JP2906381B2 - 印刷機の温度制御方法および温度制御装置 - Google Patents

印刷機の温度制御方法および温度制御装置

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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は良好な印刷を可能とするための印刷機の温度
制御方法とそれに用いられる温度制御装置に関する。
<従来の技術> 近年、オフセット平版印刷機では版材およびインキの
改良により、湿し水装置を廃止した水無し平版印刷法が
普及している。
ところが、この印刷法では湿し水による冷却効果を失
われる結果、運転中にインキ温度や版面温度が上昇し、
非画線部にもインキが付着するいわゆる地汚れが発生す
る問題があった。そのため、インカー内の数本のインキ
ローラ内に冷却水を循環させ、インカーおよびインキ,
版面の温度の過昇を防止する手法が広く採用されてい
る。
一方、始動時には機械が冷えているためにインキの流
動性が悪くなり、版面におけるインキ濃度が低下して印
刷不良を起こす問題があった。そのため、インキローラ
内に冷却水(温水)を循環させることによりインカーの
温度を上昇させ、しかる後に印刷を開始するいわゆる暖
機が行われている。
<発明が解決しようとする課題> 上述した温度制御では、インカー温度や版面温度の上
昇具合が雰囲気温度や機械の稼働状態により異なるた
め、通常はオペレータが印刷物の刷り上がり状態や版面
温度を確認することによって冷却水温の調整が行われて
いる。
ところが、この作業は熟練を要すると共に繁雑である
ため、版面の温度を温度センサを用いることにより検出
し、フィードバック制御を行うことが考えられた。とこ
ろが、この方法には、暖機の際に版面の温度が低い場
合、インカーすなわちインキが温まっているにも拘わら
ずインキローラの温度を必要以上に上げてしまい、イン
キの粘度が下がり過ぎて印刷障害を起こしてしまうとい
う別種の不具合があった。
本発明は上記状況に鑑みなされたもので、版面温度の
過昇を防止すると共にインカーおよびインキを所定の温
度域内に保つ技術を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> そこで、本発明ではこの課題を解決するために、イン
キローラに冷却水を循環させることにより版面やインキ
ローラの温度制御を行う印刷機の温度制御方法におい
て、当該冷却水に上限温度および下限温度を設定すると
共に、当該版面あるいはインキローラの温度を検出して
フィードバック制御を行い前記冷却水の温度を前記上限
温度と下限温度の範囲内で制御するようにしたことを特
徴とする印刷機の温度制御方法とその方法を実現するた
めの温度制御装置とを提案するものである。
<実施例> 本発明の一実施例を図面に基づき具体的に説明する。
第1図には本発明に係る印刷機の温度制御装置の一実
施例を概略的に示し、第2図には制御チャートを示し、
第3図には冷却水温とローラ温度のグラフを示してあ
る。
第1図中、1は版胴であり、その版面2にはインキ壺
3から、3本の振りローラ4を含むインキローラ群5を
介し、インキが供給される。各振りローラ4にはフィー
ドパイプ6とリターンパイプ7が接続しており、冷却水
槽8内の冷却水9が循環ポンプ10により供給される。冷
却水槽8内には冷却機11とヒータ12が設置されており、
循環ポンプ10と共に温度制御手段たるコントローラ13に
より制御されるようになっている。図中、14は版胴1に
対向して設けられたゴム胴である。
冷却水槽8内には、冷却水9の温度を検出する水温セ
ンサ15が設置される一方、版胴1の近傍には版面2の温
度を検出する版面温度センサ16が設けられており、これ
らの検出信号はコントローラ13に入力する。また、胴入
れ信号(ゴム胴14の版胴1への圧着状態を検出する信
号)もコントローラ13に入力する。
以下、第2図を参照して本実施例の作用を述べる。
本実施例では、印刷を開始する前(非印刷時)に、ま
ずオペレータが暖機ボタンを押す。すると、循環ポンプ
10とヒータ12とが作動を開始し、冷却水槽8内の冷却水
9が加熱されて振りローラ4内に循環する。これによ
り、振りローラ4の温度は上昇するが、その際の冷却水
温TWは一定の暖機水温(本実施例では35℃)に制御され
る。その結果、インキの粘度が低下し、印刷に適した流
動性が確保される。尚、この際には胴入れ信号は当然の
OFF状態である。
暖機が終了して印刷を開始すると、胴入れ信号がON状
態となり、暖機ボタンは自動的にリセットされる。そし
て、ヒータ12の作動が停止する一方、コントローラ13が
水温センサ15と版面温度センサ16との検出信号に基づい
て冷却機11と循環ポンプ10とを駆動制御する。この際、
冷却水温TWは、上限温度(本実施例では30℃)と下限温
度(本実施例では20℃)との間に調整される。版面2は
印刷開始時には冷えているため、冷却水温TWは上限温度
でしばらく推移して版面2を加熱する。その後、版面温
度TBが設定値まで上昇した時点で、冷却水温TWは下限温
度以下とならない範囲で徐々に低下する。その結果、イ
ンキが必要以上に熱せられることがなくなる一方、版面
温度も所定の範囲内に収まり、印刷不良がなくなるので
ある。
次に、一時的に印刷を中断した場合、胴入れ信号と暖
気ボタンとが共にOFF状態であるため、コントローラ13
ではすべての制御を停止する。その結果、冷却水温TW
次第に下がるが、この時点で工場内の温度(室温)が比
較的高いため、インキの温度や版面温度TBの降下は最小
限に留められる。
印刷を再開した場合には、胴入れ信号がON状態とな
り、コントローラ13は再び水温センサ15と版面温度セン
サ16との検出信号に基づいて冷却機11と循環ポンプ10と
を駆動制御する。
上記実施例では、このように暖機時にはヒータ12を用
い振りローラ4の加熱を行う一方、印刷時には冷却水温
TWと版面温度TBとに基づいて冷却機11によりその冷却を
行うようにしたため、常に理想的な温度制御を行うこと
が可能となった。
第3図(a)には、上記実施例における冷却水温T
W(実線で示す)とインクローラの温度(ローラ温度TR
…破線で示す)との相関を示してあるが、第3図(b)
に示した、冷却水に上・下限温度を設定していない、す
なわち版面温度制御のみ行っていた従来装置のものに較
べ、ローラ温度WRを狭い範囲に制御できた。
以上で具体的実施例の説明を終えるが、本発明の態様
はこの実施例に限るものではない。例えば、上記実施例
は版面温度制御に冷却水温の上・下限制御を組み合せた
ものであるが、版面温度センサに代えてローラ表面温度
センサ等を用いてローラ温度制御を行い、これに冷却水
温の上・下限制御を組み合せてもよい。また、印刷機の
運転信号として、フィーダON信号,フィーダポンプON信
号,インキ付けローラON信号等、胴入れ信号以外の運転
信号を用いるようにしてもよい。
<発明の効果> 本発明によれば、インキローラに冷却水を循環させる
ことにより版面やインキローラの温度制御を行う印刷機
の温度制御方法において、当該冷却水に上限温度および
下限温度を設定すると共に、当該版面あるいはインキロ
ーラの温度を検出してフィードバック制御を行い前記冷
却水の温度を前記上限温度と下限温度の範囲内で制御す
るようにしたため、インキローラやインキの温度の過昇
による地汚れの発生が防止されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る印刷機の温度制御装置の一実施例
を示す概略構成図であり、第2図は制御チャートであ
り、第3図は冷却水温とローラ温度のグラフである。 図面中、 1は版胴、2は版面、3はインキ壺、4は振りローラ、
5はインキローラ群、6はフィドパイプ、7はリターン
パイプ、8は冷却水槽、9は冷却水、10は循環ポンプ、
11は冷却器、12はヒータ、13はコントローラ、14はゴム
胴、15は水温センサ、16は版面温度センサである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 31/02 B41F 33/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インキローラに冷却水を循環させることに
    より版面の温度制御を行う印刷機の温度制御方法におい
    て、当該冷却水に上限温度および下限温度を設定すると
    共に、当該版面の温度を検出してフィードバック制御を
    行い前記冷却水の温度を前記上限温度と下限温度の範囲
    内で制御するようにしたことを特徴とする印刷機の温度
    制御方法。
  2. 【請求項2】インキローラに冷却水を循環させることに
    よりインキローラの温度制御を行う印刷機の温度制御方
    法において、当該冷却水に上限温度および下限温度を設
    定すると共に、当該インキローラの表面温度を検出して
    フィードバック制御を行い前記冷却水の温度を前記上限
    温度と下限温度の範囲内で制御するようにしたことを特
    徴とする印刷機の温度制御方法。
  3. 【請求項3】冷却水が循環するインキローラと、当該冷
    却水の温度を調整する冷却水温調整手段と、当該冷却水
    の温度を検出する冷却水温検出手段と、版面温度を検出
    する版面温度検出手段と、当該冷却水温検出手段の検出
    結果と当該版面温度検出手段の検出結果とに基づき、当
    該冷却水の温度が上限温度と下限温度との間にあり、且
    つ当該版面温度が所定の値となるように冷却水温調整手
    段を制御する制御手段とを具えたことを特徴とする印刷
    機の温度制御装置。
  4. 【請求項4】冷却水が循環するインキローラと、当該冷
    却水の温度を調整する冷却水温調整手段と、当該冷却水
    の温度を検出する冷却水温検出手段と、当該インキロー
    ラの表面温度を検出するローラ温度検出手段と、当該冷
    却水温度検出手段の検出結果と当該ローラ温度検出手段
    の検出結果とに基づき、当該冷却水の温度が上限温度と
    下限温度との間にあり、且つ当該インキローラの表面温
    度が所定の値となるように冷却水温調整手段を制御する
    制御手段とを具えたことを特徴とする印刷機の温度制御
    装置。
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CN108608733A (zh) * 2018-04-13 2018-10-02 如皋市中罗印刷机械有限公司 一种印刷用油墨温度闭环控制系统

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