JP2009032543A - 点灯装置及び点灯システム及び誘導灯 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る点灯装置は、例えば、光源210を点灯する誘導灯1において、電力を供給するバッテリ150と、バッテリ150から電力の供給を受けて光源210を点灯する点灯回路110と、他の誘導灯から送信された点検指示信号を受信する受信回路130と、受信回路130が点検指示信号を受信した場合に、点灯回路110により光源210を点灯させてバッテリ150を点検する制御回路120と、制御回路120による点検が終了した場合に、他の誘導灯に対して点検指示信号を送信する送信回路140とを備えた。
【選択図】図2
Description
この発明は、例えば上記のような課題を解決するためになされたものであり、制御盤を必要とせず、大規模な工事が不要で、非常点灯時間の点検を容易とする誘導灯及び点灯装置、それらを利用した点灯システムを提供することを目的とする。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
図1は、実施の形態1に係る誘導灯1の外観の一例を示す斜視図である。図2は、実施の形態1に係る誘導灯1及び点灯装置100の構成を示す図である。図3は、複数の誘導灯1による自動点検方法についての一例を示す図である。図4及び図5は、複数の誘導灯1による自動点検方法を示すフローチャートである。
表示ユニット200の内部には蛍光ランプや白色LEDなどの光源210(ランプ)が設置されており常時点灯している。器具本体500には、後述する点灯回路110、制御回路120等を含む点灯装置100、バッテリ150(電池又は非常用電源の一例)等が収納されている。器具本体500は、例えば、自動点検スイッチ181や表示装置170を表出した状態で、天井等に埋め込まれ設置されている。
また、以下に示す実施の形態の説明において、自動点検とは、例えば、誘導灯1が有するバッテリ150が正常に稼動するか否かを点検することであり、停電により商用電源から電力が供給されない場合でも、誘導灯1がバッテリ150からの電力により定格時間点灯することを確認することである。点灯装置100はバッテリ150を用いて誘導灯の光源210が所定の時間点灯することを確認した後、バッテリ150を一般の商用電源から充電し、通常の状態に復帰する。以下、実施の形態の説明では、自動点検を単に「点検」と呼ぶ場合がある。また、1台の誘導灯1のみを自動点検する場合を自己点検と呼ぶことがある。複数の誘導灯からなる点灯システム全体のバッテリを自動的に点検することを自動点検と呼ぶことがある。
受信器132は、他の誘導灯からの点検指示信号を受信するための装置であり無線器である。送信器142は、他の誘導灯へ点検指示信号を送信するための装置であり無線器である。
点検指示信号とは、点灯装置100が自動点検を開始するための信号(トリガーともいう)であり、点灯装置100は点検指示信号が受信器132より入力された場合、自動点検を開始する。自動点検を開始する場合の点検指示信号を点検開始信号と呼ぶ場合もある。また、自動点検が終了したことを他の誘導灯の点灯装置に知らせることは、他の誘導灯の点灯装置が自動点検を開始するための信号(トリガー)となる場合もあることから、点灯装置100が送信器142を通じて発する点検指示信号を点検終了信号と呼ぶ場合がある。
点灯装置100は、点灯回路110、制御回路120、受信回路130、送信回路140、バッテリ150、タイマー160、表示装置170(充電モニタ171、ランプモニタ172、点検モニタ173)、スイッチ180(自動点検スイッチ181、点検スイッチ182)、充電回路190、バッテリ電圧検出回路191を備えている。また、誘導灯1は、点灯装置100、バッテリ150、表示ユニット200、電源300、受信器132、送信器142を備えている。点灯装置100にバッテリ150を備えていても構わない。
点灯装置100は、通常時の場合は、電源300より電力供給され、表示ユニット200の光源210(ランプ)を、点灯回路110を用いて点灯する。また、点灯装置100は、停電となった場合(非常時)は、誘導灯1が有するバッテリ150からの電力供給に切り替わり、表示ユニット200の光源210を点灯する。
制御回路120は、点灯装置100が備える回路等を制御する制御回路であり、バッテリ150を点検する点検機能を有する。制御回路120は、自動点検スイッチ180の作業者による押下により自動点検開始を指示する信号が入力された場合、又は、受信回路130が他の誘導灯から点検指示信号を受信した場合に、所定の条件に従いバッテリの自動点検を開始する。
充電回路190は、制御回路120の指示によりバッテリ150を充電する回路である。また、バッテリ電圧検出回路191は、バッテリ150のバッテリ電圧を検出する回路である。
制御回路120は、商用電源300からの電力供給を断ち、点灯装置100が備えるバッテリ150からの電力供給を用いて表示ユニット200の光源210を点灯する。また、制御回路120は商用電源300から電力供給を絶ち、バッテリ150を利用して光源210を点灯させ、定格時間非常点灯させる。非常点灯中に、バッテリ150の電圧を検出し、異常があった場合、常用点灯へ復帰し、充電モニタを点滅させる等し、バッテリ150が寿命であることを知らせる。
消防法より、年2度バッテリの寿命を確認するために定期点検をする必要がある。この点検方法についての一例を述べる。図3の誘導灯点灯システム1000の例では、3台の誘導灯1を設置した場合の点検方法を示しており、図3に向かって左から順番に誘導灯1a、誘導灯1b、誘導灯1cとする。
例として、まず誘導灯1aの器具を個別制御方式の自動点検を手動で開始する。自動点検が終了し、ある一定期間が過ぎたら誘導灯1bが自動点検するよう誘導灯1aより点検指示信号を送信する。誘導灯1bが自動点検を終了し、ある一定期間が過ぎたら誘導灯1a,1cへ自動点検するよう点検指示信号を送信する。この時、誘導灯1aはすでに自動点検が済んでいるので自動点検を行わない。例えば、誘導灯1aは、前回自動点検を行ったときの日時を記憶しておき、前回の自動点検日時から所定の期間(例えば1日、3日、1週間)以上経過していない場合は、点検指示信号を受信しても自動点検を行わないようにする。誘導灯1cは前回の自動点検の日時より十分時間が経過しており、誘導灯1cのバッテリも24時間以上充電されているので自動点検を開始する。このような送受信を繰り返し、1つのフロアが全て点検終了するまで、送受信を行う。隣接する誘導灯を対象として点検指示信号を送受信することで、個々の器具にアドレス設定をする必要がない。そのため、制御プログラムが容易にできる。
留意事項としては、1フロアの全ての器具(誘導灯)が一斉に自動点検を始めてしまうと、点検直後に災害が発生した場合、バッテリ150が消費しているので非常点灯せず避難に支障を与える。そのため、自動点検を行う間隔として、1日乃至1週間等、ある期間を持たせる。
点検を行った後の電池の寿命判定は充電モニタ171の点滅で認知させる。点検指示信号の送受信方法として、赤外線通信、光通信等による無線通信方法を用いる。無線通信が不可な壁等がある場合には、部分的に電力線搬送を使用することでフロア全体の点検を行う。
バッテリ150の状態を確認する方法として、検出した電圧Vbが一定の範囲内であれば正常に充電(例えば満充電)されていると判断する。バッテリが正常に充電されている場合の下限値をA、上限値をBとする。この下限値A及び上限値Bをバッテリ電圧しきい値と呼ぶ。バッテリ150の検出された電圧Vbが下限値A以下(Vb≦A)であれば、バッテリ150は寿命又は正常に充電された状態になっていないことを示している。電圧Vbが下限値Aよりも大きく、上限値B以下であれば、バッテリ150は正常に充電されている状態である(A<Vb≦B)。電圧Vbが上限値Bよりも大きい場合(B<Vb)は、バッテリ150を取り外している状態を意味している。
制御回路120はバッテリ電圧検出回路191によりバッテリ150の電圧を検出する(S108)。バッテリ150の電圧が、バッテリ電圧しきい値である下限値Aよりも大きい場合(Noの場合)は、バッテリは正常であると判断する(S108)。制御回路120は、非常点灯を継続し定格時間非常点灯したかを計測する(S111)。定格時間非常点灯していない場合(Noの場合)は、バッテリ電圧検出回路191によりバッテリ電圧の検出と、タイマー160による非常点灯時間の計測を繰り返す。制御回路120は、定格時間非常点灯した場合(Yesの場合)、バッテリの自動点検が終了したと判断し、常用点灯に切り替え(S112)、次の誘導灯1bに点検指示信号を送信する送信ルーチンを開始する(S113)。
まず、送信ルーチンについて説明する。図4に示すよう、誘導灯1aは、自動点検終了の後、常用点灯に切り替え(S112)、送信ルーチンを開始する(S113)。その後、タイマー160により時間を計測し、設定時間経過したかを判断する(S202)。設定時間経過したと判断(Yesの場合)は、送信回路を用いて、点検指示信号を送信器から次の誘導灯に送信する(S203)。設定時間経過していない場合(Noの場合)は、しばらく待機し、再度設定時間経過したか判断する。
このように、自動点検が終了してから点検指示信号を送信するまでの設定時間を設けることにより、誘導灯1aのバッテリ150が充電されていない状態で、次に点検する誘導灯1bが自動点検を開始することを防ぐことができる。
次に、バッテリ150を交換した場合バッテリ電圧を検出した電圧がバッテリ電圧しきい値の上限値B以下であるか判断する(S305)。電圧がバッテリ電圧しきい値B以下となった場合(Yesの場合)は、バッテリ150は正常であり、バッテリ150が充電中であることを示すよう、充電モニタ171を点灯させる(S306)。誘導灯1aは常用点灯に戻る(S307)。
また、誘導灯点灯システムにおける末端の点灯装置は他の点灯装置から点検指示信号を受信するのみで、送信する機能(送信回路140)は無くても構わない。従って、例えば、フロアの末端に設置された点灯装置を除いた少なくとも1台以上の点灯装置が本実施の形態にかかる点灯装置100であればよい。誘導灯点灯システムは、本実施の形態で示す複数の点灯装置100により構成されていても構わない。
以下、本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図6は、実施の形態2に係る誘導灯1及び点灯装置100の構成を示す図である。図6において、実施の形態1と同一の機能及び動作を示す機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。図6において、実施の形態1との相違点は、誘導灯1が、点灯装置100に履歴記憶部280、点検期間記憶部290を備えたことである。
誘導灯1の制御回路120は、例えば、点検を開始すると同時にタイマー160より時刻を取得して、履歴記憶部280に実際に点検を開始した時刻を点検開始記録時間(点検時期の一例)として点検履歴ファイル(点検履歴の一例)を記録する。点検履歴ファイルには、点検を行う度、点検開始記録時間を追加・記録する。点検終了時に、制御回路120は、タイマー160より時刻を取得して、点検終了記録時間として履歴記憶部280の点検履歴ファイルに記録しても構わない。
次の誘導灯においても、受信回路が点検指示信号を受信した時点で、点検期間が経過しているか否かを判断し、点検期間を経過していない場合は、点検は不要と判断し、次の誘導灯に点検指示信号を送信する。
このような点検期間記憶部290を備えることにより、誘導灯1が不要な点検をすることを無くすという効果を奏する。また、点検指示信号を受信した場合は、点検をせず、他の誘導灯に点検指示信号を送信するため、フロア内に点検をしていない誘導灯1があった場合においても、点検指示信号を送信することが可能となるという効果を奏する。
本実施の形態について図8を用いて説明する。以下では、実施の形態1に示した誘導灯1を複数設置し、誘導灯点灯システム(点灯システムの一例)を構築した場合において、そのうちの一台を親機(誘導灯4)とした場合について説明する。図8は、誘導灯点灯システム1000が備える誘導灯4(親機)と誘導灯1(子機)の構成を示す図である。
図8において、実施の形態1と同一の機能及び動作を示す機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。図8において、実施の形態1との相違点は、誘導灯4(親機)が点検開始回路410、管理記憶部420、順番指定回路430、点検順番記憶部440、誘導灯4(親機)及び誘導灯1(子機)が順番指定回路430、点検順番記憶部440を備えたことである。
点検開始回路410は、管理記憶部420に記憶された点検日程と点検時刻を基づいて、各誘導灯1が点検を開始する点検日程と点検時刻を決定し、制御回路120を通じて点検指示信号を送信回路140より送信する。当該点検指示信号には、点検をする誘導灯1の個別の番号と点検日程及び点検時刻が記録されているものとする。点検指示信号を受信した、誘導灯4(親機)に隣接する誘導灯1(子機)は、点検指示信号に記録された個別の番号と、自己の番号とを比較し、自己に対する指示信号であれば、点検を開始する。自己に対する点検指示信号でなければ、自動点検せず、隣接する他の誘導灯1に、受信した点検指示信号を送信する。当該点検指示信号は、点検指示信号に記録された個別の番号と一致する誘導灯1に届くまで、バケツリレーのように繰り返し送信される。
各誘導灯4,1は、自動点検する順番を記憶しているため、特定の誘導灯が自動点検を終了したという点検終了信号(点検指示信号)を受信することにより、自己の誘導灯が自動点検を開始するか否かを判断することが可能となる。例えば、図10のように誘導灯が設置されていた場合を想定する。誘導灯1cの次に誘導灯1dが点検することが点検順番として定められていた場合、誘導灯1cからの点検終了信号(点検指示信号)があった場合に誘導灯1dが自動点検を開始する。無線信号を用いているため、隣接する誘導灯1bからも点検終了信号を受信する場合があるが、誘導灯1dの点灯装置100は点検終了信号を受信した場合でも、点検順番と比較して自己が自動点検をする順番ではないと判断し、自動点検は行わない。
また、例えば、各誘導灯4,100は、誘導灯点灯システム1000内で点検を行う順番を記憶していることから、点検指示信号を受信した場合、点検指示番号に記録された個別の番号と自己の番号とを比較して、次に点検指示信号を受信した場合に自動点検をするか否かを判断することが可能となる。また、自己あての点検指示信号が入力された場合でも、自己の順番前に設定されている誘導灯1が自動点検を終了していない場合は、その自動点検が終了するのを待って自己の自動点検を行うこともできる。
具体例として、図10で示した誘導灯点灯システム1000において、誘導灯1cを対象とする例を示す。誘導灯1bが順番として先に自動点検をするように指定されていた場合において、誘導灯1bの番号が記録された点検指示信号よりも、先に、誘導灯1cの番号が記録された点検指示信号が誘導灯1cに届いたとする。誘導灯1cは点検指示信号に従い、直ちに自動点検開始しても構わないが、誘導灯1bの自動点検が開始されたか否か不明である。そこで、誘導灯1cを対象とした点検指示信号が入力されるのを待って、誘導灯1cは自動点検を開始する。こうすることにより、同時に自動点検を開始するという問題を防ぐことが可能となる。
Claims (14)
- 停電時にバッテリからの電力によりランプを点灯する点灯装置において、
電力を供給するバッテリと、
商用電源から電力が供給されているときに前記バッテリを充電する充電回路と、
前記バッテリから電力の供給を受けてランプを点灯する点灯回路と、
他の点灯装置から送信された点検指示信号を受信する受信回路と、
前記受信回路が点検指示信号を受信した場合に、前記商用電源からの電力供給を遮断して擬似的に停電状態とするとともに、前記バッテリからの電力供給によりランプを点灯させて前記バッテリを点検する制御回路と、
制御回路による点検が終了した場合に、他の点灯装置に対して点検指示信号を送信する送信回路と
を備えたことを特徴とする点灯装置。 - 前記送信回路は、前記制御回路による点検の終了時刻から一定時間経過後に、他の点灯装置に対して点検指示信号を送信することを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
- 前記送信回路は、前記制御回路による点検の終了時刻から一定時間経過後の所定の送信時刻に、他の点灯装置に対して点検指示信号を送信することを特徴とする請求項1または2記載の点灯装置。
- 前記制御回路は、前記受信回路が点検指示信号を受信した後の所定の点検開始時刻に点検を開始することを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の点灯装置。
- 前記点灯装置は、更に、電波信号を受信して計時する電波時計を備え、電波時計により、計時することを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の点灯装置。
- 前記送信回路と前記受信回路とは、無線通信により点検指示信号を送受信する無線器を有することを特徴とする請求項1〜5何れかに記載の点灯装置。
- 前記送信回路と受信回路とは、更に、有線通信回線により点検指示信号を送受信する通信回路を有することを特徴とする請求項6に記載の点灯装置。
- 前記点灯装置は、更に、制御回路の過去の点検時期を点検履歴として記憶する履歴記憶部と
を備えたことを特徴とする請求項1〜7何れかに記載の点灯装置。 - 前記点灯装置は、更に、点検期間を記憶する点検期間記憶部を備え、
制御回路は、受信回路が点検指示信号を受信した場合、履歴記憶部に記憶された点検履歴と点検期間記憶部に記憶された点検期間とを参照して、前回の点検時期から点検期間が経過しているか否かを判断し、前回の点検時期から点検期間が経過している場合に点検を開始することを特徴とする請求項8に記載の点灯装置。 - 請求項1〜9何れかに記載の点灯装置を少なくとも1台以上備えたことを特徴とする点灯システム。
- 請求項10記載の点灯システムであって、
ひとつの点灯装置は、親機として、
点灯システムの点灯装置の点検日程と点検時刻を記憶する管理記憶部と、
管理記憶部に記憶された点検日程と点検時刻とに基づいて、点灯装置の点検を開始する点検開始回路と
を備えたことを特徴とする点灯システム。 - 請求項10記載の点灯システムであって、
ひとつの点灯装置は、親機として集中制御盤と有線で接続されており、
前記親機は、子機を含めた集中管理が可能であることを特徴とする点灯システム。 - 請求項11又は請求項12に記載の点灯システムであって、
各点灯装置は、
点検順番を記憶する点検順番記憶部と、
点検順番記憶部に記憶された点検順番を参照し、点検指示信号に対して、次に点検を開始すべき順番を含める順番指定回路と
を備えたことを特徴とする点灯システム。 - 請求項1〜9何れかに記載の点灯装置を備えたことを特徴とする誘導灯。
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