JP6540366B2 - 歯磨組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、歯磨き後に歯牙表面が十分に清掃されたという仕上がり感付与効果が優れる炭酸カルシウム含有の歯磨組成物に関する。
歯磨剤組成物には、ブラッシングによる物理的な汚れ除去や歯磨実感を向上させるため、研磨剤を配合することが知られている。研磨剤としては、シリカ、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、リン酸カルシウム等の無機粒子や結晶セルロースやスチレンビーズ等の有機粒子等、種々挙げられる。
一方、炭酸カルシウムは、比較的安価な研磨剤であり、コストメリットを有するが、比較的硬い研磨剤であるため、適切な研磨力を有する歯磨組成物を設定するには粒子径を小さくしたり、配合量を少なくせざるを得ないため、使用感として歯磨き後に歯牙表面が清掃されたという感覚を十分に実感させることができず、満足な仕上がり感を与えることができなかった。
研磨剤として炭酸カルシウムを配合した歯磨組成物の使用感の改善に関して、特許文献1、2(国際公開第2006/003989号、国際公開第2012/090571号)では、特定の水不溶性無機顆粒と水溶性高分子物質とを用いてブラッシング時の刷掃実感、異物感を改善した技術が提案されている。
国際公開第2006/003989号 国際公開第2012/090571号 国際公開第2009/034919号 特開2000−302654号公報 特開2010−265310号公報
従って、炭酸カルシウムを配合した歯磨組成物において、歯磨き後の仕上がり感を向上する技術の開発が望まれた。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、歯磨き後に歯牙表面が十分に清掃されたという仕上がり感付与効果が優れる炭酸カルシウム含有の歯磨組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)炭酸カルシウムを含有する歯磨組成物に、(B)ミョウバンと(C)脂肪酸グリセリドとを組み合わせて配合することによって、歯磨き後に歯牙表面が十分に清掃されてツルツルになったという仕上がり感が優れ、また、経時における液分離を抑制し外観安定性も良好に維持できることを知見した。
即ち、本発明では、(A)炭酸カルシウムに(B)ミョウバンを併用することによって、歯磨きした後の歯牙表面が清掃されて十分にきれいになってツルツルになったという感覚を与え、歯磨き後の仕上がり感付与効果を向上できる。また、この場合、(A)、(B)成分の併用によって経時において液分離が顕著に発現して製剤外観が悪くなるという問題が生じるが、(C)脂肪酸グリセリドを組み合わせて配合することによって、前記液分離を生じさせることなく製剤外観を経時において安定化できる。これにより、歯磨き後に今まで感じることができなかったようなツルツルとした仕上がり感を、安定な製剤外観のもとで付与することができる。
従って、本発明によれば、炭酸カルシウム含有の歯磨組成物において、歯磨組成物の基本機能である適切な清掃力、刷掃感(ブラッシング時に歯を磨いているという実感)と共に優れた仕上がり感を与え、また、研磨剤の炭酸カルシウムの粒子径や配合量にかかわらず優れた仕上がり感を付与することも可能であり、歯磨き後の歯牙表面の清浄性に対する満足感向上も期待できる。
なお、特許文献1、2は、水不溶性の無機顆粒を用いた炭酸カルシウム含有歯磨組成物の使用感改善であり、ミョウバンについて記載がなく、歯磨き後の仕上がり感についての言及もない。特許文献3(国際公開第2009/034919号)は、ミョウバン及び塩化ナトリウムを含有する口腔用組成物を開示するが、これは収れん効果の向上であり、ミョウバンを炭酸カルシウム含有歯磨組成物に用いることの具体的記載もない。
更に、脂肪酸グリセリドは口腔用組成物用の成分としては知られているが、特許文献4(特開2000−302654号公報)では、カプセル剤を配合した歯磨剤組成物の製造法において冷却剤としてトリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリドが用いられ、特許文献5(特開2010−265310号公報)では、口腔ケアを推進する栄養補助組成物が含む担体としてトリカプリルグリセリド/トリカプリン酸グリセリドが、マウスウォッシュ等に使用される曇り剤として用いられている。
上記特許文献から、(B)ミョウバン及び(C)脂肪酸グリセリドによって、(A)炭酸カルシウムを含有する歯磨組成物の歯磨き後の仕上がり感及び外観安定性が改善することは予測できない。
従って、本発明は、下記の歯磨組成物を提供する。
〔1〕
(A)炭酸カルシウム、
(B)ミョウバン
及び
(C)カプリル酸グリセリド、カプリン酸グリセリド、ラウリン酸グリセリド、ミリスチン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/ラウリン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/ステアリン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/リノール酸グリセリドから選ばれる脂肪酸グリセリド
を含有してなることを特徴とする歯磨組成物。
〔2〕
(A)成分を10〜50質量%、(B)成分を0.01〜3質量%、(C)成分を0.01〜0.5質量%含有する〔1〕記載の歯磨組成物。
〔3
脂肪酸グリセリドが、脂肪酸トリグリセリドである〔1〕又は〔2記載の歯磨組成物。

(A)成分が、平均粒子径0.1〜30μmの炭酸カルシウムである〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の歯磨組成物。

更に、(D)界面活性剤を0.1〜10質量%含有する〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の歯磨組成物。

(D)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤である〔〕記載の歯磨組成物。

練歯磨剤である〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の歯磨組成物。
本発明によれば、歯磨き後に歯牙表面が十分に清掃されたという仕上がり感付与効果が優れ、また、経時における液分離が抑制され外観安定性も良好である、炭酸カルシウム含有の歯磨組成物を提供できる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の歯磨組成物は、(A)炭酸カルシウム、(B)ミョウバン及び(C)脂肪酸グリセリドを含有する。
(A)炭酸カルシウムは、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム等が歯磨きに用いられ、特に、石灰岩を粉砕・分級して製造される重質炭酸カルシウムが研磨剤として好適である。
炭酸カルシウムの平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.1〜30μm、より好ましくは1〜15μmである。
なお、上記平均粒子径は、マイクロトラック粒度分布測定装置(日機装社製 Model17995−10、Type SRA)による測定値で、検体の濁度(dV値)が0.5になるように調整して測定した値である(以下、同様。)。
このような炭酸カルシウムとしては、備北粉化工業(株)製の商品名、重質炭酸カルシウムRTT−21等の市販品を使用できる。
(A)炭酸カルシウムの含有量は、組成物全体の10%(質量%、以下、同様。)以上が好ましく、より好ましくは20%以上、更に好ましくは30%以上であり、また、50%以下が好ましく、より好ましくは45%以下である。炭酸カルシウムの含有量が多いほど清掃性、刷掃感が高まると共に歯牙表面の仕上がり感が向上し、10%以上であると、適度な清掃性、刷掃感と共に歯牙表面の仕上がり感を十分に与えることができる。また、50%以下であると、十分に液分離が抑えられ外観安定性がより優れる。
なお、本発明では、(A)炭酸カルシウムに加えて、歯磨組成物用として公知のその他の研磨剤、具体的には、研磨性の無水ケイ酸、ゼオライト、水酸化アルミニウム、リン酸カルシウム等を含有していてもよい。これらの炭酸カルシウム以外の研磨剤は含有しなくてもよいが、添加する場合はその含有量が組成物全体の1〜30%、特に2〜20%、とりわけ3〜15%であることが好ましい。更に、(A)炭酸カルシウムを含めた研磨剤の組成物全体に対する総含有量が10〜50%、特に20〜45%、とりわけ30〜45%の範囲内での添加が好ましい。
(B)ミョウバンは、硫酸アルミニウムと一価金属の硫酸塩からなるMIAL(SO42・12H2O型(但し、式中のMIは、Na、K、Rb又はNH4である。)の複塩であり、例えば、カリウムミョウバンAlK(SO42・12H2O等を用いることができるが、鉄ミョウバンMFe(SO42・12H2O(但し、Mは、K、NH4、Rb又はCsである。)も使用し得る。特に、歯磨き後の歯牙表面の仕上がり感の点で、カリウムミョウバンAlK(SO42・12H2Oが好適である。
ミョウバンは、市販品を使用することができ、具体的には、カリミョウバン粒状(大明化学工業(株)製)等が挙げられる。
(B)ミョウバンの含有量は、組成物全体の0.01%以上が好ましく、より好ましくは0.1%以上、更に好ましくは0.5%以上であり、また、3%以下が好ましく、より好ましくは2%以下、更に好ましくは1%以下である。0.01%以上であると、歯牙表面の仕上がり感を十分に向上できる。3%以下であると、歯牙表面の仕上がり感付与効果を十分に保持でき、また、十分に液分離を抑制して外観安定性を良好に維持することもできる。
(C)脂肪酸グリセリドとしては、炭素数が好ましくは4〜22、より好ましくは8〜16、更に好ましくは8〜12である脂肪酸とグリセリンとのエステルを用いることができる。前記脂肪酸は1種単独で又は2種以上の混合物とすることができるが、好ましくは2種以上の脂肪酸の混合物である。また、エステルについては、モノ、ジ、トリエステルのいずれも使用可能であるが、好ましくはトリエステルである。(C)成分としては、とりわけ2種以上の脂肪酸の混合物のトリグリセリドが好ましい。
具体的に、1種の脂肪酸のグリセリドとしては、カプリル酸グリセリド、カプリン酸グリセリド、ラウリン酸グリセリド、ミリスチン酸グリセリド等が挙げられる。更に、2種以上の脂肪酸の混合物のグリセリドとしては、カプリル酸/カプリン酸グリセリド(カプリル酸とカプリン酸との混合物のグリセリドを意味する。以下、同様。)、カプリル酸/カプリン酸/ラウリン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/ステアリン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/リノール酸グリセリドなどが挙げられる。中でも、脂肪酸(主に炭素数8と10の脂肪酸)を混合した脂肪酸グリセリド、特にカプリル酸/カプリン酸グリセリドが、液分離抑制効果が高く好適であり、カプリル酸、カプリン酸及びその他脂肪酸の含有量は各々、カプリル酸50〜65%、カプリン酸30〜50%、その他脂肪酸5%以下(0〜5%)である。前記脂肪酸グリセリドは、モノ、ジ、トリグリセリドが使用できるが、トリグリセリドが好ましい。
脂肪酸グリセリドは、市販品、具体的にはDELIOS(登録商標)S(BASF社製のカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)などを使用できる。
(C)脂肪酸グリセリドの含有量は、組成物全体の0.01%以上が好ましく、より好ましくは0.05%以上、更に好ましくは0.1%以上であり、また、0.5%以下が好ましく、より好ましくは0.3%以下、更に好ましくは0.2%以下である。脂肪酸グリセリドの含有量が0.01%以上であると、十分に液分離が抑制され外観安定性を良好に維持できる。0.5%以下であることが液分離の抑制による外観安定性を満足に維持するには好適である。
本発明においては、とりわけ(A)炭酸カルシウムの含有量が多く、その含有量が35%以上、特に40%以上である場合は、(B)ミョウバンの含有量は0.5%以上、特に1%以上であることが好ましく、また、(C)成分の含有量は0.01%以上、特に0.1%以上、とりわけ0.2%以上であることが好ましい。炭酸カルシウムを多く含有する系では、このような含有量であると、歯牙表面の仕上がり感付与効果及び外観安定性がより優れる。
本発明の歯磨組成物には、更に、(D)界面活性剤を配合することができる。(D)界面活性剤としては、歯磨組成物に一般的に用いられるアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤を用いることができるが、発泡性の良いアニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤が、使用感の点で好適である。
具体的に、アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、ラウロイルタウリン塩、ラウロイルサルコシン塩、α−オレフィンスルホン酸塩などが挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、糖脂肪酸エステル、糖アルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン等の酢酸ベタイン型、アルキルイミダゾリニウムベタイン等のベタイン型、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩等のイミダゾリン型が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム、アルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
(D)界面活性剤の含有量は、組成物全体の0.1〜10%、特に0.5〜8%が好ましい。
炭酸カルシウム含有の歯磨組成物では、アニオン性界面活性剤、特に発泡性の点で優れるラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩を配合すると、経時において液分離が生じ易くなる傾向があるが、本発明では、このようなアニオン性界面活性剤含有の系であっても、(C)成分によって(A)、(B)成分の併用による液分離の発生を抑制し優れた外観安定性を付与し得る。なお、この場合、組成物中のアニオン性界面活性剤の含有量は、好ましくは0.5〜3%、より好ましくは1〜3%、特に好ましくは1.5〜2.5%である。
本発明の歯磨組成物は、その形状は限定されないが、特に練歯磨剤等として好適に調製される。この場合、上記成分に加えて、必要に応じて、歯磨組成物に一般的に配合されるその他の公知成分を、本発明の効果を妨げない範囲で配合し得る。例えば、粘結剤、粘稠剤、更に必要に応じて甘味剤、防腐剤、着色料、香料、薬効成分等が挙げられ、これら成分と水とを混合して通常の方法で製造できる。
粘結剤としては、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の有機粘結剤が挙げられる。これらを用いると、本発明の効果発現にはより好適である。粘結剤の配合量は通常、0.5〜2%、特に1〜1.5%である。
粘稠剤としては、例えばソルビトール等の糖アルコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコールが挙げられる。粘稠剤の配合量は通常、10〜30%、特に20〜30%である。
甘味剤としてはサッカリンナトリウム等、防腐剤としてはブチルパラベン、エチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウムなどが挙げられる。
着色料としては、赤色2号、3号、黄色4号、青色1号等を挙げることができる。
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これらの天然香料の加工処理(前溜部カット、後溜部カット、分留、液液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−1−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアセデヒド、シトラール、プレゴン、カルビートアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、メチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料など、歯磨組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができ、実施例の香料に限定されない。
また、配合量も特に限定されないが、上記の香料素材は、製剤組成中に0.000001〜1%使用するのが好ましい。また、上記香料素材を使用した賦香用香料としては、歯磨組成物中に0.1〜2.0%使用するのが好ましい。
薬効成分としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等のカチオン性殺菌剤、イソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤、デキストラナーゼ、ムタナーゼ等の酵素、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸等の抗炎症物質、無機塩類、ビタミン類などが挙げられる。これら薬効成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量とすることができる。
液体媒体としては、精製水が用いられる。好ましい水分量は、組成物全体の10〜60%、特に20〜40%である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1〜3に示す組成の歯磨組成物(練歯磨)を常法によって調製し、下記方法で評価した。結果を表に併記した。なお、各例の歯磨組成物の清掃力、刷掃感は適切であった。
<歯磨き後の歯牙表面の仕上がり感の評価方法>
被験者10名を用いて、歯磨組成物約1gをブラシヘッド幅10mm、長さ20mmの歯ブラシ上にのせ、ブラッシングした時の歯牙表面の仕上がり感について、下記に示す評点基準により判定した。10名の平均点から、下記に示す評価基準に従って評価した。
なお、ここで、歯牙表面の仕上がり感とは、歯磨きした後の歯牙表面が清掃されて十分にきれいになってツルツルになったという感覚である。
評点基準;
4点:歯牙表面の仕上がり感を非常に感じる
3点:歯牙表面の仕上がり感を感じる
2点:歯牙表面の仕上がり感をあまり感じない
1点:歯牙表面の仕上がり感を感じない
評価基準;
◎:平均点3.5点以上4.0点以下
○:平均点3.0点以上3.5点未満
△:平均点2.0点以上3.0点未満
×:平均点1.0点以上2.0点未満
<外観(液分離)安定性の評価方法>
60℃で1ヶ月保存後の歯磨組成物をわら半紙上に約15cm吐出させた。わら半紙の裏に染み込んだ水分の長さから、下記に示す評価基準に従って評価した。
評価基準;
◎:0.2cm未満
○:0.2cm以上0.5cm未満
△:0.5cm以上1cm未満
×:1cm以上
Figure 0006540366
Figure 0006540366
Figure 0006540366
なお、使用原料の詳細を下記に示す。
(A)炭酸カルシウム;RTT−21(備北粉化工業(株)製、重質炭酸カルシウム)
平均粒子径は2〜6μmの範囲内であり、前記平均粒子径は、マイクロトラック粒度分布測定装置(日機装社製 Model17995−10、Type SRA)によって、検体の濁度(dV値)が0.5になるように調整して測定した。
(B)ミョウバン;
カリミョウバン粒状(大明化学工業(株)製、カリウムミョウバン)
(C)カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド;
DELIOS(登録商標)S(BASF社製)
カプリル酸の含有量は50〜65%、カプリン酸の含有量は30〜50%、その他脂肪酸の含有量は5%以下。
(C)カプリル酸トリグリセリド;
アクターM−2(理研ビタミン(株)製)
カプリル酸の含有量は100%。

Claims (7)

  1. (A)炭酸カルシウム、
    (B)ミョウバン
    及び
    (C)カプリル酸グリセリド、カプリン酸グリセリド、ラウリン酸グリセリド、ミリスチン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/ラウリン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/ステアリン酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/リノール酸グリセリドから選ばれる脂肪酸グリセリド
    を含有してなることを特徴とする歯磨組成物。
  2. (A)成分を10〜50質量%、(B)成分を0.01〜3質量%、(C)成分を0.01〜0.5質量%含有する請求項1記載の歯磨組成物。
  3. 脂肪酸グリセリドが、脂肪酸トリグリセリドである請求項1又は2記載の歯磨組成物。
  4. (A)成分が、平均粒子径0.1〜30μmの炭酸カルシウムである請求項1〜のいずれか1項記載の歯磨組成物。
  5. 更に、(D)界面活性剤を0.1〜10質量%含有する請求項1〜のいずれか1項記載の歯磨組成物。
  6. (D)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤及び/又は両性界面活性剤である請求項記載の歯磨組成物。
  7. 練歯磨剤である請求項1〜のいずれか1項記載の歯磨組成物。
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