JP2579849B2 - 紙版兼用印刷機の給湿制御方法 - Google Patents

紙版兼用印刷機の給湿制御方法

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JP2579849B2 JP3173486A JP17348691A JP2579849B2 JP 2579849 B2 JP2579849 B2 JP 2579849B2 JP 3173486 A JP3173486 A JP 3173486A JP 17348691 A JP17348691 A JP 17348691A JP 2579849 B2 JP2579849 B2 JP 2579849B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刷版として、アルミニ
ウム基材のPS版と、紙基材の紙版とを兼用することの
できるオフセット印刷機に関し、特に、紙版のための給
湿制御方法に関する。
【0002】
【発明の背景】オフセット印刷は、インキと湿し水とが
相互に反発しあう性質を利用して、親油性の画線部と親
水性の非画線部とが形成された刷版に、インキ及び湿し
水を供給し、インキが選択的に付着された画線部をゴム
胴に転写して、この画線部を更に用紙に転写するもので
あり、刷版しては、化学的処理が施されたアルミニウム
基材のPS版が多く用いられている。
【0003】しかしながら、近時にあっては、印刷物と
しての要求水準がさほど激しくなく、かつ、小ロットの
印刷において、基材が耐水加工紙で、製版を電子写真方
式で行う、いわゆるダイレクト印刷のための紙版が利用
されるようになってきており、この紙版には、版材コス
ト及び製版コストが安いというメリットがある。
【0004】ところで、紙版による印刷は、PS版によ
る、いわば本格的な印刷の合間になされる、一時的、便
宜的な性格を有しており、従って、紙版専用の印刷機ひ
いては給湿装置を設けるのではなく、PS版のための印
刷機、給湿装置をそのまま使用したいという要請が強
い。
【0005】けれども、紙版による印刷においては、P
S版による場合に比し、給湿量そのものを多くする必要
がある。これは、版の構成自体の差異に基づくととも
に、紙版の場合には印刷汚れが発生し易いためである。
また、紙版の場合には、特に刷り出し時の保湿量を通常
印刷時のものよリも多くしておくことが要求される。こ
れは、インキが付着されてはならない非画線部がインキ
によって汚され易く、一旦非画線部が汚れてしまうと、
面倒なクリーニング作業が必要となってしまうからであ
リ、汚れによって多量の損紙が発生し、はなはだしい場
合には廃版とされてしまうことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題に鑑みてなされ、進歩した紙版兼用印刷機の給湿制御
方法を提供するもので、その目的は、PS版のための給
湿装置を利用しつつ、紙版のために最適な給湿制御を行
うこと、また、汚れ、損紙の発生を防止して、クリーニ
ング作業を不要にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、このために本発
明は、湿し水が貯溜された水舟に侵漬されて駆動回転さ
れ、湿し水を汲みだす水元ローラと、水元ローラに対接
して回転され、水元ローラによる湿し水の送リ出し量を
調整する調量ローラと、水元ローラ及び刷版に接離さ
れ、湿し水を刷版に供給する水着ローラとを有する紙版
兼用印刷機において、印刷開始前に、調量ローラと水元
ローラとの間のニップ圧を調整して、湿し水の送り出し
量が増加するようにするとともに、印刷開始前に、水元
ローラの駆動モータの回転速度を通常印刷時よリも上昇
させて、湿し水の汲み出し量を増加させ、印刷開始後に
回転速度を通常印刷時のものに下降させることを特徴と
している。
【0008】
【作用】これにより、通常印刷時の給湿量そのものが増
加するとともに、特に刷り出し時の保湿量も多くしてお
くことができ、紙版印刷を良好な給湿状態で行うことが
できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
き詳細に説明する。図1は、本発明に係る紙版兼用印刷
機の給湿制御方法の一実施例を示す制御フローチャー
ト、図2は、同給湿制御方法を実現するための制御回路
の一例を示す図、図3の(a)から(d)までは、同給
湿制御方法による給湿装置の作動説明図である。
【0010】まず最初に、本発明に係る紙版のための給
湿制御方法と比較の対象とされるPS版のための給湿制
御の態様を、図3の(a)から(d)までを借用して略
述する。
【0011】PS版、紙版両方の場合において、給湿装
置のローラ群には本質的な相違はなく、湿し水が貯溜さ
れた水舟(1)には、この湿し水を汲み出すための水元
ローラ(2)が浸漬されておリ、この水元ローラ(2)
は、図2において符号(3)で示す駆動モータにより駆
動回転される。なお、この駆動モータ(3)は、インバ
ータ回路等によるモータ速度切換手段(4)により、変
速可能である。
【0012】水元ローラ(2)には、フリーローラであ
る調量ローラ(5)所定のニップ圧のもとで対接されて
おリ、このニップ圧が機械的手段によって調整されて、
水元ローラ(2)による湿し水の送り出し量が調整され
るようになっている。ちなみに、調量ローラ(5)のニ
ップ圧を設定変更する機械的手段は既に十分に公知であ
り、結局のところ、両ローラ(2)、(5)間の対接圧
力をスプリング等によって変化させるものである。
【0013】水着ローラ(6)は、調時的に移動制御さ
れて、水元ローラ(2)によって送り出された調量済み
の湿し水を受け取り、版胴(7)に巻回された刷版
(8)に付着させるものである。なお、符号(9)は、
刷版(8)にインキを供給するインキ装置のインキ着ロ
ーラを示す。
【0014】以上の前提のもとに、PS版のための給湿
制御は、次の通りである。まず、図3(a)において
は、給湿装置のローラ群は全て停止しており、この時、
水元ローラ(2)に対する調量ローラ(5)のニップ圧
がPS版印刷用に、機械的に設定される。次に、印刷さ
れるべき用紙の搬送が開始されると、水元ローラ(2)
が回転を始めて湿し水を汲み出し始め、水元ローラ
(2)につれて回転される調量ローラ(5)によって湿
し水の送り出し量が調量される。そして、調量された湿
し水は、水元ローラ(2)に当接するように移動制御さ
れた水着ローラ(6)に移り(b)、引き続いて、この
水着ローラ(6)が刷版(8)(勿諭、PS版であ
る。)にも当接して回転され、湿し水を供給する
(c)。この後、インキ装置のインキ着ローラ(9)も
刷版(8)に当接してインキを供給し、印刷が開始され
るのである(d)。
【0015】以上の如き、PS版のための給湿制御に対
し、本発明に係る紙版のための給湿制御方法は、次の通
りである。なお、本発明方法にあっては、給湿装置その
ものは、PS版のためのものと本質的に相違はないが、
湿し水の組成は両者全く異なる。
【0016】まず、図示しない印刷機のオペレーション
スタンドに設けられた切換スイッチ(10)(図2に示
す。)を操作して、これから行われるべき給湿制御がP
S版のためのものか、紙版野ためのものかを選択する
(図1のS1)。この切換スイッチ(10)による選択
は、同じくオペレーションスタンド内に設けられたコン
ピュータ装置(11)の判別手段(12)により、判別
される。
【0017】そして、紙版のための制御プログラム(1
3)が選択された場合には(S2)、以下の制御プログ
ラムが実行される。(ちなみに、図2の符号(14)は
PS版のための制御プログラムを示し、図1のS3は、
PS版プログラムの選択ステージを示す。)
【0018】紙版のための給湿制御方法にあっては、印
刷開始前(図3(a))に、調量ローラ(5)と水元ロ
ーラ(2)との間のニップ圧が、湿し水の送リ出し量が
PS版の場合よりも多くなるように、切換設定される
(図1のS4)。このような切換設定は、具体的には、
ニップ圧がPS版の場合よりも減少するように、調量ロ
ーラ(5)を水元ローラ(2)の方向に付勢するスプリ
ング等の機械的手段をより緩やかに調節することによっ
て達成される。
【0019】そして、実際の印刷開始に先立って、印刷
されるべき用紙の給送が開始されると(S5)、モータ
速度切換手段(4)によリ、水元ローラ(2)の駆動モ
ータ(3)の回転速度が通常印刷時よリも上昇され、湿
し水の汲み出し量が通常印刷時よりも増加するようにな
される(S6)。ここに、通常印刷時とは、紙版による
印刷が一定時間継続して安定的になったときを言い、こ
のように給紙開始とともに水元ローラ(2)を高速回転
させるのは、刷り出し時における紙版の保湿量を、通常
印刷時よりも多くしておくためである。
【0020】高速回転による湿し水の汲み出し量が増加
され、かつ、よリ緩やかなニップ圧のもとで送り出し量
も増加された水元ローラ(2)に、水着ローラ(6)が
移動制御されて当接し(図3(b))(S7)、湿し水
を十分に保持した後、刷版(8)にも当接して、湿し水
を供給する(図3(c))(S8)。
【0021】そして、続いてインキ着ローラ(9)も刷
版(8)に接触して(図3(d))(S9)、印刷準備
がととのい、ここに用紙が供給されて(S10)、実際
の印刷が開始される(S11)。
【0022】その後、紙版による印刷が安定的になる
と、水元ローラ(2)の駆動モータ(3)の回転速度
は、通常印刷時のものに下降されて、刷り出し時に特に
増加されていた汲み出し量も通常の汲み出し量に戻され
る(S12)。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る紙版兼用印刷機の給湿制御
方法によれば、印刷開始前に、調量ローラと水元ローラ
との間のニップ圧を調整して、湿し水の送り出し量が増
加するようにするとともに、印刷開始前に、水元ローラ
の駆動モータの回転速度を通常印刷時よりも上昇させ
て、湿し水の汲み出し量を増加させ、印刷開始後に回転
速度を通常印刷時のものに下降させるようにしたことに
より、通常印刷時の給湿量そのものを増加させるととも
に、特に刷り出し時の保湿量も多くしておくことがで
き、この故に、良好な給湿状態で紙版印刷を行い、汚れ
や損紙の発生を極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙版兼用印刷機の給湿制御方法の
一実施例を示す制御フローチャートである。
【図2】同給湿制御方法を実現するための制御回路の一
例を示す図である。
【図3】同給湿制御方法による給湿装置の作動説明図で
ある。
【符号の説明】
1:水舟 2:水元ローラ 3:駆動モータ 4:モータ速度切換手段 5:調量ローラ 6:水着ローラ 8:刷版 10:切換スイッチ 12:判別手段 13:紙版制御プログラム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿し水が貯溜された水舟(1)に浸漬され
    て駆動回転され、湿し水を汲み出す水元ローラ(2)
    と、該水元ローラ(2)に対接して回転され、水元ロー
    ラ(2)による湿し水の送り出し量を調整する調量ロー
    ラ(5)と、水元ローラ(2)及び刷版(8)に接離さ
    れ、湿し水を該刷版(8)に供給する水着ローラ(6)
    とを有する紙版兼用印刷機において、印刷開始前に、前
    記調整ローラ(5)と水元ローラ(2)との間のニップ
    圧を調整して、湿し水の送り出し量が増加するようにす
    るとともに、印刷開始前に、前記水元ローラ(2)の駆
    動モータ(3)の回転速度を通常印刷時よりも上昇させ
    て、湿し水の汲み出し量を増加させ、印刷開始後に該回
    転速度を通常印刷時のものに下降させることを特徴とす
    る給湿制御方法。
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