はじめに、本実施の形態から抽出され得る発明群を手段n(n=1,2,3…)として区分して示し、それらを必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.遊技機前面部(前面扉12)に設けられ、遊技に際して操作される操作手段(スタートレバー71等)が配設された操作領域(操作領域70)と、
操作領域に設けられ、遊技媒体が投入される投入口(投入口75)と、
遊技機内部に設けられた貯留タンク(貯留タンク92)に前記遊技媒体を導く貯留用通路(貯留用通路81)と、
前記遊技機前面部における前記操作領域の下方に設けられた受け皿(メダル受け皿18)に前記遊技媒体を導く排出用通路(排出用通路82)と、
前記投入口の下方に設けられ、当該投入口から投入された遊技媒体を前記貯留用通路又は前記排出用通路のいずれかに導くセレクタ(セレクタ84)と、
前記操作領域と前記受け皿との間であって前記セレクタの手前側にて前記遊技機前面部を構成するようにして設けられ、光透過性を有する部位(プレート部16a)に装飾が付与された装飾プレート(装飾プレート16)と
を備えた遊技機において、
前記装飾プレートと前記セレクタとの間にて、板面が前記装飾プレートの背面と対向するようにして設けられた導光板(導光板171)と、
導光板内に光を導入する発光体(冷陰極管172)と、
前記導光板に設けられ、前記発光体から導入され導光板内にて反射する光を透過させて又は乱反射させて放射する光放射領域(凹凸部175)と
を備えたことを特徴とする遊技機。
手段1によれば、投入口から投入された遊技媒体は、セレクタにより貯留用通路又は排出用通路のいずれかに導かれる。遊技媒体が貯留用通路に導かれた場合、その遊技媒体は貯留タンクに貯留され、遊技媒体が排出用通路に導かれた場合、その遊技媒体は受け皿に受けられる。
セレクタと装飾プレートとの間には導光板が配置されており、導光板には光放射領域が設けられている。発光体からの光が導光板内に導入された場合、その光は、導光板内で反射が繰り返されるとともに光放射領域から放射される。したがって、導光板の板面から放射された光により、装飾プレートの背面が照らされる。ここで、例えば、光源がセレクタの下方に並ぶように配置された構成では、光源から放射された光の一部がセレクタに遮られる。したがって、装飾プレートにおいて、セレクタに光を遮られた場所の明るさは、他の場所の明るさに比べて暗くなる。故に、装飾プレートの明るさにムラが生じる。これに対して、導光板がセレクタの前方に配置された構成では、導光板の光放射領域と対向した装飾プレートの背面が照らされるため、導光板から放射された光がセレクタに遮られることがない。このため、装飾プレートを極力均一に照らすことができ、装飾プレートに付与された装飾の視認性を向上させることができる。
手段2.上記手段1において、前記導光板を前記装飾プレートと平行に並べて配置したことを特徴とする遊技機。
手段2によれば、導光板が装飾プレートと平行に並べて配置される。このため、導光板を、装飾プレートとセレクタとの間に存在する狭い空間に設けることができる。これにより、遊技機という限られた空間において、その空間を有効活用することができる。
手段3.上記手段1又は2において、前記光放射領域から放射される光により前記光透過性を有する部位の全体が照らされるように、前記導光板を設けるとともに前記光放射領域を形成したことを特徴とする遊技機。
手段3によれば、光放射領域から放射される光により、装飾プレートにおける光透過性を有する部位の全体が照らされる。このため、導光板の光放射領域が、装飾プレートの光透過性を有する部位の全域と平行に並べて配置された場合、導光板の光放射領域から光が放射されることにより、装飾プレートの光透過性を有する部位の全面が明るくなる。これにより、光透過性を有する部位に付与された装飾の視認性を向上させることができる。
なお、光放射領域から放射される光により光透過性を有する部位の全体が照らされるように、導光板を設けるとともに光放射領域を形成する構成としては、導光板の大きさを装飾プレートの光透過性を有する部位以上の大きさとするとともに、導光板における装飾プレートの光透過性を有する部位と対峙する領域の全体に光放射領域を形成する構成が考えられる。
手段4.上記手段3において、前記装飾プレート及び前記導光板を横長矩形状とし、前記発光体は、前記導光板の左右のうち少なくともいずれかの端部に沿って配置された棒状発光体であることを特徴とする遊技機。
手段4によれば、装飾プレート及び導光板が横長矩形状とされ、導光板の左右のうち少なくともいずれかの端部に沿って棒状発光体が配置されている。これにより、導光板端部の広範囲から光が導入されるため、光が導光板内の全体に行き渡り易い。故に、導光板の光放射領域から光を均一に放射させることができる。
なお、導光板端部の略全体に渡って延びるように棒状発光体が配置された場合、導光板端部の略全体から光が導入されるため、導光板内の全体に光がより行き渡り易くなる。ここで、導光板は横長矩形状とされており、左右端部の上下方向の長さが上下端部の左右方向の長さに比べて短い。したがって、この場合、導光板の上下方向の端部に配置された棒状発光体に比べて、導光板の左右の端部に配置された棒状発光体の方が、その長さが短くなる。これにより、導光板内の全体に光を行き渡り易くするとともに、遊技機のコスト削減に貢献し得る。
手段5.上記手段4において、前記発光体を、前記導光板の左右両端部に沿ってそれぞれ配置したことを特徴とする遊技機。
手段5によれば、導光板の左右両端部に沿って発光体がそれぞれ配置されている。これにより、導光板内に多くの量の光が導入され、多くの量の光が光放射領域から均一に放射される。このため、導光板により装飾プレートを明るく照らすことができる。また、導光板の上下方向の端部に沿って配置された発光体に比べて、導光板の左右の端部に沿って配置された発光体の方が、その長さが短くなる。したがって、本構成によれば、上記効果を奏しつつ遊技機のコスト削減に貢献し得る。
手段6.上記手段3乃至5のいずれかにおいて、前方に開放され、前記導光板を収容するとともに、前方開放部が前記装飾プレートにより塞がれる収容部(収容部160)を備え、
前記光透過性を有する部位を照らす光放射領域が形成された部分を利用することなく、前記導光板を前記収容部内にて固定したことを特徴とする遊技機。
手段6によれば、光透過性を有する部位を照らす光放射領域が形成された部分を利用することなく導光板が収容部内にて固定されている。これにより、導光板を収容部にて固定しつつ、光透過性を有する部位の全体を照らすことができる。
手段7.上記手段6において、前記装飾プレートは、前記光透過性を有するプレート部と、プレート部の外周を囲むようにして設けられる枠体(プレート枠16b)とを有し、前記導光板を、前記収容部に形成された導光板用の支持部(第1支持板部164b)と前記枠体により挟持したことを特徴とする遊技機。
手段7によれば、導光板を収容部に収容しつつ、光透過性を有する部位の全体を照らす構成において、簡素な構成により導光板を収容部内にて固定することができる。例えば、導光板に固定用の貫通孔などを設けてネジなどにより固定する構成の場合、貫通孔から光が漏れ出すといった問題が生じるおそれがある。また、この場合、貫通孔からの光の漏れ出しを防止するには、貫通孔を塞ぐなどの処理を施す必要がある。これに対して、導光板を、収容部に形成された導光板用の支持部と枠体とにより挟持する構成の場合、このような問題が生じることがなく、貫通孔を塞ぐなどの処理を施す必要がない。
なお、導光板と枠体及び収容部との間にそれぞれ緩衝材を設ける構成が好ましい。例えば、導光板を挟持する際などに、装飾プレートや導光板などが破損するおそれがある。このとき、導光板が挟持される部分に緩衝材が設けられることにより、導光板に加えられる衝撃を緩衝することができる。このため、装飾プレートや導光板などの破損を抑制することができる。
手段8.上記手段6において、前記導光板と前記発光体とをユニット化した導光板ユニット(導光板ユニット170)を備え、
前記装飾プレートは、前記光透過性を有するプレート部と、プレート部の外周を囲むようにして設けられる枠体とを有し、前記導光板ユニットを、前記収容部に形成された導光板ユニット用の支持部と前記枠体により挟持したことを特徴とする遊技機。
手段8によれば、導光板ユニットを収容部に収容しつつ、光透過性を有する部位の全体を照らす構成において、簡素な構成により導光板ユニットを収容部内にて固定することができる。例えば、導光板ユニットに固定用の貫通孔などを設けてネジなどにより固定する構成の場合、貫通孔から光が漏れ出すといった問題が生じるおそれがある。また、この場合、貫通孔からの光の漏れ出しを防止するには、貫通孔を塞ぐなどの処理が必要になる。これに対して、導光板ユニットを、収容部に形成された導光板用の支持部と枠体とにより挟持する構成の場合、貫通孔を塞ぐなどの処理が必要ない。
また、導光板及び発光体がユニット化されているため、遊技機本体に対する導光板及び発光体の取付作業を容易に行うことができる。
なお、導光板ユニットと枠体及び収容部との間にそれぞれ緩衝材を設ける構成が好ましい。例えば、導光板ユニットを挟持する際などに、装飾プレートや導光板ユニットなどが破損するおそれがある。このとき、導光板ユニットが挟持される部分に緩衝材が設けられることにより、導光板ユニットに加えられる衝撃を緩衝することができる。これにより、装飾プレートや導光板ユニットなどの破損を抑制することができる。
手段9.上記手段8において、前記導光板を四角形状とするとともに、前記発光体を前記導光板の上下又は左右の少なくとも一方の両端部に沿うようにして設け、
さらに、硬質材料により形成され、前記導光板に対向する部分を除いて前記発光体を覆うようにして設けられた光反射手段(光反射材173)を備え、
前記導光板ユニットを、前記枠体と前記支持部とにより前記光反射手段を挟持したことを特徴とする遊技機。
手段9によれば、光反射手段が枠体と収容部との間で導光板ユニットが挟持されている。ここで、光反射手段が硬質材料により形成されているため、発光体や導光板ユニットの破損を抑制することができる。
なお、上記手段4又は手段5を備えた構成においては、発光体が、導光板の左右の端部に沿うようにして設けられる。
手段10.上記手段1乃至9のいずれかにおいて、前記装飾プレートの光透過性を有する部位の上部に遊技情報(配当表152)を付与したことを特徴とする遊技機。
手段10によれば、装飾プレートの光透過性を有する部位の上部に遊技情報が付与されている。このため、遊技者の視点と遊技情報との距離を短くすることができ、遊技に必要な遊技情報を遊技者にとって見易くすることができる。これにより、遊技の途中であっても遊技に支障をきたすことなく遊技者が遊技情報を視認することが可能となる。このとき、例えば、装飾プレートの光透過性を有する部位の上部において、光源から放射される光がセレクタに遮られる構成の場合や光源からの距離が長い構成の場合は、前記部位の上部の明るさが前記部位の他の部分の明るさに比べて暗くなるため、遊技情報の視認性が低下する。これに対し、導光板から放射された光により前記装飾プレートの光透過性を有する部位を極力均一に照らすことができる構成の場合は、この不都合を解消することができる。
なお、遊技情報とは、遊技媒体の払い出しに関する配当表、特別遊技状態(いわゆる大当たり状態など)への移行契機となる図柄の情報、特別遊技状態における遊技内容などのことである。
手段11.上記手段1乃至10のいずれかにおいて、周方向に周回すると共に、該周方向に複数種の図柄が配列された複数の周回体(リール42L,42M,42R)と、
前記遊技機前面部に設けられ、前記各周回体について各図柄のうち複数個の図柄を視認可能とする表示窓(表示窓31L,31M,31R)と、
前記各周回体の周回を開始させるべく操作される始動操作手段(スタートレバー71)と、
前記各周回体の周回を停止させるべく操作される停止操作手段(ストップスイッチ72〜74)と、
前記始動操作手段の操作に基づいて前記各周回体の周回を開始し、前記停止操作手段の操作後の停止図柄に基づいて、前記貯留タンクに貯留された前記遊技媒体を前記受け皿に払い出すことを特徴とする遊技機。
上述した各手段は、一般にスロットマシンと称される遊技機において、好適に具体化できる。
以下、遊技機の一種である回胴式遊技機、具体的にはスロットマシンに適用した場合の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はスロットマシン10の正面図、図2はスロットマシン10の前面扉12を閉じた状態の斜視図、図3はスロットマシン10の前面扉12を開いた状態の斜視図、図4は前面扉12の背面図、図5は筐体11の正面図である。
図1〜図5に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。筐体11は、木製板状に形成された天板11a、底板11b、背板11c、左側板11d及び右側板11eからなり、隣接する各板11a〜11eが接着等の固定手段によって固定されることにより、全体として前面を開放した箱状に形成されている。なお、各板11a〜11eは木製のパネルによって構成する以外に、合成樹脂製パネル又は金属製パネルによって構成してもよいし、合成樹脂材料又は金属材料によって一体の箱状に形成することによって構成してもよい。以上のように構成された筐体11は、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に対し釘を打ち付ける等して取り付けられる。
筐体11の前面側には、前面開閉扉としての前面扉12が開閉可能に取り付けられている。すなわち、筐体11の左側板11dには、上下一対の支軸25a,25bが設けられている。支軸25a,25bは上方に向けて突出された先細り形状の軸部を備えている。一方、前面扉12には、各支軸25a,25bに対応して当該支軸25a,25bの軸部が挿入される挿入孔を備えた支持金具26a,26bが設けられている。そして、各支軸25a,25bの上方に支持金具26a,26bを配置させた上で前面扉12を降下させることにより、支持金具26a,26bの挿入孔に支軸25a,25bの軸部が挿入された状態とされる。これにより、前面扉12は筐体11に対して両支軸25a,25bを結ぶ上下方向へ延びる開閉軸線を中心として回動可能に支持され、その回動によって筐体11の前面開放側を開放したり閉鎖することができるように構成されている。
前面扉12は、その裏面に設けられた施錠装置によって開放不能な施錠状態とされる。また、前面扉12の右端側上部には解錠操作部たるキーシリンダ20が設けられている。キーシリンダ20は施錠装置と一体化されており、キーシリンダ20に対する所定のキー操作によって前記施錠状態が解除されるように構成されている。そこで、施錠装置を含むロック機構について概略を説明する。
前面扉12の右端側、すなわち前面扉12の開閉軸の反対側には、その裏面に施錠装置が設けられている。施錠装置は、上下方向に延び前面扉12に固定された基枠と、基枠の上部から前面扉12の前方に延びるように設けられたキーシリンダ20と、基枠に対して上下方向に移動可能に組み付けられた長尺状の連動杆21とを備えている。そして、施錠装置のうちキーシリンダ20だけが前面扉12の前方に突出した状態で設けられている。キーシリンダ20が設けられる位置は前面扉12の中でも肉厚の薄い上部位置とされており、その結果、全長の短い汎用性のあるキーシリンダ20を採用することができる。なお、本実施の形態では、キーシリンダ20として、不正解錠防止機能の高いオムロック(商標名)が用いられている。連動杆21は、キーシリンダ20に差し込んだキーを時計回りに操作することで下方へ移動される。連動杆21には、鉤形状をなす上下一対の鉤金具22が設けられており、筐体11に対して前面扉12を閉鎖した際には、鉤金具22が筐体11側の支持金具23に係止されて施錠状態となる。なお、鉤金具22には施錠状態を維持する側へ付勢するコイルバネ等の付勢部材が設けられている。キーシリンダ20に対してキーが時計回りに操作されると、連動杆21が下方に移動し、前記付勢部材の付勢力に抗して鉤金具22が移動されることにより当該鉤金具22と支持金具23との係止状態が解除され、筐体11に対する前面扉12の施錠状態が解除される。
前面扉12の中央部上寄りには、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル30が設けられている。遊技パネル30には、縦長の3つの表示窓31L,31M,31Rが横並びとなるように形成されている。表示窓31L,31M,31Rは透明又は半透明な材質により構成されており、各表示窓31L,31M,31Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。なお、各表示窓31L,31M,31Rを1つにまとめて共通の表示窓としてもよい。
図3に示すように、筐体11は仕切り板40によりその内部が上下2分割されており、仕切り板40の上部には、可変表示手段を構成するリールユニット41が取り付けられている。リールユニット41は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された左リール42L,中リール42M,右リール42Rを備えている。なお、各リール42L,42M,42Rは少なくとも無端状ベルトとして構成されていればよく、円筒状(円環状)に限定されるものではない。各リール42L,42M,42Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール42L,42M,42Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール42L,42M,42Rが各表示窓31L,31M,31Rと1対1で対応している。従って、各リール42L,42M,42Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓31L,31M,31Rを通じて視認可能な状態となっている。また、リール42L,42M,42Rが正回転すると、各表示窓31L,31M,31Rを通じてリール42L,42M,42Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように映し出される。
これら各リール42L,42M,42Rは、それぞれがステッピングモータ61L,61M,61Rに連結されており、各ステッピングモータ61L,61M,61Rの駆動により各リール42L,42M,42Rが個別に、即ちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。これら各リール42L,42M,42Rは同様の構成をしているため、ここでは左リール42Lを例に挙げて図6に基づいて説明する。なお、図6は左リール42Lの組立斜視図である。
左リール42Lは、円筒状のかごを形成する円筒骨格部材50と、その外周面において無端状に巻かれた帯状のベルトとを備えている。そして、その巻かれた状態を維持するように、ベルトの長辺両側に沿って形成された一対のシール部を介して円筒骨格部材50に貼付されている。前記ベルトの外周面には、識別情報としての図柄が等間隔ごとに多数印刷されている。円筒骨格部材50の中心部にはボス部51形成されており、円盤状のボス補強板52を介して左リール用ステッピングモータ61Lの駆動軸に取り付けられている。従って、左リール用ステッピングモータ61Lの駆動軸が回転することによりその駆動軸を中心として円筒骨格部材50が自転するように回転され、左リール42Lが円環状のリール面に沿って周回するようになっている。
左リール用ステッピングモータ61Lは、リールユニット41(図3)内において起立状態に配置されたモータプレート53の側面にねじ54で固定されている。モータプレート53には、発光素子55aと受光素子55bとが所定間隔をおいて保持されたリールインデックスセンサ(回転位置検出センサ)55が設置されている。一方、左リール42Lと一体化されたボス補強板52には、半径方向に延びるセンサカットバン56の基端部56bがねじ57で固定されている。このセンサカットバン56の先端部56aは、略直角に屈曲されてリールインデックスセンサ55の両素子55a,55bの間を通過できるように位置合わせがなされている。そして、左リール42Lが1回転するごとにセンサカットバン56の先端部56aの通過をリールインデックスセンサ55が検出し、その検出の都度、後述する主制御装置131に検出信号が出力される。従って、主制御装置131はこの検出信号に基づいて左リール42Lの角度位置を1回転ごとに確認し補正できる。
ステッピングモータ61Lは例えば504パルスの駆動信号(励磁信号あるいは励磁パルスとも言う。以下同じ)を与えることにより1回転されるように設定されており、この励磁パルスによってステッピングモータ61Lの回転位置、すなわち左リール42Lの回転位置が制御される。
各リール42L,42M,42Rの各ベルト上には、その長辺方向(周回方向)に複数個、具体的には21個の図柄が描かれている。従って、所定の位置においてある図柄から次の図柄へ切り替えるには24パルス(=504パルス÷21図柄)を要する。そして、リールインデックスセンサ55の検出信号が出力された時点からのパルス数により、どの図柄が表示窓31L,31M,31Rから視認可能な状態となっているかを認識したり、任意の図柄を表示窓31L,31M,31Rから視認可能な状態としたりする制御を行うことができる。
各リール42L,42M,42Rに付された図柄のうち、表示窓31L,31M,31Rを介して全体を視認可能な図柄数は、主として表示窓31L,31M,31Rの上下方向の長さによって決定される所定数に限られている。本実施形態では各リール3個ずつとされている。このため、各リール42L,42M,42Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が遊技者に視認可能な状態となる。
ここで、各リール42L,42M,42Rに付される図柄について説明する。図7には、左リール42L,中リール42M,右リール42Rのそれぞれに巻かれるベルトに描かれた図柄配列が示されている。同図に示すように、各リール42L,42M,42Rにはそれぞれ21個の図柄が一列に設けられている。また、各リール42L,42M,42Rに対応して番号が0〜20まで付されているが、これら番号は主制御装置131が表示窓から視認可能な状態となっている図柄を認識するための番号であり、リール42L,42M,42Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、「リプレイ」図柄(例えば、左ベルト20番目)、「ベル」図柄(例えば、左ベルト19番目)、「青年」図柄(例えば、左ベルト18番目)、「7」図柄(例えば、左ベルト17番目)、「チェリー」図柄(例えば、左ベルト13番目)、「チャンス」図柄(例えば、左ベルト12番目)、「スイカ」図柄(例えば、左ベルト9番目)、「リーチ」図柄(例えば、左ベルト6番目)、「ラッキー」図柄(例えば、左ベルト1番目)の9種類がある。そして、図7に示すように、各リール42L,42M,42Rに巻かれるベルトにおいて、各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
なお、リールユニット41の各リール42L,42M,42Rは識別情報を可変表示する可変表示手段の一例であり、主表示部を構成する。但し、可変表示手段は、図柄を周方向に可変表示する構成であれば、これ以外の構成であってもよい。例えば、ベルトを自転させるのではなく周回させるタイプ等の他の機械的なリール構成としてもよく、また、機械的なリール構成に加えて、液晶表示器、ドットマトリックス表示器等の電気的表示により識別情報を可変表示させるものを設けてもよく、この場合は表示形態に豊富なバリエーションをもたせることが可能となる。
遊技パネル30には、各表示窓31L,31M,31Rを結ぶようにして、横方向へ平行に3本、斜め方向へたすき掛けに2本、計5本の組合せラインが付されている。勿論、最大組合せライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大組合せライン数を変更するようにしてもよい。これら各組合せラインに対応して、表示窓31L,31M,31R群の正面から見て左側には有効ライン表示部32,33,34が設けられている。第1有効ライン表示部32は組合せラインのうち中央の横ライン(中ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。第2有効ライン表示部33は組合せラインのうち上下の横ライン(上ライン及び下ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。第3有効ライン表示部34は組合せラインのうち一対の斜めライン(右下がりライン及び右上がりライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合に入賞となり、予め定められたメダル数の払出処理や、特別遊技状態たるBBゲーム等のボーナスゲームへの移行処理などが実行される。
図8には、入賞となる図柄の組合せと、入賞となった場合に払い出されるメダル払出枚数とが示されている。
メダル払出が行われる小役入賞としては、スイカ入賞と、ベル入賞と、チェリー入賞とがある。有効ライン上に左から「スイカ」図柄、「スイカ」図柄、「スイカ」図柄と並んで停止した場合、スイカ入賞として15枚のメダル払出、有効ライン上に左から「ベル」図柄、「ベル」図柄、「ベル」図柄と並んで停止した場合、ベル入賞として11枚のメダル払出が行われる。また、左リール42Lの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合、チェリー入賞として2枚のメダル払出が行われる。即ち、チェリー入賞の場合には、中リール42M及び右リール42Rの有効ライン上に停止する図柄はどのような図柄であってもよい。故に、左リール42Lの複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止した場合には、各有効ライン上にてチェリー入賞が成立し、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけのメダル払出が行われる。結果として、本実施形態では4枚のメダル払出が行われる。
また、遊技状態が移行する状態移行入賞としてBB入賞がある。有効ライン上に左から「7」図柄、「7」図柄、「7」図柄と並んで停止した場合、BB入賞として遊技状態が特別遊技状態たるBBゲームに移行する。但し、「7」図柄が有効ライン上に左・中・右と並んで停止したとしても、メダル払出は行われない。すなわち、「7」図柄の組合せが有効ライン上に成立した際には、BBゲームに移行するのみである。換言すれば、「7」図柄は、遊技状態をBBゲームに移行させるための状態移行図柄であるといえる。
更に、有効ライン上に左から「リプレイ」図柄、「リプレイ」図柄、「リプレイ」図柄と並んで停止した場合には、再遊技入賞となる。再遊技入賞が成立すると、メダル払出や状態移行は行われないものの、遊技者は所有するメダルを減らすことなく且つメダルを投入することなく次ゲームの遊技を行うことが可能となる。
加えて、遊技状態が後述するRBゲームである場合に限り、有効ライン上に左から「リプレイ」図柄、「リプレイ」図柄、「チャンス」図柄と並んで停止した場合と、有効ライン上に左から「リプレイ」図柄、「リプレイ」図柄、「ラッキー」図柄と並んで停止した場合に、JAC入賞として15枚のメダル払出が行われる。
その他の場合、即ち有効ライン上に左リール42Lの「チェリー」図柄が停止せず、また有効ライン上に上記した図柄の組合せが停止しなかった場合には、メダル払出や遊技状態の移行等は一切行われない。すなわち、左リール42Lの「チャンス」図柄及び「ラッキー」図柄、中リール42Mと右リール42Rの「チェリー」図柄、各リール42L,42M,42Rの「青年」図柄及び「リーチ」図柄は、入賞と一切関与していない。換言すれば、上記各図柄は、遊技者に付与される特典と無関係な無特典図柄であると言える。このように、各リール42L,42M,42Rには、例えば「ベル」図柄等の入賞と関係する特典図柄と、例えば「青年」図柄等の入賞と無関係な無特典図柄がそれぞれ付されている。なお、以下では、各入賞と対応する図柄の組合せを入賞図柄の組合せともいう。例えば、BB図柄の組合せとは、BB入賞となる図柄の組合せ、すなわち「7」図柄、「7」図柄、「7」図柄の組合せである。
遊技パネル30の下方には、遊技パネル30に対して前方に突出させて操作領域70が設けられており、操作領域70の左部には、各リール42L,42M,42Rを一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー71が設けられている。スタートレバー71はリール42L,42M,42Rを回転開始、すなわち図柄の可変表示を開始させるべく操作される開始操作手段又は始動操作手段を構成する。スタートレバー71は、遊技者がゲームを開始するときに手で押し操作するレバーであり、手が離れたあと元の位置に自動復帰する。メダルが所定数投入されているときにこのスタートレバー71が操作されると、各リール42L,42M,42Rが一斉に回転を始める。
スタートレバー71の右側には、回転している各リール42L,42M,42Rを個別に停止させるために操作されるボタン状のストップスイッチ72,73,74が設けられている。各ストップスイッチ72,73,74は停止対象となるリール42L,42M,42Rに対応する表示窓31L,31M,31Rの直下にそれぞれ配置されている。すなわち、左ストップスイッチ72が操作された場合には左リール42Lの回転が停止し、中ストップスイッチ73が操作された場合には中リール42Mの回転が停止し、右ストップスイッチ74が操作された場合には右リール42Rの回転が停止する。ストップスイッチ72,73,74はリール42L,42M,42Rの回転に基づく図柄の可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構成する。各ストップスイッチ72,73,74は、左リール42Lが回転を開始してから所定時間が経過すると停止させることが可能な状態となり、かかる状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、回転が停止すると消灯されるようになっている。
表示窓31L,31M,31Rの下方右側には、投資価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口75が設けられている。メダル投入口75は投資価値を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口75が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴う点に着目すれば、投資価値を直接入力する直接入力手段を構成するものともいえる。
メダル投入口75から投入されたメダルは、前面扉12の背面に設けられた通路切替手段としてのセレクタ84によって貯留用通路81又は排出用通路82のいずれかへ導かれる。図9はセレクタ84の内部構造を示す図である。なお、図中の二点鎖線は、理解を容易なものとするためにメダルの通過経路を示したものである。セレクタ84には、メダル投入口75から投入されたメダルを貯留用通路81へ導くための案内通路85が形成されている。案内通路85は、メダルが1列で通行可能なようにして、図の上端部から右下部にかけて弧を描くような曲線状に形成されている。より詳しくは、セレクタ84を構成するセレクタボディには、図の手前側に突出する突条85aが設けられており、その突条85aに沿って案内通路85が形成されている。これにより、案内通路85に到達したメダルは、突条85a上を転がるようにして下流方向へ流れることとなる。
メダル通路切替部材83は、案内通路85の上流部に設けられ該案内通路85に対して出没可能な通路切替片83aと、この通路切替片83aを動作させるためのソレノイド(図示略)とを有している。ソレノイドの非励磁時には案内通路85内に通路切替片83aが突出し、貯留用通路81へのメダルの流れが阻害される。これにより、メダルは前記突条85aを乗り越えるようにして下方に落下し、排出用通路82に導かれる。また、ソレノイドの励磁時には案内通路85外に通路切替片83aが没する。これにより、メダルは案内通路85に沿って流れ、貯留用通路81に導かれる。
通路切替片83aの下流側には、メダルの通過を検出する第1投入メダル検出センサ86と、第2投入メダル検出センサ87とが案内通路85に沿って並ぶようにして近接配置されている(少なくとも一時期において同一メダルを同時に検出する状態が生じる程度の近接状態とする)。メダル通路切替部材83のソレノイド非励磁時には、メダルは案内通路85の途中から下方に落下するため、各投入メダル検出センサ86,87によりメダルの通過が検出されることはない。一方、メダル通路切替部材83のソレノイド励磁時には、各投入メダル検出センサ86,87によりメダルの通過が順次検出される。
排出用通路82に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口17からメダル受け皿18へと導かれ、遊技者に返還される。一方、貯留用通路81に導かれたメダルは、筐体11の内部に収納されたホッパ装置91へと導かれる。
メダルを遊技者に付与する払出手段としてのホッパ装置91は、メダルを貯留する貯留タンク92と、メダルを遊技者に払い出す払出装置93とより構成されている。払出装置93は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、排出用通路82の中央右部に設けられた開口94へメダルを排出し、排出用通路82を介してメダル受け皿18へメダルを払い出すようになっている。また、ホッパ装置91の右方には、貯留タンク92内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するための予備タンク95が設けられている。ホッパ装置91の貯留タンク92内部には、この貯留タンク92から予備タンク95へとメダルを排出する誘導プレート96が設けられている。したがって、誘導プレート96が設けられた高さ以上にメダルが貯留された場合、かかるメダルが予備タンク95に貯留されることとなる。
メダル投入口75の下方には、ボタン状の返却スイッチ76が設けられている。返却スイッチ76は、メダル投入口75に投入されたメダルがセレクタ84内に詰まった際に押されるスイッチであり、このスイッチが押されることによりセレクタ84が機械的に連動して動作され、当該セレクタ84内に詰まったメダルがメダル排出口17より返却されるようになっている。
表示窓31L,31M,31Rの下方左側には、投資価値としてのクレジットされた仮想メダルを一度に3枚投入するためのボタン状の第1クレジット投入スイッチ77が設けられている。また、第1クレジット投入スイッチ77の左方には当該スイッチ77よりも小さなボタン状のスイッチとして、第2クレジット投入スイッチ78及び第3クレジット投入スイッチ79が設けられている。第2クレジット投入スイッチ78はクレジットされた仮想メダルを一度に2枚投入するためのものであり、第3クレジット投入スイッチ79は仮想メダルを1枚投入するためのものである。各クレジット投入スイッチ77〜79は前記メダル投入口75とともに投資価値を入力する入力手段を構成する。また、メダル投入口75が遊技者によりメダルを直接投入するという動作を伴うのに対し各クレジット投入スイッチ77〜79は貯留記憶に基づく仮想メダルの投入という動作を伴うに過ぎない点に着目すれば、投資価値を間接入力する間接入力手段を構成するものともいえる。
なお、第1クレジット投入スイッチ77は、1ゲームにつき投入できるメダル最大数(3枚)に達していないことを促すため、図示しない発光部材としてのランプが内蔵されている。当該ランプは、第1クレジット投入スイッチ77のスイッチ操作が有効である状況時において点灯されて当該スイッチ77の操作を促すが、クレジットされた仮想メダルが存在しない場合や既に3枚のメダル投入がなされている状況下では消灯される。ここで、上記点灯に代えて、点滅させてメダル投入の促しを遊技者に一層分かり易くしてもよい。
スタートレバー71の左側には、ボタン状の精算スイッチ80が設けられている。すなわち、本スロットマシン10では、所定の最大値(メダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルを仮想メダルとして貯留記憶するクレジット機能を有しており、仮想メダルが貯留記憶されている状態で精算スイッチ80が押下操作されることで、仮想メダルが現実のメダルとして払い出される。この場合、クレジットされた仮想メダルを現実のメダルとして払い出すという機能に着目すれば、精算スイッチ80は貯留記憶された遊技価値を実際に払い出すための精算操作手段を構成するものともいえる。
なお、所定の最大値(例えばメダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルを仮想メダルとして貯留記憶するように設定された「クレジットモード」と、余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルを現実のメダルとして払い出すように設定された「ダイレクトモード」とを切換可能としたスロットマシンの場合には、前記精算スイッチ80に、モード切換のための切換スイッチとしての機能を付加してもよい。この場合、精算スイッチ(切換スイッチ)80は、1度押されるとオン状態になり、もう1度押されるとオフ状態になり、その後押下操作が行われるごとにオンオフが切り替わるように構成される。そして、精算スイッチ80がオン状態のときにはクレジットモードとされ、精算スイッチ80がオフ状態のときにはダイレクトモードとされる。クレジットモードからダイレクトモードに切り換えられた際に仮想メダルがある場合には、その分の仮想メダルが現実のメダルとして払い出される。これにより、遊技者はクレジットモードとダイレクトモードとを切り換えることで自身の好みに応じた形式で遊技を実行することができる。かかる精算スイッチ80は投入価値及び遊技価値の取扱形式を切り換える切換操作手段を構成する。
遊技パネル30の表示窓31L,31M,31R下方には、貯留記憶された仮想メダル数を表示するクレジット表示部35と、BBゲームが終了するまでに獲得できる残りのメダル数を表示する残獲得枚数表示部36と、入賞時に獲得したメダルの枚数を表示する獲得枚数表示部37とがそれぞれ設けられている。これら表示部35〜37は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
ここで、メダルがベットされる手順について説明する。遊技の開始時にメダル投入口75からメダルが投入されるとベットとなる。
すなわち、1枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、第1有効ライン表示部32が点灯し、そしてこれに対応する中ラインが有効ラインとなり、2枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、更に第2有効ライン表示部33が点灯すると共に、これに対応する上ライン及び下ラインを含む合計3本の組合せラインがそれぞれ有効ラインとなり、3枚目のメダルがメダル投入口75に投入されると、更に第3有効ライン表示部34が点灯し、そしてこれに対応する一対の斜めラインを含む合計5本の組合せライン全てが有効ラインとなる。
また、4枚以上のメダルがメダル投入口75に投入されると、3枚を超える余剰メダルは、そのときに貯留記憶されている仮想メダルが50枚未満であれば、スロットマシン内部に貯蓄されると共にクレジット表示部35の仮想メダル数が加算表示される。一方、仮想メダル数が50枚のとき又は50枚に達したときには、セレクタ84により貯留用通路81から排出用通路82への切替がなされ、メダル排出口17からメダル受け皿18へと余剰メダルが返却される。
また、クレジット表示部35に貯留枚数が表示されている場合には、第1〜第3クレジット投入スイッチ77〜79のいずれかが押された際にも仮想メダルが投入されたこととなりベットとなる。
第3クレジット投入スイッチ79が押された際には、仮想メダルが1枚投入されたこととしてクレジット表示部35に表示されている数値が1つ減算され、第1有効ライン表示部32が点灯して中ラインが有効ラインとなる。第2クレジット投入スイッチ78が押された際には、仮想メダルが2枚投入されたこととしてクレジット表示部35に表示されている数値が2つ減算され、第1有効ライン表示部32および第2有効ライン表示部33が点灯して合計3本の組合せラインが有効ラインとなる。第1クレジット投入スイッチ77が押された際には、仮想メダルが3枚投入されたこととしてクレジット表示部35に表示されている数値が3つ減算され、全ての有効ライン表示部32〜34が点灯して合計5本の組合せラインが有効ラインとなる。
なお、第1〜第3クレジット投入スイッチ77〜79のいずれかが押された際に投入されるべき仮想メダルが貯留されていない場合、例えばクレジット表示部35の表示が2のときに第1クレジット投入スイッチ77が押された場合等には、クレジット表示部35の数値が全て減算されて0となり、投入可能な仮想メダル分だけベットされる。
前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ13と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ14と、遊技者に各種情報を与える補助表示部15とが設けられている。補助表示部15は、本実施形態では表示内容の多様化及び表示演出の重厚化を意図して液晶表示器によって構成されているが、ドットマトリックス表示器等の他の表示器を使用してもよい。補助表示部15は、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行するためのものであり、各リール42L,42M,42Rによる遊技を主表示部によるものと考えることができることから、本実施形態では補助表示部15と称している。補助表示部15の背面には上部ランプ13やスピーカ14、補助表示部15を駆動させるための表示制御装置111が設けられている。なお、上部ランプ13及びスピーカ14の位置や数は特に以上説明したものに限られない。
メダル受け皿18の上方には、機種名や遊技に関わるキャラクタなどが付与された装飾プレート16が装着されている。装飾プレート16が背面側から照らされることにより、装飾プレート16の機種名や遊技に関わるキャラクタなどの視認性が向上する。また、メダル受け皿18の左方には、手前側下方に反転可能な灰皿19が設けられている。
筐体11の内部においてホッパ装置91の左方には、電源ボックス121が設けられている。電源ボックス121は、電源スイッチ122やリセットスイッチ123や設定キー挿入孔124などを備えている。電源スイッチ122は、主制御装置131を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。リセットスイッチ123は、スロットマシン10のエラー状態をリセットするためのスイッチである。また、設定キー挿入孔124は、ホール管理者などがメダルの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔124へ挿入してON操作することにより、スロットマシン10の当選確率を設定できるようになっている。なお、リセットスイッチ123は、エラー状態をリセットする場合のほか、スロットマシン10の当選確率を変更する場合にも操作される。
リールユニット41の上方には、主制御装置131が筐体11の背板11cに取り付けられている。主制御装置131は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを一時的に記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロック回路等を含む主基板を具備しており、主基板が透明樹脂材料等よりなる被包手段としての基板ボックスに収容されて構成されている。基板ボックスは、略直方体形状のボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としての封印ユニットによって開封不能に連結され、これにより基板ボックスが封印されている。なお、ボックスベースとボックスカバーとを鍵部材を用いて開封不能に連結する構成としてもよい。
ここで、本実施の形態の特徴部分である装飾プレート16周辺の構成について説明する。先ず、装飾プレート16について、図10〜図12を用いて説明する。図10は、装飾プレート16の正面図、図11は、装飾プレート16周辺の分解斜視図、図12は、装飾プレート16周辺の構成を説明するための縦断面図である。
装飾プレート16は横長矩形状であり、プレート部16a及びプレート枠16bにより構成されている。プレート部16aは、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の光透過性を有する合成樹脂材料により形成されている。また、プレート部16aの背面側には、機種名や遊技に関わるキャラクタなどが付与されている。詳細には、図10に示すように、プレート部16aにはキャラクタ151が付与されており、右上部には遊技情報として、メダルの払い出しに関する配当表152が付与されている。プレート枠16bは、光遮断性の高い着色合成樹脂により、プレート部16aの外周を囲むように枠状に形成されている。
前面扉12の操作領域70の下方には、前方を開放した箱状の収容部160が設けられており、その前方開放部が装飾プレート16により塞がれている。収容部160は、背面カバー161と周壁部163により構成されており、収容部160の背面カバー161には、その右上部に前方に膨出したセレクタカバー162が取り付けられている。セレクタカバー162によりセレクタ84の下部前面及び下面が覆われている。また、収容部160にはセレクタカバー162の手前側に位置するようにして、導光板ユニット170が収容されている。
導光板ユニット170の構成について、図13,図14を用いて説明する。図13は、導光板ユニット170の分解斜視図、図14は、導光板171内での光の経路を示す模式図である。
導光板ユニット170は導光板171を備えている。導光板171は、透明性を有するアクリル樹脂により横長矩形状に形成されている。導光板171は、プレート部16aと略同一の大きさを有しており、その前面がプレート部16aの背面と対向し、その前方領域がプレート部16aの全体と重なるように配設されている。
導光板ユニット170の左右の両端部には、それぞれ冷陰極管172が設けられている。各冷陰極管172は導光板171の左右の端部に沿って配置されており、冷陰極管172の長さは導光板171の上下方向の長さと略同一とされている。つまり、端部全体から光が導入されるようになっている。また、導光板171の端部に対向する部分を除いた冷陰極管172の外周には、冷陰極管172を覆うように光反射材173が設けられている。光反射材173は、アルミなど光反射性を有する硬質材料により形成されており、冷陰極管172を保持している。そして、光反射材173が導光板171に固定されていることにより、以上のように冷陰極管172が導光板171の左右両端に配置されている。なお、導光板171と光反射材との固定の方法は、接着剤等により固着させることで固定する方法とする。
冷陰極管172から光が放射された場合、導光板171の端部に向かって放射された光はそのまま導光板171内に導入される。一方、導光板171の端部と異なる方向に放射された光は、光反射材173にて反射してから導光板171内に導入される。したがって、冷陰極管172から放射された光が導光板171内に効率良く導入される。
導光板171の背面には、その全面に凹凸部175が設けられている。凹凸部175は、機械的にエッチングなどが行われることにより形成されている。なお、凹凸部175は、導光板171の前面に形成されていても良く、導光板171の前面及び背面の両面に形成されていても良い。図14において、L1,L2は導光板171内における光の経路である。L1,L2は導光板171内を反射しながら進行する。光は、前面又は背面に入射する際の入射角(板面の法線に対する角度)が全反射角より大きいと全反射する。例えばL1において、光が前面に入射した際、その光は全反射している。一方、光が凹凸部175に入射した場合は、入射角が変化することにより乱反射し、一部が板面から放射される。なお、図14では、説明の便宜上、導光板171の厚みに対する凹凸部175の寸法を実際の寸法よりも大きく示している。
導光板ユニット170は、凹凸部175の形成された部分が利用されることなく収容部160内にて固定されている。かかる構成について、図15及び図16を用いて説明する。図15は、装飾プレート16の取り付けに関する構成を説明するための縦断面図、図16は、導光板ユニット170の挟持に関する構成を説明するための横断面図(図12におけるA−A線断面図)である。先ず、装飾プレート16の固定の構成について説明する。
装飾プレート16は、その外周が収容部160における周壁部163の手前側端面に当接する外縁形状を有している。この場合に、操作領域70の下方に位置する収容部160の前方開放部の上部及び下部は、図15に示すように段差状となっており、前方を向き装飾プレート16の背面が当接する背面当接部164aと、上方又は下方を向き装飾プレート16の周面が当接する周面当接部165aとが形成されている。プレート枠16bの背面には、後方へ延びる略L字状のフック166が形成されており、フック166は、プレート枠16bから後方へ延びる差込部166aと、差込部166aの先端から上方又は下方に延びる係止部166bとにより構成されている。また、背面当接部164aには、フック166が差込可能となるよう前後方向に貫通した受入部167が形成されている。そして、フック166を受入部167に差し込むことにより、係止部166bが受入部167の内面上端又は下端と接触し、係止部166bが背面当接部164aの裏面に係止される。装飾プレート16は、背面のうち右上部、左上部、右下部及び左下部にて収容部160に係止されている。これにより、装飾プレート16が収容部160に取り付けられている。
続いて、導光板ユニット170が収容部160内にて固定される構成について説明する。図16において、導光板ユニット170は、装飾プレート16と収容部160との間で挟持されている。詳しくは、収容部160の前方開放部の左部及び右部は段差状となっており、前方を向く第1支持板部164bと、互いに向き合う第2支持板部165bとが形成されている。第1支持板部164bは、背面当接部164aに対して導光板ユニット170の厚み分、すなわち光反射材173の厚み分だけ奥側に後退するようにして位置している。
第1支持板部164bには光反射材173の背面が当接しており、第2支持板部165bには光反射材173の端部が当接している。また、光反射材173の前面はプレート枠16bの背面に当接しており、プレート枠16bの左右方向の寸法は、導光板171の左右方向の寸法と略同一となっている。つまり、光反射材173がプレート枠16bと第1支持板部164bとに挟持され、導光板ユニット170が収容部160内にて固定されている。
上記の通り、導光板ユニット170は、光反射材173が挟持されることで収容部160内に固定されており、さらに、導光板171の前方領域にプレート部16aの全体が位置している。したがって、導光板171によりプレート部16aの全面が照らされる。
ここで、装飾プレート16周辺の構成に関して従来機との比較について、図17を用いて説明する。図17(a)は、本実施の形態における装飾プレート16周辺の構成について説明するための断面図、図17(b)は、従来機における装飾プレート16周辺の構成について説明するための断面図である。
図17(b)では、収容部160に蛍光灯181が設けられている。蛍光灯181は背面カバー161の前方におけるセレクタカバー162の下方に設けられた支持具182により支持されている。ここで、蛍光灯181から光が放射されると、その光により装飾プレート16が照らされる。ところが、蛍光灯181から放射された光の一部がセレクタカバー162に遮られる。このため、図10に示したプレート部16aにおける二点鎖線で囲まれた部分(セレクタカバー162の前方)の背面に当たる光の量が、他の部分の背面に当たる光の量に比べて少なくなる。このため、配当表152の明るさが他の部分に比べて暗くなる。これにより、配当表152の視認性の低下が発生するという不都合があった。
これに対して、収容部160に導光板ユニット170が設けられている場合は、図17(a)に示すように、装飾プレート16の背面と対向して導光板ユニット170が設けられている。この場合、導光板ユニット170から光が放射されると、プレート部16aの全面が照らされる。したがって、プレート部16aが明るくなり、キャラクタ151や配当表152の視認性を向上させることができる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
装飾プレート16とセレクタカバー162との間に導光板ユニット170を設けた。このため、導光板ユニット170から放射された光がセレクタカバー162に遮られることがない。このため、装飾プレート16を極力均一に照らすことができ、ひいてはプレート部16aに付与されたキャラクタ151や配当表152の視認性を向上させることができる。
配当表152をプレート部16aの右上部に付与したため、遊技者の視点と配当表152との距離を短くすることができ、配当表152を遊技者にとって見易くすることができる。これにより、遊技の途中であっても遊技に支障をきたすことなく遊技者が配当表152を視認することが可能となる。このとき、収容部160に蛍光灯181を設けた場合は、配当表152と蛍光灯181との距離が長くなるとともに、蛍光灯181から放射された光の一部がセレクタカバー162に遮られるため、配当表152の明るさがプレート部16aの他の部分の明るさに比べて暗くなる。したがって、配当表152の視認性が低下する。これに対し、収容部160に導光板を設けた場合は、この不都合を解消することができる。
導光板171をプレート部16aと略同一の大きさとし、導光板171の背面全体に凹凸部175を設けた。そして、導光板171における光放射領域の前方領域がプレート部16aの全体と重なるように導光板ユニット170を配置した。したがって、プレート部16aの全面を明るくすることができる。
この場合に、光反射材173を装飾プレート16のプレート枠16bと収容部160の第1支持板部164bとにより挟持することで、導光板ユニット170を収容部160内に固定した。これにより、導光板171の光放射領域が形成された部分を利用することなく導光板ユニット170を収容部160内に固定しつつ、プレート部16aの全面を明るく照らすことができる。この場合、簡素な構成により固定することができる。
また、導光板ユニット170に固定用の貫通孔などを設けてネジなどにより固定する構成も考えられるが、この場合、貫通孔から光が漏れ出すといった問題が生じるおそれがあり、その問題を解決するために、貫通孔を塞ぐなどの処理を施す必要がある。これに対して、本構成の場合、導光板ユニット170に貫通孔を設ける必要がないためこのような問題が生じることがなく、貫通孔を塞ぐなどの処理を施す必要がない。
さらに、光反射材173を硬質材料により形成したため、導光板ユニット170を挟持したとしても、破損等が生じない。
導光板ユニット170を、装飾プレート16に当接させるとともにセレクタカバー162と平行に並べて配置した。このため、装飾プレート16とセレクタカバー162との間の空間を極力小さくすることができる。故に、遊技機という限られた空間において、その空間を有効活用することができる。
横長矩形状とした導光板171の左右の端部に沿って冷陰極管172を設けた。これにより、導光板171の両端部の全域から多くの量の光が導入されるため、導光板171から多くの量の光を均一に放射することができる。また、導光板171の上下方向の端部に沿ってそれぞれ導光板171の左右方向の長さと同じ長さの冷陰極管172を設けた場合と比べて、冷陰極管172の長さを短くすることができる。このため、上述した効果を奏しつつ、スロットマシン10のコスト削減に貢献し得る。
光反射材173により冷陰極管172を保持し、光反射材173を導光板171に固定して、導光板ユニット170を形成するようにした。このため、スロットマシン10に対して導光板171、冷陰極管172及び光反射材173の取付作業を容易に行うことができる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施の形態では、導光板171をプレート部16と略同一の大きさとしたが、導光板171をプレート部16より大きくしても良い。また、この場合、導光板171において、プレート部16を含む範囲で凹凸部175を形成しても良い。
(b)上記実施の形態では、機械的にエッチングすることにより、導光板171の板面に凹凸部175を形成していたが、薬液などを用いて化学的にパターニングすることにより凹凸部175を形成しても良い。
(c)上記実施の形態では、光の乱反射を発生させるために導光板171の板面に凹凸部175を形成していたが、これに限らない。導光板171の板面において、透明性を有し導光板171と異なる屈折率の材料を乱反射用部材として埋め込む構成としても良い。この場合、導光板171内の光が乱反射用部材に入射した場合、他の平坦面とは屈折率が異なる。このため、導光板171内で光の乱反射が発生し、板面から光が放射される。また、導光板171の板面にインクをドット印刷する構成としても良い。
(d)上記実施の形態では、導光板171をアクリル樹脂により形成していたが、これに限らない。例えば、他の合成樹脂材料やガラスなど、屈折率や透過率が異なり透明性を有する材料により導光板171を形成しても良い。
(e)上記実施の形態では、冷陰極管172を覆うように光反射材173を設けていたが、それに加えて、導光板171を覆うように光反射材173を設けても良い。例えば、導光板171内の光が上下方向の端部に達した場合、光がその端部から放射されるおそれがある。そこで、導光板171の端部を覆うように光反射材173が設けられていると、光が光反射材173に反射するため外部に放射されない。このため、導光板171内の光を効率良く装飾プレート16に向かって放射することができる。また、導光板171の背面を覆うように光反射材173を設けても良い。
(f)上記実施の形態では、導光板171と光反射材173とを接着剤等により固着させることで固定する構成としたが、導光板171に対して光反射材173を着脱可能な構成としても良い。例えば、係止部を導光板171に設けるとともに、その係止部に対応した被係止部を光反射材173に設ける。このとき、係止部と被係止部とにより、導光板171に対して光反射材173が着脱可能となる。故に、冷陰極管172の取替作業を容易に行うことができる。
(g)上記実施の形態では、冷陰極管172を導光板171の左右の端部に沿って設けたが、上下の端部に沿って設けても良い。
(h)上記実施の形態では、導光板171の上下方向の長さと略同一の長さの冷陰極管172を配置したが、導光板171の上下方向の長さより短い冷陰極管172を配置しても良い。
(i)上記実施の形態では、光反射材173をプレート枠16bと第1支持板部164bにより挟持したが、これに限らない。例えば、導光板171をプレート枠16bと第1支持板部164bにより挟持しても良い。
(j)上記実施の形態では、光反射材173の背面が第1支持板部164bに、前面がプレート枠16bの背面にそれぞれ当接していたが、これを変更しても良い。すなわち、光反射材173の背面と第1支持板部164bとの間、及び光反射材173の前面とプレート枠16bとの間にそれぞれ緩衝材を設けても良い。例えば、導光板ユニット170を挟持する際などに、光反射材173などが破損するおそれがある。このとき、光反射材173の前面及び背面に緩衝材が設けられることにより、光反射材173などに加えられる衝撃を緩衝することができる。したがって、装飾プレート16や導光板ユニット170などの破損を抑制することができる。
(k)上記実施の形態では、導光板171、冷陰極管172及び光反射材173により導光板ユニット170を構成したが、導光板171及び冷陰極管172により導光板ユニット170を構成しても良い。
(l)上記実施の形態では、装飾プレート16を、プレート枠16bの裏面に形成したフック166と、背面当接部164aに形成した受入部167との係止により、収容部160の前方開放部を塞ぐように取り付ける構成としたが、これに限らない。例えば、装飾プレート16をネジにより取り付ける構成としても良い。
(m)上記実施の形態では、光反射材173をプレート部16aと第1支持板部164bとの間で挟持することで、導光板ユニット170を収容部160内に固定したが、図18のように変更しても良い。すなわち、光反射材173の背面に後方へ延びる略L字状のフック201が形成されており、フック201は、光反射材173から後方へ延びる差込部201aと、差込部201aから起立するように延びる係止部201bとにより形成されている。また、第1支持板部164bには、フック201が差込可能となるよう前後方向に貫通した受入部202が形成されている。かかる構成では、フック201を受入部202に差し込むことにより、係止部201bが受入部202の内面と接触し、係止部201bが第1支持板部164bの裏面に係止される。これにより、凹凸部175を覆うことなく導光板ユニット170を収容部160内に固定することができる。
(n)上記実施の形態では、収容部160に、1個の導光板ユニット170を収容する構成としたが、複数の導光板ユニット170を収容する構成としても良い。例えば、キャラクタ151及び配当表152のそれぞれの奥側に導光板ユニット170を設する。これにより、キャラクタ151及び配当表152が特に明るく照らされる。故に、キャラクタ151及び配当表152を強調することができる。
(o)上記実施の形態では、冷陰極管172を導光板171の左右の端部に沿って設けたが、複数の発光ダイオードを導光板171の左右の端部に沿うように並べて設けても良い。これにより、導光板ユニット170の消費電力を低くすることができ、また使用寿命を長くすることができる。
(p)上記実施の形態では、プレート部16aに遊技情報としてメダルの払い出しに関する配当表152を付与したが、有効ライン上に左から「7」図柄、「7」図柄、「7」図柄と並んで停止した場合に特別遊技状態(いわゆる大当たり状態)へ移行するなど、特別遊技状態への移行契機となる図柄に関する情報や、特別遊技状態における遊技内容などを付与しても良い。
(q)操作領域70を、スロットマシン10の正面から見て段差状としても良い。例えば、第1クレジット投入スイッチ77に対してメダル投入口75が下方に位置するように、操作領域70を段差状とする。
(r)上記実施の形態では、リールユニット41の上方に補助表示部15を設けたスロットマシン10について説明したが、リールユニット41の下方に補助表示部15を設けたスロットマシン10に適用しても良い。