JP2009041774A - 角度付き連結具 - Google Patents

Abstract

【課題】
本発明の課題は、角度付き連結具を改良することである。
【解決手段】
一方の部品３を他方の部品４に固定するために、互いに０°および１８０°とは異なる角度で配置された少なくとも２個の脚部１、２を備え、この場合少なくとも一方の脚部１に、防音材および／または防振材からなる少なくとも１個の中間層５が配置されている、角度付き連結具。
【選択図】 図３

Description

本発明は、一方の部品を他方の部品に固定するために、互いに０°および１８０°とは異なる角度で配置された少なくとも２個の脚部を備えている、角度付き連結具に関する。

この種の角度付き連結具は例えば建築物、特に木造建築物またはビルディングにおいて使用され、そして例えば機械のような他の分野でも使用される。従来技術の場合、角度付き連結具の一方の脚部は一方の部品に固定され、他方の脚部は他方の部品に固定される。その結果、両部品は角度付き連結具によって設定された角度で互いに固定される。その際、脚部は例えばねじ止めによって部品に直接固定される。これは特にビルティングにおいて固体伝送音の伝送を助長する。

このような様式の連結具は、ヨーロッパ特許出願公開第０ ０６０ ５６７号明細書（特許文献１）、ドイツ連邦共和国実用新案第１９７５４１７号明細書（特許文献２）、および、ドイツ連邦共和国実用新案第１９７６００１１８号明細書（特許文献３）から公知である。
ヨーロッパ特許出願公開第０ ０６０ ５６７号明細書 ドイツ連邦共和国実用新案第１９７５４１７号明細書 ドイツ連邦共和国実用新案第１９７６００１１８号明細書

本発明の課題は、この問題を除去するか少なくとも軽減するように、冒頭に述べた種類の角度付き連結具を改良することである。

これは請求項１に記載の角度付き連結具によって達成される。

防音材および／または防振材からなる中間層を、少なくとも一方の脚部と部品との間に配置することにより、固体伝送音が角度付き連結具を経て一方の部品から他方の部品に伝送されることが少なくとも十分に防止される。その際、両脚部とそれぞれこの脚部に固定される部品との間に、各々１つの中間層を設けることができる。一般的には、１個の中間層を一方の脚部に設けることで十分である。防音材および／または防振材とは一般的に、ほとんどが金属、好ましくは鋼で作られた角度付き連結具の脚部よりも良好な防音または防振特性を有する材料であると理解される。

中間層のための防音材および／または防振材として好ましくは、エラストマーが使用される。中間層は全体がこの材料からなっていてもよいし、付加的な材料を有していてもよい。中間層は好ましくは、０．０２５〜５Ｎ／ｍｍ^２（平方ミリメートルあたりのニュートン）の静的弾性率または０．０２５〜１５Ｎ／ｍｍ^２の動的弾性率を有する。材料は好ましくは０．００５〜１Ｎ／ｍｍ^２の締付け圧力で使用される。さらに、中間層が少なくとも０．４ｃｍ、好ましくは少なくとも０．６ｃｍの最小厚さを下回らないことが望ましい。６〜１２ｍｍの厚さが有利であるが、異なる厚さでもよい。特に有利なエラストマーは、発泡したポリウレタンエラストマーまたはゴムエラストマーまたは熱可塑性エラストマーである。

本発明に係る実施形態に基づいて、他の詳細および特徴を説明する。

図示した実施形態の本発明に係る角度付き連結具は、互いにほぼ直交するように配置された２つの脚部１、２を備えている。すなわち、脚部１、２の間には９０°＋／−５°の角度１２が存在する。これは最も多く使用される角度付き連結具の実施形態である。この実施形態は、２個の部品３、４をほぼ９０°の角度で互いに固定するときに使用される。図示した実施形態とは異なり、部品３、４をどのような角度で互いに固定するかに応じて、脚部１、２の間の角度１２を、０°または１８０°とは異なる他の任意の角度とすることができる。好ましくはそれぞれの角度１２が固定されている。すなわち、両脚部１、２は相対的に揺動不可能である。しかし、それとは異なり、脚部１、２の間の角度が可変になるように、例えばヒンジの形に、本発明に係る角度付き連結具を形成することができる。

固定手段６として、図示した実施形態ではねじが設けられている。このねじによって、脚部１を部品４に、そして脚部２を部品３に固定することができる。ねじ６は脚部２の固定穴７を通過している。ねじの頭の形に形成された支持頭１１はそれぞれ、固定穴７よりも大きな直径を有し、それによって確実な連結を行う。

もちろん、図示したねじの代わりに、釘、リベット、ボルト、接着部材等のような、従来技術で知られている他の固定手段を使用することができる。

本発明に従い、脚部１と部品４との間には、防音材および／または防振材からなる中間層５が設けられている。この中間層は角度付き連結具を介して一方の部品３、４から他方の部品３、４への固体伝送音の伝送を低減する。中間層５は図示した実施形態では、組立状態で部品４寄りの脚部１の側の全体にわたって延在している。これは必須ではない。いかなる場合でも、脚部１を部品４に固定する際に脚部１が中間層５と場合によって設けられる固定手段６だけを介在して部品４に物理的に接触するように、中間層５が形成されかつ脚部１上に配置されることが望ましい。これによって、中間層５を迂回して角度付き連結具から部品に固体伝送音を伝送する音ブリッジが存在することが防止される。従って、脚部１をどの個所でも部品４に直接接触しないことが望ましい。これを達成するために、図示した実施形態と異なり、固定手段６、好ましくはねじまたは釘を通過させるための固定穴７が脚部１、２の少なくとも一方に設けられ、中間層５が少なくとも固定穴７の周囲に配置されている。この場合、中間層５は防音ワッシャの構造体として形成されている。適切な防音特性を有する、例えば格子状またはハニカム状またはラーメン状の他の構造体を、中間層５として設けることができる。

固定手段６が部品４のダウエル内に保持されると、固定手段６を介しての固体伝送音の伝送を回避するためにそれで十分である。そうでない場合には、図示した実施形態のように、追加中間層９が設けられる。この追加中間層は、部品３、４の間において角度付き連結具と固定手段６を経て行われる固体伝送音の伝送を少なくとも十分に防止する。追加中間層９は同様に、防音材および／または防振材を備え、中間層５と同じ材料で製作可能である。図示した実施形態のように、追加中間層を全面に形成する必要はない。追加中間層９は脚部１と固定装置６との間における固体伝送音の伝送を防止するだけでよい。従って、固定手段６を介して有効な音ブリッジが生じない程度に、固定手段６と脚部１の間の直接的な接触が防止される場合には、格子状またはハニカム状またはラーメン状またはワッシャ状の構造体を、追加中間層９として設けることができる。

中間層５と追加中間層９は、紛失しないように脚部１に固定されていることが望ましい。そのためには、図１に示すような脚部６との予備組立で十分である。しかし、脚部１を中間層５および／または追加中間層９に接着してもよいし、またこれらの層の間に鋳込んでもよい。中間層５の厚さ８は好ましくは少なくとも０．４ｃｍ、特に好ましくは少なくとも０．６ｃｍである。６〜１２ｍｍの厚さが選択されると望ましい。追加中間層９の厚さ１３にも同じことが当てはまる。厚さ１３は一般的に厚さ８よりも薄い。

固定手段９の支持頭１１が追加中間層９の比較的に軟らかい材料内に侵入し、この材料内で適切に保持されないことを防止するために、実施形態において示すように、支持板１０が設けられている。この支持板は例えば金属、好ましくは鋼または適度な硬質および／または強粘性の合成樹脂によって製作可能である。支持板に設けられた固定穴７の直径が支持頭１１の直径よりも小さいので、固定手段６は適当に沈んだ状態で支持板１０を追加中間層９に押し付ける。それによって、角度付き連結具全体が部品４にしっかりと固定される。支持板１０は図示した実施形態では一体に形成されている。これも必須ではない。この場合にも、その代わりに、ワッシャの構造体また格子状構造体等を設けることができる。

図３は代表的な組込み状況を示している。この場合、第１部品としての柱３が本発明に係る角度付き連結具によって第２部品としての床板４に固定されている。角度付き連結具の脚部２は適当な固定手段を介して第１部品３に直接連結されている。その際、第１部品はクッション１４に載っている。このクッションは固体伝送音を遮断するために適切な防音材および／または防振材によって製作されている。このクッション１４によって、両部品３、４の間での固体伝送音の直接的な伝送が防止される。

固定伝送音が角度付き連結具を経て伝送されないようにするために、既に述べた本発明に係る実施形態に従って、中間層５が設けられている。追加中間層９は、固体伝送音が、脚部１を部品４に固定する固定手段６を経て伝送されないようにする。

特別な組込み状況において固体伝送音の伝送を回避するために必要であると思われる場合には、両脚部１、２の一方だけでなく、両方に、適切な中間層および追加中間層９を備え付けることができる。

本発明の実施形態を示す。 図１の実施形態の分解図である。 図１、２に示した本発明の実施形態を用いた代表的な組込み状況を示す。

符号の説明

１ 脚部
２ 脚部
３ 部品
４ 部品
５ 中間層
６ 固定手段
７ 固定穴
８ 厚さ
９ 追加中間層
１０ 支持板
１１ 支持頭
１２ 角度
１３ 厚さ
１４ クッション

Claims (18)

1. 一方の部品（３）を他方の部品（４）に固定するために、互いに０°および１８０°とは異なる角度で配置された少なくとも２個の脚部（１、２）を備えている、角度付き連結具において、少なくとも一方の脚部（１）に、防音材および／または防振材からなる少なくとも１個の中間層（５）が配置されていることを特徴とする角度付き連結具。
2. 防音材および／または防振材が弾性材料であることを特徴とする請求項１に記載の角度付き連結具。
3. 脚部（１、２）が互いにほぼ直交するように配置されていることを特徴とする請求項１または２に記載の角度付き連結具。
4. 脚部（１）を部品（４）に固定する際に脚部（１）が中間層（５）と場合によって設けられる固定手段（６）だけを介在して、部品（４）に物理的に接触するように、中間層（５）が形成され、かつ脚部（１）に配置されていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
5. 固定手段（６）、好ましくはねじまたは釘を通すための固定穴（７）が、少なくとも一方の脚部（１、２）に設けられていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
6. 中間層（５）が少なくとも固定穴（７）の周囲に配置されていることを特徴とする請求項５に記載の角度付き連結具。
7. 中間層（５）が組立状態で部品（４）の方に向いた脚部（１）の側の全体に配置されていることを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
8. 中間層（５）が紛失しないように脚部（１）に固定、好ましくは接着されていることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
9. 脚部（１、２）が金属、好ましくは鋼によって製作されていることを特徴とする請求項１〜８のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
10. 中間層（５）が少なくとも０．４ｃｍ、好ましくは少なくとも０．６ｃｍの最小厚さ（８）を有することを特徴とする請求項１〜９のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
11. 中間層（５）とは反対の脚部（１）の側に、防音材および／または防振材からなる追加中間層（９）が配置され、その際脚部（１）を部品（４）に固定するための固定手段（６）が実質的に追加中間層（９）と中間層（５）だけを介して脚部（１）に連結されるように、追加中間層（９）が配置されていることを特徴とする請求項１〜１０のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
12. 脚部（１）とは反対の追加中間層（９）の側に、１個または複数の支持板（１０）が配置され、この支持板によって固定手段（６）の支持頭（１１）を支持することができることを特徴とする請求項１１に記載の角度付き連結具。
13. 固定手段（６）、好ましくはねじまたは釘を通すための固定穴（７）が少なくとも一方の脚部（１、２）に設けられ、追加中間層（９）が少なくとも固定穴（７）の周囲に配置されていることを特徴とする請求項１１または１２に記載の角度付き連結具。
14. 追加中間層（９）が組立状態で部品（４）とは反対の脚部（１）の側の全体に配置されていることを特徴とする請求項１１〜１３のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
15. 防音材および／または防振材が弾性材料であることを特徴とする請求項１１〜１４のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
16. 中間層（５）および／または場合によって設けられる追加中間層（９）が０．０２５〜５Ｎ／ｍｍ^２の静的弾性率を有することを特徴とする請求項１〜１５のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
17. 中間層（５）および／または場合によって設けられる追加中間層（９）がエラストマーを有することを特徴とする請求項１〜１６のいずれか一項に記載の角度付き連結具。
18. 中間層（５）および／または場合によって設けられる追加中間層（９）が好ましくは発泡したポリウレタンエラストマーまたはゴムエラストマーまたは熱可塑性エラストマーを有することを特徴とする請求項１〜１６のいずれか一項に記載の角度付き連結具。

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