JP2009026862A - 光学素子位置決めシステム、投影光学系及び露光装置 - Google Patents

光学素子位置決めシステム、投影光学系及び露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光学素子の6軸方向移動量の計測と、位置決めとを高精度に行う。
【解決手段】光学素子位置決めシステムは、光学素子1、保持機構2、バックプレート3、位置調整機構4を有する。また、ベースプレート5に設けられ、光学素子1の第1の方向での変位量を計測する第1の変位センサ6_Z1,6_Z2,6_Z3と、ベースプレートに設けられ、光学素子の2方向での変位量を計測する3つの第2の変位センサ6_X1,6_Y1,6_Y2とを有する。第1及び第2の変位センサの計測情報を、直交座標系の6軸方向への光学素子の移動量に変換する変換処理部21と、該6軸方向への光学素子の移動量と該光学素子の該6軸方向への目標移動量との差分に基づいて、位置調整機構への指令値を演算する制御部23,24とを有する。変換処理部からの該6軸方向への光学素子の移動量を校正して制御部に入力する校正処理部22を有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、半導体素子の製造プロセスにおけるリソグラフィー工程で使用される露光装置において、光学素子を位置決めする光学素子位置決めシステムに関する。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術により半導体メモリや論理回路等の微細な回路パターンを有する半導体素子を製造するために、縮小投影露光装置が従来用いられている。縮小投影露光装置では、レチクル(又はマスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等の被処理体に投影し、回路パターンを転写する。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いられる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。したがって、波長を短くするほど解像度が高くなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴って露光光の短波長化が進められている。例えば、紫外線光の光源として、超高圧水銀ランプ(i線(波長約365nm))、KrFエキシマレーザ(波長約248nm)及びArFエキシマレーザ(波長約193nm)が用いられる。
ただし、半導体素子は急速に微細化しており、紫外線光を用いたリソグラフィーでは限界がある。そこで、0.1μm以下の非常に微細な回路パターンを効率良く転写するために、紫外線光よりも更に波長が短い、波長10nm〜15nm程度の極端紫外線(EUV)光を用いた縮小投影露光装置(以下、「EUV露光装置」と称する。)が開発されている。
高解像度の露光を実現するためには、投影光学系の内部のミラーやレンズ等の光学素子の位置や姿勢を高精度に計測し、波面収差を許容値以内に抑えるように光学素子を位置決めする必要がある。光学素子の位置や姿勢を高精度に計測するために、例えば、設置面が十分に除振され、かつ十分に剛性の高い計測フレームに取り付けたレーザ測長器を用いることが望ましい。しかし、そのような計測フレームから投影光学系の鏡筒の中に配置された光学素子の位置や姿勢を計測することは、現実的なレーザ測長器の配置を考えると非常に困難である。
そこで、特許文献1には、レーザ測長器を鏡筒に取り付け、光学素子の移動量を計測する方法が開示されている。
また、特許文献2には、それぞれの計測軸が第1軸方向及び第2軸方向に予め調整された第1及び第2のセンサを備えた計測装置が開示されている。この計測装置では、インナーリングとアウターリングの間に第1及び第2のセンサを3個ずつ設けることで、インナーリングとアウターリング間のX、Y、Z、θx、θy、θz方向の位置や姿勢を算出している。
特開2005−175177号公報 特開2006−250587号公報
特許文献1にて開示されているように、レーザ測長器を鏡筒に取り付けると、レーザ測長器の取り付け誤差に起因するアッベ誤差が、ミラーの移動量の計測結果に誤差を生じさせる。レーザ測長器の取り付け誤差に起因する計測誤差を減らすためには、鏡筒に取り付けたレーザ測長器の位置やレーザ測長器間のスパンを正確に求める必要がある。しかし、鏡筒に取り付けたレーザ測長器の位置やレーザ測長器間のスパンを正確に求めることは非常に困難である。
また、特許文献2に開示されているように、それぞれの計測軸が第1軸方向及び第2軸方向に予め調整された第1及び第2のセンサを備えた計測装置を用いたとしても、計測装置の取り付け誤差に起因する計測誤差を防ぐことはできない。
そこで、本発明は、光学素子の6軸方向の移動量を高精度に計測でき、光学素子の高精度な位置決めを可能にする光学素子位置決めシステムを提供する。また、本発明は、該光学素子位置決めシステムを用いて高解像度の露光を実現できる投影光学系及び露光装置も提供する。
本発明の一側面としての光学素子位置決めシステムは、光学素子と、該光学素子を保持する保持機構と、保持機構を介して光学素子を支持するバックプレートと、光学素子を6軸方向において位置決め可能な位置調整機構と、位置調整機構を介してバックプレートを支持するベースプレートと、ベースプレートに設けられ、光学素子における互いに異なる3点の第1の方向での変位量を計測する3つの第1の変位センサと、ベースプレートに設けられ、光学素子における互いに異なる3点の、第1の方向とは異なり、かつ互いに異なる2方向での変位量を計測する3つの第2の変位センサとを有する。さらに、該システムは、該6つの第1及び第2の変位センサの計測情報を、直交座標系の6軸方向への光学素子の移動量に変換する変換処理部と、該6軸方向への光学素子の移動量と該光学素子の該6軸方向への目標移動量との差分に基づいて、位置調整機構への指令値を演算する制御部とを有する。そして、変換処理部からの該6軸方向への光学素子の移動量を校正して制御部に入力する校正処理部を有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての光学素子位置決めシステムは、光学素子と、該光学素子を保持する保持機構と、保持機構を介して前記光学素子を支持するバックプレートと、光学素子を6軸方向に位置決め可能な位置調整機構と、位置調整機構を介してバックプレートを支持するベースプレートと、ベースプレートに設けられ、バックプレートにおける異なる3点の第1の方向での変位量を計測する3つの第1の変位センサと、ベースプレートに設けられ、バックプレートにおける異なる3点の、第1の方向とは異なり、かつ互いに異なる2方向での変位量を計測する3つの第2の変位センサとを有する。さらに、該システムは、該6つの第1及び第2の変位センサの計測情報を、直交座標系の6軸方向への光学素子の移動量に変換する変換処理部と、該6軸方向への光学素子の移動量と光学素子の該6軸方向への目標移動量との差分に基づいて、位置調整機構への指令値を演算する制御部とを有する。そして、変換処理部からの該6軸方向への光学素子の移動量を校正して制御部に入力する校正処理部を有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面しての投影光学系は、上記光学素子位置決めシステムのベースプレートが固定された鏡筒を有することを特徴とする。
さらに、上記投影光学系を用いて被処理体を露光する露光装置、及び該露光装置を用いて被処理体を露光するデバイス製造方法も本発明の他の一側面を構成する。
本発明では、光学素子位置決めシステムの制御系に、ベースプレート上に設けられた第1及び第2の変位センサからの計測情報を基にして求められる6軸方向への光学素子(又はバックプレート)の移動量を校正する校正処理部を組み込む。これにより、光学素子の高精度な位置決めを可能にする光学素子位置決めシステムを実現できる。したがって、該光学素子位置決めシステムを搭載することにより、高解像度の露光が可能な投影光学系及び露光装置を実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
EUV露光装置を例にして、本発明の実施例1である光学素子位置決めシステム及びこれを搭載した投影光学系について説明する。
EUV露光装置の投影光学系は、6枚又は8枚の光学素子(ミラー)により構成されていることが多い。本実施例では、図1に示すように、6枚の光学素子1(1_m2〜1_m6)を収容した鏡筒を有する投影光学系について説明する。
光学素子1(1_m2〜1_m6)は、光学素子位置決めシステム7(7_m1〜7_m6)に搭載されている。投影光学系101は、光学素子位置決めシステム7を鏡筒100に搭載することにより構成される。
図2には、光学素子位置決めシステム7の構成を示す。光学素子位置決めシステム7は、ベースプレート5を基準とした直交座標系に対して光学素子1を6軸方向に位置決めする。
図2に示すように、光学素子1は保持機構2を介してバックプレート3により支持されている。バックプレート3は、位置調整機構4を介してベースプレート5により支持されている。
位置調整機構4には、パラレルリンク機構が用いられている。パラレルリンク機構には、スチュワートプラットフォーム型、直動型、回転型等があり、ここではどの方式を用いても構わない。
位置調整機構4(4_1〜4_6)には、アクチュエータが取り付けられており、該アクチュエータを駆動することにより、光学素子1を6自由度方向(6軸方向)に移動させることができる。アクチュエータには、ピエゾアクチュエータやピコモータ等を用いることができる。
本実施例では、位置調整機構4にパラレルリンク機構を用いているが、6自由度方向の位置決めが可能であれば、リニアモータを用いた位置決め機構等を用いてもよい。
ベースプレート5には、光学素子1の変位量を計測する変位センサ6(6_X1,6_Y1,6_Y2,6_Z1,6_Z2,6_Z3)が取り付けられている。変位センサ6には、マイケルソン干渉法を用いた変位センサやリニアエンコーダや静電容量センサ等、十分な計測精度や計測レンジを有するものを用いる。
変位センサ6_X1は、光学素子1のベースプレート5に対するX軸方向の変位量ΔX1を計測する。変位センサ6_Y1は、光学素子1のベースプレート5に対するY軸方向の変位量ΔY1を計測する。変位センサ6_Y2は、光学素子1のベースプレート5に対するY軸方向の変位量ΔY2を計測する。
また、変位センサ6_Z1は、光学素子1のベースプレート5に対するZ軸方向の変位量ΔZ1を計測する。変位センサ6_Z2は、光学素子1のベースプレート5に対するZ軸方向の変位量ΔZ2を計測する。変位センサ6_Z3は、光学素子1のベースプレート5に対するZ軸方向の変位量ΔZ3を計測する。
なお、変位センサ6_Z1,6_Z2,6_Z3は、光学素子1における互いに異なる3点のZ軸方向(第1の方向)での変位量を計測する3つの第1の変位センサに相当する。また、変位センサ6_X1,6_Y1,6_Y2は、光学素子1における互いに異なる3点のX軸方向及びY軸方向(第1の方向とは異なり、かつ互いに異なる2方向)での変位量を計測する3つの第2の変位センサに相当する。
変位センサ6により得られた計測情報(ΔX1,ΔY1,ΔY2,ΔZ1,ΔZ2,ΔZ3)を、以下、変位センサ6の計測情報31と称する。
次に、図6を用いて、光学素子1の位置決め制御方法について説明する。
変位センサ6の計測情報31は、移動量変換マトリクス(変換処理部)21により、光学素子1の制御中心がベースプレート5の直交座標系の6軸方向に対して移動した量(ΔX,ΔY,ΔZ,Δθx,Δθy,Δθz)に変換される。移動量変換マトリクス21は、光学素子1の制御中心と変位センサ6との位置関係や変位センサ6の取り付け角度等の情報を有している。光学素子1の制御中心がベースプレート5の直交座標系の6軸方向に対して移動した量(ΔX,ΔY,ΔZ,Δθx,Δθy,Δθz)を、以下、光学素子1の移動量32と称する。光学素子1の移動量32は、差分器27に入力される。
差分器27は、光学素子1の6軸方向の制御偏差34(ErrX,ErrY,ErrZ,Errθx,Errθy,Errθz)を、以下のようにして求める。すなわち、光学素子1の移動量32(ΔX,ΔY,ΔZ,Δθx,Δθy,Δθz)と光学素子1の目標移動量30(ΔXr,ΔYr,ΔZr,Δθxr,Δθyr,Δθzr)の差分を計算することで制御偏差34を求める。
制御補償器23は、PI補償器又はPID補償器、ノッチフィルタ及びローパスフィルタ等を含み、制御偏差34に応じた光学素子位置決めシステムの6軸方向の駆動力情報35(ΔFx,ΔFy,ΔFz,ΔTx,ΔTy,ΔTz)を演算する。
出力分配マトリクス24は、位置調整機構4の出力と6軸方向への光学素子1の移動量との変換マトリクスを有し、駆動力情報35(ΔFx,ΔFy,ΔFz,ΔTx,ΔTy,ΔTz)を基にして、以下の位置調整機構4への指令値を演算する。すなわち、位置調整機構4_1への指令値ΔF4_1と、位置調整機構4_2への指令値ΔF4_2と、位置調整機構4_3への指令値ΔF4_3とを演算する。さらに、位置調整機構4_4への指令値ΔF4_4と、位置調整機構4_5への指令値ΔF4_5と、位置調整機構4_6への指令値ΔF4_6とを演算する。
位置調整機構4(4_1〜4_6)への指令値(ΔF4_1〜ΔF4_6)を、以下、位置調整機構4への指令値36と称する。また、差分器27、制御補償器23及び出力分配マトリクス24により制御部が構成される。
以上の構成により、本実施例の光学素子位置決めシステムは、光学素子1を位置決め制御することができる。
ただし、光学素子1の移動量32は、変位センサ6の取り付け誤差や、変位センサ6の計測性能に起因するゲイン誤差等の計測誤差を含んでいる。このため、このままでは、光学素子位置決めシステム7が、要求される位置決め精度を満足できない。そこで、計測誤差を含んだ光学素子1の移動量32を校正しなけばならない。
次に、光学素子位置決めシステム7の校正方法について説明する。
光学素子位置決めシステム7の校正は、校正装置200を用いて行う。校正装置200の概略を図7に示す。
光学素子位置決めシステム7は、図7に示すように、校正装置200に搭載される。光学素子位置決めシステム7のベースプレート5は、位置決め機構211により、校正装置200に対して位置決めされる。
校正装置200には、光学素子1の変位量を計測するための変位センサ206(206_X1,206_X2,206_Y1,206_Z1,206_Z2,206_Z3)が取り付けられている。変位センサ206には、変位センサ6よりも計測性能に優れた(ゲイン誤差の少ない)変位センサが用いられる。
変位センサ206_X1は、光学素子1の校正装置200に対するX軸方向の変位量ΔX1oを計測する。変位センサ206_X2は、光学素子1の校正装置200に対するX軸方向の変位量ΔX2oを計測する。変位センサ206_Y1は光学素子1の校正装置200に対するY軸方向の変位量ΔY1oを計測する。
また、変位センサ206_Z1は、光学素子1の校正装置200に対するZ軸方向の変位量ΔZ1oを計測する。変位センサ206_Z2は、光学素子1の校正装置200に対するZ軸方向の変位量ΔZ2oを計測する。変位センサ206_Z3は、光学素子1の校正装置200に対するZ軸方向の変位量ΔZ3oを計測する。
変位センサ206の計測情報(ΔX1o,ΔX2o,ΔY1o,ΔZ1o,ΔZ2o,ΔZ3o)を、以下、変位センサ206の計測情報231と称する。
変位センサ206の計測情報231は、図8に示す移動量変換マトリクス221により、光学素子1の制御中心が校正装置200の6軸方向に対して移動した量(ΔXo,ΔYo,ΔZo,Δθxo,Δθyo,Δθzo)に変換される。
移動量変換マトリクス221は、光学素子1の制御中心と変位センサ206との位置関係や変位センサ206の取り付け角度の情報を有している。移動量変換マトリクス221が有している光学素子1の制御中心と変位センサ206との位置関係や変位センサ206の取り付け角度等の情報は、校正装置200のために製作した工具等を用いることで、高精度に求められる。光学素子1の制御中心が校正装置200の6軸方向に対して移動した量(ΔXo,ΔYo,ΔZo,Δθxo,Δθyo,Δθzo)を、以下、光学素子1の移動量232と称する。
光学素子位置決めシステム7を校正装置200に搭載して光学素子1を駆動すると、光学素子位置決めシステム7は、変位センサ6の計測情報31から、ベースプレート5の6軸方向への光学素子1の移動量32を求めることができる。また、校正装置200は、変位センサ206の計測情報231から、校正装置200の6軸方向への光学素子1の移動量232を求めることができる。
校正装置200に対する光学素子1の移動量232と、光学素子位置決めシステム7のベースプレート5に対する光学素子1の移動量32との関係は、図10に示すように校正マトリクス22によって表すことができる。
光学素子1をn通りに移動させると、光学素子位置決めシステム7に対する光学素子1のn組の移動量32が求められ、該n組の移動量32は、図11に示すように、移動量マトリクス52として表すことができる。同様に、校正装置200に対する光学素子1のn組の移動量232が求められ、該n組の移動量232は、図11に示すように移動マトリクス252として表すことができる。
図11において、移動量マトリクス52の逆行列を両辺にかけることにより、校正マトリクス22を求めることができる。6軸方向の校正を行う校正マトリクス22を求める場合は、光学素子1を少なくとも異なる6通りの位置や姿勢に駆動し、6組以上の移動量32と、6組以上の移動量232を求めなければならない。
次に、図9に、校正マトリクス22を用いた場合の光学素子位置決めシステム7による位置決め制御方法を示す。
変位センサ6の計測情報31は、移動量変換マトリクス(変換処理部)21によって、直交座標系の6軸方向への光学素子1の移動量32に変換される。光学素子1の移動量32は、校正マトリクス(校正処理部)22によって、6軸方向への光学素子1の校正された移動量43(ΔXa,ΔYa,ΔZa,Δθxa,Δθya,Δθza)に変換され、差分器27に入力される。
差分器27は、光学素子1の6軸方向の制御偏差44(ErrXa,ErrYa,ErrZa,Errθxa,Errθya,Errθza)を、以下のようにして求める。すなわち、光学素子1の校正された移動量43(ΔXa,ΔYa,ΔZa,Δθxa,Δθya,Δθza)と光学素子1の目標移動量30(ΔXr,ΔYr,ΔZr,Δθxr,Δθyr,Δθzr)の差分を計算して制御偏差44を求める。
制御補償器23は、PI補償器又はPID補償器、ノッチフィルタ及びローパスフィルタ等を含み、制御偏差44に応じた光学素子位置決めシステム7の6軸方向の駆動力情報45(ΔFxa,ΔFya,ΔFza,ΔTxa,ΔTya,ΔTza)を演算する。
出力分配マトリクス24は、位置調整機構4の出力と6軸方向への光学素子1の移動量との変換マトリクスを有する。該出力分配マトリクス24は、駆動力情報45(ΔFxa,ΔFya,ΔFza,ΔTxa,ΔTya,ΔTza)に基づいて、位置調整機構4(4_1〜4_6)への指令値46(ΔF4_1a〜ΔF4_6a)を演算する。前述したように、差分器27、制御補償器23及び出力分配マトリクス24により制御部が構成される。
このように光学素子1の移動量32を校正マトリクス22を用いて校正することで、光学素子位置決めシステム7は、より高精度な位置決め制御を行うことができる。
さらに、校正装置200上で校正マトリクス22を用いて光学素子1を移動させ、光学素子1の移動量が目標精度を満たしているかを確認する。もし光学素子位置決めシステム7の移動量が目標精度を満足していない場合は、校正マトリクス22を再度取得しなければならない。校正装置200による光学素子位置決めシステム7の校正マトリクスの取得処理のフローチャートを図3に示す。
まず、ステップS101では、光学素子位置決めシステム7を校正装置200に搭載する。次に、ステップS102では、光学素子位置決めシステム7を駆動して、光学素子1の移動量を計測する。次に、ステップS103では、校正マトリクス22を取得する。さらに、ステップS104では、校正マトリクス22を用いた光学素子位置決めシステム7により光学素子1を移動させる。
そして、ステップS105で、光学素子1の移動量が目標精度を満たしているかを判別する。目標精度を満たしていない場合は、ステップS102に戻り、ステップS105までの処理を繰り返す。目標精度を満たす場合は、校正マトリクスの取得処理を終了する。
次に、投影光学系101の波面収差を許容値以内に抑える方法について説明する。
上述したようにして校正された光学素子位置決めシステム7のベースプレート5を鏡筒100に固定することで、投影光学系101が完成する。ただし、光学素子位置決めシステム7のベースプレート5を鏡筒100に固定する際には、必ず取り付け誤差が生じる。したがって、ベースプレート5の位置を調整しなければ、投影光学系101は露光光を正しく結像することができない。そこで、投影光学系101を波面収差測定装置(図示せず)に搭載し、波面を測定できるまでベースプレート5と鏡筒100の間にスペーサ等の調整部材を挟み、光学素子位置決めシステム7の位置を調整する。
調整部材により光学素子位置決めシステム7の位置を調整するだけでは、投影光学系101の波面収差を許容値以内に抑えることはできないので、光学素子位置決めシステム7の位置調整機構4を用いて光学素子1の位置を調整する。これにより、投影光学系101の波面収差を許容値以内に抑えることができる。
光学素子位置決めシステム7の変位センサ6として、原点を持ち、絶対変位を計測できる変位センサを用いるか、ベースプレート5上に、光学素子1の絶対変位を計測するための変位センサ(不図示)を別途設けるとよい。これにより、波面収差を許容値以内に抑えられたときの光学素子(1_m1〜1_m6)のベースプレート5に対する位置を計測することが可能になる。
また、波面収差を許容値以内に抑えられたときの光学素子(1_m1〜1_m6)の6軸方向の位置及び角度を光学素子位置決めシステム(7_m1〜7_m6)のメモリ又は露光装置のメモリ(いずれも図示せず)に記憶させるとよい。これにより、投影光学系101の波面収差が許容値以内に抑えられた状態を短時間で再現することができる。
投影光学系101の波面収差を許容値以内に抑えるための調整処理のフローチャートを図4に示す。
まず、ステップS201では、光学素子位置決めシステム7を鏡筒100に固定する。次に、ステップS202では、鏡筒100を波面収差測定装置に搭載する。次に、ステップS203では、調整部材を用いて光学素子位置決めシステム7の位置を調整する。そして、ステップS204では、投影光学系101の波面収差を測定する。
ステップS205では、投影光学系101の波面収差を測定できたか否かを判定する。測定できなかった場合には、ステップS203に戻り、調整部材を用いて光学素子位置決めシステム7の位置を調整し直し、ステップS204に進む。
一方、波面収差を測定できた場合は、ステップS206に進み、波面収差を小さくする方向に光学素子位置決めシステム7の位置調整機構4を駆動して光学素子(1_m1〜1_m6)の位置を調整する。
そして、ステップS207では、光学素子位置決めシステム7の位置調整機構4を駆動して光学素子(1_m1〜1_m6)の位置を調整した後における投影光学系101の波面収差を測定する。次に、ステップS208では、測定された波面収差が許容値以内に抑えられているか否かを判定する。許容値以内に抑えられていない場合は、ステップS206に戻って、波面収差を小さくする方向に光学素子位置決めシステム7の位置調整機構4を駆動して光学素子(1_m1〜1_m6)の位置を調整し直し、ステップS207に進む。
一方、波面収差が許容値以内に抑えられている場合は、ステップS209に進む。ステップS209では、光学素子(1_m1〜1_m6)の6軸方向の位置及び角度を光学素子位置決めシステム(7_m1〜7_m6)のメモリ又は露光装置のメモリに記憶させる。そして、調整処理を終了する。
なお、本実施例では、全ての光学素子(1m_1〜1_m6)を光学素子位置決めシステム7を用いて駆動可能にしたが、光学素子(1m_1〜1_m6)のいずれかについては、保持機構2を用いてベースプレート5により直接支持(固定)してもよい。
実施例1にて説明した光学素子位置決めシステム7は、ベースプレート5に取り付けられた変位センサ6を用いて、ベースプレート5に対する光学素子1の位置を計測した。
しかし、保持機構2の剛性が十分に高く、光学素子1とバックプレート3が一体として動くものと見なせる場合は、図5に示すように、ベースプレート5に変位センサ6(6_X1,6_Y1,6_Y2,6_Z1,6_Z2,6_Z3)を取り付けてもよい。
この場合、前述した第1及び第2の変位センサそれぞれは、バックプレート5における異なる3点のZ軸方向の変位量、及びX軸方向,Y軸方向の変位量を計測する。
そして、ベースプレート5に対するバックプレート3の位置を計測した結果に基づいて、実施例1と同様にして光学素子1の位置決め制御を行ってもよい。
次に、図12を用いて上記の実施例1,2で示した光学素子位置決めシステムを適用可能な投影露光装置300の例について説明する。
本実施例の露光装置300は、露光用の照明光としてEUV光(例えば、波長13.5nm)を用いて、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式でマスク320に形成された回路パターンを被処理体340に露光する。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、マスクに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してマスクパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。「ステップ・アンド・リピート方式」は、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に移動する露光方法である。
図12において、露光装置300は、光源からの光でマスク320を照明する照明装置310と、マスク320を載置するマスクステージ325と、マスク320からの光を被処理体340に導く投影光学系330とを有する。また、被処理体340を載置するウェハステージ345と、アライメント検出機構350と、フォーカス位置検出機構360とを有する。
ここで、図12では、マスクで反射した後、被処理体(ウェハ)に至るまでの反射型縮小投影光学系の反射面(ミラー)の枚数は4枚であるが、これは図を簡略化するためである。実際の反射面の枚数は、実施例1に記載されている通り6枚又はそれ以上である。
また、図12に示すように、EUV光は、大気に対する透過率が低く、残留ガス(高分子有機ガス等)成分との反応により付着物(コンタミ)を生成してしまうため、少なくとも、EUV光が通る光路中(すなわち、光学系全体)は真空雰囲気VCとなっている。
照明装置310は、投影光学系330の円弧状の視野に対する円弧状のEUV光(例えば、波長13.4nm)によりマスク320を照明する照明装置であって、EUV光源312と、照明光学系314とを有する。
EUV光源312は、例えば、レーザープラズマ光源が用いられる。これは、真空容器中のターゲット材に高強度のパルスレーザー光を照射し、高温のプラズマを発生させ、これから放射される、例えば、波長13nm程度のEUV光を利用するものである。ターゲット材としては、金属膜、ガスジェット、液滴等が用いられる。放射されるEUV光の平均強度を高くするためにはパルスレーザーの繰り返し周波数は高い方がよく、通常数kHzの繰り返し周波数で運転される。
照明光学系314は、集光ミラー314a、オプティカルインテグレーター314bから構成される。集光ミラー314aは、レーザープラズマからほぼ等方的に放射されるEUV光を集める役割を果たす。オプティカルインテグレーター314bは、マスク320を均一に所定の開口数で照明する役割を持っている。また、照明光学系314は、マスク320と共役な位置に、マスク320の照明領域を円弧状に限定するためのアパーチャ314cが設けられている。かかる照明光学系314を構成する光学部材である集光ミラー314a及びオプティカルインテグレーター314bを冷却する冷却装置を設けてもよい。集光ミラー314a及びオプティカルインテグレーター314bを冷却することにより熱膨張による変形を防止して、優れた結像性能を発揮することができる。
マスク320は、反射型マスクで、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、マスクステージ325に支持及び駆動されている。マスク320から発せられた回折光は、投影光学系330で反射されて被処理体340上に投影される。マスク320と被処理体340とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置300は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、マスク320と被処理体340を走査することによりマスク320のパターンを被処理体340上に縮小投影する。
マスクステージ325は、マスク320を支持して図示しない移動機構に接続されている。マスクステージ325は、いかなる構造をも適用することができる。図示しない移動機構は、リニアモータ等で構成され、少なくともX方向にマスクステージ325を駆動することでマスク320を移動することができる。露光装置300は、マスク320と被処理体340を同期した状態で走査する。
投影光学系330は、複数の反射ミラー(即ち、多層膜ミラー)330aを用いて、マスク320面上のパターンを像面である被処理体340上に縮小投影する。できるだけ少ない枚数のミラーで広い露光領域を実現するには、光軸から一定の距離だけ離れた細い円弧状の領域(リングフィールド)だけを用いて、マスク320と被処理体340を同時に走査して広い面積を転写する。
かかる投影光学系330を構成する光学素子であるミラー330aを冷却装置を用いて冷却するようにしてもよい。ミラー330aを冷却することで熱膨張による変形を防止して、優れた結像性能を発揮することができる。
被処理体340は、本実施例ではウェハであるが、液晶基板その他の被処理体を広く含む。被処理体340には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ345は、ウェハチャック345aによって被処理体340を支持する。ウェハステージ345は、例えば、リニアモータを利用してXYZ方向に被処理体340を移動する。マスク320と被処理体340は同期して走査される。また、マスクステージ325の位置とウェハステージ345の位置は、例えば、レーザ干渉計等により監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。
アライメント検出機構350は、マスク320の位置と投影光学系330の光軸との位置関係、及び被処理体340の位置と投影光学系330の光軸との位置関係を計測する。そして、マスク320の投影像が被処理体340の所定の位置に一致するようにマスクステージ325及びウェハステージ345の位置と角度を設定する。
フォーカス位置検出機構360は、被処理体340面でフォーカス位置を計測し、ウェハステージ345の位置及び角度を制御することによって、露光中、常時被処理体340面を投影光学系330による結像位置に保つ。
露光において、照明装置310から射出されたEUV光はマスク320を照明し、マスク320面上のパターンを被処理体340面上に結像する。本実施形態において、像面は円弧状(リング状)の像面となり、マスク320と被処理体340を縮小倍率比の速度比で走査することにより、マスク320の全面を露光する。
次に、図13及び図14を参照して、上述の露光装置300を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。
図13は、デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、LCD、CCD等)の製造方法を説明するためのフローチャートである。本実施形態においては、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップS2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップS3(ウェハ製造)では、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。ステップS4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。
ステップS5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップS6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷される(ステップS7)。
図14は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップS11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップS12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップS13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着等によって形成する。ステップS14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップS15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップS16(露光)では、露光装置300によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。
ステップS17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップS18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップS19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。
本実施例のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置300を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記各実施例では、露光光としてEUV光を用いる露光装置の投影光学系に使用される光学素子位置決めシステムについて説明した。しかし、光学素子位置決めシステムは、ArFエキシマレーザやFレーザ等のEUV光以外の露光光を用いる露光装置にも使用できる。
本発明の実施例1の投影光学系の概略構成を示す側面図。 実施例1における光学素子位置決めシステムの概略構成を示す上面図及び側面図。 実施例1における校正処理を示すフローチャート。 実施例1における波面収差の調整処理を示すフローチャート。 本発明の実施例2である光学素子位置決めシステムの概略構成を示す上面図及び側面図。 実施例1における光学素子位置決めシステムの制御方法を示すブロック図。 実施例1における校正装置の構成を示す上面図及び側面図。 図7に示した校正装置の計測情報の処理方法を示すブロック図。 実施例1における光学素子位置決めシステムの制御方法を示すブロック図。 実施例1における校正マトリクスを説明する図。 実施例1における校正マトリクスを説明する図。 実施例1,2の光学素子位置決めシステムを使用可能な露光装置(実施例3)の例を示す図。 デバイスの製造方法を説明するためのフローチャート。 図13に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャート。
符号の説明
1 光学素子
2 保持機構
3 バックプレート
4 位置調整機構
5 ベースプレート
6 変位センサ
7 光学素子位置決めシステム
21 光学素子位置決めシステムの移動量変換マトリクス
22 校正マトリクス
23 制御補償器
24 出力分配マトリクス
30 6軸方向への光学素子1の目標移動量
31 変位センサ6の計測情報
32 6軸方向への光学素子1の移動量
34 6軸方向への光学素子1の制御偏差
35 光学素子位置決めシステムの6軸方向の駆動力情報
36 位置調整機構4への指令値
43 校正された光学素子1の移動量
44 6軸方向への光学素子1の制御偏差
45 光学素子位置決めシステムの6軸方向の駆動力情報
46 位置調整機構4への指令値
52 移動量マトリクス
100 鏡筒
101 投影光学系
200 校正装置
211 位置決め機構
221 校正装置の移動量変換マトリクス
231 変位センサ206の計測情報
232 6軸方向への光学素子1の移動量
252 移動量マトリクス
300 露光装置

Claims (6)

  1. 光学素子と、
    該光学素子を保持する保持機構と、
    前記保持機構を介して前記光学素子を支持するバックプレートと、
    前記光学素子を6軸方向において位置決め可能な位置調整機構と、
    前記位置調整機構を介して前記バックプレートを支持するベースプレートと、
    前記ベースプレートに設けられ、前記光学素子における互いに異なる3点の第1の方向での変位量を計測する3つの第1の変位センサと、
    前記ベースプレートに設けられ、前記光学素子における互いに異なる3点の、前記第1の方向とは異なり、かつ互いに異なる2方向での変位量を計測する3つの第2の変位センサと、
    前記6つの第1及び第2の変位センサの計測情報を、直交座標系の6軸方向への前記光学素子の移動量に変換する変換処理部と、
    前記6軸方向への前記光学素子の移動量と該光学素子の前記6軸方向への目標移動量との差分に基づいて、前記位置調整機構への指令値を演算する制御部とを有し、
    前記変換処理部からの前記6軸方向への前記光学素子の移動量を校正して前記制御部に入力する校正処理部を有することを特徴とする光学素子位置決めシステム。
  2. 光学素子と、
    該光学素子を保持する保持機構と、
    前記保持機構を介して前記光学素子を支持するバックプレートと、
    前記光学素子を6軸方向に位置決め可能な位置調整機構と、
    前記位置調整機構を介して前記バックプレートを支持するベースプレートと、
    前記ベースプレートに設けられ、前記バックプレートにおける異なる3点の第1の方向での変位量を計測する3つの第1の変位センサと、
    前記ベースプレートに設けられ、前記バックプレートにおける異なる3点の、前記第1の方向とは異なり、かつ互いに異なる2方向での変位量を計測する3つの第2の変位センサと、
    前記6つの第1及び第2の変位センサの計測情報を、直交座標系の6軸方向への前記光学素子の移動量に変換する変換処理部と、
    前記6軸方向への前記光学素子の移動量と前記光学素子の前記6軸方向への目標移動量との差分に基づいて、前記位置調整機構への指令値を演算する制御部と、
    前記変換処理部からの前記6軸方向への前記光学素子の移動量を校正して前記制御部に入力する校正処理部を有することを特徴とする光学素子位置決めシステム。
  3. 前記光学素子を収容し、請求項1又は2に記載の光学素子位置決めシステムの前記ベースプレートが固定された鏡筒を有することを特徴とする投影光学系。
  4. 前記投影光学系の波面収差が許容値以内になった場合の前記光学素子の前記ベースプレートに対する前記6軸方向での位置及び角度をメモリに記憶することを特徴とする請求項3に記載の投影光学系。
  5. 請求項3又は4に記載の投影光学系を用いて被処理体を露光することを特徴とする露光装置。
  6. 請求項5に記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    該露光した被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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