JP2006172949A - 固体高分子形燃料電池、固体高分子形燃料電池装置、および固体高分子形燃料電池の作動方法 - Google Patents

固体高分子形燃料電池、固体高分子形燃料電池装置、および固体高分子形燃料電池の作動方法 Download PDF

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Abstract

【目的】 高い電池性能を有し且つ低価格化が可能な固体高分子形燃料電池や、その作動方法を提供する。
【解決手段】 セパレータ28は、金属単板から構成されるとともに塑性加工により成形された燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26が表面および裏面に設けられる。金属板1枚構成のセパレータはその両側の燃料電極層38および酸化剤電極層40は比較的軟質であってそれらとの間の電気的接触は寸法公差が大きくても十分に可能であるので、セパレータ28は桁違いに安価となって低コストの固体高分子形燃料電池16が得られる。また、前記燃料電極層38および酸化剤電極層40には水管理層76および78、および/または、水管理機能を持たせたガス拡散層46および48が含まれる結果、電解質層36における水分が保持されるので、サーペンタイン構造としなくても高い電池性能が得られる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、固体高分子形燃料電池の構造および作動方法の改良に関するものである。
燃料電池は、水素を含有する燃料ガスと空気などの酸素を含む酸化剤ガスとを電気化学的に反応させることにより、燃料ガスの持つ化学的エネルギを電気的エネルギに変換する装置である。燃料電池には、電解質の相違によって複数種類のタイプがあるが、近年、比較的低温で作動し、且つ高出力の得られる固体高分子形燃料電池が注目されている。
このような固体高分子形燃料電池は、電解質層として機能する固体高分子膜をその両面から燃料電極層と酸化剤電極層とで挟持した単電池を、燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を表面および裏面に有するセパレータを介して、複数個積層することにより構成される。図10は、従来から用いられている固体高分子形燃料電池の単電池101において、発電に直接係わる部位MEA(Menbrane Electrode Assembly )とセパレータとの断面図である。単電池101は、電解質層102 の両面が燃料電極層103と酸化剤電極層104で挟まれ、その両面が、燃料ガスを供給する燃料ガス流路105を有する燃料セパレータ106と酸化剤電極層104に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路107を有する酸化剤セパレータ108とによって挟持されることにより構成されている。燃料電極層103および酸化剤電極層104は、いずれも触媒活性を有する物質を含む触媒層109、110と反応ガスの拡散を促すためのガス拡散層111、112とが積層されることにより構成されている。
図10の固体高分子形燃料電池100の電解質層102は、たとえばプロトン交換樹脂膜であるパーフロオロカーボンスルホン酸系樹脂が知られている。この膜は分子中に水素イオンの交換基を有し、充分に含水することによりイオン電導性の電解質として機能するとともに、燃料ガスと酸化剤ガスを分離する機能をも有している。このため、高い電池性能を得るためには、電解質層102を飽和水蒸気圧状態或いは飽和に近い状態に含水させられることが必要である。
図10の燃料ガスセパレータ106は、燃料ガスを燃料電極層103の前面に供給するための燃料ガス流路105を、また、酸化剤セパレータ108は、酸化剤ガスを酸化剤電極層104に供給するための酸化剤ガス流路107を備えている。電極反応によって酸化剤電極層104で生成された水の大部分は、酸化剤セパレータ108の酸化剤ガス流路107を通って単電池101の外部に排出される。上記両セパレータ106、108は、導電性、気密性、耐熱性、加工性、強度に優れていることが要求されるので、たとえば、耐食処理を施した金属、高密度のカーボン板、カーボンと樹脂との混合板などが用いられている。
図11は、図10の単電池101を複数個積層した固体高分子形燃料電池113を示している。通常、単電池101の起電力は1V以下と低いため、燃料セパレータ106および酸化剤セパレータ108とを介して、数十枚から数百枚の単電池101が積層されて使用される。また、発熱反応である電極反応に伴う固体高分子形燃料電池113の昇温を制御するため、冷却剤流路114を有する冷却板115が1枚乃至複数枚の単電池101毎に介挿されている。
図10の単電池101やそれが積層された固体高分子形燃料電池113の発電作用は以下の通りである。すなわち、炭化水素系燃料を改質して得られた水素含有ガスや水素ガスなどの燃料ガスが前記燃料ガス流路105を通して燃料電極層103に流されるとともに、空気などの酸素を含む酸化剤ガスが酸化剤ガス流路107を通して酸化剤電極層104に供給されると、燃料電極層103では以下の反応式(1) で示されるアノード反応が、酸化剤電極層104では以下の反応式(2) で示されるカソード反応が発生する。
H2→2H+ +2e- ・・・(1)
2H+ +(1/2)O2 +2e- →H2O ・・・(2)
上記反応式(1) および(2) で示されるように、燃料電極層103において水素はプロトン(H + )となり、水を伴って電解質層102中を燃料電極103側から酸化剤電極104側に移動し、酸化剤電極層104において酸素と反応して水が生成される。このような酸化剤電極層104の触媒層110内において電極反応によって生成された反応水が余剰の反応ガスとともに燃料ガス流路105および酸化剤ガス流路107を通して単電池101すなわち固体高分子形燃料電池113の外部へ一緒に排出されるとき、通常、図12に示されるように、流通方向に沿って反応ガス中の相対湿度が上昇し、反応ガスには下流側ほど生成水が多量に含まれる。
ところで、電解質層102に含まれるプロトン交換樹脂膜は高い含水状態においてのみ十分な導電性を発揮できるものであるためその電解質層102が飽和状態に含水させられることでその電解質層102の比抵抗が小さくなり、プロトン導電性電解質として十分に機能できるようになる性質があるが、反応ガスの入り口側において水分が不足し易く、電解質層102全体として十分に機能させることができず高いセル電圧が得られない傾向にある。このため、単電池101の起電力を高め、発電効率を高く維持するために、たとえば図12に示すように、反応ガスの出口付近において飽和状態を超えるまで、反応ガスを加湿して湿度を高めて供給したり、反応ガスと一緒に液相状態の水を供給したり、電池内部で反応熱によって水を蒸発させたりすることで、電解質層102からの水の蒸発を抑えて、その電解質膜の乾燥を防止する等の技術が従来より試みられていた。
しかし、上記のような加湿や水の供給等によって反応ガスの入り口付近に水分が加えられて、反応ガス流路105や107の出口付近において反応ガスが飽和状態を超えると、水分によってその酸化剤ガス流路107内が塞がれて酸化剤ガスの流通が妨げられて前述のカソード反応が低下して単電池1の作動が制限される不都合が発生する。これに対し、たとえば図13に記載されているように、セパレータ106、108に形成するガス流路105、107を機械加工によりくねくねと曲成されたサーペンタイン構造としたり、ガス流路の断面を小さく流速を高め且つ流路を長くして、単電池101内で生成された過剰な水を外部に吹き飛ばすことにより、電池特性を安定化する提案がなされている。特許文献1、特許文献2に記載されている固体高分子形燃料電池がそれである。この固体高分子形燃料電池装置によれば、ガス流路105や107の出口付近において反応ガスが飽和状態を超える程度に加湿して反応ガスを供給するとともに、反応ガス流路105や107の断面積を小さくし且つサーペンタイン構造とすることにより酸化剤ガス流路107内の水が吹き飛ばされるので、高い電池特性が安定的に得られる。
米国特許第4988583号 米国特許第5108849号
ところで、上記従来の固体高分子形燃料電池は車載用に期待されているが、その価格は桁違いに高いものであることが実用上の制約となっている。その一因は、固体高分子形燃料電池の主要な構造部材でもあるセパレータ106、108である。従来のセパレータ106、108は、所定厚みのカーボン板材の一面にフライス加工等の機械(切削)加工により、比較的幅が狭くて全長が長いくねくねと曲成されたサーペンタイン構造の燃料ガス流路105或いは酸化剤ガス流路107を形成することにより製造されるので、工数や材料が多く必要とされるのである。
これに対し、ステンレス鋼のような金属板材から室温においてプレス加工により瞬時に型成形されるプレス部品で上記セパレータ106、108を構成することが考えられる。このプレス部品からセパレータ106、108が構成される場合は、工数が少なく且つ材料費が少量で済むため確かに低コストとなるけれども、機械加工に比較して流路断面積を確保しつつ流路の間隔を小さくすることが困難であり、サーペンタイン構造によって十分に長い流路を所定面積内で確保することが困難であった。
また、一般に空気を酸化剤ガスとして用いる場合には、酸化材ガス流量が燃料ガス流量よりも格段に多く、前記サーペンタイン構造の流量に適合できるように、前記セパレータ106、108のガス流路105、107は相互に異なった形状とする必要があるので、セパレータ106、108は、それぞれ溝形状が相互に異なるプレス部品で構成されて重ねた状態で組み込まれる。しかし、セパレータ106、108は、たとえば図14に示すように溝の半ピッチ分をモデル化した有限要素法を用いた解析結果(図15)に示されるように、固体高分子形燃料電池の組立て状態の締結力Pでは金属セパレータそのものの圧縮変形が極めて小さいために相互に電気的接触を確保するためには、1μm程度の寸法公差でプレス成形することが必要であるため、コスト高となる欠点があった。
このように、固体高分子形燃料電池113の高性能化には、燃料ガス流路105、酸化剤ガス流路107をサーペンタイン構造とすることが有効であるが、機械加工によれば製造価格が上がり、逆に、セパレータ106、108をそれぞれ別の薄い金属板からサーペンタイン構造に塑性加工した部品とすると、燃料ガスセパレータ106、酸化剤ガスセパレータ108との電気的接触性を確保することが難しく、固体高分子形燃料電池113の高性能化、低価格化が阻まれるといった問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、高い電池性能を有し且つ低価格化が可能な固体高分子形燃料電池、固体高分子形燃料電池装置、および固体高分子形燃料電池の作動方法を提供することにある。
本発明者は、以上の事情を背景として種々検討を重ねた結果、金属板1枚構成のセパレータと単電池とを交互に複数個積層した構造の固体高分子形燃料電池を着想した。すなわち、表面および裏面に燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を塑性加工により成形した金属板1枚構成のセパレータを介して複数個の単電池を積層することにより固体高分子形燃料電池を構成し、水分を保持するための水管理層を単電池の電解質層を挟む燃料電極層および酸化剤電極層に設けると、高い電池性能を有し且つ低価格化とが両立できることを見出した。また、表面および裏面に燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を塑性加工により成形した金属板1枚構成のセパレータを介して複数個の単電池を積層することにより固体高分子形燃料電池を構成し、酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるようにその酸化剤ガス流路内に供給される酸化剤ガスの相対湿度を制御してその固体高分子形燃料電池を作動させると、高い電池性能を有し且つ低価格化とが両立できることを見出した。本発明はこのような知見に基づいて為されたものである。
すなわち、請求項1に係る発明の固体高分子形燃料電池の要旨とするところは、固体高分子製の電解質膜が燃料電極層と酸化剤電極層との間に介在させられた単電池をセパレータを介して複数個積層した固体高分子形燃料電池であって、(a) 前記セパレータのうち少なくとも前記燃料電極層と酸化剤電極層の反応部分に接触する電極接触部は、金属板から構成されるとともに塑性加工により成形された燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を表面および裏面に有し、且つ、(b) 前記燃料電極層および酸化剤電極層は水分を保持するための水管理層および/またはガス拡散層を含むことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の要旨とするところは、前記セパレータの電極接触部は、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路に交差する1断面内において、その燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路とを構成するように波形形状にプレス成形されたものである。
また、請求項3に係る発明の要旨とするところは、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路は、前記セパレータの電極接触部のほぼ全域において直線状に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の要旨とするところは、前記水管理層および/または前記ガス拡散層は、前記酸化剤ガスの流通方向に沿って、その構成材料の種類、平均気孔径、厚み、撥水性又は親水性材料の含有率或いは比表面積の少なくとも1つが連続的或いはステップ的に変化させられたものであることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の要旨とするところは、前記セパレータの少なくとも電極接触部は、少なくともその基体がステンレス鋼、ニッケル含有合金、クロム含有合金、アルニミウム、アルニミウム含有合金、銅、銅含有合金、チタン、チタン含有合金のいずれかから構成されることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明の要旨とするところは、前記セパレータの少なくとも電極接触部は、金、カーボン、酸化チタン、酸化ニッケルの少なくとも1つを含有するコーティングが表面に施されたものであることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の固体高分子形燃料電池装置の要旨とするところは、(a) 前記請求項1乃至6のいずれかの固体高分子形燃料電池と、(b) 前記燃料ガス流路内の燃料ガスおよび/または前記酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、その燃料ガス流路内に供給される燃料ガスおよび/または酸化剤ガス流路内に供給される酸化剤ガスを加湿する加湿装置、および/またはその燃料ガスおよび/または酸化剤ガスの相対湿度を制御する湿度制御装置とを、含むことを特徴とする。
また、請求項8に係る方法発明の要旨とするところは、固体高分子製の電解質膜が燃料電極層と酸化剤電極層との間に介在させられた単電池を、燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を表面および裏面に有するように金属板から塑性加工により成形されたセパレータを介して複数個積層した固体高分子形燃料電池の作動方法であって、前記燃料ガス流路内の燃料ガスおよび/または前記酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、その燃料ガス流路内に供給される燃料ガスおよび/または酸化剤ガス流路内に供給される酸化剤ガスの相対湿度を制御することを特徴とする。
また、請求項9に係る方法発明の要旨とするところは、(a) 前記固体高分子形燃料電池のセパレータは前記燃料電極層と酸化剤電極層の反応部分に接触する電極接触部を備え、(b) 少なくともその電極接触部は、1枚構成の金属板から構成されるとともに塑性加工により成形された燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を表面および裏面に有し、(c) 前記燃料電極層および酸化剤電極層は、水分を保持するための水管理層および/またはガス拡散層を含むことを特徴とする。
また、請求項10に係る方法発明の要旨とするところは、前記セパレータの電極接触部は、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路に交差する1断面内において、その燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路とを構成するように波形形状にプレス成形されたものであることを特徴とする。
また、請求項11に係る方法発明の要旨とするところは、前記燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路とは、前記セパレータの電極接触部のほぼ全域において直線状に設けられていることを特徴とする。
また、請求項12に係る方法発明の要旨とするところは、前記水管理層および/またはガス拡散層は、前記酸化剤ガスの流通方向に沿って、その構成材料の種類、平均気孔径、厚み、撥水性又は親水性材料の含有率或いは比表面積の少なくとも1つが連続的或いはステップ的に変化させられたものであることを特徴とする。
請求項1に係る発明の固体高分子形燃料電池では、前記セパレータのうち少なくとも前記燃料電極層と酸化剤電極層の反応部分に接触する電極接触部には、金属板から構成されるとともに塑性加工により成形された燃料ガス流路および酸化剤ガス流路が表面および裏面に設けられることから、単電池を実質的に金属板1枚構成のセパレータを介して複数個積層することにより固体高分子形燃料電池が構成されると同時に、金属板1枚構成のセパレータはその両側の燃料電極層および酸化剤電極層は比較的軟質であってそれらとの間の電気的接触は寸法公差が大きくても十分に可能であるので、セパレータは桁違いに安価となって低コストの固体高分子形燃料電池が得られる。また、前記燃料電極層および/または酸化剤電極層には水分を保持するための水管理層および/またはガス拡散層が含まれる結果、電解質層における水分が保持されるので、水で酸化剤ガス流路内が閉塞されないようにガス流路内での相対湿度を低くしても高い電池性能が得られる。さらに、切削により流路を形成するカーボン製の従来のセパレータに比較して上記塑性加工されたセパレータは数分の1程度に小さい厚み寸法となり、それが多数積層された固体高分子形燃料電池が大幅に小型となる利点がある。
また、請求項2に係る発明においては、前記セパレータの電極接触部は、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路に交差する1断面内において、その燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路とを構成するように波形形状にプレス成形されていることから、溝深さの数分の1程度の厚みの金属板材を用いてセパレータが構成されるので、高い材料効率が得られ、低コストとなる。
また、請求項3に係る発明においては、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路は、前記セパレータの電極接触部のほぼ全域において直線状に設けられていることから、セパレータの表面と裏面とにガス流路を成形することが容易になり、燃料ガス流路および酸化剤ガス流路とするための別々の溝形状のサーペンタイン構造に敢えてしないので、1枚構成の金属板からセパレータが構成される利点がある。
また、請求項4に係る発明においては、前記水管理層および/または前記ガス拡散層は、前記酸化剤ガスの流通方向に沿って、その構成材料の種類、平均気孔径、厚み、撥水性又は親水性材料の含有率或いは比表面積の少なくとも1つが連続的或いはステップ的に変化させられたものであることから、水管理層および/またはガス拡散層による水を保持する機能が酸化剤ガスの流通方向に沿ってたとえば酸化剤ガス流路の出口側に比較して入口側ほど高められるので、酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が低くても、酸化剤ガスの流通方向の全体において電解質層における水分が保持されて、高い電池性能が得られる。
また、請求項5に係る発明においては、前記セパレータの少なくとも電極接触部は、少なくともその基体がステンレス鋼、ニッケル含有合金、クロム含有合金、アルニミウム、アルニミウム含有合金、銅、銅含有合金、チタン、チタン含有合金のいずれかから構成されているので、好適な導電性、気密性、耐熱性、加工性、強度が得られる。
また、請求項6に係る発明においては、前記セパレータの少なくとも電極接触部は、金、カーボン、酸化チタン、酸化ニッケルの少なくとも1つを含有するコーティングが表面に施されたものであることから、セパレータ表面の耐食性が高められ、好適な電気的接触が得られる。
また、請求項7に係る発明の固体高分子形燃料電池装置においては、前記固体高分子形燃料電池の燃料ガス流路内の燃料ガスおよび/または酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、その燃料ガス流路内に供給される燃料ガスおよび/または酸化剤ガス流路内に供給される酸化剤ガスを加湿する加湿装置、および/またはその燃料ガスおよび/または酸化剤ガスの相対湿度を制御する湿度制御装置とが設けられている。この結果、上記固体高分子形燃料電池は前述のように、セパレータは実質的に金属板1枚構成であってその両側の燃料電極層および酸化剤電極層は比較的軟質であってそれらとの間の電気的接触は寸法公差が大きくても十分に可能であるので、セパレータは桁違いに安価となって低コストの固体高分子形燃料電池が得られる。また、それに加えて、燃料電極層および/または酸化剤電極層は水分を保持するための水管理層および/またはガス拡散層により電解質層の水分が保持され、且つ燃料ガス流路内の燃料ガスおよび/または酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように制御されて酸化剤ガス流路内の水による閉塞が解消されるので、高い電池性能が得られる。また、ガス流路をサーペンタイン構造としガス流速を高くして水を吹き飛ばす必要もなくなるので、直線状で比較的流速が遅いガス流路の金属板材構造のセパレータであっても、高い電池性能が得られるとともに、セパレータのプレス公差の問題が解消され、低コスト化が可能となる。すなわち、高い電池性能と低価格化とが両立できる。
また、請求項8に係る方法発明においては、固体高分子製の電解質膜が燃料電極層と酸化剤電極層との間に介在させられた単電池を、燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を表面および裏面に有する金属板から塑性加工により成形されたセパレータを介して複数個積層した固体高分子形燃料電池の作動方法であって、前記燃料ガス流路内の燃料ガスおよび/または前記酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、その燃料ガス流路内に供給される燃料ガスおよび/または酸化剤ガス流路内に供給される酸化剤ガスの相対湿度が制御される。この結果、セパレータは実質的に金属板1枚構成であってその両側の燃料電極層および酸化剤電極層は比較的軟質であってそれらとの間の電気的接触は寸法公差が大きくても十分に可能であるので、セパレータは桁違いに安価となって低コストの固体高分子形燃料電池が得られるとともに、それに加えて、燃料ガス流路内の燃料ガスおよび/または酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように制御されて酸化剤ガス流路内の水による閉塞が解消されるので、高い電池性能が得られる。すなわち、高い電池性能を有し且つ低価格化とが両立できる。
また、請求項9に係る方法発明においては、(a) 前記固体高分子形燃料電池のセパレータは前記燃料電極層と酸化剤電極層の反応部分に接触する電極接触部を備え、(b) その電極接触部は、1枚構成の金属板から構成されるとともに塑性加工により成形された燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を表面および裏面に有し、(c) 前記燃料電極層および酸化剤電極層は、水分を保持するための水管理層および/またはガス拡散層を含むことから、酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度に拘わらず電解質層の水分が高く保持されるので、一層高い電池性能が得られる。
また、請求項10に係る方法発明においては、前記セパレータの電極接触部は、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路に交差する1断面内において、その燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路とを構成するように波形形状にプレス成形されていることから、溝深さの数分の1程度の厚みの金属板材を用いてセパレータが構成されるので、高い材料効率が得られ、低コストとなる。
また、請求項11に係る方法発明においては、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路は、前記セパレータの電極接触部のほぼ全域において直線状に設けられていることから、サーペンタイン構造と比較して水がガス流路を閉塞することが極めて少なくなって、燃料ガス流路および酸化剤ガス流路とするための別々の溝形状のサーペンタイン構造に敢えてしなくてもよいので、少なくともその電極接触部は1枚構成の金属板からセパレータが構成される利点がある。
また、請求項12に係る方法発明においては、前記水管理層および/または前記ガス拡散層は、前記酸化剤ガスの流通方向に沿って、その構成材料の種類、平均気孔径、厚み、撥水性又は親水性材料の含有率或いは比表面積の少なくとも1つが連続的或いはステップ的に変化させられたものであることから、水管理層および/またはガス拡散層による水を保持する機能が酸化剤ガスの流通方向に沿ってたとえば酸化剤ガス流路の出口側に比較して入口側ほど高められるので、酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が低くても、酸化剤ガスの流通方向の全体において電解質層における水分が保持されて、高い電池性能が得られる。
ここで、前記燃料ガスとしては、水素、或いは水素を含むガスが用いられる。前記酸化剤ガスとしては、酸素、或いは酸素を含むガスたとえば空気が用いられる。これら燃料ガスおよび酸化剤ガスが反応ガスと称される。
前記電解質層としては、耐食性、耐熱性、耐久性に優れた物質であって、たとえば分子中に水素イオンの交換基を有し、飽和状態に含水させられることにより高いイオン伝導性を有するとともに、燃料ガスおよび酸化剤ガスを分離する機能を有する物質が用いられる。たとえば、樹脂骨格にスルホン基を複合化させたパーフルオロカーボン系固体電解質、側鎖としてスルホン基を導入させた炭化水素系固体電解質などが用いられる。
前記燃料ガス電極層および酸化剤ガス電極層は、好適には、触媒活性を有する物質を含む触媒層と、反応ガスの拡散を促すためのガス拡散層とが積層されることにより構成されるが、導電性およびガス透過性を有する他の層がさらに加えられてもよい。上記ガス拡散層は、たとえばカーボン繊維を含む布或いは多孔質の板状とされ、集電体としての機能や触媒層を支持する機能を備えている。上記触媒層は、前記アノード反応およびカソード反応をそれぞれの促進させる活性な表面サイトを有する導電性物質から構成され、たとえば含浸法、コロイド法、イオン法などにより粒径数nmの白金或いは白金合金が均一に分散された比表面積の高いカーボン担体(炭素粉末)や、カーボンナノチューブ、カーボンナノホールといった微細構造を有する炭素担体材料、酸素活性を有する大環状有機化合物、ペロブスカイト等の金属酸化物や硫化物を用いたものなどが用いられる。
前記水管理層は、前記電解質層の含水を可及的に飽和状態に近づけるための材料および構造を有し、前記燃料ガス電極層および酸化剤ガス電極層のいずれか一方または両方に含まれる。また、水管理層は、それらの電極層において、たとえば触媒層とガス拡散層と間に明確な層として設けられるか、或いは触媒層内或いはガス拡散層内に明確な境界なく設けられる。水管理層は、たとえばガスを透過させつつ水分の蒸散を抑制するための拡散層よりも小さく細かな気孔を有する多孔材料、金属酸化物、表面を浸水処理した無機物等の親水性材料、フッ素樹脂、フッ化カーボン、カーボンおよび撥水処理したカーボンなどの撥水材料などから構成される。
上記水管理層および/または上記ガス拡散層は、好適には、前記電解質層の含水を全体的にできるだけ飽和状態に近づけるために、たとえば、燃料ガス流路および/または酸化剤ガス流路の入口付近では積極的に水分を保持するが燃料ガス流路および/または酸化剤ガス流路の出口付近では相対的に水分の保持を低下させるように、前記燃料ガスおよび/または酸化剤ガスの流通方向に沿って、その構成材料の種類、平均気孔径、厚み、撥水性又は親水性材料の含有率或いは比表面積の少なくとも1つが連続的すなわち直線的或いは曲線的に変化させられるか或いは複数段階でステップ的に変化させられる。
また、前記セパレータは、比較的薄い実質的に1枚の金属板から構成され、前記電解質層とそれを挟むように積層された燃料ガス電極層および酸化剤ガス電極層とを支持するものである。この金属板は、複数の薄い金属板がラミネートされたものであってもよい。セパレータのそれら電極層と接触する部分である電極接触部には、塑性加工により燃料ガス流路および酸化剤ガス流路が表面および裏面に成形される。上記燃料電極層および酸化剤電極層がカソード反応およびアノード反応に局部的に関与するように構成されている場合は、セパレータの電極接触部のうちの少なくともその反応部分に接触する部分に、燃料ガス流路および酸化剤ガス流路が形成される。
上記セパレータは、その電極接触部が、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路に交差する1断面内において、その燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路とを構成するように波形形状にプレス成形され、金属板厚の数倍以上の深さの互いに隣接する溝によって燃料ガス流路と酸化剤ガス流路とが構成されている。これらの燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路は、セパレータの電極接触部の主要域または全域において直線状に設けられている。
前記セパレータの全体またはその電極接触部は、それ自体に高い導電性を備えるために、好適には、少なくともその基体が高導電性の金属、たとえばステンレス鋼、ニッケル含有合金、クロム含有合金、アルニミウム、アルニミウム含有合金、銅、銅含有合金、チタン、チタン含有合金の少なくとも1種から構成される。
前記セパレータの電極接触部は、その表面の耐食性を高めるための導電性耐食層、たとえば金、カーボン、酸化チタン、酸化ニッケルの少なくとも1つを含有するコーティングが表面に施されたものである。
前記湿度制御装置は、前記燃料ガス流路内の燃料ガスおよび前記酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの少なくとも一方のガスの相対湿度が100%以下となるように、そのガス流路内に供給されるガスの相対湿度を制御するものであればよい。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において、図は簡略化されており、それら各部の寸法等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、固体高分子形燃料電池装置10の構成の要部を説明する図である。図1において、水素ガスが貯留された水素貯留装置12からは、減圧および流量調節装置14を介して固体高分子形燃料電池16の燃料ガス流路18に水素ガスが燃料ガスとして供給される。また、空気を圧送する空気ポンプ20からは、減圧および流量調節装置22および調湿装置24を介して空気が酸化剤ガスとして燃料電池16の酸化剤ガス流路26に供給される。固体高分子形燃料電池16から放出される余剰の水素は水素回収循環装置27により回収されて再循環させられる。また、固体高分子形燃料電池16から放出される余剰の空気は、湿度センサ30によって湿度が検出された後に大気へ放出される。湿度センサ30は、酸化剤ガス流路26の出口における酸素の相対湿度(%)を検出している。
湿度制御装置32は、湿度センサ30によって検出された湿度に基づいて、酸化剤ガス流路26内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、たとえば酸化剤ガス流路26の出口の相対湿度が100%付近となるように調湿装置24を制御する。
上記固体高分子形燃料電池16は、たとえば数十個乃至数百個程度の複数のセパレータ28および単電池34が積層され且つ所定の締結力で厚み方向に押圧されることによって構成されており、図2はそれらセパレータ28および単電池34の要部を模式的に示す断面図である。図2に示すように、単電池34は、前述の従来技術に説明したものと同様の構成であり、固体高分子製の電解質膜36が燃料電極層38と酸化剤電極層40との間に介在させられた状態で積層されることにより構成されている。電解質膜36は、たとえばプロトン交換膜であるパーフルオロカーボンスルホン酸系樹脂(米国デュポン社製ナフィオン膜(商品名))が用いられる。上記燃料電極層38と酸化剤電極層40は、前記(1) 式のアノード反応および前記(2) 式のカソード反応を促進するための触媒活性を有する燃料ガス触媒層42および酸化剤ガス触媒層44と、反応ガスの拡散を促進するための燃料ガス拡散層46および酸化剤ガス拡散層48とから構成されている。
上記燃料ガス触媒層42および酸化剤ガス触媒層44は、カーボン粉末に担持させた白金触媒、白金を含む白金系合金触媒、その他の金属を含む合金触媒を備えている。また、上記燃料ガス拡散層46および酸化剤ガス拡散層48は、炭素繊維から成るカーボンペーパー、カーボンクロス、カーボンフェルトなどの高導電性の基材とし、それに親水処理を施したり或いは撥水処理を施したりすることにより構成されている。これにより、燃料ガス拡散層46および酸化剤ガス拡散層48は、触媒層42および44を支持する機能と、反応ガスを均一に拡散させる機能と、集電体としての機能とを備えている。このように構成された燃料電極層38と酸化剤電極層40とに電解質膜36が挟持されることにより構成された単電池34は、その両面から一対のセパレータ28によって支持されている。
前記セパレータ28は、たとえば0.1mm前後の厚みを有する実質的に1枚の金属板材たとえばステンレス鋼板がプレス加工によって断面波形に成形され、0.5mm程度の厚みとされたものである。この波形断面に成形されたセパレータ28の表面(一面)および裏面(他面)には、直線状の燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26を構成する互いに平行な直線状の溝が、セパレータ28の電極接触部の全域にわたって形成されている。
図3は、湿度制御装置32によって、酸化剤ガス流路26の入り口部から出口部までの全域にわたって1点鎖線に示す飽和蒸気圧を超えないように運転される本実施例の特徴を示している。
本実施例によれば、セパレータ28のうち燃料電極層38と酸化剤電極層40の反応部分に接触する電極接触部には、金属板から構成されるとともに塑性加工により成形された燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26が表面および裏面に設けられることから、実質的に金属板1枚構成のセパレータを介して複数個の単電池34を積層することにより固体高分子形燃料電池16が構成されると同時に、金属板1枚構成のセパレータはその両側の燃料電極層38および酸化剤電極層40は比較的軟質であってそれらとの間の電気的接触は寸法公差が大きくても十分に可能であるので、セパレータ28は桁違いに安価となって低コストの固体高分子形燃料電池16が得られる。さらに、切削により流路を形成するカーボン製の従来のセパレータに比較して上記塑性加工されたセパレータ28は数分の1程度に小さい厚み寸法となり、それが多数積層された固体高分子形燃料電池16が大幅に小型となる利点がある。
また、本実施例によれば、セパレータ28の電極接触部は、燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26に交差する1断面内において、その燃料ガス流路18と酸化剤ガス流路26とを構成するように波形形状にプレス成形されていることから、溝深さの数分の1程度の厚みの金属板材を用いてセパレータ28が構成されるので、高い材料効率が得られ、低コストとなる。
また、本実施例においては、燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26は、セパレータ28の電極接触部のほぼ全域において直線状に設けられていることから、サーペンタイン構造と比較して水がガス流路を閉塞することが極めて少なくなって、燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26とするための別々の溝形状のサーペンタイン構造に敢えてしなくてもよいので、少なくともその電極接触部は1枚構成の金属板からセパレータ28が構成される利点がある。
また、本実施例においては、セパレータ28の少なくとも電極接触部は、少なくともその基体がステンレス鋼等により構成されているので、好適な導電性、気密性、耐熱性、加工性、強度が得られる。
また、本実施例においては、セパレータ28の少なくとも電極接触部は、金、カーボン、酸化チタン、酸化ニッケルの少なくとも1つを含有するコーティングが表面に施されたものであることから、セパレータ表面の耐食性が高められ、好適な電気的接触が得られる。
また、本実施例の固体高分子形燃料電池装置10においては、上記固体高分子形燃料電池16では、前述のように、セパレータ28が実質的に金属板1枚構成であってその両側の燃料電極層38および酸化剤電極層40は比較的軟質であってそれらとの間の電気的接触は寸法公差が大きくても十分に可能であるので、セパレータ28は桁違いに安価となって低コストの固体高分子形燃料電池16が得られるとともに、固体高分子形燃料電池16の酸化剤ガス流路26内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、その酸化剤ガス流路26内に供給される酸化剤ガスの相対湿度を制御する湿度制御装置32とが設けられ、且つ酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように制御されて酸化剤ガス流路26内の水による閉塞が解消されるので、高い電池性能が得られる。また、ガス流路をサーペンタイン構造としガス流速を高くして水を吹き飛ばす必要もなくなるので、直線状で比較的流速が遅いガス流路の金属板材構造のセパレータであっても、高い電池性能が得られるとともに、セパレータのプレス公差の問題が解消され、低コスト化が可能となる。すなわち、高い電池性能と低価格化とが両立できる。
また、本実施例においては、固体高分子製の電解質層36が燃料電極層38と酸化剤電極層40との間に介在させられた単電池34を、燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26を表面および裏面に有する金属板から塑性加工により成形されたセパレータ28を介して複数個積層した固体高分子形燃料電池16の作動方法であって、酸化剤ガス流路18内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、その酸化剤ガス流路18内に供給される酸化剤ガスの相対湿度が制御されることから、セパレータ28は実質的に金属板1枚構成であってその両側の燃料電極層38および酸化剤電極層40は比較的軟質であってそれらとの間の電気的接触は寸法公差が大きくても十分に可能であるので、セパレータ28は桁違いに安価となって低コストの固体高分子形燃料電池が得られるとともに、それに加えて、酸化剤ガス流路26内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように制御されて酸化剤ガス流路26内の水による閉塞が解消されるので、高い電池性能が得られる。すなわち、高い電池性能を有し且つ低価格化とが両立できる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、燃料ガス流路18も、上記実施例と同様の構成により、その全域にわたって飽和蒸気圧を超えないように運転する湿度制御装置52を備えた実施例を示している。すなわち、湿度制御装置52は、湿度センサ50によって検出された湿度に基づいて、燃料ガス流路18内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、たとえば燃料ガス流路18の出口の相対湿度が100%付近となるように調湿装置54を制御する。本実施例によれば、燃料ガス流路18の出口付近の相対湿度が100%付近となるように制御されるので、一層、燃料電池16の出力特性が安定する。本実施例によれば、燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26内のガスの相対湿度が100%以下となるように制御されるので、固体高分子形燃料電池16の一層安定した性能が得られる。
図5は、前記セパレータ28のうちの一例であって全体的な構成例を説明する正面図である。図5のセパレータ28は、全体として矩形板状を成し、前述のようにプレス加工によって断面波状に成形されることにより両面に燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26が設けられた金属板60と、その金属板60よりも十分に大きい厚みを備えてその金属板60の外周部に固着された一定の厚みのガスシール部62とを有している。上記のガスシール部62はシリコンゴム、フッ素樹脂等の比較的硬質の合成樹脂から構成され、インサート成形などにより一体的に金属板60の外周部に固着されている。
上記のセパレータ28には、燃料ガス流路18の一部を構成する一対の貫通孔64および66と、酸化剤ガス流路26の一部を構成する一対の貫通孔68および70とが設けられている。図5のセパレータ28では、その表面において複数本が互いに平行に形成された燃料ガス流路18が設けられており、その燃料ガス流路18の上に、単電池34が位置させられている。セパレータ28の一面上においてこの単電池34が位置させられてそれと接触する面積が、前記電極接触部に対応している。この図5に示されるセパレータ28表面では、多数のセパレータ28が積層された状態において、その燃料ガス流路18の一部を構成する一対の貫通孔64および66が解放され、上記燃料ガス流路18に燃料ガスが流されるようになっているが、酸化剤ガス流路26の一部を構成する一対の貫通孔68および70はその上に載置される他のガスシール部62によって閉じられている。
図6は、図1或いは図4の固体高分子形燃料電池16の単電池34において、燃料電極層38の燃料ガス触媒層42と燃料ガス拡散層46との間、および酸化剤電極層40の酸化剤ガス触媒層44と酸化剤ガス拡散層48と間に、燃料ガス側水管理層76および酸化剤ガス側水管理層78がそれぞれ介挿されている実施例を示す断面図である。この水管理層76および78は、電解質層36内の水分を飽和状態近くに可及的に保持するためのものであり、導電性を有し且つ水分保持機能を有する材料、たとえば燃料ガス拡散層46および酸化剤ガス拡散層48よりも、緻密で気孔が小さくなるように構成された炭素繊維から成るカーボンペーパー、カーボンクロス、カーボンフェルト、それに親水処理を施したり或いは撥水処理を施して水分保持機能が高められた材料が用いられる。
上記水管理層76および78、および/または、上記ガス拡散層46および48は、反応ガスの流通方向に沿って、その構成材料の種類、平均気孔径、厚み、撥水性又は親水性材料の含有率或いは比表面積の少なくとも1つが連続的或いはステップ的に変化させられている。たとえば、水分保持機能がガス流路の出口側に比較して入口側ほど高められている。図7の破線は、反応ガスの流通方向に沿って水分保持機能が変化させられていない場合、2点鎖線は、3つの領域毎に水分保持機能がステップ的に変化させられている場合の電解質層36内の水分を示している。
本実施例によれば、セパレータ28のうち燃料電極層38と酸化剤電極層40の反応部分に接触する電極接触部には、金属板から構成されるとともに塑性加工により成形された燃料ガス流路18および酸化剤ガス流路26が表面および裏面に設けられることから、実質的に金属板1枚構成のセパレータを介して複数個の単電池34を積層することにより固体高分子形燃料電池16が構成されると同時に、金属板1枚構成のセパレータはその両側の燃料電極層38および酸化剤電極層40は比較的軟質であってそれらとの間の電気的接触は寸法公差が大きくても十分に可能であるので、セパレータ28は桁違いに安価となって低コストの固体高分子形燃料電池16が得られる。また、前記燃料電極層38および酸化剤電極層40には水分を保持するための水管理層76および78、および/または、上記ガス拡散層46および48が含まれる結果、電解質層36における水分が保持されるので、水で酸化剤ガス流路内が閉塞されないようにガス流路内での相対湿度を低くしても高い電池性能が得られる。さらに、切削により流路を形成するカーボン製の従来のセパレータに比較して上記塑性加工されたセパレータ28は数分の1程度に小さい厚み寸法となり、それが多数積層された固体高分子形燃料電池16が大幅に小型となる利点がある。
また、本実施例の水管理層76および78、および/または、上記ガス拡散層46および48を有する単電池34が適用された固体高分子形燃料電池装置10においては、上記固体高分子形燃料電池16は、セパレータ28は実質的に金属板1枚構成であってその両側の燃料電極層38および酸化剤電極層40は比較的軟質であってそれらとの間の電気的接触は寸法公差が大きくても十分に可能であるので、セパレータ28は桁違いに安価となって低コストの固体高分子形燃料電池16が得られるとともに、固体高分子形燃料電池16の酸化剤ガス流路26内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、その酸化剤ガス流路26内に供給される酸化剤ガスの相対湿度を制御する湿度制御装置32とが設けられ、それに加えて、燃料電極層38および酸化剤電極層30は水分を保持するための水管理層76および78、および/または、上記ガス拡散層46および48により電解質層36の水分が保持され、且つ燃料ガス流路18や酸化剤ガス流路26内のガスの相対湿度が100%以下となるように制御されてガス流路18、26内の水による閉塞が解消されるので、高い電池性能が得られる。すなわち、高い電池性能を有し且つ低価格化とが両立できる。
また、本実施例においては、水管理層76および78、および/または、上記ガス拡散層46および48は、酸化剤ガスの流通方向に沿って、その構成材料の種類、平均気孔径、厚み、撥水性又は親水性材料の含有率或いは比表面積の少なくとも1つが連続的或いはステップ的に変化させられたものであることから、水管理層76および78、および/または、上記ガス拡散層46および48による水を保持する機能が酸化剤ガスの流通方向に沿ってたとえば燃料ガス流路18や酸化剤ガス流路26の出口側に比較して入口側ほど高められるので、燃料ガス流路18や酸化剤ガス流路26内のガスの相対湿度が低くても、ガスの流通方向の全体において電解質層36における水分が保持されて、高い電池性能が得られる。
図8は、上記図6および図7の固体高分子形燃料16の効果を検証するための発電実験に用いられたカーボン製セパレータ80を示す図である。このセパレータ80には、前記セパレータ28の燃料ガス流路18や酸化剤ガス流路26と同様の寸法である互いに平行な直線状の複数本の82が形成されている。このセパレータ80を介して単電池34を積層して構成した燃料電池を作動させたときの特性を図9に示す。図9は、サーペンタイン構造の燃料電池と同様の、単電池34の出力特性を示している。
なお、前述の実施例の調湿装置24、54に替えて或いは加えて、燃料ガス流路18や酸化剤ガス流路26内のガスの相対湿度が100%以下となるように作動させられる加湿装置或いは減湿装置が設けられていてもよい。
その他、例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の1実施例の固体高分子形燃料電池装置の構成の要部を説明するブロック図である。 図1の固体高分子形燃料電池の要部の構成を説明する断面図である。 図2の固体高分子形燃料電池の酸化剤ガス流路内における酸化剤ガスの相対湿度分布を示す図である。 本発明の他の実施例の固体高分子形燃料電池装置の構成の要部を説明するブロック図であって、図1に相当する図である。 本発明の他の実施例の固体高分子形燃料電池に用いられるセパレータの全体形状を示す正面図である。 本発明の他の実施例の固体高分子形燃料電池の要部の構成を説明する断面図であって、図2に相当する図である。 図6の固体高分子形燃料電池の酸化剤ガス流路内における酸化剤ガスの相対湿度分布を示す図であって、図3に相当する図である。 上記図6および図7の固体高分子形燃料の効果を検証するための発電実験に用いられたカーボン製セパレータを示す正面図である。 図8のセパレータを介して単電池を積層して構成した燃料電池を作動させたときの出力特性を示す図である。 従来の固体高分子形燃料電池の要部の構成を説明する断面図である。 従来の他の固体高分子形燃料電池の要部の構成を説明する断面図である。 従来の固体高分子形燃料電池の酸化剤ガス流路内における酸化剤ガスの相対湿度分布を示す図である。 従来の他の固体高分子形燃料電池におけるセパレータのサーペンタイン構造を説明する図である。 金属板材から波形断面に成形されたセパレータの圧縮面圧に対する変位を有限要素法を用いて解析したときの境界条件を示す図である。 図14に示す解析の結果を示す図である。
符号の説明
10:固体高分子形燃料電池装置
18:燃料ガス流路
26:酸化剤ガス流路
28:セパレータ
32:湿度制御装置
36:電解質膜
38:燃料電極層
40:酸化剤電極層
76:水管理層
78:水管理層

Claims (12)

  1. 固体高分子製の電解質膜が燃料電極層と酸化剤電極層との間に介在させられた単電池をセパレータを介して複数個積層した固体高分子形燃料電池であって、
    前記セパレータのうち少なくとも前記燃料電極層と酸化剤電極層の反応部分に接触する電極接触部は、金属板から構成されるとともに塑性加工により成形された燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を表面および裏面に有し、且つ、前記燃料電極層および/または酸化剤電極層は水分を保持するための水管理層および/またはガス拡散層を含むことを特徴とする固体高分子形燃料電池。
  2. 前記セパレータの電極接触部は、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路に交差する1断面内において、その燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路とを構成するように波形形状にプレス成形されたものである請求項1の固体高分子形燃料電池。
  3. 前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路は、前記セパレータの電極接触部のほぼ全域において直線状に設けられている請求項1または2の固体高分子形燃料電池。
  4. 前記水管理層および/または前記ガス拡散層は、前記酸化剤ガスの流通方向に沿って、その構成材料の種類、平均気孔径、厚み、撥水性又は親水性材料の含有率或いは比表面積の少なくとも1つが連続的或いはステップ的に変化させられたものである請求項1乃至3のいずれかの固体高分子形燃料電池。
  5. 前記セパレータの少なくとも電極接触部は、少なくともその基体がステンレス鋼、ニッケル含有合金、クロム含有合金、アルニミウム、アルニミウム含有合金、銅、銅含有合金、チタン、チタン含有合金の少なくとも1種から構成されたものである請求項1乃至4のいずれかの固体高分子形燃料電池。
  6. 前記セパレータの少なくとも電極接触部は、金、カーボン、酸化チタン、酸化ニッケルの少なくとも1つを含有するコーティングが表面に施されたものである請求項1乃至5のいずれかの固体高分子形燃料電池。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの固体高分子形燃料電池と、
    前記燃料ガス流路内の燃料ガスおよび/または前記酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、該燃料ガス流路内に供給される燃料ガスおよび/または前記酸化剤ガス流路内に供給される酸化剤ガスを加湿する加湿装置、および/または該燃料ガスおよび/または酸化剤ガスの相対湿度を制御する湿度制御装置と
    を、含むことを特徴とする固体高分子形燃料電池装置。
  8. 固体高分子製の電解質膜が燃料電極層と酸化剤電極層との間に介在させられた単電池を、燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を表面および裏面に有するように金属板から塑性加工により成形されたセパレータを介して複数個積層した固体高分子形燃料電池の作動方法であって、
    前記燃料ガス流路内の燃料ガスおよび/または前記酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスの相対湿度が100%以下となるように、その燃料ガス流路内に供給される燃料ガスおよび/または酸化剤ガス流路内に供給される酸化剤ガスの相対湿度を制御することを特徴とする固体高分子形燃料電池の作動方法。
  9. 前記固体高分子形燃料電池のセパレータは前記燃料電極層と酸化剤電極層の反応部分に接触する電極接触部を備え、
    少なくともその電極接触部は、1枚構成の金属板から構成されるとともに塑性加工により成形された燃料ガス流路および酸化剤ガス流路を表面および裏面に有し、
    前記燃料電極層および酸化剤電極層は、水分を保持するための水管理層および/またはガス拡散層を含むことを特徴とする請求項8の固体高分子形燃料電池の作動方法。
  10. 前記セパレータの電極接触部は、前記燃料ガス流路および前記酸化剤ガス流路に交差する1断面内において、その燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路とを構成するように波形形状にプレス成形されたものである請求項8または9の固体高分子形燃料電池の作動方法。
  11. 前記燃料ガス流路と前記酸化剤ガス流路とは、前記セパレータの電極接触部のほぼ全域において直線状に設けられている請求項8乃至10のいずれかの固体高分子形燃料電池の作動方法。
  12. 前記水管理層および/またはガス拡散層は、前記酸化剤ガスの流通方向に沿って、その構成材料の種類、平均気孔径、厚み、撥水性又は親水性材料の含有率或いは比表面積の少なくとも1つが連続的或いはステップ的に変化させられたものである請求項9乃至11のいずれかの固体高分子形燃料電池の作動方法。
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