JP2009041614A - 防振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一対の仕切り板ががたつくのを防ぐ。
【解決手段】仕切り部15には、第1仕切り板21に第2仕切り板22側に向けて突設されたかしめ部材24が備えられ、このかしめ部材24は、その先端部24bが折り曲げられるとともに、第1仕切り板21を形成する材質よりも曲げ剛性の大きい材質で形成され、第2仕切り板22は、第1仕切り板21とかしめ部材24の先端部24bとで外筒の軸方向に挟まれることにより固定されている。
【選択図】図2
【解決手段】仕切り部15には、第1仕切り板21に第2仕切り板22側に向けて突設されたかしめ部材24が備えられ、このかしめ部材24は、その先端部24bが折り曲げられるとともに、第1仕切り板21を形成する材質よりも曲げ剛性の大きい材質で形成され、第2仕切り板22は、第1仕切り板21とかしめ部材24の先端部24bとで外筒の軸方向に挟まれることにより固定されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば自動車や産業機械等に適用され、エンジン等の振動発生部の振動を吸収および減衰する防振装置に関するものである。
この種の防振装置として、従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される外筒と、この外筒の内側に配置され、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される取付け部材と、この取付け部材と前記外筒とを弾性的に連結するとともに、外筒の軸方向一端部における開口部を閉塞する弾性部と、前記外筒の軸方向他端部における開口部を閉塞するダイヤフラムと、前記外筒の内側において、前記弾性部およびダイヤフラムで閉じられた液体封入空間を、前記弾性部を隔壁の一部とする主液室と、前記ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室と、に仕切る仕切り部と、前記主液室と副液室とを連通するオリフィス通路が形成されたオリフィス部材と、が備えられるとともに、前記仕切り部は、外筒の軸方向に互いに間隔をあけて配置された一対の仕切り板と、これらの仕切り板同士の間に配置された可動板と、を備えた構成が知られている。
そして、下記特許文献1記載の防振装置では、一対の仕切り板のうち、一方の仕切り板に形成された嵌合凹部に他方の仕切り板に設けられた嵌合筒部が嵌合されて、これらの両仕切り板間の嵌合力により可動板が外筒の軸方向に挟まれて固定されている。
特開平11−210184号公報
そして、下記特許文献1記載の防振装置では、一対の仕切り板のうち、一方の仕切り板に形成された嵌合凹部に他方の仕切り板に設けられた嵌合筒部が嵌合されて、これらの両仕切り板間の嵌合力により可動板が外筒の軸方向に挟まれて固定されている。
しかしながら、前記従来の防振装置では、使用の過程において一対の仕切り板同士の嵌合が緩んでがたつくことにより、異音が生じ易くなるおそれがあった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、一対の仕切り板ががたつき易くなるのを防ぐことができる防振装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の防振装置は、振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される外筒と、この外筒の内側に配置され、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される取付け部材と、この取付け部材と前記外筒とを弾性的に連結するとともに、外筒の軸方向一端部における開口部を閉塞する弾性部と、前記外筒の軸方向他端部における開口部を閉塞するダイヤフラムと、前記外筒の内側において、前記弾性部およびダイヤフラムで閉じられた液体封入空間を、前記弾性部を隔壁の一部とする主液室と、前記ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室と、に仕切る仕切り部と、前記主液室と副液室とを連通するオリフィス通路が形成されたオリフィス部材と、が備えられ、前記仕切り部は、外筒の軸方向に互いに間隔をあけて配置された一対の仕切り板と、これらの仕切り板同士の間に配置された可動板と、を備えた防振装置であって、前記仕切り部には、前記一対の仕切り板のうちのいずれか一方の仕切り板に他方の仕切り板側に向けて突設されたかしめ部材が備えられ、このかしめ部材は、その先端部が折り曲げられるとともに、前記一方の仕切り板を形成する材質よりも曲げ剛性の大きい材質で形成され、前記他方の仕切り板は、前記一方の仕切り板と前記かしめ部材の先端部とで外筒の軸方向に挟まれることにより固定されていることを特徴とする。
この発明では、他方の仕切り板が、一方の仕切り板を形成する材質よりも曲げ剛性が大きい材質で形成されたかしめ部材の先端部と、一方の仕切り板とで外筒の軸方向に挟まれることにより固定されているので、これらの一対の仕切り板ががたつくのを防ぐことが可能になり、この防振装置を使用する過程において異音が生じ易くなるのを抑制することができる。
この発明では、他方の仕切り板が、一方の仕切り板を形成する材質よりも曲げ剛性が大きい材質で形成されたかしめ部材の先端部と、一方の仕切り板とで外筒の軸方向に挟まれることにより固定されているので、これらの一対の仕切り板ががたつくのを防ぐことが可能になり、この防振装置を使用する過程において異音が生じ易くなるのを抑制することができる。
ここで、前記かしめ部材は、前記他方の仕切り板を全周にわたって囲繞するリング状に形成されてもよい。
この場合、かしめ部材が、他方の仕切り板を全周にわたって囲繞するリング状に形成されているので、このかしめ部の先端部と一方の仕切り板とで、他方の仕切り板がその全周にわたって外筒の軸方向に挟まれることになり、この他方の仕切り板を一方の仕切り板に強固に固定することが可能になり、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
この場合、かしめ部材が、他方の仕切り板を全周にわたって囲繞するリング状に形成されているので、このかしめ部の先端部と一方の仕切り板とで、他方の仕切り板がその全周にわたって外筒の軸方向に挟まれることになり、この他方の仕切り板を一方の仕切り板に強固に固定することが可能になり、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
また、前記他方の仕切り板には、前記一方の仕切り板に向けて突設されて、前記一方の仕切り板に形成された環状溝に嵌合された嵌合筒部が備えられ、前記かしめ部材は、前記嵌合筒部をその全域にわたって囲繞してもよい。
この場合、かしめ部材が、他方の仕切り板に設けられた嵌合筒部をその全域にわたって囲繞しているので、例えばこの防振装置を使用する過程において一対の仕切り板に作用する熱や振動、あるいはこの防振装置の組み立て時に一対の仕切り板に作用するかしめ力などによって、各仕切り板にその径方向外側から内方に向けた圧縮力が作用しようとしても、その力をかしめ部材により受け止めさせることが可能になる。したがって、一対の仕切り板と可動板との間の各クリアランスがばらつき易くなるのを防ぐことが可能になり、防振装置の制振性能を長期にわたって維持することができる。
この場合、かしめ部材が、他方の仕切り板に設けられた嵌合筒部をその全域にわたって囲繞しているので、例えばこの防振装置を使用する過程において一対の仕切り板に作用する熱や振動、あるいはこの防振装置の組み立て時に一対の仕切り板に作用するかしめ力などによって、各仕切り板にその径方向外側から内方に向けた圧縮力が作用しようとしても、その力をかしめ部材により受け止めさせることが可能になる。したがって、一対の仕切り板と可動板との間の各クリアランスがばらつき易くなるのを防ぐことが可能になり、防振装置の制振性能を長期にわたって維持することができる。
さらに、前記一方の仕切り板は、合成樹脂材料、純アルミニウム若しくはアルミニウム合金で形成されるとともに、前記かしめ部材は鉄鋼材料で形成されてもよい。
この場合、一方の仕切り板が、合成樹脂材料、純アルミニウム若しくはアルミニウム合金で形成されるとともに、かしめ部材が鉄鋼材料で形成されているので、前述の作用効果が確実に奏功されるとともに、この防振装置の軽量化を図ることもできる。
この場合、一方の仕切り板が、合成樹脂材料、純アルミニウム若しくはアルミニウム合金で形成されるとともに、かしめ部材が鉄鋼材料で形成されているので、前述の作用効果が確実に奏功されるとともに、この防振装置の軽量化を図ることもできる。
また、前記一方の仕切り板は、前記かしめ部材をインサート品としたインサート成形により形成されてもよい。
この場合、一方の仕切り板が、かしめ部材をインサート品としたインサート成形により形成されているので、このかしめ部材を一方の仕切り板に強固かつ高精度に位置決めして取り付けることが可能になるとともに、この防振装置の製造効率を向上させることができる。
この場合、一方の仕切り板が、かしめ部材をインサート品としたインサート成形により形成されているので、このかしめ部材を一方の仕切り板に強固かつ高精度に位置決めして取り付けることが可能になるとともに、この防振装置の製造効率を向上させることができる。
さらに、前記一方の仕切り板および前記オリフィス部材は同一の材質で一体に形成されてもよい。
この場合、一方の仕切り板およびオリフィス部材が同一の材質で一体に形成されているので、防振装置の部品点数および組み立て工数を現行同等に維持することが可能になり、この防振装置の高コスト化を抑えることができる。
この場合、一方の仕切り板およびオリフィス部材が同一の材質で一体に形成されているので、防振装置の部品点数および組み立て工数を現行同等に維持することが可能になり、この防振装置の高コスト化を抑えることができる。
この発明によれば、一対の仕切り板ががたつくのを防ぐことができる。
以下、本発明に係る防振装置の一実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。この防振装置10は、振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される外筒11と、この外筒11の内側に配置され、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される取付け部材12と、この取付け部材12と外筒11とを弾性的に連結するとともに、外筒11の軸方向一端部における開口部を閉塞する弾性部13と、外筒11の軸方向他端部における開口部を閉塞するダイヤフラム14と、外筒11の内側において、弾性部13およびダイヤフラム14で閉じられた液体封入空間を、弾性部13を隔壁の一部とする主液室16とダイヤフラム14を隔壁の一部とする副液室17とに仕切る仕切り部15と、主液室16と副液室17とを連通するオリフィス通路19aが形成されたオリフィス部材19と、を備えている。
なお、これらの各部材は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置させられて配置されている。以下、この共通軸を中心軸線Oといい、また、この中心軸線Oに沿った方向を上下方向といい、さらに、外筒11の軸方向一端部側を下側、外筒11の軸方向他端部側を上側という。
また、前記液体封入空間には、例えばエチレングリコール、水、若しくはシリコーンオイル等が封入される。さらに、主液室16は、弾性部13を隔壁の一部として、弾性部13の変形に伴い内容積が変化し、副液室17は、ダイヤフラム14を隔壁の一部として、封入された液体の圧力変化に応じて内容積が変化するようになっている。
この防振装置10が例えば自動車に装着された場合、取付け部材12が振動発生部としてのエンジンに連結される一方、外筒11が図示されないブラケットを介して振動受部としての車体に連結されることにより、エンジンの振動が車体に伝達するのを抑えられるようになっている。
また、前記液体封入空間には、例えばエチレングリコール、水、若しくはシリコーンオイル等が封入される。さらに、主液室16は、弾性部13を隔壁の一部として、弾性部13の変形に伴い内容積が変化し、副液室17は、ダイヤフラム14を隔壁の一部として、封入された液体の圧力変化に応じて内容積が変化するようになっている。
この防振装置10が例えば自動車に装着された場合、取付け部材12が振動発生部としてのエンジンに連結される一方、外筒11が図示されないブラケットを介して振動受部としての車体に連結されることにより、エンジンの振動が車体に伝達するのを抑えられるようになっている。
仕切り部15は、上下方向に互いに間隔をあけて配置された第1仕切り板21、および第2仕切り板22と、これらの仕切り板21、22同士の間に配置された可動板18と、を備えている。図示の例では、第1仕切り板21は主液室16側に配置されるとともに、第2仕切り板22は副液室17側に配置され、これらの仕切り板21、22にそれぞれ、可動板18と対向する位置に複数の貫通孔23が形成されている。なお、可動板18は、ゴム状弾性材で円板状に形成されている。
ここで、オリフィス部材19はリング状に形成され、その内周面に第1仕切り板21の外周面が連結されて、これらのオリフィス部材19および第1仕切り板21は、例えば合成樹脂材料等で一体に形成されている。
ここで、オリフィス部材19はリング状に形成され、その内周面に第1仕切り板21の外周面が連結されて、これらのオリフィス部材19および第1仕切り板21は、例えば合成樹脂材料等で一体に形成されている。
外筒11は、下側の小径部11aと、上側の大径部11bと、これらの小径部11aと大径部11bとを連結する段部11cと、を備え、これら11a〜11cが前記中心軸線Oと同軸に配置されて例えば金属材料等で一体に形成されている。
また、取付け部材12は、図示の例では、内周面に雌ねじ部が形成された筒状体12aと、この筒状体12aの軸方向他端面に軸方向外方に向けて突設された壁部12bと、を備えている。そして、筒状体12aは、その軸方向一端部が外筒11の下端開口面よりも下方に突出した状態で、前記中心軸線Oと同軸に設けられている。
また、取付け部材12は、図示の例では、内周面に雌ねじ部が形成された筒状体12aと、この筒状体12aの軸方向他端面に軸方向外方に向けて突設された壁部12bと、を備えている。そして、筒状体12aは、その軸方向一端部が外筒11の下端開口面よりも下方に突出した状態で、前記中心軸線Oと同軸に設けられている。
弾性部13は、筒状体12aのうち、外筒11の内側に位置する部分および壁部12bが内部に埋設されるブロック状の本体部13aと、筒状体12aの外周側から径方向外方に向かうに従い外筒11の下端に向けて延設された脚部13bと、この脚部13bの先端から外筒11の上端に向けてこの外筒11の内周面に沿って延びる被覆部13cと、を備え、これら13a〜13cが例えばゴム状弾性材等で一体に形成されている。
このうち、脚部13bの先端は、外筒11の下端部における内周面に加硫接着している。さらに、被覆部13cは、外筒11の内周面において、脚部13bの先端が加硫接着されていない部分の全域に加硫接着している。これにより、外筒11の内周面は、その全域にわたって脚部13bの先端および被覆部13cにより覆われている。
このうち、脚部13bの先端は、外筒11の下端部における内周面に加硫接着している。さらに、被覆部13cは、外筒11の内周面において、脚部13bの先端が加硫接着されていない部分の全域に加硫接着している。これにより、外筒11の内周面は、その全域にわたって脚部13bの先端および被覆部13cにより覆われている。
オリフィス通路19aは、リング状のオリフィス部材19の外周面にその径方向外方に向けて開口した縦断面視コ字状に形成されている。また、このオリフィス通路19aを画成する壁部のうち、下側に位置する一端側壁部19bおよび上側に位置する他端側壁部19cにはそれぞれ、オリフィス通路19aと主液室16とを連通する第1通路19f、およびオリフィス通路19aと副液室17とを連通する第2通路19gが各別に形成され、これらのオリフィス通路19a、第1通路19fおよび第2通路19gを通して、主液室16と副液室17とが連通している。
また、オリフィス部材19は、外筒11の大径部11bの内周面において段部11cに連なる部分に配置された状態でこの外筒11の上端部が径方向内方に折り曲げられてかしめ部11dが形成されることにより、このかしめ部11dの内面と段部11cとの間に固定されている。なお、かしめ部11dは、下側から上側に向かうに従い縮径している。
ここで、ダイヤフラム14は、外筒11の上端開口面から上方に向けて膨出した逆椀状に形成され、その下端開口部にリング状の取付け金具20が前記中心軸線Oと同軸に配置されて加硫接着されている。図示の例では、取付け金具20の全体がダイヤフラム14の下端開口部に埋設されている。
ここで、ダイヤフラム14は、外筒11の上端開口面から上方に向けて膨出した逆椀状に形成され、その下端開口部にリング状の取付け金具20が前記中心軸線Oと同軸に配置されて加硫接着されている。図示の例では、取付け金具20の全体がダイヤフラム14の下端開口部に埋設されている。
そして、本実施形態では、仕切り部15には、第1仕切り板21に基端部24aが埋設された状態で上側(第2仕切り板22側)に向けて立設されたかしめ部材24が備えられている。このかしめ部材24は、先端部24bが防振装置10の径方向内方に向けて折り曲げられるとともに、第1仕切り板21を形成する材質よりも曲げ剛性の大きい材質で形成されている。例えば、第1仕切り板21は、合成樹脂材料、純アルミニウム若しくはアルミニウム合金で形成されるとともに、かしめ部材24は鉄鋼材料で形成されている。そして、第2仕切り板22は、かしめ部材24の先端部24bと第1仕切り板21とで上下方向に挟まれることにより固定されている。
ここで、第2仕切り板22は、円板状に形成された天板部22aと、この天板部22aの外周縁から垂設された嵌合筒部22bとを備え、これら22a、22bが例えば金属材料等で一体に形成されている。図示の例ではさらに、天板部22aの下面にゴム状弾性材からなる板材22cが加硫接着されている。
また、第1仕切り板21の上面には環状溝21aが形成されており、この環状溝21aに第2仕切り板22の嵌合筒部22bが嵌合されている。
また、第1仕切り板21の上面には環状溝21aが形成されており、この環状溝21aに第2仕切り板22の嵌合筒部22bが嵌合されている。
さらに本実施形態では、かしめ部材24は、第2仕切り板22を全周にわたって囲繞するリング状に形成されている。このかしめ部材24は、第2仕切り板22の嵌合筒部22bをその全域にわたって覆っている。図示の例では、かしめ部材24の基端部24aの下端24cは径方向内方に向けて折り返されており、この基端部24aの下端24cにより第2仕切り板22の下端が下方から覆われている。また、かしめ部24の内周面と第2仕切り板22の嵌合筒部22bの外周面とは当接している。
ここで、第1仕切り板21およびオリフィス部材19は、かしめ部材24をインサート品としたインサート成形により形成されている。すなわち、まず、先端部24bが前述のように折り曲げられていないリング状のかしめ部材24をインサート品としたインサート成形により、第1仕切り板21およびオリフィス部材19を形成する。次に、天板部22aの下面に板材22cが加硫接着された第2仕切り板22をかしめ部材24内に挿入し、その後、このかしめ部材24の先端部24bを径方向内方に折り曲げることにより、第2仕切り板22を、かしめ部材24の先端部24bと第1仕切り板21との間で上下方向に挟んで固定する。
そして、これらの仕切り部15およびオリフィス部材19を、外筒11の大径部11bの内側に配置するとともに、ダイヤフラム14に加硫接着された取付け金具20を外筒11の大径部11bの内側に配置する。
次に、外筒11の大径部11bを縮径させつつ、この外筒11の上端部を径方向内方に折り曲げてかしめ部11dを形成することにより、このかしめ部11dと外筒11の段部11cとの間にオリフィス部材19を固定する。
以上のようにして防振装置10が組み立てられる。
次に、外筒11の大径部11bを縮径させつつ、この外筒11の上端部を径方向内方に折り曲げてかしめ部11dを形成することにより、このかしめ部11dと外筒11の段部11cとの間にオリフィス部材19を固定する。
以上のようにして防振装置10が組み立てられる。
以上説明したように、本実施形態による防振装置10によれば、第2仕切り板22が、第1仕切り板21を形成する材質よりも曲げ剛性が大きい材質で形成されたかしめ部材24の先端部24bと、第1仕切り板21とで上下方向に挟まれることにより固定されているので、これらの一対の仕切り板21、22ががたつくのを防ぐことが可能になり、この防振装置10を使用する過程において異音が生じ易くなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、かしめ部材24が第2仕切り板22を全周にわたって囲繞するリング状に形成されているので、このかしめ部24の先端部24bと第1仕切り板21とで、第2仕切り板22がその全周にわたって上下方向に挟まれることになり、この第2仕切り板22を第1仕切り板21に強固に固定することが可能になり、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
さらに、かしめ部材24が、第2仕切り板22の嵌合筒部22bをその全域にわたって囲繞しているので、例えばこの防振装置10を使用する過程において一対の仕切り板21、22に作用する熱や振動、あるいはこの防振装置10の組み立て時に一対の仕切り板21、22に作用するかしめ力などによって、各仕切り板21、22にその径方向外側から内方に向けた圧縮力が作用しようとしても、その力をかしめ部材24により受け止めさせることが可能になる。したがって、一対の仕切り板21、22と可動板18との間の各クリアランスがばらつき易くなるのを防ぐことが可能になり、防振装置10の制振性能を長期にわたって維持することができる。
また、本実施形態では、第1仕切り板21が、合成樹脂材料、純アルミニウム若しくはアルミニウム合金で形成されるとともに、かしめ部材24が鉄鋼材料で形成されているので、前述の作用効果が確実に奏功されるとともに、この防振装置10の軽量化を図ることもできる。
さらに、第1仕切り板21が、かしめ部材24をインサート品としたインサート成形により形成されているので、このかしめ部材24を第1仕切り板21に強固かつ高精度に位置決めして取り付けることが可能になるとともに、この防振装置10の製造効率を向上させることができる。
また、第1仕切り板21およびオリフィス部材19が同一の材質で一体に形成されているので、防振装置10の部品点数および組み立て工数を現行同等に維持することが可能になり、この防振装置10の高コスト化を抑えることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、かしめ部材24および第1仕切り板21を形成する各材質は、かしめ部材24を形成する材質の曲げ剛性が第1仕切り板21を形成する材質の曲げ剛性よりも大きければ、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、第1仕切り板21をかしめ部材24をインサート品としたインサート成形により形成したが、これに代えて例えば、第1仕切り板21にかしめ部材24を嵌合してもよいし、あるいは接着剤により第1仕切り板21とかしめ部材24とを接着してもよい。
例えば、かしめ部材24および第1仕切り板21を形成する各材質は、かしめ部材24を形成する材質の曲げ剛性が第1仕切り板21を形成する材質の曲げ剛性よりも大きければ、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、第1仕切り板21をかしめ部材24をインサート品としたインサート成形により形成したが、これに代えて例えば、第1仕切り板21にかしめ部材24を嵌合してもよいし、あるいは接着剤により第1仕切り板21とかしめ部材24とを接着してもよい。
さらに、前記実施形態では、オリフィス部材19および第1仕切り板21が、合成樹脂材料で一体に形成された構成を示したが、これに代えて例えば金属材料等で形成してもよいし、オリフィス部材19および第1仕切り板21をそれぞれ別体としてもよいし、さらにオリフィス部材19および第1仕切り板21をそれぞれ別材質で形成してもよい。
また、前記実施形態では、かしめ部材24をリング状に形成したが、これに代えて例えば、周方向で分断された弧状体、平板若しくはピン部材等であってもよい。
さらにまた、防振装置10を組み立てる際に、外筒11の大径部11bを縮径させずに、この大径部11bの内側にオリフィス部材19および取付け金具20を配置する際に、これらのオリフィス部材19および取付け金具20を大径部11bの内側に嵌合させてもよい。
また、前記実施形態では、かしめ部材24をリング状に形成したが、これに代えて例えば、周方向で分断された弧状体、平板若しくはピン部材等であってもよい。
さらにまた、防振装置10を組み立てる際に、外筒11の大径部11bを縮径させずに、この大径部11bの内側にオリフィス部材19および取付け金具20を配置する際に、これらのオリフィス部材19および取付け金具20を大径部11bの内側に嵌合させてもよい。
さらに、前記実施形態では、第2仕切り板22に嵌合筒部22bが設けられるとともに、第1仕切り板21に環状溝21aが形成され、この環状溝21aに嵌合筒部22bが嵌合された構成を示したが、これらの嵌合筒部22bおよび環状溝21aを有しない仕切り部15を採用してもよい。
また、かしめ部材24として、基端部24aの下端24cが径方向内方に折り返された構成を示したが、前記中心軸線O方向に沿って平行に延在した構成を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、かしめ部材24を第1仕切り板21の上面に立設したが、これに代えて例えば第2仕切り板22の下面に第1仕切り板21に向けて垂設してもよい。
また、かしめ部材24として、基端部24aの下端24cが径方向内方に折り返された構成を示したが、前記中心軸線O方向に沿って平行に延在した構成を採用してもよい。
さらに、前記実施形態では、かしめ部材24を第1仕切り板21の上面に立設したが、これに代えて例えば第2仕切り板22の下面に第1仕切り板21に向けて垂設してもよい。
一対の仕切り板ががたつくのを防ぐことができる。
10 防振装置
11 外筒
12 取付け部材
13 弾性部
14 ダイヤフラム
15 仕切り部
16 主液室
17 副液室
18 可動板
19 オリフィス部材
19a オリフィス通路
21 第1仕切り板(一方の仕切り板)
21a 環状溝
22 第2仕切り板(他方の仕切り板)
22b 嵌合筒部
24 かしめ部材
24a 基端部
24b 先端部
11 外筒
12 取付け部材
13 弾性部
14 ダイヤフラム
15 仕切り部
16 主液室
17 副液室
18 可動板
19 オリフィス部材
19a オリフィス通路
21 第1仕切り板(一方の仕切り板)
21a 環状溝
22 第2仕切り板(他方の仕切り板)
22b 嵌合筒部
24 かしめ部材
24a 基端部
24b 先端部
Claims (6)
- 振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される外筒と、
この外筒の内側に配置され、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される取付け部材と、
この取付け部材と前記外筒とを弾性的に連結するとともに、外筒の軸方向一端部における開口部を閉塞する弾性部と、
前記外筒の軸方向他端部における開口部を閉塞するダイヤフラムと、
前記外筒の内側において、前記弾性部およびダイヤフラムで閉じられた液体封入空間を、前記弾性部を隔壁の一部とする主液室と、前記ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室と、に仕切る仕切り部と、
前記主液室と副液室とを連通するオリフィス通路が形成されたオリフィス部材と、が備えられ、
前記仕切り部は、外筒の軸方向に互いに間隔をあけて配置された一対の仕切り板と、これらの仕切り板同士の間に配置された可動板と、を備えた防振装置であって、
前記仕切り部には、前記一対の仕切り板のうちのいずれか一方の仕切り板に他方の仕切り板側に向けて突設されたかしめ部材が備えられ、このかしめ部材は、その先端部が折り曲げられるとともに、前記一方の仕切り板を形成する材質よりも曲げ剛性の大きい材質で形成され、
前記他方の仕切り板は、前記一方の仕切り板と前記かしめ部材の先端部とで外筒の軸方向に挟まれることにより固定されていることを特徴とする防振装置。 - 請求項1記載の防振装置であって、
前記かしめ部材は、前記他方の仕切り板を全周にわたって囲繞するリング状に形成されていることを特徴とする防振装置。 - 請求項2記載の防振装置であって、
前記他方の仕切り板には、前記一方の仕切り板に向けて突設されて、前記一方の仕切り板に形成された環状溝に嵌合された嵌合筒部が備えられ、
前記かしめ部材は、前記嵌合筒部をその全域にわたって囲繞していることを特徴とする防振装置。 - 請求項1から3のいずれかに記載の防振装置であって、
前記一方の仕切り板は、合成樹脂材料、純アルミニウム若しくはアルミニウム合金で形成されるとともに、前記かしめ部材は鉄鋼材料で形成されていることを特徴とする防振装置。 - 請求項4記載の防振装置であって、
前記一方の仕切り板は、前記かしめ部材をインサート品としたインサート成形により形成されたことを特徴とする防振装置。 - 請求項1から5のいずれかに記載の防振装置であって、
前記一方の仕切り板および前記オリフィス部材は同一の材質で一体に形成されていることを特徴とする防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007205477A JP2009041614A (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007205477A JP2009041614A (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | 防振装置 |
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JP2009041614A true JP2009041614A (ja) | 2009-02-26 |
Family
ID=40442571
Family Applications (1)
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JP2007205477A Withdrawn JP2009041614A (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | 防振装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009041614A (ja) |
-
2007
- 2007-08-07 JP JP2007205477A patent/JP2009041614A/ja not_active Withdrawn
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