JP2009040533A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板の浮上高さを制御するためのエア噴出機構及び吸引機構と、エア噴出孔から噴出されるエアの噴出圧が一定になるように、当該噴出圧を制御するAPCとが設けられているので、基板の浮上量を一定に制御することができる。これにより、気体供給設備の気体供給量が不安定な場合であっても、基板の浮上量が変化することはなく、安定してレジストを基板上に塗布することができる。
【選択図】図5
Description
本発明によれば、圧力制御手段が電空レギュレータを有するので、気体の噴出圧の制御を精密に行うことができる。
本発明によれば、電空レギュレータが多段に設けられているので、気体の噴出圧の制御をより精密に行うことができる。
本発明によれば、圧力制御手段がバタフライバルブ有することとしたので、気体の噴出圧の制御を精密に行うことができる。
本発明によれば、気体噴出手段が気体の温度を調節するバッファを有するので、気体の温度を一定に保持させることができる。これにより、気体の温度による噴出圧の変化を抑えることができる。
本発明によれば、吸引圧制御手段が、吸引圧を検出する圧力計と、圧力計の検出結果に基づいて吸引圧を調節する調節機構とを有するので、吸引圧を高精度に調節することができる。
本発明によれば、基板搬送部が塗布部によって基板に液状体が塗布される塗布処理部を有し、吸引圧制御手段が基板搬送部のうち少なくとも塗布処理部に設けられていることとしたので、特に基板の浮上量を調節する必要性の高い塗布処理の際に基板の浮上量を高精度に調節することができる。
本発明によれば、気体噴出手段のうち基板へ向けて気体を噴出する気体噴出孔と、吸引手段の吸引孔とが基板搬送部に隣接して設けられているので、基板の浮上量の調節を一層高精度に行うことが可能となる。
本発明によれば、吸引手段が基板搬送部のうち塗布部に対応する部分に設けられていることとしたので、特に基板の浮上量を調節する必要性の高い塗布処理の際に基板の浮上量を高精度に調節することができる。
本発明によれば、気体噴出手段と吸引手段によって浮上量を制御しながら当該基板を浮上させて搬送しつつ、基板上に液状体を塗布する際に、気体の噴出圧が一定になるように当該気体の噴出圧を制御しつつ、基板上に液状体を塗布することとしたので、基板の浮上量を一定に制御しながら当該基板に液状体を塗布することができる。これにより、気体供給設備の気体供給量が不安定な場合であっても、気体の噴出量を一定にすることができるので、基板の浮上量が変化するのを抑えることができ、安定して液状体を基板上に塗布することができる。
本発明によれば、気体の噴出圧が一定にならない場合には、基板の搬送及び液状体の塗布を停止することとしたので、基板に不安定な状態で液状体が塗布されるのを回避することができる。
異なる厚みの基板に液状体を塗布する場合、基板の自重が異なるため、基板を浮上させたときに浮上量にバラつきが生じる。本発明によれば、基板の厚みに応じて気体の噴出圧を制御することとしたので、異なる厚みの基板であっても浮上量を一定に調節することができる。これにより、基板に安定的に液状体を塗布することができる。
本発明によれば、気体噴出手段と吸引手段によって浮上量を制御しながら当該基板を浮上させて搬送しつつ、基板上に液状体を塗布する際に、吸引手段の吸引圧が一定になるように制御しつつ、基板上に液状体を塗布することとしたので、基板の浮上量を一定に制御しながら当該基板に液状体を塗布することができる。これにより、気体供給設備の気体供給量が不安定な場合であっても、基板の浮上量が変化するのを抑えることができ、安定して液状体を基板上に塗布することができる。
本発明によれば、基板搬送部のうち塗布部に対応する領域で前記吸引を行うこととしたので、特に基板の浮上量を調節する必要性の高い塗布処理の際に基板の浮上量を高精度に調節することができる。これにより、基板に液状体を安定して塗布することができる。
本発明によれば、吸引圧が一定にならない場合には、基板の搬送及び液状体の塗布を停止することとしたので、基板に不安定な状態で液状体が塗布されるのを回避することができる。
図1は本実施形態に係る塗布装置1の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る塗布装置1は、例えば液晶パネルなどに用いられるガラス基板上にレジストを塗布する塗布装置であり、基板搬送部2と、塗布部3と、管理部4とを主要な構成要素としている。この塗布装置1は、基板搬送部2によって基板を浮上させて搬送しつつ塗布部3によって当該基板上にレジストが塗布されるようになっており、管理部4によって塗布部3の状態が管理されるようになっている。
まず、基板搬送部2の構成を説明する。
基板搬送部2は、基板搬入領域20と、塗布処理領域21と、基板搬出領域22と、搬送機構23と、これらを支持するフレーム部24とを有している。この基板搬送部2では、搬送機構23によって基板Sが基板搬入領域20、塗布処理領域21及び基板搬出領域22へと順に搬送されるようになっている。基板搬入領域20、塗布処理領域21及び基板搬出領域22は、基板搬送方向の上流側から下流側へこの順で配列されている。搬送機構23は、基板搬入領域20、塗布処理領域21及び基板搬出領域22の各部に跨るように当該各部の一側方に設けられている。
搬入側ステージ25は、フレーム部24の上部に設けられており、例えばSUSなどからなる平面視で矩形の板状部材である。この搬入側ステージ25は、X方向が長手になっている。搬入側ステージ25には、エア噴出孔25aと、昇降ピン出没孔25bとがそれぞれ複数設けられている。これらエア噴出孔25a及び昇降ピン出没孔25bは、搬入側ステージ25を貫通するように設けられている。
処理ステージ27は、ステージ表面27cが例えば硬質アルマイトを主成分とする光吸収材料で覆われた平面視で矩形の板状部材であり、搬入側ステージ25に対して+X方向側に設けられている。処理ステージ27のうち光吸収材料で覆われた部分では、レーザ光などの光の反射が抑制されるようになっている。この処理ステージ27は、Y方向が長手になっている。処理ステージ27のY方向の寸法は、搬入側ステージ25のY方向の寸法とほぼ同一になっている。処理ステージ27には、ステージ表面27c上にエアを噴出する複数のエア噴出孔27aと、ステージ表面27c上のエアを吸引する複数のエア吸引孔27bとが設けられている。これらエア噴出孔27a及びエア吸引孔27bは、処理ステージ27を貫通するように設けられている。また、処理ステージ27の内部には、エア噴出孔27a及びエア吸引孔27bを通過する気体の圧力に抵抗を与えるための図示しない溝が複数設けられている。この複数の溝は、ステージ内部においてエア噴出孔27a及びエア吸引孔27bに接続されている。
次に、塗布部3の構成を説明する。
塗布部3は、基板S上にレジストを塗布する部分であり、門型フレーム31と、ノズル32とを有している。
門型フレーム31は、支柱部材31aと、架橋部材31bとを有しており、処理ステージ27をY方向に跨ぐように設けられている。支柱部材31aは処理ステージ27のY方向側に1つずつ設けられており、各支柱部材31aがフレーム部24のY方向側の両側面にそれぞれ支持されている。各支柱部材31aは、上端部の高さ位置が揃うように設けられている。架橋部材31bは、各支柱部材31aの上端部の間に架橋されており、当該支柱部材31aに対して昇降可能となっている。。
管理部4の構成を説明する。
管理部4は、基板Sに吐出されるレジスト(液状体)の吐出量が一定になるようにノズル32を管理する部位であり、基板搬送部2に平面視で重なるように塗布部3に対して−X方向側(基板搬送方向の上流側)に設けられている。この管理部4は、予備吐出機構41と、ディップ槽42と、ノズル洗浄装置43と、これらを収容する収容部44と、当該収容部を保持する保持部材45とを有している。保持部材45は、移動機構45aに接続されている。当該移動機構45aにより、収容部44がX方向に移動可能になっている。
図5は、基板処理部2の処理ステージ27のエア噴出機構・吸引機構の構成を示す図である。同図をもとにして、上記ステージのエア噴出及びエア吸引に関する構成を説明する。
エア噴出機構60は、ブロアー61と、バッファタンク62と、オートプレッシャーコントローラー(APC)63と、マニホールド64と、噴出圧監視ポート65とを有している。
次に、上記のように構成された塗布装置1の動作を説明する。
図6〜図9は、塗布装置1の動作過程を示す平面図である。各図を参照して、基板Sにレジストを塗布する動作を説明する。この動作では、基板Sを基板搬入領域20に搬入し、当該基板Sを浮上させて搬送しつつ塗布処理領域21でレジストを塗布し、当該レジストを塗布した基板Sを基板搬出領域22から搬出する。図6〜図9には門型フレーム31及び管理部4の輪郭のみを破線で示し、ノズル32及び処理ステージ27の構成を判別しやすくした。以下、各部分における詳細な動作を説明する。
塗布装置1の全体構成については、上記実施形態では、搬送機構23を各ステージの−Y方向側に配置する構成としたが、これに限られることは無い。例えば、搬送機構23を各ステージの+Y方向側に配置する構成であっても構わない。また、図12に示すように、各ステージの−Y方向側には上記の搬送機構23(搬送機23a、真空パッド23b、レール23c)を配置し、+Y方向側には当該搬送機構23と同一の構成の搬送機構53(搬送機53a、真空パッド53b、レール53c)を配置して、搬送機構23と搬送機構53とで異なる基板を搬送できるように構成しても構わない。例えば、同図に示すように搬送機構23には基板S1を搬送させ、搬送機構53には基板S2を搬送させるようにする。この場合、搬送機構23と搬送機構53とで基板を交互に搬送することが可能となるため、スループットが向上することになる。また、上記の基板S、S1、S2の半分程度の面積を有する基板を搬送する場合には、例えば搬送機構23と搬送機構53とで1枚ずつ保持し、搬送機構23と搬送機構53とを+X方向に並進させることによって、2枚の基板を同時に搬送させることができる。このような構成により、スループットを向上させることができる。
Claims (16)
- 基板を浮上させて搬送する基板搬送部と、当該基板搬送部によって搬送させつつ前記基板に液状体を塗布する塗布部と、を備える塗布装置であって、
前記基板搬送部に設けられ、前記基板の浮上高さを制御するための気体噴出手段及び吸引手段と、
前記気体噴出手段から噴出される気体の圧力が一定になるように、当該気体の噴出圧を制御する圧力制御手段と
を備え、前記圧力制御手段は噴出圧監視ポートを有することを特徴とする塗布装置。 - 前記圧力制御手段は、電空レギュレータを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。 - 前記電空レギュレータは、多段に設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の塗布装置。 - 前記圧力制御手段は、バタフライバルブ有する
ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。 - 前記気体噴出手段は、前記気体の温度を調節するバッファを有する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の塗布装置。 - 基板を浮上させて搬送する基板搬送部と、当該基板搬送部によって搬送させつつ前記基板に液状体を塗布する塗布部と、を備える塗布装置であって、
前記基板搬送部に設けられ、前記基板の浮上高さを制御するための気体噴出手段及び吸引手段と、
前記吸引手段の吸引圧が一定になるように制御する吸引圧制御手段と
を備え、前記吸引圧制御手段は吸引圧監視ポートを有することを特徴とする塗布装置。 - 前記吸引圧制御手段は、前記吸引圧を検出する圧力計と、前記圧力計の検出結果に基づいて前記吸引圧を調節する調節機構とを有する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の塗布装置。 - 前記基板搬送部は、前記塗布部によって前記基板に前記液状体が塗布される塗布処理部を有し、
前記吸引圧制御手段は、前記基板搬送部のうち少なくとも前記塗布処理部に設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の塗布装置。 - 前記気体噴出手段は、前記基板搬送部に設けられ前記基板へ向けて気体を噴出する気体噴出孔を有し、
前記吸引手段は、前記基板搬送部に設けられた吸引孔を有し、
前記気体噴出孔と前記吸引孔とが隣接して設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の塗布装置。 - 前記吸引手段が、前記基板搬送部のうち前記塗布部に対応する部分に設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の塗布装置。 - 気体噴出手段と吸引手段によって浮上量を制御しながら当該基板を浮上させて搬送しつつ、前記基板上に液状体を塗布する塗布方法であって、
前記気体の噴出圧が一定になるように当該気体の噴出圧を制御しつつ、前記基板上に液状体を塗布する
ことを特徴とする塗布方法。 - 前記気体の噴出圧が一定にならない場合には、前記基板の搬送及び前記液状体の塗布を停止する
ことを特徴とする請求項11に記載の塗布方法。 - 前記基板の厚みに応じて前記気体の噴出圧を制御する
ことを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の塗布方法。 - 気体噴出手段と吸引手段によって浮上量を制御しながら当該基板を浮上させて搬送しつつ、前記基板上に液状体を塗布する塗布方法であって、
前記吸引手段の吸引圧が一定になるように制御しつつ、前記基板上に液状体を塗布する
ことを特徴とする塗布方法。 - 前記基板搬送部のうち前記塗布部に対応する領域で前記吸引を行う
ことを特徴とする請求項14に記載の塗布方法。 - 前記吸引圧が一定にならない場合には、前記基板の搬送及び前記液状体の塗布を停止する
ことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の塗布方法。
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