JP2009042833A - 通信端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】文面の入力操作を含む電子メール作成、送信、受信に係る操作をより容易化し、視力が低い人にとっても使い易く、ディジタル技術に抵抗感を持っている人に対しても、拒否反応を起こさせにくく、柔軟性を有する通信端末装置を提供する。
【解決手段】文字配列シート4に文字、数字、さらには電子メールに関する各種コマンドを配置し、それを囲む領域に、個々の文字、数字、コマンドと1対1に関連付けられた図像によるコードを配置する。そして同コードをスキャナペン3により読み取って本体部2に送り、本体部2またはスキャナペン3で文字、数字、コマンドに変換し、文字、数字は表示部24に表示する。この操作を繰り返すことにより電子メールを作成し、携帯電話機5を通じて通信網6へ送信する。
【選択図】図1
【解決手段】文字配列シート4に文字、数字、さらには電子メールに関する各種コマンドを配置し、それを囲む領域に、個々の文字、数字、コマンドと1対1に関連付けられた図像によるコードを配置する。そして同コードをスキャナペン3により読み取って本体部2に送り、本体部2またはスキャナペン3で文字、数字、コマンドに変換し、文字、数字は表示部24に表示する。この操作を繰り返すことにより電子メールを作成し、携帯電話機5を通じて通信網6へ送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信端末装置に関する。
今日において電子メールは広く普及し、日常の情報伝達において高い利便性を示している。しかし例えば高齢者にとっては表示部分やキー入力部の小さな文字やキー等が普及を妨げる要因となっている可能性がある。高齢者社会を迎えて、多くの高齢者との日々の情報のやり取りが重要度を増すなかで、電子メールをより使い易い存在にして高齢化社会における情報伝達をより容易にすることは重要である。
さらに高齢者に限らずディジタル技術に抵抗がある人々にとっても、電子メールの利用には壁が存在し、電子メールの持つ便利さから疎外されている現状がある。情報化社会において情報を自由に利用できる人とそれに困難を感じる人との間のギャップは社会問題のひとつであり、たとえ電子メールの問題に限定したとしても、もしこのギャップを縮小することができれば社会にとって有用である。
例えば下記特許文献1には、高齢者など、ディジタル機器に不慣れな人が操作者であっても、電子メールを送ることにより、操作者の安否を問うことが可能な通信端末装置が開示されている。
上記特許文献1の技術では、高齢者などが想定される操作者が、電子メールを受信すると、それが大きなテレビ受像機に表示されることで、操作者にも読み易くされ、さらに電子メールがテレビ受像機に表示されると、自動的に返信メールが作成されて送信されるので、操作者の安否が確認できる。
しかし特許文献1では返信メールは自動的に作成されるので、返信メールにより多くの情報をのせて送りたい場合には適さない。また高齢者などが電子メールの文面を作成する際にキーが小さいことが問題となる点などは考慮されていない。よって、電子メールの作成をより容易にする目的には特許文献1の技術は適さない。
例えば高齢者、あるいは視力が低い利用者のためには、入力のためのキーを大きくすることが必要であるが、視力の程度によって必要とされる大きさが異なる点が問題となり得る。したがって、この点に関して柔軟性を有するようにできれば大きな利点となる。またディジタル技術に抵抗感を持っている人に対しても、拒否反応を起こさせにくい装置構成であることも重要である。
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、文面の入力操作を含む電子メール作成、送信、受信に係る操作をより容易化し、視力が低い人にとっても使い易く、ディジタル技術に抵抗感を持っている人に対しても、拒否反応を起こさせにくく、柔軟性を有する通信端末装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る通信端末装置は、通信網を介して通信装置と通信可能な通信端末装置であって、複数の文字又は文字列が配列され、個々の前記文字又は文字列を囲む領域内に、前記文字又は文字列に1対1に関連付けられた図像によるコードが配置された文字配列シート部と、前記文字配列シート部上に配置された前記図像によるコードを読み取るスキャナ部と、前記通信装置と通信可能であり、表示部を有する本体部と、前記スキャナ部によって読み取られた前記図像によるコードを、その図像によるコードに1対1に関連付けられた前記文字又は文字列の情報に変換する変換手段と、前記変換手段によって得られた前記文字又は文字列の情報を、電子メール形式の情報として、前記通信網に送信する送信手段と、前記電子メール形式の情報を前記通信網から受信する受信手段と、前記変換手段によって得られた前記文字又は文字列の情報、及び前記受信手段によって受信した電子メール形式の情報を前記表示部に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、本発明に係る通信端末装置においては、文字配列シート部に文字や文字列が配列され、その文字や文字列を囲む領域内に、当該文字や文字列に1対1で関連付けられた図像によるコードが配置され、それをスキャナ部で読み取ることにより文字や文字列が入力されて電子メールが作成される。したがって、キーボード、マウス等に拒否反応を示す利用者にとっても印刷物というより親しみ易く拒否反応がおきにくい構成であり、かつ使い易い操作で電子メールが作成、送信、受信できる通信端末装置が構成できる。さらに視力が低い使用者に対して本装置を提供する際に、文字配列シート部における文字の大きさを変更する、あるいは文字の大きさが多様な複数のシートを予め容易しておいて視力の度合いに応じてシートを変更するといった作業は、キーボードを作り変えること等と比較してはるかに容易である。したがって高齢者などの視力の低い使用者に対して柔軟に対応できる通信端末装置となる。
また、前記文字配列シート部は、複数のかな文字が配列され、個々の前記かな文字を囲む領域内に前記かな文字に1対1に関連付けられた図像によるコードが配置されたかな文字配列部を有し、前記かな文字を囲む領域内に配置されて前記スキャナ部によって読み取られた前記図像によるコードを、その図像によるコードに1対1に関連付けられた前記かな文字の情報に変換するかな文字変換手段と、前記表示制御手段は、前記かな文字変換手段によって得られた前記かな文字を前記表示部に表示する構成としてもよい。
これにより、文字配列シート部に配列されたかな文字を囲む領域内の図像によるコードをスキャナ部で読み取ることでそのかな文字を入力するので、使用者にとって親しみ易い構成で、電子メールが気軽に作成できる通信端末装置となる。
また、前記文字配列シート部は、前記電子メールの送信または受信の指令が配列され、その指令を囲む領域内に前記指令に1対1に関連付けられた図像によるコードが配置された指令配列部を有し、前記指令を囲む領域内に配置されて前記スキャナ部によって読み取られた前記図像によるコードを、その図像によるコードに1対1に関連付けられた前記指令の情報に変換する指令変換手段と、その指令変換手段によって得られた前記指令の情報が送信の場合に、前記送信手段は前記電子メールを送信し、前記指令変換手段によって得られた前記指令の情報が受信の場合に、前記受信手段は前記電子メールを受信するとしてもよい。
これにより、電子メールの送信と受信に係る操作も、文字配列シートに配列された指令を囲む領域に配置された図像によるコードをスキャナ部で読み取ることでその指令を入力するので、使用者にとって親しみ易い操作で、電子メールが気軽に送信、受信できる通信端末装置となる。
さらに、電子メールの受信を報知するための報知手段と、前記電子メールの受信を検出する検出手段と、前記検出手段により前記電子メールの受信が検出された場合に前記報知手段を作動させて電子メールが受信されたことを報知する報知制御手段とを備えたとしてもよい。
これにより報知手段によって使用者に電子メールの受信を報知するので、高齢者など、ディジタル機器の操作が苦手な使用者にとっても極めて容易に電子メールの受信を知ることができる。
また、前記報知手段は、報知のための光出力部と音声出力部との少なくとも1つを備えたとしてもよい。
これにより、光出力部によって電子メールの受信を報知する場合、聴力が低い人あるいは聴覚障害者に対しても容易に電子メールの受信を知らせる通信端末装置とできる。また音声出力部による音声出力で電子メールの受信を報知する場合、視力が低い人に対しても確実に電子メールの受信を知らせることができる。さらには、使用者が本装置の方を向いていない場合でも、あるいは本装置の近くにいない場合にも、音声によって報知するので、電子メールの受信を知らせることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明に係る通信端末装置1の実施例である。
通信端末装置1は主に本体部2、スキャナペン3、文字配列シート4(シート)からなる。また携帯電話機5も使用される。さらに通信網6には携帯電話機5と通信する基地局7と、電子メールの受信、送信、保存機能などを有するメールサーバ8が接続されている。
通信端末装置1の個々の構成部分の基本的な役割は、まず文字配列シート4に各種文字、数字、文例、指令などが配列され、個々のそれらの周辺領域にバーコードや微小なシンボルによるコードなどの図像によるコードが配置されている。スキャナペン3は、そのコードを読み取って本体部2へ送る。そして本体部2ではその情報をそれぞれに対応する文字、数字、文例、指令などに変換し、文字などは表示部24に表示する。
こうした操作により使用者は電子メールを作成し、それを携帯電話機5に送り、それを経由して基地局7、メールサーバ8を通じて通信網6へ送る。またメールサーバ8から携帯電話機5を通じて電子メールを受信して表示部24に表示することなども行う。その際の各種操作に関する指令(コマンド)も文字配列シート4に配列され、その周辺にも図像によるコードが配置されている。そのコードをスキャナペン3で読み取ることで使用者は電子メールの受信などの操作を行う。
本体部2の主要な内部構成は図2(a)に示されている。CPU21は本体部2における各種情報処理、演算を行う。RAM22はCPU21の作業領域などの役割を担う。ROM23は必要なプログラム等を格納する。表示部24は例えばLCD(液晶ディスプレイ)により構成され、受信した電子メールあるいは作成中の電子メールの文面を含めた各種表示がなされる。
USBポート25はUSB接続機能を有する各種機器との接続を行う。発光部26は、例えば備えられたLED等が発光することによって、後述するように使用者に電子メールの受信などを報知する。スピーカ27は、ブザー音やメロディー音、人間の音声による報知メッセージなどを出力することにより使用者の聴覚に対して電子メールの受信などを報知する。ハードディスクドライブ28(HDD)は、各種データ、プログラム等の保存のために用いられる。外部記憶媒体制御部29は外部記憶媒体を接続するスロットなどを備え、その外部記憶媒体に電子メールの情報などを保存する機能を有する。なおHDD28はコンパクトフラッシュなど他の記憶媒体、記憶装置に置き換えてもよい。
スキャナペン3は、ペンの先端にスキャナ機能を有し、この機能によって文字配列シート4上に配置されたバーコードやシンボルによるコードなど図像によるコードを読み取る。より具体的にはペン先部分をコード部分の近傍に近づけることによって、そのコードが読み取られる。スキャナ部がペン形状を有することで使用者により親しみ易さを感じさせることができる。
スキャナペン3の内部構造の一例が図2(b)に示されている。スキャナペン3ではCPU31によって各種情報処理を行い、その作業領域などのためのRAM32、記憶部ROM33が備えられている。スキャナ部35によって図像によるコードを読み取る。スキャナ部35としては例えばC−MOSセンサが好適であり、C−MOSセンサで読み取った画像情報をCPU31によって解析して数値(あるいは数値コード)に変換する。そしてその数値コードを入出力部34を通じて本体部2に送る。図1の実施形態では本体部2とスキャナペン3とはUSBポート25を介して接続されている。しかし本体部2とスキャナペン3とは例えば、シリアルポートを介して接続されていてもよく、Bluetooth(登録商標)などにより無線接続されていてもよい。
文字配列シート4は、各種の文字や数字が配列されたシートであり、さらにその文字や数字の周辺領域にバーコードやシンボルによるコードが配置されている。その例が図4及び図5に示されている。図4や図5に示されたシート4が図1に示されたように冊子状に綴じられる。この形態ならば必要なシートを付け加えることや不要なシートを取り外すことは容易であり、柔軟で拡張性の高いシステムとできる。
図4のシートの例では、上部にかな文字が配列されたかな文字配列部450がある。かな文字は50音順に並べられている。個々のかな文字と数字を囲む領域には、これらのかな文字、数字と1対1に関連付けられたシンボルによるコードが配置されている。本実施例では、このシンボルによるコードは肉眼では認識が困難な微小なシンボルからなるとする。
例えば一例としては、「あ」の領域401内には図6(a)に示されたシンボルあるいは図像が配置され、「か」の領域402内には図6(b)に示されたシンボルあるいは図像が配置されている。こうしたシンボルが、全てのかな文字、数字を含む領域に、個々の領域ごとに異なるシンボルが配置されている。そして使用者が選択したい文字や数字の近傍にスキャナペン3を近づけることによってこのシンボルが画像データとして読み取られる。そしてスキャナペン3のCPU31によってその画像データ(図像によるコード)が数値データ(数値コード)に変換される。この変換のために、ROM33に記憶された変換プログラム101と変換テーブル101aが用いられる。変換テーブル101aの例が図17(a)に示されている。変換テーブル101aには、全ての文字(列)、数字、指令などの図像によるコードと数値コードとが1対1に関連付けられて記憶されている。変換プログラム101は、この変換テーブル101aに従って図像によるコードを数値コードに変換する。そして数値コードは本体部2に送られる。
本体部2のROM23には変換プログラム100が格納されており、これが呼び出されて、スキャナペン3から本体部2に送られた数値コードが、その数値コードに1対1に関連付けられたかな文字や数字の情報に変換されRAM22に格納される。変換プログラム100は、この変換のための文字(列)、数字、指令と数値コードとの1対1の関連付けを示す変換テーブル100aを有する。
変換テーブル100aの概念図が図17(b)に示されている。この変換テーブル100aを用いて変換プログラム100は、数値コードを文字(列)、数字、指令に変換する。そのために変換テーブル100aには当然、すべての数値コードとすべてのかな文字(列)、数字、指令等の1対1の関連付けが記憶されている。
後述するように本通信端末装置1の目的は電子メールの作成、送信、受信などであり、変換プログラム100で変換された文字や数字は、作成中の電子メールの文面などとして表示部24に表示されることとなる。
図4のシートにおいては下部に電子メールに係わる各種操作のためのコマンドが配列された指令配列部460がある。個々のコマンドを囲む領域にも、上述の文字、数字と同様に、シンボルによるコードが配置されている。スキャナペン3のペン先部分をコード部分の近くに持っていきシンボルを読み込むことで画像データとして取り込まれる。この画像データがスキャナペン3で変換プログラム101により数値データに変換され、これを本体部2に送って、変換プログラム100でコマンドに変換することによって、そのコマンドに対応した作業が実行される。
図5にはシート4の別の例が示されている。この例においては、シート4上に電子メールに使用される代表的な文例が配列されている。そして各文例の横にバーコードが配置されている。例えば「了解しました。」との文例の横にはバーコード420が配置されている。このバーコードを、スキャナペン3で読み込む。その画像データが変換プログラム101によって数値コードに変換され、さらに本体部2に送られて変換プログラム100によって文例に変換され、RAM22に格納される。そしてその文例は表示部24にも表示される。
なお図5のシートにおいてバーコードを用いないで、図4のシートと同様に個々の文例を囲む領域に図6のようなシンボルによるコードを配置するとしてもよい。その場合、上述の文字の場合などと同様にスキャナペン3によって取り込まれて変換プログラム100で文例に変換されてRAM22に格納され、表示部24に表示される。
以下では、上述のようにスキャナペン3によってシート4上の文字、数字、文例、指令などを囲む領域にある図像によるコード(シンボルによるコードやバーコード)を読み取ることを、文字、数字、文例、指令などをスキャナペン3で選択すると称する。なお上記の文字、数字、コマンド、文例さらには図像によるコード(シンボルによるコードやバーコード、あるいはさらに2次元コードを用いてもよい)は、シート4に直接印刷されていてもよく、他の媒体に印刷されたものが、シート4上に接着されているとしてもよい。
携帯電話機5の内部構成図は図3に示されている。CPU51は携帯電話機5における各種情報処理、演算を行う。RAM52はCPU51の作業領域などの役割を担う。ROM53は必要なプログラム等を格納する。キー入力部54は使用者からのキーを用いた入力を受け付ける。音声入出力部55はスピーカやマイクロフォンを備え、通話における音声の入出力の機能を有する。USBポート56はUSB接続機能を有する各種機器との接続を行う。無線通信部50は、アンテナ50aを備え、無線通信機能により通信網6との間で音声情報や電子メール情報などを送受信する機能を有する。
図1の実施形態では本体部2と携帯電話機5とはUSBポート25及びUSBポート56を介して接続されている。しかし本体部2と携帯電話機5とは例えば、シリアルポートを介して接続されていてもよく、Bluetooth(登録商標)などにより無線接続されていてもよい。
以上の装置構成によって、電子メールに係わる、例えば作成、送信、受信等の操作がどのように行われるかを以下で説明する。まず図7は、本通信端末装置1による電子メールに係る主要な処理手順を示すフローチャートである。
まず電源がオンとされると、手順S10で本体部2のCPU21は、本体部2とスキャナペン3が適切に接続されているかをチェックする。適切に接続されていない場合は表示部24にその情報を表示して使用者に適切な接続を命じる。次にS20で携帯電話機5と本体部2とが適切に接続されているかをチェックする。適切に接続されていない場合は表示部24にその情報を表示して使用者に適切な接続を命じる。
次にS30で表示部24にメインメニューを表示する。表示された状態の一例が図13に示されている。図13のメインメニューでは、例えば「1.メールを読む」、「2.メールを読む(リストから)」、「3.あたらしくメールをつくる」、「4.メールを送る」、「5.送信済みのメールを読む」としている。
次にS40では使用者が図4の文字配列シート4における数字のうちから1から5の数字を、前述の方法でスキャナペン3によって選択する。この情報が本体部2に送られる。次に手順S50,S51,S52,S53によって、S40における使用者の入力が1の場合はS60に進み、使用者の入力が2の場合はS61に進み、使用者の入力が3の場合はS62に進み、使用者の入力が4の場合はS63に進み、使用者の入力が5の場合はS64に進む。
S60では未読の受信電子メールの表示が行われる。これは図8に示されており後述する。S61では受信電子メールのリストの表示処理が行われる。これについては図9に示されており後述する。S62では電子メールの新規作成の処理が行われる。これについては図10に示されており後述する。S63では電子メールの送信処理が行われる。これについては図11に示されており後述する。S64では送信済み電子メールの表示処理が行われる。これについては図12に示されており後述する。
S60,S61,S62,S63,S64の手順が終了したら、次にS70へ進む。S70では使用者が行うべき作業が終了したかどうかが、使用者によりスキャナペン3で例えば図4の「終了」領域410を選択すると終了、「次へ」領域408を選択すると未終了として入力される。作業が終了の場合は(S70:YES)、電源がオフとなり全ての処理が終了となる。作業が未終了の場合は(S70:NO)、再びS30へ戻り、メインメニューの表示された状態へと戻る。以上が図7の主処理のフローチャートである。
次に図8を説明する。図8は上述のとおり、未読の受信メールの表示処理のフローチャートである。この一連の処理ではまず手順S600で、受信した電子メール(メール)をチェックする。これは本体部2のCPU21から携帯電話機5を通じてメールサーバ8に問い合わせることにより行われる。そして未読のメールがある場合(S601:YES)、S602へ進み、未読のメールがない場合(S601:NO)は、この処理を終了する。
S602では発光部26を発光させて、使用者に未読メールの存在を報知する。この発光処理では、電子メールが重要度が高い場合と通常の場合では、発光のさせ方を異なるものとしてもよい。例えば重要度が高い場合には光度をあげる、あるいは点滅させることなどが例としてあげられる。これにより使用者に適切に未読メールの重要度を報知することができる。
次にS603ではスピーカ27によってブザー音やメロディー音、または人間の音声による報知メッセージなどを出力することで、使用者に未読メールの存在を報知する。この音声出力処理でも、電子メールが重要度が高い場合と通常の場合では、音声を異なるものとしてもよい。例えば重要度が高い場合には音量を大きくする、あるいは強弱を繰り返す音声とするなどが例としてあげられる。また重要度に応じて報知メッセージを異なるものにしてもよい。これにより使用者に適切に未読メールの重要度を報知することができる。
次にS604では未読メールを表示部24に表示するかどうかを使用者が入力する。この手順は例えば、表示させる場合は図4における「メール表示」領域407を使用者がスキャナペン3によって選択し、表示させない場合は図4の「次へ」領域408をスキャナペン3によって選択することにより行うとすればよい。使用者の入力が表示させるであった場合(S604:YES)、S605に進み、使用者の入力が表示させないであった場合(S604:NO)、この処理を終了する。S605では未読メールが表示部24に表示される。
以上に述べた未読の受信メールの表示処理のうちでS600、S601,S602,S603の部分を、使用者からの入力に関係なく自動的に(あるいはさらに定期的に)CPU21によって行うこととしてもよい。これにより未読メールの存在をより迅速に使用者に報知することができる。
次に図9を説明する。図9は上述のとおり、受信メールのリストの表示処理のフローチャートである。この一連の処理ではまずS610でメールリストをCPU21から、携帯電話機5を通じてメールサーバ8に問い合わせる。次にS611でメールサーバ8から本体部2にメールリストが返信される。次にS612ではそのメールリストが表示部24に表示される。
そしてS613で、メールリストのなかから読みたいメールを使用者が選択する。この手順は例えば図4のシート4における矢印領域415をスキャナペン3で選択して読みたいメールを選び、「選択」領域409をスキャナペン3で選択してそのメールを確定するとすればよい。これによりS614でそのメールの内容がメールサーバ8からダウンロードされる。そしてS615でそのメール内容が表示部24に表示される。
次に図10を説明する。図10は上述のとおり、メールの新規作成処理のフローチャートである。この処理はS62において行ってもよいし、図4の「新規」領域403をスキャナペン3で選択することで始めてもよい。この一連の処理ではまずS620で、本体部2から携帯電話機5へアドレスリストを問い合わせる。これは図4の「リスト」領域405をスキャナペン3で選択することで実行してもよい。これにより携帯電話機5のROM53に記憶されているアドレスリスト103が返信される。アドレスリスト103には想定される送信先とそのメールアドレスとが記憶されている。そしてS622で、そのアドレスリスト103が表示部24に表示される。その表示例が図14に示される。
次にS623でアドレスリストのなかから、電子メールを送りたい宛先を選択する。この手順は例えば、図4のシート4における矢印領域415をスキャナペン3で選択して宛先のアドレスを選び、「選択」領域409をスキャナペン3で選択して宛先を確定するとすればよい。次にS624でメールの件名を入力し、S625で文面を入力する。
電子メールの件名や文面を入力している途中の表示例が図15に示されている。件名や文面の入力においては、上述のように文字、数字や文例をスキャナペン3により選択することで入力する。このときに例えば漢字変換のためには、かな文字を複数個スキャナペン3で選択した後に、図4の「変換」領域411をスキャナペン3で連続して選択して漢字候補を連続して表示させ、望ましい候補のところで「選択」領域409をスキャナペン3で選択することにより行えばよい。
そして、このような手順により電子メールの作成が終了したら、S626で電子メール作成が終了したことを示す入力を使用者が行う。これは例えば図4のシート4における「終了」領域410をスキャナペン3により選択することで行うとすればよい。このS626の終了入力をおこなうことにより自動的に、作成した電子メールがHDD28に保存されるとしてもよい。またS626の終了入力をおこなうことにより自動的に、作成した電子メールが外部記憶媒体制御部29によって外部記憶媒体に保存されるとしてもよい。これにより作成したメールの保存操作が不要となり利便性が向上する。
次に図11を説明する。図11は上述のとおり、電子メールの送信処理のフローチャートである。この一連の処理ではまずS630で、使用者から、未送信の電子メールの送信指示が入力される。この手順は例えば、図4のシート4における「送信」領域406をスキャナペン3により選択することによって行ってもよい。これによりS631で、未送信の電子メールの送信が実行される。この手順では例えばHDD28に保存されている全ての未送信電子メールが送信されるとすればよい。送信が完了したらS632で、送信の完了が表示部24に表示される。
なお本実施例においては、上記S62の処理で電子メール形式の情報が作成されるとしてもよい。またS62の処理ではテキストファイルが作成されるとし、このテキストファイルがS631で送信されることにより携帯電話機5で電子メール形式の情報に変換されて通信網6へと送信されるとしてもよい。後者の場合には、例えばこの目的のために、携帯電話機5のROM53内に保存されているメール・テキスト変換プログラム102を用いるとすればよい。このメール・テキスト変換プログラム102は、テキストファイルから電子メール形式のファイルへと変換する機能を有するプログラムである。このメール・テキスト変換プログラム102をあらかじめROM53に格納しておく。
次に図12を説明する。図12は上述のとおり、送信済み電子メールの表示処理のフローチャートである。この一連の処理ではまずS640で、送信済みメールリストが表示部24に表示される。この手順では例えば、HDD28にはS631で送信された電子メールが全て記憶されているとし、その記憶された電子メールのリストが表示されるとする。表示例は図16で示される。
次にS641で、このリストのなかから使用者が1つのメールを選択する。この手順は例えば、図4のシート4における矢印領域415をスキャナペン3で選択して1つのメールを選び、「選択」領域409をスキャナペン3で選択して表示したいメールを確定するとすればよい。そしてS642で、そのメールが表示部24に表示される。以上が図12である。
本発明は以上で述べた実施の形態に限定されず、多様な変形を施すことができる。以下で、上で述べた実施例の変形例を示す。個々の変形例の説明では上記実施例と異なる部分のみを説明し、同様の部分の説明は省略する。
まず変形例1が図18に示されている。この変形は図2の変形であり、図像によるコードが、それに1対1に関連付けられた文字などに変換される際のスキャナペン3と本体部2との役割分担に関係する変形である。上記実施例の図2ではスキャナペン3では図像によるコードを数値コードに変換し、それを本体部2の送り、本体部2で数値コードを文字などの情報に変換していた。
図18に示された変形例では、スキャナペン3で図像によるコードを画像データとして読み取って、そのまま変換を施さずに本体部2に送る。そして本体部2で、送られた画像データを文字などの情報に変換する。そのために本体部2が変換プログラム100と変換テーブル100a、101aを有しており、スキャナペンには変換プログラム、変換テーブルが存在しない。
図18の変換プログラム100は図2の変換プログラム100、101を合わせた機能をもつとすればよい。また図18において変換テーブル100a、101aを合成して図像によるコードを直接文字などに変換するテーブルとしてもよい。
図19には変形例2が示されている。この変形例2は、変形例1とは逆にスキャナペン3に全ての変換の機能を持たせて、本体部2には変換機能を持たせない例である。そのためにスキャナペン3が変換プログラム100と変換テーブル100a、101aを有しており、本体部2には変換プログラム、変換テーブルが存在しない。これら変形例1,2の構成では、変換機能を本体部2かスキャナペン3かのどちらかにまとめることによる機能の集約化とそれによるシステム構成の簡素化の効果を奏する。変形例1は、スキャナペン3の構造を簡素化したい場合に好適である。変形例2は本体部2の構造を簡素化したい場合に適している。
次に変形例3が図20に示されている。この変形例3では携帯電話機5が使用されない。その代わりに無線LANが使用される。つまり本体部2は無線LAN通信部12を有し、同部と無線ルータ10を通じて通信網6と電子メールの送受信を行う。この構成により携帯電話機5がない状況下でも電子メールの送受信が行える。なお無線LANではなく有線LANを用いてもよく、その場合ルータと本体部2とは有線接続される。
さらに図21に示された変形例4では、携帯電話機5における無線通信部50、アンテナ50aに相当する無線モジュール11が本体部2のなかに組み込まれている。この無線モジュール11を用いることにより、携帯電話機5がなくとも電子メールの送受信が行える。上の実施例では図3の携帯電話機5のROM53に格納されていたメール・テキスト変換プログラム102、アドレスリスト103を、これら変形例3,4では本体部2のROM23に格納すればよい。また実施例3,4では使用者による入力で直接電子メール形式のファイルを作成するとしてもよい。この場合、メール・テキスト変換プログラム102は不要となる。
次に変形例5が図22に示されている。この図22は図4、5の変形である。本発明では図4、5に示されたような文字(列)、数字に限定されず、絵文字や記号などが使用できる。図22に示されたシート4のように、絵文字や演算記号、かっこ類等を配置したシート4を作成して、これを図1のように冊子に綴じればよい。当然これらの絵文字や記号を囲む領域内に図6に示されたような、個々の絵文字や記号と1対1に関連付けられた図像によるコードが配置される。上述のとおりこのコードをスキャナペン3で読み取り、本体部2へ送るとともにスキャナペン3か、本体部2か,その両方かで絵文字や記号の情報に変換する。本発明はこのようにシートを追加することにより、入力したい絵文字、記号などを増やすことが容易に行えるとの長所を有する。
変形例6が図23,図24に示されている。上の実施例では図6や図17に示されたように、図像によるコードとしてシンボルによるコードやバーコードが用いられた。しかし本発明における図像によるコードはこうした例に限定されない。図23、図24に示された例は、他の図像によるコードの一例である。この図像によるコードは4つ1組のドットが格子状の基本位置からどのようにずれた位置にあるかを用いたドットパターンによるコードである。例えば図6(a)、(b)のかわりに図23(a)、(b)に示されたドットパターンを用いる。そして図17(a)の変換テーブル101aが例えば図24のように変更される。当然すべての文字(列)、数字、指令(さらには絵文字、記号)などに対してドットパターンが1対1に関連付けて変換テーブル101aに記憶される。以上が変形例である。
上記実施例、変形例において、文字配列シート4が文字配列シート部を構成する。スキャナペン3がスキャナ部を構成する。変換プログラム100及び、変換テーブル100aが変換手段、かな文字変換手段、指令変換手段として機能する。S63の手順が送信手段として機能する。S60及びS61の手順が受信手段として機能する。S605及びS615の手段が表示制御手段として機能する。S601の手順が検出手段として機能する。発光部26が光出力部を構成する。スピーカ27が音声出力部を構成する。また発光部26とスピーカ27とが報知手段を構成する。S602,S603の手順が報知制御手段を形成する。
1 通信端末装置
2 本体部
3 スキャナペン
4 文字配列シート
5 携帯電話機
6 通信網
7 基地局
8 メールサーバ
21 CPU
23 ROM
24 表示部
26 発光部
27 スピーカ
100 変換プログラム
100a 変換テーブル
101 変換プログラム
101a 変換テーブル
102 メール・テキスト変換プログラム
103 アドレスリスト
2 本体部
3 スキャナペン
4 文字配列シート
5 携帯電話機
6 通信網
7 基地局
8 メールサーバ
21 CPU
23 ROM
24 表示部
26 発光部
27 スピーカ
100 変換プログラム
100a 変換テーブル
101 変換プログラム
101a 変換テーブル
102 メール・テキスト変換プログラム
103 アドレスリスト
Claims (5)
- 通信網を介して通信装置と通信可能な通信端末装置であって、
複数の文字又は文字列が配列され、個々の前記文字又は文字列を囲む領域内に、前記文字又は文字列に1対1に関連付けられた図像によるコードが配置された文字配列シート部と、
前記文字配列シート部上に配置された前記図像によるコードを読み取るスキャナ部と、
前記通信装置と通信可能であり、表示部を有する本体部と、
前記スキャナ部によって読み取られた前記図像によるコードを、その図像によるコードに1対1に関連付けられた前記文字又は文字列の情報に変換する変換手段と、
前記変換手段によって得られた前記文字又は文字列の情報を、電子メール形式の情報として、前記通信網に送信する送信手段と、
前記電子メール形式の情報を前記通信網から受信する受信手段と、
前記変換手段によって得られた前記文字又は文字列の情報、及び前記受信手段によって受信した電子メール形式の情報を前記表示部に表示する表示制御手段とを備えたことを特徴とする通信端末装置。 - 前記文字配列シート部は、複数のかな文字が配列され、個々の前記かな文字を囲む領域内に前記かな文字に1対1に関連付けられた図像によるコードが配置されたかな文字配列部を有し、
前記かな文字を囲む領域内に配置されて前記スキャナ部によって読み取られた前記図像によるコードを、その図像によるコードに1対1に関連付けられた前記かな文字の情報に変換するかな文字変換手段と、
前記表示制御手段は、前記かな文字変換手段によって得られた前記かな文字を前記表示部に表示する請求項1に記載の通信端末装置。 - 前記文字配列シート部は、前記電子メールの送信または受信の指令が配列され、その指令を囲む領域内に前記指令に1対1に関連付けられた図像によるコードが配置された指令配列部を有し、
前記指令を囲む領域内に配置されて前記スキャナ部によって読み取られた前記図像によるコードを、その図像によるコードに1対1に関連付けられた前記指令の情報に変換する指令変換手段と、
その指令変換手段によって得られた前記指令の情報が送信の場合に、前記送信手段は前記電子メールを送信し、前記指令変換手段によって得られた前記指令の情報が受信の場合に、前記受信手段は前記電子メールを受信する請求項1又は2に記載の通信端末装置。 - 電子メールの受信を報知するための報知手段と、
前記電子メールの受信を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記電子メールの受信が検出された場合に前記報知手段を作動させて電子メールが受信されたことを報知する報知制御手段とを備えた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信端末装置。 - 前記報知手段は、報知のための光出力部と音声出力部との少なくとも1つを備えた請求項4に記載の通信端末装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007204481A JP2009042833A (ja) | 2007-08-06 | 2007-08-06 | 通信端末装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007204481A JP2009042833A (ja) | 2007-08-06 | 2007-08-06 | 通信端末装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009042833A true JP2009042833A (ja) | 2009-02-26 |
Family
ID=40443543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007204481A Pending JP2009042833A (ja) | 2007-08-06 | 2007-08-06 | 通信端末装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009042833A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014174962A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-22 | Fujitsu Frontech Ltd | 自動取引装置 |
-
2007
- 2007-08-06 JP JP2007204481A patent/JP2009042833A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014174962A (ja) * | 2013-03-13 | 2014-09-22 | Fujitsu Frontech Ltd | 自動取引装置 |
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