JP2009044917A - 雷事故による停電を防止する送配電システム - Google Patents

雷事故による停電を防止する送配電システム Download PDF

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Abstract

【課題】雷による停電を回避し電力の安定供給をすることができる送配電システムを提供すること。
【解決手段】雷による停電を防止する送配電システムであって、複数の遮断器Smにより分離された複数の系統の送配電線と、前記送配電線の近傍における雷の発生を予測する予測手段110と、前記送配電線の接続系統を記憶した記憶手段140と、近傍において雷の発生が予測される送配電線の使用を停止した場合に代替して需要家に電力を送電する代替送配電線経路を選択する代替送配電線選択手段120と、前記代替送配電線経路を選択した場合の操作判定演算を行う操作判定演算手段130と、前記操作判定演算手段の操作判定結果を表示する表示手段150と、前記操作判定演算手段の操作判定結果に基づきシステムに接続された各機器を操作する操作手段160と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、雷事故による停電を防止する送配電システムに関する。
電力事業者にとって電力を安定供給することは最も大切な使命であり、たとえ雷によっても電力供給が妨げられないようにすることが望ましい。
従来は、雷の移動範囲や強度を予測し、雷事故の発生確率の高い配電線とそれ以外の配電線を識別する。雷事故発生を想定して復旧手順を作成する。雷が近づいてきた場合は、雷事故の発生確率の低い配電線から送電して停電を最小に防ぎ、一旦雷事故が発生した場合は、雷事故に対する復旧を支援することにより停電復旧時間を短縮していた(例えば、特許文献1参照)。
この場合は、雷事故による復旧を支援することができるが、安定電力の供給という使命が雷により妨げられることを回避することができなかった。
また、送電線、送電線鉄塔等やそれらの付近に落雷した場合には、大きな故障電流が送電線に流れるので、送電設備では、この故障電流を検出して故障区間を切り離すことにより停電を防止している。そして、再度遮断機を投入して故障区間に通電している。この短時間に、停電にはいたらないものの瞬間的に電圧が低下する、いわゆる瞬時電圧低下に関する最低限必要な情報を顧客に対して迅速に報知することができるシステムの提案もなされている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−107634号公報 特開2005−269865号公報
しかし、これらの場合は、雷事故による復旧を支援し、瞬時電圧低下を顧客に報知することはできるが、電力の安定供給という使命が雷により妨げられることを回避することはできなかった。
本発明は、雷による停電を回避し電力の安定供給をすることができる送配電システムを提供することを目的とする。
本発明者は、気象情報から落雷予想範囲と到達時間とを演算し、落雷予想範囲にある送電線による送電を事前に停止することを見出し、下記の発明を完成するに至った。
(1) 雷による停電を防止する送配電システムであって、複数の遮断器により分離された複数の系統の送配電線と、前記送配電線の近傍における雷の発生を予測する予測手段と、前記送配電線の接続系統を記憶した記憶手段と、近傍において雷の発生が予測される送配電線の使用を停止した場合に代替して需要家に電力を送電する代替送配電線経路を選択する代替送配電線選択手段と、前記代替送配電線経路を選択した場合に、停電しないように各機器の操作内容、操作所要時間、操作アングル、ループ潮流を検討し、操作後の電圧、潮流等の安定度を判定を演算する操作判定演算手段と、前記操作判定演算手段の操作判定結果を表示する表示手段と、前記操作判定演算手段の操作判定結果に基づきシステムに接続された各機器を操作する操作手段と、を備えた送配電システム。
(1)の発明は、雷による停電を防止する送配電システムであり、複数の系統の送配電線は複数の遮断器により分離されている。送配電線の近傍における雷の発生を予測する予測手段と、送配電線の接続系統を記憶した記憶手段と、を備える。近傍において雷の発生が予測されると、その送配電線の使用を停止した場合に代替送配電線選択手段により代替して需要家に電力を送電する代替送配電線経路を選択する。代替送配電線経路を選択した場合には、操作判定演算手段により代替送配電線経路を選択した場合に、操作判定演算手段により停電しないように各機器の操作内容、操作所要時間、操作アングル、ループ潮流を検討し、操作後の電圧、潮流等の安定度を判定の演算を行う。演算後、操作判定演算手段の操作判定結果を表示手段により表示する。操作判定演算手段の操作判定結果に基づきシステムに接続された各機器を操作手段により操作する。
このようにして、近傍において雷の発生が予測される送配電線の使用を停止するので、雷による被害を回避することができる。また、代替送配電線経路を選択した場合には、操作判定演算手段により操作判定演算するので安定して電力を供給することができる。ここで、操作判定演算とは、代替送配電線経路を選択した場合に停電しないように各機器の操作内容、操作所要時間、操作アングル、ループ潮流を検討し、操作後の電圧、潮流等の安定度を判定することをいう。
ここで、表示手段による表示の内容を操作員が見て、修正して操作することもできるし、演算結果に基づいて直接に操作手段により操作してもよい。
(2) 前記記憶手段には、雷雲の移動方向、速度の過去のデータがあらかじめ記憶されており、前記予測手段は、受信した気象情報と該記憶手段に記憶されているデータとにより、前記送配電線の近傍における雷の発生を予測する(1)に記載の送配電システム。
(2)による発明によれば、記憶手段には雷雲の移動方向、速度の過去のデータがあらかじめ記憶されているので、予測手段による予測をより正確にすることができる。雷雲の移動方向、速度は地形、周りに気象状況により影響されるので、これらに条件も合わせて記憶しておくことが望ましい。
(3) 前記複数の系統の送配電線は各需要先に電力を供給する2つ以上の送配電線が接続されている(1)に記載の送配電システム。
(3)に記載の発明によれば、各需要先に電力を供給する2つ以上の送配電線が接続されているので、どちらか1方の送配電線を止めた場合も他方から送電されるので、需要先への電力の供給を続けることができる。具体的な方法としては、送電線をループ状に接続すること、送電線を複数でループ状に接続することがさらに望ましい。又、配電線もループ配電方式、スポットネットワーク方式、低圧ネットワーク方式によることが望ましい。
(4) 前記記憶手段にはさらに、あらかじめ各送配電線毎に算定された雷しゃへいレベルを記憶されており、該記憶手段に記憶されている各送配電線の雷しゃへいレベルと予測手段による近傍における雷の発生予測とにより使用を停止する送配電線を決定し、代替して需要家に電力を送電する代替送配電線経路を選択する手段をさらに代替送配電線選択手段に備えた(2)または(3)に記載の送配電システム。
(4)に記載の送配電システムは、あらかじめ各送配電線毎に算定された雷しゃへいレベルが記憶されているので、複数の送配電線に落雷のおそれがある場合も、雷しゃへいレベルの高い送配電線によって送電し、雷しゃへいレベルの低い送配電線を止めることによって、雷による被害を回避することができる。
ここで、雷しゃへいレベルとは、送電線では電力線の上部に架空地線を張って雷しゃへいを行っており、架空地線、避雷針等により電力線が雷より保護されるレベルである。
本発明によれば、雷による被害を事前に予測して、予測された送配電線を停止することにより、落雷による停電を回避することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
図1は本発明に係る送配電線システムの概略ブロック図であり、図2は、雷雲の移動の一例と送配電系統との関係を示す図である。図3は、本発明に係る送配電系統の具体的な一例を示す図である。図4は、本発明の動作を示すブロック図である。図5は、本発明の送配電システムの操作を示す図である。
本発明に係る送配電システム1は、図1に示すように、気象情報20を通信回線40を経由して入手し、送配電線の近傍における雷の発生を予測する予測手段110と、近傍において雷の発生が予測される送配電線の使用を停止した場合に代替して需要家に電力を送電する代替送配電線経路を選択する代替送配電線選択手段120と、送配電線の接続系統を記憶した記憶手段140と、代替送配電線経路を選択した場合の操作判定演算を行う操作判定演算手段130と、操作判定演算手段130の操作判定結果を表示する表示手段150と、操作判定演算手段130の操作判定結果に基づきシステムに接続された各機器を操作する操作手段160と、複数の変電所TR、TR、・・・、TRに設置された遮断器S、S、・・・、Smにより分離された複数の系統の送配電線H、C、D、Uと、を備える。なお、通信回線40は公衆通信回線を用いたインターネットでもよい。
さらに、図1に示すように、電力系統の安定度演算システム200を設け操作判定演算手段130と相互に接続をして、選択された代替送配電線経路を電力系統の安定度演算システム200に入力し、変更された場合の電力系統の安定度演算を行い、ループ潮流検討、安定度判定(操作後の電圧、周波数、潮流判定)のデータを操作判定演算手段130に転送して、その結果により操作判定演算手段130が判定しても良い。大規模なシステムをもつ電気事業者は電力系統の安定度演算システムを従来より構築している。その電力系統の安定度演算システムを活用することが望ましいからである。
予測手段110と、代替送配電線選択手段120と、操作判定演算手段130と、記憶手段140および表示手段150とは、電子計算機100として一体のものを使用してもよい。電子計算機100は、市販のパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの電子計算機に専用のコンピュータ・プログラムをインストールすることにより実現することができる。
雷の原因となる発電は、深い湿潤対流(積乱雲)に伴って起こる。雷の発生予測をするには積乱雲の発生と移動を予測することにより実現することができる。積乱雲の発生と移動は、その時の気象条件、地形により変化するが、一般的には、山岳域から平野域へ移動することが多い。
図2に示すように、本発明の送配電系統は、発電所G、G、・・・、G、電源系統の送電線H、H、・・・、H、変電所TR、TR、・・・、TR,連係系統の送電線C、C、・・・、C、配電系統への送電線D、D、・・・、D、配電系統U、U、・・・、Uを備える。発電所G、G、・・・、Gは原子力発電所、水力発電所、火力発電所等である。これらの発電所は立地難のため需要地である大都市から遠くなれたところに建設される。発電された電力は送電損失を少なくするため高電圧(500KV,275KV,220KV,187KV等)に変電され電源系統の送電線H、H、・・・、Hによって大都市近郊まで送電される。大都市近郊まで送電された電力は変電所TR、TR、・・・、TR,連係系統の送電線C、C、・・・、C、によりループ状に接続されている。
ループ状に接続された電力は変電所TR、TR、・・・、TR,を経て低い電圧に変電されて(154KV〜22KV)配電系統への送電線D、D、・・・、Dにて配電系統U、U、・・・、Uに送電され各需要先US、US、・・・、USに供給される。配電系統と連係系統の送電線は相互に変電所を介して接続されている。また、配電系統の送電線D、D、・・・、Dもループ状に接続されている。また、図2に示すように各需要先US、US、・・・、USには、電力を供給する2つ以上の送配電線が接続されている。このようにして、一方の送配電線経路で雷などにより送電線を停止した場合も需要先には電力の供給を行うためである。
なお、実際の電気事業者の送配電線の接続系統は、図3に示すように複雑であるが、本願発明の説明を分かり易くするために、図2では、系統を制限して簡略に表現している。
次に本発明の送配電システムの動作について、図4を参照しながら説明をする。
まず、気象庁より気象情報20を通信回線40を介して受信する(S110)。受信は一定時間ごとに更新するために新たに受信する。気象情報は雷の発生予測に関連する情報である。具体的には、本願の出願時点で、気象庁のホームページにあるレーダー降水ナウキャスト、解析雨量・降水短時間予報等である。レーダー降水ナウキャストは、本願の出願時点で1時間先まで、解析雨量・降水短時間予報は6時間先まで予報されているので、これらの情報を組み合わせて、記憶手段140に記憶されている情報を読み出して対比することにより正確な雷の発生予測をすることができる。
次に、送配電線の近傍における雷の発生を予測する予測手段110より行う(S120)。具体的には、上述した受信したレーダー降水ナウキャスト等の気象情報より、例えば1時間当りの降水強度80mm/h 以上であれば、雷の発生する積乱雲が発生していると予想して落雷予想範囲を確定する。次に記憶手段140に記憶されている過去の情報を読み出して、落雷予想範囲の移動方向、速度、強弱を演算する。演算した予想結果を記憶手段140に記憶されている送配電線の接続系統と対比する(S120)。
対比することにより、落雷が予想される送配電線が決定される(S130)。決定された送配電線に落雷予想範囲が到達する時間を算出する(S130)。また、落雷が予想される送配電線による送配電を停止した場合に、代替して需要家に電力を送電する代替送配電線経路を代替送配電線選択手段120により選択する(S135)。
次に選択された代替送配電線経路の操作判定演算が操作判定演算手段130により行われる(S140)。具体的には、落雷が予想される送配電線による送配電を停止と代替送配電線経路を使用するためのシステムを構成している各機器の操作内容と操作所要時間を演算する。また、操作アングル、ループ潮流検討を行い、操作後の電圧、周波数、潮流の安定度の判定を操作判定演算手段130により行う。上記のように、選択された代替送配電線経路を電力系統の安定度演算システム200に入力し、変更された場合の電力系統の安定度演算を行い、ループ潮流検討、安定度判定(操作後の電圧、周波数、潮流判定)のデータを操作判定演算手段130に転送して、その結果により操作判定演算手段130が判定しても良い。
演算された判定結果、代替送配電線経路、各機器の操作内容と操作所要時間を表示手段150により表示する。操作判定演算手段130により演算された各機器の操作内容に従って、操作手段160により自動的に送配電システム1を構成する各機器を操作することもできる。一方、システムが安定するまでは、表示手段150により表示された内容を操作員等が確認して操作を行うことが望ましい。
操作の具体的な1例を図5に示す。表示手段150による演算結果の表示を確認して、落雷予想地域が図2に示すような単一系統である場合と、複数系統である場合で操作は異なる。ここで、単一系統とは図2に示すように、連係系統の送電線Cと配電系統への送電線D上を、落雷予想範囲である積乱雲等が通過する場合である。つまり、時刻T1に落雷予想範囲である積乱雲等が発生し、時刻T2、T3と次第に成長して、時刻T4で送電線Cと送電線Dの近傍に到達する場合である。
次に時間の判定を行い(S240)、到達時間より操作時間が長いと判定された場合は具体的な操作を行わず終了する(S350)。到達時間より操作時間が同等か短いと判定された場合は、演算結果を操作手段160に出力する(S250)。そして、図2に示すような操作1の開始指示を行う(S260)。具体的には、時刻T1にて、送電線C、送電線Dの停電操作と関連するシステムの機器への操作を行う。落雷予想が消滅した時刻T7以降には送電線C1、送電線Dの復旧操作と関連するシステムの機器への操作を行う。
開始指示がなされると具体的な操作プログラムを記憶手段140より読み出して、操作手段160に転送する(S270)。そして操作1が実行されて(S280)、復旧操作実行後終了する(S350)。
このようにして、雷による停電を防止して、需要家に電力を供給し続けることができる。
次に、落雷予想系統が複数系統にまたがる場合について説明をする。図6は、雷雲の移動が複数系統にまたがる例と送配電系統との関係を示す図である。図6に示すように連係系統の送電線C、配電系統への送電線D、D上を雷雲が横切り、後で連係系統の送電線C、配電系統への送電線Dを横切って消滅する。
図6に示すような場合の動作については、上記で図4について説明をしたのと、落雷予想送配電線が5つの送電線に関連する点が異なる。また、この5つの送電線を全て停止すると需要家に電力を送ることができなくなり本当に停電してしまう。そこで、記憶手段140にはさらに、あらかじめ各送配電線毎に算定された雷しゃへいレベルを記憶されており、記憶手段140に記憶されている各送配電線の雷しゃへいレベルと予測手段110による近傍における雷の発生予測とにより使用を停止する送配電線を決定し、代替して需要家に電力を送電する代替送配電線経路をさらに代替送配電線選択手段120にて選択する。
ここで、雷しゃへいレベルとは、送電線では電力線の上部に架空地線を張って雷しゃへいを行っており、架空地線、避雷針等により電力線が雷より保護されるレベルである。従来より保護範囲の研究が進み2003年に回転球体法という考え方に基づいてJIS−A 4201に規定された。この考え方に基づき、各送配電線の雷しゃへいレベルを定めることが望ましい。詳細は、「避雷針と雷しゃへい」電気学会誌、125巻6号、2005年356頁〜359頁参照。
具体的には、落雷予想送配電線のうち雷しゃへいレベルの低い送電線から停止しても代替送配電線経路があるかを調査する。雷しゃへいレベルの高い送電線を優先して使用するようにしてもよい。このようにすることにより雷による停電を防止することができる。それ以外の部分については上記の図4の説明と同様であるので省略する。
図6のような場合の操作については、図5の複数系統に該当するので、以下図5の右側を参照して説明をする。
複数系統であると判断されると、次に時間の判定を行う(S290)。到達時間より操作時間が長いと判定された場合は具体的な操作を行わず終了する(S350)。到達時間より操作時間が同等か短いと判定された場合は、演算結果を操作手段160に出力する(S300)。そして、図6に示すような操作2の開始指示を行う(S310)。
具体的には、時刻T1にて、送電線C、送電線Dの低雷しゃへいレベルの送電線Dの停電操作と関連するシステムの機器への操作を行う。落雷予想が消滅した時刻T4以降には送電線Dの復旧操作と関連するシステムの機器への操作を行う。
時刻T4にて、送電線C、送電線Dの停電操作と関連するシステムの機器への操作を行う。落雷予想が消滅した時刻T7以降には送電線C、送電線Dの復旧操作と関連するシステムの機器への操作を行う。
開始指示がなされると具体的な操作プログラムを記憶手段140より読み出して、操作手段160に転送する(S320)。そして操作2が実行されて(S340)、復旧操作実行後終了する(S350)。
このようにして、雷による停電を防止して、需要家に電力を供給し続けることができる。
[電子計算機のハードウェア構成]
図7は、図1で説明した電子計算機100のハードウェア構成の一例を示す図である。電子計算機100は、構成するCPU(Central Processing Unit)510(マルチプロセッサ構成ではCPU512など複数のCPUが追加されてもよい)、バスライン505、通信I/F540、メインメモリ550、BIOS(Basic Input/Output System)560、USBポート590、I/Oコントローラ570、ならびにキーボードおよびマウス592などの入力手段を備える。
I/Oコントローラ570には、ハードディスク574、光ディスクドライブ576、半導体メモリ578、などの記憶手段140を接続することができる。
BIOS560は、電子計算機100の起動時にCPU510が実行するブートプログラムや、電子計算機100のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。
記憶手段140を構成するハードディスク574は、電子計算機100が計算機として機能するための各種プログラムおよび本発明の機能を実行するプログラムを記憶しており、さらに必要に応じて各種データベースを構成可能である。
光ディスクドライブ576としては、例えば、DVD−ROMドライブ、CD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、CD−RAMドライブを使用することができる。この場合は各ドライブに対応した光ディスク577を使用する。光ディスク577から光ディスクドライブ576によりプログラムまたはデータを読み取り、I/Oコントローラ570を介してメインメモリ550またはハードディスク574に提供することもできる。
電子計算機100に提供されるプログラムは、ハードディスク574、光ディスク577、またはメモリーカードなどの記録媒体に格納されて提供される。このプログラムは、I/Oコントローラ570を介して、記録媒体から読み出され、または通信I/F540を介してダウンロードされることによって、電子計算機100にインストールされ実行されてもよい。
前述のプログラムは、内部または外部の記憶媒体に格納されてもよい。ここで、記憶手段140を構成する記憶媒体としては、ハードディスク574、光ディスク577、またはメモリーカードの他に、MDなどの光磁気記録媒体を用いることができる。また、専用通信回線やインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク574または光ディスクライブラリなどの記憶装置を記録媒体として使用し、プログラムを通信回線を介して電子計算機100に提供してもよい。
ここで、表示手段150は、ユーザにデータの入力を受け付ける画面を表示したり、サーバ10による演算処理結果を表示したりするものであり、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)などのディスプレイ装置を含む。
ここで、入力手段は、ユーザによる入力の受付を行うものであり、キーボードおよびマウス592などにより構成してよい。
また、通信I/F540は、電子計算機100を専用ネットワークまたは公共ネットワークを介して相互に接続できるようにするためのネットワーク・アダプタである。通信I/F540は、モデム、ケーブル・モデムおよびイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでもよい。
以上、本発明の実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、予測手段は地域ごとにメッシュ状に区分けしてメッシュ内の予測による方法を用いてもよい。
本発明に係る送配電システムの概略ブロック図である。 雷雲の移動の一例と送配電系統との関係を示す図である。 本発明に係る具体的な送配電系統の一例を示す図である。 本発明の動作を示すブロック図である。 本発明の送配電システムの操作を示す図である。 雷雲の移動が複数系統にまたがる例と送配電系統との関係を示す図である。 電子計算機100のハードウェア構成の一例を示す図である。
符号の説明
20 気象情報
40 通信回線
100 電子計算機
110 予測手段
120 代替送配電線選択手段
130 操作判定演算手段
140 記憶手段
150 表示手段
160 操作手段
200 電力系統の安定度演算システム
TRm 変電所
Hk、Cj、Dh、Ua 送配電線

Claims (4)

  1. 雷による停電を防止する送配電システムであって、
    複数の遮断器により分離された複数の系統の送配電線と、
    前記送配電線の近傍における雷の発生を予測する予測手段と、
    前記送配電線の接続系統を記憶した記憶手段と、
    近傍において雷の発生が予測される送配電線の使用を停止した場合に代替して需要家に電力を送電する代替送配電線経路を選択する代替送配電線経路選択手段と、
    前記代替送配電線経路を選択した場合に、停電しないように各機器の操作内容、操作所要時間、操作アングル、ループ潮流を検討し、操作後の電圧、潮流等の安定度の判定を演算する操作判定演算手段と、
    前記操作判定演算手段の操作判定結果を表示する表示手段と、
    前記操作判定演算手段の操作判定結果に基づきシステムに接続された各機器を操作する操作手段と、
    を備えた送配電システム。
  2. 前記記憶手段には、雷雲の移動方向、速度の過去のデータがあらかじめ記憶されており、
    前記予測手段は、受信した気象情報と該記憶手段に記憶されているデータとにより、前記送配電線の近傍における雷の発生を予測する請求項1に記載の送配電システム。
  3. 前記複数の系統の送配電線は各需要先に電力を供給する2つ以上の送配電線が接続されている請求項1に記載の送配電システム。
  4. 前記記憶手段にはさらに、あらかじめ各送配電線毎に算定された雷しゃへいレベルを記憶されており、
    該記憶手段に記憶されている各送配電線の雷しゃへいレベルと予測手段による近傍における雷の発生予測とにより使用を停止する送配電線を決定し、代替して需要家に電力を送電する代替送配電線経路を選択する手段をさらに代替送配電線経路選択手段に備えた請求項2または3に記載の送配電システム。
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