで、この合流通路74の吐出通路21に対する連通位置は、開口部36の連通位置よりも下流側とされている。すなわち、合流通路74を含めて脈動低減流路72は、吐出通路21に対してバイパス流路を形成している。
これにより、本実施の形態2の脈動低減流路構造体70は、吐出通路21から開口部36を介して脈動低減流路72内に入り込んだ油の圧力脈動が、開口部71、合流通路74を通って再び吐出通路21内を通る油の圧力脈動に合流するクインケチューブ方式として構成されている。ここで、本実施の形態2では、脈動低減流路72(溝32)は、直線状に展開した長さが、吐出通路21内を流れる油の圧力脈動の基本周波数対応の波長に対して、約1/2に相当する長さとなるように形成されている。よって、クインケチューブ方式の原理に従い、吐出通路21から開口部36を介して脈動低減流路72内に入り込んだ油の圧力脈動(音速)は1/2波長分走って開口部71、合流通路74から再び吐出通路21内を通る油の圧力脈動に合流する。この際、両者の位相が約180度ずれているため、相殺しあって油の圧力脈動が抑制されることとなる。
ここで、吐出通路21に生ずる油の圧力脈動の波長λは、油圧ポンプ1Bのピストン数をZ[本]とし、ポンプ回転数をN[rpm]とし、流体(油)中の音速をV≒1400[m/s]とすると、
λ=V/(Z・N/60)≒1400/(Z・N/60)
で示される。例えば、Z=9本、N=2000rpmの場合を考えると、基本周波数は、300Hzとなり、必要な流路長λ/2は、λ/2=(1400/300)/2≒2.33mとなる。よって、クインケチューブを直線状に構成した場合、極めて長い通路となることがわかる。これに対して、本実施の形態2では、溝32付きのプラグ31を直径20mmの台形ネジ構造として形成し、ネジ山数を36とし、基本ピッチを5mmとした場合、プラグ31の軸方向の長さは36×5=180mmと短くなる。溝32(脈動低減流路72)を直線状に展開した長さとしては、π×2×36=2.26mとなり流路長λ/2を確保することができる。このようにコンパクトに実現できるため、油圧ポンプ1B内へ内蔵し一体化も容易となる。
ところで、上述の波長λに関する式からもわかるように、ポンプ回転数Nが、機械の使用状態により変動する場合、波長λも変動することとなる。そこで、本実施の形態2でも、このような回転数Nの変動に伴う波長λの変動に対応させて、脈動低減流路72の実質的に油(流体)の流れる長さを可変させる流路長可変機構40を備えている。本実施の形態2の場合、溝32(脈動低減流路72)の長さは、1/2波長の長さが最も長くなるポンプ回転数の上限値で設定するので、通常は、図10(a)に示すように、溝32の全てが脈動低減流路72として機能するように、開口部36が吐出通路21との境界位置に位置するようにパイロット油圧室42の圧力が調整される。すなわち、軸方向の長さLcに亘ってプラグ31に形成された螺旋状の溝32部分が全て内周面33a内に存在して脈動低減流路72を形成している。この軸方向の長さLcの溝32(脈動低減流路72)を直線状に展開した長さによって、最も長い場合に必要な流路長λ/2が確保される。
一方、回転センサ等により検出されるポンプ回転数が減少した場合には、図10(b)に示すように、プラグ31の吐出通路21側端部が吐出通路21中に必要長さ突出する位置まで軸心方向にスライドするようにパイロット油圧室42の圧力を補正する。これにより、吐出通路21中に突出したプラグ31の溝32部分は筒状空間部33の内周面33aによって閉塞されず脈動低減流路72を形成しないため、脈動低減流路72の軸方向の長さがLdに減少する。この軸方向の長さLdの溝32(脈動低減流路72)を直線状に展開した長さが、実質的に油の流れる長さとなり、軸方向の長さがLcの場合に比して短くなる。これにより、回転数の減少に伴い油の圧力脈動の波長が減少しても、脈動低減流路72の長さを回転数に対応する必要な流路長λ/2に可変させることができ、適正な脈動抑制効果を発揮させることができる。
なお、クインケチューブ方式の本実施の形態2の場合も、図4〜図7に準ずる変形構成例を適宜採用することができる。
(実施の形態3)
図11は、本実施の形態3の脈動低減装置が一体的に組み込まれた油圧ポンプ1Cの構成例を示す断面図である。油圧ポンプ1C自体の基本構成は、図1等の場合と同様である。本実施の形態3の油圧ポンプ1Cは、油の圧力脈動が生ずる吐出通路21部分に対して脈動低減装置80を一体に備えている。この脈動低減装置80は、吐出通路21から分岐させてケーシング11に形成された連通通路81が開口するケーシング11の外表面82a上に、2枚の平板部材83,84を厚み方向に積層させた多重構造からなる脈動低減流路構造体85を備えてなる。ここで、平板部材83は、一面83aを溝形成面として溝86aが中心周りに渦巻状に形成された溝付き部材である。また、ケーシング11の外表面82aは、一面83aに当接して溝86aを閉塞し脈動低減流路87を形成する平坦面として形成されており、ケーシング11の一部が溝閉塞部材11aとされている。また、平板部材83の他面83bと平板部材84の一面84aとにもそれぞれ溝形成面として溝86b,86cが中心周りに渦巻状に形成されており、かつ、一面84aが他面83bに対して当接する平坦面、他面83bが一面84aに当接する平坦面とされ、相互に溝付き部材、溝閉塞部材として機能し、互いに溝86b,86cを閉塞して脈動低減流路87を形成するように設けられている。
図12−1は、平板部材83の一面83aに形成された渦巻状の溝86aの平面的な形状を示す底面図である。この溝86aは、始端となる中心に連通通路81を介して吐出通路21に連通する開口部88を有し、外側終端部は平板部材83を貫通して他面83b側の溝86bに連続させる貫通部89として形成されている。図12−2は、平板部材83の他面83bに形成された渦巻状の溝86bの平面的な形状を示す平面図である。この溝86bは、外側端部が貫通部89とされ、内側端部が平板部材84の溝86cに連続させる連通部90として形成されている。図12−3は、平板部材84の一面84aに形成された渦巻状の溝86cの平面的な形状を示す底面図である。この溝86cは、内側端部が連通部90を介して溝86bに連続させる連通部91とされ、外側端部が閉塞端92として形成されている。これらの溝86a〜86cは、例えば金属製の平板部材83,84の表面を所定溝幅、所定溝深さ、所定ピッチにて旋盤等で渦巻状に加工することにより容易に形成できるものである。
これらの平板部材83,84は、図13に示すように、四隅付近をボルト93によってケーシング11に対して強固に固定され、外表面82aと一面83a、他面83bと一面84aを当接状態に維持し、溝86a〜86c部分を確実に閉塞して連続した1本の脈動低減流路87を形成している。
これにより、本実施の形態3の脈動低減流路構造体85は、吐出通路21から連通通路81、開口部88を介して脈動低減流路87内に入り込んだ油の圧力脈動を閉塞端92で反射させて再び脈動低減流路87内を通って開口部88、連通通路81から再び吐出通路21内を通る油の圧力脈動に合流するサイドブランチ方式として構成されている。ここで、本実施の形態3では、脈動低減流路87(溝86a〜86c)は、直線状に展開した長さが、吐出通路21内を流れる油の圧力脈動の基本周波数対応の波長に対して、約1/4に相当する長さとなるように形成されている。
よって、サイドブランチ方式の原理に従い、吐出通路21から連通通路81、開口部88を介して脈動低減流路87内に入り込んだ油の圧力脈動(音速)は1/4波長分走り閉塞端92で反射され、再び脈動低減流路87内を通って1/4波長分走って開口部88、連通通路81から再び吐出通路21内を通る脈動に合流する。この際、両者の位相が約180度ずれているため、相殺しあって油の圧力脈動が抑制されることとなる。本実施の形態3の場合も、螺旋状の溝32による脈動低減流路35の場合と同様、脈動低減流路87を渦巻状の溝86a〜86cに基づき形成しているので、製造容易でコンパクトな構成にして必要な流路長を確保して脈動低減効果を発揮させることができる。特に、本実施の形態3の脈動低減流路構造体85は、厚み方向に多重構造としているので、長さ方向の小型化を図ることができる。
(実施の形態4)
図14は、本実施の形態4の脈動低減装置が一体的に組み込まれた油圧ポンプ1Dの構成例を示す断面図である。図11〜図13で示した部分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明を省略する。
本実施の形態4の脈動低減流路構造体100は、平板部材84において閉塞端92に代えて開口部101が形成されることで、両端に開口部88,101を有する脈動低減流路102を備える構造とされている。ケーシング11には、開口部101を吐出通路21に対して連通させるための連通通路103が連通通路81よりも下流側に位置させて形成されている。すなわち、連通通路88,103を含めて脈動低減流路102は、吐出通路21に対してバイパス流路を形成している。
これにより、本実施の形態4の脈動低減流路構造体100は、吐出通路21から連通通路81、開口部88を介して脈動低減流路102内に入り込んだ油の圧力脈動を開口部101、連通通路103を通って再び吐出通路21内を通る油の圧力脈動に合流するクインケチューブ方式として構成されている。ここで、本実施の形態4では、脈動低減流路102(溝86a〜86c)は、直線状に展開した長さが、吐出通路21内を流れる油の圧力脈動の基本周波数対応の波長に対して、約1/2に相当する長さとなるように形成されている。よって、クインケチューブ方式の原理に従い、吐出通路21から連通通路81、開口部88を介して脈動低減流路102内に入り込んだ油の圧力脈動(音速)は1/2波長分走って開口部101、連通通路103から再び吐出通路21内を通る油の圧力脈動に合流する。この際、両者の位相が約180度ずれているため、相殺しあって油の圧力脈動が抑制されることとなる。
本実施の形態4の場合も、螺旋状の溝32による脈動低減流路35の場合と同様、脈動低減流路102を渦巻状の溝86a〜86cに基づき形成しているので、製造容易でコンパクトな構成にして必要な流路長を確保して脈動低減効果を発揮させることができる。特に、本実施の形態3の脈動低減流路構造体100は、厚み方向に多重構造としているので、長さ方向の小型化を図ることができる。
なお、実施の形態3,4において、平板部材83,84に形成する渦巻状の溝86a〜86cは、1本に限らず、多条に複数本形成するようにしてもよい。
また、油圧ポンプは、実施の形態に示したようなオープンタイプに限らず、クローズドタイプであってもよい。また、各実施の形態は、流体として油を用いる油圧ポンプが備える脈動低減装置への適用例として説明したが、油圧ポンプに限らず、流体(液体または気体)を圧送する配管内に流体の圧力脈動を生ずるものであれば、同様に適用可能である。
本発明の実施の形態1の脈動低減装置が一体的に組み込まれた油圧ポンプの構成例を示す断面図である。 脈動低減流路構造体の構成例を分解して示す断面図である。 流路長可変機構の構成および動作例を示す断面図である。 溝形状の変形例を示す断面図である。 溝形状の変形例を示す断面図である。 溝形状の変形例を示す断面図である。 溝形状の変形例を示す断面図である。 脈動低減流露構造体の変形構成例を分解して示す断面図である。 脈動低減流露構造体の別の変形構成例を分解して示す断面図である。 溝形成の変形例を示す側面図である。 本発明の実施の形態2の脈動低減装置が一体的に組み込まれた油圧ポンプの構成例を示す断面図である。 脈動低減流路構造体の構成例を分解して示す断面図である。 流路長可変機構の構成および動作例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3の脈動低減装置が一体的に組み込まれた油圧ポンプの構成例を示す断面図である。 平板部材の一面に形成された溝形状を示す底面図である。 平板部材の他面に形成された溝形状を示す平面図である。 平板部材の一面に形成された溝形状を示す底面図である。 脈動低減流路構造体の取り付け例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4の脈動低減装置が一体的に組み込まれた油圧ポンプの構成例を示す断面図である。 平板部材の一面に形成された溝形状を示す底面図である。 平板部材の他面に形成された溝形状を示す平面図である。 平板部材の一面に形成された溝形状を示す底面図である。
符号の説明
10,11 ケーシング
11a 溝閉塞部材
12 斜板
13 回転軸
16 シリンダブロック
16a シリンダ室
17 ピストン
17a 球頭部
19 ポートプレート
20 吸込通路
21 吐出通路
30 脈動低減装置
31 プラグ
31a 外周面
32,32A,32B 溝
33a 内周面
34 脈動低減流路構造体
35 脈動低減流路
36 開口部
37 閉塞端
40 流路長可変機構
50 溝
51 シャフト部材
51a 外周面
52 脈動低減流路
53 脈動低減流路構造体
54 開口部
55 閉塞端
60 脈動低減流路構造体
61 シャフト部材
61a 外周面
61b 内周面
62 プラグ
62a 外周面
63 溝
64 脈動低減流路
65 開口部
66 閉塞端
70 脈動低減流路構造体
71 開口部
72 脈動低減流路
80 脈動低減装置
82a 外表面
83 平板部材
83a 一面
83b 他面
84 平板部材
84a 一面
85 脈動低減流路構造体
86a〜86c 溝
87 脈動低減流路
88 開口部
92 閉塞端
100 脈動低減流路構造体
101 開口部
102 脈動低減流路

Claims (15)

  1. 溝形成面に湾曲形成された溝を直線状に展開した該溝の長さが所定長さとなるような溝付き部材と、前記溝付き部材の前記溝形成面に当接する当接面により前記溝を閉塞して脈動低減流路を形成する溝閉塞部材とからなる脈動低減流路構造体と、
    流体を圧送する配管と、
    を備え、前記脈動低減流路の少なくとも一端に形成された開口部が前記配管の通路内に連通するようにしたことを特徴とする脈動低減装置。
  2. 前記脈動低減流路構造体は、前記脈動低減流路の他端が閉塞端とされていることを特徴とする請求項1に記載の脈動低減装置。
  3. 前記脈動低減流路構造体は、前記脈動低減流路の他端も開口部とされてバイパス流路を形成し、前記配管の通路内に連通することを特徴とする請求項1に記載の脈動低減装置。
  4. 前記所定長さは、前記配管に発生する脈動の波長に対して約1/4に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の脈動低減装置。
  5. 前記所定長さは、前記配管に発生する脈動の波長に対して約1/2に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の脈動低減装置。
  6. 前記溝付き部材は、断面円形の外周面を前記溝形成面として前記溝が螺旋状に形成された円筒形状のシャフト部材からなり、
    前記溝閉塞部材は、前記シャフト部材の前記外周面に当接する断面円形の円筒形状の内周面を有して該シャフト部材が軸心方向に嵌合する部材からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の脈動低減装置。
  7. 前記溝付き部材は、断面円形の円筒形状の内周面を前記溝形成面として前記溝が螺旋状に形成された部材からなり、
    前記溝閉塞部材は、前記部材の前記内周面に当接する断面円形の外周面を有して軸心方向に嵌合する円筒形状のシャフト部材からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の脈動低減装置。
  8. 前記脈動低減流路構造体は、前記溝付き部材と前記溝閉塞部材とを同軸上に多重構造で有し、長さの異なる複数本の脈動低減流路を同軸上に多重で備えることを特徴とする請求項6または7に記載の脈動低減装置。
  9. 前記溝付き部材は、前記溝が螺旋状であって、かつ、多条に複数本形成されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載の脈動低減装置。
  10. 前記溝付き部材と前記溝閉塞部材とを軸心方向に相対的に移動変位させて前記脈動低減流路の実質的に流体が流れる長さを可変させる流路長可変機構を備えることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の脈動低減装置。
  11. 前記溝付き部材は、一面を溝形成面として前記溝が渦巻状に形成された平板部材からなり、
    前記溝閉塞部材は、前記平板部材の前記一面に当接する平坦面を有する部材からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の脈動低減装置。
  12. 前記脈動低減流路構造体は、前記溝付き部材と前記溝閉塞部材とを厚み方向に多重構造で有し、脈動低減流路を厚み方向に多重で備えることを特徴とする請求項11に記載の脈動低減装置。
  13. 前記溝付き部材は、前記溝が渦巻状であって、かつ、多条に複数本形成されていることを特徴とする請求項11に記載の脈動低減装置。
  14. ケーシング内で回転軸の駆動により回転するシリンダブロックに形成されて前記回転軸と平行に配置された複数のシリンダ室と、
    これらシリンダ室に対して進退自在に挿通配置されたピストンと、
    前記回転軸に対して傾斜させて設けられて前記ピストンの頭部が回転自在に摺接する斜板と、
    前記シリンダブロックの後端面に設けられて前記シリンダ室内への油の流通を制御するポートプレートと、
    前記ポートプレートを介して前記シリンダ室と選択的に連通するように前記ケーシング内に形成されて油を吸い込む吸込通路と、
    前記ポートプレートを介して前記シリンダ室と選択的に連通するように前記ケーシング内に形成されて油を圧送する吐出通路と、
    断面円形の外周面に一端が開口部とし他端が閉塞端とし、軸方向に沿って螺旋状に形成された溝を有し、直線状に展開した該溝の長さが前記吐出通路に発生する脈動の波長に対して約1/4となるような円筒形状のシャフト部材と、
    前記シャフト部材の前記外周面に当接することで前記溝を閉塞し、前記開口部を介して前記吐出通路に連通する脈動低減流路を形成する断面円形の内周面を有し、前記ケーシングの一部に前記吐出通路に連通するように形成され、前記シャフト部材が軸心方向に嵌合する筒状空間部と、
    を備えたことを特徴とする油圧ポンプ。
  15. ケーシング内で回転軸の駆動により回転するシリンダブロックに形成されて前記回転軸と平行に配置された複数のシリンダ室と、
    これらシリンダ室に対して進退自在に挿通配置されたピストンと、
    前記回転軸に対して傾斜させて設けられて前記ピストンの頭部が回転自在に摺接する斜板と、
    前記シリンダブロックの後端面に設けられて前記シリンダ室内への油の流通を制御するポートプレートと、
    前記ポートプレートを介して前記シリンダ室と選択的に連通するように前記ケーシング内に形成された吸込通路と、
    前記ポートプレートを介して前記シリンダ室と選択的に連通するように前記ケーシング内に形成された吐出通路と、
    断面円形の外周面に両端が開口部とし、軸方向に沿って螺旋状に形成された溝を有し、直線状に展開した該溝の長さが前記吐出通路に発生する脈動の波長に対して約1/2となるような円筒形状のシャフト部材と、
    前記シャフト部材の前記外周面に当接することで前記溝を閉塞し、両端の前記開口部を介して前記吐出通路に連通する脈動低減流路を形成する断面円形の内周面を有し、前記シャフト部材が軸心方向に嵌合する筒状空間部を含み、前記ケーシングの一部に前記吐出通路に連通するように形成されたバイパス流路と、
    を備えたことを特徴とする油圧ポンプ。
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