JP2009034930A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】1枚のプリント内で色ムラが生じないようにし、高品質な印刷を行うことができるインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】画像印刷に使用しないロールペーパーP2を、ロールペーパーP2の先端部を合流位置Gよりも搬送方向の上流側に位置付け且つ閉塞ローラ23をロールペーパーP2の余白領域Paに当接させた待機位置で待機させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関するものである。
従来より、文字や画像(以下、文字や画像を総称して単に「画像」という)を印刷する手段として、インクを吐出するプリントヘッドをペーパーの幅方向に往復移動させて印刷するインクジェットプリンタが知られている。
特許文献1には、様々なプリントサイズのオーダーに対応するために、マガジン収容部やカセット収容部に収容された複数種類のペーパーを選択的に切り替えて搬送する技術が開示されている。複数種類のペーパーのうち、ロール状に巻かれた長尺のロールペーパーには、長尺方向に間隔をあけて複数の画像が印刷され、カッターにより画像単位で切断される。このロールペーパー上において画像が印刷される印刷予定領域はプリントサイズ等のオーダー情報に基づいて予め設定されている。
また、特許文献2には、インクジェットプリンタ用の長尺のペーパーを収容可能で且つ気密密閉状に構成されたペーパーマガジンのペーパー取出スリットに蓋部材を設け、ペーパーの非使用時にはペーパ取出スリットを蓋部材で閉塞することで、非使用時のペーパーが吸水することを防止して、インクの吸収に違いが生じて色ムラが生じたり、ペーパーが波打ったりすることを防止する技術が開示されている。
ここで、オーダーのプリントサイズに応じて複数種類のペーパーを選択的に切り替えて搬送する場合には、まず、ペーパー切り替え前に搬送しており搬送経路上に残っているロールペーパーを所定の待機位置まで巻き戻して待機させた後、印刷すべきペーパーを搬送経路上に送り出すようにしている。この待機位置では、ロールペーパー全体がペーパーマガジン内に収容されるのではなく、その一部がペーパーマガジンから突出した状態となっている。
特開2006−181982号公報 特開2005−271433号公報
しかしながら、従来のインクジェットプリンタでは、ペーパーの待機位置によってはプリント品質に影響を及ぼすおそれがあった。具体的に、1画像をなす1つの印刷予定領域において、一部分がペーパーマガジンから突出して残りの部分がペーパーマガジン内に収容された状態でペーパーが待機している場合には、ペーパーマガジン内外の湿度範囲の違いにより1つの印刷予定領域内で保湿状態が異なることから、インクの吸収率が変化してしまい、印刷後のプリントに色ムラが生じるおそれがあった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1枚のプリント内で色ムラが生じないようにし、高品質な印刷を行うことができるインクジェットプリンタを提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明では、画像印刷に使用しないロールペーパーを、ロールペーパーの収容室の開口部近傍に設けた閉塞部材がロールペーパーの余白領域に当接する待機位置で待機させるようにした。
具体的に、本発明は、複数種類のペーパーが複数の収容部にそれぞれ収容され、該複数の収容部に対応して複数の搬送経路がそれぞれ設けられ、該搬送経路を切り替えることで所定のペーパーを該搬送経路に沿ってプリントヘッドまで搬送して該ペーパーに画像を印刷するインクジェットプリンタを対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1の発明は、前記複数種類のペーパーのうち少なくとも1つは、ロール状に巻かれた長尺のロールペーパーであり、画像を印刷するための印刷予定領域と、該ロールペーパーの先端部及び長尺方向に隣り合う印刷予定領域間に設けられる余白領域とを有し、
前記複数の搬送経路の下流側同士が合流する合流位置よりも搬送方向の下流側には、ペーパーを前記プリントヘッドまで搬送する搬送ローラが設けられ、
前記ロールペーパーを収容する前記収容部は、内部に気密空間を有する収容室とされ、該収容室に開口した該ロールペーパー搬送用の開口部の近傍には、該開口部を閉塞する閉塞部材が設けられ、
前記複数種類のペーパーのうち画像印刷に使用しないロールペーパーを、該ロールペーパーの先端部を前記合流位置よりも搬送方向の上流側に位置付け且つ前記閉塞部材を該ロールペーパーの余白領域に当接させた待機位置で待機させることを特徴とするものである。
このように、画像印刷に使用しないロールペーパーを、その先端部が他のペーパーの搬送の妨げとならないように各搬送経路の下流側同士の合流位置よりも上流側に先端部を位置付け、ロールペーパーの余白領域に閉塞部材を当接させた待機位置で待機させることで、1つの印刷予定領域内でペーパー表面の保湿状態を均一に保つことができる。すなわち、ペーパーの待機位置では、1つの印刷予定領域全面が収容室内に収容されているか又は収容室外に突出した状態となるから、収容室の内外で湿度状態が異なっていたとしても、1つの印刷予定領域内でインクの吸収率に違いが生じることはなく、印刷後のプリントに色ムラが発生することを抑えることができ、高品質のプリントが得られる。
請求項2の発明は、請求項1において、
前記収容室は、所定の湿度範囲内に維持されており、
前記複数のペーパーのうち画像印刷に使用しないロールペーパーを、前記閉塞部材を該ロールペーパーの先端部の余白領域に当接させた待機位置で待機させることを特徴とするものである。
このように、所定の湿度範囲内に維持された収容室内に、画像印刷に使用しないロールペーパーを、ロールペーパーの先端部の余白領域に閉塞部材を当接させた待機位置で待機させることで、ロールペーパー上の全ての印刷予定領域を保湿状態が良好な収容室内に収容することができる。これにより、1つの印刷予定領域内でインクの吸収率に違いが生じることはなく、印刷後のプリントに色ムラが発生することを抑えることができ、高品質のプリントが得られる。
請求項3の発明は、請求項1において、
前記搬送ローラと前記収容室との間には、前記ロールペーパーを搬送方向に送り出し又は巻き戻しする駆動ローラが設けられていることを特徴とするものである。
これにより、ペーパーの搬送経路の切り替えに伴うロールペーパーの送り出し又は巻き戻し動作を駆動ローラで行うことができ、画像印刷に使用しないロールペーパーを、自動的に待機位置で待機させることができて作業性が向上する。
請求項4の発明は、請求項3において、
前記駆動ローラは、ローラ状に形成された前記閉塞部材で構成されていることを特徴とするものである。
これにより、ペーパーの搬送経路の切り替えに伴うロールペーパーの送り出し又は巻き戻し動作を閉塞部材で行うことができ、専用の駆動ローラを別途設ける必要がなく、設備の省スペース化やコストダウンを図る上で有利となる。
請求項5の発明は、請求項4において、
前記搬送ローラの回転駆動力を前記駆動ローラに伝動して該搬送ローラに同期して該駆動ローラを回転駆動させる伝動状態と、該搬送ローラの回転駆動力を該駆動ローラに伝動しないで該駆動ローラを停止させる非伝動状態とに切り替え可能に構成された駆動力伝動手段を備えたことを特徴とするものである。
これにより、搬送ローラを回転駆動させる駆動モータの駆動力を利用して、駆動力伝動手段で駆動ローラの回転駆動も行うことができ、駆動ローラ専用のモータ等を別途設ける必要がなく、装置の省スペース化やコストダウンを図る上で有利となる。例えば、駆動力伝動手段として、搬送ローラのローラ軸に対して連結又は切り離し自在に取り付けた電磁クラッチを用い、この電磁クラッチをON/OFFさせることで駆動ローラを回転させるか否かを簡単に切り替えることができるようにすればよい。
以上説明したように、本発明のインクジェットプリンタによると、画像印刷に使用しないロールペーパーを、その先端部が他のペーパーの搬送の妨げとならないように各搬送経路の下流側同士の合流位置よりも上流側に先端部を位置付け、ロールペーパーの余白領域に閉塞部材を当接させた待機位置で待機させることで、1つの印刷予定領域内でペーパー表面の保湿状態を均一に保つことができる。また、ペーパー表面においては、閉塞部材が当接している位置と当接していない位置とでその保湿状態が異なることとなるが、本発明では、閉塞部材が印刷予定領域に当接しないようにしているため、1つの印刷予定領域内でペーパー表面の保湿状態を均一に保つことができる。
すなわち、ペーパーの待機位置では、1つの印刷予定領域全面が収容室内に収容されているか又は収容室外に突出した状態となるから、収容室の内外で湿度状態が異なっていたとしても、1つの印刷予定領域内でインクの吸収率に違いが生じることはなく、印刷後のプリントに色ムラが発生することを抑えることができ、高品質のプリントが得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタAの外観を示し、図2〜図7は、インクジェットプリンタAの内部構成を示す。このインクジェットプリンタAは、写真プリントシステムに用いられるものであって、例えば、画像データを取得して必要な補正処理等を行う受付ブロックから通信ケーブルを介して伝送される画像データに基づいてプリントペーパーP1,P2に印刷を行うものであって、ロール状に巻かれた長尺のプリントペーパーP2の一端を引き出して当該プリントペーパーP2(以下、ロールペーパーP2と呼ぶ)のプリント面に印刷を行う自動印刷と、予め所定のサイズに切断されたシート状のプリントペーパーP1(以下、シートペーパーP1と呼ぶ)のプリント面(印刷面に相当)に印刷を行う手差印刷とを実行可能に構成されている。
なお、以下の説明において特にロールペーパーP2とシートペーパーP1を区別する必要がないときは、該ロールペーパーP2及びシートペーパーP1のことをプリントペーパーP1,P2と言う。また、プリント面とは、印刷が行われる面を意味し、シートペーパーP1のプリント面は、該シートペーパーP1を手差トレイ81(図7参照)にセットしたときに決まるものである。具体的には、シートペーパーP1を手差トレイ81にセットしたときに、上側を向く面がプリント面とされている。また、ロールペーパーP2のプリント面は、該ロールペーパーP2がロール状に巻かれた状態にあるときに、径方向外側を向く面がプリント面とされている。
−全体構成−
図7に示すように、前記インクジェットプリンタAは、プリンタ本体部90と、前記シートペーパーP1を手差しによりセットしてプリンタ本体部90内に供給するための手差トレイ81とを備えており、前記プリンタ本体部90は、筐体6と、この筐体6内の下部に設けられ、プリント面を外側にしてロール状に巻かれたロールペーパーP2が収容されるロールペーパー収容部1(収容室)と、筐体6の上部(ロールペーパー収容部1の上側)に設けられ、前記手差トレイ81から供給されたシートペーパーP1のプリント面又は該ロールペーパー収容部1から引き出されたロールペーパーP2のプリント面に対して、画像データに基づいて印刷を行うプリント部2(図2、図7参照)と、筐体6の下部においてロールペーパー収容部1の両側側方に位置し、前記プリント部2に供給されるインクを貯留しておくためのインク貯留部3と、筐体6に開閉自在に取り付けられた扉部材95の上部に設けられ、該扉部材95が閉状態にあるときに前記手差トレイ81にセットされたシートペーパーP1をプリント部2に向かって搬送供給するローラユニット200とを備えている。
ここで、ロールペーパー収容部1の下流側には、ロールペーパーP2をプリント部2へと案内する搬送経路を構成する案内部材10が設けられている。また、手差トレイ81の下流側には、シートペーパーP1をプリント部2へと案内する搬送経路を構成するガイド板92が設けられている。そして、プリントペーパーP1,P2を搬送するように回転駆動される搬送駆動ローラ24が、案内部材10とガイド板92とが合流する合流位置Gよりも搬送方向の下流側に設けられている。
前記筐体6の上部で、前記プリント部2の搬送方向の下流側には、プリント後のプリントペーパーP1,P2の不要な部分を切断するためのローラカッター41と、該プリントペーパーP1,P2の裏面に整理番号を印字するための裏面印字ユニット4と、プリント部2で印刷されたプリントペーパーP1,P2を乾燥させる乾燥ユニットU6と、プリント部2で印刷されたプリントペーパーP1,P2をさらに下流側に搬送して排出するための排出ローラ46とが配設されている。この排出ローラ46のペーパー搬送方向下流側には、筐体6の排出口47から外側へ突出するように設けられ且つ排出ローラ46により排出されるプリントペーパーP1,P2を受け止めるための排出トレイ5が配設されている。
本実施形態では、筐体6において排出トレイ5の側(図3に記載した排出側)を筐体前側といい、排出トレイ5と反対側(図3に記載した供給側)を筐体後側といい、筐体前側から見て左側を筐体左側といい、右側を筐体右側と言う。従って、図7の左右方向が筐体前後方向となり、図7の紙面と垂直な方向が筐体左右方向となる。この筐体左右方向は、前記手差トレイ81にセットされ且つ搬送されるシートペーパーP1の幅方向、及びロールペーパー収容部1に収容され且つ搬送されるロールペーパーP2の幅方向と一致する。
前記プリント部2は、プリントペーパーP1,P2に対してインクを吐出して画像を形成するプリントヘッドH(図2〜図4及び図7参照)を備えている。このプリントヘッドHは、プリントペーパーP1,P2の幅方向(筐体左右方向)と一致する主走査方向X(図3参照)に延びるレール30に沿って移動可能に構成されている。具体的には、駆動モータ32の回転力がプーリを介して駆動ベルト31に伝達され、駆動ベルト31の回転量に応じてプリントヘッドHが主走査方向Xに移動するようになっている。
また、プリントヘッドHは、主走査方向Xと垂直であってプリントペーパーP1,P2の移動方向(筐体前後方向)と一致する副操作方向Y(図3参照)に並ぶ2つのヘッドユニット38(図7参照)を有しており、これら二つのヘッドユニット38に設けられているインク吐出ノズル(図示省略)からインクを吐出することで、プリントペーパーP1,P2に対して所定の画像や文字等を印刷できるようになっている。
前記インク貯留部3は、それぞれ、インクジェットプリンタAの左右両側に配置された箱状のケース61(図4参照)を備えており、該ケース61内には、互いに色相の異なるインクが封入された7つのインクカートリッジ62が着脱可能に収容されている(図4では、左側に3つ右側に4つのカートリッジが収容されている)。従って、これらのインクカートリッジ62をケース61から着脱することにより、使用中又は使用済みのものを新しいものに交換できるようになっている。なお、これらのインクカートリッジ62にはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、レッド(R)、バイオレット(V)及びクリア(CL:透明)の各インクが封入されている。
また、前記インクジェットプリンタAの排出側から見て左側で、前記インク貯留部3とプリント部2との間の高さ位置には、インクカートリッジ62から供給されるインクを一時的に貯留するためのサブタンク52(図4及び図5参照)が設けられている。そして、これらのサブタンク52は、前記プリント部2のプリントヘッドHに繋がっていて、該プリントヘッドHのノズルからインクを吐出する際の負圧によってサブタンク52内のインクがプリントヘッドHへ供給されるようになっている。
−ペーパー搬送機構−
図7に示すように、インクジェットプリンタAには、前記手差トレイ81からシートペーパーP1を引き込んで所定の搬送経路に沿って搬送するペーパー搬送機構が設けられている。このペーパー搬送機構は、前記搬送経路を構成すべく、手差供給トレイから順に、手差し供給ユニットU5、プリントユニットU2、カッターユニットU3、乾燥ユニットU6、及び排出ユニットU4を備えており、プリント部2に配設されたプリントユニットU2の搬送経路上に位置するプリントペーパーP1,P2のプリント面に対して画像データの印刷が行われるようになっている。なお、本実施形態では、プリントユニットU2に対して、前記手差トレイ81からシートペーパーP1を供給する以外にも、前記ロールペーパー収容部1からロールペーパーP2を引出してプリント部2へと搬送供給できるように構成された供給ユニットU1も備えている。
前記ペーパー搬送機構は、シートペーパーP1への印刷時には、手差トレイ81にセットされたシートペーパーP1を、手差し供給ユニットU5によってプリントユニットU2に搬送供給し、それから、その供給されたシートペーパーP1をプリントユニットU2によって搬送しながらプリントヘッドHにより画像データの印刷を行い、その後、印刷されたシートペーパーP1をカッターユニットU3に搬送して該カッターユニットU3で所定のプリントサイズに切断した後、乾燥ユニットU6でシートペーパーP1を乾燥させ、排出ユニットU4によって排出トレイ5に送り出す。なお、以下の説明では、前記印刷時においてシートペーパーP1が搬送されるときの搬送方向上流側及び下流側を、それぞれ、単に上流側及び下流側という。
前記供給ユニットU1は、ロールペーパー収容部1内にロールペーパーP2をロール状に巻いて収容するための巻芯ローラ21と、該巻芯ローラ21から引き出されたロールペーパーP2の幅方向の位置決めを行うための幅規制ローラ22と、後述する閉塞ローラ23と、図示しない電動モータによって、ロールペーパーP2を搬送するように回転駆動される搬送駆動ローラ24と、該搬送駆動ローラ24に対向配置され、搬送駆動ローラ24との間にロールペーパーP2を挟持するように搬送駆動ローラ24に圧着される2つの圧着ローラ25とを備えている。
そして、供給ユニットU1は、搬送駆動ローラ24の回転駆動によって、ロールペーパーP2をロールペーパー収容部1から引き出してプリント部2側へ搬送するように構成されている。なお、本実施形態では、幅規制ローラ22を設けているが、この代わりに幅規制用のガイドを設けるようにしてもよい。
前記閉塞ローラ23は、ロールペーパー収容部1の気密性を確保してロールペーパー収容部1内が低湿度状態にならないようにするために設けられたものである。すなわち、ロールペーパー収容部1を区画形成する壁の一部には、ロールペーパーP2を筐体6内部におけるロールペーパー収容部1の外側(つまりプリント部2側)に導出するためのペーパー導出開口部9を形成する必要がある。このペーパー導出開口部9が開放されたままでは、ロールペーパー収容部1の気密性を確保することができない。そこで、ペーパー導出開口部9に、該ペーパー導出開口部9をロールペーパーP2が通過可能に閉塞する閉塞ローラ23を設けている。
前記閉塞ローラ23は、少なくとも外周部がスポンジ材等の発泡材料やゴム材等のような弾性変形可能な材料で構成されたものであって、ペーパー導出開口部9を通過するロールペーパーP2に対して、径方向内側に弾性変形した状態で接触して従動回転するようになっている。このとき、ロールペーパーP2は、閉塞ローラ23と反対側に設けた案内部材10に押し付けられる(この押付力はかなり小さい)。このことで、ロールペーパー収容部1の気密性を確保しつつ、ロールペーパーP2が閉塞ローラ23から抵抗をほとんど受けることなくペーパー導出開口部9を通過することができる。
また、前記閉塞ローラ23は、ロールペーパーP2を積極的に搬送方向に送り出し又は巻き戻しする駆動ローラとして動作するように構成されている。この閉塞ローラ23の回転駆動は、搬送駆動ローラ24の回転駆動力を閉塞ローラ23に伝動することにより行われる。具体的に、図8に示すように、搬送駆動ローラ24のローラ軸の一端部には電磁クラッチ27(駆動力伝動手段)が取り付けられ、軸方向に移動自在に構成されている。また、閉塞ローラ23のローラ軸の一端部には駆動ギア28が取り付けられている。そして、電磁クラッチ27と駆動ギア28との間には2つの連結ギア29,29が配置され、搬送駆動ローラ24の回転駆動力が連結ギア29を介して駆動ギア28に伝動可能に構成されている。
ここで、電磁クラッチ27を図8に示す位置に位置付けると、搬送駆動ローラ24の回転駆動力が電磁クラッチ27及び連結ギア29,29を介して駆動ギア28に伝動され、搬送駆動ローラ24に同期して閉塞ローラ23が回転駆動する伝動状態となる。また、電磁クラッチ27をローラ軸方向に移動させて連結ギア29との係合を解除することで、搬送駆動ローラ24の回転駆動力を閉塞ローラ23に伝動しないで閉塞ローラ23を停止させる非伝動状態とすることができる。
このように、搬送駆動ローラ24を回転駆動させる図示しない電動モータの駆動力を利用して電磁クラッチ27のON/OFFを切り替えるだけで、閉塞ローラ23の回転駆動を行うか否かを簡単に切り替えることができ、閉塞ローラ23専用のモータ等を別途設ける必要がなく、装置の省スペース化やコストダウンを図る上で有利となる。
一方、ロールペーパーP2がペーパー導出開口部9に存在しない状態では、閉塞ローラ23が前記案内部材10と接触しており、このときも、ロールペーパー収容部1の気密性が確保される。このように気密性が確保されたロールペーパー収容部1には、内部に水を収容し且つ上部が開口した容器13が設置され、この容器13内の水が水蒸気に気化することによってロールペーパー収容部1内が効率良く加湿されている。
これにより、インクジェットプリンタA自体が長時間低湿度下に置かれた状態であっても、ロールペーパー収容部1内は適度の湿度(相対湿度30〜75%の範囲で使用可能。好ましくは40〜60%)に維持されて、ロールペーパーP2の幅方向中央部が幅方向両端部に対してプリント面側へ突出するようなカールの発生を防止することができる。
前記搬送駆動ローラ24は、図示しない電動モータによって、ロールペーパーP2をロールペーパー収容部1から引き出してプリント部2側へ搬送する正方向の回転と、該ロールペーパーP2をロールペーパー収容部1内へ戻す逆方向の回転とが可能なように構成されている。
これにより、プリント部2よりも下流側のカッターユニットU3でロールペーパーP2の印刷済みの部分を所定サイズに切断した後、該切断後の長尺ロールペーパーP2を上流側に戻して該ロールペーパーP2の先頭から印刷を行ったり、切断後の長尺ロールペーパーP2をロールペーパー収容部1内に戻しておいて、手差し供給ユニットU5により単票状のプリントペーパーをプリント部2に供給して印刷を行ったりすることができるようにしている。また、長尺ロールペーパーP2を新たなものに交換する際にも、ロールペーパー収容部1の外側に引き出されている長尺ロールペーパーP2をロールペーパー収容部1内に戻すことができる。
ここで、ロールペーパーP2をロールペーパー収容部1内に巻き戻す際には、上述した電磁クラッチ27をON状態にして搬送駆動ローラ24と同期して閉塞ローラ23も駆動させるようにすると、閉塞ローラ23と搬送駆動ローラ24との間でロールペーパーP2が撓んでしまうことを抑制できて好ましい。
また、シートペーパーP1をプリント部2に供給して印刷する場合には、画像印刷に使用しないロールペーパーP2の先端部がシートペーパーP1の搬送の妨げとならないように、その先端部を合流位置Gよりも上流側に位置付け且つ閉塞ローラ23をロールペーパーP2の余白領域Pa(図9参照)に当接させた待機位置で待機させるようにしている。
図9に示すように、ロールペーパーP2には、画像を印刷するための印刷予定領域Pbと、ロールペーパーP2の先端部及び長尺方向に隣り合う印刷予定領域Pb,Pb間に余白領域Paとが設けられている。図9では、印刷予定領域Pbを二点鎖線で区画された領域とし、この印刷予定領域PbにプリントヘッドHからインクが吐出され、画像が印刷されるものとする。
図9に示す例では、ロールペーパーP2は、閉塞ローラ23がロールペーパーP2の先端部の余白領域Paに当接した状態で待機している。すなわち、ロールペーパーP2上の全ての印刷予定領域Pbが保湿状態の良好なロールペーパー収容部1内に収容されている。これにより、1つの印刷予定領域Pb内でインクの吸収率に違いが生じることはなく、印刷後のプリントに色ムラが発生することを抑えることができ、高品質のプリントが得られる。
一方、図10に示す例では、ロールペーパーP2は、閉塞ローラ23がロールペーパーP2の隣り合う印刷予定領域Pb,Pb間に設けられた余白領域Paに当接した状態で待機している。すなわち、ロールペーパーP2上の一番目の印刷予定領域Pbがロールペーパー収容部1外に突出し、残りがロールペーパー収容部1内に収容されている。これにより、ロールペーパー収容部1内外で湿度状態が異なっていたとしても、1つの印刷予定領域Pb内でインクの吸収率に違いが生じることはなく、印刷後のプリントに色ムラが発生することを抑えることができ、高品質のプリントが得られる。
次に、ロールペーパーP2の先端部を検出する手順について説明する。電源投入時には、まず、ロールペーパーP2をプリント部2まで送り出し、プリントヘッドHに設けた図示しない先端検出センサで先端部を検出する。先端検出後、引き続きペーパー保持部Dの出口付近までロールペーパーP2を搬送し、先端検出センサでロールペーパーP2の幅検出を行う。これにより、ロールペーパーP2の先端位置及び横幅を検出して、ロールペーパーP2を搬送駆動ローラ24及び閉塞ローラ23で待機位置まで巻き戻す。なお、このロールペーパーP2で印刷を行う場合には、プリント開始位置までしか巻き戻さないものとする。
また、シートペーパーP1への印刷時には、手差トレイ81にセットされたシートペーパーP1を、手差し供給ユニットU5によってプリントユニットU2に搬送供給し、それから、その供給されたシートペーパーP1をプリントユニットU2によって搬送しながらプリントヘッドHにより画像データの印刷を行い、その後、印刷されたシートペーパーP1をカッターユニットU3に搬送して該カッターユニットU3で所定のプリントサイズに切断した後、排出ユニットU4によって排出トレイ5に送り出す。
前記手差し供給ユニットU5は、シートペーパーP1をプリント部2に導くためのローラユニット200を備えている。このローラユニット200は、駆動ローラ202と従動ローラ201とを備えている。そして、手差し供給ユニットU5は、前記駆動ローラ202を回転駆動させることにより、シートペーパーP1を手差トレイ81からプリンタ本体部90内へと導く。
次に、シートペーパーP1の先端部を検出する手順について説明する。まず、シートペーパーP1をプリント部2まで送り出し、プリントヘッドHに設けた先端検出センサで先端部を検出する。先端検出後、引き続きペーパー保持部Dの出口付近までシートペーパーP1を搬送し、先端検出センサでシートペーパーP1の幅検出を行う。これにより、シートペーパーP1の先端位置及び横幅を検出して、シートペーパーP1を搬送駆動ローラ24でプリント開始位置まで巻き戻す。
前記プリントユニットU2は、プリントペーパーP1,P2を前記プリントヘッドHにより印刷を行うことが可能な位置に吸着保持するペーパー保持部D(図3及び図7参照)と、このペーパー保持部Dの下流側に配設された圧着型のプリント搬送ローラ33とを備えている。なお、供給ユニットU1の搬送駆動ローラ24及び圧着ローラ25は、プリントユニットU2にも兼用されており、プリントペーパーP1,P2をプリントユニットU2において搬送する役割を果たす。
前記ペーパー保持部Dは、表面(上面)に開口する吸引用孔34a(図3参照)を有するプラテン34と、前記供給ユニットU1により該プラテン34上に供給されたプリントペーパーP1,P2を、吸引用孔34aを介して吸引することでプラテン34の表面上に吸着保持させる吸引手段としてのファン35(図7参照)とを備えている。前記プラテン34は、板状の部材からなり、該プラテン34の裏面(下面)側には、該プラテン34と共に空間を形成するケース体36が配設され、このケース体36の下側に前記ファン35が配設されている。そして、吸引用孔34aは、プラテン34の厚み方向に貫通してケース体36内の空間と連通し、この空間は、ケース体36の下部に設けた開口を介してファン35の吸込み口と連通しており、ファン35の作動により吸引用孔34aを介してプラテン34の表面側に負圧が生じ、このことでプリントペーパーP1,P2がプラテン34の表面上に吸着保持されることになる。
また、プラテン34には、印刷時にインクの増粘を防止するためにプリントヘッドHにおけるヘッドユニット38のインク吐出ノズルから吐出される少量のインクを受け止めるフラッシング部37(図3参照)と、非印刷時のプリントヘッドHの待機位置に設けられて、インクの増粘防止のために該プリントヘッドHにおけるヘッドユニット38のインク吐出ノズルを覆うように構成されたキャップ部(図示省略)とが設けられている。
前記フラッシング部37は、プラテン34に形成された開口部37a(図3参照)と、該プラテン34におけるフラッシング部37の下側に設けられ、該開口部37aに連通するような空間を形成するケース体(図示省略)とを備えており、該ケース体はインクジェットプリンタAの筐体前側下部に設けられた廃液タンク7(図2及び図7参照)に連通している。また、前記開口部37aには、インクを吸収可能なスポンジ状のインク吸収材37bが配設されていて、このインク吸収材37bに染み込んだインクも、フラッシング部37の下側に位置する前記ケース体内部の空間内に溜まるようになっている。これにより、フラッシング部37の開口部37aに向かって吐出されたインクは、前記ケース体内部の空間内に溜まった後に廃液タンク7へと導かれることになる。
なお、前記キャップ部については、特に図示しないが、キャップ部がプリントヘッドHの下面を覆っているときに、内部が負圧にされる空間が形成され、この空間内に前記インク吐出ノズルから微量のインクを吸い出すように構成されている。これにより、該インク吐出ノズルでインクが増粘することで吐出し難くなるのを防止することができる。
前記プリントヘッドHは、前述の如く、その底面(プラテン34と対向する面)に、多数のインク吐出ノズルが設けられたヘッドユニット38が副走査方向Yに2段に並んで配設されているが、ヘッドユニット38は2段である必要はなく、1段や3段以上であってもよい。
前記両ヘッドユニット38は同一構成であり、各々、主走査方向Xに配設された前記各色のインクを吐出するための7つのノズルアレイから構成されている。各ノズルアレイにおいて、前記インク吐出ノズルが副走査方向Yに列状に配設されている。これにより、各ヘッドユニット38は、単体でカラー画像を形成可能な構成とされている。そして、プリントペーパーP1,P2は、前記搬送駆動ローラ24により一定の単位搬送量で間欠的に(ステップ状に)副走査方向Yに搬送され、この間欠搬送時におけるプリントペーパーP1,P2の各停止時に、プリントヘッドHが主走査方向Xに一走査(一往動作又は一復動作)されて、この走査時に、主走査方向Xの各位置で、各ヘッドユニット38の各色のインク吐出ノズルからインクがプリントペーパーP1,P2のプリント面に対して同時に吐出される。つまり、プリントヘッドHの一走査後に、プリントペーパーP1,P2が単位搬送量だけ搬送され、その後、再びプリントヘッドHが一走査され、この動作が繰り返し行われて、所望の画像が印刷されることになる。ここで、本実施形態におけるプリントヘッドHのインク吐出のための構成としては、インクが充填された圧力室内の容積がピエゾ素子によって変化することで、圧力室に連通するインク吐出ノズルからインクを吐出する一般的なピエゾ方式のものを採用している。
前記カッターユニットU3は、回転刃41を備えていて、該回転刃41を回転させながらプリントペーパーP1,P2の長さ方向の所定位置で幅方向に移動させることで、該プリントペーパーP1,P2を所定のサイズ(長さ)に切断するように構成されている。前記回転刃41の下方には、切断によるプリントペーパーP1,P2の切り屑を回収するためのカッター屑回収箱65が配設されている。このカッター屑回収箱65は、作業者が取っ手66を持って筐体前側へスライドさせて筐体6の外部へ取り出すことができるようになっており、カッター屑回収箱65内に収容された切り屑を廃棄できるようになっている。なお、カッター屑回収箱65の筐体前側面は、透明なプラスチック材料で形成され、切り屑の収容状態が目視確認できるようになっている。
また、カッターユニットU3は、圧着型の搬送ローラ43により、プリントペーパーP1,P2を排出ユニットU4へと搬送するようになっている。なお、カッターユニットU3と排出ユニットU4との間には、裏面印字ユニット4が配設されており、この裏面印字ユニット4において、この部分を通過するプリントペーパーP1,P2の裏面(下面)に整理番号等が印字される。
前記排出ユニットU4は、プリントペーパーP1,P2を搬送して排出トレイ5へ排出するための2組の圧着型の排出ローラ46,46を有している。また、排出ユニットU4の2組の圧着型の排出ローラ46,46の間には、プリントペーパーP1,P2に乾燥風を吹き付けてプリントペーパーP1,P2を乾燥させる乾燥ユニットU6が設けられている。
前記乾燥ユニットU6は、図11に示すように、プリントペーパーP1,P2の搬送経路上に設けられた乾燥室71と、乾燥室71に乾燥風を送風する乾燥装置72とを備えている。乾燥室71は、プリントペーパーP1,P2を挟んで対向する上側区画壁71aと下側区画壁71bとで区画され、乾燥装置72からプリントペーパーP1,P2に吹き付けられた乾燥風を滞留させる滞留空間を構成している。
前記乾燥装置72は、外部から乾燥装置72内に空気を取り込むために筐体左右方向に間隔をあけて複数配置された吸入ファン73と、吸入ファン73で取り込んだ空気を加熱する加熱ヒータ74と、乾燥装置72の下端部に設けられペーパー搬送方向の下流側に向かって開口して加熱ヒータ74で加熱された乾燥風を搬送方向の下流側に吹き付ける排気ノズル部75と、乾燥装置72内の温度を検出して加熱ヒータ74を緊急停止させる安全サーモ76とを備えている。また、排気ノズル部75を含む乾燥装置72の外壁のペーパー搬送方向の上流側には、断熱材77が設けられている。
このような乾燥ユニットU6を設けることで、プリントヘッドHからプリントペーパーP1,P2に吐出させたインクが未だ乾燥していない場合であっても、インクの乾燥を促進することができる。これにより、プリントペーパーP1,P2を排出トレイ5上に積層させたときにインクが均一に乾燥せずにプリント画像に色ムラが生じる等の不具合を防止する上で有利となる。
−インク供給系−
図5に示すように、前記インクジェットプリンタAのインク供給系は、インクジェットプリンタAの左右両側に位置するインク貯留部3のインクカートリッジ62内のインクを電磁弁50及び供給管路51を介してサブタンク52に供給し、このサブタンク52のインクをフレキシブル管路53を介してプリントヘッドHに送り出すように構成されている。
そして、前記インクカートリッジ62からサブタンク52までは、加圧ポンプ(図示省略)によってインクカートリッジ62内に供給される加圧空気によってインクが送り出される一方、該サブタンク52からプリントヘッドHまでは、プリントヘッドHのノズルからインクを吐出した際に圧力室内に生じる負圧によって、インクが流れることになる。
前記サブタンク52は、樹脂シート等の柔軟な素材を用いて袋状に形成されていて、色相が互いに異なる7種類のインクに対応して7つ備えられている。その7つのサブタンク52は、前記プリントヘッドHに対して適切な圧力でインクが供給されるように、該プリントヘッドHに対して所定の高さ位置に取り付けられている。
上述したように、インクカートリッジ62のインクは一旦サブタンク52内に貯留され、その後、サブタンク52からプリントヘッドHに供給されることになる。このため、印刷を中断することなくインクカートリッジ62を交換することができる。しかも、前記サブタンク52は、圧力ダンパとしての役割も果たすため、前記インクカートリッジ62で生じた圧力変動が直接、前記プリントヘッドHに伝わることを防止することができ、該プリントヘッドHに過大な圧力が作用してインク漏れ等が生じるのを防止することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタAによれば、ロールペーパーP2を画像印刷に使用しない場合に、その先端部がシートペーパーP1の搬送の妨げとならないように合流位置Gよりも上流側に先端部を位置付け、ロールペーパーP2の余白領域Paに閉塞ローラ23を当接させた待機位置で待機させることで、1つの印刷予定領域Pb内でロールペーパーP2表面の保湿状態を均一に保つことができる。すなわち、ロールペーパーP2の待機位置では、1つの印刷予定領域Pb全面がロールペーパー収容部1内に収容されているか又はロールペーパー収容部1外に突出した状態となるから、ロールペーパー収容部1の内外で湿度状態が異なっていたとしても、1つの印刷予定領域Pb内でインクの吸収率に違いが生じることはなく、印刷後のプリントに色ムラが発生することを抑えることができ、高品質のプリントが得られる。
なお、本実施形態では、ロールペーパー収容部1内にロールペーパーP2を1つだけ収容した構成について説明したが、ロールペーパーP2を複数種類収容しても構わない。
以上説明したように、本発明は、1枚のプリント内で色ムラが生じないようにし、高品質な印刷を行うことができるインクジェットプリンタを提供することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのインクジェットプリンタの外観を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの筐体内部の構成を示す斜視図である。 インクジェットプリンタの筐体内部の構成を示す平面図である。 インクジェットプリンタの筐体内部の構成を示す正面図である。 インクジェットプリンタの筐体内部の構成を示す左側面図である。 インクジェットプリンタの筐体内部の構成を示す背面図である。 プリントペーパーの搬送経路を示す、筐体左側から見た概略図である。 電磁クラッチの構成を示す斜視図である。 画像印刷に使用しないロールペーパーの待機位置を示す図である。 画像印刷に使用しないロールペーパーの別の待機位置を示す図である。 乾燥ユニットの構成を示す、筐体左側から見た断面図である。
符号の説明
1 ロールペーパー収容部
9 ペーパー導出開口部(開口部)
10 案内部材(搬送経路)
23 閉塞ローラ(閉塞部材、駆動ローラ)
24 搬送駆動ローラ(搬送ローラ)
27 電磁クラッチ(駆動力伝動手段)
81 手差トレイ
92 ガイド板(搬送経路)
A インクジェットプリンタ
P1 シートペーパー
P2 ロールペーパー
Pa 余白領域
Pb 印刷予定領域
H プリントヘッド
G 合流位置

Claims (5)

  1. 複数種類のペーパーが複数の収容部にそれぞれ収容され、該複数の収容部に対応して複数の搬送経路がそれぞれ設けられ、該搬送経路を切り替えることで所定のペーパーを該搬送経路に沿ってプリントヘッドまで搬送して該ペーパーに画像を印刷するインクジェットプリンタであって、
    前記複数種類のペーパーのうち少なくとも1つは、ロール状に巻かれた長尺のロールペーパーであり、画像を印刷するための印刷予定領域と、該ロールペーパーの先端部及び長尺方向に隣り合う印刷予定領域間に設けられる余白領域とを有し、
    前記複数の搬送経路の下流側同士が合流する合流位置よりも搬送方向の下流側には、ペーパーを前記プリントヘッドまで搬送する搬送ローラが設けられ、
    前記ロールペーパーを収容する前記収容部は、内部に気密空間を有する収容室とされ、該収容室に開口した該ロールペーパー搬送用の開口部の近傍には、該開口部を閉塞する閉塞部材が設けられ、
    前記複数種類のペーパーのうち画像印刷に使用しないロールペーパーを、該ロールペーパーの先端部を前記合流位置よりも搬送方向の上流側に位置付け且つ前記閉塞部材を該ロールペーパーの余白領域に当接させた待機位置で待機させることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 請求項1において、
    前記収容室は、所定の湿度範囲内に維持されており、
    前記複数のペーパーのうち画像印刷に使用しないロールペーパーを、前記閉塞部材を該ロールペーパーの先端部の余白領域に当接させた待機位置で待機させることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 請求項1において、
    前記搬送ローラと前記収容室との間には、前記ロールペーパーを搬送方向に送り出し又は巻き戻しする駆動ローラが設けられていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 請求項3において、
    前記駆動ローラは、ローラ状に形成された前記閉塞部材で構成されていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  5. 請求項4において、
    前記搬送ローラの回転駆動力を前記駆動ローラに伝動して該搬送ローラに同期して該駆動ローラを回転駆動させる伝動状態と、該搬送ローラの回転駆動力を該駆動ローラに伝動しないで該駆動ローラを停止させる非伝動状態とに切り替え可能に構成された駆動力伝動手段を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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