JP2009034481A - 発熱組成物の余剰水値の規定方法、含余剰水発熱組成物、発熱体及び発熱体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記浸透材が、濾水時間120秒/100ml以下の濾材であり、前記濾材に底打ちされた、前記余剰水値測定装置の測定板の貫通孔内に充填し、その5分後の発熱組成物の水又は水溶液の前記濾材への浸透距離を測定し、その浸透距離を貫通孔の高さで除し、更に100をかけて得られる値を現在の発熱組成物の余剰水値とする発熱組成物の余剰水値の規定方法であり、含余剰水発熱組成物、発熱体である。
【選択図】 図1
Description
特許文献2には、増粘剤を含有させた、粘稠なクリーム状の発熱組成物をスクリーン印刷等の印刷の手法で、多種形状、多種サイズの発熱体が製造できる増粘剤を含有させた、粘稠なクリーム状又はペースト状の発熱組成物が開示されている。
2.特許文献1の易動水値とその測定方法には次のような問題点があった。
1)易動水値は、発熱組成物の水分値と発熱組成物の配合水分量に相当する真の水分量から成り立っており、発熱組成物に加えられた全水分量(真の水分値)に対する発熱組成物中の余剰水量(水分値)を数値化した値であり、基本的には製造時の発熱組成物中の余剰水量を示す値であり、その測定方法は、発熱組成物の配合水分量に相当する全水分量の濾紙への浸透距離である真の水分値と発熱組成物中の余剰水量の濾紙への浸透距離である水分値の比を数値化した易動水量を示す値であり、測定に手間と時間がかかっていた。
2)易動水値は、水分値と真の水分値を同時期に測定し、発熱組成物の余剰水量を規定した規定値であり、発熱組成物が発熱体中に組み込まれた後、製造時から時間が経過した発熱組成物の易動水値を規定することは、実質的に、不可能であった。即ち、配合時以外の発熱組成物の全水量を赤外線水分測定機等にて測定しても正確な水分量は得られず、易動水値は、製造時の発熱組成物の余剰水量は規定できるが、製造後の経時的な発熱組成物の余剰水量は規定できない欠点があった。
3)易動水値は、定義上、発熱組成物の配合時のみに適用する規定値である。
3.特許文献2の粘稠なクリーム状又はペースト状の発熱組成物は、増粘剤の影響が大きく、成形性はよいが発熱特性が落ち、発熱が短時間の発熱体しかできなかった。
4.従来の貼るタイプの発熱体は、柔軟性、密着性が不足し、 使用中着衣や身体から剥がれたり、身体へ効率よく熱伝達されないという不都合があった。
即ち、本発明の発熱組成物の余剰水値の規定方法は、請求項1に記載の通り、
貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記浸透材が、濾水時間120秒/100ml以下の濾材であり、前記濾材に底打ちされた、前記余剰水値測定装置の測定板の貫通孔内に充填し、その5分後の発熱組成物の水又は水溶液の前記濾材への浸透距離を測定し、その浸透距離を貫通孔の高さで除し、更に100をかけて得られる値を現在の発熱組成物の余剰水値とすることを特徴とする
また、請求項2に記載の発熱組成物の余剰水値の規定方法は、請求項1に記載の発熱組成物の余剰水値の測定方法において、
円柱状貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記余剰水値測定装置を非吸水性の素材からなる支持板、測定板、充填板、プラスチックフィルム、押さえ板から構成し、前記浸透材が濾水時間120秒/100ml以下の濾紙であり、20±1℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線が書かれた、濾水時間120秒/100ml以下の濾紙を、支持板上に置き、前記濾紙の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板を置き、その円柱状貫通孔付近に発熱組成物を置き、充填板を測定板上に沿って動かし、発熱組成物を充填し、さらに、測定中に発熱組成物が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔を覆うように非吸水性のプラスチックフィルムを置き、更に、その上に、押さえ板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた基準線に沿って、水又は水溶液の浸透距離を測定板の円柱状貫通孔の径円から浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)でわり、更に100をかけた値を余剰水値とすることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発熱組成物の余剰水値の規定方法は、請求項1に記載の発熱組成物の余剰水値の測定方法において、
円柱状貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記余剰水値測定装置を非吸水性の素材からなる支持板、測定板、充填板、プラスチックフィルム、押さえ板から構成し、前記浸透材がJIS P3801「2種」濾紙であり、20±1℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線が書かれた、前記JIS P3801「2種」濾紙を、支持板上に置き、前記濾紙の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板を置き、その円柱状貫通孔付近に発熱組成物を置き、充填板を測定板上に沿って動かし、発熱組成物を充填し、さらに、測定中に発熱組成物が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔を覆うように非吸水性のプラスチックフィルムを置き、更に、その上に、押さえ板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた基準線に沿って、水又は水溶液の浸透距離を測定板の円柱状貫通孔の径円から浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)でわり、更に100ををかけた値を余剰水値とすることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発熱組成物の余剰水値の規定方法は、請求項1に記載の発熱組成物の余剰水値の測定方法において、
円柱状貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記余剰水値測定装置を非吸水性の素材からなる支持板、測定板、充填板、プラスチックフィルム、押さえ板から構成し、前記浸透材が保留粒子径4〜6μmで、且つ、濾水時間70〜90秒/100mlの濾紙であり、20±1℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線が書かれた、前記保留粒子径4〜6μmで、且つ、濾水時間70〜90秒/100mlの濾紙を、支持板上に置き、前記濾紙の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板を置き、その円柱状貫通孔付近に発熱組成物を置き、充填板を測定板上に沿って動かし、発熱組成物を充填し、さらに、測定中に発熱組成物が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔を覆うように非吸水性のプラスチックフィルムを置き、更に、その上に、押さえ板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた基準線に沿って、水又は水溶液の浸透距離を測定板の円柱状貫通孔の径円から浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)でわり、更に100ををかけた値を余剰水値とすることを特徴とする。
本発明の含余剰水発熱組成物は、請求項5に記載の通り、
鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、請求項1乃至4の何れかに記載の余剰水値の規定方法により規定された 余剰水値が0.5〜80であり、且つ、立ち上がり昇温速度が0℃/5分以上あり、型成形性を有することを特徴とする。
本発明の発熱体は、請求項6に記載の通り、
鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、余剰水値が0.5〜80であり、且つ、立ち上がり昇温速度が0℃/5分以上あり、型成形性を有する含余剰水発熱組成物を成形した発熱組成物成形体を包材の間に有し、該発熱組成物成形体の周縁部の包材がシールされ、少なくとも一部が通気性を有することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発熱体は、請求項6に記載の発熱体において、
前記発熱体が単一発熱部発熱体、矩形発熱体、温灸発熱体、足温発熱体から選択された少なくとも一種であり、各発熱体は、少なくとも一部に通気性を有し、且つ、該含水発熱組成物が鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分とし、余剰水値が0.5〜80であり、且つ、立ち上がり昇温速度が0℃/5分以上であることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発熱体は、請求項7に記載の発熱体において、
鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、余剰水値が0.5〜80である、型成形性を有する含余剰水発熱組成物を成形した発熱組成物成形体を包材の間に有し、該発熱組成物成形体の周縁部の包材がシールされ、少なくとも一部が通気性を有し、間欠的な切り込みを有せず、全足形を有し、最小剛軟度が200mm以上である足温発熱体であることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発熱体は、請求項6に記載の発熱体において、
鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、余剰水値が0.5〜80である、型成形性を有する含余剰水発熱組成物を成形した発熱組成物成形体及び複数の区分発熱部領域と区分け部が一体化され、少なくとも一部は通気性を有する収納体を備え、該含水発熱組成物が収納された区分発熱部領域である区分発熱部と発熱組成物の非収納領域である区分け部が一体化され、複数の区分発熱部が区分け部を間隔として、間隔をおいて設けられ、少なくとも一部は通気性を有し、該収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、構造的柔軟機能と関節的柔軟機能とに基づく柔軟性を有することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発熱体は、請求項9に記載の発熱体において、
前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、且つ、少なくとも一つの前記区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であり、構造的柔軟機能と関節的柔軟機能とに基づく柔軟性を有することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発熱体は、請求項9乃至10の何れかに記載の発熱体において、
前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、且つ、少なくとも一つの前記区分け部のループスティフネスが700mN/cm以下であることを特徴とする。
また、請求項12に記載の発熱体は、請求項9至11の何れかに記載の発熱体において、
前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、少なくとも前記区分け部の一部の一部領域に間欠的な切り込みが設けられていることを特徴とする。
また、請求項13に記載の発熱体は、請求項9乃至12の何れかに記載の発熱体において、
前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、前記各区分発熱部の少なくとも一部が局所通気材で覆われ、区分発熱部の通気側と区分け部と局所通気材により囲まれた空間部を有し、少なくとも区分発熱部の空間部に面した側面通気部より発熱組成物への通気が行われることを特徴とする。
また、請求項14に記載の発熱体は、請求項9乃至13の何れかに記載の発熱体において、
前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、発熱体の最小剛軟度が70mm以下であり、最小剛軟度変化が−95〜0であり、構造的柔軟機能と関節的柔軟機能とに基づく柔軟性を有することを特徴とする請求項9乃至13の何れかに記載の発熱体
また、請求項15に記載の発熱体は、請求項9乃至14の何れかに記載の発熱体において、
発熱終了後の発熱体を構成する収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であることを特徴とする。
また、請求項16に記載の発熱体は、請求項9に記載の発熱体において、
前記含余剰水発熱組成物を有する発熱体が、区分発熱部発熱体、剛軟発熱体、ストライプ発熱体、切り離し自在発熱体、伸縮発熱体、バンド発熱体、トンネル通気発熱体、薬剤発熱体、切り離し自在トンネル通気発熱体、切り離し自在薬剤発熱体、目温発熱体、顔温発熱体、外袋付き外仮着折り畳み発熱体から選ばれた一種であり、該含余剰水発熱組成物が鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分とし、余剰水値が0.5〜80であり、前記発熱体を構成する収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、且つ、少なくとも一つの前記区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であり、発熱体の最小剛軟度が70mm以下であり、最小剛軟度差が0mm以下であることを特徴とする。
本発明の発熱体の製造方法は、請求項17に記載の通り、
請求項1乃至4の何れかに記載の発熱組成物の余剰水値の規定方法により、発熱組成物の余剰水値を指標として発熱組成物の組成の決定を含めた品質管理を行うことを特徴とする。
2.本発明の余剰水値は濾水時間を120秒/100ml以下の濾材を用い、発熱組成物の水又は水溶液の濾材への浸透距離を測定し、その浸透距離を発熱組成物が充填された測定板の円柱状貫通孔の高さで除して得られる値を余剰水値として規定するので、製造時の発熱組成物の全水分量はもとより、現在の発熱組成物の全水分量に関係なく、測定時の、現在の発熱組成物の余剰水量が指標として表せ、現在の発熱組成物の余剰水量が簡単迅速に規定でき、発熱組成物の型成形性の判定、発熱特性や品質管理に使用でき、実用性が非常に高い。
3.本発明の含余剰水発熱組成物は、発熱性があり、型成形性があるので、その成形体であり、発熱性のある、多種サイズ、多種形状の発熱組成物成形体を提供できる。
4.本発明の余剰水値が0.5〜80の含余剰水発熱組成物は型成形性があるため、多種サイズ、多種形状の発熱組成物成形体が成形でき、その結果、単一発熱部発熱体、矩形発熱体、温灸発熱体、足温発熱体、区分発熱部発熱体、剛軟発熱体、ストライプ発熱体、切り離し自在発熱体、伸縮発熱体、バンド発熱体、トンネル通気発熱体、薬剤発熱体、切り離し自在トンネル通気発熱体、切り離し自在薬剤発熱体、目温発熱体、顔温発熱体、外袋付き外仮着折り畳み発熱体等の多種サイズ、多種形状の発熱体が製造、提供できる。
5.本発明のループスティフネスで規定された区分発熱部発熱体は、該区分発熱部発熱体を身体等の被加温体に沿わせたときに、該発熱体の発熱組成物の重量に関係なく、容易に被加温体に沿わすことができ、沿わせた後も反発力で元に戻ることがない無反発性を備えた発熱体を提供できる。
6.本発明の剛軟発熱体、特にストライプ発熱体は,最小剛軟度を有する方向以外は容易に曲がらず、曲がり安さに方向付けがあり、最小剛軟度とほぼ直角をなす方向の剛軟度が最大の剛軟度を有し、他方向に比べ一方向のみが極端に曲がりやすい構造を有するので、取り扱いやすく、発熱前、発熱中、発熱終了後にわたり、最小剛軟度の変化が悪化せず、柔軟性を常時維持できるため、身体にフィットしたままで、十分な温熱効果を得られる。また、使いはじめはもとより使い終わっても充分な可撓性が常時維持でき、区分け部の凹部と区分発熱部の凸部がストライプ状に設けられているため、発熱体の両面が凹凸状のストライプになり、身体の部位に沿わせて使用でき、十分な温熱効果を発揮するとともに、蓄熱を抑える結果、長時間繰り返し使用しても発赤、疼痛、ムレ、かぶれ等が極めて起こりにくい安全性の高い温熱器具として優れた効果を得ることができる。
7.本発明のトンネル通気発熱体は、発熱最高温度を42℃未満に抑えることが出来るので、低温やけどを回避でき、所望の温度で、所望の持続時間を得ることができ医療用具としても優れた効果を得ることができる。
8.本発明の薬剤発熱体は、発熱組成物と粘着剤層との相互作用が防止でき、
安定した薬剤の効果を保存期間中も維持でき、生理痛、神経痛、筋肉痛等の緩解、疲労回復等を目的とした医療用具としても優れた効果を得ることができる。
中でも、区分発熱部と区分け部から構成され、ループスティフネスで規定された収納体を構成要員に組み込んだ区分発熱部発熱体は、手触り感覚のよい柔軟性を有する発熱体である。即ち、本発明の区分発熱部発熱体は、該区分発熱部発熱体を身体等の被加温体に沿わせたときに、該発熱体の発熱組成物の重量に関係なく、容易に被加温体に沿わすことができ、沿わせた後も反発力で元に戻ることがない無反発性を備えた発熱体である。
従来、使用されてきた最小剛軟度は、撓み性を規定できても、屈曲に伴う反発性は規定できず、柔軟性の指標としては不十分であった。
本発明では、発熱体の重要構成要員である収納体として、ループスティフネスで規定した収納体を使用し、撓み性及び反発性の双方を加味した柔軟性を有する発熱体を具現化した。
即ち、
本発明の発熱組成物の余剰水値の規定方法は、発熱組成物中の現在の余剰水量を余剰水の浸透材又は濾紙への浸透距離と発熱組成物の高さとにより、余剰水量を余剰水値として規定するものである。即ち、貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材又は濾紙により、発熱組成物の余剰水を浸透材に浸透させ、その浸透距離と余剰水値測定装置の測定板の貫通孔の高さとにより、浸透距離を貫通孔の高さで除し、100をかけた値を算出し、発熱組成物の余剰水値として規定する。
本発明の余剰水値の規定方法により、簡単、迅速に発熱組成物中の余剰水量が数値として規定でき、、随時、現在の余剰水量が求められる。これにより、発熱組成物の健康診断が可能になり、余剰水を含有しない発熱体の製造が可能になった。
本発明の水又は水溶液の浸透材又は濾紙への浸透距離は、前記測定板の貫通孔の内壁面から浸透材に浸透した発熱組成物の水又は水溶液の浸透先端までの距離である。好ましくは、基準線に沿って浸透材に浸透した発熱組成物の水又は水溶液の浸透先端までの距離である。
前記貫通孔は、制限はないが、円柱状貫通孔や四角柱状貫通孔が一例として挙げられる。特に、円柱状貫通孔が好ましい。円柱状貫通孔の場合、該浸透距離は、前記測定板の貫通孔の周辺端部(周径等)である円柱状貫通孔の径円から浸透材又は濾紙に浸透した発熱組成物の水又は水溶液の浸透先端までの距離である。 好ましくは、基準線に沿って浸透材又は濾紙に浸透した発熱組成物の水又は水溶液の浸透先端までの距離である。
前記浸透材又は濾紙は、前記浸透距離が測定可能な任意の領域に、中心点を決め、その中心点を通り、等角度で8本の基線を描いた浸透材又は濾紙が好ましい。
前記浸透材又は濾紙が測定板の貫通孔の周辺端部の平面形状と同じ形状が記載されている浸透材又は濾紙であることが好ましく、これにより、測定板の貫通孔の浸透材上の位置決めが簡単になり、更に貫通孔の周辺端部の平面形状と同じ形状の中心点から延びた8本の基準線とにより浸透距離の測定が容易になる。
本発明の発熱組成物の余剰水値の規定方法は、発熱組成物中の全水分量に関係なく、操作が容易で、迅速に発熱組成物中の余剰水量を規定でき、且つ、製造時の発熱組成物の余剰水量や製造後の経時的な発熱組成物の余剰水量はもとより、発熱組成物が発熱体中に組み込まれた後の発熱組成物の余剰水値も経時的に、現在の余剰水量を余剰水値として規定できる。実用性に富んだ値である。
貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記浸透材が、濾水時間120秒/100ml以下の濾材であり、前記濾材に底打ちされた、前記余剰水値測定装置の測定板の貫通孔内に充填し、その5分後の発熱組成物の水又は水溶液の前記濾材への浸透距離を測定し、その浸透距離を貫通孔の高さで除し、更に100をかけて得られる値を現在の発熱組成物の余剰水値とする発熱組成物の余剰水値の規定方法であり、
円柱状貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記余剰水値測定装置を非吸水性の素材からなる支持板、測定板、充填板、プラスチックフィルム、押さえ板から構成し、前記浸透材が濾水時間120秒/100ml以下の濾紙であり、20±1℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線が書かれた、濾水時間120秒/100ml以下の濾紙を、支持板上に置き、前記濾紙の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板を置き、その円柱状貫通孔付近に発熱組成物を置き、充填板を測定板上に沿って動かし、発熱組成物を充填し、さらに、測定中に発熱組成物が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔を覆うように非吸水性のプラスチックフィルムを置き、更に、その上に、押さえ板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた基準線に沿って、水又は水溶液の浸透距離を測定板の円柱状貫通孔の径円から浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)でわり、更に100をかけた値を余剰水値とする発熱組成物の余剰水値の規定方法であり、
円柱状貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記余剰水値測定装置を非吸水性の素材からなる支持板、測定板、充填板、プラスチックフィルム、押さえ板から構成し、前記浸透材がJIS P3801「2種」濾紙であり、20±1℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線が書かれた、前記JIS P3801「2種」濾紙を、支持板上に置き、前記濾紙の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板を置き、その円柱状貫通孔付近に発熱組成物を置き、充填板を測定板上に沿って動かし、発熱組成物を充填し、さらに、測定中に発熱組成物が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔を覆うように非吸水性のプラスチックフィルムを置き、更に、その上に、押さえ板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた基準線に沿って、水又は水溶液の浸透距離を測定板の円柱状貫通孔の径円から浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)でわり、更に100ををかけた値を余剰水値とする発熱組成物の余剰水値の規定方法であり、
円柱状貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記余剰水値測定装置を非吸水性の素材からなる支持板、測定板、充填板、プラスチックフィルム、押さえ板から構成し、前記浸透材が保留粒子径4〜6μmで、且つ、濾水時間70〜90秒/100mlの濾紙であり、20±1℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線が書かれた、前記保留粒子径4〜6μmで、且つ、濾水時間70〜90秒/100mlの濾紙を、支持板上に置き、前記濾紙の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板を置き、その円柱状貫通孔付近に発熱組成物を置き、充填板を測定板上に沿って動かし、発熱組成物を充填し、さらに、測定中に発熱組成物が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔を覆うように非吸水性のプラスチックフィルムを置き、更に、その上に、押さえ板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた基準線に沿って、水又は水溶液の浸透距離を測定板の円柱状貫通孔の径円から浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)でわり、更に100ををかけた値を余剰水値とする発熱組成物の余剰水値の規定方法である。
更に、型成形性を有する含余剰水発熱組成物としては余剰水値が0.5〜80の含余剰水発熱組成物が好ましい。
型成形性とは、含余剰水発熱組成物の一つの機能であり、貫通孔を有する型に含余剰水発熱組成物を充填し、型を取り去った後でも、該成形された含余剰水発熱組成物の発熱組成物成形体が貫通孔の形状を維持できる機能である。
前記濾紙はJIS P3801「2種」濾紙が好ましい。
JIS P3801「2種」濾紙は、濾水時間が120秒/100ml以下である。
本発明のJIS P3801「2種」濾紙は、保留粒子径が4〜9μmで、且つ、濾水時間が70〜90秒/100mlである濾紙等のJIS P3801「2種」濾紙に相当する濾紙も含む。
図1は、基準線を設けた濾紙を示す平面図である。
図2は、測定装置を示す断面図である。
図3は、操作を示す断面図である。
図4は、測定を示す断面図である。
図5は、余剰水値を算出する濾紙を示す平面図である。
20℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物14を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線2が書かれた、JIS P3801「2種」(No.2)濾紙1(図1)を、支持板(ステンレス板等)8上に置き、前記濾紙1の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔4を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板3を置き(図2)、その円柱状貫通孔4付近に発熱組成物(試料)14を置き、充填板9を測定板3上に沿って動かし(図3)、発熱組成物14を充填し、さらに、測定中に発熱組成物14が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔4を覆うように非吸水性のプラスチックフィルム(70μmポリエチレンフィルム等)11を置き、更に、その上に、押さえ板(厚さ5mm×長さ150mm×幅150mmのステンレス製平板)10を置き(図4)、5分間保持後、濾紙1を取り出し(図5)、放射状に書かれた基準線2に沿って、水又は水溶液の浸透距離13を測定板3の、直径5が29mmの円柱状貫通孔の径円7から浸透跡12の浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離13(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)6でわり、更に100をかけた値を求め、余剰水値とする。
試料の余剰水値としては、 制限はないが、同一試料に対して、3点測定し、その3個の余剰水値を平均し、その平均値をその試料の余剰水値とすることが好ましい。該余剰水値は現在の発熱組成物の余剰水量に関係し、発熱組成物の全水分量に関係ない値である。
浸透距離(mm)
余剰水値=───────────────────── × 100
測定板の貫通孔(発熱組成物)の高さ(mm)
であり、好ましくは、
8個の各浸透距離を算術平均した値(mm)
余剰水値=─────────────────────× 100
測定板の円柱状貫通孔の高さ(mm)
である。
本発明の含水発熱組成物は、JIS P3801「2種」濾紙、好ましくは保留粒子径4〜6μmで、且つ、濾水時間70〜90秒/100mlの濾紙を使用した前記余剰水値の規定方法で規定した余剰水値が0の発熱組成物である。
本発明の含余剰水発熱組成物と本発明の含水発熱組成物は、余剰水値が異なるが、構成成分は同じものが使用できる。
本発明の含余剰水発熱組成物は、発熱に必要な水分と、発熱組成物の固形成分を集約し、型成形ができるための余剰水を有する。多種形状、多種サイズの発熱体を製造する場合には、型成形ができ、多種形状、多種サイズの発熱組成物成形体ができる、型成形性の含余剰水発熱組成物が不可欠である。
前記余剰水は型成形に必要であるが、発熱を制御するように働くため発熱には不必要である。発熱体中の発熱組成物の余剰水値を本発明の方法で測定し、規定することにより、経時的に発熱組成物の型成形性と発熱特性を使い分けて、発熱特性の優れた前記発熱体が製造できる。
本発明の型成形性のある、余剰水値が0.5〜80の含余剰水発熱組成物を使用することにより、多種サイズ、多種形状の発熱組成物成形体が成形でき、その結果、単一発熱部発熱体、矩形発熱体、温灸発熱体、足温発熱体、区分発熱部発熱体、剛軟発熱体、ストライプ発熱体、切り離し自在発熱体、伸縮発熱体、バンド発熱体、トンネル通気発熱体、薬剤発熱体、切り離し自在トンネル通気発熱体、切り離し自在薬剤発熱体、目温発熱体、顔温発熱体、外袋付き外仮着折り畳み発熱体等の多種サイズ、多種形状の発熱体が製造、提供できる。
さらに、本発明の余剰水値が0.5〜80の型成形性含余剰水発熱組成物を使用し、多種形状、多種サイズの発熱体を製造後、余剰水を発熱体から除去することにより、より立ち上がり発熱特性が向上した、多種形状、多種サイズを有する発熱体が量産できる。余剰水値は、発熱組成物の全水分量に関係なく、現在の発熱組成物の余剰水量を指標化できる、実用性高い機能数値である。
以下、本発明の含余剰水発熱組成物をJIS P3801「2種」濾紙、好ましくは保留粒子径4〜6μmで、且つ、濾水時間70〜90秒/100mlの濾紙を使用した前記余剰水値の規定方法で規定した余剰水値が0.5〜80の発熱組成物として説明する。
図25(a)〜(d)は、型成形性を説明する断面図である。
型成形性を有する発熱組成物14の型成形性を説明している。型成形性測定装置64を使用して測定する。支持板8上に設けられた非吸水性のプラスチックフィルム11の上に測定板3を置き、次に、発熱組成物14を該測定板3上に置き、更に磁石65と充填板9により測定板3の円柱状貫通孔4に充填し、磁石65を取り除いた後に、測定板3を取り去っても、該型成形性を有する発熱組成物14は、型成形性を有しているので、円柱状貫通孔4の形状を維持している。
図26(a)〜(d)は、非型成形性を説明する断面図である。
型成形性のない発熱組成物14の非型成形性を説明している。図25と同様の操作をするが、該非型成形性の発熱組成物14は型成形性を有していないので、測定板3を取り去った後、円柱状貫通孔4の形状を維持できず、四方へ崩れている。
前記含余剰水発熱組成物の立ち上がり昇温速度は、0℃/5分以上であり、好ましくは1℃/5分以上であり、より好ましくは2℃/5分以上であり、更に好ましくは3℃/5分以上であり、更に好ましくは4℃/5分以上であり、更に好ましくは5℃/5分以上であり、更に好ましくは6℃/5分以上であり、更に好ましくは7℃/5分以上であり、更に好ましくは8℃/5分以上であり、更に好ましくは9℃/5分以上であり、更に好ましくは10℃/5分以上である。
尚、発熱組成物の成形性及び保形性は反応促進剤と水溶性物質と水を除く非水溶性固形成分の粒径が小さければ小さいほど良くなる。
前記粒径とは、該粒径は篩通過分をその篩目開き(篩の口径)等からμm単位で表示した形態における最大長さ又は動的光散乱法、レーザー回折法等により測定される平均粒径をいう。
更に、好ましくは、前記発熱組成物に下記のものを鉄粉に対して、下記の配合割合で加えてもよい。
即ち、鉄粉100重量部に対して、保水剤0.01〜20重量部、吸水性ポリマー0.01〜20重量部、pH調整剤0.01〜5重量部、水素発生抑制剤0.01〜12重量部、鉄以外の金属1.0〜50重量部、酸化鉄以外の金属酸化物1.0〜50重量部、界面活性剤0.01〜5重量部、疎水性高分子化合物、骨材、繊維状物、機能性物質、有機ケイ素化合物、焦電物質はそれぞれ0.01〜10重量部、保湿剤、肥料成分、発熱助剤はそれぞれ0.01〜10重量部、酸性物質0.01〜1重量部が好ましい。尚、磁性体を更に配合するようにしてもよく、配合割合は所望により適宜決めればよい。尚、この配合割合は、反応混合物にも適用することができる。また、反応混合物を部分酸化して酸化皮膜を有する鉄成分を含有する発熱組成物を製造する場合、反応混合物の余剰水値は1未満が好ましい。また、磁性体を更に配合するようにしてもよく、配合割合は所望により適宜決めればよい。
本発明の鉄粉において、前記鉄以外の金属の含有量は、鉄粉全体に対して通常0.01〜50重量%であり、好ましくは0.1〜40重量%であり、より好ましくは0.1〜10重量%である。
A.発熱組成物の必須成分又はそれに酸性物質やその他必要成分を加えたものを酸化性ガスと接触処理し、鉄成分を部分酸化し、鉄成分の表面を少なくとも部分酸化した活性鉄粉、
B.ウスタイトの含有量が、鉄のX線ピーク強度比として、2〜50重量%の活性鉄粉、
C.厚さ3nm以上の鉄酸化皮膜を表面に有する鉄粉、
D.鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分とし、余剰水値が0.5〜80の含余剰水発熱組成物を型成形により成形した発熱組成物成形体を非吸水性の基材及び非吸水性の被覆材に挟んだ発熱体を、透湿度が0.1〜6.0g/(m2・day)、酸素透過度が0.05〜10ml/(m2・day)である包材から構成される外袋に封入後、損傷を受けない自然環境下、及び、保持温度が1〜80℃且つ保持湿度1〜90%の環境下から選ばれた一種の制御環境下に保持された保持時間を、少なくとも25時間〜2年間とすることにより、前記発熱組成物中の鉄成分の少なくとも一部が、少なくとも表面の一部に鉄の酸化物を有するように変換された鉄粉、
E.活性鉄粉と活性鉄粉以外の鉄粉の混合物、
等が一例として挙げられる。
また、もう1つはウスタイトを有する活性鉄粉で、ウスタイト量は、鉄とのX線強度比として、通常は2〜50重量%であり、好ましくは5.01〜50重量%であり、より好ましくは5.01〜40重量%であり、更に好ましくは6〜40重量%であり、更に好ましくは7〜30重量%であり、更に好ましくは7〜25重量%である。50重量%を超えても立ち上がり発熱性はよいが、発熱持続時間が短くなる。2重量%未満であると立ち上がり発熱性が鈍くなる。
ウスタイト量は、X線解析装置を用い、鉄の110面のピークの積分強度に対するウスタイトの220面のピークの積分強度の比として評価した。
更に、機能性物質としては、具体的に一例を挙げれば、カテキン、酸性ムコポリサッカライド、カミツレ、セイヨウトチノキ、ビタミンE、ニコチン酸誘導体、アルカロイド化合物等の血行促進剤;セイヨウトチノキ、フラボン誘導体、アントシアニジン、ビタミンP、きんせんか、シラノール、テルミナリア、マユス等のむくみ改善剤;アミノフィリン、茶エキス、カフェイン、キサンテン誘導体、イノシット、デキストラン硫酸誘導体、セイヨウトチノキ、エスシン、アントシアニジン、有機ヨウ素化合物、オトギリ草、スギナ、マンネンロウ、朝鮮人参、ヒアノレウロニダーゼ等のスリム化剤;インドメタシン、カンフル、ケトプロフェン、ショーガエキス、トウガラシエキス、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール等の鎮痛剤;ラベンダー、ローズマリー、シトロン、ジェニパー、メントール、ニクズク、テレピン油、杉胚油、ヒノキチオール油、ペパーミント、ユーカリ、ロズウッド、オレンジ等の香料、ヒアルロン酸やグリセリン等の保湿剤等が挙げられ、一種以上を用いることができる。
前記ポケットとは、発熱組成物全体を収納するために、予め包材に設けられた収納用ポケットであり、特表2001−507593号公報に記載されているようなポケットである。
前記収納区画とは、発熱組成物全体を収納するために、予め包材に設けられた収納用収納区画であり、特許316160号公報、特表平11−508314号公報に記載されているような収納区画である。
従って、発熱組成物成形体の高さより浅い凹凸、又は、発熱組成物成形体全体を収納できない凹凸、又は、意図的に発熱組成物成形体を収納しない又は覆うためでない凹凸は存在してもよい。そのような凹凸が基材又は被覆材にあっても、実質的な平面状の基材又は実質的な平面状の被覆材とする。
透湿性包材、非透湿性包材、通気性包材、非通気性包材、吸水性包材、非吸水性包材、伸長性包材、伸縮性包材、発泡ポリウレタンや発泡ポリスチレン等の発泡包材、ヒートシール層を有するヒートシール性包材等が一例として挙げられ、フィルム、シート、不織布、織布等及びそれらの複合体の所望の形態で、所望の用途により適宜使用できる。フィルム、不織布、織物、シート等又はそれらの組み合わせが一例として挙げられる。具体的な一例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂や合成樹脂、紙類、天然ゴム、再生ゴム、合成ゴム、エラストマー、伸縮性形状記憶ポリマー等を素材としたフィルム、シート、不織布、織布や発泡体やワックスやオイル等により非吸水性処理した非吸水性紙類等及びそれらの複合体が一例として挙げられる。開示されている又は市販されている又は公知の使い捨てカイロや発熱体に使用されている如何なる包材からも適宜選択して使用できる。
該表面を構成する材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂、コットン、麻等の植物繊維、ウール、シルク等の動物繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維等を用いた不織布や繊維、和紙、洋紙、合成紙、布、毛織物等の織物材料、皮革材料等が一例として挙げられる。これらは単独又は複数枚を重ねて用いることもできる。また、基材、被覆材で発熱組成物成形体を挟んで封入した後で、更に、風合いのよい第二の基材、第二の被覆材をそれらに被覆してもよい。
この透湿度が、50g/(m2・day)未満であると発熱量が少なくなり、十分な温熱効果が得られないので通常の発熱体の用途では好ましくなく、一方、10,000g/(m2・day)を越えると発熱温度が高くなって安全性に問題が生じる虞が生じるので好ましくない。ただし、用途によっては、10,000g/(m2・day)を越えたり、場合によっては開放系に近い透湿度で使用することも制限されない。
前記基材は不織布/多孔質フィルムの二層構造、非通気性フィルム/不織布の二層構造、非通気性フィルム/粘着剤層/セパレータの三層構造、非通気性フィルム/不織布/粘着剤層/セパレータの四層構造、セパレータ/通気性粘着剤層/不織布/多孔質フィルムの四層構造が一例として挙げられる。
前記被覆材は、不織布/多孔質フィルムの二層構造、不織布/穿孔フィルムの二層構造、セパレータ/通気性粘着剤層/不織布/多孔質フィルムの四層構造が一例として挙げられる。また、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布の積層体である複合不織布も有用である。
前記基材は発熱組成物成形体が積層される包材であり、被覆材は発熱組成物成形体を覆う包材である。基材又は被覆材において、通気性、非通気性は、任意に選択できる。
例えば、多孔質フィルム、ポリエチレンフィルム等の非通気性フィルムに針等の穿孔により微細な孔を設けて通気性を持たせる穿孔フィルム、不織布、織物、紙類及びそれらを含む積層体、不織布にポリエチレンフィルムがラミネートされた非通気性の包材に針等を用いて微細な孔を設けて通気性を持たせたもの、繊維が積層され熱圧着されて通気性を制御された不織布、多孔質フイルム、或いは、多孔質フィルムに不織布を通気性粘着層又は通気性接着層等を介して積層した積層体等のフィルムやシート等が一例として挙げられる。
前記通気性素材は一層のみでもよいが、複数枚を重ねて用いることにより、発熱体の色合いの隠蔽性付与、脱落粉末の表面析出防止等の効果を与えることができる。
設置法は、制限はなく、単独でもよいが、滑り止め層と芯材を兼ねたゴムを使用するとか、基材や被覆材の構成と同じ材料を使用してもよい。尚、剛性は適用される足の部位により適宜選択すればよい。
多孔質フィルム、不織布、穿孔による孔を有するフィルムやシート等の通気性素材及びそれらの少なくとも一種を構成要員の一部に含む積層体等の複合体、非通気性フィルム、シートやそれらを含む積層体又はそれらに穿孔により通気孔を設けた穿孔フィルム、穿孔シートやそれらを含む穿孔積層体が有用である。また、穿孔等で、局所通気材の局部領域に発熱部又は発熱体本体の通気面(通気孔)より大きい通気性を有する領域(通気孔)を設け、局所の通気性を高くし、他の領域は実質的に非通気性にするか、または前記区分発熱部の通気面の通気性より通気性を低く保つようにし、空気等の気体の流通路及び流通を制御してもよい。これにより、区分発熱部の保温と適切な温度維持ができる。
一方、使用時には通気遮断シートを局所通気材から剥がすことにより通気性を確保できるため、通常の使用により発熱させることができる。従って、従来のように一つ一つの発熱体を個別に包装することなく出荷することが可能となり、数個の発熱体を一つの包袋にまとめて包装し、いわゆる外袋を省くことができる。すなわち、まとめ包装した場合に、その中の一つを使用したとしても、一つ一つの発熱体を個別包装したのと同様に保存でき、開封後密封するなどその保管状態に気を使わずに使用することができる。
本発明の風合い材は風合いがよければ制限はなく、透明性、通気性については問わない。1)良好な風合い、2)高い 強度、3)発熱部からの粉体の漏れ出し防止等を考慮して、用途に応じて、各種包材から適宜選択すればよい。
本発明の風合い材は基材や被覆材に組み込まれてもよい。サーマルボンド不織布(風合い)等の不織布、エアスルー不織布(風合い)/ポリエチレン製多孔質フィルムの二層積層体、スパンボンド不織布(強度)/メルトブローン不織布(通気、漏れ防止)/サーマルボンド不織布(風合い)の三層積層体等の不織布積層体等の各種不織布等が一例として挙げられる。
前記基材や前記被覆材において通気性、透湿性が制御されている場合は、風合い材の通気性、透湿性は高いことが好ましい。例えば、透湿度が、5000g/(m2・ 24hr)を超える風合い材等である。エアスルー不織布は、ポリエチレンテレフタレートを芯とし、ポリエチレンを鞘とする芯鞘型複合繊維を原料とする。 サーマルボンド不織布は、ポリエチレンテレフタレートを芯とし、ポリエチレンを鞘とする芯鞘型複合繊維を原料とする。メルトブローン不織布及びスパンボンド不織布はポリプロピレンを原料とする。
、ヒートシール層を有する複合素材でもよく、加熱によって少なくともその一部が接合しうるものであれば制限はない。
一例を挙げると、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンやオレフィン共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−イソブチルアクリレート共重合樹脂などのエチレンーアクリル酸エステル共重合樹脂等のエチレン系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホットメルト樹脂、ブチラ−ル系ホットメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂等の熱可塑性系樹脂及びそのフィルムやシートが一例として挙げられる。また、ホットメルト系樹脂及びそのフィルムやシートには、種々の酸化防止剤等添加剤を配合したものも使用することができる。特に、低密度ポリエチレン、メタロセン触媒使用のポリエチレンが有用である。
鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、余剰水値が0.5〜80であり、且つ、立ち上がり昇温速度が0℃/5分以上あり、型成形性を有する含余剰水発熱組成物を成形した発熱組成物成形体を包材の間に有し、該発熱組成物成形体の周縁部の包材がシールされ、少なくとも一部が通気性を有する発熱体であり、
発熱体が単一発熱部発熱体、矩形発熱体、温灸発熱体、足温発熱体から選択された少なくとも一種であり、各発熱体は、少なくとも一部に通気性を有し、且つ、該含水発熱組成物が鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分とし、余剰水値が0.5〜80であり、且つ、立ち上がり昇温速度が0℃/5分以上である発熱体であり、
鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、余剰水値が0.5〜80である、型成形性を有する含余剰水発熱組成物を成形した発熱組成物成形体を包材の間に有し、該発熱組成物成形体の周縁部の包材がシールされ、少なくとも一部が通気性を有し、間欠的な切り込みを有せず、全足形を有し、最小剛軟度が200mm以上である足温発熱体であり、
鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、余剰水値が0.5〜80である、型成形性を有する含余剰水発熱組成物を成形した発熱組成物成形体及び複数の区分発熱部領域と区分け部が一体化され、少なくとも一部は通気性を有する収納体を備え、該含水発熱組成物が収納された区分発熱部領域である区分発熱部と発熱組成物の非収納領域である区分け部が一体化され、複数の区分発熱部が区分け部を間隔として、間隔をおいて設けられ、少なくとも一部は通気性を有し、該収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、構造的柔軟機能と関節的柔軟機能とに基づく柔軟性を有する発熱体でり、
収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、且つ、少なくとも一つの前記区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であり、構造的柔軟機能と関節的柔軟機能とに基づく柔軟性を有する発熱体であり、
収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、且つ、少なくとも一つの区分け部のループスティフネスが700mN/cm以下である発熱体であり、
収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、少なくとも前記区分け部の一部の一部領域に間欠的な切り込みが設けられている発熱体であり、
収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、前記各区分発熱部の少なくとも一部が局所通気材で覆われ、区分発熱部の通気側と区分け部と局所通気材により囲まれた空間部を有し、少なくとも区分発熱部の空間部に面した側面通気部より発熱組成物への通気が行われる発熱体であり、
収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、発熱体の最小剛軟度が70mm以下であり、最小剛軟度変化が−95〜0であり、構造的柔軟機能と関節的柔軟機能とに基づく柔軟性を有する発熱体であり、
発熱終了後の発熱体を構成する収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下である発熱体であり、
前記含余剰水発熱組成物を有する発熱体が、区分発熱部発熱体、剛軟発熱体、ストライプ発熱体、切り離し自在発熱体、伸縮発熱体、バンド発熱体、トンネル通気発熱体、薬剤発熱体、切り離し自在トンネル通気発熱体、切り離し自在薬剤発熱体、目温発熱体、顔温発熱体、外袋付き外仮着折り畳み発熱体から選ばれた一種であり、該含余剰水発熱組成物が鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分とし、余剰水値が0.5〜80であり、前記発熱体を構成する収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、且つ、少なくとも一つの前記区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であり、発熱体の最小剛軟度が70mm以下であり、最小剛軟度差が0mm以下である発熱体である。
本発明の発熱組成物成形体は発熱組成物が圧縮された発熱組成物圧縮体も含む。前記基材や前記発熱組成物成形体と被覆材との間に通気性粘着剤層を設けてもよい。
前記局所通気材や支持体は前記基材及び被覆材の包材が使用できる。発熱体の少なくとも一部は通気性を有する。発熱体の露出部の少なくとも一部に固定手段を設けることが好ましい。
本発明の全足形の足温発熱体の最小剛軟度は、200mm以上であり、好ましくは230mm以上であり、より好ましくは250mm以上であり、更に好ましくは270mm以上であり、更に好ましくは300mm以上であり、更に好ましくは350mm以上であり、更に好ましくは400mm以上であり、更に好ましくは500mm以上であり、更に好ましくは600mm以上である。
発熱体及び/又は区分発熱部は角部を略円弧状(アール(r)状)に設け、角部を曲線状や曲面状にしてもよい。
また、発熱終了後の本発明の区分発熱部発熱体において、少なくとも一つの区分け部のループスティフネスが700mN/cm以下であることが好ましい。
また、固定手段を有する発熱体で、特に固定手段を有する区分発熱部発熱体で、皮膚と接触する衣類の皮膚側に発熱体を粘着する場合、特に通気性面側に粘着剤層を固定手段とした発熱体の場合、皮膚に対し、粘着剤による弊害もなく、身体を直接加温でき、直貼り発熱体では得られない特徴を有する。また、両面通気性の発熱体の場合、非通気性面側に粘着剤層を固定手段とした発熱体の場合、皮膚へ発熱体から発生する蒸気を供給できる。
本発明の区分発熱部発熱体は、その変形も含め区分発熱部発熱体群を形成する。剛軟発熱体、ストライプ発熱体、切り離し自在発熱体、伸縮発熱体、バンド発熱体、トンネル通気発熱体、薬剤発熱体、切り離し自在トンネル通気発熱体、切り離し自在薬剤発熱体、外袋付き外仮着折り畳み発熱体が一例としてあげられる。さらに、切り離し自在発熱体、伸縮発熱体、切り離し自在トンネル通気発熱体、切り離し自在薬剤発熱体等に間欠的な切り込みを入れた発熱体等が一例としてあげられる。
本発明の区分発熱部発熱体は、更に下記事項の少なくとも一項目を有することが好ましい。
1)少なくとも一つの前記区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上である発熱体が一例として挙げられる。
2)少なくとも一つの区分け部のループスティフネスが700mN/cm以下である。
3)少なくとも区分け部の一部の一部領域に間欠的な切り込みが設けられている。
4)また、各区分発熱部の少なくとも一部が局所通気材で覆われ、区分発熱部の通気側と区分け部と局所通気材により囲まれた空間部を有し、少なくとも区分発熱部の空間部に面した側面通気部より発熱組成物への通気が行われる。
5)最小剛軟度が70mm以下である。
6)最小剛軟度変化が−95〜0である。
7)最小剛軟度差が0mm以下である。
1)少なくとも一つの区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であることが好ましい。
2)区分け部のループスティフネス、区分け部の、25℃における最大引張強度及び破断伸びから選ばれた少なくとも一種において、各領域が該当する物性値の平均値の0.3〜1.7倍の物性値を有することが好ましい。
1)収納体のループスティフネスを700mN/cm以下にし、収納体の柔軟性を確保し、区分発熱部発熱体のほどよい柔軟性を確保した。
2) 少なくとも一つの区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であり、好ましくは、各区分け部の、25℃における最大引張強度が30g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが10%以上にし、区分発熱部発熱体の構造を維持すための強靱性と柔軟性を保持するための伸長性を確保した。
3)少なくとも一つの区分け部のループスティフネスを700mN/cm以下にし、発熱体の関節部の柔軟性を確保した。
4)区分発熱部発熱体の最小剛軟度が70mm以下であり、最小剛軟度変化を−95〜0であり及び/又は最小剛軟度差が0以下とし、使用前、使用中、使用終了後に渡り柔軟性の変わらない発熱体を確保した。
5)発熱終了後の収納体のループスティフネスを700mN/cm以下にし、収納体の柔軟性を確保し、発熱開始から発熱終了まで、発熱開始から、使用終了まで、区分発熱部発熱体のほどよい柔軟性を確保した。
6)各区分発熱部の少なくとも一部を局所通気材で覆い、発熱組成物への通気の調整と保温を行ったり、区分け部の一部の一部領域に間欠的な切り込みを設けるなどして、裾野の広がった区分発熱部発熱体群を形成した。
本発明の区分け部のループスティフネスは、複数の区分け部が存在する場合、複数の区分け部の内、少なくとも一つの切片のループスティフネスが700mN/cm以下であればよい。
本発明の収納体のループスティフネス及び本発明の区分け部のループスティフネスは室温下、好ましくは25℃で測定された値を採用する。
本発明の25℃における区分け部の最大引張強度は、複数の区分け部が存在する場合、複数の区分け部の内、少なくとも一つの切片の最大引張強度が20g/mm幅以上であればよい。
本発明の25℃における区分け部の破断伸びは、複数の区分け部が存在する場合、複数の区分け部の内、少なくとも一つの切片の破断伸びが5%以上であればよい。
前記発熱体を発熱組成物を含有する区分発熱部と発熱組成物を含有しない区分け部とを組み合わせた構造だけ、または、区分発熱部の発熱組成物の重量を増加させ、発熱体の剛軟度を特定値以下にしただけでは、肌触りがよく、柔軟性に優れ装着性が良好な発熱体はできない。
それらに対して、本発明の発熱体は、収納体のループスティフネスを700mN/cm以下に制限することにより、収納体そのものの柔軟性を的確に確保し、区分発熱部の発熱組成物の重量を増加させることなく、人体の関節にあたる区分け部が柔らかく、柔軟性に優れた発熱体になる。
また、前記少なくとも一つの区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であるので、シールされた連結部である区分け部が区分け部としての形状を維持し、区分発熱部間を維持しながら区分発熱部を確実に支え、蝶番として機能し、発熱組成物を含有する区分発熱部より優先的に曲がる。
更に、区分け部のループスティフネスを700mN/cm以下に制限することにより、より区分け部に良好な腰の強さ(硬さ)を付与できるとともに、良好な蝶番機能が得られる。これら要素を取り入れた上で、発熱体の最小剛軟度が70mm以下であり、最小剛軟度変化を−95〜0及び/又は最小剛軟度差が0以下とすることにより、凹凸がなだらかで違和感がなく、関節にあたる区分け部を柔らかく、柔軟性が有り、発熱体の発熱前と発熱終了後の柔軟性が変化せず、使用前、使用中、使用終了後にわたり、柔軟性が変化しない又は柔軟性が増す発熱体を確保できる。
更に柔軟性が変わらない、もしくは増すことから、身体や物体への貼り付け部からの剥がれが発生しにくくなり、接着性(粘着性)が失われにくく、装着性、密着性に優れた、区分発熱部発熱体が得られる。 発熱終了後の収納体のループスティフネス及び収納体の少なくとも一つの区分け部のループスティフネスが700mN/cm以下であることが好ましい。
本発明の区分発熱部発熱体の通気性は少なくとも区分発熱部発熱体の一部にあればよい。両面にあってもよい。本発明の区分発熱部発熱体の露出部の少なくとも一部に固定手段を有することが好ましい。本発明の発熱体の形状と区分発熱部の形状は必ずしも同じ形状を取る必要はない。また、発熱体及び/又は区分発熱部は角部を略円弧状(アール(r)状)に設け、角部を曲線状や曲面状にしてもよい。
これにより、発熱体の柔軟性、特に、複数の区分発熱部と区分け部とからなる区分発熱部発熱体及びその類似発熱体の柔軟性を的確に数値表現できる。
また、発熱体を身体等の被加温体に沿わせたときに、発熱体が有する発熱組成物の重量に関係なく、容易に被加温体に沿わすことができ、沿わせた後も反発力で元に戻ることがない無反発性の発熱体を実現するための指標である。
前記収納体のループスティフネスが大きくなれば、反発力が高まり、収納体の屈曲性が失われ、発熱体が硬直化し、柔軟性が失われ、手触りもよくなくなる。
前記収納体のループスティフネスは、撓み性及び反発性の両方を規定できるが、最小剛軟度は、撓み性を規定できても、屈曲に伴う反発性は規定できない。
発熱体の柔軟性を規定する場合、撓み性と無反発性の両方が規定できて、柔軟性が規定できるというものである。
本発明のループスティフネスで規定された収納体を有する発熱体は、発熱体の柔軟性、特に、複数の区分発熱部と区分け部とからなる区分発熱部発熱体及びその類似発熱体の柔軟性を的確に数値表現可能にした、手触りのよい柔軟性を有する発熱体を具現化し、その提供を可能にしたものである。
本発明の収納体のループスティフネスの調整方法には制限はないが、包材、ヒートシート層等のシール層、粘着剤層、区分け部の幅や数等で調整することが好ましい。
前記区分け部のループスティフネスは、前記収納体のループスティフネスとは独立しているが、双方が相まって、柔軟性が有り、手触りのよい区分発熱部発熱体群(区分発熱部発熱体及びその類似発熱体を言う)を具現化している。
粘着剤、接着剤、ヒートシール材等からなる層又は領域を有する包材は、一つの包材として扱い、風合い材、敷材、緩衝材等の包材が収納体周辺部以外に収納体に固定されていない場合は該包材を除いて、ループスティフネス等の機械的物性を測定する。
少なくとも一つの区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であるので、シールされた連結部である区分け部が区分け部としての形状を維持し、区分発熱部間を維持しながら区分発熱部を確実に支え、蝶番として機能し、発熱組成物を含有する区分発熱部より優先的に曲がる。
前記発熱組成物を含有する区分発熱部の間に発熱組成物を含有しない、シール部である区分け部が存在する構造を有する剛軟発熱体において、発熱が進むにつれ、わずかであるが、発熱組成物の重さが増し、蝶番である区分け部を境にして、剛軟発熱体は曲がりやすくなり、被加温体により密着する。最小剛軟度変化は−95〜0であり、及び又は、最小剛軟度差は0mm以下である。
前記剛軟発熱体の最小剛軟度率は、好ましくは100以下であり、より好ましくは1〜100であり、更に好ましくは1〜80であり、更に好ましくは1〜50であり、更に好ましくは1〜40であり、更に好ましくは1〜30であり、更に好ましくは1〜20である。
前記剛軟発熱体の最大剛軟度比は、制限はないが、好ましくは1.1以上であり、より好ましくは1.15以上であり、更に好ましくは1.2以上であり、更に好ましくは1.25以上であり、更に好ましくは2.0以上であり、更に好ましくは2.5以上であり、更に好ましくは3.0以上である。
前記発熱体以外の支持体の領域の少なくとも一部に粘着剤やファスナー等の固定手段を設けた発熱体としてもよい。該支持体としては、発熱体が固定できれば制限はないが、基材や被覆材に使用される包材が一例として挙げられる。該支持体が非通気性である場合は、発熱体の非通気性面が支持体面と向かいあうように固定する。該支持体が通気性である場合は、適宜選択して発熱体を支持体に固定する。
区分発熱部と区分け部とから構成される発熱部の少なくとも一部が局所通気材に覆われ、区分発熱部の側面通気部と区分け部と局所通気材より空間部が形成された発熱体が一例として挙げられる。
区分発熱部と区分け部をベースにしたトンネル通気発熱体において、局所通気材が1個以上の区分発熱部の頂上部の少なくとも一部に粘着剤又は接着剤等からなる接着層を介して固定されているトンネル通気発熱体、及び、局所通気材が区分発熱部の頂上部に固定されていないトンネル通気発熱体がある。
従来の発熱体では発熱組成物と発熱体の露出部との相互作用が防止できず、発熱組成物と機能物質を含有する粘着剤層の双方が変質し、実用に耐える薬剤発熱体ができなかった。
また、本発明の薬剤発熱体は、機能物質を含有させずに、通常の発熱体や貼布剤としても使用できる。
外袋の包材が省略できるので、ゴミが減り、環境問題にも貢献できる。
局所通気材を含めたトンネル通気発熱体、薬剤発熱体の露出部の少なくとも一部に固定手段を設けることは有用である。
前記トンネル通気発熱体、薬剤発熱体は、大きな通気孔による局所通気、空間、小さな通気孔による広域通気により発熱組成物への通気を微細に調整できる発熱体である。
特に目及びその周辺を加温する顔温発熱体は、目温発熱体と称する。
また、鼻及びその周辺を加温する顔温発熱体は、鼻温発熱体と称する。
1.顔温発熱体の様態は、1)発熱部とその支持体が一体化された一体式、2)発熱部とその支持体が分離して設けられ、使用時に一体化する組み立て式がある。
2.一体式顔温発熱体は、すぐに利用でき、利便性に富む。広範囲の加温から特定領域の加温まで、各用途に応じて、区分発熱部の数、大きさ、配置等を選択して、多種の製品が提供される。
3.組み立て式顔温発熱体は、1)支持体の収納部に発熱体や発熱部を収納する挿入式、2)粘着剤層等の固定手段を介して発熱体や発熱部を支持体に固定する貼り付け式がある。
該顔温発熱体は、顔の特定領域のみを加温する場合、極小発熱体をマスク等の支持体に挿入したり、粘着剤等の固定手段により支持体に貼り付けたりして利用でき経済的にも有用である。
該極小発熱体は、制限はないが、単一発熱部を有する極小発熱体、2個以上の区分発熱部を有し、区分け部に手切れ可能な切り込み(ミシン目等)を設けた切り離し自在発熱体から切り離された区分発熱部等が一例として挙げられる。
4.顔温発熱体の形状は、制限はないが、矩形、マスク形、アイマスク形が一例として挙げられる
5 顔温発熱体の顔側やその反対側である外側の少なくとも一方に風合い材を設けて、より感触をよくすることは好ましい。
6.顔温発熱体の顔等への固定手段としては、制限はないが、耳掛け帯、耳掛けひもや耳掛けゴム等が一例として挙げられる。
7.互い違い切り込みを設けた伸縮発熱体の構造や各種伸縮機能を有する顔温伸縮発熱体は顔等への密着固定に好ましい。組み立て式の例としてはマスク等の支持体に互い違い切り込みを設け、互い違い切り込みの間に単一発熱部又は小単一発熱部発熱体を挿入又は貼り付けする発熱体が一例として挙げられる。
8.顔温発熱体の内部や外側に機能性物質等を担持し、芳香効果や薬理効果等を持たせても良い。水性パップの基剤を塗布したシート材を使用した一体式や押入式が一例として挙げられる。
9.顔温発熱体の被加温体への適温維持(被加温体への接触温度が42℃以下,好ましくは40℃以下、より好ましくは36〜40℃)のために、トンネル通気発熱体や薬剤発熱体の構造を有する、局所通気材を設けた発熱部や発熱体を顔温発熱体に使用することが好ましい。温度緩衝材も有用である。
10.顔温発熱体は、少なくとも区分発熱部の一部が、透湿度による通気性を有し、透湿性も有するので、肌側面を透湿性にして、発熱組成物からの水蒸気を肌に向けて放出するタイプ、肌側面を非透湿性にして、発熱組成物からの水蒸気を肌に向けて放出しないタイプを用途に合わせ選択するのが好ましい。
11.目温発熱体及び鼻温発熱体にも、上記1.〜10.の記載事項が適用できる。
12.鼻温発熱体は少なくとも鼻の両側に相当する位置に各1個以上の発熱部又は小発熱体を設けることが好ましい。組み立て式の場合はマスク等の収容体の該領域に各1個以上の発熱部や小発熱体が取り付けられるようにすることが好ましい。
13.前記発熱体の一例として、1)一体式は一体式顔温発熱体、一体式目温発熱体、一体式鼻温発熱体、2)組み立て式は、組み立て式顔温発熱体、組み立て式目温発熱体、組み立て式鼻温発熱体、3)挿入式は、挿入式顔温発熱体、挿入式目温発熱体、挿入式鼻温発熱体、4)貼り付け式は、貼り付け式顔温発熱体、貼り付け式目温発熱体、貼り付け式鼻温発熱体、5)各式における顔温伸縮発熱体、目温伸縮発熱体、鼻温伸縮発熱体が挙げられる。
また、
1)本発明のマスク等の収容体には、発熱体と別個に水蒸気を放出する水分保持体を設けてもよい。水分保持体としては、不織布、織布、多孔質ポリマー等に水を含浸させたもの、吸水性ポリマーに水を吸水させたもの等を使用することができる。
2)マスクの本体形状や素材については、前記発熱体を装着でき、鼻及び口の双方又はいずれかを覆うことができるかぎり、制限はない。
また、これらの形状は角部を略円弧状(アール(r)状)に設け、角部を曲線状や曲面状にしてもよいし、中央部等に凹部があってもよい。
本発明では、発熱組成物成形体、発熱部、区分発熱部、発熱体、シール部、貫通孔、凹部、凸部等の角部にあたる領域(端部の角部)を略円弧状(アール(r)状)に設けてもよい。
この略円弧状(アール(r)状)の形状としての曲率半径は、制限はないが、好ましくは0.1〜20.0mmであり、より好ましくは0.1〜10.0mmであり、更に好ましくは0.1〜5.0mmであり、更に好ましくは0.3〜5.0mmであり、更に好ましくは0.3〜3.0mmであり、更に好ましくは0.5〜2.0mmである。
1)ディスク形状及びディスク類似形状の場合
直径又は最大径は、好ましくは1〜60mmであり、より好ましくは2〜50mmであり、更に好ましくは10〜40mmであり、更に好ましくは20〜30mmである。高さは、好ましくは0.1〜20mmであり、より好ましくは0.3〜20mmであり、更に好ましくは0.5〜20mmであり、更に好ましくは0.5〜10mmであり、更に好ましくは0.5〜9mmであり、更に好ましくは0.5〜8mmであり、更に好ましくは0.5〜7mmであり、更に好ましくは1〜7mmである。容積は、好ましくは約0.0045〜20cm3であり、より好ましくは0.2〜11cm3である。
2)前記1)以外の形状(矩形、矩形類似形状等)である場合
幅は、好ましくは0.5〜60mmであり、より好ましくは0.5〜50mmであり、更に好ましくは1〜50mmであり、更に好ましくは3〜50mmであり、更に好ましくは3〜30mmであり、更に好ましくは5〜20mmであり、更に好ましくは5〜15mmであり、更に好ましくは5〜10mmである。また、高さは、好ましくは0.1〜30mmであり、より好ましくは0.1〜20mmであり、更に好ましくは0.1〜10mmであり、更に好ましくは0.3〜10mmであり、更に好ましくは0.5〜10mmであり、更に好ましくは0.5〜7mmであり、更に好ましくは1〜7mmである。また、長さは、好ましくは5〜300mmであり、より好ましくは5〜200mmであり、更に好ましくは5〜100mmであり、更に好ましくは20〜100mmであり、更に好ましくは30〜100mmである。
また、表面積は区分発熱部としての機能を有すれば制限はないが、好ましくは約50cm2以下であり、より好ましくは約40cm2以下であり、更に好ましくは約25cm2未満であり、更に好ましくは20cm2未満である。
前記区分発熱部の容積又は発熱組成物成形体の容積は、通常、0.015〜500cm3であり、好ましくは0.04〜500cm3であり、より好ましくは0.04〜30cm3であり、更に好ましくは0.1〜30cm3であり、更に好ましくは1〜30cm3であり、更に好ましくは1.25〜20cm3であり、更に好ましくは1.25〜10cm3であり、更に好ましくは3〜10cm3である。
T≧2.5S 及び P≦0.5T
T :1個の区分発熱部の長さ
S :1個の区分発熱部の幅
P :区分け部の長さ
平行縞状(縦縞、横縞 斜め縞、縦波縞、横波縞 斜め波縞等)に区分発熱部からなるスジを配置することが 一例として挙げられる。
前記設置方法としてはメルトブロー方式やカーテンスプレー方式或いはグラビア方式などの適宜な方式が一例として挙げられる。
通気性粘着剤層の形成には、例えばホットメルト型の粘着性物質を加熱溶融下に熱風を介して吹き付け展開し、網状(蜘蛛の巣状)に設けるメルトブロー方式や粘着剤を間欠的に設けるグラビア方式などによる塗布方式は有用である。
尚、バンドの場合、面ファスナーと粘着剤層との組み合わせで調整用固定手段を更に構成しても構わない。固定手段の設置方法、設置場所、設置パターン等に付いては制限はなく、適宜決めればよく、発熱体の露出部の少なくとも1部に設けることが好ましい。また、使用されるまでの間の保護としてセパレータを固定手段に付与してもよい。該セパレータには背割り等の切り込みなどを設けてその剥離が容易となるようにしてもよい。尚、本発明の固定手段は、従来より開示されている又は市販されている又は公知の使い捨てカイロや発熱体に使用される固定手段(含取り外しできる取り付け手段等)を適宜選択して使用できる。
前記粘着剤層を構成する粘着剤としては、皮膚や衣服に付着するのに必要な粘着力を有するものであれば、制限はなく、溶剤系、水性系、エマルジョン型、ホットメルト型、反応性、感圧系、或いは、非親水性粘着剤、混合粘着剤、親水性粘着剤(ジェル等)などの各種形態が用いられる。
また、粘着剤層としては、通気性を有するものであっても、通気性を有しないものであってもよい。用途に応じて適宜選択をすればよい。通気性粘着剤層は、部分的に粘着剤が存在し、領域全体として通気性がある粘着剤層、例えば、網目状粘着剤層やストライプ状粘着剤層が一例として挙げられる。通気性の基材及び/又は被覆材に粘着剤をそのまま層状に積層したり、セパレータに積層した粘着剤を基材及び/又は被覆材に貼り付けてもよい。
前記間欠的な切り込みの形状は、(a)互い違い切り込み、(b)直線形切り込み(ミシン目)、(b)Vノッチ付き互い違い切り込み、(b)Vノッチ付直線形切り込み(Vノッチ付ミシン目)等が一例として挙げられる。 該Vノッチを、Uノッチ、Iノッチ等の他のノッチに変えてもよい。
本発明のミシン目や互い違い切り込み等の間欠的な切り込みの少なくとも一つの端部は発熱体の少なくとも一つの辺や少なくとも一つのノッチと接触していてもよいし、接触していなくてもよい。
前記互い違い切り込みは引き延ばされた場合、互い違いに配設した厚さ方向に貫通する複数の切り込み部の形状が変化し、該互い違い切り込みが網目構造に変形することにより、伸長や伸縮することができる。
幅が、好ましくは0mmを超えており、より好ましくは0を超えて5mm以下であり、更に好ましくは0.001〜5mmであり、更に好ましくは0.001〜4mmであり、更に好ましくは0.001〜3mmであり、更に好ましくは0.001〜2mmであり、更に好ましくは0.001〜1mmであり、更に好ましくは0.01〜1mmである。
尚、線状の切り込み部の幅の最小値は制限はなく、切れていればよい。より好ましくは前記記載の通りである。
前記切り込み部の延長方向の隣接する切り込み部の間隔である繋ぎ部のサイズは制限はないが、長さが、好ましくは0.01〜20mmであり、より好ましくは0.01〜10mmであり、更に好ましくは0.1〜10mmであり、更に好ましくは0.1〜8mmであり、更に好ましくは0.1〜7mmであり、更に好ましくは0.1〜5mmである。幅は、切り込み部の幅と同じである。
前記隣接する間欠的な切り込みの間隔(隣接間隔)は制限はないが、好ましくは0.1〜20mmであり、より好ましくは0.1〜15mmであり、更に好ましくは0.1〜10mmであり、更に好ましくは0.1〜5mmであり、更に好ましくは0.5〜5mmである。
前記切り込み部が円形や楕円形の場合は上記の長さを直径又は長軸とする。
ここで、伸長率とは、伸長後の長さを伸長前の長さで除した商を意味する。 即ち、 発熱体の伸長率=発熱体の伸長後の長さ/発熱体の伸長前の長さである。
ここで、収縮率とは、伸長時の長さを外力を取り去った後の長さで除した商を意味する。
即ち、 発熱体の収縮率=発熱体の伸長時の長さ/外力を取り去った後の発熱体の長さである。
該空気だまりを区分発熱部間に設けることにより、外部と区分発熱部との間の通気性を調整し、合わせ保温効果も付与する。また、支持体上に発熱源である区分発熱部を間隔を置いて設けた、高低差のある発熱部を局所通気材で覆い、区分発熱部の通気性を調整し、点在する発熱源を用いて実用範囲での面発熱を具現化もできる。前記局所通気材及び前記支持体は前記基材、前記被覆材に使用した包材が使用でき、また、従来より開示されている又は市販されている又は公知の使い捨てカイロや発熱体に使用されている如何なる包材からも適宜選択して使用できる。
また、穿孔等で、局所通気材の局部領域に発熱部又は発熱体本体の通気孔より大きい通気性を有する通気孔を設け、局所の通気性を高くし、他の領域は実質的に非通気性にするか、または前記区分発熱部の通気面の通気性より通気性を低く保つようにし、空気等の気体の流通路及び流通を制御してもよい。これにより、区分発熱部の保温と適切な温度維持ができる。
ここで、PEはポリエチレンフィルム、PPはポリプロピレンフィルム、PETはポリエチレンテレフタレートフィルム、Mはアルミニウム、銀等の金属や酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、窒化ケイ素、酸化アルミニウム等の半導体や金属の酸化物、酸窒化物、窒化物を示す金属化合物である。局所通気材としては、不織布とフィルムの積層体が好ましい一例として挙げられる。
また、発熱体の折り畳み部にあたる区分け部の幅(A)と、その両側の区分発熱部の厚さの和(B)に対する比(A/B)は、0.5以上であり、好ましくは0.5〜10であり、より好ましくは0.55〜10であり、更に好ましくは0.6〜10であり、更に好ましくは0.7〜10であり、更に好ましくは1.0〜10であり、更に好ましくは1.2〜10であり、更に好ましくは1.2〜5であり、更に好ましくは1.2〜3であり、更に好ましくは2〜3である。
また、前記発熱体の折り畳み部にあたる区分け部の幅が、一面側と他の一面側とで異なる場合は、狭い(短い)幅を区分け部の幅(A)とする。
また、本発明の区分発熱部発熱体、特にストライプ発熱体は、巻いた状態で、外袋に封入してもよい。
また、ポストイット/Post−it(スリーエム社の商品名)として販売されている着脱型の付箋紙に使用される粘着剤も使用できる。
また、ホットメルト型粘着剤、特に、ホットメルト系粘着剤(SIS等のスチレン系粘着剤、アクリル系粘着剤、ポリプロピレン系粘着剤、ポリエチレン系粘着剤、エチレンープロピレン共重合体系粘着剤等)が好ましい。公知又は公開された、粘着力や接着力の弱い粘着剤や接着剤も使用できる。
本発明の品質管理は、発熱組成物の余剰水値を使用した製造方法であれば制限はない。
連続製造方法としては、回転式抜き型を使用し、長尺の基材の上に型の抜き形状の発熱組成物成形体を積層する成形機とそれを長尺の被覆材で覆い、目的とする区分け部分及び基材と被覆材の周辺部をシール(ヒートシールや圧着シールや熱圧着シール等)できる回転式のシール器を用いて、そのシール器を介し、発熱組成物成形体の周辺部及び区分け部分の必要箇所をヒートシールし、封入処理する連続製造方法が一例として挙げられる。
前記連続製造方法としては、中空のドラム状回転体による凹部への充填と基材への移設により、発熱組成物成形体を長尺基材上へ積層する成形機とそれを長尺の被覆材で覆い、目的とする区分け部分及び基材と被覆材の周辺部をシール(ヒートシールや圧着シールや熱圧着シール等)できる回転式のシール器を用いて、そのシール器を介し、発熱組成物成形体の周縁部及び区分け部分の必要箇所をヒートシールし、封入処理する連続製造方法が一例として挙げられる。
本説明の発熱組成物の余剰水値は0.5〜80である。
本説明の区分発熱部発熱体群の各収納体、及び、区分発熱部と区分け部とからなる発熱部の収納体のループスティフネスは700mN/cm以下であるので、本説明の区分発熱部発熱体群の各発熱体は手触り感覚のよい柔軟性を有している。更に好ましくは該発熱体の最小剛軟度が70mm以下である。
本説明の区分発熱部発熱体群は、剛軟発熱体、ストライプ発熱体、切り離し自在発熱体、伸縮発熱体、バンド発熱体、トンネル通気発熱体、薬剤発熱体、切り離し自在薬剤発熱体、目温発熱体、顔温発熱体、鼻温発熱体、外袋付き外仮着折り畳み発熱体等を含む。
図6(b)は、同A−Aの断面図である。
周辺部にシール部34を有する発熱部31が1個である、長方形の矩形発熱体17Aである。セパレータ43付きソリッド状アクリル系の粘着剤層39を設けた、非通気性の基材36と通気性の被覆材35との間に発熱組成物成形体30が挟まれ、周辺部がシールされている。通常、衣服の外側に矩形発熱体17Aを貼り、衣服を通して身体に熱を伝達するようにしたものである。。
図7(b)は、同B−Bの断面図である。
周辺部にシール部34を有する発熱部31が1個である、平面形状が円形の温灸発熱体18である。
セパレータ43付粘着剤層39を設けた基材36と通気性の被覆材35に発熱組成物成形体30を挟んだ、円形の温灸発熱体18である。この直径20mmの温灸発熱体18を身体のつぼに貼り、身体に熱を伝達するようにして使用する。
図7(c)は、温灸発熱体18の他の一例を示す断面図である。
セパレータ43付粘着剤層39を設けた基材36と通気性の被覆材35に発熱組成物成形体30を挟み、粘着剤層39の中央に直径約8mmの空間部41を設けた温灸発熱体18である。
通常の温度を保持する場合は前記通気性を有する包材でよいが,特に高い温度を所望する場合、前記通気性より、高い通気性の被覆材等の包装材を使用することが好ましい。
該通気性は、JIS P8117の測定法によるガーレ一式気体透過度に準じた気体透過度で、好ましくは9sec/300cc以下であり、より好ましくは5sec/300cc以下であり、更に好ましくは3sec/300cc以下であり、更に好ましくは2sec/300cc以下である。
また、ガーレ一式気体透過度に準じた気体透過度は約0.4sec/300ccが測定限界であるので、前記測定限界を超える気体透過度はJIS L1096 の測定法によるフラジール透気度が好ましくは40cc/(cm2・sec)以下であり、より好ましくは1〜40cc/(cm2・sec)であり、更に好ましくは1〜20cc/(cm2・sec)である。
図8(b)は、同C−Cの断面図である。
1個の発熱部31の周辺部にシール部34を有し、間欠的な切り込みを有しない、全足形の足温発熱体19である。ポリエチレン製の滑り止め材38/段ボールライナー紙(芯材37)/ポリエチレン製の基材36の積層体と、多孔質フィルムとナイロン製の不織布の積層体である被覆材35を使用している。発熱組成物成形体30を挟んだ、ポリエチレン製の基材36と被覆材35の多孔質フィルム間のシールは、ヒートシールであるが、粘着剤を使用した圧着シールでもよい。該足温発熱体19の最小剛軟度は、200mm以上である。
また、図示はしないが、多孔質フィルム側にメルトブロー法等により通気性粘着剤層40を設けた被覆材35を、含余剰水発熱組成物29を成形した発熱組成物成形体30を積層した基材36に被せ、発熱組成物成形体30の周縁部を圧着シールし、全足形の足温発熱体19にしてもよい。また、ポリエチレン製の滑り止め材38と非吸水性処理をした段ボールライナー紙等の非吸水性包材の積層体である基材36を使用し、非吸水性包材側に発熱組成物成形体30を積層し、更に非吸水性の被覆材35を被せ、同様にして通気性粘着剤層40を介して、発熱組成物成形体30の周縁部を圧着シールし、全足形の足温発熱体19にしてもよい。
図8(c)は、足温発熱体19の他の一例を示す平面図である。
足温発熱体19のほぼ中央部でわかれるようにして、2個の区分発熱部32、32を形成し、発熱組成物成形体30のない区分け部33のほぼ中央部にミシン目47を設けた、折り畳み可能な足温発熱体19である。ポリエチレン製の基材36と被覆材35の多孔質フィルム間のシールは、粘着剤を使用した圧着シールである。該足温発熱体19を折り畳んで外袋57に収納すると、小さくなり持ち運びやすく、外袋57の節約にもなる。
足温発熱体19における発熱組成物成形体30の周縁部のシールは、粘着剤を使用した圧着シール、ヒートシール材を使用したヒートシール、粘着剤で仮着した後にヒートシールをした仮着ヒートシールから選択して使用できる。
12個の楕円形の区分発熱部32が、区分け部33を挟んで、縦横方向に所定の間隔で設けられている。
図9(b)は、剛軟発熱体21の他の一例を示す平面図である。
ダンベル形状の中に、6個の長方形の区分発熱部32が、区分け部33を挟んで、所定の間隔で設けられている。
尚、図9(a)及び図9(b)の発熱体の収納体のループスティフネスは700mN/cm以下であるので、該剛軟発熱体21は手触り感覚のよい柔軟性を有している。該剛軟発熱体21の最小剛軟度が70mm以下であり、最小剛軟度変化は0以下である。発熱前と発熱終了後において、柔軟性が悪くなる方向への変化がない発熱体である。
図10(b)は、同D−Dの断面図である。
6個の長方形の区分発熱部32が区分け部33を間隔として、ストライプ状に設けられた最小剛軟度が50mm以下のストライプ発熱体22である。
基材36の上に、6個の平面形状が長方形の発熱組成物成形体30が間隔をおいて積層され、通気性の被覆材35により覆われ、発熱組成物成形体30の周縁部及び該発熱体22の周辺部がヒートシールされ、非通気面である基材36上にSIS系ホットメルト系粘着剤からなる粘着剤層39を設け、その上にセパレータ43を設けたものである。SIS系ホットメルト系粘着剤をアクリル系粘着剤に換えてもよい。
衣服の外側にストライプ発熱体22を貼り、衣服を通して身体に熱を伝達するようにしてもよい。身体用の粘着剤層39を用いて、身体に貼り、身体に熱を伝達するようにしてもよい。また、両面を通気性面とし、身体側に発熱体から発生する水蒸気をあてるようにしてもよい。
図10(c)は、ストライプ発熱体22の他の一例を示す断面図である。
通気面側に、セパレータ43付きメルトブロー法による網目状の通気性粘着剤層40が設けられた、最小剛軟度が50mm以下のストライプ発熱体22である。下着等の衣服の内側に通気面側を貼り、該ストライプ発熱体22の非通気面を通して身体に熱を伝達するようにしたものである。また、両面を通気性面とし、身体側に発熱体から発生する水蒸気をあてるようにしてもよい。
また、衣服の外側に該ストライプ発熱体22を貼り、衣服を通して身体に熱を伝達するようにしてもよい。
図10(d)は、ストライプ発熱体22の他の一例を示す断面図である。
粘着剤層39が設けられていない最小剛軟度が50mm以下のストライプ発熱体22である。区分発熱部の側面通気部62と区分発熱部の頂上部63が通気性を有している。
また、図示はしないが、該ストライプ発熱体22の両面を通気性面とし、通気性粘着剤層40、又は部分的に設けた非通気性の粘着剤層39を身体側に向けて貼り、身体側に該ストライプ発熱体22から発生する水蒸気をあてるようにしてもよい。
8個の区分発熱部32がストライプ状に設けられ、各区分け部33に手切れ可能なミシン目47が設けられている。
また、ミシン目47は該発熱体23の辺に当接しているが、手切れ可能であれば、ミシン目47は該発熱体23の辺に当接していなくてもよい。
図11(b)は、小発熱体23Aの一例を示す平面図である。
本小発熱体23Aは、図11(a)の切り離し自在発熱体23の最小単位で、区分発熱部32の周辺部にシール部34を有する、切り離された小発熱体23Aである。
図11(c)は、切り離し自在発熱体23の他一例を示す平面図である。
幅9mmの区分け部33を間隔として、合計16個の区分発熱部(幅8mm×長さ50mm)32が、上下に設けられている。
各区分け部33のほぼ中央部には手切れ可能なミシン目47が設けられており、該ミシン目47の端部と該発熱体23の周辺部に設けられたVノッチ49とが当接している。
図11(d)は、小発熱体23Aの他の一例を示す平面図である。
本小発熱体23Aは、図11(c)の切り離し自在発熱体23の最小単位で、区分発熱部32の周辺部にシール部34を有する、切り離された小発熱体23Aである。
尚、図11(a)、図11(c)の切り離し自在発熱体23は、 任意のミシン目47に沿って、所望の小発熱体23Aに切り分けることができ、所望によりいくつかの離れた小領域を同時に温めることができる。
図12(b)は、同E−Eの断面図である。
6個の区分発熱部32が幅7mmの区分け部33を間隔として、ストライプ状に設けられており、中央の区分け部33には1.5mm間隔で、3列からなる互い違い切り込み48が形成されている。互い違いの切り込み48の一部は該伸縮発熱体24の周辺部と当接している。セパレータ43付き粘着剤層39を設けた、非通気性の基材36と通気性の被覆材35との間に発熱組成物成形体30が挟まれ、周辺部がシールされている。該粘着剤層39はスチレン−イソプレン−スチレン系の粘着剤からなる厚さ約50μmの層である。互い違いの切り込み48の方向と直交する方向である、長手方向に互い違いの切り込み48が略網目状に可逆変形するので、本伸縮発熱体24は長手方向に変形ができる、即ち、伸縮できる。 他の区分け部33に互い違いの切り込み48を設けて、該伸縮発熱体24の伸縮性を大きくするのも有用である。
2個の区分発熱部32を一組としてストライプ状に、短手方向の区分け部(幅10mm)33を挟んで6組設けられ、短手方向の各区分け部33に3列からなる互い違いの切り込み48が設けられ、該互い違い切り込み48の端部の少なくとも一部は該発熱体24の周辺部に設けられたVノッチ49と当接している。
図13(b)は、伸縮発熱体24の他の一例を示す平面図である。
長手方向に4個の区分発熱部32が、幅10mmの区分け部33を間隔として設けられ、各区分け部33に1.5mm間隔で、3列からなる互い違い切り込み48が形成され、該互い違い切り込み48は該伸縮発熱体24の周辺部と当接している。尚、図示はしないが、非通気性の基材36には粘着剤層39がセパレータ43付きで設けられている。
6個の区分発熱部32を有する発熱部31をバンド56のほぼ中央部に固定したものであり、該バンド56の両端部付近には面ファスナー42,42,42が設置面を違えて設けられ、該発熱部31を挟んでバンド56に互い違い切り込み48、48が設けられている。バンド56は不織布とエラストマーフィルムの積層体からなる非伸長性の可換性保持部材(一例として、長さ10〜100cm×幅1〜15cm)である。該発熱部31は該バンド56の任意の位置に固定してよい。該位置にあわせ、互い違い切り込み48が設けられる。
本例では、互い違い切り込み48により該バンド発熱体25に伸縮性を付与したが、ポリマー製メッシュ(スクリム)、やゴム等の伸縮材を包材間に挟んで結合した伸縮材料をバンド56に使用してもよい。
図15(b)は、同F−Fの断面図である。
6個の発熱組成物成形体30が被覆材35と基材36の間に挟まれ、局所通気材51は、6個の区分発熱部32の通気面側を覆うようにして設けられ、長手方向の両端部に粘着剤等からなる固定部(接着層、粘着層、ヒートシール層等)50、50で固定されている。該局所通気材51と区分発熱部の側面通気部62と区分け部33とから実質的な空間部52が形成され、両端の通気孔53から空気を取り入れる。セパレータ43付き粘着剤層39が基材36側に設けられている。
所望により局所通気材51に穿孔等による通気孔53を設けてもよい。
また、図示しないが、局所通気材51は1個以上の区分発熱部の頂上部63の少なくとも一部に粘着剤からなる固定部50を介して固定されてもよい。また、2個の区分発熱部32と1個の区分け部33と1個以上の空間部52を一組として、該区分発熱部32の外側の区分け部33において、局所通気材51と区分け部33を粘着剤や接着剤等からなる固定部50を介して固定し、そのほぼ中央部に手切れ可能なミシン目47を設け、該区分け部33で連接された切り離し自在薬剤発熱体27Aとしてもよい。
発熱組成物成形体30がセパレータ43付粘着剤層39を有する基材36と通気性の被覆材35に挟まれ、局所通気材51が区分け部33に固定されておらず、区分発熱部32の頂上部63を覆い、区分け部33に区分発熱部の側面通気部62と区分け部33と局所通気材51とから構成される空間部52を1つ設けたものである。
図16(b)は、トンネル通気発熱体26の空間部52の近傍の他の一例を示す部分拡大断面図である。
トンネル通気発熱体26の区分け部33のほぼ中央部に、局所通気材51を粘着剤からなる固定部50を介して固定し、1つの区分け部33に空間部52を2つ設けたものである。
図17(b)は、同G−Gの断面図である。
セパレータ43付き粘着剤層39を設けた、非通気性の基材36と通気性の被覆材35との間に発熱組成物成形体30が挟まれ、周辺部がシールされ、更に、区分発熱部32と区分け部33とからなる凹凸状の表面に穿孔した通気孔53を有する局所通気材51が固定部(粘着層、接着層、ヒートシール層等)50を介して薬剤発熱体27の全周辺部で固定され、局所通気材51と区分発熱部の側面通気部62と区分け部33とから実質的な空間部52が形成され、局所通気材51の通気孔53から空気を取り入れる。薬剤発熱体27の最小剛軟度は50mm以下である。局所通気材51は非通気性包材に穿孔した通気孔53を設けた包材である。また、局所通気材51は1個以上の区分発熱部の頂上部63の少なくとも一部に固定部50を介して固定されてもよい。非通気性の基材36はセパレータ43付き、機能物質を含有する粘着剤層39が設けられている。
図17(c)は、薬剤発熱体27の他の一例を示す平面図である。
局所通気材51の通気孔53に、取っ手55付き非通気性の通気遮断シート54が取り外し可能に貼り合わせられている。
図17(d)は、薬剤発熱体27の他の一例を示す断面図である。
粘着剤層39及びセパレータ43を設けていない薬剤発熱体27である。
機能性物質は、薬剤発熱体27の露出部の少なくとも一部に含有されている。
該薬剤発熱体27は、基材36と局所通気材51が非通気性であるので、発熱組成物30と機能性物質を含有する、該露出部との相互作用が防げ、それぞれの機能が維持できる。また、通気遮断シート54で通気孔53を塞ぐことにより発熱組成物成形体30と薬剤発熱体27の露出部との相互作用が防止でき、長期保存にも耐えうる薬剤発熱体27が得られる。
図18(b)は、同H−Hの断面図である。非通気性の基材36と通気性の被覆材35との間に発熱組成物成形体30が挟まれ、周辺部がシールされ、更に、被覆材35側に、粘着剤層39(通気性粘着剤層40でも良い)を設けた、穿孔した通気孔53を有する局所通気材51が固定部50を介して薬剤発熱体27の全周辺部で固定されている。通気孔53には少なくとも通気を遮断する程の粘着剤層39は設けられていない。局所通気材51と区分発熱部の側面通気部62と区分け部33とから実質的な空間部52が形成され、局所通気材51の通気孔53から空気を取り入る。機能性物質は、薬剤発熱体27の基材36の表面に含有されている。粘着剤層39(又は通気性粘着剤層40)上にセパレータ43を設けることが好ましい。
図19(b)は、同I−Iの断面図である。
区分発熱部32区分け部33とからなる凹凸状の表面に穿孔した通気孔53を有する局所通気材51が固定部(粘着層、接着層、ヒートシール層等)50を介して切り離し自在薬剤発熱体27Aの全周辺部で固定され、更に、一つおきに区分け部33と局所通気材51が固定部(粘着層、接着層、ヒートシール層等)50を介して固定されている。区分発熱部の頂上部63は局所通気材51で覆われている。該区分け部33と該局所通気材51が固定されている領域のほぼ中央部に手切れ可能なミシン目47が設けられ、2個の区分発熱部32と1個の区分け部33を一組として、3組が連接されている。各組は通気孔53付き局所通気材51と区分発熱部の側面通気部62と区分け部33とから形成された実質的な空間部52を有し、局所通気材51の通気孔53から空気を取り入れる。
手切れ可能なミシン目47の端部は切り離し自在薬剤発熱体27Aの周辺部に当接しているが、手切れが可能であれば該発熱体27Aの周辺部に当接していなくてもよい。基材36側にはセパレータ43付き、機能物質を含有する粘着剤層39が設けてある。所望により、ミシン目47はセパレータ43を貫通してもよいし、貫通しなくてもよい。また、所望により切り離し自在薬剤発熱体27Aの周辺部にある手切れ可能なミシン目47の端部にVノッチ49等を設けてもよい。
図19(c)は、小薬剤発熱体27Bの一例を示す断面図である。
切り離し自在薬剤発熱体27Aを、手切れ可能なミシン目47で切り離した1個の小薬剤発熱体27Bである。
発熱組成物成形体30がセパレータ43付粘着剤層39を有する基材36と通気性の被覆材35に挟まれ、区分発熱部の側面通気部62と区分け部33と通気孔53付局所通気材51とから構成される空間部52を有している小薬剤発熱体27Bである。
使用時、所望に合わせて、切り離し自在薬剤発熱体27Aを複数の小薬剤発熱体27Bに分け、所望の場所に貼ることができる。
図20(b)は、同J−Jの断面図である。
非通気性の基材36と通気性の被覆材35との間に発熱組成物成形体30が挟まれ、周辺部がシールされ、更に、両端部に穴74、74付耳掛け部73、73の各端部が発熱体本体の両端部にシールされた固定部50、50を介して固定され、中央部の上側にVノッチ49が設けられ、鼻周縁部にあたる下側は曲面になっており、その両側に各3個の区分発熱部32、32、32が設けられている。更に本発明の目温発熱体66は、該Vノッチ49を大きいV状の切り込みに換えたり、曲面にする等、中央部に切り込み、ノッチ、曲面等の加工を加えてもよい。
図20(c)は、目温発熱体66の他の一例を示す平面図である。
目温発熱体66の目側67を示す。中央部に手切れ可能な切り込み(ミシン目47)が設けられた穴74、74付耳掛け部73、73の各端部が発熱体本体の両端部にシールされた固定部50、50を介して固定され、中央部の上側にVノッチ49が設けられ、鼻周縁部にあたる下側は曲面になっている。
図20(d)は、目温発熱体66の他の一例を示す断面図である。
目温発熱体66の両側に不織布からなる風合い材68、68が設けられている。区分け部33、33と風合い材68、68との間に空間部52、52が形成されている。該風合い材68の少なくとも一方を局所通気材51又は風合い材68付局所通気材51に換えてもよい。 例えば目側67の風合い材68を局所通気材51又は風合い材68付局所通気材51に換えてもよい。
図20(e)は、顔温発熱体69の一例を示す平面図である。
マスク形の顔温発熱体69である。両端部に耳掛け部73である耳掛けゴム75、75が設けられ、中央の区分け部33は幅が広く、両側に各3個の区分発熱部32、32、32が設けられている。該耳掛けゴム75、75は耳掛けひも75に換えてもよい。
図20(f)は、顔温発熱体69の他の一例を示す斜視図である。
組み立て式の顔温発熱体69である。両端部に耳掛けゴム75、75を有し、発熱体保持部72に支持された発熱体収納部71を設けたマスク70にストライプ発熱体22等の区分発熱部発熱体20を挿入して使用する。
該区分発熱部発熱体20としてトンネル通気発熱体26や薬剤発熱体27の構造を有する発熱体にすると、より適温で使用できる。
図20(g) は、鼻温発熱体69Aの一例を示す平面図である。
中央の区分け部33の両側に区分発熱部32を各1個有する発熱部31を設け、少なくとも鼻の両側に相当する領域を加温できるようした、一体式の鼻温発熱体69Aである。
該発熱部31をトンネル通気発熱体26や薬剤発熱体27の構造を有する発熱部にすると、より適温で使用できる。
図20(h)は、顔温発熱体69及び鼻温発熱体69A用のトンネル通気発熱体26の他の一例を示す平面図である。
局所通気材51が、中央の区分け部33を挟んで設けられた2個の区分発熱部32、32を覆い、トンネル通気発熱体26の両端部に固定部50、50を介して固定されている。
図21(b)は、外袋付き外仮着折り畳み発熱体28の一例を示す平面図である。
図21(c)は、同K−Kの断面図である。
剛軟発熱体21を通気性の被覆材35側を内側にして中央の区分け部33で2つに折り畳まれた発熱体60が、外袋57の一部と外仮着層58を介して外仮着され、非通気性の収納体である外袋57に封入された外袋付き外仮着折り畳み発熱体28である。Iノッチ49が、外袋57のシール部59内に設けられ、シール部59の周辺部とは当接していない。
図21(d)は、外袋付き外仮着折り畳み発熱体28の他の一例を示す平面図である。
外袋57の一部と外仮着層58を介して外仮着し、折り畳まれた発熱体60が外袋57に封入され、Iノッチ49が外袋57のシール部59内に設けられ、その一端が外袋57のシール部59の外側周辺部に当接して設けられている。 また、図示はしないが、Iノッチ49を互い違い切り込み48に換えてもよい。外袋57の一辺のシール部59内の一部領域又は全領域に設けてもよい。
支持台61から突き出された6個の区分発熱部を有する剛軟発熱体21は途中から折れ曲がり、支持台61の斜め辺に接触しており、高い柔軟性を示している。
支持台61から突き出された市販の貼るカイロである単一発熱部発熱体17は突き出し方向に伸びたままで、支持台61の斜め辺に接触しておらず、 柔軟性はない。
図24(b)は、間欠的な切り込み44の一種であるミシン目47の一例を示す平面図である。切り込み部45が繋ぎ部46より長いミシン目47である。手切れ可能用として好ましい。
図24(c)は、間欠的な切り込み44の一種であるミシン目47の他の一例を示す平面図である。
切り込み部45と繋ぎ部46が同じ長さのミシン目47の一例である。
前記「 同一発熱組成物、同一包材を使用して製造された」には、同一製造番号を有する複数の発熱体等も含む。同一製造番号の発熱体は同一物性や同一特性を有するものとする。
1.製造番号が同一である発熱体で2個以上複数の発熱体からなる群か ら選ばれた発熱体
2.製造番号が付与されておらず、同一原料、同一包材を使用して製造 された2個以上複数の発熱体からなる群から選ばれた発熱体
3.余剰水値が0を超える含余剰水発熱組成物を使用する場合は、該含 余剰水発熱組成物を含有した発熱体の製造番号を採用する。
第二のサンプルは、発熱終了後の収納体のループスティフネスを測定する。 第三のサンプルは、発熱前の最小剛軟度及び発熱終了後の最小剛軟度を測定する。ただし、 発熱前の最小剛軟度を第三のサンプルで、発熱終了後の最小剛軟度を第四のサンプルで測定してもよい。
サンプルの数としては、第一のサンプルの数は、1個以上であり、好ましくは2個以上であり、より好ましくは3個以上である。第二のサンプルの数は、1個以上であり、好ましくは2個以上であり、より好ましくは3個以上である。
前記余剰水値、ループスティフネス、最小剛軟度等の各サンプルの値はサンプル数の算術平均を採用するのが好ましい。
幅0.5〜1cm、好ましくは1cmで、ループ長50mm以上の帯状のサンプルの中央付近で、ループ長50mm円形ループをつくり、この円形ループを外側から5mm押し込んだときにかかる荷重をサンプル幅当たりに換算し、mN/cm単位で表示した値をループスティフネスとする。
また、必要であれば、1gF≒9.8mNで換算する。
即ち、
ループスティフネス〔mN/cm〕=測定ループスティフネス〔mN〕/測 定サンプルの幅〔cm〕
測定点は、1点以上であり、好ましくは2点以上であり、より好ましくは3 点以上である。
2.ループスティフネスの測定用サンプルン
1)発熱前の発熱体の収納体のサンプル
発熱体の区分発熱部の端部を開け、含水発熱組成物を取り出し、残った収納体の非シール領域である区分発熱部領域とシール領域である区分け部をほぼ直交して通過する方向で、発熱体の周辺部のシール部を含めた領域の長手方向に切り取られた収納体の切片をサンプルとする。
2)発熱終了後の発熱体の収納体のサンプル
発熱体を通常の雰囲気下で発熱させ、該発熱体の温度が37℃を下回った時点を、使用終了と仮定し、発熱終了後の発熱体の区分発熱部の端部を開け、発熱組成物を取り出し、残った収納体の非シール領域である区分発熱部領域とシール領域である区分け部をほぼ直交して通過する方向で、発熱体の周辺部のシール部を含めた領域の長手方向に切り取られた収納体の切片をサンプルとする。
3)発熱前の発熱体の区分け部のサンプル
発熱前の発熱体の区分け部に沿って、発熱体の周辺部のシール部を含めた領域の長手方向に切り取られた切片をサンプルとする。発熱前の発熱体の収納体の区分け部でもよい。
4)発熱終了後の発熱体の区分け部のサンプル
発熱終了後の発熱体の区分け部に沿って、発熱体の周辺部のシール部を含めた領域の長手方向に切り取られた切片をサンプルとする。発熱終了後の発熱体の収納体の区分け部でもよい。
1)ループ長50mmのループ形成部位にマジックペンやフェルトペン等でマーキングを施してもよい。
2)粘着層等の固定手段を有する場合は、該固定手段が内側になるようにし、セパレータは除いて、ループスティフネスを測定する。
3)前記サンプルの長さが短い場合は、サンプルに、固定用フィルム等を継ぎ足して測定してもよい。例えば、ループ長50mmのサンプルに、固定用フィルム等を継ぎ足して測定してもよい。
4)発熱体又は収納体が局所通気材、風合い材、温度緩衝材等をを有する場合は、それらを取り除き、サンプルを切り出す。しかし、それらが発熱体又は収納体に固定され、それらを外すと発熱体又は収納体が壊れてしまう場合は、できる限りそれらを除き、サンプルを作成する。これは、最大引張強度や破断伸びの測定用サンプルにも適用する。
区分け部の最大引張強度、破断伸びを測定するサンプルの幅と長さは、最大引張強度及び破断伸びが測定できれば制限はない。区分け部のサイズにしたがってサンプルを作成し、測定すればよい。幅は20mm以下、長さは200mm以下が好ましい。
尚、測定用サンプルは、幅が3〜20mm、長さが30〜200mmであることが好ましく、チャック間距離は、10〜100mmであることが好ましい。
1)最大引張強度 (g/mm)
試料の引張強度のうち最大の値をチャートから読みとり、試料幅で除して、 mm単位に換算した値を最大引張強度とする。
2)破断伸び
試料が破断した時の伸びをチャートから読みとり、破断伸びとする。
即ち、
P(%)=100×(LB−LS)/LS
P : 破断伸び
LB : 破断時の試料の長さ(破断時のチャック間距離)
LS : 設置時の試料の長さ(設置時のチャック間距離)
また、試料の幅が狭い場合は、台紙等に固定し、試験してもよい。
1)脚付き支持台の塩化ビニル等のプラスチック製支持板(厚さ5mm×長さ600mm×幅600mm)の裏面の中央部付近に成形型の抜き穴形状を覆うように磁石を設ける。
2)温度センサー又は温度計の球部を支持板中央部上に置く。
3)厚さ約80μmの粘着剤層付き厚さ25μm×長さ250mm×幅200mmのポリエチレンフィルムの中央がセンサー又は温度計の球部のところにくるようにして、粘着剤層を介して支持板に貼り付ける。
4)前記ポリエチレンフィルムの中央部上に、長さ80mm×幅50mm×高さ4mmの抜き穴を持つ長さ250mm×幅200mmの型板を置き、その抜き穴付近に試料を置き、充填板を型板面に沿って動かし、型内に試料を充填する。次に、支持板下の磁石を除き、温度測定を開始する。
2.発熱組成物成形体の場合
1)〜3)は発熱組成物の場合と同じである。
4)前記ポリエチレンフィルムの中央部上に、発熱組成物成形体を置き、温度測定を開始する。発熱組成物成形体が簡単に崩れる場合は崩して発熱組成物と同じようにして測定する。測定する発熱組成物は、発熱組成物を外袋等の非通気性袋に封入して、23℃の環境下に置き、発熱組成物が該環境下になってから測定することが好ましい。
3.立ち上がり昇温速度
立ち上がり昇温速度は発熱開始時の温度(Ts)と試験開始5分後の温度(Te)の差(Te−Ts)である。
1)脚付き支持台の塩化ビニル等のプラスチック製支持板(厚さ5mm×長さ600mm×幅600mm)上にタオル布を4枚重ねて敷く。
2)温度センサー又は温度計の球部をタオル布中央部上に置く。
3)発熱体の非通気面を温度センサー又は温度計の球部に向けて、発熱体の中央部を該温度センサー又は温度計の球部のところにくるようにして置く。
4)その上にタオル布を4枚重ねる。
5)温度測定を開始する。
1)粘着剤層を有する発熱体の剛軟度の測定算出方法
(1)発熱体の粘着剤層を有しない側の面を水平台上に置いて測定する。
(2)発熱体の粘着剤層を有する側が水平台側面に向かい合い、粘着剤層 が水平台につき測定できない場合は、粘着剤層にカバーを付け、カ バーを付けた粘着剤層側の面を水平台上に置いて測定する。
(3)粘着剤層付き発熱体の粘着剤層を覆うカバーは、剛軟度が30mm 以下の、好ましくは20mm以下の、より好ましくは10mm以下 の、更に好ましくは5mm以下のプラスチックフィルム、及び/又 は、厚み50μm以下、好ましくは25μm以下、より好ましくは 1μm〜25μm、更に好ましくは1μm〜15μm、更に好まし くは1μm〜10μmの腰のないプラスチックフィルム、或いは、 軽く揉んでシワができるプラスチックフィルム等の腰のない、柔ら かいフィルムを使用する。ポリエチレンフィルム、塩化ビニリデン フィルム、塩化ビニルフィルム等のラップフィルムやロール状ポリ 袋が一例として挙げられる。
2)本発明の最小剛軟度の測定と算出方法
1個の発熱体について、一面を水平台上に置いて、各方向の剛軟度を測定する。次に、他の一面を水平台上に置いて、同様に測定して、それぞれの剛軟度を出す。各値の中で最も小さい値の剛軟度を最小剛軟度とする。
3)基材や被覆材等の包装材の剛軟度は、短手100mm×長手200mmの試験片を作成し、長手方向(200mm方向)の剛軟度を採用する。該包材から上記サイズの試験片が作成できない場合は、可能な限り、上記試験片に近いサイズの試験片を作成し測定する。
即ち、
最小剛軟度差=(発熱前の最小剛軟度)−(発熱前の最小剛軟度方向で、
発熱終了後の剛軟度)
である。
発熱終了後の最小剛軟度方向の剛軟度は、得られた発熱体を通常の雰囲気下で発熱させ、該発熱体の温度が37℃を下回った時点を、使用終了と仮定し、発熱前の最小剛軟度と同じ方向の発熱終了後の発熱体の剛軟度である。
最小剛軟度変化(%) =((B−A)/A)×100
A:発熱前の発熱体の最小剛軟度(mm)
B:発熱終了後の発熱体の該最小剛軟度(mm)
1)測定中の発熱は無視し、速やかに測定する。
2)得られた発熱体を、風のない20℃の環境下の空気中に放置し、発熱させ、発熱が終わり、該発熱体の温度が環境温度と同じになった時点を、発熱終了とし、該発熱体に対して、発熱前の発熱体の最小剛軟度を示した方向に対する剛軟度を測定し、発熱終了後の発熱体の最小剛軟度とする。
または、身体又は衣服に取り付けて、発熱させ、発熱終了後に、該発熱体に対して、発熱前の発熱体の最小剛軟度を示した方向に対する剛軟度を測定し、発熱終了後の発熱体の最小剛軟度とする。
3)発熱前の発熱体の最小剛軟度の測定方向と発熱終了後の発熱体の該最小剛軟度の測定方向は同じ測定方向とする。
4)発熱前の発熱体の最小剛軟度(A)が測定できず、発熱終了後の最小剛軟度(B)が測定できる場合、発熱終了後の発熱体の該最小剛軟度(B)を有する方向と同一方向の発熱体の最長の長さを最小剛軟度(A)とする。
最小剛軟度率(%)=(A/L)×100
A:発熱体又は発熱部の最小剛軟度
L:最小剛軟度を示す方向における発熱体又は発熱部の 全長
最大剛軟度比=(C/A)
A:発熱体又は発熱部の最小剛軟度
C:発熱体の最小剛軟度を有する方向と直角方向の剛軟 度
ただし、最大剛軟度が大きすぎて測定不能の場合は、そ の方向の最大長さを剛軟度とする。
前記余剰水値の測定には濾材として中村理科工業(株)製濾紙No.2又は、東洋濾紙(株)製濾紙No.2を使用した。また、 包材、ヒートシール層等のシール層、粘着剤層、区分け部の数や幅等を調整することにより、収納体のループスティフネスを調整した。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.3重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.8重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し含余剰水発熱組成物を作成した。非通気性収納体である外袋に封入し、20℃の環境下において、20℃に調整した。次に、 外袋より 含余剰水発熱組成物を取り出し、含余剰水発熱組成物の余剰水値を、図1〜図5に示すようにして求めた。
中心点から放射状に45°間隔で8本の線が書かれた、円形の濾紙(中村理科工業(株)製濾紙No.2)(図1)を、ステンレス板上に置き、前記濾紙の中心に、直径30mm×高さ20mmの中空円筒状の穴を持つ長さ150mm×幅100mmの型板を置き、その中空円筒状の穴付近に、前記発熱組成物を置き、押し込み板を型板上に沿って動かし、前記発熱組成物を押し込みながら中空円筒状の穴へ入れ、型板面に沿って、前記発熱組成物を擦り切り、さらに、測定中に発熱反応が起こらないようにするために、前記穴を覆うように非吸水性の70μmポリエチレンフィルムを置き、更に、その上に、厚さ5mm×長さ150mm×幅150mmのステンレス製平板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた線に沿って、水又は水溶液の浸透軌跡を中空円筒の穴の縁である円周部から浸透先端までの距離として、各線上からその距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各値(a,b,c,d,e,f,g,h)を測定余剰水値とし、その8個の測定余剰水値を算術平均した値(mm)を型板の中空円筒状の穴の高さ(mm)でわり、更に100をかけた値を求めた。前記同一発熱組成物より測定した3個の値を平均した値を前記発熱組成物の余剰水値とした。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は25であり、立ち上り昇温速度は、10℃/5分であった。
ナイロン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムの積層体を通気性の被覆材に、セパレータ付き粘着剤層を有するポリエチレンフィルムを非通気性の基材に使用した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が400g/(m2・day)であった。該含余剰水発熱組成物を型通し成形し、発熱組成物成形体を該基材上に積層し、、更に該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、シール幅が8mmで、長さ109mm×幅79mmの発熱部を有する長さ125mm×幅95mmの発熱体を複数個、作成した。さらに、該発熱体を非通気性収の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、肌着に貼り発熱試験をしたが、試験開始後まもなく温かくなり、温かい時間が8時間以上続いた。このように、本発明の発熱組成物の余剰水値の規定方法を使用すれば、発熱熱組成物中の余剰水量を簡単に規定できる。また、該含余剰水発熱組成物は型成形性が優れた発熱組成物であった。
実施例1における吸水性ポリマー(粒径300μm以下)を8.0重量部以外は、実施例1と同様にして、11%食塩水を混合し、余剰水値が100の含余剰水発熱組成物を使用した。該含余剰水発熱組成物の立ち上がり昇温速度は、0℃/5分であった。該含余剰水発熱組成物を使用して、実施例1と同様にして発熱体を複数個、作成した。さらに、該発熱体を非通気性収の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、発熱試験をしたが、温かくならず、温かくなる時間が非常に遅く、温度も低いままで時間が経過した。
実施例1におけるカルボキシメチルセルロースナトリウムを4.0重量部にした以外は、実施例1と同様にして、11%食塩水を混合し、余剰水値が25の含水発熱組成物を使用した。該含余剰水発熱組成物の立ち上がり昇温速度は、0℃/5分であった。該含余剰水発熱組成物を使用して、実施例1と同様にして発熱体を複数個、作成した。さらに、該発熱体を非通気性収の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、発熱試験をしたが、温かくならず、温かくなる時間が非常に遅く、温度も低いままで時間が経過した。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.3重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.5重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。
該含余剰水発熱組成物の余剰水値は30であり、立ち上がり昇温速度は8℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ナイロン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムの積層体を通気性の被覆材に、セパレータ付き粘着剤層を有するポリエチレンフィルムを非通気性の基材に使用した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が400g/(m2・day)であった。
長さ107mm×幅77mmの抜き孔を有する厚さ2mmの抜き型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を長さ150mm×幅120mmの該基材のポリエチレンフィルム面上に積層した。多孔質フィルムとコポリマーフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部を幅8mmで、ヒートシールし、カットし、シール幅が8mmで、長さ109mm×幅79mmの発熱部を有する長さ125mm×幅95mmの発熱体を複数個、作製した。
該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、肌着に貼り発熱試験をしたが、すぐに温かくなり、温かい時間が8時間以上続いた。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.3重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)1.0重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作製した。
該含余剰水発熱組成物の余剰水値は20であり、立ち上がり昇温速度は8℃/5分であった。余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
多孔質フィルム側にメルトブロー法により通気性粘着剤層を設けた、多孔質フィルムとナイロン不織布の積層体を被覆材に、ポリエチレン製の滑り止め材と非吸水性処理をした段ボールライナー紙の積層体を基材に使用した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が900g/(m2・day)であった。一対の全足形の貫通孔を有する厚さ1.0mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を基材の非吸水性処理をした段ボールライナー紙上に積層し、更に、被覆材の通気性粘着剤層側がそれに対向するように積層し、発熱組成物成形体の周縁部を圧着シールし、間欠的な切り込みのない、単一発熱部発熱体からなり、最大長さが220mmの、一対の全足形の足温発熱体を作製した。全足形の曲面を有する形状の発熱組成物成形体が型成形できるほど、含余剰水発熱組成物は型成形性が優れた発熱組成物であった。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が900g/(m2・day)であった。さらに、該足温発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該足温発熱体を外袋より取り出し、使用したが、靴の中で、該足温発熱体が丸まらず、足温用として使い勝手がきわめてよかった。該足温発体の最小剛軟度は220mmを超え、測定不能であり、使用中、足温発熱体が丸まらず、足温用としての役割を確実に果たしていることと一致している。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)7.0重量部、木粉(粒径150μm以下)2.3重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)1.0重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は26であり、立ち上がり昇度速度は2℃/5分であった。
ナイロン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムの積層体を通気性の被覆材に、セパレータ付き粘着剤層を有するポリエチレンフィルムを非通気性の基材に使用した。
6個の貫通孔を有する厚さ2mmの型を用いた型通し成形をした発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、多孔質フィルムとコポリマーフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、区分発熱部が長さ77mm×幅12mmで、区分け部が、長さ77mm×幅10mmであり、6個の区分発熱部が区分け部を間隔として間隔を置いて設けられ、長さ138mm×幅93mmの発熱体を複数個、作製した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が400であった。余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。さらに、該発熱体を非通気性収の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、肌着に貼り発熱試験をしたが、試験開始後まもなく温かくなり、温かい時間が8時間以上続いた。このように、本発明の発熱組成物の余剰水値の規定方法を使用すれば、発熱熱組成物中の余剰水量を簡単に規定できる。また、長さ77mm×幅12mmの区分発熱部を10mmの間隔を置いて6個も型成形し、設けられるほど、該含余剰水発熱組成物は型成形性が優れた発熱組成物であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.3重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)1.0重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作製した。
該含余剰水発熱組成物の余剰水値は30で、立ち上り昇温速度は、8℃/5分であった。該余剰水値は東洋濾紙(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ナイロン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムの積層体を通気性の被覆材に、セパレータ付き粘着剤層を有するポリエチレンフィルムを非通気性の基材に使用した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が400g/(m2・day)であった。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が400g/(m2・day)であった。
8個の貫通孔を有する厚さ2.5mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、更に、多孔質フィルムとコポリマーフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部を幅8mmでヒートシールし、カットし、8個の区分発熱部を有し、区分け部が長さ79mm×幅8mm、区分発熱部が長さ79mm×幅10mmの複合発熱部を有する、シール幅が8mmで、長さ152mm×幅95mmの発熱体を複数個、作製した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が400g/(m2・day)であった。一部の発熱体に各区分け部のほぼ中央に間欠的な切り込みであるミシン目を設け、手切れ可能にした発熱体も作製した。 さらに、これら発熱体を非通気性収納袋である外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、該ミシン目が付与されていない発熱体の物性を測定した。その結果1にその物性値を示す。また、該発熱体の各区分発熱部の一つの端部を切り、発熱組成物を取り出した後の収納体のループスティフネスは98mN/mmであった。また、基材と被覆材の剛軟度は55〜60であった。
また、該発熱体を外袋より取り出し、肌着に貼り発熱試験をしたが、すぐに温かくなり、温かい時間が8時間以上続いた。柔軟性に優れた発熱体である。 また、ミシン目が付与された発熱体は簡単に切り離しができ、切り離された各発熱体を所望の複数のところに貼れ使用でき、通常の発熱体にはない利便性を享受できた。また、該含余剰水発熱組成物は型成形性が優れた発熱組成物であった。
項目 : 状態、値
発熱体の表面状 : 両面凹凸面で8個の区分発熱部を有する
サイズ : 長さ152mm×幅95mm
区分発熱部幅 : 10mm
区分け部幅 : 8mm
最小剛軟度(発熱前) : 40mm
最小剛軟度(発熱終了後): 40
最小剛軟度の変化 : 0
最小剛軟度率 : 26
最大剛軟度比 : 2.4
柔軟性 : あり
温熱効果 : 優れる
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.3重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.5重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含水発熱組成物を作成した。該含水発熱組成物の余剰水値は30であり、立ち上り昇温速度は、8℃/5分であった。余剰水値は東洋濾紙(株)製濾紙No.2を使用して規定した。
ナイロン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムの積層体を通気性の被覆材に、セパレータ付き粘着剤層を有するポリエチレンフィルムを非通気性の基材に使用した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が400g/(m2・24hr)であった。
8個の貫通孔を有する厚さ2mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、更に、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、8個の区分発熱部を有し、区分け部が長さ79mm×幅8mm、区分発熱部が長さ79mm×幅10mmの発熱部を有する、シール幅が8mmで、長さ152mm×幅95mmのストライプ発熱体を複数個、作製した。また、該含余剰水発熱組成物は型成形性に優れた発熱組成物であった。該発熱体を非通気性収納袋である外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、物性を測定した。結果2にその物性値を示す。また、該発熱体の収納体のループスティフネスは98mN/cmであり、中央部の区分け部の、25℃における最大引張強度が140g/mm幅であり、25℃における破断伸びが80%であった。次に各区分け部のほぼ中央に手切れ可能なミシン目を設けた。さらに、肌着に貼り発熱試験をしたが、すぐに温かくなり、温かい時間が8時間以上続いた。柔軟性に優れた発熱体である。
項目 : 状態、物性
発熱体の表面状 : 両面凹凸面で8個の区分発熱部を有する
サイズ : 長さ152mm×幅95mm
区分発熱部幅 : 10mm
区分け部幅 : 8mm
最小剛軟度(発熱前) : 46mm
最小剛軟度(発熱終了後): 46mm
最小剛軟度の変化 : 0
最小剛軟度率 : 30
最大剛軟度比 : 2.1
柔軟性 : あり
温熱効果 : 優れる
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.3重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.5重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。
該含余剰水発熱組成物の余剰水値は30であり、立ち上がり昇温速度は、8℃/5分であった。余剰水値は東洋濾紙(株)製濾紙No.2を使用して規定した。
ナイロン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムの積層体を通気性の被覆材に、セパレータ付き粘着剤層を有するポリエチレンフィルムを非通気性の基材に使用した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が400g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を基材のポリエチレンフィルム面上に積層した。ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットとし、6個の区分発熱部を有し、区分け部が長さ77mm×幅10mm、区分発熱部が長さ77mm×幅12mmの複合発熱部を有する、シール幅が8mmで、 長さ138mm×幅93mmのストライプ発熱体を5個作製した。さらに、この発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該外袋より該ストライプ発熱体を取り出し、該発熱体の各区分発熱部の一つの端部を切り、発熱組成物を取り出し、収納体のルーフスティフネスを測定した。該ルーフスティフネスは60mN/mmであった。肌着に貼り発熱試験をしたが、すぐに温かくなり、温かい時間が8時間以上続いた。結果3にストライプ発熱体と単一発熱部発熱体の比較を示す。
発熱体 : ストライプ発熱体 : 単一発熱部発熱体
(両面凹凸状) (市販の貼るカイロ)
発熱部種類 : 6個の区分発熱部 : 1個の単一発熱部
サイズ(長さ×幅) : 138mm×93mm : 138mm×93m
発熱体シール幅 : 8mm : 8mm
発熱部(長さ×幅) :122mm×77mm : 122mm×77m
区分発熱部幅 : 12mm : −
区分け部幅 : 10mm : −
最小剛軟度 : 60mm : 曲がらず測定不能
(発熱前)
最小剛軟度 : 48mm : 曲がらず測定不能
(発熱終了後)
最小剛軟度の変化 : −20 : −
最小剛軟度率 : 43 : −
最大剛軟度比 : 1.6 : −
柔軟性 : あ り : なし
該ストライプ発熱体は、発熱前から発熱終了後まで、柔軟性を維持しており、可撓性、柔軟性が如何に優れているかがわかる。
実施例7と同タイプのストライプ発熱体の凹凸状の通気面に、区分発熱部の長さと同じ幅のポリプロピレン不織布/ポリエチレンフィルムからなる局所通気材を被せ、区分発熱部の長さ方向と直交するストライプ発熱体の両端部に粘着剤を介して固定し、トンネル通気発熱体を作製した。各区分け部の両端部が局所通気孔になり、区分け部領域がトンネルになり区分発熱部の側面が微細孔を有する広域通気部が構成する、トンネル通気構造が設けられた。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)7.0重量部、木粉(粒径150μm以下)3.0重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.8重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し含余剰水発熱組成物を作成した。
非通気性収納体である外袋に封入し、20℃の環境下において、20℃に調整した。次に、 外袋より 含余剰水発熱組成物を取り出し、含余剰水発熱組成物の余剰水値を、図1〜図5に示すようにして求めた。
中心点から放射状に45°間隔で8本の線が書かれた、円形の濾紙(東洋濾紙(株)製濾紙No.2)(図1)を、ステンレス板上に置き、前記濾紙の中心に、直径30mm×高さ20mmの中空円筒状の穴を持つ長さ150mm×幅100mmの型板を置き、その中空円筒状の穴付近に、前記発熱組成物を置き、押し込み板を型板上に沿って動かし、前記発熱組成物を押し込みながら中空円筒状の穴へ入れ、型板面に沿って、前記発熱組成物を擦り切り、さらに、測定中に発熱反応が起こらないようにするために、前記穴を覆うように非吸水性の70μmポリエチレンフィルムを置き、更に、その上に、厚さ5mm×長さ150mm×幅150mmのステンレス製平板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた線に沿って、水又は水溶液の浸透軌跡を中空円筒の穴の縁である円周部から浸透先端までの距離として、各線上からその距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各値(a,b,c,d,e,f,g,h)を測定余剰水値とし、その8個の測定余剰水値を算術平均した値(mm)を型板の中空円筒状の穴の高さ(mm)でわり、更に100をかけた値を求めた。前記同一発熱組成物より測定した3個の値を平均した値を前記発熱組成物の余剰水値とした。含余剰水発熱組成物の余剰水値は15であり、立ち上り昇温速度は、1℃/5分であった。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が600g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する厚さ1.5mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形をした発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、6個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ73mm×幅15mm、区分け部が長さ82mm×幅5mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が6mmで、長さ127mm×幅85mmの発熱体を複数個、作成した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、該発熱体の収納体のルーフスティフネスを測定した。該ルーフスティフネスは60mN/mmであった。該発熱体を肌着に貼り発熱試験をしたが、試験開始後まもなく温かくなり、使用前中ごにわたり柔軟性があり、温かい時間が8時間以上続いた。また、該含余剰水発熱組成物は型成形性が優れた発熱組成物であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量 部、木粉(粒径150μm以下)2.3重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.9重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は25であり、立ち上がり昇温速度は7℃/5分以上であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が450g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する厚さ1.5mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形をした発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、6個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、
区分発熱部が長さ77mm×幅15mmで、区分け部が、長さ77mm×幅5mmであり、周辺部のシール幅が8mmで、厚み1mm×長さ131mm×幅93mmの剛軟発熱体を複数個、作製した。 また、該含余剰水発熱組成物は型成形性が優れた発熱組成物であった。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、物性を測定した。
該発熱体の最小剛軟度は46mmであり、最小剛軟度変化は0であった。発熱前はもとより、発熱後においても、少なくとも可撓性、柔軟性を維持した。これにより、本発明の区分発熱部発熱体の可撓性、柔軟性が如何に優れているかがわかる。発熱体の収納体のループスティフネスは98mN/cmであり、発熱体の含余剰水発熱組成物の全重量は18gであった。
収納体のループスティフネスを1000mN/cmにした以外は実施例10と同様にして複数個の発熱体を作成した。
含水発熱組成物の全重量を54gにした以外は、比較例2と同様にして複数個の発熱体を作成した。
使用感評価
良 :柔軟性があり、ごわごわ感がなく、身体に沿わせたときにスムースに身体に沿い、元に戻ろうとする反発性がなく、手に握ったときに柔らかく感じられ、手触りが柔らかく使用感良好である。
不良:柔軟性がなく、ごわごわ感があり、身体に沿わせたときに元に戻ろうとする反発性があり、手に握ったときに硬く感じられ、手触りが硬く使用感が悪い。
例 :発熱組成物 :ループ : 最小剛軟度 : 使用評価 全重量 スティフネス
(g) (mN/cm) (mm)
実施例10: 18 : 98 : 48 : 良
比較例3 : 18 : 1000 : 測定不能 : 不良
比較例4 : 54 : 1000 : 68 : 不良
このように、撓み性を規定する最小剛軟度のみで規定された発熱体及び反発性と撓み性を規定するループスティフネスで規定された発熱体を比較することにより、
1)実施例10のようにループスティフネスが低い収納体を使用した発熱体は、高撓み性や低反発性の肌触りの良い柔軟性があり、被加温体にスムースに沿う沿い性があり、発熱体として実用上の柔軟性がある。
2)一方、比較例3、比較例4のように最小剛軟度だけで規定した発熱体は、 発熱組成物の全重量により見かけの撓み性は低く押さえることができるが、収納体の反発性、沿い性、及び、発熱体の反発性、沿い性が規定できず、身体に沿わせたときに元に戻ろうとする反発性があり区分け部も柔軟性がなく、発熱体として実用上の柔軟性はない。
3)複数の区分発熱部を有する発熱体の実用上の柔軟性は、最小剛軟度では規定できず、ループスティフネスによる規定が不可欠である。
以上のように、本発明の発熱体は、被加温体に沿わせたときに反発性がなく、装着感や肌触りが良好な、実用的な柔軟性を有している。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)3.0重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)1.1重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。含余剰水発熱組成物の余剰水値は30であり、立ち上がり昇温速度は5℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が600g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する厚さ1.2mmの型を用いた型通し成形をした発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、6個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ82mm×幅15mm、区分け部が長さ82mm×幅6mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が6mmで、長さ127mm×幅94mmの発熱体を複数個、作製した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、物性を測定した。該発熱体の収納体のループスティフネスは98mN/cmであった。また、該発熱体を外袋より取り出し、粘着剤層にて、衣服に固定し発熱試験をしたが、該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、衣服に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)7.0重量部、木粉(粒径150μm以下)3.0重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)1.0重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は10であり、立ち上がり昇温速度は2℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が450g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する厚さ2.5mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、6個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ82mm×幅15mm、区分け部が長さ82mm×幅6mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が6mmで、長さ127mm×幅94mmの発熱体を複数個、作製した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、物性を測定した。該発熱体の収納体のループスティフネスは98mN/cmであり、少なくとも一つの区分け部の、25℃における最大引張強度が155g/mmであり、破断伸びが98%であった。また、該発熱体を外袋より取り出し、粘着剤層にて、衣服に固定し発熱試験をしたが、該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、衣服に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)7.0重量部、木粉(粒径150μm以下)3.0重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.8重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は10であり、立ち上がり昇温速度は2℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が450g/(m2・day)であった。
8個の貫通孔を有する厚さ1.2mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、8個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ82mm×幅12mm、区分け部が長さ82mm×幅6mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が6mmで、長さ152mm×幅94mmの発熱体を複数個、作製した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、物性を測定した。
該発熱体の収納体のループスティフネスは98mN/cmであり、少なくとも一つの区分け部の、25℃における最大引張強度が155g/mmであり、破断伸びが98%であった。また、該発熱体を外袋より取り出し、粘着剤層にて、衣服に固定し発熱試験をしたが、該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、衣服に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.5重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.5重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は20であり、立ち上がり昇温速度は6℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が290g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する厚さ1.5mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、6個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ82mm×幅15mm、区分け部が長さ82mm×幅6mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が6mmで、長さ127mm×幅94mmの発熱体を複数個、作製した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、物性を測定した。
該発熱体の収納体のループスティフネスは49mN/cmであり、一つの区分け部のループスティフネスは88mN/cmであった。
また、該発熱体を外袋より取り出し、粘着剤層にて、衣服に固定し発熱試験をしたが、該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、衣服に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)7.0重量部、木粉(粒径150μm以下)3.0重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.8重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は、25であり、立ち上り昇温速度は、6℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が300g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する厚さ1.0mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、6個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ82mm×幅15mm、区分け部が長さ82mm×幅6mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が6mmで、長さ127mm×幅94mmの発熱体を複数個、作製した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、物性を測定した。該発熱体の収納体のループスティフネスは350mN/cmであった。また、該発熱体を外袋より取り出し、粘着剤層にて、腰に固定し発熱試験をしたが、該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、腰に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.3重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.5重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は、20であり、立ち上り昇温速度は、6℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が300g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する厚さ1.5mmの型を用いた型通し成形をした発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、6個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ82mm×幅15mm、区分け部が長さ82mm×幅6mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が6mmで、長さ127mm×幅94mmの発熱体を複数個、作製した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、物性を測定した。該発熱体の収納体のループスティフネスは95mN/cmであり、一つの区分け部のループスティフネスは156mN/cmであった。
また、発熱体を外袋より取り出し、粘着剤層にて、衣服に固定し発熱試験をしたが、該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、衣服に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)3.0重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)1.0重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は、30であり、立ち上り昇温速度は、6℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が600g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する厚さ2.0mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、更に、通気面側にメルトブロー法により、SIS系の通気性粘着剤層を設け、更に、セパレータ覆い、カットし、6個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ82mm×幅15mm、区分け部が長さ82mm×幅6mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が6mmで、長さ127mm×幅94mmの発熱体を複数個、作製した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、該発熱体の区分発熱部と区分け部からなる発熱部とその周辺のシール領域を残して切りとり、該発熱組成物を除いた収納体のループスティフネスを測定し、80mN/cmを得た。また、最小剛軟度が48mmで、最小剛軟度変化は0であった。また、該発熱体を外袋より取り出し、通気性粘着剤層面が下着の内側に向かうようにして、下着の内側に固定し発熱試験をしたが、該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、下着と共に身体に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)7.0量部、木粉(粒径150μm以下)3.0重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)1.0重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は、15であり、立ち上り昇温速度は、6℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が300g/(m2・day)であった。
10個の貫通孔を有する厚さ0.5mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、10個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ60mm×幅10mm、区分け部が長さ60mm×幅8mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が10mmで、長さ188mm×幅80mmのアイマスク形の発熱体を複数個、作成した。更に、中心部に手切れ可能な中抜きされた不織布からなる耳掛け部の両端部を該目温発熱体の長手方向の両端部に接着剤を介して取り付け、アイマスク形の目温発熱体を複数個、作製した。また、該含余剰水発熱組成物は型成形性が優れた発熱組成物であった。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、実施例16と同様にして、該収納体のループスティフネスを測定し、120mN/cmを得た。また、該発熱体を外袋より取り出し、通気性面を目に向けて、目を覆うように、耳掛け部で、目に固定し発熱試験をした。該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、目に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。
該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。尚、該発熱体の収納体のループスティフネスは98mN/cmであった。該収納体として区分発熱部と区分け部からなる発熱部領域を採用した。
実施例18と同様の発熱体の全通気面上に、3個の2mmφの穿孔を等間隔で設けたエアスルー不織布(風合い)/ポリエチレン製多孔質フィルムの2層積層体からなる局所通気材を、各区分け部に該3個の穿孔が配置されるように被せ、粘着剤からなる粘着層(固定部)を介して該発熱体の周辺部に固定し、目側に透湿度が5000g/(m2・day)を超えるスパンボンド不織布(強度)/メルトブローン不織布(通気)/サーマルボンド不織布(風合い)の3層積層体からなる風合い材を設けた以外は、実施例18と同様にして目温発熱体を複数個、作製した。さらに、この発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。その後、該発熱体を外袋より取り出し、通気性面を目に向けて、目を覆うように、耳掛け部で、目に固定し発熱試験をした。該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、目に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。該目温発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.4重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)1.2重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は、25であり、立ち上り昇温速度は、6℃/5分であった。、該余剰水値は中村理科工業株式社製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。該被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が290g/(m2・day)であった。
2個の貫通孔を有する厚さ1.2mmの型を用いた型通し成形をした発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せに成るように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、発熱体の周辺部のシール幅が8mmで、2個の区分発熱部を有し、区分け部が長さ30mm×幅22mm、区分発熱部が長さ30mm×幅15mmの発熱部を上部に有する、シール幅が8mmで、長さ116mm×幅95mmのマスク形の顔温発熱体の一種である鼻温発熱体を作製した。更に通気面に非通気性のポリエチレンフィルムである局所通気材を粘着剤を介して設け、各区分け部の両端部からのみ通気するようにし、さらに該発熱体の長手方向の両端部に中心にゴムを有するひもからなる耳掛け部を設け、マスク形の鼻温発熱体を複数個、作成した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、非通気性面を鼻に向けて、上部発熱部を鼻周辺に位置するように、耳掛け部で、顔に固定し発熱試験をした。該発熱体は、区分け部より折れ曲がり、鼻に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が30分以上続いた。該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有している発熱体であった。尚、該発熱体の収納体のループスティフネスは98mN/cmであった。該収納体として区分発熱部と区分け部からなる発熱部領域を採用した。
鉄粉(粒径300μm以下)100重量部、活性炭(粒径300μm以下)5.5重量部、木粉(粒径150μm以下)2.5重量部、吸水性ポリマー(粒径300μm以下)0.5重量部、消石灰0.5重量部、亜硫酸ナトリウム0.7重量部、11%食塩水を混合し、含余剰水発熱組成物を作成した。該含余剰水発熱組成物の余剰水値は20であり、立ち上がり昇温速度は6℃/5分であった。該余剰水値は中村理科工業(株)製濾紙No.2(円形)を使用して規定した。
ポリプロピレン不織布とポリエチレン製多孔質フィルムとの積層体を、通気性の被覆材に、ポリエチレンフィルムの片面にセパレータ付き粘着剤層を、もう一方の片面にエチレン−酢酸ビニルコポリマーフィルムを設けた積層体を非通気性の基材に使用した。被覆材の通気性はリッシー法による透湿度が290g/(m2・day)であった。
6個の貫通孔を有する厚さ2.0mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、6個の貫通孔を有する厚さ2.0mmの型を用いて、該含余剰水発熱組成物を型通し成形した発熱組成物成形体を該基材のポリエチレンフィルム面上に積層し、ポリエチレンフィルム面が互いに重ね合せになるように該被覆材を被せ、発熱組成物成形体の周縁部をヒートシールし、カットし、
6個の区分発熱部がヒートシール領域である区分け部を間隔として、間隔を置いて設けられ、区分発熱部が長さ77mm×幅15mm、区分け部が長さ77mm×幅5mmの発熱部を有する、周辺部のシール幅が8mmで、長さ131mm×幅93mmの発熱体を複数個、作製した。該発熱体を非通気性の外袋に密封し、室温で24時間放置した。24時間後、該発熱体を外袋より取り出し、物性を測定した。該発熱体の収納体のループスティフネスは98mN/cmであった。最小剛軟度は、48であり、最小剛軟度変化は0であった。また、該発熱体を外袋より取り出し、粘着層にて、腰に固定し発熱試験をしたが、腰に沿ってぴったりと固定され、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いた。該発熱体は優れた発熱性能と優れた柔軟性を有し、使用感が良く、実用性のある発熱体であった。
収納体のループスティフネスを1000mN/cmにした以外は、実施例7と同様の発熱体を複数個、作成した。該発熱体を外袋より取り出し、粘着層にて、腰に固定し発熱試験をしたが、すぐに温かくなり、温かい時間が6時間以上続いたが、該発熱体は、腰に沿わず、柔軟性はなく、使用感が悪く、実用性のない発熱体であった。尚、最小剛軟度は測定不能であった。
2 基準線
3 測定板 (円柱状貫通孔を有する測定板)
4 円柱状貫通孔
5 円柱状貫通孔の直径
6 円柱状貫通孔の高さ
7 円柱状貫通孔の径円
8 支持板
9 充填板
10 押さえ板
11 非吸水性プラスチックフィルム(ポリエチレンフィルム等)
12 浸透跡
13 浸透距離
14 発熱組成物
15 余剰水値測定装置
17 単一発熱部発熱体
17A 矩形発熱体
18 温灸発熱体
19 足温発熱体
20 区分発熱部発熱体
21 剛軟発熱体
22 ストライプ発熱体
23 切り離し自在発熱体
23A 小発熱体
24 伸縮発熱体
25 バンド発熱体
26 トンネル通気発熱体
27 薬剤発熱体
27A 切り離し自在薬剤発熱体
27B 小薬剤発熱体
28 外袋付き外仮着折り畳み発熱体
29 含余剰水発熱組成物
30 発熱組成物成形体
31 発熱部
32 区分発熱部
33 区分け部
34 シール部
35 被覆材
36 基材
37 芯材
38 滑り止め材
39 粘着剤層
40 通気性粘着剤層
41 空間部
42 面ファスナー
43 セパレータ
44 間欠的な切り込み
45 切り込み部
46 繋ぎ部
47 ミシン目
48 互い違い切り込み
49 ノッチ(Vノッチ、Uノッチ、Iノッチ等)
50 固定部(接着層、粘着層、ヒートシール層等)
51 局所通気材
52 空間部
53 通気孔
54 通気遮断シート
55 取っ手(つまみ部)
56 バンド(支持体、包材)
57 外袋
58 外仮着層
59 シール部
60 折り畳まれた発熱体
61 支持台
62 区分発熱部の側面通気部
63 区分発熱部の頂上部
64 型成形性測定装置
65 磁石
66 目温発熱体
67 目側
68 風合い材
69 顔温発熱体
69A 鼻温発熱体
70 マスク
71 発熱体(発熱部)収納部
72 発熱部(発熱体)保持部
73 耳掛け部
74 穴
75 耳掛けひも、耳掛けゴム
Claims (17)
- 貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記浸透材が、濾水時間120秒/100ml以下の濾材であり、前記濾材に底打ちされた、前記余剰水値測定装置の測定板の貫通孔内に充填し、その5分後の発熱組成物の水又は水溶液の前記濾材への浸透距離を測定し、その浸透距離を貫通孔の高さで除し、更に100をかけて得られる値を現在の発熱組成物の余剰水値とすることを特徴とする請求項1に記載の発熱組成物の余剰水値の規定方法。
- 円柱状貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記余剰水値測定装置を非吸水性の素材からなる支持板、測定板、充填板、プラスチックフィルム、押さえ板から構成し、前記浸透材が濾水時間120秒/100ml以下の濾紙であり、20±1℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線が書かれた、濾水時間120秒/100ml以下の濾紙を、支持板上に置き、前記濾紙の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板を置き、その円柱状貫通孔付近に発熱組成物を置き、充填板を測定板上に沿って動かし、発熱組成物を充填し、さらに、測定中に発熱組成物が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔を覆うように非吸水性のプラスチックフィルムを置き、更に、その上に、押さえ板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた基準線に沿って、水又は水溶液の浸透距離を測定板の円柱状貫通孔の径円から浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)でわり、更に100をかけた値を余剰水値とすることを特徴とする請求項1に記載の発熱組成物の余剰水値の規定方法。
- 円柱状貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記余剰水値測定装置を非吸水性の素材からなる支持板、測定板、充填板、プラスチックフィルム、押さえ板から構成し、前記浸透材がJIS P3801「2種」濾紙であり、20±1℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線が書かれた、前記JIS P3801「2種」濾紙を、支持板上に置き、前記濾紙の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板を置き、その円柱状貫通孔付近に発熱組成物を置き、充填板を測定板上に沿って動かし、発熱組成物を充填し、さらに、測定中に発熱組成物が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔を覆うように非吸水性のプラスチックフィルムを置き、更に、その上に、押さえ板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた基準線に沿って、水又は水溶液の浸透距離を測定板の円柱状貫通孔の径円から浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)でわり、更に100ををかけた値を余剰水値とすることを特徴とする請求項1に記載の発熱組成物の余剰水値の規定方法。
- 円柱状貫通孔を有する余剰水値測定装置と浸透材により、発熱組成物の余剰水を現在の余剰水量の指標値として測定し、現在の発熱組成物の余剰水値を規定する方法であって、前記余剰水値測定装置を非吸水性の素材からなる支持板、測定板、充填板、プラスチックフィルム、押さえ板から構成し、前記浸透材が保留粒子径4〜6μmで、且つ、濾水時間70〜90秒/100mlの濾紙であり、20±1℃の環境下において、該環境下に調整された試料である発熱組成物を用いて、中心点から放射状に45°間隔で8本の基準線が書かれた、前記保留粒子径4〜6μmで、且つ、濾水時間70〜90秒/100mlの濾紙を、支持板上に置き、前記濾紙の中心に、直径29mm×高さ20mmの円柱状貫通孔を持つ長さ150mm×幅100mmの表面が平滑な測定板を置き、その円柱状貫通孔付近に発熱組成物を置き、充填板を測定板上に沿って動かし、発熱組成物を充填し、さらに、測定中に発熱組成物が発熱反応を起こさないように、円柱状貫通孔を覆うように非吸水性のプラスチックフィルムを置き、更に、その上に、押さえ板を置き、5分間保持後、該濾紙を取り出し、放射状に書かれた基準線に沿って、水又は水溶液の浸透距離を測定板の円柱状貫通孔の径円から浸透先端までの距離をmm単位で読み取り、読み取った8個の各浸透距離(m1、m2、m3、m4、m5、m6、m7、m8)を算術平均した値(mm)を円柱状貫通孔の高さ(mm)でわり、更に100ををかけた値を余剰水値とすることを特徴とする請求項1に記載の発熱組成物の余剰水値の規定方法。
- 鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、請求項1乃至4の何れかに記載の余剰水値の規定方法により規定された余剰水値が0.5〜80であり、且つ、立ち上がり昇温速度が0℃/5分以上あり、型成形性を有することを特徴とする含余剰水発熱組成物。
- 鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、余剰水値が0.5〜80であり、且つ、立ち上がり昇温速度が0℃/5分以上あり、型成形性を有する含余剰水発熱組成物を成形した発熱組成物成形体を包材の間に有し、該発熱組成物成形体の周縁部の包材がシールされ、少なくとも一部が通気性を有することを特徴とする発熱体。
- 前記発熱体が単一発熱部発熱体、矩形発熱体、温灸発熱体、足温発熱体から選択された少なくとも一種であり、各発熱体は、少なくとも一部に通気性を有し、且つ、該含水発熱組成物が鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分とし、余剰水値が0.5〜80であり、且つ、立ち上がり昇温速度が0℃/5分以上であることを特徴とする請求項6に記載の発熱体。
- 鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、余剰水値が0.5〜80である、型成形性を有する含余剰水発熱組成物を成形した発熱組成物成形体を包材の間に有し、該発熱組成物成形体の周縁部の包材がシールされ、少なくとも一部が通気性を有し、間欠的な切り込みを有せず、全足形を有し、最小剛軟度が200mm以上である足温発熱体であることを特徴とする請求項7に記載の発熱体。
- 鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分として、余剰水値が0.5〜80である、型成形性を有する含余剰水発熱組成物を成形した発熱組成物成形体及び複数の区分発熱部領域と区分け部が一体化され、少なくとも一部は通気性を有する収納体を備え、該含水発熱組成物が収納された区分発熱部領域である区分発熱部と発熱組成物の非収納領域である区分け部が一体化され、複数の区分発熱部が区分け部を間隔として、間隔をおいて設けられ、少なくとも一部は通気性を有し、該収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、構造的柔軟機能と関節的柔軟機能とに基づく柔軟性を有することを特徴とする請求項6に記載の発熱体。
- 前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、且つ、少なくとも一つの前記区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であり、構造的柔軟機能と関節的柔軟機能とに基づく柔軟性を有することを特徴とする請求項9に記載の発熱体。
- 前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、且つ、少なくとも一つの前記区分け部のループスティフネスが700mN/cm以下であることを特徴とする請求項9至10の何れかに記載の発熱体。
- 前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、少なくとも前記区分け部の一部の一部領域に間欠的な切り込みが設けられていることを特徴とする請求項9乃至11の何れかに記載の発熱体。
- 前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、前記各区分発熱部の少なくとも一部が局所通気材で覆われ、区分発熱部の通気側と区分け部と局所通気材により囲まれた空間部を有し、少なくとも区分発熱部の空間部に面した側面通気部より発熱組成物への通気が行われることを特徴とする請求項9乃至12の何れかに記載の発熱体。
- 前記収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、発熱体の最小剛軟度が70mm以下であり、最小剛軟度変化が−95〜0であり、構造的柔軟機能と関節的柔軟機能とに基づく柔軟性を有することを特徴とする請求項9乃至13の何れかに記載の発熱体。
- 発熱終了後の発熱体を構成する収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であることを特徴とする請求項9乃至14の何れかに記載の発熱体
- 前記含余剰水発熱組成物を有する発熱体が、区分発熱部発熱体、剛軟発熱体、ストライプ発熱体、切り離し自在発熱体、伸縮発熱体、バンド発熱体、トンネル通気発熱体、薬剤発熱体、切り離し自在トンネル通気発熱体、切り離し自在薬剤発熱体、目温発熱体、顔温発熱体、外袋付き外仮着折り畳み発熱体から選ばれた一種であり、該含余剰水発熱組成物が鉄粉、炭素成分、反応促進剤、水を必須成分とし、余剰水値が0.5〜80であり、前記発熱体を構成する収納体の区分発熱部領域と区分け部を横切る長手方向の少なくとも一つのループスティフネスが700mN/cm以下であり、且つ、少なくとも一つの前記区分け部の、25℃における最大引張強度が20g/mm幅以上であり、25℃における破断伸びが5%以上であり、発熱体の最小剛軟度が70mm以下であり、最小剛軟度差が0mm以下であることを特徴とする請求項9に記載の発熱体。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の発熱組成物の余剰水値の規定方法により、発熱組成物の余剰水値を指標として発熱組成物の組成の決定を含めた品質管理を行うことを特徴とする発熱体の製造方法。
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