JP2009026519A - 燃料電池および燃料電池搭載車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池スタックにおいて、燃料ガス供給路を非循環型として燃料電池を定常的に運転する技術を提供する。
【解決手段】本発明は、燃料電池を提供する。この燃料電池は、電解質と、電解質の一方に配置され、燃料ガスを消費する燃料ガス消費面を有するアノードと、電解質の他方に配置され、酸化剤ガスを消費する酸化剤ガス消費面を有するカソードと、燃料ガス消費面において予め設定された各領域に対して燃料ガスを分配する第1の流路と、分配された燃料ガスを各領域に供給する第2の流路と、第2の流路から第1の流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、を有する燃料ガス流路とを備える。燃料電池は、供給された流量のほぼすべての燃料ガスを燃料ガス消費面の各領域で消費する作動形態を有する。燃料ガス流路は、第1の流路と第2の流路との間における燃料ガスの漏洩を抑制する燃料ガス漏洩抑制部を有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、燃料電池用スタックに関する。
従来から、燃料電池用スタックへの燃料ガスの供給の構造として循環型の燃料ガス供給路が利用されている。燃料ガス供給路が循環型とされているのは、燃料ガス供給路内部に蓄積して燃料ガスの供給を阻害する窒素ガスを燃料電池用スタックの外部に排出するためである。窒素ガスが燃料ガス供給路内部に蓄積するのは、窒素ガスが酸化剤ガス流路から電解質を経て燃料ガス供給路内部に進入するからである。一方、燃料ガス供給路を非循環型とし、窒素ガスを蓄積するバッファを燃料電池用スタック外にバルブを介して設けるとともに、バルブ閉状態での圧力上昇を伴う燃料ガス供給とバルブの開弁とを繰り返しながら燃料ガスを供給するといった非定常運転方式も提案されている(特許文献1)。
特開2005−243476号公報
しかし、燃料ガス供給路を非循環型として、燃料電池を定常的に運転することは考えられていなかった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、燃料電池スタックにおいて、燃料ガス供給路を非循環型として燃料電池を定常的に運転する技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、第1の態様の燃料電池を提供する。この燃料電池は、
電解質と、
前記電解質の一方に配置され、燃料ガスを消費する燃料ガス消費面を有するアノードと、
前記電解質の他方に配置され、酸化剤ガスを消費する酸化剤ガス消費面を有するカソードと、
前記燃料ガス消費面において予め設定された各領域に対して燃料ガスを分配する第1の流路と、前記分配された燃料ガスを前記各領域に供給する第2の流路と、前記第2の流路から前記第1の流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、を有する燃料ガス流路と、
を備え、
前記燃料電池は、前記供給された流量のほぼすべての燃料ガスを前記燃料ガス消費面の各領域で消費する作動形態を有し、
前記燃料ガス流路は、前記第1の流路と前記第2の流路との間における燃料ガスの漏洩を抑制する燃料ガス漏洩抑制部を有する。
本発明の第1の態様の燃料ガス流路では、燃料ガス消費面において予め設定された各領域に対して燃料ガスを分配する第1の流路と、分配された燃料ガスを前記各領域に供給する第2の流路ととの間における燃料ガスの漏洩が抑制されるので、燃料ガスの分散過程における第2の流路からの窒素ガスの侵入を抑制して水素ガスの分配の均一化を促進することができる。ここで、「第1の流路」は、実施例では、たとえば水素極側多孔体流路14hに相当する。「第2の流路」は、実施例では、たとえば水素極側電極層22に相当する。
上記燃料電池において、
前記第1の流路と前記第2の流路の少なくとも一方は、多孔体であり、
前記燃料ガス漏洩抑制部は、前記多孔体の内部側の気孔率よりも低い気孔率を有する前記多孔体の周囲部として形成されていてもよい。
上記燃料電池において、
前記燃料ガス漏洩抑制部は、前記第1の流路の周囲の少なくとも一部と、前記第2の流路の周囲の少なくとも一部と、に跨って一体として形成された部材であってもよい。こうすれば、燃料ガス流路を一体化させて剛性を高めることができる。
上記燃料電池において、
前記燃料ガス漏洩抑制部は、前記燃料ガス供給部の少なくとも一方に配置され、前記第1の流路と前記第2の流路の少なくとも一方を形成するスペーサであってもよい。
本発明は、さらに、第2の態様の燃料電池を提供する。この燃料電池は、
電解質と、
前記電解質の一方に配置され、燃料ガスを消費する燃料ガス消費面を有するアノードと、
前記電解質の他方に配置され、酸化剤ガスを消費する酸化剤ガス消費面を有するカソードと、
前記燃料ガス消費面において予め設定された各領域に対して燃料ガスを分配する第1の流路と、前記分配された燃料ガスを前記各領域に供給する第2の流路と、前記第2の流路から前記第1の流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、を有する燃料ガス流路と、
を備え、
前記燃料電池は、前記供給された流量のほぼすべての燃料ガスを前記燃料ガス消費面で消費する作動形態を有し、
前記燃料ガス供給部は、前記燃料ガスと前記酸化剤ガスとの間の漏洩を抑制する反応ガス間漏洩抑制部を含む一体の金属板として構成されている。
本発明は、燃料電池を搭載する車両を提供する。この車両は、
上記いずれかに記載の燃料電池と、
前記燃料電池からの電力の供給に応じて前記車両を駆動する駆動部と、
を備える。
本発明は、固体高分子型燃料電池に使用される膜電極接合体を提供する。この膜電極接合体は、
電解質膜と、
前記電解質膜の一方に配置され、燃料ガスを消費する燃料ガス消費面を有するアノードと、
前記電解質膜の他方に配置され、酸化剤ガスを消費する酸化剤ガス消費面を有するカソードと、
前記燃料ガス消費面において予め設定された各領域に対して、前記燃料ガス消費面に対して前記燃料ガス消費面の面外の方向から予め設定された所定の開口率で前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給板と、
前記燃料ガス供給板と前記カソードの間に配置されたガス拡散層と、
を備え、
前記ガス拡散層は、前記燃料ガス供給板の外部からの燃料ガスの侵入を抑制する燃料ガス侵入抑制部を有する。
本願発明の燃料電池は、さらに、アノード極(水素極)の不純物(たとえば窒素)の分圧が、カソード極(空気極)の不純物(たとえば窒素)の分圧とつりあった状態で継続的に発電する運転状態を実現するものとして把握することもできる。ここで、「つりあった状態」とは、たとえば平衡状態を意味し、必ずしも両者の分圧が等しい状態に限られない。
本願発明の燃料電池は、さらに、たとえば図38や図39に示されるような構成をも含む。図38の構成例は、第1の流路と第2の流路と有している。第1の流路は、第2の流路よりも上流側に配置されている。第1の流路および第2の流路は、第1の流路あるいは第2の流路よりも流れの抵抗が高い高抵抗連通部2100xを介して連通している。これらの流路は、発電領域面外(燃料電池セルの外部)から燃料ガス導入口(マニホールド)を経由して燃料ガスを導入する。換言すれば、第2の流路への燃料ガスの供給は、主として高抵抗連通部2100xを介して(たとえば高抵抗連通部2100xのみを介して)第1の流路から導入される。
なお、第1の流路や第2の流路は、後述の実施例のように多孔体を利用しても形成可能であるが、たとえばシール材S1、S2の挟持(図38)やハニカム構造材H2を使用した流路の形成(図39)として構成してもよい。
高抵抗連通部2100xは、たとえば図38や図39に示されるような複数の導入部2110x(貫通孔)が面内方向に分散した板状部材が利用可能である。高抵抗連通部2100xは、以下のうちの少なくとも一つの役割を有している。第1の役割は、「第2の流路のうち燃料ガス導入口に近接する領域への燃料ガス供給を制限する役割」である。第2の役割は、「アノード反応部に沿った第2の流路の面直方向に働くガス圧の面内の不均一を抑制する役割」である。第3の役割は、「第1の流路を面内方向に流れる燃料ガスの向きを面直方向(あるいは面に交差する方向)に変換する役割」である。
本願発明の燃料電池は、さらに、以下のような燃料電池システムとして把握することもできる。すなわち、この燃料電池システムは、
供給されたほぼすべての燃料ガスをアノード反応部で消費する態様を含む燃料電池システムであって
発電セル内にアノードガスを導入する導入口と、
前記導入口から供給されたアノードガスをセル面内方向に導く第1のガス流路と、
前記アノード反応部に沿って延在し、
前記第1のガス流路より流れの抵抗が高く、第1のガス流路から第2のガス流路へのアノードガスの流入を妨げつつも、セル面内方向に分布した複数の連通部を介して、第1のガス流路から第2のガス流路へアノードガスを導く高抵抗部と、
を備える。
本願発明の燃料電池は、さらに、以下のような構成を含む燃料電池システムとして把握することもできる。すなわち、この燃料電池システムは、
前記高抵抗部は、前記アノード反応部のうち一の領域に対応した一の連通部と、他の領域に対応した他の連通部とを有し、
前記一の領域で消費されるアノードガスは、前記高抵抗部のうち一の連通部を通過したガスの比率が、他の連通部を通過したガスの比率より高い、
あるいは、
前記高抵抗部は、前記アノード反応部のうち一の領域に対応した一の連通部と、他の領域に対応した他の連通部とを有し、
前記一の連通部を通過したアノードガスは、前記アノード反応部のうちの一の領域で消費される比率が、他の領域で消費される比率より高い、
といった構成も可能である。
一方、カソード流路は少なくとも上記高抵抗連通部が有さないことが好ましい。さらにカソード流路は、第2の流路も設けることなく、カソード導入口から供給されたカソードガスをセル面内方向に導く第1のガス流路のみとすることが好ましい。ただし、いわゆるガス拡散層を第2の流路と捉えれば、第1および第2の流路の組み合わせとしても良い。いずれにせよ、上記高抵抗連通部をカソード極からのみ省略することにより、カソードガスの送給機の仕事量の低減およびカソード極での排水性の向上が期待でき、特に、アノード極からの排水性能が低いシステム(燃料ガスの定常的排気の無い)燃料電池システムでは好適である。
なお、本発明は、燃料電池、燃料電池スタック製造方法、燃料電池システム、燃料電池搭載車両その他の種々の態様で実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.本発明の実施例における燃料電池搭載車両の構成:
B.比較例と実施例における燃料電池システムの構成:
C.比較例と実施例における燃料電池スタックの構成:
C−1.比較例の燃料電池スタックの構成:
C−2.実施例の燃料電池スタックの構成:
D.実施例の燃料電池スタックの製造:
E.変形例:
A.本発明の実施例における燃料電池搭載車両の構成:
図1は、本発明の実施例における燃料電池搭載車両1000の概略構成図である。燃料電池搭載車両1000は、電源システム200と、負荷部300と、制御部250とを備えている。電源システム200は、燃料電池搭載車両1000の動力源としての電力を供給する。負荷部300は、供給された電力を燃料電池搭載車両1000を駆動するための機械的動力に変換する。制御部250は、電源システム200と負荷部300とを制御する。
電源システム200は、燃料電池システム210nと、2次電池226(キャパシタとも呼ばれる。)と、DC−DCコンバータ264と、を備えている。負荷部300は、駆動回路360と、モータ310と、ギヤ機構320と、車輪340とを備えている。燃料電池システム210nには、車両に搭載するために、小型、軽量、および高出力といった特徴が求められる。
制御部250は、燃料電池システム210nと、DC−DCコンバータ264と、駆動回路36とに電気的に接続されており、これらの回路の制御を含む各種の制御を実行する。制御部250の各種の制御動作は、制御部250に内蔵されている図示しないメモリ内に格納されたコンピュータプログラムを、制御部250が実行することによって実現される。このメモリとしては、ROMやハードディスクなどの種々の記録媒体を利用することが可能である。
図2は、比較例の燃料電池システム210の構成を示すブロック図である。燃料電池システム210は、燃料電池スタック100と、燃料電池スタック100に酸化剤ガスとしての空気を供給する空気供給系統230と、燃料電池スタック100に燃料ガスとしての水素ガスを循環させる水素ガス循環系統220と、水素ガス循環系統220に水素ガスを供給する水素ガス供給系統240とを備えている。制御部250は、空気供給系統230、水素ガス供給系統240、および水素ガス循環系統220を制御する。
燃料電池スタック100は、後述する燃料電池セルを複数積層したスタック構造を有する固体高分子電解質型の燃料電池である。燃料電池セルの各々は、空気流路235と燃料ガス流路225とを内部に備える。
空気供給系統230は、燃料電池内空気流路35に加湿された空気を供給するための系統である。空気供給系統230は、外気を吸入するブロワ231と、吸入された空気を加湿する加湿器239と、この加湿された空気を空気流路235に供給する加湿空気供給配管234と、空気流路235から排気するための排気管236とを備える。
水素ガス供給系統240は、水素ガスを貯蔵する水素タンク242と、水素ガス循環系統220への水素ガスの供給を制御する水素バルブ241とを備える。
水素ガス循環系統220は、水素ガス循環系統220の内部に水素ガスを循環させるための循環ポンプ228と、循環ポンプ228から吐出された水素ガスを燃料ガス流路225に供給する水素ガス供給配管224と、燃料ガス流路225から水を含んだ水素ガスを気液分離部229に供給する排ガス配管226と、水と水素ガスを分離して循環ポンプ228に水素ガスを供給する気液分離部229と、排水バルブ229Vとを備える。
このような循環路226、229、228が装備されているのは、従来の技術では、空気流路235から後述する電解質層を経て侵入した窒素ガスが燃料ガス流路225の内部に蓄積して、燃料電池スタック100が発電不能となるからである。
図3は、比較例の燃料電池システム210において燃料ガス流路225の循環を停止したときにおける作動状態を示すグラフG1、G2を示している。グラフG1は、燃料ガスの排気停止からの経過時間とセル電圧の関係を示している。グラフG2は、燃料ガスの排気停止からの経過時間とガス分圧(燃料ガス流路225の内部)の関係を示している。
グラフG1から分かるように、セル電圧は、時間の経過とともに徐々に低下する。セル電圧の低下は、グラフG2に示されるような燃料ガス流路225の内部における水素分圧の低下に起因するものである。このような水素分圧の低下は、前述のように空気流路235から侵入してきた窒素ガスの分圧の上昇に伴うものである。このような水素分圧の低下を抑制するため、たとえば特許文献1が提供する技術では、窒素分圧の上昇に打ち勝って水素分圧を維持するように敢えて全圧を上昇させつつ水素ガスを供給するように構成されている。しかし、許容できる全圧には限度があるため、定期的に排気する必要がある。
図4は、本発明の実施例の燃料電池システム210nの構成を示すブロック図である。燃料電池システム210nは、循環路226、229、228が省略され、整備用の排ガス配管227と、排気バルブ230Vとを備えている。一方、燃料電池スタック100が燃料電池スタック100nに変更されている。燃料電池スタック100nは、燃料ガスの排気を停止しても安定的に作動できるように考案された新規な燃料電池スタックである。
C.比較例と実施例における燃料電池スタックの構成:
新規に考案された燃料電池スタック100nの説明の前に、図5〜図9を用いて従来の燃料電池スタックの一般的構成と、発明者によって明らかにされた窒素滞留のメカニズムと、について説明する。
C−1.比較例における燃料電池スタックの構成:
図5は、比較例の燃料電池スタック100の概略構成を示す説明図である。比較例と後述する実施例では、固形高分子形の燃料電池を例にとって説明する。燃料電池スタック100は、本比較例では、膜電極接合体20と、水素極側多孔体流路14hと、空気極側多孔体流路14aと、セパレータ40が交互に積層され、その積層体の両端から図示しないターミナル、インシュレータ、エンドプレートで挟持されて形成されている。
膜電極接合体20は、燃料電池の電気化学反応が行われる部位であり、水素極側電極層22と、電解質膜23と、空気極側電極層24とを備えている。電解質膜23は、固体高分子材料により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜を有する。水素極側電極層22及び空気極側電極層24は、導電性を有する担体上に触媒を担持させることによって形成されている。
水素極側多孔体流路14hおよび空気極側多孔体流路14aは、膜電極接合体20での電気化学反応に供される反応ガス(水素を含有する燃料ガスあるいは酸素を含有する酸化剤ガス)の流路になるとともに集電機能を有する。多孔体流路14h、14aは、一般的に、ガス透過性を有する導電性部材、例えば、カーボンペーパー、カーボンクロス、カーボンナノチューブなどによって形成することができる。
膜電極接合体20及び2つの多孔体流路14h、14aの外周部には、多孔体流路14h、14aによって形成される反応ガスの流路のシール性を確保するためにシール部50が設けられている。このシール部50は、ガスケット52と、枠状シール54とを備えている。
セパレータ40は、反応ガスの流路となる多孔体流路14h、14aの壁面を形成するように構成されている。セパレータ40は、反応ガスが透過しない導電性部材、たとえば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボンや焼成カーボン、あるいはステンレス鋼といった種々の材料が使用可能である。本実施例では、セパレータ40は、空気極側多孔体流路14aと接触するカソード側セパレータ41と、水素極側多孔体流路14hと接触するアノード側セパレータ43と、これらの間に配される中間セパレータ42とが一体となった3層セパレータとして構成されている。
図6は、図5とともに比較例の燃料電池スタック100の内部流路を示す説明図である。燃料電池スタック100の内部流路は、燃料ガス流路225(図2)と、空気流路235(図2)と、冷却水流路とを備えている。冷却水流路は、冷却水供給マニホールド11wmと、冷却水供給路12wと、冷却水排出マニホールド13wmと、を備え、この順序で冷却水が流れるように構成されている。
燃料ガス流路225(図2)は、2つの燃料ガス供給マニホールド11hmL、11hmrと、燃料ガス供給路12hと、燃料ガス供給孔13hと、水素極側多孔体流路14hと、燃料ガス排出孔15hと、燃料ガス排出路16h(図5)と、2つの燃料ガス排出マニホールド17hmL、17hmR(図5)と、を備え、この順序で燃料ガスが流れるように構成されている。
空気流路235(図2)は、空気供給マニホールド11amと、空気供給路12aと、空気供給孔13aと、空気極側多孔体流路14aと、空気排出孔15aと、空気排出路16a(図5)と、空気排出マニホールド17am(図5)と、を備え、この順序で空気が流れるように構成されている。
図7は、比較例の燃料電池スタック100の内部で燃料ガスの排気停止によって窒素の滞留Cnが発生している様子を示す説明図である。図7から分かるように、窒素の滞留Cnは、水素極側多孔体流路14hの下流域において発生している。
図8は、本願発明者によって推察された燃料ガス流路内部に窒素ガスの滞留が発生するメカニズムを示すフローチャートである。図9は、燃料ガス流路内部に窒素ガスの滞留が発生する様子を示す説明図である。従来の燃料ガス流路では、図9から分かるように、燃料ガスを消費する膜電極接合体20の反応面(燃料ガス消費面)に沿って燃料ガスが供給されるので、上流から下流に流れるに従って燃料ガス中の水素ガスの分圧が低下するという現象が生じていた。なお、この推察は、本願発明の創作の過程における推察であり、本願発明が、このようなメカニズムの存在を前提とするものではない。
たとえば発電開始時において燃料流路内(水素極側多孔体流路14h)の水素ガスの分圧は均一であるとの仮定の下で発電が開始されたとすると、この発電によって、膜電極接合体20が水素を吸引して消費することによって燃料ガスの供給が開始されることになる。ただし、燃料ガスの供給は、膜電極接合体20の反応面の各領域(領域A〜領域D)で水素ガスが消費されるので、この消費に応じて下流域に行くほど燃料ガス中の水素分圧が低下することになる。
具体的には、燃料ガスの供給において、領域Aから領域Bに燃料ガスが移動する際には、膜電極接合体20の領域Aにおける水素ガスの消費によって(ステップS1100)、領域Bに供給される燃料ガス中の水素ガスの分圧が低下する(ステップS1200)。このような水素ガスの分圧の低下は、領域Bから領域Cへの移動、領域Bから領域Cへの移動、および領域Cから領域Dへの移動でも発生することになる。
このように、下流域である領域Dにおいては、領域Aよりも極度に水素分圧が低い燃料ガスが供給されることになる(ステップS1300)。このような極度な水素分圧の低下は、図9の20分経過後の状態から分かるように、領域Dにおける水素消費を抑制し(ステップS1400)、これにより燃料ガスの供給自体(流速自体)の抑制につながることになる(ステップS1500)。このような燃料ガスの供給の抑制は、領域Dに対する燃料ガスの停止まで相乗的かつ循環的に継続されることになる(ステップS1600)。
この結果、図9の40分経過後の状態から分かるように、領域Dは、窒素ガスの滞留領域となって、もはや燃料ガスの供給は行われないことになる(ステップS1700)。さらに、このような相乗的な悪循環によって、窒素ガスの滞留領域は、領域Dから領域Cや領域Bといった上流域に拡大することになる。
C−2.実施例における燃料電池スタックの構成:
図10は、実施例の燃料電池スタック100nの概略構成を示す説明図である。燃料電池スタック100nは、燃料ガス流路225(図2)が新規に創作された燃料ガス流路225n(図3)に変更されている点で相違し、空気流路235並びに冷却水流路は比較例と同一である。
図11は、図10とともに実施例の燃料電池スタック100の内部流路を示す説明図である。燃料ガス流路225nは、燃料ガスの排気停止で燃料ガス流路225に発生した窒素ガスの滞留を抑制する燃料ガス供給板21nと、水素極側電極層22の周囲を覆うガスケット14hgおよびガスケット52nと、を有する点で比較例の燃料ガス流路225と相違する。燃料ガス供給板21nには、たとえば2cmピッチで1mm程の径を有する細孔211nが多数形成されているとともに、空気供給マニホールド11amと連通する空気口212nが3個形成されている。
ガスケット14hgおよびガスケット52nは、水素極側電極層22よりも剛性を有し、厚み方向の圧縮力に対して耐変形性を備えた材質であることが好ましい。水素極側電極層22の周囲を覆うガスケット14hgは、水素極側電極層22の周囲にガスケットを含侵させて形成しても良い。
図12は、実施例の燃料電池スタック100nにおける燃料ガス供給板21nの配置状態を示す説明図である。燃料ガス供給板21nは、水素極側多孔体流路14hと膜電極接合体20の水素極側電極層22との間に挟持される。燃料ガス供給板21nは、本実施例では、燃料ガスと酸化剤ガスとの間の漏洩を抑制する一体の金属板として構成されるので、膜電極接合体20nの剛性を高めて熱収縮を抑制するとともに、燃料ガスと酸化剤ガスと間の差圧に対する耐性を強靱とする利点を有している。
なお、燃料ガス供給板21nは、本実施例のように膜電極接合体20に貼り付けて膜電極接合体20nの一部として構成しても良いし、あるいは水素極側多孔体流路14hに貼り付けて、その一部として構成しても良く、独立した構成部品として構成しても良い。 また、燃料ガス流路は、必ずしも多孔体でを形成する必要はなく、燃料ガス供給板21nの少なくとも一方に配置され、燃料ガス供給板21nの上流側と下流側の少なくとも一方を形成するスペーサ(図示せず)であってもよい。
図13は、実施例の燃料電池スタック100nにおいて燃料ガス供給板21nが燃料ガスを供給する様子を示す説明図である。燃料ガス供給孔13h(図11)から供給された燃料ガスは、水素極側多孔体流路14hを介して燃料ガス供給板21nの各細孔211nに分配供給される。各細孔211nは、水素側電極22に燃料ガスを供給する。
このように、燃料ガスを各細孔211nに分配供給するための流路となる水素極側多孔体流路14hが燃料ガス供給板21nによって水素側電極22から隔離されているので、前述の水素分圧の低下現象(図8、図9)が抑制されることになる。一方、発明者の解析と実験とによって、空気極側多孔体流路14aから膜電極接合体20を透過して水素側電極22側に発生している窒素ガスは、水素極側多孔体流路14hから空気極側多孔体流路14aへも透過するため平衡状態が維持可能であることが確認された。なお、本明細書では、「隔離」は、広い意味を有し、完全に隔離されている場合のみならず、接触や流体の移動が抑制されている場合も含む。
このように、一例として、膜電極接合体20の近傍に窒素ガスを分散させた状態で安定させることができれば、水素側電極22側に燃料ガスを持続的に供給し、燃料ガスの排気循環を行うことなく継続的に安定して電力を発生させることができることが発明者の実験によって確認された。
図14は、水素ガスの供給安定化メカニズムの推定の一例を示すフローチャートである。図15は、燃料ガス流路内で窒素ガスの滞留が拡散する様子を示す説明図である。この推定例は、何らかの外乱によって窒素の分圧上昇が部分的に発生しても、窒素の分圧上昇が解消するメカニズムを示している。すなわち、ある領域で窒素ガスの分圧上昇が発生したとしても、以下のようなメカニズムによって窒素ガスの分圧上昇が解消されることになる。
具体的には、たとえば図14に示されるように、ある領域で窒素ガスの分圧上昇が発生したと仮定すると(ステップS2100)、その領域において相対的に水素ガスの分圧が減少するので、その領域の膜電極接合体20による水素ガスの吸収量が低下することになる(ステップS2200)。これにより、細孔211nにおける燃料ガスの流速v1と圧力損失(=Pu−p1)が低下することになる(ステップS2300)。
このような圧力損失(=Pu−p1)の低下は、細孔211nから水素側電極22への燃料ガスの供給圧の上昇をもたらすことになる(ステップS2400)。すなわち、細孔211nからの燃料ガスの供給圧p1は、細孔211nの上流側の圧力Puに近づくことになる。これにより、この領域は、全圧の一時的に上昇をもたらし(ステップS2500)、窒素ガスの周囲への拡散を引き起こすことになる(ステップS2600)。この現象は、流速v1の流速の遅い領域から流速v0の流速の遅い領域へのベルヌーイ吸引現象として把握することもできる。
なお、かかる解析は、現時点での推定ではあるが、何らかの物理的現象によって、上記構成が燃料ガス流路の循環を行うことなく、数時間単位での安定かつ定常的な発電を行うことができることが発明者の実験によって実証された。
燃料ガス供給板21nの細孔211nの径およびピッチは、発明者の解析と実験とによれば、細孔211nを通過する燃料ガスの流速が窒素ガスの拡散による逆流を十分に抑制できるほどに、所定の運転状態(たとえば定格運転状態)において、細孔211nにおける十分な流速あるいは十分な圧力損失が発生するように設定されることが「好ましい」ことが実験と解析とによって初めて明らかにされた。たとえば、固体高分子型燃料電池では、燃料ガス供給板21nの開口率を1%程度以下とすることで、一例として好ましい流速あるいは圧力損失が発生することが確認された。開口率とは、全細孔211nの開口面積の和を燃料ガス供給板21nの全面積で除した値である。このような好ましい実施形態では、開口率が循環型の燃料ガス流路の百分の一といったオーダーであるため、循環のための循環ポンプ(コンプレッサ)228(図2)の動力損失が過大となって非現実的な値であることが発明者の計算によって確認されている。
図16は、燃料ガス流路の第1変形例を示す説明図である。第1変形例では、水素極側多孔体流路14hよりも「緻密(高密度)」あるいは「圧損」が大きな緻密多孔体21v1が燃料ガス供給板21nとして機能している。すなわち、緻密多孔体21v1は、燃料ガスの分配流路である水素極側多孔体流路14hを水素側電極22から隔離するとともに、好ましくは、予め設定された圧力損失あるいは燃料ガスの内部流速を実現するように構成されている。
図17および図18は、燃料ガス流路の第2変形例を示す説明図である。第2変形例では、燃料ガス供給板21v2がプレスメタルで形成されている。燃料ガス供給板21v2は、燃料ガス供給板21v2の上流側の流路を形成するための突部21v2tと、突部21v2tに形成された細孔211v2とを有している。この構成は、燃料ガス供給板21v2の上流側の流路も一体として形成できるので、実施例の水素極側多孔体流路14hを省略することができるという利点を有している。
図19は、第2変形例の他の構成例を示す説明図である。この例は、導電性を有する定寸部21v2cで上流側の流路を形成するように構成されている。この構成では、燃料ガス供給板21v2aの突部21v2taが燃料電池スタック100nの積層荷重を受けなくて良いので、燃料ガス供給板21v2aの形状の自由度が高いという利点を有している。たとえば突部21v2taは、燃料ガス供給板21v2aの上部から見て菱形の形状を有するように構成してもよい。
図20は、燃料ガス流路の第3変形例を示す説明図である。第3変形例の流路14hv3は、多孔体の内部に形成された導通孔210v3と、導通孔210v3から外部に形成された細孔211v3とによって、燃料ガスを各領域に分配する構成を実現した例である。このように、多孔体に燃料ガスの分配機能を持たせるように構成しても良い。
図21は、燃料ガス流路の第4変形例を示す説明図である。第4変形例の流路14hv4は、多孔体やプレスメタルでなく、細孔211v4が形成されたパイプ210v4を使用して、細孔211v4から燃料ガスを各領域に分配する構成を実現している。このように、多孔体やプレスメタルに限られず、燃料ガスを各領域に分配するように構成されていればよい。
このように、燃料ガス供給板21nを有する燃料ガス流路並びにその変形例は、燃料ガス消費面である水素側電極22の他の領域を経由することなく、水素側電極22の各領域に(たとえば直接的に)燃料ガスを供給する経路を有するような構成、あるいは水素側電極22の面外の離れた方向(好ましくは水素側電極22から隔離された流路)から水素側電極22に向かって、電解質23の反応面(図示しない触媒面)に交差する方向に燃料ガスを供給することが好ましい。ここで、「消費」は、広い意味を有し、反応のための消費とクロスリークの双方を含む。一方、水素側電極22は、凹部における窒素の滞留が発生しないように、平滑な面(フラットな面)を有することが好ましい。
さらに、上述の各実施例や変形例において、所定の流速や圧力損失を発生させることは必須の構成ではないが、所定の流速や圧力損失を発生させることによって顕著な効果を奏することができることが発明者の実験と解析とによって確認されている。
このような燃料ガスの循環を省略した構成は、燃料電池システムの効率的な高圧運転を実現することができるという出願時の当業者には到底予測不能な効果をも奏する。たとえば図22に示されるように、燃料電池の起電力は、ネルンストの式に従い、燃料電池システムの燃料ガス流路を高圧化すれば高出力が実現できることが分かっている。ところが、循環型の燃料ガス供給システムは、燃料ガス流路の高圧化が燃料ガスの循環ポンプの負担を増大させ、システム効率化を抑制するという問題を生じさせていた。
なお、図22において、式F1は、起電力E(EMF)が水素ガスの活性(水素分圧÷標準圧力)や酸素ガスの活性(水素分圧÷標準圧力)と正の相関を有することを示している。式F2は、水素ガスの項を取り出した式で、水素分圧の圧力上昇(P1→P2)による起電力の上昇を示している。
本実施例は、非循環型の燃料電池を実現して循環ポンプの負担増大を回避してシステムの高圧化を実現することができるので、特に車両への搭載にあたって重要なシステムの小型化や軽量化と高出力化を実現することができるという顕著な利点を有している。特に、小型の燃料電池システムでは、高圧化は、燃料電池システムの効率を低下させることが当業者の技術常識であったため出願時の当業者には到底予測不可能な効果である。
さらに、小型で軽量な固体高分子型の燃料電池は、高分子電解質を使用しているので、燃料ガス側流路のみ高圧化とする差圧運転が容易で、かつ、Parsons Inc.の2000年の実験式F3(図23)によれば高圧化による高出力化が顕著であることが分かるので、車両搭載用に特に好適である(出典:解説 燃料電池システム(原題:Fuel Cell Systems Explained 2nd ed.)、James Larminie/Andrew Dicks著、2003年出版)。なお、実験式F3は、高温型燃料電池と相関の高い理論式である式F2に相当する実験式である。
加えて、本実施例では、水素側電極22から水素極側多孔体流路14hへの窒素ガスの拡散流を抑制して、水素極側多孔体流路14hを水素側電極22から隔離することが望ましい。このような隔離は、窒素ガスの拡散速度が早くなるに従って困難となるが、運転温度が低い固体高分子型燃料電池では、比較的に簡易に隔離を実現することができる。拡散速度は、運転温度の上昇に応じて顕著に高速化するからである。一方、燃料ガスの高圧化は、拡散速度の低下をもたらすので、固体高分子型燃料電池の高圧運転は極めて好適な実施形態となる。
図24は、定常流に関するフィックの第1法則を表す式F3を示している。式F3において、窒素ガスの拡散速度は、窒素ガスの濃度傾斜と拡散係数とに比例する。拡散係数は、温度と正の相関を有し、圧力に負の相関を有することが分かっている。よって、上述の効果が得られることが分かる。
図25は、実施例の燃料ガス供給板21nの上流側の水素極側多孔体流路14hと下流側の水素側電極22のガス拡散層の密度の相違を示す説明図である。実施例では、上流側の水素極側多孔体流路14hの材料の方が、下流側の水素側電極22のガス拡散層の材料よりも緻密度が低く(低密度)あるいは圧力損失が小さくなるように構成されている。このような構成は、水素極側多孔体流路14hの内部を燃料ガスが流れる際の圧力降下を低減させる効果をそうするので、複数の細孔211nの各々に加えられる燃料ガスの圧力を簡易に均一化させることができるという利点を有している。
一方、図25の第1変形例では、逆に、下流側の水素側電極22のガス拡散層の材料の方が、上流側の水素極側多孔体流路14hの材料よりも緻密度が低く(低密度)あるいは圧力損失が小さくなるように構成されている。このような構成は、水素側電極22v1のガス拡散層から上流側の水素極側多孔体流路14hv1への窒素ガスの侵入を抑制することができるという利点を有している。水素極側多孔体流路14hv1は、緻密度が高くあるいは圧力損失が大きいので、窒素ガスの拡散の方向が水素極側多孔体流路14hv1よりも水素側電極22v1の内部の面方向に向く傾向が強くなるからである。なお、複数の細孔211nの各々に加えられる燃料ガスの圧力の均一化は、たとえば複数の細孔211nの各々の径やピッチを可変とすることによって実現することもできる。
図26は、第2変形例における水素側電極22v2のガス拡散層を示す説明図である。第2変形例では、水素側電極22v2のガス拡散層が2層となっている。この2層のガス拡散層のうち電解質膜23に隣接する層の材料の方が、他方の層の材料よりも緻密度が低く(低密度)あるいは圧力損失が小さくなるように構成されている。このような構成は、電解質膜23から排出された生成水を水素極側多孔体流路14hの方向に拡散し、フラッディングによるガス供給の阻害を抑制する効果を有するという利点を有している。
このような生成水の排水は、緻密度が高く(高密度)あるいは圧力損失が大きい多孔体ほど毛管力による水の吸引力が強いという物理的性質を利用したものである。よって、電解質膜23から離れるほど毛管力が強くなるように構成されていればよく、緻密度等に傾斜を持たせた単層多孔体でも3層以上の多孔体でも良い。
図27は、第3変形例における水素側電極22v3のガス拡散層を示す説明図である。第3変形例では、水素側電極22v2のガス拡散層が3層となっている。この3層のガス拡散層のうち、電解質膜23に近いほど各層の材料の撥水性が高くなるように構成され、あるいは電解質膜23に近いほど各層の材料の親水性が低くなるように構成されている。このような構成も、電解質膜23から排出された生成水を拡散し、フラッディングを抑制する効果を有するという利点を有している。
このような生成水の拡散排水は、第2変形例の緻密度等を親水性あるいは撥水性に置き換えた構成である。よって、電解質膜23から離れるほど親水性が高く(あるいは撥水性が弱く)なるように構成されていればよく、親水性等に傾斜を持たせた単層多孔体でも3層以上の多孔体でも良い。なお、親水性と撥水性とを組み合わせてもよく、さらに、緻密度等を組み合わせても良い。
図28は、第4変形例における水素側電極22v4のガス拡散層を示す説明図である。第4変形例のガス拡散層では、燃料ガス供給板21nの細孔211nと連通する位置に連通孔212v4が形成されている点で上述の各構成と相違する。連通孔212v4は、水素側電極22v4の触媒層(図示せず)の表面に滞留した生成水を分断して、拡散する機能を有している。特に、第4変形例では、連通孔212v4は、細孔211nよりも小さい径を有し、連通孔212v4から排出された生成水wdが水素側電極22v4に吸収されるように構成されているので、生成水による細孔211nの閉塞を抑制するという効果をも奏する。
図29は、第5変形例における水素側電極22v5のガス拡散層を示す説明図である。第5変形例のガス拡散層では、燃料ガス供給板21nの細孔211nと連通する位置に連通孔212v5が形成され、水素側電極22v5の触媒層の表面に滞留した生成水を分断して拡散する機能を有する点では第4変形例と共通する。ただし、第5変形例では、連通孔212v5は、細孔211nよりも大きい径を有する点で相違する。連通孔212v5においては、連通孔212v5から排出された生成水wdが燃料ガス供給板21nでブロックされて水素側電極22v5に吸収されるように構成されているので、第4変形例と同様に生成水による細孔211nの閉塞を抑制するという効果をも奏する。
ただし、連通孔212v4や連通孔212v5は、細孔211nと連通していれば生成水の分断を実現することができるので、細孔211nと径が相違することは必須の構成ではない。
図30は、第6変形例における水素側電極22v6のガス拡散層を示す説明図である。第6変形例では、燃料ガス供給板21nの細孔211nと連通する位置に連通孔212v5が形成されるとともに、連通孔212v5が細孔211nよりも大きい径を有する点で第5変形例と共通する。ただし、第6変形例の燃料ガス供給板21v6は、細孔211nと水素側電極22v6との位置関係を規定する位置決め部材Cgを備えている点で第5変形例と相違する。位置決め部材Cgは、燃料ガス供給板21v6の細孔211nと連通孔212v5の間の位置関係を規定し、上述の各効果の達成を容易に実現させることができるという利点を有している。
このような方法によるフラッディング抑制効果は、発電時における燃料ガスの定常的排気を行わないシステムでは特に重要である。発電時に燃料ガスの定常的排気を行わないシステムでは、燃料ガスの排気による水蒸気の排出の利用が困難だからである。上述の各構成は、燃料ガスの排気による水蒸気の排出を行わなくても生成水を適切に拡散し、燃料ガスの加湿に利用するサイクルを円滑として燃料ガスの循環を行わない燃料電池システムの定常運転の実現を可能とする重要な機能を担っているのである。
図31〜図35は、空気極側多孔体流路14aの各変形例を示す説明図である。これらの変形例は、燃料ガスの供給系統を非循環とすることに起因する空気流路側の問題を解決する技術として構成されている。この問題は、発明者によって初めて見いだされた新規な課題である。
具体的には、本願発明者は、燃料ガスを非循環とする構成が燃料ガス流路だけの問題ではなくて、空気流路の設計にも影響を与えることを見出した。たとえば、図5の比較例から分かるように、従来は、燃料ガスの流れと空気の流れを対向流とすることによって、膜電極接合体20における湿潤状態を均一化する技術が利用可能であった。すなわち、比較例の反応ガス流路では、水素極側電極層22並びに空気極側電極層24からの排水によって反応ガスが加湿され、流路の入り口から出口に向かって反応ガスの湿度が高くなるので、一方の極側の入り口の近傍に他方の出口を近づける対向流とすることで湿潤状態を均一化するように構成可能であった。
しかし、上述の実施例と各変形例では、燃料ガスは、燃料ガスを循環する場合と比較して均一な水素分圧を有する状態で膜電極接合体20に供給されるので、対向流による上述の効果を得ることができないからである。本願発明者は、このような新規な課題を解決する手段として以下のような構成を新たに創作した。
図31は、第1変形例の空気極側多孔体流路14av1を示す説明図である。図32は、第2変形例の空気極側多孔体流路14av2を示す説明図である。図33は、第1変形例の空気極側多孔体流路14av1を有する燃料電池スタックの内部流路を示す説明図である。第2変形例の空気極側多孔体流路14av2は、溝流路(たとえばパンチングメタル)14cを実施例の空気極側多孔体流路14aに装備して、第1変形例の空気極側多孔体流路14av1と同様の効果が得られるように構成されたものである。溝流路14cの装備は、空気極側多孔体流路14av1への溝の形成と組み合わせて行ってもよい。この溝に親水化処理が施されていてもよい。
第1変形例の空気極側多孔体流路14av1は、空気極側多孔体流路14av1が接する空気極側電極層24と反対側に複数の溝14ag1が形成されている点で、実施例の空気極側多孔体流路14aと相違する。この構成は、複数の溝14ag1を経由して空気極側多孔体流路14av1に空気が供給されるので、上流域と下流域の湿度の傾斜を緩和することができる。これにより、空気供給孔13a(入り口側)の近傍における空気極側多孔体流路14av1のドライアウトや空気排出路16a(出口側)の近傍における空気極側多孔体流路14av1のフラッディングを抑制することができる。
さらに、図32に示された空気極側多孔体流路14av1は、空気供給孔13a(入り口側)の近傍において親水化処理が施されているとともに、下方から上方に向かって空気が流れるように流路が設定されている。親水化処理は、水分を留めてドライアウトを抑制する効果を有し、下方から上方に向かった空気の流れは、重力によって下方に水分を留める効果を有している。
図5の比較例では、対向流を形成するために下方から上方に向かって空気が流れるように流路が設定されているので、燃料ガスの流れる方向が逆向きであったと仮定すると、空気流路も逆に構成されるものである。しかし、各実施例や変形例では、膜電極接合体20に対して直接的かつ均一的に燃料ガスが供給されるので、膜電極接合体20に関しては上述の上流や下流といった概念が無く、下方から上方に向かって空気が流れるように空気流路を設定することが好ましい。
図34は、第3変形例の空気極側多孔体流路14av3を示す説明図である。第3変形例の空気極側多孔体流路14av3は、空気排出路16a(出口側)の近傍において空気極側電極層24に接する側に水分保持溝14agv1を有している点で、第1変形例の空気極側多孔体流路14av1と相違する。水分保持溝14agv1は、溝幅を1mm程度あるいは1mmより大きくすることが好ましいことが発明者の実験によって確認された。
水分保持溝14agv1は、たとえば空気極側多孔体流路14av3を貫通(分断)するものであっても良い。さらに、図35に示されるように、水分保持溝14agv1自体が分断されていてもよく、幅や長さが位置によって変化するように構成されていても良い。
さらに、上述の実施例と各変形例では、燃料ガスは、ほぼ均一な水素分圧を有する状態で膜電極接合体20に供給されるので、水分管理の問題だけでなく反応分布並びに反応分布に伴う発熱分布の均一化についても従来とは相違する問題が発生する。
前述のように燃料ガスの流れと空気の流れとを対向流とすれば、湿潤状態だけでなくネルンストの式(図22)から分かるように、反応分布の均一化にも効果を奏していた。具体型には、水素分圧の高い燃料ガスの上流域(図9)では、酸素分圧の低い空気流路の下流域が対抗し、一方、水素分圧の低い燃料ガスの下流域では、酸素分圧の高い空気流路の下流域が対抗するので、膜電極接合体20の各領域における反応を均一化することができたからである。
図31に示される第1変形例の空気極側多孔体流路14av1は、供給する空気中の酸素分圧の上流域と下流域での差を小さくするような効果をも奏するので、上述の問題を解決することができるという利点をも有する。ただし、各実施例や変形例では、燃料ガスと異なり空気の排出を前提とするので、空気の供給動力と供給される酸素分圧の均一化のトレードオフの問題となる。
さらに、空気流路における水分管理は、水の逆拡散を介して燃料ガス流路にも影響を有するので、燃料ガス流路への影響をも考慮して空気流路を設計することが好ましい。特に、前述のように発電時における燃料ガスの定常的排気を行わないシステムでは、燃料ガスの加湿が空気流路から拡散された水によって賄われるので、この点が重要である。具体的には、生成水の排水性を促進して酸化剤側の電極のフラッディングを効果的に抑制し、あるいは燃料ガス流路側に比較的に均一な逆拡散を実現することが好ましい。このような効果は、以下のような構成によっても実現することができ、上述の各構成と組み合わせてもよい。
具体的には、第3変形例(図27)における水素側電極22v3の多層構成(2層構成を含む)は、空気極側電極層24にも適用可能である。前述の第3変形例では、水素側電極22v2のガス拡散層が3層となっている。この3層のガス拡散層のうち、電解質膜23に近いほど各層の材料の撥水性が高くなるように構成され、あるいは電解質膜23に近いほど各層の材料の親水性が低くなるように構成されている。このような構成も、電解質膜23から排出された生成水を拡散し、フラッディングを抑制する効果を有するという利点を有する点は空気流路についても同様である。
このような生成水の拡散排水は、電解質膜23から離れるほど親水性が高く(あるいは撥水性が弱く)なるように構成されていればよく、親水性等に傾斜を持たせた単層多孔体でも3層以上の多孔体でも良い。なお、親水性と撥水性とを組み合わせてもよく、さらに、緻密度等を組み合わせても良い。このような観点から、空気流路の水分管理と燃料ガス流路の水分管理とを協調して管理することによって、好ましい逆拡散を実現して燃料ガス流路の適切な水分管理を実現することができる。
D.実施例の燃料電池スタックの製造:
図36は、第5変形例の燃料ガス供給板21v5を示す説明図である。上述の実施例や各変形例では、燃料ガス供給板21v5の追加によって、燃料ガス供給板21v5の積層という新規の製造プロセスが追加されることになる。第5変形例の燃料ガス供給板21v5は、燃料ガス供給板21v5の積層において位置合わせを容易にするために、燃料ガス供給板21v5の端部を折り曲げたものである。
図37は、第6変形例の燃料ガス供給板21v6を示す説明図である。第6変形例では、水素極側電極層22が流路内に2本の位置決めピン22ref1、22ref2を有し、燃料ガス供給板21v6が位置決め用の嵌合孔21ref1、21ref2を有し、水素極側多孔体流路14hv6が位置決め用の嵌合孔14ref1、14ref2を有するように構成されている。
このように、2本の位置決めピン22ref1、22ref2を流路内部に配置することは、位置決めピンを流路外に配置するという出願時の技術常識に反するものである。出願時の技術常識において、位置決めピンを流路外に配置するのは、嵌合孔とピントの隙間からガスが漏洩するからである。しかし、本願発明者は、このような技術常識にとらわれることなく、構成を検討した結果、仮に漏洩しても燃料ガス間の漏洩なので大きな問題を生じさせないことに着目した。これにより、流路外部における位置決めピン用のスペースを排除してコンパクト化と軽量化とを達成することができることとなった。
E.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。特に、上記各実施例における構成要素中の独立請求項に記載された要素以外の要素は、付加的な要素なので適宜省略可能である。さらに、たとえば以下のような変形例も実施可能である。
E−1.本発明は、さらに以下の構成を含むようにしてもよい。
(1)燃料ガス供給板から燃料ガスが供給される各領域は、相互に隔壁で隔離されるように構成してもよい。
(2)水素極側電極層は、燃料ガス供給板の細孔からの面に沿って、細孔から遠ざかる方向に分散しやすい分散構造(たとえば放射状あるいは蜘蛛の巣状の溝や透気度の変化)を有している。
(3)水素極側電極層は、細孔によって燃料ガスが供給される各領域間の燃料ガスの移動を抑制する隔壁を有する。ただし、各細孔と各ブロックは、必ずしも一対一に対応する必要はない。各ブロックの形状は、ハニカム構造を有するように形成されていてもよい。各ブロックのサイズは、各細孔からの単位面積当たりの燃料ガス供給量が均一に近づくように変化させてもよい。水素極側電極層は、たとえば燃料ガスの供給が阻害されやすい水素極側多孔体流路の下流域に近づくほど気孔率が高くなるように構成してもよい。
(4)燃料ガス供給板の上流側と下流側の流路の少なくとも一方は、たとえばエゼクタその他の流体循環デバイスで拡散して窒素の濃縮(たとえば図8、図9の悪循環)を抑制するように構成してもよい。
(5)燃料電池システムは、燃料ガス供給路に対して窒素ガスその他の非反応流体を貯留する貯留部を設けるようにしてもよい。
(6)燃料ガス供給路は、燃料ガス供給板による燃料ガスの供給機能に近似する機能を実現するように、流路の一部の流路抵抗の変化や調整(気孔率や溝の調整、溝幅の調整(変化))あるいは流路の経路・方向の設定といった構成を有するようにしてもよい。具体的には、燃料ガス供給路において、複数の相違する方向(たとえば外縁部から中央部に向けて)に燃料ガスを供給するようにしてもよい。
(7)燃料電池システムは、燃料電池の起動時の出力を予め設定された範囲(禁止を含む)に制限することによって不意の出力低下を抑制する。このような起動時の出力制限は、たとえば水素ガスの消費抑制による窒素ガス濃度の平衡状態への到達促進あるいは水素極側電極層内部の水素ガス分圧の適正化の促進を実現する。
(8)燃料電池システムは、燃料ガス供給マニホルドを複数有する燃料電池に対して燃料ガスを供給するものであってもよく、この場合には、各マニホルドに供給する燃料ガスの流量や圧力をマニホルド毎に独立して調整することによって水素極側電極層への燃料ガスの供給の均一化を図るようにしてもよい。
(9)燃料電池システムは、燃料電池内部あるいは外部において、燃料ガス供給路にバッファタンクを備えるようにしてもよい。このバッファタンクには、バルブを介して燃料ガス供給路に接続されており、始動時にバルブを開けて停止時の滞留した窒素ガス等を貯留させるとともに停止時にバルブを再び開けて貯留した窒素ガス等を排出するように構成してもよい。
(10)燃料ガス供給板は、水素極側電極層側のほぼ全ての面あるいは細孔に撥水処理を行うようにしてもよい。さらに、燃料ガス供給板の表裏で親水性や撥水性に差を設けるように構成してもよい。親水性や撥水性の付加は、たとえば金メッキや撥水性コーティングで実現可能である。
(11)燃料ガス供給板は、複数の層を有するようにしてもよい。複数の層を有する構成では、たとえば上流側の層ほど貫通孔が少なく、あるいは下流側の層ほど貫通孔が多くなるように構成してもよい。
E−2.上述の各実施例では、固体高分子型燃料電池が例示されているが、これに限られず固体酸化物型燃料電池や溶融炭酸塩型燃料電池、リン酸型燃料電池といった他の型の燃料電池に適用することができる。ただし、固体高分子型燃料電池に適用した場合には、上述のように顕著な効果を奏することができることが発明者によって突き止められた。
E−3.上記実施例では、燃料ガスとして純水素が使用されているが、たとえば不純物を透過する電解質を利用すれば、このような不純物を含む改質ガスを使用するようにしても良い。
本発明の実施例における燃料電池搭載車両1000の概略構成図。 比較例の燃料電池システム210の構成を示すブロック図。 比較例の燃料電池システム210において燃料ガス流路225の循環を停止したときにおける作動状態を示すグラフ。 本発明の実施例の燃料電池システム210nの構成を示すブロック図。 比較例の燃料電池スタック100の概略構成を示す説明図。 比較例の燃料電池スタック100の内部流路を示す説明図。 比較例の燃料電池スタック100の内部で燃料ガスの排気停止によって窒素の滞留Cnが発生している様子を示す説明図。 本願発明者によって推察された燃料ガス流路内部に窒素ガスの滞留が発生するメカニズムを示すフローチャート。 燃料ガス流路内部に窒素ガスの滞留が発生する様子を示す説明図。 実施例の燃料電池スタック100nの概略構成を示す説明図。 実施例の燃料電池スタック100の内部流路を示す説明図。 実施例の燃料電池スタック100nにおける燃料ガス供給板21nの配置状態を示す説明図。 実施例の燃料電池スタック100nにおいて燃料ガス供給板21nが燃料ガスを供給する様子を示す説明図。 水素ガスの供給安定化メカニズムの推定の一例を示すフローチャート。 燃料ガス流路内で窒素ガスの滞留が拡散する様子を示す説明図。 燃料ガス流路の第1変形例を示す説明図。 燃料ガス流路の第2変形例を示す説明図。 燃料ガス流路の第2変形例を示す説明図。 第2変形例の他の構成例を示す説明図。 燃料ガス流路の第3変形例を示す説明図。 燃料ガス流路の第4変形例を示す説明図。 燃料電池の性能に関する各計算式を示す説明図。 燃料電池の性能に関する各計算式を示す説明図。 燃料電池の性能に関する各計算式を示す説明図。 実施例の燃料ガス供給板21nの上流側の水素極側多孔体流路14hと下流側の水素側電極22のガス拡散層の密度の相違を示す説明図。 第2変形例における水素側電極22v2のガス拡散層を示す説明図。 第3変形例における水素側電極22v3のガス拡散層を示す説明図。 第4変形例における水素側電極22v4のガス拡散層を示す説明図。 第5変形例における水素側電極22v5のガス拡散層を示す説明図。 第6変形例における水素側電極22v6のガス拡散層を示す説明図。 第1変形例の空気極側多孔体流路14av1を示す説明図。 第2変形例の空気極側多孔体流路14av2を示す説明図。 第1変形例の空気極側多孔体流路14av1を有する燃料電池スタックの内部流路を示す説明図。 第3変形例の空気極側多孔体流路14av3を示す説明図。 空気極側多孔体流路14aの各変形例を示す説明図。 第5変形例の燃料ガス供給板21v5を示す説明図。 第6変形例の燃料ガス供給板21v6を示す説明図。 燃料電池流路の他の構成例(その1) 燃料電池流路の他の構成例(その2)
符号の説明
11hmL、11hmR…燃料ガス供給マニホールド
12h…燃料ガス供給路
13h…燃料ガス供給孔
14h…水素極側多孔体流路
15h…燃料ガス排出孔
16h…燃料ガス排出路
17hmL、17hmR…燃料ガス排出マニホールド
11am…空気供給マニホールド
12a…空気供給路
13a…空気供給孔
14a…空気極側多孔体流路
15a…空気排出孔
16a…空気排出路
17am…空気排出マニホールド
11wm…冷却水供給マニホールド
12w…冷却水供給路
13wm…冷却水排出マニホールド
14hg…ガスケット
20、20n…膜電極接合体
21n…燃料ガス供給板
22…水素極側電極層
23…電解質膜
24…空気極側電極層
35…燃料電池内空気流路
36…駆動回路
40…セパレータ
41…カソード側セパレータ
42…中間セパレータ
43…アノード側セパレータ
50…シール部
52…ガスケット
52n…ガスケット
54…枠状シール
100、100n…燃料電池スタック
200…電源システム
210…燃料電池システム
210n…燃料電池システム
211n…細孔
212n…空気口
220…水素ガス循環系統
224…水素ガス供給配管
225…燃料ガス流路
226…排ガス配管
227…排ガス配管
228…循環ポンプ
229…気液分離部
229V…排水バルブ
230…空気供給系統
230V…排気バルブ
231…ブロワ
234…加湿空気供給配管
235…空気流路
236…排気管
239…加湿器
240…水素ガス供給系統
241…水素バルブ
242…水素タンク
250…制御部
300…負荷部
310…モータ
320…ギヤ機構
340…車輪
360…駆動回路
1000…燃料電池搭載車両

Claims (7)

  1. 燃料電池であって、
    電解質と、
    前記電解質の一方に配置され、燃料ガスを消費する燃料ガス消費面を有するアノードと、
    前記電解質の他方に配置され、酸化剤ガスを消費する酸化剤ガス消費面を有するカソードと、
    前記燃料ガス消費面において予め設定された各領域に対して燃料ガスを分配する第1の流路と、前記分配された燃料ガスを前記各領域に供給する第2の流路と、前記第2の流路から前記第1の流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、を有する燃料ガス流路と、
    を備え、
    前記燃料電池は、前記供給された流量のほぼすべての燃料ガスを前記燃料ガス消費面の各領域で消費する作動形態を有し、
    前記燃料ガス流路は、前記第1の流路と前記第2の流路との間における燃料ガスの漏洩を抑制する燃料ガス漏洩抑制部を有する燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池であって、
    前記第1の流路と前記第2の流路の少なくとも一方は、多孔体であり、
    前記燃料ガス漏洩抑制部は、前記多孔体の内部側の気孔率よりも低い気孔率を有する前記多孔体の周囲部として形成されている燃料電池。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池であって、
    前記燃料ガス漏洩抑制部は、前記第1の流路の周囲の少なくとも一部と、前記第2の流路の周囲の少なくとも一部と、に跨って一体として形成された部材である燃料電池。
  4. 請求項1または2に記載の燃料電池であって、
    前記燃料ガス漏洩抑制部は、前記燃料ガス供給部の少なくとも一方に配置され、前記第1の流路と前記第2の流路の少なくとも一方を形成するスペーサである燃料電池。
  5. 燃料電池であって、
    電解質と、
    前記電解質の一方に配置され、燃料ガスを消費する燃料ガス消費面を有するアノードと、
    前記電解質の他方に配置され、酸化剤ガスを消費する酸化剤ガス消費面を有するカソードと、
    前記燃料ガス消費面において予め設定された各領域に対して燃料ガスを分配する第1の流路と、前記分配された燃料ガスを前記各領域に供給する第2の流路と、前記第2の流路から前記第1の流路に燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、を有する燃料ガス流路と、
    を備え、
    前記燃料電池は、前記供給された流量のほぼすべての燃料ガスを前記燃料ガス消費面で消費する作動形態を有し、
    前記燃料ガス供給部は、前記燃料ガスと前記酸化剤ガスとの間の漏洩を抑制する反応ガス間漏洩抑制部を含む一体の金属板として構成されている燃料電池。
  6. 燃料電池を搭載する車両であって、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の燃料電池と、
    前記燃料電池からの電力の供給に応じて前記車両を駆動する駆動部と、
    を備える車両。
  7. 固体高分子型燃料電池に使用される膜電極接合体であって、
    電解質膜と、
    前記電解質膜の一方に配置され、燃料ガスを消費する燃料ガス消費面を有するアノードと、
    前記電解質膜の他方に配置され、酸化剤ガスを消費する酸化剤ガス消費面を有するカソードと、
    前記燃料ガス消費面において予め設定された各領域に対して、前記燃料ガス消費面に対して前記燃料ガス消費面の面外の方向から予め設定された所定の開口率で前記燃料ガスを供給するための燃料ガス供給板と、
    前記燃料ガス供給板と前記カソードの間に配置されたガス拡散層と、
    を備え、
    前記ガス拡散層は、前記燃料ガス供給板の外部からの燃料ガスの侵入を抑制する燃料ガス侵入抑制部を有する膜電極接合体。
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