JP2009038153A - Fpc実装構造及びfpc - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二つの筐体を折り畳み自在に連結する第一のヒンジ軸31と、この第一のヒンジ軸と直交する軸線回りに一方の筐体を回転自在とする第二のヒンジ軸32と、第一のヒンジ軸31の周囲に沿わせるとともに第二のヒンジ軸32の周囲に二枚重ね部を巻き付けて配置されるFPC5と、を備えるFPC実装構造であって、FPC5の二枚重ね部を第二のヒンジ軸32の周囲に巻き付けてからその両側に一枚ずつ分離して配置し、その一枚ずつに分離されたFPC57A,57Bを前記一方の筐体1内にそれぞれ防水パッキン59を介して導入する。
【選択図】図1
Description
第一のタイプは、表示部の搭載された第一の筐体を操作部の搭載された第二の筐体に対して開閉する(折り畳む)ための開閉軸を第二の筐体に連結し、第一の筐体を第二の筐体に対して回転させるための回転軸を第一の筐体に連結するタイプである(特許文献1参照)。
第二のタイプは、表示部の搭載された第一の筐体を操作部の搭載された第二の筐体に対して回転させるための回転軸を第二の筐体に連結し、第一の筐体を第二の筐体に対して開閉する(折り畳む)ための開閉軸を第一の筐体に連結するタイプである(特許文献2参照)。
上記何れのタイプにおいても、第一の筐体内の回路と第二の筐体の回路との電気的接続にはFPCが使用され、FPCは開閉軸及び回転軸に緩く巻き付けられている。
図5乃至図7は、特許文献1のタイプの携帯電子機器におけるFPC引き込み部の防水に、特許文献3の手法を用いた構造例を示したものである。
なお、図中、71は第一のヒンジ軸81への巻き付け部、78は図示しない第二の筐体に形成されたFPC挿通用の孔を塞ぐ防水パッキン、84はヒンジカバー、85は第二のヒンジ軸82の先端部に取り付けられ、第一の筐体90に取付け固定されるブラケットである。
特に、上記構成の場合、第二のヒンジ軸82への巻付部72から第二のヒンジ軸82の軸方向に延びる延長部74は、第二のヒンジ軸82への巻付部72から第二のヒンジ軸82に沿ってその軸方向に延びており、しかも、防水パッキン76で固定されている箇所が巻付部72に近いので、巻付部72は延長部74との接続部においてその端部が固定された状態となり、図8に示すように、第一の筐体の回転時に内側のFPCに大きなたるみ73が生じる。
このため、それが繰り返されると、FPCが断線するという危険性がある。
例えば、特許文献1のタイプの携帯電話機の場合、表示部及び受話部を有する第一の筐体は、操作部及び送話部を有する第二の筐体に対して170度程度開けばよい(第一の筐体を開閉軸回りに170度程度回転させればよい)が、第一の筐体を第二の筐体に対して左右両方向に回転できるようにするためには360度回転しなければならず、一方向のみに回転するようにした場合でも180度は回転しなければならない。
また、ビデオカメラの場合には、本体の側面に二軸ヒンジを介して設けられているモニターは、本体に対して垂直に立てられれば良いので、開閉軸回りに90度回転できればよいが、撮影時にはモニターを本体の上方や下方から覗いたりしなければならない場合もあるので、回転軸は、左右両方向にそれぞれ90度(トータル180度)回転できるようにしなければならない。
また、特許文献2のタイプでは、回転軸の径を開閉軸の径よりも大きくすることできるが、左右両方向に回転可能にした場合には、FPCのたるみは開閉軸部よりも大きくなる。
図1乃至図3は、本発明を適用した電子機器の一実施形態としての折り畳み式携帯電話機におけるFPCの組み込み構造を示したもので、1は第一の筐体、3は第一の筐体1と不図示の第二の筐体とを連結する二軸ヒンジ部、5は第一の筐体1内の回路と第二の筐体内の回路とを電気的に接続するFPCである。なお、図1及び図2では、第一の筐体1を後ケースを取り外した状態で示している。
また、図示していないが、第二の筐体も前ケース、中ケース及び後ケースから構成され、且つ前ケースと後ケースとが防水パッキンを介して嵌め合わされる構成となっている。
そして、第二の筐体には、回路基板が内蔵され、その表面側に各種キーによる操作部及び送話部等が設けられ、裏面側にカメラ部が設けられている。
第二のヒンジ軸32は、第一のヒンジ軸31と直交方向に軸線を交差して設けられるもので、この第二のヒンジ軸32の先端部にはブラケット35が取り付けられており、ブラケット35はネジ等によって第一の筐体1に取付け固定されている。また、図示していないが、第一のヒンジ軸31の両端部にも同様にブラケットが取り付けられており、ネジ等によって第二の筐体に取付け固定されるようになっている。
そして、第一の筐体1に形成された二つのFPC挿通用の孔13、14は、それぞれFPC5に一体的に設けた防水パッキン59,59で塞がれ、第二の筐体に形成されたFPC挿通用の孔は、FPC5に一体的に設けた防水パッキン58で塞がれるようになっている。
なお、図中、53(53A,53B)は、第一の巻付部54(54A,54B)から操作側コネクタ52側に延びる延長部、55(55A,55B)は、第一の巻付部54(54A,54B)と第二の巻付部56(56A,56B)とを繋ぐ連結部、57(57A,57B)は、第二の巻付部56(56A,56B)から表示側コネクタ51側に延びる延長部である。
従って、FPC5の二枚重ね部による第二のヒンジ軸32の周囲への巻付部56において、その両側に半体部A,Bが一枚ずつ分離して配置されることから、FPC5の二枚重ね部による巻付部56に加わる負荷を軽減できるものである。従って、巻付部56の断線を防止できる。
更に、本実施形態のFPC5は、一枚のFPCを折り畳んで二枚重ねにしたものであるので、製造が容易であり、また製造コストも低く抑えることができる。
また、本実施形態のFPC5は、図4(a)に明示されているように、コネクタ51,52がFPCの同じ側の面に形成されている点も、製造の容易化、製造コストの低減化に寄与している。
また、上記実施形態では、FPCは一枚のFPCを折り畳んで二枚重ねにする構成であったが、FPCは独立した二枚のFPCを重ねて用いても良い。この場合も、防水パッキン58は二枚重ね状態部に一体的に設けられているのが望ましい。
また、防水パッキンをFPCと一体に形成するようにしたが、防水パッキンとなるOリングを装着するための台座部をFPCと一体に形成するようにしても良い。
また、FPCの形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
3 二軸ヒンジ部
31 第一のヒンジ軸(開閉軸)
32 第二のヒンジ軸(回転軸)
5 FPC
51・52 コネクタ
54 第一の巻付部
56 第二の巻付部
58・59 防水パッキン
Claims (6)
- 第一の筐体と、第二の筐体と、前記第一の筐体を前記第二の筐体に対して折り畳み可能にする開閉軸と前記第一の筐体を前記第二の筐体に対して回転可能にする回転軸とを備えたヒンジ部と、前記第一の筐体内の回路と前記第二の筐体内の回路とを電気的に接続するFPCと、を備えた電子機器におけるFPCの実装構造であって、
前記FPCは、二枚重ねで前記開閉軸及び前記回転軸に巻き付けられ、
前記第一及び第二の筐体のうち、前記開閉軸が連結される一方の筐体には、当該筐体に形成されたFPC通し穴に二枚重ねで通され、且つ、前記FPC通し孔を塞ぐパッキンでFPC通し穴に固定され、
前記回転軸が連結される他方の筐体には、当該筐体に形成された二つFPC通し穴に一枚ずつ通され、且つ、それぞれ各FPC通し孔を閉塞するパッキンでFPC通し穴に固定されている
ことを特徴とするFPC実装構造。 - 前記FPCの一方は、前記回転軸に、他方よりも半周多く巻き付けられていることを特徴とする請求項1に記載のFPC実装構造。
- 第一の筐体と第二の筐体とを、第一の筐体を第二の筐体に対して折り畳み可能にする開閉軸と第一の筐体を第二の筐体に対して回転可能にする回転軸とを備えたヒンジ部で連結してなる電子機器において、前記第一の筐体内の回路と前記第二の筐体内の回路との電気的接続に用いられるFPCであって、
それぞれ前記開閉軸に巻き付けられる第一の巻付部と前記回転軸に巻き付けられる第二の巻付部とを有し、且つ互いを重ねた状態で前記開閉軸及び前記回転軸に巻き付けることが可能な略同一形状を成す二枚のFPC片を有し、
前記第一の巻付部から前記第二の巻付部とは逆方向に延びる部分には、前記二枚のFPC片を重ねた状態で防水パッキン或いは防水パッキン取付け用台座が一体に取り付けられ、
前記第二の巻付部から前記第一の巻付部とは逆方向に延びる部分には、それぞれのFPC片に防水パッキン或いは防水パッキン取付け用台座が一体に取り付けられている
ことを特徴とするFPC。 - 前記FPC片の一方は、前記第二の巻付部の長さが、他方のFPC片よりも半周多く前記回転軸に巻き付けることができる長さとなっていることを特徴とする請求項3に記載のFPC。
- 前記FPCは、二枚のFPCを重ねたものであることを特徴とする請求項3又は4に記載のFPC。
- 前記FPCは、一枚のFPCを折り返して二枚重ねにしたものであることを特徴とする請求項3又は4に記載のFPC。
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