JP3397458B2 - 緊急遮断弁用アクチュエータ - Google Patents

緊急遮断弁用アクチュエータ

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JP3397458B2
JP3397458B2 JP19340494A JP19340494A JP3397458B2 JP 3397458 B2 JP3397458 B2 JP 3397458B2 JP 19340494 A JP19340494 A JP 19340494A JP 19340494 A JP19340494 A JP 19340494A JP 3397458 B2 JP3397458 B2 JP 3397458B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は緊急遮断弁用アクチュエ
ータに係り、特にピストン・シリンダ機構により開弁又
は閉弁される遮断弁を手動操作できるよう構成した緊急
遮断弁用アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば都市ガスあるいは石油等を給送す
る配管途中には、地震,火災等の緊急事態が発生したと
き配管内の流路を遮断する緊急遮断装置が設けられてい
る。この種の緊急遮断装置には、緊急事態発生とともに
出力される信号により作動するアクチュエータが組付け
られており、遮断弁の弁体はアクチュエータの駆動力に
より閉弁方向に駆動される。
【0003】又、緊急遮断装置に適用される遮断弁に
は、弁体を回動させる型式のボールバルブ,バタフライ
バルブ等が多く使用されている。
【0004】従来の緊急遮断弁用アクチュエータとして
は、本出願人が先に提案した実開平2−67178号公
報に記載された構成のものがある。
【0005】この公報の緊急遮断弁用アクチュエータ
は、緊急事態発生とともに出力される信号によりカッタ
を動作させる開封機構と、内部に高圧気体発生体を密封
充填され容器がカッタにより開封される気体源と、気体
源からの高圧気体が供給されるとピストンが変位して遮
断弁の弁体を閉弁方向に駆動するピストン・シリンダ機
構と、より大略構成されている。
【0006】そして、遮断弁の弁体と一体的に設けられ
た軸の上端には、手動操作ハンドルが結合するための結
合部が突出している。そのため、遮断弁の点検又は修理
を行う際は、手動操作ハンドルが遮断弁の軸の上端に設
けられた結合部に結合させた後、手動操作ハンドルを手
動で回動操作させて閉弁させる。
【0007】このように手動操作で遮断弁を閉弁させた
状態で遮断弁の点検又は修理を行う。そして、遮断弁の
点検又は修理が終了すると、再び手動操作ハンドルを遮
断弁の軸の上端に設けられた結合部に結合させ、手動操
作ハンドルを手動で開弁方向に回動操作して遮断弁を開
弁させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記緊急遮
断弁用アクチュエータでは、手動操作ハンドルが結合さ
れる結合部が遮断弁の軸上端に設けられているので、都
市ガスの中圧配管等に設けられた遮断弁の場合、比較的
大型であるため結合部の位置がかなり高くなり、作業者
の手が届かなくなる。
【0009】そのため、遮断弁の点検又は修理を行う際
は、作業台を使用して閉弁操作及び開弁操作することに
なる。従って、従来は、作業者が作業台を使用して手動
操作ハンドルを回動操作するため、操作性が悪く、作業
者の労力が増えるとともに、閉弁操作に時間がかかると
いった課題がある。
【0010】そこで、本発明は上記課題を解決した緊急
遮断弁用アクチュエータを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
外部信号により作動され、気体を放出する気体発生源
と、該気体発生源からの気体が供給されるシリンダと、
該シリンダ内に設けられ前記気体発生源からの気体供給
により変位するピストンと、該ピストンに結合されたピ
ストンロッドと、からなるピストン・シリンダ機構と、
前記ピストンロッドに交差する方向に延在する軸を有
し、該軸が前記ピストンの一方向への変位により閉弁方
向に駆動され、前記ピストンの他方向への変位により開
弁方向に駆動される遮断弁と、前記ピストンロッドの延
在方向と同一方向に延在するように設けられた手動用操
作軸と、前記ピストンロッドに結合されためねじと、一
端が前記手動用操作軸に結合され、他端がめねじに螺入
されたおねじとを有し、前記手動用操作軸の回転運動を
直線運動に変換するボールねじと、前記手動用操作軸及
び前記ボールねじを収納するカバー部材と、からなるこ
とを特徴とする。
【0012】又、請求項2の発明は、前記ピストンロッ
ドが、前記手動用操作軸の回転運動に応じて前記ボール
ねじのおねじが挿入される中空部を有することを特徴と
する。
【0013】
【0014】
【作用】上記請求項1によれば、手動用操作軸と遮断弁
を駆動するピストン・シリンダ機構のピストンロッドと
の間にピストンロッドの延在方向と同一方向に延在する
手動用操作軸の回転運動を直線運動に変換するボールね
を介在させることにより、手動用操作軸の向きを側方
に設定することが可能になり、手動操作ハンドルを手動
用操作軸に結合させて遮断弁の開弁又は閉弁操作を比較
的小さな操作力で容易に行える。また、カバー部材に手
動用操作軸及びボールねじを収納することにより手動用
操作軸及びボールねじを保護する。
【0015】又、請求項2によれば、ピストンロッドが
手動用操作軸の回転運動に応じてボールねじのおねじが
挿入される中空部を有することにより、コンパクトな構
成になる。
【0016】
【0017】
【実施例】図1及び図2は本発明になる緊急遮断弁用ア
クチュエータの第1実施例を示す。
【0018】各図中、緊急遮断装置1は、例えば都市ガ
ス、あるいは石油等の可燃性流体等を給送する管路途中
に設けられ、例えば地震発生時あるいは火災発生時に管
路を遮断する。この緊急遮断装置1は、大略、遮断弁
(第1図中1点鎖線で示す)2と、遮断弁2の上部に配
設されたアクチュエータ3とよりなる。
【0019】遮断弁2は、通常、開弁状態に保持されて
おり、緊急時(地震発生時あるいは火災発生時等)にア
クチュエータ3の作動により閉弁駆動される。又、遮断
弁2は、内部の弁体(図示せず)が回動することにより
開弁又は閉弁する型式の弁構造になっており、本実施例
においては例えばボールバルブ又はバタフライバルブ等
が使用される。
【0020】アクチュエータ3は、遮断弁2の上部に載
置固定されたケーシング3Aと、ケーシング3Aの側面
に設けられたピストン・シリンダ機構3Bとを有する。
ケーシング3Aの内部には、遮断弁2の弁軸2aに連結
された出力軸4が軸受5により回動自在に支承されてい
る。
【0021】この出力軸4は上,下方向に延在し、その
中間部には水平方向に突出するリンク6を有する。リン
ク6は先端部分が二股形状に形成されており、後述する
ようにピストンロッド9の連結ピン15に係合してい
る。
【0022】ピストン・シリンダ機構3Bは、ケーシン
グ3Aの右側面に取付けられたシリンダ7と、シリンダ
7内を摺動するピストン8と、一端がピストン8に一体
的に固着されたピストンロッド9と、シリンダ7の開口
を塞ぐ蓋10とを有する。
【0023】ピストン8は、ピストンロッド9とともに
A,B方向に摺動可能に設けられ、遮断弁2が開弁して
いるときは図1及び図2に示すようにシリンダ7の右方
(開弁位置)に位置している。
【0024】ピストンロッド9は、上記遮断弁2の出力
軸4と直交するように左右方向(A,B方向)に延在
し、右端部にはナット11の締付けによりピストン8が
固着されている。又、ピストンロッド9の左端部は、ケ
ーシング3Aを貫通してケーシング3Aの左側面より突
出する筒状のカバー12内に挿入されている。
【0025】このピストンロッド9は、円筒状の軸受1
3,14により軸承され、その中間部に上下方向に貫通
する連結ピン15を有する。
【0026】さらに、ピストンロッド9は、左端部にボ
ールねじ16が接続され、後述するようにボールねじ1
6のおねじ16bが進入できるように中空部9aが設け
られている。
【0027】このボールねじ16は、回転−直線運動変
換機構として機能するものであり、図3に示すように、
断面が半円形の螺旋溝16aが形成されたおねじ16b
と、おねじ16bが挿通されたナット16cと、ナット
16c内に設けられ断面が半円形の螺旋溝16dが形成
されためねじ16eと、おねじ16bの螺旋溝16aと
めねじ16eの螺旋溝16dとの間に形成された空間内
を転動する複数のボール16fとよりなる。
【0028】ボール16fは、例えば真球度の高い鋼球
よりなり、上記おねじ16bの螺旋溝16aとめねじ1
6eの螺旋溝16dとの間に形成された螺旋状の空間内
及びめねじ16eの両端部を連通するバイパス路16g
内に隙間なく挿入されている。そして、複数のボール1
6fは、ナット16c内を循環することにより、おねじ
16bの回転運動をナット16cの直線運動に変換し、
あるいはナット16cの直線運動をおねじ16bの回転
運動に変換する。
【0029】又、おねじ16bは、右端がめねじ16e
に螺合し、左端がカバー12の端部に固定された軸受部
材17に支持されたベアリング18により回転自在に軸
承されている。さらに、おねじ16bの左端には、抜け
防止用のナット19が螺合しており、軸受部材17を貫
通して側方に突出した端部には手動操作ハンドル20の
結合穴20aが結合する結合部16hが設けられてい
る。
【0030】従って、作業者は、後述するように手動操
作ハンドル20を遮断弁2の側方に突出する結合部16
hに結合させるため、従来より低い位置で閉弁操作又は
開弁操作を行うことができ、作業台を使用する必要がな
い。
【0031】上記結合部16hは、通常、軸受部材17
に螺合されたキャップ21により覆われており、遮断弁
2を開弁又は閉弁操作する際にキャップ21が外されて
手動操作ハンドル20が結合される。尚、結合部16h
は、例えば軸方向からみると断面が四角形になってお
り、操作ハンドル20の結合穴20aも結合部16hが
嵌合するように四角形に形成されている。
【0032】連結ピン15は、図2に示すようにリンク
6の係合溝6a内に嵌入する。従って、ピストン8がA
方向に摺動すると、リンク6はピン15に押圧されて時
計方向に回動し、出力軸4及び遮断弁2の弁軸2aを回
動せしめる。尚、遮断弁2は弁軸2aが約90度回動す
ると、全開から全閉に切換わる。
【0033】図4に示す如く、シリンダ7の内部は、ピ
ストン8により第1,第2のシリンダ室7a,7bに画
成されている。この第1,第2のシリンダ室7a,7b
には、夫々気体吸排用の接続口7c,7dが穿設されて
おり、各接続口7c,7dには配管22,23に一端が
直接接続されている。又、配管22の他端には、緊急時
高圧気体を発生する第1,第2の高圧気体供給ユニット
24,25が配設され、配管23の他端には、第3の高
圧気体供給ユニット26が配設されている。
【0034】このように3個の高圧気体供給ユニット2
4〜26が設けられているのは、第1の高圧気体供給ユ
ニット24の作動によりピストン8を閉弁方向(A方
向)に緊急作動させた後、第3の高圧気体供給ユニット
26の作動によりピストン8を開弁方向(B方向)に復
帰させ、第2の高圧気体供給ユニット25の作動により
再度ピストン8を閉弁方向に駆動できるようにするため
である。
【0035】27はブリードバルブで、配管22,23
より分岐した分岐配管22a,23aが夫々受圧部27
a,27bに接続されている。ブリードバルブ27は、
通常閉じているが、ピストン8が変位するとき変位方向
に充満している気体を大気中に排出するための排気用弁
であり、分岐配管22a又は23aからのパイロット圧
が印加されると内部のスプール(図示せず)がA又はB
方向に摺動して排気状態に切換わる。
【0036】28,29はリリーフ弁で、夫々配管2
2,23より分岐した配管22b,23bに接続され、
ピストン8の移動方向に応じて閉止又は排気状態に切換
り、ピストン8により押し出された気体の排出を補助す
る。
【0037】30,31は絞りで、配管22,23内に
残留した高圧気体を少しずつ大気中に排気する。
【0038】高圧気体供給ユニット24〜26は夫々同
一構成であるので、ここでは図5を参照して第1の高圧
気体供給ユニット24の構成について説明する。
【0039】図5中、高圧気体供給ユニット24は、内
部に高圧気体(例えば窒素ガス,炭素ガス等)が封入さ
れた容器(気体発生源)32と、緊急時この容器32を
開封する開封機構33とを有してなる。
【0040】開封機構33は容器32の封板32aを突
き破るカッタ34と、下端にカッタ34が設けられたロ
ッド35とを有する。ロッド35の上部に嵌合する係止
球36は、ソレノイド37に駆動されるプランジャ38
に押圧されてロッド35の外周より突出しており、ロッ
ド35は係止球36によりバネ39を圧縮状態に保持す
る上動位置に係止されている。
【0041】従って、感震器あるいは火災検知器(共に
図示せず)からの緊急作動信号がソレノイド37に供給
されると、後述するようにカッタ34の係止が解除され
て、容器32内の高圧気体が配管22を介して前述のピ
ストン・シリンダ機構3Bに供給される。
【0042】次に上記構成になるアクチュエータ3の動
作について説明する。
【0043】通常、遮断弁2は開弁されている。遮断弁
2の弁体は上記ピストン・シリンダ機構3Bのピストン
ロッド9が図1,図2に示す開弁位置にある。
【0044】ここで、例えば所定震度を越える地震が発
生したものとする。地震発生は感震器(図示せず)によ
り即座に検知され、感震器は緊急信号を出力する。
【0045】上記高圧気体供給ユニット24に感震器か
らの信号が供給されることにより、ソレノイド37は励
磁され、係止球36を外周方向に押圧していたプランジ
ャ35を上方に引き抜く。このようにして、係止球36
によるロックが解除されたロッド35はバネ39の押圧
力により勢いよく下動し、カッタ34は図4中一点鎖線
で示すように容器32の封板32aを突き破る。
【0046】その結果、容器32内に密封されていた高
圧気体は、流路40を通って配管22内に流入する。
尚、このときリリーフ弁28は閉止状態にセットされて
いる。
【0047】さらに、配管22からの高圧気体は、シリ
ンダ7内の第1のシリンダ室7aに供給され、ピストン
8をA方向に急速に駆動する。
【0048】又、ブリードバルブ27の受圧部27aに
も配管22aから高圧気体が供給されているので、ブリ
ードバルブ27のスプール(図示が)がA方向に変位
し、閉止状態から配管23を大気開放とする排気状態に
切換わる。
【0049】尚、リリーフ弁29も排気状態にセットさ
れている。従って、第2シリンダ室7b内の気体は、配
管23を通ってブリードバルブ27,リリーフバルブ2
9により大気中に排気される。
【0050】よって、ピストン・シリンダ機構3Bのピ
ストン8は、第1の高圧気体供給ユニット24で発生し
た高圧気体の圧力を駆動力としてA方向に急速に変位す
る。そして、ピストン8とともにピストンロッド9も同
方向に摺動することになり、ピストンロッド9は、連結
ピン15に係合する出力軸4のリンク6を図2中時計方
向に回動させる。その結果、出力軸4に結合された弁軸
2aが同方向に約90°回動され、遮断弁2は閉弁状態
に切換えられて配管流路を緊急遮断する。
【0051】尚、配管16,17には、高圧気体を大気
中に流出する絞り30,31が設けられているが、絞り
30,31から流出する流量はわずかであるので絞り3
0,31からの漏れにより上記緊急遮断動作を妨げるお
それがない。
【0052】又、ピストンロッド9がA方向に移動する
際、ボールねじ16のナット16cも同方向に移動する
が、ボールねじ16を使用しているため、ピストン8に
作用する負荷が小さく、ピストン8の駆動力の損失が少
ない。
【0053】そして、地震が止まり、安全が確認された
後、遮断弁2は再び開弁される。
【0054】遮断弁2を開弁する場合は、操作盤(図示
せず)等の操作により第3の高圧気体供給ユニット26
に開弁信号を入力すれば良い。
【0055】即ち、第3の高圧気体供給ユニット26は
ソレノイドが開弁信号の供給により励磁されると、前述
した第1の高圧気体供給ユニット24と同様な開封動作
を行ない、高圧気体を配管23に供給する。
【0056】このとき、図4中右側のリリーフ弁29は
閉止状態に、左側のリリーフ弁28は開弁状態に切換わ
っている。又、ブリードバルブ21も上記とは逆に配管
16を大気開放とするように切換わる。
【0057】従って、第3の高圧気体供給ユニット26
からの高圧気体が配管23を介して第2のシリンダ室7
bに供給されることにより、ピストン8はB方向に変位
してピストンロッド9を同方向に摺動させる。よって、
ピストンロッド9の連結ピン15に係合するリンク6
は、図2中反時計方向に回動して遮断弁2の弁軸2aを
開弁方向に駆動する。
【0058】一方、第1のシリンダ室7a内に残留する
気体は、配管22を介してブリードバルブ27及びリリ
ーフ弁28より大気中に排出される。これにより、ピス
トン8はほとんど抵抗の無いままB方向に復帰できる。
【0059】再度、遮断弁2を閉弁させる場合は、第2
の高圧気体供給ユニット25に緊急信号を供給し、前述
の緊急遮断動作と同様な動作を行なえば良い。
【0060】上記緊急遮断装置1が手動操作により閉弁
させる場合がある。
【0061】このように、手動操作により閉弁させる場
合としては、例えば高圧気体供給ユニット24〜26が
故障して遮断弁2が閉弁動作しないとき、あるいは緊急
遮断装置1を定期点検又は修理する場合等が考えられ
る。
【0062】次に手動操作で遮断弁2を閉弁させる場合
につき説明する。
【0063】まず、キャップ21を外し、おねじ16b
の端部に設けられた結合部16hに手動操作ハンドル2
0の結合穴20aを嵌合させる。そして、この手動操作
ハンドル20が回わされることにより、ボールねじ16
のナット16cがA方向に移動する。
【0064】このように、作業者は、手動操作ハンドル
20を遮断弁2の側方に突出する結合部16hに結合さ
せるため、遮断弁2が大型のものであっても、従来より
低い位置で手動操作ハンドル20を回動操作することが
できる。従って、作業者は、作業台を使用する必要がな
く、しかも手動操作ハンドル20による回転運動が伝達
効率の高いボールねじ16を介して直線運動に変換され
るため、比較的小さな操作力で閉弁操作できる。
【0065】そして、結合部16hに結合された手動操
作ハンドル20が回動操作されると、ピストンロッド9
がピストン8とともにA方向に移動することになる。そ
の結果、ピストンロッド9は、連結ピン15に係合する
出力軸4のリンク6を図2中時計方向に回動させる。
【0066】よって、前述した第1の高圧気体供給ユニ
ット24で発生した高圧気体の圧力によりピストン8を
閉弁方向に駆動させる場合と同様に、出力軸4に結合さ
れた弁軸2aが同方向に約90°回動され、遮断弁2は
閉弁状態に切換わる。
【0067】このように手動操作で遮断弁2を閉弁させ
た状態で遮断弁2の点検又は修理等を行う。そして、遮
断弁2の点検又は修理が終了すると、再び手動操作ハン
ドル20を遮断弁2の側方に突出する結合部16hに結
合させ、手動操作ハンドル20を手動で開弁方向に回動
操作して遮断弁2を開弁させる。
【0068】図6及び図7に本発明の第2実施例を示
す。尚、両図中、上記第1実施例と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0069】41は手動用操作軸で、出力軸4及びピス
トンロッド9に直交し、且つ、遮断弁2のC,D方向
(前後方向)に延在するように設けられている。この手
動用操作軸41は、ケーシング3Aに設けられた軸受4
2により回転自在に軸承されており、その先端にはケー
シング3Aの前面に突出する結合部41aが形成されて
いる。
【0070】結合部41aには、前述した手動操作ハン
ドル20の結合穴20aが結合される。そして、手動用
操作軸41の外周には、ボールねじ16のおねじ16b
が形成されている。又、おねじ16bに螺合するナット
16cは、おねじ16bが回転するのに伴って手動用操
作軸41に沿ってC,D方向(前後方向)に移動する。
【0071】上記ボールねじ16のナット16cの上下
面には、連結ピン16iが突出している。リンク43は
先端部分が二股形状に形成されており、ナット16cの
連結ピン16iに係合している。
【0072】又、リンク43の他端は、上記リンク6と
同様に出力軸4に一体的に結合されている。そのため、
ナット16cがC,D方向(前後方向)に移動するとと
もにリンク43が回動して出力軸4が駆動される。
【0073】又、上記ナット16cの側面に対向するケ
ーシング3A内壁には、ナット16cが手動用操作軸4
1を中心に回動しないように回動規制するとともに、
C,D方向(前後方向)への移動をガイドするリニアベ
アリング44が設けられている。従って、ナット16c
の側面には、リニアベアリング44のガイドレール44
aに嵌合する嵌合部44bが設けられている。
【0074】この第2実施例では、ケーシング3Aの前
面に手動用操作軸41の結合部41aが突出しているた
め、手動操作ハンドル20を結合部41aに嵌合させて
手動で遮断弁2を閉弁又は開弁操作する場合、作業者は
装置の正面から開閉操作を行うことができる。従って、
作業者は、手動操作ハンドル20を遮断弁2の前面に突
出する結合部41aに結合させるため、遮断弁2が大型
のものであっても、従来より低い位置で閉弁又は開弁操
作を行うことができる。従って、作業者は、作業台を使
用する必要がなく、しかも手動操作ハンドル20による
回転運動が伝達効率の高いボールねじ16を介して直線
運動に変換されるため、比較的小さな操作力で閉弁又は
開弁操作できる。
【0075】図8及び図9に本発明の第3実施例を示
す。尚、両図中、上記第1実施例と同一部分には同一符
号を付してその説明を省略する。
【0076】51は手動用操作軸で、出力軸4及びピス
トンロッド9に直交し、且つ、遮断弁2のC,D方向
(前後方向)に延在するように設けられている。この手
動用操作軸51は、ケーシング3Aに設けられた軸受5
2により回転自在に軸承されており、その先端にはケー
シング3Aの前面に突出する減速機53が設けられてい
る。さらに、減速機53の前面には、結合部54が突出
している。
【0077】減速機53には、例えば小型で減速比を大
きくとれる遊星歯車機構(図示せず)が内蔵されてい
る。
【0078】又、手動用操作軸51には、リンク54が
一体的に結合されている。リンク54は先端部分が二股
形状に形成されており、ピストンロッド9より突出した
連結ピン55に係合している。尚、本実施例では、上記
リンク54が回転−直線運動変換機構を構成している。
【0079】この第3実施例では、ケーシング3Aの前
面に手動用操作軸51の結合部54が突出しているた
め、手動操作ハンドル20を結合部54に嵌合させて手
動で遮断弁2を閉弁又は開弁操作する場合、作業者は装
置の正面から開閉操作を行うことができる。従って、作
業者は、手動操作ハンドル20を遮断弁2の前面に突出
する結合部54に結合させるため、遮断弁2が大型のも
のであっても、従来より低い位置で閉弁又は開弁操作を
行うことができる。従って、作業者は、作業台を使用す
る必要がなく、しかも手動操作ハンドル20による回転
運動が遊星歯車機構を有する減速機53及びリンク54
を介して直線運動に変換されるため、比較的小さな操作
力で閉弁又は開弁操作できる。
【0080】尚、上記各実施例では、都市ガス,石油等
の給送ラインに設けられた緊急遮断装置を例に挙げて説
明したが、これに限らないのは勿論である。
【0081】又、上記実施例では地震発生による緊急時
を例に挙げて説明したが、本発明のアクチュエータは地
震以外による緊急信号により作動するようにできるのは
言うまでもない。
【0082】
【発明の効果】上述の如く、本発明の上記請求項1によ
れば、手動用操作軸と遮断弁を駆動するピストン・シリ
ンダ機構のピストンロッドとの間にピストンロッドの延
在方向と同一方向に延在する手動用操作軸の回転運動を
直線運動に変換するボールねじを介在させるため、手動
用操作軸の向きを側方に設定することが可能になり、手
動操作ハンドルを手動用操作軸に結合させて遮断弁の開
弁又は閉弁操作を比較的小さな操作力で容易に行える。
そのため、作業台を使用する必要がなく、従来のように
高い位置で結合された手動操作ハンドルを無理な姿勢で
操作することもないので、作業性が改善されるとともに
安全に遮断弁を開閉操作することができる。また、カバ
ー部材に手動用操作軸及びボールねじを収納することに
より手動用操作軸及びボールねじを保護することができ
る。
【0083】又、請求項2によれば、ピストンロッドが
手動用操作軸の回転運動に応じてボールねじのおねじが
挿入される中空部を有することにより、コンパクトな構
成にできる。
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる緊急遮断弁用アクチュエータの第
1実施例の縦断面図である。
【図2】第1実施例の横断面図である。
【図3】ボールねじの縦断面図である。
【図4】緊急遮断装置の概略構成図である。
【図5】高圧気体供給ユニットの縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の縦断面図である。
【図7】第2実施例の横断面図である。
【図8】本発明の第3実施例の縦断面図である。
【図9】第3実施例の横断面図である。
【符号の説明】
1 緊急遮断装置 2 遮断弁 3 アクチュエータ 3A ケーシング 3B ピストン・シリンダ機構 4 出力軸 6 リンク 7 シリンダ 8 ピストン 9 ピストンロッド 16 ボールねじ 20 手動操作ハンドル 24〜26 高圧気体供給ユニット 27 ブリードバルブ 28,29 リリーフ弁 32 容器 33 開封機構 37 ソレノイド 41 手動用操作軸 43 リンク 44 リニアベアリング 51 手動用操作軸 53 減速機 54 リンク 55 連結ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古宮 貴 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 金子 静夫 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番 3号 トキコ株式会社内 (72)発明者 小澤 泰夫 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目6番 3号 トキコ株式会社内 (56)参考文献 実開 平2−67178(JP,U) 実開 昭58−137171(JP,U) 実開 昭54−17127(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/12 - 31/165

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部信号により作動され、気体を放出す
    る気体発生源と、該気体発生源からの気体が供給される
    シリンダと、該シリンダ内に設けられ前記気体発生源か
    らの気体供給により変位するピストンと、該ピストンに
    結合されたピストンロッドと、からなるピストン・シリ
    ンダ機構と、前記ピストンロッドに交差する方向に延在
    する軸を有し、該軸が前記ピストンの一方向への変位に
    より閉弁方向に駆動され、前記ピストンの他方向への変
    位により開弁方向に駆動される遮断弁と、前記ピストン
    ロッドの延在方向と同一方向に延在するように設けられ
    た手動用操作軸と、前記ピストンロッドに結合されため
    ねじと、一端が前記手動用操作軸に結合され、他端がめ
    ねじに螺入されたおねじとを有し、前記手動用操作軸の
    回転運動を直線運動に変換するボールねじと、前記手動
    用操作軸及び前記ボールねじを収納するカバー部材と、
    からなることを特徴とする緊急遮断弁用アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記ピストンロッドは、前記手動用操作
    軸の回転運動に応じて前記ボールねじのおねじが挿入さ
    れる中空部を有することを特徴とする請求項1の緊急遮
    断弁用アクチュエータ。
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