JP2009050908A - 筒体の絞り設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸芯が水平方向に沿う絞りダイスを備えた筒体の絞り装置3と、支持具5と、筒体供給手段80と、挿脱装置10とを備え、挿脱装置は、保持ロッド11と、往復移動機構81と、回転機構82とを備えて、保持爪11aで保持した筒体1を絞り孔7に挿入した挿入状態と絞り孔から取り出した取り出し状態とに往復移動機構によって切換え自在に構成するとともに、絞り装置による筒体の1回目の絞り加工後に、前記挿入状態のまま回転機構によって保持ロッドを設定角度回転させ、その後に、絞り装置で筒体を再度絞り加工するように構成してある。
【選択図】図9
Description
[構成]
軸芯が水平方向に沿う絞りダイスを備えた金属製の筒体の絞り装置と、
前記筒体を前記絞り装置の絞り孔と同芯状に支持する支持具と、
前記支持具に前記筒体を1個づつ供給する筒体供給手段と、
前記支持具に支持された筒体を保持爪で保持して前記絞り孔への前記筒体の挿脱を行なう挿脱装置とを備え、
前記挿脱装置は、前記保持爪を先端部に備えた保持ロッドと、
前記保持ロッドを軸芯方向に往復移動させる往復移動機構と、
前記保持ロッドを軸芯周りに回転させる回転機構とを備えて、
前記保持爪で保持した筒体を前記絞り孔に挿入した挿入状態と前記絞り孔から取り出した取り出し状態とに前記往復移動機構によって切換え自在に構成するとともに、
前記絞り装置による前記筒体の1回目の絞り加工後に、前記挿入状態のまま前記回転機構によって前記保持ロッドを設定角度回転させ、その後に、前記絞り装置で前記筒体を再度絞り加工するように構成してある。
筒体供給手段から支持具に筒体が供給されて、支持具に筒体が絞り装置の絞り孔と同芯状に支持される。そして、保持ロッドの保持爪が筒体を保持し、往復移動機構が作動して筒体を絞り孔に挿入する(挿入状態)。
その後、絞り装置が筒体を絞り加工する。この加工が完了すると、挿入状態のまま、回転機構の作動で保持ロッドを設定角度回転させ、その後に、絞り装置で筒体を再度絞り加工する。再度の絞り加工が完了すると、往復移動機構の作動で筒体を前記絞り孔から取り出す(取り出し状態)。
このようにして絞り加工することで、筒体の周方向で筒体の絞りにむらが生じるのを抑制することができる。
また、軸芯が水平方向に沿う絞りダイスを備えた筒体の絞り装置と、前記筒体を前記絞り装置の絞り孔と同芯状に支持する支持具とを設けて、横型の絞り設備に構成してあるから、筒体の吊り下げ装置が不要であり、絞り孔への筒体の供給排出のための機構を、縦形の絞り設備よりも簡単に構成することができて、製造コストを低廉化することができる。
しかも、横型の設備に構成したことで、設備を上下にコンパクトに構成することができる。(請求項1)
[構成]
請求項1記載の筒体の絞り設備であって、
前記支持具は、前記筒体を載置させるV字状溝を備えた谷形支持具から成り、
前記筒体供給手段は、上下方向に傾斜した供給用通路を備えるとともに、前記供給用通路の下端部が前記谷形支持具の一方の傾斜溝面の上端部に接続し、
前記筒体が前記供給用通路上を転がって前記谷形支持具に供給される。
筒体は供給用通路上を転がって谷形支持具のV字状溝に載置される。このように、重力の作用で筒体を供給用通路に沿って転がして谷形支持具に供給するから、供給動力を不要にすることができて、省エネルギー化を図ることができる。
また、例えば、筒体の吊り下げ装置等で供給する構造に比べると、設備の構造を簡素化できるとともに、製造コストをより低廉化することができる。
[構成]
請求項2記載の筒体の絞り設備であって、
前記一方の傾斜溝面の水平方向に対する傾斜角度を、前記谷形支持具の他方の傾斜溝面の水平方向に対する傾斜角度よりも小さく設定してある。
前記谷形支持具の一方の傾斜溝面の水平方向に対する傾斜角度を、他方の傾斜溝面の水平方向に対する傾斜角度よりも小さく設定してあるから、筒体が重力の作用によって供給用通路を転がって供給用通路から谷形支持具に移るときの衝撃を小さくできるとともに、傾斜角度の大きい第2傾斜溝面によって転がってきた筒体を確実に受けとめることができて、谷形支持具での筒体の位置決め精度をより高めることができる。
[構成]
請求項1〜3のいずれか一つに記載の筒体の絞り設備であって、
前記挿脱装置の往復移動機構は、前記保持ロッドを、前記軸芯方向に往復移動自在に、かつ、前記軸芯周りに回転自在に支持する支持孔を設けた支持手段と、
前記保持ロッドを前記支持手段に対して往復移動させる往復移動用アクチュエータとを備え、
前記挿脱装置の回転機構は、前記保持ロッドに固定された被ガイド部と、
基台に固定され、前記軸芯方向と直交する横方向に出退自在な可動ロッドを備えた回転用アクチュエータと、
前記回転用アクチュエータの可動ロッドの可動端に取り付けられ、前記保持ロッドの軸芯方向と平行な方向に延びて、前記被ガイド部を前記軸芯方向にガイド可能なガイド部とを備え、
前記ガイド部を前記軸芯方向と直交する横方向から前記被ガイド部に当接させ、
前記回転用アクチュエータが前記ガイド部を介して前記被ガイド部を前記横方向から押圧又は引っ張ることで、前記保持ロッドを前記軸芯周りに回転させるように構成するとともに、
前記往復移動用アクチュエータの駆動で、前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら前記保持ロッドが往復移動するよう構成してある。
この構成によれば、回転用アクチュエータが、前記ガイド部を介して前記被ガイド部を前記横方向から押圧又は引っ張ることで、前記保持ロッドを前記軸芯周りに回転させる。そして、往復移動用アクチュエータの駆動で、前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら前記保持ロッドが前記支持手段に対して往復移動する。
このように、挿脱装置の回転用アクチュエータと往復移動用アクチュエータとで、前記保持ロッドを往復移動及び回転させるから、保持ロッドの往復移動及び回転のための駆動機構を簡素化できるとともに、安価に構成することができ、しかも、確実に作動させることができる。また前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら前記保持ロッドが前記支持手段に対して往復移動することで、保持ロッドを安定的に往復移動させることができる。
そして、前記ガイド部を、被ガイド部のガイドのための部材としてだけでなく、保持ロッドを回転させるための機構の一部として兼用してあるから、部品点数を少なくすることができて、構造をより簡素化することができる。
[構成]
請求項1〜3のいずれか一つに記載の筒体の絞り設備であって、
前記挿脱装置の往復移動機構は、前記保持ロッドを、前記軸芯方向に往復移動自在に、かつ、前記軸芯周りに回転自在に挿通支持する支持孔を備えた支持手段と、
前記保持ロッドを前記支持手段に対して往復移動させる往復移動用アクチュエータとを備え、
前記挿脱装置の回転機構は、前記保持ロッドの後端部に固定された被ガイド部と、
基台に固定され、前記軸芯方向と直交する横方向に出退自在な可動ロッドを備えた回転用アクチュエータと、
基台に固定され、前記保持ロッドの軸芯方向に延びて、前記被ガイド部を前記保持ロッドの軸芯方向にガイドするガイド部と、
前記保持ロッドの軸芯方向で前記ガイド部の前記絞り装置側の一端部に隣接する状態に前記回転用アクチュエータの可動ロッドの可動端に取り付けられるとともに、前記軸芯方向で、前記ガイド部の前記一端部を通過した前記被ガイド部を受け入れ可能な受け入れ部とを備え、
前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら前記保持ロッドが前記絞り装置側に向かうととともに、前記受け入れ部に入り込んだ状態で、前記回転用アクチュエータが前記受け入れ部を介して前記被ガイド部を前記横方向から押圧又は引っ張ることで、前記保持ロッドを前記軸芯周りに回転させるように構成してある。
この構成によれば、往復移動用アクチュエータの駆動で、前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら前記保持ロッドが前記支持手段に対して往復移動し、被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら前記保持ロッドが前記絞り装置側に向かう。
また、受け入れ部が、保持ロッドの軸芯方向で前記ガイド部の前記絞り装置側の一端部に隣接する状態に前記回転用アクチュエータの可動ロッドの可動端に取り付けられており、前記軸芯方向で、前記被ガイド部が前記ガイド部の前記一端部を通過すると、被ガイド部は受け入れ部に受け入れられる。そして、回転用アクチュエータが前記受け入れ部を介して前記被ガイド部を前記横方向から押圧又は引っ張ることで、前記保持ロッドを前記軸芯周りに回転させる。
このように、挿脱装置の回転用アクチュエータと往復移動用アクチュエータとで、前記保持ロッドを往復移動及び回転させるから、保持ロッドの往復移動及び回転のための駆動機構を簡素化できるとともに、安価に構成することができ、しかも、確実に作動させることができる。また前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら前記保持ロッドが前記支持手段に対して往復移動することで、保持ロッドを安定的に往復移動させることができる。
そして、受入れ部は被ガイド部を受け入れる部材であることから小型に構成することができ、受入れ部を押し引きする回転用アクチュエータを小型化することができて、省エネルギー化を図ることができる。
製造コストを低廉化でき、上下にコンパクトに構成することができる筒体の絞り設備を提供することができた。
図1は本発明の第1実施形態を示す筒体の絞り設備の正面図、図2は筒体を絞り装置へ挿入する前状態の平面図、図3は筒体を絞り装置へ挿入した状態の平面図、図4は筒体の回転動作の平面図、図5は筒体の排出動作の平面図、図6は絞り装置の正面図、図7は防振ブッシュ1の斜視図である。
図2に示すように、この防振ブッシュの絞り設備は、防振ブッシュ1の排出用通路4と、防振ブッシュ1の供給用通路9と、防振ブッシュ1を保持する谷形支持具5と、谷形支持具5に支持された防振ブッシュ1を保持爪11aで保持して絞り装置3の絞り孔7への防振ブッシュ1の挿脱を行なう挿脱装置10とを配置した構成になっている。保持爪11aは保持爪用エアーシリンダ53により開閉駆動される。
図11〜図13に本発明の第2実施形態を示してある。
この第2実施形態は第1実施形態の回転機構82の変形例である。各図に示すように、挿脱装置10の回転機構82は、保持ロッド11の後端部11Bに固定された被ガイド部83と、基台14に固定され、前記軸芯方向Jと直交する横方向に出退自在な可動ロッド95を備えた回転用エアーシリンダ13と、基台14に固定され、保持ロッド11の軸芯方向Jに延びて、被ガイド部83を保持ロッド11の軸芯方向Jにガイドするガイド部22と、保持ロッド11の軸芯方向Jでガイド部22の絞り装置3側の一端部22Aに隣接する状態に回転用エアーシリンダ13の可動ロッド95の可動端21に取り付けられるとともに、前記軸芯方向Jで、ガイド部22の前記一端部22Aを通過した前記被ガイド部83を受け入れ可能な受け入れ部32とを備えている。
3 絞り装置
4 排出用通路
5 支持具
6 ダイス
7 絞り孔
9 供給用通路
9K 供給用通路の下端部
10 挿脱装置
11 保持ロッド
11B 保持ロッドの後端部
11a 保持爪
12 往復移動用エアーシリンダ(往復移動用アクチュエータ)
13 回転用エアーシリンダ(回転用アクチュエータ)
14 基台
15 基板
16 支持孔
17 支持手段(ブッシュ)
18 可動端
20 ローラ対
21 可動端
22 ガイド部
22A ガイド部の一端部
23 ローラ間
24 一方の傾斜溝面
24J 一方の傾斜溝面の上端部
25 他方の傾斜溝面
26 エアーシリンダ
27 第1昇降壁
28 第2昇降壁
30 ブロック
31 L字形部材
32 受け入れ部
34 凹部
35 線材
51 支持板
53 保持爪用エアーシリンダ
54 係止片
60 内筒
61 外筒
62 ゴム状弾性体
63 連結部材
70 V字状溝
80 供給手段
81 往復移動機構
82 回転機構
83 被ガイド部
90 規制部
95 可動ロッド
J 軸芯方向
θ 一方の傾斜溝面の水平方向に対する傾斜角度
Φ 他方の傾斜溝面の水平方向に対する傾斜角度
α 供給用通路の水平方向に対する傾斜角度
β 設定角度
O 軸芯(保持ロッドの軸芯)
P 軸芯(絞り装置の軸芯)
Claims (5)
- 軸芯が水平方向に沿う絞りダイスを備えた金属製の筒体の絞り装置と、
前記筒体を前記絞り装置の絞り孔と同芯状に支持する支持具と、
前記支持具に前記筒体を1個づつ供給する筒体供給手段と、
前記支持具に支持された筒体を保持爪で保持して前記絞り孔への前記筒体の挿脱を行なう挿脱装置とを備え、
前記挿脱装置は、前記保持爪を先端部に備えた保持ロッドと、
前記保持ロッドを軸芯方向に往復移動させる往復移動機構と、
前記保持ロッドを軸芯周りに回転させる回転機構とを備えて、
前記保持爪で保持した筒体を前記絞り孔に挿入した挿入状態と前記絞り孔から取り出した取り出し状態とに前記往復移動機構によって切換え自在に構成するとともに、
前記絞り装置による前記筒体の1回目の絞り加工後に、前記挿入状態のまま前記回転機構によって前記保持ロッドを設定角度回転させ、その後に、前記絞り装置で前記筒体を再度絞り加工するように構成してある筒体の絞り設備。 - 請求項1記載の筒体の絞り設備であって、
前記支持具は、前記筒体を載置させるV字状溝を備えた谷形支持具から成り、
前記筒体供給手段は、上下方向に傾斜した供給用通路を備えるとともに、前記供給用通路の下端部が前記谷形支持具の一方の傾斜溝面の上端部に接続し、
前記筒体が前記供給用通路上を転がって前記谷形支持具に供給される筒体の絞り設備。 - 請求項2記載の筒体の絞り設備であって、
前記一方の傾斜溝面の水平方向に対する傾斜角度を、前記谷形支持具の他方の傾斜溝面の水平方向に対する傾斜角度よりも小さく設定してある筒体の絞り設備。 - 請求項1〜3のいずれか一つに記載の筒体の絞り設備であって、
前記挿脱装置の往復移動機構は、前記保持ロッドを、前記軸芯方向に往復移動自在に、かつ、前記軸芯周りに回転自在に支持する支持孔を設けた支持手段と、
前記保持ロッドを前記支持手段に対して往復移動させる往復移動用アクチュエータとを備え、
前記挿脱装置の回転機構は、前記保持ロッドに固定された被ガイド部と、
基台に固定され、前記軸芯方向と直交する横方向に出退自在な可動ロッドを備えた回転用アクチュエータと、
前記回転用アクチュエータの可動ロッドの可動端に取り付けられ、前記保持ロッドの軸芯方向と平行な方向に延びて、前記被ガイド部を前記軸芯方向にガイド可能なガイド部とを備え、
前記ガイド部を前記軸芯方向と直交する横方向から前記被ガイド部に当接させ、
前記回転用アクチュエータが前記ガイド部を介して前記被ガイド部を前記横方向から押圧又は引っ張ることで、前記保持ロッドを前記軸芯周りに回転させるように構成するとともに、
前記往復移動用アクチュエータの駆動で、前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら前記保持ロッドが往復移動するよう構成してある筒体の絞り設備。 - 請求項1〜3のいずれか一つに記載の筒体の絞り設備であって、
前記挿脱装置の往復移動機構は、前記保持ロッドを、前記軸芯方向に往復移動自在に、かつ、前記軸芯周りに回転自在に挿通支持する支持孔を備えた支持手段と、
前記保持ロッドを前記支持手段に対して往復移動させる往復移動用アクチュエータとを備え、
前記挿脱装置の回転機構は、前記保持ロッドの後端部に固定された被ガイド部と、
基台に固定され、前記軸芯方向と直交する横方向に出退自在な可動ロッドを備えた回転用アクチュエータと、
基台に固定され、前記保持ロッドの軸芯方向に延びて、前記被ガイド部を前記保持ロッドの軸芯方向にガイドするガイド部と、
前記保持ロッドの軸芯方向で前記ガイド部の前記絞り装置側の一端部に隣接する状態に前記回転用アクチュエータの可動ロッドの可動端に取り付けられるとともに、前記軸芯方向で、前記ガイド部の前記一端部を通過した前記被ガイド部を受け入れ可能な受け入れ部とを備え、
前記被ガイド部が前記ガイド部にガイドされながら前記保持ロッドが前記絞り装置側に向かうととともに、前記受け入れ部に入り込んだ状態で、前記回転用アクチュエータが前記受け入れ部を介して前記被ガイド部を前記横方向から押圧又は引っ張ることで、前記保持ロッドを前記軸芯周りに回転させるように構成してある筒体の絞り設備。
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- 2007-08-29 JP JP2007222089A patent/JP5013520B2/ja active Active
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