JP2009050924A - ピーリングマシン - Google Patents
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Abstract
【課題】切削部への切削液の供給が、無駄なく、効率良く、かつ、的確に行えるピーリングマシンを提供する。
【解決手段】ワーク通過孔37を有するカッターヘッド6と、フィード機構と、少なくともカッターヘッド6のワーク搬送方向側に配置されたガイドローラ機構8と、を備えている。ワーク通過孔37には、切削工具とガイドローラ機構8との間に位置して、切粉が前記ガイドローラ機構側へ移動するのを阻止する環状の切粉阻止板50が固定されている。切粉阻止板50のワーク搬送方向側近傍には噴出口63等の切削液供給機構が備えられ、切粉阻止板50には、切削液流通孔70と、切粉阻止板50のワーク搬送側の切削液を、切粉阻止板50の回転により、強制的に切削液流通孔70から切削部へ排出する羽根71等の給液強制ガイド部が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】ワーク通過孔37を有するカッターヘッド6と、フィード機構と、少なくともカッターヘッド6のワーク搬送方向側に配置されたガイドローラ機構8と、を備えている。ワーク通過孔37には、切削工具とガイドローラ機構8との間に位置して、切粉が前記ガイドローラ機構側へ移動するのを阻止する環状の切粉阻止板50が固定されている。切粉阻止板50のワーク搬送方向側近傍には噴出口63等の切削液供給機構が備えられ、切粉阻止板50には、切削液流通孔70と、切粉阻止板50のワーク搬送側の切削液を、切粉阻止板50の回転により、強制的に切削液流通孔70から切削部へ排出する羽根71等の給液強制ガイド部が設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、丸棒状のワークの外周面、特に黒皮を連続的に切削するピーリングマシンに関する。
一般に、ピーリングマシンは、回転主軸により回転されると共にワーク通過孔及び切削工具を有するカッターヘッドと、丸棒状のワークを前記カッターヘッドのワーク通過孔内へ供給するフィード機構と、前記カッターヘッドのワーク搬送方向側に配置されたガイドローラ機構と、を備えており、前記フィード機構により前記カッターヘッドのワーク通過孔へ送り込んだワークの外周面を、前記切削工具により連続的に切削するように構成されている。
また、切削時の切粉(切屑等)がワークと共に前記ガイドローラ機構側へ移動するのを阻止するために、切削部と前記ガイドローラ機構との間に、環状の切粉阻止板を配置したマシンがあり、切粉がガイドローラ機構側へ移動するのを阻止することにより、切粉が前記ガイドローラ機構とワークとの間に噛み込まれるのを防ぎ、これにより、切削後のワーク外周面に切粉による圧痕が生じるのを防いでいる。また、切粉のガイドローラ機構への侵入を防止することにより、ワークを安定保持することもできる。
さらにピーリングマシンでは、通常、他の切削用工作機と同様、切削部の温度上昇防止と切削部の潤滑のために、切削部に切削液を供給する切削液供給機構を備えている。
切削液供給機構の一例として、カッターヘッドの反ワーク搬送方向側(すなわちワーク入口側)の上方に切削液供給口を配置し、切削部に向けて上方から切削液を落下供給する構造のものがある。ところが、上方から切削液を落下供給する構造では、回転しているカッターヘッドの切削工具、特にツールホルダーに邪魔され、切削液が飛び散り、切削部に切削液を効率良く供給することが困難である。
このような液落下式の切削液供給機構の他に、切粉阻止板のワーク搬送方向側に切削液噴出口を備えた切削液供給機構があり、噴出口から、切粉阻止板の内周面とワークの外周面との隙間に切削液を噴出し、前記隙間を通して切削部に切削液を強制的に供給するようになっている。なお、ピーリングマシンを記載した先行技術文献としては、特許文献1等がある。
特開平09−168901号公報
後者の液噴出式の切削液供給機構は、ワークの外周面の近傍から高圧で切削液を噴出することができるので、前者の液落下式の切削液供給機構と比べ、的確に切削部に切削液を供給ができるが、噴出口と切削部との間に切粉阻止板が介在するため、回転する切粉阻止板により切削液の流れが制限され、噴出される切削液の量に対して切削部まで到達する切削液の割合が極めて小さく、切削液が無駄に排出されることが多い。
(発明の目的)
本発明の目的は、切削液を、無駄なく、効率的に、かつ的確に切削部まで供給でき、それにより、切削工具の寿命を延ばすと共にワークの熱変形等を防止できる切削精度の良いピーリングマシンを提供することである。
本発明の目的は、切削液を、無駄なく、効率的に、かつ的確に切削部まで供給でき、それにより、切削工具の寿命を延ばすと共にワークの熱変形等を防止できる切削精度の良いピーリングマシンを提供することである。
前記目的を達成するために本発明は、回転主軸により回転されると共にワーク通過孔及び切削工具を有するカッターヘッドと、丸棒状のワークを前記カッターヘッドのワーク通過孔内へ供給するフィード機構と、少なくとも前記カッターヘッドのワーク搬送方向側に配置されたガイドローラ機構と、を備え、前記フィード機構により前記カッターヘッドの前記ワーク通過孔へ送られたワークの外周面を、前記切削工具により連続的に切削するピーリングマシンにおいて、前記カッターヘッドのワーク通過孔には、前記切削工具と前記ガイドローラ機構との間に位置して、前記切削部で生じる切粉が前記ガイドローラ機構側へ移動するのを阻止する環状の切粉阻止板が固定され、前記切粉阻止板のワーク搬送方向側には切削液供給機構が配置され、前記切粉阻止板には、切削液流通孔が形成されると共に、前記切粉阻止板のワーク搬送側の切削液を、切粉阻止板の回転により、強制的に前記切削液流通孔を介して切削部へ排出する強制ガイド部が設けられている。
上記構成によると、切粉阻止板のワーク搬送方向側から噴出される切削液及びワーク搬送方向側に滞留する切削液を、無駄なく、かつ、的確に切削部へ供給することができ、切削部の冷却及び潤滑性能が向上し、それにより、切削工具の寿命を延ばすと共にワークの熱変形等を防止でき、高い切削精度を保つことができる。また、切粉防止板により切粉がガイドローラ機構へ送り込まれるのを防止できるのは勿論のこと、切削液をワーク搬送方向側から切削部に供給することによって、切粉がガイドローラ機構に送り込まれるのを、より効果的に防止することもできる。
本発明は、上記ピーリングマシンにおいて、前記強制ガイド部として、切粉阻止板のワーク搬送方向側の面に羽根を形成することができる。
上記構成によると、切粉阻止板のワーク搬送方向側に滞留する切削液を、効率よく切削部側に吐出させることができる。
本発明は、前記強制ガイド部として、前記切削液流通孔の内周面を、切粉阻止板の回転により切削液を切削部側へ排出するように傾斜させることができる。
上記構成によると、切粉阻止板をコンパクトに、且つ軽量にすることができる。
また、本発明は、前記強制ガイド部として、切粉阻止板のワーク搬送方向側の面に羽根を形成すると共に、前記切削液流通孔の内周面を、切粉阻止板の回転により切削液を切削部側へ排出するように傾斜させることもできる。
上記構成によると、強制ガイド部による切削液ガイド機能が、より向上する。
図1乃至図6は、本発明による丸棒状ワークの外周面を切削するためのピーリングマシンであり、これらの図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。
[ピーリングマシン全体の構成]
図1はピーリングマシンの全体簡略側面図であり、説明の都合上、特に指定した場合を除き、ワーク搬送方向R1側を、マシン及びその他の構成部材の「前側」と称し、ワーク搬送方向R1側と反対側を、マシン及びその他の構成部材の「後側」と称して、以下説明する。図1において、ピーリングマシンは、後側から順に、フィード機構1、第1のガイドローラ機構2、マシン本体3及びキャリッジ機構4を備えている。前記マシン本体3は、本体ケース5の後端部にカッターヘッド6を備え、本体ケース5内に、回転主軸7及び第2のガイドローラ機構8を備え、本体ケース5の前端部近傍に、第3のガイドローラ機構9を備えており、前記カッターヘッド6は回転主軸7の後端に固着されている。なお、カッターヘッド6の前側空間部分に配置されている第2のガイドローラ機構8が、本願の特許請求の範囲に記載しているガイドローラ機構に相当する。
図1はピーリングマシンの全体簡略側面図であり、説明の都合上、特に指定した場合を除き、ワーク搬送方向R1側を、マシン及びその他の構成部材の「前側」と称し、ワーク搬送方向R1側と反対側を、マシン及びその他の構成部材の「後側」と称して、以下説明する。図1において、ピーリングマシンは、後側から順に、フィード機構1、第1のガイドローラ機構2、マシン本体3及びキャリッジ機構4を備えている。前記マシン本体3は、本体ケース5の後端部にカッターヘッド6を備え、本体ケース5内に、回転主軸7及び第2のガイドローラ機構8を備え、本体ケース5の前端部近傍に、第3のガイドローラ機構9を備えており、前記カッターヘッド6は回転主軸7の後端に固着されている。なお、カッターヘッド6の前側空間部分に配置されている第2のガイドローラ機構8が、本願の特許請求の範囲に記載しているガイドローラ機構に相当する。
フィード機構1は、上下一対のフィードローラ12の組を、前後に間隔をおいて2対備えており、各フィードローラ12の外周面は、断面V字状に形成されると共に多数に突起を有し、上下から油圧シリンダ等によって丸棒状のワークWを挟持し、ワークWをワーク周方向に回転しないように固定すると共に、フィードローラ12の矢印方向の回転により、ワークWを前方の第1のガイドローラ機構2及びカッターヘッド6内に送り込むようになっている。
第1のガイドローラ機構2は、上下1対のガイドローラ14の組を、前後2対備えており、ワークWを、その軸芯がカッターヘッド6の軸芯(中心)に正確に合致するようにガイドする役目を有している。ガイドローラ14を支持するローラ支持ケース13は、フィード機構1とカッターヘッド6との間で、ワーク搬送方向R1と直角な水平方向に移動可能となっており、フィード機構1とカッターヘッド6との間からローラ支持ケース13を引き出すことにより、カッターヘッド6の段取り替え及びメンテナンス等が簡単に行えるようになっている。
キャリッジ機構4は、第3のガイドローラ機構9の近傍から前方に延びる水平な複数のガイドロッド20及び駆動ラック20aと、前記ガイドロッド20に前後方向移動可能に支持された移動台21と、該移動台21に取り付けられてシリンダ装置等によりワークWを上下から挟持するクランパー23と、ガイドロッド20の前端部に設けられた上下一対にピンチローラ(抽出ローラ)24等から構成されている。移動台21は、前記駆動ラック20a及びこれに噛み合う駆動ギヤ20bにより、ガイドロッド20の後端部の移動開始位置(図1で示す位置)と、ガイドロッド20の前端部の終端位置との間で移動できるようになっており、前記移動開始位置において上下のクランパー23によりワークWを挟持し、前記フィード機構1の送り速度と同期して前方に移動し、終端位置でワークWを開放した後、前記移動開始位置に戻るようになっている。ピンチローラ24は、キャリッジ機構4により前方に搬送されるワークWの後端が、少なくともフィード機構1のフィードローラ12から離れた後に、ワークWを挟持し、高速でワークWを前方に排出するように構成されている。
回転主軸7は筒状に形成されると共に、外周面が軸受11介して本体ケース5の内壁面に回転自在に支持されており、図示しない駆動モータにより所定の回転速度で回転し、カッターヘッド6を一体的に回転するように構成されている。
図2はマシン本体部3の後端部の縦断面拡大図であり、第2のガイドローラ機構8は、周方向に等間隔をおいて6個のガイドローラ30を備え、各ガイドローラ30は、周方向に交互に前後にずれた位置に配置されている。各ガイドローラ30は、三角形状の揺動アーム(ベルクランク)33の後端部に回転自在に支持されており、各揺動アーム33は、回転主軸7の内部空間に配置されたローラ支持体25に支軸32を介して回動自在に支持されている。揺動アーム(ベルクランク)33の径方向の外方端部は、リンク部材34を介して作動ロッド26の後端部に枢着連結されている。各作動ロッド26は、回転主軸7の内部空間を回転軸芯O1と平行に前方に延び、各作動ロッド26の前端部は、図1に示すように油圧シリンダ装置27のピストン部27aに連結され、油圧シリンダ装置27の作動により、前進及び後退するようになっている。すなわち、第2ガイドローラ機構8は、作動ロッド26が後退することにより、図2に示すように径方向の内方に移動し、ワークWの外周面を掴み(ワーク把持位置)、作動ロッド26が前進することにより、径方向の外方に移動して、ワークを開放する。
カッターヘッド6は、回転主軸7の後端面にいんろう嵌合すると共にボルト39により固定されており、カッターヘッド6の後端面には、径方向位置調節自在に複数のツールホルダー41が固定され、該ツールホルダー41の径方向の内端部には切削チップ42が取り替え自在に固定されている。
図3はカッターヘッド6の後面図であり、ツールホルダー41及び切削チップ42の組立ユニット(切削工具)は、周方向に等間隔をおいて4組配置されており、各チップ42はツールホルダー41のカッターヘッド回転方向C1側の端部に配置され、カッターヘッド6の回転により、ワーク挿通孔37内のワークWの外周面を切削し、これにより黒皮を剥ぎ取るようになっている。
カッターヘッド6のワーク挿通孔37は、図2に示すように後向きの環状段面37aを有する段付き孔となっており、該ワーク挿通孔37には、環状の切粉阻止板50が後方から嵌め込まれ、各ツールホルダー41により後方脱落不能に係止されている。また、切粉阻止板50の外周面には、複数箇所に回転止め用切欠き51(図3参照)が形成され、各切欠き51には、カッターヘッド6に設けられた回転阻止ピン52が係合し、これにより、切粉阻止板50はカッターヘッド6と一体に回転するようになっている。切粉阻止板50は、切削部P(切削チップ42の内周端縁)で発生する切粉がワークWと共に前方の第2のガイドローラ機構8へ移動するのを阻止する役目を有しており、切粉阻止板50として、内径D2が異なる各種寸法のものが用意され、加工するワークWの外径D1に応じて、ワークWの外周面と切粉阻止板50の内周縁との隙間Sが所定値以下となるような寸法の切粉阻止板50が選択され、利用される。
[切削液供給機構]
図2において、第2ガイドローラ機構8のローラ支持体25の後端部には、切削液供給機構としての環状のノズル本体61がボルト62により固着されており、ノズル本体61には、切粉阻止板50の内周端部近傍に向けて後向きに開口する複数の切削液噴出口63が、周方向に等間隔をおいた3箇所に形成されている。各切削液噴出口63は、回転軸芯O1に対して径方向の内方に傾斜するように開口すると共に、切削液噴出口63の前端は、ローラ支持体25内に形成されて前方に延びる切削液供給通路64に連通している。また、回転主軸7の内周面とローラ支持体25の外周面との間には、筒状の切削液排出通路65が形成されている。該切削液排出通路65は前方に延び、図示しないがマシン本体部5の前端部に形成された排液口に連通している。一方、ローラ支持体25内の前記切削液供給通路64の前端部は、図1に示す切削液供給管67を介して切削液供給ポンプ68のような切削液供給源に接続されている。
図2において、第2ガイドローラ機構8のローラ支持体25の後端部には、切削液供給機構としての環状のノズル本体61がボルト62により固着されており、ノズル本体61には、切粉阻止板50の内周端部近傍に向けて後向きに開口する複数の切削液噴出口63が、周方向に等間隔をおいた3箇所に形成されている。各切削液噴出口63は、回転軸芯O1に対して径方向の内方に傾斜するように開口すると共に、切削液噴出口63の前端は、ローラ支持体25内に形成されて前方に延びる切削液供給通路64に連通している。また、回転主軸7の内周面とローラ支持体25の外周面との間には、筒状の切削液排出通路65が形成されている。該切削液排出通路65は前方に延び、図示しないがマシン本体部5の前端部に形成された排液口に連通している。一方、ローラ支持体25内の前記切削液供給通路64の前端部は、図1に示す切削液供給管67を介して切削液供給ポンプ68のような切削液供給源に接続されている。
図4は切粉阻止板50の後面図、図5は図4のV-V断面図、図6は図4のVI-VI断面拡大図である。図4において、切粉阻止板50には、周方向に等間隔をおいた8箇所に、前後方向に貫通する切削液流通孔70が形成されており、切粉阻止板50の前面(出口側の面)には、各切削液流通孔70の回転方向C1と反対側に隣接した位置に、切削液を強制的に後方にガイドするポンプ機能を有する羽根71が、それぞれ切粉阻止板50と一体に形成されている。図5において、各羽根71は、切粉阻止板50の前面から前方に突出しており、図6において、各羽根71の回転方向C1側の端面71aは、後方に向かって回転方向C1側と反対側に傾斜しており、これにより、切粉阻止板50が回転方向C1に回転した時には、切粉阻止板50の前側の空間に滞留する切削液が、切削液流通孔70を通して強制的に後方に排出されるようになっている。
[作用]
まず、ピーリングマシン全体の作用を、簡単に説明する。
(1)図1において、丸棒状のワークWとしては、たとえば1本が6m程度の長さのものが供給される。ワークWは、後方のワークステーションからフィード機構1に一本ずつ供給され、所定回転速度で回転するフィードローラ12で把持されることにより、所定速度で前方(搬送方向R1)へ送り出される。この時、ワークW自体の周方向の回転は、フィードローラ12により阻止されている。
まず、ピーリングマシン全体の作用を、簡単に説明する。
(1)図1において、丸棒状のワークWとしては、たとえば1本が6m程度の長さのものが供給される。ワークWは、後方のワークステーションからフィード機構1に一本ずつ供給され、所定回転速度で回転するフィードローラ12で把持されることにより、所定速度で前方(搬送方向R1)へ送り出される。この時、ワークW自体の周方向の回転は、フィードローラ12により阻止されている。
(2)ワークWは、まず、第1ガイドローラ機構2に送り込まれ、上下のガイドローラ14により、カッターヘッド6の軸芯とワーク軸芯が一致するようにガイドされた後、カッターヘッド6へ送り込まれる。
(3)図2において、カッターヘッド6では、回転するカッターヘッド6の切削チップ42により、ワーク挿通孔37内のワークWの外周面が切削部Pにおいて連続的に切削され、黒皮が剥ぎ取られる。切削後のワークW部分は、切粉阻止板50の内周孔を通過して第2のガイドローラ機構8に至り、各ガイドローラ30により把持された状態で、前方へと搬送され、さらに第3のガイドローラ機構9で把持され、キャリッジ機構4内へ搬送される。
(4)図1において、フィード機構1より後方に残るワークW部分が少なくなった時点で、ワークWは移動台21のクランパー23により把持され、フィード機構1と同期して移動台21が前方に移動することにより、前方へと搬送される。この搬送中に、ワークWの後端はフィード機構1から離れる。移動台21が終端位置まで到達すると、ワークWはクランパー23から開放されると同時に、ピンチローラ24により把持され、高速で前方に排出される。
[切削液の供給]
図2において、カッターヘッド6の回転によりワークWの外周面を切削中(切削部P)、ノズル本体61に形成された各切削液噴出口63からは、切粉阻止板50の内周端部近傍に向けて切削液が噴出される。噴出される切削液に一部は、ワークWの外周面と阻止板50の内周面との隙間SからワークWの外周面に沿って後方に移動し、切削チップ42の切削部Pに供給されるが、切削液噴出口63から噴出される切削液の大部分は、ノズル本体61とカッターヘッド6の前端面との間に一時的に滞留する。このように切粉阻止板50の前側の空間部に滞留する切削液は、回転する切粉阻止板50の羽根71の掻き込み作用により、強制的に切削液流通孔70を通して後方に送り込まれ、切削部Pへ供給される。
図2において、カッターヘッド6の回転によりワークWの外周面を切削中(切削部P)、ノズル本体61に形成された各切削液噴出口63からは、切粉阻止板50の内周端部近傍に向けて切削液が噴出される。噴出される切削液に一部は、ワークWの外周面と阻止板50の内周面との隙間SからワークWの外周面に沿って後方に移動し、切削チップ42の切削部Pに供給されるが、切削液噴出口63から噴出される切削液の大部分は、ノズル本体61とカッターヘッド6の前端面との間に一時的に滞留する。このように切粉阻止板50の前側の空間部に滞留する切削液は、回転する切粉阻止板50の羽根71の掻き込み作用により、強制的に切削液流通孔70を通して後方に送り込まれ、切削部Pへ供給される。
すなわち、噴出口63から噴出される切削液の大部分は、ポンプ機能を有する羽根71により切削液流通孔70から強制的に後方に排出され、切削部Pに供給され、切削部Pを効果的に冷却すると共に、切削チップ42を潤滑する。これにより、切削チップ42の寿命が延びると共に、切削熱によりワークWが膨張するのを防ぎ、ワークWの熱歪みの発生を無くし、切削精度を良好な状態に保つ。また、切削部Pで発生する切粉は、ワークWの前方への移動により、前方に移動しようとするが、切粉阻止板50により阻止されると共に、前方から後方に流れる切削液によっても阻止され、第2のガイドローラ機構8へ切粉が移動することはなく、第2のガイドローラ機構8による把持作用の精度が維持される。
[切粉阻止板の変形例]
図7は小径ワーク用の切粉阻止板50であり、前記図4の切粉阻止板50と同様に、複数の切削液流通孔70及びポンプ用羽根71を備えているが、内径D3が図4の切粉阻止板50の内径D2よりも小さく形成されており、小径のワークWの外周面との隙間が、所定値以下となるように構成されている。
図7は小径ワーク用の切粉阻止板50であり、前記図4の切粉阻止板50と同様に、複数の切削液流通孔70及びポンプ用羽根71を備えているが、内径D3が図4の切粉阻止板50の内径D2よりも小さく形成されており、小径のワークWの外周面との隙間が、所定値以下となるように構成されている。
[他の実施の形態]
(1)図9は、切粉阻止板50に設けられる強制ガイド部の別の例であり、強制ガイド部として、切削液流通孔70の回転方向C1側の内端縁70a及び反対側の内端縁70bを、後方に向かって回転方向C1と反対側に傾斜させた構造となっている。すなわち、切粉阻止板50が回転方向C1に回転することより、切粉阻止板50の前側空間に滞留する切削液を強制的に切削液流通孔70に取り入れ、後方に排出する。図4及び図5と同じ部品又は部分には、同じ符号を付してある。
(1)図9は、切粉阻止板50に設けられる強制ガイド部の別の例であり、強制ガイド部として、切削液流通孔70の回転方向C1側の内端縁70a及び反対側の内端縁70bを、後方に向かって回転方向C1と反対側に傾斜させた構造となっている。すなわち、切粉阻止板50が回転方向C1に回転することより、切粉阻止板50の前側空間に滞留する切削液を強制的に切削液流通孔70に取り入れ、後方に排出する。図4及び図5と同じ部品又は部分には、同じ符号を付してある。
該実施の形態によると、切粉阻止板50の構造が簡素化されると共に、切粉阻止板50の軸方向の幅もコンパクトに保つことができる。
(2)図10は、切粉阻止板50に設けられる強制ガイド部のさらに別の例であり、強制ガイド部として、前記図6のような羽根71と、前記図9のような傾斜状の切削液流通孔70の内端縁70a,70bの両方を備えた構造である。図6及び図9と同じ部品又は部分には、同じ符号を付してある。
この構造によると、切粉阻止板50が回転方向C1に回転することより、切粉阻止板50の前側空間に滞留する切削液を、一層強力に切削液流通孔70に取り入れ、後方に排出することができる。
(3)図11は、切粉阻止板50に設けられる強制ガイド部のさらに別の例であり、強制ガイド部として羽根71を設ける構造において、切削液気流通孔70を切り起こして形成し、その切り起こし部分を羽根71として利用した構造である。図6と同じ部品又は部分には、同じ符号を付してある。
(4)前記図2に示す実施の形態では、一個のツールホルダー41に一個の切削チップ42を取り付けた切削工具を備えているが、一つのツールホルダーに、前後一対の切削チップを取り付けた切削工具を備えたマシンにも、本発明は適用可能である。
1 フィード機構
6 カッターヘッド
7 回転主軸
8 第2のガイドローラ機構(ガイドローラ機構の一例)
41 ツールホルダー
42 切削チップ
50 切粉阻止板
63 切削液噴出口(切削液供給機構)
70 切削液流通孔
70a,70b 傾斜状の内端縁(強制ガイド部の一例)
71 羽根(強制ガイド部の一例)
P 切削部
W ワーク
6 カッターヘッド
7 回転主軸
8 第2のガイドローラ機構(ガイドローラ機構の一例)
41 ツールホルダー
42 切削チップ
50 切粉阻止板
63 切削液噴出口(切削液供給機構)
70 切削液流通孔
70a,70b 傾斜状の内端縁(強制ガイド部の一例)
71 羽根(強制ガイド部の一例)
P 切削部
W ワーク
Claims (4)
- 回転主軸により回転されると共にワーク通過孔及び切削工具を有するカッターヘッドと、丸棒状のワークを前記カッターヘッドの前記ワーク通過孔内へ供給するフィード機構と、少なくとも前記カッターヘッドのワーク搬送方向側に配置されたガイドローラ機構と、を備え、前記フィード機構により前記カッターヘッドの前記ワーク通過孔へ送られたワークの外周面を、前記切削工具により連続的に切削するピーリングマシンにおいて、
前記カッターヘッドの前記ワーク通過孔には、前記切削工具と前記ガイドローラ機構との間に位置して、前記切削部で生じる切粉が前記ガイドローラ機構側へ移動するのを阻止する環状の切粉阻止板が固定され、
前記切粉阻止板のワーク搬送方向側に切削液供給機構が配置され、
前記切粉阻止板には、切削液流通孔が形成されると共に、前記切粉阻止板のワーク搬送側の切削液を、切粉阻止板の回転により、強制的に前記切削液流通孔を介して切削部側へ排出する強制ガイド部が設けられている、ことを特徴とするピーリングマシン。 - 前記強制ガイド部として、切粉阻止板のワーク搬送方向側の面に羽根が形成されていることを特徴とする請求項1記載のピーリングマシン。
- 前記強制ガイド部として、前記切削液流通孔の内周面が、切粉阻止板の回転により切削液を切削部側へ排出するように傾斜していることを特徴とする請求項1記載のピーリングマシン。
- 前記強制ガイド部として、切粉阻止板のワーク搬送方向側の面に羽根が形成されると共に、前記切削液流通孔の内周面が、切粉阻止板の回転により切削液を切削部側へ排出するように傾斜していることを特徴とする請求項1記載のピーリングマシン。
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