JP2009035854A - 微細高分子材料製造方法、微細高分子材料製造装置 - Google Patents

微細高分子材料製造方法、微細高分子材料製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】膨潤微細化され低粘度となされた高分子材料の製造装置の提供。
【解決手段】過熱水蒸気を過熱水蒸気発生手段101により発生させる過熱水蒸気発生ステップと、前記過熱水蒸気発生手段101で発生した過熱水蒸気の圧力を圧力調整手段102により調整する圧力調整ステップと、高分子材料を取得手段103により取得する材料取得ステップと、前記材料取得ステップにより取得された前記高分子材料を昇温手段104により所定の温度に昇温する材料昇温ステップと、昇温された前記高分子材料を第1吐出口111より吐出する第1吐出ステップと、前記第1吐出口111の周縁に配置され、前記第1吐出口111と同一の吐出方向である第2吐出口121より前記過熱水蒸気を前記第1吐出ステップと同時期に吐出する第2吐出ステップとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、微細化され膨潤化された高分子材料の製造方法、及び、製造装置に関し、特にナノファイバを製造する原材料となる微細化され膨潤された高分子材料の製造方法、及び、製造装置などに関する。
高分子物質から成り、サブミクロンスケールの直径を有する糸状物質(以下、「ナノファイバ」と記す。)を製造する方法として、エレクトロスピニング法が知られている。
このエレクトロスピニング法とは、コレクタ(収集電極)に対し高電圧を印加した針状のノズルから溶媒中に高分子物質を分散させた高分子溶液をコレクタに向かって噴射(流出)させることにより、ナノファイバを得る方法である。
より具体的には、噴射ノズルを高電圧にすることにより帯電した高分子溶液が空間中に噴射され、溶媒が蒸発するに伴い空間中を飛翔中の高分子溶液の電荷密度が上昇する。そして、高分子溶液中に発生する反発方向のクーロン力が高分子溶液の表面張力より勝った時点で高分子溶液が爆発的に線状に延伸される現象(静電爆発)が生じる。この静電爆発が、空間において次々と発生することで、サブミクロンの直径の高分子から成るナノファイバが製造される。
また、前述の方法で製造されたナノファイバを基板上に堆積させることで、立体的な網目を持つ3次元構造の薄膜を得ることができ、さらに厚く形成することでサブミクロンの網目を持つ高多孔性ウェブ(不織布)を製造することができる。
このようにエレクトロスピニング法を採用して製造されたウェブは、ナノオーダーの孔からなる高多孔性であり、ウェブ全体としての表面積が広いため、フィルタや電池のセパレータや燃料電池の高分子電解質膜や電極等に適用され、高い効果を得ることが期待されている。
従来、ナノファイバを多量に製造してナノファイバからなる実用的なウェブを製造する方法として、複数のノズルを並列に配置し、多量のナノファイバを堆積させてウェブを製造する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
当該装置は、前記ノズルとコレクタとの間に5KV以上の高電圧を付与し、コレクタを接地するか、ノズルと反対の極性の電圧を付与してナノファイバを製造している。
特開2002−201559号公報
上記のように、ナノファイバを製造するために用いられる原料液は、高分子物質を溶媒に溶解(または分散)して得られており、前記溶媒には主として有機溶媒が用いられている。この原料液に含まれる有機溶媒は、ナノファイバの製造過程において蒸発するものであり、人体や環境に対し十二分に配慮しなければならい。従って、ナノファイバ製造装置を閉鎖空間に設置し、蒸発した有機溶媒を回収するなどの対策を施す必要が生じる。
また、前記有機溶媒には引火性を有するものもあり、ナノファイバ製造装置に防爆対策などを施す必要もある。
以上から、ナノファイバを製造するための装置が複雑化、大型化することになり、製造コストや空間コストが上昇することになる。
さらに、原料液に占める有機溶媒の重量比は、50%〜95%にもなり、所定量のナノファイバを製造するためには、有機溶媒が大量に必要となり、当該有機溶媒がコスト増加の要因ともなっている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、安全でコストを抑制しうる高分子材料の製造方法、製造装置、及び、これらを用いたナノファイバの製造装置などの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる微細高分子材料製造方法は、過熱水蒸気を過熱水蒸気発生手段により発生させる過熱水蒸気発生ステップと、前記過熱水蒸気発生手段で発生した過熱水蒸気の圧力を圧力調整手段により調整する圧力調整ステップと、高分子材料を取得手段により取得する材料取得ステップと、前記材料取得ステップにより取得された前記高分子材料を昇温手段により所定の温度に昇温する材料昇温ステップと、昇温された前記高分子材料を第1吐出口より吐出する第1吐出ステップと、前記第1吐出口の周縁に配置され、吐出方向が前記第1吐出口と同一である第2吐出口より前記過熱水蒸気を前記第1吐出ステップと同時期に吐出する第2吐出ステップとを含むことを特徴とする。
これにより、高分子材料を微細化し膨潤化させることができ、当該膨潤微細化された高分子材料を収集することで全体としては低粘度の高分子材料を提供することが可能となる。
さらに、前記第1吐出ステップで吐出された高分子材料を前記取得手段に再供給する再供給ステップを含んでもよい。
これにより、高分子材料を複数回にわたって微細化し、膨潤化することができ、高分子材料の均質化を図ることが可能となる。
また、上記高分子材料を用いてナノファイバを製造すれば、安全にナノファイバを製造することができる。
上記目的を達成するために、本発明にかかる微細高分子材料製造装置は、過熱水蒸気を発生させる過熱水蒸気発生手段と、前記過熱水蒸気発生手段で発生した過熱水蒸気の圧力を調整する圧力調整手段と、高分子材料を取得する取得手段と、高分子材料を所定の温度に昇温する昇温手段と、昇温された前記高分子材料を吐出する第1吐出口と、前記第1吐出口の周縁に配置され、前記第1吐出口と同一の方向を向き、前記過熱水蒸気を吐出する第2吐出口とを備えることを特徴とする。
以上のように、二つの吐出口の内一方から吐出される流体を過熱水蒸気としているため、高分子材料を加熱し微細化しつつ、高分子材料の分子間に水を浸潤させることが可能となる。
また、高分子材料を取得する取得手段と、取得された前記高分子材料を所定の温度に昇温する昇温手段と、昇温された前記高分子材料を吐出する第1吐出口と、前記第1吐出口の周縁に配置され、前記第1吐出口と同一の方向を向き、水を含む流体を吐出する第2吐出口と、吐出される前記高分子材料に電荷を付与する付与電極と、前記噴射孔を通過し製造されたナノファイバを収集する収集電極と、前記付与電極と前記収集電極との間に電界を発生させるための電源とを備えるナノファイバ製造装置としてもよい。
これにより、膨潤微細化された高分子材料を製造し、静電爆発でナノファイバを製造することができ、安全かつ容易にナノファイバを製造することが可能となる。
本発明によれば、ナノファイバの原材料となる微細化膨潤状態の高分子材料を容易に提供することができ、当該原材料を用いると、安全に、かつ、コストを抑えてナノファイバを製造することが可能となる。
次に、本発明にかかる微細高分子材料製造装置を説明する。
図1は、本発明にかかる微細高分子材料製造装置の断面図である。
同図に示すように、微細高分子材料製造装置100は、過熱水蒸気発生手段としての過熱水蒸気発生装置101と、圧力調整手段としての圧力調整装置102と、取得手段としての取得タンク103と、昇温手段としての加熱ヒータ104と、昇温手段としての電源105と、第1吐出口111を備える内側ノズル110と、第2吐出口121を備える外側ノズル120と、ポンプ106と、貯蔵タンク107と、制御装置108とを備えている。
過熱水蒸気発生装置101は、飽和水蒸気発生用のボイラを備え、当該飽和水蒸気発生装置で発生した飽和水蒸気を常圧のまま100℃以上に加熱することができ、常圧過熱水蒸気を発生させることのできる装置である。本実施の形態の場合、供給する過熱水蒸気の温度を500度まで任意に設定できるものとなされている。
ここで過熱水蒸気とは、100℃よりも高温の水蒸気をいう。特に、本実施の形態における過熱水蒸気の語は、H2Oガスとみなせる状態の水蒸気の意味で用いている。
飽和水蒸気を過熱し過熱水蒸気を発生させる方法は、電気ヒータで加熱するものや、燃料を燃焼させて加熱する方法があるが、本実施の形態では、複数の金属パイプを束ね、これらの金属パイプを誘導加熱で昇温し、各金属パイプに飽和水蒸気を挿通することで過熱水蒸気を発生させる方法を採用している。さらに具体的には、金属パイプを加熱するのは高周波電源(10KHz以上60KHz以下の周波数)である。
圧力調整手段としての圧力調整装置102は、過熱水蒸気発生装置101により発生した常圧の過熱水蒸気を所定の圧力に昇圧する装置である。所定の圧力とは、第2吐出口121から吐出した過熱水蒸気によって、第1吐出口111から高分子材料を膨潤微細化しうる圧力である。
取得手段としての取得タンク103は、高分子材料が投入されることにより高分子材料を取得し、取得した高分子材料を貯蔵することのできるタンクである。
昇温手段としての加熱ヒータ104は、取得タンク103の外周壁を覆い、取得タンク103内に貯蔵されている高分子材料を、第1吐出口111から吐出できる粘度になるまで加熱するものであり、電気ヒータからなるものである。

昇温手段としての電源105は、前記加熱ヒータ104に電力を供給する装置である。また、供給する電力は任意に調整可能である。
第1吐出口111は、過熱水蒸気により昇温され粘度が低下した高分子材料が吐出される開口部である。また、第1吐出口111を備える内側ノズル110は、高分子材料の搬送路112の先端に一体に接続され、第1吐出口111に向かって縮径されるノズルである。
第2吐出口121は、圧力調整装置102によって昇圧された過熱水蒸気が吐出される開口部であり、第1吐出口111を囲む円環形状となっている。また、第2吐出口121を備える外側ノズル120は、内側ノズル110と同心状に配置される円筒形状となされ、第2吐出口121の反対側の端部は、搬送路112の外周と密着し閉塞状態となっている。また、外側ノズル120の周壁には、昇圧された過熱水蒸気が導入される導入孔122が設けられている。
ポンプ106は、取得タンク103内で加熱され所定の粘度になった高分子材料を第1吐出口111に向かって圧送するためのポンプである。
貯蔵タンク107は、微細化され膨潤状態となった高分子材料を受け止め、水と共に貯蔵するタンクである。
制御装置108は、圧力調整装置102や、電源105や、ポンプ106等を制御するコンピュータである。制御装置108は、温度計109等から取得したデータを解析し、圧力調整装置102で昇圧する過熱水蒸気の圧力や、電源105で加熱ヒータ104に投入する電力や、ポンプ106で圧送する高分子材料の圧力に関しフィードバック制御などを行い所定の温度や圧力になるような調整を行っている。
次に、前記微細高分子材料製造装置100を用いた微細高分子材料製造方法を説明する。
まず、取得タンク103に所望の高分子材料を投入する。高分子材料はペレット状の高分子材料など、任意の形態で良い。また、高分子材料を構成する高分子物質は1種類である必要はなく、複数種類を投入しても構わない。
加熱ヒータ104により、取得タンク103に投入された高分子材料は、所定の温度にまで昇温される。高分子材料の温度は、常に温度計109により制御装置108でモニタリングされており、高分子材料が所定の温度を維持するように制御装置108は電源105の供給電力量を制御している。
次に、高分子材料が所定の温度に達したと制御装置108が判断すると、制御装置108はポンプ106を稼働させ、所定の圧力で高分子材料を搬送するようにポンプ106を制御する。これにより、高分子材料は、第1吐出口111に向けて圧送される。
以上により、高分子材料は、第1吐出口111から所定の圧力で吐出される。
一方、過熱水蒸気発生装置101は、所定の温度の過熱水蒸気を発生させる。圧力調整装置102は、制御装置108によって制御され、過熱水蒸気発生装置101で発生する過熱水蒸気を所定の圧力まで昇圧する。
そして、所定圧力の過熱水蒸気は、外側ノズル120に供給され、第1吐出口111の周囲に存在する第2吐出口121から吐出される。
前記第1吐出口111からの高分子材料の吐出と第2吐出口121からの過熱水蒸気の吐出とは同時に行われ、2流体ノズルの効果により高分子材料が微小な粒子状になり噴霧される。
ここで、過熱水蒸気は、対流伝熱効果の他に放射伝熱効果も高いため、第1吐出口111から吐出される高分子材料を加熱し、高分子材料の粘度を低下させる機能も併有している。そして、吐出された高分子材料は、同時期に吐出された過熱水蒸気と相俟って、高分子が壊れない程度に加熱されつつ微細化されると共に、図2(b)に示すように、微細化された高分子材料の粒401を構成する分子の間に水が浸潤していく。なお、図2(a)は、水が分子間に浸潤しない状態の高分子材料の粒401を示している。
以上2流体ノズルの効果と過熱水蒸気の効果とにより高分子材料は粒401の直径が5〜100ミクロンに微細化され、さらに、微細化された高分子材料の粒は、膨潤状態となる。なお、高分子材料の大きさは、過熱水蒸気の温度、及び、圧力、また、高分子材料の温度(粘度)、圧力を調整することにより30ミクロンや50ミクロンなど任意に変化させることが可能である。
最後に、前記微細化され膨潤状態となった高分子材料を過熱水蒸気と共に収集され、貯蔵タンク107に貯蔵される。
貯蔵された高分子材料は、水中に分散状態で存在し、あたかも乳化(擬似エマルジョン化)した状態となる。
以上のような装置、及び、方法で微細化され膨潤状態となされた高分子材料を製造することにより、有機溶媒を用いることなく、低粘度の高分子材料を提供することができる。しかも、微細な高分子材料の粒401は、分子間に水が浸潤して分子間力が弱まり、さらに分解しやすい状態となっている。
また、高分子材料を微細化する方法として、超音波振動を用いる方法があるが、超音波振動により、高分子が切れて低分子になるという問題が超音波振動を用いる方法には存在している。これに対し、上記装置、及び、方法では、投入された高分子材料の分子は切れることなく維持されるため、高分子としての所望の性能を維持したままの状態で低粘度の高分子材料を、有機溶剤を用いることなく提供することが可能となる。
高分子材料を構成する高分子物質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ−m−フェニレンテレフタレート、ポリ−p−フェニレンイソフラテート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン−アクリレート共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル−メタクリレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステルカーボネート、ナイロン、アラミド、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ酢酸ビニル、ポリペプチド等が例示できる。また、前記例示の高分子物質などから任意の複数種類を選定して投入することで、複合素材からなる高分子材料を提供することも可能となる。
次に、上記装置、方法により製造された膨潤微細化された高分子材料を用いたナノファイバの製造方法、装置、および、製造されたナノファイバが堆積されて形成される不織布の製造方法、装置を説明する。
図3は、ナノファイバ製造装置を備える不織布製造装置を概念的に示す斜視図である。
同図に示すように、不織布製造装置300は、噴射手段210と、収集電極220とで構成されるナノファイバ製造装置200と、被堆積手段としてのシート360とを備えている。なお、噴射される高分子材料と、製造されつつあるナノファイバとは明確に区別できないため、いずれにも400の符号を付し、製造された不織布には410を付している。
噴射手段210は、ナノファイバを製造するための高分子材料を噴射(流出)する噴射孔を備えた装置であり、第1電源250により、接地電位に対し所定の電位が印加されるものとなっている。
また、噴射手段210は、高分子材料を貯蔵する貯蔵タンク107とパイプ211で接続されており、所定の圧力で膨潤微細化された高分子材料が供給されるようになっている。
収集電極220は、噴射手段210に対し所定の電圧が印加されるように第2電源251に接続され、製造されたナノファイバ400を収集するための装置である。
なお、第1電源250、第2電源251は、噴射手段210を直接接地させることができる機能を併せ持っている。また、ナノファイバ製造装置200は、噴射手段210と収集電極220との間に電界(電気力線)を発生させれば良く、第1電源250、第2電源251により直接電位を印加するばかりでなく、第3の電極を配置し、当該電極に電位を与えることで噴射手段210や収集電極220に電荷を誘導し、これにより電界を発生させても構わない。
また、高分子材料に無機質固体材料を混入しても構わない。これら無機質固体材料は、製造されるナノファイバの骨材として機能したり、ナノファイバに担持させる触媒等として機能するものである。当該無機質固体材料としては、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、珪化物、弗化物、硫化物等を挙げることができる。また、耐熱性、加工性などの観点から酸化物を用いることが好ましい。
当該酸化物としては、Al23、SiO2、TiO2、Li2O、Na2O、MgO、CaO、SrO、BaO、B23、P25、SnO2、ZrO2、K2O、Cs2O、ZnO、Sb23、As23、CeO2、V25、Cr23、MnO、Fe23、CoO、NiO、
23、Lu23、Yb23、HfO2、Nb25 等を例示でき、これらより選ばれる少なくとも一種が用いられるが、特にこれらに限定されるものではない。
シート360は、空間中で製造されたナノファイバ400が堆積する対象となる部材であり、堆積したナノファイバ400と容易に分離可能な材質で構成された薄く柔軟性のある長尺のシートである。シート360は、ロール状に巻き付けられた状態で供給され、ナノファイバ400が堆積する部分をゆっくりと移動手段370により図中矢印方向に移動するものとなっている。そして、シート360上で製造された不織布410とともに再びロール状に巻き付けられるようになっている。
移動手段370は、シート360を所定の張力を維持しつつ一方方向に送ることができる装置であり、モータ(図示せず)などの駆動により図に示されるローラーを回転させてシート360を移動させるものである。
なお、噴射手段210と、収集電極220とは種々の態様があり、また、それらの組み合わせ態様も種々存在する。図3においては、噴射手段210、及び、収集電極220については一点鎖線で象徴的に示しており、これらの具体的態様については後述の実施の形態において具体的に説明する。
図4は、噴射手段および収集電極の具体例を示す図である。
なお、図4は、噴射手段210と、収集電極220との関係を示すため、噴射手段210を大きく示しているが、実際は、収集電極220の径が数メートルの大きさであるのに対し、ロータリーシリンダ216の径は数センチメートルから数十センチメートル程度である。
収集電極220は、円筒形状となされており、シート360の移動に伴い、または同期して回転しうるものとなされている。また、収集電極220は、収集電極220の端面に向かって徐々に縮径するように、円筒形状のエッジ部分にアール面取りが施されている。
このように、噴射手段210から望む収集電極220の周縁部を噴射手段210から遠ざかるような曲面とすることで、収集電極220のエッジによる電場の乱れを抑止し、ナノファイバ400の堆積状態を良好とすることができる。
図4に示すように、噴射手段210は、遠心力により高分子材料を噴射(流出)する装置であり、ロータリーシリンダ216と、高分子材料400を供給するためのパイプ211と兼用される回転軸となるシャフト217と、モータ218と、基体219と、ベルト215と、プーリー214とを備えている。
ロータリーシリンダ216は、一端が封止された円筒の周壁に噴射孔212を備えたノズル213を複数個放射状に備えている。ロータリーシリンダ216の他端中央部分にはシャフト217が取り付けられている。ロータリーシリンダ216は、シャフト217を介して基体219に回転自在に取り付けられている。
また、モータ218とシャフト217に固着されているプーリー214とはベルト215で接続されており、モータ218は、基体219に取り付けられている。モータ218を回転させることにより、ロータリーシリンダ216を基体219に対して回転させることができる構造となっている。
また、シャフト217とロータリーシリンダ216の他端とは液体を挿通可能に接続されている。また、シャフト217とロータリーシリンダ216とはいずれも導体で構成されており、シャフト217は、ブラシを介して第1電源250と接続されている。ブラシを用いているため、ロータリーシリンダ216が回転状態であっても、所定の電位を維持できるものとなっている。
ロータリーシリンダ216は、シャフト217を介して高分子材料400が貯蔵されている貯蔵タンク107と接続されている。また、高分子材料400の流通経路上にはポンプが取り付けられており、高分子材料400をロータリーシリンダ216に向かって圧送することができるようになっている。
次に、噴射手段210と収集電極220とで構成されるナノファイバ製造装置200によるナノファイバ400の製造方法と、製造されたナノファイバ400を堆積させて不織布を製造する不織布の製造方法を説明する。
まず、高分子材料400の貯蔵タンク107からロータリーシリンダ216に向かって高分子材料400が圧送される。本実施の形態の場合、当該圧力により高分子材料400を噴射するものではないため、圧送の圧力は比較的低い。
高分子材料400は、シャフト217(パイプ211)を通過してロータリーシリンダ216の内部に注入される。ロータリーシリンダ216は、モータ218により回転しており、注入された高分子材料400にも回転による遠心力が発生する。そしてロータリーシリンダ216の周壁に穿設される孔を介して高分子材料400が遠心力によりロータリーシリンダ216外部に放射状に噴射される。
高分子材料400は、回転する噴射孔212から噴射されるので、各噴射孔212の形状に多少のばらつきがあったとしても全空間を総合すると均等な量で高分子材料400が噴射される。以上のような噴射手段210を採用すれば、比較的大量のナノファイバ400を一度に、かつ、均質に製造することができ、製造されたナノファイバが均等に分布した不織布410を製造することが可能となる。
収集電極220には、+10KV以上、+200KV以下、または、−10KV以下、−200KV以上の範囲内から選定される電圧が第2電源251により印加されている。そして、接地電位となされたロータリーシリンダ216には、収集電極の電圧に対応した誘導電荷が生じると共に、ロータリーシリンダ216と収集電極220との間に電界(電気力線)が発生する。
以上の状態で、ロータリーシリンダ216から高分子材料400が噴射されるため、高分子材料400に対しては静電爆発に必要な電荷が付与されると共に、前記電界(電気力線)に沿って高分子材料400が飛翔し、静電爆発を繰り返してナノファイバ400が製造される。
ここで、高分子材料400は、膨潤状態であり、分子間に水が存在するため、高分子材料400のみの体積に比べ高分子材料400全体の体積は大きくなっている。従って、より多くの電荷を保持することが可能となる。また、付与された電荷は、水が蒸発するにつれて高分子材料400の粒の内部まで侵入し、静電爆発の際は分子同士が引きはがされるように爆発する。従って、前記装置、方法で準備された高分子材料400を用いれば、有機溶剤を用いることなくナノファイバを製造することが可能となる。
次に、製造されたナノファイバ400は、シート360上に堆積しつつシート360は徐々に移動するため、シート360上に長尺の不織布が製造されていく。
なお、本実施の形態では、噴射手段210を接地電位としたが、噴射手段210に−1KV〜+1KVの範囲の電圧など任意の出電圧を印加しても構わない。
また、図4においては、噴射手段210は、一つのみを記載されているが、複数個並べて配置すれば、シート360の幅が広くなった場合や、堆積させたい厚みを増やす場合には、有効な手段である。
なお、噴射手段210は、上記実施の形態に記載した構造に限定されるわけではない。例えば、図5に示すように、ノズル213を収集電極220に対して固定的に配置するものであっても構わない。この場合、シート360の移動方向に対して複数個のノズル213を斜めに配置することで、各ノズル213の間隔を広くすることができ、シート360に対してナノファイバ400を均等に堆積することが可能となる。
次に、微細高分子材料製造装置の別態様を説明する。
図6に示す微細高分子材料製造装置100は、前述の微細高分子材料製造装置100に加え、貯蔵タンク107に貯蔵されている高分子材料を取得タンク103に再供給するための再供給ポンプ136と再搬送路132とを備えている。
以上により、沈殿や凝集した高分子材料の再均一化を図ることができ、さらに、高分子材料の微細化や膨潤化を促進することができる。
また、図7に示すように、ホッパー131にペレット状の高分子材料や無機質材料を投入し、2軸押出機130等の混練機を用いて加熱ヒータ104で加熱しながら高分子材料や無機質材料を混練して押し出し、当該高分子材料等を第1吐出口111から吐出させても構わない。
さらに、前記内側ノズル110や外側ノズル120を接地して噴射手段210としても構わない。これにより、高分子材料は、2流体ノズルにより微細化され過熱水蒸気により膨潤し飛翔すると共に、アースに接続された内側ノズル110や外側ノズル120が吐出される前記高分子材料に電荷を付与する付与電極として機能する。そして、高電圧が印加された収集電極220と内側ノズル110や外側ノズル120との間に発生する電界中を高分子材料が飛翔しながら静電爆発が発生する。
以上により、高分子材料の投入からナノファイバの製造まで一連の工程で行うことが可能となる。
なお、上記実施の形態では、有機溶剤をまったく使用しない状態で説明を行ったが、本発明は有機溶剤の使用を完全に否定しているわけではなく、粘度の調整など必要に応じて適切な量の有機溶剤を使用し高分子材料を調整することは構わない。
なお、本願発明では、過熱水蒸気を使用して、水を溶媒として、高分子物質をエマルジョン化または擬似エマルジョン化する内容を開示したが、ナノファイバを製造するための原料液としては、このような物質に限定されるものではない。例えば、高分子物質の種類によっては、過熱水蒸気を使用しないで、2流体ノズルのみで、エマルジョン化や擬似エマルジョン化した原料液を用いても構わない。具体的には、PVA(ポリビニルアルコール)のような高分子物質ではけん化度により水への解け具合が異なり、けん化度によっては、図1に示す装置構成を用い、過熱水蒸気を用いることなくPVAのエマルジョン化または擬似エマルジョン化した原料液を製造することも可能である。
また、ナノファイバを作成するための水溶性の高分子物質をエマルジョン化する方法は、これに限定されるものではなく、ミキサー、コロイドミル、ホモジナイザー等があり、そのような方法によっても、エマルジョン化または擬似エマルジョン化した高分子材料が製作でき、ナノファイバ製造用の原料液として供することも可能である。
なお、エマルジョン化と擬似エマルジョン化との境界は明確ではない。擬似エマルジョン化には、所定の期間はエマルジョン化しているが、経時的に沈殿したり、溶解したりするような場合も含まれる。
次に、本願発明の実施例を従来の実施例と比較しつつ説明する。
(実験1)
まず、従来の実施例として、下記の方法でナノファイバ製造用の原料液を製造した。
高分子材料としてPVA(ポリビニルアルコール)を準備し、溶媒として水(水道水)を準備した。
これらを攪拌用容器にPVA10体積%、水90体積%の割合で投入し、混合液を準備した。
上記混合液を、攪拌用羽を用い攪拌した。
そして、攪拌時間が24時間の原料液、36時間の原料液、48時間の原料液を製造した。
一方、図6に示す微細高分子材料製造装置100を用い、下記の方法でナノファイバ製造用の原料液を製造した。
液体のPVA(室温)を圧送して、第1吐出口111から吐出する。
過熱水蒸気(温度300℃)を第2吐出口121から吐出する。
貯蔵タンク107に収集された液体を循環させながら吐出を繰り返す。
そして、循環時間が10分の原料液、20分の原料液、30分の原料液を製造した。
上記各種液体を原料液とし、ナノファイバ製造装置を用いてナノファイバを製造したところ、48時間攪拌した原料液と、微細高分子材料製造装置100を用い、30分間循環させた原料液とによれば、良好なPVAからなるナノファイバが製造できた。このように過熱水蒸気を用いて、短時間で生成されたPVAの原料液を使用しても良好なナノファイバが製造された。
(実験2)
高分子材料としてナイロンを準備し、溶媒として蟻酸を準備した。
これらを攪拌用容器にナイロン10体積%、蟻酸90体積%の割合で投入し、混合液を準備した。
上記混合液を、攪拌用羽を用い攪拌した。
そして、攪拌時間が24時間の原料液、36時間の原料液、48時間の原料液を製造した。
一方、図6に示す微細高分子材料製造装置100を用い、下記の方法でナノファイバ製造用の原料液を製造した。
細かく砕いたナイロンが蟻酸内に分散した混合液を圧送して、第1吐出口111から吐出する。
過熱水蒸気(温度300℃)を第2吐出口121から吐出する。
貯蔵タンク107に収集された液体を循環させながら吐出を繰り返す。
そして、循環時間が10分の原料液、20分の原料液、30分の原料液を製造した。生成された原料液を測定した所、全体の原料液の中の蟻酸の占める比率が、90体積%から70体積%まで減少していた。
上記各種液体を原料液とし、ナノファイバ製造装置を用いてナノファイバを製造したところ、48時間攪拌した原料液と、微細高分子材料製造装置100を用い、30分間循環させた原料液とによれば、良好なナイロンからなるナノファイバが製造できた。このように、過熱水蒸気を用いて圧送して混合を行って原料液を生成しても、良好なナノファイバが電界紡糸法で生成されることが分かった。しかも、使用する溶媒量は減少しており、高価な溶媒を多量に使用する必要のある樹脂の場合においては、溶媒量を大幅に削減できる効果的な方法である。
以上のように、本願発明では、第一吐出口から吐出される高分子材料は、有機溶媒に溶解された状態でもかまわない。この場合、一体となった高分子材料と有機溶媒の中に過熱水蒸気による水の分子が浸潤して、エマルジョン化することができる。この結果、エマルジョン化した液体を用いてナノファイバを製造することで、使用する有機溶媒の量を大幅に減らすことができ、その効果は非常に大きなものがある。しかも、安定した原料液を短時間で生成することができ、製造工程の短縮化も図ることができる。
本発明は、低粘度の高分子材料が必要な分野に利用可能であり、特に、ナノファイバの製造やナノファイバを用いた紡糸や不織布の製造に利用可能である。
本発明にかかる微細高分子材料製造装置の断面図である。 高分子材料の粒を拡大して示す概念図である。 ナノファイバ製造装置を備える不織布製造装置を概念的に示す斜視図である。 噴射手段および収集電極の具体例を示す図である。 不織布製造装置の別態様を示す斜視図である。 微細高分子材料製造装置の別態様を示す断面図である。 微細高分子材料製造装置とナノファイバ製造装置とが一体となった装置を示す断面図である。
符号の説明
100 微細高分子材料製造装置
101 過熱水蒸気発生装置
102 圧力調整装置
103 取得タンク
104 加熱ヒータ
105 電源
106 ポンプ
107 貯蔵タンク
108 制御装置
109 温度計
110 内側ノズル
111 第1吐出口
112 搬送路
120 外側ノズル
121 第2吐出口
122 導入孔
130 2軸押出機
131 ホッパー
132 再搬送路
136 再供給ポンプ
200 ナノファイバ製造装置
210 噴射手段
211 パイプ
212 噴射孔
213 ノズル
214 プーリー
215 ベルト
216 ロータリーシリンダ
217 シャフト
218 モータ
219 基体
220 収集電極
250 第1電源
251 第2電源
300 不織布製造装置
360 シート
370 移動手段
400 ナノファイバ
400 高分子材料
410 不織布

Claims (9)

  1. 過熱水蒸気を過熱水蒸気発生手段により発生させる過熱水蒸気発生ステップと、
    前記過熱水蒸気発生手段で発生した過熱水蒸気の圧力を圧力調整手段により調整する圧力調整ステップと、
    高分子材料を取得手段により取得する材料取得ステップと、
    前記材料取得ステップにより取得された前記高分子材料を昇温手段により所定の温度に昇温する材料昇温ステップと、
    昇温された前記高分子材料を第1吐出口より吐出する第1吐出ステップと、
    前記第1吐出口の周縁に配置され、吐出方向が前記第1吐出口と同一である第2吐出口より前記過熱水蒸気を前記第1吐出ステップと同時期に吐出する第2吐出ステップと
    を含む微細高分子材料製造方法。
  2. さらに、
    前記第1吐出ステップで吐出された高分子材料を前記取得手段に再供給する再供給ステップを含む請求項1に記載の微細高分子材料製造方法。
  3. 過熱水蒸気を発生させる過熱水蒸気発生手段と、
    前記過熱水蒸気発生手段で発生した過熱水蒸気の圧力を調整する圧力調整手段と、
    高分子材料を取得する取得手段と、
    取得された前記高分子材料を所定の温度に昇温する昇温手段と、
    昇温された前記高分子材料を吐出する第1吐出口と、
    前記第1吐出口の周縁に配置され、前記第1吐出口と同一の方向を向き、前記過熱水蒸気を吐出する第2吐出口と
    を備える微細高分子材料製造装置。
  4. さらに、
    前記第1吐出口から吐出された高分子材料を前記取得手段に搬送する搬送手段を備える請求項3に記載の微細高分子材料製造装置。
  5. ナノファイバ製造用の原料液を噴射する噴射孔を有する噴射手段と、前記噴射孔から噴射され製造されたナノファイバを収集する収集電極とを備えるナノファイバ製造装置に適用するナノファイバ製造方法であって、
    微細高分子材料が水中に分散状に含有される前記原料液を前記噴射手段により噴射する噴射ステップと、
    噴射される前記原料液に電荷を付与する電荷付与ステップと、
    前記噴射手段と前記収集電極との間に電界を発生させる電界発生ステップと
    を含むナノファイバ製造方法。
  6. さらに
    高分子材料を取得手段により取得する材料取得ステップと、
    前記材料取得ステップにより取得された前記高分子材料を昇温手段により所定の温度に昇温する材料昇温ステップと、
    昇温された前記高分子材料を第1吐出口より吐出する第1吐出ステップと、
    前記第1吐出口の周縁に配置され、吐出方向が前記第1吐出口と同一である第2吐出口より水を含む流体を前記第1吐出ステップと同時期に吐出する第2吐出ステップとを含み、
    前記噴射ステップでは、前記第1吐出ステップと、前記第2吐出ステップとで製造され
    る前記微細高分子材料が水中に分散状に含有される前記原料液を噴射する
    請求項5に記載のナノファイバ製造方法。
  7. さらに、
    過熱水蒸気を過熱水蒸気発生手段により発生させる過熱水蒸気発生ステップと、
    前記過熱水蒸気発生手段で発生した過熱水蒸気の圧力を圧力調整手段により調整する圧力調整ステップとを含み、
    前記第2吐出ステップでは、前記水を含む流体として前記過熱水蒸気を吐出する
    請求項6に記載のナノファイバ製造方法。
  8. 高分子材料を取得する取得手段と、
    取得された前記高分子材料を所定の温度に昇温する昇温手段と、
    昇温された前記高分子材料を吐出する第1吐出口と、
    前記第1吐出口の周縁に配置され、前記第1吐出口と同一の方向を向き、水を含む流体を吐出する第2吐出口と、
    吐出される前記高分子材料に電荷を付与する付与電極と、
    前記噴射孔を通過し製造されたナノファイバを収集する収集電極と、
    前記付与電極と前記収集電極との間に電界を発生させるための電源と
    を備えるナノファイバ製造装置。
  9. さらに、
    過熱水蒸気を発生させる過熱水蒸気発生手段と、
    前記過熱水蒸気発生手段で発生した過熱水蒸気の圧力を調整する圧力調整手段とを備え、
    前記第2吐出口は、前記水を含む流体として前記過熱水蒸気を吐出するものである請求項8に記載のナノファイバ製造装置。
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