JP2009044579A - クロック生成回路及び電子機器 - Google Patents

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岳美 米澤
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Abstract

【課題】入力クロックから出力クロックまでの遅延時間のロックと出力クロックの精度の良い位相調整とを両立できるクロック生成回路、電子機器の提供。
【解決手段】クロック生成回路は、クロックCK1を受け、クロックCK2を出力するスキュー調整回路10と、クロックCK2を受け、クロック遅延時間がロックされた多相クロックRCK1〜RCKMを生成して出力するDLL回路40と、多相クロックのいずれかに対応するクロックを、出力クロックCKQとして出力するクロック出力回路70を含む。スキュー調整回路10は、クロックCK1を遅延させたクロックをクロックCK2として出力する遅延回路30と、多相クロックのいずれかに対応するクロックCK3を受け、クロックCK1とCK3の位相が一致するように、クロックCK1に対するクロックCK2の遅延時間を調整する遅延調整回路20を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、クロック生成回路及び電子機器に関する。
近年、表示システム用の集積回路装置などでは、大容量のデータを記憶できると共にデータの高速なリード、ライトが可能なメモリとして、SDRAM、DDR SDRAMなどの高速メモリが使用される。このような高速メモリは、集積回路装置から出力した基準クロックに同期して、リードデータを出力する。従って、集積回路装置側には、高速メモリからのリードデータをサンプリング(受信)するためのクロックが必要になり、このようなクロックを生成して出力するクロック生成回路が設けられる。そして、高速メモリからは、基準クロックのエッジから所与の遅延時間だけ遅れてリードデータが出力される。従って、このようなクロック生成回路には、出力クロックのエッジタイミング(リードデータのサンプリングポイント)をレジスタ等により任意に設定可能にする位相調整機能を持たせることが望ましい。
しかしながら、このような位相調整機能を持たせた場合に、電源電圧変動、温度変動、半導体プロセスのバラツキなどに起因して、集積回路装置内部の回路素子の遅延時間が変動し、クロック生成回路の出力クロックのエッジタイミング(位相)が変動してしまう。従って、このような電源電圧変動等があると、高速メモリからのリードデータを、出力クロックに基づき適正にサンプリングすることが困難になるという課題がある。
なお、特許文献1の図18には、高速メモリのデータ読み出しに使用されるDLL回路が開示される。
しかしながら、このDLL回路は、帰還ループを1つしか持たない。従って、出力クロックの位相調整を行おうとすると、その位相調整の際の位相刻みについては電源電圧変動等に起因して変動してしまうという問題点がある。
特開2005−228426号公報
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、本発明に係る幾つかの態様によれば、入力クロックから出力クロックまでの遅延時間のロックと出力クロックの精度の良い位相調整とを両立できるクロック生成回路及びこれを含む電子機器を提供する。
本発明は、第1のクロックを受け、第2のクロックを出力するスキュー調整回路と、前記第2のクロックを受け、前記第2のクロックに基づいて、クロック遅延時間がロックされた多相クロックを生成して出力するDLL(Delayed Locked Loop)回路と、前記多相クロックを受け、前記多相クロックのいずれかに対応するクロックを、出力クロックとして出力するクロック出力回路とを含み、前記スキュー調整回路は、前記第1のクロックが入力され、前記第1のクロックを遅延させたクロックを前記第2のクロックとして出力する第1の遅延回路と、前記多相クロックのいずれかに対応する第3のクロックを受け、前記第1のクロックの位相と前記第3のクロックの位相が一致するように、前記第1のクロックに対する前記第2のクロックの遅延時間を調整する第1の遅延調整回路を含むクロック生成回路に関係する。
本発明によれば、DLL回路、クロック出力回路等が有する回路素子での遅延時間が変動した場合にも、第1の遅延回路での遅延時間の調整によりこれを吸収できる。従って、第1のクロックから出力クロックまでの遅延時間をロックすることが可能になる。また、DLL回路により、隣り合う多相クロック間の遅延時間がロックされるため、出力クロックの精度の良い位相調整も可能になる。
また本発明では、前記第1の遅延調整回路は、前記第1のクロックの位相と前記第3のクロックの位相を一致させるための位相比較処理を行う第1の位相比較回路と、前記第1の位相比較回路からの信号に基づいて、チャージ・ポンプノードへのチャージ・ポンプ動作を行う第1のチャージ・ポンプ回路と、前記チャージ・ポンプノードでのチャージ・ポンプ電圧に基づいて、遅延調整用のバイアス電圧を生成する第1のバイアス回路を含み、前記第1の遅延回路は、前記第1のバイアス回路からの前記バイアス電圧に応じたクロック遅延時間で、前記第1のクロックを遅延させて、前記第2のクロックを出力してもよい。
このようにすれば、第1のクロックと第3のクロックの位相が一致するように、バイアス電圧を変化させて、第1の遅延回路での遅延時間を調整できるようになる。
また本発明では、前記第1の遅延回路は複数段の遅延バッファを含み、前記複数段の遅延バッファの各遅延バッファは、第1のノードと第1の電源の間に設けられ、そのゲートに前記バイアス電圧が入力される第1導電型の第1のトランジスタと、第2のノードと前記第1のノードの間に設けられ、そのゲートに第3のノードが接続される第1導電型の第2のトランジスタと、前記第3のノードと前記第1のノードの間に設けられ、そのゲートに前記第2のノードが接続される第1導電型の第3のトランジスタと、第2の電源と前記第2のノードの間に設けられ、そのゲートに前段の遅延バッファの第1の出力が入力される第2導電型の第4のトランジスタと、前記第2の電源と前記第3のノードの間に設けられ、そのゲートに前段の遅延バッファの第2の出力が入力される第2導電型の第5のトランジスタを含んでもよい。
このようにすれば、第1のトランジスタに流れる電流をバイアス電圧により制御して、各遅延バッファの遅延時間を調整できるようになる。
また本発明では、前記第1のバイアス回路は、遅延調整用の第2のバイアス電圧を生成し、前記各遅延バッファは、前記第2の電源と前記第4、第5のトランジスタの間に設けられ、そのゲートに前記第2のバイアス電圧が入力される第2導電型の第6のトランジスタを含んでもよい。
このようにすれば、遅延バッファの出力の立ち下がり時と立ち上がり時とで、バランス良く遅延時間を調整できるようになる。
また本発明では、前記各遅延バッファは、前記第2のノードと前記第1の電源の間に設けられ、そのゲートに前記バイアス電圧が入力される第1導電型の第7のトランジスタと、前記第3のノードと前記第1の電源の間に設けられ、そのゲートに前記バイアス電圧が入力される第1導電型の第8のトランジスタを含んでもよい。
このようにすれば、第3のトランジスタや第2のトランジスタがオフ状態になった時にも、第3のノードや第2のノードの電位が第1の電源側に引っ張られるようになるため、遅延調整を容易化できる。
また本発明では、前記第1の遅延調整回路は、前記第1のクロックに対する前記第2のクロックの遅延時間がクロックの1周期期間内になるように、前記第1の遅延回路での遅延時間の調整を行ってもよい。
このようにすれば、ハーモニック・ロックの発生等を防止できる。
また本発明では、前記DLL回路は、前記第2のクロックが入力され、前記第2のクロックを遅延させて前記多相クロックを生成する第2の遅延回路と、前記第2の遅延回路での遅延時間の調整を行う第2の遅延調整回路を含んでもよい。
このようにすれば、第2の遅延調整回路による第2の遅延回路の遅延時間の調整により、多相クロック間の遅延時間のロックを実現できるようになる。
また本発明では、前記第2の遅延調整回路は、前記第2の遅延回路での前記多相クロックのクロック遅延時間をロックするための位相比較処理を行う第2の位相比較回路と、前記第2の位相比較回路からの信号に基づいて、チャージ・ポンプノードへのチャージ・ポンプ動作を行う第2のチャージ・ポンプ回路と、前記チャージ・ポンプノードでのチャージ・ポンプ電圧に基づいて、遅延調整用のバイアス電圧を生成する第2のバイアス回路を含み、前記第2の遅延回路は、前記第2のバイアス回路からの前記バイアス電圧に応じたクロック遅延時間で、前記第2のクロックを遅延させて、前記多相クロックを生成してもよい。
このようにすれば、多相クロックのクロック遅延時間がロックするように、バイアス電圧を変化させて、第2の遅延回路での遅延時間を調整できるようになる。
また本発明では、前記クロック出力回路は、前記出力クロックを出力するセレクタと、前記セレクタのクロック遅延パスでのクロック遅延時間と同等のクロック遅延時間を持つダミー遅延パスを有し、前記多相クロックのいずれかに対応するクロックを、前記ダミー遅延パスにより遅延させたクロックを、前記第3のクロックとして出力するダミーセレクタを含んでもよい。
このようにすれば、クロック遅延パスでの寄生遅延時間が増減すると、それに応じてダミー遅延パスでの寄生遅延時間も増減するようになるため、第1のクロックから出力クロックまでの遅延時間の適正なロックを実現できる。
また本発明では、前記クロック出力回路は、前記多相クロックを受け、前記多相クロックのデューティを調整したクロックを前記セレクタ、前記ダミーセレクタに出力するデューティ調整回路を含んでもよい。
このようにすれば、デューティが調整された出力クロックの出力が可能になる。
また本発明では、前記第1の遅延調整回路は、前記第1の遅延回路でのクロック遅延時間をTDとし、前記DLL回路、前記クロック出力回路での寄生遅延時間をTPとした場合に、TPが長くなった場合にはTDを短くし、TPが短くなった場合にはTDを長くする遅延調整を行ってもよい。
このようにすれば、第1の遅延回路での遅延時間TDの調整により、電源電圧変動等に起因した寄生遅延時間TPの変動を吸収できるようになる。
また本発明では、前記DLL回路でのクロック遅延時間のロックアップタイムが、前記スキュー調整回路でのクロック遅延時間のロックアップタイムよりも短くなるように設定されていてもよい。
このようにすれば、2つの帰還ループが影響し合って回路の動作が不安定になってしまう事態を効果的に防止できる。
また本発明は、上記のいずれかに記載のクロック生成回路と、前記クロック生成回路からの前記出力クロックに基づき動作するデバイスとを含む電子機器に関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.クロック生成回路の構成
図1に本実施形態のクロック生成回路(サンプリングクロック生成回路)の構成例を示す。なお本実施形態のクロック生成回路は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
スキュー調整回路10は、クロックCK1(第1のクロック、入力クロック)を受け、クロックCK2(第2のクロック)を出力する。具体的には、クロックCK1に対してスキュー調整のための遅延調整(CK1に対するCK2の遅延時間の調整)を行い、遅延調整後のクロックCK2をDLL回路40に出力する。
DLL(Delayed Locked Loop)回路40は、スキュー調整回路10からクロックCK2を受け、クロック遅延時間(クロック位相差)がロックされた多相クロックRCK1〜RCKM(Mは自然数)を生成して出力する。例えば、多相クロックRCKJと次の位相の多相クロックRCKJ+1(1≦J<M。Jは自然数)との間の位相差(位相刻み)がロックされて固定された多相クロックRCK1〜RCKM(例えばRCK1〜RCK32)を出力する。具体的には、多相クロックのクロック数をMとし、クロック(CK1、CK2)の周期をTとした場合に、RCKJとRCKJ+1の間の位相差がT/Mに固定された多相クロックRCK1〜RCKMを出力する。
クロック出力回路70は、DLL回路40から多相クロックRCK1〜RCKMを受け、多相クロックRCK1〜RCKMのいずれかに対応するクロックを、出力クロックCKQとして出力する。例えば多相クロックRCK1〜RCKM又はRCK1〜RCKMにより生成されたクロック(例えばデューティ調整後のクロック)のいずれかを選択し、選択されたクロックを出力クロックCKQ(サンプリングクロック)として出力する。この場合のクロックの選択は、例えば図示しない調整レジスタに出力クロックCKQのエッジタイミング設定情報(選択指示情報)を設定することにより実現でき、これにより出力クロックCKQの位相調整機能(エッジタイミング調整機能)が実現される。
スキュー調整回路10は、遅延回路30(第1の遅延回路)と遅延調整回路20(第1の遅延調整回路)を含む。
遅延回路30は、クロックCK1が入力され、CK1を遅延させたクロックをCK2としてDLL回路40に出力する。具体的にはこの遅延回路30は、カスケード接続された複数段(例えば4段)の遅延バッファ(遅延ユニット)を含み、これらの複数段の遅延バッファにより、クロックCK1を遅延させて、クロックCK2を出力する。
遅延調整回路20は、多相クロックRCK1〜RCKMのいずれかに対応するクロックCK3(第3のクロック)を受ける。そしてクロックCK1の位相とクロックCK3(帰還クロック)の位相が一致するように、クロックCK1に対するクロックCK2の遅延時間を調整する。具体的には、クロックCK1に対するクロックCK2の遅延時間が、クロックCK1、CK2の1周期期間内になるように、遅延回路30での遅延時間の調整を行う。
更に具体的には遅延調整回路20は、クロックCK1とCK3の位相を比較し、クロックCK3の位相がCK1に比べて遅れている場合には、CK3の位相が進むように、クロックCK1に対するCK2の遅延時間を調整する。一方、クロックCK3の位相がCK1に比べて進んでいる場合には、CK3の位相が遅れるように、クロックCK1に対するCK2の遅延時間を調整する。この場合に遅延時間の調整は、例えば遅延回路30が有する各遅延バッファに流れる電流を増減することで実現できる。なお多相クロックのいずれかに対応するクロックとは、多相クロックのいずれかのクロック又は当該クロックにより生成されるクロック(例えばデューティ調整後のクロック)であり、多相クロックと同じ位相関係にあるクロックである。
図1の構成によれば、DLL回路40により、多相クロックRCK1〜RCKMの遅延時間がロックされる。即ち多相クロック間の位相差(位相刻み)がT/Mに固定される。そして、このようにクロック遅延時間がロックされた多相クロックRCK1〜RCKMのいずれかに対応するクロックが、出力クロックCKQとして出力される。従って、電源電圧変動、温度変動等があった場合にも、出力クロックCKQの位相調整の際の位相刻みについては変動しないようになるため、精度の良い位相調整を実現できる。
また図1の構成によれば、多相クロックCK1〜CKMのいずれかに対応するクロックCK3がスキュー調整回路10に帰還されて、クロックCK1との位相比較が行われ、これらのCK1、CK3の位相が一致するように、クロックCK2の遅延調整が行われる。即ちスキュー調整回路10から、DLL回路40、クロック出力回路70を介して、スキュー調整回路10に帰還する経路において、第2のDLL回路が構成される。これにより入力クロックCK1に対する出力クロックCKQの遅延時間についてもロックできるようになる。従って、例えば高速メモリからのリードデータのサンプリングクロックの生成等に好適なクロック生成回路を提供できる。
図2に本実施形態のクロック生成回路の動作を説明するための信号波形例を示す。図2は多相クロックRCK1〜RCKMのクロック数がM=32である場合の例である。
遅延回路30にはクロックCK1が入力され、クロックCK2を出力する。そして図2のA1、A2に示すように、クロックCK1がアクティブ(例えばHレベル)になってから、遅延時間TDの経過後にクロックCK2がアクティブになる。即ちクロックCK1のエッジタイミング(立ち上がりエッジ)から遅延時間TDの経過後にCK2がアクティブになる。このTDは図1の遅延回路30での遅延時間である。
DLL回路40にはクロックCK2が入力され、図2のA3、A4、A5に示すような多相クロックRCK1、RCK2、RCK3・・・RCK32を生成して出力する。そして例えばA3、A4に示すように多相クロック間の位相差(位相刻み)はT/M=T/32にロックされている。
クロック出力回路70は、多相クロックRCK1〜RCK32のいずれかに対応するクロックを出力クロックCKQとして出力する。例えば、高速メモリの仕様等により、クロックCK1に対する位相差が小さなクロックが必要とされる場合には、例えばRCK1に対応するクロック(RCK1又はデューティ調整後のRCK1)を出力クロックCKQとして出力する。またクロックCK1に対する位相差が大きなクロックが必要とされる場合には、例えばRCK32に対応するクロック(RCK32又はデューティ調整後のRCK32)を出力クロックCKQとして出力する。この場合、いずれのクロックを選択して出力するかは、図示しない調整レジスタにより設定される。
また図2では、A6、A7に示すように、多相クロックRCK1〜RCK32のいずれかである例えばクロックRCK25に対応するクロックが、CK3としてスキュー調整回路10にフィードバックされる。具体的にはクロック出力回路70が、多相クロックRCK1〜RCK32の中から例えばRCK25に対応するクロックを、CK3としてスキュー調整回路10に出力する。
するとスキュー調整回路10の遅延調整回路20が、このクロックCK3を受け、図2のA7、A8に示すように、クロックCK1とCK3の位相が一致するように、クロックCK1に対するCK2の遅延時間TDを調整する。即ち、遅延回路30の複数段の遅延バッファでの遅延時間TDを可変に調整する。
このようにすれば、DLL回路40やクロック出力回路70が有する回路素子での遅延時間が、電源電圧変動や温度変動等に起因して変動した場合にも、遅延時間TDの可変調整によりこれを吸収できる。従って、基準となる入力クロックCK1(CK1のエッジ)から出力クロックCKQ(CK1のエッジ)までの遅延時間をロックすることが可能になる。また、図2のA3、A4に示すように、隣り合う多相クロック間の位相差はT/32にロックされる。従って、多相クロックRCK1〜RCK32からのクロック選択による出力CKQの位相調整の際に、その位相刻みを、電源電圧変動等に依存せずにT/32に固定できるため、精度の良い位相調整が可能になる。
2.詳細な構成例
図3に本実施形態のクロック生成回路の詳細な構成例を示す。なおクロック生成回路は図3の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
2.1 スキュー調整回路
まず、スキュー調整回路10の詳細な構成、動作について説明する。図3に示すようにスキュー調整回路10の遅延調整回路20は、位相比較回路22(第1の位相比較回路)、チャージ・ポンプ回路24(第1のチャージ・ポンプ回路)、バイアス回路26(第1のバイアス回路)を含む。
位相比較回路22は、クロックCK1とCK3の位相を一致させるための位相比較処理を行う。なお図3では、クロックCK1、CK3の他に、遅延回路30の遅延バッファからの中間出力クロックやDLL回路40の遅延回路60の遅延バッファからの中間出力クロック(多相クロック)が入力されている。これらの中間出力クロックを入力することで、クロックの高調波成分にロックしてしまうハーモニック・ロック(疑似ロック)の発生を防止できる。
チャージ・ポンプ回路24は、位相比較回路22からの信号UP、DW(位相比較結果信号)に基づいて、チャージ・ポンプノードNPへのチャージ・ポンプ動作を行う。具体的には、例えば位相を進ませることを指示する信号UPがアクティブになると、チャージ・ポンプノードNPと第1の電源VSS(GND)との間に設けられるキャパシタCPに電荷を充電するための動作を行う。一方、位相を遅らせることを指示する信号DWがアクティブになると、キャパシタCPの電荷を放電するための動作を行う。
バイアス回路26は、チャージ・ポンプノードNPでのチャージ・ポンプ電圧に基づいて、遅延調整用のバイアス電圧VBを生成する。具体的には、例えばノードNPのチャージ・ポンプ電圧が上昇すると高くなるバイアス電圧VBNや、チャージ・ポンプ電圧が上昇すると低くなるバイアス電圧VBP(第2のバイアス電圧)を生成して、遅延回路30に出力する。
そして遅延回路30は、バイアス回路26からのバイアス電圧VB(VBN、VBP)に応じたクロック遅延時間で、クロックCK1を遅延させて、クロックCK2を出力する。例えば位相比較回路22での位相比較結果に基づいて信号UPがアクティブになり、チャージ・ポンプ電圧が上昇すると、バイアス電圧VBNが高くなり(VBPが低くなり)、遅延回路30での遅延時間TDを短くする遅延調整が行われる。一方、信号DWがアクティブになり、チャージ・ポンプ電圧が下降すると、バイアス電圧VBNが低くなり(VBPが高くなり)、遅延回路30での遅延時間TDが長くする遅延調整が行われる。
図4に遅延回路30の構成例を示す。この遅延回路30は、カスケード接続された複数段(例えば4段)の遅延バッファDBFを含む。図4では、これらの各遅延バッファDBFは、差動入力、差動出力の差動型のバッファにより構成されている。そして前段の遅延バッファの非反転出力、反転出力が、次段の遅延バッファの反転入力、非反転入力に接続される。なお、各遅延バッファからの中間出力クロックは、図示しないバッファ(差動バッファ)を介して遅延回路30の外部に出力され、例えば位相比較回路22に入力される。また図4では、差動型のバッファの例を示しているが、シングルエンド型のバッファを採用してもよい。
図5に遅延バッファの構成例を示す。なお遅延バッファの構成は図5に限定されず、その構成要素の一部(例えばトランジスタTA6、TA7、TA8)を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図5の遅延バッファは、第1のノードNA1と第1の電源VSSの間に設けられ、そのゲートにバイアス回路26からのバイアス電圧VBNが入力されるN型(広義には第1導電型)の第1のトランジスタTA1を含む。このトランジスタTA1は、遅延バッファの電流源として機能する。
また遅延バッファは、第2のノードNA2とノードNA1の間に設けられ、そのゲートに第3のノードNA3が接続されるN型の第2のトランジスタTA2と、ノードNA3とノードNA1の間に設けられ、そのゲートにノードNA2が接続されるN型の第3のトランジスタTA3を含む。そして、ノードNA3が、この遅延バッファの第1の出力QPmのノード(非反転出力ノード)になり、ノードNA2が、この遅延バッファの第2の出力QNmのノード(反転出力ノード)になる。
また遅延バッファは、第2の電源VDDとノードNA2の間に設けられ、そのゲートに前段の遅延バッファの第1の出力QPm-1(非反転出力)が入力されるP型(広義には第2導電型)の第4のトランジスタTA4と、電源VDDとノードNA3の間に設けられ、そのゲートに前段の遅延バッファの第2の出力QNm-1(反転出力)が入力されるP型の第5のトランジスタTA5を含む。これらのトランジスタTA4、TA5は遅延バッファの差動入力トランジスタとして機能する。
更に遅延バッファは、電源VDDとトランジスタTA4、TA5(ノードNA4)の間に設けられ、そのゲートに第2のバイアス電圧VBPが入力されるP型の第6のトランジスタTA6を含む。このトランジスタTA6は遅延バッファの電流源として機能する。
また遅延バッファは、ノードNA2と電源VSSの間に設けられ、そのゲートにバイアス電圧VBNが入力されるN型の第7のトランジスタTA7と、ノードNA3とVSSとの間に設けられ、そのゲートにバイアス電圧VBNが入力されるN型の第8のトランジスタTA8を含む。
図5では、電流源として機能するトランジスタTA1に流れる電流により、各遅延バッファでの遅延時間が設定される。即ちバイアス電圧VBNが高くなりトランジスタTAに流れる電流が大きくなると、遅延時間が短くなる。一方、バイアス電圧VBNが低くなりトランジスタTAに流れる電流が小さくなると、遅延時間が長くなる。
また図5では、トランジスタTA6は、トランジスタTA1を補助する電流源として機能する。そして、補助的な電流源であるP型のトランジスタTA6を設け、TA6に第2のバイアス電圧VBPを入力することで、遅延バッファの出力QPmの立ち下がり時と立ち上がり時とで、バランス良く遅延時間を調整できるようになる。
また、前段の遅延バッファからの出力QPm-1、QNm-1が、各々、高電位側レベル、低電位側レベルに変化すると、遅延バッファの出力QPm、QNmは、各々、高電位側レベル、低電位側レベルに変化する。この場合に、トランジスタTA8を設けないと、ノードNA3がVDDレベルに変化してしまう事態が生じる。この点、トランジスタTA8を設ければ、ノードNA3の電位がVSS側に引っ張られるため、このような事態が防止され、遅延調整が容易化される。
同様に、前段の遅延バッファからの出力QPm-1、QNm-1が、各々、低電位側レベル、高電位側レベルに変化すると、遅延バッファの出力QPm、QNmは、各々、低電位側レベル、高電位側レベルに変化する。この場合に、トランジスタTA7を設けないと、ノードNA2がVDDレベルに変化してしまう事態が生じる。この点、トランジスタTA7を設ければ、ノードNA2の電位がVSS側に引っ張られるため、このような事態が防止され、遅延調整が容易化される。
図6に、位相比較回路22(52)、チャージ・ポンプ回路24(54)、バイアス回路26(56)の詳細な構成例を示す。
チャージ・ポンプ回路24は、直列接続された電流源ISP、スイッチ素子SB1、SB2、電流源ISNを含む。これらの電流源ISP、ISN、スイッチ素子SB1、SB2はトランジスタ(MOSトランジスタ)で構成できる。
バイアス回路26は、ノードNB1とVSSの間に設けられ、そのゲートにチャージ・ポンプノードNPの電圧が入力されるN型のトランジスタTB1と、VDDとノードNB1の間に設けられ、そのゲート及びドレインがノードNB1に接続されるP型のトランジスタTB3を含む。またノードNB2とVSSの間に設けられ、そのゲート及びドレインがノードNB2に接続されるN型のトランジスタTB2と、VDDとノードNB2の間に設けられ、そのゲートがノードNB1に接続されるP型のトランジスタTB4を含む。そしてノードNB2に、バイアス電圧VBNが生成され、ノードNB1に第2のバイアス電圧VBPが生成される。
図6では、位相比較回路22からの信号UPがアクティブになると、スイッチ素子SB1がオンになり、キャパシタCPに対してVDD側から電荷が充電され、ノードNPの電圧が上昇する。すると、トランジスタTB1、TB3、TB4がオン状態(強いオン状態)になるため、バイアス電圧VBNが高くなると共にバイアス電圧VBPが低くなる。これにより図5の遅延バッファのトランジスタTA1、TA6に流れる電流が増加するため、遅延回路30での遅延時間TDが短くなる。
また位相比較回路22からの信号DWがアクティブになると、スイッチ素子SB2がオンになり、キャパシタCPからVSS側に電荷が放電され、ノードNPの電圧が下降する。すると、トランジスタTB1、TB3、TB4がオフ状態(弱いオフ状態)になるため、バイアス電圧VBNが低くなると共にバイアス電圧VBPが高くなる。これにより図5の遅延バッファのトランジスタTA1、TA6に流れる電流が減少するため、遅延回路30での遅延時間TDが長くなる。
図7に位相比較回路22の動作の概略を説明するための信号波形例を示す。図7において、CM1は、中間出力クロックであり、クロックCK1から例えば半周期(T/2)だけ位相がずれたクロックである。
また信号PW4、PW3は、位相比較回路22内で生成される内部信号である。そして図7のB1に示すように信号PW4は、クロックCK1の例えば立ち下がりエッジで、Hレベルになり、B2に示すようにクロックCM1の立ち下がりエッジで、Lレベルになる。また信号PW3は、B2に示すようにクロックCM1の立ち下がりエッジで、Hレベルになり、B3に示すようにクロックCK3の立ち下がりエッジで、Lレベルになる。
そして信号DWは、信号PW4、PW3を例えばNOR回路(論理和回路)に入力することで生成され、信号UPは、信号PW4、PW3を例えばNAND回路(論理積回路)に入力することで生成される。
図7のB4は、クロックCK1を基準にしてCK3の位相が進んだ場合の例である。この場合にはB5に示すようにクロックCK3の立ち下がりエッジが早まるため、信号PW4、PW3が共にLレベルになる期間が生じ、信号DWがHレベル(アクティブ)になる。これにより、図5、図6で説明したようにバイアス電圧VBNが低くなり、遅延回路30での遅延時間TDが長くなるため、クロックCK2の位相が遅れる。この結果、クロックCK3の位相を遅らせる方向に負帰還がかかるようになる。
図7のB7は、クロックCK1を基準にしてCK3の位相が遅れた場合の例である。この場合にはB8に示すようにクロックCK3の立ち下がりエッジが遅れるため、信号PW4、PW3が共にHレベルになる期間が生じ、信号UPがLレベル(アクティブ)になる。これにより、図5、図6で説明したようにバイアス電圧VBNが高くなり、遅延回路30での遅延時間TDが短くなるため、クロックCK2の位相が進む。この結果、クロックCK3の位相を進ませる方向に負帰還がかかるようになる。
以上のようにすれば、クロックCK1に対するクロックCK2の遅延時間が、クロックの1周期期間内になるように遅延回路30での遅延時間TDの調整が行われるようになり、ハーモニック・ロック(疑似ロック)の発生等を防止できる。
2.2 DLL回路
次にDLL回路40の詳細な構成、動作について説明する。図3に示すように、DLL回路40は遅延回路60(第2の遅延回路)と遅延調整回路50(第2の遅延調整回路)を含む。
遅延回路60は、スキュー調整回路10からのクロックCK2が入力され、クロックCK2を遅延させて、図2で説明したような位相が互いに異なる多相クロックRCK1〜RCK32を生成する。具体的には、この遅延回路60は、図4に示すようにカスケード接続された複数段(例えば32段以上)の遅延バッファ(遅延ユニット)を含む。そして、これらの複数段の遅延バッファにより、クロックCK2を遅延させて、各遅延バッファの出力ノードからバッファ等を介して多相クロックRCK1〜RCK32を出力する。なお遅延回路60は、多相クロックRCK1〜RCK32を出力するための遅延バッファの前段側に、波形整形用の複数段(例えば3〜4段)の遅延バッファが設けられると共に、後段側にも複数段(例えば3〜4段)の遅延バッファが設けられる。
遅延調整回路50は、遅延回路60での遅延時間の調整を行う。具体的には、クロック遅延時間がロックされた多相クロックRCK1〜RCK32を生成するための位相比較処理を行う。この遅延調整回路50は、位相比較回路52(第2の位相比較回路)、チャージ・ポンプ回路54(第2のチャージ・ポンプ回路)、バイアス回路56(第2のバイアス回路)を含む。
位相比較回路52は、遅延回路60での多相クロックのクロック遅延時間をロックするための位相比較処理を行う。即ち図2の位相差T/32が固定されるように遅延時間をロックする。また、この際に、ハーモニック・ロックが発生しないように遅延時間のロックを行う。
更に具体的には位相比較回路52には、遅延回路60の各遅延バッファが出力するクロック(多相クロック、中間出力クロック)のうちの何本(例えば9本)かのクロックが入力される。そしてこれらのクロックに基づいて、図7で説明したような内部信号PW4、PW3を生成し、これらの信号PW4、PW3に基づいて信号UP、DWを生成して、チャージ・ポンプ回路54に出力する。
チャージ・ポンプ回路54は、位相比較回路52からの信号UP、DWに基づいて、チャージ・ポンプノードNPへのチャージ・ポンプ動作を行う。またバイアス回路56は、ノードNPでのチャージ・ポンプ電圧に基づいて、遅延調整用のバイアス電圧VB(VBN、VBP)を生成して、遅延回路60に出力する。そして遅延回路60は、バイアス回路56からのバイアス電圧VB(VBN、VBP)に応じたクロック遅延時間で、クロックCK2を遅延させて、多相クロックRCK1〜RCK32を生成して、クロック出力回路70に出力する。
なお、位相比較回路52、チャージ・ポンプ回路54、バイアス回路56、遅延回路60等の構成、動作は、図4〜図7で説明したものとほぼ同様であるため、詳細については省略する。
2.3 クロック出力回路
次にクロック出力回路70の詳細な構成、動作について説明する。図3に示すようにクロック出力回路70は、デューティ調整回路80(クロック合成回路)、セレクタ90、ダミーセレクタ100を含む。
デューティ調整回路80は、DLL回路40から多相クロックRCK1〜RCK32を受け、RCK1〜RCK32のデューティを調整したクロックRCK1’〜RCK32’(RCK1〜RCK32に対応するクロック。以下、RCK1〜RCK32及びRCK1’〜RCK32’を共に多相クロックと呼ぶ)を生成して、セレクタ90やダミーセレクタ100に出力する。具体的にはデューティ調整回路80は、RCK1〜RCK32のデューティを50パーセントに調整する。そしてデューティ調整後の多相クロックRCK1’〜RCK32’をセレクタ90に出力し、RCK25’をダミーセレクタ100に出力する。
セレクタ90は出力クロックCKQを出力する。具体的には、多相クロックRCK1’〜RCK32’の中からいずれかのクロックを選択して、出力クロックCKQとして出力する。この場合、RCK1’〜RCK32’のうちのどのクロックを選択するかは、調整レジスタ92のクロックタイミング設定情報に基づき決定する。
例えば本実施形態のクロック生成回路を高速メモリのメモリコントローラに用いた場合には、高速メモリからのリードデータのサンプリングクロックのエッジタイミングは、使用する高速メモリにより異なる。従って、ファームウェア等により、使用する高速メモリに適したサンプリングタイミングを、クロックタイミング設定情報として調整レジスタ92に設定する。これにより、図2等で説明した多相クロックのうち、所望のタイミングのクロックを、出力クロックCKQとしてクロック生成回路から出力し、この出力クロックCKQに基づいて、高速メモリからのリードデータをサンプリングして取り込むことが可能になる。
図8は、デューティ調整回路80でのデューティ調整を説明するための信号波形例である。デューティ調整回路80は、DLL回路40からの多相クロックRCK1〜RCK32に基づいて、図8に示すような内部信号であるパルス信号CKPLS1〜CKPLS32等を生成する。例えば図8のC1に示すようにクロックRCK1の立ち上がりエッジで、信号CKPLS1はLレベル(アクティブ)になり、C2に示すようにクロックRCK5の立ち上がりエッジで、信号CKPLS1はHレベル(非アクティブ)になる。
そして、生成された信号CKPLS1〜CKPLS32を、例えばRSラッチ回路のセット端子やリセット端子に入力することで、デューティ調整後の多相クロックRCK1’〜RCK32’を生成する。例えば図8のC3に示すように信号CKPLS1がLレベル(アクティブ)になることで、多相クロックRCK1’がセットされてHレベルになり、C4に示すように信号CKPLS17がLレベル(アクティブ)になることで、多相クロックRCK1’がリセットされてLレベルになる。
この場合に、信号CKPLS1がLレベルになるC3のタイミングから、信号CKPLS17がLレベルになるC4のタイミングまでの期間は、クロックの半周期(T/2)になるため、デューティが50パーセントの多相クロックRCK1’を得ることができる。
図9にセレクタ90の構成例を示す。このセレクタ90は複数のトランスファゲートTG(P型及びN型トランジスタで構成されるトランスファゲート)と、複数のトランスファゲートTGのドレインノードに接続された複数のバッファBFを含み、いわゆるトーナメント方式でクロック選択を行う。
例えば、図示しない選択信号(TGのゲートに入力される信号)に基づいて図9のD1の経路に存在するトランスファゲートTGがオン状態になると、多相クロックRCK1’が選択されて、出力クロックCKQとして出力されるようになる。また選択信号に基づいて図9のD2の経路に存在するトランスファゲートTGがオン状態になると、多相クロックRCK18’が選択されて、出力クロックCKQとして出力されるようになる。
図10にダミーセレクタ100の構成例を示す。このダミーセレクタ100は、E1に示すダミー遅延パスを有する。このE1に示すダミー遅延パスは、例えば図9のD1に示すセレクタ90のクロック遅延パスでのクロック遅延時間と同等(同一又はほぼ同一)のクロック遅延時間を持つ。そして多相クロックのいずれかに対応するクロックであるRCK25’を、E1に示すダミー遅延パスにより遅延させたクロックを、クロックCK3としてスキュー調整回路10に出力する。
具体的には、図10のE1に示すダミー遅延パスには、図9のD1に示すクロック遅延パスと同じ数のトランスファゲートTG、バッファBFが設けられている。またダミー遅延パスには、ダミーのトランスファゲートTGを設けることで、クロック遅延パスと同等の寄生容量(トランスファゲートTGのドレイン容量等)が形成されると共に、配線パターンや配線長を同等にすることで、クロック遅延パスと同等の寄生抵抗が形成される。従って、ダミーセレクタ100のダミー遅延パスでの信号の遅延時間と、セレクタ90のクロック遅延パスでの信号の遅延時間は同等になる。
即ち本実施形態では、DLL回路40やクロック出力回路70での電源電圧変動等に起因する寄生遅延時間の変動を、遅延回路30での遅延時間TDを調整することで、吸収している。
しかしながら、図3に示すように、セレクタ90のクロック遅延パスは、スキュー調整回路10からDLL回路40、クロック出力回路70(ダミーセレクタ100)を介してスキュー調整回路10に帰還するループ(第2のDLL回路の帰還ループ)の中に入っていない。従って、遅延回路30での遅延時間TDの調整によっては、セレクタ90のクロック遅延パスでの寄生遅延時間の変動を吸収できない。
そこで図3では、セレクタ90のクロック遅延パスと同等のクロック遅延時間を持つダミーセレクタ100を設けている。このようにすれば、セレクタ90のクロック遅延パスでの寄生遅延時間が増減すると、ダミーセレクタ100のダミー遅延パスでの寄生遅延時間も増減する。従って、上述の帰還ループの中にセレクタ90を設けたのと同等の効果を得ることができ、入力クロックCK1から出力クロックCKQまでの遅延時間のロックが可能になる。
3.スキュー調整
図11に本実施形態のスキュー調整手法の原理を概念的に示す。図11において、F1に示すTDは、遅延回路30でのクロック遅延時間であり、F2、F3に示すTP1、TP2は、DLL回路40、クロック出力回路70等での寄生遅延時間である(TP=TP1+TP2)。具体的には、F1に示すTDは、遅延回路30が含む4段の遅延バッファの合計の遅延時間等である。F2に示すTP1は、DLL回路40の遅延回路60での波形整形用の遅延バッファ(前段の遅延バッファ)での寄生遅延時間等である。F3に示すTP2は、デューティ調整回路80の回路素子(RSラッチ等)の寄生遅延時間や、ダミーセレクタ100(セレクタ90)の寄生遅延時間等である。
なお、F4に示す(N/M)×T=(24/32)×Tは、DLL回路40において遅延時間がロックされた多相クロックRCK1とRCK25の間の位相遅延差である。
そして図11のG1、G2では、例えば電源電圧が低くなったり、温度が高くなることで、寄生遅延時間TP1、TP2が長くなっている。この場合には、スキュー調整回路10でのスキュー調整機能により、G3に示すように遅延時間TDが短くなるように調整される。これにより寄生遅延時間TP1、TP2の変動が吸収され、出力クロックCKQの位相変動を防止できる。
図11のG4、G5では、例えば電源電圧が高くなったり、温度が低くなることで、寄生遅延時間TP1、TP2が短くなっている。この場合には、スキュー調整回路10でのスキュー調整機能により、G6に示すように遅延時間TDが長くなるように調整される。これにより寄生遅延時間TP1、TP2の変動が吸収され、出力クロックCKQの位相変動を防止できる。
なお図11では、例えばT=TD+(N/M)×T+TP=TD+(24/32)×T+TP(T≧TD+(N/M)×T+TP)の関係が成り立つ。なおTP=TP1+TP2である。別の言い方をすれば、電源電圧変動等があった場合にも、上記の関係が常に成り立つようなクロックCK3(N=24)を選択することで、電源電圧変動等の吸収が可能になる。
4.ロックアップタイム
本実施形態では、DLL回路40でのクロック遅延時間のロックアップタイムが、スキュー調整回路10でのクロック遅延時間のロックアップタイムよりも短くなるように設定されている。具体的には、例えばDLL回路40のチャージ・ポンプ回路54でのチャージ・ポンプ電流量(図6の電流源ISP、ISNの電流量)を、スキュー調整回路10のチャージ・ポンプ回路24でのチャージ・ポンプ電流量よりも大きくして、DLL回路40でのロックアップタイムが速くなるようにしている。或いは、DLL回路40でのチャージ・ポンプ用のキャパシタCPの容量値を、スキュー調整回路10でのキャパシタCPの容量値よりも小さくしてもよい。
例えば図12は、電源投入後のチャージ・ポンプ電圧の変化を示すシミュレーション波形である。具体的には、H1は、DLL回路40側のチャージ・ポンプ電圧の変化を示す波形であり、H2は、スキュー調整回路10側のチャージ・ポンプ電圧の変化を示す波形である。またH3は、これらの波形を重ね合わせたものである。
図12のH1に示すように、DLL回路40側では、チャージ・ポンプ電圧が所定電圧に早期に収束し、ロックアップタイムTL1が短い。一方、H2に示すように、スキュー調整回路10側では、チャージ・ポンプ電圧の収束が遅く、ロックアップタイムTL2が長い。このようにすれば、DLL回路40での遅延時間のロック動作完了後に、スキュー調整回路10でのロック動作が行われるようになり、安定したロック動作を実現できる。
例えば図1、図3では、DLL回路40の第1の帰還ループと、クロックCK1からCK2を介してCK3に至る第2の帰還ループが形成されている。このように、2つの帰還ループが存在すると、各帰還ループにおけるロック動作が、お互いに影響し合い、回路動作が不安定になるおそれがある。具体的には、多相クロック間の遅延時間のロック完了前に、クロックCK1に対する出力クロックCKQの遅延時間がロックしてしまうと、目的とする適正なロック動作を実現できない。
この点、図12の手法では、第1の帰還ループでのロック動作完了後に、第2の帰還ループでのロック動作が行われる。即ち、多相クロック間の遅延時間のロック完了後に、CK1に対するCKQの遅延時間のロックが行われるようになる。従って、第1、第2の帰還ループがお互いに影響し合って回路動作が不安定になってしまう事態を防止できる。
5.電子機器
図13に本実施形態のクロック生成回路522を用いた電子機器の一例を示す。図13は、LCD等の表示パネル580を備えた大型テレビや携帯電話機などの電子機器の構成例である。
ホスト550からのデータやクロックは、LVDSのシリアルバスを介して集積回路装置500に送信され、LVDS受信回路510が受信する。そしてLVDS受信回路510は、ホスト550からのクロックの逓倍処理などを行って、得られたクロックをメモリコントローラ520に供給する。またホスト550から受信した画像データを、画像処理部530に供給する。
画像処理部530は、ホスト550から受信した画像データに対して、例えばガンマ補正等の種々の画像処理を施す。そして、この画像処理のためにメモリ560(広義にはクロック生成回路からの出力クロックに基づき動作するデバイス)を使用して、画像処理前や画像処理後の画像データをメモリ560に書き込んだり、メモリ560から読み出す。このメモリ560としては、例えばSDRAMやDDR SDRAMなどの高速メモリを使用できる。
このようなメモリ560へのデータの書き込みや、メモリ560からのデータの読み出しは、メモリコントローラ520(SDRAM)の制御により実現される。
この場合に本実施形態のクロック生成回路522は、例えばLVDS受信回路510からのクロック(CK1)に基づいて、メモリ560からのリードデータをサンプリングするためのクロック(CKQ)を生成する。或いはメモリ560へのデータの書き込みに必要なクロックを生成してもよい。
画像処理部530により画像処理が施された後の画像データは、送信回路540により表示ドライバ570に送信される。そして表示ドライバ570は、受信した画像データに基づいて、LCD等の表示パネル580を駆動して、画像データに対応する画像を表示するための制御を行う。
なお本実施形態のクロック生成回路が適用される電子機器は図13のような構成に限定されず、少なくともクロック生成回路からの出力クロックに基づき動作する装置(例えばメモリ、表示パネル等)を含むものであればよい。具体的には本実施形態が適用できる電子機器としては、情報処理装置、携帯情報端末、AV機器、携帯型AV機器、ゲーム装置又は携帯型ゲーム装置等の種々のものが考えられる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。またクロック生成回路、電子機器の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
本実施形態のクロック生成回路の構成例。 クロック生成回路の動作を説明するための信号波形例。 本実施形態のクロック生成回路の詳細な構成例。 遅延回路の構成例。 遅延バッファの構成例。 位相比較回路、チャージ・ポンプ回路、バイアス回路の構成例。 位相比較回路の動作を説明するための信号波形例。 デューティ調整回路の動作を説明するための信号波形例。 セレクタの構成例。 ダミーセレクタの構成例。 本実施形態のスキュー調整手法の原理を説明するための図。 本実施形態のロックアップタイム設定手法の説明図。 電子機器の構成例。
符号の説明
10 スキュー調整回路、20 遅延調整回路、22 位相比較回路、
24 チャージ・ポンプ回路、26 バイアス回路、30 遅延回路、
40 DLL回路、50 遅延調整回路 52 位相比較回路、
54 チャージ・ポンプ回路、56 バイアス回路、60 遅延回路、
70 クロック出力回路、80 デューティ調整回路、90 セレクタ、
92 調整レジスタ、100 ダミーセレクタ
500 集積回路装置、510 LVDS受信回路、520 メモリコントローラ、
522 クロック生成回路、530 画像処理部、540 送信回路、
560 メモリ、570 表示ドライバ、580 表示パネル

Claims (13)

  1. 第1のクロックを受け、第2のクロックを出力するスキュー調整回路と、
    前記第2のクロックを受け、前記第2のクロックに基づいて、クロック遅延時間がロックされた多相クロックを生成して出力するDLL(Delayed Locked Loop)回路と、
    前記多相クロックを受け、前記多相クロックのいずれかに対応するクロックを、出力クロックとして出力するクロック出力回路とを含み、
    前記スキュー調整回路は、
    前記第1のクロックが入力され、前記第1のクロックを遅延させたクロックを前記第2のクロックとして出力する第1の遅延回路と、
    前記多相クロックのいずれかに対応する第3のクロックを受け、前記第1のクロックの位相と前記第3のクロックの位相が一致するように、前記第1のクロックに対する前記第2のクロックの遅延時間を調整する第1の遅延調整回路を含むことを特徴とするクロック生成回路。
  2. 請求項1において、
    前記第1の遅延調整回路は、
    前記第1のクロックの位相と前記第3のクロックの位相を一致させるための位相比較処理を行う第1の位相比較回路と、
    前記第1の位相比較回路からの信号に基づいて、チャージ・ポンプノードへのチャージ・ポンプ動作を行う第1のチャージ・ポンプ回路と、
    前記チャージ・ポンプノードでのチャージ・ポンプ電圧に基づいて、遅延調整用のバイアス電圧を生成する第1のバイアス回路を含み、
    前記第1の遅延回路は、
    前記第1のバイアス回路からの前記バイアス電圧に応じたクロック遅延時間で、前記第1のクロックを遅延させて、前記第2のクロックを出力することを特徴とするクロック生成回路。
  3. 請求項2において、
    前記第1の遅延回路は複数段の遅延バッファを含み、
    前記複数段の遅延バッファの各遅延バッファは、
    第1のノードと第1の電源の間に設けられ、そのゲートに前記バイアス電圧が入力される第1導電型の第1のトランジスタと、
    第2のノードと前記第1のノードの間に設けられ、そのゲートに第3のノードが接続される第1導電型の第2のトランジスタと、
    前記第3のノードと前記第1のノードの間に設けられ、そのゲートに前記第2のノードが接続される第1導電型の第3のトランジスタと、
    第2の電源と前記第2のノードの間に設けられ、そのゲートに前段の遅延バッファの第1の出力が入力される第2導電型の第4のトランジスタと、
    前記第2の電源と前記第3のノードの間に設けられ、そのゲートに前段の遅延バッファの第2の出力が入力される第2導電型の第5のトランジスタを含むことを特徴とするクロック生成回路。
  4. 請求項3において、
    前記第1のバイアス回路は、遅延調整用の第2のバイアス電圧を生成し、
    前記各遅延バッファは、
    前記第2の電源と前記第4、第5のトランジスタの間に設けられ、そのゲートに前記第2のバイアス電圧が入力される第2導電型の第6のトランジスタを含むことを特徴とするクロック生成回路。
  5. 請求項3又は4において、
    前記各遅延バッファは、
    前記第2のノードと前記第1の電源の間に設けられ、そのゲートに前記バイアス電圧が入力される第1導電型の第7のトランジスタと、
    前記第3のノードと前記第1の電源の間に設けられ、そのゲートに前記バイアス電圧が入力される第1導電型の第8のトランジスタを含むことを特徴とするクロック生成回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記第1の遅延調整回路は、
    前記第1のクロックに対する前記第2のクロックの遅延時間がクロックの1周期期間内になるように、前記第1の遅延回路での遅延時間の調整を行うことを特徴とするクロック生成回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記DLL回路は、
    前記第2のクロックが入力され、前記第2のクロックを遅延させて前記多相クロックを生成する第2の遅延回路と、
    前記第2の遅延回路での遅延時間の調整を行う第2の遅延調整回路を含むことを特徴とするクロック生成回路。
  8. 請求項7において、
    前記第2の遅延調整回路は、
    前記第2の遅延回路での前記多相クロックのクロック遅延時間をロックするための位相比較処理を行う第2の位相比較回路と、
    前記第2の位相比較回路からの信号に基づいて、チャージ・ポンプノードへのチャージ・ポンプ動作を行う第2のチャージ・ポンプ回路と、
    前記チャージ・ポンプノードでのチャージ・ポンプ電圧に基づいて、遅延調整用のバイアス電圧を生成する第2のバイアス回路を含み、
    前記第2の遅延回路は、
    前記第2のバイアス回路からの前記バイアス電圧に応じたクロック遅延時間で、前記第2のクロックを遅延させて、前記多相クロックを生成することを特徴とするクロック生成回路。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記クロック出力回路は、
    前記出力クロックを出力するセレクタと、
    前記セレクタのクロック遅延パスでのクロック遅延時間と同等のクロック遅延時間を持つダミー遅延パスを有し、前記多相クロックのいずれかに対応するクロックを、前記ダミー遅延パスにより遅延させたクロックを、前記第3のクロックとして出力するダミーセレクタを含むことを特徴とするクロック生成回路。
  10. 請求項9において、
    前記クロック出力回路は、
    前記多相クロックを受け、前記多相クロックのデューティを調整したクロックを前記セレクタ、前記ダミーセレクタに出力するデューティ調整回路を含むことを特徴とするクロック生成回路。
  11. 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    前記第1の遅延調整回路は、
    前記第1の遅延回路でのクロック遅延時間をTDとし、前記DLL回路、前記クロック出力回路での寄生遅延時間をTPとした場合に、TPが長くなった場合にはTDを短くし、TPが短くなった場合にはTDを長くする遅延調整を行うことを特徴とするクロック生成回路。
  12. 請求項1乃至11のいずれかにおいて、
    前記DLL回路でのクロック遅延時間のロックアップタイムが、前記スキュー調整回路でのクロック遅延時間のロックアップタイムよりも短くなるように設定されていることを特徴とするクロック生成回路。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載のクロック生成回路と、
    前記クロック生成回路からの前記出力クロックに基づき動作するデバイスと、
    を含むことを特徴とする電子機器。
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JP (1) JP2009044579A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011055482A (ja) * 2009-08-04 2011-03-17 Canon Inc 遅延同期ループ回路
US8368431B2 (en) 2009-12-28 2013-02-05 Canon Kabushiki Kaisha Pulse edge selection circuit, and pulse generation circuit, sample-hold circuit, and solid-state image sensor using the same
US8581654B2 (en) 2010-06-29 2013-11-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of compensating clock skew, clock skew compensating circuit for realizing the method, and input/output system including the clock skew compensating circuit
US10135429B2 (en) 2016-03-24 2018-11-20 Megachips Corporation Clock correction device and clock correcting method
US10727826B2 (en) 2018-08-14 2020-07-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Delay-locked loop circuit, semiconductor memory device, and methods of operating delay-locked loop circuit

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