JP2009049875A - 携帯通信端末、ネットワーク選択方法およびネットワーク選択プログラム - Google Patents

携帯通信端末、ネットワーク選択方法およびネットワーク選択プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 消費電力を低減すること。
【解決手段】 携帯電話機は、W−CDMAのネットワークに接続し、ネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信回路と、WiMAXのネットワークに接続し、ネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信回路と、第1の通信回路および第2の通信回路それぞれについて、消費電力を検出する消費電力検出部(S13,S15,S18,S20)と、消費電力検出部52による検出結果に基づいて、第1の通信回路および第2の通信回路のいずれか1つを選択する通信回路選択部(S21)と、を備える。
【選択図】 図5

Description

この発明は、携帯通信端末、ネットワーク選択方法およびネットワーク選択プログラムに関し、特に複数のネットワークのいずれかで通信する携帯通信端末、その通信端末で実行されるネットワーク選択方法およびネットワーク選択プログラムに関する。
近年、無線通信を利用したローカルエリアネットワーク(以下「無線LAN」という)が普及している。最近では、IEEE802.16という都市規模のエリアを対象として高速無線通信を提供する規格も提唱されており、Wireless MAN(Wireless Metropolitan Area Network)あるいはWiMAXと呼ばれている。
携帯電話機は、電話事業者が提供するネットワークに無線接続して通話等する通信機能を備えているが、その通信機能に加えて、無線LANに無線接続して通信する機能を搭載したものが登場している。
この携帯通信端末は、電話事業者が提供するネットワークおよび無線LANに接続するために、それぞれに対応した通信回路を備えている。2つの通信回路を備えた携帯電話機において、2つの通信回路のいずれで通信するかが問題となる。特開2005−26878号公報(特許文献1)には、通信している無線システムで省電力モードを選択した場合の消費電力が他の無線システムの消費電力より低いか否かを判定し、低い場合には、現在の通信している無線システムで通信し、他の無線システムの消費電力の方が低い場合には、無線システムを切換える技術が記載されている。
しかしながら、特開2005−26878号公報に記載の技術は、複数の無線システムそれぞれの消費電力が予め定められているので、消費電力の低い通信システムを正確に選択することができないといった問題がある。消費電力は通信システムの種類のみで一意に定まらない場合がある。例えば、携帯電話機とネットワークに接続された基地局またはアクセスポイントとの距離によって、消費電力が異なってくる。したがって、ある位置では通信事業者が提供するネットワークに接続する方が消費電力が低い場合であっても、別の位置では無線LANに接続する方が消費電力が低くなる場合がある。
また、単に携帯電話機と基地局またはアクセスポイントとの間の距離だけでなく、携帯電話機と基地局またはアクセスポイントとの間に介在する障害物などにより通信の実効速度は変化する場合がある。よって消費電力が少ない通信システムであっても通信の実効速度が遅い状況では、却って消費電力の削減には貢献しない可能性がある。
特開2005−26878号
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、消費電力を低減することが可能な携帯通信端末を提供することである。
この発明の他の目的は、通信環境の変化に応じて最適なネットワークを選択することが可能な携帯通信端末を提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、携帯通信端末は、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、消費電力を検出する消費電力検出手段と、消費電力検出手段による検出結果に基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つを選択する選択手段と、を備える。
この局面に従えば、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれの消費電力が検出され、それぞれの消費電力に基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つが選択されるので、消費電力を低減することが可能な携帯通信端末を提供することができる。
好ましくは、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出する通信品質レベル検出手段をさらに備え、選択手段は、第1の通信手段と第2の通信手段それぞれについて、消費電力と通信品質レベルとに基づいてパラメータを求めるパラメータ計算手段を含み、パラメータ計算手段により第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて求められたパラメータに基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つを選択する。
この局面によれば、第1の通信手段と第2の通信手段それぞれについて、消費電力と通信品質レベルとに基づいてパラメータが求められ、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて求められたパラメータに基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つが選択される。このため、通信品質レベルをできるだけ高くしつつ消費電力を低減することができる。
好ましくは、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出する通信速度検出手段をさらに備え、選択手段は、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、消費電力と通信速度とに基づいてパラメータを求めるパラメータ計算手段を含み、パラメータ計算手段により第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて求められたパラメータに基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つを選択する。
この局面によれば、第1の通信手段と第2の通信手段それぞれについて、消費電力と通信速度とに基づいてパラメータが求められ、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて求められたパラメータに基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つが選択される。このため、通信速度をできるだけ速くしつつ消費電力を低減することができる。
好ましくは、予め定められた少なくとも1つの事象の発生を検出する事象発生検出手段を、さらに備え、消費電力検出手段は、事象発生検出手段により少なくとも1つの事象の発生が検出されることに応じて、消費電力を検出する。
この局面によれば、少なくとも1つの事象の発生が検出されることに応じて、消費電力が検出される。このため、通信環境の変化に応じて変化する消費電力を検出することができる。
好ましくは、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出する通信品質レベル検出手段と、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出する通信速度検出手段と、をさらに備え、事象発生検出手段は、予め定められた少なくとも1つの事象として、アプリケーションプログラムの起動を検出し、選択手段は、起動が検出されたアプリケーションプログラムに対応して予め定められた通信速度に対応する重み付け係数と通信品質レベルに対応する重み付け計数とを取得する重み付け計数取得手段と、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベル、通信速度および消費電力と、取得された重み付け係数で定まる計算式とに従ってパラメータを算出するパラメータ計算手段と、を含み、算出されたパラメータに基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つを選択する。
この局面によれば、起動が検出されたアプリケーションプログラムに対応して予め定められた通信速度に対応する重み付け係数と通信品質レベルに対応する重み付け計数とが取得され、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベル、通信速度および消費電力と、取得された重み付け係数とで定まる計算式とに従ってパラメータが算出される。このため、アプリケーションの種類によって、通信速度と通信品質のいずれかが優先されるので、起動されるアプリケーションによる通信のために最適なネットワークを選択することができる。
この発明の他の局面によれば、携帯通信端末は、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、消費電力を検出する消費電力検出手段と、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出する通信速度検出手段と、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出する通信品質レベル検出手段と、予め定められた少なくとも1つの事象の発生を検出する事象発生検出手段と、事象発生検出手段により検出された事象に基づいて、消費電力と通信速度と通信品質レベルの中から1つ以上をパラメータ要素として選択するパラメータ決定手段と、第1の通信手段と第2の通信手段それぞれについて、選択されたパラメータ要素に基づいてパラメータを計算するパラメータ計算手段と、パラメータ計算手段により計算されたパラメータに基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つを選択する。
この局面によれば、検出される事象に基づいて、消費電力と通信速度と通信品質レベルの中から1つ以上がパラメータ要素として選択されるので、通信環境の変化に対応したパラメータ要素を選択することができる。また、第1の通信手段と第2の通信手段それぞれについて、選択されたパラメータ要素に基づいてパラメータが計算され、計算されたパラメータに基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つが選択されるので、通信環境の変化に応じて最適なネットワークを選択することが可能な携帯通信端末を提供することができる。
好ましくは、消費電力検出手段は、第1の通信手段および第2の通信手段が通信している状態で、それぞれの消費電力を検出する。
好ましくは、通信制御手段は、第1の通信手段および第2の通信手段の一方が通信している最中に選択手段により他方が選択されると、他方による通信に切換える切換手段を含む。
この局面に従えば、一方が通信している最中に他方が選択されると、他方による通信に切換えるので、通信途中に消費電力を低減させることができる。
この発明のさらに他の局面によれば、ネットワーク選択方法は、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、を備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク選択方法であって、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、消費電力を検出するステップと、検出された消費電力に基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つを選択するステップと、を含む。
この局面によれば、携帯通信端末の消費電力を低減させることが可能なネットワーク選択方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、ネットワーク選択方法は、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、を備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク選択方法であって、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、消費電力を検出するステップと、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出するステップと、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出するステップと、予め定められた少なくとも1つの事象の発生を検出するステップと、検出された事象に基づいて、消費電力と通信速度と通信品質レベルの中から1つ以上をパラメータ要素として選択するステップと、第1の通信手段と第2の通信手段それぞれについて、選択されたパラメータ要素に基づいてパラメータを計算するステップと、計算されたパラメータに基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つを選択するステップと、を含む。
この局面によれば、通信環境の変化に応じて最適なネットワークを選択することが可能なネットワーク選択方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、ネットワーク選択プログラムは、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、を備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク選択プログラムであって、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、消費電力を検出するステップと、検出された消費電力に基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つを選択するステップと、を携帯通信端末に実行させる。
この局面によれば、携帯通信端末の消費電力を低減させることが可能なネットワーク選択プログラムを提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、ネットワーク選択プログラムは、第1のネットワークに接続し、第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、を備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク選択プログラムであって、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、消費電力を検出するステップと、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出するステップと、第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出するステップと、予め定められた少なくとも1つの事象の発生を検出するステップと、検出された事象に基づいて、消費電力と通信速度と通信品質レベルの中から1つ以上をパラメータ要素として選択するステップと、第1の通信手段と第2の通信手段それぞれについて、選択されたパラメータ要素に基づいてパラメータを計算するステップと、計算されたパラメータに基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか1つを選択するステップと、を携帯通信端末に実行させる。
この局面によれば、通信環境の変化に応じて最適なネットワークを選択することが可能なネットワーク選択プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。携帯電話機は、携帯通信端末の一例である。図1(A)は、オープンスタイルの携帯電話機の外観を示し、図1(B)はクローズスタイルの携帯電話機の外観を示す。図1(A)および図1(B)を参照して、携帯電話機1は、操作側部3と、表示側部2とを含む。
操作側部3は、電源キー14A、テンキーおよび通話キー等を含む操作キー14と、マイクロフォン13とが内側面に配置される。表示側部2は、液晶表示装置(LCD)15と、レシーバを構成する第1スピーカ11と、カメラ24とが内側面に配置され、小型LCD15Aと、第2スピーカ12とが外側面に配置される。
なお、ここでは携帯電話機1がLCD15を備える例を示すが、LCD15に代えて、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイを用いてもよい。
操作側部3と表示側部2とは、ヒンジ機構で回転可能に連結され、操作側部3と表示側部2とは開閉自在である。携帯電話機1を折りたたんで、操作側部3と表示側部2とが閉状態にあるときの携帯電話機1の状態がクローズスタイルであり、携帯電話機1を開いて、操作側部3と表示側部2とが開状態にあるときの携帯電話機1の状態がオープンスタイルである。
図2は、本実施の形態における携帯電話機の機能の一例を示す機能ブロック図である。図2を参照して、携帯電話機1は、携帯電話機1の全体を制御するための制御部21と、アンテナ22Aと接続された第1の通信回路22と、アンテナ23Aと接続された第2の通信回路23と、音声データを処理するためのコーデック部28と、それぞれがコーデック部28に接続されたマイクロフォン13、第1スピーカ11および第2スピーカ12と、カメラ24と、ユーザの操作の入力を受付ける操作キー14と、赤外線通信部19と、通信インターフェース(I/F)26と、LCD15の表示を制御するための表示制御部30と、制御部21で実行するためのプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)31と、制御部21の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)32と、データやアプリケーションプログラム等を不揮発的に記憶するEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)33と、カードインターフェース(I/F)27と、GPS(Global Positioning System)センサ33と、携帯電話機1の全体に電力を供給するためのバッテリ35と、外部電源と接続される外部電源端子37と、を含む。
第1の通信回路22は、第1のネットワークに接続する。第1のネットワークは、ここでは、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の通信方式のネットワークである。第1の通信回路22は、W−CDMAのネットワークに接続された基地局装置と無線通信する。基地局装置が送信する無線信号は、アンテナ22Aにより受信される。第1の通信回路22は、アンテナ22Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した信号を制御部21に出力する。無線信号を復調した信号が音声信号の場合、制御部21は、音声信号をコーデック部28に出力する。
第1の通信回路22は、制御部21から送信の信号が入力されると、その信号を変調した無線信号をアンテナ22Aに出力する。制御部21は、コーデック部28から音声信号が入力されると、音声信号を第1の通信回路22に出力する。アンテナ22Aから送信される無線信号は、W−CDMAの基地局装置で受信され、W−CDMAの基地局装置に入力される。
なお、ここでは、第1の通信回路22を、無線でW−CDMAのネットワークに接続する例を示したが、第1の通信回路22を、有線でW−CDMAのネットワークに接続するようにしてもよい。
第2の通信回路23は、第2のネットワークに接続する。第2のネットワークは、ここでは、WiMAXの通信方式のネットワークである。第2の通信回路23は、WiMAXのネットワークに接続されたアクセスポイントと無線通信する。アクセスポイントが送信する無線信号は、アンテナ23Aにより受信される。第2の通信回路23は、アンテナ23Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した信号を制御部21に出力する。無線信号を復調した信号が音声信号の場合、制御部21は、音声信号をコーデック部28に出力する。無線信号を復調した信号が音声信号の場合、制御部21は、音声信号をコーデック部28に出力する。
第2の通信回路23は、制御部21から送信の信号が入力されると、その信号を変調した無線信号をアンテナ23Aに出力する。制御部21は、コーデック部28から音声信号が入力されると、音声信号を第2の通信回路23に出力する。アンテナ23Aから送信される無線信号は、WiMAXのアクセスポイントで受信され、WiMAXのアクセスポイントに入力される。
なお、ここでは、第2の通信回路23を、無線でWiMAXのネットワークに接続する例を示したが、第2の通信回路23を、有線でWiMAXのネットワークに接続するようにしてもよい。
コーデック部28は、制御部21から入力される音声信号を復号し、復号したデジタルの音声信号をアナログに変換し、増幅し、スピーカ11または第2スピーカ12に出力する。また、コーデック部28は、マイクロフォン13からアナログの音声信号が入力され、音声信号をデジタルに変換し、符号化し、そして符号化した音声信号を制御部21に出力する。
ユーザが操作キー14を操作することにより、携帯電話機1がハンズフリーモードに設定される。また、携帯電話機1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなくても、携帯電話機1の状態がクローズスタイルに変化すると、制御部21は、ハンズフリーモードに設定する。このため、コーデック部28は、携帯電話機1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなければ、音声信号を第1スピーカ11に出力するが、携帯電話機1の状態がクローズスタイルに変化すると音声信号を第2スピーカ12に出力する。
表示制御部30は、制御部21により制御され、制御部21から入力される指示に従ってLCD15を制御して、LCD15に操作画面または画像を表示させる。LCD15に表示させる画像は、動画像と静止画像とを含む。また、表示制御部30は、小型LCD15Aを制御する。
カードI/F27には、着脱可能なフラッシュメモリ27Aが装着される。制御部21は、カードI/F27を介して、フラッシュメモリ27Aにアクセスが可能である。なお、ここでは制御部21が実行するためのプログラムをROM31に記憶しておく例を説明するが、プログラムをフラッシュメモリ27Aに記憶しておき、フラッシュメモリ27Aからプログラムを読み出して、制御部21が実行するようにしてもよい。プログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュメモリ27Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリ等でもよい。
また、携帯電話機1をインターネットに第1の通信回路22または第2の通信回路23を介して接続し、インターネットに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードして、制御部21が実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、制御部21が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
カメラ24は、レンズおよびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の光電変換素子を備え、レンズで集光した光をCMOSセンサに結像し、CMOSセンサは受光した光を光電変換して画像データを制御部21に出力する。カメラ24は、制御部21により制御され、制御部21からの指示により撮像を開始して、得られる静止画データまたは動画データを制御部21に出力する。
赤外線通信部19は、赤外線を媒体としてデータを送受信する。なお、ここでは、赤外線を媒体としてデータを送受信する例を示したが、例えば、IrDA(Infrared Data Association)規格等の電磁波を用いた無線通信により外部の機器と通信するようにしてもよい。
通信I/F26は、携帯電話機1をコンピュータと接続するためのインターフェースである。通信I/F26は、シリアルインターフェースであってもよいし、パラレルインターフェースであってもよい。通信I/F26に通信ケーブルを介して外部のコンピュータが接続されると、制御部21は外部のコンピュータと通信することが可能となる。
GPSセンサ33は、全地球測位システム(GPS)におけるGPS衛星からの電波を受信し、現在の地図上の位置を計測する。GPSセンサ33は、計測した位置を制御部21に出力する。
バッテリ35は、リチウムポリマ電池、ニッカド電池またはニッケル水素電池等の二次電池であり、携帯電話機1の全体に電力を供給する。外部電源端子37は、外部電源と接続され、外部電源から供給される電力を携帯電話機1の全体に供給する。外部電源は、商用電源に接続されたA/Cアダプタ、またはUSBケーブルで接続されたパーソナルコンピュータ等のUSB機器である。外部電源端子37に外部電源が接続されている場合、携帯電話機1は、バッテリ35よりも優先して、外部電源から供給される電力を消費する。
図3は、携帯電話機が備える制御部の機能の概要を示す機能ブロック図である。図3を参照して、制御部21は、予め定められた事象の発生を検出するための事象検出部51と、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの消費電力を検出する消費電力検出部52と、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれか一方を選択するための通信回路選択部53と、第1の通信回路22および第2の通信回路23を制御するための通信回路制御部54と、を含む。
事象検出部51は、予め定められた事象の発生を検出する。事象検出部51は、予め定められた事象の発生を検出すると、消費電力検出部52に検出信号を出力する。予め定められた事象は、第1の通信回路および第2の通信回路のいずれもが起動してなく、停止した状態にあるときに発生する事象と、第1の通信回路および第2の通信回路のいずれかが起動し、いずれか一方が能動化した状態にあるときに発生する事象とを含む。予め定められた事象は、例えば次の事象である。停止した状態は、通信していない状態であり、能動化した状態は、通信している状態である。
(1)初期起動。事象検出部51は、携帯電話機1の電源がオンとなり、初期起動のための処理が終了すると、初期起動する事象の発生を検出する。
(2)スリープモードからの復帰。事象検出部51は、第1の通信回路22または第2の通信回路23のいずれかがスリープモードから復帰すると、スリープモードから復帰する事象の発生を検出する。スリープモードとは、基地局またはアクセスポイントとの無線インターフェースが接続されておらず、基地局またはアクセスポイントから送信されるデータを受信できない状態を示す通信モードである。
(3)アプリケーションプログラムの起動。事象検出部51は、制御部21により実行されるアプリケーションプログラムのうち、通信する処理を実行するためのアプリケーションンプログラムが実行されることを検出すると、アプリケーションプログラムが起動する事象の発生を検出する。
(4)バッテリ35の残量の低下。事象検出部51は、バッテリ35の蓄電容量を検出し、その蓄電容量が所定の値を下回ったことを検出すると、バッテリ35の残量が低下する事象の発生を検出する。
(5)位置の変化。事象検出部51は、GPSセンサ33より現在の位置が入力され、異なる時刻に入力される2つの位置の差が所定の値をこえると、位置が変化した事象の発生を検出する。また、GPSセンサ33に代えて、またはそれに加えてジャイロセンサの出力を用いて、位置の変化を検出するようにしてもよい。なお、携帯電話機1が移動中は、常に位置の変化が検出されるので、事象検出部51は、位置の変化の事象の発生が検出されている間は、所定時間間隔で消費電力検出部52に検出信号を出力する。
(6)アイドルモードからの復帰。事象検出部51は、第1の通信回路22または第2の通信回路23のいずれかが、アイドルモードから復帰したことを検出すると、アイドルモードから復帰する事象の発生を検出する。アイドルモードとは、携帯電話機1が基地局またはアクセスポイントとの接続を切断した後、下り、すなわち基地局またはアクセスポイントから送信されるデータを受信する機能のみを継続させる状態を示す通信モードである。アイドルモードは、通信中の状態である。
(7)通信品質の劣化。事象検出部51は、第1の通信回路22または第2の通信回路23のうちいずれか一方が通信中における通信品質レベルを検出し、通信品質レベルが所定のレベルを下回ったことを検出すると、通信品質が劣化する事象の発生を検出する。
(8)ハンドオーバー。事象検出部51は、第1の通信回路22または第2の通信回路23のうち通信しているものが基地局またはアクセスポイントを切換えるハンドオーバーをすると、ハンドオーバーの事象の発生を検出する。
(9)QoS(Quality of Service)レベルの劣化。事象検出部51は、第1の通信回路22または第2の通信回路23のうちいずれか一方が通信中に、QoSレベルを検出し、QoSレベルが所定の値を下回ったことを検出すると、QoSレベルが劣化する事象の発生を検出する。
(10)通信パケット数の減少。事象検出部51は、第1の通信回路22または第2の通信回路23のうちいずれか一方が通信中に、単位時間当たりの通信パケット数を検出し、通信パケット数が所定の値を下回ったことを検出すると、通信パケット数が減少する事象の発生を検出する。
上記事象のうち(1)〜(5)は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれもが通信していない状態で発生する事象である。また、上記事象のうち(4)〜(10)は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれか一方が通信している状態で発生する事象である。
消費電力検出部52は、事象検出部51から検出信号が入力されると、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの消費電力を検出し、検出した消費電力それぞれを通信回路選択部53に出力する。消費電力検出部52は、第1の通信回路22および第2の通信回路23が通信している状態で、消費電力を検出する。具体的には、消費電力検出部52は、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれが電波を送信するために必要な電力(送信電力)と電波を受信するために必要な電力(受信電力)とをそれぞれ検出し、それらの合計を消費電力として検出する。なお、通常は、受信電力よりも送信電力の変動が大きいので、送信電力のみを消費電力として検出するようにしてもよい。
消費電力検出部52は、第1の通信回路22が通信していない場合、通信回路制御部54に第1テスト信号を出力して、第1の通信回路22を通信させる。第1の通信回路22が停止している場合には、起動し、通信させる。消費電力検出部52は、第2の通信回路23が通信していない場合、通信回路制御部54に第2テスト信号を出力して、第2の通信回路23を通信させる。第2の通信回路23が停止している場合には、起動し、通信させる。
通信回路選択部53は、消費電力検出部52から第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの消費電力が入力されると、2つの消費電力を比較し、いずれか一方を選択する。具体的には、通信回路選択部53は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち、消費電力検出部52から入力される消費電力が低いものを選択する。通信回路選択部53は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち選択したものを識別するための回路識別情報を含む選択信号を通信回路制御部54に出力する。
通信回路制御部54は、第1の通信回路22および第2の通信回路23を制御して、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれか一方に通信させる。通信回路制御部54は、通信を開始する指示を受け付けると、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれか一方に通信させる。通信を開始する指示は、ユーザが操作キー14を操作することにより入力される指示と、電子メールのダウンロード等、アプリケーションプログラムが所定のタイミングで出力する指示とを含む。第1の通信回路22および第2の通信回路23のどちらに通信させるかは、通信回路選択部53から入力される選択信号に従う。
通信回路制御部54は、第1の通信回路22を特定する回路識別情報を含む選択信号が通信回路選択部53から入力された後に、通信を開始する指示を受け付けると、第1通信回路22に通信させる。また、通信回路制御部54は、第2の通信回路23を特定する回路識別情報を含む選択信号が通信回路選択部53から入力された後に、通信を開始する指示を受け付けると、第2通信回路23に通信させる。
通信回路制御部54は、切換部56を含む。切換部56は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれか一方が通信している最中に、通信回路選択部53から選択信号が入力され、その選択信号に含まれる回路識別情報が他方を特定する場合、他方による通信に切換える。例えば、切換部56は、第1の通信回路22で通信している最中に、通信回路選択部53から第2の通信回路23を識別するための回路識別情報を含む選択信号が入力されると、第2の通信回路23で通信し、第1の通信回路22で通信しないように制御する。逆に、切換部56は、第2の通信回路23で通信している最中に、通信回路選択部53から第1の通信回路22を識別するための回路識別情報を含む選択信号が入力されると、第1の通信回路22で通信し、第2の通信回路23で通信しないように制御する。
さらに、通信回路制御部54は、消費電力検出部52から第1テスト信号または第2テスト信号が入力される場合、第1の通信回路22と第2の通信回路23との両方を通信させる。通信回路制御部54は、第1の通信回路22が停止している場合には、第1の通信回路22を起動し、通信させ、消費電力検出部52による第1の通信回路22の消費電力の検出が終了した後に、第1の通信回路22を停止させる。第2の通信回路23が停止している場合には、第2の通信回路23を起動し、通信させ、消費電力検出部52による第2の通信回路23の消費電力の検出が終了した後に、第2の通信回路23を停止させる。通信回路制御部54は、消費電力検出部52が消費電力を検出している間は、第1の通信回路22と第2の通信回路23との両方を通信させるため、消費電力検出部52は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれか一方が通信している間に、他方の消費電力を検出することができる。
図4は、通信制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。通信制御処理は、制御部21がネットワーク選択プログラムを実行することにより、制御部21により実行される処理である。また、通信制御処理は、携帯電話機1の電源をオンにする操作等が入力され、携帯電話機1の電源がオンされると、実行される処理である。
図4を参照して、制御部21は、事象の発生を検出したか否かを判断する(ステップS01)。事象の発生を検出したならば処理をステップS02に進め、そうでなければ処理をステップS08に進める。その発生が検出の対象となる事象は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれもが通信していない状態で発生する事象である。具体的には、端末の初期起動、スリープモードからの復帰、通信を実行する処理を必要とするアプリケーションプログラムの起動、バッテリ35の残量の低下、位置の変化が検出された場合である。
ステップS02においては、待機中比較処理を実行する。待機中比較処理の詳細は後述するが、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれもが通信中でないときに、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうちから通信するものを選択する処理である。
ステップS03においては、通信を開始する指示が入力されたか否かを判断する。通信を開始する指示が入力されたならば、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうちステップS02において選択されたものに通信させ、処理をステップS04に進める。通信を開始する指示が入力されなければ、処理をステップS01に戻す。通信を開始する指示は、ユーザが操作キー14を操作することにより入力される指示と、電子メールのダウンロード等、アプリケーションプログラムが所定のタイミングで出力する指示とを含む。
ステップS04においては、事象の発生が検出されたか否かを判断する。事象の発生を検出したならば処理をステップS05に進め、そうでなければ処理をステップS06に進める。ステップS05においては、通信中比較処理を実行する。通信中比較処理の詳細は後述するが、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれかが通信中に、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうちから通信するものを選択する処理である。
ステップS04において、その発生が検出される事象は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれかが通信している状態で発生するものを含む。具体的には、アイドルモードからの復帰、通信品質の劣化、ハンドオーバーの発生、QoSの劣化(QoSについては後述する)、通信パケット数の減少、バッテリ35の残量の低下、位置の変化等である。
ステップS06においては、通信が終了したか否かを判断する。通信を終了させるための指示が受け付けられると、処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS04に戻す。通信を終了させるための指示は、ユーザが操作キー14を操作することにより入力される指示と、電子メールのダウンロード等、アプリケーションプログラムが通信を開始した処理の終了により、アプリケーションプログラムにより出力される指示とを含む。
ステップS07においては、回線を切断し、処理をステップS08に進める。ステップS08においては、電源をオフするための指示が受け付けられたか否かを判断する。電源をオフする指示が受け付けられたならば処理を終了し、そうでなければ処理をステップS01に戻す。電源をオフするための指示は、ユーザが操作キー14を操作することにより入力される指示と、アプリケーションプログラムにより出力される指示とを含む。
図5は、待機中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。待機中比較処理は、図4のステップS02において実行される処理である。図5を参照して、制御部は、第1の通信回路が起動中か否かを判断する(ステップS11)。第1の通信回路が起動中ならば処理をステップS15に進め、そうでなければ処理をステップS12に進める。ステップS15においては、第1の通信回路22の消費電力P1を検出し、処理をステップS16に進める。
一方、ステップS12においては、第1の通信回路22を起動し、通信可能な状態にする。そして、ステップS13において、ステップS15と同様に第1の通信回路22の消費電力P1を検出し、処理をステップS14に進める。ステップS14においては、第1の通信回路22を停止させ、処理をステップS16に進める。
ステップS16においては、第2の通信回路23が起動中か否かを判断する。第2の通信回路23が起動中ならば処理をステップS20へ進め、そうでなければ処理をステップS17に進める。ステップS20においては、第2の通信回路23の消費電力P2を検出し、処理をステップS21に進める。
一方、ステップS17においては、第2の通信回路23を起動し、通信可能な状態にする。そして、ステップS18において、ステップS20と同様に第2の通信回路23の消費電力P2を検出し、処理をステップS19に進める。ステップS19においては、第2の通信回路23を停止させ、処理をステップS21に進める。
ステップS21においては、ステップS13またはステップS15において検出された消費電力P1と、ステップS18またはステップS20において検出された消費電力P2とを比較する。比較の結果、P1≦P2ならば処理をステップS22に進め、P1>P2ならば処理をステップS23に進める。
ステップS22においては第1の通信回路22を選択し、処理を通信制御処理に戻す。ステップS23においては、第2の通信回路23を選択し、処理を通信制御処理に戻す。なお、ステップS21においてP1=P2の場合、第1の通信回路22を選択するようにしたが、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうちステップS21における判断をする前に選択されているものを選択するようにしてもよい。
図6は、通信中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。通信中比較処理は、図4のステップS05において実行される処理である。図6を参照して、図5に示した待機中比較処理と異なる点は、ステップS24〜ステップS27が追加された点である。待機中比較処理と異なる点を主に説明する。
ステップS21において、第1の通信回路22の消費電力P1が第2の通信回路23の消費電力P2以下と判断されると、第1の通信回路22を選択する(ステップS22)。次のステップS24において、第2の通信回路23が通信中か否かを判断する。第2の通信回路23が通信中ならば処理をステップS25に進めるが、そうでなければステップS25をスキップして処理を通信制御処理に戻す。ステップS25においては、第2の通信回路23による通信を、第1の通信回路22による通信に切換え、処理を通信制御処理に戻す。第1の通信回路22が起動していない場合には、第1の通信回路22を起動し、通信可能となってから切換える。
ステップS21において、第1の通信回路22の消費電力P1が第2の通信回路23の消費電力P2より大きいと判断されると、第2の通信回路23を選択する(ステップS23)。次のステップS26において、第1の通信回路22が通信中か否かを判断する。第1の通信回路22が通信中ならば処理をステップS27に進めるが、そうでなければステップS27をスキップして処理を通信制御処理に戻す。ステップS27においては、第1の通信回路22による通信を、第2の通信回路23による通信に切換え、処理を通信制御処理に戻す。第2の通信回路23が起動していない場合には、第2の通信回路23を起動し、通信可能となってから切換える。
以上説明したように、第1の実施の形態における携帯電話機1は、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの消費電力を検出し、それぞれの消費電力に基づいて、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち消費電力の低い方を選択するので、消費電力を低減することができる。
また、第1の通信回路22および第2の通信回路23が通信している状態で、それぞれの消費電力を検出するので、通信環境に応じた消費電力を正確に検出することができる。
さらに、第1の通信回路22および第2の通信回路23の一方が通信している最中に他方が選択されると、他方による通信に切換えるので、通信途中であっても消費電力を低減させることができる。
さらに、予め定められた複数の事象のいずれかの発生が検出されることに応じて、消費電力を検出するので、通信環境の変化に応じて変化する消費電力を検出することができる。
なお、第1の実施の形態における携帯電話機1において、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち消費電力の低い方を選択するようにしたが、携帯電話機1の外部電源端子37に外部電源が接続されている場合には、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの消費電力に係わらず、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち予め定めた一方を選択するようにするのが好ましい。携帯電話機1が外部電源端子37に接続されたが外部電源から電力の供給を受ける場合には、その電力を利用して通信することができ、バッテリ35の蓄電容量が低下することがないからである。例えば、WiMAXの通信方式のネットワークを用いた通信のための料金が、W−CDMAの通信方式のネットワークを用いた通信のための料金に比較して安い場合、WiMAXの通信方式のネットワークに接続するための第2の通信回路23を選択する。これにより、通信料金を可能な限り安くすることができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態における携帯電話機1は、消費電力と通信品質とに基づいて、第1の通信回路22と第2の通信回路23のいずれかを選択するようにしたものである。以下、第1の実施の形態と相違している点を主に説明する。
図7は、第2の実施の形態における携帯電話機が備える制御部の機能の概要を示す機能ブロック図である。図7を参照して、図3に示した機能に加えて、QoSレベル検出部66と、パラメータ計算部67とを含む。消費電力検出部52は、事象検出部51から検出信号が入力されると、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの消費電力を、パラメータ計算部67に出力する。
QoSレベル検出部66は、事象検出部51から検出信号が入力される。QoSレベル検出部66は、検出信号が入力されると、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれのQoSレベルを検出し、検出したQoSレベルをパラメータ計算部67に出力する。
QoSレベルは、通信に関する品質を評価するための値から定まる。ここでは、通信に関する品質を評価するための値を、遅延、ジッタ、パケットロスとしている。QoSレベル検出部66は、遅延、ジッタ、パケットロスそれぞれの値の組み合わせに対して予め定めたレベル対応表を記憶しており、遅延、ジッタ、パケットロスを計測し、計測値からレベル対応表で定められたQoSレベルを検出する。QoSレベルは、遅延、ジッタ、パケットロスそれぞれが小さいほど大きな値となるように設定される。
QoSレベル検出部66は、第1の通信回路22および第2の通信回路23が通信している状態で、QoSレベルを検出する。QoSレベル検出部66は、第1の通信回路22が通信していない場合、通信回路制御部54に第1テスト信号を出力して、第1の通信回路22を通信させる。第1の通信回路22が停止している場合には、起動し、通信させる。QoSレベル検出部66は、第2の通信回路23が通信していない場合、通信回路制御部54に第2テスト信号を出力して、第2の通信回路23を通信させる。第2の通信回路23が停止している場合には、起動し、通信させる。
パラメータ計算部67は、消費電力検出部52から入力される消費電力およびQoSレベル検出部66から入力されるQoSレベルに基づいて、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれに対応するパラメータを計算し、計算して求めた2つのパラメータを通信回路選択部53に出力する。
パラメータ計算部67は、次式(1)を用いてQoSレベルと消費電力との比の値をパラメータXとして算出する。
パラメータX=QoSレベル/消費電力 … (1)
式(1)に従って算出されるパラメータXは、QoSレベルが高いほど、また、消費電力が低いほど大きな値となる。
通信回路選択部53は、パラメータ計算部67から第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれのパラメータが入力されると、第1の通信回路22に対応するパラメータX1と、第1の通信回路22に対応するパラメータX2と、を比較し、いずれか一方を選択する。具体的には、通信回路選択部53は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち、パラメータ計算部67から入力されるパラメータが大きいものを選択する。通信回路選択部53は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち選択したものを識別するための回路識別情報を含む選択信号を通信回路制御部54に出力する。なお、ここでは、パラメータX1およびパラメータX2を式(1)で算出するようにしたが、式(1)で算出される比の値の逆数をパラメータX1およびX2として算出するようにしてもよい。この場合、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち、パラメータ計算部67から入力されるパラメータが小さいものを選択する。
第2の実施の形態における携帯電話機1は、図4に示した通信制御処理と同様の処理を実行する。ただし、ステップS02で実行する待機中比較処理およびステップS05で実行する通信中比較処理が異なる。
図8は、第2の実施の形態における待機中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2の実施の形態における待機中比較処理は、図4のステップS02において実行される処理である。図8を参照して、制御部21は、第1の通信回路22が起動中でないと判断すると(ステップS11でNO)、第1の通信回路22を起動し(ステップS12)、第1の通信回路22の消費電力P1を検出する(ステップS13)。次のステップS13Aにおいては、第1の通信回路22のQoSレベルQ1を検出し、処理をステップS14に進める。ステップS14においては、第1の通信回路22を停止し、処理をステップS15Bに進める。
一方、第1の通信回路が起動中と判断すると(ステップS11でYES)、第1の通信回路22の消費電力P1を検出する(ステップS15)。次のステップS15Aにおいては、第1の通信回路22のQoSレベルQ1を検出し、処理をステップS15Bに進める。ステップS15Bにおいては、第1の通信回路22に対応するパラメータX1を計算し、処理をステップS16に進める。
また、制御部は、第2の通信回路23が起動中でないと判断すると(ステップS16でNO)、第2の通信回路23を起動し(ステップS17)、第2の通信回路23の消費電力P2を検出する(ステップS18)。次のステップS18Aにおいては、第2の通信回路23のQoSレベルQ2を検出し、処理をステップS19に進める。ステップS19においては、第2の通信回路23を停止し、処理をステップS20Bに進める。
一方、第2の通信回路23が起動中と判断すると(ステップS16でYES)、第2の通信回路23の消費電力P2を検出する(ステップS20)。次のステップS20Aにおいては、第2の通信回路23のQoSレベルQ2を検出し、処理をステップS20Bに進める。ステップS20Bにおいては、第2の通信回路23に対応するパラメータX2を計算し、処理をステップS21Aに進める。
ステップS21Aにおいては、ステップS15Bにおいて検出された第1の通信回路22に対応するパラメータX1と、ステップS20Bにおいて検出された第2の通信回路23に対応するパラメータX2とを比較する。比較の結果、X1≧X2ならば処理をステップS22に進め、X1<X2ならば処理をステップS23に進める。ステップS22においては第1の通信回路22を選択し、処理を通信制御処理に戻す。ステップS23においては、第2の通信回路23を選択し、処理を通信制御処理に戻す。なお、ステップS21においてX1=X2の場合、第1の通信回路22を選択するようにしたが、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうちステップS21における判断をする前に選択されているものを選択するようにしてもよい。
図9は、第2の実施の形態における通信中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。通信中比較処理は、図4のステップS05において実行される処理である。図9を参照して、図8に示した待機中比較処理と異なる点は、ステップS24〜ステップS27が追加された点である。ステップS24〜ステップS27は、図6において説明したので、ここでは説明を繰り返さない。
以上説明したように第2の実施の形態における携帯電話機1は、第1の通信回路22と第2の通信回路23それぞれについて、式(1)に従って通信品質レベルと消費電力の比の値をパラメータとして求め、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれについて求められたパラメータに基づいて、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれか1つを選択する。このため、通信品質レベルをできるだけ高くしつつ消費電力を低減することができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態における携帯電話機1は、消費電力と通信速度とに基づいて、第1の通信回路22と第2の通信回路23のいずれかを選択するようにしたものである。以下、第1の実施の形態と相違している点を主に説明する。
図10は、第3の実施の形態における携帯電話機が備える制御部の機能の概要を示す機能ブロック図である。図10を参照して、図3に示した機能に加えて、通信速度検出部76と、パラメータ計算部77とを含む。消費電力検出部52は、事象検出部51から検出信号が入力されると、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの消費電力を、パラメータ計算部67に出力する。
通信速度検出部76は、事象検出部51から検出信号が入力される。通信速度検出部76は、検出信号が入力されると、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの通信速度を検出し、検出した通信速度をパラメータ計算部77に出力する。
通信速度検出部76は、第1の通信回路22および第2の通信回路23が通信している状態で、通信速度を検出する。通信速度検出部76は、第1の通信回路22が通信していない場合、通信回路制御部54に第1テスト信号を出力して、第1の通信回路22を通信させる。第1の通信回路22が停止している場合には、起動し、通信させる。通信速度検出部76は、第2の通信回路23が通信していない場合、通信回路制御部54に第2テスト信号を出力して、第2の通信回路23を通信させる。第2の通信回路23が停止している場合には、起動し、通信させる。
パラメータ計算部77は、消費電力検出部52から入力される消費電力および通信速度検出部76から入力される通信速度に基づいて、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれに対応するパラメータを計算し、計算して求めた2つのパラメータを通信回路選択部53に出力する。
パラメータ計算部77は、次式(2)を用いて通信速度と消費電力との比の値をパラメータとして算出する。
パラメータY=通信速度/消費電力 … (2)
式(2)に従って算出されるパラメータYは、通信速度が高いほど、また、消費電力が低いほど大きな値となる。
通信回路選択部53は、パラメータ計算部67から第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれのパラメータが入力されると、第1の通信回路22に対応するパラメータY1と第1の通信回路22に対応するパラメータY2とを比較し、いずれか一方を選択する。具体的には、通信回路選択部53は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち、パラメータ計算部67から入力されるパラメータが大きいものを選択する。通信回路選択部53は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち選択したものを識別するための回路識別情報を含む選択信号を通信回路制御部54に出力する。なお、ここでは、パラメータY1およびパラメータY2を式(2)で算出するようにしたが、式(2)で算出される比の値の逆数をパラメータY1およびY2として算出するようにしてもよい。この場合、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち、パラメータ計算部67から入力されるパラメータが小さいものを選択する。
第3の実施の形態における携帯電話機1は、図4に示した通信制御処理と同様の処理を実行する。ただし、ステップS02で実行する待機中比較処理およびステップS05で実行する通信中比較処理が異なる。
図11は、第3の実施の形態における待機中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。第3の実施の形態における待機中比較処理は、図4のステップS02において実行される処理である。図11を参照して、制御部21は、第1の通信回路22が起動中でないと判断すると(ステップS11でNO)、第1の通信回路22を起動し(ステップS12)、第1の通信回路22の消費電力P1を検出する(ステップS13)。次のステップS13Bにおいては、第1の通信回路22の通信速度S1を検出し、処理をステップS14に進める。ステップS14においては、第1の通信回路22を停止し、処理をステップS15Dに進める。
一方、第1の通信回路が起動中と判断すると(ステップS11でYES)、第1の通信回路22の消費電力P1を検出する(ステップS15)。次のステップS15Cにおいては、第1の通信回路22の通信速度を検出し、処理をステップS15Dに進める。ステップS15Dにおいては、第1の通信回路22に対応するパラメータY1を計算し、処理をステップS16に進める。
また、制御部は、第2の通信回路23が起動中でないと判断すると(ステップS16でNO)、第2の通信回路23を起動し(ステップS17)、第2の通信回路23の消費電力P2を検出する(ステップS18)。次のステップS18Bにおいては、第2の通信回路23の通信速度S2を検出し、処理をステップS19に進める。ステップS19においては、第2の通信回路23を停止し、処理をステップS20Dに進める。
一方、第2の通信回路23が起動中と判断すると(ステップS16でYES)、第2の通信回路23の消費電力P2を検出する(ステップS20)。次のステップS20Cにおいては、第2の通信回路23の通信速度S2を検出し、処理をステップS20Dに進める。ステップS20Dにおいては、第2の通信回路23に対応するパラメータY2を計算し、処理をステップS21Bに進める。
ステップS21Bにおいては、ステップS15Dにおいて検出されたパラメータY1と、ステップS20Dにおいて検出されたパラメータY2とを比較する。比較の結果、Y1≧Y2ならば処理をステップS22に進め、Y1<Y2ならば処理をステップS23に進める。ステップS22においては第1の通信回路22を選択し、処理を通信制御処理に戻す。ステップS23においては、第2の通信回路23を選択し、処理を通信制御処理に戻す。なお、ステップS21においてY1=Y2の場合、第1の通信回路22を選択するようにしたが、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうちステップS21における判断をする前に選択されているものを選択するようにしてもよい。
図12は、第3の実施の形態における通信中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。第3の実施の形態における通信中比較処理は、図4のステップS05において実行される処理である。図12を参照して、図11に示した待機中比較処理と異なる点は、ステップS24〜ステップS27が追加された点である。ステップS24〜ステップS27は、図6において説明したので、ここでは説明を繰り返さない。
以上説明したように第3の実施の形態における携帯電話機1は、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれについて、通信速度と消費電力の比の値をパラメータとして求め、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれについて求められたパラメータに基づいて、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれか1つが選択される。このため、通信速度をできるだけ速くしつつ消費電力を低減することができる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態における携帯電話機1は、複数種類のパラメータを有し、発生する事象に応じて複数種類のパラメータのうちから1つを選択し、選択したパラメータを用いて第1の通信回路22と第2の通信回路23とのいずれ一方を選択するようにしたものである。
図13は、第4の実施の形態における携帯電話機が備える制御部の機能の概要を示す機能ブロック図である。図13を参照して、図3に示した機能に加えて、パラメータ選択部81と、QoSレベル検出部66と、通信速度検出部76と、パラメータ計算部83と、を含む。
事象検出部51は、予め定められた事象の発生を検出すると、パラメータ選択部81に検出信号を出力する。検出信号は、検出された事象の内容を含む。予め定められた事象は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれもが起動してなく、停止した状態にあるときに発生する事象と、第1の通信回路22および第2の通信回路23のいずれかが起動し、いずれか一方が能動化した状態にあるときに発生する事象とを含む。
パラメータ選択部81は、検出信号が入力されると、その検出信号に含まれる事象の内容に応じて、パラメータを算出するためのパラメータ要素を決定する。具体的には、パラメータ選択部81は、事象の内容に対応して、パラメータを算出するためのパラメータ要素の組合せを定義した対応テーブルを予め記憶しており、この対応テーブルを参照して、検出信号に含まれる事象の内容に対応するパラメータ要素の組を決定する。
図14は、対応テーブルの一例を示す図である。図14を参照して、対応テーブルは、事象の内容ごとに、パラメータを算出するためのパラメータ要素と、パラメータ計算式とを関連付ける。図中「○」印は、パラメータ要素となり、パラメータの算出に用いられることを示し、図中「−」印は、パラメータ要素とならず、パラメータの算出に用いられないことを示す。例えば、事象の内容「初期起動」、「スリープモードからの復帰」、「アプリケーションプログラムの起動」に対しては、パラメータ要素として、消費電力が関連付けられ、パラメータ計算式として式名称「F1」が関連付けられる。事象の内容「QoSレベル低下」および「通信品質の劣化」に対しては、パラメータ要素として消費電力とQoSレベルとが関連付けられ、パラメータ計算式として式名称「F2」の上記式(1)が関連付けられる。事象の内容、「バッテリ残量の低下」、「位置の変化」、「アイドルモードからの復帰」、「ハンドオーバー」および「通信パケット数減少」に対しては、パラメータ要素として消費電力と通信速度とが関連付けられ、パラメータ計算式として式名称「F3」の上記式(2)が関連付けられる。
図13に戻って、パラメータ選択部81は、検出信号に含まれる事象の内容に基づいて、対応テーブルを参照して、パラメータ要素と、パラメータ計算式と、を決定する。そして、パラメータ選択部81は、消費電力検出部52、QoSレベル検出部66および通信速度検出部76のうち決定されたパラメータ要素を検出するものに検出指示を出力するとともに、パラメータ計算部83にパラメータ計算式の名称を出力する。例えば、「初期起動」の事象の内容を含み検出信号が入力されると、消費電力検出部52に検出指示を出力し、パラメータ計算式の名称「F1」をパラメータ計算部83に出力する。
消費電力検出部52は、パラメータ選択部81から検出指示が入力されると、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの消費電力を検出し、検出した1つの消費電力をパラメータ計算部67に出力する。
QoSレベル検出部66は、パラメータ選択部81から検出指示が入力されると、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれのQoSレベルを検出し、検出した2つのQoSレベルをパラメータ計算部67に出力する。
通信速度検出部76は、パラメータ選択部81から検出指示が入力されると、第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれの通信速度を検出し、検出した2つの通信速度をパラメータ計算部67に出力する。
パラメータ計算部83は、パラメータ選択部81からパラメータ計算式の名称が入力されると、その名称のパラメータ計算式に代入されるための値が、消費電力検出部52、QoSレベル検出部66および通信速度検出部76から入力されるまで待機し、入力されるとパラメータを計算する。そして、パラメータ計算部83は、計算して求めた第1の通信回路22に対するパラメータZA1と、第2の通信回路23に対するパラメータZA2とを通信回路選択部53に出力する。
パラメータ計算部67は、名称「F1」のパラメータ計算式が用いられる場合、次式(3)を用いて消費電力の逆数をパラメータとして算出する。
パラメータ=1/消費電力 … (3)
通信回路選択部53は、パラメータ計算部67から第1の通信回路22および第2の通信回路23それぞれのパラメータが入力されると、第1の通信回路22に対応するパラメータと、第1の通信回路22に対応するパラメータと、を比較し、いずれか一方を選択する。具体的には、通信回路選択部53は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち、パラメータ計算部67から入力されるパラメータが大きいものを選択する。通信回路選択部53は、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうち選択したものを識別するための回路識別情報を含む選択信号を通信回路制御部54に出力する。
第4の実施の形態における携帯電話機1は、図4に示した通信制御処理と同様の処理を実行する。ただし、ステップS02で実行する待機中比較処理およびステップS05で実行する通信中比較処理が異なる。
図15は、第4の実施の形態における待機中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。第4の実施の形態における待機中比較処理は、図4のステップS02において実行される処理である。図15を参照して、制御部21は、図4のステップS01において検出された事象に応じたパラメータ計算式を決定する(ステップS11A)。具体的には、対応テーブルを参照して、検出された事象の内容に対応して関連付けられているパラメータ計算式を抽出する。
次に、図4のステップS01において検出された事象に応じたパラメータ要素を選択する(ステップS11B)。具体的には、対応テーブルを参照して、検出された事象の内容に対応して関連付けられているパラメータ要素を、消費電力、QoSレベルおよび通信速度のうちから選択する。
そして、第1の通信回路22が起動中でないと判断すると(ステップS11でNO)、第1の通信回路22を起動し(ステップS12)、第1の通信回路22のパラメータ要素を検出する(ステップS13C)。ステップS11Bで選択されたパラメータ要素を検出する。消費電力がパラメータ要素として選択されていれば第1の通信回路22の消費電力を検出し、QoSレベルがパラメータ要素として選択されていれば第1の通信回路22のQoSレベルを検出し、通信速度がパラメータ要素として選択されていれば第1の通信回路22の通信速度を検出する。
次のステップS14においては、第1の通信回路22を停止し、処理をステップS15Fに進める。
一方、第1の通信回路が起動中と判断すると(ステップS11でYES)、ステップS13Cと同様に第1の通信回路22のパラメータ要素を検出し(ステップS15E)、処理をステップS15Fに進める。
ステップS15Fにおいては、第1の通信回路22に対応するパラメータZA1を計算し、処理をステップS16に進める。ステップS11Aにおいて決定されたパラメータ計算式を用いて、ステップS15EまたはステップS13Cにおいて検出されたパラメータ要素に基づいて、パラメータZA1を計算する。
また、制御部は、第2の通信回路23が起動中でないと判断すると(ステップS16でNO)、第2の通信回路23を起動し(ステップS17)、第2の通信回路23のパラメータ要素を検出する(ステップS18C)。ステップS11Bで選択されたパラメータ要素を検出する。消費電力がパラメータ要素として選択されていれば第2の通信回路23の消費電力を検出し、QoSレベルがパラメータ要素として選択されていれば第2の通信回路23のQoSレベルを検出し、通信速度がパラメータ要素として選択されていれば第2の通信回路23の通信速度を検出する。
次のステップS19においては、第2の通信回路23を停止し、処理をステップS20Fに進める。
一方、第2の通信回路23が起動中と判断すると(ステップS16でYES)、ステップS18Cと同様に第2の通信回路23のパラメータ要素を検出し(ステップS20E)、処理をステップS20Fに進める。
ステップS20Fにおいては、第2の通信回路23に対応するパラメータZA2を計算し、処理をステップS21Cに進める。
ステップS21Cにおいては、ステップS15Fにおいて検出された第1の通信回路22に対応するパラメータZA1と、ステップS20Eにおいて検出された第2の通信回路23に対応するパラメータZA2とを比較する。比較の結果、ZA1≧ZA2ならば処理をステップS22に進め、ZA1<ZA2ならば処理をステップS23に進める。ステップS22においては第1の通信回路22を選択し、処理を通信制御処理に戻す。ステップS23においては、第2の通信回路23を選択し、処理を通信制御処理に戻す。なお、ステップS21においてZA1=ZA2の場合、第1の通信回路22を選択するようにしたが、第1の通信回路22および第2の通信回路23のうちステップS21Bにおける判断をする前に選択されているものを選択するようにしてもよい。
図16は、第4の実施の形態における通信中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。第4の実施の形態における通信中比較処理は、図4のステップS05において実行される処理である。図16を参照して、図15
に示した待機中比較処理と異なる点は、ステップS24〜ステップS27が追加された点である。ステップS24〜ステップS27は、図6において説明したので、ここでは説明を繰り返さない。
<第1の変形例>
上述した実施の形態においては、パラメータ計算式の一例として式(1)〜式(3)を示したが、消費電力、QoSレベルおよび通信速度の1つ以上のパラメータ要素を組み合わせたパラメータ計算式を用いるようにしてもよい。例えば、QoSレベルのみをパラメータ要素とするパラメータ計算式、通信速度のみをパラメータ要素とするパラメータ計算式、QoSレベルと通信速度とをパラメータ要素とするパラメータ計算式、消費電力、QoSレベルおよび通信速度をパラメータ要素とするパラメータ計算式を用いることができる。
また、QoSレベルおよび通信速度をパラメータ要素としたパラメータ計算式を用いるようにしてもよい。QoSレベルと通信速度とをパラメータ要素とするパラメータ計算式は、例えば次式(4)を用いればよい。
パラメータ=QoSレベル×通信速度 … (4)
また、消費電力、QoSレベルおよび通信速度をパラメータ要素とするパラメータ計算式は、例えば次式(5)を用いればよい。
パラメータ=((QoSレベル)+(通信速度))/消費電力 … (5)
<第2の変形例>
さらに、消費電力、QoSレベルおよび通信速度をパラメータ要素とする場合、起動するアプリケーションプログラムによって、パラメータ要素に重み付けしたパラメータ計算式を用いるようにしてもよい。アプリケーションプログラムによっては、通信速度が通信に寄与する割合と、QoSレベルが通信に寄与する割合とが異なる場合があるからである。この場合、パラメータ計算式は、例えば、次式(6)を用いる。
パラメータ=(W1×(QoSレベル)+W2×(通信速度))/消費電力 … (6)
ただし、W1およびW2は、アプリケーションプログラムごとに予め定められた重み付け係数である。
パラメータ計算部83は、アプリケーションプログラムごとに重み付け係数を関連付けた重み付け係数テーブルを記憶しており、起動するアプリケーションプログラムに関連付けられた重み付け係数を重み付け係数テーブルから取得する。そして、取得した重み付け係数を式(6)に示したパラメータ計算式に代入し、パラメータを算出する。
図17は、重み付け係数テーブルの一例を示す図である。図17を参照して、重み付け係数テーブルは、アプリケーションプログラムごとに重み付け係数を関連付ける。例えば、アプリケーションプログラム名が「アプリケーションA」については、重み付け係数W1に「1/5」が、重み付け係数W2に[4/5」が関連付けられている。この場合、パラメータ計算式において、パラメータ要素のQoSレベルが通信速度に対して4倍の重み付けがされる。このため、第1の通信回路22と第2の通信回路23のうち通信速度よりもQoSレベルが通信に寄与するものを選択することができる。
以上説明したように第4の実施の形態における携帯電話機1は、予め定められた複数の事象のいずれかの発生が検出されることに応じて、発生が検出された複数の事象によってパラメータを算出するためのパラメータ要素を異ならせるので、発生する事象によって、換言すれば通信環境の変化によってパラメータを異ならせることができる。このため、変動する通信環境に適したパラメータを用いて、第1の通信回路22と第2の通信回路23いずれかを選択するので、通信環境に適したネットワークを選択することができる。
また、起動が検出されたアプリケーションプログラムに対応して予め定められた通信速度に対応する重み付け係数と通信品質レベルに対応する重み付け計数とを取得し、第1の通信回路22と第2の通信回路23それぞれについて、通信品質レベル、通信速度および消費電力と、取得された重み付け係数とで定まる計算式とに従ってパラメータを計算する。このため、アプリケーションの種類によって、通信速度と通信品質のいずれかが優先されるので、起動されるアプリケーションによる通信のために最適なネットワークを選択することができる。
なお、本実施の形態においては、ネットワークの一例として、W−CDMAおよびWiMAXについて説明したが、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile
)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式のネットワーク、PHS(Personal Handyphone System)のネットワークであってもよい。また、無線LANであれば、WiMAXに限定されるものではない。これらのネットワークのうち2以上と通信可能な通信装置であれば、本発明を適用することができる。
また、本実施の形態においては、携帯通信端末の一例として携帯電話機1を例に説明したが、2以上のネットワークと通信可能な通信装置であれば、通話機能を有する必要はなく、例えばPDA(Personal Digital Assistants)であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記パラメータ算出手段は、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段のそれぞれについて、前記通信品質レベルと前記消費電力の比の値を前記パラメータとして求める、請求項2に記載の携帯通信端末。
(2) 前記パラメータ算出手段は、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のそれぞれについて、前記通信速度と前記消費電力の比の値を前記パラメータとして求める、請求項3に記載の携帯通信端末。
(3) 前記選択手段は、外部から電力の供給を受ける場合には、前記消費電力検出手段の検出結果に係わらず、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のうち予め定めた一方を選択する、請求項1に記載の携帯通信端末。
(3) 前記事象発生検出手段は、前記予め定められた少なくとも1つの事象として、端末の起動を検出する、請求項4に記載の携帯通信端末。
(4) 前記事象発生検出手段は、前記予め定められた少なくとも1つの事象として、待機状態からの復帰を検出する、請求項4に記載の携帯通信端末。
(5) 前記事象発生検出手段は、前記予め定められた少なくとも1つの事象として、通信品質が所定の値を下回ることを検出する、請求項4に記載の携帯通信端末。
(6) 前記事象発生検出手段は、前記予め定められた少なくとも1つの事象として、ハンドオーバーの発生を検出する、請求項4に記載の携帯通信端末。
(7) 現在位置を検出する位置検出手段をさらに備え、
前記事象発生検出手段は、前記予め定められた少なくとも1つの事象として、前記位置検出手段により検出される位置の変化を検出する、請求項4に記載の携帯通信端末。
(8) 前記事象発生検出手段は、前記予め定められた少なくとも1つの事象として、アプリケーションプログラムの起動を検出する、請求項4に記載の携帯通信端末。
(9) 電力を蓄積するためのバッテリをさらに備え、
前記事象発生検出手段は、前記予め定められた少なくとも1つの事象として、前記バッテリの蓄電容量が所定の値以下となることを検出する、請求項4に記載の携帯通信端末。
(10) 前記消費電力計算手段は、送信電力を計算する、請求項1〜8のいずれかに記載の無線通信端末。
(11) 前記消費電力計算手段は、受信電力を計算する、請求項1〜8のいずれかに記載の無線通信端末。
(12) 前記消費電力計算手段は、送信電力および受信電力の総和を計算する、請求項1〜8のいずれかに記載の無線通信端末。
本発明の実施の形態の1つにおける携帯電話機の外観を示す斜視図である。 本実施の形態における携帯電話機の機能の一例を示す機能ブロック図である。 携帯電話機が備える制御部の機能の概要を示す機能ブロック図である。 通信制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 待機中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 通信中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における携帯電話機が備える制御部の機能の概要を示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態における待機中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における通信中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における携帯電話機が備える制御部の機能の概要を示す機能ブロック図である。 第3の実施の形態における待機中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における通信中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態における携帯電話機が備える制御部の機能の概要を示す機能ブロック図である。 対応テーブルの一例を示す図である。 第4の実施の形態における待機中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態における通信中比較処理の流れの一例を示すフローチャートである。 重み付け係数テーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1 携帯電話機、11 第1スピーカ、12 第2スピーカ、13 マイクロフォン、19 赤外線通信部、21 制御部、22 第1の通信回路、23 第2の通信回路、24 カメラ、27A フラッシュメモリ、28 コーデック部、30 表示制御部、33 GPSセンサ、51 事象検出部、52 消費電力検出部、53 通信回路選択部、54 通信回路制御部、56 切換部、66 レベル検出部、67 パラメータ計算部、76 通信速度検出部、77 パラメータ計算部、81 パラメータ選択部、83 パラメータ計算部、26 通信I/F、27 カードI/F、15A 小型LCD。

Claims (12)

  1. 第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、
    前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のそれぞれについて、消費電力を検出する消費電力検出手段と、
    前記消費電力検出手段の検出結果に基づいて、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のいずれか一つを選択する選択手段と、を備えた携帯通信端末。
  2. 前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出する通信品質レベル検出手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記第1の通信手段と前記第2の通信手段のそれぞれについて、前記消費電力と前記通信品質レベルとに基づいてパラメータを求めるパラメータ計算手段を含み、
    前記パラメータ計算手段により前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて求められた前記パラメータに基づいて、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のいずれか一つを選択する、請求項1に記載の携帯通信端末。
  3. 前記第1の通信手段および第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出する通信速度検出手段をさらに備え、
    前記選択手段は、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のそれぞれについて、前記消費電力と前記通信速度とに基づいてパラメータを求めるパラメータ計算手段を含み、
    前記パラメータ計算手段により前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて求められた前記パラメータに基づいて、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のいずれか一つを選択する、請求項1に記載の携帯通信端末。
  4. 予め定められた少なくとも1つの事象の発生を検出する事象発生検出手段を、さらに備え、
    前記消費電力検出手段は、前記事象発生検出手段により前記少なくとも1つの事象の発生が検出されることに応じて、消費電力を検出する。請求項1に記載の携帯通信端末。
  5. 前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出する通信品質レベル検出手段と、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出する通信速度検出手段と、をさらに備え、
    前記事象発生検出手段は、前記予め定められた少なくとも1つの事象として、アプリケーションプログラムの起動を検出し、
    前記選択手段は、起動が検出された前記アプリケーションプログラムに対応して予め定められた前記通信速度に対応する重み付け係数と前記通信品質レベルに対応する重み付け計数とを取得する重み付け計数取得手段と、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、前記通信品質レベル、前記通信速度および前記消費電力と、取得された前記重み付け係数で定まる計算式とに従ってパラメータを算出するパラメータ計算手段と、を含み、
    算出された前記パラメータに基づいて、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のいずれか一つを選択する、請求項4に記載の携帯通信端末。
  6. 第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、
    前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、前記第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、消費電力を検出する消費電力検出手段と、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出する通信速度検出手段と、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出する通信品質レベル検出手段と、
    予め定められた少なくとも1つの事象の発生を検出する事象発生検出手段と、
    前記事象発生検出手段により検出された事象に基づいて、前記消費電力と前記通信速度と前記通信品質レベルの中から一つ以上を選択して、計算すべきパラメータを決定するパラメータ決定手段と、
    前記第1の通信手段と第2の通信手段のそれぞれについて、決定された前記パラメータを計算するパラメータ計算手段と、
    前記パラメータ計算手段により計算された前記パラメータに基づいて、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のいずれか一つを選択する選択手段と、を備えた携帯通信端末。
  7. 前記消費電力検出手段は、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段が通信している状態で、それぞれの消費電力を検出する、請求項1〜6のいずれかに記載の携帯通信端末。
  8. 前記通信制御手段は、前記第1の通信手段および第2の通信手段の一方が通信している最中に前記選択手段により他方が選択されると、前記他方による通信に切換える切換手段を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の携帯通信端末。
  9. 第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、前記第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、を備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク選択方法であって、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のそれぞれについて、消費電力を検出するステップと、
    前記検出された消費電力に基づいて、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のいずれか一つを選択するステップと、を含むネットワーク選択方法。
  10. 第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、前記第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、を備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク選択方法であって、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、消費電力を検出するステップと、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出するステップと、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出するステップと、
    予め定められた少なくとも1つの事象の発生を検出するステップと、
    前記検出された事象に基づいて、前記消費電力と前記通信速度と前記通信品質レベルの中から一つ以上を選択して、計算すべきパラメータを決定するステップと、
    前記第1の通信手段と第2の通信手段のそれぞれについて、決定された前記パラメータを計算するステップと、
    計算された前記パラメータに基づいて、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のいずれか一つを選択するステップと、を含むネットワーク選択方法。
  11. 第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、前記第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、を備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク選択プログラムであって、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のそれぞれについて、消費電力を検出するステップと、
    前記検出された消費電力に基づいて、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のいずれか一つを選択するステップと、を前記携帯通信端末に実行させるネットワーク選択プログラム。
  12. 第1のネットワークに接続し、前記第1のネットワークに接続された装置と通信するための第1の通信手段と、前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークに接続し、前記第2のネットワークに接続された装置と通信するための第2の通信手段と、を備えた携帯通信端末で実行されるネットワーク選択プログラムであって、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、消費電力を検出するステップと、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、通信速度を検出するステップと、
    前記第1の通信手段および前記第2の通信手段それぞれについて、通信品質レベルを検出するステップと、
    予め定められた少なくとも1つの事象の発生を検出するステップと、
    前記検出された事象に基づいて、前記消費電力と前記通信速度と前記通信品質レベルの中から一つ以上を選択して、計算すべきパラメータを決定するステップと、
    前記第1の通信手段と第2の通信手段のそれぞれについて、決定された前記パラメータを計算するステップと、
    計算された前記パラメータに基づいて、前記第1の通信手段および前記第2の通信手段のいずれか一つを選択するステップと、を前記携帯通信端末に実行させるネットワーク選択プログラム。
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