JP2009043034A - 情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009043034A
JP2009043034A JP2007207402A JP2007207402A JP2009043034A JP 2009043034 A JP2009043034 A JP 2009043034A JP 2007207402 A JP2007207402 A JP 2007207402A JP 2007207402 A JP2007207402 A JP 2007207402A JP 2009043034 A JP2009043034 A JP 2009043034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
information
wireless communication
communication terminal
proximity wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007207402A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusaku Ido
勇作 井戸
Masato Kasashima
正人 笠島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2007207402A priority Critical patent/JP2009043034A/ja
Priority to EP20080161678 priority patent/EP2022686A3/en
Priority to US12/186,887 priority patent/US20090042518A1/en
Publication of JP2009043034A publication Critical patent/JP2009043034A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/20Means to switch the anti-theft system on or off
    • B60R25/2018Central base unlocks or authorises unlocking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/30Detection related to theft or to other events relevant to anti-theft systems
    • B60R25/33Detection related to theft or to other events relevant to anti-theft systems of global position, e.g. by providing GPS coordinates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R2325/00Indexing scheme relating to vehicle anti-theft devices
    • B60R2325/20Communication devices for vehicle anti-theft devices
    • B60R2325/202Personal digital assistant [PDA]
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R2325/00Indexing scheme relating to vehicle anti-theft devices
    • B60R2325/20Communication devices for vehicle anti-theft devices
    • B60R2325/205Mobile phones

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】簡単に、特定の車両と近接通信を行うことができるようにする。
【解決手段】携帯近接無線通信端末12Aは、アプリケーションサーバ15から送信される、異常が発生している車両11−1に搭載されている車載近接無線通信端末21と近接通信を行う車両通信モードにモードを遷移させる通報アプリケーションを受信し、その通報アプリケーションに基づいて、モードを車両通信モードに遷移させ、近接通信により、認証情報を車載近接無線通信端末21に送信する。車載近接無線通信端末21は、携帯近接無線通信端末12Aからの認証情報を受信し、その認証情報に基づいて、車両11−1に関係する所定の動作を制御することで、特定の車両との近接通信をして、その車両に対して特定の動作をさせることができる。本発明は、情報処理システムに適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、簡単に、特定の車両と近接通信を行うことができるようにした情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、自動車などの車両の盗難が社会問題となっており、その手口も巧妙化している。従来、車両のオーナーやカーメーカ、または警察などのユーザにより盗難車の特定が行われる場合、それらのユーザは、あらかじめ登録されている車両に関係する情報のリストから、所望の車両を検索する操作を行うことにより、自ら車両の情報の照合を行っていた。
また、車両のナンバープレートに所定の情報が書き込まれたICタグを読み込み、ICタグが発信した情報を外部からキャッチして車両を識別する車両識別方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。さらに、携帯端末装置のカメラ機能により撮像された画像データからナンバープレートを解析して読み取り、その読み取り結果に基づいて、データベースに保存されている駐車違反履歴などを検索するとともに、盗難車の登録を照合し、その照合結果を、携帯端末装置に返信するサーバ装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−260164号公報 特開2005−301377号公報
しかしながら、盗難車などの車両を特定するとき、確実に車両を特定することができない可能性があるという課題があった。例えば、ユーザにより、あらかじめ登録された車両に関係する情報から、ある盗難車に関係する情報を検索する操作が行われる場合、その検索の条件として、車検証などから自動車登録番号や自動車登録型式などの盗難車を特定するための条件を調べて指定する必要があるが、自動車登録番号標(ナンバープレート)が交換されてしまっている場合など、車両の外観だけではその車両が盗難車であることを特定することができない可能性があった。
また、ユーザは、特定の車両を検索するための操作を行う場合、検索の条件としての、例えば、自動車登録番号、自動車登録型式、車体番号、整備記録などの車両に関係する情報を、車検証などを見て確認し、覚えておく必要があるが、人為的なミスにより検索の条件を間違えてしまうことも考えられるし、それらの車両に関係する情報を調べること自体が手間であった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、特定の車両と近接通信を行うことにより、確実に車両を特定することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の情報処理システムは、携帯型の電子機器と、車両に搭載される情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、前記電子機器は、他の情報処理装置から送信されてくる、前記情報処理装置と近接通信を行うための状態に遷移させる前記第1の情報を受信する第1の受信手段と、受信した前記第1の情報に基づいて、前記情報処理装置と近接通信を行うための状態に遷移するように制御する第1の制御手段と、前記情報処理装置と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、前記情報処理装置に対して、前記車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報を送信する送信手段とを備え、前記情報処理装置は、前記電子機器から送信されてくる前記第2の情報を受信する第2の受信手段と、受信した前記第2の情報に基づいて、前記車両に関係する所定の動作を制御する第2の制御手段とを備える。
本発明の第1の側面の情報処理システムにおいては、電子機器では、他の情報処理装置から送信されてくる、情報処理装置と近接通信を行うための状態に遷移させる第1の情報が受信され、受信した第1の情報に基づいて、情報処理装置と近接通信を行うための状態に遷移するように状態が制御され、情報処理装置と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、情報処理装置に対して、車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報が送信され、情報処理装置では、電子機器から送信されてくる第2の情報が受信され、受信した第2の情報に基づいて、車両に関係する所定の動作が制御される。
したがって、特定の車両と近接通信を行うことにより、例えば、盗難車などの車両を特定することができる。
電子機器は、例えば、携帯電話機、携帯情報端末、時計、コンピュータ、リモートコントローラ、ページャ、ゲーム機器、マルチメディア機器、携帯用オーディオ機器により構成される。
車両は、例えば、各種の自動車、二輪車により構成される。
第1の受信手段は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などにより実行されるプログラムに含まれる通信部により構成される。通信部は、他の情報処理装置から送信されてくる、情報処理装置と近接通信を行うための状態に遷移させる第1の情報を受信する。
他の情報処理装置は、例えば、情報処理装置と近接通信を行うための状態に遷移させる第1の情報を提供する、アプリケーションサーバや車両監視サーバにより構成される。
第1の制御手段は、例えば、CPUなどにより実行されるプログラムに含まれるモード制御部により構成される。モード制御部は、受信した第1の情報に基づいて、情報処理装置と近接通信を行うための状態に遷移するように制御する。
送信手段は、例えば、無線により通信を行う無線ICタグなどで構成される近接ID部により構成される。近接ID部は、情報処理装置と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、情報処理装置に対して、車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報を送信する。
情報処理装置は、例えば、リーダライタ機能を有する車載用の情報処理装置により構成される。
第2の受信手段は、例えば、リーダライタなどで構成される近接IDアクセス部により構成される。近接IDアクセス部は、電子機器から送信されてくる第2の情報を受信する。
第2の制御手段は、例えば、CPUなどにより実行されるプログラムに含まれる車両制御部により構成される。車両制御部は、受信した第2の情報に基づいて、車両に関係する所定の動作を制御する。
本発明の第2の側面の情報処理装置は、車両に搭載される情報処理装置であって、近接通信を行うための状態に遷移させる第1の情報に基づいて、近接通信を行うための状態に遷移している携帯型の電子機器と相互に近接通信を行う情報処理装置において、前記電子機器と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、前記電子機器から送信されてくる、自分に対して、前記車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報を受信する受信手段と、受信した前記第2の情報に基づいて、前記車両に関係する所定の動作を制御する制御手段とを備える。
本発明の第2の側面の情報処理装置においては、電子機器と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、電子機器から送信されてくる、自分に対して、車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報が受信され、受信した第2の情報に基づいて、車両に関係する所定の動作が制御される。
したがって、特定の近接通信端末と近接通信を行うことにより、例えば、車両に対して、各種の動作をさせることができる。
情報処理装置は、例えば、リーダライタ機能を有する車載用の情報処理装置により構成される。
受信手段は、例えば、リーダライタなどで構成される近接IDアクセス部により構成される。近接IDアクセス部は、電子機器から送信されてくる第2の情報を受信する。
制御手段は、例えば、CPUなどにより実行されるプログラムに含まれる車両制御部により構成される。車両制御部は、受信した第2の情報に基づいて、車両に関係する所定の動作を制御する。
車両に発生する異常を検出する検出手段と、異常が検出された場合、車両を識別するための第3の情報を電子機器に送信する送信手段とをさらに設けさせるようにすることができる。
電子機器を所持している人が、車両の当事者であるかを認証する認証手段をさらに設けさせるようにすることができ、送信手段は、異常が検出されたとき、車両の当事者ではないと認証された場合、第3の情報を電子機器に送信させるようにすることができる。
受信した第2の情報が自分に対して送信された情報であるかを認証する認証手段をさらに設けさせるようにすることができ、制御手段は、自分に対して送信された情報であると認証された場合、受信した第2の情報に基づいて、車両に搭載された車載装置の動作を制御させるようにすることができる。
車載装置は、例えば、エンジン制御装置、燃料タンク制御装置、開閉部制御装置、無線通信装置、ナビゲーション装置、オーディオ装置、テレビジョン装置などにより構成される。
本発明の第2の側面の情報処理方法は、車両に搭載される情報処理装置であって、近接通信を行うための状態に遷移させる第1の情報に基づいて、近接通信を行うための状態に遷移している携帯型の電子機器と相互に近接通信を行う情報処理装置の情報処理方法において、前記電子機器と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、前記電子機器から送信されてくる、自分に対して、前記車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報の受信を制御する第1の制御ステップと、受信した前記第2の情報に基づいて、前記車両に関係する所定の動作を制御する第2の制御ステップとを含む。
本発明の第2の側面の情報処理方法においては、電子機器と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、電子機器から送信されてくる、自分に対して、車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報の受信が制御され、受信した第2の情報に基づいて、車両に関係する所定の動作が制御される。
したがって、特定の近接通信端末と近接通信を行うことにより、例えば、車両に対して、各種の動作をさせることができる。
この第1の制御ステップは、電子機器と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、電子機器から送信されてくる、自分に対して、車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報の受信を制御する第1の制御ステップにより構成され、第2の制御ステップは、受信した第2の情報に基づいて、車両に関係する所定の動作を制御する第2の制御ステップにより構成される。
本発明の第2の側面のプログラムは、車両に搭載される情報処理装置であって、近接通信を行うための状態に遷移させる第1の情報に基づいて、近接通信を行うための状態に遷移している携帯型の電子機器と相互に近接通信を行う情報処理装置のコンピュータに、情報処理を行わせるプログラムにおいて、前記電子機器と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、前記電子機器から送信されてくる、自分に対して、前記車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報の受信を制御する第1の制御ステップと、受信した前記第2の情報に基づいて、前記車両に関係する所定の動作を制御する第2の制御ステップとを含む。
したがって、特定の近接通信端末と近接通信を行うことにより、例えば、車両に対して、各種の動作をさせることができる。
本発明の第2の側面のプログラムは、所定の記録媒体に記録されて、例えば、ドライブにより読み出され、情報処理装置にインストールされる。記録媒体は、フロッピ(登録商標)ディスクなどよりなる磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk)などよりなる光ディスク、MD(Mini Disk)(登録商標)などよりなる光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディアにより構成される。
以上のように、本発明の第1の側面によれば、簡単に、特定の車両と近接通信を行うことができる。本発明の第1の側面によれば、特に、特定の車両と近接通信を行うことにより、例えば、盗難車などの車両を特定することができる。
本発明の第2の側面によれば、簡単に、特定の近接通信端末と近接通信を行うことができる。本発明の第2の側面によれば、特に、特定の近接通信端末と近接通信を行うことにより、例えば、車両に対して、各種の動作をさせることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態を示すブロック図である。
情報処理システム1は、車両11−1乃至車両11−N、携帯近接無線通信端末12A、携帯近接無線通信端末12B、照合情報センタサーバ14、およびアプリケーションサーバ15を含むようにして構成される。情報処理システム1においては、車両11−1乃至車両11−Nのそれぞれと、携帯近接無線通信端末12Aとは、例えば、所定の周波数の電波を利用して無線により近接通信を行う。また、携帯近接無線通信端末12A、携帯近接無線通信端末12B、照合情報センタサーバ14、およびアプリケーションサーバ15は、例えば、インターネットなどからなるネットワーク13を介して相互に接続される。
車載近接無線通信端末21と車両情報格納装置22は、各種の自動車(例えば、自家用車、トラック、バスなど)、二輪車などの車両11−1乃至車両11−Nのそれぞれに設けられる。車載近接無線通信端末21と車両情報格納装置22は、例えば、CAN(Controller Area Network)などの車載LAN(Local Area Network)を介して相互に接続される。
なお、図1の例では、説明を簡略にするために、車載近接無線通信端末21と車両情報格納装置22を、車両11−1にのみ表現しているが、実際には、車両11−2乃至車両11−Nのそれぞれは、車両11−1と同様に、車載近接無線通信端末21と車両情報格納装置22を含むようにして構成される。また、以下、車両11−1乃至車両11−Nのそれぞれを区別する必要がない場合、単に、車両11と称して説明する。
車載近接無線通信端末21は、リーダライタ機能を備え、例えば、無線により通信を行う無線ICタグ(RFID(Radio Frequency Identification)タグ)(以下、ICタグと称する)などの近接IDを内蔵した携帯近接無線通信端末12Aとの間で、所定の周波数の搬送波を使用した、電磁誘導による近接通信を行う。また、車載近接無線通信端末21は、車両情報格納装置22に格納されている車両11−1に関係する情報(以下、車両情報と称する)を取得する。
ここで、車両情報とは、車載近接無線通信端末21と車両情報格納装置22が搭載された車両11を一意に特定するための情報である。例えば、車両情報は、車両11の製造時や登録時などおいて、車両情報格納装置22に記録され、その内容を書き換えることはできない。これにより、ある車両情報を指定することで、複数の車両の中からその車両情報を記録している車両11を特定することが可能となる。なお、車両情報は、車両情報格納装置22の代わりに、車載近接無線通信端末21が記録するようにしてもよい。
車両情報格納装置22は、例えば、ROM(Read Only Memory)などの一度書き込まれた情報を読み出すためのメモリ、すなわち、読み出し専用の記憶装置からなり、車両11に関係する車両情報を記録する。車両情報格納装置22は、車載近接無線通信端末21からの要求に応じて、記録している車両情報を車載近接無線通信端末21に供給する。
携帯近接無線通信端末12Aは、例えば、携帯電話機などのICタグを内蔵する機器からなり、リーダライタ機能を備える車載近接無線通信端末21との間で、近接通信を行う。具体的には、例えば、携帯近接無線通信端末12Aは、近接通信により、車載近接無線通信端末21から車両情報を受信する。
また、携帯近接無線通信端末12Aは、ネットワーク13を介して、例えば、照合情報センタサーバ14またはアプリケーションサーバ15などのネットワーク13に接続された機器と通信を行う。具体的には、例えば、携帯近接無線通信端末12Aは、車載近接無線通信端末21から受信した車両情報を、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14に送信する。
なお、以下、携帯近接無線通信端末12Aは、車両11−1の当事者以外の者(以下、第三者と称する)により所持されている端末であるとして説明する。
また、本実施の形態において、当事者とは、車両の所有者と車両の管理者およびその関係者であって、当事者として認証される人である。具体的には、車両の所有者とは、例えば、その車両のオーナーであり、車両の所有者の関係者とは、例えば、個人所有の車の家族や、車の使用を許可された知人などである。また、車両の管理者とは、例えば、事業者用の車両の運転者や整備担当者、あるはその上司などであり、車両の管理者の関係者とは、例えば、同乗者あるいは整備担当者から依頼を受けたサービスマンなどである。
携帯近接無線通信端末12Bは、例えば、携帯電話機などからなり、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14と通信を行う。具体的には、携帯近接無線通信端末12Bは、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14から送信される照合の結果を受信し、その照合の結果を表示する。
なお、以下、携帯近接無線通信端末12Bは、車両11−1の当事者により所持されている端末であるとして説明する。また、携帯近接無線通信端末12Bは、照合情報センタサーバ14からの照合の結果を受信することができればよいので、携帯近接無線通信端末12Aと同様に、ICタグを内蔵した近接通信を行うことのできる機器であってもよいし、携帯近接無線通信端末12Aとは違い、ICタグを内蔵していない近接通信を行うことのできない機器であってもよい。さらに、説明を簡略にするために、以下、携帯近接無線通信端末12Aと携帯近接無線通信端末12Bとを区別する必要がない場合、単に、携帯近接無線通信端末12と称して説明する。
ネットワーク13は、例えば、無線パケット通信網、インターネット、公衆回線網、または専用線などの所定の通信網からなり、携帯近接無線通信端末12A、携帯近接無線通信端末12B、照合情報センタサーバ14、アプリケーションサーバ15のそれぞれを相互に通信させる。例えば、携帯近接無線通信端末12Aが携帯電話機である場合、ネットワーク13は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの所定のプロトコルにしたがって、携帯電話機の基地局(図示せず)を介して、携帯近接無線通信端末12Aから照合情報センタサーバ14またはアプリケーションサーバ15にアクセスし得るようになされている。
照合情報センタサーバ14は、例えば、情報処理システム1による所定のサービスを提供する事業者(例えば警備会社)の管理する専用のサーバなどからなり、車両11を照合して特定するための所定の処理(以下、照合の処理と称する)を行う。具体的には、照合情報センタサーバ14は、照合の処理を実行することで、ネットワーク13を介して、携帯近接無線通信端末12Aから送信される車両11の車両情報と、ある車両11を特定するためにあらかじめ登録されている車両情報(以下、登録車両情報と称する)とを照合して、車両11を特定する。
アプリケーションサーバ15は、例えば、情報処理システム1による所定のサービスを提供する事業者(例えば警備会社)や、車両11を製造したメーカの管理する専用のサーバなどからなり、車両11に発生した異常(例えば、車両の盗難、車両に備えられたものの盗難(車上荒らし)、車両に対するいたずらなど)を、例えば、照合情報センタサーバ14などの所定の機器に通知するためのアプリケーションプログラム(以下、通報アプリケーションと称する)を記録する。アプリケーションサーバ15は、携帯近接無線通信端末12Aからの要求に応じて、記録している通報アプリケーションを、ネットワーク13を介して、携帯近接無線通信端末12Aに送信する。これにより、携帯近接無線通信端末12Aは、ネットワーク13を介して、アプリケーションサーバ15から通報アプリケーションをダウンロードすることになる。
なお、図1では、説明を簡略にするために、携帯近接無線通信端末12A、携帯近接無線通信端末12B、ネットワーク13、照合情報センタサーバ14、アプリケーションサーバ15を1つずつ設けるようにした例を示しているが、もちろん、それぞれ2つ以上設けるようにすることも可能である。
図2は、携帯近接無線通信端末12Aの機能的構成例を示すブロック図である。
携帯近接無線通信端末12Aは、制御部51、入力部52、通信部53、記録部54、モード制御部55、近接ID部56、および表示部57を含むようにして構成される。
制御部51は、携帯近接無線通信端末12Aの各部の動作を制御する。
入力部52は、ユーザによる操作に対応する信号(以下、操作信号と称する)を制御部51に供給する。これにより、制御部51は、入力部52から供給される操作信号に基づいて、携帯近接無線通信端末12Aの各部の動作を制御することになる。
通信部53は、制御部51の制御に基づいて、ネットワーク13を介して、例えば、照合情報センタサーバ14やアプリケーションサーバ15などの、ネットワーク13に接続された機器との間で情報の送受信を行う。
記録部54は、例えば、不揮発性の半導体メモリやハードディスクなどにより構成される。例えば、記録部54は、制御部51の制御に基づいて、ネットワーク13を介して、アプリケーションサーバ15から受信した通報アプリケーションを記録する。
モード制御部55は、携帯近接無線通信端末12Aの動作のモードを制御する。具体的には、モード制御部55は、例えば、携帯近接無線通信端末12Aにおいて、ダウンロードされた通報アプリケーションが起動しているとき、車両11を照合するためのモード(以下、車両通信モードと称する)にモードを遷移させる。これにより、携帯近接無線通信端末12Aは、例えば、車両通信モードで動作しているとき、ある異常が発生している車両11から、その車両11の車両情報を受信し、受信した車両情報を、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14に送信することができる。
なお、携帯近接無線通信端末12Aを車両通信モードで動作させる方法は、上述した、ダウンロードされた通報アプリケーションを起動させる他に、例えば、あらかじめ携帯近接無線通信端末12Aに、各種のデータと各種の処理とを対応させたテーブルを記憶させておくことにより、所定のデータを取得したときに、モードを車両通信モードに遷移させる処理を実行するようにするなど、携帯近接無線通信端末12Aに対して、車両通信モードにモードを遷移させるためのトリガを与えることができる方法であればよい。
近接ID部56は、リーダライタ機能を備える車載近接無線通信端末21との間で、近接通信を行うためのICタグを含むようにして構成される。近接ID部56は、車載近接無線通信端末21と通信可能となった場合、所定の周波数の電波を利用した近接通信により、車載近接無線通信端末21と非接触での情報の送受信を行う。
表示部57は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)、LED(Light Emitting Diode)などのディスプレイと、それらのディスプレイへの画像または文字の表示を制御するドライバなどから構成されており、制御部51の制御に基づいて、例えば、ユーザへのメッセージなどを画面に表示する。
また、図1の携帯近接無線通信端末12Bは、図2の携帯近接無線通信端末12Aと同様の構成を有するため、その説明は繰り返しになるので省略する。
図3は、車載近接無線通信端末21の機能的構成例を示すブロック図である。
車載近接無線通信端末21は、制御部101、近接IDアクセス部102、認証部103、記録部104、検出部105、車両制御部106、および接続部107を含むようにして構成される。
制御部101は、車載近接無線通信端末21の各部の動作を制御する。
近接IDアクセス部102は、携帯近接無線通信端末12Aに内蔵されるICタグと、近接通信を行うためのリーダライタ機能を備える。近接IDアクセス部102は、制御部101の制御に基づいて、携帯近接無線通信端末12Aと通信可能となった場合、所定の周波数の電波を利用した近接通信により、携帯近接無線通信端末12Aと非接触での情報の送受信を行う。
具体的には、近接IDアクセス部102は、携帯近接無線通信端末12Aとの間で、所定の周波数の搬送波を使用した、電磁誘導による近接通信を行う。近接IDアクセス部102が使用する搬送波の周波数としては、例えば、ISM(Industrial Scientific Medical)バンドの13.56MHzなどを採用することができる。なお、近接通信とは、通信する装置どうしの距離が、数10cm以内となって可能となる通信を意味し、通信する装置同士(の筐体)が接触して行う通信も含まれる。
認証部103は、制御部101の制御に基づいて、近接通信を行う携帯近接無線通信端末12が車両11の当事者のものであるかを認証する処理を行う。具体的には、認証部103は、例えば、車両11(の車載近接無線通信端末21)に翳された携帯近接無線通信端末12に記録されている認証情報と、車載近接無線通信端末21があらかじめ記録している携帯近接無線通信端末12Bの認証情報とを比較することにより、認証の処理を行う。
ここで、認証の処理では、例えば、認証部103の内部に備えるメモリ(図示せず)には、車両11−1の当事者が所持している携帯近接無線通信端末12Bの製造IDなどの認証情報があらかじめ登録されており、それらの認証情報に対応する製造IDなどの認証情報が、近接通信をすることが可能な状態にある携帯近接無線通信端末12から送信されるので、認証部103は、それらの製造IDなどの認証情報を比較して、認証の対象となっている携帯近接無線通信端末12が、車両11−1の当事者の携帯近接無線通信端末12Bであるかを判定する。
すなわち、車両11−1の当事者の所持している携帯近接無線通信端末12Bには、車両11−1により認証されると、例えば、車両11−1のドアロックを解除させたり、エンジンを始動させたりするスマートエントリ機能を車両11−1に動作させる機能が備えられているので、車載近接無線通信端末21は、近接通信を行っている携帯近接無線通信端末12が、車両11−1の当事者の所持している携帯近接無線通信端末12Bであるかを判定する。これにより、車載近接無線通信端末21は、近接通信を行っている携帯近接無線通信端末12に応じた動作を行う、すなわち、車両11−1は、車両11−1の当事者の所持している携帯近接無線通信端末12Bに対しては、スマートエントリ機能を動作させ、車両11−1の当事者ではない第三者の所持している携帯近接無線通信端末12Aに対しては、車両情報を送信して異常を通知する。
なお、携帯近接無線通信端末12を認証するための認証情報は、製造IDに限らず、例えば、携帯近接無線通信端末12に設けられたICタグのIDなどの、携帯近接無線通信端末12が車両11の当事者のものであるかを認証可能となる情報であればよい。
記録部104は、例えば、不揮発性の半導体メモリやハードディスクなどにより構成される。例えば、記録部104は、携帯近接無線通信端末12Bの認証情報を記録する。なお、上述したように、記録部104は、図1の車両情報格納装置22の代わりに、車両情報を記録するようにしてもよい。
検出部105は、例えば、車両11における所定の状態を検出するセンサなどからなり、盗難などの異常が車両11に発生したことを検出した場合、その異常を通知するための情報(以下、異常情報と称する)を制御部101に供給する。これにより、車載近接無線通信端末21は、車両11に発生した異常を検知することになる。
車両制御部106は、制御部101の制御に基づいて、接続部107を介して、車両情報格納装置22や、図9を参照して後述する車載装置231などの、車両11に搭載されている各種の装置を制御する。
具体的には、例えば、車両制御部106は、制御部101の制御に基づいて、接続部107を介して車両情報格納装置22を制御することにより、車両情報格納装置22から車両情報を取得する。また、例えば、車両制御部106は、制御部101の制御に基づいて、接続部107を介して図9の車載装置231の各種の動作を制御する。
図4は、照合情報センタサーバ14の構成の例を示すブロック図である。
図4の照合情報センタサーバ14において、CPU151は、ROM152に記憶されているプログラム、または記録部158からRAM(Random Access Memory)153にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM153にはまた、CPU151が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU151、ROM152、およびRAM153は、バス154を介して相互に接続されている。このバス154にはまた、入出力インターフェース155も接続されている。
入出力インターフェース155には、キーボード、マウスなどよりなる入力部156、LCDなどのディスプレイなどよりなる出力部157、ハードディスクなどより構成される記録部158が接続されている。また、入出力インターフェース155には、通信部159が接続され、通信部159は、ネットワーク13を介しての他のブロックとの通信処理を制御する。
入出力インターフェース155にはまた、必要に応じてドライブ160が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディア161が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記録部158にインストールされる。
なお、図1のアプリケーションサーバ15および図9を参照して後述する車両監視サーバ221は、図4の照合情報センタサーバ14と同様の構成を有するため、その説明は繰り返しになるので省略する。
次に、図5乃至図8のフローチャートを参照して、図1の情報処理システム1を構成する各装置の動作について説明する。ここでは、まず、図5のフローチャートを参照して、携帯近接無線通信端末12Aの動作を説明し、次に、図6のフローチャートを参照して、車載近接無線通信端末21の動作を説明し、次に、照合情報センタサーバ14の動作について説明し、最後に、図8のフローチャートを参照して、携帯近接無線通信端末12Bの動作を説明する。
なお、ここでは、情報処理システム1を構成する各装置の動作の一例として、ある第三者が車両11−1の側を通った場合に、例えば、車両11−1のナンバープレートに不正がされているときなど、第三者がその車両11−1を盗難車である可能性があると認識したとき、その第三者の操作に応じて行われる各装置の動作を例にして説明する。また、ここでは、上述したように、車両11−1が盗難車であると認識した第三者は、携帯近接無線通信端末12Aを所持しているとする。
まず、図5のフローチャートを参照して、図1の携帯近接無線通信端末12Aによる、車両情報転送の処理について説明する。
制御部51は、入力部52を介して第三者により所定の操作が指示されたとき、図5のフローチャートの処理を各部に実行させる。
ステップS11において、制御部51は、入力部52からの操作信号に基づいて、第三者により通報アプリケーションのダウンロードが指示されたかを判定する。
ステップS11において、第三者により通報アプリケーションのダウンロードが指示されていないと判定された場合、ステップS11に戻り、ステップS11の処理が繰り返される。すなわち、盗難車である可能性のある車両として、車両11−1を発見した第三者により、盗難車を通報するための通報アプリケーションのダウンロードが指示され、ステップS11において、通報アプリケーションのダウンロードが指示されたと判定されるまで、ステップS11の処理が繰り返される。
なお、車両11−1は、第三者に対して、自分が盗難車であることを通知するための機能を有していてもよい。すなわち、車両11−1においては、例えば、接近してきた不審者によりドアハンドルが操作された場合に不審者情報を車載装置に送ることで、その車載装置によって、不審者が検出される。車載装置は、不審者を検出したとき、異常通知手段を動作させて、通りがかりの第三者に対して異常があったことを知らせる(通報を依頼する)。異常通知手段としては、例えば、車両に設けられたLEDを点滅させたり、メッセージや異常通知音を出力するなど、第三者に対して異常があったことを知らせることが可能な方法であればよい。また、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))などの近距離無線通信手段を用いて携帯近接無線通信端末12Aに通知してもよい。
一方、ステップS11において、車両11−1を盗難車であると認識した第三者により通報アプリケーションのダウンロードが指示されたと判定された場合、ステップS12において、通信部53は、制御部51の制御に基づいて、ネットワーク13を介して、アプリケーションサーバ15から通報アプリケーションをダウンロードする。これにより、記録部54は、制御部51の制御に基づいて、ネットワーク13を介して、アプリケーションサーバ15から受信した通報アプリケーションを記録する。
ステップS13において、制御部51は、ダウンロードされた通報アプリケーションを実行する。具体的には、制御部51は、例えば、第三者によりダウンロードされた通報アプリケーションの起動が指示されたり、通報アプリケーションのダウンロードが終了したとき(すなわち、このとき、通報アプリケーションは常駐している)など、所定の状態となったとき、ダウンロードされた通報アプリケーションを実行する。
ステップS14において、モード制御部55は、制御部51の制御に基づいて、携帯近接無線通信端末12Aの動作のモードを、車両通信モードに遷移させる。具体的には、例えば、携帯近接無線通信端末12Aが携帯電話機である場合、モード制御部55は、携帯近接無線通信端末12Aの動作のモードを、通話やデータ通信などを行う通常のモードから、車両11−1と通信するための車両通信モードに遷移させる。
これにより、携帯近接無線通信端末12Aは、通常であれば、車両11−1の車載近接無線通信端末21と通信することはできないが、ダウンロードされた通報アプリケーションを実行することにより、車両11−1の車載近接無線通信端末21と通信することが可能となる。すなわち、車両11−1とは全く関係のない端末である携帯近接無線通信端末12Aは、例えば、通報アプリケーションをダウンロードするなどして、所定の状態に遷移することにより、車両11−1(の車載近接無線通信端末21)と近接通信を行うことが可能となる。
ステップS15において、制御部51は、近接ID部56の状態を監視することにより、車載近接無線通信端末21と近接通信可能な状態であるかを判定する。
ステップS15において、車載近接無線通信端末21との近接通信を行うことができないと判定された場合、例えば、携帯近接無線通信端末12Aと車載近接無線通信端末21との位置関係などにより、それらは通信を行うことができないので、ステップS15に戻り、ステップS15の処理が繰り返される。すなわち、例えば、携帯近接無線通信端末12Aを所持している第三者により、その携帯近接無線通信端末12Aが車両11−1(の車載近接無線通信端末21)に翳されて、携帯近接無線通信端末12Aと車載近接無線通信端末21との近接通信が可能となり、ステップS15において、車載近接無線通信端末21との近接通信を行うことが可能であると判定されるまで、ステップS15の処理が繰り返される。
一方、ステップS15において、車載近接無線通信端末21との近接通信が可能であると判定された場合、ステップS16において、近接ID部56は、制御部51の制御に基づいて、近接通信により、認証情報を車載近接無線通信端末21に送信する。
ここで、認証情報は、携帯近接無線通信端末12を一意に識別するためのIDである。具体的には、認証情報は、例えば、携帯近接無線通信端末12の製造ID、携帯近接無線通信端末12に設けられたICタグのIDなどの、携帯近接無線通信端末12が車両11の当事者が所持している端末であるかを認証可能となる情報である。
ステップS17において、制御部51は、近接ID部56の状態を監視することにより、車載近接無線通信端末21から送信される車両情報を受信したかを判定する。
ステップS17において、車載近接無線通信端末21から車両情報を受信したと判定された場合、ステップS18において、制御部51は、近接通信により、車載近接無線通信端末21から受信した車両情報であって、近接ID部56から供給される車両情報を取得する。これにより、携帯近接無線通信端末12Aは、車載近接無線通信端末21から車両11−1の車両情報を取得したことになる。
なお、このとき、制御部51は、取得した車両情報を記録部54に記録するようにしてもよい。すなわち、携帯近接無線通信端末12Aは、例えば、電波状態が悪いために、照合情報センタサーバ14との通信を行うことができない場合、車両情報を記録部54に記録しておくことにより、電波状態がよくなってから記録している車両情報を照合情報センタサーバ14に送信することが可能となる。これにより、携帯近接無線通信端末12Aは、より確実に、ネットワーク13を介して、車両情報を照合情報センタサーバ14に送信することができる。
また、携帯近接無線通信端末12Aにおいては、表示部57によって、取得した車両情報を表示してもよい。
ステップS19において、制御部51は、通信部53の状態を監視することにより、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14と通信可能な状態であるかを判定する。
ステップS19において、照合情報センタサーバ14との通信を行うことができないと判定された場合、例えば、電波状態が悪いために、携帯近接無線通信端末12Aと照合情報センタサーバ14との通信を行うことができないので、ステップS19に戻り、ステップS19の処理が繰り返される。すなわち、例えば、携帯近接無線通信端末12Aを所持しているユーザが場所を移動することにより、電波状態がよくなって、携帯近接無線通信端末12Aと照合情報センタサーバ14との通信が可能となり、ステップS19において、照合情報センタサーバ14との通信を行うことが可能であると判定されるまで、ステップS19の処理が繰り返される。
一方、ステップS19において、照合情報センタサーバ14との通信を行うことが可能であると判定された場合、ステップS20において、通信部53は、制御部51の制御に基づいて、車載近接無線通信端末21から受信した車両情報であって、制御部51から供給される車両情報を、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14に送信する。これにより、携帯近接無線通信端末12Aは、車載近接無線通信端末21から取得した車両11−1の車両情報を、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14に転送することになる。
ステップS21において、モード制御部55は、制御部51の制御に基づいて、携帯近接無線通信端末12Aの動作のモードを、車両通信モードから元のモードに遷移させて、図1の携帯近接無線通信端末12Aによる、車両情報転送の処理を終了する。具体的には、例えば、携帯近接無線通信端末12Aが携帯電話機である場合、モード制御部55は、携帯近接無線通信端末12Aの動作のモードを、車両11−1と通信するための車両通信モードから、通話やデータ通信を行う通常のモードに遷移させる。これにより、携帯近接無線通信端末12Aは、車両11−1の車載近接無線通信端末21と通信を行うことのできない、すなわち、通報アプリケーションをダウンロードして起動する前の状態に戻ったことになる。
なお、本実施の形態においては、盗難車を通報した第三者に対して、所定の報酬が支払われるようにしてもよい。具体的には、例えば、通報アプリケーションをダウンロードしたとき、第三者が自分の口座をあらかじめ登録しておくことで、第三者の通報により盗難などの事件が解決した場合には、車両11−1の当事者や警備会社などから、その口座に所定の報酬が振り込まれるようにする。
一方、ステップS17において、車載近接無線通信端末21から車両情報を受信していないと判定された場合、例えば、車両11−1に異常が発生していないとき、車両11−1に発生した異常を通知する必要がないために、車載近接無線通信端末21から車両情報が送信されてこないので、ステップS18乃至ステップS20の処理をスキップして、ステップS21において、モード制御部55は、制御部51の制御に基づいて、携帯近接無線通信端末12Aの動作のモードを、車両通信モードから元のモードに遷移させて、図1の携帯近接無線通信端末12Aによる、車両情報転送の処理を終了する。
以上のように、携帯近接無線通信端末12Aは、通報アプリケーションをダウンロードするなどの所定の動作をトリガとして、その状態を、車載近接無線通信端末21と近接通信可能な状態に変更する。
次に、図6のフローチャートを参照して、図1の車載近接無線通信端末21による、車両情報通知の処理について説明する。
ステップS51において、制御部101は、近接IDアクセス部102の状態を監視することにより、携帯近接無線通信端末12と近接通信可能な状態であるかを判定する。
ステップS51において、携帯近接無線通信端末12との近接通信を行うことができないと判定された場合、例えば、車載近接無線通信端末21と携帯近接無線通信端末12との位置関係などにより、それらは通信を行うことができないので、ステップS51に戻り、ステップS51の処理が繰り返される。すなわち、携帯近接無線通信端末12Aを所持している第三者により、携帯近接無線通信端末12が車両11−1(の車載近接無線通信端末21)に翳されて通信可能となり、ステップS51において、携帯近接無線通信端末12との近接通信を行うことが可能であると判定されるまで、ステップS51の処理が繰り返される。
一方、ステップS51において、携帯近接無線通信端末12との近接通信が可能であると判定された場合、ステップS52において、近接IDアクセス部102は、制御部101の制御に基づいて、近接通信により、携帯近接無線通信端末12Aから送信される認証情報を受信する。
ステップS53において、認証部103は、受信した認証情報に基づいて、近接通信可能な状態にある携帯近接無線通信端末12が、車両11−1の当事者の所持している携帯近接無線通信端末12Bであるかを判定する。具体的には、認証部103は、例えば、携帯近接無線通信端末12から取得する認証情報と、あらかじめ記録部104に記録されている携帯近接無線通信端末12Bの認証情報とを比較することにより、認証の処理を行う。
ステップS53において、車両11−1に翳された携帯近接無線通信端末12が、車両11−1の当事者により所持されている携帯近接無線通信端末12Bではないと判定された場合、近接通信可能な状態にある携帯近接無線通信端末12は、例えば、車両11−1が盗難車であると認識した第三者により所持されている携帯近接無線通信端末12Aであるので、ステップS54において、制御部101は、検出部105から供給される異常情報に基づいて、例えば、盗難などの異常が車両11−1に発生しているかを判定する。
ステップS54において、車両11−1に異常が発生していると判定された場合、ステップS55おいて、車両制御部106は、制御部101の制御に基づいて、接続部107を介して、車両11−1に搭載された車両情報格納装置22を制御することにより、その車両情報格納装置22から車両11−1の車両情報を取得する。
ステップS56において、近接IDアクセス部102は、制御部101の制御に基づいて、車両情報格納装置22から取得した車両11−1の車両情報であって、制御部101から供給される車両情報を、近接通信により、携帯近接無線通信端末12Aに送信して、図1の車載近接無線通信端末21による、車両情報通知の処理は終了する。これにより、車載近接無線通信端末21は、近接通信により、車両11−1の車両情報を携帯近接無線通信端末12Aに送信することになる。なお、このとき、近接IDアクセス部102は、制御部101の制御に基づいて、車両情報とともに検出部105からの異常情報を、近接通信により、携帯近接無線通信端末12Aに送信することにより、車両11−1に発生している異常の内容(例えば、盗難など)を通知することもできる。
なお、ステップS53において、近接通信可能な状態にある携帯近接無線通信端末12が、車両11−1の当事者の所持している携帯近接無線通信端末12Bである、すなわち、携帯近接無線通信端末12Aではないと判定された場合、車両11−1の当事者本人の携帯近接無線通信端末12Bであれば、自分の車両であるために照合情報センタサーバ14に通報する必要がないので、ステップS54乃至ステップS56の処理をスキップして、図1の車載近接無線通信端末21による、車両情報通知の処理を終了する。同様に、ステップS54において、例えば、盗難などの異常が車両11−1に発生していないと判定された場合も、車両11−1には異常が発生していないので照合情報センタサーバ14に通報する必要がないので、ステップS55およびステップS56の処理をスキップして、図1の車載近接無線通信端末21による、車両情報通知の処理を終了する。
以上のように、車載近接無線通信端末21は、所定の状態となった第三者の所持する携帯近接無線通信端末12Aからの要求に応じて、近接通信により、車両情報を送信する。
なお、図6のフローチャートでは、ステップS53において、車両11−1の当事者とは関係のない第三者の所持している携帯近接無線通信端末12Aが翳されたとき、近接通信により、その携帯近接無線通信端末12Aに対して車両情報を送信するとして説明したが、もちろん、車両11−1の当事者が所持する携帯近接無線通信端末12Bが翳されたとき、近接通信により、その携帯近接無線通信端末12Bに対して車両情報を送信するようにしてもよい。これにより、例えば車両に異常が発生したとき、車両の当事者の携帯近接無線通信端末12Bに対しても異常が通知される。
次に、図7のフローチャートを参照して、図1の照合情報センタサーバ14による、車両情報照合の処理について説明する。
ステップS91において、CPU151は、通信部159の状態を監視することにより、ネットワーク13を介して、携帯近接無線通信端末12Aから車両情報を受信したかを判定する。
ステップS91において、携帯近接無線通信端末12Aから車両情報を受信していないと判定された場合、ステップS91に戻り、ステップS91の処理が繰り返される。すなわち、携帯近接無線通信端末12Aが、車両11−1に搭載された車載近接無線通信端末21から車両情報を取得し、ネットワーク13を介して、その車両情報を照合情報センタサーバ14に送信することにより、照合情報センタサーバ14は、その車両情報を受信して、ステップS91において、車両情報を受信したと判定されるまで、ステップS91の処理が繰り返される。
一方、ステップS91において、携帯近接無線通信端末12Aから車両情報を受信したと判定された場合、ステップS92において、CPU151は、記録部158にあらかじめ記録されている登録車両情報を取得する。
ステップS93において、CPU151は、ネットワーク13を介して、携帯近接無線通信端末12Aから受信した車両情報と、取得した登録車両情報との照合を行う照合の処理を行う。具体的には、CPU151は、例えば、携帯近接無線通信端末12Aから送信される車両11−1の車両情報が、登録車両情報として登録されているかを照合する処理を行う。
なお、照合情報センタサーバ14は、例えば、車両のセキュリティに関係するサービスを提供する事業者や、警察などにより管理されるので、登録車両情報は、それらの事業者などにより、あらかじめ蓄積されている情報となる。換言すれば、例えば、車両11−1の当事者は、ある事業者が提供する車両のセキュリティに関係するサービスに車両11−1を加入させており、その車両11−1に関係する登録車両情報は、照合情報センタサーバ14にあらかじめ蓄積されていることになる。
ステップS94において、CPU151は、照合の処理の結果に基づいて、照合の結果を示す情報(以下、照合情報と称する)を生成する。具体的には、CPU151は、照合の結果、車両11−1の車両情報が登録車両情報として登録されている場合、例えば、その車両11−1の当事者を特定し、その当事者宛の車両11−1に異常が発生していることを示す照合情報を生成し、生成した照合情報を通信部159に供給する。
ステップS95において、通信部159は、CPU151の制御に基づいて、CPU151から供給される照合情報を、ネットワーク13を介して、携帯近接無線通信端末12Bに送信して、図1の照合情報センタサーバ14による、車両情報照合の処理を終了する。
なお、ステップS94の処理により生成され、ステップS95の処理により送信される照合情報は、例えば、電子メールなどの、ある特定のユーザに対して送信することが可能となる情報として生成される。すなわち、照合情報センタサーバ14は、車両11の異常を示す照合情報を、電子メールとして、ネットワーク13を介して、車両11−1の当事者の所持する携帯近接無線通信端末12B宛に送信する。
以上のように、照合情報センタサーバ14は、携帯近接無線通信端末12Aから送信される車両情報を照合して、照合情報を生成し、生成した照合情報を携帯近接無線通信端末12Bに送信する。
次に、図8のフローチャートを参照して、図1の携帯近接無線通信端末12Bによる、照合情報受信の処理について説明する。
ステップS131において、制御部51は、通信部53の状態を監視することにより、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14から送信される照合情報を受信したかを判定する。
ステップS131において、照合情報を受信していないと判定された場合、例えば、車両11−1では異常が発生しておらず、照合情報が送信されてこないので、ステップS131に戻り、ステップS131の処理が繰り返される。すなわち、例えば、車両11−1が盗難された場合、それを発見した携帯近接無線通信端末12Aを所持している第三者が所定の操作を行うことにより、そのことを照合情報センタサーバ14に通報することで、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14から照合情報が送信され、ステップS131において、照合情報を受信したと判定されるまで、ステップS131の処理が繰り返される。
一方、ステップS131において、照合情報を受信したと判定された場合、ステップS132において、制御部51は、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14から受信した照合情報であって、通信部53から供給される照合情報を解析する。
ステップS133において、制御部51は、解析の結果に基づいて、車両11−1の状態に関する情報を表示部57の画面に表示させて、図1の携帯近接無線通信端末12Bによる、照合情報受信の処理を終了する。具体的には、制御部51は、解析の結果に基づいて、例えば、電子メールの本文として、「あなたの車が盗難にあっています。」などの車両11−1が盗難にあっていることを示すメッセージを表示部57の画面に表示させる。これにより、車両11−1の当事者は、携帯近接無線通信端末12Bのメッセージを確認して、自分の車が盗難の被害に遭っていることを認識することになる。
以上のように、携帯近接無線通信端末12Bは、ネットワーク13を介して、照合情報センタサーバ14から受信した照合情報を表示させる。
このように、携帯近接無線通信端末12Aは、通報アプリケーションをダウンロードし、その通報アプリケーションを実行することにより、車両通信モードにモードを遷移して、車両11−1から車両情報を取得することができる。換言すれば、車両11−1とは、何ら関係のない携帯近接無線通信端末12Aが、通報アプリケーションを実行することにより、車両11−1と近接通信を行って、車両11−1から車両情報を取得することができるようになる。
また、例えば、盗難された車両である車両11−1を特定する際に、車両通信モードで動作している携帯近接無線通信端末12Aを、車載近接無線通信端末21に翳すだけで、車両11−1に関係する情報を取得できるので、車両11−1の照合を行う側の管理者は、照合を行うために車検証などから自動車登録番号や自動車登録型式などを調べる必要がなく、人為的なミスにより、車両11−1を特定できなくなることを防ぐことができる。さらに、車両11−1の照合を行う側の管理者は、車両11−1に関係する情報を自分で調べる必要がなくなり、より簡単に、かつ、より迅速に、それらの照合の処理に関する操作を行うことができる。
ところで、携帯近接無線通信端末12Aを車両通信モードに遷移させる方法であるが、上述した、通報アプリケーションを実行する方法に限らず、携帯近接無線通信端末12Aに対して、車両通信モードに遷移させることのできる方法であればよい。
具体的には、例えば、車両11の当事者が所持している携帯近接無線通信端末12Bからの指示に応じて、携帯近接無線通信端末12Aのモードを、車両通信モードに遷移させるようにしてもよい。したがって、以下、図9乃至図13を参照して、情報処理システムにおいて、携帯近接無線通信端末12Aが、携帯近接無線通信端末12Bからの指示に基づいて、車両通信モードにモードを遷移することにより、車両11−1の車載近接無線通信端末21と近接通信を行う構成の例について説明する。
図9は、本発明を適用した情報処理システムの他の実施の形態を示すブロック図である。
情報処理システム201は、携帯近接無線通信端末12A、携帯近接無線通信端末12B、車両11−1乃至車両11−N、および車両監視サーバ221を含むようにして構成される。なお、図1と対応する部分については、同一の符号を付してあり、処理が同じ部分に関しては、その説明は繰り返しになるので省略する。すなわち、情報処理システム201には、図1の情報処理システム1と比較して、照合情報センタサーバ14およびアプリケーションサーバ15の代わりに、車両監視サーバ221が設けられている。
すなわち、情報処理システム201においては、車両11−1乃至11−Nのそれぞれと、携帯近接無線通信端末12Aとは、図1と同様に、例えば、所定の周波数の電波を利用して無線により近接通信を行う。また、携帯近接無線通信端末12A、携帯近接無線通信端末12B、および車両監視サーバ221は、例えば、インターネットなどからなるネットワーク13を介して相互に接続される。
車載近接無線通信端末21、車両情報格納装置22、および車載装置231は、各種の自動車、二輪車などの車両11−1乃至車両11−Nのそれぞれに設けられる。すなわち、車両11−1乃至車両11−Nには、図1の車両11−1乃至車両11−Nと比較して、車載装置231が、それぞれ追加されている。また、車載近接無線通信端末21と、車両情報格納装置22および車載装置231とは、例えば、CANなどの車載LANを介して相互に接続される。
なお、図9の例では、説明を簡略にするために、車載近接無線通信端末21、車両情報格納装置22、および車載装置231を、車両11−1にのみ表現しているが、実際には、車両11−2乃至車両11−Nのそれぞれは、車両11−1と同様に、車載近接無線通信端末21、車両情報格納装置22、および車載装置231を含むようにして構成される。
車載装置231は、車両11の動作を制御したり、ドライバや乗客に各種の機能を提供するために車両11に設けられる装置である。車載装置231は、車載近接無線通信端末21の制御に基づいて、各種の動作を行う。具体的には、車載装置231は、例えば、エンジン制御装置、パワーステアリング装置、トランスミッション制御装置、ナビゲーション装置、エアコン装置、オーディオ装置などにより構成される。
車両監視サーバ221は、例えば、情報処理システム201による所定のサービスを提供する事業者(例えば警備会社)の管理する専用のサーバなどからなり、車両11を監視するための所定の処理を行う。具体的には、車両監視サーバ221は、例えば、車両11−1の当事者の所持している携帯近接無線通信端末12Bから送信される車両11−1に対する要求を、携帯近接無線通信端末12Aを介して、車両11−1(の車載近接無線通信端末21)に受信させることで、その要求に対応した動作を車両11−1に実行させる。
なお、図9では、説明を簡略にするために、携帯近接無線通信端末12A、携帯近接無線通信端末12B、ネットワーク13、車両監視サーバ221を1つずつ設けるようにした例を示しているが、もちろん、図1と同様に、それぞれ2つ以上設けるようにすることも可能である。
次に、図10乃至図13のフローチャートを参照して、図9の情報処理システム201を構成する各装置の動作について説明する。ここでは、まず、図10のフローチャートを参照して、携帯近接無線通信端末12Bの動作を説明し、次に、図11のフローチャートを参照して、車両監視サーバ221の動作を説明し、次に、図12のフローチャートを参照して、携帯近接無線通信端末12Aの動作を説明し、最後に、図13のフローチャートを参照して、車載近接無線通信端末21の動作を説明する。
なお、ここでは、情報処理システム201を構成する各装置の動作の一例として、車両11−1の当事者が、例えば、自分の所有している車両11−1が盗難にあってしまったので、その車両11−1のエンジンを停止させるなどの所定の動作をさせるとき、その当事者の操作に応じて行われる各装置の動作を例にして説明する。
まず、図10のフローチャートを参照して、図9の携帯近接無線通信端末12Bによる、車両動作情要求送信の処理について説明する。
制御部51は、入力部52を介して車両11−1の当事者により所定の操作が指示されたとき、図10のフローチャートの処理を各部に実行させる。
ステップS171において、制御部51は、入力部52からの操作信号に基づいて、車両11−1の当事者により、車両11−1を動作させるための所定の操作がされたかを判定する。
ステップS171において、車両11−1を動作させるための所定の操作がされていないと判定された場合、ステップS171に戻り、ステップS171の処理が繰り返される。すなわち、車両11−1の当事者が、自分の所有している車両11−1に対して、例えば、エンジンを停止させるなどの所定の動作を指示するために、所定の操作を行って、ステップS171において、車両11−1を動作させるための所定の操作がされたと判定されるまで、ステップS171の処理が繰り返される。
一方、ステップS171において、車両11−1を動作させるための所定の操作がされたと判定された場合、ステップS172において、制御部51は、入力部52からの操作信号に基づいて、車両11−1に対する所定の動作の要求(以下、車両動作要求と称する)を生成し、生成した車両動作要求を通信部53に供給する。具体的には、制御部51は、車両11−1の当事者により、車両11−1のエンジンを停止させるための所定の操作がされたとき、その操作に対応した車両動作要求を生成する。
なお、車両動作要求には、車両11を識別するための車両情報と、その車両11に所定の動作をさせるためのコマンドに関する情報が少なくとも含まれているものとする。
ステップS173において、通信部53は、制御部51の制御に基づいて、ネットワーク13を介して、車両動作要求を車両監視サーバ221に送信する。これにより、携帯近接無線通信端末12Bは、車両11−1の当事者の操作に応じた車両動作要求を、ネットワーク13を介して、車両監視サーバ221に送信することになる。
ステップS174において、制御部51は、通信部53の状態を監視することにより、ネットワーク13を介して、車両監視サーバ221から、車両11−1による、車両動作要求に基づいた所定の動作に対応する応答(以下、車両動作応答と称する)を受信したかを判定する。
ステップS174において、車両監視サーバ221から車両動作応答を受信していないと判定された場合、ステップS174に戻り、ステップS174の処理が繰り返される。すなわち、車両11−1が、車両11−1の当事者による所定の操作に応じて所定の動作を行った後に、車両動作応答を送信することにより、携帯近接無線通信端末12Bが、携帯近接無線通信端末12A、ネットワーク13、および車両監視サーバ221を介して、その車両動作応答を受信し、ステップS174において、車両動作応答を受信したと判定されるまで、ステップS174の処理が繰り返される。
一方、ステップS174において、車両監視サーバ221から車両動作応答を受信したと判定された場合、ステップS175において、制御部51は、ネットワーク13を介して、車両監視サーバ221から受信した車両動作応答であって、通信部53から供給される車両動作応答を解析する。
ステップS176において、制御部51は、解析の結果に基づいて、車両11−1が動作した結果に関する情報を表示部57の画面に表示させて、図9の携帯近接無線通信端末12Bによる、車両動作要求送信の処理を終了する。具体的には、制御部51は、解析の結果に基づいて、例えば、電子メールの本文として、「エンジンを停止させるのに成功しました。」などの車両11−1による動作の結果を示すメッセージを表示部57の画面に表示させる。これにより、車両11−1の当事者は、携帯近接無線通信端末12Bのメッセージを確認して、自分の車の動作状況を認識することになる。
以上のように、携帯近接無線通信端末12Bは、ネットワーク13を介して、車両動作要求を車両監視サーバ221に送信する。
次に、図11のフローチャートを参照して、図9の車両監視サーバ221による、車両動作情報生成の処理について説明する。
ステップS211において、CPU151は、通信部159の状態を監視することにより、ネットワーク13を介して、携帯近接無線通信端末12Bから車両動作要求を受信したかを判定する。
ステップS211において、携帯近接無線通信端末12Bから車両動作要求を受信していないと判定された場合、ステップS211に戻り、ステップS211の処理が繰り返される。すなわち、車両11−1の当事者による、携帯近接無線通信端末12Bの操作に応じて、携帯近接無線通信端末12Bから車両動作要求が送信されることにより、車両監視サーバ221が、ネットワーク13を介して、その車両動作要求を受信し、ステップS211において、車両動作要求を受信したと判定されるまで、ステップS211の処理が繰り返される。
一方、ステップS211において、携帯近接無線通信端末12Bから車両動作要求を受信したと判定された場合、ステップS212において、CPU151は、ネットワーク13を介して、携帯近接無線通信端末12Bから受信した車両動作要求であって、通信部159から供給される車両動作要求を解析する。
ステップS213において、CPU151は、解析の結果に基づいて、車両11−1に対して、車両動作要求に応じた所定の動作させるための情報(以下、車両動作情報と称する)を生成する。具体的には、CPU151は、例えば、携帯近接無線通信端末12Bから受信した車両動作要求に含まれる、車両11−1の車両情報と、その車両11−1に対して、エンジンを停止させるなどの所定の動作をさせるためのコマンドに関する情報に基づいて、車両11−1にエンジンを停止させるための車両動作情報を生成する。なお、車両動作情報は、例えば、車両動作情報を提供するためのアプリケーションプログラム(上記の通報アプリケーションに車両動作情報を提供する機能を設けてもよいので、以下、このアプリケーションプログラムを通報アプリケーションとも称する)として生成される。
ステップS214において、CPU151は、解析の結果に基づいて、車両動作情報の送信先の端末を特定する端末特定の処理を行う。具体的には、CPU151は、解析の結果に基づいて、例えば、携帯近接無線通信端末12Aに備えられたGPS(Global Positioning System)による位置情報通知機能と、車両11−1に搭載された車載装置に備えられた位置情報通知機能などを利用することにより、複数の第三者が所持している携帯近接無線通信端末12Aの中から、最も車両11−1の近くにある端末を特定する。すなわち、車両監視サーバ221は、所定のサービスを提供する事業者の管理するサーバであるので、例えば、端末特定の処理によって、あるサービスにあらかじめ登録されている複数の端末のうち、最も車両11−1の近くにいる人に所持されている端末が特定されることになる。
ステップS215において、CPU151は、生成した車両動作情報を、ネットワーク13を介して、特定された携帯近接無線通信端末12Aに送信する。
ステップS216において、CPU151は、通信部159の状態を監視することにより、ネットワーク13を介して、携帯近接無線通信端末12Aから車両動作応答を受信したかを判定する。
ステップS216において、携帯近接無線通信端末12Aから車両動作応答を受信していないと判定された場合、ステップS216に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、車両11−1が、車両動作情報に基づいて、所定の動作を行って、それに応じて、携帯近接無線通信端末12Aから車両動作応答が送信されることにより、車両監視サーバ221が、ネットワーク13を介して、その車両動作応答を受信し、ステップS216において、車両動作応答を受信したと判定されるまで、ステップS216の処理が繰り返される。
一方、ステップS216において、携帯近接無線通信端末12Aから車両動作応答を受信したと判定された場合、ステップS217に進み、通信部159は、CPU151の制御に基づいて、携帯近接無線通信端末12Aから受信した車両動作応答を、携帯近接無線通信端末12Bに送信して、図9の車両監視サーバ221による、車両動作情報生成の処理を終了する。
以上のように、車両監視サーバ221は、携帯近接無線通信端末12Bから送信されてくる車両動作要求に基づいて、車両動作情報を生成し、その車両動作情報を、ネットワーク13を介して、特定の携帯近接無線通信端末12Aに送信する。
次に、図12のフローチャートを参照して、図9の携帯近接無線通信端末12Aによる、車両動作情報転送の処理について説明する。
ステップS251において、制御部51は、通信部53の状態を監視することにより、ネットワーク13を介して、車両監視サーバ221から送信される車両動作情報を受信したかを判定する。
ステップS251において、車両監視サーバ221から送信される車両動作情報を受信していないと判定された場合、ステップS251に戻り、ステップS251の処理が繰り返される。すなわち、車両11−1の当事者による、携帯近接無線通信端末12Bの操作に応じて、車両監視サーバ221から車両動作情報が送信されることにより、携帯近接無線通信端末12Aが、ネットワーク13を介して、その車両動作情報を受信し、ステップS251において、車両動作情報を受信したと判定されるまで、ステップS251の処理が繰り返される。また、このとき、携帯近接無線通信端末12Aは、例えば、携帯近接無線通信端末12Aが携帯電話機である場合、通話やデータ通信などを行う通常のモードで動作していることになる。
一方、ステップS251において、車両監視サーバ221から送信される車両動作情報を受信したと判定された場合、ステップS252において、制御部51は、ネットワーク13を介して、車両監視サーバ221から受信した車両動作情報であって、通信部53から供給される車両動作情報を解析する。具体的には、制御部51は、例えば、車両動作情報が、車両動作情報を提供するための通報アプリケーションからなる場合、その通報アプリケーションを実行する。
ステップS253において、モード制御部55は、制御部51による解析の結果に基づいて、携帯近接無線通信端末12Aの動作のモードを、車両通信モードに遷移させる。具体的には、例えば、携帯近接無線通信端末12Aが携帯電話機である場合、モード制御部55は、車両動作情報を提供するための通報アプリケーションが実行されたとき、通話やデータ通信などを行う通常のモードから、車両11−1と通信するための車両通信モードに遷移させる。換言すれば、携帯近接無線通信端末12Aは、車両動作情報を提供するための通報アプリケーションをダウンロードし、その通報アプリケーションを実行することにより、モードを車両通信モードに遷移する。
これにより、携帯近接無線通信端末12Aは、通常であれば、車両11−1の車載近接無線通信端末21と通信することはできないが、車両動作情報を受信して解析することにより、車両11−1の車載近接無線通信端末21と通信することが可能となる。すなわち、車両11−1とは全く関係のない端末である携帯近接無線通信端末12Aは、例えば、車両動作情報を受信して解析するなどして、所定の状態に遷移することにより、車両11−1(の車載近接無線通信端末21)と近接通信を行うことが可能となる。
ステップS254において、制御部51は、近接ID部56の状態を監視することにより、車載近接無線通信端末21と近接通信可能な状態であるかを判定する。
ステップS254において、車載近接無線通信端末21との近接通信を行うことができないと判定された場合、例えば、携帯近接無線通信端末12Aと車載近接無線通信端末21との位置関係などにより、それらは通信を行うことができないので、ステップS254に戻り、ステップS254の処理が繰り返される。すなわち、例えば、携帯近接無線通信端末12Aを所持している第三者により、その携帯近接無線通信端末12Aが車両11−1(の車載近接無線通信端末21)に翳されて、携帯近接無線通信端末12Aと車載近接無線通信端末21との近接通信が可能となり、ステップS254において、車載近接無線通信端末21との近接通信を行うことが可能であると判定されるまで、ステップS254の処理が繰り返される。
一方、ステップS254において、車載近接無線通信端末21との近接通信が可能であると判定された場合、ステップS255において、近接ID部56は、制御部51の制御に基づいて、近接通信により、車両動作情報を車載近接無線通信端末21に送信する。具体的には、近接ID部56は、例えば、制御部51により実行されている通報アプリケーションによる所定の処理に基づいた、車両11−1の車両情報と、その車両11−1に対して、エンジンを停止させるなどの所定の動作をさせるためのコマンドに関する情報を少なくとも含んでいる車両動作情報を、近接通信により、車載近接無線通信端末21に送信する。
ステップS256において、制御部51は、近接ID部56の状態を監視することにより、車載近接無線通信端末21から、近接通信により、車両動作応答を受信したかを判定する。
ステップS256において、車載近接無線通信端末21から車両動作応答を受信していないと判定された場合、例えば、車両11−1は、車両動作情報に基づいた動作を行っている途中であるので、ステップS256に戻り、ステップS256の処理が繰り返される。すなわち、車両11−1において、車両動作情報に基づいた動作が終了して、車両動作応答が送信されることにより、携帯近接無線通信端末12Aが、近接通信により、その車両動作応答を受信し、ステップS256において、車載近接無線通信端末21から車両動作応答を受信したと判定されるまで、ステップS256の処理が繰り返される。
一方、ステップS256において、車載近接無線通信端末21から車両動作応答を受信したと判定された場合、ステップS257において、通信部53は、制御部51の制御に基づいて、車載近接無線通信端末21から受信した車両動作応答であって、近接ID部56から供給される車両動作応答を、ネットワーク13を介して、車両監視サーバ221に送信する。
ステップS258において、モード制御部55は、制御部51の制御に基づいて、携帯近接無線通信端末12Aの動作のモードを、車両通信モードから元のモードに遷移させて、図9の携帯近接無線通信端末12Aによる、車両動作情報転送の処理を終了する。具体的には、例えば、携帯近接無線通信端末12Aが携帯電話機である場合、モード制御部55は、携帯近接無線通信端末12Aの動作のモードを、車両11−1と通信を行うための車両通信モードから、通話やデータ通信を行う通常のモードに遷移させる。これにより、携帯近接無線通信端末12Aは、車両11−1の車載近接無線通信端末21と通信を行うことのできない、すなわち、車両動作情報を受信して解析する前の状態に戻ったことになる。
以上のように、携帯近接無線通信端末12Aは、ネットワーク13を介して、車両監視サーバ221から受信した車両動作情報を、近接通信により、車載近接無線通信端末21に転送する。
次に、図13のフローチャートを参照して、図9の車載近接無線通信端末21による、車両動作情報解析の処理について説明する。
ステップS291において、制御部101は、近接IDアクセス部102の状態を監視することにより、携帯近接無線通信端末12Aと近接通信可能な状態であるかを判定する。
ステップS291において、携帯近接無線通信端末12Aとの通信を行うことができないと判定された場合、例えば、携帯近接無線通信端末12Aのモードが車両通信モードに遷移していないときなど、携帯近接無線通信端末12Aと通信を行うことができないので、ステップS291に戻り、ステップS291の処理が繰り返される。すなわち、携帯近接無線通信端末12Aを所持している第三者により、携帯近接無線通信端末12Aが車両11−1(の車載近接無線通信端末21)に翳されて近接通信可能となり、ステップS291において、携帯近接無線通信端末12Aとの近接通信を行うことが可能であると判定されるまで、ステップS291の処理が繰り返される。
一方、ステップS291において、携帯近接無線通信端末12Aとの近接通信が可能であると判定された場合、ステップS292において、近接IDアクセス部102は、制御部101の制御に基づいて、近接通信により、携帯近接無線通信端末12Aから送信される車両動作情報を受信する。
ステップS293において、制御部101は、携帯近接無線通信端末12Aから受信した車両動作情報であって、近接IDアクセス部102から供給される車両動作情報を解析する。具体的には、制御部101は、携帯近接無線通信端末12Aからの車両動作情報を解析して、車両動作情報に含まれる車両11−1の車両情報と、エンジンを停止させるためのコマンドを取得し、車両情報を認証部103に供給し、コマンドを車両制御部106に供給する。
ステップS294において、認証部103は、制御部101の制御に基づいて、制御部101から供給される車両情報と、記録部104に記録されている車両情報に基づいて、それらの車両情報が一致するかを判定することにより、携帯近接無線通信端末12Aを認証する。具体的には、認証部103は、制御部101の制御に基づいて、例えば、携帯近接無線通信端末12Aから受信した車両動作情報、すなわち、携帯近接無線通信端末12Bにより指示された車両動作情報に含まれる車両11−1の車両情報と、記録部104に記録されている車両11−1の車両情報とが一致するかを判定する。なお、上述したように、認証部103は、制御部101の制御に基づいて、記録部104から読み出した車両情報の代わりに、車両制御部106および接続部107を介して車両情報格納装置22に格納されている車両情報を読み出して認証してもよい。
ステップS294において、車両情報が一致すると判定された場合、ステップS295において、車両制御部106は、制御部101による解析の結果に基づいて、接続部107を介して車載装置231を制御する。具体的には、車両制御部106は、例えば、車両動作情報に含まれるエンジンを停止させるコマンドに基づいて、接続部107を介して、エンジン制御装置としての車載装置231を制御して、車両11−1のエンジン(図示せず)を停止させる(エンジン始動禁止)。これにより、車両11−1の当事者は、携帯近接無線通信端末12Bを操作して、ネットワーク13、車両監視サーバ221、および携帯近接無線通信端末12Aを介して、車両11−1に対して、各種の動作をさせることができる。
このように、携帯近接無線通信端末12Aを車両11−1に翳すことで、エンジンを停止させることができるが、これは、例えば、車両11−1が盗難にあったとき、盗難車である車両11−1が停車しているからこそ携帯近接無線通信端末12Aを翳せるのであって、走行している盗難車には翳すことはできないことを意味する。つまり、遠隔通信により外部から走行中の車両に走行不能状態にする指令を送ってエンジンを停止させてしまうと、それがたとえ盗難車であっても走行中の車両を急に停車させるのは大変危険である。そこで、本実施の形態では、携帯近接無線通信端末12Aを翳す、すなわち、車両11−1が停車している状態でエンジンを停止させているのである。これにより、停車中の車両11−1でなければ携帯近接無線通信端末12Aを翳せないので、安全に走行不能状態にすることができる。
なお、本実施の形態では、車載装置231の制御として、エンジン始動禁止を一例にして説明したが、それ以外の制御であってももちろんよく、例えば、車両11−1を走行不能にするために、ステアリングロック解除を禁止したり、ドアロック解除を禁止したりしてもよい。また、その逆にドアロックを解除する制御を行うことで、例えば、誘拐事件が発生して、車内に子供が閉じ込められているときに、警備会社のサーバ(車両監視サーバ221)から車両制御許可情報(車両動作情報)を携帯近接無線通信端末12Aに送信することによって、通報アプリケーションをダウンロードした第三者がドアロックを解除させて、子供を救出することができる。また、例えば、炎天下の駐車場に停車している車両11の車内に子供が取り残されていることを発見した第三者が、通報アプリケーションを用いてその現場を撮影して通報すると、警備会社から警察に許可を求めた後に、ドアロックを解除可能にする車両制御許可情報(車両動作情報)が携帯近接無線通信端末12Aに送信されて、車内の子供を救出することができる。
ステップS296において、制御部101は、車両制御部106を介して車載装置231を制御した結果に対応する車両動作応答を生成し、生成した車両動作応答を近接IDアクセス部102に供給する。具体的には、制御部101は、例えば、車両制御部106を介してエンジン制御装置としての車載装置231を制御して、エンジンを停止させることに成功した場合、そのエンジンを停止させることに成功したことを示す車両動作応答を生成する。
ステップS297において、近接IDアクセス部102は、制御部101の制御に基づいて、近接通信により、車両動作応答を携帯近接無線通信端末12Aに送信して、図9の車載近接無線通信端末21による、車両動作情報解析の処理は終了する。
一方、ステップS294において、車両情報が一致しないと判定された場合、各種の動作の制御を行う車両ではないので、ステップS295乃至ステップS297の処理をスキップして、図9の車載近接無線通信端末21による、車両動作情報解析の処理は終了する。
以上のように、車載近接無線通信端末21は、近接通信により、携帯近接無線通信端末12Aから受信した車両動作情報に基づいて、車載装置231を制御して、各種の動作を実行させる。
ところで、本実施の形態では、情報処理システムとして、2つの実施の形態について説明したが、かかる情報処理システムは、例えば、次のような事象に対処するシステムとして適用することができる。
すなわち、例えば、無線パケット通信網(例えばネットワーク13)を介して外部に異常内容と車両11の位置を通知可能な盗難警戒装置(例えば車載装置231)が取り付けられた車両11が盗まれたとする。また車両11では、盗まれた直後に、犯人により無線パケット通信網と接続するためのアンテナが取り外されてしまったため(あるいは妨害電波を出されてしまったため)、外部と通信できなくなり、盗難警戒装置は、途中から自分の位置を通報できなくなったとする。さらに、犯人はナンバープレートが取り替えられた車両11を走行させているため、車種と色が分かっていてもその車両11を発見することができない。
このような条件下の元で、アンテナが取り外される前に、盗難警戒装置(例えば車載装置のセンサ)によってその異常が検出され、その異常は、警備会社のサーバ(例えば照合情報センタサーバ14や車両監視サーバ221など)を介して車両11の当事者(以下、利用者とも称する)の携帯近接無線通信端末12Bに電子メール等で通知される。
電子メールの内容を確認した利用者によって、電子メールに記述されたURL(Uniform Resource Locator)がクリックされると、警備会社のサーバにより提供される利用者サービスに接続される。利用者の操作によって、利用者サービス画面における盗難通報ボタンが押下されると、盗難確認情報が警備会社のサーバに通知されるとともに、警備会社のオペレータと通話するための発信が行われる。
一方、警備会社側では、利用者の携帯近接無線通信端末12Bからの盗難確認情報に基づいて、オペレータの端末の画面に、車種、登録番号(ナンバープレートの情報)、色などのあらかじめ登録された情報と、契約条件などの契約者と契約車両11に関する情報が表示される。すなわち、オペレータは、これらの情報を参照しながら、通報してきた利用者と通話することになる。
なお、上記のあらかじめ登録しておく情報には、携帯近接無線通信端末12に内蔵されたカメラで当該車両11を画像認識させるための識別情報を含んでいてもよい。
利用者は、車両11の特徴などの車両11の現状についてオペレータに伝える。車両11の特徴としては、例えば、「周辺でこの時期に雨は降っていないが、非舗装の泥道を走行した後であるために泥で汚れている」、「ブルーのスキーキャリアが取り付けられている」、「リアウィンドウに、盗難の被害地からは遠い地名である「北海道」や「九州」のシールが張られている」等、車種や色以外のその車両独自の特徴となる。
オペレータは、利用者から伝えられた当該車両11に関する情報を、サーバの盗難情報データベースに登録させる。つまり、警備会社のサーバには、最後に車両11の位置が確認された場所の情報と、車両11の特徴を示す情報とが格納される。また、警備会社のサーバは、車両動作情報を提供するための通報アプリケーションを起動するための電子メールを、その通報アプリケーションをダウンロードした携帯近接無線通信端末12A宛に送信する。この電子メールには、依頼時点での要請範囲情報が含まれている。
ここで、要請範囲とは、携帯近接無線通信端末12Aの利用者(第三者)に確認を求める条件を定めたもので、例えば、位置情報によって指定される。具体的には、例えば、盗難地点から30Km以内が要請範囲とされる。あるいは車両11の位置が最後に確認された位置から、その地点までに車両11が到達可能な範囲を要請範囲としてもよい。
また、通報アプリケーションをダウンロードした携帯近接無線通信端末12Aを特定する方法としては、例えば、携帯近接無線通信端末12Aが通報アプリケーションをダウンロードしたときのログ情報を記録しておくことにより特定することが可能となる。
電子メールを受信した携帯近接無線通信端末12Aにおいては、その電子メールに応じて通報アプリケーションが起動される。起動された通報アプリケーションは、例えば携帯近接無線通信端末12Aに備えられたGPSを利用して位置情報を取得し、当該携帯近接無線通信端末12Aの位置が要請範囲情報の範囲内となるかを判定する。通報アプリケーションは、携帯近接無線通信端末12Aの位置が要請範囲情報の範囲内であれば、警備会社のサーバから当該車両11に関する情報を受信する。また、要請範囲情報の範囲内とならない場合、通報アプリケーションは終了する。
警備会社のサーバからの当該車両11に関する情報を受信した携帯近接無線通信端末12Aにおいて、通報アプリケーションは、例えば待ち受け画面に情報を表示させたり、携帯近接無線通信端末12Aの備えるアラームやバイブレーション機能を用いることで、第三者に情報があることを通知する。
この通知に応じて、第三者によって内容確認操作が行われると、通報アプリケーションをダウンロードした携帯近接無線通信端末12Aは、警備会社のサーバから受信した当該盗難車に関する情報を画面に表示する。これにより、通報アプリケーションをダウンロードした携帯近接無線通信端末12Aを所持している第三者は、その画面の内容を確認することになる。また、その画面には、その内容の全てが正しいとは限らないことが示されている。つまり、例えば、ナンバープレートは犯人によって取り替えられている可能性があることが表示される。
このような状況において想定される解決可能な事象の例として、6つのケースを以下に示す。
第1のケースとして、当該ナンバープレートの車両11を発見した第三者が、自分の携帯近接無線通信端末12Aを車両11に翳すことで、その車両11の位置が警備会社のサーバに通知され、警備員を現場に急行させることができる。
第2のケースとして、ナンバープレートは交換されて違っていたが、ブルーのスキーキャリアを取り付けた車両11であって、泥で汚れた車両11を発見した第三者が、自分の携帯近接無線通信端末12Aを車両11に翳すことで、盗難車を発見することができる。
第3のケースとして、当該車両11について全く知らない第三者が、自宅前に駐車している不審な車両11を発見し、その車両11を携帯近接無線通信端末12Aのカメラで撮像して警備会社のサーバに問い合せると当該車両11の特徴と一致することが判明し、自分の携帯近接無線通信端末12Aを車両11に翳すことで、盗難車を発見することができる。
第4のケースとして、スキーキャリアは取り外されて、さらに洗車されていたが、「北海道」や「九州」等のシールを見つけた第三者が、自分の携帯近接無線通信端末12Aを車両11に翳すことで、盗難車を発見することができる。
第5のケースとして、ナンバープレートは交換されていたが、別の事件で検問中の警官が、自分の携帯近接無線通信端末12Aを翳すことで、盗難車を発見することができる。
第6のケースとして、車両11を売りたいと持ち込まれた中古車販売業者が、自分の携帯近接無線通信端末12Aを翳すことで、盗難した車両11を発見することができる。なお、この場合、中古車であるためにナンバープレートがないので、盗難車両の照会では発見することができず、本実施の形態のように、携帯近接無線通信端末12Aを翳して確認することによって、盗難車を発見することが可能となる。
その後、携帯近接無線通信端末12Aは、例えば、その盗難車である車両11に対してエンジンを停止させるコマンドを送信することで、車両11のエンジンを始動禁止させることも可能となる。これにより、犯人が盗難車に戻ってきても、その盗難車を運転できなくなる。
このように、長距離の通信が可能な通信手段を持たない場合、あるいは携帯電話機網を用いて無線パケット通信網を介して外部に異常を通知できる場合であっても、通信圏外や通信回路の故障あるいは妨害電波の存在によって、外部と通信ができない場合に、本発明の情報処理システムを用いることで、外部に情報を送信することができず、外部の情報を受けることのできない車載装置に対して、車両11の当事者または善意の第三者が携帯近接無線通信端末12を翳すことによって、携帯近接無線通信端末12を介して(携帯近接無線通信端末12の機能を借りて)、外部(のサーバ)の検出した事象あるいは人が行った状況判断に応じた動作を行うことが可能となる。
また、盗難車に関する情報が、携帯近接無線通信端末12に通報アプリケーションをダウンロードした第三者に具体的に伝わるので、第三者は、それらの情報に基づいて盗難車を容易に発見することが可能となる。
すなわち、本発明によれば、長距離の通信が行えない状態にあって、外部に情報を送ることができないか、または外部の情報を受けることができない車載装置に対して、車両11の当事者あるいは善意の第三者によって、携帯電話機などの携帯近接無線通信端末12が翳されることで、その携帯近接無線通信端末12を介して(携帯近接無線通信端末12の機能を借りて)外部のサーバなどの検出した事象、あるいはサーバから提供された情報に基づいて人が行った状況判断に応じた動作を行うことが可能となる。
また、盗難警戒装置の無線のアンテナが切られた場合や、妨害電波が発せられたときなど、車両11からの通信が行えない場合であっても、携帯電話機などの携帯近接無線通信端末12を所持した第三者が、その携帯近接無線通信端末12を車両11に翳すことで、それらの要因を取り除くことができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図14は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。CPU311は、ROM312、または記録部318に記録されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM313には、CPU311が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU311、ROM312、およびRAM313は、バス314により相互に接続されている。
CPU311にはまた、バス314を介して入出力インターフェース315が接続されている。入出力インターフェース315には、マイクロホンなどよりなる入力部316、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部317が接続されている。CPU311は、入力部316から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU311は、処理の結果を出力部317に出力する。
入出力インターフェース315に接続されている記録部318は、例えばハードディスクからなり、CPU311が実行するプログラムや各種のデータを記録する。通信部319は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。
また、通信部319を介してプログラムを取得し、記録部318に記録してもよい。
入出力インターフェース315に接続されているドライブ320は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア321が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部318に転送され、記録される。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図14に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM,DVDを含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア321、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM312や、記録部318を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースである通信部319を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態を示すブロック図である。 携帯近接無線通信端末の機能的構成例を示すブロック図である。 車載近接無線通信端末の機能的構成例を示すブロック図である。 照合情報センタサーバの構成の例を示すブロック図である。 図1の携帯近接無線通信端末による、車両情報転送の処理について説明するフローチャートである。 図1の車載近接無線通信端末による、車両情報通知の処理について説明するフローチャートである。 図1の照合情報センタサーバによる、車両情報照合の処理について説明するフローチャートである。 図1の携帯近接無線通信端末による、照合情報受信の処理について説明するフローチャートである。 本発明を適用した情報処理システムの他の実施の形態を示すブロック図である。 図9の携帯近接無線通信端末による、車両動作要求送信の処理について説明するフローチャートである。 図9の車両監視サーバによる、車両動作情報生成の処理について説明するフローチャートである。 図9の携帯近接無線通信端末による、車両動作情報転送の処理について説明するフローチャートである。 図9の車載近接無線通信端末による、車両動作情報解析の処理について説明するフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 情報処理システム
11および11−1乃至11−N 車両
12Aおよび12B 携帯近接無線通信端末
13 ネットワーク
14 照合情報センタサーバ
15 アプリケーションサーバ
21 車載近接無線通信端末
22 車両情報格納装置
51 制御部
52 入力部
53 通信部
54 記録部
55 モード制御部
56 近接ID部
57 表示部
101 制御部
102 近接IDアクセス部
103 認証部
104 記録部
105 検出部
106 車両制御部
107 接続部
201 情報処理システム
221 車両監視サーバ
231 車載装置

Claims (7)

  1. 携帯型の電子機器と、車両に搭載される情報処理装置とからなる情報処理システムにおいて、
    前記電子機器は、
    他の情報処理装置から送信されてくる、前記情報処理装置と近接通信を行うための状態に遷移させる前記第1の情報を受信する第1の受信手段と、
    受信した前記第1の情報に基づいて、前記情報処理装置と近接通信を行うための状態に遷移するように状態を制御する第1の制御手段と、
    前記情報処理装置と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、前記情報処理装置に対して、前記車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報を送信する送信手段と
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記電子機器から送信されてくる前記第2の情報を受信する第2の受信手段と、
    受信した前記第2の情報に基づいて、前記車両に関係する所定の動作を制御する第2の制御手段と
    を備える情報処理システム。
  2. 車両に搭載される情報処理装置であって、近接通信を行うための状態に遷移させる第1の情報に基づいて、近接通信を行うための状態に遷移している携帯型の電子機器と相互に近接通信を行う情報処理装置において、
    前記電子機器と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、前記電子機器から送信されてくる、自分に対して、前記車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報を受信する受信手段と、
    受信した前記第2の情報に基づいて、前記車両に関係する所定の動作を制御する制御手段と
    を備える情報処理装置。
  3. 前記車両に発生する異常を検出する検出手段と、
    前記異常が検出された場合、前記車両を識別するための第3の情報を前記電子機器に送信する送信手段と
    をさらに備える請求項2の情報処理装置。
  4. 前記電子機器を所持している人が、前記車両の当事者であるかを認証する認証手段をさらに備え、
    前記送信手段は、前記異常が検出されたとき、前記車両の当事者ではないと認証された場合、前記第3の情報を前記電子機器に送信する
    請求項3の情報処理装置。
  5. 受信した前記第2の情報が自分に対して送信された情報であるかを認証する認証手段をさらに備え、
    前記制御手段は、自分に対して送信された情報であると認証された場合、受信した前記第2の情報に基づいて、前記車両に搭載された車載装置の動作を制御する
    請求項2の情報処理装置。
  6. 車両に搭載される情報処理装置であって、近接通信を行うための状態に遷移させる第1の情報に基づいて、近接通信を行うための状態に遷移している携帯型の電子機器と相互に近接通信を行う情報処理装置の情報処理方法において、
    前記電子機器と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、前記電子機器から送信されてくる、自分に対して、前記車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報の受信を制御する第1の制御ステップと、
    受信した前記第2の情報に基づいて、前記車両に関係する所定の動作を制御する第2の制御ステップと
    を含む情報処理方法。
  7. 車両に搭載される情報処理装置であって、近接通信を行うための状態に遷移させる第1の情報に基づいて、近接通信を行うための状態に遷移している携帯型の電子機器と相互に近接通信を行う情報処理装置のコンピュータに、情報処理を行わせるプログラムにおいて、
    前記電子機器と近接通信を行うことが可能な状態にある場合、前記電子機器から送信されてくる、自分に対して、前記車両に関係する所定の動作を制御させるための第2の情報の受信を制御する第1の制御ステップと、
    受信した前記第2の情報に基づいて、前記車両に関係する所定の動作を制御する第2の制御ステップと
    を含むプログラム。
JP2007207402A 2007-08-09 2007-08-09 情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラム Withdrawn JP2009043034A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007207402A JP2009043034A (ja) 2007-08-09 2007-08-09 情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラム
EP20080161678 EP2022686A3 (en) 2007-08-09 2008-08-01 Information processing system, information processing apparatus amd method and program
US12/186,887 US20090042518A1 (en) 2007-08-09 2008-08-06 Information processing system, information processing apparatus and method, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007207402A JP2009043034A (ja) 2007-08-09 2007-08-09 情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009043034A true JP2009043034A (ja) 2009-02-26

Family

ID=40042819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007207402A Withdrawn JP2009043034A (ja) 2007-08-09 2007-08-09 情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20090042518A1 (ja)
EP (1) EP2022686A3 (ja)
JP (1) JP2009043034A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101235030B1 (ko) 2011-05-27 2013-02-21 김진곤 비접촉식 근거리 무선통신 기반 모바일 보안 제어 방법 및 그 시스템
JP2019127132A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 株式会社Subaru 駐車装置

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BRPI0514916A (pt) * 2005-01-05 2008-06-24 Atc Tech Llc método de comunicação, sistema, detector redutor de interferência para um sistema de comunicação de satélite, portal para um sistema de terminal sem fios de satélite, redutor de interferência, transmissor para um componente, radioterminal, e, método de reduzir interferência
US7860643B2 (en) * 2006-12-28 2010-12-28 Fujitsu Ten Limited In-vehicle detachably electronic apparatus and in-vehicle electronic system
WO2010073342A1 (ja) * 2008-12-25 2010-07-01 富士通株式会社 携帯端末、動作モード制御用のプログラム、動作モードを制御する方法
KR101602221B1 (ko) * 2009-05-19 2016-03-10 엘지전자 주식회사 이동 단말 및 그 제어 방법
US8320872B2 (en) * 2009-12-21 2012-11-27 Continental Automotive Systems, Inc. Apparatus and method for broadcasting the detection of RF jammer presence
KR20110071788A (ko) * 2009-12-21 2011-06-29 한국전자통신연구원 차량 정보 전송 방법
KR101843084B1 (ko) * 2011-03-22 2018-05-15 삼성전자주식회사 센서 데이터 관리 방법 및 장치와 센서 데이터 분석 방법 및 장치
US8626568B2 (en) * 2011-06-30 2014-01-07 Xrs Corporation Fleet vehicle management systems and methods
JP6398758B2 (ja) * 2015-02-03 2018-10-03 株式会社デンソー 車両用通信機
GB2557814B (en) * 2015-09-04 2021-01-13 Ford Global Tech Llc System and method for contacting occupants of a remote vehicle using DSRC
US9771018B2 (en) * 2015-12-03 2017-09-26 Opus Inspection, Inc. System and method for identification of transport vehicles and drivers
CN106671936A (zh) * 2017-01-17 2017-05-17 北京汽车研究总院有限公司 一种汽车启动方法及装置
TWI728538B (zh) * 2019-11-01 2021-05-21 賴增銓 汽車方向機監控系統

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5513244A (en) * 1993-06-08 1996-04-30 Joao; Raymond A. Remote-controlled anti-theft, theft reporting, or vehicle recovery system and method for motor vehicles
US5926086A (en) * 1996-05-03 1999-07-20 Escareno; Joe System and method for vehicle theft prevention and recovery
AU6132398A (en) * 1997-01-14 1998-08-03 Mark S. Fisch Remote vehicle identification and disablement method and apparatus
US5805057A (en) * 1997-11-05 1998-09-08 Eslaminovin; Firooz B. Remote vehicle disabling and distress indicator system
US6124805A (en) * 1998-05-19 2000-09-26 Gabbard; Charles H. Remotely operable vehicle identification and disabling system
WO2001008115A1 (en) * 1999-07-23 2001-02-01 Aeroflex Utmc Microelectronic Systems Inc. Keyless entry cellular phone
EP1393092A2 (en) * 2000-05-30 2004-03-03 Technologie Kolombo Inc. Vehicle anti-theft system and method
US6313740B1 (en) * 2000-08-28 2001-11-06 David Goetz Method of and device for retrieving a stolen vehicle
JP2002260164A (ja) 2001-02-27 2002-09-13 Nec Corp 車両識別方式
US6505101B1 (en) * 2001-07-30 2003-01-07 William E. Brill Remote vehicle identification and disabling system
US7049709B2 (en) * 2002-12-30 2006-05-23 Clayton Boggs Method and apparatus for disabling the drive train of a targeted motor vehicle from a remote location
US7305294B2 (en) * 2004-01-23 2007-12-04 Volvo Trucks North America Inc. Vehicle stopping system and method
JP2005301377A (ja) 2004-04-07 2005-10-27 Nec Corp 車両照会システム及びそれに用いる車両照会方法
JP2008515315A (ja) * 2004-09-30 2008-05-08 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 電子通信システム、特に受動キーレスエントリ用のアクセス制御システム、並びにこれに対する中継攻撃の検出方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101235030B1 (ko) 2011-05-27 2013-02-21 김진곤 비접촉식 근거리 무선통신 기반 모바일 보안 제어 방법 및 그 시스템
JP2019127132A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 株式会社Subaru 駐車装置
US10814865B2 (en) 2018-01-24 2020-10-27 Subaru Corporation Parking device

Also Published As

Publication number Publication date
EP2022686A2 (en) 2009-02-11
EP2022686A3 (en) 2009-08-26
US20090042518A1 (en) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009043034A (ja) 情報処理システム、情報処理装置および方法、並びにプログラム
US11782455B1 (en) Connected fleet management system with low earth orbit satellite communications
US9821767B2 (en) Key module
CN107835500B (zh) 使用移动设备识别车辆
CN105835834B (zh) 用于认证装备有被动无钥匙系统的交通工具的方法及系统
US8115656B2 (en) Vehicle security and monitoring system
US20170142543A1 (en) Tracking and theft-recovery system for mobile assets
US7154384B2 (en) Vehicle theft protection system, a method of protecting a vehicle from theft, a vehicle-onboard device, a management station, and a program for protecting a vehicle from theft
US20160050309A1 (en) Restrictive cell phone use and anti-texting apparatus and methods
KR101745443B1 (ko) 운전자 인증 시스템
US20120173128A1 (en) System and Method for Preventing the Operation of a Motor Vehicle Without Required Insurance
CN104648317A (zh) 车辆状态通知方法和装置
TW201610871A (zh) 資產追蹤方法及其系統
JP2010015299A (ja) 情報処理システム、通信端末装置、情報処理装置、情報処理方法、および、プログラム
CN114940140A (zh) 接近装置检测、监视和报告
CN102704764A (zh) 驾驶室用门锁系统、门锁开启控制方法及装置
JP4841532B2 (ja) 違法駐車取締システム、その方法およびプログラム
JP2008273433A (ja) 車両盗難防止装置、盗難防止方法
JP4161816B2 (ja) 盗難検知システム、その盗難検知システムに利用可能な盗難検知装置、盗難判定装置、および盗難検知方法
JP2009093591A (ja) 車両盗難抑止システム、車両盗難抑止装置、車両盗難抑止方法およびプログラム
WO2015110857A1 (ru) Телематическое устройство для автомобиля
Arellano-Zubiate et al. Design of an Anti-theft Alarm System for Vehicles using IoT
JP2008097138A (ja) 車両セキュリティシステム、及び車両用セキュリティ装置
JP2002302014A (ja) 車両管理装置、車載監視装置、車両管理方法、車両監視方法、車両管理プログラム、車両監視プログラム、車両管理プログラムを記録した記録媒体、車両監視プログラムを記録した記録媒体および車両管理システム
JP2009093592A (ja) 車両盗難情報提供システム、車両盗難情報提供装置、車両盗難情報提供方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20101102