JP2009040756A - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】歯を白くする効果に優れ、更に、歯周炎、歯肉炎等の予防効果に優れる歯磨剤組成物を提供する。
【解決手段】清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨剤組成物であって、前記ベントナイトが構成成分として、乾燥質量に基づいて0.5質量%(CaO換算の質量%)以上のカルシウムを含有することを特徴とする歯磨剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、歯を白くする効果に優れ、更に、歯周炎、歯肉炎等の予防効果に優れる歯磨剤組成物に関するものであり、詳細には、清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨剤組成物であって、前記ベントナイトが特定の成分組成を有することを特徴とする歯磨剤組成物に関するものである。
歯磨剤の基本成分には、基材成分として清掃剤、湿潤剤、粘結剤、発泡剤等が配合されている。
従来の清掃剤としては、例えば、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、無水ケイ酸およびこれらの混合物が挙げられる。このような歯磨剤に含まれる清掃剤は、歯に付着した歯垢(プラーク)などを除去し、歯面に生来の光沢を与える作用を有する。
しかしながら、従来の歯磨剤では十分に歯に付着した歯垢などを除去することができないことがあった。
また、歯に付着した歯垢などは、歯肉炎や歯槽膿漏など、口腔内の炎症を引き起こすことがあることが知られている。
従って、歯垢などをより効果的に除去することができる清掃剤が配合された歯磨剤が求められている。
一方、近年、健康志向を背景として、人体に対して安全性が高いと考えられる天然由来の原料を用いた製品を提供することが行われている。
歯磨剤においてもこのように、人体に対して安全性が高いと考えられる天然由来の原料を用いた製品が提供されつつある。
例えば、人体に対して有害であることが報告されている合成界面活性剤の代わりに天然由来の石けんを配合すること等も行われている。
本発明は、歯を白くする効果に優れ、更に、歯周炎、歯肉炎等の予防効果に優れる歯磨剤組成物の提供を課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の成分組成を有するベントナイトを清掃剤として含有する歯磨剤組成物が歯を白くする効果に優れていることを見出した。
これにより、歯を白くする効果に優れた歯磨剤組成物が得られることを見出したが、該歯磨剤組成物は、意外にも歯周炎、歯肉炎等の予防効果にも優れることを見出した。
即ち、本発明は、
1.清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨剤組成物であって、前記ベントナイトが構成成分として、乾燥質量に基づいて0.5質量%(CaO換算の質量%)以上のカルシウムを含有することを特徴とする歯磨剤組成物、2.カルシウムの含有量が、乾燥質量に基づいて4.0質量%(CaO換算の質量%)以上であるベントナイトを用いる前記1.記載の歯磨剤組成物、
3.清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨
剤組成物であって、前記ベントナイトが構成成分として、乾燥質量に基づいて2.0質量%(Fe23換算の質量%)以上の鉄を含有することを特徴とする歯磨剤組成物、
4.鉄の含有量が、乾燥質量に基づいて6.0質量%(Fe23換算の質量%)以上であるベントナイトを用いる前記3.記載の歯磨剤組成物、
5.清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨剤組成物であって、前記ベントナイトが構成成分として、乾燥質量に基づいて0.5質量%(K2O換算の質量%)以上のカリウムを含有することを特徴とする歯磨剤組成物、
6.カリウムの含有量が、乾燥質量に基づいて2.0質量%(K2O換算の質量%)以上
であるベントナイトを用いる前記5.記載の歯磨剤組成物、
7.清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨剤組成物であって、前記ベントナイトが構成成分として、乾燥質量に基づいて3.0質量%(MgO換算の質量%)以下のマグネシウムを含有することを特徴とする歯磨剤組成物、
8.マグネシウムの含有量が、乾燥質量に基づいて0.5質量%(MgO換算の質量%)以下であるベントナイトを用いる前記7.記載の歯磨剤組成物、
に関するものである。
本発明により、歯を白くする効果に優れ、更に、歯周炎、歯肉炎等の予防効果に優れる歯磨剤組成物を提供することができる。
本発明の歯磨剤組成物に使用する特定のベントナイトは、多種の天然ミネラルを含んでおり、また、各ミネラルの含量も多くなっている成分が多い。
そして、上記ベントナイトの優れた歯を白くする効果は、上記で示した豊富な含有ミネラルにより奏されるものと考えられる。
上記特定のベントナイトは、清掃剤として歯の表面をきれいにするだけでなく、豊富な含有ミネラルによる乳化作用、イオン交換及び吸着等により、歯の表面、歯間、歯ぐき及び口腔内の汚れを除去すると考えられる。
歯周炎、歯肉炎等の予防効果については、必ずしも明確ではないが、上記のように歯間、歯ぐき及び口腔内の汚れを除去するのに加え、豊富なミネラルによりマイナスイオンに帯電したベントナイト粒子が歯ぐきや口腔内の皮膚に働き、細胞の新陳代謝を活性化し、血行を良くすることによるのではないかと考えられる。
また、別途、歯周炎、歯肉炎等の予防効果を有する薬効成分を加えた場合には、上記のように、汚れが除去され、細胞の新陳代謝が活性化され、血行が良くなることで、前記薬効成分の効果を増強することも期待される。
本発明を更に詳細に説明する。
本発明の歯磨剤組成物は、清掃剤としてベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する。
ベントナイトは、海底・湖底に堆積した火山灰や溶岩が変質することで出来上がった粘土鉱物の一種であり、構成成分としてはモンモリロナイトという鉱物を主成分とし、他に石英や雲母、長石、ゼオライト等の鉱物を含んでいる。
ベントナイトは以下に示す特筆すべき特性を有する。
1.乳化作用
ベントナイトは非常に小さなコロイド粒子からなり、該コロイド粒子は油や脂質の小滴の周りに密な膜を形成することにより油や脂質を乳化することができる。
結果として生じた乳化は、油や脂質の小滴の表面を覆う密な粒子が合着に対して物理学的あるいは力学的な境界を作るため安定化される。
2.イオン交換と吸着
ベントナイトの主成分であるモンモリロナイト(葉状ケイ酸塩)は、その構造が層状であることから、ベントナイトは板状の粒子構造と完全な劈開を一般的に有している。
また、ベントナイトはマイナスの層電荷を表面に有し、そのため、カリウムイオンなどの陽イオンが表面にひきつけられ、それにより、他の無機質陽イオンと容易に交換される。
上記の機構により、有機質陽イオンは、ケイ酸塩層のマイナス電荷を飽和させている無機質金属イオンと交換されて、ベントナイトに吸着されると考えられる。
ベントナイトは、上記のように、乳化作用、イオン交換及び吸着等の特有の性質を有するため多岐の用途において利用されており、例えば、化粧品用途においては、天然由来の乳化剤、安定剤として、粉末剤の基剤、賦形剤として、また、肌の汚れや老廃物を吸着して取り除くための成分等として使用されている。
また、歯磨剤の分野においても、ベントナイトは、清掃剤として、また、粘結剤等として使用されている。
しかし、一方で、ベントナイトという名称は、岩石名(鉱物集合体の総称)であり、その成分組成は、採掘された地域や場所により異なるものであり、当然その成分組成の違いにより特性が多少異なるものと考えられるが、必ずしも、その成分組成の違いと、それにより得られる特性・性質の違いについては必ずしも十分に把握されていない。
本発明の歯磨剤組成物に使用するベントナイトは、特定の成分組成を有する。
前記ベントナイトは、構成成分として、乾燥質量に基づいて0.5質量%(CaO換算の質量%)以上のカルシウムを含有するものが挙げられ、好ましくは、4.0質量%以上、また、4.5ないし5.18質量%(CaO換算の質量%)以上のカルシウムを含有するものが挙げられる。
前記ベントナイトは、構成成分として、乾燥質量に基づいて2.0質量%(Fe23換算の質量%)以上の鉄を含有するものが挙げられ、好ましくは、6.0質量%以上、また、6.4ないし7.21質量%(Fe23換算の質量%)以上の鉄を含有するものが挙げられる。
前記ベントナイトは、構成成分として、乾燥質量に基づいて0.5質量%(K2O換算
の質量%)以上のカリウムを含有するものが挙げられ、好ましくは、2.0質量%以上、また、1.9ないし2.2質量%(K2O換算の質量%)以上のカリウムを含有するもの
が挙げられる。
前記ベントナイトは、構成成分として、乾燥質量に基づいて3.0質量%(MgO換算の質量%)以下のマグネシウムを含有するものが挙げられ、好ましくは0.5質量%以下、また、0.01質量%(MgO換算の質量%)以下のマグネシウムを含有するものが挙げられる。
前記ベントナイトは、構成成分として、好ましくは、乾燥質量に基づいて0.0555質量%(MnO換算の質量%)以上のマンガンを含有するものが挙げられ、また、0.055ないし0.16質量%(MnO換算の質量%)以上のマンガンを含有するものが挙げられる。
前記ベントナイトは、構成成分として、好ましくは、乾燥質量に基づいて0.24質量%(P25換算の質量%)以上のリンを含有するものが挙げられ、また、0.24ないし0.30質量%(P25換算の質量%)以上のリンを含有するものが挙げられる。
前記ベントナイトは、構成成分として、好ましくは、乾燥質量に基づいて0.066質量%以上の硫黄を含有するものが挙げられ、また、0.066ないし0.068質量%以上の硫黄を含有するものが挙げられる。
好ましいベントナイトとしては、構成成分として、0.5質量%以上(乾品換算)のカルシウム(CaOとしての質量%)、2.0質量%以上(乾品換算)の鉄(Fe23としての質量%)、0.5質量%以上(乾品換算)のカリウム(K2Oとしての質量%)及び
3.0質量%以下(乾品換算)のマグネシウム(MgOとしての質量%)を含有するものが挙げられ、より好ましくは、4.5質量%以上(乾品換算)のカルシウム(CaOとしての質量%)、6.4質量%以上(乾品換算)の鉄(Fe23としての質量%)、2.0質量%以上(乾品換算)のカリウム(K2Oとしての質量%)及び0.5質量%以下(乾
品換算)のマグネシウム(MgOとしての質量%)を含有するものが挙げられ、また、4.5ないし5.18質量%以上(乾品換算)のカルシウム(CaOとしての質量%)、6.4ないし7.21質量%以上(乾品換算)の鉄(Fe23としての質量%)、1.9ないし2.2質量%以上(乾品換算)のカリウム(K2Oとしての質量%)及び0.001
質量%以下(乾品換算)のマグネシウム(MgOとしての質量%)を含有するものが挙げられる。
本発明の歯磨剤組成物中、ベントナイトは、通常0.3ないし5.0質量%の範囲で使用され、好ましくは、0.5ないし2.0質量%の範囲である。
本発明の歯磨剤組成物において使用される洗浄剤としては、合成界面活性剤及び石けんが挙げられる。
合成界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びこれらの混合物が挙げられる。
石けんとしては、脂肪酸ナトリウム及び脂肪酸カリウムなどが挙げられる。
安全性の観点から石けんを使用するのが好ましい。
上記の石けんとしては、特に天然由来の脂肪酸のナトリウム塩及び/又はカリウム塩が好ましく、また、天然由来の脂肪酸のカリウム塩(カリ石けん)が好ましい。
上記天然由来の石けんは、合成界面活性剤に比して安全性に優れるものである。
本発明の歯磨剤組成物において使用される洗浄剤は、組成物の総質量に基づいて、通常0.5ないし5.0質量%の範囲であり、好ましくは、1.0ないし3.0質量%の範囲である。
本発明の歯磨剤組成物に使用する潤滑剤としては、ソルビット、グリセリン、プロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチット等が挙げられ、好ましくは天然由来の濃グリセリンが挙げられる。
湿潤剤の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常1.0ないし10.0質量%の範囲であり、好ましくは、3.0ないし9.0質量%の範囲である。
本発明の歯磨剤組成物に使用する粘結剤としては、カラギーナン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、カーボポール、シリカゲル、アルミニウムシリカゲル、ビーガム、ラポナイト等が挙げられ、その使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常0.1ないし5.0質量%の範囲であり、好ましくは、0.5ないし2.0質量%の範囲である。
好ましい粘結剤としては、天然由来のアルギン酸ナトリウムが挙げられる。
本発明の歯磨剤組成物に使用する収れん剤としては、炭酸水素ナトリウム、乳酸アルミニウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム等が挙げられ、炭酸水素ナトリウムが好ましい。
収れん剤の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常30.0ないし80.0質量%の範囲であり、好ましくは、40.0ないし70.0質量%の範囲である。
また、本発明の歯磨剤組成物は、適量の水を含有する。
水の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常10.0ないし40.0質量%の範囲であり、好ましくは、20.0ないし35.0質量%の範囲である。
本発明の歯磨剤組成物は、上記に記載した、成分以外に、必要に応じて、薬用成分、香味剤等を添加することができる。
薬用成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第一錫、フッ化ストロンチウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、オルトリン酸カリウム塩、ナトリウム塩等の水溶性リン酸化合物、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ヒノキチオール、アスコルビン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン酸及びその塩類、塩化ナトリウム、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、酢酸dl−トコフェロール、α−ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、クロロヘキシジン塩類、アズレン、グリチルレチン酸、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅等の銅化合物、乳酸アルミニウム、塩化ストロンチウム、硝酸カリウム、ベルベリン、ヒドロキサム酸及びその誘導体、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、アミラーゼ、無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エピジヒドロコレステリン、塩化ベンゼトニウム、ジヒドロコレステロール、トリクロロカルバニリド、クエン酸亜鉛、オウバクエキス、チョウジ、ローズマリー、オウゴン、ベニバナ等の抽出物が挙げられるが、上記薬用成分は単独又は2種以上の混合物として添加できる。なお、上記薬用成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量を配合することができる。
好ましい薬用成分としては、天然由来のヒノキチオール及び/又は天然由来のグリチルリチン酸ジカリウムが挙げられる。
薬用成分を使用する際の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常0.01ないし3.0質量%の範囲であり、好ましくは、0.05ないし1.0質量%の範囲である。
また、薬用成分に類するものとして、歯の汚れの防止、歯垢の付着抑制・除去のためにシルクパウダーを使用することもできる。
シルクパウダーを使用する際の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常0.1ないし3.0質量%の範囲であり、好ましくは、0.3ないし1.0質量%の範囲である。
香味剤としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然由来の香味剤及び、これら天然由来の香味剤の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末化等)した香味剤(例えばステビアエキス)、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品の香味剤、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香味剤等、歯磨剤組成物に用いられる公知の香味剤の素材を使用することができるが、本発明の歯磨剤組成物に使用する香味剤としては、天然由来の香味剤及び天然由来の香味剤を加工処理した香味剤が好ましく、また、ハッカ油、
ステビアエキス等が好ましい。
香味剤を使用する際の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常0.1ないし3.0質量%の範囲であり、好ましくは、0.3ないし1.5質量%の範囲である。
本発明の歯磨剤組成物は、人体に対する安全性を考慮して、天然由来の成分で構成するのが好ましい。
本発明の歯磨剤組成物に使用する特定の成分組成を有するベントナイトは、本来的に天然由来のものであるため、他の成分である洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を天然由来のものとするのが好ましい。
具体的には、ベントナイト(清掃剤)、石けん(洗浄剤)、濃グリセリン(潤滑剤)、アルギン酸ナトリウム(粘結剤)及び炭酸水素ナトリウム(収れん剤)を含む歯磨剤組成物が好ましく、より好ましくは、上記成分が全て天然由来のものである歯磨剤組成物である。
また、上記石けんは、天然由来の脂肪酸のナトリウム塩及び/又はカリウム塩が好ましく、また、天然由来の脂肪酸のカリウム塩(カリ石けん)が好ましい。
また、好ましい歯磨剤組成物としては、上記のベントナイト(清掃剤)、石けん(洗浄剤)、濃グリセリン(潤滑剤)、アルギン酸ナトリウム(粘結剤)及び炭酸水素ナトリウム(収れん剤)に加えて、薬用成分及び/又は香味剤を含む歯磨剤組成物が挙げられる。
上記の薬用成分としては、好ましくは、天然由来のヒノキチオール及び/又は天然由来のグリチルリチン酸ジカリウムが挙げられる。
また、薬効成分に類するものとしては、天然由来のシルクパウダーが挙げられる。
上記の香味剤としては、天然由来の香味剤及び天然由来の香味剤を加工処理した香味剤が好ましく、また、ハッカ油、ステビアエキス等が好ましい。
本発明の歯磨剤組成物は、上記成分を配合して剤型に応じて常法により調製することができる。また、歯磨剤組成物を収容する容器の材質は特に制限されず、通常、歯磨剤組成物に使用される容器を使用でき、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等のプラスチック容器、ラミネート(AL(アルミニウム)−プラスチック)容器、金属容器等が使用できる。
以下に示す実施例及び比較例において、本発明を具体的且つ更に詳細に説明する。下記実施例は本発明の説明のためのみのものであり、これらの実施例により本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
実施例1
以下に示す歯磨剤組成物を調製した。
歯磨剤組成物
ベントナイト(清掃剤) 1g
カリ石けん(洗浄剤:天然由来) 2g
濃グリセリン(潤滑剤:天然由来) 6g
アルギン酸ナトリウム(粘結剤:天然由来) 1g
炭酸水素ナトリウム(収れん剤) 60g
ステビアエキス(香味剤:天然由来) 0.05g
ハッカ油(香味剤:天然由来) 0.8g
水 28.42g
尚、使用したベントナイトの成分組成は以下の通りであった。
Fe23 6.4−7.21質量%
CaO 4.5−5.18質量%
MgO 0.001質量%以下
2O 1.9−2.2質量%
上記の成分組成を有するベントナイトは、カナダ西海岸、バンクーバーより約250km北上した、未開の地である原生林に包まれた入江で採掘されたものである。
実施例2
薬用成分としてヒノキチオール(天然由来)0.03g及びグリチルリチン酸ジカリウム(天然由来)0.2g並びにシルクパウダー0.5gを加えた以外は実施例1と同様にして歯磨剤組成物を調製した。
比較例1
ベントナイトを以下の成分組成であるベントナイトに代えた以外は実施例1で調製した歯磨剤組成物と同様にして歯磨剤組成物を調製した。
尚、該組成物に使用したベントナイトは深浦鉱山から採掘したものを用いた。
ベントナイトの成分組成
Fe23 1.46質量%
CaO 0.35質量%
MgO 3.67質量%
Na2O 0.22質量%
2O 0.37質量%
比較例2,3
比較例1と同様にして、以下の成分組成であるベントナイトを用いて歯磨剤組成物を調製した。
比較例2 比較例3
Fe23 0.84質量% 1.51
CaO 0.04質量% 0.14
MgO 3.51質量% 3.13
Na2O 1.82質量% 2.53
2O 0.36質量% 0.40
試験例1:歯の洗浄効果及び歯肉炎に対する改善効果
歯肉炎患者各8名に、実施例1および比較例1で得られた歯磨剤組成物を1日3回、1週間、市販歯ブラシに適量(約1g)乗せて使用させ、官能試験を行った。その結果を以下の表1に示す。
尚、歯の洗浄効果及び歯肉炎に対する改善効果の評価基準及び評価ポイントを示す。表中の評価ポイントは各被験者の評価ポイントの合計数を示した。
<歯の洗浄効果>
歯の汚れがきれいに除去できた 2
歯の汚れは殆ど除去できたが多少ざらつく 1
ざらざら感が残る 0
<歯肉炎に対する改善効果>
歯肉炎の腫れが引いた 2
歯肉炎の腫れが引く傾向であるが顕著でない 1
歯肉炎の腫れが改善されなかった 0
Figure 2009040756
試験例2:安全性に関する試験
実施例2で調製した歯磨剤組成物及び以下に示す市販の歯磨剤1、歯磨剤2を用いて毒性比較試験を行った。
<歯磨剤1>
配合成分として、ソルビット液、PG、重質炭酸カルシウム、無水ケイ酸、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、スペアミントタイプの香料、サッカリンナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウムを含有する歯磨剤。
<歯磨剤2>
配合成分として、カミツレチンキ、ラタニアチンキ、ミルラチンキ、グリセリン、アルギン酸ナトリウム、薬用石けん、ラウリル硫酸ナトリウム、サッカリンナトリウム、赤色3号、ハッカ油、パラベン、炭酸水素ナトリウム、香料を含有する歯磨剤。
1)試験法1
水道水350mLが入った水槽を2つ用意し、各水槽に5匹のメダカを入れ、一方には実施例2で調製した歯磨剤組成物0.5gを入れ、もう一方には、歯磨剤1を0.5g入れ、時間経過によるメダカの死亡数を数えた。
結果を表2に示した。
Figure 2009040756
2)試験法2
水100mLに各検体(実施例2で調製した歯磨剤組成物、歯磨剤1及び歯磨剤2)5gを溶かし、ろ紙でろ過した母液50mLをメダカ5匹が入った水槽(水道水300mL)に加えて、時間経過によるメダカの死亡数を数えた。
結果を表3に示した。
Figure 2009040756
実施例3
添加剤としてシルクパウダー1.0gを加えた以外は実施例1と同様にして歯磨剤組成物を調製した。
試験例1と同様の試験を行ったところ、実施例1と同様に優れた歯の洗浄効果及び歯肉炎に対する改善効果を示すと同時に、歯ぐきがシルクのようななめらかな感触を示すようになった。

Claims (8)

  1. 清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨剤組成物であって、前記ベントナイトが構成成分として、乾燥質量に基づいて0.5質量%(CaO換算の質量%)以上のカルシウムを含有することを特徴とする歯磨剤組成物。
  2. カルシウムの含有量が、乾燥質量に基づいて4.0質量%(CaO換算の質量%)以上であるベントナイトを用いる請求項1記載の歯磨剤組成物。
  3. 清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨剤組成物であって、前記ベントナイトが構成成分として、乾燥質量に基づいて2.0質量%(Fe23換算の質量%)以上の鉄を含有することを特徴とする歯磨剤組成物。
  4. 鉄の含有量が、乾燥質量に基づいて6.0質量%(Fe23換算の質量%)以上であるベントナイトを用いる請求項3記載の歯磨剤組成物。
  5. 清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨剤組成物であって、前記ベントナイトが構成成分として、乾燥質量に基づいて0.5質量%(K2O換算の質量%)以上のカリウムを含有することを特徴とする歯磨剤組成物。
  6. カリウムの含有量が、乾燥質量に基づいて2.0質量%(K2O換算の質量%)以上であ
    るベントナイトを用いる請求項5記載の歯磨剤組成物。
  7. 清掃剤としてのベントナイト、洗浄剤、潤滑剤、粘結剤及び収れん剤を含有する歯磨剤組成物であって、前記ベントナイトが構成成分として、乾燥質量に基づいて3.0質量%(MgO換算の質量%)以下のマグネシウムを含有することを特徴とする歯磨剤組成物。
  8. マグネシウムの含有量が、乾燥質量に基づいて0.5質量%(MgO換算の質量%)以下であるベントナイトを用いる請求項7記載の歯磨剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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