JP2009050353A - 乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で乾燥工程終了後の冷却時間を短縮することが出来る乾燥機を提供する。
【解決手段】蒸発器24及び放熱器22を迂回して、収容室10の空気出口から出た空気を収容室10の空気入口に戻す空気循環を行わせるためのバイパス経路100と、空気循環経路50に空気を循環させるか、バイパス経路100に空気を循環させるかを切り替えるための空気流路制御手段(ダンパ105と、ダンパ105の動作を制御するコントローラC)とを備え、コンプレッサを運21転し、空気流路制御手段により空気循環経路50に空気を循環させて乾燥工程を実行し、この乾燥工程の終了後、コンプレッサ21を停止し、空気流路制御手段によりバイパス経路100に空気を循環させてクールダウン工程を実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被乾燥物を収容する収容室を備え、この収容室内において被乾燥物の乾燥を実行する乾燥機に関するものである。
従来よりこの種の乾燥機は、コンプレッサ、放熱器、膨張弁などの減圧装置及び蒸発器等を配管接続し、熱交換媒体を循環可能とした冷媒回路から成るヒートポンプを利用して、送風機により空気循環経路内の空気を放熱器にて加熱し、加熱された高温空気を収容室に吐出して収容室内の被乾燥物を乾燥させ、当該被乾燥物から蒸発した湿気を蒸発器に凝結させて、廃棄するものであった(例えば、特許文献1参照)。
ところで、このような乾燥機において、被乾燥物の乾燥終了直後は被乾燥物や収容室内が高温となるため、冷めるまで乾燥機から取り出すことができない。このため、被乾燥物が乾燥してから実際に乾燥機から取り出せるまで時間がかかっていた。特に、上述したようにヒートポンプ式の乾燥機では、ヒータにより収容室に送風する空気を加熱する、ヒーター方式の乾燥機と比べて冷媒回路を構成する機器の熱容量が大きいため、これらが負荷となり被乾燥物の放熱にかなりの時間を要していた。
更に、ヒーター方式の乾燥機では冷却水を用いた水冷除湿が行われているため、乾燥工程の後期には被乾燥物の熱を冷却水に放出することが可能であるのに対して、ヒートポンプ式の乾燥機では、被乾燥物から蒸発した湿気を含んだ空気を蒸発器にて凝結させる空冷除湿であり、冷却水を使用しないのが一般的である。このため、熱の移動は冷媒回路内に限られてしまい、外部に被乾燥物の熱を排出することが出来ないので、この点においてもヒーター方式の乾燥機に比べて冷却時間が長期化する要因となっていた。
そこで、このようなヒートポンプ式の乾燥機では、冷却時間を短縮するために、乾燥機外部の空気を収容室に導入し、当該空気に被乾燥物の熱を放出させた後、当該空気を乾燥機の外部に排気したり、前述した空気経路内の空気と熱交換可能に設置された放熱器に加えて新たに放熱器を空気循環経路の外部に設け、被乾燥物の乾燥終了後は当該放熱器に冷媒を流して、放熱させることで、循環空気経路内の空気を蒸発器にて冷却し、その冷却された空気を収容室に流して、被乾燥物の冷却を行うものも開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−141650号公報 特開2005−27733号公報
しかしながら、上述した前者の如く被乾燥物により加熱された空気を乾燥機外部に排気するものでは、乾燥機が設置された室内が当該熱により加熱されたり、被乾燥物に含まれる水分が室内に放出されたりして、当該乾燥機周囲の室内の快適性が損なわれる問題が生じていた。
また、上述した後者のように空気循環経路の外部にもう一つの放熱器を設けて、被乾燥物の乾燥終了後に当該放熱器に冷媒を流して放熱させた場合には、空気循環経路内の空気を冷却し、収容室に送風することができるので、乾燥工程終了後の収容室内の被乾燥物の冷却を促進し、当該被乾燥物を取り出せる温度に低下するまでの時間を著しく短縮することができるようになる。しかしながら、このように空気循環経路の外部にもう一つの放熱器を設けることで、冷媒回路が複雑化してコストの高騰を招く不都合が生じていた。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、簡単な構造で乾燥工程終了後の冷却時間を短縮することが出来る乾燥機を提供することを目的とする。
本発明の乾燥機は、被乾燥物を収容する収容室と、少なくともコンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を備えて構成された冷媒回路と、蒸発器及び放熱器と順次熱交換した後、収容室の空気入口に至り、当該収容室内を経た後、収容室の空気出口から再び蒸発器に戻る空気循環を行わせるための空気循環経路と、蒸発器及び放熱器を迂回して、収容室の空気出口から出た空気を当該収容室の空気入口に戻す空気循環を行わせるためのバイパス経路と、空気循環経路に空気を循環させるか、バイパス経路に空気を循環させるかを切り替えるための空気流路制御手段とを備え、コンプレッサを運転し、空気流路制御手段により空気循環経路に空気を循環させて乾燥工程を実行し、この乾燥工程の終了後、コンプレッサを停止し、空気流路制御手段によりバイパス経路に空気を循環させてクールダウン工程を実行することを特徴とする。
請求項2の発明の乾燥機は、上記発明において収容室内を経た空気の温度を検出する温度検出手段を備え、この温度検出手段が検出する空気温度が所定の乾燥終了温度に達した場合、乾燥工程を終了してクールダウン工程に移行することを特徴とする。
請求項3の発明の乾燥機は、請求項1又は請求項2に記載の発明においてバイパス経路には、当該バイパス経路内を循環する空気の放熱を行う構造を設けたことを特徴とする。
本発明の乾燥機によれば、被乾燥物を収容する収容室と、少なくともコンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を備えて構成された冷媒回路と、蒸発器及び放熱器と順次熱交換した後、収容室の空気入口に至り、当該収容室内を経た後、収容室の空気出口から再び蒸発器に戻る空気循環を行わせるための空気循環経路と、蒸発器及び放熱器を迂回して、収容室の空気出口から出た空気を当該収容室の空気入口に戻す空気循環を行わせるためのバイパス経路と、空気循環経路に空気を循環させるか、バイパス経路に空気を循環させるかを切り替えるための空気流路制御手段とを備え、コンプレッサを運転し、空気流路制御手段により空気循環経路に空気を循環させて乾燥工程を実行し、この乾燥工程の終了後、コンプレッサを停止し、空気流路制御手段によりバイパス経路に空気を循環させてクールダウン工程を実行するので、クールダウンの際に大きな熱負荷となる放熱器をバイパスして空気を循環し、収容室に送風することができるようになる。
これにより、収容室内の被乾燥物の冷却を促進し、当該被乾燥物を取り出せる温度に低下するまでの時間を短縮することができるようになる。特に、本発明によれば、空気循環経路の外部に新たに放熱器を設けるなど、冷媒回路が複雑化することなく、簡単な構造で被乾燥物を取り出せる温度に低下するまでの時間を短縮することができるようになるので、コストの高騰を極力抑えて、被乾燥物のクールダウンに要する時間を短縮することが可能となる。
更に、本発明の乾燥機によれば、被乾燥物から奪った加熱空気を乾燥機外部に排気しないので、乾燥機周囲の室内の快適性を損なう不都合も回避することができる。
また、請求項2の発明の如く上記発明において収容室内を経た空気の温度を検出する温度検出手段を備え、この温度検出手段が検出する空気温度が所定の乾燥終了温度に達した場合、乾燥工程を終了してクールダウン工程に移行するものとすれば、被乾燥物の乾燥を的確に判断して、速やかにクールダウン工程に移行することが出来るようになる。
特に、請求項3の発明の如くバイパス経路に、当該バイパス経路内を循環する空気の放熱を行う構造を設けるものとすれば、収容室にて被乾燥物から奪った熱を放熱することが可能となるので、被乾燥物の冷却を促進し、当該被乾燥物を取り出せる温度に低下するまでの時間をより一層短縮することができるようになる。
本発明は、ヒートポンプ式の乾燥機において、構造の複雑化や乾燥機周囲の室内の快適性を損なうことなく、被乾燥物が乾燥してから当該被乾燥物が取り出し可能な温度に低下するまでに要する時間を短縮することを目的として成されたものである。簡単な構造で乾燥工程終了後の冷却時間を短縮するという目的を、蒸発器及び放熱器と順次熱交換した後、収容室の空気入口に至り、当該収容室内を経た後、収容室の空気出口から再び蒸発器に戻る空気循環を行わせるための空気循環経路と、蒸発器及び放熱器を迂回して、収容室の空気出口から出た空気を当該収容室の空気入口に戻す空気循環を行わせるためのバイパス経路と、空気循環経路に空気を循環させるか、バイパス経路に空気を循環させるかを切り替えるための空気流路制御手段とを備え、コンプレッサを運転し、空気流路制御手段により空気循環経路に空気を循環させて乾燥工程を実行し、この乾燥工程の終了後、コンプレッサを停止し、空気流路制御手段によりバイパス経路に空気を循環させてクールダウン工程を実行することにより実現した。以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明を適用した乾燥機の一実施例として、例えば、洗濯運転と洗濯運転終了後の乾燥運転を実行する洗濯乾燥機Wの側面から見た内部構成図を示している。洗濯乾燥機Wは、衣類等の被洗濯物(被乾燥物)を洗濯、及び、乾燥するためのもので、外郭を構成する本体Bの外装ケース1側面上方には被洗濯物を出し入れするための取出口6を開閉するための開閉扉3が取り付けられており、開閉扉3の側方、或いは、上方の外装ケース1には各種の操作スイッチや表示部が配設された図示しない操作パネルが設けられている。
前記本体B内には、貯水可能な円筒状樹脂製の外槽ドラム2が設けられ、この外槽ドラム2は円筒の軸を斜め方向として配設されている。そして、この外槽ドラム2の内側には、洗濯槽と脱水槽を兼ねる略円筒状のステンレス製の内槽ドラム5が設けられている。この内槽ドラム5の内部は被洗濯物を収容する収容室10とされ、これも円筒の軸を斜め方向として配設されると共に、この軸が外槽ドラム2に装着された駆動モータMの軸8に連結され、当該軸8を中心とし、外槽ドラム2内で回転可能に保持されている。
更に、内槽ドラム5の一端面5A(図1の左上方の面)には、前記取出口6が形成されており、内槽ドラム5は、エチレンプロピレンゴム等から成る軟質ゴム部材11及び支持部材9を介してこの取出口6に回転自在に支持されている。この取出口6の下方に位置する支持部材9には後述する空気循環経路50の吹出口54が形成されている。この吹出口54は、収容室10に空気を導入するための収容室10の空気入口である。また、内槽ドラム5の円筒の側面5S周囲及び軸方向における他端面5B(図1の右下方の面)には空気及び水が流通可能な複数の透孔7・・が形成されている。この透孔7・・は、洗濯運転においては水が流出すると共に、乾燥運転においては乾燥用の空気(循環空気)が流通するための孔となる。
前述した駆動モータMは、洗濯運転及び当該洗濯運転終了後の乾燥運転において、外槽ドラム2及び内槽ドラム5の軸と同一の斜め方向の軸8を中心として内槽ドラム5を回転させるためのモータである。この駆動モータMは、前記軸8の一端に取り付けられ、後述するコントローラCにより、洗濯運転の脱水工程時には、高速にて内槽ドラム5を回転させると共に、乾燥運転時においては洗濯運転時に比して低速にて内槽ドラム5を回転させるよう制御されている。
一方、前記本体Bの外槽ドラム2上方には、外槽ドラム2内に給水するための図示しない給水通路が設けられており、この給水通路の一端は給水バルブを介して水道水などの給水源に接続されている。給水バルブは前記コントローラCにて開閉が制御される。また、給水通路の他端は、前記外槽ドラム2に接続されて外槽ドラム2内の内槽ドラム5の上方にて開口しており、コントローラCにて前記給水バルブが開放されると、給水源から水(水道水)が外槽ドラム2内に供給されると共に、この水が内槽ドラム5の側面5S周囲の透孔7・・を介して収容室10にも供給されるように構成されている。
また、前記本体Bの下部には、外槽ドラム2内(収容室10も含む)の水を排出するための排水手段としての図示しない排水通路が設けられており、この排水通路の一端は、洗濯乾燥機Wの外部に導出され、排水溝等に開口している。そして、排水通路の他端はコントローラCにて開閉が制御される排水バルブを介して内槽ドラム5の他端面5Bより外槽ドラム2の他端2B側となる外槽ドラム2の最低部と連通している。また、外槽ドラム2の他端2B上方には前記空気循環経路50の吸込口52が形成されている。この吸込口52は収容室10から空気を吐出させるための収容室10の空気出口である。
他方、本体B内の外槽ドラム2の前側から下側及び後側に渡って機械室60が構成され、この機械室60内に前述した空気循環経路50が構成されている。空気循環経路50内には後述する冷媒回路20の放熱器22、蒸発器24が設けられている。この空気循環経路50は、蒸発器24及び放熱器22と順次熱交換した後、収容室10の空気入口としての吹出口54に至り、当該収容室10を経た後、収容室10の空気出口としての吸込口52から再び蒸発器24に戻る空気循環を行わせるための経路である。具体的に、本実施例の空気循環経路50は、外槽ドラム2の他端2B上方に形成された前記吸込口52にて一端が開口すると共に、当該一端から外槽ドラム2の下側を通過し、他端は前記支持部材9の取出口6下方に形成された吹出口54にて開口している。放熱器22は、本実施例の加熱手段であり、空気循環経路50内の前記吹出口54側に設置されている。蒸発器24は空気循環経路50内の吸込口52側に配置されている。
また、空気循環経路50内には、ファン55が設けられている。このファン55は、乾燥運転において放熱器22で加熱された空気を空気循環経路50の吹出口54から内槽ドラム5内の収容室10に送り、収容室10を経た空気を吸込口52から蒸発器24に送った後、再び、放熱器22に戻すことにより、空気循環経路50内の空気循環を行うための送風手段である。本実施例では、ファン55は空気循環経路50内の蒸発器24の空気上流側となる吸込口52側に配設されている。
即ち、洗濯乾燥機Wは、乾燥運転の乾燥工程において、ファン55を運転して蒸発器24及び放熱器22と順次熱交換した空気を、収容室10に送風し、収容室10を経た空気を再び蒸発器24に戻すように循環させる構成とされている。
次に、図1において、20は前述した冷媒回路(冷凍サイクル)であり、当該冷媒回路20はコンプレッサ21、放熱器22、減圧装置としてのキャピラリチューブ23及び蒸発器24等を順次環状に配管接続して構成されている。尚、本実施例では冷媒回路20の減圧装置としてキャピラリチューブ23を用いるものとしたが、膨張弁を用いても差し支えない。また、冷媒回路20内には、冷媒として二酸化炭素(CO2)が所定量封入されている。ここで、本実施例で使用するコンプレッサ21は多段(2段)圧縮式のロータリコンプレッサであり、図示しない密閉容器内に電動要素と、この電動要素にて駆動される第1の回転圧縮要素(1段目)及び第2の回転圧縮要素(2段目)が設けられている。
そして、冷媒導入管25からコンプレッサ21の第1の回転圧縮要素に低圧冷媒が導入され、冷媒吐出管26から第2の回転圧縮要素で圧縮された高温高圧の冷媒がコンプレッサ21外に吐出される構成とされている。尚、本発明で使用可能なコンプレッサ21は実施例の多段圧縮式ロータリコンプレッサに限定されるものでなく、スクロール型、レシプロ型のコンプレッサなど、その他種々のコンプレッサも適用可能である。また、冷媒回路20内に封入する冷媒も二酸化炭素に限らず、既存の他の冷媒を用いるものとしても差し支えない。
前記コンプレッサ21の冷媒吐出管26は、空気循環経路50内の吹出口54側に設けられた空気加熱用の放熱器22の入口に接続される。そして、放熱器22を出た配管27はキャピラリチューブ23に至り、キャピラリチューブ23の出口に接続された配管28は空気循環経路50のファン55の空気吐出側(空気下流側)に設けられた蒸発器24の入口に接続され、蒸発器24の出口には上記コンプレッサ21の冷媒導入管25が接続されて、係る環状の冷媒回路20を構成している。
尚、本実施例の洗濯乾燥機Wは、前述したコントローラCにより運転が制御されている。このコントローラCは洗濯乾燥機Wの制御を司る制御手段であり、駆動モータMの運転、給水通路及び排水通路の各バルブの開閉、コンプレッサ21の運転、キャピラリチューブ23の絞り調整、ファン55の風量等を制御している。更に、コントローラCは収容室10内に収容された被洗濯物が変色及び損傷しないように放熱器22を経た空気温度も制御している。具体的には、例えば、収容室10の空気入口である空気循環経路50の吹出口54の近傍に収容室10の入口温度を検出するための温度センサを取り付けて、コントローラCが当該温度センサにて検出される循環空気の温度が所定の温度となるようにコンプレッサ21の運転等を制御している。
以上の構成で、次に、洗濯乾燥機Wの動作を説明する。取出口6から内槽ドラム5内の収容室10に被洗濯物と当該被洗濯物の量に応じた所定量の洗剤が投入され、開閉蓋3が閉じられて、前述した操作スイッチのうちの電源スイッチ及びスタートスイッチが操作されると、前記コントローラCにより洗濯運転が開始される。これにより、前記給水通路の給水バルブが開かれ、給水通路が開放される。これにより、給水源から外槽ドラム2及び内槽ドラム5の透孔7・・を介して水が供給される。外槽ドラム2に供給された水は内槽ドラム5に形成された複数の透孔7・・を介しても収容室10に流入する。尚、このとき前記排水通路の排水バルブは閉じられている。
そして、内槽ドラム5内の収容室10に所定量の水が溜まると、コントローラCにより給水バルブが閉じられて給水通路が閉塞される。これにより、給水源からの水の供給が停止される。
次に、コントローラCにより駆動モータMが通電起動される。これにより、軸8が回転し、この軸8に取り付けられた内槽ドラム5が外槽ドラム2内で回転し始めて、洗濯運転の洗濯工程が開始される。そして、この洗濯工程の開始から所定時間経過すると、コントローラCにより駆動モータMが停止され、排水通路の排水バルブが開放されて内槽ドラム5の収容室10内(即ち、外槽ドラム2内)の水(洗濯水)が排出されていく。
そして、収容室10(外槽ドラム2内)の水が排出されると、コントローラCにより再び駆動モータMが作動され、被洗濯物の脱水が行われる。この脱水が所定時間実行されると、排水バルブが閉じられ排水通路が閉塞されて、すすぎ工程に移行する。
このすすぎ工程では、先ず、給水通路の給水バルブが開かれ、給水通路が開放される。これにより、給水源から外槽ドラム2内及び収容室10に再び水が供給される。そして、内槽ドラム5内の収容室10に所定量の給水が行われると、コントローラCにより給水バルブが閉じられ、給水通路が閉塞される。これにより、給水源からの水の供給が停止される。
そして、前記駆動モータMの回転動作が所定時間繰り返されてすすぎが行われた後、駆動モータMが停止され、排水通路の排水バルブが開かれて、収容室10(外槽ドラム2内)のすすぎ水が排水通路に排出されていく。収容室10(外槽ドラム2内)のすすぎ水が排出されると、コントローラCにより駆動モータMが作動され、前述同様に内槽ドラム5が回転されて、被洗濯物の脱水を行う脱水工程に移行する。
この脱水工程が所定時間実行されると、コントローラCにより排水通路の排水バルブが閉じられ、排水通路が閉塞される。更に、コントローラCによりコンプレッサ21が起動され、ファン55の運転が開始されると共に、前記駆動モータMにより内槽ドラム5を回転させて乾燥運転の乾燥工程に移行する。
上記コンプレッサ21の起動により、冷媒導入管25からコンプレッサ21の第1の回転圧縮要素に冷媒(CO2)が吸い込まれて圧縮される。第1の回転圧縮要素で圧縮されて中間圧となった冷媒は、第2の回転圧縮要素に吸入され、2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、冷媒吐出管26より外部に吐出される。
冷媒吐出管26から吐出された冷媒ガスは空気循環経路50内に設けられた放熱器22に流入する。このとき、放熱器22に流入する冷媒温度は約+85℃程まで上昇しており、係る高温高圧の冷媒ガスはここで、空気循環経路50内を循環する空気と熱交換して放熱し、約+50℃程まで冷却される。
放熱器22にて冷却された冷媒はその後、キャピラリチューブ23にて減圧された後、空気循環経路50内に設けられた蒸発器24にて循環空気(収容室10からの湿気を含んだ空気)と熱交換して蒸発する。即ち、冷媒回路20は、蒸発器24にて収容室10からの湿気を含んだ空気を凝結させ、当該空気内の水分を除去させると共に、当該蒸発器24において冷媒により循環空気から熱を汲み上げて、放熱器22に搬送して、収容室10に吐出される循環空気を加熱するヒートポンプとして機能する。
このように、冷媒回路20を備えて、収容室10からの空気の水分を蒸発器24にて凝結除去し、このとき、空気から汲み上げた熱を、冷媒により放熱器22に搬送し、収容室10に吐出する循環空気の加熱に利用することで、エネルギー効率の改善を図ることができるようになる。特に、放熱器22により電気ヒータなどの格別な加熱手段を用いること無く循環空気を高温に加熱することができるので、電気エネルギー等のエネルギーコストを削減して、より効率の良い乾燥運転を実現することができる。
そして、蒸発器24にて蒸発した冷媒はその後、冷媒導入管25を経て、再び、コンプレッサ21に吸い込まれる循環を行う。
また、前記ファン55の運転により、収容室10内の被洗濯物を乾燥させて湿気を含んだ空気(循環空気)は、収容室10を経て他端面5Bに形成された透孔7・・から収容室10を流出する。そして、この空気は、外槽ドラム2の他端2Bの上方に形成された吸込口52から空気循環経路50内に入り、ファン55に吸い込まれる。その後、ファン55に吸い込まれた空気は、ファン55の空気吐出側に設けられた蒸発器24に向かって吐出され、当該蒸発器24を通過する。
このとき、収容室10内の被洗濯物を乾燥させて湿気を含んだ空気は、当該蒸発器24を通過する過程で、蒸発器24を流れる冷媒と熱交換し、冷媒に熱を奪われて、空気中の水分が蒸発器24の表面に凝結する。これにより、当該蒸発器24にて被洗濯物を乾燥させて湿気を含んだ空気から水分を凝結除去し、再び乾燥した空気とすることができる。
尚、蒸発器24の表面にて凝結した水分は、その後、水滴となって蒸発器24の下部に設けられたドレンパン30上に落下し(図1では図示せず)、図示しないドレンパイプ、排水通路等を介して外部に排出される。
一方、蒸発器24で湿気が取り除かれて乾燥した空気は、当該蒸発器24を流れる冷媒により熱を奪われて、約+30℃程まで冷却される。その後、放熱器22の周囲を通過し、当該放熱器22を流れる高温高圧の冷媒ガスと熱交換して約+75℃に加熱され、内槽ドラム5の一端面5Aの取出口6の外周に設けられた支持部材9の下方に形成された吹出口54から収容室10内に吐出される。
この収容室10に吐出された循環空気は、当該収容室10を一端5A側から他端5B側に流れる過程で被洗濯物と接触し、被洗濯物を暖めて水分を蒸発させて、被洗濯物を乾燥させる。
そして、収容室10にて被洗濯物を乾燥させて水分を含んだ空気は、内槽ドラム5の他端面5Bに形成された透孔7・・から流出し、外槽ドラム2の前記吸込口52から空気循環経路50内に吸い込まれるサイクルを繰り返す。このような乾燥工程が実行されることにより、収容室10内の被洗濯物は完全に乾燥される。
ところで、上述した乾燥工程により収容室10内の被洗濯物(被乾燥物)が乾燥し、乾燥工程の終了直後は被乾燥物や収容室内が高温となるため、冷めるまで洗濯乾燥機Wから取り出すことができない。そこで、この乾燥工程の終了後に、当該被洗濯物を実際に取り出し可能な温度となる迄の間、クールダウン工程が設けらていた。従来のクールダウン工程では、コンプレッサ21の運転が停止され、ファン55のみ運転して、空気循環経路50内の空気を循環させて、収容室10内が所定の低温(例えば、+50℃)となるまで、当該空気循環を継続して実行するものとされていた。しかしながら、このような従来の乾燥工程は、被洗濯物が乾燥してから実際に洗濯乾燥機Wから取り出せるまで長時間を要していた。
特に、上述したようなヒートポンプ式の洗濯乾燥機Wでは、ヒータにより収容室10に送風する空気を加熱するヒーター方式の乾燥機と比べて冷媒回路を構成する機器の熱容量(熱量)が大きいため、これらが負荷となり被乾燥物の放熱にかなりの時間がかかっていた。
図7は、本実施例の冷媒回路20を構成するコンプレッサ21、放熱器22及び蒸発器24と外装ケース1の比熱、重量、クールダウン工程開始時における温度(図7に示すCD開始)、クールダウン工程時終了時における温度(図7に示すCD終了)と、クールダウン工程開始時と終了時の温度差と、これらから算出される熱量を示している。図7に示すように本実施例の放熱器22の比熱は+5000cal(1800+3200)、蒸発器24の比熱は−3080cal(−1080−2000)である。従って、従来のクールダウン工程のように空気循環経路50内の空気を循環させた場合には、+1920calの熱量が収容室10に戻されることとなるため、収容室10や当該収容室10に収容された被洗濯物の温度が下がり難くなる。これにより、収容室10内の熱に加えて、上記熱量分も空気循環経路50を構成するダクトや外装ケース1等の外部に放出するまでクールダウン工程が終了しないので、クールダウン工程の長期化を招いていた。
また、上記のようなクールダウン工程を実行した場合、即ち、コンプレッサ21を停止し、ファン55を運転して、収容室10内が所定の低温(例えば、+50℃)となるまで空気循環経路50内の放熱器22及び蒸発器24を通過する空気循環を実行した場合、上述したようにヒートポンプの余熱が収容室10に戻されるばかりでなく、コンプレッサ21の停止により、冷媒回路20内の冷媒が平衡状態へと移行していくため、コンプレッサ21運転時には低温であった蒸発器24の温度が徐々に上昇してしまう。これにより、蒸発器24の表面に残っていた水滴が循環空気中に気化してしまい、クールダウンが進行して被洗濯物の温度が低下するのに伴い被洗濯物に若干の湿気が付着してしまう不都合が発生していた。
更に、ヒーター方式の乾燥機では冷却水を用いた水冷除湿が行われているため、乾燥工程の後期には被乾燥物の熱を冷却水に放出することが可能であるのに対して、ヒートポンプ式の乾燥機では、被乾燥物から蒸発した湿気を含んだ空気を蒸発器にて凝結させる空冷除湿であり、冷却水を使用しないのが一般的である。このため、熱の移動は冷媒回路内に限られてしまい、外部に被乾燥物の熱を排出することが出来ないので、この点においてもヒーター方式の乾燥機に比べて冷却時間が長期化する要因となっていた。
そこで、このようなヒートポンプ式の乾燥機では、冷却時間を短縮するために、乾燥機外部の空気を収容室に導入し、当該空気に被乾燥物の熱を放出させた後、当該空気を乾燥機の外部に排気したり、前述した空気経路内の空気と熱交換可能に設置された放熱器に加えて新たに放熱器を空気循環経路の外部に設け、被乾燥物の乾燥終了後は当該放熱器に冷媒を流して、放熱させることで、循環空気経路内の空気を蒸発器にて冷却し、その冷却された空気を収容室に流して、被乾燥物の冷却を行うものも開発されている。しかしながら、前者の如く被乾燥物により加熱された空気を乾燥機外部に排気することで、乾燥機が設置された室内が当該熱により加熱されたり、被乾燥物に含まれる水分が室内に放出されたりして、当該乾燥機周囲の室内の快適性が損なわれる問題が生じていた。
また、上述した後者のように空気循環経路の外部にもう一つの放熱器を設けて、被乾燥物の乾燥終了後に当該放熱器に冷媒を流して放熱させることで、空気循環経路内の空気を冷却し、収容室に送風することができるので、乾燥工程終了後の収容室内の被乾燥物の冷却を促進し、当該被乾燥物を取り出せる温度に低下するまでの時間を著しく短縮することができるようになる。しかしながら、このように空気循環経路の外部にもう一つの放熱器を設けることで、冷媒回路が複雑化してコストの高騰を招く不都合が生じていた。
そこで、本発明では空気循環経路50の蒸発器24及び放熱器22を迂回して、収容室10の空気出口から出た空気を当該収容室の空気入口に戻す空気循環を行わせるためのバイパス経路100と、空気循環経路50(空気循環経路50の蒸発器24及び放熱器22)に空気を循環させるか、上記バイパス経路100に空気を循環させるかを繰り替えるための空気流路制御手段としてのダンパ105を設けるものとする。本実施例の洗濯乾燥機Wでは、ダンパ105の動作をコントローラCにより制御するものする。即ち、本実施例では、ダンパ105とこのダンパ105の動作を制御するコントローラCにより本発明の空気流路制御手段が構成されている。
図1を用いて説明すると、本実施例のバイパス経路100は、金属、或いは、樹脂製のダクトから成り、流入口100Aがファン55の空気吐出側(空気下流側)であって、蒸発器24の空気上流側となる空気循環経路50に設けられ、流出口100Bが放熱器22の空気下流側であって、吹出口54の空気上流側となる空気循環経路50に形成されている。また、ダンパ105はバイパス経路100の流入口100Aに設置されている。
そして、コントローラCは、コンプレッサ21を運転し、前記ダンパ105によりバイパス経路100への空気の循環を阻止し、空気循環経路50に空気を循環させることにより前述した乾燥工程を実行すると共に、この乾燥工程の終了後、コンプレッサ21を停止して、ダンパ105によりバイパス経路100に空気を循環させてクールダウン工程を実行するものとする。
更に、本実施例の洗濯乾燥機Wには、収容室10内を経た空気の温度を検出する温度検出手段としての温度センサSが空気循環経路50の吸込口52の近傍に設置されており、コントローラCに接続されている。そして、コントローラCは、乾燥運転の前記乾燥工程において、温度センサSにて検出空気温度が所定の乾燥終了温度に達したら、乾燥工程を終了して、クールダウン工程に移行するものとする。
以上の構成で、次に、本実施例の洗濯乾燥機Wにおける乾燥運転の動作を説明する。尚、洗濯乾燥機Wの洗濯運転時における動作は前述と同様であるため、ここでは説明を省略する。先ず、前述したように洗濯運転の脱水工程が所定時間実行されると、コントローラCによりコンプレッサ21が起動され、ファン55の運転が開始されると共に、前記駆動モータMにより内槽ドラム5を回転させて乾燥運転の乾燥工程に移行する。
このとき、コントローラCは、前記ダンパ105を図2に示す位置に移動させる。即ち、コントローラCは、バイパス経路100の流入口100Aを閉塞し、ファン55からの空気がバイパス経路100に流れることなく、全て蒸発器24及び放熱器22が設けられた空気循環経路50に空気を循環させるようにダンパ105を制御する。これにより、ファン55に吸い込まれた空気は、ファン55の空気吐出側に設けられた蒸発器24に向かって吐出され、当該蒸発器24を通過する。このとき、収容室10内の被洗濯物を乾燥させて湿気を含んだ空気は、当該蒸発器24を通過する過程で、蒸発器24を流れる冷媒と熱交換し、冷媒に熱を奪われて、空気中の水分が蒸発器24の表面に凝結する。これにより、当該蒸発器24にて被洗濯物を乾燥させて湿気を含んだ空気から水分を凝結除去し、再び乾燥した空気とすることができる。尚、図2は本実施例の洗濯乾燥機Wの乾燥工程を説明するための図であり、図2において矢印(白抜き矢印)は当該乾燥工程における循環空気の流れを示している。
そして、蒸発器24で湿気が取り除かれて乾燥した空気は、当該蒸発器24を流れる冷媒により熱を奪われて、約+30℃程まで冷却される。その後、放熱器22の周囲を通過し、当該放熱器22を流れる高温高圧の冷媒ガスと熱交換して約+75℃に加熱され、内槽ドラム5の一端面5Aの取出口6の外周に設けられた支持部材9の下方に形成された吹出口54から収容室10内に吐出される。この収容室10に吐出された循環空気は、当該収容室10を一端5A側から他端5B側に流れる過程で被洗濯物と接触し、被洗濯物を暖めて水分を蒸発させて、被洗濯物を乾燥させる。
収容室10にて被洗濯物を乾燥させて水分を含んだ空気は、内槽ドラム5の他端面5Bに形成された透孔7・・から流出し、外槽ドラム2の前記吸込口52から空気循環経路50内に入り、ファン55に吸い込まれるサイクルを繰り返す。尚、当該乾燥工程において冷媒回路20の動作、及び、冷媒の流れは前述した通りである。
一方、当該乾燥工程に移行すると、コントローラCは空気循環経路50の吸込口52の近傍に設置された温度センサSにより収容室10内を経た空気温度を検出する。そして、コントローラCは、当該温度センサSにより検出される空気温度が所定の乾燥終了温度に達すると、コンプレッサ21を停止して、次のクールダウン工程に移行する。このとき、コントローラCは上記コンプレッサ21の停止と同時にダンパ105を図3に示す位置に移動させる。即ち、コントローラCは、バイパス経路100の流入口100Aを開放し、ファン55からの空気が蒸発器24及び放熱器22への空気の流入に流れることなく、全てバイパス経路100に空気を循環させるようにダンパ105を制御する。尚、図3は本実施例の洗濯乾燥機Wのクールダウン工程を説明するための図であり、この図3に示す矢印(白抜き矢印)は当該クールダウン工程における循環空気の流れを示している。
これにより、ファン55に吸い込まれた空気は、全てバイパス経路100を通過した後、放熱器22の空気下流側の空気循環経路50内に戻り、吹出口54から収容室10に吐出されることとなる。
具体的に、ファン55の運転により、収容室10内を経た空気は、外槽ドラム2の他端2Bの上方に形成された吸込口52から空気循環経路50内に入り、ファン55に吸い込まれる。その後、ファン55に吸い込まれた空気は、バイパス経路100に入り当該バイパス経路100を通過し、放熱器22の空気下流側の空気循環経路50内を経て吹出口54から収容室10内に吐出される。
このように、クールダウン工程において蒸発器24及び放熱器22を迂回して設けられたバイパス経路100に空気を循環させることで、負荷となる冷媒回路20の機器、特に
、熱容量が大きく、クールダウン時に大きな熱負荷となる放熱器22を迂回することができる。即ち、その分の熱量が収容室10に流れなくなるので、収容室10内の被洗濯物の冷却を促進し、被洗濯物が取り出せる温度に低下する迄に要するクールダウンの時間を短縮することが可能となる。
特に、本発明の構造によれば、従来の如き空気循環経路50の外部に新たに放熱器を設ける等、冷媒回路20が複雑化することなく、蒸発器24及び放熱器22を迂回するバイパス経路100を形成するという簡単な構造で、クールダウンの時間を短縮することが可能となるので、コストの高騰を極力抑えながら、クールダウンを迅速に行うことが可能となる。
また、本発明の如くクールダウン工程において、上述したようにコンプレッサ21の停止と同時にダンパ105を移動させて、バイパス経路100を開放し、蒸発器24及び放熱器22への循環空気の流れを遮断することで、前述したように蒸発器24の表面に残留した水分が収容室10内の被洗濯物に付着する不都合を回避することができる。
更に、本発明の構造では、被洗濯物から奪った乾燥空気を乾燥機外部に排気しないので、乾燥機周囲の室内の快適性を損なう不都合も回避することができる。
更にまた、本実施例の如く収容室10内を経た空気の温度を検出する温度センサSを設けて、この温度センサSが検出する空気温度が所定の乾燥終了温度に達した場合、コントローラCが乾燥工程を終了して、クールダウン工程に移行することで、被洗濯物の乾燥を的確に判断して、速やかにクールダウン工程に移行することが可能となる。
尚、当該クールダウン工程において温度センサSにて検出される空気温度が所定の低温(例えば、+50℃)に低下すると、コントローラCはクールダウン工程を終了する。即ち、ファン55の運転を停止すると共に、乾燥運転終了を知らせるためのブザーを鳴らした後、洗濯乾燥機Wの電源を停止する。
以上詳述した如く本発明によれば、簡単な構造で乾燥工程終了後のクールダウン工程の時間(冷却時間)を短縮することが可能となる。
次に、本発明を適用した乾燥機の他の実施例について図4を用いて説明する。図4は、本発明を適用した乾燥機の他の実施例として、洗濯運転と洗濯運転終了後の乾燥運転を実行する洗濯乾燥機Xの側面から見た内部構成図を示している。図4において、図1乃至図3と同一の符号が付されたものは、同様、或いは類似の作用、又は、効果を奏するものとして説明を省略する。尚、本実施例の洗濯乾燥機Xは、実施例1の洗濯乾燥機Wとほぼ同じ構造であるため、同じ構造については説明を省略し、洗濯乾燥機Wと異なる点のみ説明する。
図4に示す本実施例のバイパス経路100は、金属、或いは、樹脂製のダクトから成り、流入口100Aがファン55の空気吐出側(空気下流側)であって、蒸発器24の空気上流側となる空気循環経路50に設けられ、流出口100Bが放熱器22の空気下流側であって、吹出口54の空気上流側となる空気循環経路50に形成されている。具体的に、本実施例のバイパス経路100は、流入口100Aから本体Bの背面に延出し、外装ケース1に密着した状態で沿って降下した後、前面側に位置する流出口100Bに至る形状を呈している。即ち、外装ケース1に沿って降下する通路101が外装ケース1の背板1Bの内面に熱交換可能に密着されている。これにより、本実施例では、当該バイパス経路100を通過する空気が、この通路101を通過する過程で外装ケース1に熱を伝達させ、背板1Bから放散可能に構成されている。尚、ダンパ105は前記実施例1と同様にバイパス経路100の流入口100Aに設置されている。
以上の構成で、本実施例の洗濯乾燥機Xのクールダウン工程における動作を説明する。即ち、前記実施例1と同様に温度センサSにより検出される空気温度が所定の乾燥終了温度に達すると、コントローラCはコンプレッサ21を停止して、乾燥工程から次のクールダウン工程に移行する。このとき、コントローラCは上記コンプレッサ21の停止と同時にダンパ105を図5に示す位置から図6に示す位置に移動させる。尚、図5は本実施例の洗濯乾燥機Xの乾燥工程を説明する図であり、図6はクールダウン工程を説明する図である。両図5、6において白抜き矢印は各工程における循環空気の流れを示している。尚、図6の黒矢印は通路101における循環空気の放熱を示している。
図6に示すようにクールダウン工程では、コントローラCは、バイパス経路100の流入口100Aを開放し、ファン55からの空気が蒸発器24及び放熱器22への空気の流入に流れることなく、全てバイパス経路100に流れるようにダンパ105を制御する。これにより、ファン55に吸い込まれた空気は、全てバイパス経路100を通過した後、放熱器22の空気下流側の空気循環経路50内に戻り、吹出口54から収容室10に吐出されることとなる。
具体的に、ファン55の運転により、収容室10内を経た空気は、外槽ドラム2の他端2Bの上方に形成された吸込口52から空気循環経路50内に入り、ファン55に吸い込まれる。その後、ファン55に吸い込まれた空気は、バイパス経路100に入り当該バイパス経路100を通過する。このとき、本実施例の洗濯乾燥機Xでは、バイパス経路100の通路101が前述したように外装ケース1の背板1Bの内面に熱交換可能に密着されているので、当該通路101の背板1Bとの密着部より当該通路101を通過する空気の熱を外装ケース1に伝達させて、外装ケース1に放出することができる。これにより、当該バイパス経路100の通路101を流れる過程で循環空気を放熱させることができる。
そして、当該通路101にて放熱した空気は、放熱器22の空気下流側の空気循環経路50内を経て吹出口54から収容室10内に吐出される。そして、当該クールダウン工程において温度センサSにて検出される空気温度が所定の低温(例えば、+50℃)に低下すると、コントローラCはファン55の運転を停止すると共に(クールダウン工程の終了)、乾燥運転終了を知らせるためのブザーを鳴らした後、洗濯乾燥機Wの電源を停止する。
このように、クールダウン工程において蒸発器24及び放熱器22を迂回して設けられたバイパス経路100に空気を循環させることで、負荷となる冷媒回路20の機器、特に
、熱容量が大きく、クールダウン時に大きな熱負荷となる放熱器22を迂回することができる。即ち、その分の熱量が収容室10に流れなくなるので、収容室10内の被洗濯物の冷却を促進し、被洗濯物が取り出せる温度に低下する迄に要するクールダウンの時間を短縮することが可能となる。
これにより、空気循環経路50の外部に新たに放熱器を設ける等、冷媒回路20が複雑化することなく、蒸発器24及び放熱器22を迂回するバイパス経路100を形成するという簡単な構造で、クールダウンの時間を短縮することが可能となるので、コストの高騰を極力抑えながら、クールダウンを迅速に行うことが可能となる。
特に、本実施例では上述した通路101にて、バイパス経路100内を循環する空気を放熱することができるので、被洗濯物の冷却を促進し、被洗濯物が取り出せる温度に低下する迄に要するクールダウンの時間をより一層短縮することが可能となる。
尚、本実施例ではバイパス経路100の一部を外装ケース1の背板1Bの内面に熱交換可能に密着して設けて(通路101)、当該通路101にてバイパス経路100内を循環する空気の放熱を行うものとしたが、本発明はこの構造に限定されるものではない。例えば、すすぎ水を貯留可能に設けた洗濯乾燥機では、この貯留されたすすぎ水と空気とをバイパス経路100内を循環する空気を熱交換可能に設けて、このすすぎ水により空気を放熱するものとしても差し支えなし、その他の構造であっても有効である。
また、上記各実施例では吸込口52の近傍の空気循環経路50内に収容室10内を経た空気の温度を検出する温度センサSを設けるものとしたが、請求項2の発明の温度検出手段は、収容室10内を経た空気を検出可能なものであれば良く、設置場所や検出手段は実施例の温度センサSに限定されるものではない。
更に、上記各実施例では収容室10内を経た空気の温度を検出して、当該空気温度が所定の乾燥終了温度に達した場合に乾燥工程を終了してクールダウン工程に移行するものとしたが、請求項1の発明では、これに限定されるものではなく、例えば、乾燥工程をタイマで所定時間行った後、クールダウン工程に移行するものとしても差し支えない。同様に、クールダウン工程の終了も空気温度に限らず、タイマにより判断するものとしても構わない。
更にまた、上記各実施例では送風手段としてのファン55を空気循環経路50内の蒸発器24の空気上流側となる吸込口52側に設けるものとしたが、ファンの位置は実施例の位置に限らず、バイパス経路100の流出口100Bより空気下流側となる空気循環経路50内、或いは、バイパス経路100の流入口100Aより空気上流側となる空気循環経路50内であれば本発明は有効である。
本発明を適用した一実施例の洗濯乾燥機の側面から見た内部構成図である。(実施例1) 図1の洗濯乾燥機の乾燥工程の説明図である。 図1の洗濯乾燥機のクールダウン工程の説明図である。 本発明を適用した他の実施例の洗濯乾燥機の側面から見た内部構成図である。(実施例2) 図4の洗濯乾燥機の乾燥工程の説明図である。 図4の洗濯乾燥機のクールダウン工程の説明図である。 実施例の洗濯乾燥機のコンプレッサ、放熱器、蒸発器及び外装ケースの熱量を示す図である。
符号の説明
C コントローラ
S 温度センサ
W、X 洗濯乾燥機(乾燥機)
1 外装ケース
2 外槽ドラム
3 開閉扉
5 内槽ドラム
5A 一端面
5B 他端面
5S 側面
6 取出口
7 透孔
8 軸
9 支持部材
10 収容室
11 軟質ゴム部材
20 冷媒回路
21 コンプレッサ
22 放熱器
23 キャピラリチューブ(減圧装置)
24 蒸発器
25 冷媒導入管
26 冷媒吐出管
27、28 冷媒配管
50 空気循環経路
52 吸込口
54 吹出口
55 ファン
60 機械室
100 バイパス経路
105 ダンパ

Claims (3)

  1. 被乾燥物を収容する収容室と、
    少なくともコンプレッサ、放熱器、減圧装置及び蒸発器を備えて構成された冷媒回路と、
    前記蒸発器及び放熱器と順次熱交換した後、前記収容室の空気入口に至り、当該収容室内を経た後、収容室の空気出口から再び前記蒸発器に戻る空気循環を行わせるための空気循環経路と、
    前記蒸発器及び放熱器を迂回して、前記収容室の空気出口から出た空気を当該収容室の空気入口に戻す空気循環を行わせるためのバイパス経路と、
    前記空気循環経路に空気を循環させるか、前記バイパス経路に空気を循環させるかを切り替えるための空気流路制御手段とを備え、
    前記コンプレッサを運転し、前記空気流路制御手段により前記空気循環経路に空気を循環させて乾燥工程を実行し、
    該乾燥工程の終了後、前記コンプレッサを停止し、前記空気流路制御手段により前記バイパス経路に空気を循環させてクールダウン工程を実行することを特徴とする乾燥機。
  2. 前記収容室内を経た空気の温度を検出する温度検出手段を備え、該温度検出手段が検出する空気温度が所定の乾燥終了温度に達した場合、前記乾燥工程を終了して前記クールダウン工程に移行することを特徴とする請求項1に記載の乾燥機。
  3. 前記バイパス経路には、当該バイパス経路内を循環する空気の放熱を行う構造を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102776771A (zh) * 2011-03-08 2012-11-14 V-楚格股份公司 干衣机特别是柜式干衣机

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