JP2009035834A - エアバッグ用基布の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高織密度織物に発生しがちな耳タルミが抑制され、かつ、緯糸湾曲の抑制された均一な機械物性を有するエアバッグ用基布の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】織物の少なくとも一端の耳部において、該織物の地部よりも耳部の経糸の平均筬通し密度を高く製織することを特徴とするエアバッグ用基布の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、自動車の安全装置のうち、運転席や助手席、サイドカーテンなどに用いられる合成繊維からなるエアバッグ用基布、及びそれから得られるエアバッグ関する。
近年、自動車の乗員保護のため、衝突時に展開して人体を拘束するクッションとしてはたらくエアバッグは、安全装備のひとつとして広く普及をしており、合成繊維織物を用いたエアバッグが装備されるのが一般的となっている。当初、エアバッグはまず運転者の保護のため取り付けられ、その後、助手席や、サイドバッグ、ニーバッグ、サイドカーテンバッグなどが実用化され、自動車の中には複数のエアバッグが装着されるのが通常となってきている。
従来、これらのエアバッグは合成繊維の織布を裁断して縫製する、いわゆるカットアンドソー方式で製造される。一方、最初から二重織り技術でもってエアバッグを製織する袋織エアバッグ基布も生産されている。これは、一度にある一定の形状に最初から製織製袋するため、縫製工程を必要としない。複雑な形状のエアバッグ用基布を製織することも比較的容易である。
エアバッグ用基布は、自動車の衝突事故の際、エアバッグを瞬間的に膨張させ、衝突時に乗員の顔面や頭部を保護するという機能を満たすために、高強力で低通気性が要求される。通常の衣料用基布に比べて、繊度が太く高強力の糸を用いた高密度織物であることが必要である。織物は高織密度にするほど、耳端部近傍が波打ち状態になるいわゆる耳弛み(以下、耳タルミという)が発生する。
エアバッグの製袋でカットアンドソー方式では、基布の裁断片を縫製して袋体が作られるが、エアバッグ用基布を最大限有効に利用するために、通常、該基布を、耳部近傍まで製袋パターン片として裁断する設計が採用される。基布の耳端部近傍部に耳タルミが発生していると、特にレーザーカッター裁断では設計通りの形状に裁断されず、その後の縫製を困難にするばかりでなく、設計通りのエアバッグ形状が得られず正常な機能を有するエアバッグの製袋が損なわれる。
一方、袋織エアバッグ基布においても、あらかじめ定められた形状で袋体が製織されるにもかかわらず、基布の耳端部近傍部での耳タルミによる変形により、自動レーザーカッター裁断工程で袋体外形からずれた形状で裁断されてしまうという問題点があった。
また、製織を効率的に実施するには、広幅の織機を用いる必要があるが、単に広幅化して達成できるものではなく、幅方向に経糸密度を揃えるだけでは基布に織しわやタルミが発生して織物欠陥になったり、気密性や機械物性が幅方向で均一な良好な基布を得ることはできないという問題点があった。
さらに、こうした製織生機の耳タルミは、織機上の巻き取りロールへの巻き取り不安定や、その後の精練、セットにおける耳部の折れ皺の発生、ひいては樹脂、エラストマーの均一なコーティングを損なう原因となっている。したがって、コーティングしてエアバッグ基布に用いられる織物では、カットアンドソー方式のエアバッグ用途の製織のみならず、袋織エアバッグ用途の製織でも、機械物性が安定した良好な基布を得られない。
製織に起因する耳タルミを防止するための種々の試みが以下に開示されている。
特許文献1〜3には、織物の最外端に設ける絡み糸が緯糸をしっかり把持することで組織ずれによる耳タルミの防止が記載され、特許文献4には耳部の経密度を上げることによる耳タルミの防止が記載され、特許文献5には製織準備で経糸ビームの耳端の経糸巻き取
り張力を上げることによる耳タルミの防止が記載され、特許文献6〜9には、地糸と異なる糸を耳部に挿入することによる耳タルミの防止が記載され、特許文献10には、耳部を強熱してより収縮させることによる耳タルミの防止が記載されている。
しかしながら、耳タルミを防止しながら、緯糸湾曲が抑制されるエアバッグ用基布の製織方法はこれまでになく、緯糸湾曲が解消されなければ、織糸の経緯が直交せず、裁断片がゆがんだり、機械物性が部分的に低下する要因となっていた。また、製織後の加工工程で湾曲を是正する方法では改善に限度があるとともに、織密度が低下したり、通気度が上昇したものとなり所望のエアバッグ用基布が得られなかった。
特開2000−064148号公報 特開2001−355143号公報 特開2002−212856号公報 特開平9−302549号公報 特開2002−212857号公報 特開平9−302550号公報 特開平10−236253号公報 特開2002−069790号公報 特開2003−221749号公報 特開平11−048893号公報
本発明の目的は、コーティングなどの加工性と製袋性が改良されたエアバッグ用基布を提供することである。より具体的には、高織密度織物に発生しがちな耳タルミが抑制され、かつ、湾曲が抑制されて、均一な機械物性を有するエアバッグ用基布を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題を解決するため新規なエアバッグ用基布の製織方法を見出し、織物幅方向の均一性に優れた、とりわけ織物耳部付近までの均一性に優れた基布となることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は下記の通りである。
(1)織物の少なくとも一端の耳部において、該織物の地部よりも耳部の経糸の平均筬通し密度を高く製織することを特徴とするエアバッグ用基布の製造方法である。
(2)該織物を構成する織糸の総繊度(dtex)の平方根と織密度(本/インチ)の積であるカバーファクターが1800〜2500であることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ用基布の製造方法である。
(3)地部の平均筬通し密度が0.5〜6.0本/羽であり、かつ、地部の筬通しの各羽の通し本数が0〜6本/羽であって、耳部の平均筬通し密度が地部の平均筬通し密度よりも高く、かつ、耳部の筬通しの各羽の通し本数が0〜10本/羽であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のエアバッグ用基布の製造方法である。
(4)耳部の平均筬通し密度が、地部側から織物最外端にむかって高まっていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載のエアバッグ用基布の製造方法である。
(5)耳部において、耳部平均筬通し密度を地部の平均筬通し密度よりも高くする部分が、筬羽3〜40羽であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1つに記載のエアバッグ用基布の製造方法である。
(6)製織後に精練及び/または熱セットを施さずに、裁断製袋することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1つに記載のエアバッグ用基布の製造方法である。
(7)製織後に精練及び/または熱セットを施さずにエラストマーを塗布し、裁断製袋することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1つに記載のエアバッグ用基布の製造方法である。
(8)(1)〜(7)のいずれか1つに記載の製造法方法で得られ、織物の幅方向における湾曲率(ASTM D3882)が1.5%以下で、かつ、織物の織端と幅方向中央におけるフレア率F(下記式)がいずれの端でも1.0%以下であることを特徴とするエアバッグ用織物である。
F=T/(T−C)×100
(Cは織物幅方向中央における経糸長、Tは織物耳端から3cmの部位の経糸長でCと同一の緯糸間隔における長さ)
(9)織物中に、油分を0.01〜3.0重量%含有することを特徴とする(8)に記載のエアバッグ用織物である。
(10)(8)又は(9)に記載のエアバッグ用織物からなるエアバッグである。
本発明の製織方法から得られるエアバッグ用基布は、織物の耳タルミがないため、製織工程等での織物ロール巻き取り工程の不安定さが無く、耳部の折れシワが出ない。さらにコーティングを施す工程でも、塗布量の不均一性や塗布筋の発生が無い。また、緯糸湾曲が抑制されて織りあがっているため、コーティングの有無にかかわらず、裁断片が所定の形状に裁断されないという不具合も無い。
本発明のエアバッグ用基布は、織物耳部付近まで緯糸の打ち込みが直線的で均一性に優れるため、より均一な機械物性を有するエアバッグ基布となり、エアバッグとしての信頼性を高める効果を有する。
本発明について、以下詳細に説明する。
本発明は、織物の少なくとも一端の耳部において、該織物の地部よりも耳部の経糸の平均筬通し密度を高く製織することを特徴とするエアバッグ用基布の製造方法である。
本発明に用いる織物を構成する織糸は、220℃以上の融点を有するものを用いることができる。なかでも、ポリヘキサメチレンアジパミド系繊維が好ましい。ポリヘキサメチレンアジパミド系繊維は90モル%以上がヘキサメチレンアジパミドを構成単位とするポリヘキサメチレンアジパミドであることが好ましい。より好ましくは95%以上、さらに好ましくは99%以上がヘキサメチレンアジパミドを構成単位とするものである。残りの好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下、さらに好ましくは1%以下は他のポリアミドであってもよい。この他のポリアミド成分として、例えばポリカプラミド、ポリアミド6I、ポリアミド610等を用いてもよい。
ポリヘキサメチレンアジパミド系繊維の硫酸相対粘度(ηr)は、2.5〜3.3であることが望ましい。ηrがこの範囲であると、高粘性によるゲル化進行を伴う紡糸性不良が少なく、高強度の優れた強伸度物性をもつ繊維を安定して製造することが出来る。なお、繊維の硫酸相対粘度(ηr)の測定方法は、95.5%硫酸100ccに、油剤が付着していない繊維1gを溶解して、25℃恒温槽内でオストワルド粘度計にて測定したものである。
また、これらの繊維には、原糸の製造工程や加工工程での生産性あるいは製品の特性改善のために通常使用されている各種の添加剤を含んでもよい。例えば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、平滑剤、帯電防止剤、可塑剤、増粘剤、顔料、難燃剤、紡糸仕上げ剤などを含有、あるいは付着させてもよい。
特にポリヘキサメチレンアジパミド繊維の長期耐環境強度保持のために銅化合物を銅元
素で10〜1000ppm添加するのが好ましい。さらにまた、ハロゲン化アルカリなどハロゲン元素を共存添加するのが好ましい。なお、銅含有率は繊維中の銅成分を原子吸光や比色法で測定したものである。
織糸がポリヘキサメチレンアジパミド繊維の場合、通常の紡糸方法で得られるが、紡糸工程と延伸工程を直結した紡糸−延伸法、すなわち、直接延伸法により高強力の繊維が得られるため好ましい。さらに重合工程と紡糸延伸工程とを直結した、直接重合紡糸法でポリヘキサメチレンアジパミド繊維を得る方法が、ポリヘキサメチレンアジパミド樹脂に特有の不溶のポリマーゲルを減少させて、延伸毛羽を減らすために最も好ましい。ポリマーゲルは延伸工程での単糸切れにつながり、毛羽を生じるからである。
織糸の毛羽は、紡糸条件にもよるが、0〜500 ヶ/10mが好ましい。毛羽は製織工程において経糸切れや緯糸挿入妨害となるため少ない方が好ましく、毛羽数が500ヶ/10m以下であれば製織手間が甚大にならずに済むので好ましい。また同時に、製織反物の織欠点も許容範囲に収まる。
織糸がポリヘキサメチレンアジパミド繊維の場合、引張強度は6〜11cN/dtexが好ましく、より好ましくは、6.5〜10cN/texである。
引張強度が6cN/dtex以上だと、袋織エアバッグ用基布とした時に展開時に破袋することが少ない。引張強度が11cN/dtex以下だと、引張伸度が適度であり、引張破断エネルギーが維持できるため好ましい。この時繊維としての引張破断伸度は15〜40%程度である。
本発明に用いる織機としては、ウォータージェット織機、エアージェット織機、レピア織機、さらには、ジャカ−ド機構を有する織機などが用いられる。織機の織幅は、1.5mやそれ以上の広幅で、現時点での最大織機幅は約4mであり、4m幅迄は可能であるが、更なる広幅織機であってもかまわない。
本発明の製造方法で得られるエアバッグ用基布のカバーファクターは1800〜2500であることが好ましい。カバーファクターが1800以上では、気密性に優れる袋織エアバッグ用基布が得られ、引張り機械特性も向上するため好ましい。2500以下であると、経糸及び緯糸に製織後に毛羽が生じにくいため好ましい。カバーファクターは次式により計算される値である。
CF=(2.54cmあたりの経糸本数)×√(経糸総繊度(dtex))
+(2.54cmあたりの緯糸本数)×√(緯糸総繊度(dtex))
なお、経糸(または緯糸)の総繊度とは、織物の経方向(または緯方向)の織組織単位を構成する糸の合計繊度をいい、織組織の最小単位が一本の糸よりなるときはその1本の糸の繊度を、複数の糸の撚糸、合糸、引き揃え糸よりなるときはその構成糸の繊度の合計をいう。袋織の場合は、袋部の片側の布のカバーファクターをいう。
本発明に用いる筬は羽厚が0.03〜0.1cmが好ましく、0.03cm以上であると筬羽の歪みが少なく、幅方向に均一な織物を得ることができる。筬羽の羽厚が0.1cm以下の場合、筬空間が適度であり、経糸を通す空間が確保できて、糸こすれによる毛羽が発生することが少ない。
筬羽ピッチは0.07〜0.2cmが好ましく、毛羽の少ないエアバッグ用基布が得られる。筬羽ピッチを0.07cm以上にした場合、経糸制御が容易であり、単糸切れに起因する織物欠点が減少する。筬羽ピッチが0.2cm以下の場合、高密度袋織エアバッグ用基布として気密性に優れた製織がし易くなる。
本発明は経糸の筬通し方法に特長がある。すなわち、織物の地部に対して耳部の平均筬通し密度を高めるものである。
本発明においては、織物の地において経糸を筬に挿入する筬通し本数は1羽当たり0〜
6本とする事が好ましい。また、平均筬通し密度としては0.5〜6.0本/羽であることが好ましい。平均筬通し密度が0.5本/羽以上では気密性に優れた高密度織物になりやすい。6.0本/羽以下であると経糸の安定な開口が滑らかで、織物欠点になりにくい。
織物耳部においては、耳部の平均筬通し密度を織物地部の平均筬通し密度よりも高くすることが必要である。平均筬通し密度を上げることで、実質的に織物の経糸クリンプが大きくなり、耳部での緯糸把持を促すことができる。耳部の筬通しの各羽の通し本数は0〜10本/羽が好ましい。10本/羽以下の筬通しでは、経糸の安定な開口が望め、単糸切れに起因する毛羽欠点が少ない。また、耳部の平均筬通し密度は地部の平均筬通し密度の5.0倍以下であることが好ましい。5.0倍以下であると、織物の巻き取りロールでの巻き取り外観に優れる。さらに好ましくは4.0倍以下である。
さらに、最外端に絡み糸を配するとともに、最外端を含む外耳部として最も平均筬通し密度の高い部位を設け、ついで外耳部の内側に内耳部として比較的に平均筬通し密度の高い部位を設け、地部の平均筬通し密度へ繋がる構成がよい。すなわち、耳部の平均筬通し密度が地部側から織物最外端にむかって高まっているのが好ましい。段階的に平均筬通し密度を高めることにより、織構造のひずみを少なくでき、耳部の緯糸把持ができる。
耳部の平均筬通し密度が地部の平均筬通し密度よりも高くなっている部分が筬羽3〜40羽であることが好ましい。最外端耳部のみで平均筬通し密度をあげた場合には、最外端部での耳引き締め効果が引きつれのようになり、むしろ、織物の耳部直近は細かい凹凸を生じるのに対して、平均筬通し密度を上げる部位が耳部で筬羽3以上であれば、耳部直近の細かい凹凸は生じにくい。40羽以下であると、耳幅が適度となり、基布として使用できる部分が広くなり経済的である。より好ましくは10〜30羽である。
さらに好ましくは、最外端を含む外耳部では、最外端の筬通し本数を最も多くし、内側に向かって筬通し本数が少なくなるようにする。平均筬通し本数は、内側に向かって筬通し本数が最も少なくなる羽位置までで経糸通し本数の平均値を取ればよい。また、内耳部では、筬通しの繰返しパターン、たとえば2〜4羽ごとに経糸通し本数の多い羽が出現するように配すればよい。
本発明のエアバッグ用基布は任意の織組織で実施できる。たとえば、平織り、斜子織り、リップストップ、多重織などである。
なお、耳部の織組織は基本的に地部の織組織と全く同じとすることができる。
最耳端部の絡糸には、好ましくは仮撚加工糸が用いられ、通常2本絡みで1組以上挿入される。絡糸は、打ち込まれた緯糸を絡糸でしばりつけて強固に把持するために、地部に用いる経糸繊度の70%以下の繊度の合繊マルチフィラメント糸もしくは仮撚加工糸を用いることが好ましく、単糸繊度は好ましくは7dtex以下、さらに好ましくは1.0〜5.0dtexである。
耳端部には、地糸と異なる糸を増糸として挿入してもよい。たとえば、耳端部にモノフィラメント糸の増糸に地部よりも細い繊度の糸を用いてもよい。該モノフィラメント糸の繊度は、好ましくは10〜100dtex、さらに好ましくは22〜55dtexである。また、地部に用いる糸の総繊度の、好ましくは20〜60%、さらに好ましくは30〜50%の総繊度を有する増糸(以下、細繊度増糸ともいう)を、好ましくは2〜10本、さらに好ましくは2〜6本耳側に挿入することもできる。細繊度増糸としては、特に限定されず、例えばモノフィラメントでもマルチフィラメントでもよい。なお、増糸(力糸とも言う)とは、本体の地部における経糸ビーム供給とは別に、独立して経糸として織機に供給されるものである。
本発明における織機の回転数は任意に設定できるが、通常の300〜800rpmで実施できる。織機回転数は織機に依存するが、300rpm以上で生産効率が適度である。800rpm以下の回転数で織機の振動が小さく、織物の所定の形状に織成することができる。
本発明の基布織物は、精練工程を省力化するために、無糊のマルチフィラメント糸で製織されることが好ましい。製織性の観点から、経糸には交絡、加撚、および、整経油剤を付与したものを用いる方が好ましい。例えば10〜40ヶ/mの交絡を付与した交絡糸を用いることが好ましい。無糊糸で製織した場合は、糊落としを行わない無精練の織物でもエアバッグ用基布として用いることが可能となる。
一方、糊付糸で製織する場合は各種の糊材の使用が可能であるが、ポリアクリル酸またはポリビニルアルコールを単独又は混合して用いるのが好ましく、ポリアクリル酸が最も好ましい。
製織時の筬打ち張力である経糸張力は、例えば0.1〜0.3gf/dtexなど適宜設定することができる。経糸張力が高ければ、耳タルミを低減する傾向があるが、湾曲率が悪化してしまう。一方、経糸張力が低ければ、湾曲率を低減する傾向があるが、耳タルミが悪化してしまう。
本発明の基布織物は、製織後に精練及び/または熱セットを施さずに、裁断製袋するコーティング無しのエアバッグ用基布として用いてもよく、その場合コスト的に好ましい。本発明の製織方法に拠れば、製織後の経緯織糸の直交均一性は良好で歪が少ない織物であるためエアバッグ用基布としてそのまま用いることができる。すなわち、本発明の基布織物は、製織後に直に裁断製袋するコーティング無しのエアバッグ用基布として用いてもよい。また、製織後に、精練、乾燥した後、裁断製袋するコーティング無しのエアバッグ用基布として用いてもよい。また、製織後に、熱セット加工を施した後、裁断製袋するコーティング無しのエアバッグ用基布として用いてもよい。
また、製織後に、精練、及び、熱セット加工を施してそのままコーティング無しの基布として用いてもよい。
本発明の基布織物は、製織後に精練及び/または熱セットを施さずにエラストマーを塗布し、裁断製袋するエアバッグ用コーティング基布として用いてもよい。本発明の製織方法に拠れば織物の平坦性がよく塗布斑の少ないエラストマーコーティング基布が得られる。すなわち、本発明の基布織物は、製織後に直にエラストマーコーティング加工しても、塗布むらのないエラストマーコーティング基布が得られる。また、製織後に、精練、乾燥した後、エラストマーコーティング加工した基布としてもよい。また、製織後に、熱セット加工を施した後、エラストマーコーティング加工した基布としてもよい。
また、製織後に、精練、及び、熱セット加工を施した後、エラストマーコーティング加工した基布としてもよい。
製織後に精練処理をする場合、精練剤については糊剤が除去できれば特に限定されないが、非イオン活性剤とソーダ灰の組み合わせや高級アルコール硫酸塩とソーダ灰の組み合わせが用いられる。精練温度についても特に限定されないが60℃〜98℃が好ましい。
本発明における熱セット処理温度は特に規定するものではなく、通常100〜200℃で実施する、好ましくは、160℃以下で処理をするのが安定的な低通気性を得るのにはよい。処理は、ヒートセッター、沸水バス等特に規定はしないが、経及び緯のオーバーフィードが、+15〜−15%程度可能な加工機を用いることができる。熱セット処理工程においては、織密度が低下することで、基布としての通気度が増加してしまわないように適宜条件を選ぶことができる。さらには、熱セット処理を施さない方がコスト面でより好
ましい。
本発明のエアバッグ用基布にエラストマーコーティングする場合、用いてもよいエラストマーとしては公知のものを使用することができる。例えば、シリコーン系やポリウレタン系、難燃性の熱可塑性エラストマー等を用いることができる。さらに、表面摩擦を低減させるための特殊な組成のコーティングを表層部に追加したり、表面にタルク等の微粒子配置で表面摩擦を低減させると、エアバッグの展開性から見て好ましい。
本発明に用いるエラストマーには、増粘剤、難燃剤、顔料、酸化防止剤などが必要に応じて添加されてもよい。エラストマーのコーティングは、ナイフコータ、グラビアコータ、リバースコータ、キスロール、浸漬、スプレー等を用いて行われる。塗布量はエラストマー固形分で、適宜、5〜150g/mとすることができる。
エアバッグは安全装置であり、ガスを一定時間封入することで機能するので、エアバッグ用基布の気密性、すなわち展開時の空気保持性が重要であり、JIS L1096(8.27.1A法)に規定される通気度が1.0cc/cm・秒以下が好ましく、特に好ましくは0.5cc/cm・秒以下である。
本発明の方法で得られる基布は、カレンダー加工やエラストマー加工などを施さなくても、エアバッグの用途に十分な低通気性を得ることができる。しかし、さらに低い通気性を得る目的や、ほつれを防止するために、本発明の製造方法の後にエラストマー加工を施してもよい。エラストマーコーティングによりエアバッグ基布の気密性を確保することができ、20〜150g/mのエラストマーコーティングにより気密性に優れた基布となり、たとえば、100kPa加圧後、10秒間の圧力保持率を好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上とすることができる。
本発明で得られる織物の幅方向における湾曲率(ASTM D3882)は、1.5%以下であることが好ましい。湾曲があるというのは、緯糸が経糸に対して直角ではなく、特に、織物幅の中央部から耳方向に向かうほど角度がずれている、ということを示している。湾曲率が1.5%以下だと、とりわけ織物の耳部に近い部位での裁断切片が、裁断時の形状と標準状態での放置後の形状とで変化が生じず、反りが少ない。
織物の経方向に長手を有する12.5mm×500mmの短冊を打ち抜き裁断サンプリングすると、短冊が左右に反っている状態が観測できる。すなわち、短冊の一短辺の緯糸を基準とし、これに対する垂線と反対側の短辺における経糸のバイアス長を裁断変形量(mm)として評価できた。裁断変形量が30mm以下であると、高い引張り破断強力が維持できる。
本発明の製織方法で耳部の緯糸把持を向上させると、過度に耳部のみの経張力が上がることなく、湾曲率は抑制される。
また、織物の織端と幅方向中央におけるフレア率F(下記式)がいずれの端でも1.0%以下であることが好ましい。
F=T/(T−C)×100
(Cは織物幅方向中央における経長さ、Tは織物耳端から1cmおよび3cmの部位でのCと同一の緯糸間における経糸の長さの平均)
本発明の製織方法で耳部の緯糸把持を向上させると、織物の耳部のゆるみである耳タルミも抑制される。フレア率が1.0%以下であると、耳タルミは抑制され、織物ロール巻き取り工程が安定し、耳部の折れシワがなく、さらにコーティングを施す工程でも、塗布量の均一性が向上する。
本発明のエアバッグ基布を構成する織り糸は、繊度が100〜500dtexである事が好ましい。繊度は袋織時の製織条件に大きく影響するが、軽量コンパクトなコーティン
グエアバッグを得るためにはこの繊度範囲が好ましく、100dtex以上であれば、エアバッグ用基布としての布帛強力が優れ、また500dtex以下だと、コンパクトなエアバッグ用基布が得られる。用いるポリヘキサメチレンアジパミド繊維の単糸繊度は0.1〜8dtexまで可能であるが、好ましくは1〜7dtexである。より好ましくは2〜4dtexである。この範囲であると、エアバッグ用基布とした時に柔軟であり、かつ、展開速度が速いものが得られる。
本発明の方法で得られるエアバッグ用基布は、JIS L1096(6.35A法)に規定される方法で、溶媒ヘキサンを用いた際の残留油分は0.01〜3.0%が好ましい。0.01%以上では基布として引裂き強力が向上する。とりわけ熱老化後でも引裂き強力が低下しにくい。また、3.0%以下だと難燃性を損なわず、コーティングエラストマーの接着性も損なわない。より好ましくは、0.5〜2.0%である。
かかるエアバッグ用基布は、裁断パターンが設計され、裁断し、縫製して、袋体に作られて、または、袋状に製織され、裁断されてエアバッグに加工される。裁断は、基布を複数枚積層し、ナイフによる打ち抜きにより行われる。また、該ナイフによる打ち抜き裁断では、裁断品の端がほつれやすいので、レーザーカッターにより裁断される。本発明の基布は、耳端部近傍部に耳タルミがなく、緯糸湾曲もなく、機械特性が均一なので、設計通りの形状に裁断でき、縫製も容易である。運転席用、助手席用、側部カーテン用などの如何なる形態のエアバッグの製袋にも用いることができる。
本発明のエアバッグは、かかる基布で構成されているので、エアバッグとしての形態が設計通りで、かつ、正確な形態に仕上げられており、該基布を最大限有効利用できるのでコスト的にもメリットが大きいという特徴を有する。しかも、引張り機械特性が均一な安定したものを提供することができるという特徴を有する。
本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
(1)湾曲率
織物長100cmほどを裁断サンプリングし、拡布して標準状態に置いた。ASTM D3882に従い、緯糸の湾曲を計測した。織物長方向に間隔を置いてサンプリングし、12箇所の平均値をとった。
(2)フレア率
織物長100cmほどを裁断サンプリングし、80cmほどの間隔にある緯糸を抜糸し、拡布して標準状態に置いた。織物幅方向中央における抜糸緯糸間の経長さを計測しCmmとした。織物両耳端から1cmおよび3cmの部位で、抜糸緯糸間の経長さを計測し4つの平均値をTmmとした。下記式よりフレア率F%を求めた。
F=T/(T−C)×100
裁断サンプリングを織物長方向に間隔を置いて12箇所取り、この平均値をとった。
(3)耳タルミ
織物を平面台上で移動させ、目視にて耳のたるみ状態を、高さ3mmのスケールと比較観察して評価した。◎;目立たない。○;ほとんど目立たない。×;著しく目立つ。
(4)裁断変形量
織物耳端から12.5mm内部の位置で織物経方向に長手を有する12.5mm×500mmの短冊を打ち抜き裁断サンプリングし標準状態に置いた。短冊が左右に反っている状態を評価するため、短冊の一短辺の緯糸を基準とし、これに対する垂線と反対側の短辺における経糸のバイアス長を裁断変形量(mm)とした。
(5)コーティング品位
織物を検反機上で走らせ、コーティング斑を観察評価した。
[実施例1]
95.5%硫酸相対粘度(ηr)が2.95で、ポリマー中に銅を元素として65ppm含有するポリヘキサメチレンアジパミドのマルチフィラメント糸で繊度470dtexフィラメント72本の織糸を用いた。
NISSAN LW54のウォータージェット織機で、経糸の筬通しを表2のAタイプとした。尚、表2では織物最外端の筬羽間隙(No1)からの耳部から地部にかけての筬通しを図示している。記号○は地糸に用いた織糸で470dtex/72f糸である。記号△は絡み糸であり、ナイロン6のモノフィラメント糸で繊度33dtexである。記号●は増し糸であり、ポリヘキサメチレンアジパミドのマルチフィラメント糸で78dtex/34f糸である。
製織の経糸張力は0.2gf/dtexとし、400回転で平織りを製織した。織幅は156cmであった。乾燥した織物の織密度は経緯それぞれ45.25本/インチ、46.25本/インチであった。カバーファクターは1,984であった。
フレア率は低く、耳タルミは目立たないほどである。湾曲率も低く、裁断変形量は少なく矩形形状安定性が良いものである。評価結果を表1に示す。したがって、エアバッグ用基布として裁断片の安定性に優れたものであることがわかった。
[実施例2]
筬通し法を表2のBタイプとした以外、実施例1と同じように実施した。評価結果を表1に示す。
[実施例3]
筬通し法を表2のCタイプとした以外、実施例1と同じように実施した。評価結果を表1に示す。
[比較例1]
筬通し法を表2のDタイプとした以外、実施例1と同じように実施した。
生機でフレア率は1.0%を超え耳タルミが大きく発生している。また、裁断変形量も30mmを大きく超えている。評価結果を表1に示す。
[比較例2]
筬通し法を表2のEタイプとした以外、実施例1と同じように実施した。
生機でフレア率は1.0%を超え耳タルミが大きく発生している。また、裁断変形量も30mmを大きく超えている。評価結果を表1に示す。
[実施例4]
実施例1の織物を精練し、170℃で幅出し2.2%設定のピンテンターを用いて熱セットした後の織密度は経緯それぞれ45.25本/インチ、46.00本/インチであった。フレア率、湾曲率、耳タルミ、裁断形状率の評価をした。熱セット処理によってフレア率はさらに低減して耳タルミは目につかぬほどになり、湾曲率も低めに抑制されて、裁断変形量が少なく、矩形形状安定性は維持されていた。したがって、エアバッグ用基布として裁断片の安定性に優れたものであることがわかった。評価結果を表2に示す。
[実施例5]
実施例2の織物を用いて実施例4と同じように実施した。評価結果を表2に示す。
[実施例6]
実施例3の織物を用いて実施例4と同じように実施した。評価結果を表2に示す。
[比較例3]
比較例1の織物を用いて実施例4と同じように実施した。
熱セット処理後はフレア率の低減で耳タルミの改善があるものの、湾曲率は低減できず、裁断変形量も大きいままであった。評価結果を表2に示す。
[比較例4]
比較例2の織物を用いて実施例4と同じように実施した。
熱セット処理後はフレア率の低減で耳タルミの改善があるものの、湾曲率は低減できず、裁断変形量も大きいままであった。評価結果を表2に示す。
[実施例7]
実施例1の織物を用いて、顔料1%を含有するシリコーンを、エアナイフ法で30g/mコーティングを行った。その際180℃で滞留時間1分の加硫熱処理を行った。織密度は経緯それぞれ45.35本/インチ、46.20本/インチであった。耳部の平坦性がよく、コーティングによる斑は観察されなかった。エアバッグ用基布として優れた品質のコーティング基布となることがわかった。評価結果を表3に示す。
[実施例8]
実施例2の織物を用いて実施例7と同じように実施した。評価結果を表3に示す。
[実施例9]
実施例3の織物を用いて実施例7と同じように実施した。評価結果を表3に示す。
[比較例5]
比較例1の織物を用いて実施例7と同じように実施した。生機のコーティング品位は劣っていた。評価結果を表3に示す。
[比較例6]
比較例2の織物を用いて実施例7と同じように実施した。生機のコーティング品位は劣っていた。評価結果を表3に示す。
Figure 2009035834
Figure 2009035834
Figure 2009035834
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本発明のエアバッグ基布は、自動車安全装置のエアバッグ用途に好適に利用できる。とりわけ、裁断縫製になるエアバッグ用途に好適に利用できる。

Claims (10)

  1. 織物の少なくとも一端の耳部において、該織物の地部よりも耳部の経糸の平均筬通し密度を高く製織することを特徴とするエアバッグ用基布の製造方法。
  2. 該織物を構成する織糸の総繊度(dtex)の平方根と織密度(本/インチ)の積であるカバーファクターが1800〜2500であることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ用基布の製造方法。
  3. 地部の平均筬通し密度が0.5〜6.0本/羽であり、かつ、地部の筬通しの各羽の通し本数が0〜6本/羽であって、耳部の平均筬通し密度が地部の平均筬通し密度よりも高く、かつ、耳部の筬通しの各羽の通し本数が0〜10本/羽であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ用基布の製造方法。
  4. 耳部の平均筬通し密度が、地部側から織物最外端にむかって高まっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアバッグ用基布の製造方法。
  5. 耳部において、耳部平均筬通し密度を地部の平均筬通し密度よりも高くする部分が、筬羽3〜40羽であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアバッグ用基布の製造方法。
  6. 製織後に精練及び/または熱セットを施さずに、裁断製袋することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエアバッグ用基布の製造方法。
  7. 製織後に精練及び/または熱セットを施さずにエラストマーを塗布し、裁断製袋することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエアバッグ用基布の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造法方法で得られ、織物の幅方向における湾曲率(ASTM D3882)が1.5%以下で、かつ、織物の織端と幅方向中央におけるフレア率F(下記式)がいずれの端でも1.0%以下であることを特徴とするエアバッグ用織物。
    F=T/(T−C)×100
    (Cは織物幅方向中央における経糸長、Tは織物耳端から3cmの部位の経糸長でCと同一の緯糸間隔における長さ)
  9. 織物中に、油分を0.01〜3.0重量%含有することを特徴とする請求項8に記載のエアバッグ用織物。
  10. 請求項8又は9に記載のエアバッグ用織物からなるエアバッグ。
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