JP4819768B2 - 下パネルユニット及びスロットマシン - Google Patents
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また、図21に従来の遊技機の前扉の下部の下扉の外観側面図、図22に従来の遊技機の前扉の下部の下扉の外観斜視図を示す。
図21及び図22に示すように、遊技機、特にスロットマシンの前扉の下部に当該遊技機のキャラクターが描かれた下パネル42Bが形成されている。この下パネル42Bには、当該遊技機の各種証明印紙等が貼付されているものである。
そして、この照明装置45として蛍光灯のみを使用しているため、下パネル42Bを利用して、下パネル42Bの裏の照明装置45の点灯や、消灯や、点滅等による演出が一切できないことにもつながっていた。
特に、メダル投入口55の下には、投入されたメダルを分別するための装置であるメダルセレクター44が必要であった。そのような各種装置を配置するために、凹部41Aの上部側には、図21に示すように、凹部41Aの空間内部側に向かって突出する凸部41Gのような形状が形成されていた。このため、照明装置45からの光が下パネル42Bの全面に全て均一に照射されることができなくなり、下パネル42Bを正面から見ると、部分的に、暗い箇所が発生してしまうという不具合が発生するという第2の問題点があった。
近年では、スロットマシンの上部に大型の液晶表示装置を用いて、種々の演出表示を行うようにした遊技機が開発されているが、大型の液晶表示装置を下パネルに使用することはコストがかかる。また、上述したような照明装置45として蛍光灯を使用すると、下パネル42Bの照明装置45の点滅等の動作を利用した演出は困難となり、また、前記したような従来の面発光体では表示パターンに限界があり、遊技者を飽きさせない演出を行うことが難しかった。結果として、スロットマシンの全面の大きな割合を占めるスペースが有効な演出に利用されていないという第3の問題点があった。
かかる場合、後方に位置する透明板の表示絵柄が、光源を消灯しただけでは、正面側からうっすらと見えてしまい、前方に位置する透明板の表示絵柄と重なって干渉してしまうという第4の問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
更に、請求項1記載の発明は、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを提供しようとするものである。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有する第1から第4までの問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、下パネルの裏面側に大きな自由空間を確保することができ、面発光により下パネル全体を均一に照射することができ、下パネルを利用した演出が可能となり、また、今までにない斬新な演出表示を行うことができ、低コストで豊富な表示パターンを実現可能にすると共に、前方導光板の刻装絵柄と、表示シートの表示絵柄とが互いに干渉することを防止することができて、前方導光板の刻装絵柄をより際だたせることができるようにした下パネルユニットを提供しようとするものである。
更に、請求項2記載の発明は、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを提供しようとするものである。
更に、請求項3記載の発明は、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを提供しようとするものである。
更に、請求項4記載の発明は、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを備えたスロットマシンを提供しようとするものである。
更に、請求項5記載の発明は、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを備えたスロットマシンを提供しようとするものである。
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、正面側に開口する筐体(1)と、前記筐体(1)の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉(3)と、前記筐体(1)の内部に設置される遊技装置(2)と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置(2)の作動を制御するための制御装置(6)とを少なくとも備えたスロットマシン(S)の前記前扉(3)の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニット(42)であって、前記下パネルユニット(42)は、表示絵柄(91)が表示され透光性を有する表示シート(71)と、前記表示シート(71)の背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板(72)と、前記後方導光板(72)を面発光させるための後方発光体(81)と、前記表示シート(71)の手前側に配置され、凹凸(74A)による刻装絵柄(92)が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄(92)の凹凸(74A)が正面側に反射することにより前記刻装絵柄(92)が正面側から可視可能となる前方導光板(70)と、前記前方導光板(70)の刻装絵柄(92)を発光表示させるための前方発光体(82)と、前記後方発光体(81)及び前方発光体(82)の発光を制御するための発光制御部(200)とを少なくとも備え、前記後方発光体(81)を点灯させ前記前方発光体(82)を消灯させることにより、前記前方導光板(70)を通して、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)を正面側から視認可能とし、前記後方発光体(81)を消灯させ前記前方発光体(82)を点灯させることにより、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を正面側から視認可能とし、前記後方発光体(81)及び前記前方発光体(82)の双方を点灯させることにより、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)の手前側に、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を重ねて視認可能となるように形成されている。
そして、前記前方導光板(70)の前記刻装絵柄(92)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸(74A)が形成され、前記前方発光体(82)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側に設けられ、前記前方発光体(82)が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄(92)を、各前方発光体(82)に対応して、それぞれ設け、複数の前記前方発光体(82)のうち、所定の前記前方発光体(82)を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄(92)のうち、点灯させた前記前方発光体(82)の発光方向に対応する前記刻装絵柄(92)を可視可能とすることを特徴とする。
また、前記後方導光板(72)は、いわゆるバックライト導光板(72E)であって、端面側、すなわち板面の上下左右方向から照射される光を、背面側に形成された凹凸(74B)が反射して、正面の全体が発光するようになっているものとすることができる。前記後方発光体(81)は、冷陰極管やLEDとすることができる。
前記発光制御部(200)は、後方発光体(81)及び前方発光体(82)からなる発光体(80)の点灯、消灯、点滅を行わせるためのドライバであり、どのようなパターンで発光体(80)の点滅をさせるかについては、例えば遊技機の制御装置(6)からの出力信号に基づくものとすることができる。
(作用) 本発明によれば、後方導光板(72)は、端面側から照射される後方発光体(81)の光を正面側へ反射して面発光し、前方導光板(70)も、端面側から照射される前方発光体(82)の光を正面側へ反射して面発光している。このため、これらの導光板の背面側に光源となる蛍光灯や、その光源としての蛍光灯の光を均一に照射するための空間等が一切不要となる。これにより、表示シート(71)の裏面側にそのような空間等を設ける必要はなく、表示シート(71)の背面側のスペースを有効に利用することができる。
本発明によれば、後方発光体(81)と前方発光体(82)とを別個に点灯制御することにより、表示絵柄(91)のみの表示と、刻装絵柄(92)のみの表示と、表示絵柄(91)及び刻装絵柄(92)が重なった表示との少なくとも3パターンの表示を行うことができる。従って、この下パネルユニット(42)は、従来の下パネル(42B)の表示装置に比べて今までにない斬新で豊富な表現パターンを実現できる。
本発明は、複数の前方発光体(82)のうち、所定の前方発光体(82)を点灯させることにより、複数の刻装絵柄(92)のうち、点灯させた前方発光体(82)の発光方向に対応する刻装絵柄(92)を可視可能として、刻装絵柄(92)について表示される部分と表示されない部分とを設けるようにしたものである。本発明によれば、刻装絵柄(92)のどの部分を表示させるかによって全体の表示パターンの種類を増やすことができる。これにより、当選報知、入賞告知などの演出パターンをより豊富にすることができる。
(請求項2)
(特徴点) 請求項2記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、正面側に開口する筐体(1)と、前記筐体(1)の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉(3)と、前記筐体(1)の内部に設置される遊技装置(2)と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置(2)の作動を制御するための制御装置(6)とを少なくとも備えたスロットマシン(S)の前記前扉(3)の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニット(42)であって、前記下パネルユニット(42)は、表示絵柄(91)が表示され透光性を有する表示シート(71)と、前記表示シート(71)の背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板(72)と、前記後方導光板(72)を面発光させるための後方発光体(81)と、前記表示シート(71)の手前側に配置されるとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する中間導光板(75)と、前記中間導光板(75)の手前側に配置され、凹凸(74A)による刻装絵柄(92)が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄(92)の凹凸(74A)が正面側に反射することにより前記刻装絵柄(92)が正面側から可視可能となる前方導光板(70)と、前記前方導光板(70)の刻装絵柄(92)を発光表示させるとともに前記中間導光板(75)を面発光させるための前方発光体(82)と、前記後方発光体(81)及び前方発光体(82)の発光を制御するための発光制御部(200)とを少なくとも備え、前記後方発光体(81)を点灯させ前記前方発光体(82)を消灯させることにより、前記中間導光板(75)及び前記前方導光板(70)を通して、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)を正面側から視認可能とし、前記後方発光体(81)を消灯させ前記前方発光体(82)を点灯させて前記中間導光板(75)を面発光させることにより、前記表示シート(71)の表示絵柄(91)の正面側からの視認を阻害するとともに、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を正面側から視認可能となるように形成されている。
そして、前記前方導光板(70)の前記刻装絵柄(92)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸(74A)が形成され、前記前方発光体(82)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側に設けられ、前記前方発光体(82)が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄(92)を、各前方発光体(82)に対応して、それぞれ設け、複数の前記前方発光体(82)のうち、所定の前記前方発光体(82)を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄(92)のうち、点灯させた前記前方発光体(82)の発光方向に対応する前記刻装絵柄(92)を可視可能とすることを特徴とする。
また、前記後方導光板(72)は、いわゆるバックライト導光板(72E)であって、端面側、すなわち板面の上下左右方向から照射される光を、背面側に形成された凹凸が反射して、正面の全体が発光するようになっているものとすることができる。前記後方発光体(81)は、冷陰極管やLEDとすることができる。
前記発光制御部(200)は、後方発光体(81)及び前方発光体(82)からなる発光体(80)の点灯、消灯、点滅を行わせるためのドライバであり、どのようなパターンで発光体(80)の点滅をさせるかについては、例えば遊技機の制御装置(6)からの出力信号に基づくものとすることができる。
(作用) 本発明によれば、後方導光板(72)は、端面側から照射される後方発光体(81)の光を正面側へ反射して面発光し、中間導光板(75)及び前方導光板(70)も、端面側から照射される前方発光体(82)の光を正面側へ反射して面発光している。このため、これらの導光板の背面側に光源となる蛍光灯や、その蛍光灯の光を均一に照射するための空間等が一切不要となる。これにより、これらの導光板や表示シート(71)の裏面側にそのような空間等を設ける必要はなく、これらの導光板や表示シート(71)の背面側のスペースを有効に利用することができる。
本発明は、後方発光体(81)と前方発光体(82)を別個に点灯制御することにより、表示絵柄(91)のみの表示と、刻装絵柄(92)のみの表示との少なくとも2パターンの表示を行うことができる。従って、この下パネルユニット(42)は、従来の下パネルの表示装置に比べて今までにない斬新で豊富な表現パターンを実現できる。
本発明は、複数の前方発光体(82)のうち、所定の前方発光体(82)を点灯させることにより、複数の刻装絵柄(92)のうち、点灯させた前方発光体(82)の発光方向に対応する刻装絵柄(92)を可視可能として、刻装絵柄(92)について表示される部分と表示されない部分とを設けるようにしたものである。本発明によれば、刻装絵柄(92)のどの部分を表示させるかによって全体の表示パターンの種類を増やすことができる。これにより、当選報知、入賞告知などの演出パターンをより豊富にすることができる。
(特徴点) 請求項3記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、正面側に開口する筐体(1)と、前記筐体(1)の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉(3)と、前記筐体(1)の内部に設置される遊技装置(2)と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置(2)の作動を制御するための制御装置(6)とを少なくとも備えたスロットマシン(S)の前記前扉(3)の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニット(42)であって、表示絵柄(91)が表示され透光性を有する表示シート(71)と、前記表示シート(71)の背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板(72)と、前記後方導光板(72)を面発光させるための後方発光体(81)と、前記表示シート(71)の手前側に配置されると共に、前記表示シート(71)の表示絵柄(91)の正面側からの視認を阻害する阻害状態、及び、阻害しない非阻害状態とを切り換え可能な中間介在板(300)と、前記中間介在板(300)の手前側に配置され、凹凸(74A)による刻装絵柄(92)が形成されていると共に、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄(92)の凹凸(74A)が正面側に反射することにより前記刻装絵柄(92)が正面側から可視可能となる前方導光板(70)と、前記前方導光板(70)の刻装絵柄(92)を発光表示させるための前方発光体(82)と、前記後方発光体(81)及び前方発光体(82)の発光を制御するための発光制御部(200)とを少なくとも備え、前記後方発光体(81)を点灯させ前記前方発光体(82)を消灯させて、非阻害状態の前記中間介在板(300)及び前記前方導光板(70)を通して、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)を正面側から視認可能とし、前記後方発光体(81)を消灯させ前記前方発光体(82)を点灯させて、前記中間介在板(300)を阻害状態にすることにより、前記表示シート(71)の表示絵柄(91)の正面側からの視認を阻害すると共に、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を正面側から視認可能となるように形成されている。
そして、前記前方導光板(70)の前記刻装絵柄(92)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸(74A)が形成され、前記前方発光体(82)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側に設けられ、前記前方発光体(82)が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄(92)を、各前方発光体(82)に対応して、それぞれ設け、複数の前記前方発光体(82)のうち、所定の前記前方発光体(82)を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄(92)のうち、点灯させた前記前方発光体(82)の発光方向に対応する前記刻装絵柄(92)を可視可能とすることを特徴とする。
また、中間介在板(300)は、所定の切り換え操作により、表示シート(71)の表示絵柄(91)の正面側からの視認を阻害する阻害状態と、表示シート(71)の表示絵柄(91)の正面側からの視認を阻害しない非阻害状態とを、実現可能なものであれば良いものである。具体的には、例えば、中間介在板(300)としては、高分子分散液晶(PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal))である。この高分子分散液晶は、印加電圧の変化により、ガラスのように透明な状態から、曇りガラスのように白濁した状態まで変化するものである。中間介在板(300)は、高分子分散液晶のかかる状態変化を利用して、ガラスのような透明な状態の非阻害状態と、曇りガラスのように白濁した阻害状態とを作り出すことができる。
(作用) 本発明によれば、後方発光体(81)と前方発光体(82)を別個に点灯制御することにより、表示絵柄(91)のみの表示と、刻装絵柄(92)のみの表示との少なくとも2パターンの表示を行うことができる。従って、この下パネルユニット(42)を遊技機に用いた場合には、従来の導光板を用いた表示装置に比べて豊富な表現パターンを実現できる。
(特徴点) 請求項4記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、正面側に開口する筐体(1)と、筐体(1)の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉(3)と、前記筐体(1)の内部に設置される遊技装置(2)と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置(2)の作動を制御するための制御装置(6)とを少なくとも備えるスロットマシン(S)において、前記前扉(3)の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニット(42)を備え、前記下パネルユニット(42)は、表示絵柄(91)が表示され透光性を有する表示シート(71)と、前記表示シート(71)の背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板(72)と、前記後方導光板(72)を面発光させるための後方発光体(81)と、前記表示シート(71)の手前側に配置され、凹凸(74A)による刻装絵柄(92)が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄(92)の凹凸(74A)が正面側に反射することにより前記刻装絵柄(92)が正面側から可視可能となる前方導光板(70)と、前記前方導光板(70)の刻装絵柄(92)を発光表示させるための前方発光体(82)と、前記後方発光体(81)及び前方発光体(82)の発光を制御するための発光制御部(200)とを少なくとも備え、前記制御装置(6)は、当選判定の抽選結果その他の遊技状態に応じて、前記後方発光体(81)を点灯させ前記前方発光体(82)を消灯させることにより、前記前方導光板(70)を通して、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)を正面側から視認可能とする表示、前記後方発光体(81)を消灯させ前記前方発光体(82)を点灯させることにより、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を正面側から視認可能とする表示、前記後方発光体(81)及び前記前方発光体(82)の双方を点灯させることにより、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)の手前側に、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を重ねて視認可能とする表示を選択可能に形成されている。
そして、前記前方導光板(70)の前記刻装絵柄(92)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸(74A)が形成され、前記前方発光体(82)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側に設けられ、前記前方発光体(82)が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄(92)を、各前方発光体(82)に対応して、それぞれ設け、複数の前記前方発光体(82)のうち、所定の前記前方発光体(82)を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄(92)のうち、点灯させた前記前方発光体(82)の発光方向に対応する前記刻装絵柄(92)を可視可能とすることを特徴とする。
ここで、「遊技装置(2)」とは、遊技を行うために必須の装置であって、スロットマシン(S)におけるリールユニット(2E)などが含まれる。
前記前扉(3)は、筐体(1)の正面に位置する板状の扉体である。
また前扉(3)は、筐体(1)の開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)に分割されていてもよい。この場合、下パネルユニット(42)は、下扉(40)に配置される。
スロットマシン(S)としては、上記以外にも、スロットマシン(S)の主電源を入れるための電源装置(4)や、遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット5)などを備えていてもよい。
(作用) 本発明によれば、後方導光板(72)は、端面側から照射される後方発光体(81)の光を正面側へ反射して面発光し、前方導光板(70)も、端面側から照射される前方発光体(82)の光を正面側へ反射して面発光している。このため、これらの導光板の背面側に光源となる蛍光灯や、その光源としての蛍光灯の光を均一に照射するための空間等が一切不要となる。これにより、表示シート(71)や導光板の裏面側にそのような空間等を設ける必要はなく、表示シート(71)や導光板の背面側のスペースを有効に利用することができる。
本発明よれば、後方発光体(81)と前方発光体(82)とを別個に点灯制御することにより、表示絵柄(91)のみの表示と、刻装絵柄(92)のみの表示と、表示絵柄(91)及び刻装絵柄(92)が重なった表示との少なくとも3パターンの表示を行うことができる。従って、この下パネルユニット(42)を備えたスロットマシン(S)は、従来の下パネル(42B)の表示装置に比べて今までにない斬新で豊富な表現パターンを実現できる。
また、本発明によれば、遊技機の機種交換の際、前扉(3)から下パネルユニット(42)のみを取り外して、新機種に対応したものに取り替えるだけで、少なくとも遊技の正面デザインを変更することができる。
本発明は、複数の前方発光体(82)のうち、所定の前方発光体(82)を点灯させることにより、複数の刻装絵柄(92)のうち、点灯させた前方発光体(82)の発光方向に対応する刻装絵柄(92)を可視可能として、刻装絵柄(92)について表示される部分と表示されない部分とを設けるようにしたものである。本発明によれば、刻装絵柄(92)のどの部分を表示させるかによって全体の表示パターンの種類を増やすことができる。これにより、当選報知、入賞告知などの演出パターンをより豊富にすることができる。
(特徴点) 請求項5記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、正面側に開口する筐体(1)と、筐体(1)の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉(3)と、前記筐体(1)の内部に設置される遊技装置(2)と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置(2)の作動を制御するための制御装置(6)とを少なくとも備えるスロットマシン(S)において、前記前扉(3)の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニット(42)を備え、前記下パネルユニット(42)は、表示絵柄(91)が表示され透光性を有する表示シート(71)と、前記表示シート(71)の背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板(72)と、前記後方導光板(72)を面発光させるための後方発光体(81)と、前記表示シート(71)の手前側に配置されるとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する中間導光板(75)と、前記中間導光板(75)の手前側に配置され、凹凸(74A)による刻装絵柄(92)が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄(92)の凹凸(74A)が正面側に反射することにより前記刻装絵柄(92)が正面側から可視可能となる前方導光板(70)と、前記前方導光板(70)の刻装絵柄(92)を発光表示させるとともに前記中間導光板(75)を面発光させるための前方発光体(82)と、前記後方発光体(81)及び前方発光体(82)の発光を制御するための発光制御部(200)とを少なくとも備え、前記制御装置(6)は、当選判定の抽選結果その他の遊技状態に応じて、前記後方発光体(81)を点灯させ前記前方発光体(82)を消灯させることにより、前記中間導光板(75)及び前記前方導光板(70)を通して、前記後方導光板(72)の面発光に照射された表示シート(71)の表示絵柄(91)を正面側から視認可能とする表示、前記後方発光体(81)を消灯させ前記前方発光体(82)を点灯させて前記中間導光板(75)を面発光させることにより、前記表示シート(71)の表示絵柄(91)の正面側からの視認を阻害するとともに、前記前方導光板(70)に形成された刻装絵柄(92)を正面側から視認可能とする表示を選択可能に形成されている。
そして、前記前方導光板(70)の前記刻装絵柄(92)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸(74A)が形成され、前記前方発光体(82)は、前記前方導光板(70)の複数の端面側に設けられ、前記前方発光体(82)が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄(92)を、各前方発光体(82)に対応して、それぞれ設け、複数の前記前方発光体(82)のうち、所定の前記前方発光体(82)を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄(92)のうち、点灯させた前記前方発光体(82)の発光方向に対応する前記刻装絵柄(92)を可視可能とすることを特徴とする。
ここで、「遊技装置(2)」とは、遊技を行うために必須の装置であって、スロットマシンにおけるリールユニット(2E)などが含まれる。
前記前扉(3)は、筐体(1)の正面に位置する板状の扉体である。
また前扉(3)は、筐体(1)の開口上部(13)を塞ぐ上扉(30)と、開口下部(14)を塞ぐ下扉(40)に分割されていてもよい。この場合、下パネルユニット(42)は、下扉(40)に配置される。
スロットマシン(S)としては、上記以外にも、スロットマシン(S)の主電源を入れるための電源装置(4)や、遊技媒体を払い出すための払い出し装置(ホッパーユニット5)などを備えていてもよい。
(作用) 本発明は、後方導光板(72)は、端面側から照射される後方発光体(81)の光を正面側へ反射して面発光し、中間導光板(75)及び前方導光板(70)も、端面側から照射される前方発光体(82)の光を正面側へ反射して面発光している。このため、これらの導光板の背面側に光源となる蛍光灯や、その光源としての蛍光灯の光を均一に照射するための空間等が一切不要となる。これにより、これらの導光板や表示シート(71)の裏面側にそのような空間等を設ける必要はなく、これらの導光板や表示シート(71)の背面側のスペースを有効に利用することができる。
本発明によれば、後方発光体(81)と前方発光体(82)を別個に点灯制御することにより、表示絵柄(91)のみの表示と、刻装絵柄(92)のみの表示との少なくとも2パターンの表示を行うことができる。従って、この下パネルユニット(42)を有する遊技機は、下パネルユニット(42)の表示によって、例えば当選判定の抽選結果に関する報知を従来の表示装置に比べて豊富な表現パターンで実現できる。
本発明は、複数の前方発光体(82)のうち、所定の前方発光体(82)を点灯させることにより、複数の刻装絵柄(92)のうち、点灯させた前方発光体(82)の発光方向に対応する刻装絵柄(92)を可視可能として、刻装絵柄(92)について表示される部分と表示されない部分とを設けるようにしたものである。本発明によれば、刻装絵柄(92)のどの部分を表示させるかによって全体の表示パターンの種類を増やすことができる。これにより、当選報知、入賞告知などの演出パターンをより豊富にすることができる。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、下パネルの裏面側に大きな自由空間を確保することができ、面発光により下パネル全体を均一に照射することができ、下パネルを利用した演出が可能となり、また、今までにない斬新な演出表示を行うことができ、低コストで豊富な表示パターンを実現可能な下パネルユニットを提供することができる。
更に、請求項1記載の発明によれば、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、下パネルの裏面側に大きな自由空間を確保することができ、面発光により下パネル全体を均一に照射することができ、下パネルを利用した演出が可能となり、また、今までにない斬新な演出表示を行うことができ、低コストで豊富な表示パターンを実現可能にすると共に、前方導光板の刻装絵柄と、表示シートの表示絵柄とが互いに干渉することを防止することができて、前方導光板の刻装絵柄をより際だたせることができるようにした下パネルユニットを提供することができる。
更に、請求項2記載の発明によれば、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを提供することができる。
更に、請求項3記載の発明によれば、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを提供することができる。
更に、請求項4記載の発明によれば、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを備えたスロットマシンを提供することができる。
(請求項5) 請求項5記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項5記載の発明によれば、下パネルの裏面側に大きな自由空間を確保することができ、下パネル全体を均一に照射することができ、点滅等を可能とすることで、下パネルを利用した演出が可能となり、また、今までにない斬新な演出表示を行うことができ、低コストで豊富な表示パターンを実現可能にすると共に、前方導光板の刻装絵柄と、表示シートの表示絵柄とが互いに干渉することを防止することができて、前方導光板の刻装絵柄をより際だたせることができるようにした下パネルユニットを備えたスロットマシンを提供することができる。
更に、請求項5記載の発明によれば、刻装絵柄の一部を表示させることができて、更に、表示パターンを変化させることが可能な下パネルユニットを備えたスロットマシンを提供することができる。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図13は、本発明の第1の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシンの外観斜視図、図2はスロットマシンの前扉を取り外した状態の外観斜視図、図3は上扉の分解斜視図、図4は発光表示装置(導光板ユニット)としての下パネルユニットの分解斜視図、図5は発光表示装置(導光板ユニット)としての下パネルユニットの縦断面図、図6は発光表示装置(導光板ユニット)としての下パネルユニットの分解縦断面図、図7(A)はシースルー導光板(前方導光板)の部分拡大断面図、図7(B)はシースルー中間導光板(中間導光板)及びバックライト導光板(後方導光板)の部分拡大断面図、図8は下扉の分解斜視図、図9は表示シート(グラフィックシート)の正面図、図10はシースルー導光板の正面図、図11及び図12は下パネル透明板から視認できる発光表示装置としての下パネルユニットの正面図、図13は下扉の外観側面図をそれぞれ示す。
(筐体1)
筐体1は、下面に位置する底板15と、底板15の左右に立設する側板16と、底板15の上端間に渡される天板17と、裏板(図示せず)とからなる正面側に開口する箱であり、図2に示すように、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。この中板12の下側には、電源装置4が固定されていると共に、底板15の上にはホッパーユニット5が載置されている。そして、筐体1及びリールユニット2Eの正面から向かって左側には、前扉3が回転自在に軸支されている。具体的には、上記側板16の正面左側の下部には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジ19Bが設けられている。また、リールユニット2Eの枠の正面左側には、上扉30を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジ19Aが儲けられている。上扉30は、リールユニット2Eを開口上部13に収納した状態で、ヒンジ19Aに回転自在に軸支されることにより、開口上部13を閉塞し、ヒンジ19Aと反対側のロック手段によりロック可能に形成されている。
(リールユニット2E) 前記リールユニット2Eは、スロットマシンSの主たる遊技装置2であって、図2に示すように、支持枠21に固定された3個のリールモータ(図示せず)と、このリールモータの駆動軸に軸着された3個の回転リール20を有している。また、リールユニット2Eの支持枠21には、制御装置6が取り付けられている。前記回転リール20は、円筒形のリールドラムの表面に複数の図柄を表示したリールテープを貼付したものである。また、前記制御装置6は、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するためのものであるが、これについては後述する。
(上扉30)
前記上扉30は、筐体1の開口上部13を開閉自在に取り付けられた板状の扉であり、図3に示すように、扉枠31としての上扉枠31Bと、この上扉枠31Bの正面側に着脱自在に取り付けられる外装体32としての上扉キャビネット32Eとから構成されている。
前記上扉枠31Bは、図3に示すように、略中央部に方形の開口部31Aを有する枠体であって、図2に示すように、裏面側方に設けられた上扉係合部36を介してヒンジ19に水平方向に回動自在に取り付けられている。そして、この上扉枠31Bは、図示しないロック機構により筐体1に対してロック可能に形成されている。また、上扉枠31Bの上側両端部には、音声を出力するためのスピーカユニット35が固定されている。そして上扉枠31Bは、機種交換の際には、筐体1に据え置かれるようになっている。
(下扉40)
前記下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための上扉30よりも幅厚の扉であり、図8に示すように、下扉枠41と、発光表示装置7としての下パネルユニット42と、パネル枠42Aとから構成されている。
(下扉枠41)
前記下扉枠41は、裏面側方に設けられた下扉係合部46(図2参照)を介してヒンジ19Bに水平方向に回動自在に取り付けられると共に、図示しないロック機構により筐体1に対してロック可能に形成されているものである。下扉枠41の上部は、図1に示すように、スロットマシンを作動させるための操作部50となっており、下扉枠41の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも手前側に突出するようになっている。ここで、前記操作部50としては、遊技メダルを投入するためのメダル投入口55、クレジットとして貯留されているメダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ51、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ54、回転リール20の回転を開始させるためのスタートスイッチ52、回転リール20の回転を停止させるためのストップスイッチ53が設けられている。
前記パネル枠42Aは、図8に示すように、全体形状が略枠状であって、中央開口部に下パネル透明板42Fを嵌め込んだ構成となっている。このパネル枠42Aの裏面側には、前記下扉枠41の係合孔41C,41Dとそれぞれ係合可能な係合爪42C,42Dが設けられている。
そして、パネル枠42Aの裏面側には、発光表示装置7としての下パネルユニット42が取り付けられている。そして、下パネルユニット42を裏面側に取り付けたパネル枠42Aを下扉枠41に取り付け、発光表示装置7としての下パネルユニット42により種々の表示を行うと、下パネル透明板42Fを通して、発光表示装置7に表示されている表示が正面から見えるようになっている。また、発光表示装置7としての下パネルユニット42は、機種交換の際には、パネル枠42Aを取り外して、このパネル枠42Aの裏面側の下パネルユニット42を、新たな下パネルユニット42と交換することにより、新機種に対応させることができるようになっている。なお、下パネルユニット42を裏面側に取り付けたパネル枠42Aを、下扉枠41から取り外し、パネル枠42A及び下パネルユニット42の両方を、新機種に対応したものに交換するようにしてもよい。
前記下パネルユニット42は、発光表示装置7として機能するものであり、具体的には、種々の導光板等を組み合わせた導光板ユニット7Eからなるものである。この導光板ユニット7Eは、図5に示すように、箱形のユニットケース60に、シースルー導光板70E(前方導光板70)、シースルー中間導光板75E(中間導光板75)、グラフィックシート71E(表示シート71)、バックライト導光板72E(後方導光板72)、発光部材80を収納した構成となっている。
前記ユニットケース60は、内部にシースルー導光板70E、シースルー中間導光板75E、グラフィックシート71E、及び発光部材80を収納すると共に、回転リール20のある背面側やシースルー導光板70E等の周囲に発光が漏れないようにするためのものである。図4及び図5に示すように、ユニットケース60は、四角枠状であって正面中央に開口部61Aが形成された表面ケース61と、表面ケース61の背面を塞ぐ裏蓋62とから構成されている。表面ケース61及び裏蓋62は、いずれも遮光性を有する部材、例えば黒色の合成樹脂により形成されている。
前記シースルー導光板70Eは、長方形状の透明板であり、背面側には、図7(A)に示すように、プレス加工又はレーザーカットによる凹凸74Aが形成されている。なお、この凹凸74Aは、背面側だけに限定されず、シースルー導光板70Eの端面にも形成することもできる。具体的には、シースルー導光板70Eの端面を正面の平面に対して斜め45度に傾斜して形成することにより、正面側に光を反射することができて、端面を光らせることができるようなものも含むものである。また、この凹凸74Aは、図10に示すような刻装絵柄92を形作っている。そして、シースルー導光板70Eは、背面側から光が照射された場合には、刻装絵柄92を表示することなく、その光線を正面側に透過するが、シースルー導光板70Eの端面(板面の左右上下の面)側から光が照射された場合には、背面に刻まれた凹凸74Aに光が反射して、正面側に刻装絵柄92が浮き上がるようになっている。この刻装絵柄92は、後述する中間導光板75の機能により、グラフィックシート71Eに表示されているベース絵柄91A(図9参照)とは重なることなく(互いに干渉することなく)、単独で、正面パネル34に表示されるものである。
また、後方導光板72としてのバックライト導光板72Eは、グラフィックシート71Eを明瞭に示すために、グラフィックシート71Eの背面から光を照射するものであって、長方形状の導光部材であり、背面側には、図7(B)に示すように、同一形状の凹凸形状の細かい凹凸74Bが、裏面側の全面に均一に形成されている。そして、端面側から、後方発光体81としての冷陰極管81Eにより光が照射された場合には、背面に形成された凹凸74Bに光が反射して、正面側から見て、正面全体が発光するようになっている。
具体的には、前方発光体82としてのLED基板82Eは、図4又は図11(B)に示すように、シースルー導光板70E及びシースルー中間導光板75Eの正面から向かって左側の左縦端面に沿って配置したLED基板82Aと、シースルー導光板70E及びシースルー中間導光板75Eの正面から向かって右側の右縦端面に沿って配置したLED基板82Bと、シースルー導光板70E及びシースルー中間導光板75Eの上側水平端面に沿って配置したLED基板82Cと、シースルー導光板70E及びシースルー中間導光板75Eの下側水平端面に沿って配置したLED基板82Dとの4個、設けられている。
具体的には、図10の正面から向かって左側の鳥の刻装絵柄92Aは、その左側のLED基板82Aからの左方向からの光が照射されることにより、現れるような凹凸74Aが形成されている。
また、図10の正面から向かって右側の鳥の刻装絵柄92Bは、その右側のLED基板82Bからの右方向からの光が照射されることにより、現れるような凹凸74Aが形成されている。
また、図10の中央下部のCHANCEの文字の刻装絵柄92Dは、その下側のLED基板82Dからの下方向からの光が照射されることにより、現れるような凹凸74Aが形成されている。
したがって、LED基板82A、LED基板82B、LED基板82C、LED基板82Dのうちのいずれか1個、或いは、それらの組み合わせを点灯することにより、点灯したLED基板82Eに対応する刻装絵柄92A、刻装絵柄92B、刻装絵柄92C、刻装絵柄92Dのいずれか1個、或いは、それらの組み合わせを点灯することができるものである。
そして、ユニットケース60によって一体化したシースルー導光板70E、シースルー中間導光板75E、グラフィックシート71E、及びバックライト導光板72Eを、シースルー導光板70Eが正面側となるようユニットケース60に収納すると、図8に示すように、パネル枠42Aの正面側からはシースルー導光板70Eの正面が視認可能になる。
発光表示装置7としての導光板ユニット7Eは、特に図示しないフックや突起などの係合部の係合により、パネル枠42Aの裏面側に取り付けられる。導光板ユニット7Eを取り付け後、パネル枠42Aを下扉枠41に取り付けると、パネル枠42Aの下パネル透明板42Fは、その背後の発光表示装置7により、下パネルとして機能するものとなる。
(制御装置6)
ここで、制御装置6の概略を説明する。
制御装置6は、CPUを中心にROM、RAM、I/O等の電子部品を搭載したプリント基板を基板ケースに収納したものであり、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、遊技制御装置6Aと、演出制御装置6Bを構成する。遊技制御装置6Aは、主して、スタートスイッチ52及びストップスイッチ53の操作に基づく遊技の制御を行うためのものであり、演出制御装置6Bは、遊技制御装置6Aからの諸信号に基づいて主として演出を行わせるためのものである。なお、遊技制御装置6Aと演出制御装置6Bを別々の基板から構成してもよい。
前記遊技実行制御手段は、通常行われる通常遊技を制御すると共に、特別入賞の場合には通常遊技よりも有利な特別遊技(例えばレギュラーボーナスゲームやビッグボーナスゲーム)を開始させたりするための制御を行うものである。前記当選抽選手段は、乱数を用いて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、抽選の結果所定の当選役に当選した場合には、当該当選に対応する当選フラグを成立させるものである。
前記入賞判定手段は、当選図柄が所定の有効入賞ライン上に揃った場合には入賞を決定し、遊技実行制御手段やホッパー制御手段に入賞信号を出力するためのものである。そして、前記ホッパー制御手段は、入賞判定手段又は精算スイッチ54の操作信号に基づいて、ホッパーユニット5を作動させてメダルを払い出させるためのものである。
前記制御装置6の入力には、メダルセンサ44A、ベットスイッチ51、スタートスイッチ52、ストップスイッチ53、精算スイッチ54の5つのパーツが接続されている。なお、入力としては、上記したパーツに限定されるものではない。ここで、前記メダルセンサ44Aは、図1に示すように、メダルセレクター44の内部に設けられた検知部であって、メダルの投入を検知するためのものである。
(出力)
前記制御装置6の出力には、リールユニット2E、ホッパーユニット5、電飾体ユニット33、スピーカユニット35、導光板ユニット7Eの5つのパーツが接続されている。なお、出力としては、上記したパーツに限定されるものではない。
(演出制御装置6B)
演出制御装置6Bは、演出決定手段と、点灯制御手段とを有している。なお、演出制御装置6Bとしては、上記した手段以外の手段を有していても構わない。
(演出決定手段)
演出決定手段は、演出の有無及び内容を決定するためのものであり、特に図示しないが、複数の演出データ(又は演出データのインデックス)を記憶していると共に、遊技履歴の記憶手段、演出を行うか否か及び演出の種類を決定するための演出抽選手段などを有している。そして、遊技状況(例えば当選フラグ成立の有無、入賞の有無)や演出抽選の抽選結果に基づいて、実行すべき演出態様を決定し、決定された演出データに基づいて、電飾体ユニット33の点灯点滅、スピーカユニット35からの音声出力、導光板ユニット7Eの点灯表示などが行われるものである。
点灯制御手段は、前記演出決定手段の決定に基づいて、導光板ユニット7Eの発光制御基板201に発光部材80(冷陰極管81E及びLED基板82E)の点灯、消灯、点滅の指示信号を出力するためのものである。具体的には、点灯制御手段は、複数の発光部材80の発光パターンを記憶しており、演出決定手段の決定した演出に対応する発光パターンを発光制御基板201に出力する。なお、点灯制御手段として機能する制御基板は、必ずしもリールユニット2Eの制御装置6に配置する必要はなく、導光板ユニット7Eに配置してもよい。
(点灯の一例)
前方発光体82としてのLED基板82Eを全て消灯し、後方発光体81としての冷陰極管81Eを点灯した場合、正面側から正面パネル34を見ると、図11(A)に示すように、前方導光板70の刻装絵柄92に干渉されることなく、グラフィックシート71Eの表示絵柄91だけを見ることができる。かかる場合、前方導光板70の刻装絵柄92は、前方発光体82が点灯していないため、全く表出されないものである。
次に図12(A)に示すように、後方発光体81としての冷陰極管81Eを全て消灯し、前方発光体82としてのLED基板82Eのうち、正面から向かって左側のLED基板82Aと、正面から向かって右側のLED基板82Bとだけを点灯して残りの上側のLED基板82Cと、下側のLED基板82Dとを消灯した場合、グラフィックシート71Eの表示絵柄91は表出せずに、その点灯に対応する左側の鳥の刻装絵柄92Aと、右側の鳥の刻装絵柄92Bとだけが表示される。
このように複数種類の演出表示が、遊技状態に応じて、点灯制御手段の制御により可能となるものである。所定の小役(ベル)に当選している可能性が高い場合には、左側の鳥の刻装絵柄92Aだけを点灯させ、他の所定の小役(チェリー)に当選している可能性が高い場合には、右側の鳥の刻装絵柄92Bだけを点灯させ、特別遊技としてのボーナスゲームに当選している可能性が高い場合には、中央下のCHANCEの文字の刻装絵柄92Dを点灯させ、特定の当選役の当選を遊技者に報知することができる。そして、BBゲームの当選図柄を揃えることができて、入賞した場合には、BBゲーム中も含めて、左右の鳥に加えて、WINの文字の刻装絵柄92Cを点灯させるような演出を行うことができる。
そして、通常遊技中、当選抽選手段の抽選結果、当選役ベルに当選して、当該当選フラグが成立している場合には、点灯制御手段は、図11(B)の表示を選択する。
そして、通常遊技中、当選抽選手段の抽選結果、当選役チェリーに当選して、当該当選フラグが成立している場合には、点灯制御手段は、図12(A)の表示を選択する。
そして、通常遊技中、当選抽選手段の抽選結果、当選役BBゲームに当選して、当該当選フラグが成立している場合には、点灯制御手段は、図示していないが、下側のCHANCEの文字の表示を選択する。
もちろん、これに限定されず、点灯させる刻装絵柄92の組み合わせや、点灯時間や、点滅表示等を種々組み合わせることにより、今までにない斬新な演出表示を行うことができ、低コストで豊富な表示パターンを実現することができる。
(作用)
本実施の形態によれば、後方導光板72は、端面側から照射される後方発光体81の光を正面側へ反射して面発光し、中間導光板75及び前方導光板70も、端面側から照射される前方発光体82の光を正面側へ反射して面発光している。このため、これらの導光板の背面側に光源となる蛍光灯や、その蛍光灯の光を均一に照射するため、光を拡散させる空間等が一切不要となる。これにより、これらの導光板や表示シート71の裏面側にそのような光の拡散のための空間等を設ける必要はなく、これらの導光板や表示シート71の背面側のスペースを、他の装置の配置として有効に利用することができる。すなわち、従来のスロットマシンSの筐体1で下パネルの光源として使用してきた蛍光灯をやめて面発光する導光板としたことにより、筐体1に新たなスペースを確保することができる。
また、後方発光体81と前方発光体82とを別個に点灯制御することにより、表示絵柄91のみの表示と、刻装絵柄92のみの表示との少なくとも2パターンの表示を行うことができる。従って、この下パネルユニット42は、従来の下パネルの表示装置に比べて今までにない斬新で豊富な表現パターンを実現できる。
本実施の形態は、前方発光体82のLED基板82Eのうち、LED基板82A,B,C,Dのいずれか一つ、或いは複数の組み合わせを点灯させることにより、前方導光板70を部分的に照射して、刻装絵柄92について表示される部分と表示されない部分とを設けることができる。これにより、刻装絵柄92のどの部分を表示させるかによって全体の表示パターンの種類を増やすことができ、当選報知、入賞告知などの演出パターンをより豊富にすることができる。
また、液晶表示装置に比べて格段に低コストであり、導光板自体の加工も容易である。
本実施の形態によれば、遊技機の機種交換の際、前扉3の下扉40から下パネルユニット42(発光表示装置7)のみ、あるいは下パネルユニット42(発光表示装置7)を裏面に固定したパネル枠42Aを取り外して、新機種に対応したものに取り替えるだけで、少なくともスロットマシンSの下部の正面デザインを変更することができる。
上述した実施の形態では、1つの前方発光体82により、前方導光板70(シースルー中間導光板75E)と、中間導光板75(シースルー中間導光板75E)との2つの導光板を照射しており、その点灯及び消灯も、前方導光板70(シースルー中間導光板75E)と、中間導光板75(シースルー中間導光板75E)とで同一の制御となっている。しかし、特にこれに限定することはなく、前方導光板70(シースルー中間導光板75E)と、中間導光板75(シースルー中間導光板75E)とをそれぞれ別個、独立に点灯又は消灯が可能な専用の発光体(LED基板)を設けても良いものである。すなわち、前方導光板70(シースルー導光板70E)には、これだけに光を照射可能な幅の前方発光体(LED基板)を設け、そして、中間導光板75(シースルー中間導光板75E)には、別に、この中間導光板75だけに光を照射可能な幅の中間発光体(LED基板)により、それぞれ別個独立に点灯又は消灯を制御するようにしても良いものである。これにより、前方発光体及び後方発光体だけを点灯して、中間発光体を消灯することにより、シースルー導光板70Eの刻装絵柄92と、グラフィックシート71Eの表示絵柄91との両方を重ねて表示することができる。これは、グラフィックシート71Eの表示絵柄91を見えなくするように中間導光板75の面発光していたものを実施せずに、敢えて、グラフィックシート71Eの表示絵柄91も、シースルー導光板70Eの刻装絵柄92と重ねて表示させて、両方の絵柄が互いに干渉するように形成するものである。これにより、更に、表示形態のパターンを増やすことが可能となる。
上述したような下パネルユニット42は、液晶表示装置等と比べて低コスト品である前方導光板70、中間導光板75及び後方導光板72等を使用することで、従来、演出に使用されてこなかった下パネルの演出が可能となる。したがって、スロットマシンSの遊技中は、下パネルユニット42の演出により、遊技者に対して、当選フラグの成立等の報知に使用することができる。また、スロットマシンSが遊技ホールで遊技に使用されていない場合には、台探しをしている人に対して、例えば、同一島のスロットマシンSの下パネルユニット42の演出を同時に同一のものを実施することで、スロットマシンSが複数台集合した島の雰囲気を盛り上げるための演出等に使用することが可能になる。
図14乃至図19は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。
図14は上扉の分解斜視図、図15は発光表示装置(ドーナツ型導光板ユニット)の分解斜視図、図16は発光表示装置(ドーナツ型導光板ユニット)の縦断面図、図17は発光表示装置(ドーナツ型導光板ユニット)の分解縦断面図、図18及び図19は正面パネルから視認できる発光表示装置の正面図をそれぞれ示す。
なお、第1の実施の形態で説明した図1、図2、図7、図8、図9、図10及び図13は、本実施の形態でも同一であり、その図面の説明内容もそのまま使用するものである。
すなわち、本実施の形態に係るスロットマシンSは、第1の実施の形態で説明したような発光表示装置7を、上扉30と、下扉40との両方に備えているものである。本実施の形態に係るスロットマシンSには、かかる上扉30の発光表示装置7と、下扉40の発光表示装置7との2つの発光表示装置7の作動の有無を、切り換えることができる切り換えスイッチ400を、図14に示すように、上扉30の上部に設けている。この切り換えスイッチ400は、順次、押下するごとに、上扉30及び下扉40の両方の発光表示装置7を同様に作動させる両作動状態と、上扉30の発光表示装置7だけを作動状態にして下扉40の発光表示装置7の作動を停止状態にする上作動状態と、下扉40の発光表示装置7だけを作動状態にして上扉30の発光表示装置7の作動を停止状態にする下作動状態と、上扉30及び下扉40の両方の発光表示装置7の作動を停止する両作動停止状態の4つの作動状態を選択することができるように形成されている。これにより、遊技者は自らの意思により、発光表示装置7の表示を、両方で表示させるか、上扉30側だけで表示させるか、下扉40側だけで表示させるか、或いは、両方共、表示させないかの4つの作動態様から、自らの希望や、好みで決定することができる。
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1と、筐体1に着脱自在に取り付けられるリールユニット2Eと、筐体1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ下扉40とから構成されている。
筐体1は、下面に位置する底板15と、底板15の左右に立設する側板16と、底板15の上端間に渡される天板17と、裏板(図示せず)とからなる正面側に開口する箱であり、図2に示すように、高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が設けられている。この中板12の下側には、電源装置4が固定されていると共に、底板15の上にはホッパーユニット5が載置されている。そして、筐体1及びリールユニット2Eの正面から向かって左側には、前扉3が回転自在に軸支されている。具体的には、上記側板16の正面左側の下部には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジ19Bが設けられている。また、リールユニット2Eの枠の正面左側には、上扉30を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジ19Aが儲けられている。
(リールユニット2E) 前記リールユニット2Eは、スロットマシンSの主たる遊技装置2であって、図2に示すように、支持枠21に固定された3個のリールモータ(図示せず)と、このリールモータの駆動軸に軸着された3個の回転リール20を有している。また、リールユニット2Eの支持枠21には、制御装置6が取り付けられている。前記回転リール20は、円筒形のリールドラムの表面に複数の図柄を表示したリールテープを貼付したものである。また、前記制御装置6は、スロットマシンSの遊技及び演出を制御するためのものである。
(上扉30)
前記上扉30は、筐体1の開口上部13を開閉自在に取り付けられた板状の扉であり、図14に示すように、扉枠31としての上扉枠31Bと、この上扉枠31Bの正面側に着脱自在に取り付けられる外装体32としての上扉キャビネット32Eと、上扉枠31B及び上扉キャビネット32Eの間に挟持される発光表示装置7としてのドーナツ型導光板ユニット7Aとから構成されている。
前記上扉キャビネット32Eは、いわゆる外装体32であって、図1に示すように、略中央部に透明な正面パネル34を備え、正面パネル34の上方には、報知などを行うための電飾体ユニット33が形成されている。電飾体ユニット33は、透光性を有するランプカバーの内部に電球やLEDなどの発光体38を配置して、発光体38の点灯によりランプカバーが発光するように形成したものである。発光体38は上扉枠31Bに固定してもよい。そして、上扉キャビネット32Eは、特に図示しない係合部によって、前記上扉枠31Bに対して着脱自在に形成されており、機種交換に際して交換可能になっている。すなわち、上扉キャビネット32Eを交換することにより、上扉30の正面デザインを変更することができるものである。
前記ドーナツ型導光板ユニット7Aは、図16に示すように、箱形のユニットケース60に、シースルー導光板70E(前方導光板70)、シースルー中間導光板75E(中間導光板75)、グラフィックシート71E(表示シート71)、バックライト導光板72E(後方導光板72)、発光部材80を収納した構成となっている。
前記ユニットケース60は、内部にシースルー導光板70E、シースルー中間導光板75E、グラフィックシート71E、及び発光部材80を収納すると共に、回転リール20のある背面側やシースルー導光板70E等の周囲に発光が漏れないようにするためのものである。図15及び図16に示すように、ユニットケース60は、背面側が開放し正面中央に開口部61Aが形成された表面ケース61と、表面ケース61の背面を塞ぐ裏蓋62とから構成されている。表面ケース61及び裏蓋62は、いずれも遮光性を有する部材、例えば黒色の合成樹脂により形成されている。
さらに、裏蓋62の背面には、前記発光部材80の点灯点滅を行わせるためのドライバである発光制御部200としての発光制御基板201が取り付けられている。
また、後方導光板72としてのバックライト導光板72Eは、前記開口部71Aと同様の開口部72Aが形成された導光部材であり、背面側には、図7(B)に示すように、同一形状の凹凸形状の細かい凹凸74Bが、裏面側の全面に均一に形成されている。そして、端面側から、後方発光体81としての冷陰極管81Eにより光が照射された場合には、背面に形成された凹凸74Bに光が反射して、正面側から見て、正面全体が発光するようになっている。
前記窓枠73は、図15に示すように、中央に開口部73Aを有する正面視長方形状であり、図16に示すように、各開口部70A,75A,71A,72Aの内周を奥行き方向の厚さ全体にわたって覆う平枠部76と、平枠部76から直角に折れ曲がり開口部73Aの外周方向に張り出す二つの張り出し部77,77'を有している。そして、二つの張り出し部77,77'の間に、シースルー導光板70E、シースルー中間導光板75E、グラフィックシート71E、及びバックライト導光板72Eを挟み込むことができるようになっている。
そして、シースルー導光板70Eの刻装絵柄92は、所定方向からの光のみを選択して、正面側に反射することができるように凹凸74Aが形成されている。
また、図10の正面から向かって右側の鳥の刻装絵柄92Bは、その右側のLED基板82Bからの右方向からの光が照射されることにより、現れるような凹凸74Aが形成されている。
また、図10の中央上部のWINの文字の刻装絵柄92Cは、その下側のLED基板82Cからの下方向からの光が照射されることにより、現れるような凹凸74Aが形成されている。
したがって、LED基板82A、LED基板82B、LED基板82C、LED基板82Dのうちのいずれか1個、或いは、それらの組み合わせを点灯することにより、点灯したLED基板82Eに対応する刻装絵柄92A、刻装絵柄92B、刻装絵柄92C、刻装絵柄92Dのいずれか1個、或いは、それらの組み合わせを点灯することができるものである。
さらに、LED基板82Eの点灯作動と冷陰極管81Eの点滅によって、目の残像現象を利用して、刻装絵柄92とグラフィックシート71Eの表示絵柄91との組み合わせ表示を行うこともできる。
ここで、ユニットケース60の裏蓋62には、図16に示すように、窓枠73の開口部73Aよりも大きく張り出し部77'の外周よりも小さい内径の開口部62Aが形成されている。このため、ドーナツ型導光板ユニット7Aの正面側からは、窓枠73を通して背面側を視認することができると共に、バックライト導光板72Eの発光時にユニットケース60の背面側に光が漏れないようになっている。なお、開口部62Aの代わりに、開口部62Aと同等の大きさのガラスや透明樹脂等からなる透明部分を設けてもよい。
なお、ドーナツ型導光板ユニット7Aを、上扉枠31Bの正面側に取り付けるようにしてもよい。ただ、ドーナツ型導光板ユニット7Aと上扉キャビネット32Eを同時に交換する場合には、上扉キャビネット32Eに取り付けた方が、交換作業を効率的に行うことができる。また、ユニットケース60に収納される構成部材としては、上記したものに限られず、例えば光拡散シートや集光シートなどを適宜配置させてもよい。
前記下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための上扉30よりも幅厚の扉であり、図8に示すように、下扉枠41と、発光表示装置7としての下パネルユニット42と、パネル枠42Aとから構成されているものであり、第1の実施の形態で説明したものと同一の構成のものであり、それらの説明は省略する。
そして、制御装置6や、スイッチ類の制御装置6への入力や、出力や、演出制御装置6Bや、演出決定手段等は、第1の実施の形態で説明したものと同一である。
(点灯制御手段)
点灯制御手段は、前記演出決定手段の決定に基づいて、上扉30及び下扉40の2つの発光表示装置7(ドーナツ型導光板ユニット7A、導光板ユニット7E)の発光制御基板201に発光部材80(冷陰極管81E及びLED基板82E)の点灯、消灯、点滅の指示信号を出力するためのものである。具体的には、点灯制御手段は、複数の発光部材80の発光パターンを記憶しており、演出決定手段の決定した演出に対応する発光パターンを発光制御基板201に出力する。なお、点灯制御手段として機能する制御基板は、必ずしもリールユニット2Eの制御装置6に配置する必要はなく、各発光表示装置7に配置してもよい。
前方発光体82としてのLED基板82Eを全て消灯し、後方発光体81としての冷陰極管81Eを点灯した場合、正面側から正面パネル34を見ると、図18(A)に示すように、前方導光板70の刻装絵柄92に干渉されることなく、グラフィックシート71Eの表示絵柄91だけを見ることができる。かかる場合、前方導光板70の刻装絵柄92は、前方発光体82が点灯していないため、全く表出されないものである。
次に、図18(B)に示すように、後方発光体81としての冷陰極管81Eを全て消灯し、前方発光体82としてのLED基板82Eのうち、正面から向かって左側のLED基板82Aと、中央下側のLED基板82Dとだけを点灯して、残りのLED基板82Bと、LED基板82Cとを消灯した場合、グラフィックシート71Eの表示絵柄91は表出せずに、その点灯に対応する左側の鳥の刻装絵柄92Aと、CHANCEという文字の刻装絵柄92Dとだけが表示される。
次に図19(B)に示すように、後方発光体81としての冷陰極管81Eを全て消灯し、前方発光体82としてのLED基板82Eのうち、正面から向かって左側のLED基板82Aと、正面から向かって右側のLED基板82Bと、中央上側のLED基板82Cとだけを点灯して、残りのLED基板82Dを消灯した場合、グラフィックシート71Eの表示絵柄91は表出せずに、その点灯に対応する左側の鳥の刻装絵柄92Aと、右側の鳥の刻装絵柄92Bと、WINという文字の刻装絵柄92Cとだけが表示される。
そして、通常遊技中、当選抽選手段の抽選結果、当選役ベルに当選して、当該当選フラグが成立している場合には、点灯制御手段は、図18(B)の表示を選択する。
そして、通常遊技中、当選抽選手段の抽選結果、当選役チェリーに当選して、当該当選フラグが成立している場合には、点灯制御手段は、図19(A)の表示を選択する。
そして、通常遊技中、当選抽選手段の抽選結果、当選役BBゲームに当選して、当該当選フラグが成立している場合には、点灯制御手段は、図示していないが、下側のCHANCEの文字の表示を選択する。
もちろん、これに限定されず、点灯させる刻装絵柄92の組み合わせや、点灯時間や、点滅表示等を種々組み合わせることにより、今までにない斬新な演出表示を行うことができ、低コストで豊富な表示パターンを実現することができる。
(作用)
本実施の形態によれば、後方発光体81と前方発光体82を別個に点灯制御することにより、表示絵柄91のみの表示と、刻装絵柄92のみの表示との少なくとも2パターンの表示を行うことができる。従って、この発光表示装置7を遊技機に用いた場合には、従来の導光板を用いた表示装置に比べて豊富な表現パターンを実現できる。
結果として、本実施の形態によれば、ベース絵柄91が表示されているグラフィックシート71Eの手前側に、背面の凹凸74Aで刻装絵柄92を描いたシースルー導光板70Eを配置し、双方を別個に発光制御することにより、また、複数の前方発光体82としてのLED基板82Eの一部を個別に、或いは組み合わせて発光制御することにより、ベース絵柄91と複数の刻装絵柄92とを種々の態様で表示させることができる。このため、従来のバックライト導光板を用いた絵柄の表示に比べて表示パターンが豊富になり、今までにないインパクトのある演出を可能とすることができる。
また、液晶表示装置に比べて格段に低コストであり、導光板自体の加工も容易であることから、スロットマシンSの正面パネル34にこの発光表示装置7を使用した場合、発光表示装置7よりも奥側に位置する回転リール40の図柄を視認可能とする図柄表示窓37を、発光表示装置7に設けることも容易にできる。
さらに、本実施の形態におけるドーナツ型導光板ユニット7Aは、回転リール20の図柄を視認可能さするための図柄表示窓37の部分に、遮光性の窓枠73を取り付けてあるので、導光板の発光により回転リール20が照射されることがなく、回転リール20の図柄の視認を妨げることがない。
本実施の形態によれば、遊技機の機種交換の際、前扉3の上扉30から発光表示装置7(ドーナツ型導光板ユニット7A)のみ、あるいは発光表示装置7(ドーナツ型導光板ユニット7A)と外装体32(上扉キャビネット32E)を取り外して、新機種に対応したものに取り替えるだけで、少なくとも遊技の正面デザインを変更することができる。
上述した実施の形態では、1つの前方発光体82により、前方導光板70(シースルー中間導光板75E)と、中間導光板75(シースルー中間導光板75E)との2つの導光板を照射しており、その点灯及び消灯も、前方導光板70(シースルー中間導光板75E)と、中間導光板75(シースルー中間導光板75E)とで同一の制御となっている。しかし、特にこれに限定することはなく、前方導光板70(シースルー中間導光板75E)と、中間導光板75(シースルー中間導光板75E)とをそれぞれ別個、独立に点灯又は消灯が可能な専用の発光体(LED基板)を設けても良いものである。すなわち、前方導光板70(シースルー導光板70E)には、これだけに光を照射可能な幅の前方発光体(LED基板)を設け、そして、中間導光板75(シースルー中間導光板75E)には、別に、この中間導光板75だけに光を照射可能な幅の中間発光体(LED基板)により、それぞれ別個独立に点灯又は消灯を制御するようにしても良いものである。これにより、前方発光体及び後方発光体だけを点灯して、中間発光体を消灯することにより、シースルー導光板70Eの刻装絵柄92と、グラフィックシート71Eの表示絵柄91との両方を重ねて表示することができる。これは、グラフィックシート71Eの表示絵柄91を見えなくするように中間導光板75を面発光させていたものを実施せずに、敢えて、グラフィックシート71Eの表示絵柄91も、シースルー導光板70Eの刻装絵柄92と重ねて表示させて、両方の絵柄が互いに干渉するように形成するものである。これにより、更に、表示形態のパターンを増やすことが可能となる。
なお、本実施の形態では、上扉30及び下扉40の両方に発光表示装置7を設けたが、上扉30のみに発光表示装置7を設けて、下扉40には設けないようにすることもできる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、第1及び第2の実施の形態において、発光表示装置7に使用していた中間導光板75(シースルー中間導光板75E)の代わりに、透明ガラス或いは透明樹脂からなるスペーサーを使用するものである。その他の構成や、作用及び効果等は、第1及び第2の実施の形態と同様であって、それらの説明は省略する。本実施の形態は、第1及び第2の実施の形態で、表示シート71の表示絵柄91を見えなくするために用いていた中間導光板75(シースルー中間導光板75E)の代わりに、全ての光を透過する透明なスペーサーを使用することで、刻装絵柄92と、表示絵柄91との両方を重ねて見えるようにしたものである。
そして、後方発光体81を点灯させ前方発光体82を消灯させることにより、前方導光板70を通して、後方導光板72の面発光に照射された表示シート71の表示絵柄91を正面側から視認可能としている。また、後方発光体81を消灯させ前方発光体82を点灯させることにより、前方導光板70に形成された刻装絵柄92を正面側から視認可能としている。また、後方発光体81及び前方発光体82の双方を点灯させることにより、後方導光板72の面発光に照射された表示シート71の表示絵柄91の手前側に、前方導光板70に形成された刻装絵柄92を重ねて視認可能となるように形成してあることに特徴を有するものである。
本実施の形態によれば、後方発光体81と前方発光体82を別個に点灯制御することにより、表示絵柄91のみの表示と、刻装絵柄92のみの表示と、表示絵柄91及び刻装絵柄92が重なった表示(互いに干渉した表示)との少なくとも3パターンの表示を行うことができる。従って、この発光表示装置7は、従来の表示装置に比べて今までにない斬新で豊富な表現パターンを実現できる。
具体的には、表示絵柄91のみの表示と、刻装絵柄92のみの表示は、第1及び第2の実施の形態で説明したもの同一である。そして、本形態では、再遊技(リプレイ)の当選役の抽選確率が、通常遊技よりも高く設定されている特殊遊技としてのリプレイタイム遊技(RTゲーム)が設定されている。
(第4の実施の形態)
図20は、本発明の第4の実施の形態であって、発光表示装置(導光板ユニット)としての下パネルユニットの分解斜視図を示すものである。
本実施の形態は、第1及び第2の実施の形態において、発光表示装置7に使用していた中間導光板75(シースルー中間導光板75E)の代わりに、電圧の変化により、表示シート71の表示絵柄91の正面側からの視認を阻害する阻害状態と、阻害しない非阻害状態とを切り換え可能な中間介在板300を使用するものである。その他の構成や、作用及び効果等は、第1及び第2の実施の形態と同様であって、それらの説明は省略する。
本実施の形態に係る発光表示装置7は、図20に示すように、第1及び第2の実施の形態で使用していた中間導光板75としてのシースルー中間導光板75Eの代わりに、電圧の変化により、透明ガラス状の非阻害状態と、白濁した曇りガラス状の阻害状態との切り換えが可能な中間介在板300を使用している。そして、第1及び第2の実施の形態と同様に、かかる発光表示装置7を、スロットマシンSの前扉3に配置しているものである。中間導光板75の代わりに中間介在板300を使用している以外の構成や、作用や、効果は、第1の実施の形態で説明したものと同一である。
(作用) 本実施の形態でも、後方発光体81と前方発光体82を別個に点灯制御することにより、表示絵柄91のみの表示と、刻装絵柄92のみの表示との少なくとも2パターンの表示を行うことができる。従って、この発光表示装置7を遊技機に用いた場合には、従来の導光板を用いた表示装置に比べて豊富な表現パターンを実現できる。
本実施の形態は、第4の実施の形態の中間介在板300を、不透明な板として、駆動手段により、出し入れ(移動)させることで、阻害状態及び非阻害状態を形成するものである。その他の構成や、作用及び効果等は、第4の実施の形態と同様である。
中間介在板300としては、表示シート71の手前側に配置される不透明な板であって、かかる不透明な中間介在板300をソレノイド又はモータ等の駆動手段により表示シート71の前面側に、シャッターのように出し入れ(移動)することにより、表示シート71の正面側からの視認を阻害する阻害状態と、表示シート71の正面側からの視認を阻害しない非阻害状態とを切り換え可能とするものである。具体的には、ユニットケース60や、窓枠73に、中間介在板300が移動可能な開口スリットを設けて、ソレノイドやモータ等の駆動手段で、中間介在板300だけを移動させることにより、阻害状態と、非阻害状態とを切り換え可能とするものである。不透明な中間介在板300が、表示シート71の手前側に位置する場合に、表示シート71の正面側からの視認を阻害する阻害状態を形成し、表示シート71の表示絵柄91を正面側から見ることはできない。そして、中間介在板300が、表示シート71の手前側から、上方あるいは下方等に引き出されて、表示シート71の手前側に位置しない場合に、表示シート71の正面側からの視認を阻害しない非阻害状態を形成し、表示シート71の表示絵柄91を正面側から見ることができる。
このような構成にすると、前方導光板70の刻装絵柄92と、表示シート71の表示絵柄91とが干渉するようなことを確実に防止することができ、前方導光板70の刻装絵柄92をより際だたせることができる。
2 遊技装置 2E リールユニット
3 前扉 4 電源装置
5 ホッパーユニット 6 制御装置
6A 遊技制御装置 6B 演出制御装置
7 発光表示装置 7A ドーナツ型導光板ユニット
7E 導光板ユニット 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 17 天板
19A ヒンジ 19B ヒンジ
20 回転リール 21 支持体
30 上扉 31 扉枠
31A 開口部 31B 上扉枠
32 外装体 32E 上扉キャビネット
33 電飾体ユニット 34 正面パネル
35 スピーカユニット 36 上扉係合部
37 図柄表示窓 38 発光体
40 下扉 41 下扉枠
41A 凹部 41C 係合孔
41D 係合孔 41G 凸部
42 下パネルユニット 42A パネル枠
42C 係合爪 42B 下パネル
42D 係合爪 42F 下パネル透明板
42G 中央開口部 43 下皿
44 メダルセレクター 44A メダルセンサ
45 照明装置 46 下扉係合部
50 操作部 51 ベットスイッチ
52 スタートスイッチ 53 ストップスイッチ
54 精算スイッチ 55 メダル投入口
60 ユニットケース 61 表面ケース
61A 開口部 62 裏蓋
62A 開口部 70 前方導光板
70A 開口部 70E シースルー導光板
71 表示シート 71A 開口部
71E グラフィックシート 72 後方導光板
72A 開口部 72E バックライト導光板
73 窓枠 73A 開口部
74 凹凸 74A 凹凸
74B 凹凸 75 中間導光板
75A 開口部 75E シースルー中間導光板
76 平枠部 77 張り出し部
77' 張り出し部 80 発光部材
81 後方発光体 81E 冷陰極管
82 前方発光体 82A LED基板
82B LED基板 82C LED基板
82D LED基板 82E LED基板
90 絵柄 91 表示絵柄
91A ベース絵柄 92 刻装絵柄
92A 刻装絵柄 92B 刻装絵柄
92C 刻装絵柄 92D 刻装絵柄
200 発光制御部 201 発光制御基板
300 中間介在板 400 切り換えスイッチ
Claims (5)
- 正面側に開口する筐体と、前記筐体の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉と、前記筐体の内部に設置される遊技装置と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置の作動を制御するための制御装置とを少なくとも備えたスロットマシンの前記前扉の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニットであって、
前記下パネルユニットは、
表示絵柄が表示され透光性を有する表示シートと、
前記表示シートの背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板と、
前記後方導光板を面発光させるための後方発光体と、
前記表示シートの手前側に配置され、凹凸による刻装絵柄が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄が正面側から可視可能となる前方導光板と、
前記前方導光板の刻装絵柄を発光表示させるための前方発光体と、
前記後方発光体及び前方発光体の発光を制御するための発光制御部とを少なくとも備え、
前記後方発光体を点灯させ前記前方発光体を消灯させることにより、前記前方導光板を通して、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄を正面側から視認可能とし、
前記後方発光体を消灯させ前記前方発光体を点灯させることにより、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を正面側から視認可能とし、
前記後方発光体及び前記前方発光体の双方を点灯させることにより、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄の手前側に、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を重ねて視認可能となるように形成され、
前記前方導光板の前記刻装絵柄は、前記前方導光板の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸が形成され、
前記前方発光体は、前記前方導光板の複数の端面側に設けられ、
前記前方発光体が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄を、各前方発光体に対応して、それぞれ設け、
複数の前記前方発光体のうち、所定の前記前方発光体を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄のうち、点灯させた前記前方発光体の発光方向に対応する前記刻装絵柄を可視可能とすることを特徴とする下パネルユニット。 - 正面側に開口する筐体と、前記筐体の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉と、前記筐体の内部に設置される遊技装置と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置の作動を制御するための制御装置とを少なくとも備えたスロットマシンの前記前扉の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニットであって、
前記下パネルユニットは、
表示絵柄が表示され透光性を有する表示シートと、
前記表示シートの背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板と、
前記後方導光板を面発光させるための後方発光体と、
前記表示シートの手前側に配置されるとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する中間導光板と、
前記中間導光板の手前側に配置され、凹凸による刻装絵柄が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄が正面側から可視可能となる前方導光板と、
前記前方導光板の刻装絵柄を発光表示させるとともに前記中間導光板を面発光させるための前方発光体と、
前記後方発光体及び前方発光体の発光を制御するための発光制御部とを少なくとも備え、
前記後方発光体を点灯させ前記前方発光体を消灯させることにより、前記中間導光板及び前記前方導光板を通して、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄を正面側から視認可能とし、
前記後方発光体を消灯させ前記前方発光体を点灯させて前記中間導光板を面発光させることにより、前記表示シートの表示絵柄の正面側からの視認を阻害するとともに、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を正面側から視認可能となるように形成され、
前記前方導光板の前記刻装絵柄は、前記前方導光板の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸が形成され、
前記前方発光体は、前記前方導光板の複数の端面側に設けられ、
前記前方発光体が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄を、各前方発光体に対応して、それぞれ設け、
複数の前記前方発光体のうち、所定の前記前方発光体を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄のうち、点灯させた前記前方発光体の発光方向に対応する前記刻装絵柄を可視可能とすることを特徴とする下パネルユニット。 - 正面側に開口する筐体と、前記筐体の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉と、前記筐体の内部に設置される遊技装置と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置の作動を制御するための制御装置とを少なくとも備えたスロットマシンの前記前扉の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニットであって、
表示絵柄が表示され透光性を有する表示シートと、
前記表示シートの背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板と、
前記後方導光板を面発光させるための後方発光体と、
前記表示シートの手前側に配置されると共に、前記表示シートの表示絵柄の正面側からの視認を阻害する阻害状態、及び、阻害しない非阻害状態とを切り換え可能な中間介在板と、
前記中間介在板の手前側に配置され、凹凸による刻装絵柄が形成されていると共に、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄が正面側から可視可能となる前方導光板と、
前記前方導光板の刻装絵柄を発光表示させるための前方発光体と、
前記後方発光体及び前方発光体の発光を制御するための発光制御部とを少なくとも備え、
前記後方発光体を点灯させ前記前方発光体を消灯させて、非阻害状態の前記中間介在板及び前記前方導光板を通して、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄を正面側から視認可能とし、
前記後方発光体を消灯させ前記前方発光体を点灯させて、前記中間介在板を阻害状態にすることにより、前記表示シートの表示絵柄の正面側からの視認を阻害すると共に、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を正面側から視認可能となるように形成され、
前記前方導光板の前記刻装絵柄は、前記前方導光板の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸が形成され、
前記前方発光体は、前記前方導光板の複数の端面側に設けられ、
前記前方発光体が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄を、各前方発光体に対応して、それぞれ設け、
複数の前記前方発光体のうち、所定の前記前方発光体を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄のうち、点灯させた前記前方発光体の発光方向に対応する前記刻装絵柄を可視可能とすることを特徴とする下パネルユニット。 - 正面側に開口する筐体と、筐体の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉と、前記筐体の内部に設置される遊技装置と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置の作動を制御するための制御装置とを少なくとも備えるスロットマシンにおいて、
前記前扉の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニットを備え、
前記下パネルユニットは、
表示絵柄が表示され透光性を有する表示シートと、
前記表示シートの背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板と、
前記後方導光板を面発光させるための後方発光体と、
前記表示シートの手前側に配置され、凹凸による刻装絵柄が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄が正面側から可視可能となる前方導光板と、
前記前方導光板の刻装絵柄を発光表示させるための前方発光体と、
前記後方発光体及び前方発光体の発光を制御するための発光制御部とを少なくとも備え、
前記制御装置は、当選判定の抽選結果その他の遊技状態に応じて、
前記後方発光体を点灯させ前記前方発光体を消灯させることにより、前記前方導光板を通して、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄を正面側から視認可能とする表示、
前記後方発光体を消灯させ前記前方発光体を点灯させることにより、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を正面側から視認可能とする表示、
前記後方発光体及び前記前方発光体の双方を点灯させることにより、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄の手前側に、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を重ねて視認可能とする表示を選択可能に形成され、
前記前方導光板の前記刻装絵柄は、前記前方導光板の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸が形成され、
前記前方発光体は、前記前方導光板の複数の端面側に設けられ、
前記前方発光体が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄を、各前方発光体に対応して、それぞれ設け、
複数の前記前方発光体のうち、所定の前記前方発光体を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄のうち、点灯させた前記前方発光体の発光方向に対応する前記刻装絵柄を可視可能とすることを特徴とするスロットマシン。 - 正面側に開口する筐体と、筐体の正面開口を開閉自在かつ閉塞可能な前扉と、前記筐体の内部に設置される遊技装置と、当選か否かの当選判定の抽選を行うとともに前記遊技装置の作動を制御するための制御装置とを少なくとも備えるスロットマシンにおいて、
前記前扉の下部に着脱自在に装着されるとともに、所定の表示を表示可能な下パネルユニットを備え、
前記下パネルユニットは、
表示絵柄が表示され透光性を有する表示シートと、
前記表示シートの背面側に配置され、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する後方導光板と、
前記後方導光板を面発光させるための後方発光体と、
前記表示シートの手前側に配置されるとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を正面側に反射することにより面発光する中間導光板と、
前記中間導光板の手前側に配置され、凹凸による刻装絵柄が形成されているとともに、背面側から照射される光は正面側に透過し、端面側から照射される光を前記刻装絵柄の凹凸が正面側に反射することにより前記刻装絵柄が正面側から可視可能となる前方導光板と、
前記前方導光板の刻装絵柄を発光表示させるとともに前記中間導光板を面発光させるための前方発光体と、
前記後方発光体及び前方発光体の発光を制御するための発光制御部とを少なくとも備え、
前記制御装置は、当選判定の抽選結果その他の遊技状態に応じて、
前記後方発光体を点灯させ前記前方発光体を消灯させることにより、前記中間導光板及び前記前方導光板を通して、前記後方導光板の面発光に照射された表示シートの表示絵柄を正面側から視認可能とする表示、
前記後方発光体を消灯させ前記前方発光体を点灯させて前記中間導光板を面発光させることにより、前記表示シートの表示絵柄の正面側からの視認を阻害するとともに、前記前方導光板に形成された刻装絵柄を正面側から視認可能とする表示を選択可能に形成され、
前記前方導光板の前記刻装絵柄は、前記前方導光板の複数の端面側から照射される光のうち、所定の方向からの光を選択して、正面側に反射することができるように凹凸が形成され、
前記前方発光体は、前記前方導光板の複数の端面側に設けられ、
前記前方発光体が配置された方向からの光を選択する刻装絵柄を、各前方発光体に対応して、それぞれ設け、
複数の前記前方発光体のうち、所定の前記前方発光体を点灯させることにより、複数の前記刻装絵柄のうち、点灯させた前記前方発光体の発光方向に対応する前記刻装絵柄を可視可能とすることを特徴とするスロットマシン。
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