JP2009029460A - 搬送装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は、搬送物の重さあるいは大きさに係わらず搬送物の側面にラベル片を貼付することができる搬送物の搬送装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
搬送物７を搬送するローラ２と、このローラ２を駆動させるステッピングモータと、を備えた搬送装置１において、この搬送装置１の側方に設けられ前記搬送物７の搬送方向に対して直行する方向にラベル片４１を貼付するラベル貼付機１０と、を備え、前記ローラ２は、前記搬送物７の滑りを抑制する滑止部材６を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図１

Description

本発明は、搬送物を搬送する搬送物の搬送装置に関し、とくに、ラベル貼付機によりラベル片を搬送物に貼付することができる搬送装置に関する。

搬送装置により搬送される梱包体あるいは商品などの搬送物に、ラベルを貼付する場合には、搬送装置の近傍に配置したラベル貼付機によりラベルを搬送物に貼付することが行われている。
図５は従来のラベル貼付機を含む搬送装置の概略構成を示した概略平面図であり、ラベル貼付機５０は、供給部５１と、本体部５２と、ラベル貼付部５３とから構成されている。
供給部５１は、帯状台紙４０に所定の間隔で複数仮着されたラベル片４１をロール状にしたラベル連続体４２を回転可能に保持するように設け、本体部５２に繰出し可能にしてある。
本体部５２には、印字部、剥離部、巻取部（何れも図示せず）が配置されている。
尚、帯状台紙４０にはシリコーンなどの剥離剤を塗布した面を有し、この面に粘着剤を塗布された面を有したラベル片４１が向き合わされて重ねて仮着している。

印字部は、例えばサーマルヘッドとプラテンローラ（何れも図示せず）が配置され、供給部５１から繰り出されたラベル連続体４２のラベル片４１に印字することができる。
印字されたラベル片４１は、剥離部（図示せず）によりラベル片４１を帯状台紙４０から剥離するとともに、ラベル連続体４０を巻取部（図示せず）に巻き取られるようにしてある。

ラベル貼付部５３は、吸着盤５４と貼付シリンダ５５とを有している。吸着盤５４は、
剥離部で剥離されたラベル片４１をエアーの吸引により吸着する吸着面を有している。
貼付シリンダ５５は、ロッド５６を有し、ロッド５６の先端に吸着盤５４が設けられている。ロッド５６は、ラベル片４１を受け取るラベル受渡位置と、ロッド５６が搬送物７に向けて進出し搬送物７の側面にラベル片４１を貼付するラベル貼付位置との間を往復自在に設けられている。

搬送装置６０は、一対の転向ローラに張架された無端状ベルト６１を備え、図示しない駆動源により無端状ベルト６１を駆動することができ、無端状ベルト６１に載置された搬送物７を図中に右側に向けて搬送することができる。
搬送される搬送物７は、無端状ベルト６１の側方に設けた搬送物検出器６２により検出されると所定のタイミングで無端状ベルト６１の駆動が停止して、剥離されたラベル片４１が吸着盤５４に吸着された後、ロッド５６が搬送物７に向けて移動して、ラベル片４１が搬送物７に押圧するとロッド５６が後退して元のラベル受取位置に戻ることができる。
ラベル片４１を貼付された搬送物７は、無端状ベルト６１が再駆動して、次の工程に搬送される。

しかしながら、搬送物の側面にシリンダによりラベル片を貼付する場合、重量の重い搬送物においては、搬送物がずれることなくラベル片を貼付することができるが、重量の軽い搬送物は無端状ベルトからずれるのでラベル片が綺麗に貼付することができずラベル片が搬送物から剥がれて落下したり、ラベル片が捲れたりする問題が発生する。
また、搬送物を案内するガイドプレートを設けることもできるが、搬送物の大小の大きさがある場合には、その都度ガイドプレートを搬送物に合わせて調整しなければならないのでラベル貼付作業が低下する問題がある。
また、ガイドプレートを設けると、搬送物の大きさによって搬送の妨げになる場合がある。

特許文献１には、管球が収納される包装容器を搬送するベルトコンベアと、このベルトコンベアに沿って両側面に配置されたガイド板と、ベルトコンベアの一側面に配置されたラベル貼付手段とを備えていることが開示されている。

特開平０６−２５５６４２号公報

本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたものであり、搬送物の重さに係わらず搬送物の側面にラベル片を貼付することができる搬送物の搬送装置を提供することを課題とする。
また本発明は、搬送物の大きさに係わらず搬送物の側面にラベル片を貼付することができる搬送物の搬送装置を提供することを課題とする。
また本発明は、搬送物にラベル片を貼付する作業の効率を向上させる搬送物の搬送装置を提供することを課題とする。

本発明は、搬送物を搬送する搬送装置に着目したもので、請求項１記載の発明の要旨は、搬送物を搬送する搬送手段と、この搬送手段を駆動させる駆動手段と、を備えた搬送装置において、この搬送装置の側方に設けられ前記搬送物の搬送方向に対して直行にラベル片を貼付するラベル貼付手段と、を備え、前記搬送手段は、前記搬送物の滑りを抑制する抑制手段を設けたことを特徴とする搬送装置にある。
また請求項２記載の発明の要旨は、前記抑制手段は、ゴム系部材から成ることを特徴とする請求項１記載の搬送装置にある。
また請求項３記載の発明の要旨は、前記ゴム系部材は、凹凸状の形状を形成してあることを特徴とする請求項２記載の搬送装置にある。
また請求項４記載の発明の要旨は、前記搬送物にラベルを貼付するラベル貼付方向に向けて、前記ゴム系部材の厚み方向に高くしてあることを特徴とする請求項２乃至３何れかに記載の搬送装置にある。

本発明の搬送装置は、搬送物の重さに係わらず搬送物の側面にラベル片を貼付することができる。
また、搬送物の大きさに合わせて、搬送物のガイド板を調整することがないので、ラベル片を貼付する作業の効率を向上させることができる。

本発明の実施の形態を図１および図４に基づいて説明する。
図１は本発明の搬送装置の側方にラベル貼付機を配置し、搬送物の搬送方向の上流側からの全体概略構成図であり、図２は搬送装置とラベル貼付機の概略平面図であり、図３はラベル貼付機の構成を示した概略説明図あり、図４は滑止部材の一部を示した説明図である。
尚、従来と同一の構成には同一の符号付し、詳細な説明を省略する。

搬送物７を搬送する搬送装置１は、ローラ群３と、脚部４・・４と、駆動部５とを備えている。
ローラ群３は、複数のローラ２・・２を水平に所定の間隔で並べて設け、後述する駆動部５の駆動により各ローラ２・・２を同一方向に同期回転可能に設けることができる。尚、搬送物７は六面体からなるダンボールあるいはラベル片の貼付面が平面形状を形成してあることが好ましい。
脚部４・・４は、ローラ群３を支持することができるように複数設けることができる。また、駆動部５は脚部４に設けることができ、駆動部５として例えば、ステッピングモータまたはＤＣモータなどを配置することができる。
駆動部５と各ローラ２・・２には、伝達機構（図示せず）が設けられ、駆動部５の駆動により、各ローラ２・・２を回転駆動することができる。

搬送装置１は、ラベル貼付機１０を含み、搬送装置１により搬送される搬送物７の搬送方向の上流側に上流側コンベヤー１１、下流側には下流側コンベヤー１２が配置され、上流側コンベヤー１１および下流側コンベヤー１２は、各々独立して駆動することができるように駆動源（図示せず）を有している。
上流側コンベヤー１１、搬送装置１、下流側コンベヤー１２、が各々駆動することにより、搬送物７を上流側コンベヤー１１、搬送装置１、下流側コンベヤー１２の順に搬送することができる。（図２中、右向に搬送）
さらに、搬送装置１の側方の近傍にはラベル貼付機１０と搬送物検出センサ６２が配置されている。

搬送装置１の各ローラ２・・２には、抑制手段を複数設けることができる。
抑制手段は、リング状から形成され、ゴム系の部材から成る滑止部材６がローラ２に嵌合するように設けられている。
滑止部材６は、ローラ２の軸線方向に所定の間隔をおいて複数設けることができる。本実施の形態では、６個の滑止片６ａ、６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆを設けている。

各滑止片６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆの厚みは、ラベル貼付機１０を配置した側から遠方方向（ローラ２の軸線方向）に向けて、厚みが徐々に厚く（高く）なるように設けることができる。すなわち、滑止片６ａが最小の厚みであり滑止片６ｆが最大の厚みである。
これにより、搬送装置１に搬送されてきた搬送物７にラベル４１を貼付するラベル貼付面８（一方側面）より対峙する裏面側９（他方側面）の方が高くなるように傾斜させることができる。
尚、後述するラベル貼付機１０の吸着盤３１の吸着面３２は、搬送物７のラベル貼付面８の傾斜角度と略同一または同一の傾斜角度を有している。これにより、搬送物７のラベル貼付面８と、吸着盤３１の吸着面３２とは略同一または同一に平行な面とすることができる。

また図４に示す滑止部材６ａは、ベース部１５と、複数の突起部１６・・１６とから構成され、ベース部１５に突起部１６・・１６が所定の間隔で縦横方向に設けられている。また、ベース部１５および突起部１６・・１６はゴム系から成る弾性部材で構成され一体で構成されている。
尚、ゴム系部材は摩擦係数の高く搬送物７が滑りを防止または抑制することができ、硬質または軟質何れも採用することができる。
また、搬送装置１の側方には、搬送物検出センサ６２が設けられている。搬送物検出センサ６２は、搬送装置１のローラ群３の各ローラ２・・２の回転駆動により搬送物７が搬送され、搬送物７を検出すると、検出信号をラベル貼付機１０の制御部（図示せず）に供給することができる。

ラベル貼付装置１０は、架台３９に支持されるとともに、本体部２０と、ラベル貼付部３０とを備えている。
本体部２０には主に、供給部２１と、印字部２２、剥離部２３と、台紙巻取部２４と、から構成されている。
供給部２１は、帯状台紙４０に複数のラベル片４１を仮着したラベル連続体４２を回転可能に保持する供給軸２５を設けることができる。

印字部２２は、プラテンローラ２６とサーマルヘッド２７とが設けられるとともに、プラテンローラ２６は、図示しないステッピングモータに接続され、プラテンローラ２６を回転自在に駆動するようにしてある。
ラベル連続体４２は、プラテンローラ２６とサーマルヘッド２７とにより挟持され、ラベル片４１の感熱発色層を発色させて所定の情報を印字することができる。

剥離部２３は、剥離板２８を有し、帯状台紙４０を剥離板２８の先端で折り返し、剛性のあるラベル片４１を帯状台紙４０から剥離されるようにしてある。
台紙巻取部２４は、剥離板２８でラベル片４１を剥離した帯状台紙４０を巻き取る台紙巻取軸２９を備えている。この台紙巻取軸２９は、図示しないＤＣモータに接続され、このＤＣモータの駆動により、台紙巻取軸２９を回転駆動して帯状台紙４０を巻き取ることができる。

また、供給部２１と印字部２２との間のラベル連続体４２の移送路の下方に、ピッチ検出センサ３５が配置されている。ピッチ検出センサ３５は、帯状台紙４０の裏面側に発光部と受光部を配し、帯状台紙４０の裏面に印刷等によって形成された図示せぬピッチマーク（黒色の矩形のマーク）を、受光部の受光量に基づいて検出するようにしている。
ピッチ検出センサ３５は、ピッチマークの検出結果に基づいて、ラベル連続体４２の移動量を検出し、印字開始位置やラベル片４１を剥離板２８の先端での停止基準位置などの基準信号を供給するように図示しない制御部で制御される。

ラベル貼付部３０は、吸着盤３１と貼付シリンダ３３とを有している。吸着盤３１は、
剥離板２８で剥離されたラベル片４１をエアーの吸引により吸着する吸着面３２を有している。
貼付シリンダ３３は、ロッド３４を有し、ロッド３４の先端に吸着盤３１が設けられている。ロッド３４は、ラベル片４１を受け取るラベル受渡位置と、ロッド３４が前進して搬送物のラベル貼付面８に向けて進出してラベル片４１を貼付するラベル貼付位置との間を往復自在に設けられている。

このように構成することにより、供給軸２５から繰り出されたラベル連続体４２は、案内ローラ３６を介して印字部２２に移送することができ、搬送物検出センサ６２からの搬送物７を検出した検出信号に基づいて、プラテンローラ２６を駆動してラベル片４１に所定の印字を行うことができる。
印字されたラベル片４１は、剥離板２８で帯状台紙４０から剥離されて吸着盤３１に吸着保持することができる。ラベル片４１を剥離された帯状台紙４０は、案内ローラ３７を介して巻取軸２９に巻き取られるようにしてある。
吸着盤３１に吸着保持されたラベル片４１は、ロッド３４が進出することにより吸着盤３１を搬送物７のラベル貼付面８に向けて進出し、ラベル片４１をラベル貼付面８に貼付することができる。

このように構成された搬送装置１は、上流側コンベヤー１１、搬送装置１および下流側コンベヤー１２が各々駆動することができ、
上流側コンベヤー１１から搬送されてきた搬送物７は、搬送装置１に乗り移り搬送物検出センサ６２が搬送物７を検出すると所定のタイミングで搬送装置１の駆動が停止する。
尚、所定のタイミングは、ラベル貼付面８のラベル片４１を貼付する位置とすることができる。
この時に、搬送物７の底面は、滑止部材６に載置された状態とすることができ、搬送物７は、ローラ２に設けられた滑止部材６によりラベル貼付面８をやや下向きに傾斜して停止する。

次に、ラベル貼付装置１０が駆動して、印字されたラベル片４１が吸着盤３１に吸着保持され、ラベル片４１が吸着保持されると、ロッド３４が進出することにより吸着盤３１を搬送物７のラベル貼付面８に向けて進出し、ラベル片４１をラベル貼付面８に貼付することができる。
この時に、吸着盤３１がラベル片４１を介して搬送物７のラベル貼付面８に押圧した場合には、所定の応力が搬送物７に加えられ、その応力により搬送物７の搬送方向に交差する方向に加わるが、滑止部材６により搬送物７の滑りを抑制または抑止することができ、搬送物の重さにかかわらず確実にラベル片４１を貼付することができる。

ラベル片４１を搬送物７に貼付後の吸着盤３１は、ラベル片４１を受け取るラベル受渡位置に戻り、搬送装置１を再駆動することにより、ローラ群３の各ローラ２・・２が駆動して下流側コンベヤー１２に向けて搬送物７を搬送することいができる。搬送物７は、下流側コンベヤー１２に乗り移り、次の工程に搬送される。

尚、上流側コンベヤー１１、搬送装置１の各ローラ２・・２および下流側コンベヤー１２は、ほぼ同期して回転駆動することができる。
また、上流側コンベヤー１１および下流側コンベヤー１２は、一対の転向ローラに張架された無端状ベルト１３，１４を備え、図示しない駆動源により無端状ベルト１３，１４を駆動することができ、無端状ベルト１３，１４に載置された搬送物７を搬送することができる。

吸着盤３１の吸着面３２と、搬送物７のラベル貼付面８とを平行にするように吸着盤３１をやや傾斜するように設けた例で説明したが、ラベル貼付装置１０の全体を傾斜する角度に調整可能とすることができる。

この実施の形態では、リング状の滑止片を所定間隔で複数も設けた例で説明したが、ひとつのリング状の滑止部材をローラに嵌合して固着させ、厚みを徐々に厚み方向に厚く（高く）することができる。
また滑止部材は、短冊状の形状を備え、ローラに巻きつけて固着することができる。
さらに、搬送装置のローラ群に変えて、一方側から他方側に向けて厚み厚く（高く）した無端状のベルトを設けることができる。この場合には、無端状ベルを滑止部材とすることができる。
また、平面状の無端状ベルトに厚みの異なる滑止部材を設けることができる。
また、ラベル貼付方向に向けて搬送物が斜め上方に向けて勾配するように滑止片を設ければよく、角度、位置など適宜変更することができる。

この実施の形態では、各構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施するうえで好適な数、位置、形状等にすることができる。本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。

本発明の搬送装置の側方にラベル貼付機を配置し、搬送物の搬送方向の上流側からの全体概略構成図である。 同上、搬送装置とラベル貼付機の概略平面図である。 同上、ラベル貼付機の構成を示した概略説明図ある。 滑止部材の一部を示した説明図である。 従来のラベル貼付機および搬送装置の概略構成を示した概略平面図である。

符号の説明

１ 搬送装置
２ ローラ
３ ローラ群
６ 滑止部材
６ａ・・・６ｆ 滑止片
７ 搬送物
８ ラベル貼付面
１０ ラベル貼付機
１１ 上流側コンベヤー
１２ 下流側コンベヤー
１５ ベース部
１６ 突起部
２０ 本体部
３０ ラベル貼付部
３１ 吸着盤
３２ 吸着面
４０ 帯状台紙
４１ ラベル片
４２ ラベル連続体
５０ ラベル貼付機（従来）
６０ 搬送装置（従来）

Claims (4)

1. 搬送物を搬送する搬送手段と、この搬送手段を駆動させる駆動手段と、を備えた搬送装置において、
   この搬送装置の側方に設けられ前記搬送物の搬送方向に対して直行する方向にラベル片を貼付するラベル貼付手段と、を備え、
   前記搬送手段は、前記搬送物にラベル片を貼付する時に前記搬送物の滑りを抑制する抑制手段を設けたことを特徴とする搬送装置。
2. 前記抑制手段は、ゴム系部材から成ることを特徴とする請求項１記載の搬送装置。
3. 前記抑制手段は、凹凸状の形状を形成してあることを特徴とする請求項１または２記載の搬送装置。
4. 前記搬送物にラベルを貼付するラベル貼付方向に向けて、前記抑制手段の厚みを厚み方向に高くしてあることを特徴とする請求項１乃至３何れかに記載の搬送装置。

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