JP2009184936A - 歯茎用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯茎に適用するだけで歯茎の血流を改善して、歯茎表面の色を綺麗なピンク色にする歯茎用組成物を提供する。
【解決手段】組成物の全質量に基づいて、(a)抗菌剤を0.005乃至0.5質量%、(b)消炎剤を0.005乃至1.0質量%、(c)収斂剤を10乃至80質量%、(d)ベントナイトを0.3乃至5.0質量%、及び(e)シルクパウダーを0.1乃至3.0質量%、含有することを特徴とする歯茎用組成物。
【選択図】図3
【解決手段】組成物の全質量に基づいて、(a)抗菌剤を0.005乃至0.5質量%、(b)消炎剤を0.005乃至1.0質量%、(c)収斂剤を10乃至80質量%、(d)ベントナイトを0.3乃至5.0質量%、及び(e)シルクパウダーを0.1乃至3.0質量%、含有することを特徴とする歯茎用組成物。
【選択図】図3
Description
本発明は歯茎用組成物に関し、詳細には、抗菌剤、消炎剤、収斂剤、ベントナイト及びシルクパウダーを含有することにより、歯茎の血行に有用な歯茎用組成物に関する。
従来より、虫歯予防、歯周病予防、さらには抗菌、口臭低減等の効果を目的として、またこうした歯の健康といった観点だけでなく、歯面に付着・沈着したステイン、プラーク、食べかす、タバコのヤニなどによる歯面の汚れを除去した“白い歯”の実現(歯の美白)を目的として、機械的作用や化学的作用を用いた様々な口腔ケア用の医薬部外品や医薬品、その他歯ブラシ等の口腔ケア用製品が提案されている。
そして、歯のホワイトニングを主目的とする薬剤、該薬剤を用いた歯のホワイトニング用具、方法が提案され(特許文献1)、さらに、歯のホワイトニングの専用サロンなどが開設されるなど、より一層審美的な観点からの様々な口腔ケア製品、サービスの提供がなされている。
そして、歯のホワイトニングを主目的とする薬剤、該薬剤を用いた歯のホワイトニング用具、方法が提案され(特許文献1)、さらに、歯のホワイトニングの専用サロンなどが開設されるなど、より一層審美的な観点からの様々な口腔ケア製品、サービスの提供がなされている。
近年、単に“白い歯”に対する要望だけでなく、話したり笑ったりする際に歯の生え際のところに見え、歯の色を際立たせる役割をもする歯茎(歯肉)の色に対する要望、すなわち“綺麗なピンク色の歯茎(歯肉)”を手に入れたいという要望が、特に若い女性などを中心に高まっている。
歯茎の色が黒ずんでいる場合、その原因として、例えば歯茎の血行不良、メラニン色素の沈着、差し歯に使われている金属アレルギー(金属イオンの流出)によるもの、歯周病(歯茎の腫れ等)、さらには喫煙による影響(血行不良やニコチンの着色等)などが挙げられる。
これまでにも、歯茎の黒ずみの原因がメラニン色素の沈着である場合には、美容歯科等をはじめとする歯科医院などにおいて、薬品又はレーザーでメラニン色素を除去する所謂ピーリング処置をすることによって、歯茎の色の改善が図られている。これはメラニン色素が沈着している歯茎の粘膜を除去し、新たな粘膜を露出させることにより、美しいピンク色の歯茎とする方法である。
また従来より、歯周病を原因とするものについては歯肉炎・歯槽膿漏向けの医薬品等の提案がなされ、或いは血行促進剤等を配合した歯磨き剤等を用いるなどして、歯ブラシ、或いは直接指を用いて歯茎をマッサージすることにより、歯周病を予防すると共に、血流を改善して、歯茎の色を改善するということも行われている(特許文献2)。
特開2003−137756号
特開平08−259428号
歯茎の色が黒ずんでいる場合、その原因として、例えば歯茎の血行不良、メラニン色素の沈着、差し歯に使われている金属アレルギー(金属イオンの流出)によるもの、歯周病(歯茎の腫れ等)、さらには喫煙による影響(血行不良やニコチンの着色等)などが挙げられる。
これまでにも、歯茎の黒ずみの原因がメラニン色素の沈着である場合には、美容歯科等をはじめとする歯科医院などにおいて、薬品又はレーザーでメラニン色素を除去する所謂ピーリング処置をすることによって、歯茎の色の改善が図られている。これはメラニン色素が沈着している歯茎の粘膜を除去し、新たな粘膜を露出させることにより、美しいピンク色の歯茎とする方法である。
また従来より、歯周病を原因とするものについては歯肉炎・歯槽膿漏向けの医薬品等の提案がなされ、或いは血行促進剤等を配合した歯磨き剤等を用いるなどして、歯ブラシ、或いは直接指を用いて歯茎をマッサージすることにより、歯周病を予防すると共に、血流を改善して、歯茎の色を改善するということも行われている(特許文献2)。
前記“ピーリング処置”は、歯茎の黒ずみの原因がメラニン色素沈着の場合には有効であるとみられるが、血行不良の場合には歯茎の粘膜を傷つけるだけで何等改善効果につながらない。
また一般に、治療薬の使用やマッサージによる血流の改善は、歯周病の予防や治療の一環として実施されるものであって歯茎の色を改善することが第一の目的ではないこと、歯茎は非常に傷つきやすい粘膜でありマッサージの力加減が難しく、場合によってはかえって歯茎を傷つける結果(歯茎の色も悪化)となってしまうこと、また継続してマッサージを実施する必要があり、面倒であることなどの欠点がある。
また一般に、治療薬の使用やマッサージによる血流の改善は、歯周病の予防や治療の一環として実施されるものであって歯茎の色を改善することが第一の目的ではないこと、歯茎は非常に傷つきやすい粘膜でありマッサージの力加減が難しく、場合によってはかえって歯茎を傷つける結果(歯茎の色も悪化)となってしまうこと、また継続してマッサージを実施する必要があり、面倒であることなどの欠点がある。
そして上述のように、口腔ケア製品は物理的或いは化学的な口腔清掃を目的とするもの
から、歯そのものの美容(ホワイトニング)を目的とするものまで様々な提案がなされているものの、美容的な観点から歯茎(歯肉)の血行改善を目的とする製品はこれまで提案されていない。
から、歯そのものの美容(ホワイトニング)を目的とするものまで様々な提案がなされているものの、美容的な観点から歯茎(歯肉)の血行改善を目的とする製品はこれまで提案されていない。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、抗菌剤、消炎剤、収斂剤に加え、ベントナイトとシルクパウダーを配合した歯茎用組成物が、歯肉マッサージをすることなく歯茎の血行を改善し、血色のよい綺麗なピンク色の歯茎を実現することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、組成物の全質量に基づいて(a)抗菌剤を0.005乃至0.5質量%、(b)消炎剤を0.005乃至1.0質量%、(c)収斂剤を10乃至80質量%、(d)ベントナイトを0.3乃至5.0質量%、及び(e)シルクパウダーを0.1乃至3.0質量%含有することを特徴とする、歯茎用組成物に関する。
また本発明は、前記(a)成分が、ヒノキチオール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化デカリニウム、ビサボロール、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、フェノキシエタノール、安息香酸塩、デヒドロ酢酸塩、トリクロサンからなる群から選択される少なくとも1種である歯茎用組成物に関する。
そして本発明は、前記(b)成分がアズレン、アズレンスルホン酸塩、塩化リゾチーム、アラントイン又はその誘導体、カンゾウエキス、グリチルリチン、グリチルレチン酸又はその誘導体、グリチルリチン酸塩類、オウバクエキス、トウキ軟エキス、イプシロンアミノカプロン酸、トラネキサム酸、アスコルビン酸またはその誘導体、酢酸dl−α−トコフェノール(ビタミンE)からなる群から選択される少なくとも1種である歯茎用組成物に関する。
本発明は、前記(c)成分が、炭酸水素ナトリウムである歯茎用組成物に関する。
そして本発明は、前記(b)成分がアズレン、アズレンスルホン酸塩、塩化リゾチーム、アラントイン又はその誘導体、カンゾウエキス、グリチルリチン、グリチルレチン酸又はその誘導体、グリチルリチン酸塩類、オウバクエキス、トウキ軟エキス、イプシロンアミノカプロン酸、トラネキサム酸、アスコルビン酸またはその誘導体、酢酸dl−α−トコフェノール(ビタミンE)からなる群から選択される少なくとも1種である歯茎用組成物に関する。
本発明は、前記(c)成分が、炭酸水素ナトリウムである歯茎用組成物に関する。
さらに本発明は、前記(a)乃至(e)成分に加えて、さらにその他の成分(f)として、香味剤、血行促進剤、口臭防止成分から選択される少なくとも1種以上の成分を含む歯茎用組成物に関する。
そして本発明は、前記組成物が液状、クリーム状、ゲル状、パウダー状からなる群より選択される形態である歯茎用組成物に関する。
そして本発明は、前記組成物が液状、クリーム状、ゲル状、パウダー状からなる群より選択される形態である歯茎用組成物に関する。
本発明により、これまでのマッサージ等の煩雑な手間をかけることなく、歯茎に適用するだけで歯茎の血流を改善して、歯茎表面の色を手軽に綺麗なピンク色にすることができる歯茎用組成物を提供することができる。
また本発明の組成物は、液状、クリーム状、ゲル状、パウダー状など、様々な形態と為すことができるため、歯茎に直接適用したり、吸収性物質に吸収させるなどして歯茎と密着させ、血行改善効果を高めることもできる。
このように、本発明の組成物は上述の様々な形態を為すことが可能であることから、歯医者等の専門機関における実施だけでなく、例えば歯茎用血行改善剤や歯茎美白用製剤といったセルフケア向け製品と為して、日常の口腔ケアの一環として手軽に実施することが可能となる。
また本発明の組成物は、液状、クリーム状、ゲル状、パウダー状など、様々な形態と為すことができるため、歯茎に直接適用したり、吸収性物質に吸収させるなどして歯茎と密着させ、血行改善効果を高めることもできる。
このように、本発明の組成物は上述の様々な形態を為すことが可能であることから、歯医者等の専門機関における実施だけでなく、例えば歯茎用血行改善剤や歯茎美白用製剤といったセルフケア向け製品と為して、日常の口腔ケアの一環として手軽に実施することが可能となる。
本発明の歯茎用組成物は、必須の成分として(a)抗菌剤、(b)消炎剤、(c)収斂剤、(d)ベントナイト及び(e)シルクパウダーを含有し、所望により(f)香味剤等のその他成分を含有する。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
<(a)抗菌剤>
本発明で用いられる(a)抗菌剤としてはヒノキチオール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化デカリニウム、ビサボロール、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、フェノキシエタノール、安息香酸塩、デヒドロ酢酸塩、トリクロサンからなる群から選択される少なくとも1種が挙げられる。このなかでも、特にヒノキチオールを使用することが好ましい。
上記抗菌剤は、組成物の全質量に基づいて0.005乃至0.5質量%、好ましくは0.001乃至0.3質量%、より好ましくは0.02乃至0.1質量%で使用することが望ましい。
本発明で用いられる(a)抗菌剤としてはヒノキチオール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化デカリニウム、ビサボロール、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、フェノキシエタノール、安息香酸塩、デヒドロ酢酸塩、トリクロサンからなる群から選択される少なくとも1種が挙げられる。このなかでも、特にヒノキチオールを使用することが好ましい。
上記抗菌剤は、組成物の全質量に基づいて0.005乃至0.5質量%、好ましくは0.001乃至0.3質量%、より好ましくは0.02乃至0.1質量%で使用することが望ましい。
<(b)消炎剤>
本発明で用いられる(b)消炎剤は、アズレン、アズレンスルホン酸塩、塩化リゾチーム、アラントイン又はその誘導体、カンゾウエキス、グリチルリチン、グリチルレチン酸又はその誘導体、グリチルリチン酸塩類、オウバクエキス、トウキ軟エキス、イプシロンアミノカプロン酸、トラネキサム酸、アスコルビン酸またはその誘導体、酢酸dl−α−トコフェノール(ビタミンE)からなる群から選択される少なくとも1種を挙げることができる。この中でも、特にグリチルリチン酸ジカリウムを使用することが好ましい。
上記消炎剤は、組成物の全質量に基づいて0.005乃至1.0質量%、好ましくは0.01乃至0.5質量%、より好ましくは0.02乃至0.2質量%で使用することが望ましい。
本発明で用いられる(b)消炎剤は、アズレン、アズレンスルホン酸塩、塩化リゾチーム、アラントイン又はその誘導体、カンゾウエキス、グリチルリチン、グリチルレチン酸又はその誘導体、グリチルリチン酸塩類、オウバクエキス、トウキ軟エキス、イプシロンアミノカプロン酸、トラネキサム酸、アスコルビン酸またはその誘導体、酢酸dl−α−トコフェノール(ビタミンE)からなる群から選択される少なくとも1種を挙げることができる。この中でも、特にグリチルリチン酸ジカリウムを使用することが好ましい。
上記消炎剤は、組成物の全質量に基づいて0.005乃至1.0質量%、好ましくは0.01乃至0.5質量%、より好ましくは0.02乃至0.2質量%で使用することが望ましい。
<(c)収斂剤>
本発明で用いられる(c)収斂剤は、好ましくは炭酸水素ナトリウムを用いることが好ましい。
上記収斂剤は、組成物の全質量に基づいて10乃至80質量%、好ましくは10乃至70質量%で使用することが望ましい。
本発明で用いられる(c)収斂剤は、好ましくは炭酸水素ナトリウムを用いることが好ましい。
上記収斂剤は、組成物の全質量に基づいて10乃至80質量%、好ましくは10乃至70質量%で使用することが望ましい。
<(d)ベントナイト>
本発明の歯茎用製剤は、海底・湖底に堆積した火山灰や溶岩が変質することで出来上がった粘土鉱物の一種であり、モンモリロナイト(鉱物)を主成分とし、他に石英や雲母、長石、ゼオライト等の鉱物を含んでいるベントナイトを含有する。
本発明の歯茎用製剤は、海底・湖底に堆積した火山灰や溶岩が変質することで出来上がった粘土鉱物の一種であり、モンモリロナイト(鉱物)を主成分とし、他に石英や雲母、長石、ゼオライト等の鉱物を含んでいるベントナイトを含有する。
ベントナイトの主な特性として以下の2点を挙げることができる。
1.乳化作用
ベントナイトは非常に小さなコロイド粒子からなり、該コロイド粒子は油や脂質の小滴の周りに密な膜を形成することにより油や脂質を乳化することができる。
結果として生じた乳化は、油や脂質の小滴の表面を覆う密な粒子が合着に対して物理学的あるいは力学的な境界を作るため安定化される。
2.イオン交換と吸着
ベントナイトの主成分であるモンモリロナイト(葉状ケイ酸塩)は、その構造が層状であることから、ベントナイトは板状の粒子構造と完全な劈開を一般的に有している。
また、ベントナイトはマイナスの層電荷を表面に有し、そのため、カリウムイオンなどの陽イオンが表面にひきつけられ、それにより、他の無機質陽イオンと容易に交換される。
上記の機構により、有機質陽イオンは、ケイ酸塩層のマイナス電荷を飽和させている無機質金属イオンと交換されて、ベントナイトに吸着されると考えられる。
1.乳化作用
ベントナイトは非常に小さなコロイド粒子からなり、該コロイド粒子は油や脂質の小滴の周りに密な膜を形成することにより油や脂質を乳化することができる。
結果として生じた乳化は、油や脂質の小滴の表面を覆う密な粒子が合着に対して物理学的あるいは力学的な境界を作るため安定化される。
2.イオン交換と吸着
ベントナイトの主成分であるモンモリロナイト(葉状ケイ酸塩)は、その構造が層状であることから、ベントナイトは板状の粒子構造と完全な劈開を一般的に有している。
また、ベントナイトはマイナスの層電荷を表面に有し、そのため、カリウムイオンなどの陽イオンが表面にひきつけられ、それにより、他の無機質陽イオンと容易に交換される。
上記の機構により、有機質陽イオンは、ケイ酸塩層のマイナス電荷を飽和させている無機質金属イオンと交換されて、ベントナイトに吸着されると考えられる。
上記のように、ベントナイトは乳化作用及びイオン交換及び吸着等の特有の性質を有するため多岐の用途において利用されている。
一方で、「ベントナイト」という名称は、岩石名(鉱物集合体の総称)であり、その成分組成は、採掘された地域や場所により異なるものである。従って、同じ「ベントナイト」と称されていても成分組成の違いによりその特性が多少異なるものが存在すると考えられるが、その成分組成の違いと、それにより得られる特性・性質の違いについては必ずしも十分に把握されていない。
一方で、「ベントナイト」という名称は、岩石名(鉱物集合体の総称)であり、その成分組成は、採掘された地域や場所により異なるものである。従って、同じ「ベントナイト」と称されていても成分組成の違いによりその特性が多少異なるものが存在すると考えられるが、その成分組成の違いと、それにより得られる特性・性質の違いについては必ずしも十分に把握されていない。
本発明の歯茎用組成物に使用するベントナイトは、以下に示す特定の成分組成を有するものが好ましく、このような組成を有するベントナイトとしては、カナダ西海岸の環境保護区にある入り江でのみ採掘されるマリングレイシャルクレイ(ナチュラルオーシャニッククレイ)などが挙げられる。
また本発明において、ベントナイトは、組成物の全質量に基づいて0.3乃至5.0質量%、好ましくは、0.5乃至2.0質量%の範囲で使用されることが望ましい。
<(e)シルクパウダー>
シルウパウダーは、吸湿・放湿性、付着性、抗菌性、抗酸化力に優れ、さらには 紫外
線の反射・吸収にも優れることから、人体健康上、また保健衛生上において優れた素材として様々な製品に使用されている。口腔内に使用した場合、歯の着色汚れ防止や歯茎等に付着している菌(カビなど)の除去にも有効であり、また歯茎表面にシルク特有の艶と輝きを与えることもできる。
シルクパウダーは、カイコガBombyx mori Bombycidaeの繭から
得られる絹繊維より得たフィブロインやセリシンの粉体であり、山繭蛾の繭から得られたもの、また産地を限らず、中国産、アメリカ産等のものを使用することが出来る。例えば、Arch Personal Care Products社製のFibro−silk powder、鐘紡(株)等のシルクパウダーを挙げることができる。
シルウパウダーは、吸湿・放湿性、付着性、抗菌性、抗酸化力に優れ、さらには 紫外
線の反射・吸収にも優れることから、人体健康上、また保健衛生上において優れた素材として様々な製品に使用されている。口腔内に使用した場合、歯の着色汚れ防止や歯茎等に付着している菌(カビなど)の除去にも有効であり、また歯茎表面にシルク特有の艶と輝きを与えることもできる。
シルクパウダーは、カイコガBombyx mori Bombycidaeの繭から
得られる絹繊維より得たフィブロインやセリシンの粉体であり、山繭蛾の繭から得られたもの、また産地を限らず、中国産、アメリカ産等のものを使用することが出来る。例えば、Arch Personal Care Products社製のFibro−silk powder、鐘紡(株)等のシルクパウダーを挙げることができる。
本発明の歯茎用組成物に用いるシルクパウダーは、その大きさや種類に特に限定されないが、例えば粒径が0.01〜500μmのものが挙げられ、好ましくは0.1乃至100μmのものが挙げられる。
また本発明の歯茎用組成物中、シルクパウダーは、組成物の総質量に基づいて、0.1乃至3.0質量%、好ましくは0.3乃至1.0質量%の範囲で使用されることが望ましい。
また本発明の歯茎用組成物中、シルクパウダーは、組成物の総質量に基づいて、0.1乃至3.0質量%、好ましくは0.3乃至1.0質量%の範囲で使用されることが望ましい。
<(f)その他含有可能な成分>
本発明の歯茎用組成物は、上述の成分に加えて、必要に応じて以下の香味剤、又は血行促進剤、口臭防止成分等を添加することができる。
本発明の歯茎用組成物は、上述の成分に加えて、必要に応じて以下の香味剤、又は血行促進剤、口臭防止成分等を添加することができる。
香味剤としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、ナツメグ油、セージ油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、桂皮油、シソ油、冬緑油、ピメント油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然由来の香味剤及び、これら天然由来の香味剤の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末化等)した香味剤(例えばステビアエキス)、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、メチルオイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、エチルリナロール、リナリールアセテート、リモネン、オシメン、メントン、テルピネオール、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、シトロネラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、メチルアセテート、エチルアセテート、シトロネニルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品の香味剤が挙げられる。
更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香味剤等、例えば歯磨き剤組成物等に用いられる公知の香味剤の素材を使用することができる。
本発明の歯茎用組成物に使用する香味剤としては、天然由来の香味剤及び天然由来の香味剤を加工処理した香味剤が好ましく、また、ハッカ油、ステビアエキス等が好ましい。
香味剤を使用する際の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常0.1乃至3.0質量%の範囲であり、好ましくは、0.3乃至1.5質量%の範囲である。
更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香味剤等、例えば歯磨き剤組成物等に用いられる公知の香味剤の素材を使用することができる。
本発明の歯茎用組成物に使用する香味剤としては、天然由来の香味剤及び天然由来の香味剤を加工処理した香味剤が好ましく、また、ハッカ油、ステビアエキス等が好ましい。
香味剤を使用する際の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常0.1乃至3.0質量%の範囲であり、好ましくは、0.3乃至1.5質量%の範囲である。
上記血行促進剤としては、ジヒドロコレステリン、エピジヒドロコレステリン、センブリエキス、ニンジンエキス、イチョウエキス、ビタミンE及びその誘導体、セファランチン、ミノキシジル、塩化カルプロニウム、トウガラシチンキ、ノニル酸バニリルアミド等が挙げられる。
また口臭防止成分としては、銅クロロフィリンナトリウム、鉄クロロフィリンナトリウ
ムのほか、イソプロピルメチルフェノール、カンゾウエキス、桂皮、丁子(クローブ)、ウイキョウなども挙げられる。
また口臭防止成分としては、銅クロロフィリンナトリウム、鉄クロロフィリンナトリウ
ムのほか、イソプロピルメチルフェノール、カンゾウエキス、桂皮、丁子(クローブ)、ウイキョウなども挙げられる。
上記血行促進剤等の薬用成分は単独又は2種以上の混合物として添加できる。なお、上記薬用成分は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量を配合することができる。
薬用成分を使用する際の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常0.01乃至3.0質量%の範囲であり、好ましくは、0.05乃至1.0質量%の範囲である。
本発明の歯茎用組成物は、人体に対する安全性を考慮して、天然由来の成分で構成するのが好ましいことから、血行促進剤や口臭防止剤も天然由来のものとするのが好ましい。
薬用成分を使用する際の使用量は、組成物の総質量に基づいて、通常0.01乃至3.0質量%の範囲であり、好ましくは、0.05乃至1.0質量%の範囲である。
本発明の歯茎用組成物は、人体に対する安全性を考慮して、天然由来の成分で構成するのが好ましいことから、血行促進剤や口臭防止剤も天然由来のものとするのが好ましい。
本発明の歯茎用組成物は、歯茎に適用可能な剤型であれば適宜選択可能であり、好ましくは、液状、クリーム状、ゲル状、パウダー状からなる群より選択される形態であることが望ましい。
またこの際、前記(a)乃至(f)成分に加えて上記形態を形成するために必要な成分や、既存の口腔ケア製品、例えば歯磨き剤、洗口剤等に配合され得る公知の成分を必要に応じて配合し、歯茎用血行改善剤や歯茎美容ケア製剤等の形態と為すこともできる。例えば精製水、エタノール等の溶剤、油分、防腐剤、界面活性剤、分散安定剤、増粘剤、保湿剤、湿潤剤、粘結剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、pH調整剤を単独又は組み合わせて配合することができる。
そして本発明の歯茎用組成物は、上記の成分を使用して、目的とする歯茎用組成物の形態の種類に応じて、常法に従って製造することができる
またこの際、前記(a)乃至(f)成分に加えて上記形態を形成するために必要な成分や、既存の口腔ケア製品、例えば歯磨き剤、洗口剤等に配合され得る公知の成分を必要に応じて配合し、歯茎用血行改善剤や歯茎美容ケア製剤等の形態と為すこともできる。例えば精製水、エタノール等の溶剤、油分、防腐剤、界面活性剤、分散安定剤、増粘剤、保湿剤、湿潤剤、粘結剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、pH調整剤を単独又は組み合わせて配合することができる。
そして本発明の歯茎用組成物は、上記の成分を使用して、目的とする歯茎用組成物の形態の種類に応じて、常法に従って製造することができる
一例として上記成分の具体例を以下に示す。
粘結剤としては、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキプロピルセルロース、ペクチン、トラガントガム、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム、ポリビニルアルコール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体からなる水溶性高分子などが挙げられる。
湿潤剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリトール、マルチット、ラクチット、トレハロース等が好適に用いられる。
粘結剤としては、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキプロピルセルロース、ペクチン、トラガントガム、アラビアガム、キサンタンガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガム、ポリビニルアルコール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体からなる水溶性高分子などが挙げられる。
湿潤剤としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、キシリトール、マルチット、ラクチット、トレハロース等が好適に用いられる。
また、上記(a)成分の抗菌剤としてイソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジンのうち一種が、上記(b)成分の消炎剤としてグリチルレチン酸、酢酸dl−α−トコフェノール(ビタミンE)のうち一種が使用されるとき、ノニオン性界面活性剤及び/又はエタノールを配合することが望ましい。
これはグリチルレチン酸等の水難溶性抗炎症剤、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン等の水難溶性殺菌剤を製剤中で可溶化させたり、容器中栓等の容器材へ吸着するのを防止したり、あるいは塩化セチルピリジニウム等のカチオン性殺菌剤が粘結剤であるアルギン酸塩及びキサンタンガムを含有する製剤中で白濁化するのを防止したりするためである。
これはグリチルレチン酸等の水難溶性抗炎症剤、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン等の水難溶性殺菌剤を製剤中で可溶化させたり、容器中栓等の容器材へ吸着するのを防止したり、あるいは塩化セチルピリジニウム等のカチオン性殺菌剤が粘結剤であるアルギン酸塩及びキサンタンガムを含有する製剤中で白濁化するのを防止したりするためである。
ノニオン性界面活性剤としては、従来公知の各種のものを用いることができる。例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ラウリル酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙げられる。
タン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ラウリル酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙げられる。
特に、水難溶性の消炎剤、抗菌剤、香味剤等を可溶化し、各成分の口腔内における滞留効果を発揮させるとともに、保存安定性(外観安定性)を良好にする目的と味の点から、エチレンオキサイドの平均付加モル数が30〜300及びプロピレンオキサイドの平均付加モル数が30〜70のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、エチレンオキサイドの平均付加モル数が40〜120であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキル基の炭素鎖長が16〜18でエチレンオキサイドの平均付加モル数が10〜50のポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いることが好ましく、エチレンオキサイドの平均付加モル数が200及びプロピレンオキサイドの平均付加モル数が70のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、エチレンオキサイドの平均付加モル数が60〜100であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキル基の炭素鎖長が16〜18でエチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜50のポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いることがより好ましい。
本発明の歯茎用組成物は、歯茎に直接塗布してもよいし、あるいはスポンジや不織布等の吸収性物質などに担持させ、該吸収性物質を歯茎と密着させることによって歯茎に適用してもよい。
本発明の歯茎用製成物によって、歯茎の血行の改善をし、綺麗なピンク色の歯茎を実現するには、好ましくは該組成物を、1回につき少なくとも20分の間、歯茎と接するような条件で使用することが望ましく、さらに1日1回10〜20分間の適用を1週間から2週間の間、継続して行うことが望ましい。
本発明の歯茎用製成物によって、歯茎の血行の改善をし、綺麗なピンク色の歯茎を実現するには、好ましくは該組成物を、1回につき少なくとも20分の間、歯茎と接するような条件で使用することが望ましく、さらに1日1回10〜20分間の適用を1週間から2週間の間、継続して行うことが望ましい。
本発明の歯茎用組成物における歯茎の血行改善効果については、必ずしも明確ではないが、その一つとして上記(a)乃至(e)成分を配合することによる相乗効果、特に豊富な微量ミネラルを含有することによりマイナスイオンに帯電したベントナイト粒子が、歯茎の皮膚に働き、細胞の新陳代謝を活性化し、血行を良くし歯茎の色を綺麗なピンク色にすることに寄与しているのではないかと考えられる。
またベントナイトと共に配合したシルクパウダーが血行促進作用を有することも、歯茎の血行改善に寄与しているものと考えられる。
またベントナイトと共に配合したシルクパウダーが血行促進作用を有することも、歯茎の血行改善に寄与しているものと考えられる。
以下に示す実施例及び比較例において、本発明を具体的且つ更に詳細に説明する。下記実施例は本発明の説明のためのみのものであり、これらの実施例により本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
[実施例1及び2、比較例1乃至4]
表2に示す配合にて、歯茎用組成物を調製した。
尚、実施例1及び比較例1乃至4におけるベントナイトは、カナダ西海岸の環境保護区にある入り江でのみ採掘されるマリングレイシャルクレイ(組成は前述の通り)を用いた。
また実施例2におけるベントナイトは、深浦鉱山から採掘したものであって、以下の組成を有するものを用いた。
<<ベントナイト組成(深浦鉱山)>>
SiO2 63.55質量%
Al2O3 14.94質量%
Fe2O3 1.46質量%
MgO 3.67質量%
CaO 0.35質量%
Na2O 0.22質量%
K2O 0.37質量%
その他 14.74質量%
表2に示す配合にて、歯茎用組成物を調製した。
尚、実施例1及び比較例1乃至4におけるベントナイトは、カナダ西海岸の環境保護区にある入り江でのみ採掘されるマリングレイシャルクレイ(組成は前述の通り)を用いた。
また実施例2におけるベントナイトは、深浦鉱山から採掘したものであって、以下の組成を有するものを用いた。
<<ベントナイト組成(深浦鉱山)>>
SiO2 63.55質量%
Al2O3 14.94質量%
Fe2O3 1.46質量%
MgO 3.67質量%
CaO 0.35質量%
Na2O 0.22質量%
K2O 0.37質量%
その他 14.74質量%
[歯茎の血行改善の評価試験]
被験者40名を5名ずつの計8グループに分け、各グループ毎に比較例1乃至4のうち何れか一種の歯茎用組成物と、実施例1又は2で得られた歯茎用組成物を1日1回20分間、計1週間、それぞれ適用した。適用方法は、上顎右側の犬歯−第一小臼歯−第二小臼歯を支える歯茎の表の部分(歯茎の前部)に対して、該部分を覆う面積を有する不織布でできた布袋を作成し、該袋に実施例1又は比較例1で得られた歯茎用組成物を充填した。この袋を、上顎右側の犬歯−第一小臼歯−第二小臼歯上部の歯茎に20分間密着させた。
最初の1週間は、まず比較例1(又は比較例2乃至4)で得られた歯茎用組成物を上記の方法で適用し、その後6日間のインターバルを設けた後、比較例の組成物に代えて、実施例1又は2で得られた歯茎用組成物を適用した。
被験者40名を5名ずつの計8グループに分け、各グループ毎に比較例1乃至4のうち何れか一種の歯茎用組成物と、実施例1又は2で得られた歯茎用組成物を1日1回20分間、計1週間、それぞれ適用した。適用方法は、上顎右側の犬歯−第一小臼歯−第二小臼歯を支える歯茎の表の部分(歯茎の前部)に対して、該部分を覆う面積を有する不織布でできた布袋を作成し、該袋に実施例1又は比較例1で得られた歯茎用組成物を充填した。この袋を、上顎右側の犬歯−第一小臼歯−第二小臼歯上部の歯茎に20分間密着させた。
最初の1週間は、まず比較例1(又は比較例2乃至4)で得られた歯茎用組成物を上記の方法で適用し、その後6日間のインターバルを設けた後、比較例の組成物に代えて、実施例1又は2で得られた歯茎用組成物を適用した。
各製剤を1週間適用後、以下の評価基準に従って、歯茎の血行改善効果を評価した。
得られた結果を表3に示す。
++:使用前に比べて歯茎の血色は明るくなり、ピンク色になった(有効)
+ :使用前に比べて歯茎の血色はやや明るくなった(やや有効)
± :使用前に比べて歯茎の血色は同等以下だった(無効)
得られた結果を表3に示す。
++:使用前に比べて歯茎の血色は明るくなり、ピンク色になった(有効)
+ :使用前に比べて歯茎の血色はやや明るくなった(やや有効)
± :使用前に比べて歯茎の血色は同等以下だった(無効)
表3及び表4に示すように、比較例1乃至4の歯茎用組成物を適用した場合には、歯茎の血色は殆ど変化せず、血行改善効果は殆ど見られなかった。
その後、実施例1又は実施例2の歯茎用組成物を適用したところ、いずれの例においても被験者全員の歯茎の血色に変化があり、特に被験者20名中、実施例1の歯茎用組成物を適用した場合には18名が、実施例2の歯茎用組成物を適用した場合には13名が、その歯茎の血色がピンク色となり、歯茎の血行改善効果がみられた。
なお、図1乃至図3に、歯茎用組成物適用前(図1)、比較例3の歯茎用組成物の適用後(図2)及び実施例1の歯茎用組成物の適用後(図3)における、被験者の歯茎の写真を示す(適用部位を○で囲んだ)。この写真によると、図3は図1及び図2に比べて歯茎の色身がピンク色(色調が白く)になっており、本発明の歯茎用組成物の適用によって歯茎の血行が改善したことが示された。
その後、実施例1又は実施例2の歯茎用組成物を適用したところ、いずれの例においても被験者全員の歯茎の血色に変化があり、特に被験者20名中、実施例1の歯茎用組成物を適用した場合には18名が、実施例2の歯茎用組成物を適用した場合には13名が、その歯茎の血色がピンク色となり、歯茎の血行改善効果がみられた。
なお、図1乃至図3に、歯茎用組成物適用前(図1)、比較例3の歯茎用組成物の適用後(図2)及び実施例1の歯茎用組成物の適用後(図3)における、被験者の歯茎の写真を示す(適用部位を○で囲んだ)。この写真によると、図3は図1及び図2に比べて歯茎の色身がピンク色(色調が白く)になっており、本発明の歯茎用組成物の適用によって歯茎の血行が改善したことが示された。
[実施例3]
以下に示す組成にてゲル状の歯茎用組成物を調製した。
以下に示す組成にてゲル状の歯茎用組成物を調製した。
[実施例4]
以下に示す組成にて液状の歯茎用組成物を調製した。
以下に示す組成にて液状の歯茎用組成物を調製した。
Claims (6)
- 組成物の全質量に基づいて、
(a)抗菌剤を0.005乃至0.5質量%、
(b)消炎剤を0.005乃至1.0質量%、
(c)収斂剤を10乃至80質量%、
(d)ベントナイトを0.3乃至5.0質量%、及び
(e)シルクパウダーを0.1乃至3.0質量%
含有することを特徴とする、歯茎用組成物。 - 前記(a)成分が、ヒノキチオール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化デカリニウム、ビサボロール、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、フェノキシエタノール、安息香酸塩、デヒドロ酢酸塩、トリクロサンからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1記載の歯茎用組成物。
- 前記(b)成分が、アズレン、アズレンスルホン酸塩、塩化リゾチーム、アラントイン又はその誘導体、カンゾウエキス、グリチルリチン、グリチルレチン酸又はその誘導体、グリチルリチン酸塩類、オウバクエキス、トウキ軟エキス、イプシロンアミノカプロン酸、トラネキサム酸、アスコルビン酸またはその誘導体、酢酸dl−α−トコフェノール(ビタミンE)からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1記載の歯茎用組成物。
- 前記(c)成分が、炭酸水素ナトリウムである、請求項1記載の歯茎用組成物。
- 前記(a)乃至(e)成分に加えて、さらにその他の成分(f)として、香味剤、血行促進剤、口臭防止成分から選択される少なくとも1種以上の成分を含む、請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の歯茎用組成物。
- 液状、クリーム状、ゲル状、パウダー状からなる群より選択される形態である、請求項1乃至5のうち何れか一項に記載の歯茎用組成物。
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- 2008-02-04 JP JP2008023859A patent/JP2009184936A/ja active Pending
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