JP2009037863A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池において短絡が発生する可能性を低減する技術を提供する。
【解決手段】燃料電池100は、複数の膜電極接合体10とセパレータ40とが交互に積層されたいわゆるスタック構造を有している。複数の膜電極接合体10のそれぞれの外周縁には、流体の漏洩を防止するための外周シール枠部21が設けられている。セパレータ40を挟んで隣り合う外周シール枠部21同士は、連結シール部22によって互いに連結されている。
【選択図】図4

Description

この発明は、燃料電池に関する。
燃料電池は、一般に、電解質膜の両面に電極を配置した発電体(膜電極接合体)を、セパレータによって挟持した構成を有する。膜電極接合体の外周縁には、流体の漏洩を防止するためのシール部が設けられいる。シール部は通常、セパレータによって挟持されるため、絶縁性部材によって構成することによってセパレータ間において短絡が発生することを防止する(特許文献1等)。
特開2002−305006号公報 WO2002/043172号公報 特開2004−213930号公報 特開2005−235613号公報 特開2004−158341号公報
しかし、燃料電池の製造工程や使用時において、セパレータと膜電極接合体及びシール部との配置位置がずれてしまう場合がある。すると、シール部を挟んで隣り合うセパレータの外周縁同士が互いの方向へと屈曲して接触してしまい、短絡を引きおこす可能性がある。しかし、これまでこうした問題に対して十分な工夫がなされてこなかったのが実情であった。
本発明は、燃料電池において短絡が発生する可能性を低減する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]複数の膜電極接合体とセパレータとが交互に積層された燃料電池であって、前記複数の膜電極接合体のそれぞれの外周縁には、流体の漏洩を防止するためのシール部が設けられており、前記セパレータを挟んで隣り合うシール部同士は、連結シール部によって互いに連結されている燃料電池。
この構成によれば、セパレータの少なくとも一端の一部が連結シール部によって被覆されるために、セパレータが位置ずれを引きおこす可能性を低減することができる。また、連結シール部によって隣り合うセパレータ同士が接触することを抑制することができる。従って、燃料電池における短絡の発生の可能性を低減できる。
[適用例2]適用例1記載の燃料電池であって、前記複数の膜電極接合体は、前記連結シール部によって連結された帯状体を形成しており、前記帯状体は、前記連結シール部で折り曲げて葛折りにされた状態で配置されている燃料電池。
この構成によれば、連結シール部によって短絡の発生を抑制できるとともに、膜電極接合体とシール部と連結シール部とを一体的に形成することが出来るため、燃料電池の生産性を向上することができる燃料電池。
[適用例3]適用例2記載の燃料電池であって、前記連結シール部に隣接した位置に設けられ、前記連結シール部で包まれていない前記セパレータの端面を包む第2の連結シール部を有する燃料電池。
この構成によれば、第2の連結シール部によって、さらに、セパレータの位置ずれ及びセパレータ同士の接触が発生する可能性を低減することができる。従って、燃料電池における短絡の発生を抑制することができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の燃料電池であって、さらに、前記複数の膜電極接合体と前記セパレータとが交互に積層された積層体を積層方向から挟持する2枚のエンドプレートと、前記積層体と前記エンドプレートとの間に配置されるターミナルプレートと、前記エンドプレートと前記ターミナルプレートの間に配置される絶縁部材とを備え、前記絶縁部材と前記シール部とが前記シール部と同一のシール部材で連結されている燃料電池。
この構成によれば、連結シール部材によってセパレータ同士の短絡を抑制するとともに、絶縁部材とシール部とを連結するシール部材によって、エンドプレートとターミナルプレートとの短絡も抑制することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池、その燃料電池を備えた燃料電池システム、その燃料電池システムを搭載した車両等の形態で実現することができる。
A.第1実施例:
図1(A)〜(C)は本発明の一実施例としての燃料電池の製造工程を説明するための模式図である。本実施例の燃料電池は、反応ガスとして水素と酸素の供給を受けて発電を行う固体高分子型燃料電池である。なお、燃料電池としては固体高分子型燃料電池に限られず、任意の種々のタイプの燃料電池に本発明を適用することが可能である。
図1(A)は、第1工程として、本実施例の燃料電池に用いられる膜電極接合体10の準備工程を示している。膜電極接合体10は、電解質膜11の両面にそれぞれ、アノード電極層12及びカソード電極層13を配置した発電体である。なお、2つの電極層12,13は、電解質膜11の外周縁が2つの電極層12,13の外周縁より突出するように配置されている。
電解質膜11は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示すフッ素系樹脂等の高分子材料によって構成することができる。2つの電極層12,13は、電解質膜11と接する面には、燃料電池反応を促進するための触媒層(図示せず)が設けられており、電解質膜11と接しない外面には、供給された反応ガスを触媒層全体に行き渡らせるためのガス拡散層(図示せず)が設けられている。触媒としては、例えば、白金(Pt)を採用することができ、ガス拡散層としては、例えば、カーボンペーパを採用することができる。
図1(B)は、第2工程として、複数の膜電極接合体10を一列に配列する工程を示している。膜電極接合体10は、アノード電極層12側の面を上側とするものと、カソード電極層13側の面を上側とするものとを交互に並べていく。このように配列された状態で、次の第3工程において膜電極接合体10の外周縁にシール部20を成形する。なお、図には、シール部20が設けられる領域を破線で示してある。
図1(C)は、第3工程として、膜電極接合体10の外周縁にシール部20を成形する工程を示している。シール部20は、電解質膜11の外周縁及び2つの電極層12,13の外周縁を被覆するように設けられる。これによってシール部20は、膜電極接合体10と一体的に成形される。また、シール部20は、複数の膜電極接合体10のそれぞれを連結するように成形される。即ち、この工程では、複数の膜電極接合体10がシール部20によって連結された帯状体30が形成される。なお、シール部20は、例えば、シリコンゴムやフッ素系ゴムによって構成することが可能である。
帯状体30の両端には、後述するエンドプレートと同程度の面積を有するようにシール部20が延長されて設けられたインシュレータ部25が設けられている。なお、図1(C)には帯状体30の一端のインシュレータ部25のみが図示されており、他端のインシュレータ部25は図示を省略してある。このインシュレータ部25は、燃料電池として組み付けられた際に、エンドプレートとターミナルプレートの間の絶縁層として機能する。
ここで、シール部20のうち、膜電極接合体10の外周縁に設けられた部位を「外周シール枠部21」と呼び、外周シール枠部21が一体的に成形された膜電極接合体10のそれぞれを「シール一体型膜電極接合体10s」と呼ぶ。具体的には、外周シール枠部21は、シール部20のうち、後述する工程においてセパレータによって挟持される部位である。また、シール部20のうち、外周シール枠部21同士又は外周シール枠部21とインシュレータ部25によって挟まれた部位を「連結シール部22」と呼ぶ。
図2は、帯状体30を構成する複数のシール一体型膜電極接合体10sのうちの任意の1つを拡大して示す概略図である。なお、図2は、シール一体型膜電極接合体10sのアノード電極層12側の面を示しているが、カソード電極層13側も同様の構成である。
シール一体型膜電極接合体10sの外周シール枠部21には、燃料電池において流体の供給・排出を担うマニホールド孔31〜36が、貫通孔として設けられている。具体的には、水素及び酸素の供給用マニホールド孔31,33が、水素及び酸素の排出用マニホールド孔32,34と、アノード電極層12を挟んで、それぞれ対向する位置に設けられている。また、冷媒供給用マニホールド孔35が、水素及び酸素の供給用マニホールド孔31,33に挟まれるように設けられており、同様に、冷媒排出用マニホールド孔36が、水素及び酸素の排出用マニホールド孔32,34に挟まれて設けられている。なお、マニホールド孔31〜36は、他の構成・配置であっても良い。
外周シール枠部21の両面には、2つの電極層12,13及び各マニホールド孔31〜36をそれぞれ囲むシールライン23が設けられている。シールライン23は、プレス成形によりリップ(突起部)として設けられるものとしても良い。シールライン23は、燃料電池として組み付けられた際に、後述するセパレータによって押圧されることによって、シールライン23によって囲まれた領域から外部へと流体が漏洩することを防止する。
図3は、第4工程として、燃料電池の積層工程を示す模式図である。図3には、燃料電池の各構成部材の概略断面図が示されている。この工程では、帯状体30は、連結シール部22で折り曲げられて葛折りにされ、シール一体型膜電極接合体10s及びインシュレータ部25が積層された状態へと加工される。
この際に、シール一体型膜電極接合体10s同士の間にはセパレータ40が挿入されるとともに、セパレータ40と2つの電極層12,13の間には、ガス流路部材50が配置される。また、インシュレータ部25と、それに隣り合うシール一体型膜電極接合体10sとの間には、カソード電極層13側にセパレータ40とガス流路部材50とが挿入され、インシュレータ部25側には、ターミナルプレート60が挿入・配置される。
セパレータ40は、アノード側に配置されるアノードプレート41と、カソード側に配置されるカソードプレート43と、2つのプレートに挟持される中間プレート42とを備える、いわゆる3層式セパレータである。セパレータ40としては、導電性を有する薄い金属板などで構成することができる。これによって、セパレータ40は、発電された電気の集電機能を実現する。
セパレータ40には、シール一体型膜電極接合体10sと同様に、マニホールド孔31〜36が設けられている。中間プレート42及びアノードプレート41には、水素供給用マニホールド孔31からアノード電極層12へと連通する水素供給用の流路と、アノード電極層12から水素排出用マニホールド孔32へと連通する水素排出用の流路とが設けられている(いずれも図示せず)。同様に、中間プレート42及びカソードプレート43には、酸素の供給用及び排出用の流路が設けられている(図示せず)。これによって、セパレータ40は、各シール一体型膜電極接合体10sに対する反応ガスの供給・排出機能を実現する。中間プレート42には、さらに、冷媒の供給用マニホールド孔35と排出用マニホールド孔36とを連通する冷媒流路が発電領域全体に渡って設けられている(図示せず)。これにより、セパレータ40は、燃料電池の冷却機能を実現している。
ガス流路部材50は、セパレータ40から供給された反応ガスを各電極層12,13の全体へと行き渡らせるためのものである。ガス流路部材50としては、導電性を有する多孔質部材や、いわゆるエキスパンドメタルなどで構成することが出来る。なお、ガス流路部材50は、各電極層12,13とセパレータ40とに同時に接するように配置されることによって、発電された電気の導電パスとして機能する。
図4は、完成した燃料電池100の構成を示す概略断面図である。葛折りにされた帯状体30は、積層方向から第1と第2のエンドプレート71,72によって挟持される。2枚のエンドプレート71,72は、帯状体30の積層方向に所定の荷重を掛けた状態で、締結部材80によって締結される。なお、第1のエンドプレート71には、帯状体30に設けられたマニホールド孔31〜36と連結するように、マニホールド孔31〜36が設けられており、燃料電池外部の流体用配管と接続する。
帯状体30の連結シール部22は、燃料電池100の側面(積層方向に沿った面)に配置される。また、帯状体30の両端に設けられたインシュレータ部25は、ターミナルプレート60と各エンドプレート71,72によって挟持されつつ、連結シール部22によってシール一体型膜電極接合体10sの外周シール枠部21と連結された状態となる。
このような構成とすることによって、セパレータ40及びターミナルプレート60の少なくともその一端の一部が連結シール部22によって被覆された(包まれた)状態となる。従って、セパレータ40及びターミナルプレート60の位置ずれの発生の可能性が低減される。また、セパレータ40同士の間及びターミナルプレート60とエンドプレート71,72との間には外周シール枠部21及び連結シール部22、インシュレータ部25が存在する状態となる。そのため、セパレータ40同士及びターミナルプレート60とエンドプレート71,72とが接触することによる短絡の発生が抑制される。
ところで、従来の燃料電池におけるセパレータは、変形によるセパレータ同士の接触を抑制するために、所定の剛性を有することが好ましい。しかし、本実施例の構成によれば、上述したように、シール部20によってセパレータ40同士の接触が抑制されているため、セパレータ40の剛性を低くすることが可能である。即ち、本実施例の構成によれば、セパレータ40を薄板化することができ、燃料電池の小型化が可能である。
また、外周シール枠部21及び連結シール部22、インシュレータ部25は、シール部20として一体的に形成されているため、燃料電池100を構成する部品点数を削減することが可能である。さらに、複数の膜電極接合体10に対して一括してシール部20を成形するため、製造工程の短縮も可能である。即ち、本実施例の構成によれば、燃料電池の生産性を向上することが可能である。
B.第2実施例:
図5は、第2実施例の燃料電池に用いられる帯状体30Aの一部分を示す概略図である。図5は、シール部20にカットライン26,27が設けられている点以外は、図2とほぼ同じである。この帯状体30Aは、第1実施例の帯状体30と同様に、第1工程〜第3工程(図1)によって製造される。
第2実施例の帯状体30Aは、第1実施例の帯状体30とは異なり、シール部20に切り込みであるカットライン26,27が設けられている。カットライン26は、連結シール部22の中央において、帯状体30Aの両側端面38,39のそれぞれから、帯状体30Aが葛折りされる際の折り目(一点鎖線で図示)の方向に沿ってカットライン27と交差するまで切り込まれている。カットライン27は、帯状体30の両側端面38,39に沿った方向に連結シール部22を横断する2本の平行な切り込みとして設けられている。
即ち、1つの連結シール部22は、カットライン26,27によって5つの部位に区分けされる。ここで、連結シール部22のうち、外周シール枠部21同士を連結している部位を「連結部22m」と呼び、残りの4つの部位を「切断部22c」と呼ぶ。
図6は、第1実施例の第4工程(図3)と同様に、帯状体30Aを連結シール部22で折り曲げて葛折りされた積層体を構成した後の状態を示している。即ち、第1実施例と同様に、帯状体30Aのシール一体型膜電極接合体10s同士の間には、セパレータ40とガス流路部材50とが介装されている。また、インシュレータ部25とシール一体型膜電極接合体10sの間には、セパレータ40とガス流路部材50とターミナルプレート60とが介装されている。
ここで、帯状体30Aの連結シール部22には、カットライン26,27が設けられているため、切断部22cは、連結部22mと同じ方向(積層方向)に折り曲げられることなく、膜電極接合体の面に沿った方向へと延びたままの状態となる。そこで、次工程として、切断部22cを連結部22mとは逆の方向(図中の矢印の方向)に折り曲げて、セパレータ40を挟んで隣り合う切断部22c同士を接着剤によって接着する。
図7は、完成した燃料電池100Aの構成を示す概略断面図である。図7は、上述した連結シール部22の切断部22c同士を接着した接着シール部22gが設けられている点以外は、図4とほぼ同じである。図8は、燃料電池100Aの接着シール部22gの構成を示す概略斜視図である。
図7及び図8に示すように、第2実施例の燃料電池100Aの構成によれば、連結シール部22の連結部22m及び接着シール部22gによってセパレータ40の対向する2つの端の一部が被覆される。第1実施例の燃料電池100(図4)では、連結シール部22は、セパレータ40の一辺の端面全体を包んでいた。一方、第2実施例の燃料電池100Aでは、連結シール部22が、セパレータ40の一辺の端面の一部を覆うとともに、接着シール部22gが、連結シール部22によって覆われていない一辺の端面の一部を覆っている。従って、第1実施例の燃料電池100よりも、さらに、セパレータ40の位置ずれの発生の可能性が低減されている。また、セパレータ同士の接触による短絡の発生が抑制されている。
なお、この第2実施例の接着シール部22gは、連結シール部22によって包まれていないセパレータの端面を包むとともに、セパレータ40を挟んで隣り合うシール部20を連結する第2の連結シール部として解釈することが可能である。
C.第3実施例:
図9は、第3実施例としての燃料電池100Bの構成を示す概略断面図である。図9は、インシュレータ部25に面圧保持部29が設けられている点以外は、図4とほぼ同じである。
ところで、燃料電池では、発電を継続すると、電解質膜の膨潤や構成部材の熱膨張によって締結荷重が増加することが知られている。従って、インシュレータ部25のうち、燃料電池の積層方向に沿って発電領域が投影される領域(「インシュレータ部発電領域」と呼ぶ)では、締結荷重の増加に伴って圧縮応力が増加する。
なお、図中では、便宜上、インシュレータ部25と各エンドプレート71,72及びターミナルプレート60との間に空隙を設けて図示してある。しかし、この空隙の間隔は、実際には非常に微小であるため、インシュレータ部25は、エンドプレート71,72及びターミナルプレート60と、インシュレータ部発電領域において容易に接触し、当該領域内において圧縮応力が発生する。
第1実施例の燃料電池100では、比較的剛性の低いシール部20と同一材料によってインシュレータ部25が形成されているため、インシュレータ部25は、上記圧縮応力によるクリープひずみや変形を引きおこす可能性が高い。すると、燃料電池の電極面における面圧が低下し、燃料電池の発電効率が低下するおそれがある。
そこで、第3実施例の燃料電池100Bでは、インシュレータ部25のインシュレータ部発電領域にシール部20よりも剛性の高い材料を用いた面圧保持部29を設けることによって、インシュレータ部25の歪み・変形の発生を抑制する。面圧保持部29は、例えば、エポキシ系樹脂やフェノール系樹脂などの樹脂材料によって構成することができる。
このように、第3実施例の構成によれば、外周シール枠部21と連結シール部22と面圧保持部29を含むインシュレータ部25とを一体的に成形することによって、製造工程を短縮し生産性を向上させることができる。また、面圧保持部29によって、インシュレータ部25の劣化を抑制することができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例において、外周シール枠部21と、連結シール部22と、インシュレータ部25は、シール部20として一括して成形されていたが、それぞれ別個に成形されるものとしても良い。即ち、帯状体を構成して葛折りに組み付けなくとも良い。燃料電池として組み付けられた際に、セパレータを挟んで隣り合う外周シール枠部が、連結シール部によって連結されていれば良い。
D2.変形例2:
上記実施例において、単体の帯状体30を1つの燃料電池100,100Aとして組み付けていたが、2つ以上の帯状体30を組み合わせて1つの燃料電池を構成するものとしても良い。
第1実施例の燃料電池に用いられる帯状体の製造工程を説明するための模式図。 第1実施例の帯状体に含まれるシール一体型膜電極接合体の構成を示す概略図。 第1実施例の燃料電池の組み付け工程を説明するための概略図。 第1実施例の燃料電池の構成を示す概略図。 第2実施例の帯状体に含まれるシール一体型膜電極接合体の構成を示す概略図。 第2実施例の燃料電池の組み付け工程を説明するための概略図。 第2実施例の燃料電池の構成を示す概略図。 第2実施例の燃料電池の接着シール部の構成を説明するための概略斜視図。 第3実施例の燃料電池の構成を説明するための概略図。
符号の説明
10…膜電極接合体
10s…シール一体型膜電極接合体
11…電解質膜
12…アノード電極層
13…カソード電極層
20…シール部
21…外周シール枠部
22…連結シール部
22c…切断部
22g…接着シール部
22m…連結部
23…シールライン
25…インシュレータ部
25…面圧保持部
26,27…カットライン
26…カットライン
27…カットライン
29…面圧保持部
30,30A…帯状体
31〜36…マニホールド孔
38,39…側端面
40…セパレータ
41…アノードプレート
42…中間プレート
43…カソードプレート
50…ガス流路部材
60…ターミナルプレート
71,72…エンドプレート
80…締結部材
100,100A,100B…燃料電池

Claims (4)

  1. 複数の膜電極接合体とセパレータとが交互に積層された燃料電池であって、
    前記複数の膜電極接合体のそれぞれの外周縁には、流体の漏洩を防止するためのシール部が設けられており、
    前記セパレータを挟んで隣り合うシール部同士は、連結シール部によって互いに連結されている、燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記複数の膜電極接合体は、前記連結シール部によって連結された帯状体を形成しており、
    前記帯状体は、前記連結シール部で折り曲げて葛折りにされた状態で配置されている、燃料電池。
  3. 請求項2記載の燃料電池であって、さらに、
    前記連結シール部に隣接した位置に設けられ、前記連結シール部で包まれていない前記セパレータの端面を包む第2の連結シール部を有する、燃料電池。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料電池であって、さらに、
    前記複数の膜電極接合体と前記セパレータとが交互に積層された積層体を積層方向から挟持する2枚のエンドプレートと、
    前記積層体と前記エンドプレートとの間に配置されるターミナルプレートと、
    前記エンドプレートと前記ターミナルプレートの間に配置される絶縁部材と、
    を備え、
    前記絶縁部材と前記シール部とが前記シール部と同一のシール部材で連結されている、燃料電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012151031A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Nok Corp 燃料電池用ガスケット

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