JP2009045732A - 作業工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業工具に搭載される動吸振器のコンパクト化を図りつつ制振性の向上に資する技術を提供する。
【解決手段】 本発明の作業工具は、工具本体103と、動吸振器151を有する。動吸振器151は、工具本体103または工具本体103に固定状に設けられる本体側部材153に対し、先端工具119の長軸方向への直線運動可能に取り付けられたウェイト155と、ウェイト155を工具本体103または本体側部材153に弾発状に支持する弾性要素157とを有する。ウェイト155は、先端工具119の長軸方向の少なくとも一方の端部から当該長軸方向に延在する内部空間156を有する。弾性要素157は、先端工具119の長軸方向の一端側が内部空間156内に挿入されて配置され、他端側が工具本体103または本体側部材153に配置される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハンマやハンマドリル等のように先端工具を直線状に駆動する作業工具の制振技術に関する。
特開2004−154903号公報(特許文献1)には、制振機構が設けられた電動ハンマの構成が開示されている。この従来の電動ハンマでは、ハンマ作業に伴うハンマビット長軸方向の振動を制振する手段としての動吸振器を備え、これによりハンマ作業時のハンマの低振動化を図っている。動吸振器は、コイルバネによる付勢力が作用した状態で直線運動可能とされたウェイトを有し、当該ウェイトが先端工具の長軸方向に運動することでハンマ作業時におけるハンマの制振を行う構成とされる。
従来の動吸振器では、ウェイトが大径部と小径部が一体に連接された長尺の柱状に形成されるとともに、小径部の外周部にコイルバネが配置された構成とされ、これによりウェイトの質量を確保しつつウェイトが先端工具の長軸方向に移動動作する際の動作の安定化を図っている。
ところで、ハンマの低振動化を進めるには、動吸振器の制振性を向上すること、すなわち動吸振器の制振力(振動方向と反対方向に作用する力)を高めることが有効となる。ところが、従来の動吸振器では、ウェイトに比べて密度が低い(コイル部間に軸方向隙間が存在することによる)コイルバネが外周側に位置する構成のため、ウェイトの質量を確保する点から見ると、空間利用効率が悪い。このため、ウェイトの質量を増やして制振性を向上しようとすると、動吸振器が大型化し、作業工具側に広い配置(搭載)スペースが必要になる。
特開2004−154903号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、作業工具に搭載される動吸振器のコンパクト化を図りつつ制振性の向上に資する技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係る作業工具の好ましい形態は、先端工具を直線状に駆動させ、これによって当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具において、工具本体と、動吸振器とを有する。本発明における作業工具としては、ハンマ、ハンマドリル、ジグソー、レシプロソー等といったように、先端工具が直線運動することで被加工材に加工作業を行う態様の作業工具を広く包含するものとする。動吸振器は、工具本体または工具本体に固定状に設けられる本体側部材に対し、先端工具長軸方向への直線運動可能に取り付けられたウェイトと、ウェイトを工具本体または本体側部材に弾発状に支持する弾性要素とを有し、ウェイトが、先端工具長軸方向に直線運動することでハンマ作業時における前記工具本体の制振を行う。また、ウェイトは、先端工具長軸方向の少なくとも一方の端部から当該長軸方向に延在する内部空間を有する。そして、弾性要素は、先端工具長軸方向の一端側が内部空間内に挿入されて配置され、他端側が工具本体または本体側部材に配置されている構成とした。
なお、本発明における「本体側部材」については、工具本体に一体に設けられる態様、あるいは工具本体に対し着脱自在に設けられる態様のいずれも好適に包含する。また、本発明における「ウェイトの直線運動方向」については、先端工具長軸方向のみに限られるものではなく、少なくとも先端工具長軸方向成分を含めば足りる。また、本発明における「ウェイト」は、工具本体または本体側部材に形成された中空部内に収容配置され、当該中空部の内壁面に対し面接触状態を介して、すなわち摺動面を介して相対的に移動する構成とすることが好ましい。また、本発明における「弾性要素」は、典型的にはコイルバネがこれに該当する。また、本発明における「内部空間」は、典型的には、断面円環状の空間がこれに該当するが、断面円形の中空状の空間及び断面円形以外の中空状の空間を好適に包含する。
本発明によれば、ウェイトに先端工具長軸方向に延在する内部空間を形成し、この内部空間に弾性要素を挿入して配置(収容)する構成としたことにより、弾性要素の外側に当該弾性要素よりも密度の高いウェイトを配置することができる。その結果、ウェイトの外側に当該ウェイトよりも密度の低い弾性要素を配置する構成に比べ、ウェイトの質量を増やすことが可能となり、動吸振器の制振性を向上することが可能になる。一方、弾性要素をウェイトの内部空間に配置したときは、弾性要素がコイルバネから構成される場合、その直径が小さくなる。コイルバネの直径を小さくすると、発生する応力が小さくなるため、コイルバネの耐久性を維持してバネ力を強くすることができ、制振性をより一層向上することができる。
動吸振器のウェイトは、典型的には、工具本体または本体側部材との接触面を摺動面として少なくとも先端工具長軸方向に直線移動可能に取り付けられるが、本発明によれば、弾性要素の外側にウェイトが配置される構成のため、当該弾性要素の外側に位置するウェイトを利用して工具本体または本体側部材に対する移動方向に長い摺動面、あるいは移動方向に長い間隔の複数の摺動部分を形成することができる。その結果、ウェイトの安定動作を容易に確保することが可能となる。
また、上記のように、弾性要素の外側に位置するウェイトを利用して工具本体または本体側部材に対する摺動面を形成できることに伴い、先端工具長軸方向と交差する方向から見てウェイトと弾性要素との重なり長さを長く設定することが可能となるため、動吸振器全体の軸方向長さを短縮してコンパクト化できる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、ウェイトは、先端工具長軸方向に延在する第1の部位と、第1の部位の延在方向回りを覆う第2の部位と、第1の部位に対し第2の部位の延在方向の少なくとも一部を連結する連結部とを有し、第1の部位と第2の部位と連結部とにより囲まれる空間によって内部空間が構成されている。更には、第1の部位と第2の部位が別部材によって構成されている。なお、本発明における「第1の部位」は、典型的には、円柱状の部材によって構成され、長軸方向の中間部、あるいは長軸方向の一端側に大径部を有する段付柱状を好適に包含する。また、本発明における「連結部」は、第1の部位と第2の部位とを、少なくとも先端工具長軸方向に一体となって移動するように連結すれば足りる。また、本発明における「第2の部位」は、典型的には、円形の筒孔を有する部材によって構成されるが、その外面形状については、円形、楕円形、角形あるいは半円弧形等のいずれも好適に包含する。
本発明によれば、ウェイトが、第1の部位と当該第1の部位を覆う第2の部位とを有する構成とし、それら第1の部位と第2の部位とを別部材によって形成する構成としたことにより、第1及び第2の部位を個別的に加工することが可能となる。このため、加工作業が容易となる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、第1の部位と第2の部位が、異なる材料によって形成されている。このような構成を採用したときは、ウェイトが工具本体または本体側部材に対し先端工具長軸方向に摺動する構成において、工具本体または本体側部材と摺動する第2の部位の材料については、摺動性、あるいは耐摩耗性等を考慮して定め、他方、第2の部位によって覆われる第1の部位の材料については、制振用としての重量確保を主たる目的として定めるといった設定が可能となる。すなわち、本発明によれば、第1及び第2の部位を、それぞれ機能に応じた材料を用いて形成することができる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、ウェイトは、先端工具長軸方向の一端側から他端側に向って延在する第1の内部空間と、先端工具長軸方向の他端側から一端側に向って延在する第2の内部空間とを有する。そして、第1の内部空間と第2の内部空間は、延在方向と交差する方向に見て互いに重なるように配置された構成とされる。なお、本発明における「延在方向と交差する方向に見て互いに重なるように配置」とは、延在方向を前後方向とした場合、上下方向、左右方向、あるいは周方向に並列状に配置する態様がこれに該当する。本発明によれば、上記のような構成とすることで、動吸振器の先端工具長軸方向に関し、より一層コンパクト化することが可能となる。その結果、動吸振器を工具本体に配置する場合において、工具本体の長軸方向の配置スペースに制約を受けるようなときに有効となる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、先端工具の長軸線上において当該長軸線に対し回転軸線が交差するように工具本体内に配置された駆動モータと、工具本体内に収容され、駆動モータの回転出力を直線運動に変換して先端工具を少なくとも長軸方向に直線状に駆動する駆動機構部とを更に有する。そして動吸振器が、先端工具の長軸線を挟んで駆動機構部と対向状に配置された構成とされる。なお、本発明における「対向状に配置」とは、先端工具の長軸線を挟んで駆動機構部が上側に配置され、動吸振器が下部側に配置される態様がこれに該当する。また、「駆動機構部」とは、典型的には駆動モータの回転を伝達する複数のギア及び当該ギアの回転運動直線運動に変換して先端工具を駆動するクランク機構がこれに該当する。
先端工具の長軸線上において、駆動モータを、その回転軸線が先端工具の長軸線に対し交差するように配置するとともに、駆動機構部を先端工具長軸線の上側に配置する構成では、工具本体における先端工具長軸線の下部側に空きスペースが存在する。本発明によれば、この空きスペースを利用して動吸振器を配置したものであり、その結果、当該動吸振器を先端工具の長軸線により近づけて配置することが可能となり、これにより合理的な配置構成が実現される。また、駆動機構部と動吸振器とを先端工具長軸線を挟んで対向状に配置することで作業工具の上下方向に関する重心バランスが取り易い。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、弾性要素は、コイルバネによって構成されており、ウェイトの内部空間には互いに径の異なる2本のコイルバネが同軸上において径方向内外に配置された構成とされる。このように、1つの内部空間に互いに径の異なる2本のコイルバネを径方向内外に配置する構成としたときは、1本のコイルバネを配置する場合に比較して、所定のバネ定数を確保した上で、コイルバネの長軸方向長さを短く設定することが可能となる。その結果、動吸振器の長軸方向(ウェイトの移動方向)のコンパクト化が可能となり、限られた配置スペースに合理的に配置できる。
本発明に係る作業工具の更なる形態によれば、ウェイトは、少なくとも3つの内部空間を有し、当該3つの内部空間のいずれも同一平面上に配置された構成とされる。このような構成としたときは、内部空間に配置される弾性要素の作用点が同一平面に置かれることになり、動吸振器自体での偶力の不釣合による無用な振動の発生を防止する上で有効となる。
本発明によれば、作業工具に搭載される動吸振器のコンパクト化を図りつつ制振性の向上に資する技術が提供されることとなった。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1〜図3を参照しつつ説明する。本実施の形態は、作業工具の一例として電動式のハンマドリルを用いて説明する。図1はハンマドリルの全体構成を示す側断面図であり、図2はハンマドリルの主要部の構成を示す平断面図である。また、図3は動吸振器を示す断面図である。
本実施の形態に係る電動式のハンマドリル101は、図1に示すように、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する本体部103、当該本体部103の長軸方向における先端領域(図示左側)に接続されたツールホルダ137、当該ツールホルダ137に着脱自在に取付けられたハンマビット119、本体部103の長軸方向における他端部(図示右側)に連接された作業者が握るハンドグリップ109を主体として構成される。本体部103は、本発明における「工具本体」に対応し、ハンマビット119は、本発明における「先端工具」に対応する。ハンマビット119は、ツールホルダ137に対し、その長軸方向(本体部103の長軸方向)への相対的な往復動が可能に、かつその周方向への相対的な回動が規制された状態で保持される。なお説明の便宜上、ハンマビット119側を前、ハンドグリップ109側を後という。
本体部103は、駆動モータ111を収容したモータハウジング105と、運動変換機構113、打撃要素115、及び動力伝達機構117を収容したギアハウジング107とを主体として構成されている。駆動モータ111の回転出力は、運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してハンマビット119の長軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。また、駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構117によって適宜減速された上でハンマビット119に回転力として伝達され、当該ハンマビット119が周方向に回転動作される。
運動変換機構113は、駆動モータ111の回転運動を直線運動に変換して打撃要素115に伝達するものであり、駆動モータ111を介して駆動されるクランク軸121、クランクアーム123、ピストン125等からなるクランク機構によって構成される。ピストン125は、いわゆる打撃要素115を駆動する駆動子を構成するものであり、シリンダ141内をハンマビット119の長軸方向と同方向に摺動可能とされる。
打撃要素115は、シリンダ141のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ143と、ツールホルダ137に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ143の運動エネルギをハンマビット119に伝達する中間子としてのインパクトボルト145とを主体として構成される。シリンダ141内には、ピストン125とストライカ143との間に空気室141aが形成される。ストライカ143は、ピストン125の摺動動作に伴うシリンダ141の空気室141aの空気バネを介して駆動され、ツールホルダ137に摺動自在に配置された中間子としてのインパクトボルト145に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト145を介してハンマビット119に打撃力を伝達する。
一方、ツールホルダ137は、回転可能に構成され、駆動モータ111から動力伝達機構117を介して減速して回転される構成とされる。動力伝達機構117は、駆動モータ111によって回転駆動される中間ギア131、中間ギア131と共に回転する小ベベルギア133、当該小ベベルギア133と噛み合い係合し、本体部103の長軸回りに回転する大ベベルギア135等からなり、駆動モータ111の回転をツールホルダ137に伝達し、更には当該ツールホルダ137に保持されたハンマビット119へと伝達する。なお、ハンマドリル101は、ハンマビット119に対し長軸方向への打撃力のみを加えて被加工材の加工作業を行う、いわゆるハンマ作業と、長軸方向への打撃力と周方向への回転力とを加えて被加工材の加工作業を行う、いわゆるハンマドリル作業とを適宜切り替えて遂行できるように構成されるが、このことについては、本発明には直接的には関係しないため、その説明を省略する。
ハンマドリル101の加工作業時(ハンマビット119の駆動時)において、本体部103にはハンマビット長軸方向の衝撃的かつ周期的な振動が発生する。なお、本体部103に生ずる制振対象としての主たる振動は、ピストン125とストライカ143が空気室141aの空気を圧縮したときの圧縮反力、及びストライカ143がインパクトボルト145を介してハンマビット119を打撃したときの、圧縮反力よりも僅かに遅れて発生する打撃反力である。
図2に示すように、ハンマドリル101は、本体部103に生ずる上記振動を制振するべく、動吸振器151を有する。動吸振器151は、ハンマビット119の長軸線を跨いで左右両側に配置されており、左右いずれの動吸振器151もその構造自体は同一である。動吸振器151は、本体部103に隣接状に形成されたハンマビット長軸方向(前後方向)に長い長尺状で断面円形の筒体153と、当該筒体153内に摺動自在に配置された摺動方向に長い制振用のウェイト155と、当該ウェイト155のハンマビット長軸方向の前側と後側にそれぞれ配置された前後のコイルバネ157とを主体として構成される。筒体153は、本発明における「固定側部材」に対応する。コイルバネ157は、本発明における「弾性要素」に対応する。コイルバネ157は、ウェイト155が筒体153の長軸方向(ハンマビット長軸方向)に移動する際にウェイト155に対向状の弾発力を付与する。なお、筒体153は、ウェイト155の移動動作を安定的に行わせる筒状のガイド部として備えられる。本実施の形態では、本体部103(ギアハウジング107)に一体に形成された場合で図示しているが、筒体153を別体として形成し、それを本体部103に着脱自在に装着する構成とすることが可能である。
本体部103に搭載された動吸振器151は、ハンマドリル101の加工作業時において、制振対象である本体部103に対して、動吸振器151における制振要素であるウェイト155及びコイルバネ157が協働して受動的な制振を行なう。これによりハンマドリル101の本体部103に生ずる上記の振動が抑制されることとなる。
また、本実施の形態では、動吸振器151は、筒体153内のウェイト155の前後に第1作動室161及び第2作動室163を有する。後側(図2の右側)の第1作動室161は、第1連通部161aを介して常時に外部と非連通状態とされた密閉構造のクランク室165に連通され、前側(図2の左側)の第2作動室163は、第2連通部163aを介してギアハウジング107のシリンダ収容空間167に連通されている。クランク室165内の圧力は、運動変換機構113の駆動に伴い変動する。これは、運動変換機構113の構成部材であるピストン125がシリンダ141内を前後方向に直線運動することに伴いクランク室165の容積が変化することに基づくものである。このクランク室165内の変動圧力を第1連通部161aから第1作動室161に導入し、動吸振器151のウェイト155を積極的に駆動することによって動吸振器151に制振作用を行わせる構成としている。すなわち、動吸振器151は、上述した受動的な制振作用に加え、ウェイト155を積極的に駆動する強制加振による能動的な制振機構としても作用し、ハンマ作業時に本体部103に生ずる振動を更に効果的に抑制する。
図3には動吸振器151の構成が更に詳細に示される。本実施の形態に係る動吸振器151のウェイト155は、ハンマビット長軸方向に長い長尺状でかつ円柱状に形成されるとともに、当該ウェイト155の長軸方向の両側、すなわち前側と後側に所定領域にわたって断面円環状のバネ収容空間156を有する構成とされる。バネ収容空間156は、本発明における「内部空間」に対応する。前後の円環状のバネ収容空間156は、ウェイト155の長軸方向端面から長軸方向(長尺方向)に延在されるとともに、概ね中央部付近で終端とされており、ウェイト155における外側の円形の筒状部155aと、内側の円形の柱状部155bとによって囲まれる刳り貫き状の空間(溝)として備えられる。すなわち、本実施の形態においては、バネ収容空間156を有するウェイト155は、筒状部155aと柱状部155bが一体構造であり、例えば成形型を用いて形成される。
前後のバネ収容空間156には、コイルバネ157の一端側が挿入されて配置される。前後のコイルバネ157は、挿入方向端部がバネ収容空間156の底面(終端)に当接されるとともに、反対側端部が筒体153の軸方向端面に当接され、これによってウェイト155に長軸方向への付勢力を対向状に作用する。すなわち、ウェイト155は、前後のコイルバネ157による付勢力が対向状に作用した状態で軸方向に移動可能とされる。なお、バネ収容空間156は、コイルバネ157の線径よりも広幅に形成されており、これによりコイルバネ157が筒状部155aの内面及び柱状部155bの外面に接触しないように遊嵌状に配置される。バネ収容空間156の底側において、柱状部155bにはコイルバネ157の内径と略同径のバネ装着部155cが設定され、このバネ装着部155cにコイルバネ157の座巻部157aが嵌合されている。これによりコイルバネ157は、ウェイト155に対する径方向の相対移動が抑えられている。
本実施の形態に係る動吸振器151は、上述のように、ウェイト155の内側にバネ収容空間156を形成し、このバネ収容空間156にコイルバネ157を配置する構成としている。これにより、コイルバネ157の外周側には当該コイルバネ157よりも密度の高い質量を有する筒状部155aが配置されることになる。このため、ウェイトの外周側に当該ウェイトよりも密度の低いコイルバネを配置する従来の構成に比べて、制振要素としてのウェイト155及びコイルバネ157のトータル質量を増やすことが可能となり、空間利用効率が向上する。その結果、動吸振器151の制振力を高めることができる。一方、ウェイト155及びコイルバネ157のトータル質量を従来と同等にしたときは、動吸振器151の径方向に関するコンパクト化が可能となる。また、コイルバネ157の外周にウェイト155の筒状部155aが配置されることでウェイト155の筒体153の壁面に対する移動方向の接触長さ、すなわち摺動面の軸方向長さを長く取ることが可能となってウェイト155の安定動作を容易に確保できる。
また、コイルバネ157をウェイト155のバネ収容空間156に配置する構成とすることで、コイルバネ157の外径を小さくできる。コイルバネ157の直径を小さくすると、発生する応力が小さくなるため、コイルバネ157の耐久性を維持してバネ力を強くすることができ、結果として動吸振器151の制振力をより一層高めることができる。
また、コイルバネ157をバネ収容空間156に配置することに伴いコイルバネ157の外径が小径化される分、軸方向長さが長くなるが、コイルバネ157のウェイト155に対する当接位置を長軸方向中央部寄りに設定できるため、動吸振器151の軸方向長さを短縮して小型化することが可能となる。
このように、本実施の形態によれば、動吸振器151の制振力を高めた上で、コンパクト化(小型化)できる。
(本発明の第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態につき、図4を参照しつつ説明する。第2の実施形態は、動吸振器151におけるウェイト155の構成に関する変形例であり、動吸振器151の構成以外については、前述した第1の実施形態と同様に構成される。
図4に示すように、本実施の形態に係る動吸振器151のウェイト155は、円筒状に形成された外側の筒状ウェイト部材155Aと、当該筒状ウェイト部材155A内に収容される内側の円柱状の柱状ウェイト部材155Bとを主体として構成されており、そして筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bが別部材として備えられている。筒状ウェイト部材155Aは、本発明における「第2の部位」に対応し、柱状ウェイト部材155Bは、本発明における「第1の部位」に対応する。
筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bは、軸方向長さが概ね等しく設定されている。柱状ウェイト部材155Bは、軸方向の中央部に形成された円形の大径部155Baと、当該大径部155Baの軸方向両端部に連接される円形の小径部155Bbとを有する段付柱状に形成されている。そして、柱状ウェイト部材155Bの大径部155Baを筒状ウェイト部材155Aの筒孔に圧入することで筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bが一体化(連結)されている。筒状ウェイト部材155Aの筒孔に圧入固定される大径部155Baは、本発明における「連結部」に対応する。
柱状ウェイト部材155Bの小径部155Bbは、大径部155Baよりも軸方向に長く設定されている。これにより、筒状ウェイト部材155Aの内周面と、当該筒状ウェイト部材155A内に収容された柱状ウェイト部材155Bの小径部155Bbの外周面との間には、大径部155Baよりも軸方向に長い断面円環状の前後のバネ収容空間156が形成され、当該バネ収容空間156にコイルバネ157が挿入配置される。なお、大径部155Baと小径部155Bbの連接部には、コイルバネ157の内径と同径またはやや小径のバネ装着部155Bcが形成されている。前後のコイルバネ157は、挿入方向の座巻部157aがバネ装着部155Bcに嵌合した状態で、バネ収容空間156の底面に相当する大径部155Baの軸方向端面に当接され、他端が筒体153の軸方向端面に当接される。これにより、ウェイト155には前後のコイルバネ157による付勢力が対向状に作用する。
本実施の形態に係る動吸振器151によれば、前述した第1の実施形態と同様、制振力を高めつつ、小型化できるという作用効果を奏することに加え、ウェイト155を筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bとの2部材から構成することで、筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bを個別的に加工することが可能となる。このため、加工作業が容易となる。特に、筒状ウェイト部材155Aに柱状ウェイト部材155Bを圧入する構成としたことで、外側の筒状ウェイト部材155Aをストレートな筒形形状にできるため、生産性の向上に有効となる。
また、筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bを別部材で形成する構成においては、筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bにつき、異なる材料を用いて形成することが可能である。従って、外側に位置する筒状ウェイト部材155Aについては、筒体153の内壁に沿って摺動する関係から、摺動性(低摩擦性)、あるいは耐摩耗性等が高い特性の材料を用いて形成することができ、一方、内側に配置される柱状ウェイト部材155Bについては、制振用としての重量確保を主たる目的として筒状ウェイト部材155Aよりも比重の高い材料を用いて形成することができる。
(本発明の第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態につき、図5を参照しつつ説明する。本実施の形態は、前述した第2の実施形態の変形例であり、動吸振器151において、ウェイト155の構成部材である筒状ウェイト部材155Aと、筒状ウェイト部材155A内に配置される柱状ウェイト部材155Bとを、それら筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bに対向状に作用する前後のコイルバネ157の付勢力を利用して一体化する構成としている。筒状ウェイト部材155Aは、本発明における「第2の部位」に対応し、柱状ウェイト部材155Bは、本発明における「第1の部位」に対応する。
本実施の形態では、筒状ウェイト部材155Aの筒孔内面における軸方向略中間位置に内径方向に張り出す位置決め用ストッパとしてのフランジ部155Aaが設定されている。柱状ウェイト部材155Bは、大径部155Baと、大径部155Baの軸方向両側に一体に連接された当該大径部155Baよりも軸方向に長い前後の小径部155Bbとを有し、筒状ウェイト部材155Aの筒孔内に遊嵌状に嵌合(挿入)される。当該挿入された柱状ウェイト部材155Bは、大径部155Baの挿入方向端面がフランジ部155Aaに当接されることで位置決めされ、これにより、小径部155Bbの外周面と筒状ウェイト部材155Aの筒孔内周面との間に、大径部155Baよりも軸方向に長い断面円環状の前後のバネ収容空間156が形成される。
前後のバネ収容空間156にはそれぞれコイルバネ157が挿入配置される。なお、大径部155Baと小径部155Bbの連接部には、コイルバネ157の内径と同径またはやや小径のバネ装着部155Bcが形成されている。前側の(図5の左側)のコイルバネ157は、挿入方向の座巻部157aがバネ装着部155Bcに嵌合した状態でフランジ部155Aaの軸方向端面に当接され、他端が筒体153の軸方向端面に当接される。後側(図5の右側)のコイルバネ157は、挿入方向の座巻部157aがバネ装着部155Bcに嵌合した状態でバネ収容空間156の底面に相当する大径部155Baの軸方向端面に当接され、他端が筒体153の軸方向端面に当接される。これにより、筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bには、前後のコイルバネ157の付勢力が対向状に作用する。そして、対向状に作用する前後のコイルバネ157の付勢力によって、大径部155Baとフランジ部155Aaが互いに押し合い、これによって筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bが一体化される。大径部155Bbとフランジ部155Aaは、本発明における「連結部」に対応する。
本実施の形態に係る動吸振器151は、上記のように構成されている。従って、前述した第1の実施形態と同様に、動吸振器151の制振力を高めつつ、コンパクト化できること、第2の実施形態と同様に、筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bとを個別的に加工できること、筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bと異なる材料で形成できること等の作用効果を奏する。
特に、本実施の形態によれば、対向状に作用する前後のコイルバネ157の付勢力を利用して筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bとを一体化する構成としている。すなわち、筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bが、長軸方向(移動方向)と交差する方向の係合面としての、フランジ部155Aaと大径部155Baを介して互いに係合された状態で、対向状に作用する前後のコイルバネ157の付勢力を利用して係合面の係合状態を維持する構成としている。このため、圧入による固定手段を用いることなく、組付け作業を行うだけで筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bとを簡単に一体化(連結)することができる。
(本発明の第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態につき、図6及び図7を参照しつつ説明する。本実施の形態は、動吸振器151におけるウェイト155のバネ収容空間156の配置に関する変形例であり、動吸振器151の構成以外については、前述した第1の実施形態と同様に構成される。
本実施の形態に係る動吸振器151では、ウェイト155は、図6及び図7に示すように、前後方向及び上下方向に長い略方形のブロック状に形成され、そして当該ウェイト155には、ウェイト155の前後方向(ハンマビット119の長軸方向)に延在する断面円環状をなす前後各2個(合計4個)のバネ収容空間156が上下方向に並列状に形成されている。ウェイト155の軸方向後端(図示右側)が開口されるとともに前方に向って延在する後側のバネ収容空間156は、ウェイト155の上部と下部に配置され、ウェイト155の軸方向前端(図示左側)が開口されるとともに後方に向って延在する前側のバネ収容空間156は、ウェイト155の上下方向中間部に配置されている。そして前後の各バネ収容空間156には、それぞれコイルバネ157が収容配置されている。前側のバネ収容空間156は、本発明における「第1の内部空間」に対応し、後側のバネ収容空間157は、本発明における「第2の内部空間」に対応する。
上記のように、本実施の形態においては、ウェイト155に形成される、コイルバネ157を収容するための前後のバネ収容空間156をウェイト155の軸方向と交差する方向(上下方向)に見て互いに重なるように配置する構成としている。これにより、ウェイト155の前後方向長さ、すなわち長軸方向長さが、前述の各実施の形態によりも更に短縮され、動吸振器151の長軸方向に関するより一層のコンパクト化を図ることができる。その結果、動吸振器151を本体部103に配置する際、本体部103の長軸方向の配置スペースに制約を受けるような場合に特に有効となる。また、前側のバネ収容空間156を上下方向中間位置に配置するとともに、当該前側のバネ収容空間156を後側のバネ収容空間156が挟むように上下に配置することで、ウェイト155に作用する前後のコイルバネ157の付勢力がウェイト155の移動方向において釣り合うように設定できる。これにより、ウェイト155の移動による無用な振動(偶力)の発生が抑えられ、ウェイト155の安定動作を得ることができる。
(本発明の第5の実施形態)
次に本発明の第5の実施形態につき、図8を参照しつつ説明する。本実施の形態は、前述した第4の実施形態の変形例である。すなわち、本実施の形態では、図8に示すように、ウェイト155に前後のバネ収容空間156が当該ウェイト155の長軸方向と交差する方向に見て互いに重なるように配置される構成の動吸振器151を基礎とし、そして、当該動吸振器151のウェイト155の外形を円筒状のシリンダ141(またはシリンダ141を収容するバレル部)の外面形状(曲面)に対応する半円弧状(ハンマビット119側から見て略半リング状)に形成し、当該シリンダ141の外面に沿うように配置する構成としている。なお、前後のバネ収容空間156が断面円環状に形成されることについては、前述した各実施の形態と同様である。前側のバネ収容空間156は、本発明における「第1の内部空間」に対応し、後側のバネ収容空間157は、本発明における「第2の内部空間」に対応する。
上記のように構成された本実施の形態によれば、動吸振器151の長軸方向に関するより一層のコンパクト化を図りつつ、動吸振器151の上下方向長さが前述した第4の実施形態の場合よりも更に短縮されることになり、動吸振器151をよりコンパクト化することができる。また、動吸振器151をシリンダ141(またはシリンダ141を収容するバレル部)の外面に沿うように配置することによって、当該動吸振器151の周辺領域にデッドスペースが生じ難いものとなり、本体部103のコンパクト化を図る上でより合理的である。なお、動吸振器151をシリンダ141(またはシリンダ141を収容するバレル部)の外面に沿う配置とする場合において、図8では便宜上、シリンダ側方の一方にのみ配置した状態を示しているが、動吸振器151の作動による無用な振動(偶力)の発生を抑えるべく、図2のように左右両側方に配置するが好ましい。
(本発明の第6の実施形態)
次に本発明の第6の実施形態につき、図9及び図10を参照しつつ説明する。本実施の形態は、前述した第4の実施形態の変形例である。本実施の形態は、図9及び図10に示すように、ウェイト155に前後のバネ収容空間156が上下方向に見て互いに重なるように配置される構成の動吸振器151を基礎とし、前側のバネ収容空間156に配置されるコイルバネ157のバネ定数と、後側のバネ収容空間156に配置されるコイルバネ157のバネ定数を異ならせることによって、コイルバネ157の使用個数を減少する構成としたものである。前側のバネ収容空間156は、本発明における「第1の内部空間」に対応し、後側のバネ収容空間157は、本発明における「第2の内部空間」に対応する。
本実施の形態では、略方形のブロック状に形成されたウェイト155に、後側の1個のバネ収容空間156と、前側の2個のバネ収容空間156が上下方向に並列状に形成されている。なお、前後のバネ収容空間156が断面円環状に形成されることについては、前述した各実施の形態と同様である。後側のバネ収容空間156は、ウェイト155の上下方向中間部に配置され、前側の2個のバネ収容空間156は、後側のバネ収容空間156を挟むように、ウェイト155の上部と下部に配置されており、各バネ収容空間156にはコイルバネ157が配置される。そして、後側のコイルバネ157のバネ定数が、前側のコイルバネ157のバネ定数よりも大きく設定されている。すなわち、ウェイト155に作用する、前側の2本のコイルバネ157による付勢力と、後側の1本のコイルバネ157による付勢力が、互いに釣り合うように前後のコイルバネ157のバネ定数が設定されている。なお、前側2本のコイルバネ157のバネ定数については同一に設定される。
上記のように構成された本実施の形態によれば、前側の2本のコイルバネ157による付勢力と、後側の1本のコイルバネ157による付勢力の釣り合い状態を維持しつつ、一方(本実施の形態では後側)のコイルバネ157の数を減らすことが可能となる。このことにより、動吸振器151の長軸方向のコンパクト化を図りつつ、ウェイト155の上下方向の長さを、前述した第4の実施形態の場合よりも更に短縮して動吸振器151のより一層のコンパクト化を図ることが可能となる。
なお、上述した第4〜第6の実施形態では、バネ収容空間156の重なる方向(配列方向)につき、これを上下方向として説明しているが、これは本体部103に対する動吸振器151の配置(搭載)を縦向きとする場合の想定に基づくものである。従って、動吸振器151を横向き(水平)に配置(搭載)する場合であれば、バネ収容空間156の重なり方向は、左右方向となる。
(本発明の第7の実施形態)
次に本発明の第7の実施形態につき、図11及び図12を参照しつつ説明する。本実施の形態は、動吸振器151をシリンダ141(またはシリンダ141を収容するバレル部)の外周を覆う(取り囲む)ように配置するとともに、当該動吸振器151のウェイト155に前後のバネ収容空間156が当該ウェイト155の長軸方向と交差する周方向に見て互いに重なるように配置する構成としたものである。
すなわち、図11及び図12に示すように、ウェイト155は、ハンマビット119側(前方)から見て概ねリング状に形成されている。そして、ウェイト155には、前側と後側のバネ収容空間156がウェイト155の周方向において互いに重なるように並列状に形成されており、各バネ収容空間156にはそれぞれコイルバネ157が収容配置される。なお、前後のバネ収容空間156が断面円環状に形成されることについては、前述した各実施の形態と同様である。また、本実施の形態では、前後のバネ収容空間156を各4個ずつ設けた場合を示すが、これに限らず適宜増減しても構わない。前側のバネ収容空間156は、本発明における「第1の内部空間」に対応し、後側のバネ収容空間157は、本発明における「第2の内部空間」に対応する。
本実施の形態によれば、動吸振器151をシリンダ141(またはシリンダ141を収容するバレル部)の外周を覆うように配置(搭載)する構成としたことにより、当該動吸振器151の周辺領域にデッドスペースが生じ難い合理的な配置が実現される。そして、ウェイト155を概ねリング状に形成し、その周方向において前後のバネ収容空間156が互いに重なるような配置とすることで、ウェイト155の軸方向長さを短縮し、動吸振器151の軸方向長さのコンパクト化を実現することができる。
(本発明の第8の実施形態)
次に本発明の第8の実施形態につき、図13〜図16を参照しつつ説明する。本実施の形態は、駆動モータ211がクランク軸221よりもハンドグリップ209側に配置されている形式の大型の作業工具としての電動ハンマ201に適用したものである。図13は電動ハンマ201の全体構成を示す断面図であり、図14はその一部を拡大して示す断面図である。図13及び図14に示すように、電動ハンマ201の外郭を形成する本体部203は、駆動モータ211を収容するモータハウジング205と、運動変換機構213を収容するギアハウジング207と、打撃要素215を収容するバレル部208とを主体として構成されている。ギアハウジング207は、モータハウジング205の前側上方領域に接合される。バレル部208はギアハウジング207の前端部に接合され、ハンマビット219の長軸線上を前方に延在される。また、ハンドグリップ209はモータハウジング205の後方に配置されるとともに、上端部がギアハウジング207の後端部に接合され、下端部がモータハウジング205の後端に接合されている。
駆動モータ211は、ハンマビット219の長軸線上において、当該長軸線に対し回転軸線が交差する、すなわち上下方向となるように配置されている。ギアハウジング207の内部空間の上部領域には、駆動モータ211の回転出力を直線運動に変換して打撃要素215に伝達する運動変換機構213が収容されている。
運動変換機構213は、前述した第1の実施形態と同様、駆動モータ211によって回転駆動されるクランク軸221、当該クランク軸221に偏心ピンを介して連接されるクランクアーム223、及びクランクアーム223によって直線往復動されるピストン225等からなるクランク機構によって構成される。クランク軸221は、駆動モータ211によって減速用としての2個のギア220a,220bを介して回転駆動される。そして一方のギア220aがクランク軸221とモータ軸211aとの間に配置された中間軸212に取り付けられ、他方のギア220bがクランク軸221に取り付けられている。上記のクランク機構及び複数のギア220a,220bによって、本発明における「駆動機構部」が構成される。
なお、打撃要素215は、前述した第1の実施形態と同様、シリンダ241のボア内壁に摺動自在に配置された打撃子としてのストライカ243と、ツールホルダ237に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ243の運動エネルギをハンマビット219に伝達する中間子としてのインパクトボルト245とを主体として構成される。シリンダ241内には、ピストン225とストライカ243との間に空気室241aが形成される。ストライカ243は、ピストン225の摺動動作に伴うシリンダ241の空気室241aの空気バネを介して駆動され、ツールホルダ237に摺動自在に配置された中間子としてのインパクトボルト245に衝突(打撃)し、当該インパクトボルト245を介してハンマビット219に打撃力を伝達する構成とされる。
上記のように、ハンマビット219の長軸線上に駆動モータ211が配置される形式の大型の電動ハンマ201の場合、駆動モータ211の回転運動を直線運動に変換してハンマビット219を駆動するための駆動機構部がギアハウジング207における上部側に配置される構成においては、当該ギアハウジング207の下部領域(モータハウジング205の前面と交差する下面領域)に空きスペースが存在する。この実施形態は、この空きスペースを利用して動吸振器251を配置する構成としている。
ところで、上記の空きスペースは、動吸振器251をハンマビット219の長軸線に極力近接した状態で配置しようとした場合、前後方向の幅(ハンマビット219の長軸方向)が狭く、特に前方部分には上下方向に段差を伴うという制約がある。そのため、この実施の形態では、動吸振器251の前後方向の長さをコンパクト化することで上記の空きスペースに配置することを可能としたものであり、以下、動吸振器251の構成につき説明する。
図15及び図16に示すように、この実施の形態に係る動吸振器251のウェイト255は、水平方向(前後方向及び左右方向)に長い略ブロック状に形成されており、筒体253内に前後方向、すなわちハンマビット219の長軸方向に摺動可能に収容される。筒体253は、上下及び左右の内壁面がウェイト255の外形に対応した形状に形成されており、当該内壁面にウェイト255が接触した状態で摺動自在とされる。筒体253は、ギアハウジング207の下端部に一体に形成されるとともに下方が開口されたケース部253aと、当該ケース部253aに開口を覆うように着脱自在に接合されるカバー部253bによって形成されている。
ウェイト255には、後側1個のバネ収容空間256と、前側2個のバネ収容空間256が左右方向に並列状に形成されている。前後の各バネ収容空間256は、断面円形の有底状の筒孔を有する外側ウェイト部材255Aと、当該筒孔内に同軸上に配置された筒孔よりも小径の柱状ウェイト部材255Bとにより断面円環状に形成される。柱状ウェイト部材255Bは、長軸方向一端にフランジ部255Baを有し、当該フランジ部255Baを外側ウェイト部材255Aの筒孔内に圧入することで外側ウェイト部材255Aに連結されている。後側のバネ収容空間256は、後端が開口されるとともに前方に延在される。前側2個のバネ収容空間256は、前端が開口されるとともに後方に延在される。そして後側のバネ収容空間256は、ウェイト255の左右方向中間位置に形成され、前側2個のバネ収容空間256は、後側のバネ収容空間256を挟むように、ウェイト255の左側と右側に形成されている。
前側のバネ収容空間256には、各1本のコイルバネ257が配置され、後側のバネ収容空間256には、前側のコイルバネ257よりも大径で、かつ互いに径の異なる2本のコイルバネ257a,257bが同軸上に径方向内外に配置されている。なお外側のコイルバネ257aの線径は、内側のコイルバネ257bの線径よりも細い。そしてウェイト255に作用する、前側2本のコイルバネ257による付勢力と、後側2本のコイルバネ257a,257bによる付勢力が互いに釣り合うように、前側2本のコイルバネ257のバネ定数と後側2本のコイルバネ257a,257bのバネ定数がそれぞれ設定されている。なお、コイルバネ257,257a,257bは、筒体253内に配置されたバネ受け258と柱状ウェイト部材255Bのフランジ部255Ba間に弾発状に配置される。そして上記のように構成される動吸振器251は、後側のバネ収容空間256の長軸中心線がハンマビット219の長軸線の直下に位置するように配置されている。
上記のように構成された本実施の形態に係る動吸振器251によれば、後側のバネ収容空間256に、前側のコイルバネ257よりも大径で、かつ互いに径の異なる2本のコイルバネ257a,257bを同軸上に内外に配置する構成としたことにより、1本のコイルバネを配置する場合に比較して、後側のコイルバネ257a,257bのバネ長さを短く設定することが可能となる。そのため、ウェイト255の前後方向の移動空間を確保しつつ、動吸振器251の前後方向の長さ(ハンマビット219の長軸方向)を短くすることができる。かくして、前述したギアハウジング207の下部領域における前後方向の幅に制約のある空きスペースに、動吸振器251をハンマビット219の長軸線に近接した状態で配置することが可能となる。
特に本実施の形態の場合、シリンダ241との位置関係から、動吸振器251が配置可能な空きスペースは、その前方領域が上方向に狭い段差状となっている。このため、後側のバネ収容空間256に2本のコイルバネ257a,257bを配置する構成とすることで、後側のバネ収容空間256が存在しないウェイト255の前側部分については、上下方向に薄肉に形成することが可能となり、これにより段差状の空きスペースに動吸振器251を合理的に配置することができる。すなわち、動吸振器251は、図14及び図15に示すように、ハンマビット219の長軸線の直下において、左右方向の中央上側部分の前側領域がシリンダ241の下部側に潜り込み、後側領域が当該シリンダ241の下部よりもハンマビット219の長軸線に近い上方位置に入り込んだ状態で配置され、これにより空きスペースを有効に活用した配置が実現される。
また、本実施の形態に係る動吸振器251によれば、ウェイト255に形成される3つのバネ収容空間256を同一平面上に配置する構成としている。このため、バネ収容空間256に配置されるコイルバネ257,257a,257bの作用点が同一平面上に置かれることになり、動吸振器251それ自体に偶力の不釣合による無用な振動が発生することを未然に防止できる。
また、ギアハウジング207の下部領域に動吸振器251を配置することで、当該動吸振器251は、ハンマビット219の長軸線を挟んで運動変換機構213に対向上に配置される。これにより電動ハンマ201の上下方向に関する重心バランスが取り易い。
なお、図13及び図14に示すように、動吸振器251は前述した第1の実施形態と同様、筒体253内のウェイト255の後側には第1作動室261を有し、ウェイト255の前側には第2作動室263を有する。そして、後側の第1作動室261は、第1連通部261aを介して常時に外部と非連通状態とされた密閉構造のクランク室265に連通され、前側の第2作動室263は、第2連通部263aを介してギアハウジング207のシリンダ収容空間267に連通されている。このため、動吸振器251は、第1の実施形態の場合と同様、受動的な制振作用に加え、ウェイト255を積極的に駆動する強制加振による能動的な制振機構としても作用し、ハンマ作業時に本体部203に生ずる振動を更に効果的に抑制する。
なお、上述した実施の形態では、作業工具としてハンマドリル101及び電動ハンマ201を例にとって説明しているが、先端工具を直線状に動作させて被加工材の加工作業を遂行する作業工具であれば適用することが可能である。例えば、鋸刃を直線状に往復動作させて被加工材の切断作業を行うジグソーあるいはレシプロソー等に好適に用いることができる。
また、第4〜第7の実施形態に係る動吸振器151において、ウェイト155は、第2の実施形態の場合と同様に、筒状ウェイト部材155Aと柱状ウェイト部材155Bとの別部材で構成し、それらを圧入構造やコイルバネ157による両側からの付勢構造によって一体化する構成を採用することが可能である。またバネ収容空間156は、断面円環状として説明したが、中空円形状あるいは円形以外の中空形状であっても構わない。
なお、本発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することができる。
(態様1)
「請求項2または3に記載の作業工具であって、
前記第1の部位は、前記第2の部位の内側に圧入されることで当該第2の部位と一体化されていることを特徴とする作業工具。」
態様1に記載の発明によれば、第1の部位と第2の部位が圧入により一体化される構成としたことにより、第2の部位をストレートな単純形状とすることができるため、加工をより一層容易化できる。
(態様2)
「請求項2または3に記載の作業工具であって、
前記第2の部位の内側に前記第1の部位が遊嵌状に挿入され、前記第2の部位と前記第1の部位は、当該第1の部位の挿入方向と交差する方向の係合面を介して互いに係合されるとともに、当該係合状態で前記第2の部位と前記第1の部位に対向状に作用する複数の弾性要素の付勢力を介して一体化されていることを特徴とする作業工具。」
態様2に記載の発明によれば、対向状に作用する複数の弾性要素の付勢力を利用して第1の部位と第2の部位を一体化する構成のため、固定手段を不要とすることができる。
本発明の第1の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す側断面図である。 ハンマドリルの主要部の構成を示す平断面図である。 動吸振器を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る動吸振器を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る動吸振器を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る動吸振器を示す正面図である。 図6のA−A線断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る動吸振器とその配置構成を示す正面図である。 本発明の第6の実施形態に係る動吸振器を示す正面図である。 図9のB−B線断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る動吸振器を示す正面図である。 図11のC−C線断面図である。 第8の実施形態に係る電動ハンマの全体構成を示す側断面図である。 同じく電動ハンマの一部を拡大して示す断面図である。 図14のD−D線断面図である。 図14のE−E線断面図である。
符号の説明
101 ハンマドリル(作業工具)
103 本体部(工具本体)
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
109 ハンドグリップ
111 駆動モータ
113 運動変換機構
115 打撃要素
117 動力伝達機構
119 ハンマビット(先端工具)
121 クランク軸
123 クランクアーム
125 ピストン
131 中間ギア
133 小ベベルギア
135 大ベベルギア
137 ツールホルダ
141 シリンダ
141a 空気室
143 ストライカ
145 インパクトボルト
151 動吸振器
153 筒体(筒状ガイド部)
155 ウェイト
155A 筒状ウェイト部材(第2の部位)
155B 柱状ウェイト部材(第1の部位)
155Aa フランジ部
155Ba 大径部
155Bb 小径部
155Bc バネ装着部
155a 筒状部
155b 柱状部
155c バネ装着部
156 バネ収容空間(内部空間)
157 コイルバネ(弾性要素)
157a 座巻部
161 第1作動室
161a 第1連通部
163 第2作動室
163a 第2連通部
165 クランク室
167 シリンダ収容空間
201 電動ハンマ(作業工具)
203 本体部(工具本体)
205 モータハウジング
207 ギアハウジング
208 バレル部
209 ハンドグリップ
211 駆動モータ
211a モータ軸
212 中間軸
213 運動変換機構
215 打撃要素
219 ハンマビット(先端工具)
220a,220b ギア
221 クランク軸
223 クランクアーム
225 ピストン
237 ツールホルダ
241 シリンダ
241a 空気室
243 ストライカ
245 インパクトボルト
251 動吸振器
253 筒体(筒状ガイド部)
253a ケース部
253b カバー部
255 ウェイト
255A 外側ウェイト部材(第2の部位)
255B 柱状ウェイト部材(第1の部位)
255Ba フランジ部
256 バネ収容空間(内部空間)
257 コイルバネ(弾性要素)
257a,257b コイルバネ(弾性要素)
258 バネ受け
261 第1作動室
261a 第1連通部
263 第2作動室
263a 第2連通部
265 クランク室
267 シリンダ収容空間

Claims (7)

  1. 先端工具を直線状に駆動させ、これによって当該先端工具に所定の加工作業を遂行させる作業工具であって、
    工具本体と、
    前記工具本体または前記工具本体に固定状に設けられる本体側部材に対し、前記先端工具長軸方向への直線運動可能に取り付けられたウェイトと、前記ウェイトを前記工具本体または前記本体側部材に弾発状に支持する弾性要素とを有し、前記ウェイトが、前記先端工具長軸方向に直線運動することで加工作業時における前記工具本体の制振を行う動吸振器と、を有し、
    前記ウェイトは、前記先端工具長軸方向の少なくとも一方の端部から当該長軸方向に延在する内部空間を有し、
    前記弾性要素は、前記先端工具長軸方向の一端側が前記内部空間内に挿入されて配置され、他端側が前記工具本体または前記本体側部材に配置されていることを特徴とする作業工具。
  2. 請求項1に記載の作業工具であって、
    前記ウェイトは、前記先端工具長軸方向に延在する第1の部位と、前記第1の部位の延在方向回りを覆う第2の部位と、前記第1の部位に対し前記第2の部位の延在方向の少なくとも一部を連結する連結部とを有し、前記第1の部位と前記第2の部位と前記連結部とにより囲まれる空間によって前記内部空間が構成されており、
    更には前記第1の部位と前記第2の部位が別部材によって構成されていることを特徴とする作業工具。
  3. 請求項2に記載の作業工具であって、
    前記第1の部位と前記第2の部位が、異なる材料によって形成されていることを特徴とする作業工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の作業工具であって、
    前記ウェイトは、前記先端工具長軸方向の一端側から他端側に向って延在する第1の内部空間と、前記先端工具長軸方向の他端側から一端側に向って延在する第2の内部空間とを有し、前記第1の内部空間と前記第2の内部空間は、延在方向と交差する方向に見て互いに重なるように配置されていることを特徴とする作業工具。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の作業工具であって、
    前記先端工具の長軸線上において当該長軸線に対し回転軸線が交差するように前記工具本体内に配置された駆動モータと、
    前記工具本体内に収容され、前記駆動モータの回転出力を直線運動に変換して前記先端工具を少なくとも長軸方向に直線状に駆動する駆動機構部と、を更に有し、
    前記動吸振器が、前記先端工具の長軸線を挟んで前記駆動機構部と対向状に配置されていることを特徴とする作業工具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の作業工具であって、
    前記弾性要素は、コイルバネによって構成されており、前記ウェイトの内部空間には径の異なる2本のコイルバネが同軸上に径方向内外に配置されていることを特徴とする作業工具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の作業工具であって、
    前記ウェイトは、少なくとも3つの内部空間を有し、当該3つの内部空間のいずれも同一平面上に配置されていることを特徴とする作業工具。
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