JP2009038060A - 多結晶膜の製造方法及びレーザ加工装置 - Google Patents

多結晶膜の製造方法及びレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 2本のレーザビームを斜め入射させる場合でも、高品質の多結晶膜を製造することが可能な多結晶膜の製造方法を提供する。
【解決手段】 表面にシリコン膜が形成された加工対象物(30)の該表面をxy面とするxyz直交座標系を定義したとき、該加工対象物の表面上のy方向に長い被照射領域に、該加工対象物の表面におけるパワー密度が相対的に大きく、かつy方向に関する光強度分布が均一化された第1のレーザビーム(L1)を、x軸の正の向きに傾けた方向に沿って入射させると同時に、該加工対象物の表面におけるパワー密度が相対的に小さく、かつy方向に関する光強度分布が均一化された第2のレーザビーム(L2)を、x軸の負の向きに傾けた方向に沿って入射させながら、前記加工対象物をx軸の正の向きに移動させることにより、前記シリコン膜を多結晶化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多結晶膜の製造方法及びレーザ加工装置に関し、特に基板上に形成されたシリコン膜にレーザビームを照射してシリコン膜を多結晶化する多結晶膜の製造方法、及びこの製造方法に用いるレーザ加工装置に関する。
シリコン膜にレーザビームを照射して多結晶シリコン膜を作成する技術が知られている。Nd:YAG等の固体レーザの2倍高調波を用いてシリコン膜の多結晶化を行う場合には、十分なパワー密度のレーザビームを得るために、複数台のレーザ発振器を用いることが好ましい。2台のレーザ発振器を用いる場合には、レーザビームの偏光方向の違いを利用して、2本のレーザビームを同一経路に重畳させることができる。ところが、3台以上のレーザ発振器を用いる場合には、3本のレーザビームが同一経路を伝搬するように合成することはできない。
下記の特許文献1及び2に、3台以上のレーザ発振器から出射されたレーザビームを加工対象物上で重ね合わせてレーザ加工を行う方法が開示されている。この方法では、2本のレーザビームを回折光学素子に入射させて、回折光学素子の結像面上でビーム断面を重ね合わせる。この2本のレーザビームの各々は、2台のレーザ発振器から出射されたレーザビームを重畳したものである。回折光学素子の結像面上のビーム断面を、結像光学系を用いて加工対象物の表面に結像させる。これにより、4台のレーザ発振器から出射されたレーザビームを加工対象物の表面上で重ね合わせることができる。
特開2005−217267号公報 特開2006−60085号公報
上述の従来の方法では、4台のレーザ発振器から出射されたレーザビームを加工対象物の表面で重ね合わせることができるが、これらは厳密に同一の経路に沿って伝搬するレーザビームではない。このため、少なくとも一部のレーザビームは、加工対象物に斜め入射することになる。
本発明の目的は、2本のレーザビームを斜め入射させる場合でも、高品質の多結晶膜を製造することが可能な多結晶膜の製造方法を提供することである。本発明の他の目的は、この多結晶膜の製造方法に最適に用いられるレーザ加工装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
表面にシリコン膜が形成された加工対象物の該表面をxy面とするxyz直交座標系を定義したとき、該加工対象物の表面上のy方向に長い被照射領域に、該加工対象物の表面におけるパワー密度が相対的に大きく、かつy方向に関する光強度分布が均一化された第1のレーザビームを、x軸の正の向きに傾けた方向に沿って入射させると同時に、該加工対象物の表面におけるパワー密度が相対的に小さく、かつy方向に関する光強度分布が均一化された第2のレーザビームを、x軸の負の向きに傾けた方向に沿って入射させながら、前記加工対象物をx軸の正の向きに移動させることにより、前記シリコン膜を多結晶化させる多結晶膜の製造方法が提供される。
本発明の他の観点によると、
加工対象物を保持し、該加工対象物の表面をxy面とするxyz直交座標系を定義したとき、該加工対象物をx軸の正の向き及び負の向きのいずれの方向にも移動させることができるステージと、
前記ステージに保持された加工対象物の表面上のy軸方向に長い被照射領域に、y方向に関する光強度分布が均一化された第1のレーザビームを、x軸の正の向きに傾けた方向に沿って入射させると同時に、y方向に関する光強度分布が均一化され、該第1のレーザビームとは該加工対象物の表面におけるパワー密度が異なる第2のレーザビームを、x軸の負の向きに傾けた方向に沿って入射させ、該加工対象物の表面における該第1のレーザビームのパワー密度と該第2のレーザビームのパワー密度との大小関係を逆転させることができるレーザ光源と、
前記第1のレーザビームのパワー密度が前記第2のレーザビームのパワー密度よりも大きい状態のときに前記加工対象物がx軸の正の向きに移動し、前記第1のレーザビームのパワー密度が前記第2のレーザビームのパワー密度よりも小さい状態のときに前記加工対象物がx軸の負の向きに移動するように、前記レーザ光源及びステージを制御する制御装置と
を有するレーザ加工装置が提供される。
加工対象物をx軸の正の向きに移動させることにより、高品質の多結晶膜が得られる面積を大きくすることができる。また、第1のレーザビームと第2のレーザビームとのパワー密度の大小関係を逆転させることにより、加工対象物の移動方向を反転させても、高品質の多結晶膜が得られる面積を大きくすることができる。
図1に、実施例によるレーザ加工装置の概略図を示す。第1のレーザ光源9Aが、第1の連続波(CW)レーザビームL1を出射し、第2のレーザ光源9Bが第2の連続波レーザビーム9Bを出射する。
第1のレーザ光源9Aは、2台のレーザ発振器10A、10B、半波長板11、ビームエキスパンダ12A、12B、折り返しミラー13、及び偏光ビームスプリッタ14により構成される。レーザ発振器10A及び10Bが、それぞれ直線偏光された連続波レーザビームLA及びLBを出射する。レーザ発振器10A及び10Bとして、2倍高調波を出射するNd:YAG、Nd:YLF、Nd:YVO等の固体レーザが用いられる。なお、そのほかに、緑色の波長域の連続波レーザビームを出射するレーザ発振器を用いてもよい。レーザビームLA及びLBの各々の進行方向に直交するビーム断面は円形である。
レーザ発振器10Aから出射したレーザビームLAが、半波長板11で偏光面を回転され、ビームエキスパンダ12に入射する。ビームエキスパンダ12は、ビーム径を拡大する。ビームエキスパンダ12から出射したレーザビームLAが、折り返しミラー13で反射されて、偏光ビームスプリッタ14に入射する。折り返しミラー13で反射されたレーザビームは、偏光ビームスプリッタ14に対してS偏光である。
レーザ発振器10Bから出射したレーザビームLBが、ビームエキスパンダ12Bでビーム径を拡大された後、偏光ビームスプリッタ14に入射する。このレーザビームLBは、偏光ビームスプリッタ14に対してP偏光である。
偏光ビームスプリッタ14は、S偏光を反射し、P偏光を透過させる。偏光ビームスプリッタ14で反射されたレーザビームLAと、偏光ビームスプリッタ14を透過したレーザビームLBとが、同一経路上に重畳される。第1のレーザ光源9Aは、レーザビームLAとLBとが重畳された第1のレーザビームL1を出射する。
第2のレーザ光源9Bは、第1のレーザ光源9Aと同様の構成を有し、2台のレーザ発振器から出射されたレーザビームが重畳された第2のレーザビームL2を出射する。ただし、第2のレーザ光源9Bを構成している2台のレーザ発振器の出力の合計は、第1のレーザ光源9Aを構成している2台のレーザ発振器10A及び10Bの出力の合計よりも小さい。このため、第2のレーザビームL2のパワーは、第1のレーザビームL1のパワーよりも小さい。
第1のレーザ光源9Aから出射された第1のレーザビームL1が、折り返しミラー15Aで反射されてナイフエッジプリズム16に入射する。同様に、第2のレーザ光源9Bから出射された第2のレーザビームL2が、折り返しミラー15Bで反射されてナイフエッジプリズム16に入射する。
ナイフエッジプリズム16は、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2を反射し、両レーザビームを、互いに平行に進行させる。ナイフエッジプリズム16で反射された両レーザビームが、プリズム17a及び17bから構成されるアナモルフィックプリズム17に入射する。アナモルフィックプリズム17が、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2が並んでいる方向に関して、両レーザビームの断面の幅を縮小し、かつ両レーザビームの中心間隔を近づける。これにより、両レーザビームの進行方向に直交する断面の形状が、楕円形になる。両レーザビームの断面の幅及び両レーザビームの中心間隔は、例えば1/3に縮小される。
アナモルフィックプリズム17を透過した第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2が、互いに平行に進行し、回折光学素子18の入射表面18aに垂直に入射する。入射表面18aに平行な面をuv面とし、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2が並ぶ方向をu方向とし、レーザビームの進行方向と逆向きをw軸の正の向きとするuvw直交座標系を定義する。回折光学素子18により、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2の各々のビーム断面は、仮想的な第1の結像面19上において重なり、u方向に長い帯状形状になる。さらに、回折光学素子18は、両ビーム断面内のu方向に関する光強度分布を均一に近づける(均一化する)。ビーム断面内のv方向に関する光強度分布はガウシアン分布で近似される。
シリンドリカルレンズ群20が、第1の結像面19上のビーム断面を、仮想的な第2の結像面21上に結像させる。例えば、u方向(長手方向)の結像倍率は1倍であり、v方向(幅方向)の結像倍率は1/2倍である。
第2の結像面21を通過した第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2は、第1のレンズ22a、折り返しミラー23、及び第2のレンズ22bを経由して加工対象物30に入射する。加工対象物30はステージ24に保持されている。第1のレンズ22a及び第2のレンズ22bは、第2の結像面21上のビーム断面を加工対象物30の表面に結像させる。結像倍率は、例えば1/5倍とする。加工対象物30の表面に平行な面をxy面とし、法線方向をz軸とするxyz直交座標系を定義する。x、y、z軸を、それぞれu、v、w軸に対応させると、加工対象物30の表面において、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2が入射する被照射領域はy方向に長い帯状になる。
ステージ24は、制御装置25に制御されて、加工対象物30をxの正の向き及び負の向きのいずれの方向にも移動させることができる。
図2に、加工対象物30の被照射領域近傍のレーザビームの伝搬経路を示す。図1に示した回折光学素子18の入射表面18aの位置で、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2がu方向に並んでいるため、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2は、加工対象物30の法線方向(z方向)からx方向に傾いた経路に沿って加工対象物30に入射する。例えば、第1のレーザビームL1は、x軸の正の向きに傾いた経路に沿って入射し、第2のレーザビームL2は、x軸の負の向きに傾いた経路に沿って入射する。第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2の中心光線の、z方向からの傾き角θは、約17°である。
加工対象物30は、ガラス基板30aと、その表面上に成膜されたシリコン膜30bとで構成される。シリコン膜30bは、アモルファス状態または多結晶状態である。第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2を加工対象物30に入射させながら、加工対象物30をx方向に移動させると、シリコンがラテラル成長する。これにより、当初のシリコン膜30aがアモルファス状態であった場合には、アモルファスが多結晶化し、当初のシリコン膜30aが多結晶であった場合には、結晶粒が当初の結晶粒よりも大きくなる。なお、得られる多結晶膜の結晶粒の大きさは、当初のシリコン膜30aがアモルファス状態の場合と、多結晶状態の場合とで、大きな差はなかった。
図3Aに、加工対象物30をx軸の正の向きに移動させる場合の被照射領域35の相対的な移動の向きを示す。被照射領域35は加工対象物30に対してx軸の負の向きに移動することになる。第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2の、加工対象物30の表面におけるパワー密度をそれぞれ約216kW/cm及び約144kW/cmとし、加工対象物30の移動速度を300〜400mm/sとして多結晶化を行った。なお、加工対象物30の表面における被照射領域の幅(x方向の寸法)は約4μmである。
図3Bに、多結晶化後の加工対象物30の表面を模式的に示す。被照射領域35が通過した領域、すなわち第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2によって照射された領域40内に、多数のシリコン結晶粒41が形成された。シリコン結晶粒41の各々の長さ(x方向の寸法)は、数μm程度であり、幅(y方向の寸法)は数百nm程度であった。この程度の大きさの多結晶粒が形成された領域を「タイル」と呼ぶこととする。
図3Cに、加工対象物30をx軸の負の向きに移動させる場合の被照射領域35の相対的な移動の向きを示す。被照射領域35は加工対象物30に対してx軸の正の向きに移動することになる。加工対象物30をx軸の負の向きに移動させながら、図3Aの場合と同じ条件で多結晶化を行った。
図3Dに、多結晶化後の加工対象物30の表面を模式的に示す。被照射領域35が通過した領域が多結晶化されるが、図3Bに示した結晶粒41と同程度の寸法の結晶粒41が分布する領域(タイル)43の幅は、x軸の正の向きに向かって徐々に狭くなり、最終的には0になった。被照射領域35が通過した領域のうちタイル43以外の領域44には、非常に小さな結晶粒しか観察されなかった。タイル43と、非常に小さな結晶粒しか観察されなかった領域44との境界は、金属顕微鏡等で明確に認識することができる。
図2に示したレンズ22bによる結像位置を厳密に検出することは困難である。そこで、結像位置と推測される位置を中心として加工対象物30をz軸方向に変位させ、z軸方向に関して種々の位置で多結晶化を行った。
図4に、加工対象物30のz方向の位置を少しずつ変位させて、種々の位置でシリコン膜の多結晶化を行ったときに形成されたタイルの形状及び大きさを示す。図4の縦軸は、加工対象物30の加工を行ったときのz方向に関する位置に対応する。横軸は、形成されたタイルのx方向の長さを、単位「mm」で表す。図4の左側及び右側のグラフは、それぞれ加工対象物30をx軸の負の向き及び正の向きに移動させながらレーザビームを照射したときの結果を示す。なお、加工対象物30のx方向への移動距離の最大値を500mmとした。
加工対象物30をx軸の負の向きに移動させた場合には、z方向の位置を最適位置に調整すると、500mmの長さのタイルを形成することができた。なお、タイルの形状はほぼ長方形であり、ラテラル成長が進んでもタイルの幅は狭くならず、一定であった。このため、加工対象物30を500mm移動させた時点で多結晶化処理を終了させず、そのまま多結晶化処理を続ければ、500mm以上の長さのタイルを形成することも可能である。z方向の位置が最適範囲から外れると、タイルの幅は、結晶の成長方向に向かって狭くなった。ほぼ長方形のタイルを形成することができるz方向の最適範囲は、約12μmであった。
加工対象物30をx軸の正の向きに移動させた場合には、z方向の位置を調整しても、タイルの長さは高々50mm程度であった。
発明者らは、加工対象物30のx方向に関する移動方向によって、多結晶化処理の結果がこのように異なるとは予測していなかった。以下、加工対象物30の移動の向きによって多結晶化処理の結果が大きく異なった理由について考察する。
図5Aに、レンズ22bの結像面5C近傍の第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2の経路を模式的に示す。結像面5Cの位置で、第1のレーザビームL1と第2のレーザビームL2とのビーム断面がほぼ一致する。結像面5Cよりも上方の仮想面5Bの位置では、第1のレーザビームL1のビーム断面が、第2のレーザビームL2のビーム断面よりもx方向の正の向きにずれている。逆に、結像面5Cよりも下方の仮想面5Dの位置では、第1のレーザビームL1のビーム断面が、第2のレーザビームL2のビーム断面よりもx方向の負の向きにずれている。
図5B〜図5Dに、それぞれ仮想面5B、結像面5C、及び仮想面5Dの位置におけるx方向の光強度分布の一例を示す。第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2の各々の光強度は、ほぼガウシアン分布に従う。第1のレーザビームL1のパワー密度が第2のレーザビームL2のパワー密度よりも高くなるように設定されているため、第1のレーザビームL1のピーク強度が第2のレーザビームL2のピーク強度よりも高い。
結像面5Cの位置においては、図5Cに示すように光強度分布はほぼ対称になる。結像面5Cよりも上方の仮想面5Bの位置においては、図5Bに示すように、光強度分布がx軸の正の向きに偏った形状になり、結像面5Cよりも下方の仮想面5Dの位置においては、図5Dに示すように、光強度分布がx軸の負の向きに偏った形状になる。
図5Dに示した光強度分布は、図5Dに示した光強度分布をx軸方向に関して反転させた分布に近い形状になると予想される。この場合、仮想面5Bの位置で加工対象物30をx軸の正の向きに移動させながら多結晶化を行う処理と、仮想面5Dの位置で加工対象物30をx軸の負の向きに移動させながら多結晶化を行う処理とで、ほぼ同等の品質の多結晶が形成されると期待される。ところが、図4に示したように、加工対象物30をx軸の正の向きに移動させながらレーザビームを照射した場合には、z方向の位置を変化させて、最も大きなタイルが形成されるように最適位置に設定しても、そのx方向の長さは高々50mmであった。
上記考察から、大きなタイルを形成するためには、相対的に大きなパワー密度を持つ第1のレーザビームL1が傾斜している向きと同じ向きに加工対象物30を移動させることが好ましいことがわかる。z方向に関する複数の位置において、相対的に大きなパワー密度を持つ第1のレーザビームL1が傾斜している向きに加工対象物30を移動させながら加工を行い、加工結果を評価することにより、z方向に関する最適位置を見出すことができる。
上記実施例では、第1のレーザビームL1のパワー密度を、第2のレーザビームL2のパワー密度の約1.5倍にしたが、1.2〜4倍の範囲内としてもよい。また、上記実施例では、加工対象物30に入射するレーザビームの中心光線の、z方向からの傾き角θを約17°としたが、10〜30°の範囲内としてもよい。
上記実施例では、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2の各々を、2台のレーザ発振器から出射されたレーザビームを重畳させて生成したが、1台で十分なパワーのレーザビームを出射することができる発振器を用いる場合には、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2の各々を、1台のレーザ発振器で生成してもよい。また、相対的にパワーの大きな第1のレーザビームL1を2台のレーザ発振器を用いて生成し、相対的にパワーの小さな第2のレーザビームL2を1台のレーザ発振器を用いて生成してもよい。
図1に示した第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2のパワー密度の大小関係が固定されている場合には、加工対象物30をx軸の正の向きに移動させながら高品質の加工を行うことができるが、反対向きに移動させながら高品質の加工を行うことができない。第1のレーザビームL1と第2のレーザビームL2とのパワー密度の大小関係を逆転させることができれば、加工対象物30をx軸の負の向きに移動させながら高品質の加工を行うことが可能になる。
図6A及び図6Bに、第1のレーザビームL1及び第2のレーザビームL2のパワー密度の大小関係を逆転させることができる切り替え光学系の例を示す。XYZ直交座標系を定義したとき、X方向の正の向きに向かって4台のレーザ発振器48a〜48dがこの順番に配列している。各レーザ発振器48a〜48dは、ZX面に平行な偏波面を持つレーザビームをZ軸の正の向きに出射する。
さらに、この切り替え光学系は、偏光ビームスプリッタ50a〜50d、51a〜51d、及び半波長板52a〜52d、53〜56を含む。これらの光学素子は、レーザ発振器48a〜48dの配置された平面と同一のY座標を持つ平面上に配置されている。
偏光ビームスプリッタ50a及び51aは、レーザ発振器48aから出射されたレーザビームの経路上にこの順番に配置され、偏光ビームスプリッタ50b及び51bは、レーザ発振器48bから出射されたレーザビームの経路上にこの順番に配置され、偏光ビームスプリッタ50c及び51cは、レーザ発振器48cから出射されたレーザビームの経路上にこの順番に配置され、偏光ビームスプリッタ50d及び51dは、レーザ発振器48dから出射されたレーザビームの経路上にこの順番に配置されている。4個の偏光ビームスプリッタ50a〜50dは、Z軸方向に関して同一の位置に配置されており、その反射界面は、X軸をZ軸の正の向きに45°傾けた直線に垂直である。他の4個の偏光ビームスプリッタ51a〜51dは、Z軸方向に関して同一の位置に配置されており、その反射界面は、X軸をZ軸の負の向きに45°傾けた直線に垂直である。
半波長板52aは、偏光ビームスプリッタ50aと51aとの間のビーム経路上に配置され、半波長板52bは、偏光ビームスプリッタ50bと51bとの間のビーム経路上に配置されている。半波長板52cは、レーザ発振器48cと偏光ビームスプリッタ50cとの間のビーム経路上に配置され、半波長板52dは、レーザ発振器48dと偏光ビームスプリッタ50dとの間のビーム経路上に配置されている。
半波長板53は、偏光ビームスプリッタ50aと50bとの間のビーム経路上に配置され、半波長板54は、偏光ビームスプリッタ50cと50dとの間のビーム経路上に配置され、半波長板55は、偏光ビームスプリッタ51aと51bとの間のビーム経路上に配置され、半波長板56は、偏光ビームスプリッタ51cと51dとの間のビーム経路上に配置されている。各半波長板は、制御装置25からの制御を受けて、レーザビームの経路を中心として回転可能であり、レーザビームの偏波面を90°旋回させる動作状態と、旋回させない非動作状態とを選択的にとることができる。
図6Aに示すように、半波長板52a〜52dを非動作状態にすると、各レーザ発振器48a〜48dから出射したレーザビームは、各偏光ビームスプリッタをそのまま直進する。レーザ発振器48aと48bとの出力は等しく、レーザ発振器48cと48dとの出力も等しい。また、レーザ発振器48a及び48bの各々の出力は、レーザ発振器48c及び48dの各々の出力よりも小さい。
レーザ発振器48a及び48bから出力された2本のレーザビームを重畳させることによって相対的にパワーの小さな第2のレーザビームL2が生成され、レーザ発振器48c及び48cから出力された2本のレーザビームを重畳させることによって相対的にパワーの大きな第1のレーザビームL1が生成される。
図6Bに、すべての半波長板52a〜52d、53〜56を動作状態にしたときのレーザビームの伝搬経路を示す。例えば、レーザ発振器48aから出射されたレーザビームは、半波長板52aによって偏波面が90°旋回し、偏光ビームスプリッタ51aで反射される。その後、半波長板55によって偏波面が90°旋回するため、偏光ビームスプリッタ51b及び51cを直進する。その後、半波長板56により偏波面が90°旋回し、偏光ビームスプリッタ51dで反射されて、Z軸の正の向きに伝搬する。このレーザビームは、図6Aの状態のときにレーザ発振器48dから出射されたレーザビームの経路と同一である。
また、レーザ発振器48dから出射されたレーザビームは、最終的に、レーザ発振器48aから出射されたレーザビームの直進経路に沿って伝搬する。このように、レーザ発振器48a及び48dから出射されたレーザビームの経路が相互に入れ替わる。
同様に、レーザ発振器48b及び48cから出射されたレーザビームの経路が相互に入れ替わる。
このため、レーザ発振器48a及び48bからの出力により第1のレーザビームL1が生成され、レーザ発振器48c及び48dからの出力により第2のレーザビームL2が生成される。このとき、第2のレーザビームL2のパワーが第1のレーザビームL1のパワーよりも大きくなる。このため、加工対象物30の表面における第1のレーザビームL1と第2のレーザビームL2とのパワー密度の大小関係を逆転させることができる。
制御装置25は、第1のレーザビームL1のパワー密度が第2のレーザビームL2のパワー密度よりも大きくなる状態にして、加工対象物30をx軸の正の向きに移動させながら加工を行う。その後、加工対象物30をy軸方向にずらして、未加工領域にレーザビームが入射する状態にする。さらに、第1のレーザビームL1と第2のレーザビームL2とのパワー密度の大小関係を逆転させ、加工対象物30をx軸の負の向きに移動させながら加工を行う。
このように、2本の第1のレーザビームL1と第2のレーザビームL2とのパワー密度の大小関係を逆転させ、加工対象物30の移動方向を反転させることにより、一方向に移動させながら加工を行う場合に比べて加工時間を短くすることができる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
実施例によるレーザ加工装置の概略図である。 加工対象物に入射するレーザビームを経路を模式的に示す図である。 (3A)及び(3B)は、被照射領域をx軸の負の向きに移動させながら加工を行うときの多結晶化した領域を示す模式図であり、(3C)及び(3D)は、被照射領域をx軸の正の向きに移動させながら加工を行うときの多結晶化した領域を示す模式図である。 形成されたタイルの形状及び寸法を、加工対象物のz方向の位置、及び被照射領域の移動方向ごとに示すグラフである。 (5A)は、結像面近傍のレーザビームの経路を模式的に示す図であり、(5B)〜(5D)は、それぞれ(5A)の仮想面5B〜5Dにおける光強度分布を示すグラフである。 (6A)及び(6B)は、ビーム経路切替器を示す概略図である。
符号の説明
9A、9B レーザ光源
10A、10B レーザ発振器
11 半波長板
12A、12B ビームエキスパンダ
13 折り返しミラー
14 偏光ビームスプリッタ
15A、15B 折り返しミラー
16 ナイフエッジプリズム
17 アナモルフィックプリズム
18 回折光学素子
19 第1の結像面
20 シリンドリカルレンズ群
21 第2の結像面
22a、22b レンズ
23 折り返しミラー
24 ステージ
25 制御装置
30 加工対象物
35 被照射領域
40 タイル
41 結晶粒
43 タイル
44 タイル以外の領域
48a〜48d レーザ発振器
50a〜50d、51a〜51d 偏光ビームスプリッタ
52a〜52d、53〜56 半波長板

Claims (7)

  1. 表面にシリコン膜が形成された加工対象物の該表面をxy面とするxyz直交座標系を定義したとき、該加工対象物の表面上のy方向に長い被照射領域に、該加工対象物の表面におけるパワー密度が相対的に大きく、かつy方向に関する光強度分布が均一化された第1のレーザビームを、x軸の正の向きに傾けた方向に沿って入射させると同時に、該加工対象物の表面におけるパワー密度が相対的に小さく、かつy方向に関する光強度分布が均一化された第2のレーザビームを、x軸の負の向きに傾けた方向に沿って入射させながら、前記加工対象物をx軸の正の向きに移動させることにより、前記シリコン膜を多結晶化させる多結晶膜の製造方法。
  2. 前記加工対象物の表面における前記第1のレーザビームのパワー密度が、前記第2のレーザビームのパワー密度の1.2〜4倍の範囲内である請求項1に記載の多結晶膜の製造方法。
  3. 前記第1のレーザビーム及び第2のレーザビームの各々の、前記加工対象物表面におけるx方向の光強度分布がガウシアン分布である請求項1または2に記載の多結晶膜の製造方法。
  4. 前記第1のレーザビーム及び第2のレーザビームの中心光線の、z軸方向からの傾け角が10〜30°の範囲内である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多結晶膜の製造方法。
  5. 前記第1及び第2のレーザビームは、緑色の波長域のレーザビームである請求項1乃至4のいずれか1項に記載の多結晶膜の製造方法。
  6. 加工対象物を保持し、該加工対象物の表面をxy面とするxyz直交座標系を定義したとき、該加工対象物をx軸の正の向き及び負の向きのいずれの方向にも移動させることができるステージと、
    前記ステージに保持された加工対象物の表面上のy軸方向に長い被照射領域に、y方向に関する光強度分布が均一化された第1のレーザビームを、x軸の正の向きに傾けた方向に沿って入射させると同時に、y方向に関する光強度分布が均一化され、該第1のレーザビームとは該加工対象物の表面におけるパワー密度が異なる第2のレーザビームを、x軸の負の向きに傾けた方向に沿って入射させ、該加工対象物の表面における該第1のレーザビームのパワー密度と該第2のレーザビームのパワー密度との大小関係を逆転させることができるレーザ光源と、
    前記第1のレーザビームのパワー密度が前記第2のレーザビームのパワー密度よりも大きい状態のときに前記加工対象物がx軸の正の向きに移動し、前記第1のレーザビームのパワー密度が前記第2のレーザビームのパワー密度よりも小さい状態のときに前記加工対象物がx軸の負の向きに移動するように、前記レーザ光源及びステージを制御する制御装置と
    を有するレーザ加工装置。
  7. 前記レーザ光源は、Nd:YAG、Nd:YLF、またはNd:YVOレーザの2倍高調波を出射する少なくとも2台のレーザ発振器を含む請求項6に記載のレーザ加工装置。
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