JP2009047919A - カメラモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 マクロ撮影モードと通常撮影モードとの焦点距離を変更する際にレンズユニット3を付勢する弾性体を削減すると共に受光素子を被覆していたカバーを削減したカメラモジュールの提供。
【解決手段】 ハウジングの撮像基板4固定面と反対面に、焦点距離を調節可能なレンズユニット3を設け、該ユニット3を光路方向へ移動させることでマクロ撮影にも対応するカメラモジュール1において、
ハウジング2は、レンズユニット3が光路方向へ移動可能であり光路方向と交差方向には移動できないようレンズユニット3を遊嵌可能な係止部22(24)を具備し、遊嵌されるレンズユニット3の撮像基板側周囲部34と接続される台座部21を具備し、
遊嵌されたレンズユニット3の撮像基板側周囲部34と台座部21との間を弾性を有する接着部材5によって隙間無く且つレンズユニット3が光路方向へ移動可能な状態に接着する。
【選択図】 図4
【解決手段】 ハウジングの撮像基板4固定面と反対面に、焦点距離を調節可能なレンズユニット3を設け、該ユニット3を光路方向へ移動させることでマクロ撮影にも対応するカメラモジュール1において、
ハウジング2は、レンズユニット3が光路方向へ移動可能であり光路方向と交差方向には移動できないようレンズユニット3を遊嵌可能な係止部22(24)を具備し、遊嵌されるレンズユニット3の撮像基板側周囲部34と接続される台座部21を具備し、
遊嵌されたレンズユニット3の撮像基板側周囲部34と台座部21との間を弾性を有する接着部材5によって隙間無く且つレンズユニット3が光路方向へ移動可能な状態に接着する。
【選択図】 図4
Description
この発明は、電子機器に用いるカメラモジュールにかかり、特にマクロモード機能を有しながら携帯電話等の小型電子機器に用いることができるカメラモジュールに関する。
撮像素子を内蔵するカメラモジュールは、携帯電話等の電子機器が小型化するにつれ、カメラモジュールも小型化が要求されている。当然、カメラモジュールには高い撮像機能も要求され、小型でありながらマクロモード機能を有するカメラモジュールでも、さらなる小型化が要求されている。
これと同時に、カメラモジュールの製造にかかるコストダウンも要求され、これに伴い、カメラモジュールのコストダウンのためにカメラモジュールを構成する部品点数の削減や製造工程の短縮等が図られてきた。
これと同時に、カメラモジュールの製造にかかるコストダウンも要求され、これに伴い、カメラモジュールのコストダウンのためにカメラモジュールを構成する部品点数の削減や製造工程の短縮等が図られてきた。
これらに対して、従来のカメラモジュールは、図5に表すような構造によって、部品点数や小型化を実現し、コストダウンを図ってきた。
即ち、図5は従来のカメラモジュールを表す説明図であり、(a)は斜視説明図、(b)は各部品を図中白抜き矢印方向へ組み立てる状態を表す組み立て説明図である。
従来のカメラモジュール100は、樹脂からなるハウジング101およびハウジングカバー102によって矩形形状を成し、ハウジング101の四方角部にはハウジングカバー102を係止可能な係止部を設けてハウジングカバー102を係止する。そして、ハウジングカバー102を外した状態のハウジング101内に、略円盤状の円柱形状を成し内部にレンズアレイ(図示せず)を設けたレンズユニット103を設け、ハウジングカバー102をハウジング101へ係止して固定する。
ハウジング101の下面には、撮像素子104を固定した撮像基板105を固定し、ハウジング101の下面を密閉している。
レンズユニット103には、円筒面からハンドル103aを突設しておく。また、レンズユニット103は、対向する円筒側面に光路となる円形の孔103cを穿設してあり、内部に設けたレンズアレイ(図示せず)を通して撮像光を一方面から他方面へ透過する。
即ち、図5は従来のカメラモジュールを表す説明図であり、(a)は斜視説明図、(b)は各部品を図中白抜き矢印方向へ組み立てる状態を表す組み立て説明図である。
従来のカメラモジュール100は、樹脂からなるハウジング101およびハウジングカバー102によって矩形形状を成し、ハウジング101の四方角部にはハウジングカバー102を係止可能な係止部を設けてハウジングカバー102を係止する。そして、ハウジングカバー102を外した状態のハウジング101内に、略円盤状の円柱形状を成し内部にレンズアレイ(図示せず)を設けたレンズユニット103を設け、ハウジングカバー102をハウジング101へ係止して固定する。
ハウジング101の下面には、撮像素子104を固定した撮像基板105を固定し、ハウジング101の下面を密閉している。
レンズユニット103には、円筒面からハンドル103aを突設しておく。また、レンズユニット103は、対向する円筒側面に光路となる円形の孔103cを穿設してあり、内部に設けたレンズアレイ(図示せず)を通して撮像光を一方面から他方面へ透過する。
そしてハウジング101には、レンズユニット103底面が当接する部分に緩やかな傾斜となるように段差部101aを設けてある。また、レンズユニット103の底面周囲部には、段差部101aと当接するように当接突部103bを突設してある。従って、レンズユニット103のハンドル103aを回動すると、レンズユニット103は、ハウジング101に対して僅かに移動可能である。この移動は、レンズユニット103が撮像基板105に近接あるいは遠隔する方向への移動であり、レンズユニット103と撮像素子104との距離を通常撮像時の焦点距離かマクロ撮像時の焦点距離かに切り換える移動となる。従って勿論ハウジング101の段差部101aは、該切り換える距離の高さとなるように予め設計されている。
上記のようにレンズユニット103をハウジング101に対して通常撮影状態をマクロ撮影状態とを選択するように回動可能に構成した場合には、レンズユニット103の当接突部103bとハウジング101の段差部101aとが当接した状態でレンズユニット103が回動するよう、常にレンズユニット103を段差部101a側へ付勢しておく手段を設けなければならない。
そこで、従来例ではレンズユニット103とハウジングカバー102との間に波打たせた状態のリング状板バネ106を介在させ、このリング状板バネ106の付勢力により、レンズユニット103を段差部101aと常に当接するように付勢していた。
そこで、従来例ではレンズユニット103とハウジングカバー102との間に波打たせた状態のリング状板バネ106を介在させ、このリング状板バネ106の付勢力により、レンズユニット103を段差部101aと常に当接するように付勢していた。
しかしながら、レンズユニット103の付勢手段として別体のリング状板バネ106を設けた場合には、従来のカメラモジュールの中央縦断面説明図である図6に表すように、ハウジング101の段差部101aと当接突部103bの両側との間に隙間が生じてしまうので、外部から撮像素子104表面にゴミ等が入り込み撮影した画像にゴミ等が移り込んでしまうおそれが生じるという問題点を有した。
そこで従来、この問題点を回避するために、撮像素子104とレンズユニット103との間に遮蔽板107を設け、該遮蔽板107を透光性を有する透明な板状体としてその周囲部をハウジング101と密着させて間隙を無くし、ハウジング101の下部に設けた撮像基板105の撮像素子104側がハウジング101および遮蔽板107と作る空間を、レンズユニット103側の外部空間と完全に離隔し撮像素子104側へゴミ等が入り込むのを防止していた。
しかしながら、上記のようにリング状板バネ106を設けてレンズユニット103をハウジング101の段差部101aに当接する構成では、リング状板バネ106を設けることが不可欠であるばかりか、撮像素子104側へ外部からゴミ等が入り込むのを防止するために遮蔽板107を備えて離隔することが必須となり、マクロ撮影可能なレンズユニットとするためにレンズユニット103を回動させて焦点距離を調節するための部品の増加以外にも蔽板107を必要とし部品点数が増加してしまうという問題点を有した。
更に、遮蔽板107を固定するためにはハウジング101に遮蔽板107との接合部を設けなければならず、ハウジング101の構造も複雑となる問題点を有すると共に、遮蔽板107を接着固定する工程が必須であり製造工程も増加してしまうという問題点を有した。そしてこれらの問題点は、カメラモジュール100の安価な提供の妨げとなってしまっていた。
更に、遮蔽板107を固定するためにはハウジング101に遮蔽板107との接合部を設けなければならず、ハウジング101の構造も複雑となる問題点を有すると共に、遮蔽板107を接着固定する工程が必須であり製造工程も増加してしまうという問題点を有した。そしてこれらの問題点は、カメラモジュール100の安価な提供の妨げとなってしまっていた。
そこでこの発明は上記問題点に鑑み、マクロ撮影可能なレンズユニットを構成するに際して、通常撮影モードのみのレンズユニットにマクロ撮影状態とする焦点距離の調節機能を持たせる部品のみの増加でマクロ撮影モードも利用可能な安価なカメラモジュールの提供を課題とする。
この発明では、カメラモジュールの構造において、マクロ撮影モードを備えてレンズユニットを移動可能としながらレンズユニットと撮像素子との間に遮蔽板等の部材を設けない構造とするために
撮像素子を有する撮像基板をハウジングの一方面に固定し、ハウジングの撮像基板固定面と対向する面に、撮像基板との距離を調節可能にレンズユニットを設け、レンズユニットを透過した撮像光が撮像基板側へ透過可能であり、レンズユニットを撮像光の光路方向へ移動させることでマクロ撮影と通常撮影とに対応するカメラモジュールにおいて、
ハウジングは、レンズユニットが撮像光の光路方向へ移動可能であり光路方向と交差方向には移動できないようレンズユニットを遊嵌可能な係止部を具備し、遊嵌されるレンズユニットの撮像基板側周囲部と接続される台座部を具備し、
遊嵌されたレンズユニットの撮像基板側周囲部と台座部との間を弾性を有する接着部材によって隙間無く且つレンズユニットが光路方向へ移動可能な状態に接着することを特徴とするカメラモジュール、
ハウジングは、レンズユニットが撮像光の光路方向へ移動可能であり光路方向と交差方向には移動できないようレンズユニットを遊嵌可能な係止部を具備し、遊嵌されるレンズユニットの撮像基板側周囲部と接続される台座部を具備し、
遊嵌されたレンズユニットの撮像基板側周囲部と台座部との間を弾性を有する接着部材によって隙間無く且つレンズユニットが光路方向へ移動可能な状態に接着することを特徴とするカメラモジュール、
を提供する。従って、カメラモジュールは、レンズユニットの撮像基板側周囲部がハウジングと接着される。これにより、ハウジングの一方面に固定された撮像基板とハウジング、およびハウジングに接着されたレンズユニットのと間にできるハウジング内部の空間がハウジング外部の空間と離隔される。
従ってこの発明によれば、マクロ撮影モードあるいは通常撮影モードに切り換えるためにレンズユニットをハウジングに対して光路方向へ移動させる際に必要なレンズユニットに対する付勢力を、弾性を有する接着部材の弾性力によって得ることができるので、該接着部材が、撮像素子を設置した空間をハウジング外部の空間から離隔すると共に撮像素子への該付勢力を提供するので、別途付勢力を与えるリング状板バネ等の部材を設けることなく、しかも、撮像素子を設置した空間をハウジング外部の空間と離隔するための遮蔽板等の部材をも設けなくともカメラモジュールを構成でき、部品点数が少なく製造工程を削減した安価なカメラモジュールを提供可能である。
そして、レンズユニットとハウジングが一体となり、外部と離隔されているので、レンズユニット内部に埃や塵などが入り込むことを防止するので、完全な防塵が可能となるという効果を有する。
そして、レンズユニットとハウジングが一体となり、外部と離隔されているので、レンズユニット内部に埃や塵などが入り込むことを防止するので、完全な防塵が可能となるという効果を有する。
カメラモジュール1は、ハウジング2とレンズユニット3とを有する。
ハウジング2は、板状の矩形形状からなる台座部21の角部からレンズユニット3を遊嵌状態に係止可能な係止部22を立設する。また、台座部21中央には開口23を設け、係止部22を立設した面側から対向面側へ貫通させて撮像光が透過可能に光路の一部を形成する。ハウジング2の係止部22を立設した面と対向する面は凹状に穿たれた形状を成し、外縁部に撮像基板4を固定する。撮像基板4は開口23側表面に撮像素子41を設けてあり受光面を開口23側へ臨ませている。
ハウジング2の係止部22には、レンズユニット3を遊嵌状態に嵌合する。このときレンズユニット3は、開口23側の周縁部と台座部21との間に接着部材6を介して密閉状態となるように接着固定される。
接着部材6は、シリコンゴム等の熱可塑性エラストマーを介して台座部21とレンズユニット3とを接着する。
ハウジング2は、板状の矩形形状からなる台座部21の角部からレンズユニット3を遊嵌状態に係止可能な係止部22を立設する。また、台座部21中央には開口23を設け、係止部22を立設した面側から対向面側へ貫通させて撮像光が透過可能に光路の一部を形成する。ハウジング2の係止部22を立設した面と対向する面は凹状に穿たれた形状を成し、外縁部に撮像基板4を固定する。撮像基板4は開口23側表面に撮像素子41を設けてあり受光面を開口23側へ臨ませている。
ハウジング2の係止部22には、レンズユニット3を遊嵌状態に嵌合する。このときレンズユニット3は、開口23側の周縁部と台座部21との間に接着部材6を介して密閉状態となるように接着固定される。
接着部材6は、シリコンゴム等の熱可塑性エラストマーを介して台座部21とレンズユニット3とを接着する。
レンズユニット3は、内部にレンズアレイを備えるレンズ本体31と、レンズ本体31の外部に固定しハウジング2と接着部材6を介して接着されるバレル32と有する。バレル32は、一端に接着部34を設け、接着部材6を介してハウジング2の台座部21に接着固定される。この接着部34はレンズ本体31よりも突出して設けられている。また、接着部34とは対向の他端は鍔状に張り出したフランジ部35を形成し、係止部22と係止する係止片33を係止部22側に突設する。また、フランジ部35の接着部34側面には、ハウジング2の台座部21と接着された状態で台座部21との距離が異なるように段差部である切換傾斜部36を形成してなる。傾斜部36の傾斜は、その段差がマクロ撮影モードと通常撮影モードとの焦点距離の差となるように設ける。
5は切換リングである。切換リング5は、ハウジング2の台座部21とレンズユニット3のフランジ部35とに介在される。従って、切換リング5はバレル32を挿通可能なドーナツ状であり、バレル32を挿通した状態で切換傾斜部36と当接可能である。そして、切換リング5のフランジ部35側には、切換傾斜部36側に切換傾斜部36と当接するように切換突部51を設ける。また、切換リング5には、ドーナツ形状の放射方向に切換レバー52を突設し、切換レバー52を操作することでバレル32に対して回動自在とする。
5は切換リングである。切換リング5は、ハウジング2の台座部21とレンズユニット3のフランジ部35とに介在される。従って、切換リング5はバレル32を挿通可能なドーナツ状であり、バレル32を挿通した状態で切換傾斜部36と当接可能である。そして、切換リング5のフランジ部35側には、切換傾斜部36側に切換傾斜部36と当接するように切換突部51を設ける。また、切換リング5には、ドーナツ形状の放射方向に切換レバー52を突設し、切換レバー52を操作することでバレル32に対して回動自在とする。
このように構成する各部材を組み付けると、レンズユニット3は接着部34が台座部21と接着部材6を介して接着されると共に溝を穿設した係止部22と係止片33が係止することで、台座部21に接着された状態で台座部に近接あるいは遠隔する方向へ僅かに移動可能となっている。
そして、台座部21とレンズユニット3のフランジ部35との間には切換リング5が介在しており、切換リング5の切換突部51が切換傾斜部36に当接している。
この状態で、切換リング5を回動させると、切換突部51が切換傾斜部36に当接しながら摺動し、切換傾斜部36の傾斜に沿って移動されるので、レンズユニット3は台座部21に対して近接する方向あるいは遠隔する方向へ僅かに移動することとなる。そして、このときの僅かな移動距離が、マクロ撮影モードと通常撮影モードとの焦点距離の差となり、いずれかの撮影モードに切り換えられる。
そして、台座部21とレンズユニット3のフランジ部35との間には切換リング5が介在しており、切換リング5の切換突部51が切換傾斜部36に当接している。
この状態で、切換リング5を回動させると、切換突部51が切換傾斜部36に当接しながら摺動し、切換傾斜部36の傾斜に沿って移動されるので、レンズユニット3は台座部21に対して近接する方向あるいは遠隔する方向へ僅かに移動することとなる。そして、このときの僅かな移動距離が、マクロ撮影モードと通常撮影モードとの焦点距離の差となり、いずれかの撮影モードに切り換えられる。
以下に、この発明の実施例を図面に基づき説明する。図1はこの発明の実施例の全体を表す斜視説明図であり、図2は同斜視分解説明図であり、図3(a)はこの発明の実施例を表す側面図であり図3(b)はこの発明を表す中央縦断面説明図であり、図4は組み立て工程を表し(a)は接着部材をバレルへ予め設けた場合を表す中央縦断面説明図であり、(b)は接着部材を台座部へ予め設けた場合を表す中央縦断面説明図である。
1はカメラモジュールである。カメラモジュール1は、レンズと撮像素子との焦点距離を変更することで通常撮影モードに加えマクロ撮影モードにおける撮影が可能なモジュールである。カメラモジュール1は、ハウジング2とレンズユニット3とを有する。
ハウジング2は、板状の矩形形状からなる台座部21を有する。台座部21には、板状の一方面から他方面にわたり開口23を穿設して貫通する。この開口23は撮像光の光路方向に穿設され光路の一部を形成する。台座部21の四方の角部からはレンズユニット3を遊嵌状態に係止可能な係止部22を立設する。そして、係止部22の先端には係止孔24を穿設する。係止孔24は、光路方向に長くなるように穿設し、係止孔24と係止されたレンズユニット3が光路方向へ移動可能な遊嵌状態に係止可能に形成する。ハウジング2の係止部22を立設した面と反対の面、即ち、レンズユニット3が係止される反対側の面は、凹状に穿たれた形状を成し外縁部に撮像基板4を固定する。撮像基板4は開口23側表面に撮像素子41を設けてあり受光面を開口23側へ臨ませている。そして、撮像基板4とハウジング2との固定は、隙間無く密着固定する。このように密着固定することでハウジング2と撮像基板4との間から埃等が撮像素子41に付着しないようにしている。
このように形成するハウジング2には、係止部22に遊嵌状態となるようレンズユニット3を嵌合すると共に、接着部材6によって台座部21と密着させてレンズユニット3をハウジング2に係止する。また、レンズユニット3が位置する台座部21には、レンズユニット3の接着部34と同様の円筒形状に接着溝25を穿設する。尚、接着部材6による接着については後に詳説する。
このように形成するハウジング2には、係止部22に遊嵌状態となるようレンズユニット3を嵌合すると共に、接着部材6によって台座部21と密着させてレンズユニット3をハウジング2に係止する。また、レンズユニット3が位置する台座部21には、レンズユニット3の接着部34と同様の円筒形状に接着溝25を穿設する。尚、接着部材6による接着については後に詳説する。
レンズユニット3は、内部にレンズアレイ(図示せず)を備えるレンズ本体31と、レンズ本体31の外部に固定しハウジング2と接着部材6を介して接着されるバレル32とからなる。レンズ本体31は、中空な略円筒形状を成し、撮像した撮像光が内部に備えるレンズアレイ(図示せず)を通過するように中空部が光路の一部を形成する。バレル32は、一端に鍔状に張り出したフランジ部35を有する円筒形状を成し、フランジ部35と対向する端部が接着部34を形成する。従って接着部34は台座部21側に向いている。この接着部34はレンズ本体31よりも台座部21側へ突出して設けられている。
従って、レンズユニット3は、レンズ本体31およびバレル32の円筒中心方向が光路を形成するように形成される。また、フランジ部35には、光路と交差方向に係止片33を突設する。この係止片33は、係止部22に設けた係止孔24と係止する。ただし、係止片33と係止孔24との係止は光路方向へ移動可能な遊嵌状態で係止される。また、フランジ部35の接着部34側面には、ハウジング2の台座部21と接着された状態で台座部21との距離が異なるように切換傾斜部36を形成する。この切換傾斜部36は、段差部である。切換傾斜部36の傾斜は、その段差がマクロ撮影モードと通常撮影モードとの焦点距離の差となるように設計されている。
従って、レンズユニット3は、レンズ本体31およびバレル32の円筒中心方向が光路を形成するように形成される。また、フランジ部35には、光路と交差方向に係止片33を突設する。この係止片33は、係止部22に設けた係止孔24と係止する。ただし、係止片33と係止孔24との係止は光路方向へ移動可能な遊嵌状態で係止される。また、フランジ部35の接着部34側面には、ハウジング2の台座部21と接着された状態で台座部21との距離が異なるように切換傾斜部36を形成する。この切換傾斜部36は、段差部である。切換傾斜部36の傾斜は、その段差がマクロ撮影モードと通常撮影モードとの焦点距離の差となるように設計されている。
4は切換リングである。切換リング5は、ハウジング2の台座部21とレンズユニット3のフランジ部35とに介在される。従って、切換リング5はバレル32を挿通可能な薄い中空な円筒形状であり、バレル32に挿通する。従って、切換リング5はバレル32に挿通した状態でフランジ部35の切換傾斜部36と当接可能である。そして、切換リング5のフランジ部35側には、切換傾斜部36側に切換傾斜部36と当接するように切換突部51を設ける。また、切換リング5には、放射方向に、即ち、光路と交差方向に切換レバー52を突設する。従って、切換レバー52を操作することで切換リング5はバレル32に対し円筒中心を中心として回動自在である。
このように構成する各部材を組み付けると、レンズユニット3は接着部34が台座部21と接着部材6を介して接着されると共に溝を穿設した係止部22と係止片33が係止することで、台座部21に接着された状態で台座部に近接あるいは遠隔する方向へ僅かに移動可能となっている。
そして、台座部21とレンズユニット3のフランジ部35との間には切換リング5が介在しており、切換リング5の切換突部51が切換傾斜部36に当接している。
この状態で、切換リング5を回動させると、切換突部51が切換傾斜部36に当接しながら摺動し、切換傾斜部36の傾斜に沿って移動されるので、レンズユニット3は台座部21に対して近接する方向あるいは遠隔する方向へ僅かに移動することとなる。そして、このときの僅かな移動距離が、マクロ撮影モードと通常撮影モードとの焦点距離の差となり、いずれかの撮影モードに切り換えられる。
そして、台座部21とレンズユニット3のフランジ部35との間には切換リング5が介在しており、切換リング5の切換突部51が切換傾斜部36に当接している。
この状態で、切換リング5を回動させると、切換突部51が切換傾斜部36に当接しながら摺動し、切換傾斜部36の傾斜に沿って移動されるので、レンズユニット3は台座部21に対して近接する方向あるいは遠隔する方向へ僅かに移動することとなる。そして、このときの僅かな移動距離が、マクロ撮影モードと通常撮影モードとの焦点距離の差となり、いずれかの撮影モードに切り換えられる。
尚、撮像基板4は、詳説しないが、従来の撮像基板4と特に変わった構造ではなく、基板表面に撮像素子41を設けてあり、撮像素子41の周囲には、撮像素子41が受光した情報を処理するための素子が配置されており、撮像基板4の撮像素子41とは反対面や、その他の部位には、撮像した情報を出力するための接続端子(図示せず)等が設けてある。
上記のように形成したハウジング2とレンズユニット3とを、ハウジング2に対して光路方向へ移動可能な状態を維持できるようにするために、ハウジング2の接着溝25とレンズユニット3の接着部34との間に接着部材6を介在させて接着する。
接着部材6は、シリコンゴム等の熱可塑性エラストマーを介して台座部21とレンズユニット3とを接着するので、この実施例では図4(a)に表すように、接着部34端面形状のシリコンゴム61を予めバレル32の接着部34と二色成型によって一体成形しておく。そして、接着部34に固着されたシリコンゴム61を接着剤62によって接着固定することで、柔軟なシリコンゴム61を介在させた状態でハウジング2とレンズユニット3とを密着状態となるように係止させる。この実施例では、二色成型をレンズユニット3とシリコンゴム61とで行い一体成形したが、図4(b)に表すように、シリコンゴム61を予めハウジング2の接着溝25に二色成型によって一体的に成形しておいてもよい。
尚、この実施例では、接着部材6は、接着剤62と熱可塑性エラストマーであるシリコンゴム61とから形成し、最終的に接着剤62によってハウジング2とレンズユニット3とを接着したが、接着部材6を弾性を有しながら予め接着性能を有している弾性接着剤、例えば熱可塑性エラストマーを基剤とするシリコン接着剤などの熱可塑性エラストマー接着剤を用いることで、二色成型工程を省き、接着剤62の塗布工程とのみで弾性を有しながらハウジング2およびレンズユニット3とを接着することが可能である。
接着部材6は、シリコンゴム等の熱可塑性エラストマーを介して台座部21とレンズユニット3とを接着するので、この実施例では図4(a)に表すように、接着部34端面形状のシリコンゴム61を予めバレル32の接着部34と二色成型によって一体成形しておく。そして、接着部34に固着されたシリコンゴム61を接着剤62によって接着固定することで、柔軟なシリコンゴム61を介在させた状態でハウジング2とレンズユニット3とを密着状態となるように係止させる。この実施例では、二色成型をレンズユニット3とシリコンゴム61とで行い一体成形したが、図4(b)に表すように、シリコンゴム61を予めハウジング2の接着溝25に二色成型によって一体的に成形しておいてもよい。
尚、この実施例では、接着部材6は、接着剤62と熱可塑性エラストマーであるシリコンゴム61とから形成し、最終的に接着剤62によってハウジング2とレンズユニット3とを接着したが、接着部材6を弾性を有しながら予め接着性能を有している弾性接着剤、例えば熱可塑性エラストマーを基剤とするシリコン接着剤などの熱可塑性エラストマー接着剤を用いることで、二色成型工程を省き、接着剤62の塗布工程とのみで弾性を有しながらハウジング2およびレンズユニット3とを接着することが可能である。
上記のように、ハウジング2の台座部21に対してレンズユニット3のバレル32を弾性を持たせて接着することで、レンズユニット3とハウジング2と撮像基板4との間から形成する空間を外部空間と離隔して設けることができるので、外部からの埃等の進入を完全に防止できると共に、部品点数を削減することは勿論製造工程数の削減もなされ、カメラモジュール1の製造コストを抑えて安価なカメラモジュール1を提供できる。
この発明は、電子機器に用いるカメラモジュールの製造に利用可能である。
1 カメラモジュール
2 ハウジング
21 台座部
22 係止部
23 開口
24 係止孔
25 接着溝
3 レンズユニット
31 レンズ本体
32 バレル
33 係止片
34 接着部
35 フランジ部
36 切換傾斜部
4 撮像基板
41 撮像素子
5 切換リング
51 切換突部
52 切換レバー
6 接着部材
61 シリコンゴム
62 接着剤
2 ハウジング
21 台座部
22 係止部
23 開口
24 係止孔
25 接着溝
3 レンズユニット
31 レンズ本体
32 バレル
33 係止片
34 接着部
35 フランジ部
36 切換傾斜部
4 撮像基板
41 撮像素子
5 切換リング
51 切換突部
52 切換レバー
6 接着部材
61 シリコンゴム
62 接着剤
Claims (1)
- 撮像素子を有する撮像基板をハウジングの一方面に固定し、ハウジングの撮像基板固定面と対向する面に、撮像基板との距離を調節可能にレンズユニットを設け、レンズユニットを透過した撮像光が撮像基板側へ透過可能であり、レンズユニットを撮像光の光路方向へ移動させることでマクロ撮影と通常撮影とに対応するカメラモジュールにおいて、
ハウジングは、レンズユニットが撮像光の光路方向へ移動可能であり光路方向と交差方向には移動できないようレンズユニットを遊嵌可能な係止部を具備し、遊嵌されるレンズユニットの撮像基板側周囲部と接続される台座部を具備し、
遊嵌されたレンズユニットの撮像基板側周囲部と台座部との間を弾性を有する接着部材によって隙間無く且つレンズユニットが光路方向へ移動可能な状態に接着することを特徴とするカメラモジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007213813A JP2009047919A (ja) | 2007-08-20 | 2007-08-20 | カメラモジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007213813A JP2009047919A (ja) | 2007-08-20 | 2007-08-20 | カメラモジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009047919A true JP2009047919A (ja) | 2009-03-05 |
Family
ID=40500196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007213813A Pending JP2009047919A (ja) | 2007-08-20 | 2007-08-20 | カメラモジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009047919A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-08-20 JP JP2007213813A patent/JP2009047919A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100706 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101228 |