JP2009035396A - 空調装置の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降路側へ効率よく排熱することができ、空調装置への負担の少ないエレベータの空調装置の取付構造を提供する。
【解決手段】空調装置本体40の背面を、乗りかごの側板10に設けられた高強度部13や縦補強部材14との間に隙間を隔てて配置することにより、昇降路側へ効率よく排熱することができ、空調装置への負担を小さくした。
【選択図】図13

Description

本発明は、エレベータの乗りかごに設置する空調装置の取付構造に関する。
エレベータの乗りかご用空調装置としては、乗りかごの上に室内ユニットと室外ユニットとを配置したもの(例えば、特許文献1参照)が知られている。この他に、空調ユニットが乗りかごの上に配置され、空調ユニットからダクトを介して連通するように接続された吹き出し装置を乗りかご室内に備えるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−319743号公報 特開2005−280901号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、乗りかご外側の上部に空調ユニットなどを載置する場合、乗りかごが昇降路の最上位置にあるときの昇降路の天井面と乗りかごの外の上部との間の寸法(オーバーヘッド寸法)の変更を余儀なくされる場合があった。また、最上位置での乗りかご外上部の省スペース化を図る必要があるため、乗りかご上への空調ユニットなどの設置には制約があった。また、乗りかごの上には、各種の設備が搭載されているため、もともと昇降路の高さ寸法が小さいエレベータの場合、さらに空調ユニットなどを追加配置することは設計上の問題があった。
一方、空調装置を乗りかご内に設置しようとした場合、乗りかご内の吸気・排気は効率よく行えるが、昇降路側への排熱は乗りかごの側板を通して行うため、排熱の効率が悪くなる。したがって、空調装置に負担がかかり、空調装置の停止や故障の原因となってしまう。また、乗りかご内に空調装置を取り付ける場合は、空調装置自体も小型にする必要があり、空調装置内部のファンも大きくすることによる排熱効率の向上を図ることはできない。
そこで、本発明の目的は、昇降路の大きさに制約されることなく、昇降路側へ効率よく排熱することができ、空調装置への負担の少ないエレベータの空調装置の取付構造を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、空調装置への負担の少ない取付構造とすることにより、空調装置自体の小型化を可能として、空調装置による乗りかご内空間への干渉を小さくすることにある。
本発明の第1の特徴は、エレベータの空調装置の取付構造であって、エレベータの乗りかごを構成する側板に沿って高強度部が設けられ、前記側板における前記高強度部を挟む位置に、当該高強度部残して空調用開口部が形成され、室内機部と室外機部とが一体のユニットをなして構成された空調装置本体が前記乗りかご内側に配置され、前記室外機部の昇降路側吸気口と昇降路側排気口とを有する装置背面と、前記高強度部と、が離間して配置され、且つ前記装置背面が前記空調用開口部に対向した状態で、前記空調装置本体が前記側板に支持されていることを要旨とする。
装置背面と前記側板との間には、これらの隙間を取り囲み、昇降路側の空間と乗りかご内側の空間とを遮断する枠状のダクトが設けられていることが好ましく、さらに、振動吸収の観点から、ダクトは緩衝材でなることが好ましい。装置背面には、昇降路側吸気口と昇降路側排気口との間に仕切りが設けられていることが好ましい。
乗りかごの側板における空調用開口部同士で挟まれた部分に、前記空調用排気口から排出される空気を前記乗りかごの外側へ導く整風板が設けられていることが好ましい。
本発明の第2の特徴は、エレベータの空調装置の取付構造であって、エレベータの乗りかごを構成する側板に沿って高強度部が設けられ、側板に前記高強度部を横断するように空調用開口部が形成され、空調用開口部の開口縁に沿って補強部材が設けられ、室内機部と室外機部とが一体のユニットをなして構成された空調装置本体が、少なくとも室内機部が空調用開口部より前記乗りかご内側に配置された状態で前記空調装置本体が側板に支持されていることを要旨とする。
空調装置本体は、本体カバー内に収容され、補強部材が前記本体カバーに設けられていることが好ましい。
空調装置本体の背面側は、空調用開口部より昇降路側へ突出している構成としてもよい。
また、側板の外側には、前記空調用排気口から排出された空気を昇降路側へ送風するファンが設けられている構成であってもよい。
本発明によれば、昇降路の大きさに制約されることなく、昇降路側へ効率よく排熱することができ、空調装置への負担が少なく、空調装置の乗りかご内空間への干渉を小さくできる。
以下、本発明の各実施の形態に係るエレベータの空調装置の取付構造について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造を適用して取り付けられた空調装置1を示す斜視図であり、乗りかご2の室内を示している。本実施の形態おいて、空調装置1は、乗りかご2の側板10の上部に据え付けられている。なお、本実施の形態では、空調装置1をドアの側方に位置する側板に配置したが、ドアと対向する背面側の側板(背面板)に据え付けてもよい。
本実施の形態に係る空調装置1の取付構造は、図3に示す、乗りかご2の側板10に形成された空調用開口部11A,11Bと、これら空調用開口部11A,11Bを挟む両側の側板10に形成された取付固定具挿入口12と、図2に示す、外側補強部材20と、側板10の室内側の面に配置され、外側補強部材20と共に側板10に固定された取付用ブラケット30と、この取付用ブラケット30に固定された一体型の空調装置本体40と、この空調装置本体40を覆うカバー50と、を備えて大略構成されている。
側板10の裏面側(乗りかごの外側)には、上下方向に沿って高強度部が設けられている。この高強度部13は、互いに隣接する側板10同士の縁部を側板10に直角をなすように折り曲げた状態で接合してなる。本実施の形態では、強度を確保するために、この高強度部13を切断せずに残している。このため、高強度部13が設けられた領域を残して2つの分離された空調用開口部11A,11Bが形成されている。また、互いに隣接する側板10同士の空調用開口部11A,11Bを挟む外側面には、上下方向に沿って高強度部としての縦補強部材14が溶接などにより取り付けられている。縦補強部材14は、長手方向に対して直交する方向で切断した断面が例えばコ字状のチャネル鋼材でなる。なお、本実施の形態では、側板10に形成された空調用開口部11A,11Bの高さは、乗りかご2の床面からカバー50の下端部までの高さが、例えば185cm以上の高さに設定されている。
本実施の形態において、取付固定具挿入口12は、図1および図3に示すように、空調用開口部11Aおよび空調用開口部11Bを挟む両側(水平方向両側)にそれぞれ上下に沿って、例えば2つ開口されている。
外側補強部材20は、長手方向に対して直交する方向で切断した断面が例えばコ字状のチャネル鋼材でなり、側板10の裏面側に当接する添板部21に上記取付固定具挿入口12と対応する穴(図示省略する)が形成され、この穴にボルト22の先端部が側板10の裏面側に当接面から突出する状態でボルト22の頭部が添板部21に固定されている。このため、外側補強部材20を側板10の外側面に位置決めして、ボルト22を取付固定具挿入口12に直ちに挿入できるため作業性がよく、またボルト22や外側補強部材20が昇降路内に落下するおそれを抑制できる。なお、本実施の形態では、ボルト22が添板部21に固定されているが、固定されていなくともよい。
取付用ブラケット30は、図2、図4、および図5に示すように、側板10の室内側の面に当接された板状の取付部31と、取付部31の上端で折り曲げられてこの取付部31と直角をなす腕部32とを有する。取付部31の下端部は、腕部32とほぼ平行をなすように室内側に折り曲げられたカバー取付片33が形成されている。このカバー取付片33には、ねじ穴33Aが形成されている。取付部31には、外側補強部材20のボルト22と対応する位置にボルト挿通口としての一対の取付穴31A,31Aが開設されている。取付用ブラケット30は、側板10から突出する外側補強部材20のボルト22を取付部31の取付穴31Aに通し、ボルト22にナット23を螺合させることにより確実に固定されている。
腕部32上面における取付部31の近傍には、カバー係止片34が設けられている。このカバー係止片34の下部には、嵩上げのためにU字状に折り曲げられた部分を有する。腕部32の先端部は、下方に折り曲げられた補強片取付部35が形成されている。補強片取付部35とカバー係止片34の中間部には、L字状に折り曲げられた補強片36が渡るように固定されている。この補強片36は、カバー係止片34のぐらつきを防止する補強作用を有する。この取付用ブラケット30の取付部31および腕部32には、チャネル材のような補強構造を有している。腕部32には、所定間隔で一対の取付穴32A,32Aが開設されている。
空調装置本体40は、一般の空調装置の室内外ユニットが一体化される一体型の空調装置である。この空調装置本体40の前面40Aには、下部に冷却風を吹き出すかご排出部40aと、上部に乗りかご室内の空気を吸い込むかご吸気部40bとがある。空調装置本体40の背面40Bには、下部に昇降路内の空気を取り込む昇降路吸気部40cと、上部に昇降路へ空気を排出する昇降路排出部40dとが設けられている。昇降路排出部40dは、空調装置本体40の冷房運転中に発生する熱によって暖められた空気を昇降路側へ排出する。
図2、図4、および図5に示すように、空調装置本体40の両側部には、水平方向沿ってL字状のチャネル材でなるブラケット41が固定されている。図4に示すように、このブラケット41の水平板部42には、上記腕部32に形成した取付穴32A,32Aと対応する位置に一対の取付穴42A,42Aが開設されている。
図4に示すように、ブラケット41を腕部32に搭載することにより、空調装置本体40を取付用ブラケット30に取り付けることができるが、ブラケット41と腕部32との間には、緩衝用連結部材43が介在される。この緩衝用連結部材43は、中間に緩衝部材44が設けられ、緩衝部材44の両側に互いに同軸的に配置されたボルト部45が設けられている。なお、緩衝部材44としては、ゴム材、シリコーンを主原料とする非常にやわらかい特異な分子構造を有するゲル状素材(α−ゲル:登録商標)、バネ部材など各種の緩衝機能を有するものを用いることができる。図5に示すように、緩衝用連結部材43は、両側のボルト部45が、腕部32の取付穴32Aと水平板部42の取付穴42Aに挿通され、それぞれワッシャ46を介してナット47で緊締されている。
特に、本実施の形態では、図2、図5および図8に示すように、空調装置本体40の背面40Bが高強度部13から離間するように配置されている。なお、図8は、空調用開口部11Aを縦に切断した状態を示し、空調装置本体40の背面40Bが側板10よりも内側に配置されていることを示す。
図4に示すように、空調装置本体40の背面40B側には、ダクト48が空調装置本体40背面40Bと側板10との間に形成された空間を取り囲むように配置されている。なお、このダクト48は、空調装置本体40の揺動を吸収する緩衝材でなる。緩衝材としては、ゴム材料、ウレタン材料などの可撓性ならびに弾力性を有する他の材料であってもよい。
図1および図2に示すように、カバー50は、空調装置本体40の裏面以外を覆う筐体であり、空調装置本体40の前面40Aに設けられた冷却風を吹き出すかご排出部40aとかご吸気部40b(図2、図4、図5、および図8参照)とに対応した領域に、複数の穴が集合して形成された、吹き出し領域51と吸気領域52とを有する。
このカバー50は、図2に示すように、上部壁部53の側板10近傍の両側位置には、上記取付用ブラケット30の上部に設けられたカバー係止片34に引っ掛けるL字状のフック部54が設けられている。また、カバー50の底部壁部の側板10近傍の両側位置には、取付用ブラケット30の下部に設けられたカバー取付片33に重なる取付片56が設けられている。この取付片56には、カバー取付片33に形成されたねじ穴33Aに合致するねじ穴(図示省略する。)が形成されている。取付片56のねじ穴とカバー取付片33のねじ穴33Aを合わせてねじ57を螺合させることにより、カバー50を取付用ブラケット30から外れないように固定することができる。
図10は、このような空調装置の取付構造を側板10の外側(昇降路側)から見た状態を示す。
このようなエレベータの空調装置の取付構造では、一体型の空調装置本体40を乗りかご2の室内の側板10に取り付けたことにより、乗りかご2の上に空調装置の室外ユニットなどを搭載する必要がなく、乗りかご2のオーバーヘッド寸法を変更する必要がない。このため、乗りかご2上の設備配置の設計も変更することもない。
特に、本実施の形態では、空調装置本体の背面40Bと、側板10に設けられている高強度部13との間に隙間ができるため、空調装置本体40の背面40Bの昇降路吸気部40cと昇降路排出部40dに流通する空気が高強度部13に邪魔されることなく、昇降路側からの吸気と昇降路側への排気を円滑に行うことができる。このため、昇降路側との空気の流通を行うための空調装置本体40に設けられるファンの出力や大きさを抑えることができる。因みに、空調装置本体40の背面40Bを側板10に密着させて配置すると、背面40B側の吸気・排気が高強度部13で完全に遮断されてしまい、排熱の効果が低下する。このように、本実施の形態では背面40Bと側板10の間に隙間を設けるため、その隙間より空気が回り込んで、背面40B側の吸気・排気を円滑に行うことができ、空調装置本体40への負担が少なく、空調装置本体40の停止や故障を軽減する効果がある。
また、本実施の形態によれば、高強度部13を空調用開口部11A,11Bを設けるために分断する必要がないため、側板10の強度低下を抑えることができる。このため、本実施の形態のような空調装置の取付構造を適用することにより、既設のエレベータに空調装置を新たに設置する場合でも、追加加工が容易に行える。
また、本実施の形態では、外側補強部材20と取付用ブラケット30とが、側板10の空調用開口部11A,11Bの両側に設けられるため、乗りかご2内からこれら空調用開口部11A,11Bを通して乗りかご2の外側へ外側補強部材20を移動させて取り付けることができる。このため、本実施の形態では、取付作業を安全且つ低コストで行うことができる。特に、本実施の形態では、外側補強部材20には、ボルト22とが一体に設けられているため、外側補強部材20を乗りかご2の外側に出してボルト22を側板の取付固定具挿入口12に挿入すればよいため、作業がし易く、外側補強部材20を昇降路に落下させる不具合が発生することを抑制できる。
さらに、本実施の形態では、空調装置本体40の背面40B側にダクト48が空調装置本体40背面40Bと側板10との間に形成された空間を取り囲むように配置されているため、かご内の空気が背面40Bとの隙間から流れ出ることや、昇降路側の空気がかご室内へ入ることを防止でき、空調装置1の運転効率がよくなる。特に、ダクト48が空調装置本体40の揺動を吸収する緩衝材でなるため、乗りかごの静粛性を確保することができる。
また、本実施の形態では、取付用ブラケット30の腕部32の上に緩衝用連結部材43を介して空調装置本体40側のブラケット41を結合しているため、空調装置本体40に含まれている例えばコンプレッサなどの振動が乗りかご2へ伝わることを抑制できる。このため、エレベータ用空調装置1からの騒音を低減することができる。
さらに、従来のように乗りかごの天井近傍に冷却風の吹き出し口があり冷却風による冷ややかさが感じにくかったものに比較して、本実施の形態では、天井よりも低い側板10に設けた空調装置本体40から吹き出す冷却風を直接乗客に当て易い。このように、従来ではエレベータの乗った場合に諦めていた涼しさを、本実施の形態のエレベータ用空調装置の取付構造を適用すれば実現することができる。
以上、実施の形態に係る空調装置の取付構造について説明したが、上記実施の形態では、背面40Bの昇降路排出部40dと昇降路吸気部40cに流通する空気が混合しないように、図9に示すように、昇降路排出部40dと昇降路吸気部40cとの境界部分に沿って仕切りとしての仕切り板40Sを形成することが好ましい。仕切り板40Sを設けることにより、昇降路排出部40dと昇降路吸気部40cとが近い位置に存在したとしても、昇降路排出部40dより排出された暖かい空気が、昇降路吸気部40cに入りにくくなり、排熱の効率が良くなる。
また、上記実施の形態に係る空調装置の取付構造では、図11に示すように、空調用開口部11A,11Bにおける昇降路排出部40dよりも昇降路側の位置に排出用ファン60を側板10に設けてもよい。
(エレベータ用空調装置の取付方法)
以下、本実施の形態に係るエレベータ用空調装置の取付方法を説明する。
まず、本実施の形態では、図3に示すように、乗りかご2の側板10に空調用開口部11A,11Bと、これらの空調用開口部11A,11Bの両側にそれぞれ一対の取付固定具挿入口12,12を形成する。この工程は、側板10の裏面側に設けられた高強度部13の位置を予め確認しておき、この高強度部13が設けられた領域を切断しないようにする。
図4に示すように、空調用開口部11A,11Bを取り囲むようにダクト48を側板10の内側面に取り付けておく。なお、このダクト48の取付は、取付用ブラケット30を取り付けた後に行ってもよい。
次に、乗りかご2の室内側から外側補強部材20を、空調用開口部11Aもしくは空調用開口部11Bから乗りかご2の室外側に出し、図3に示すように、側板10に形成された取付固定具挿入口12に、外側から外側補強部材20のボルト22を室内側に挿入させる。
そして、側板10の室内側に突出したボルト22が、取付用ブラケット30の取付部31に形成されている取付穴31Aに挿通されるように取付用ブラケット30を位置合わせする。そして、取付穴31Aから突出したボルト22にナット23を螺合させて取付用ブラケット30を外側補強部材20と共に側板10に固定させる。
次に、一体型の空調装置本体40の両側にブラケット41を取り付ける。そして、取付用ブラケット30の腕部32の上に緩衝用連結部材43を介してブラケット41を載せる。このとき、緩衝用連結部材43の上下のボルト部45を、それぞれブラケット41の取付穴42A、腕部32に形成した取付穴32Aに挿通し、ワッシャ46を介してナット47で緊締する。
そして、図2に示すように、カバー50で空調装置本体40を覆いつつ、取付用ブラケット30に設けられたカバー係止片34に、カバー50に設けられたフック部54を引っ掛ける。その後、カバー50の下部を側板10に近づけて、取付用ブラケット30の下部に設けられたカバー取付片33に、カバー50の下部に設けられた取付片56を重ね合わせる。そして、これらカバー取付片33と取付片56とをねじ57で固定する。このような手順により、エレベータ用空調装置の取付が完了する。
本実施の形態に係るエレベータの空調装置の取付方法によれば、既存のエレベータの乗りかごに対して、乗りかご室内での簡単かつ安全な取付作業により、低コストで空調装置1を据え付けることができる。
また、本実施の形態では、外側補強部材20と取付用ブラケット30とが、側板10の空調用開口部11A,11Bの両側に設けられるため、乗りかご2内からこれら空調用開口部11A,11Bを通して乗りかご2の外側へ外側補強部材20を手で搬送させて取り付けることができる。
特に、本実施の形態に係るエレベータの空調装置の取付方法では、外側補強部材20には、ボルト22とが一体に設けられているため、外側補強部材20を乗りかご2の外側に出してボルト22を側板の取付固定具挿入口12に挿入すればよいため、作業がし易く、外側補強部材20を昇降路に落下させる不具合が発生することを抑制できる。
(第2の実施の形態)
次に、図12〜図16は、本発明の第2の実施の形態に係る空調装置の取付構造を示している。本実施の形態の空調装置の取付構造は、上記第1の実施の形態において用いた取付用ブラケット30を用いずに、空調装置本体40の両側部分を断面L字状の取付板70を用いている点が異なる。
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様に、空調装置本体40は、高強度部13を残すように形成された空調用開口部11A,11Bに、空調装置本体40の背面を対向させ、高強度部13との間に隙間ができるように配置されている。
図13に示すように、空調装置本体40の背面と高強度部13との間に隙間ができるように配置されているため、昇降路排出部40dから排出された暖かい空気は、高強度部13などに邪魔されずに空気流通抵抗の増大が抑制されている。
なお、本実施の形態では、図14に示すように、高強度部13の内側面ならびに縦補強部材14が配置された側板10の内側面に、昇降路排出部40dから排出された空気を昇降路側へ導く整流板80を設けることが好ましい。
また、本実施の形態では、図15に示すように、空調装置本体40の背面側にダクト81が空調装置本体40背面と側板10との間に形成された空間を取り囲むように配置されているため、かご内の空気が背面との隙間から流れ出ることや、昇降路側の空気がかご室内へ入ることを防止でき、空調装置1の運転効率がよくなる。特に、ダクト81が空調装置本体40の揺動を吸収する緩衝材で形成することが好ましく、それにより乗りかごの静粛性を確保することができる。
なお、図16(a)に示すように、本実施の形態では、空調装置本体40を側板10に取り付けた後にカバー50を取り付けるが、上記ダクト81を設けても設けなくてもこのカバー50により、室内側の空気と昇降路側の空気を隔離することが可能である。なお、図16(b)に示すように、カバー50と側板10との間に隙間が生じる場合も考えられる。この場合には、カバー50の縁部(側板10に最も近接する部位)に、カバー50と側板10との隙間を塞ぐパッキン部材51Aを設けることもできる。このパッキン部材51Aは、樹脂などからなる弾性特性を有するゴムが好ましい。このパッキン部材51Aにより、空調装置本体40からの音や振動などが、乗りかご2内に伝達されることを抑制する。このため、乗客に対してより快適な空間を提供することができる。
なお、このパッキン部材51Aは、カバー50の端部に設けなくとも側板10側の所定位置、好ましくはカバー50の端部が最も側板10に近接する箇所、に設置することも可能である。また、このパッキン部材51Aのカバー50もしくは側板10への設置方法として、熱を使った加硫接着、接着剤などを使った接着、カバー50の端部に嵌め込み可能な形状(断面U字形状)を使った接着、ねじ等の締結部材を使った接着、など設置・固定することができれば、どのような方法であっても構わない。
本実施の形態によれば、空調装置本体40を側板10に簡単に取り付けることができ、背面側の空気流通抵抗の増大も抑制できるため、昇降路側へ効率よく排熱することができ、空調装置1の負担を少なくことができる。このため、空調装置本体40内のファンの大型化や大容量化が抑えられ、乗りかご内の空間での空間占有率の小さいコンパクトな空調装置1とすることができる。
(第3の実施の形態)
図17および図18は、本発明の第3の実施の形態に係る空調装置の取付構造を示している。本実施の形態に係る空調装置の取付構造は、高強度部13や縦補強部材14を横断するように、空調用開口部11Cが開設され、この空調用開口部11Cに空調装置本体40の背面が対向するように配置されている。そこで、このように高強度部13や縦補強部材14が縦方向に分断された構造であるため、側板10の昇降路側に補強枠部材90を開口縁に沿って添えて補強を図ったものである。なお、図18は、この補強枠部材90を昇降路側から見た図である。
この補強枠部材90は、鉄材などの剛性を有する材料で枠状に形成されたものであり、枠の上下左右に突出する取付板部92を有している。この取付板部92を側板10に固定するようになっている。
本実施の形態では、空調用開口部11Cが高強度部13や縦補強部材14を分断するように大きく開口しているため、空調装置本体40側からの空気の排出や吸入に伴う流通抵抗の増大を抑制できる。
また、本実施の形態では、空調用開口部11Cが高強度部13や縦補強部材14を上下に分断して開設されているため、補強枠部材90を添えることにより、空調装置1を取り付ける部分の強度の低下を抑制する効果がある。
なお、本実施の形態では、補強枠部材90を設けて側板10側の補強を図っているが、図19に示すように、このような補強枠部材90に加え、もしくは補強枠部材90に代えて、カバー50の側板10側と接触する部分に補強板59を設けたものを用いることにより、空調装置本体40を取り付けたときの強度向上を図ることができる。
(第4の実施の形態)
図20は、本発明の第4の実施の形態に係る空調装置の取付構造を示している。本実施の形態では、上記第3の実施の形態と同様の空調用開口部11Cを形成するが、この空調用開口部11Cの大きさが空調装置本体40の背面側の部分よりも大きく形成されている。そして、図20に示すように、空調装置本体40の背面側部分が空調装置本体40より昇降路側へ突出した状態で取付板70にて側板10に固定されている。
本実施の形態では、空調装置本体40の背面側が完全に昇降路側へ出ているため、昇降路吸入部40cや昇降路排出部40dへの空気の吸入・排出が高強度部13や縦補強部材14で邪魔されることがなく空気流通抵抗を低くすることができる。
また、本実施の形態によれば、空調装置本体40の乗りかご内での空間占有率を小さくできるため、乗客が乗りかご内で圧迫感を感じること抑制できる。
本発明の第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造を示す斜視図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造を示す断面図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造において側板を昇降路側から見た図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造の分解側面図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造の側面図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造の正面図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造の平面図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造の空調装置本体と側板との位置関係をしめす側面図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造の空調装置本体の変形例を示す側面図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造を昇降路側から見た図。 第1の実施の形態に係る空調装置の取付構造の変形例を示す側面図。 本発明の第2の実施の形態に係る空調装置の取付構造の斜視図。 第2の実施の形態に係る空調装置の取付構造の水平断面図。 第2の実施の形態に係る空調装置の取付構造において空調装置本体の背面に整流板を設けた変形例を示す水平断面図。 第2の実施の形態に係る空調装置の取付構造において空調装置本体の背面側にダクトを配置した変形例を示す斜視図。 (a)は第2の実施の形態に係る空調装置の取付構造のカバーを取り付ける状態を示す斜視図、(b)はパッキン部材を介してカバーを取り付けた状態を示す断面図。 本発明の第3の実施の形態に係る空調装置の取付構造を昇降路側から見た斜視図。 第3の実施の形態に係る空調装置の取付構造を昇降路側から見た正面図。 第3の実施の形態に係る空調装置の取付構造においてカバーに補強板を設けた例を示す断面図。 本発明に係る第4の実施の形態に係る空調装置の取付構造の水平断面図。
符号の説明
1 空調装置
10 側板
11A,11B,11C 空調用開口部
13 高強度部
14 縦補強部材
40 空調装置本体
40A 前面
40B 背面
40a かご排出部
40b かご吸気部
40c 昇降路吸気部
40d 昇降路排出部
48 ダクト
50 カバー
59 補強板
60 排出用ファン
70 取付板
80 整流板
81 ダクト
90 補強枠部材

Claims (9)

  1. エレベータの乗りかごを構成する側板に沿って高強度部が設けられ、前記側板における前記高強度部を挟む位置に、当該高強度部残して空調用開口部が形成され、
    室内機部と室外機部とが一体のユニットをなして構成された空調装置本体が前記乗りかご内側に配置され、
    前記室外機部の昇降路側吸気口と昇降路側排気口とを有する装置背面と、前記高強度部と、が離間して配置され、且つ前記装置背面が前記空調用開口部に対向した状態で、前記空調装置本体が前記側板に支持されていることを特徴とする空調装置の取付構造。
  2. 前記装置背面と前記側板との間の隙間を取り囲み、昇降路側の空間と前記乗りかご内側の空間とを遮断する枠状のダクトが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空調装置の取付構造。
  3. 前記ダクトは、緩衝材でなることを特徴とする請求項2記載の空調装置の取付構造。
  4. 前記装置背面は、前記昇降路側吸気口と前記昇降路側排気口との間に仕切りが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の空調装置の取付構造。
  5. 前記側板における前記空調用開口部同士で挟まれた部分に、前記空調用排気口から排出される空気を前記乗りかごの外側へ導く整風板が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の空調装置の取付構造。
  6. エレベータの乗りかごを構成する側板に沿って高強度部が設けられ、前記側板に前記高強度部を横断するように空調用開口部が形成され、
    前記空調用開口部の開口縁に沿って補強部材が設けられ、
    室内機部と室外機部とが一体のユニットをなして構成された空調装置本体が、少なくとも前記室内機部が前記空調用開口部より前記乗りかご内側に配置された状態で前記空調装置本体が前記側板に支持されていることを特徴とする空調装置の取付構造。
  7. 前記空調装置本体は、本体カバー内に収容され、前記補強部材が前記本体カバーに設けられていることを特徴とする請求項6記載の空調装置の取付構造。
  8. 前記空調装置本体の背面側は、前記空調用開口部より昇降路側へ突出していることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の空調装置の取付構造。
  9. 前記側板の外側に、前記空調用排気口から排出された空気を昇降路側へ送風するファンが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の空調装置の取付構造。
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