JP2009046060A - 電動パワーステアリング装置の軸継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のねじり剛性を確保しつつも小径化の可能な電動パワーステアリング装置の軸継手を提供する。
【解決手段】電動モータのドライブシャフト13に複数の外歯18bを有する外歯部材18が圧入固定されているとともに、ウォームシャフト7に複数の内歯23bを有するボス部23が一体に形成されていて、外歯部材18がボス部23に受容されている。外歯部材18の各外歯18bは基部18aから径方向外側に延出する形態をもってそれぞれ形成されている一方、ボス部23の各内歯23bは基部23aから径方向内側へ延出する形態をもってそれぞれ形成されていて、外歯部材18とボス部23との噛み合いをもってトルクを伝達する。
【選択図】図4

Description

本発明は、操舵アシスト用の電動モータ側の回転軸とステアリングシャフト側の回転軸を連結する電動パワーステアリング装置の軸継手に関する。
電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに連結されたステアリングシャフトを操舵アシスト用の電動モータにより回転駆動し、運転者によるステアリングホイールの回転操作を容易に行い得るようにしたものであって、上記電動モータ側の回転軸がステアリングシャフト側の回転軸と軸継手を介して連結されるようになっている。
上記両回転軸同士を連結する軸継手として、例えば特許文献1に記載のものが提案されている。この特許文献1に記載の軸継手では、両回転軸にそれぞれ連結された両連結基体が、略円盤状の基部と、その基部の外周側から軸方向に突出する複数の突部と、をそれぞれ有していて、両連結基体におけるそれぞれの各突部同士の間に可撓性の緩衝部材が介在している。つまり、両連結基体におけるそれぞれの各突部同士が上記緩衝部材を介して噛み合うことにより両回転軸間でトルクを伝達するとともに、上記緩衝部材をもって例えば電動モータの振動等がステアリングホイールへ伝達されることを防止するようになっている。
特開2006−183676号公報
ここで、この種の軸継手としては電動パワーステアリング装置の小型化のためにコンパクトなものが望まれており、特に小径な形状の軸継手が要求されることがある。このような場合に、特許文献1に記載の軸継手では、その両連結基体をそれぞれ小径に形成すると、上記各突部の受圧面積が小さくなってその面圧が大きくなり、軸継手のねじり剛性が低下するため、上記受圧面積を所定の大きさだけ確保する必要が生じる。しかしながら、上記受圧面積を所定の大きさだけ確保すべく、軸継手を全体的に軸方向に延長すると、各突部の根元部分に作用する曲げモーメントが増大することから、上記緩衝部材および各突部を軸方向に延長するにも限界があるため、上記受圧面積を所定の大きさだけ確保することができず、小径な軸継手が得られないという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、所定のねじり剛性を確保しつつも小径化の可能な電動パワーステアリング装置の軸継手を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、操舵アシスト用の電動モータ側回転軸とステアリングシャフト側回転軸を連結する電動パワーステアリング装置の軸継手であって、一方の回転軸と一体的に構成される基部と、そのボス部から径方向外側に延出する複数の外歯と、を有する外歯部材と、他方の回転軸と一体的に構成され、上記外歯部材を受容する筒状の基部と、その基部から径方向内側へ延出する複数の内歯と、を有する内歯部材と、上記各外歯と各内歯の間に介装された可撓性の緩衝部材と、を備えていて、上記外歯部材と内歯部材との緩衝部材を介した噛み合いをもって上記両回転軸間でトルクを伝達することを特徴としている。
したがって請求項1に記載の発明では、外歯部材の外歯がそのボス部から径方向外側に延出するように形成されている一方、内歯部材の内歯がその基部から径方向内側に延出するように形成されているため、それら外歯部材および内歯部材をそれぞれ軸方向に長く形成することが可能となり、所定のねじり剛性を確保しつつも、軸継手を小径化することができる。
図1は本発明のより具体的な実施の形態を示す図であって、電動パワーステアリング装置の概略を示す図である。
図1に示すように、ステアリングホイールSWとともに回転するステアリングシャフト1は、いわゆるラックピニオン式のステアリングギア2を介して操舵輪3に連結されていて、そのステアリングシャフト1の回転によって操舵輪3が転舵されるようになっている。
また、コントロールユニット4は、操舵入力トルクを検出する周知のトルクセンサTSの出力に基づいて電動モータ5を駆動制御して操舵アシストを行うようになっていて、その電動モータ5の発生した操舵アシストトルクは、ステアリングシャフト1の外周部に固定されたウォームホイール6と、そのウォームホイール6と噛み合うステアリングシャフト側回転軸たるウォームシャフト7と、を介してステアリングシャフト1に伝達されるようになっている。
図2は図1における要部断面図である。
図2に示すように、ウォームホイール6およびウォームシャフト7はウォームハウジング8に収容されている。ウォームシャフト7の軸方向中間部にはウォームホイール6と噛み合うウォーム歯部7aが一体に形成されているとともに、そのウォームシャフト7の軸方向両端部はそれぞれベアリング9,10を介してウォームハウジング8に軸支されるようになっている。なお、図示はしていないが、ウォームホイール6は、ステアリングシャフト1に一体回転可能に結合される環状の芯金と、外周面に歯が形成され、芯金に外嵌される環状の合成樹脂部材とで構成される。
また、ウォームハウジング8には電動モータ5のモータハウジング11が固定されている。モータハウジング11は略カップ状をなしていて、その開口側端部が略カップ状のヨーク12によって閉蓋されている。なお、本実施の形態では電動モータ5としていわゆるブラシレスDCモータを用いている。
そして、電動モータ5のうち、電動モータ側回転軸たるドライブシャフト13と、そのドライブシャフト13の外周部に固定された略円筒状のロータ14と、そのロータ14に外挿され、当該ロータ14を励磁することによって回転させる略円筒状のステータ15と、がモータハウジング11に収容されている。
ドライブシャフト13は、ウォームシャフト7と同軸上に配置されているとともに、そのドライブシャフト13の一端がモータハウジング11からウォームシャフト7側へ突出している。ドライブシャフト13のうちモータハウジング11からウォームシャフト7側に突出している部位は、モータハウジング11側の大径部13aと、ウォームシャフト7側の小径部13bと、からなるいわゆる段付形状をなしていて、そのドライブシャフト13の大径部13aがベアリング16を介してモータハウジング11に軸支されている一方、ドライブシャフト13の他端はベアリング17を介してヨーク12に軸支されている。そして、ドライブシャフト13の小径部13bには後述する外歯部材18が圧入されて一体的に固定されている。なお、ドライブシャフト13のうち小径部13bと大径部13aとの間の段状部と外歯部材18との間にはスペーサー19が挟み込まれている。
また、電動モータ5には、ドライブシャフト13の回転角を検出する周知のレゾルバ22が付設されていて、そのレゾルバ22は、ドライブシャフト13のうち大径部13aの外周に固定されたレゾルバロータ20と、そのレゾルバロータ20の外周を包囲するようにモータハウジング11に固定されたレゾルバステータ21と、から構成されている。そして、そのレゾルバ22をもって検出したドライブシャフト13の回転角に基づいてコントロールユニット4が電動モータ5を駆動制御することとなる。なお、レゾルバロータ20は図示外のキーをもってドライブシャフトの大径部13aに結合されている。
一方、ウォームシャフト7の電動モータ5側端部には外歯部材18を受容する内歯部材たるボス部23が一体に形成されていて、そのボス部23と外歯部材18との間には可撓性の緩衝部材24が介装されている。つまり、ボス部23と外歯部材18および緩衝部材24から軸継手25が構成され、その軸継手25をもってドライブシャフト13とウォームシャフト7が連結されている。
図3は図2における軸継手25を示す図であって、図3の(a)は図2におけるA−A断面図、図3の(b)は図3の(a)におけるB−B断面図である。また、図4は図2における軸継手25の分解図である。なお、図3の(b)では便宜上スペーサー19を省略しているとともに、図4では便宜上ドライブシャフト13を簡略化して描いている。
図3,4に示すように、外歯部材18は、ドライブシャフト13の小径部13bに圧入固定される略円筒状の基部18aと、その基部18aから径方向外側に向かって一体的に延出しているとともに、周方向に等間隔で複数(図示の例では6つ)配された外歯18bと、から構成されている。換言すれば、各外歯18bは基部18aをもってその径方向内側をいわゆる片持ち状態で支持されている。
一方、ウォームシャフト7のボス部23は、略円筒状の基部23aと、その基部から径方向外側に向かって一体的に延出しているとともに、周方向で等間隔に複数(図示の例では6つ)配された内歯23bと、から構成されている。換言すれば、各内歯23bは基部23aをもってその径方向外側をいわゆる片持ち状態で支持されている。
そして、各内歯23bと各外歯18bとの間の各歯面間隙間のそれぞれに、軟質緩衝体26およびその該軟質緩衝体26よりも剛性の高い硬質緩衝体27からなる可撓性の緩衝部材24を介在させてある。すなわち、軸継手25は、ドライブシャフト13およびウォームシャフト7同士の若干の傾きおよび軸ずれを許容しつつ、ドライブシャフト13およびウォームシャフト7間でトルクを伝達するようになっている。
図5は軟質緩衝体26を単体で示す図であって、図5の(a)はその正面図、図5の(b)はその側面図である。また、図6は硬質緩衝体27を単体で示す図であって、図6の(a)はその正面図、図6の(b)はその側面図である。
軟質緩衝体26は比較的剛性の低いゴム弾性体をもって形成されていて、特に図5の(a)および(b)に示すように、略円盤状のブリッジ部26bと、そのブリッジ部26bからそれぞれ軸方向に延出し、正面視において径方向外側に開いた略U字状をなす複数の軟質緩衝部26aと、を有していて、その各軟質緩衝部26aが各外歯18bと各内歯23bの間の各歯面間隙間にそれぞれ配されるようになっている。言い換えると、ブリッジ部26bが、各外歯18bをウォームシャフト7側からまたぐように、各軟質緩衝部26a同士をそれぞれ連結している。
一方、硬質緩衝体27は、軟質緩衝体26よりも剛性の高いゴム弾性体をもって形成されている。換言すれば、硬質緩衝体27の弾性係数を軟質緩衝体26の弾性係数よりも高くなるように設定してある。そして、その硬質緩衝体27は、特に図6の(a)および(b)に示すように、正面視において径方向外側に開いた略U字状に形成され、上記各歯面間隙間にそれぞれ配される複数の硬質緩衝部27aと、各外歯18bをウォームシャフト7側からまたぐように形成され、各硬質緩衝部27aのうち各外歯18bを挟んで隣接する硬質緩衝部27a同士を連結する複数のブリッジ部27bと、を有していて、全体として略環状に形成されている。また、硬質緩衝体27のうち各ブリッジ部27bの内周側、すなわち硬質緩衝体27のうちウォームシャフト7側には、軟質緩衝体26を収容する凹状の受容部27cが形成されていて、その受容部27cに軟質緩衝体26が収容されるようになっている。
すなわち、図3,4に示すように、硬質緩衝体27を外歯部材18に外挿することで、各硬質緩衝部27aが各外歯18bの歯面のうちドライブシャフト13側の部位にそれぞれ被さるとともに、各ブリッジ部27bの一部が各外歯18bの歯面のうちウォームシャフト7側であって且つ径方向外側の部位にそれぞれ被さるようになっている。その上で、軟質緩衝体26を硬質緩衝体27の収容部27cに挿入して外歯部材18に装着することで、軟質緩衝体26のブリッジ部
26bが各外歯18bのウォームシャフト7側端面に着座するとともに、各軟質緩衝部26aが各外歯18bの歯面のうち径方向内側であって且つウォームシャフト7側の部位にそれぞれ被さるようになっている。
また、軟質緩衝体26の各軟質緩衝部26aは、ウォームシャフト7およびドライブシャフト13にトルクが入力されていない無負荷状態において、各外歯18bおよび各内歯23bの歯面にそれぞれ弾接するようになっている一方で、硬質緩衝体27の各硬質緩衝部27aおよび各ブリッジ部27bは、上記無負荷状態において、各内歯23bとの間に円周方向でそれぞれ隙間Gを形成するように設定してある。すなわち、各硬質緩衝部27aは各軟質緩衝部26aよりも薄肉に形成されている。
つまり、緩衝部材24の圧縮変形によりドライブシャフト13とウォームシャフト7とが相対回転した際に、その相対回転量が小さい場合には比較的剛性の低い軟質緩衝体26の軟質緩衝部26aのみが圧縮変形するのに対し、その相対回転量が大きいときには、比較的剛性の高い硬質緩衝体27が各内歯23bにそれぞれ当接し、その硬質緩衝体27が軟質緩衝部26aとともに圧縮変形するようになるため、軸継手25のねじり剛性がそのねじり角度に応じて二段階に変化することとなる。つまり、ドライブシャフト13とウォームシャフト7とが相対回転し、その相対回転量が大きくなると、硬質緩衝体27が各内歯23bに当接して軟質緩衝体26のそれ以上の圧縮変形が抑止されることとなる。
なお、軟質緩衝体26は、その自由状態よりも若干拡径するように弾性変形した状態で外歯部材18に装着されるようになっていて、外歯部材18に両緩衝体26,27を装着したいわゆるサブアセンブリ状態において、軟質緩衝体26がその弾性変形に基づく復元力をもって外歯部材18に圧接し、もって両緩衝体26,27の外歯部材18からの脱落が防止されるように設定してある。
さらに、電動パワーステアリング装置の組立時において、ドライブシャフト13に外歯部材18を組み付けた後に、モータハウジング11へのレゾルバステータ21の組み付けを可能とすべく、外歯部材18の歯先円直径である図3の(a)に示す外径D1を図2に示すレゾルバステータ21の内径D2よりも小径に設定し、軸継手25を全体として比較的小径に形成している。その上で、軸継手25の小径化に伴う各内歯23bおよび各外歯18bの受圧面積の減少により、軸継手25のねじり剛性が低下することを避けるべく、軸継手25をその軸方向で比較的長く形成することで、上記受圧面積を十分に確保し、所定のねじり剛性を得るようにしている。
以上のように構成した軸継手25では、運転者によりステアリングホイールSWが手動操作され、電動モータ5がコントロールユニット4によって駆動されると、そのドライブシャフト13側の外歯部材18とウォームシャフト7側のボス部23との緩衝部材24を介した噛み合いにより、電動モータ5の発生したトルクがドライブシャフト13からウォームシャフト7へ伝達されるとともに、ウォームホイール6を介してステアリングシャフト1に操舵アシストトルクが付与されることとなる。
また、硬質緩衝体27が各内歯23bに当接しない範囲でドライブシャフト13とウォームシャフト7が互いに相対回転した場合、すなわち例えば電動モータ5が微小に振動した場合や電動モータ5の回転方向の反転による衝撃が発生した場合には、各軟質緩衝部26aの圧縮変形によって上記振動や衝撃のステアリングホイールSWへの伝達が防止される。このとき、軟質緩衝部26aは、各内歯23bおよび各外歯18bの歯面のうち径方向内側に当接しているため、軟質緩衝部26aがより容易に圧縮変形するようになり、上述したような衝撃や振動が有効に吸収される。
一方、ドライブシャフト13とウォームシャフト7とが大きく相対回転した場合には、硬質緩衝体27のうち各ブリッジ部27bの一部および各硬質緩衝部27aが各外歯18bおよび各内歯23bの歯面にそれぞれ当接し、軟質緩衝体26のそれ以上の圧縮変形が抑止される。このとき、硬質緩衝体27の受圧面積を比較的大きく確保してある上に、硬質緩衝体27が各内歯23bおよび各外歯18bの歯面のうち径方向外側の部位に当接することから、硬質緩衝部27aに対する負荷が軽減され、硬質緩衝体27の破損が防止される。また、硬質緩衝体27または軟質緩衝体26が万が一破損したとしても、軟質緩衝体26および硬質緩衝体27がボス部23内に収容されているため、破損した軟質緩衝体27または硬質緩衝体26の飛散が防止される。
さらに、軟質緩衝部26aを各外歯18bおよび各内歯23bの歯面のうちウォームシャフト7側に当接させ、ウォームシャフト7がドライブシャフト13に対して容易に傾動し得るように設定しているため、例えばウォームホイール6が熱膨張した場合には、ウォームシャフト7がドライブシャフト13に対して傾動し、ウォームホイール6とウォームシャフト7との間のバックラッシュを適切に保つようになっている。
したがって以上のように構成した軸継手25によれば、ボス部23および外歯部材18のうち各外歯18bおよび各内歯23bがそれぞれの基部18a,23aから径方向に延出する形態をもって形成され、それら各外歯18bおよび各内歯23bがその径方向外側または径方向内側でいわゆる片持ち状態で支持されているため、ボス部23および外歯部材18を軸方向に比較的長く形成することができ、各外歯18bおよび各内歯23bと緩衝部材24との接触面積を十分に確保して所定のねじれ剛性を確保しつつも、軸継手25を小径化することが可能となる。
その上、緩衝部材24が外歯部材18の歯先円よりも外径側に張り出さないようになっているため、軸継手25の小径化の上でより有利となるメリットがある。
また、ウォームシャフト7側のボス部23とドライブシャフト13側の外歯部材18との間に介装される緩衝部材24を、軟質緩衝体26と硬質緩衝体27から構成し、ウォームシャフト7およびドライブシャフト13にトルクが入力されていない無負荷状態において、軟質緩衝体26の軟質緩衝部26aを各外歯18bおよび各内歯23bの歯面にそれぞれ弾接させる一方で、硬質緩衝体27が各内歯23bとの間に周方向における隙間Gを形成するように設定したため、ウォームシャフト7とドライブシャフト13との相対回転量が小さい場合には、各軟質緩衝部26aの圧縮変形により振動および衝撃を有効に吸収する一方、ウォームシャフト7とドライブシャフト13との相対回転量が大きい場合には、硬質緩衝体27が各内歯23の歯面に接触して軸継手25のねじり剛性が高まり、軟質緩衝部26aのそれ以上の圧縮変形が抑止され、その軟質緩衝部26aのクリープによるいわゆるへたりを防止することができるメリットがある。
本発明の実施の形態を示す図であって、電動パワーステアリング装置の概略を示す図。 図1における要部断面図。 図2における軸継手を示す図であって、同図(a)は図2におけるA−A断面図、同図(b)は同図(a)におけるB−B断面図。 図2における軸継手の分解図。 図4における軟質緩衝体を単体で示す図であって、同図(a)はその正面図、同図(b)はその側面図。 図4における硬質緩衝体を単体で示す図であって、同図(a)はその正面図、同図(b)はその側面図。
符号の説明
7…ウォームシャフト(ステアリングシャフト側回転軸)
13…ドライブシャフト(電動モータ側回転軸)
18…外歯部材
18a…基部
18b…外歯
20…レゾルバロータ
21…レゾルバステータ
22…レゾルバ
23…ボス部(内歯部材)
23a…基部
23b…内歯
24…緩衝部材
25…軸継手
26…軟質緩衝体
26a…軟質緩衝部
26b…ブリッジ部
27…硬質緩衝体
27a…硬質緩衝部
27b…ブリッジ部
27c…受容部

Claims (8)

  1. 操舵アシスト用の電動モータ側回転軸とステアリングシャフト側回転軸を連結する電動パワーステアリング装置の軸継手であって、
    一方の回転軸と一体的に構成される基部と、その基部から径方向外側に延出する複数の外歯と、を有する外歯部材と、
    他方の回転軸と一体的に構成され、上記外歯部材を受容する筒状の基部と、その基部から径方向内側へ延出する複数の内歯と、を有する内歯部材と、
    上記各外歯と各内歯の間に介装された可撓性の緩衝部材と、
    を備えていて、
    上記外歯部材と内歯部材との緩衝部材を介した噛み合いをもって上記両回転軸間でトルクを伝達することを特徴とする電動パワーステアリング装置の軸継手。
  2. 上記緩衝部材は、軟質緩衝体と、その軟質緩衝体よりも剛性の高い硬質緩衝体と、から構成されていて、
    上記軟質緩衝体は、上記両回転軸にトルクが入力されていない無負荷状態において、上記各外歯および各内歯にそれぞれ弾接するようになっているとともに、
    上記硬質緩衝体は、上記無負荷状態で各外歯および各内歯のうち少なくとも一方との間に上記両回転軸の周方向における隙間を形成するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の軸継手。
  3. 上記軟質緩衝体は、上記各外歯と各内歯の間の各歯面間隙間にそれぞれ位置する複数の軟質緩衝部を有しているとともに、それらの各軟質緩衝部同士が上記各外歯を軸方向一方側からまたぐように形成されたブリッジ部によってそれぞれ連結されている一方、
    上記硬質緩衝体は、上記各歯面間隙間にそれぞれ位置する複数の硬質緩衝部を有しているとともに、それらの各硬質緩衝部同士が上記各外歯を軸方向一方側からまたぐように形成されたブリッジ部によってそれぞれ連結されていることを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の軸継手。
  4. 上記軟質緩衝体が上記硬質緩衝体の内周側に収容されていることを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置の軸継手。
  5. 上記硬質緩衝体が軸方向に沿った凹状の受容部を有していて、その受容部に上記軟質緩衝体が収容されていることを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置の軸継手。
  6. 上記硬質緩衝体のうちステアリングシャフト側回転軸側に上記受容部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電動パワーステアリング装置の軸継手。
  7. 上記硬質緩衝体のうち他方の回転軸側に上記受容部が形成されているとともに、上記軟質緩衝体は、当該軟質緩衝体自体が拡径するように弾性変形した状態で外歯部材に外挿されるようになっていて、その軟質緩衝体の弾性変形に基づく復元力によって外歯部材からの上記両緩衝体の脱落が防止されるように設定してあることを特徴とする請求項5または6に記載の電動パワーステアリング装置の軸継手。
  8. 上記電動モータ側回転軸には上記外歯部材が固定されているとともに、電動モータには電動モータ側回転軸の回転角を検出するレゾルバが付設されていて、
    上記レゾルバは、上記電動モータ側回転軸に固定されたレゾルバロータと、そのレゾルバロータの外周を包囲するように設けられたレゾルバステータと、を有し、
    上記外歯部材の外径が上記レゾルバステータの内径よりも小径となるように設定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の軸継手。
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