JP2009047703A - 測定デバイス、測定装置及び測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】試料に含まれる被検物質の分析を行うための細長い測定デバイスであって、測定デバイスは、被検物質を含む試料を保持するための第1の容器及び第2の容器を備え、第1の容器は細長い測定デバイスの一端に設けられ、第2の容器は他端に設けられる。第1の容器は、試料を供給するための第1の試料供給口と、電極とを備える。第2の容器は、試料を供給するための第2の試料供給口と、光学測定のための試薬を保持するための試薬保持部とを備え、電極を備えていない。
【選択図】図18
Description
上記大規模自動化機器は、病院の中央臨床検査部門もしくは臨床検査受託業務を中心とする会社に設置されており、多数の患者の検体を多項目にわたり検査することができるものである(例えば、特許文献1参照)。例えば、日立製7170型の大型自動化機器は最大36項目について毎時800テストの検査を完了することができる。したがって、検査の効率化に大きく貢献してきており、多くの被験者を抱える病院向きの装置であるといえる。
近年、医療費の高騰や生活習慣病患者の増大が医療経済を圧迫してきており、医療費削減や生活習慣病患者増大の抑制が課題となってきている。この課題の抜本的な解決策の一つとして、根拠に基づいた医療(EBM:Evidence Based−medical)が検討されている。EBMを行うことにより、患者個々に応じて客観的に医療をマネジメントすることが可能となり、予防医療の実践により、特に生活習慣病患者数の抑制等につながることが期待されている。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑み、簡易な構成を有し、試料の光学測定及び電気化学測定を行うことにより、複数の測定項目について迅速かつ正確に測定を行うことができる測定デバイス、測定装置及び測定方法を提供することを目的とする。
試料に含まれる被検物質の分析を行うための細長い測定デバイスであって、
前記測定デバイスは、被検物質を含む試料を保持するための第1の容器及び第2の容器、並びに前記第2の容器内に保持された前記試料の光学測定を行うための光学測定部を備え、
前記第1の容器は前記細長い測定デバイスの一端に設けられ、
前記第2の容器は前記細長い測定デバイスの他端に設けられ、
前記第1の容器は、前記第1の容器に前記試料を供給するための第1の試料供給口と、電極とを備え、
前記第2の容器は、前記第2の容器に前記試料を供給するための第2の試料供給口と、前記光学測定のための試薬を保持するための試薬保持部とを備え、
前記第2の容器は、電極を備えていない。
前記測定デバイスを取付けるための測定デバイス取付け部と、
前記第2の容器の外部から内部に入射する入射光を出射するための光源と、
前記第2の容器の内部から外部に出射した出射光を受光するための受光部と、
前記電極に電圧を印加するための電圧印加部と、
前記電極からの電気信号を測定するための電気信号測定部と、
前記受光部により受光された前記出射光及び前記電気信号測定部により測定された前記電気信号のうちの少なくとも一方に基づき、前記試料に含まれる前記被検物質を検出または定量するための演算部とを備える。
測定デバイスを用いる、試料に含まれる第1の被検物質及び第2の被検物質の測定方法であって、
前記測定デバイスは細長く、
前記測定デバイスは、第1の被検物質及び第2の被検物質を含む試料を保持するための第1の容器及び第2の容器、並びに前記第2の容器内に保持された前記試料の光学測定を行うための光学測定部を備え、
前記第1の容器は前記細長い測定デバイスの一端に設けられ、
前記第2の容器は前記細長い測定デバイスの他端に設けられ、
前記第1の容器は、前記第1の容器に前記試料を供給するための第1の試料供給口と、電極とを備え、
前記第2の容器は、前記第2の容器に前記試料を供給するための第2の試料供給口と、前記光学測定のための試薬を保持するための試薬保持部とを備え、
前記第2の容器は、電極を備えず、
(A)前記試料に浸された前記第1の試料供給口を通して前記第1の容器内に前記試料を供給する工程と、
(B)前記試料に浸された前記第2の試料供給口を通して前記第2の容器内に前記試料を供給する工程と、
(C)前記電極に電圧を印加する工程と、
(D)前記電極からの電気信号を測定する工程と、
(E)前記工程(D)において測定された前記電気信号に基づいて前記第1の被検物質を検出または定量する工程と、
(F)前記第2の容器内に保持された前記試料に前記光学測定部を通して入射光を照射する工程と、
(G)前記入射光の照射に起因して前記第2の容器の内部から外部に前記光学測定部を通して出射した出射光を測定する工程と、
(H)前記工程(G)において測定された前記出射光に基づいて前記第2の被検物質を検出または定量する工程とを含む。
このような構成により、第1の容器及び第2の容器内へ試料を1回供給することにより、1つの測定デバイスを用いて、試料の光学測定及び電気化学測定を行うことが可能である。第1の容器及び第2の容器を設け、第1の容器内に電極を設け、第2の容器内に光学測定のための試薬を設けることにより、光学測定に必要な試薬が電極に拡散し、電気化学測定に影響を及ぼすことがないので、複数の測定項目について迅速かつ正確に測定を行うことができる。
このような光入射部及び光出射部は、光学的に透明な材料または可視光の吸収を実質的に有していない材料で形成されていることが好ましい。例えば、石英やガラス、あるいはポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル等が挙げられる。デバイスを使い捨てにする場合には、コストの観点からポリスチレンが好ましい。
電極の材料としては、金、白金、パラジウムあるいはそれらの合金または混合物、及びカーボンのいずれかを少なくとも含むものが好ましい。これらの材料は化学的、電気化学的に安定であり、安定した測定を実現することができる。
また、上記電極は、試料中に含まれる特定の化合物またはイオンの濃度を測定するための電極であることが好ましい。このような構成によれば、試料中の特定の化合物の濃度を知ることができる。例えば、ガラス電極などを用いるとナトリウムイオンの濃度を測定することができる。
ここで、イオン感応膜は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、塩化物イオン、アンモニウムイオン、水素イオンなどのイオンのうちいずれかを選択的に透過させる機能を有するものを用いることができる。
酵素の例としては、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、アルコールオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ等を挙げることができる。これら酵素は市販品を入手することができる。
また、必要に応じて、酵素と電極との間の電子輸送を可能にする電子伝達体、例えばフェリ/フェロシアン化物イオン、フェロセン誘導体、ルテニウム錯体、オスミウム錯体、あるいはキノン誘導体などを用いてもよい。酵素を電極に固定化する場合には、電子伝達体も併せて固定化することがより好ましい。
このような構成によれば、電極が入射光及び出射光を遮ることがなくなり、また、第2の容器内には電極が設けられていないため、第2の容器内に供給された試料について良好な光学測定を行うことができる。
例えば、ガラス繊維や濾紙等からなる多孔性の担体に試薬の溶液を含浸させた後乾燥させることにより試薬を担持させ、その多孔性の担体を第2の容器内に設ければよい。また、第2の容器を構成する壁面に、試薬の溶液を直接塗布した後乾燥することにより試薬を配置してもよい。
抗体としては、アルブミン等の尿中に含まれる蛋白に対する抗体や、hCG、LH等の尿中に含まれるホルモンに対する抗体等が挙げられる。必要に応じて抗原と抗体による凝集反応を促進させるポリエチレングリコールなどの化合物を測定デバイス内の抗体近傍に共存させてもよい。
酵素の例としては、グルコースオキシダーゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、アルコールオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼあるいはその他酸化還元酵素などを挙げることができる。この場合、酵素反応の結果呈色あるいは消色する色素あるいは色素源を酵素と共存させておくと光学測定が安定する。これら酵素は市販品を入手することができる。
ここで、上記測定デバイスは着脱可能な状態で上記測定装置に取付けられることが好ましい。また、測定デバイスは使い捨てであることが好ましい。
ここで、上記測定デバイスは、第1の容器及び/又は第2の容器内に試料を吸引するための吸引口をさらに備えていることが好ましい。このような構成によれば、測定デバイス取付け部に測定デバイスの吸引口が接続されるように測定デバイスを取付けた状態で、吸引部を用いて、測定デバイスの第1の容器及び/又は第2の容器内に容易に試料を供給することができる。
これらのピストン機構においてピストンを作動させる方法は、手動であっても、自動であってもよいが、自動化することが、作業者の負担を軽減することができるので好ましい。自動化する方法としては、ピストンをモーターで作動させる方法がある。モーターとしては、ステップモーター、直流モーター等がある。
モーターの回転運動は、歯車機構と雄ネジ及び雌ネジを組み合わせた直進機構等とを用いて直進運動へ変換することにより、ピストンを作動させる。直流モーターの場合も回転運動を直進運動へ変換する方法は同様であるが、直流モーターの場合は、ピストンの動作距離を制御するために、モーターの回転位置を検出するエンコーダーが必要となる。また、リニア型のステップモーターもあり、このタイプのモーターは、モーター内に雄ネジと雌ネジを組み合わせた直進機構が組み入れられており、入力パルス数に依存して、棒状の可動部が直進運動するように構成されている。このため、この棒に直接ピストンを連結すればよく、構成が簡単となる。
第1の被検物質及び第2の被検物質を含む試料を保持するための第1の容器及び第2の容器、並びに前記第2の容器内に保持された前記試料の光学測定を行うための光学測定部を備え、
前記第1の容器は、前記第1の容器に前記試料を供給するための第1の試料供給口と、電極とを備え、
前記第2の容器は、前記第2の容器に前記試料を供給するための第2の試料供給口と、前記光学測定のための試薬を保持するための試薬保持部とを備える、測定デバイスを用いる、試料に含まれる第1の被検物質及び第2の被検物質の測定方法であって、
(A)前記試料に浸された前記第1の試料供給口を通して前記第1の容器内に前記試料を供給する工程と、
(B)前記試料に浸された前記第2の試料供給口を通して前記第2の容器内に前記試料を供給する工程と、
(C)前記電極に電圧を印加する工程と、
(D)前記電極からの電気信号を測定する工程と、
(E)前記工程(D)において測定された前記電気信号に基づいて前記第1の被検物質を検出または定量する工程と、
(F)前記第2の容器内に保持された前記試料に前記光学測定部を通して入射光を照射する工程と、
(G)前記入射光の照射に起因して前記第2の容器の内部から外部に前記光学測定部を通して出射した出射光を測定する工程と、
(H)前記工程(G)において測定された前記出射光に基づいて前記第2の被検物質を検出または定量する工程と、を含む。
このようにすると、互いに関係のある複数の検査項目について測定を行うことにより、測定結果の精度を向上させることができる。
これらのなかで、試料として尿が好ましい。試料が尿であると、非侵襲的に在宅での日常の健康管理を行うことができる。
健康管理の最初の段階で行われる尿の定性検査では、pH、比重、蛋白、糖、潜血、ケトン体、ビリルビン、ウロビリノーゲン、亜硝酸塩、白血球、アスコルビン酸、アミラーゼ、食塩の12項目について検査が行われる。また、腎機能を分析するという目的では微量アルブミンが、妊娠検査・排卵検査等のマーカーとしてはhCG、LH等のホルモンがある。
一方、尿中の塩分(ナトリウムイオン、カリウムイオン)、pH、糖などは主に電気化学測定に基づいて測定される。特に尿中の糖分や塩分は、食事等の生活習慣を反映するものであり、健康管理に関するソリューションを提案するために重要な情報である。
1.測定デバイス
以下、図面を用いて、本発明の参考例に係る測定デバイスの一実施の形態を詳細に説明する。ここでは、試料が尿で、第1の被検物質がグルコースであり、第2の被検物質がヒトアルブミンである場合について説明する。
まず、本実施の形態に係る測定デバイスの構造について図1〜3を用いて説明する。図1は、本発明の参考例に係る測定デバイスの一実施の形態を示す斜視図であり、図2は、図1におけるA−A断面図である。また、図3は、図1及び2に示す本発明の参考例に係る測定デバイスの分解斜視図である。
第1の部材101と第3の部材103とを組み合わせることにより、両端が開放した空間が形成され、その空間の部分が第1の容器104として機能する。そして、第1の容器104として機能する空間の一方の開放端が第1の試料供給口105として機能し、他方の開放端が第1の吸引口106として機能する。
さらに、同様に、第2の部材102と第3の部材103とを組み合わせることにより、両端が開放した空間が形成され、その空間の部分が第2の容器107として機能する。そして、第2の容器107として機能する空間の一方の開放端が第2の試料供給口108として機能し、他方の開放端が第2の吸引口109として機能する。
第2の部材102の外面は3つの面102b、102c及び102dで構成されているが、裏側に試薬保持部110が形成された第1の面102bを挟む位置にある2つの面102c、102dのうちの一方が光入射部111として機能し、他方が光出射部112として機能する。光入射部111と光出射部112とが本発明の光学測定部に相当する。
したがって、第1の試料供給口105及び第2の試料供給口108付近には、測定デバイス100に前記試料に浸漬するための目安となる目安線115が設けられている。このような目安線115があると、測定デバイス100を試料である尿に浸す工程において、測定デバイス100を当該目安線115の部分まで前記試料に浸漬することができることとなり、確実に尿を第1の容器104及び第2の容器107内に供給することができるとともにより確実に測定を行うことができる。
このような目安線115は、例えば、測定デバイス100の表面に印刷をすることによって形成してもよく、また、溝又はリブを設けることによって形成してもよい。
第1の部材101、第2の部材102及び第3の部材103は、それぞれ透明のポリスチレン製であり、金型を用いた成形によって得ることができる。成型には、公知の樹脂成型技術を用いればよい。
第1の部材101、第2の部材102及び第3の部材103の寸法は、例えば、いずれも幅(図3のA)10mm、長さ(図3のB)84mm、厚み1mmとすればよい。
また、第1の部材101及び第2の部材102の高さ(図3のC)は、例えば、いずれも6mmとすればよい。
例えば、光学測定のための試薬であるヒトアルブミンに対する抗体の水溶液を、マイクロシリンジなどを用いて第2の部材102の凹部の底面(面102a)に一定量滴下することにより塗布し、これを室温〜30℃程度の環境に静置して水分を蒸発させることにより、試薬を乾燥状態で担持することができる。例えば、濃度が8mg/dLの上記抗体の水溶液を用い、0.7mLの滴下量で、面積が5cm2の部分に滴下すればよい。
なお、ヒトアルブミンに対する抗体は従来公知の方法により得ることができる。例えば、ヒトアルブミンを免疫したウサギ抗血清を、プロテインAカラムクロマトグラフィーにより精製した後、透析チューブを用いて透析することにより、抗ヒトアルブミン抗体が得られる。
一対の導電部の寸法は特に制限されないが、例えば、それぞれ幅2mm程度、長さ14mm程度、厚み5μm程度であればよい。電極201a、202aおよび接続部201b、202bの大きさ(長さ)を規定するために、導電部の両端が露出し、導電部の一部が覆われるように、絶縁性の樹脂からなるカバー203を貼付する。カバー203としては、例えば、幅10mm程度、長さ5mm程度、厚さ0.1mm程度の、アクリル系の接着剤が塗布されたPET製のフィルムを用いることができる。電極201a、202aの長さが、例えばそれぞれ4mm、接続部の長さが、例えばそれぞれ5mmとなるようにカバー203を配置する。
導電部、電極、接続部の材料、面積、厚さ、形状及び位置等は、必要とするデバイスの特性、光学測定系の位置などに鑑みて、適宜調整することができる。
例えば、塩化ビスビピリジンオスミウムが配位結合したポリビニルイミダゾールの溶液をグルコースオキシダーゼの溶液と混合して電極201a、202a上に塗布し、電極201a、202a上の上記溶液へアミン架橋剤であるポリエチレングリコールジグリシジルエーテルを添加して混合する。1時間程度静置の後、蒸留水を用いて電極201a、202aの表面を洗浄する。
また、接着剤を使用せずに、第1の部材101、第2の部材102及び第3の部材103を貼り合わせた後、市販の溶着機を用いて接合部分を熱または超音波によって溶着させてもよい。以上のようにして図1及び2に示す測定デバイス100を得ることができる。
次に、図面を用いて、本発明の参考例に係る測定装置の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る測定装置の構成について図4及び5を用いて説明する。図4は、本実施の形態の測定装置を示す斜視図であり、図5は本実施の形態の測定装置の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施の形態の測定装置300は、測定デバイス100を取り付けるための測定デバイス取付け部301を有し、測定デバイス取付け部301には、測定デバイス100の第1の吸引口106及び第2の吸引口109に着脱可能に接合するためのデバイス装着口(図示せず)、並びに接続部201b、202bに電気的に接続するための端子(図示せず)を有する。また、測定結果が表示されるディスプレイである表示部302、試料吸引開始ボタン303、及び測定デバイス取外しボタン304が設けられている。
さらに測定装置300の内部には、受光器408により受光された出射光及び電気信号測定部405により測定された電気信号のうちの少なくとも一方に基づき、試料中に含まれる被検物質を検出または定量するための演算部であるCPU401と、測定デバイス100の第1の容器104及び第2の容器107内に試料を吸引するための吸引部であるピストン機構404とが設けられている。
なお、本実施の形態においては免疫比濁法による測定を適用することを想定して、650nmの照射及び受光波長を選択するが、この波長は測定法や測定対象に応じて適宜選択することができる。
また、本実施の形態におけるピストン機構404は、ピストンをリニア型のステップモーターで作動させる構成となっている。
次に、本実施の形態の測定デバイス100及び測定装置300を用いて試料中の被検物質を測定する方法を、図4及び5を参照しながら説明する。以下に、試料として尿を用いた例について述べる。
まず、測定デバイス100の第1の吸引口106及び第2の吸引口109を、測定デバイス取付け部301内のデバイス装着口(図示せず)に接合し、測定デバイス取付け部301に測定デバイス100を取付ける。これにより、測定デバイス100の2つの電極201a、202aに電気的に導通するように、接続部201b、202bと測定デバイス取付け部301内部に設けられた2つの端子とがそれぞれ接触する。
このとき、試料を吸引した時の位置にピストンを保持することにより、第1の容器104及び第2の容器107内に尿が保持され、第1の試料供給口105または第2の試料供給口108から漏れ出したり、ピストン機構404内部に吸引されたりすることがない。
この検知に伴い、CPU401が計時部406であるタイマーによる計時を開始させる。また、上記検知に伴い、CPU401が電圧印加部402による電圧の印加を遮断する。タイマーによる計時が開始されると、表示部302に計時の開始が表示される。この表示の後は、第1の試料供給口105及び第2の試料供給口108を尿中から引き上げてもよい。
次に、計時部406からの信号によって、電極201a、202aへの尿の到達から所定時間(例えば、2分)経過したことをCPU401が判断すると、CPU401は光源407による光照射及び電圧印加部402による電圧(例えば、電極201aが電極202aに比べて+0.5Vとなる電圧)の印加を実行させる。
CPU401はメモリ409に格納されている出射光強度とヒトアルブミン濃度との関係を表す第1の検量線に関するデータを読み出し、当該第1の検量線を参照することによりCPU401が受光器408により受光された出射光強度をヒトアルブミン濃度に換算する。
得られたヒトアルブミン濃度は表示部302に表示される。表示部302にヒトアルブミンが表示されることにより、ユーザはヒトアルブミン濃度測定が完了したことを知ることができる。
得られたグルコース濃度は表示部302に表示される。表示部302にグルコース濃度が表示されることにより、ユーザはグルコース濃度測定が完了したことを知ることができる。好ましくは、得られたグルコース濃度及びヒトアルブミン濃度は、計時部406により計時された時刻とともにメモリ409に保存される。
なお、このようなデバイス取外し及び試料排出の機構を測定装置に設けずに、ユーザが手動で測定デバイス100を測定デバイス取付け部301から取り外してもよい。
また、得られた尿糖濃度及びヒトアルブミン濃度は、送信部412により測定装置300外に送信することができる。これにより、測定結果を、病院内の分析関連部門または分析関連業者等に送信し、それを前記分析関連部門または分析関連業者などにおいて分析することができるので、測定から分析までの時間を短縮することができる。
さらにまた、前記分析関連部門または分析関連業者などにおいて分析した結果を受信するための受信部413を備えている。これにより、分析結果を迅速にユーザにフィードバックすることができる。
また、測定デバイス100の第1の容器104内に電極201a、202aを設け、第2の容器107内に試薬保持部110を設けることにより、光学測定に必要な試薬が電気化学測定部に拡散し、電気化学測定に影響を及ぼすことがないので、複数の測定項目について迅速かつ正確に測定を行うことができる。
ここで、図6は上記実施の形態の測定デバイスの変形例を示す斜視図であり、図7は図6におけるB−B部分の断面図である。それぞれ図1及び2と同様の構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、本変形例の測定デバイス100は、内部に第1の容器104及び第2の容器107として機能する空間を有する直方体形状を有している。また、本変形例の測定デバイス100は、第1の部材101及び第2の部材102を備え、第1の部材101及び第2の部材102の側面に第1の試料供給口105及び第2の試料供給口108がそれぞれ設けられている。
1.測定デバイス
次に、本発明の参考例に係る測定デバイスの実施の形態2について説明する。本実施の形態では、実施の形態1と同様に、試料が尿で、第1の被検物質がグルコースであり、第2の被検物質がヒトアルブミンである場合について説明する。
まず、本実施の形態に係る測定デバイスの構造について図8〜10を用いて説明する。図8は、本実施の形態に係る測定デバイスの斜視図であり、図9は図8におけるC−C断面図である。また、図10は図8及び9に示す測定デバイス600の分解斜視図である。なお、図1〜3に示された構成要素と共通する構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
空気孔603が設けられたカバー部材601と、スリット604が設けられたスペーサ602と、第3の部材103とを組み合わせることにより、第1の試料供給口105が開放した空間が形成される。この空間が第1の容器104として機能する。
カバー部材601及びスペーサ602の寸法は、例えば、いずれも幅(図10のD)3mm、長さ84mm、厚み300μmとし、スリット604の幅は、例えば1mmとすればよい。
そして、第2の容器107内には、第2の部材102上に、光学測定のための試薬を保持する試薬保持部110が設けられている。第2の試料供給口108と試薬保持部110との距離Xよりも、第1の試料供給口105と電極201a、202aとの距離Yの方が長くなるような位置に、試薬保持部110が配置されている。第2の部材102及び第3の部材103の寸法は、実施の形態1と同じでよい。
実施の形態1と同様に、カバー部材601、スペーサ602、第2の部材102及び第3の部材103は透明のポリスチレン製であり、金型を用いた成形によって得ることができる。
次に、第2の部材102の凹部の底面102aに試薬保持部110を形成する。試薬保持部110の形成方法は実施の形態1と同じであるため省略する。
導電部201、202の形成方法は、絶縁性の樹脂からなるカバーを貼付しない点以外は実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
例えば、第1の容器104の内面を構成する第3の部材103、カバー部材601及びスリット604の部分(面)の表面全体に、0.1%レシチン/トルエン溶液を0.05mL滴下し、塗布する。2〜3分間大気中に静置し、トルエン溶媒を蒸発させることにより、上記表面全体に親水性を付与することができる。
また、レシチン溶液の代わりに、エチレングリコールアルキルエーテル(TritonX−100)などの界面活性剤の水溶液を用いても、同様の親水性処理を行うことができる。
次に本実施の形態の測定装置800について図11及び5を用いて説明する。図11は、本実施の形態の測定装置を示す斜視図である。なお、図4に示す実施の形態1の測定装置と共通する構成には同じ符号を用い、説明を省略する。
本実施の形態の測定装置800は、測定デバイス600の第2の吸引口109側の端部に着脱可能に接合することによって測定装置800に測定デバイス600を取付けることができる。測定デバイス取付け部301はデバイス装着口(図示せず)を有し、測定結果が表示される表示部302、試料吸引開始ボタン303、及び測定デバイス取外しボタン304が設けられている。
測定装置800の内部の構造については実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
次に、本実施の形態の測定デバイスを用いて試料中の被検物質を測定する方法について図11及び5を参照しながら説明する。以下に、試料として尿を用いた例について述べる。
まず、測定装置800の測定デバイス取付け部301に測定デバイス600の第2の吸引口109が接合するように、測定デバイス600を取付ける。これにより、測定デバイス600の2つの電極201a、202aに電気的に導通するように、接続部201b、202bと測定デバイス取付け部301内部に設けられた2つの端子とがそれぞれ接触する。
なお、本実施の形態の場合、空気孔603が測定装置800の筐体により塞がれることがないようにしている。
この時、第1の容器104内の空気は空気孔603から排出され、同時に第1の容器104は空気孔603近傍まで試料で満たされる。本実施の形態では、第3の部材103、カバー部材601及びスリット604内面を親水処理しているので、試料は第1の容器104内へ円滑かつ均一に供給される。
これにより、ピストン機構404内のピストンが動き、測定デバイス600の第2の試料供給口108から第2の容器107内に所定量(例えば、3mL)の尿が吸引される。ピストンをその位置に保持することにより、第2の容器107内に尿が保持され、第2の試料供給口108から漏れ出したり、ピストン機構404内部に吸引されたりすることがない。
第2の容器107内に供給された尿は、試薬保持部110に担持された乾燥状態の試薬である抗ヒトアルブミン抗体を溶解し、尿中の抗原であるヒトアルブミンと抗ヒトアルブミン抗体との免疫反応が進行する。
以降の、受光器408により受光された出射光強度を用いたヒトアルブミン濃度測定、電気信号測定部405で測定した電気信号を用いたグルコース濃度測定の手順等は、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
測定デバイス600の第1の容器104内に電極201a、202aを設け、第2の容器107内に試薬保持部110を設けることにより、光学測定に必要な試薬が電気化学測定部に拡散し、電気化学測定に影響を及ぼすことがないので、複数の測定項目について迅速かつ正確に測定を行うことができる。
また、試料吸引開始ボタン303を押す操作を省略することができるので、ユーザの作業を低減することができる。また、測定装置800は試料吸引開始ボタン303を備えていなくてもよい。
また、第1の容器104内面が親水性を有するように、第3の部材103及びカバー部材601の表面、並びにスリット604の内面に対して親水性処理を施したが、これに代えて、第3の部材103、カバー部材601及びスペーサ602を、親水性を有する材料で形成してもよい。親水性を有する材料としては、例えばガラスなどを挙げることができる。
図12に示すように、スペーサ602として、2本の矩形状(レール状)の板部材を用いてもよい。この場合、カバー部材601は空気孔603を備えていなくともよい。カバー部材601とスペーサ602と第3の部材103とを組み合わせることにより、両端が開放した空間が形成され、第1の試料供給口105と反対側の開口部が空気孔603として機能する。
図13及び14に示すように、本変形例の測定デバイス600は、内部に第1の容器104として機能する空間を有する第1の直方体と、内部に第2の容器107として機能する空間を有する、第1の直方体よりも小さい第2の直方体とが組み合わさった形状を有している。また、本変形例の測定デバイス600は、第2の部材102、カバー部材601、スペーサ602及び第3の部材103を備え、カバー部材601及び第2の部材102の側面に第1の試料供給口105及び第2の試料供給口108がそれぞれ設けられている。
次に、本発明の実施例に係る測定デバイスの一実施形態について説明する。本実施の形態では、実施の形態1と同様に、試料が尿で、第1の被検物質がグルコースであり、第2の被検物質がヒトアルブミンである場合について説明する。
まず、本実施の形態に係る測定デバイス700の構造について図15〜18を用いて説明する。図15は、本実施の形態に係る測定デバイス700の斜視図であり、図16は図15におけるE−E断面図である。また、図17は本実施の形態に係る測定デバイス700の上面図であり、図18は測定デバイス700の分解斜視図である。なお、図1〜3に示された構成要素と共通する構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
第1の部材701、第2の部材702及び第3の部材703を図18の破線で示す位置関係で組み合わせることで、第3の部材703がスペーサとなって2つの空間が形成される。2つの空間のうち、第1の試料供給口105と連通する空間が第1の容器104、他方の空間が第2の容器107として機能する。
第3の部材703は、四角形の板状の部材の中央部分に、第1の容器104と第2の容器107とを連通する開口部705を有する。開口部705は、実施の形態1における測定デバイス100の第1の吸引口106及び第2の試料供給口108としての機能を有する。また、第3の部材703の中心には、第2の容器107側において開口部705を覆うように逆流防止用の弁704が備えられており、第2の容器107から第1の容器104への逆流を防ぐことができる。
また、第1の部材701及び第2の部材702の高さ(図18のC)は、例えば、いずれも3.5mmとすればよい。
そして、第2の容器107内には、第2の部材702の内壁面702a上に、光学測定のための試薬を保持する試薬保持部110が設けられている。
実施の形態1と同様に、第1の部材701、第2の部材702及び第3の部材703は透明のポリスチレン製であり、金型を用いた成形によって得ることができる。
さらに、第2の部材702の凹部の底面702bに一対の導電部201、202及びカバー203を形成する。導電部201、202及びカバー203の形成方法は、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
上記のようにして得られる第1の部材701、第2の部材702及び第3の部材703を、図18に記した破線で示す位置関係をもって接合し、測定デバイス700を組み立てる。接合方法は実施の形態1と同じであるため省略する。
次に本実施の形態の測定装置900について図20及び21を用いて説明する。図20は、本実施の形態の測定装置を示す斜視図である。図21は、本実施の形態の測定装置の構成を示すブロック図である。なお、図4および5に示された構成と共通する構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
本実施の形態の測定装置900は、実施の形態1の測定装置における測定デバイス700の第2の吸引口109側の端部に着脱可能に接合することによって測定装置900に測定デバイス700を取付けることができる。測定デバイス取付け部901はデバイス装着口(図示せず)を有し、測定結果が表示される表示部902、及び試料吸引開始ボタン903が設けられている。
図21に示すように、測定装置900の内部の構造は、実施の形態1の図4に示す測定装置の構成から測定デバイス取外し機構410および測定デバイス取り外しボタン304を取り除いた構成である。
次に、本実施の形態の測定デバイス700及び測定装置900を用いて試料中の被検物質を測定する方法を、図20及び21を参照しながら説明する。以下に、試料として尿を用いた例について述べる。
まず、測定デバイス700の第2の吸引口109を、測定デバイス取付け部901内のデバイス装着口(図示せず)に接合し、測定デバイス取付け部901に測定デバイス700を取付ける。これにより、測定デバイス700の2つの電極201a、202aに電気的に導通するように、接続部201b、202bと測定デバイス取付け部901内部に設けられた2つの端子とがそれぞれ接触する。
この検知に伴い、CPU401が計時部406であるタイマーによる計時を開始させる。また、上記検知に伴い、CPU401が電圧印加部402による電圧の印加を遮断する。タイマーによる計時が開始されると、表示部902に計時の開始が表示される。
第2の容器107内には、図19に示すような弁704の変形により生じた弁704と第3の部材703との隙間、及び開口部705を介して尿が供給される。この際、弁704により、第2の容器107に供給された尿が、第1の容器104に逆流することを防ぐ。
このとき、試料を吸引した時の位置にピストンを保持することにより、第1の容器104及び第2の容器107内に尿が保持され、第1の試料供給口105から漏れ出したり、ピストン機構404内部に吸引されたりすることがない。
第2の容器107内に供給された尿は、試薬保持部110に担持された乾燥状態の試薬である抗ヒトアルブミン抗体を溶解し、尿中の抗原であるヒトアルブミンと抗ヒトアルブミン抗体との免疫反応が進行する。
CPU401はメモリ409に格納されている出射光強度とヒトアルブミン濃度との関係を表す第1の検量線に関するデータを読み出し、当該第1の検量線を参照することによりCPU401が受光器408により受光された出射光強度をヒトアルブミン濃度に換算する。
得られたヒトアルブミン濃度は表示部902に表示される。表示部902にヒトアルブミンが表示されることにより、ユーザはヒトアルブミン濃度測定が完了したことを知ることができる。
得られたグルコース濃度は表示部902に表示される。表示部902にグルコース濃度が表示されることにより、ユーザはグルコース濃度測定が完了したことを知ることができる。好ましくは、得られたグルコース濃度及びヒトアルブミン濃度は、計時部406により計時された時刻とともにメモリ409に保存される。
最後に、ユーザが手動で測定デバイス700を測定デバイス取付け部901から取り外す。
また、スパッタや蒸着により電極を形成したが、これに代えて、金属のリボンを貼付する方法や、金属やカーボンを含むインクを印刷する方法などを用いることができる。これらの場合、電極とともに、各電極と測定装置との電気的接続を達成するためのリードを同時に作製してもよい。
また、以上の実施の形態においては、尿が2つの電極201a、202aに接触したことを検知してから所定時間後に光の照射を行ったが、試料検知と同時に照射を開始してもよい。
Claims (14)
- 被検物質を含む試料を保持するための第1の容器及び第2の容器、並びに前記第2の容器内に保持された前記試料の光学測定を行うための光学測定部を備え、
前記第1の容器は、前記第1の容器に前記試料を供給するための第1の試料供給口と、電極とを備え、
前記第2の容器は、前記第2の容器に前記試料を供給するための第2の試料供給口と、前記光学測定のための試薬を保持するための試薬保持部とを備え、
前記第2の容器は、電極を備えていない、
試料に含まれる被検物質の分析を行うための測定デバイス。 - 前記光学測定部が、前記第2の容器の外部から内部に入射光を入射させるための光入射部と、前記第2の容器の内部から外部に出射光を出射させるための光出射部とを備える、請求項1記載の測定デバイス。
- 前記電極が一対の電極である、請求項1または2に記載の測定デバイス。
- 前記電極上に酵素が担持されている、請求項1記載の測定デバイス。
- 前記試薬が酵素または抗体を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の測定デバイス。
- 前記第2の試料供給口から前記試薬保持部までの距離Xと、前記第1の試料供給口から前記電極までの距離Yとが、関係式:X<Yを満たすように、前記試薬保持部と前記電極とが配置されている、請求項1〜5のいずれかに記載の測定デバイス。
- 前記第1の容器は空気孔をさらに備える、請求項1〜5のいずれかに記載の測定デバイス。
- 請求項3に記載の測定デバイスを取付けるための測定デバイス取付け部と、
前記第2の容器の外部から内部に入射する入射光を出射するための光源と、
前記第2の容器の内部から外部に出射した出射光を受光するための受光部と、
前記一対の電極に電圧を印加するための電圧印加部と、
前記一対の電極からの電気信号を測定するための電気信号測定部と、
前記受光部により受光された前記出射光及び前記電気信号測定部により測定された前記電気信号のうちの少なくとも一方に基づき、前記試料に含まれる前記被検物質を検出または定量するための演算部とを備える、
試料に含まれる被検物質の分析を行うための測定装置。 - 前記測定デバイス取付け部に取付けられた前記測定デバイスにおける前記第1の容器及び前記第2の容器の少なくとも一方に前記試料を吸引により供給するための吸引部をさらに備える、請求項8記載の測定装置。
- 第1の被検物質及び第2の被検物質を含む試料を保持するための第1の容器及び第2の容器、並びに前記第2の容器内に保持された前記試料の光学測定を行うための光学測定部を備え、
前記第1の容器は、前記第1の容器に前記試料を供給するための第1の試料供給口と、電極とを備え、
前記第2の容器は、前記第2の容器に前記試料を供給するための第2の試料供給口と、前記光学測定のための試薬を保持するための試薬保持部とを備える、測定デバイスを用いる、試料に含まれる第1の被検物質及び第2の被検物質の測定方法であって、
(A)前記試料に浸された前記第1の試料供給口を通して前記第1の容器内に前記試料を供給する工程と、
(B)前記試料に浸された前記第2の試料供給口を通して前記第2の容器内に前記試料を供給する工程と、
(C)前記電極に電圧を印加する工程と、
(D)前記電極からの電気信号を測定する工程と、
(E)前記工程(D)において測定された前記電気信号に基づいて前記第2の被検物質を検出または定量する工程と、
(F)前記第2の容器内に保持された前記試料に前記光学測定部を通して入射光を照射する工程と、
(G)前記入射光の照射に起因して前記第2の容器の内部から外部に前記光学測定部を通して出射した出射光を測定する工程と、
(H)前記工程(G)において測定された前記出射光に基づいて前記第1の被検物質を検出または定量する工程と、
を含む測定方法。 - 前記測定デバイスにおいて、
前記第2の試料供給口から前記試薬保持部までの距離Xと、前記第1の試料供給口から前記電極までの距離Yとが、関係式:X<Yを満たすように、前記試薬保持部と前記電極とが配置されており、
前記工程(D)において前記電気信号の変化を検出し、
前記検出に基づき自動的に前記工程(F)を行う、請求項10記載の測定方法。 - 前記測定デバイスにおいて、
前記第1の容器は空気孔をさらに備え、前記第1の試料供給口と前記第2の試料供給口とが互いに隣接する位置に設けられており、
前記工程(D)において前記電気信号の変化を検出し、前記検出に基づき、前記工程(B)において前記第2の試料供給口を通して前記第2の容器の内部に前記試料を吸引する、請求項10記載の測定方法。 - 前記第1の容器と前記第2の容器とが、前記第2の試料供給口を介して互いに連通している、請求項1〜5のいずれかに記載の測定デバイス。
- 前記第2の試料供給口を通して前記第2の容器から前記第1の容器へ前記試料が流れることを防止する弁をさらに備える、請求項13に記載の測定デバイス。
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