JP2009041462A - 充填空気圧によるロータリーエンジン - Google Patents

充填空気圧によるロータリーエンジン Download PDF

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Abstract

【課題】燃料いらずであり、省エネルギー空気圧を動力源とするのでいつどこでも空気充填でき、無害安全で排気公害を繰り返すことがなく、充填圧力に比例した強力かつ円滑な回転力が得られる充填空気による駆動装置として、回転に伴いシリンダー内の充填空気圧が回転をアシストして回転モーメントが増大するように作用するようにするのに、簡単かつ小型の構造ですむ充填空気圧によるロータリーエンジンを提供する。
【解決手段】シリンダー2は、シリンダー2内を移動可能なピストン6を境に空気圧の密封充填空間2aと該空気圧に抗するようにピストン6を付勢するスプリング14を配設した非空気圧空間2bを割合変化可能に形成するものであり、このシリンダー2を回転軸芯に対して対称的に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に自転車、自動車等の走行装置や発電機、その他、種々の駆動装置として、自然エネルギーとしての空気を圧縮充填し、充填圧力の反発力を遠心力のアシストとして外部に取り出すことを可能にした充填空気圧によるロータリーエンジンに関するものである。
出願人は、先に、装置全体に空気圧充填し、排気行程なしで、各ピストンは大気圧に飛び出そうとするモーメントを、回転力に求めるものとして下記特許文献の特許権を取得した。
特許第3776382号公報 特許第3776419号公報
特許文献1は、流体補給路を有する車輪軸の外径に気密保持して回転自在に鞘管を挿入し、この鞘管はモータ等で回転駆動可能なものであり、鞘管の外径にクロス状4方シリンダーを挿入したロータリーエンジンであり、これに空気圧充填用として、流体連通口により連通されるA室、B室を有し、A室の容積はB室の容積の数十倍であり、A室、B室間にスピンドル弁をA室側に有するピストンを配設した増圧器を付設し、該増圧器を介して前記クロス状4方シリンダーに空気圧充填すれば各シリンダーの反発力は互いに打消し合い、各ピストンは大気圧に向かって飛びだすモーメントが作用しているが、この飛びだすモーメントを連杆、梃子を介して一方向に集中せしめて鞘管を回転させる回転力を増加させることを特徴とするロータリーエンジンである。
この特許文献1によれば、クロス状4方に設けた各シリンダーピストン室に同時空気圧充填すると各シリンダーの反発力は相互打消し合う一方、各ピストンは大気圧に飛びだそうとする、モーメントを一方向に集中せしめて回転力に用いる。
この時充填空気圧を排気行程なしで圧縮高圧、減圧充填圧力をエンジン、ピストン部に充填圧力自体を増圧器の働きにより一系に交互加圧すれば、装置は充填圧力に比例した強力な回転力となって表れる。これらをバッテリーモーターで一方向に弾み回転誘導補助すれば充填圧力の反発力遠心力が加算され円滑な回転力が得られる。
特許文献2は、4方にピストン室を有するクロス状シリンダーに車輪軸への回転誘導軸を回転自在に挿入し、このクロス状シリンダーの各ピストンの飛び出す圧力のピストン受止ピンと前記車輪軸への回転誘導軸とを回転力伝達可能に連結したロータリーエンジンであり、車輪軸への回転誘導に太陽歯車や梃子を使用して、車輪軸への回転誘導軸の回転を空気圧充填したクロス状シリンダーに車輪軸への回転誘導軸の回転を加えて各ピストンが大気圧に飛びだそうとするモーメントを一方向に集中させ、一方向回転に導くことを特徴としたロータリーエンジンである。
特許文献2によれば、4方にピストン室を有するクロス状シリンダーの各シリンダーピストン室に同時に空気圧充填すると、各ピストン室におけるシリンダーの反発力は相互に打消し合う一方、各ピストンが大気圧に飛びだそうとするモーメントを一方向に集中し、これらを一方向高速回転に導けば、遠心力がプラスされ、充填圧力に比例した強力な回転力が得られる。
このように特許文献1,2のロータリーエンジンは、装置全体に空気圧充填し、排気行程なしで、各ピストンは大気圧に飛び出そうとするモーメントを回転力に利用するものである。
前記特許文献1のロータリーエンジンでは、増圧器を付設しての機構であり、その分、装置が大型化する。また、各ピストンの飛び出すモーメントは連杆や梃子を介して伝えるものであり、伝達機構が複雑である。
前記特許文献2のロータリーエンジンでは、車輪軸への回転誘導に太陽歯車や梃子を使用しており、詳しくは、車輪軸への回転誘導軸は、クロス状シリンダーのピストン室への流体補給路を有し、回転誘導軸の中央には鞘管を設け、鞘管の両側には第1の軸受がはめ込まれ、その両側には第2の軸受がはめ込まれ、それらの両側に太陽歯車が固定されてこれらは車輪軸への回転誘導軸に装着されて相互に一体となり、前記ピストン受止ピンに設けた水平槓杆の左右に連杆とこれに結合する梃子を接続し、シリンダーを挟み両面に連杆を介し梃子の支点部をシリンダーに設け、右平行軸に遊星歯車と共に挿入し、これら遊星歯車はフレームに固定された内歯車と噛み合い、他方は車輪軸への回転誘導軸の両端に前記固定の太陽歯車と噛み合い、前記梃子の作用点は第2の軸受への軸受圧接部となるなど、伝達機構が複雑である。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、燃料いらずであり、省エネルギー空気圧を動力源とするのでいつどこでも空気充填でき、無害安全で排気公害を繰り返すことがなく、充填圧力に比例した強力かつ円滑な回転力が得られる充填空気による駆動装置として、回転に伴いシリンダー内の充填空気圧が回転をアシストして回転モーメントが増大するように作用するように、簡単かつ小型の構造ですむ充填空気圧によるロータリーエンジンを提供するものである。
請求項1記載の本発明は前記目的を達成するため、シリンダーは、シリンダー内を移動可能なピストンを境に空気圧の密封充填空間と該空気圧に抗するようにピストンを付勢するスプリングを配設した非空気圧空間を割合変化可能に形成するものであり、このシリンダーを回転軸芯に対して対称的に設けて、シリンダー内に空気圧充填されると各ピストンを介してシリンダーを押出す圧力が回転中心に対して相互に反対方向に向くようにし、また、前記回転軸芯に対して対称的に設けたシリンダー同士を一体に回転させる回転付与手段を付設し、回転付与手段を働かせずに各ピストン推力がバランスを保つ静止状態から、回転付与手段を働かせ、回転に伴いシリンダー内の充填空気圧が回転をアシストして回転モーメントが増大するように作用する状態に移行することを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、空気圧充填されると各ピストンを押出す圧力がスプリングに抗して充填圧力に比例して発生する。各シリンダー内に空気圧が均等に充填されると各ピストンを介してシリンダーを押出す圧力が回転軸芯に対して反対方向に向くように相等に働くので、各ピストン推力がバランスを保ち、静止状態である。
この状態から回転付与手段を働かせれば、エンジンは回転をし、回転速度があがるに伴い充填空気圧の反発力が回転遠心力のアシストとして作用し、回転モーメントが増大する。
スプリングが圧縮され、それ以上に圧縮できなくなると、充填空気圧の反発力が上限となり、その状態で回転は継続する。回転付与手段を停止すれば、エンジンの回転力が弱まり、エンジンは停止する。
このようにシリンダーは密封充填空間に排気工程なしで空気を蓄えるものであり、圧力空気は密封されるとはいえ、外気に飛び出そうとするが、スプリングの役割はピストンの振れ止めと、ピストンの移動が可能なように抑えるものである。
請求項2記載の本発明は、回転軸芯は、固定軸が貫通する貫通孔の中心であること、請求項3記載の本発明は、回転軸芯は、シリンダーに固定的に設ける軸の軸芯であることを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、回転軸芯は、固定軸が貫通する貫通孔の中心であることにより、固定軸に対して装置(ロータリーエンジン)全体を回転させることができる。請求項3記載の本発明によれば、回転軸芯は、シリンダーに固定的に設ける軸の軸芯であることで装置(ロータリーエンジン)は固定した状態で回転軸を回転駆動することができる。
請求項4記載の本発明は、各シリンダーは、空気圧の密封充填空間同士が連通することを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、各シリンダーは、空気圧の密封充填空間同士が連通することで、一つの空気注入口を設けて、均等に空気圧を充填することができる。
請求項5記載の本発明は、ピストンはピストンロッドに空気補給孔を形成し、両端が閉塞するシリンダーの一方の閉塞端はふた板であり、このふた板にピストンロッド端を臨ませ、ここに空気圧を充填補給排する継手を設け、スプリングはピストンロッドを囲むようにピストンとふた板間に配設することを要旨とするものである。
請求項5記載の本発明によれば、持続性の点について言えば、充填圧力空気の漏れは完全には防げないが、シリンダーへの空気圧充填はピストンロッドに形成した空気補給孔を介して簡単に補給でき,また、空気圧の密封充填空間の外側にスプリングを配設した非空気圧空間があり、この端がふた板で閉塞されるので、空気圧の密封充填空間はダブル閉塞になり、空気漏の防止が得られる。
請求項6記載の本発明は、ピストンはピストンロッドに空気補給孔を形成し、両端が閉塞するシリンダーの一方の閉塞端はシリンダーの外側に重なる筒体を有するふた板であり、このふた板の内側に形成した内筒にピストンロッドを嵌合させ、ふた板に前記内筒への空気注入口を設け、スプリングはピストンロッドおよび内筒を囲むようにピストンとふた板間に配設することを要旨とするものである。
請求項6記載の本発明によれば、よりシリンダーの気密性を考慮したものであり、ふた板はシリンダーの外側に重なる筒体を有することで、閉塞精度が向上し、また、内筒とピストンロッドとの嵌合により、2重の気密が得られ、さらに、ピストンの触れ止めをこの内筒とピストンロッドとの嵌合が行うことができる。
請求項7記載の本発明は、固定軸は車輪軸であり、固定軸が貫通する貫通孔は対称的に設けるシリンダー相互の連結に形成し、ロータリーエンジンはこれをタイヤ輪の中心部に設置することを要旨とするものである。
請求項7記載の本発明によれば、ロータリーエンジンはこれをタイヤ輪の中心部に設置することで、タイヤ輪を直接その中心部で駆動でき、小型化が実現できる。
請求項8記載の本発明は、回転付与手段は、足踏みペダルであること、請求項9記載の本発明は、回転付与手段は、太陽電池または電池で駆動されるモータであること、請求項10記載の本発明は、回転付与手段は、本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンで駆動される発電機で駆動されるモータであることを要旨とするものである。
請求項8記載の本発明によれば、回転付与手段は足踏みペダルであることにより自転車への応用を可能とするものである。請求項9記載の本発明によれば、回転付与手段は太陽電池または電池で駆動されるモータであることにより、持ち運び可能な小型のものとすることができる。請求項10記載の本発明によれば、回転付与手段は、本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンで駆動される発電機で駆動されるモータであることで、シリンダーとピストンを回転すると同時に、勢車による発電機の回転で、天候に関係なく、安定した運転電力を得ることができる。
請求項11記載の本発明は、空気圧を充填補給排する継手にバルブを設け、携帯空気入ポンプを接続可能としてこれで充填可能なものとすることを要旨とするものである。
請求項11記載の本発明によれば、空気入バルブから携帯空気入ポンプでいつどこでも空気充填できる。
以上述べたように、本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンは、特に自転車、自動車等の走行装置や発電機、その他、種々の駆動装置に利用できるものとして、自然エネルギーである空気圧を用いるので、無害で無公害であり、ガソリン等の燃料を用いないので環境汚染防止が実現でき、空気のある所、いつどこでも補給でき、自給自足の省エネ経済効果ももたらすことができるものである。
また、充填圧力に比例した強力かつ円滑な回転力が得られる充填空気による駆動装置として、回転に伴いシリンダー内の充填空気圧が回転をアシストして回転モーメントが増大するように作用するようにするのに、簡単かつ小型の構造ですむものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図3は本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの1実施形態を示す縦断正面図で、図4は本発明の充填空気圧ロータリーエンジンの第1実施形態を示す全体の説明図で、図中2はシリンダーであり、シリンダー2内を移動可能なピストン6を境に空気圧の密封充填空間2aと該空気圧に抗するようにピストン6を付勢するスプリング14を配設した非空気圧空間2bを割合変化可能に形成するものである。
図中1A,1Bは固定用のフレームであり、このフレーム1A,1Bに、固定軸としての車輪軸15Aがナット15Bで締付固定され、車輪軸15Aを前記シリンダー2の相互の連結部32に設けた貫通孔33を介して貫通させ、この貫通孔33の中心を回転軸芯として、前記シリンダー2を回転軸芯に対して対称的に設けた。
図中16A,16Bはベアリングで、車輪軸15Aがベアリング16A,16Bを介して前記連結部32に回転自在に挿入される。
このようにして、シリンダー2は上下に2方又はクロス状に4方の設けることになり、シリンダー2内に空気圧充填されると各ピストン6を介してシリンダー2を押出す圧力が回転中心に対して相互に反対方向に向くようにした。
シリンダー2は、連結部32側を閉塞した筒体であり、ピストン6にはOリング5A,5Bを嵌めてシリンダー2との気密性を高めた。シリンダー2には角筒材を用い、回転に伴う左右装備着装に安定を期す。
また、シリンダー2の他端にはふた板3A,3Bをボルト4でシリンダー2に締付固定して、このふた板3A,3Bでシリンダー2の端部を閉塞する。
ピストン6にはピストンロッド6A,6Bが設けられ、このピストンロッド6A,6Bはふた板3A,3Bのボス部を貫通して端部がピストン6外へ突出し、ピストンロッド6A,6Bには長さ方向に空気補給孔7A,7Bを形成した。
前記ふた板3A,3Bに端を臨ませたピストンロッド6A,6Bの空気補給孔7A,7Bの端に空気圧を充填補給排するための継手8A,8Bがねじ込まれ、継手8A,8Bに接続する流体流通路配管13A,13Bに逆止弁9A,9B、空気吸入バルブ10A、空気排出バルブ10Bを設ける。これら継手8A,8B、流体流通路配管13A,13B、逆止弁9A,9B、空気吸入バルブ10A、空気排出バルブ10Bはふた板3A3B上、又は、シリンダー2の側面に置かれ、いつでも、目に入る位置に取付固定される。また、これらは、エンジン回転と共に回転するものであり、常に安全点検確認できる状態とする。
前記ピストンロッド6A,6Bを囲むようにピストン6とふた板3A,3B間にコイルバネであるスプリング14を配設し、ピストン6をふた板3A,3Bと反対側に付勢する。スプリング14はシリンダー2内径内をピストン6が上下動する時のピストンロッド6A,6Bの振れ止の役目を果たすものである。
このようにして、各ふた板3A,3Bには空気圧を充填補給排する継手8A,8B、バルブ10A,10B、圧力計指示計(図示せず)が設けられているので、いつどこでも空気のある所、携帯空気入ポンプ21等でシリンダー2内に空気充填ができる。
また、前記回転軸芯に対して対称的に設けたシリンダー2同士を一体に回転させる回転付与手段として、足踏ペダル27を設け、この足踏ペダル27に対してチェーン28で回転が伝達されるペダル足踏クラッチ17をシリンダー2の一方に着装した。ペダル足踏クラッチ17内にはベアリング19Bを介し車輪軸15Aに回転自在挿入する。ペダル足踏クラッチ17は時計回転方向には負荷で、反時計回転方向では無荷で回転を伝達する。
また、同じく回転付与手段としてモータ23を設置するが、モータ23は太陽光ソーラーパネル盤22による太陽電池または蓄電池等の電池24で駆動され、モータ23の歯車29に歯合するものとして、シリンダー2の他方には歯車クラッチ18が着装され、歯車クラッチ18内にはベアリング19Aを介して車輪軸15Aに回転自在に挿入され、歯車クラッチ18のボス径には、ブレーキ20が挿入される。
前記回転付与手段は、足踏ペダル27とモータ23のいずれか一方を選択して設けてもよい。
図中12はタイヤ接続リング12で、本発明のロータリーエンジンをタイヤ輪26の中心部に設置するものとしてスポーク30を介してタイヤ輪26と本発明のロータリーエンジンを連結する。このようにして、固定軸としての車輪軸15Aに本発明のロータリーエンジンおよびこれにスポーク30で結合する前記タイヤ輪26が回転自在に設けられ、全体として自転車を構成するようにしてもよい。
なお、タイヤ輪26にダイナモ増速回転バッテリー充電用の発電機25を設けておくことにより、この発電機25で前記モータ23を駆動することもできる。
次に、使用法及び動作について説明する。携帯空気入ポンプ21等でシリンダー2内のシリンダー2とピストン6で囲まれる空気圧の密封充填空間に空気を充填すれば、各ピストン6を押出す圧力がスプリング14に抗して充填圧力に比例して発生する。
スプリング14の弾性力と前記充填空気圧がバランスされる処(図2)で、ピストン6は停止する。なお、回転軸芯に対して対称的に設けた前記シリンダー2同士には同等の空気圧を充填するのが望ましく、圧力計指示計(図示せず)により調整を行う。なお、後述の第3実施形態と同じく、各シリンダー2は、空気圧の密封充填空間2a同士を連通させることで、均等に空気圧を充填することが容易かつ確実にできる。
このように、各シリンダー2内に空気圧が均等に充填されると各ピストン6を介してシリンダーを押出す圧力が回転軸芯に対して反対方向に向くように相等に働くので、各ピストン推力がバランスを保ち、静止状態である。これは、各ピストン6を押出す圧力が打消し合い各ピストン6は一方向大気圧に飛び出そうとする推力が充填圧力に比例して発生するが、これら各ピストン6を各スプリング14が、飛び出そうとする推力を抑えられているのでこの状態ではどこも動かず静止するのである。
この状態から回転付与手段として足踏ペダル27とモータ23またはそのいずれかを働かせれば、エンジンは車輪軸15Aの外径を時計回転方向に回転し、回転速度があがるに伴い各ピストン6は大気圧に飛び出そうとするモーメントが増大すると共に各スプリング14が圧縮され図2から図3に至る。
充填空気圧の反発力が回転遠心力のアシストとして作用し、回転モーメントが増大する。
図3に至ると、スプリング14がそれ以上圧縮されなくなる。
回転付与手段として足踏ペダル27やモータ23の駆動を停止すればエンジンの回転力が弱まり図1の状態に戻りエンジンは停止する。
このように高圧低圧に左右されず、エンジン自体は車輪軸15Aの外径を、軽快に回転する。本発明のエンジンは、空気圧は相互打消し合い、各ピストン6は外部大気圧に飛び出すモーメントが作用し、これら一方向に飛び出そうとする推力を仕事量に求めるものであり。燃料いらずで、自然エネルギーの空気を利用して空気を汚染することなく環境衛生保全を守り、いつどこでも空気のある所携帯空気入ポンプ等で充填できる、排気行程を必要としないものである。空気圧の反発力、遠心力、外部回転切替入力のこれら合体を入力すれば入力よりも出力が強力になって表れることを利用するものである。
図5は本発明の他の実施形態を示すもので、前記第1実施形態は回転軸芯は、固定軸としての車輪軸15Aが貫通する貫通孔の中心であるとしたが、回転軸芯は、シリンダー2に固定的に設ける軸の軸芯であるとして、車輪軸15Aを回転軸としてシリンダー2と共に回転させるようにした。
この場合は、車輪軸15Aの両端にタイヤ輪26を設けることができる。
図6は本発明の第3実施形態を示すもので、前記第1実施形態と同じく、シリンダー2は、シリンダー2内を移動可能なピストン6を境に空気圧の密封充填空間2aと該空気圧に抗するようにピストン6を付勢するスプリング14を配設した非空気圧空間2bを割合変化可能に形成するものであり、図示しないフレームに固定した固定軸34を前記シリンダー2の相互の連結部32に設けた貫通孔33を介して貫通させ、この貫通孔33の中心を回転軸芯として、前記シリンダー2を回転軸芯に対して対称的に設けた。
図中16A,16Bは固定軸34に対して前記連結部32が回転自在に係合するためのベアリングである。
このようにして、シリンダー2は上下に2方又はクロス状に4方の設けることになり、シリンダー2内に空気圧充填されると各ピストン6を介してシリンダー2を押出す圧力が回転中心に対して相互に反対方向に向くようにした。
シリンダー2は、連結部32側を閉塞した筒体であり、ピストン6にはOリング5A,5Bを嵌めてシリンダー2との気密性を高め。さらに、前記連結部32に連通孔35を設け、シリンダー2同士の空気圧の密封充填空間2aを相互に連通させた。
また、シリンダー2の他端はふた板3A,3Bで閉塞するが、このふた板3A,3Bにはシリンダー2の外側に重なる筒体36を設け、また、内側に内筒37を形成する。
ピストンロッド6A,6Bには長さ方向に空気補給孔7A,7Bを形成し、このピストンロッド6A,6Bを前記内筒37に摺動自在に嵌合させた。
ふた板3A,3Bのいずれか一方でよいが、前記内筒37への空気注入口38(バルブ付)を設け、スプリング14は前記ピストンロッド6A,6Bおよび内筒37を囲むようにしてピストン6とふた板3A,3B間に配設する。
図中39は駆動用歯車で、これにはモータ23に設けた歯車40を噛合させ、また、ブレーキ42を添設する。一方、この駆動用歯車39を設ける側と反対側には1方向回転クラッチ43を取付け、この1方向回転クラッチ43にスプロケット44を設けた。
モータ23は太陽光ソーラーパネル盤22による太陽電池または蓄電池等の電池で駆動され、図10に示すようにスプロケット44を回転させる回転付与手段として、足踏ペダル27を設け、チェーン28でスプロケット44に連結する。
回転付与手段としては、足踏ペダル27とモータ23のいずれか一方を選択して設けてもよい。
この第3実施形態の本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンは、発電機として最適なものである。また、前記第1実施形態の図4の場合と同じく、スポーク30で結合する前記タイヤ輪26の中心に設けて走行用のエンジンとしての利用も可能である。発電機の場合はこのタイヤ輪26を弾み車に変えて回転トルクを上げることも可能である。
使用法及び動作は前記第1実施形態と同じであるが、携帯空気入ポンプ等で空気注入口38を介してシリンダー2内のシリンダー2とピストン6で囲まれる空気圧の密封充填空間2aに空気を(0.5〜1MPa)充填すれば、各ピストン6を押出す圧力がスプリング14に抗して充填圧力に比例して発生する。
一例として、ピストン6の径が100mmの場合は1Mpaの空気を充填すれば、785.0Kgt、200mmの場合は1MPaの空気を充填すれば、3,141.0Kgtの空圧時の理論推力が発生する。
スプリング14の弾性力と前記充填空気圧がバランスした状態から、回転付与手段として足踏ペダル27とモータ23またはそのいずれかを働かせれば、エンジンは固定軸34に対して時計回転方向に回転をし、回転速度があがるに伴い各ピストン6は大気圧に飛び出そうとするモーメントが増大すると共に各スプリング14が圧縮され図7から図8に至る。充填空気圧の反発力が回転遠心力のアシストとして作用し、回転モーメントが増大する充填空気圧の反発力が回転遠心力のアシストとして作用し、回転モーメントが増大する。
発電機として利用する場合には、この本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの回転で、発電機を駆動するようにすればよい。
前記実施形態は本発明を自転車や自動車に設けるものや発電機として説明したが、これ以外に船等の他の乗り物の走行用エンジンとして、または、モータ駆動の回転力増大装置として、種々の駆動装置に利用できるものである。
本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第1実施形態での第1工程を示す縦断正面図である。 本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第1実施形態での第2工程を示す縦断正面図である。 本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第1実施形態での第3工程を示す縦断正面図である。 本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第1実施形態での全体説明図である。 本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第2実施形態での全体説明図である。 本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第3実施形態での第1工程を示す縦断正面図である。 本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第3実施形態での第2工程を示す縦断正面図である。 本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第3実施形態での第3工程を示す縦断正面図である。 本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第3実施形態を示す平面図である。 本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンの第3実施形態での全体説明図である。
符号の説明
1A,1B…フレーム
2…シリンダー
2a…密封充填空間
2b…非空気圧空間
3A,3B…ふた板
4…ボルト
4A,4B…締付ボルト
5A,5B…Oリング
6…ピストン
6A,6B…ピストンロッド
7A,7B…空気補給孔
8A,8B…継手
9A,9B…逆止弁
10A…空気吸入バルブ
10B…空気排出バルブ
11…締付ボルト
12…タイヤ接続リング
13A,13B…流体流通路配管
14…スプリング
15A…車輪軸
15B…ナット
16A,16B…ベアリング
17…ペダル足踏みクラッチ
18…歯車クラッチ
19A,19B…ベアリング
20…ブレーキ
21…携帯空気入ポンプ
22…太陽ソーラーパネル盤
23…モータ
24…電池
25…発電機
26…タイヤ輪
27…足踏ペダル
28…チェーン
29…歯車
30…スポーク
32…連結部
33…貫通孔
34…固定軸
35…連通孔
36…筒体
37…内筒
38…空気注入口
39…駆動用歯車
40…歯車
42…ブレーキ
43…1方向回転クラッチ
44…スプロケット

Claims (11)

  1. シリンダーは、シリンダー内を移動可能なピストンを境に空気圧の密封充填空間と該空気圧に抗するようにピストンを付勢するスプリングを配設した非空気圧空間を割合変化可能に形成するものであり、
    このシリンダーを回転軸芯に対して対称的に設けて、シリンダー内に空気圧充填されると各ピストンを介してシリンダーを押出す圧力が回転中心に対して相互に反対方向に向くようにし、また、前記回転軸芯に対して対称的に設けたシリンダー同士を一体に回転させる回転付与手段を付設し、
    回転付与手段を働かせずに各ピストン推力がバランスを保つ静止状態から、
    回転付与手段を働かせ、回転に伴いシリンダー内の充填空気圧が回転をアシストして回転モーメントが増大するように作用する状態に移行することを特徴とした充填空気圧によるロータリーエンジン。
  2. 回転軸芯は、固定軸が貫通する貫通孔の中心である請求項1記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
  3. 回転軸芯は、シリンダーに固定的に設ける軸の軸芯である請求項1記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
  4. 各シリンダーは、空気圧の密封充填空間同士が連通する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
  5. ピストンはピストンロッドに空気補給孔を形成し、両端が閉塞するシリンダーの一方の閉塞端はふた板であり、このふた板にピストンロッド端を臨ませ、ここに空気圧を充填補給排する継手を設け、スプリングはピストンロッドを囲むようにピストンとふた板間に配設する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
  6. ピストンはピストンロッドに空気補給孔を形成し、両端が閉塞するシリンダーの一方の閉塞端はシリンダーの外側に重なる筒体を有するふた板であり、このふた板の内側に形成した内筒にピストンロッドを嵌合させ、ふた板に前記内筒への空気注入口を設け、スプリングはピストンロッドおよび内筒を囲むようにピストンとふた板間に配設する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
  7. 固定軸は車輪軸であり、固定軸が貫通する貫通孔は対称的に設けるシリンダー相互の連結に形成し、ロータリーエンジンはこれをタイヤ輪の中心部に設置する請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
  8. 回転付与手段は、足踏みペダルである請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
  9. 回転付与手段は、太陽電池または電池で駆動されるモータである請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
  10. 回転付与手段は、本発明の充填空気圧によるロータリーエンジンで駆動される発電機で駆動されるモータである請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
  11. 空気圧を充填補給排する継手にバルブを設け、携帯空気入ポンプを接続可能としてこれで充填可能なものとする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の充填空気圧によるロータリーエンジン。
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