JPH0615237B2 - オフセット印刷機における版シリンダの温度調節装置 - Google Patents

オフセット印刷機における版シリンダの温度調節装置

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JPH0615237B2
JPH0615237B2 JP61151245A JP15124586A JPH0615237B2 JP H0615237 B2 JPH0615237 B2 JP H0615237B2 JP 61151245 A JP61151245 A JP 61151245A JP 15124586 A JP15124586 A JP 15124586A JP H0615237 B2 JPH0615237 B2 JP H0615237B2
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plate cylinder
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はオフセット印刷機における版シリンダの温度調
節装置に関する。
「従来の技術」 オフセット印刷機は、版の画像をまずゴムブランケット
に転写し、これを更に印刷紙に転写して印刷を行うよう
になっている。このとき、版の画像部分には脂性インキ
を塗布し、その他の部分には水を湿してインキをはじく
ようにしている。
従来のこのようなオフセット印刷機では、例えば第2図
および第6図を参照して説明すると、版シリンダ11、
ゴムブランケットシリンダ12および圧シリンダ13な
どが備えられている。
このオフセット印刷機で印刷が行われる場合には、3つ
のシリンダ11〜13が互いに同期してそれぞれ矢印方
向に回転される。版シリンダ11が回転すると、これの
表面に巻回された版14に対して、水ホームローラ15
から水が適宜に塗布され、またインキホームローラ16
からインキが適宜に塗布される。インキホームローラ1
6は複数設けられ、カラー印刷を行うことができるよう
になっている。
版14に塗布されたインキは、ゴムブランケットシリン
ダ12の表面に巻回されたゴムブランケット17に転写
される。この転写されたインキは、ガイド版18を介し
て圧シリンダ13の表面に供給され、先端を瓜19で押
さえ付けられて圧シリンダ13の表面に巻回された印刷
紙20に転写される。かくして、印刷紙20に印刷が行
われることになる。
ところで、従来のこのようなオフセット印刷機では、前
述したように、版14の画像部分には脂性インキを塗布
し、その他の部分(非画像部分)には水を湿してインキ
をはじくようにしている。これは、脂性インキと水が互
いに反発する性質を利用することにより、版14の非画
像部分に僅少の水を塗布し、画像部分のみにインキを精
密に塗布することができるようにするためである。
このため、従来のこのようなオフセット印刷機では、水
タンクを備え、これから呼出ローラによって呼び出した
水を水ホームローラ15に供給し、これから前述したよ
うに版14に水を適宜に塗布している。
「発明が解決しようとする問題点」 ところが、従来のこのようなオフセット印刷機では、印
刷中水ホームローラ15によって版14に水を塗布し続
けることになるが、版14の表面における水とインキの
盛り分けにきわめて高度の技術を必要とし、相当の熟練
を必要とするという問題があった。
すなわち、版14は複数のインキローラ16およびゴム
ブランケット17と接触して回転しているので、これら
の部分で摩擦熱が発生し、また室内の温度の影響を受け
たりすることにより、版14の表面温度が上昇し、また
回転している版14の表面が相対的に風を受けることに
なる。このため、版14の表面における水とインキの盛
り分けが適切でないと、版14の非画像部分に僅少に塗
布された水が印刷の途中で乾燥し、ひいては版14の表
面が汚れ、その画像部分(脂肪酸石鹸層)が損傷し、画
質が遜色してしまうことになる。
そこで、このような欠点を除去するために、つまり相当
の熟練を要することなく、版14に塗布された水が印刷
の途中で乾燥してしまわないようにするために、従来で
は、水をやや多めに供給したり、この供給する水にエッ
チ液を混入したりすることがある。しかしながら、余分
の水やエッチ液はインキローラ16に練り込まれてしま
い、ひいては脂性のインキが本来のねばりやこしを失っ
て乳化し、版14の表面が汚れるばかりでなく、インキ
の光沢がなくなってしまい、画質が著しく遜色してしま
うことになる。また、エッチ液を混入した場合には、こ
れによってインキローラ16の表面が侵され、その寿命
が短くなってしまうことになる。
いずれにしても、従来では、印刷中における版14の管
理がきわめて大変である上、画質が遜色しやすく、また
版14の寿命が短く、ひいては印刷効率の低下を招いて
しまうという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、版の
表面温度が上昇しないようにすることができると共にこ
の温度を印刷条件に最も適する温度に保持することので
きるオフセット印刷機における版シリンダの温度調節装
置を提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明では、版の画像をまずゴムブランケットに転写
し、これを更に印刷紙に転写して印刷を行うようにした
オフセット印刷機において、前記版を巻回するための版
シリンダの内部に充填された液体と、前記版シリンダの
内部に設けられ、前記液体を冷却するための冷却管と、
この冷却管に前記版シリンダの外部から冷媒を供給する
ための冷却器と、前記版シリンダ内の液体の温度に基づ
いて前記冷却器の冷却動作を制御するための制御手段と
前記版シリンダの内部の液体を補助的に冷却する循環冷
却機構とを具備させるようにしたオフセット印刷機にお
ける版シリンダの温度調節装置である。
本発明によれば、液体が冷却されることにより、版シリ
ンダの周壁が冷却され、更に版が冷却されることになる
ので、版の表面温度が上昇せず、その非画像部分に塗布
された水が乾燥しにくくなり、また冷却器の冷却動作を
制御することにより、版の表面温度は印刷条件に最も適
する温度に保持されることになる。
「実施例」 以下、実施例につき本発明を詳細に説明する。第1図は
本発明の一実施例を適用したオフセット印刷機の要部の
概略を示す図であり、第2図はこのオフセット印刷機の
要部を示す斜視図であり、第3図はこのオフセットの印
刷機の要部を示す正面図であり、第4図はこのオフセッ
ト印刷機の一部を示す縦断正面図であり、第5図は第4
図の一部の詳細図であり、第6図はこのオフセット印刷
機の一部を示す縦断側面図である。
このオフセット印刷機では、版シリンダ11、ゴムブラ
ンケットシリンダ12および圧シリンダ13などが備え
られ、すでに説明した従来のオフセット印刷機の場合と
同様の印刷方法によって印刷が行われるようになってい
る。従って、このオフセット印刷機での印刷について
は、その説明を省略する。
このオフセット印刷機では、版シリンダ11、ゴムブラ
ンケットシリンダ12および圧シリンダ13などは、ベ
ース31に設けられた一対の機枠32に回転自在に取り
付けられている。
このうち特に版シリンダ11について説明すると、その
両軸33は軸受34を介して機枠32に回転自在に取り
付けられている。一方の軸33にはギヤ35が設けられ
ている。ギヤ35はゴムブランケットシリンダ12のギ
ヤ36と噛み合わされ、ギヤ36は圧シリンダ13のギ
ヤ(図示せず)と噛み合わされ、これにより3つのシリ
ンダ11〜13が互いに同期して回転されるようになっ
ている。軸33には貫通孔37が形成されており、また
この貫通孔37と軸受34の内面とを連通するための連
通孔38が形成されれている。
版シリンダ11の軸33には栓41がベアリング42を
介して相対的に回転自在に嵌合されている。栓41は、
機枠32に取り付けられた蓋43に取り付けられてい
る。これにより、栓41は回転しないが、これの回りを
軸33が回転するようになっている。栓41と軸33の
間はオイルシール44によってシールされている。栓4
1および蓋43には油管45と冷媒管46がそれぞれ挿
通されている。冷媒管46は、版シリンダ11の内部空
間のほぼ中央部に配置されたコイル状の冷却管47に接
続されている。コイル状の冷却管47の両端部は、栓4
1に取り付けられた円筒体48によって補強されてい
る。一方の栓41および蓋43には温度計49が挿通さ
れている。
油管45には、油タンク51、油冷却槽52およびポン
プ53がこの順でそれぞれ介在されており、油管45を
通った液体は油冷却槽52、ポンプ53からなる循環冷
却機構により、循環冷却される。すなわち、ポンプ53
が駆動すると、版シリンダ11の内部空間に充填されて
いる油54が油冷却槽52に導入され、ここを通過する
ことにより、冷却された油54は再び版シリンダ11の
内部空間に戻されるようになっている。油54は連通孔
38を介して軸33と軸受34との間にも供給されるよ
うになっているので、ここに潤滑油を供給する必要はな
い。油タンク51は油54の補給を行うためのものであ
る。
冷媒管46には、コック61、コンプレッサ62、冷却
器63およびコック64がこの順でそれぞれ介在されて
いる。冷却器63は、モータ65によって回転されるフ
ァン66を備え、この内部に配置された冷媒管46の中
のフレオンガスなどからなる冷媒を冷却することができ
るようになっている。また、冷却器63は、図示しない
サーモスタットによってその冷却動作を制御されるよう
になっている。コック61とコンプレッサ62の間にお
ける冷媒管46と、冷却器63とコック64の間におけ
る冷媒管46との間には、別の冷媒管67が設けられて
いる。この冷媒管67の一部は油冷却槽52の内部に配
置されており、これにより液体すなわち油54は一層冷
却されることになる。冷媒管67の両端部にはコック6
8、69がそれぞれ設けられている。
このオフセット印刷機で印刷を行う場合には、まずコッ
ク61、64を開弁し、コンプレッサ62および冷却器
63を駆動させる。すると、冷却器63で冷却された冷
媒がコイル状の冷却管46に送り込まれる。これによ
り、版シリンダ11内の油54が冷却され、版シリンダ
11の周壁が冷却され、更に版14が冷却される。油5
4は版シリンダ11内に充填されているので、版シリン
ダ11の周壁および版14は均一に冷却される。
版14の表面温度が高すぎたりあるいは急激に冷却した
い場合には、更にコック68、69を開弁し、油冷却槽
52内の油54を冷却すると共に、ポンプ53を駆動さ
せ、油冷却槽52で冷却された油54を版シリンダ11
内に送り込むようにしてもよい。
版14がある程度冷却されたら、その表面へのインキお
よび水の供給を試験的に行い、試験的な印刷を行う。こ
のとき、版シリンダ11は回転することになるので、こ
の中に充填されている油54は適宜に撹拌され、これに
より版シリンダ11の周壁および版14がより一層均一
に冷却されることになる。
版14の表面へのインキと水の供給量は、版14の画像
部分の面積および印刷濃度などによって異なる。試験的
な印刷により良好な印刷物を得ることができた場合に
は、そのときの水分の供給量によってつまり最少の水分
によってインキと水のバランスがとれたことになり、そ
のときの版14の表面温度がそのときの印刷条件に最も
適する温度であるということができる。良好な印刷物を
得ることができたら、このときの版シリンダ11内の油
54の温度を温度計49によって測定し、この温度が保
持されるように、冷却器63のサーモスタットをセット
する。一例として、このオフセット印刷機の設置されて
いる室内の温度が20℃〜35℃程度である場合には、
版14の表面温度が5℃〜15℃程度に保持されるよう
にする。
版14の表面温度が所望の温度に保持されたら、印刷を
正式に開始することになる。印刷を開始しても版14は
適度に冷却され、このため版14の表面への水の供給量
が最少であっても、版14の非画像部分に塗布された水
が印刷の途中で乾燥してしまうことはない。なお、油5
4の代わりに他の液体を用いてもよい。
「発明の効果」 以上説明したように本発明によれば、版の非画像部分に
塗布された水が印刷の途中で乾燥してしまわないように
することができるので、相当の熟練を要することなく、
また水をやや多めに供給したりエッチ液を混入したりす
ることなく、画質の向上を図ることができる。また、版
の表面温度を印刷条件に最も適する温度に保持すること
ができるので、画質のより一層の向上を図ることができ
る。更に、印刷中における版の管理が容易となり、また
版の耐久性が向上し、ひいては印刷効率を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を適用したオフセット印刷機
の概略を示す図、第2図はこのオフセット印刷機の要部
を示す斜視図、第3図はこのオフセット印刷機の要部を
示す正面図、第4図はこのオフセット印刷機の一部を示
す縦断正面図、第5図は第4図の一部の詳細図、第6図
はこのオフセット印刷機の一部を示す縦断側面図であ
る。 11……版シリンダ、 12……ゴムブランケットシリンダ、 13……圧シリンダ、 14……版、 15……水ホームローラ、 16……インキホームローラ、 17……ゴムブランケット、 20……印刷紙、 45……油管、 46、67……冷媒管、 47……冷却管、 49……温度計、 51……油タンク、 52……油冷却槽、 53……ポンプ、 54……油、 62……コンプレッサ、 63……冷却器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版の画像をまずゴムブランケットに転写
    し、これを更に印刷紙に転写して印刷を行うようにした
    オフセット印刷機において、前記版を巻回するための版
    シリンダの内部に充填された液体と、前記版シリンダの
    内部に設けられ、前記液体を冷却するための冷却管と、
    この冷却管に前記版シリンダの外部から冷媒を供給する
    ための冷却器と、前記版シリンダ内の液体の温度に基づ
    いて前記冷却器の冷却動作を制御するための制御手段と
    前記版シリンダの内部の液体を補助的に冷却する循環冷
    却機構とを具備することを特徴とするオフセット印刷機
    における版シリンダの温度調節装置。
JP61151245A 1986-06-27 1986-06-27 オフセット印刷機における版シリンダの温度調節装置 Expired - Lifetime JPH0615237B2 (ja)

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JPS635944A JPS635944A (ja) 1988-01-11
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CN108582970A (zh) * 2018-04-21 2018-09-28 海宁市天祥包装机械厂 凹版印刷机
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