JP2009039390A - 発光表示装置及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】面発光体を用いて今までにない斬新な演出表示を行うことができ、低コストで豊富な表示パターンを実現可能な発光表示装置を提供する。
【解決手段】表示絵柄91が表示された透光性を有する表示シート71の背面側に、後方発光体81によって端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板72を配置し、表示シート71の手前側には、背面に凹凸による刻装絵柄92が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、前方発光体82によって端面側から照射される光を前記刻装絵柄92の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄92が正面側から可視可能となる前方導光板70を配置した。
【選択図】図4

Description

この発明は、面発光体を使用した発光表示装置及びその発光表示装置を用いた遊技機に関するものである。
従来より、遊技機の表示部に面発光体を用いることが行われている。例えば特許文献1に示すように、面発光体の手前側にグラフィックシートを配置して、遊技機の正面側から絵柄を視認できるようにした技術が開示されている。
特開2003−325904号公報
一方、近年では、正面パネルに大型の液晶表示装置を用いて、種々の演出表示を行うようにした遊技機が開発されているが、大型の液晶はコストがかかるという問題点があった。また、前記したような従来の面発光体では表示パターンに限界があり、遊技者を飽きさせない演出を行うことが難しかった。
そこで、本発明のうち、請求項1,2に記載の発明は、面発光体を用いて今までにない斬新な演出表示を行うことができ、低コストで豊富な表示パターンを実現可能な発光表示装置を提供することを目的とする。また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発光表示装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、表示絵柄(ベース絵柄91)が表示された透光性を有する表示シート(グラフィックシート71)と、この表示シート(71)の背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板(バックライト導光板72)と、前記後方導光板(72)を面発光させるための後方発光体(冷陰極管81)と、前記表示シート(71)の手前側に配置され、背面に凹凸による刻装絵柄(重ね絵柄92)が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄(92)の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄(92)が正面側から可視可能となる前方導光板(シースルー導光板70)と、前記前方導光板(70)の刻装絵柄(92)を発光表示させるための前方発光体(LED基板82)と、前記後方及び前方発光体(80)の発光を制御するための発光制御部(発光制御基板200)とを少なくとも備える発光表示装置(導光板ユニット7)に係る。
前記表示シート(71)は、例えばプラスチックフィルムの表面全体に絵柄を印刷したものとすることができ、この発光表示装置を遊技機に用いる場合には、遊技機の機種に特有の絵柄(キャラクターの絵柄や当選役の種類など)を表示したものとすることができる。
また、前記後方導光板(72)は、いわゆるバックライトであって、端面側、すなわち板面の上下左右方向から照射される光を、背面側に形成された凹凸が反射して、正面の全体が発光するようになっているものとすることができる。前記後方発光体(81)は、冷陰極管やLEDとすることができる。
前記前方導光板(70)は、透明な板部材の背面にプレス加工又はレーザーカット加工によって絵柄を刻装したものとすることができ、この刻装絵柄(92)は、板面の一部に形成されているものでもよい。前記前方発光体(82)は、LEDとすることができ、発光色の異なる複数の発光体を設けると好適である。
前記発光制御部(200)は、発光体(80)の点灯、消灯、点滅を行わせるためのドライバであり、どのようなパターンで発光体(80)の点滅をさせるかについては、例えば遊技機の制御装置からの出力信号に基づくものとすることができる。
なお、発光表示装置(7)としては、上記以外にも、例えば各部材の間に配置されるスペーサー(75)や、光拡散シートなどを備えていてもよい。また、収納ケース(ユニットケース60)に前方導光板(70)、表示シート(71)、後方導光板(72)、発光体(80)を収納して一体的な取り扱いを可能としてもよい。
そして、この発光表示装置(7)は、前記後方発光体(81)を点灯させ前記前方発光体(82)を消灯させることにより、前記前方導光板(70)を通して、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)を正面側から視認可能とし、前記後方発光体(81)を消灯させ前記前方発光体(82)を点灯させることにより、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を正面側から視認可能とし、前記後方発光体(81)及び前記前方発光体(82)の双方を点灯させることにより、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)の手前側に、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を重ねて視認可能となるように形成されていることを特徴とする。
(作用)
本発明によれば、後方発光体(81)と前方発光体(82)を別個に点灯制御することにより、表示絵柄(91)のみの表示、刻装絵柄(92)のみの表示、表示絵柄(91)と刻装絵柄(92)が重なった表示の、少なくとも3パターンの表示を行うことができる。従って、この発光表示装置(7)を遊技機に用いた場合には、従来の導光板を用いた表示装置に比べて豊富な表現パターンを実現できる。
また、液晶表示装置に比べて格段に低コストであり、導光板自体の加工も容易であることから、例えばスロットマシン(S)の正面パネル(34)にこの発光表示装置(7)を使用した場合、発光表示装置(7)よりも奥側に位置する回転リール40の図柄を視認可能とする図柄表示窓(37)を、発光表示装置(7)に設けることも容易にできる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記前方発光体(82)は、前記前方導光板(70)の周囲に複数設けられ、前記複数の前方発光体(82)の一部を点灯させることにより、前記刻装絵柄(92)の一部が可視可能となることを特徴とする。
本発明は、前方導光板(70)を部分的に照射して、刻装絵柄(92)について表示される部分と表示されない部分とを設けるようにしたものである。本発明によれば、刻装絵柄(92)のどの部分を表示させるかによって全体の表示パターンを増やすことができ、当選報知、入賞告知などの演出パターンをより豊富にすることができる。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、正面側に開口する筐体(1)と、筐体(1)の正面開口(開口部11)を開閉自在かつ閉塞可能な前扉(3)と、前記筐体(1)の内部に設置される遊技装置と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置の作動を制御するための制御装置(6)とを少なくとも備える遊技機に係るものである。
そして、本発明に係る遊技機においては、前記前扉(3)は、前記筐体(1)に固定される扉枠(上扉枠31)と、透明な正面パネル(34)を有し前記扉枠(31)に着脱自在に取り付けられる外装体(上扉キャビネット32)と、前記扉枠(31)と前記正面パネル(34)の間に配置され前記扉枠(31)又は前記外装体(32)に着脱自在に装着される発光表示装置(導光板ユニット7)とを備えている。また、前記発光表示装置(7)は、表示絵柄(91)が表示された透光性を有する表示シート(71)と、この表示シート(71)の背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板(72)と、前記後方導光板(72)を面発光させるための後方発光体(81)と、前記表示シート(71)の手前側に配置され、背面に凹凸による刻装絵柄(92)が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄(92)の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄(92)が正面側から可視可能となる前方導光板(70)と、前記前方導光板(70)の刻装絵柄(92)を発光表示させるための前方発光体(82)と、前記後方及び前方発光体(80)の発光を制御するための発光制御部(200)とを少なくとも備えている。
そして、前記制御装置(6)は、当選判定の抽選結果その他の遊技状態に応じて、前記後方発光体(81)を点灯させ前記前方発光体(82)を消灯させることにより、前記前方導光板(70)を通して、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)を正面側から視認可能とする表示、前記後方発光体(81)を消灯させ前記前方発光体(82)を点灯させることにより、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を正面側から視認可能とする表示、前記後方発光体(81)及び前記前方発光体(82)の双方を点灯させることにより、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)の手前側に、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を重ねて視認可能とする表示を選択可能に形成されていることを特徴とする。
本発明は、請求項1に記載の発光表示装置(7)を備えた遊技機であり、例えばスロットマシンやパチンコ機などの遊技機に適している。
ここで、「遊技装置」とは、遊技を行うために必須の装置であって、スロットマシンにおけるリールユニット(2)や、パチンコ機の遊技盤などが含まれる。
前記前扉(3)は、筐体(1)の正面に位置する板状の扉体である。前記扉枠(31)は前扉(3)の骨格を成すものであり、遊技機の機種交換の際には筐体(1)に据え置くことができるものである。扉枠(31)には、遊技機の作動を操作するための操作部(50)などが設けられていてもよい。前記外装体(32)は、遊技機の機種ごとに対応した正面構造を構成する装着体であって、機種交換の際には扉枠(31)から取り外して交換可能である。
また前扉(3)は、筐体(1)の開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)に分割されていてもよい。この場合、発光表示装置(7)は、上扉(30)又は下扉(40)のいずれか一方に配置してもよいし、双方に別部の発光表示装置(7)を配置してもよい。
前記制御装置(6)は、CPUやROM等の電子部品を搭載したプリント基板を備える制御基板であって、遊技機全体の作動を制御するためのものである。制御装置(6)は、遊技の流れを制御するための遊技制御装置(6A)と、遊技に付随する演出を制御するための演出制御装置(6B)に分かれていてもよい。
遊技機としては、上記以外にも、遊技機の主電源を入れるための電源装置(4)や、遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット5)などを備えていてもよい。
(作用)
本発明においては、遊技機の制御装置(6)の決定に基づいて、発光制御部(200)が発光体(80)の点灯制御を行うことにより、発光表示装置(7)の表示によって例えば当選判定の抽選結果に関する報知を行わせることができる。
また、本発明によれば、遊技機の機種交換の際、前扉(3)から発光表示装置(7)のみ、あるいは発光表示装置(7)と外装体(32)を取り外して、新機種に対応したものに取り替えるだけで、少なくとも遊技の正面デザインを変更することができる。
なお、前記前方発光体(82)を、前記前方導光板(70)の周囲に複数設け、前記複数の前方発光体(82)の一部を点灯させることにより、前記刻装絵柄(92)の一部が可視可能となるように形成することができる。このように形成することにより、発光表示による演出パターンを増やすことができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下のような効果を奏する。
すなわち、請求項1及び2記載の発明によれば、面発光体を用いて今までにない斬新な演出表示を行うことができ、低コストで豊富な表示パターンを実現可能な発光表示装置を提供することができ、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発光表示装置を備えた遊技機を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図14は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1及び図2はスロットマシンSの斜視図、図3は上扉30の分解斜視図、図4は導光板ユニット7の分解斜視図、図5及び図6は導光板ユニット7の断面図、図7は導光板70,72の部分拡大断面図、図8は下扉40の分解斜視図、図9はグラフィックシート71を示す正面図、図10はシースルー導光板70を示す正面図、図11及び図12は正面パネル34を示す正面図、図13はスロットマシンSの制御装置6の入力出力の概略を示すブロック図、図14は導光板ユニット7の点灯制御を示す流れ図である。
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1と、筐体1に着脱自在に取り付けられるリールユニット2と、筐体1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ上扉30とから構成されている。
(筐体1)
筐体1は、底板15及び側板16及び天板17及び裏板(図示せず)からなる正面側に開口する箱であり、図2に示すように、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。この中板12の下側には、電源装置4が固定されているとともに、底板15の上にはホッパーユニット5が載置されている。また、上記側板16の正面左側には、前扉3を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジ19が設けられている。
ここで、電源装置4は、特に図示しないが電源基板が内装されていると共に、正面側にはスロットマシンSの主電源を入れるための電源スイッチが設けられている。また前記ホッパーユニット5は、メダルを貯留するための箱形のメダルタンクの底部に、特に図示しないが、複数のメダル孔を有しホッパーモータにより回転する回転ディスクを備えており、ホッパーモータの駆動で回転ディスクが回転することにより、メダル孔に嵌入したメダルが順次1枚ずつ排出されるようになっている。ホッパーユニット5から排出されたメダルは、図1に示す下扉40の下部に設けられたメダル皿43に払い出される。
(リールユニット2)
リールユニット2は、スロットマシンSの主たる遊技装置であって、図2に示すように、支持枠21に固定された3個のリールモータ(図示せず)と、このリールモータの駆動軸に軸着された3個の回転リール20を有している。また、リールユニット2の支持枠21には、制御装置6が取り付けられている。前記回転リール20は、円筒形のリールドラムの表面に複数の図柄を表示したリールテープを貼付したものである。また、前記制御装置6は、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するためのものであるが、これについては後述する。
リールユニット2は、筐体1の中板12の上に乗せ、開口上部13内部に収納固定されるものである。そして、スロットマシンSの機種交換の際には、制御装置6とともに筐体1から取り出して、新たな機種に対応したリールユニット2と交換することができる。
(上扉30)
上扉30は、筐体1の開口上部13を開閉自在に取り付けられた板状の扉であり、図3に示すように、上扉枠31と、上扉枠31の正面側に取り付けられる上扉キャビネット32と、上扉枠31及び上扉キャビネット32の間に挟持される導光板ユニット7とから構成されている。
前記上扉枠31は、図3に示すように、略中央部に方形の開口部31Aを有する枠体であって、図2に示すように、裏面側方に設けられた上扉係合部36を介してヒンジ19に水平方向に回動自在に取り付けられるとともに、図示しないロック機構により筐体1に対してロック可能に形成されている。また、上扉枠31の上側両端部には、音声を出力するためのスピーカユニット35が固定されている。そして上扉枠31は、機種交換の際には、筐体1に据え置かれるようになっている。
前記上扉キャビネット32は、図2に示すように、略中央部に透明な正面パネル34を備え、正面パネル34の上方には、報知などを行うための電飾体ユニット33が形成されている。電飾体ユニット33は、透光性を有するランプカバーの内部に電球やLEDなどの発光体38を配置して、発光体38の点灯によりランプカバーが発光するように形成したものである。発光体38は上扉枠31に固定してもよい。そして、上扉キャビネット32は、特に図示しない係合部によって、前記上扉枠31に対して着脱自在に形成されており、機種交換に際して交換可能になっている。すなわち、上扉キャビネット32を交換することにより、上扉30の正面デザインを変更することができるものである。
なお、上扉30を閉じたときには、上扉キャビネット32の透明な正面パネル34を通して導光板ユニット7を見ることができ、導光板ユニット7の窓枠73及び上扉枠31の開口部31Aの奥側に、回転リール20の図柄を見ることができるようになっている。すなわち、導光板ユニット7の窓枠73は、回転リール20の図柄を視認可能な図柄表示窓37として機能することとなる。そして、前記導光板ユニット7は、内蔵された発光部材80を適宜発光させることにより、正面側に種々の絵柄が表示されるように形成されており、図柄表示窓37の周囲全体が表示部として機能するようになっている。
(導光板ユニット7)
以下、導光板ユニット7について詳述する。
導光板ユニット7は、図5に示すように、箱形のユニットケース60に、シースルー導光板70、グラフィックシート71、バックライト導光板72、発光部材80を収納した構成となっている。
ユニットケース60は、内部に導光板及び発光部材を収納するとともに、回転リール20のある背面側や導光板の周囲に発光が漏れないようにするためのものであり、図4及び図5に示すように、背面側が開放し正面中央に開口部61Aが形成された表面ケース61と、表面ケース61の背面を塞ぐ裏蓋62とから構成されている。表面ケース61及び裏蓋62は、いずれも遮光性を有する部材、例えば黒色の合成樹脂により形成されている。
そして、表面ケース61と裏蓋62の間に形成される内部空間には、窓枠73によって一体化されたシースルー導光板70、スペーサー75、グラフィックシート71、及びバックライト導光板72が、正面側からこの順序で収納されている。また、表面ケース61においてバックライト導光板72の周囲及びシースルー導光板70の側方が位置する内周面には、発光部材80としての冷陰極管81及びLED基板82(左側のLED基板82A及び右側のLED基板82B、図11参照)がそれぞれ配置されている。さらに、裏蓋62の背面には、前記発光部材80の点灯点滅を行わせるためのドライバである発光制御基板200が取り付けられている。
シースルー導光板70は、正面中央よりやや下側に横長長方形状の開口部70Aが形成された透明板であり、背面側には、図7(A)に示すように、プレス加工又はレーザーカットによる凹凸74Aが形成されている。またこの凹凸74Aは、図10に示すような刻装絵柄である重ね絵柄90を形作っている。そして、シースルー導光板70は、背面側から光が照射された場合にはその光線を正面側に透過するが、シースルー導光板70の端面(板面の左右上下の面だけでなく開口部70Aの周囲の面も含む)側から光が照射された場合には、背面に刻まれた凹凸74Aに光が反射して、正面側に重ね絵柄90が浮き上がるようになっている。この重ね絵柄90は、グラフィックシート71に表示されているベース絵柄80(図9参照)の上に重ねて、あるいは単独で、正面パネル34に表示されるものとなる。
グラフィックシート71は、図4に示すように、正面中央よりやや下側に前記開口部70Aよりもやや内径の小さい開口部71Aが形成された透光性を有するフィルムであって、この表面には図9に示すようなベース絵柄80が印刷されている。スペーサー75は前記開口部71Aと同様の開口部75Aが形成された透明板である。
また、バックライト導光板72は、前記開口部71Aと同様の開口部72Aが形成された導光部材であり、背面側には、図7(B)に示すように、細かい凹凸74Bが形成されている。そして、端面側から光が照射された場合には、背面に形成された凹凸74Bに光が反射して、正面全体が発光するようになっている。
前記窓枠73は、シースルー導光板70、スペーサー75、グラフィックシート71、及びバックライト導光板72にそれぞれ形成されている各開口部70A,75A,71A,72Aの内側に取り付けられる枠部材であって、シースルー導光板70を発光させるための発光部材80を設置するとともに、シースルー導光板70及びバックライト導光板72の発光が回転リール20の前方に漏れないようにするためのものである。従って、窓枠73は、遮光性を有する部材、例えば黒色の合成樹脂などで形成されている。
窓枠73は、図4に示すように、中央に開口部73Aを有する正面視長方形状であり、図5に示すように、各開口部70A,75A,71A,72Aの内周を奥行き方向の厚さ全体にわたって覆う平枠部76と、平枠部76から直角に折れ曲がり開口部73Aの外周方向に張り出す二つの張り出し部77,77'を有している。そして、二つの張り出し部77,77'の間に、シースルー導光板70、スペーサー75、グラフィックシート71、及びバックライト導光板72を挟み込むことができるようになっている。
具体的には、図6に示すように、片側の張り出し部77'は平枠部76から取り外し可能になっており、シースルー導光板70、スペーサー75、グラフィックシート71、及びバックライト導光板72を重ねた状態の各開口部70A,75A,71A,72Aに、張り出し部77'を取り外した平枠部76を嵌め込み、その後張り出し部77'を平枠部76に取り付けることにより、シースルー導光板70の開口部70Aの正面側周囲が張り出し部77によって押さえられ、バックライト導光板72の開口部72Aの背面側周囲が張り出し部77'によって押さえられる。これにより、シースルー導光板70、スペーサー75、グラフィックシート71、及びバックライト導光板72が一体化されるものである。
また、平枠部76の外周部においてシースルー導光板70の開口部70Aに対応する箇所には、LED基板82(上側のLED基板82C、下側のLED基板82D、図5参照)が設置されている。なお、LED基板82には、色の異なる複数のLEDチップが設けられており、どのLEDチップを点灯させるかによってシースルー導光板70の発光色又は浮かび上がる重ね絵柄92を変化させることができるようになっている。さらに、LED基板82の点灯作動と冷陰極管81の点滅によって、重ね絵柄92とグラフィックシート71のベース絵柄91との組み合わせ表示を行うこともできるが、これらの詳細については後述する。
そして、窓枠73によって一体化したシースルー導光板70、スペーサー75、グラフィックシート71、及びバックライト導光板72を、シースルー導光板70が正面側となるようユニットケース60に収納すると、図3に示すように、正面側からは窓枠73とシースルー導光板70の正面が視認可能になる。
ここで、ユニットケース60の裏蓋62には、図5に示すように、窓枠73の開口部73Aよりも大きく張り出し部77'の外周よりも小さい内径の開口部62Aが形成されている。このため、導光板ユニット7の正面側からは、窓枠73を通して背面側を視認することができるとともに、バックライト導光板72の発光時にユニットケース60の背面側に光が漏れないようになっている。なお、開口部62Aの代わりに、開口部62Aと同等の大きさの透明部分を設けてもよい。
導光板ユニット7は、特に図示しないフックや突起などの係合部の係合により、上扉キャビネット32の裏面に取り付けられる。導光板ユニット7を取り付け後、上扉キャビネット32を上扉枠31に取り付けると、窓枠73の開口部73Aは、正面パネル34の図柄表示窓37として機能するものとなる。
なお、導光板ユニット7を、上扉枠31の正面に取り付けるようにしてもよい。ただ、導光板ユニット7と上扉キャビネット32を同時に交換する場合には、上扉キャビネット32に取り付けた方が、交換作業を効率的に行うことができる。また、ユニットケース60に収納される構成部材としては、上記したものに限られず、例えば光拡散シートや集光シートなどを適宜配置させてもよい。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための上扉30よりも幅厚の扉であり、図8に示すように、下扉枠41と、下パネルユニット42とから構成されている。
下扉枠41は、裏面側方に設けられた下扉係合部46(図2参照)を介してヒンジ19に水平方向に回動自在に取り付けられるとともに、図示しないロック機構により筐体1に対してロック可能に形成されているものである。下扉枠41の上部は、図1に示すように、スロットマシンを作動させるための操作部50となっており、下扉枠41の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。ここで、前記操作部50としては、遊技メダルを投入するためのメダル投入口55、クレジットとして貯留されているメダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ51、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ54、回転リール20の回転を開始させるためのスタートスイッチ52、回転リール20の回転を停止させるためのストップスイッチ53が設けられている。
また、下扉枠41の下部には、払い出されたメダルを溜めておくための下皿43が形成されており、前記操作部50と下皿43との間には、図8に示すように、照明装置45を内蔵する凹部41Aが形成されている。そして凹部41Aの周囲には、下パネルユニット42を取り付けるための係合孔41C,41Dが設けられている。さらに、図1及び図2に示すように、下扉枠41の裏面側には、前記メダル投入口55から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター44が設けられている。そして、下扉枠41は、機種交換の際には、筐体1に据え置かれるようになっている。
前記下パネルユニット42は、図8に示すように、パネル枠42Aに下パネル42Bを嵌め込んだ構成となっており、パネル枠42Aの裏面側には、前記下扉枠41の係合孔41C,41Dとそれぞれ係合可能な係合爪42C,42Dが設けられている。そして、下パネルユニット42を下扉枠41に取り付け、照明装置45を点灯させると、下パネル42Bに表示されている表示が内部から照明されるようになっている。また、下パネルユニット42は、機種交換の際には、新たな下パネルユニット42と交換することにより、新機種に対応させることができるようになっている。なお、下パネルユニット42を下扉枠41から取り外し、下パネル42Bのみを新機種に対応したものに交換するようにしてもよい。
(制御装置6)
ここで、制御装置6の概略を説明する。
制御装置6は、CPUを中心にROM、RAM、I/O等の電子部品を搭載したプリント基板を基板ケースに収納したものであり、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図13に示すように、遊技制御装置6Aと、演出制御装置6Bを構成する。遊技制御装置6Aは、主して、スタートスイッチ52及びストップスイッチ53の操作に基づく遊技の制御を行うためのものであり、演出制御装置6Bは、遊技制御装置6Aからの諸信号に基づいて主として演出を行わせるためのものである。なお、遊技制御装置6Aと演出制御装置6Bを別々の基板から構成してもよい。
前記遊技制御装置6Aは、通常遊技及び特別遊技を制御するための遊技実行制御手段100、当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段110、回転リール20の回転及び停止を制御するためのリール制御手段120、入賞したか否かを判定するための入賞判定手段130、ホッパーユニット5の作動を制御するホッパー制御手段140を有している。
前記遊技実行制御手段100は、通常行われる通常遊技を制御するとともに、特別入賞の場合には通常遊技よりも有利な特別遊技(例えばレギュラーボーナスゲームやビッグボーナスゲーム)を開始させたりするための制御を行うものである。前記当選抽選手段110は、乱数を用いて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、抽選の結果所定の当選役に当選した場合には、当該当選に対応する当選フラグを成立させるものである。
前記リール制御手段120は、スタートスイッチ52の操作に基づき回転リール20を回転させ、当選抽選手段110の抽選結果及びストップスイッチ50の操作に基づき回転リール20の回転を停止させるものである。また、回転リール20の回転を停止させる際には、当選図柄が極力有効入賞ライン上に停止し、当選図柄以外の図柄を有効入賞ライン上に停止させないように、停止図柄の蹴飛ばし制御や引き込み制御を行うものである。
前記入賞判定手段130は、当選図柄が所定の有効入賞ライン上に揃った場合には入賞を決定し、遊技実行制御手段100やホッパー制御手段140に入賞信号を出力するためのものである。そして、前記ホッパー制御手段140は、入賞判定手段130又は精算スイッチ54の操作信号に基づいて、ホッパーユニット5を作動させてメダルを払い出させるためのものである。
(入力段)
前記制御装置6の入力段には、図13に示すように、投入スイッチ44A、ベットスイッチ51、スタートスイッチ52、ストップスイッチ53、精算スイッチ54の5つのパーツが接続されている。なお、入力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。ここで、前記投入スイッチ44Aは、図1に示すように、メダルセレクター44の内部に設けられた検知部であって、メダルの投入を検知するためのものである。
(出力段)
前記制御装置6の出力段には、図13に示すように、リールユニット2、ホッパーユニット5、電飾体ユニット33、スピーカユニット35、導光板ユニット7の5つのパーツが接続されている。なお、出力段としては、上記したパーツに限定されるものではない。
以下、遊技制御装置6Aの各手段のうち、演出制御装置6Bについて、詳細に説明する。
(演出制御装置6B)
演出制御装置6Bは、図13に示すように、演出決定手段150と、点灯制御手段160を有している。なお、演出制御装置6Bとしては、上記した手段以外の手段を有していても構わない。
(演出決定手段150)
演出決定手段150は、演出の有無及び内容を決定するためのものであり、特に図示しないが、複数の演出データ(又は演出データのインデックス)を記憶しているとともに、遊技履歴の記憶手段、演出を行うか否か及び演出の種類を決定するための演出抽選手段などを有している。そして、遊技状況(例えば当選フラグ成立の有無、入賞の有無)や演出抽選の抽選結果に基づいて、実行すべき演出態様を決定し、決定された演出データに基づいて、電飾体ユニット33の点灯点滅、スピーカユニット35からの音声出力、導光板ユニット7の点灯表示などが行われるものである。
(点灯制御手段160)
点灯制御手段160は、前記演出決定手段150の決定に基づいて、導光板ユニット7の発光制御基板200に発光部材80(冷陰極管81及びLED基板82)の点灯、消灯、点滅の指示信号を出力するためのものである。具体的には、点灯制御手段160は、複数の発光部材80の発光パターンを記憶しており、演出決定手段150の決定した演出に対応する発光パターンを発光制御基板200に出力する。
なお、点灯制御手段160として機能する制御基板は、必ずしもリールユニット2の制御装置6に配置する必要はなく、導光板ユニット7に配置してもよい。
(点灯制御の流れ)
次に、演出制御装置6Bによる導光板ユニット7の点灯制御の一例を、図11及び図12を参照しつつ、図14のフローに基づき説明する。
ここで、初期状態においては、冷陰極管81が点灯しており、この光線を側端部から受けているバックライト導光板72(図4参照)は正面側が発光している。このとき、グラフィックシート71は全体が背面側からバックライト導光板72に照射され、シースルー導光板70は背面側からの光線を透過している。従って、上パネル34を正面視すると、図12(A)に示すように、シースルー導光板70の重ね絵柄92は視認できない一方、シースルー導光板70を通してグラフィックシート71のベース絵柄91を視認することができる。
またここで、図14中、「パターンA」「パターンB」とは、導光板ユニット7による発光演出の態様の一つを表すものであり、本実施の形態では、パターンAが重ね絵柄92のみを表示させる演出態様、パターンBがベース図柄91と重ね絵柄92の双方を同時に表示させる演出態様としてある。演出態様は、演出決定手段150が導光板ユニット7による発光演出の実行を決定する際に、抽選又は遊技状況(例えば成立した当選フラグの種類など)によって同時に決定される。
そしてまず、図14のステップ100において、演出決定手段150が導光板ユニット7の発光演出を行うか否かを判断する。具体的には、遊技状態が発光演出実行の条件に該当したかどうかを判断する。発光演出を決定しない場合には、点灯制御を終了する。すなわち、上パネル34の表示は初期状態のままである。一方、発光演出を決定する場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、実行する演出態様をパターンAとするか否かを判断する。パターンAとする場合には、次のステップ102に進む。
ステップ102において、パターンAの発光態様を決定する。具体的には、まず演出決定手段150が抽選や遊技状態に応じて演出態様を決定し、点灯制御手段160が、パターンAに属する発光パターンデータの中から、演出決定手段150の決定した演出態様に対応する発光パターンデータを選択する。発光パターンとは、例えば、点灯させるLED基板82の位置や、発光色(LEDチップの色)、点灯又は消灯時間などを設定したものである。決定された発光パターンデータは、発光制御基板200に出力される。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、冷陰極管81をOFFにする。これにより、バックライト導光板72が消灯し、シースルー導光板70に対する背面側からの照射がなくなる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、発光制御基板200が、送信された発光パターンデータに基づいて、点灯表示させる重ね絵柄92に対応するLED基板82を点灯作動させる。すなわち、所定位置のLED基板82に設けられている所定の色のLEDチップを発光させることにより、表示させたい重ね絵柄92を所定の色の光で照射する。
ここで、LED基板82は、シースルー導光板70に形成されている複数の重ね絵柄92A〜92D(図10参照)をそれぞれ照射可能な位置に配置されている。すなわち、LED基板82Aは重ね絵柄92Aを、LED基板82Bは重ね絵柄92Bを、LED基板82Cは重ね絵柄92Cを、LED基板82Dは重ね絵柄92Dを、それぞれ照射するために設けられている。LEDチップの発光により、LED基板82Aはシースルー導光板70の左側端面から右側に向かって照射し、LED基板82Bは反対側の右側端面から左側に向かって照射する。また、LED基板82Cはシースルー導光板70の開口部70Aの上縁面から上方に向かって照射し、LED基板82Dは開口部70Aの下縁面から下方に向かって照射するようになっている(図5参照)。
そして、例えば、LED基板82A,82Dのみを点灯作動させた場合には、図11(B)に示すように、正面パネル34には重ね絵柄92A,92Dが発光表示されるが、重ね絵柄92B,92Cには光線がとどかないのでこれらは表示されない。また、LED基板82A,82Bのみを点灯作動させた場合には、図12(A)に示すように、重ね絵柄92A,92Bが発光表示されるが、重ね絵柄92C,92Dは表示されない。LED基板82A,82B,82Cのみを点灯作動させた場合には、図12(B)に示すように、重ね絵柄92A,92B,92Cが発光表示されるが、重ね絵柄92Dは表示されない。なお、表示態様は図示したものに限られず、種々の組み合わせとすることができる。
そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、発光演出を終了するか否かが判断される。例えば所定の演出時間が経過したかどうかや、遊技を進行させるために操作スイッチ(例えばストップスイッチ53など)が操作されたかなどを判断する。演出を終了しない場合には、ステップ105に戻る。演出を終了する場合には、次のステップ106に進む。
ステップ106において、点灯作動していたLED基板82を消灯させる。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、冷陰極管81をONにする。これにより、バックライト導光板72の正面が発光し、グラフィックシート71が照射されて、図11(A)に示すように、正面パネル34には再びベース図柄91が表示される。そして点灯制御を終了する。
前記ステップ101において、実行する演出態様をパターンAとしない場合には、ステップ110に進む。
ステップ110において、パターンBの発光態様を決定する。そして、次のステップ111に進む。
ステップ111において、決定された発光態様に基づいて、点灯表示させる重ね絵柄92に対応するLED基板82を点灯作動させる。ここで、パターンBの場合には、冷陰極管81を消灯しないので、特に図示しないが、ベース図柄91が点灯表示されたまま、その上に重ね絵柄92が表示される。この場合には、ベース図柄91の地色と、LEDチップの発光色が重ね合わされて、グラフィックシート71のみを発光表示させるときとも、シースルー導光板70のみを発光表示させるときとも異なる色表示がなされる。そして、次のステップ112に進む。
ステップ112において、演出を終了するか否かを判断し、演出を終了する場合には、次のステップ113に進む。
ステップ113において、点灯作動していたLED基板82を消灯させる。そして点灯制御を終了する。
このように、本実施の形態によれば、ベース絵柄91が表示されているグラフィックシート71の手前側に、背面に凹凸74Aで重ね絵柄92を描いたシースルー導光板70を配置し、双方を別個に発光制御することにより、ベース絵柄91と重ね絵柄92を種々の態様で表示させることができる。このため、従来のバックライト導光板を用いた絵柄の表示に比べて表示パターンが豊富になり、今までにないインパクトのある演出を可能とすることができる。
また、導光板に開口部を設けて回転リール20の図柄を見るための図柄表示窓とする加工は比較的容易いが、正面パネル34の全面を液晶表示装置で形成する場合、液晶板の中央に開口部を設けるには非常にコストがかかる。本実施の形態では、液晶表示装置で表示可能な演出パターンには及ばないものの、正面パネル34の全面を液晶表示装置で形成する場合に比べて格段に低いコストで、豊富な表示パターンを提供することができるものである。
さらに、本実施の形態における導光板ユニット7は、回転リール20の図柄を視認可能さするための図柄表示窓37の部分に、遮光性の窓枠73を取り付けてあるので、導光板の発光により回転リール20が照射されることがなく、回転リール20の図柄の視認を妨げることがない。
加えて、本実施の形態における導光板ユニット7は、シースルー導光板70、スペーサー75、グラフィックシート71、及びバックライト導光板72を組み立て式の窓枠73によって一体化し、これをユニットケース60に収納した構成としてあるので、機種依存の絵柄が表示されているシースルー導光板70とグラフィックシート71以外は、そのまま再利用することができ、リサイクル性にも優れている。
ところで、本実施の形態では、上扉30の扉枠31を筐体1に据え置き、導光板ユニット7と上扉キャビネット32を機種に応じて変更可能に形成してあるが、機種変更の態様によっては、上扉キャビネット32を据え置いたまま、導光板ユニット7のみを交換することも可能である。このようにしても、正面視したときに正面パネル34の大部分を占める導光板ユニット7の表示図柄が変更されれば、上扉キャビネット32のデザイン、例えば電飾体ユニット33の形状が共通していても、十分に新しい機種として通用する。また、導光板ユニット7の代わりに、図柄表示窓37を形成した液晶表示画面を備える液晶ユニットを取り付けることもできるものである。
なお、本発明は、前扉3が上扉30と下扉40に分割されていないスロットマシンにも利用できる。また、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えばパチンコ機の遊技盤の手前側に、盤面部分をくりぬいた導光板ユニット7を配置してもよい。あるいは、導光板ユニット7の表面(シースルー導光板70の表面)に、直接、釘や役物を取り付けて、遊技盤全体を発光表示させるようにしてもよい。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの正面斜視図である。 本発明の実施の形態であって、前扉を開いたスロットマシンの斜視図である。 本発明の実施の形態であって、上扉の分解斜視図である。 本発明の実施の形態であって、導光板ユニットの分解斜視図である。 本発明の実施の形態であって、導光板ユニットの縦断面図である。 本発明の実施の形態であって、導光板ユニットの分解断面図である。 本発明の実施の形態であって、導光板の拡大断面図である。 本発明の実施の形態であって、下扉の分解斜視図である。 本発明の実施の形態であって、グラフィックシートの正面図である。 本発明の実施の形態であって、シースルー導光板の正面図である。 本発明の実施の形態であって、点灯による図柄表示を示す図である。 本発明の実施の形態であって、点灯による図柄表示を示す図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御、出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、導光板ユニットの点灯制御の一例を示す流れ図である。
符号の説明
S スロットマシン
1 筐体 2 リールユニット(遊技装置)
3 前扉 4 電源装置
5 ホッパーユニット 6 制御装置
6A 遊技制御装置 6B 演出制御装置
7 導光板ユニット(発光表示装置)
11 開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 19 ヒンジ
20 回転リール 21 支持体
30 上扉 31 上扉枠(扉枠)
31A 開口部 32 上扉キャビネット(外装体)
33 電飾体ユニット 34 正面パネル
35 スピーカユニット 36 上扉係合部
37 図柄表示窓 38 発光体
40 下扉 41 下扉枠
41A 凹部 41C 係合孔
41D 係合孔 42 下パネルユニット
42A パネル枠 42B 下パネル
42C 係合爪 42D 係合爪
43 下皿 44 メダルセレクター
45 照明装置 46 下扉係合部
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 スタートスイッチ 53 ストップスイッチ
54 精算スイッチ 55 メダル投入口
60 ユニットケース 60A 図柄表示窓
61 表面ケース 62 裏蓋
70 シースルー導光板(前方導光板) 71 グラフィックシート(表示シート)
72 バックライト導光板(後方導光板) 73 窓枠
74 凹凸 75 スペーサー
76 平枠部 77,77' 張り出し部
80 発光部材 81 冷陰極管(後方発光体)
82 LED基板(前方発光体)
90 絵柄 91 ベース絵柄(表示絵柄)
92 重ね絵柄(刻装絵柄)
100 遊技実行制御手段 110 当選抽選手段
120 リール制御手段 130 入賞判定手段
140 ホッパー制御手段 150 演出決定手段
160 点灯制御手段 200 発光制御基板(発光制御部)

Claims (3)

  1. 表示絵柄が表示された透光性を有する表示シートと、
    この表示シートの背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板と、
    前記後方導光板を面発光させるための後方発光体と、
    前記表示シートの手前側に配置され、背面に凹凸による刻装絵柄が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄が正面側から可視可能となる前方導光板と、
    前記前方導光板の刻装絵柄を発光表示させるための前方発光体と、
    前記後方及び前方発光体の発光を制御するための発光制御部とを少なくとも備え、
    前記後方発光体を点灯させ前記前方発光体を消灯させることにより、前記前方導光板を通して、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄を正面側から視認可能とし、
    前記後方発光体を消灯させ前記前方発光体を点灯させることにより、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を正面側から視認可能とし、
    前記後方発光体及び前記前方発光体の双方を点灯させることにより、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄の手前側に、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を重ねて視認可能となるように形成したことを特徴とする発光表示装置。
  2. 前記前方発光体は、前記前方導光板の周囲に複数設けられ、
    前記複数の前方発光体の一部を点灯させることにより、前記刻装絵柄の一部が可視可能となることを特徴とする請求項1記載の発光表示装置。
  3. 正面側に開口する筐体と、筐体の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉と、前記筐体の内部に設置される遊技装置と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置の作動を制御するための制御装置とを少なくとも備える遊技機において、
    前記前扉は、前記筐体に固定される扉枠と、透明な正面パネルを有し前記扉枠に着脱自在に取り付けられる外装体と、前記扉枠と前記正面パネルの間に配置され前記扉枠又は前記外装体に着脱自在に装着される発光表示装置とを備え、
    前記発光表示装置は、表示絵柄が表示された透光性を有する表示シートと、この表示シートの背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板と、前記後方導光板を面発光させるための後方発光体と、前記表示シートの手前側に配置され、背面に凹凸による刻装絵柄が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄が正面側から可視可能となる前方導光板と、前記前方導光板の刻装絵柄を発光表示させるための前方発光体と、前記後方及び前方発光体の発光を制御するための発光制御部とを少なくとも備え、
    前記制御装置は、当選判定の抽選結果その他の遊技状態に応じて、
    前記後方発光体を点灯させ前記前方発光体を消灯させることにより、前記前方導光板を通して、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄を正面側から視認可能とする表示、
    前記後方発光体を消灯させ前記前方発光体を点灯させることにより、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を正面側から視認可能とする表示、
    前記後方発光体及び前記前方発光体の双方を点灯させることにより、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄の手前側に、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を重ねて視認可能とする表示を選択可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
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