JP2014079391A - 衣類乾燥機 - Google Patents
衣類乾燥機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014079391A JP2014079391A JP2012229444A JP2012229444A JP2014079391A JP 2014079391 A JP2014079391 A JP 2014079391A JP 2012229444 A JP2012229444 A JP 2012229444A JP 2012229444 A JP2012229444 A JP 2012229444A JP 2014079391 A JP2014079391 A JP 2014079391A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- water
- drying
- condenser
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【課題】ヒートポンプ装置の冷媒が循環する管路を簡略化し、コンパクトに構成する。
【解決手段】衣類等を収容する乾燥室10から排出された乾燥用空気を乾燥室10へ循環させる循環風路11と、循環風路11に送風する送風機9と、圧縮機1と凝縮器2と絞り手段3と蒸発器4とを冷媒が循環するように冷媒管5で連結したヒートポンプ装置6と、凝縮器2の端部から突出した冷媒管5を収容する水受け12部と、水受け部12に冷却水を給水する冷却水給水手段と、水受け部12内に配設した冷媒温度検知手段19と、乾燥運転を制御する制御手段20とを備え、制御手段20は、冷媒温度検知手段19の出力に応じて水受け部12に冷却水を給水するようにしたことにより、冷媒管の温度の高い導入部を冷却し、冷媒温度検知手段の出力に応じて効果的に排熱することができ、冷媒が循環する冷媒管を簡略にし、ヒートポンプ装置をコンパクトに構成することができる。
【選択図】図1
【解決手段】衣類等を収容する乾燥室10から排出された乾燥用空気を乾燥室10へ循環させる循環風路11と、循環風路11に送風する送風機9と、圧縮機1と凝縮器2と絞り手段3と蒸発器4とを冷媒が循環するように冷媒管5で連結したヒートポンプ装置6と、凝縮器2の端部から突出した冷媒管5を収容する水受け12部と、水受け部12に冷却水を給水する冷却水給水手段と、水受け部12内に配設した冷媒温度検知手段19と、乾燥運転を制御する制御手段20とを備え、制御手段20は、冷媒温度検知手段19の出力に応じて水受け部12に冷却水を給水するようにしたことにより、冷媒管の温度の高い導入部を冷却し、冷媒温度検知手段の出力に応じて効果的に排熱することができ、冷媒が循環する冷媒管を簡略にし、ヒートポンプ装置をコンパクトに構成することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、衣類等の乾燥をおこなう衣類乾燥機に関するものである。
従来、この種の衣類乾燥機は、ヒートポンプ装置を用いたものが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来の衣類乾燥機を示すものである。図6に示すように、圧縮機51、凝縮器52、排熱器53、絞り手段54および蒸発器55を冷媒が循環するように管路56で連結したヒートポンプ装置57を有している。乾燥用空気を流す風回路58は、乾燥用空気を加熱する凝縮器52と、乾燥用空気を送風する送風機59と、衣類等の乾燥対象物を入れた乾燥庫60と、乾燥用空気を冷却し除湿する蒸発器55とを連結するように構成されている。排熱器53は、凝縮器52と絞り手段54との間の管路56に配設されており、給水弁61と水タンク62から構成されている。
給水弁61から水タンク62へ給水することにより、水タンク62内に配設されている管路56内の冷媒と水タンク62内の水とが熱交換され、水タンク62内の水は排水管63から排水口64へ排出され、冷媒の熱の一部を外部に排熱する。また、圧縮機51の冷媒吐出付近の管路56に取り付けられたサーミスタ65により、圧縮機51から吐出される冷媒の温度を検知し、制御手段66によって圧縮機51と給水弁61の動作を制御している。乾燥用空気は矢印Aで示す方向へ流れている。
以上のように構成された衣類乾燥機の動作について説明する。まず、乾燥を開始すると圧縮機51および送風機59が作動する。送風機59によって乾燥用空気が凝縮器52を通過して、凝縮器52からの放熱で加熱されて温風となり乾燥庫60に送られる。乾燥庫60内で衣類と接触した乾燥用空気は衣類から水分を奪って衣類の乾燥を進行させる。
乾燥用空気は、蒸発のための熱量として顕熱を与えられるため温度が低下するが、衣類から放出されたほぼ同等の潜熱を有する水蒸気を含んで高湿の空気となる。衣類と接触する前後の乾燥用空気のエンタルピはほぼ一定である。高湿となった乾燥用空気は、蒸発器55において冷却され、潜熱を奪われ結露して除湿される。除湿されて絶対湿度が低下した乾燥用空気は、再び凝縮器52で加熱され風回路58を循環する。
一方、ヒートポンプ装置57は、圧縮機51で圧縮された高温高圧のガス冷媒が凝縮器52で乾燥用空気に熱を奪われ凝縮し液化する。次に、凝縮器52を出た冷媒は排熱器53に入り、水タンク62内に溜められた水と熱交換する。熱交換した水タンク62内の水は排水管63から排水口64へ排出され、冷媒の熱の一部は外部に排熱される。
次に、高圧の冷媒が絞り手段54で減圧され、低温低圧となり、蒸発器55で乾燥用空気から熱を奪い再び圧縮機51に戻る。冷媒によって蒸発器55で奪った熱量に圧縮機51の入力から得られる熱量を加えた熱量が、凝縮器52から放熱されるが、排熱器53によって圧縮機51の入力に相当する熱量を予め外部に放出するため、凝縮器52からの排熱量は一定の値でバランスしている。冷媒は矢印Bで示す方向に流れている。
しかしながら、前記従来の構成では、凝縮器52から排熱器53までの配管、および排熱器53から絞り手段54までの配管が必要であり、ヒートポンプ装置をコンパクトに構成することが難しく、これを搭載する衣類乾燥機が大型化するという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、冷媒が循環する管路を簡略化して排熱可能なヒートポンプ装置の小型化を実現し、コンパクトな衣類乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥機は、衣類等を収容する乾燥室と、前記乾燥室から排出された乾燥用空気を前記乾燥室へ循環させる循環風路と、前記循環風路に送風する送風機と、圧縮機と凝縮器と絞り手段と蒸発器とを冷媒が循環するように冷媒管で連結したヒートポンプ装置と、前記凝縮器の端部から突出した前記冷媒管を収容する水受け部と、前記水受け部に冷却水を給水する冷却水給水手段と、前記水受け部内に配設した冷媒温度検知手段と、乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記冷媒温度検知手段の出力に応じて前記水受け部に冷却水を給水するようにしたものである。
これによって、冷媒管の温度の高い導入部を冷却して効果的に排熱することができるとともに、冷媒が循環する冷媒管を簡略にして排熱量を精度よく検知することができ、排熱可能なヒートポンプ装置をコンパクトに構成することができる。
本発明の衣類乾燥機は、冷媒が循環する冷媒管を簡略にして排熱量を精度よく検知することができ、排熱可能なヒートポンプ装置を小型化して、コンパクトな衣類乾燥機を実現することができる。
第1の発明は、衣類等を収容する乾燥室と、前記乾燥室から排出された乾燥用空気を前記乾燥室へ循環させる循環風路と、前記循環風路に送風する送風機と、圧縮機と凝縮器と絞り手段と蒸発器とを冷媒が循環するように冷媒管で連結したヒートポンプ装置と、前記凝縮器の端部から突出した前記冷媒管を収容する水受け部と、前記水受け部に冷却水を給水する冷却水給水手段と、前記水受け部内に配設した冷媒温度検知手段と、乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記冷媒温度検知手段の出力に応じて前記水受け部に冷却水を給水するようにしたことにより、冷媒管の温度の高い導入部を冷却し、冷媒温度検知手段の出力に応じて効果的に排熱することができ、冷媒が循環する冷媒管を簡略にし、ヒートポンプ装置をコンパクトに構成することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記凝縮器への冷媒管の導入部を、前記凝
縮器の下部に配設すると共に、前記冷媒温度検知手段を前記水受け部内の下方に位置するように設けたことにより、水受け部内に少量の水を貯留して導入部を冷却することができるとともに、導入部の排熱量を精度よく検知することができる。
縮器の下部に配設すると共に、前記冷媒温度検知手段を前記水受け部内の下方に位置するように設けたことにより、水受け部内に少量の水を貯留して導入部を冷却することができるとともに、導入部の排熱量を精度よく検知することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の水受け部には、冷却水を給水する流入弁と、冷却水を排水する流出弁とを設けたことにより、水受け部内に少量の水を貯留して導入部を冷却することができるとともに、水受け部への給水量、或いは、水受け部内に供給した水に浸かる時間を可変することによって、排熱量を調整することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の水受け部は、凝縮器の端部に設け蒸発器と連結した端板と、前記端板から突出した冷媒管を覆うように設けたカバーとを有することにより、水受け部の小型化と構成の簡略化が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における衣類乾燥機の系統図、図2は、同衣類乾燥機のヒートポンプ装置の要部構成図、図3は、同衣類乾燥機のヒートポンプ装置の要部断面図、図4は、同衣類乾燥機のブロック構成図、図5は、同衣類乾燥機のヒートポンプ装置の冷却水供給動作を示すタイムチャートである。
図1は、本発明の第1の実施の形態における衣類乾燥機の系統図、図2は、同衣類乾燥機のヒートポンプ装置の要部構成図、図3は、同衣類乾燥機のヒートポンプ装置の要部断面図、図4は、同衣類乾燥機のブロック構成図、図5は、同衣類乾燥機のヒートポンプ装置の冷却水供給動作を示すタイムチャートである。
図1〜図5において、衣類乾燥機は、冷媒を圧縮する圧縮機1と、圧縮後の高温高圧の冷媒の熱を放熱する凝縮器2と、高圧の冷媒の圧力を減圧するためのキャピラリーチューブからなる絞り手段3と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う蒸発器4を順に接続し、再び圧縮機1に冷媒が循環するように冷媒管5で連結したヒートポンプ装置6が設けられている。
凝縮器2は、乾燥用空気を加熱する加熱部7と、冷媒の熱を排熱する排熱部8とから構成されており、加熱部7と、乾燥用空気を送風する送風機9と、衣類等の被乾燥物を入れる乾燥室10と、乾燥用空気から吸熱する蒸発器4とを環状に接続した循環風路11が設けられている。また、排熱部8は循環風路11の外に設けている。
矢印Cは、乾燥用空気が循環風路11を流れる方向を示しており、矢印Dは、冷媒が冷媒管5を流れる方向を示している。
排熱部8は、冷却水を溜める水受け部12と、水道13に接続され、水受け部12への冷却水の給水と停止を行う冷却水給水手段として流入弁14と、水受け部12内の冷却水の流出と停止を行う冷却水排水手段として流出弁15が設けられている。
水受け部12は、凝縮器2の一方の端部に端板16を設け、端板16から突出した冷媒管5が覆われるようにカバー17が取り付けられている。また、圧縮機1から凝縮器2への冷媒管5の導入部18は、凝縮器2の下部に設けられるとともに、水受け部12内の下方に設けられている。
水受け部12は、冷却水を水道13から水受け部12内へ給水する流入弁14と、水受け部12内の水を排水する流出弁15の開閉によって、所定量の冷却水を溜めることができ、端板16から突出した冷媒管5を冷却することができる。
ここで、圧縮機1から凝縮器2への冷媒管5の導入部18を、水受け部12内に配設し
た構成としているため、圧縮機1から吐出された高温の冷媒が通る冷媒管5を冷却水によって冷却可能となるので、効果的に排熱することが可能となる。
た構成としているため、圧縮機1から吐出された高温の冷媒が通る冷媒管5を冷却水によって冷却可能となるので、効果的に排熱することが可能となる。
また、凝縮器2への冷媒管5の導入部18を、凝縮器2の下部に配設し、水受け部12内の下方に位置するように構成しているため、水受け部12内に多量の水を溜めることなく、少量の水によって圧縮機1から吐出されて高温となった冷媒管5の導入部18を冷却することが可能となるので、冷却水の節水が可能となる。
また、排熱部8は、水受け部12の流入側に流入弁14を設けるとともに、流出側に流出弁15を設け、冷却水の貯留と排水が可能となる構成としたため、水受け部12に水を溜めて、導入部18を冷却することが可能である。
また、水受け部12に溜める水量と、導入部18の浸水時間を加減することにより、排熱量を調整することができ、効率よく冷却を行うことができる。
また、凝縮器2の少なくとも一方の端部に蒸発器4と連結した端板16を設け、端板16から突出した冷媒管5を覆うように、端板16にカバー17を取付けて水受け部12を構成したことにより、排熱部8を小型化したヒートポンプ装置6の簡略化が可能となり、コンパクトな衣類乾燥機を実現することが可能である。
水受け部12内には、ヒートポンプ装置6の状態を検知するために、圧縮機1から凝縮器2への冷媒管5の導入部18に冷媒の温度を検知する冷媒温度検知手段19が設けられている。
この冷媒温度検知手段19によって、冷媒の温度が高くなる導入部18の温度を検知することができるとともに、冷却水を給水した時には排熱量を検知することが可能となるので、圧縮機1が高温になり過負荷がかかることを防止することができるとともに、排熱量を検知することによって適切な排熱量を制御することが可能となるので、効率の良い冷却が可能となり、ヒートポンプ装置6の状態を安定した状態に維持して、効率の良い乾燥を行うことができる。
さらに、冷媒温度検知手段19は、水受け部12内の下方に位置するように構成されているため、水受け部12内に少量の水を入れた場合においても、排熱量を精度よく検知することが可能となり、効率よく冷却することが可能となる。
制御手段20は、乾燥運転を制御するとともに、冷媒温度検知手段19からの出力に応じて、流入弁14と流出弁15の開閉を行い、水受け部12への冷却水の給水と排水を制御するよう構成されている。
以上のように構成された衣類乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。まず、乾燥運転を開始すると、送風機9と圧縮機1が作動する。送風機9によって循環風路11に送風された乾燥用空気が凝縮器2の加熱部7を通過して加熱され、温風となって乾燥室10に送られる。乾燥室10内で衣類と接触した乾燥用空気は衣類から水分を奪って衣類を乾燥する。
衣類の乾燥は、乾燥検知手段21によって検知される。乾燥検知手段21は、乾燥室10に流入する乾燥風の温度を検知する第1の温度検知手段21aと、乾燥室10から流出した乾燥風の温度を検知する第2の温度検知手段21bで構成され、各々乾燥室10近傍の循環風路11内に設けられており、これらの出力から所定の乾燥度を検知するまで、乾燥運転を継続する。
乾燥用空気は、蒸発のための熱量として顕熱を与えられるため温度が低下するが、衣類から放出されたほぼ同等の潜熱を有する水蒸気を含んで高湿の空気となる。衣類と接触する前後の乾燥用空気のエンタルピはほぼ一定である。高湿となった乾燥用空気は、蒸発器4において冷却され、潜熱を奪われ結露して除湿され、除湿されて絶対湿度が低下した乾燥用空気は、再び加熱部7で加熱される。
一方、ヒートポンプ装置6では、圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒の熱が加熱部7で乾燥用空気に熱を与え凝縮するとともに、排熱部8において、流入弁14から水受け部12へ給水された冷却水と冷媒とが熱交換を行うことによって一部の熱が放出される。
次に、高圧の冷媒が絞り手段3で減圧され、低温低圧となり、蒸発器4で乾燥用空気から熱を奪い再び圧縮機1に戻る。冷媒によって蒸発器4で奪った熱量に圧縮機1の入力から得られる熱量を加えた熱量が、凝縮器2から放熱されるが、圧縮機1の入力に相当する熱量を排熱部8から排熱し、あらかじめ外部に放出しているため、加熱部7からの加熱量は一定の値でバランスしている。
これにより、冷媒温度と冷媒圧力の過昇を抑え、圧縮機1の過負荷を防止することができるので、安全で安定したヒートポンプサイクルを実現することができ、コンパクトで省エネ効果の高い衣類乾燥機を実現することができる。
ここで、排熱部8の制御方法について述べる。図5は、排熱部8における冷却水供給動作を示すタイムチャートである。図5において、横軸に乾燥運転開始からの時間、縦軸に圧縮機1の回転数、冷媒温度検知手段19で検知した冷媒温度、流入弁14と流出弁15の開閉動作をそれぞれ示している。
まず、送風機9を作動させ、乾燥運転を開始させると(T0)、圧縮機1が所定回転数Rで作動し、流入弁14および流出弁15を閉じることにより、水受け部12内に冷却水がない状態において、排熱部8からの排熱量は最少となる。
そして、乾燥運転の進行にともない乾燥用空気の温度が上昇し、冷媒温度検知手段19により検知した冷媒の温度が上昇し、冷媒温度検知手段19からの出力により、冷媒温度が所定温度K1に到達したことが検知されると、冷媒の温度を安定させるように流入弁14と流出弁15を動作させる。
すなわち、流入弁14を開けて流出弁15を閉じた状態(T1)にすることによって、水受け部12内に給水した冷却水が溜まるように制御し、冷媒温度検知手段19からの出力に基づいて流入弁14と流出弁15を開閉させる。
これにより、冷媒温度検知手段19からの出力値が所定値で安定するように、排熱部8からの排熱量を増減させるものである。このとき、給水量の増減により排熱量を増減させてもよく、また、冷媒管が冷却水に浸かる時間を増減させて排熱量を調整するようにしてもよい。
このように、冷媒温度検知手段19からの温度情報に応じて排熱量を制御することにより、冷媒温度の過昇を抑えるとともに、冷媒温度も安定させることができるので、圧縮機1の過負荷を防止するとともに、安定した効率よい乾燥運転をすることができ、省エネ効果の高い乾燥運転を実現することができる。
ここで、何らかの理由により冷媒温度が所定温度K2を下回ると、流入弁14を閉じて
流出弁15を開ける(T2)ことにより、水受け部12内の冷却水の排水を行い、冷媒温度は再び上昇を始め、冷媒温度が所定温度K1に達すると、再び流入弁14を開け流出弁15を閉じる(T3)ことにより、冷却水の給水を行い、冷媒温度を安定させるように、T1〜T2と同様に制御を行う。
流出弁15を開ける(T2)ことにより、水受け部12内の冷却水の排水を行い、冷媒温度は再び上昇を始め、冷媒温度が所定温度K1に達すると、再び流入弁14を開け流出弁15を閉じる(T3)ことにより、冷却水の給水を行い、冷媒温度を安定させるように、T1〜T2と同様に制御を行う。
以上のように、冷媒温度が所定温度K1に到達すると、水受け部12に給水し水を溜めて排熱を行う構成としているため、乾燥運転開始後の初期段階などで、冷媒温度が所定温度K1まで達していない場合には、水受け部12に給水されないので、排熱部8で必要以上に放熱されることがなく、効率のよい衣類乾燥を行うことができる。
また、排熱部8から放熱させる熱量よりも、圧縮機1の入力に相当する熱量の方が大きい場合は、圧縮機1の回転数を下げることによって、圧縮機1の入力に相当する熱量と、排熱部8から放熱される熱量とをバランスさせることができ、冷媒温度の過昇を防止して効率の高い乾燥を実現させることができる。
以上のような動作によって、乾燥運転の初期における乾燥空気や冷媒温度の立ち上がり途中では、より速く温度が上昇するように排熱部8からの排熱量を最小限にする。よって放熱ロスが少なくなり、より省エネで乾燥を行うことが可能となる。また、乾燥が進んで冷媒温度が上昇すると、冷却水を給水して冷媒を冷却し排熱することによって、効率よく乾燥を行うことができる。
以上のように、制御手段20は、冷媒温度検知手段19の出力に応じて水受け部12に冷却水を給水するようにしたものであり、別途排熱器を設ける必要がなく、冷媒管5の温度の高い導入部18を冷却して効果的に排熱することができるとともに、冷媒温度の高い導入部18において排熱量を精度よく検知することが可能となり、凝縮器2の一部を排熱部8として利用することができ、冷媒が循環する冷媒管5を簡略にして、ヒートポンプ装置6をコンパクトに構成することができる。
なお、乾燥室10を構成するドラムを水槽内に設け、水槽内に洗濯水を給水する給水装置と、水槽内の洗濯水を排水する排水装置を設け、洗濯機能と乾燥機能を備えた洗濯乾燥機としても実施可能であり、同様の効果を得ることができる。
また、乾燥室10は、回転可能なドラムで構成するほか、衣類等の乾燥対象物を吊下げた状態で乾燥させる構成であってもよい。
以上のように、本発明にかかる衣類乾燥機は、冷媒が循環する冷媒管を簡略にすることができ、ヒートポンプ装置を小型化することができるので、ヒートポンプ装置を有する家庭用機器および業務用機器の用途にも適用できる。
1 圧縮機
2 凝縮器
3 絞り手段
4 蒸発器
5 冷媒管
6 ヒートポンプ装置
9 送風機
10 乾燥室
11 循環風路
12 水受け部
14 流入弁
15 流出弁
18 導入部
19 冷媒温度検知手段
20 制御手段
2 凝縮器
3 絞り手段
4 蒸発器
5 冷媒管
6 ヒートポンプ装置
9 送風機
10 乾燥室
11 循環風路
12 水受け部
14 流入弁
15 流出弁
18 導入部
19 冷媒温度検知手段
20 制御手段
Claims (4)
- 衣類等を収容する乾燥室と、前記乾燥室から排出された乾燥用空気を前記乾燥室へ循環させる循環風路と、前記循環風路に送風する送風機と、圧縮機と凝縮器と絞り手段と蒸発器とを冷媒が循環するように冷媒管で連結したヒートポンプ装置と、前記凝縮器の端部から突出した前記冷媒管を収容する水受け部と、前記水受け部に冷却水を給水する冷却水給水手段と、前記水受け部内に配設した冷媒温度検知手段と、乾燥運転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記冷媒温度検知手段の出力に応じて前記水受け部に冷却水を給水するようにしたことを特徴とする衣類乾燥機。
- 前記凝縮器への冷媒管の導入部を、前記凝縮器の下部に配設すると共に、前記冷媒温度検知手段を前記水受け部内の下方に位置するように設けた請求項1に記載の衣類乾燥機。
- 前記水受け部には、冷却水を給水する流入弁と、冷却水を排水する流出弁とを設けた請求項1または2に記載の衣類乾燥機。
- 前記水受け部は、凝縮器の端部に設け蒸発器と連結した端板と、前記端板から突出した冷媒管を覆うように設けたカバーとを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の衣類乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012229444A JP2014079391A (ja) | 2012-10-17 | 2012-10-17 | 衣類乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012229444A JP2014079391A (ja) | 2012-10-17 | 2012-10-17 | 衣類乾燥機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014079391A true JP2014079391A (ja) | 2014-05-08 |
Family
ID=50784195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012229444A Pending JP2014079391A (ja) | 2012-10-17 | 2012-10-17 | 衣類乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014079391A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3023534A1 (de) * | 2014-11-19 | 2016-05-25 | BSH Hausgeräte GmbH | Wäschetrocknungsgerät und verfahren zum betreiben eines wäschetrocknungsgeräts |
JP2018183510A (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-22 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 衣類乾燥機 |
-
2012
- 2012-10-17 JP JP2012229444A patent/JP2014079391A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3023534A1 (de) * | 2014-11-19 | 2016-05-25 | BSH Hausgeräte GmbH | Wäschetrocknungsgerät und verfahren zum betreiben eines wäschetrocknungsgeräts |
JP2018183510A (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-22 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 衣類乾燥機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101613966B1 (ko) | 의류처리장치 | |
KR101613962B1 (ko) | 히트펌프 사이클을 구비한 의류처리장치 및 이의 제어방법 | |
JP4386894B2 (ja) | 乾燥機 | |
JP4386895B2 (ja) | 乾燥機 | |
KR100737006B1 (ko) | 의류 건조 장치 | |
JP2005253588A (ja) | 乾燥機 | |
JP5251173B2 (ja) | 除湿加温装置およびそれを用いた乾燥装置 | |
KR102009278B1 (ko) | 운전모드에 따라 변경이 가능한 팽창변을 구비한 의류건조기 및 이의 운전방법 | |
KR102364673B1 (ko) | 의류처리장치 및 그 제어방법 | |
JP4858321B2 (ja) | 衣類乾燥機 | |
KR20130127816A (ko) | 의류건조기 | |
JP6389563B2 (ja) | ヒートポンプシステム、洗濯乾燥機及び乾燥機 | |
JP2011194035A (ja) | 洗濯乾燥機 | |
JP2006116004A (ja) | 乾燥機、洗濯乾燥機およびそれらの運転方法 | |
JP2007082588A (ja) | 衣類乾燥装置 | |
JP6486197B2 (ja) | 衣類乾燥機 | |
JP2008067742A (ja) | 衣類乾燥機 | |
JP2013085794A (ja) | 衣類乾燥機 | |
KR20110029579A (ko) | 히트펌프식 건조기 및 히트펌프식 건조기 제어방법 | |
JP2007143712A (ja) | 洗濯乾燥機 | |
JP2007244567A (ja) | 衣類乾燥装置 | |
JP2007143711A (ja) | 衣類乾燥除湿機 | |
JP2014079391A (ja) | 衣類乾燥機 | |
JP2018114037A (ja) | 衣類乾燥機 | |
JP2015123348A (ja) | 乾燥機 |