JP2009041942A - 半導体放射線検出器 - Google Patents

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Takeshi Ishikura
剛 石倉
Masahiko Takei
正彦 武居
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Abstract

【課題】放射線検出素子にかかる熱応力を緩和しつつ、小型化および低価格化を実現することが可能な半導体放射線検出器を提供する。
【解決手段】半導体基板1上には絶縁層3を介して配線層4a、4b、4cが形成され、ダイオード構造が放射線検出素子51として形成された半導体チップ20をベア状態のままで半導体基板1上に実装し、半導体チップ20が実装される半導体基板1の材質と半導体チップ20の材質とを同一とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体放射線検出器に関し、特に、半導体放射線素子が形成された半導体チップの実装方法に適用して好適なものである。
原子力発電所、加速器施設および放射線利用施設などにおいて、放射線業務従事者が被ばくした放射線の線量を検出したり管理したりするために、放射線業務従事者のポケットに収まる携帯用の半導体放射線検出器が用いられている。
ここで、放射線の検出方式として半導体式を用いた場合、放射線検出素子にて検出される信号の電荷量が1fCオーダと非常に小さいため、マイクロフォニック雑音と呼ばれる振動により誤動作することがある。
このため、従来の半導体放射線検出器では、放射線検出素子と熱膨張率が近く、熱応力を受けにくいセラミックパッケージに放射線検出素子を搭載し、そのセラミックパッケージをプリント基板上に実装することで、放射線検出素子と台座との熱応力差による歪を受けにくくする構造が採られている。また、セラミックパッケージが搭載されるプリント基板との熱応力差は、セラミックパッケージのリード端子の変形で吸収させるようになっている。
図5は、従来の半導体放射線検出器の概略構成を示す断面図である。
図5において、半導体チップ20には、ダイオード構造を構成するP型半導体層21およびN型半導体層22が放射線検出素子として形成されている。そして、P型半導体層21の裏面にはP側電極24が形成されるとともに、N型半導体層22上には端部を避けるようにしてN側電極23が形成されている。
一方、セラミックパッケージ121の内側には、インナー電極122、123が形成されるとともに、セラミックパッケージ121の外側にはリード端127a、127bが形成され、インナー電極122、123とリード端127a、127bとは内部配線124、125を介してそれぞれ接続されている。
そして、放射線検出素子は、導電性ペースト126にてセラミックパッケージ121内に接着固定され、P側電極24は導電性ペースト126を介してインナー電極122に接続されるとともに、放射線検出素子のN側電極23はボンディングワイヤ128を介してインナー電極123に接続されている。そして、セラミックパッケージ121には蓋128が取り付けられることで、放射線検出素子がセラミックパッケージ121内に封止されている。
また、プリント基板111上には、配線パターン114a〜114eが形成され、セラミックパッケージ121、抵抗素子131、トランジスタ素子132およびコンデンサ素子133がプリント基板111上に実装されている。ここで、セラミックパッケージ121のリード端子127a、127bは配線パターン114a、114bに接続され、抵抗素子131の端子は配線パターン114b、114cに接続され、トランジスタ素子132のリード端子は配線パターン114c、114dに接続され、コンデンサ素子133の端子は配線パターン114d、114eに接続されている。
また、例えば、特許文献1には、衝撃などの振動や温度変化や湿度に強い半導体放射線検出器を提供するために、アルミ線の他端をそれぞれ基板上に形成された下部電極用パターン 及び上部電極用パターンに超音波ボンディングし、絶縁性の接着剤で放射線検出素子を強固に接着保持する方法が開示されている。
特開平10−319127号公報
しかしながら、従来の半導体放射線検出器では、放射線検出素子と台座との熱応力差による歪を緩和するために、放射線検出素子をセラミックパッケージ121に搭載する必要があるため、半導体放射線検出器の小型化に支障をきたすとともに、半導体放射線検出器の高価格化を招くという問題があった。
そこで、本発明の目的は、放射線検出素子にかかる熱応力を緩和しつつ、小型化および低価格化を実現することが可能な半導体放射線検出器を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の半導体放射線検出器によれば、絶縁層を介して配線層が形成された半導体基板と、前記半導体基板上にベア状態で実装され、ダイオード構造が放射線検出素子として形成された半導体チップと、前記半導体チップと前記配線層とを接続するボンディングワイヤとを備え、前記半導体基板の材質と前記半導体チップの材質とが同一であることを特徴とする。
また、請求項2記載の半導体放射線検出器によれば、絶縁層を介して配線層が形成された半導体基板と、前記半導体基板上にベア状態で実装され、ダイオード構造が放射線検出素子として形成された半導体チップと、前記半導体基板上に実装され、前記放射線検出素子にて検出された信号を積分するプリアンプとを備え、前記半導体基板の材質と前記半導体チップの材質とが同一であることを特徴とする。
また、請求項3記載の半導体放射線検出器によれば、前記プリアンプは、前記半導体基板上に実装されたトランジスタ素子と、前記半導体基板上に実装され、前記トランジスタ素子とともに積分器を構成するコンデンサ素子と、前記半導体基板上に実装され、前記プリアンプを構成する抵抗素子とを備えることを特徴とする。
また、請求項4記載の半導体放射線検出器によれば、前記トランジスタ素子は、パッケージ化されたリード端子と前記配線層とが接続されるようにして、前記半導体基板上に実装されていることを特徴とする。
また、請求項5記載の半導体放射線検出器によれば、前記コンデンサ素子は、前記半導体基板に形成された拡散層と、前記絶縁層を介して半導体基板上に形成された配線層とでキャパシタ電極が構成され、前記半導体基板上に形成された絶縁層を薄膜化することでキャパシタ絶縁層が構成されていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、ダイオード構造が放射線検出素子として形成された半導体チップを、その半導体チップと材質が互いに同一の半導体基板上にベア状態で実装するようにしたので、半導体チップと半導体基板との熱膨張率を一致させることができる。このため、放射線検出素子にかかる熱応力を緩和しつつ、放射線検出素子を実装することができ、半導体放射線検出器の誤動作を低減しつつ、半導体放射線検出器の小型化および低価格化を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る半導体放射線検出器について図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体放射線検出器の概略構成を示すブロック図、図1(b)は、図1(a)の放射線検出素子の実装状態を示す断面図である。
図1(a)において、半導体放射線検出器には、放射線を検出する放射線検出素子51、放射線検出素子52にて検出された信号を積分するプリアンプ52およびコンデンサ53、プリアンプ52にて積分された信号を増幅するリニアアンプ54、リニアアンプ54から出力された信号を閾値と比較するコンパレータ55、コンパレータ55からの比較結果に基づいて被ばく放射線量を算出するCPU56が設けられている。ここで、プリアンプ52およびコンデンサ53は、放射線検出素子52にて検出された信号を積分する積分器を構成することができる。
また、図1(b)において、放射線検出素子51には、放射線の検出方式として半導体式を用いた場合、放射線を検出する半導体のダイオード構造を設けることができる。すなわち、半導体チップ20には、ダイオード構造を構成するP型半導体層21およびN型半導体層22が放射線検出素子51として形成されている。そして、P型半導体層21の裏面にはP側電極24が形成されるとともに、N型半導体層22上には端部を避けるようにしてN側電極23が形成されている。
一方、半導体基板1上には絶縁層3が形成され、絶縁層3上には配線層4a、4b、4cが形成されている。そして、放射線検出素子51は、P側電極24を介して半導体基板1の配線層4a上に実装され、放射線検出素子51のN側電極23はボンディングワイヤ26aを介して配線層4bに接続されるとともに、配線層4bはボンディングワイヤ26bを介して配線層4cに接続されている。
ここで、半導体基板1と半導体チップ20の材質は、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどを用いることができ、半導体チップ20が実装される半導体基板1の材質と半導体チップ20の材質とは同一とすることができる。例えば、半導体基板1の材質がSiの場合、半導体チップ20の材質としてSiを用いることができる。また、絶縁層3の材質としては、例えば、SiO2、SiONまたはSi34を用いることができる。また、配線層4a、4b、4cの材質としては、例えば、AlやCuなどを用いることができ、ボンディングワイヤ26bとしては、例えば、AuワイヤやAlワイヤなどを用いることができる。また、半導体チップ20に形成されるダイオード構造としては、PN接合であってもよいし、PiN接合であってもよいし、ヘテロ接合であってもよい。
そして、放射線検出素子51のダイオード構造に逆バイアスが印加されると、電子はn側からp側に移動し、ダイオード構造の空乏層25はさらに広がる。そして、放射線業務従事者が被ばくした放射線がダイオード構造の空乏層25に入射すると、空乏層25内で共有結合している電子が弾き飛ばされ、電子と正孔のペア(電子正孔対)が生成される。なお、放射線検出素子51にて検出される信号の電荷量は非常に小さく、1fCオーダである。
そして、電子と正孔のペアが空乏層25内で生成されると、逆バイアスされている電界に向かって電子は+方向に移動するとともに、正孔は−方向に移動し、ダイオード構造に入射した放射線の線量に対応した電流が流れる。
そして、放射線検出素子51にて検出された信号は、プリアンプ52に送られ、プリアンプ52およびコンデンサ53からなる積分器にて増幅される。なお、一般的なICやLSIの信号レベルが2.5〜5V程度であるのに対し、半導体放射線検出器では、放射線検出素51子にて検出される信号の電荷量が1fCオーダであるため、コンデンサ53の容量が1pFで1mV、コンデンサ53の容量が10pFで0.1mVと非常に小さな値になる。
そして、プリアンプ52にて積分された信号はリニアアンプ回路54に送られ、リニアアンプ回路54にて増幅された後、コンパレータ55に送られる。そして、リニアアンプ回路54にて増幅された信号は、コンパレータ55にて閾値と比較され、閾値以上のレベルの信号がパルス信号としてCPU56に入力される。そして、CPU56は、コンパレータ55からのパルス信号をカウントすることにより、放射線業務従事者の被ばく放射線量を算出することができる。
ここで、ダイオード構造が放射線検出素子51として形成された半導体チップ20を、その半導体チップ20と材質が互いに同一の半導体基板1上にベア状態で実装することにより、半導体チップ20と半導体基板1との熱膨張率を一致させることができる。このため、放射線検出素子51にかかる熱応力を緩和しつつ、放射線検出素子51を実装することができ、放射線検出素子51にて検出される信号の電荷量が非常に小さい場合においても、半導体放射線検出器の誤動作を低減しつつ、半導体放射線検出器の小型化および低価格化を実現することが可能となる。
図2は、本発明の第2実施形態に係る半導体放射線検出器の概略構成を示す断面図である。
図2において、半導体チップ20には、ダイオード構造を構成するP型半導体層21およびN型半導体層22が図1の放射線検出素子51として形成されている。そして、P型半導体層21の裏面にはP側電極24が形成されるとともに、N型半導体層22上には端部を避けるようにしてN側電極23が形成されている。
また、半導体チップ30には、コレクタ層32、ベース層33およびエミッタ層34が形成され、コレクタ層32の裏面にはコレクタ電極31が形成され、ベース層33上にはベース電極35が形成され、エミッタ層34上にはエミッタ電極36が形成されている。
一方、半導体基板11上には絶縁層13が形成され、絶縁層13上には配線層14a〜14fが形成されている。また、半導体基板11には拡散層12が形成され、拡散層12上の絶縁層13は薄膜化されることで、キャパシタ絶縁層13aが半導体基板11上に形成されている。そして、キャパシタ絶縁層13aの上下にそれぞれ配置された配線層14eおよび拡散層12はキャパシタ電極を構成することで、キャパシタ絶縁層13a、配線層14eおよび拡散層12からなるコンデンサが半導体基板11上に形成されている。
ここで、拡散層12上の絶縁層13には開口部が形成され、この開口部を介して配線層14fが拡散層12に接続されることで、拡散層12からの引き出し電極を構成することができる。また、半導体基板11上には、配線層14b、14cの間に跨るように配置された抵抗層15が形成されている。なお、抵抗層15は、Niなどを含む合金層から構成することができる。
そして、半導体チップ20は、P側電極24を介して半導体基板11の配線層14a上に実装され、半導体チップ30は、コレクタ電極31を介して半導体基板11の配線層14d上に実装されている。そして、半導体チップ20のN側電極23はボンディングワイヤ41aを介して配線層14bに接続されるとともに、配線層14cはボンディングワイヤ41bを介して半導体チップ30のベース電極35に接続され、半導体チップ30のエミッタ電極36はボンディングワイヤ41cを介して配線層14eに接続されている。
なお、半導体チップ30および抵抗層15は、図1のプリアンプ52を構成することができ、キャパシタ絶縁層13a、配線層14eおよび拡散層12は図1のコンデンサ53を構成することができる。
ここで、半導体基板11と半導体チップ20の材質は、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどを用いることができ、半導体チップ20が実装される半導体基板11の材質と半導体チップ20の材質とが同一とすることができる。例えば、半導体基板11の材質がSiの場合、半導体チップ20の材質としてSiを用いることができる。また、絶縁層13の材質としては、例えば、SiO2、SiONまたはSi34を用いることができる。また、配線層14a〜14fの材質としては、例えば、AlやCuなどを用いることができ、ボンディングワイヤ41a〜41cとしては、例えば、AuワイヤやAlワイヤなどを用いることができる。
これにより、ダイオード構造が放射線検出素子51として形成された半導体チップ20を、その半導体チップ20と材質が互いに同一の半導体基板11上にベア状態で実装することが可能となるとともに、半導体チップ20が実装された同一の半導体基板11上に図1のプリアンプ52を実装することができ、半導体チップ20と半導体基板11との熱膨張率を一致させることが可能となるとともに、放射線検出素子51とプリアンプ52との間の配線経路を短くすることができる。
このため、放射線検出素子51にかかる熱応力を緩和しつつ、放射線検出素子51を実装することが可能となるとともに、マイクロフォニック雑音と呼ばれる振動の影響を低減することができ、放射線検出素子51にて検出される信号の電荷量が非常に小さい場合においても、半導体放射線検出器の誤動作を低減しつつ、半導体放射線検出器の小型化および低価格化を実現することが可能となる。
なお、図2の実施形態では、バイポーラトランジスタが形成された半導体チップ30をベア状態で半導体基板11上に実装する方法について説明したが、パッケージ化されたトランジスタ素子を半導体基板11上に実装するようにしてもよい。
図3は、図2の半導体放射線検出器の製造方法を示す断面図である。
図3(a)において、フォトリソグラフィー技術およびイオン注入技術を用いて、As、P、Bなどの不純物を半導体基板11に選択的にイオン注入することにより、半導体基板11に拡散層12を形成する。
次に、図3(b)に示すように、半導体基板11の表面の熱酸化を行うことにより、半導体基板11上に絶縁層13を形成する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、絶縁層13のハーフエッチングを行うことにより、絶縁層13の一部を薄膜化し、半導体基板11上にキャパシタ絶縁層13aを形成する。さらに、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、絶縁層13をパターニングすることにより、拡散層12の一部を露出させる開口部を形成する。
次に、図3(c)に示すように、CVDやスパッタなどの方法にて、Alなどの金属膜を半導体基板11上に積層する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて金属膜をパターニングすることにより、配線層14a〜14fを半導体基板11上に形成する。
次に、図3(d)に示すように、CVDやスパッタなどの方法にて、抵抗となる合金層を半導体基板11上に積層する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて合金層をパターニングすることにより、配線層14b、14cの間に跨るように配置された抵抗層15を半導体基板11上に形成する。
次に、図3(e)に示すように、半導体基板11の配線層14a上に半導体チップ20を実装するとともに、半導体基板11の配線層14d上に半導体チップ30を実装する。なお、半導体チップ20、30を半導体基板11上に実装する場合、導電性ペーストなどによって半導体チップ20、30を半導体基板11上に接着固定することができる。
次に、図3(f)に示すように、ボンディングワイヤ41aを介して半導体チップ20のN側電極23を配線層14bに接続し、ボンディングワイヤ41bを介して配線層14cを半導体チップ30のベース電極35に接続し、ボンディングワイヤ41cを介して半導体チップ30のエミッタ電極36を配線層14eに接続する。
図4は本発明の第3実施形態に係る半導体放射線検出器の概略構成を示す断面図である。
図4において、半導体チップ20には、ダイオード構造を構成するP型半導体層21およびN型半導体層22が図1の放射線検出素子51として形成されている。そして、P型半導体層21の裏面にはP側電極24が形成されるとともに、N型半導体層22上には端部を避けるようにしてN側電極23が形成されている。
一方、半導体基板51上には絶縁層53が形成されるとともに、絶縁層53上には配線層54a〜54eが形成され、半導体チップ20、抵抗素子61、トランジスタ素子62およびコンデンサ素子63が半導体基板51上に実装されている。
ここで、半導体チップ20は、P側電極24を介して半導体基板51の配線層54a上に実装され、半導体チップ20のN側電極23はボンディングワイヤ71を介して配線層44bに接続されている。また、抵抗素子61の端子は配線パターン54b、54cに接続され、トランジスタ素子62のリード端子は配線パターン54c、54dに接続され、コンデンサ素子63の端子は配線パターン54d、54eに接続されている。
なお、抵抗素子61、トランジスタ素子62およびコンデンサ素子63はディスクリート素子を用いることができ、トランジスタ素子62および抵抗層61は、図1のプリアンプ52を構成することができ、コンデンサ素子63は図1のコンデンサ53を構成することができる。
ここで、半導体基板51と半導体チップ20の材質は、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどを用いることができ、半導体チップ20が実装される半導体基板51の材質と半導体チップ20の材質とが同一とすることができる。例えば、半導体基板51の材質がSiの場合、半導体チップ20の材質としてSiを用いることができる。また、絶縁層53の材質としては、例えば、SiO2、SiONまたはSi34を用いることができる。また、配線層54a〜54eの材質としては、例えば、AlやCuなどを用いることができ、ボンディングワイヤ71としては、例えば、AuワイヤやAlワイヤなどを用いることができる。
これにより、ダイオード構造が放射線検出素子51として形成された半導体チップ20を、その半導体チップ20と材質が互いに同一の半導体基板51上にベア状態で実装することが可能となるとともに、ディスクリート素子を用いてプリアンプ52を実現しつつ、半導体チップ20が実装された同一の半導体基板51上に図1のプリアンプ52を実装することができ、半導体チップ20と半導体基板51との熱膨張率を一致させることが可能となるとともに、放射線検出素子51とプリアンプ52との間の配線経路を短くすることができる。
このため、放射線検出素子51にかかる熱応力を緩和しつつ、放射線検出素子51を実装することが可能となるとともに、マイクロフォニック雑音と呼ばれる振動の影響を低減することができ、放射線検出素子51にて検出される信号の電荷量が非常に小さい場合においても、半導体放射線検出器の誤動作を低減しつつ、半導体放射線検出器の小型化および低価格化を実現することが可能となる。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体放射線検出器の概略構成を示すブロック図、図1(b)は、図1(a)の放射線検出素子の実装状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体放射線検出器の概略構成を示す断面図である。 図2の半導体放射線検出器の製造方法を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体放射線検出器の概略構成を示す断面図である。 従来の半導体放射線検出器の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
51 放射線検出素子
52 プリアンプ
53 コンデンサ
54 リニアアンプ
55 コンパレータ
56 CPU
1、11、51 半導体基板
12 拡散層
3、13、53 絶縁層
13a キャパシタ絶縁層
4a、4b、4c、14a〜14f、54a〜54e 配線層
15 抵抗層
20、30 半導体チップ
21 P型半導体層
22 N型半導体層
23 N側電極
24 P側電極
25 空乏層
26a、26b 41a〜41c、71 ボンディングワイヤ
31 コレクタ電極
32 コレクタ層
33 ベース層
34 エミッタ層
35 ベース電極
36 エミッタ電極
61 抵抗素子
62 トランジスタ素子
63 コンデンサ素子

Claims (5)

  1. 絶縁層を介して配線層が形成された半導体基板と、
    前記半導体基板上にベア状態で実装され、ダイオード構造が放射線検出素子として形成された半導体チップと、
    前記半導体チップと前記配線層とを接続するボンディングワイヤとを備え、
    前記半導体基板の材質と前記半導体チップの材質とが同一であることを特徴とする半導体放射線検出器。
  2. 絶縁層を介して配線層が形成された半導体基板と、
    前記半導体基板上にベア状態で実装され、ダイオード構造が放射線検出素子として形成された半導体チップと、
    前記半導体基板上に実装され、前記放射線検出素子にて検出された信号を積分するプリアンプとを備え、
    前記半導体基板の材質と前記半導体チップの材質とが同一であることを特徴とする半導体放射線検出器。
  3. 前記プリアンプは、
    前記半導体基板上に実装されたトランジスタ素子と、
    前記半導体基板上に実装され、前記トランジスタ素子とともに積分器を構成するコンデンサ素子と、
    前記半導体基板上に実装され、前記プリアンプを構成する抵抗素子とを備えることを特徴とする請求項2記載の半導体放射線検出器。
  4. 前記トランジスタ素子は、パッケージ化されたリード端子と前記配線層とが接続されるようにして、前記半導体基板上に実装されていることを特徴とする請求項3記載の半導体放射線検出器。
  5. 前記コンデンサ素子は、前記半導体基板に形成された拡散層と、前記絶縁層を介して半導体基板上に形成された配線層とでキャパシタ電極が構成され、前記半導体基板上に形成された絶縁層を薄膜化することでキャパシタ絶縁層が構成されていることを特徴とする請求項3または4記載の半導体放射線検出器。
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