JP2009034938A - 三次元形状造形物の光造形方法 - Google Patents

三次元形状造形物の光造形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吊り上げ積層造形方式による三次元形状造形物の光造形方法において、光硬化樹脂への光の照射により造形物保持板の下面に最初に形成された第1層目の光硬化樹脂層が、造形物保持板の上昇に伴い造形物保持板の下面から脱落することを防止するとともに、造形物保持板の下面に形成された第1層目の光硬化樹脂層と当該第1層目の光硬化樹脂層の次に形成される第2層目の光硬化樹脂層とが、第1層目と第2層目との間の層間で剥離することがないようにする。
【解決手段】吊り上げ積層造形方式による三次元形状造形物の光造形方法において、造形物保持板の下面に第1層目の光硬化樹脂層を形成する際における光の照射パターンとして、照射領域の一部に光の光量が他の領域よりも低く制限された光照射制限領域を形成し、光照射制限領域を形成した照射パターンを用いて第2層目以降の層を形成する際の光の照射時間よりも長い時間光を照射するようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、三次元形状造形物の光造形方法に関し、さらに詳細には、光を照射すると硬化する液体状の光硬化樹脂を用いて三次元形状造形物を作製する三次元形状造形物の光造形方法に関する。
従来より、可視光または紫外光などの光の照射により硬化する性質を有する液体状の光硬化樹脂を用いて三次元形状造形物(以下、単に「造形物」と適宜に称する。)を作製する光造形方法が知られてる。
こうした三次元形状造形物の光造形方法としては、例えば、液体状の光硬化樹脂を貯留する容器の底面に透光板を用い、当該透光板の下側から光を照射し、上記容器内に配置された三次元形状造形物の土台となる造形物保持板の下面に三次元形状造形物が所定の液層厚さ分だけ硬化するようにして三次元形状造形物を造形したのち、造形物保持板と透光板との間で硬化した三次元形状造形物を容器の底面から剥離し、さらに所定の液層厚さ分だけ造形物保持板を上昇させて新たな三次元形状造形物の層を硬化させる、という動作を順次繰り返すことにより光硬化樹脂を積層して立体造形を行う吊り上げ積層造形方式が知られている。
こうした吊り上げ積層造形方式による三次元形状造形物の光造形方法によれば、上記した動作を順次繰り返し行うことにより所定の液層厚さ分だけの三次元形状造形物の層が順次積層されていくので、所望の形状の三次元形状造形物を作製することができるものである。
また、こうした吊り上げ積層造形方式による三次元形状造形物の光造形方法においては、造形の基礎となる部分を造形物保持板の下面に積層の第1層目として最初に形成し、その上に造形対象の三次元造形物を積層するようになされている。
ここで、一般に、上記した造形の基礎部分たる積層の第1層目を「サポート」と称するが、サポートは造形対称の三次元形状造形物を投影した平面部分として形成され、造形対象の三次元形状造形物を造形する際の土台となされる。

ところで、上記した吊り上げ積層造形方式による三次元形状造形物の光造形方法においては、光の照射により造形物保持板と液体状の光硬化樹脂を貯留する容器の底面との間に存在する光硬化樹脂を硬化させることによりサポートを形成することになるが、サポートを形成した後に造形物保持板を上昇させる際に、造形物保持板とサポートとの固着力が光硬化樹脂を貯留する容器の底面とサポートとの固着力よりも弱い場合には、造形物保持板からサポートが脱落してしまうものであった。
造形物保持板からサポートが脱落してしまうと、その後の造形処理が行えなくなってしまうため、こうしたサポートの脱落を防止する必要があり、造形物保持板からのサポートの脱落を防止するためには、造形物保持板とサポートとの固着力が強いほど好ましいものであった。
ここで、光硬化樹脂は照射する光の照射時間が長くなるほど硬化が進んで接着力が増加するので、サポートを造形物保持板の下面に強固に固着する手法として、他の層を積層する際の光の照射時間よりも長時間光を照射する手法が提案されている。

しかしながら、光硬化樹脂は硬化が進むほど表面エネルギーが低くなるものであり、サポートを造形物保持板の下面に強固に固着するために光を長時間照射して光硬化樹脂を完全に硬化させると、サポートたる光硬化樹脂表面は表面エネルギーが著しく低くなるため、硬化した第1層目の光硬化樹脂層たるサポートと第2層目の硬化した光硬化樹脂層との接着力が非常に小さくなり、第1層目と第2層目との間の層間での剥離が発生しやすくなるという新たな問題点を招来するものであった。

なお、本願出願人が特許出願時に知っている先行技術は、上記において説明したようなものであって文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吊り上げ積層造形方式による三次元形状造形物の光造形方法において、光硬化樹脂への光の照射により造形物保持板の下面に最初に形成された第1層目の光硬化樹脂層が、造形物保持板の上昇に伴い造形物保持板の下面から脱落することを防止するとともに、造形物保持板の下面に形成された第1層目の光硬化樹脂層と当該第1層目の光硬化樹脂層の次に形成される第2層目の光硬化樹脂層とが、第1層目と第2層目との間の層間で剥離することがないようにした三次元形状造形物の光造形方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明は、吊り上げ積層造形方式による三次元形状造形物の光造形方法において、造形物保持板の下面に第1層目の光硬化樹脂層を形成する際における光照射の新規な手法を提案するものである。
即ち、本発明は、造形物保持板の下面に第1層目の光硬化樹脂層を形成する際における光の照射パターンとして、照射領域の一部に光の光量が他の領域よりも低い領域または光が照射されない領域たる光照射制限領域を形成し、この光照射制限領域を形成した照射パターンを用いて第2層目以降の層を形成する際の光の照射時間よりも長い時間光を照射するようにしたものである。
このように、造形物保持板の下面に第1層目の光硬化樹脂層を固着させる際の光の照射時間を第2層目以降の造形時の光の照射時間よりも長く照射することにより、造形物保持板の下面に第1層目の光硬化樹脂層を強力に接着することができるようになるとともに、第1層目を形成する際に照射する光の照射パターンとして、光照射制限領域を形成した照射パターンを用いることにより、第1層目の光硬化樹脂層のなかで当該光照射制限領域に対応する領域の光硬化樹脂は半硬化状態となり、これにより第2層目の積層の際に第1層目の半硬化状態の部分と第2層目とがしっかり接着できるものであって、第1層目と第2層目とが光重合して互いの接着が強固になり第1層目と第2層目との間の層間での剥離が防止される。
即ち、造形物保持板の下面に第1層目の光硬化樹脂層を固着させる際に光照射制限領域を形成した照射パターンを用いて、強制的に第1層目の光硬化樹脂層が部分的に半硬化状態となるようしておくと、第1層目を形成するための光の照射時間を第2層目以降の層を形成する際の光の照射時間より長くしても、第1層目の光硬化樹脂層には必ず半硬化状態の領域が残り、第2層目の積層の際にはこの半硬化状態の部分と第2層目とが光重合してしっかり接着するため、第1層目と第2層目とが剥離し難くなるものである。
従って、本発明によれば、第1層目の硬化を促進させて強く硬化させることにより造形物保持板の下面との接着力を増大させることができ、また、第1層目と第2層目との剥離も防止することができるので、造形中における積層部分の脱落による不良が無くなり、造形成功確率を著しく向上することができる。

即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、液体状の光硬化樹脂を貯留する容器の下側から光を照射し、上記容器内に配置された三次元形状造形物の土台となる造形物保持板の下面に三次元形状造形物が所定の液層厚さ分だけ硬化するようにして三次元形状造形物を造形した後に所定の液層厚さ分だけ造形物保持板を上昇させて新たな三次元形状造形物の層を硬化させる動作を順次繰り返すことにより光硬化樹脂を積層して立体造形を行う三次元形状造形物の光造形方法において、造形物保持板の下面に第1層目の光硬化樹脂層を形成する際における光の照射パターンとして、照射領域の一部に光の光量が他の領域よりも低く制限された光照射制限領域を形成し、上記光照射制限領域を形成した照射パターンを用いて第2層目以降の層を形成する際の光の照射時間よりも長い時間光を照射するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記光照射制限領域は、上記他の領域の光量の50%以下の光量の領域であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記光照射制限領域は、光が照射されない領域であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2または3のいずれか1項に記載の発明において、上記光照射制限領域は、上記照射領域において複数箇所に分散して配置されるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、本発明のうち請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の発明において、上記照射パターンの全領域に対する上記光照射制限領域の割合は、上記照射パターンの全領域の50%未満であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、本発明のうち請求項5に記載の発明において、上記照射パターンの全領域に対する上記光照射制限領域の割合は、上記照射パターンの全領域の20%乃至30%であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、本発明のうち請求項6に記載の発明において、上記照射パターンの全領域に対する上記光照射制限領域の割合は、上記照射パターンの全領域の25%であるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、吊り上げ積層造形方式による三次元形状造形物の光造形方法において、光硬化樹脂への光の照射により造形物保持板の下面に最初に形成された第1層目の光硬化樹脂層が、造形物保持板の上昇に伴い造形物保持板の下面から脱落することがないとともに、造形物保持板の下面に形成された第1層目の光硬化樹脂層と当該第1層目の光硬化樹脂層の次に形成される第2層目の光硬化樹脂層とが、第1層目と第2層目との間の層間で剥離することがないという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による三次元形状造形物の光造形方法の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。

ここで、図1には、本発明による三次元形状造形物の光造形方法の第1の実施の形態を実施する際に用いる三次元造形装置の一例の概略構成斜視説明図が示されている。
この三次元造形装置10は、可視光の照射により硬化する液体状態の光硬化樹脂に可視光を照射する光学システム11と、可視光の照射により硬化する液体状態の光硬化樹脂を貯留する容器18と、容器18内で硬化された光硬化樹脂の土台となるとともに保持する造形物保持ユニット20と、造形物保持ユニット20を図1に示したXYZ直交座標系を示す参考図におけるZ軸方向(図1における上下方向)に昇降して移動するための駆動システム22とを有して構成されている。

次に、図2(a)(b)を参照しながら、三次元造形装置10の構成についてさらに詳細に説明するが、図2(a)には三次元造形装置10の概略構成断面説明図が示されており、また、図2(b)には図2(a)に示したA矢印方向から見た場合の構成説明図(A矢視説明図)が示されている。
即ち、この三次元造形装置10は、光学システム11として、パーソナルコンピュータ(図示せず。)より転送されたデータの形状をあらわす光を照射する光源12と、光源12から出射された光を集光するレンズ14と、レンズ14により集光された光を容器18方向へ反射するミラー16とを備えており、ミラー16により反射された光が容器18へ向けて照射される。
ここで、容器18は、ミラー16により反射された光が内部に貯留された光硬化樹脂に照射可能な構成を備えている。
また、造形物保持ユニット20は、容器18内で硬化する光硬化樹脂材料と密着して三次元形状造形物を保持する土台となる造形物保持板30を備えている。
この造形物保持板30は、例えば、アルミニウムやステンレスなどの金属により形成されており、硬化された光硬化樹脂が密着して三次元形状造形物が造形される下面部30aは、サンドブラスト処理により微小な凹凸のある粗面に加工されている。

より詳細に説明すると、光学システム11の光源12としては、可視光により画像を投影するプロジェクターを用い、また、光学システム11のレンズ14としては、凸レンズを用いた。
ここで、光源12から出射される光は、作製する三次元形状造形物の形状を表すものであるが、パーソナルコンピュータ(図示せず)から光源12へは、図3(a)に示す照射パターンのデータが第1層目のデータとして転送されるようにプログラムされているとともに、作製する三次元造形物の形状を水平方向に分割して複数の層に分けたデータが第2層目以降のデータとして順に一定時間ごと1層分ずつ転送されるようにプログラムされているものとする。
即ち、この三次元造形装置10においては、造形物保持板30の下面部30aにサポートとなる第1層目の光硬化樹脂層を形成するために光を照射する際に、その照射パターンとして図3(a)に示す照射パターンを用いるものである。
なお、この図3(a)(b)ならびに後述する図4(a)(b)(c)(d)(e)(f)および図5(a)(b)においては、本発明の理解を容易にするために、三次元造形装置10により直方体形状の物体を三次元形状造形物として作製する場合について図示したが、図3(a)ならびに後述する図5(a)に示す照射パターンの外郭形状は、実際には、造形対象となる三次元形状造形物を投影した平面部分の形状に応じて適宜に設定すればよい。
つまり、図3(a)ならびに後述する図5(a)に示す照射パターンは、第1層目の光硬化樹脂層としてサポートを形成するための光を照射する際の照射パターンであり、その外郭形状は従来のサポートを形成する際に照射する照射パターンと同様でよい。

この図3(a)に示す照射パターン40は、その領域内に、容器18内の光硬化樹脂に光を照射する光照射領域(図3(a)における白抜き部分)40aと、容器18内の光硬化樹脂に照射する光の光量が光照射領域40aよりも低い複数の光照射制限領域40b(図3(a)における灰色部分)とを設けている。
より詳細には、四角形状の光照射制限領域40bが、照射パターン40の全領域内に一定の間隔を開けて規則的に複数箇所分散して配置されている。
ここで、光照射制限領域40bの光量は、例えば、光照射領域40aの光量の半分程度以下であり、より詳細には、光照射領域40aの光量の50%以下である。
また、照射パターン40の全領域に対する光照射制限領域40bの割合は、本願発明者の実験によれば、照射パターン40の全領域の50%未満であることが好ましく、より好ましくは、照射パターン40の全領域の20%乃至30%程度である。図3(a)においては、照射パターン40の全領域に対する光照射制限領域40bの割合が25%である場合を図示した。

また、容器18は、ミラー16により反射された光を透過可能な底板となる透光板24と、透光板24の上面に配置されて光を透過可能な膜26と、膜26上に配置された所定の高さを有する枠体28とを有して構成されている。
即ち、容器18は、ミラー16により反射された光を透過可能な透光板24を底板としており、透光板24の上面には、透光板24を透過した光を透過可能な膜26が両面粘着テープ29にて枠体28の外側部分に位置する透光板24に固定されるように着脱自在に配設されている。
さらに、この膜26上面には、透光板24上からの光硬化樹脂の流出を防止して、光硬化樹脂を透光板24上に貯留することが可能であるような所定の高さhを有する枠体28が着脱自在に配設されている。
従って、この容器18においては、透光板24と枠体28とで囲まれた内部領域に液体状の光硬化樹脂を貯留することが可能であり、液体状の光硬化樹脂は枠体28の上方から当該内部領域に供給することができる。
ここで、透光板24としては、例えば、厚さt1が2〜6mmのガラス板を用いることができる。
また、膜26の表面には、光硬化樹脂が容易に剥離可能なコーティングが施されているものとする。
なお、こうした膜26としては、例えば、厚さt2が50〜120μmのポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムの表面にフルオロシリコン系の離型材を塗布したフィルムを用いることができる。
一方、枠体28としては、例えば、内径Dが100〜200mm、高さhが10〜40mmの円形のゴムを用いることができる。
なお、枠体28が所定の重量を備える場合には、枠体28を単に膜26上面に載置するようにして配置しても膜26上で移動することはなく、しかも、膜26から枠体28を容易に着脱できる。この実施の形態においては、このように枠体28を膜26上面に単に載置した。
また、枠体28の側面に貫通孔を設けるようにして、当該貫通孔よりいつでも液体状態の光硬化樹脂を注入できるように構成してもよい。

以上の構成において、上記した三次元造形装置10を用いて三次元造形物を作製する際の動作について、図3(a)(b)ならびに図4(a)(b)(c)(d)(e)(f)を参照しながら説明することとする。
なお、図3(a)は上記した照射パターンの40の平面説明図であり、図3(b)は光硬化樹脂を硬化させて第1層目を形成した状態を示す概略斜視説明図であり、図4(a)は光硬化樹脂を硬化させて第1層目を形成した状態を示す概略斜視説明図であり、図4(b)は図4(a)のB−B線による概略断面説明図であり、図4(c)は光硬化樹脂を硬化させて第2層目を形成した状態を示す概略斜視説明図であり、図4(d)は図4(c)のD−D線による概略断面説明図であり、図4(e)は光硬化樹脂を硬化させて第3層目を形成した状態を示す概略斜視説明図であり、図4(f)は図4(e)のE−E線による概略断面説明図である。
また、図3(b)ならびに図4(a)(b)(c)(d)(e)(f)においては、図の視認性を向上するために、実際の動作における場合とは上下を反転して示している。

また、光硬化樹脂に対して光を照射するための光源12などの光学システム11については従来より公知の技術を用いればよいため、その詳細な説明については省略するものとする。
ここで、光源12から出射される光は、上記において説明したように、作製する三次元形状造形物の形状を表すものであるが、パーソナルコンピュータ(図示せず)から光源12へは、図3(a)に示す照射パターンのデータが第1層目のデータとして転送されるようにプログラムされており、作製する三次元造形物の形状を水平方向に分割して複数の層に分けたデータが第2層目以降のデータとして順に一定時間ごと1層分ずつ転送されるようにプログラムされている。
具体的には、この三次元造形装置10においては、図3(a)に示す照射パターンのデータが層の厚さが100μmの第1層目のデータとして光源12へ転送された後は、造形対象たる作製する三次元形状造形物の形状を水平方向に30μm毎に複数の層に分割したデータ、即ち、各層の厚さが30μmのデータが第2層目からのデータとして一定時間ごと1層分ずつ順に光源12へ転送されていくものとする。

そして、三次元造形装置10を用いて三次元形状造形物を作製するにあたっては、まず、容器18の透光板24と枠体28とで囲まれた内部領域に、液体状の光硬化樹脂を流し込んで貯留する。
このようにして容器18に貯留する光硬化樹脂の量は、作製する三次元形状造形物の大きさに依存するものであるが、三次元形状造形物の作製途中で光硬化樹脂材料が不足になった場合には、上記内部領域に光硬化樹脂を追加的に流し込めばよい。

次に、造形物保持板30の下面部30aに第1層目の光硬化樹脂層たるサポートを形成するために、造形物保持板30の下面部30aが膜26から100μm上方に位置するように、造形物保持板30を駆動システム22により移動する。つまり、膜26の表面と造形物保持板30の下面部30aとの間隙が100μmとなるように、造形物保持板30の位置を調整する。
それから、光源12を用いて、膜26の表面と造形物保持板30の下面部30aとの間隙に位置する光硬化樹脂に対して、照射パターン40で光を照射する。この照射パターン40による光の照射により、膜26の表面と三次元造形物保持板30の下面部30aとの間にある光硬化樹脂は受光して、光の形状と同じ形状に硬化あるいは半硬化して第1層目の光硬化樹脂層たるサポート50が形成される(図3(b)および図4(a)(b)を参照する。)。こうして、第1層目の光硬化樹脂の硬化を終了し、三次元形状造形物を造形する際サポート50が造形物保持板30の下面部30aに作製されることになる。
なお、このサポート50を形成する際の光の照射時間は、後述する第2層目以降の光硬化樹脂層を形成する際の光の照射時間よりも長いものとする。この実施の形態においては、サポート50を形成する際の光の照射時間を2分間とし、第2層目以降の光硬化樹脂層を形成する際の光の照射時間を10秒間とした。

ここで、照射パターン40の光照射領域40aからの光の照射により形成されたサポート50の領域50a(図3(b)および図4(a)(b)における白抜き部分)は、十分な光量の光を長時間にわたって照射されるため硬化が促進されて完全に硬化することにより接着力が増大し、造形物保持板30の下面部30aに強固に固着する。
なお、造形物保持板30の下面部30aは、サンドブラスト加工により粗面とされて親水性が向上しているので、サポート50は一層強固に接着されることになる。
一方、照射パターン40の照射領域40bからの光の照射により形成されたサポート50の領域50b(図3(b)および図4(a)(b)における灰色部分)は、照射される光の光量が十分でないので半硬化状態が維持される。

次に、光硬化樹脂層の第2層目を作製するため、駆動システム22により造形物保持板30を上方へ移動させ、三次元造形物の第1層目として硬化した光硬化樹脂たるサポート50を上方へ移動させることになる。
ここで、第1層目の光硬化樹脂層たるサポート50の上面は造形物保持板30の下面部30aと密着しており、また、第1層目の光硬化樹脂層たるサポート50の下面は膜26の表面と密着しているが、サポート50は造形物保持板30の下面部30aに強固に固着しているので、駆動システム22により造形物保持板30を上方へ移動させると、サポート50が造形物保持板30の下面部30aに固着したままの状態で、サポート50の下面は膜26の表面から剥離される。
即ち、造形物保持板30の上昇に伴い、造形物保持板30の下面部30aからサポート50が脱落することはない。

そして、三次元造形物の第2層目を作製するための造形物保持板30の配置として、第1層目を作製した位置よりもさらに30μm上方に造形物保持板30が位置するように、駆動システム22により造形物保持板30の位置を調整する。つまり、膜26の表面と造形物保持板30の下面部30aとの間隙が130μmとなるように、造形物保持板30の位置を調整する。
それから、第2層目の光硬化樹脂層を形成するために光源12より光を10秒間照射すると、この光の照射により、膜26とサポート50との間の光硬化樹脂は受光し、光の形状と同じ形状に硬化しはじめ半硬化状態の光硬化樹脂層60(図4(c)(d)における灰色部分)が形成される。
ここで、サポート50の半硬化状態の領域50bと第2層目の半硬化状態の光硬化樹脂層60とは、それらが光重合して互いの接着が強固になり、第1層目と第2層目との間の層間でしっかり接着されるものであって、サポート50と光硬化樹脂層60との剥離が防止される。
こうして、第2層目の光硬化樹脂層60の硬化を終了し、三次元形状造形物の実質的な第1層目が作製されることになる。

次に、光硬化樹脂層の第3層目を作製するため、駆動システム22により造形物保持板30を上方へ移動させて、光硬化樹脂層60の下面を膜26の表面から剥離することになるが、この際に、サポート50が造形物保持板30の下面部30aに強力に固着しているとともにサポート50と光硬化樹脂層60とが強力に接着されるため、造形物保持板30の下面部30aからサポート50および光硬化樹脂層60が脱落することはない。
この光硬化樹脂層の第3層目を作製する処理においても、第2層目の光硬化樹脂層60を形成する処理と同様な処理を行い、第3層目の光硬化樹脂層を形成するために光源12より光を10秒間照射すると、この光の照射により、膜26と光硬化樹脂層60との間の光硬化樹脂は受光し、光の形状と同じ形状に硬化しはじめ半硬化状態の光硬化樹脂層70(図4(e)(f)における灰色部分)が形成される。
ここで、第2層目の光硬化樹脂層60と第3層目の半硬化状態の光硬化樹脂層70とは、それらが光重合して互いの接着が強固になり、第2層目と第3層目との間の層間でしっかり接着されるものであって、第2層目の光硬化樹脂層60と第3層目の光硬化樹脂層70との剥離が防止される。
こうして、第3層目の光硬化樹脂層70の硬化を終了し、上記した第2層目および第3層目の作製の際の動作と同様な三次元造形物保持ユニット20の移動と光の照射とを繰り返し行って、三次元造形物の作製を完了するものである。

次に、本発明による三次元形状造形物の光造形方法の第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態は、図3(a)に示す照射パターン40に代えて図5(a)に示す照射パターン42を用いる点で上記した実施の形態と異なり、その他の点は上記した実施の形態と同様であるので、その構成ならびに作用の説明は適宜に省略する。
ここで、図5(a)は、照射パターン42の平面説明図であり、また、図5(b)は、光硬化樹脂を硬化させて第1層目を形成した状態を示す概略断面説明図であり、また、図5(c)は、光硬化樹脂を硬化させて第2層目を形成した状態を示す概略断面説明図である。
この図5(a)に示す照射パターン42は、光照射制限領域42b(図5(a)における黒色部分)が、容器18内の光硬化樹脂に対して全く光を照射しない領域とされている点において、図3(a)に示す照射パターン40と異なる。
即ち、照射パターン42は、その領域内に、容器18内の光硬化樹脂に光を照射する光照射領域(図5(a)における白抜き部分)42aと、容器18内の光硬化樹脂に全く光を照射しない光照射制限領域42b(図3における黒色部分)とを設けている。
より詳細には、四角形状の光照射制限領域42bが、照射パターン42の全領域内に一定の間隔を開けて規則的に配置されている。
また、照射パターン42の全領域に対する光照射制限領域42bの割合は、本願発明者の実験によれば、照射パターン42の全領域の50%未満であることが好ましく、より好ましくは、照射パターン42の全領域の20%乃至30%程度である。図5(a)においては、照射パターン42の全領域に対する光照射制限領域42bの割合が25%である場合を図示した。

次に、上記した照射パターン42を用いた三次元形状造形物の作製について説明するとと、まず、造形物保持板30の下面部30aに第1層目の光硬化樹脂層たるサポートを形成するために、造形物保持板30の下面部30aが膜26から100μm上方に位置するように、造形物保持板30を駆動システム22により移動する。つまり、膜26の表面と造形物保持板30の下面部30aとの間隙が100μmとなるように、造形物保持板30の位置を調整する。
それから、光源12を用いて、膜26の表面と造形物保持板30の下面部30aとの間隙に位置する光硬化樹脂に対して、照射パターン42で光を照射する。この照射パターン42による光の照射により、膜26の表面と三次元造形物保持板30の下面部30aとの間にある光硬化樹脂は受光して、光の形状と同じ形状に硬化あるいは半硬化して第1層目の光硬化樹脂層たるサポート52が形成される(図5(b)の(b−1)を参照する。)。こうして、第1層目の光硬化樹脂の硬化を終了し、三次元形状造形物を造形する際サポート52が造形物保持板30の下面部30aに作製されることになる。
なお、このサポート52を形成する際の光の照射時間は、後述する第2層目以降の光硬化樹脂層を形成する際の光の照射時間よりも長いものとする。この実施の形態においては、サポートを形成する際の光の照射時間を2分間とし、第2層目以降の光硬化樹脂層を形成する際の光の照射時間を10秒間とした。

ここで、照射パターン42の光照射領域42aからの光の照射により形成されたサポート52の領域52a(図5(b)の(b−1)における白抜き部分)は、十分な光量の光を長時間にわたって照射されるため硬化が促進されて完全に硬化することにより接着力が増大し、造形物保持板30の下面部30aに強固に固着する。
なお、造形物保持板30の下面部30aは、サンドブラスト加工により粗面とされて親水性が向上しているので、サポート52は一層強固に接着されることになる。
一方、照射パターン42の光照射制限領域42bからは光が照射されないので、サポート52における光照射領域42aと光照射制限領域42bとの界面に対応する領域52aの側面部52aaには十分な光が照射されず、側面部52aaは完全に硬化することなく半硬化状態が維持される。

次に、光硬化樹脂層の第2層目を作製するため、駆動システム22により造形物保持板30を上方へ移動させ、三次元造形物の第1層目として硬化した光硬化樹脂たるサポート50を上方へ移動させることになる。
ここで、第1層目の光硬化樹脂層たるサポート52の上面は造形物保持板30の下面部30aと密着しており、また、第1層目の光硬化樹脂層たるサポート52の下面は膜26の表面と密着しているが、サポート52は造形物保持板30の下面部30aに強固に固着しているので、駆動システム22により造形物保持板30を上方へ移動させると、サポート52が造形物保持板30の下面部30aに固着したままの状態で、サポート52の下面は膜26の表面から剥離される。
即ち、造形物保持板30の上昇に伴い、造形物保持板30の下面部30aからサポート52が脱落することはない。

そして、三次元造形物の第2層目を作製するための造形物保持板30の配置として、第1層目を作製した位置よりもさらに30μm上方に造形物保持板30が位置するように、駆動システム22により造形物保持板30の位置を調整する。つまり、膜26の表面と造形物保持板30の下面部30aとの間隙が130μmとなるように、造形物保持板30の位置を調整する。
それから、第2層目の光硬化樹脂層を形成するために光源12より光を10秒間照射すると、この光の照射により、膜26とサポート52との間の光硬化樹脂は受光し、光の形状と同じ形状に硬化しはじめ半硬化状態の光硬化樹脂層60(図5(b)の(b−2)における灰色部分)が形成される。
ここで、サポート52の領域52aにおける半硬化状態の側面部50aaと第2層目の半硬化状態の光硬化樹脂層60とは、それらが光重合して互いの接着が強固になり、第1層目と第2層目との間の層間でしっかり接着されるものであって、サポート52光硬化樹脂層60との剥離が防止される。
こうして、第2層目の光硬化樹脂層60の硬化を終了し、三次元形状造形物の実質的な第1層目が作製されることになる。
従って、照射パターン42を用いた場合においても、照射パターン40を用いた場合と同様に、光硬化樹脂層60の下面を膜26の表面から剥離する際に、サポート52が造形物保持板30の下面部30aに強力に固着しているとともにサポート52と光硬化樹脂層60とが強力に接着されるため、造形物保持板30の下面部30aからサポート52および光硬化樹脂層60が脱落することはない。
次に、光硬化樹脂層の第3層目を作製することになるが、以下の処理は上記した実施の形態と同様であるので省略する。

以上において説明したように、上記した照射パターン40あるいは照射パターン42を用いて光硬化樹脂層の第1層目としてサポート50あるいはサポート52を造形物保持板30の下面部30aに形成すると、サポート50あるいはサポート52が造形物保持板30の下面部30aに強固に固着されることになり、造形物保持板30の上昇に伴い造形物保持板30の下面部30aからサポート50あるいはサポート52が脱落することが防止されるとともに、造形物保持板30の下面部30aに形成されたサポート50あるいはサポート52と第2層目の光硬化樹脂層60とが光重合して互いの接着が強固となり、両者の層間での剥離が発生することがない。

なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(6)に示すように変形することができるものである。
(1)上記した実施の形態においては、照射パターン40、42における光照射制限領域40b、42bの形状を四角形としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、円形や三角形あるいは5角形以上の多角形でもよく、その形状は適宜に選択すればよい。
(2)上記した実施の形態においては、照射パターン40。42における光照射制限領域40b、42bを照射パターン40、42の領域内に規則的に複数箇所に分散して配列して配置したが、これに限られるものではないことは勿論であり、照射パターン40、42の領域内に不規則的に分散して複数箇所に配置してもよい。
(3)上記した実施の形態においては、各構成部材の材料、各構成部材の厚さや内径、あるいは、三次元形状造形物を構成する際の各層の厚さなどについて、それぞれ具体的な材料名や数値を示したが、これらの材料名や数値は一例に過ぎないものであり、使用する光硬化樹脂の種類や作製する三次元形状造形物の大きさなどに応じて、適宜に変更してよいことは勿論である。
(4)上記した実施の形態においては、両面粘着テープ29を用いて透光板24に膜26を着脱自在に配設したが、これに限られるものではないことは勿論であり、接着剤やクリップなどにより透光板24に膜26を着脱自在に配設してもよい。
(5)上記した実施の形態においては、枠体28を膜26上に単に載置したが、ネジなどの係止具を用いて、枠体28を膜26上に着脱自在に配設してもよい。
(6)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(5)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、種々の形状の三次元形状造形物を作製するサンプル試作などの際に利用することができるものである。
図1は、本発明による三次元形状造形物の光造形方法を実施する際に用いる三次元造形装置の一例の概略構成斜視説明図である。 図2(a)は、図1に示す三次元造形装置の概略構成断面説明図であり、また、図2(b)は、図2(a)に示したA矢印方向から見た場合のA矢視構成説明図である。 図3(a)は、本発明の第1の実施の形態によるサポートを形成する際に用いる照射パターンの平面説明図であり、また、図3(b)は光硬化樹脂を硬化させて第1層目を形成した状態を示す概略斜視説明図である。 図4(a)は、光硬化樹脂を硬化させて第1層目を形成した状態を示す概略斜視説明図であり、また、図4(b)は、図4(a)のB−B線による概略断面説明図であり、また、図4(c)は、光硬化樹脂を硬化させて第2層目を形成した状態を示す概略斜視説明図であり、また、図4(d)は、図4(c)のD−D線による概略断面説明図であり、また、図4(e)は、光硬化樹脂を硬化させて第3層目を形成した状態を示す概略斜視説明図であり、また、図4(f)は、図4(e)のE−E線による概略断面説明図である。 図5(a)は、本発明の第2の実施の形態によるサポートを形成する際に用いる照射パターンの平面説明図であり、また、図5(b)は、光硬化樹脂を硬化させて第1層目を形成した状態を示す概略断面説明図であり、また、図5(c)は、光硬化樹脂を硬化させて第2層目を形成した状態を示す概略断面説明図である。
符号の説明
10 三次元造形装置
11 光学システム
12 光源
14 レンズ
16 ミラー
18 容器
20 造形物保持ユニット
22 駆動手段
24 透光板
26 膜
28 枠体
29 両面粘着テープ
30 造形物保持板
30a 下面部
40、42 照射パターン
40a、42a 光照射領域
40b、42b 光照射制限領域
50 サポート
50a 領域(硬化領域)
50b 領域(半硬化領域)
52 サポート
52a 領域(硬化部分)
52aa 側面部(半硬化部分)
60 光硬化樹脂層(第2層目)
70 光硬化樹脂層(第3層目)

Claims (7)

  1. 液体状の光硬化樹脂を貯留する容器の下側から光を照射し、前記容器内に配置された三次元形状造形物の土台となる造形物保持板の下面に三次元形状造形物が所定の液層厚さ分だけ硬化するようにして三次元形状造形物を造形した後に所定の液層厚さ分だけ造形物保持板を上昇させて新たな三次元形状造形物の層を硬化させる動作を順次繰り返すことにより光硬化樹脂を積層して立体造形を行う三次元形状造形物の光造形方法において、
    造形物保持板の下面に第1層目の光硬化樹脂層を形成する際における光の照射パターンとして、照射領域の一部に光の光量が他の領域よりも低く制限された光照射制限領域を形成し、前記光照射制限領域を形成した照射パターンを用いて第2層目以降の層を形成する際の光の照射時間よりも長い時間光を照射するようにした
    ことを特徴とする三次元形状造形物の光造形方法。
  2. 請求項1に記載の三次元形状造形物の光造形方法において、
    前記光照射制限領域は、前記他の領域の光量の50%以下の光量の領域である
    ことを特徴とする三次元形状造形物の光造形方法。
  3. 請求項1に記載の三次元形状造形物の光造形方法において、
    前記光照射制限領域は、光が照射されない領域である
    ことを特徴とする三次元形状造形物の光造形方法。
  4. 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の三次元形状造形物の光造形方法において、
    前記光照射制限領域は、前記照射領域において複数箇所に分散して配置された
    ことを特徴とする三次元形状造形物の光造形方法。
  5. 請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の三次元形状造形物の光造形方法において、
    前記照射パターンの全領域に対する前記光照射制限領域の割合は、前記照射パターンの全領域の50%未満である
    ことを特徴とする三次元形状造形物の光造形方法。
  6. 請求項5に記載の三次元形状造形物の光造形方法において、
    前記照射パターンの全領域に対する前記光照射制限領域の割合は、前記照射パターンの全領域の20%乃至30%である
    ことを特徴とする三次元形状造形物の光造形方法。
  7. 請求項6に記載の三次元形状造形物の光造形方法において、
    前記照射パターンの全領域に対する前記光照射制限領域の割合は、前記照射パターンの全領域の25%である
    ことを特徴とする三次元形状造形物の光造形方法。
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