JP2009028937A - 印刷機の給水制御機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】給水機構を有する印刷機において、印刷開始時あるいは再開時の立ち上がり時間を短縮し、損紙の発生を極力防ぐことのできる印刷機の提供
【解決手段】印刷開始時あるいは再開時において、オペレータが操作パネル18の水ボタンを押した際、アイドリング速度から給水設定速度に増速し、インキローラ、版胴、給水機構のインキと湿し水が融合し、適度な乳化状態になる。所定時間この給水設定速度が持続した後、アイドリング速度に戻る。
【選択図】図4

Description

本発明は、印刷機の版に湿し水を供給する給水制御機構に関するものである。
近年の印刷業界においては、高付加価値、多品種小ロットのニーズが高く、また、納期短縮が強く求められている。加えて、微妙な色合い等、顧客の印刷物の品質に対する要求も高くなっている。このような流れの中、印刷機に対しては安定した品質、印刷スピードの向上のみならず、印刷を開始してから所望の印刷状態、すなわち良品が得られるまでの時間、いわゆる立ち上がり時間の短縮が求められている。一方、一般のオフセット印刷機の構成は、版胴に巻回され、疎水性の画線部と親水性の非画線部が形成された刷版に、給水部から湿し水を、インキつぼから複数のインキローラ群を経由してインキを、それぞれ供給してインキが付着した画線部をゴム胴に転写し、更に用紙に転写するものとなっており、印刷作業に先立って、暖機や各駆動部の接続等のため、低速のアイドリング運転を経た後、高速の印刷運転にて作業されるのが通常である。前述の通り、多品種小ロットのニーズが高い状況、また、印刷物の品質に対する要求が高い状況においては、刷版の頻繁な交換や微妙なインキ供給量調整等のため、従来に増して印刷機の運転を停止することも多くなっている。
前述の通り、印刷においては刷版に湿し水とインキが供給されるが、印刷中はインキ内部に湿し水の水分が含まれ、適度な乳化状態となっている。ところが、いったん機械を停止し、この停止状態がしばらく続くと版胴やインキローラ上のインキ内部の水分が蒸発し、適度な乳化状態のバランスが崩れ、インキ自体も乾燥する。このような状態で印刷を行うと適正な印刷ができず、印刷開始時あるいは再開時に用紙が汚れるという問題がある。特許文献1にはPS版と紙版を使用する印刷機において、印刷開始前に水元ローラと調量ローラとのニップ圧を調整し、さらに印刷開始前に水元ローラの回転速度を通常印刷時よりも上昇させて湿し水の汲み出し量を増加させ、紙版印刷において損紙の発生を防ぐ技術が開示されている。
特許第2579849号公報
しかしながら特許文献1の構成では水元ローラ及び調量ローラのみを調整する技術であるため、前述した版胴やインキローラ上で乳化状態のバランスが崩れたインキによる用紙の汚れの問題は解決できず、損紙の発生を解消できないという問題がある。
そこで、本発明は、印刷開始時や印刷機停止後の印刷再開時において、損紙を極力発生させることがなく、立ち上がりの早い印刷作業を行うことができる、印刷機の給水制御機構を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、印刷用画像の形成された刷版が巻回される版胴11と、該版胴11にインキを供給するインキローラ10と、前記版胴11に湿し水を供給する給水機構Aと、これらを駆動する駆動部16と、該駆動部16を制御する制御部19とを備え、高速の印刷速度に先立って低速のアイドリング速度を経て印刷作業が行われる印刷機において、前記制御部19は前記アイドリング速度から前記印刷速度に移行する際、前記アイドリング速度よりも高速かつ前記印刷速度よりも低速の給水設定速度にて前記駆動部16を所定時間駆動させることを特徴としている。
本発明の請求項1記載の印刷機によれば、制御部19はアイドリング速度から印刷速度に移行する際、アイドリング速度よりも高速かつ印刷速度よりも低速の給水設定速度にて駆動部を所定時間駆動させるので、インキローラ10、給水機構A、版胴11上のインキが湿し水と十分に混ざり合うことができ、適度な乳化状態を早期に実現でき、立ち上がりの早い印刷作業が行える印刷機を得ることができる。
本発明の実施形態による印刷機について図1乃至図4に基づき説明する。図1の概略全体図に示す通り、本実施例に係る印刷機は枚葉オフセット印刷機であり、印刷部である第1ユニット1、第2ユニット2、第3ユニット3、第4ユニット4、第5ユニット5、第6ユニット6を備えており、給紙部7から送られた枚葉紙はこれらの各ユニット1〜6にて印刷され、ニスユニット20にてニスコーティングがされた後、乾燥部9を経て排紙部8に排出される。尚、16は印刷機を駆動するための駆動部である。尚、符号7aは給紙部7からの枚葉紙を印刷機内へ導入するためのフィーダーボードである。
各ユニット1〜6は、複数のインキローラを有するインキローラ群10と、版胴11と、ゴム胴12と、圧胴13とをそれぞれ備えている。版胴11には画線部と非画線部とを有する刷版が巻回される。尚、符号14は渡し胴であり、各ユニット1〜6の各圧胴13間に設けられ、ゴム胴12と圧胴13間で印刷された枚葉紙を次のユニットの圧胴13へ受け渡す機能を有する。
図2に示すように各ユニット1〜6はカバー15を有しており、カバー15はインキローラ群10や版胴11等を覆っている。インキローラ群10は、それぞれのインキローラが回転、摺接することにより、インキつぼ10aに貯留するインキを版胴11に供給する。これらインキローラ群のうち、4つのインキ着ローラ10bが版胴11に接触して直接インキを供給する。インキ着ローラ10bは版胴11に対して接離可能である。また、図2中符号Aで示される給水部は版胴11に湿し水を供給する機能を有しており、水舟31、水元ローラ32、調量ローラ33、オシレーションローラ34、水着ローラ35で構成される。調量ローラ33は水元ローラ32に常時接触しており、オシレーションローラ34に接離可能になっていることにより、水元ローラ32から供給される湿し水をオシレーションローラ34に供給、遮断可能となっている。水着ローラ35は版胴11及びオシレーションローラ34に接離可能に構成されていることにより、湿し水を版胴11に供給、遮断可能となっている。尚、符号41はインキ着ローラ10bと水着ローラ35とに接離可能なブリッジローラである。このように構成されていることで、インキ着ローラ10b、水着ローラ35、ブリッジローラ41を介して版胴11上の刷版にはインキ及び湿し水が供給され、両者が混ざり合うことでインキは乳化状態となり、適度な乳化状態になると適正な印刷物が印刷されるようになっている。
図3は、本発明の実施形態にかかる印刷機の概略ブロック図を示したものであり、印刷機の駆動を行う駆動部16、該駆動部16の回転に同期してパルスを発生する、図示しないエンコーダのパルスを検知する位置検出機17、印刷機の各種操作を行うための印刷機本体に設置された操作パネル18、制御部19により構成されている。制御部19は演算処理等を行うマイクロプロセッサ19a、データ及び所定のプログラム(演算式あるいはテーブル等)を記憶するROM19b、機械回転数等に関する種々の情報を記憶可能なRAM19c、マイクロプロセッサ19aと制御部19外部に設けられた装置との間における各種信号のやりとりを仲介するインターフェイス19d等を用いて構成されている。
図4は本発明の実施形態にかかる給水制御が行われる際のグラフを示したものである。グラフ中横軸は時間を、縦軸は1時間あたりの機械回転数、すなわち速度を表している。以下、本実施形態にかかる給水制御機構について説明する。
印刷開始時、あるいは、連続印刷後に印刷機を停止してしばらくした後の印刷再開時において、オペレータはまず、操作パネル18の図示しないアイドリングボタンを押す。すると、駆動部16が回転をはじめ、各胴やインキローラ群10等が連動して回転する。このアイドリング速度は版胴11が1時間当たり約3000回回転する速度(約3000回/時)である。このアイドリング状態においては、圧胴13とゴム胴12、版胴11とゴム胴12、版胴11とインキ着ローラ10b、版胴11と水着ローラ35、水着ローラ35とオシレーションローラ34、オシレーションローラ34と調量ローラ33とは、それぞれ互いに離間した状態で回転している。
次に、オペレータは操作パネル18の図示しない水ボタンを押す(図4中a)。すると、駆動部16の回転速度が給水設定速度まで増加し、これに伴い各胴等の回転速度も同様に増加する。これと同時に調量ローラ33がオシレーションローラ34に接触した後、水着ローラ35が版胴11とオシレーションローラ34に、インキ着ローラ10bが版胴11にそれぞれ接触し、版胴11に巻回されている刷版に湿し水とインキとが供給され、前述したインキの乳化が始まる。尚、この給水設定速度とは版胴11が1時間当たり5000〜6000回回転する速度(5000〜6000回/時)である。本実施例では、この給水設定速度に達した後、版胴が十数回転すると前述のアイドリング速度に戻るようになっている。この給水設定速度の持続時間(図4中T)は環境や印刷状態により任意に設定可能である。このアイドリング速度よりも高速な給水設定速度で駆動部16を回転させることにより、インキローラ群10(特にインキ着ローラ10b)、給水機構(特に水着ローラ35)、版胴11上のインキが湿し水と十分に混ざり合うことができ、適度な乳化状態を早期に実現できるようになっている。
次に、オペレータは操作パネル18の図示しないプロダクションボタンを押す。すると、給紙部7から枚葉紙がフィーダーボード7a上を搬送される。一枚目の枚葉紙がフィーダーボード7aの搬送方向下流端部付近に設けられた図示しない前当てセンサーを通過すると(図4中b)、駆動部16の回転速度が印刷速度まで上昇する。本実施例における印刷速度とは版胴11が1時間当たり約10,000回回転する速度(約10,000回/時)である。一枚目の枚葉紙が第一ユニット1のゴム胴12と圧胴13との接点に到達するとゴム胴12が版胴11と圧胴13とにそれぞれ接触し、印刷が行われる。
本発明にかかる印刷機の給水制御機構は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲で記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態においては、枚葉オフセット印刷機であったが、これに限定されず、給水機構を有する印刷機であればよく、例えば、版胴と圧胴との間に用紙を通す、フレキソ印刷機のようなものであってもよい。
本発明に係る、印刷機の給水制御機構は、給水機構を有する印刷機において極めて有用である。
本実施形態にかかる枚葉オフセット印刷機の概略側面断面図。 図1の枚葉オフセット印刷機の要部拡大図。 本実施形態にかかる枚葉オフセット印刷機の概略ブロック図。 給水制御が行われる際の回転速度を示すグラフ。
符号の説明
10 インキローラ群
10b インキ着ローラ
11 版胴
16 駆動部
35 水着ローラ
A 給水部

Claims (1)

  1. 印刷用画像の形成された刷版が巻回される版胴と、該版胴にインキを供給するインキローラと、前記版胴に湿し水を供給する給水機構と、これらを駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、高速の印刷速度に先立って低速のアイドリング速度を経て印刷作業が行われる印刷機において、前記制御部は前記アイドリング速度から前記印刷速度に移行する際、前記アイドリング速度よりも高速かつ前記印刷速度よりも低速の給水設定速度にて前記駆動部を所定時間駆動させることを特徴とする印刷機。
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