JP2009024480A - ドアガード - Google Patents

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Abstract

【課題】局部変形に対応可能であって、地震などの影響によって発生するアームと突起の噛合いを簡易な構造で防止可能なドアガードを提供する。
【解決手段】ドアガード2は、基台12に回動可能に取り付けられたアーム10と、前記アーム10と係合可能な係合部20とを備え、前記基台10及び係合部20には、扉枠6、又は当該扉枠に設けられる扉4に固定具16によって取り付けるための孔部23a、30を有するドアガードにおいて、前記基台10と前記係合部20のいずれか一方に形成された孔部23a、30は、長孔であって、前記アーム10が扉4の表面に沿って配置された状態において、その長径側が前記アーム10の軸線方向に沿って形成されている。
【選択図】図2

Description

本願は、ドアガードに関し、特に、地震等により発生する扉の変形に対応可能なドアガードの技術分野に関する。
建物の玄関等に取り付けられる扉には、通常、防犯上の目的でドアガードが取り付けられている。このドアガードには様々な構造のものが知られているが、一般に知られているドアガードは、扉に枢軸を介して回動可能に連結されたアームと、扉枠に固定された突起と、を備えている。アームには、閉扉状態でのアームの回動動作に伴い当該突起に挿脱する挿脱孔と、開扉時に突起をストップ位置まで案内する案内溝とが設けられている。そして、閉扉状態において、アームを起立させることにより、開扉時に当該扉の開き角度が制限可能になっている。
地震等が発生すると、当該地震による扉枠の変形に伴って、例えば、突起がアーム側に押し当てられ当該ドアガードの構成部品が変形し、アーム装着部と突起とが噛み合って外れなくなり、室内の人が建物内に閉じ込められる場合がある。
このような問題に対応する耐震用のドアガードは存在する(特許文献1、及び2参照)。
特許文献1の耐震用のドアガードは、アーム本体に段差部を設け、当該アーム本体が設けられているアーム装着部を、アームに係合する係合フックからその段差分だけ離間させるようになっており、地震などの影響でドアとドア枠とが接近したとしてもアーム装着部と係合フックとの噛合いが防止されるようになっている。
また、特許文献2の耐震用ドアガードは、アーム係止部材に弾持手段を備え、地震などの影響で扉枠と扉が上下に食い違った際にアーム係止部材を上側及び下側に一定角度揺動自在になっており、アーム係止部材が、当該アーム係止部材と係合するアームと噛み合って外れなくなることを防止するようになっている。
特許第2876115号公報 特開平9−291742号公報
しかしながら、特許文献1の耐震用のドアガードは、アームが大型化するとともに、ドアからの突出量が大きくなり、出入り時に当該アームに衣服が引っかかりやすくなるとともに意匠が悪くなるという問題点があった。
また、特許文献2の耐震用のドアガードは、一般に面内変形と称される扉枠の変形に際しては効果があるものの、局部変形と称される扉枠の変形に際してはさほど効果が得られない問題点があった。
従来のドアガードの形状を特に替えることなく、簡易な変更で、耐震用のドアガードとして機能できればコストの低減を図ることが可能であり便利である。
そこで、本発明は上記問題を課題の一例として為されたもので、特に、局部変形に対応可能なドアガードを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のドアガードは、基台(12)に回動可能に取り付けられたアーム(10)と、前記アームと係合可能な係合部(20)とを備え、前記基台及び係合部には、扉枠(6)、又は当該扉枠に設けられる扉(4)に固定具(16)によって取り付けるための孔部(23a、30)を有し、前記基台と前記係合部のいずれか一方に形成された孔部は、長孔であって、前記アームが扉の表面に沿って配置された状態において、その長径側が前記アームの軸線方向に沿って形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載のドアガードは、請求項1に記載のドアガードにおいて、前記基台は、前記扉枠の局部変形時において前記係合部と接触する接触部を備えており、前記長孔の長径側は、前記扉枠と前記扉との間の水平方向のクリアランス(C)から当該クリアランスと同一方向における前記係合部と接触部のクリアランス(C1)を減算した長さ分前記基台又は前記係合部を移動させる長さを有していることを特徴とする。
また、請求項3に記載のドアガードは、請求項1に記載のドアガードにおいて、前記基台は、前記係合部の突起に対向するように立設された立壁片を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載のドアガードは、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドアガードにおいて、前記長径側の一端の前記固定具の取付面から下面までの深さ(D1)が、前記長径側の他端よりも浅いことを特徴とする。
また、請求項5に記載のドアガードは、請求項4に記載のドアガードにおいて、前記固定具の取付面は、同一平面状に存在することを特徴とする。
また、請求項6に記載のドアガードは、請求項5に記載のドアガードにおいて、前記固定具の取付面は、段差を有して形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、地震発生時において、局部変形による扉枠の変形によって係合部とアームが取り付けられる基台とが接近し、室内の人が建物内に閉じ込められるのを防止できる。
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
−ドアガードの構成等(第1実施形態)−
まず、図1乃至図5、及び図8を参照して、本実施形態におけるドアガードの構成について説明する。図1はドアガードの取付状態を示す平面図、図2はドアガードの正面図、図3はアームの構成図、図4は固定具が取り付けられた状態を示す基台の断面図、図5は固定具移動時の状態を示す基台の断面図、図6は他の実施形態における固定具が取り付けられた状態を示す基台の断面図、図7は他の実施形態における固定具移動時の状態を示す基台の断面図、図8は局部変形時の係合部とアームとの状態を示す一例である。なお、図4乃至図7は、図3のA−A断面図である。
図1乃至図3に示すように、ドアガード2は、扉枠6、及び当該扉枠6に水平方向に所定のクリアランスCを有して配置される外開き用の扉4に取り付けられている。このドアガード2は、扉4に取り付けられたアーム10と、扉枠6に取り付けられ、当該アーム10に係合する係合部20と、を備えている。当該係合部20は、扉枠6の内側に突出する突起21を有して形成されており、当該突起21の頭部21aは膨出して形成されている。
アーム10は、基台12に枢軸15を介して図1中矢印に示すように回動可能に取り付けられており、当該基台12は扉4の内表面上に止めネジなどの固定具16によって固定されて取り付けられている。
このアーム10は、図2に示すように、金属材料等により形成されたU字状の部材であり、平行に伸びる二本のレール10a、10bの一端が閉じられて形成されている。当該アーム10は、二本のレール10a、10bが上下に配置され水平に延びるように扉4の内表面上に配置される。
基台12は、図1乃至図3に示すように、基体13と、その基体13の上下に設けられる本願の接触部として機能する突出片14と、を備えている。当該基体13は、固定具16を挿入するための孔部30を有しており、当該孔部30を介して扉4の内表面上に固定具16によって取り付けられる。
突出片14は、アーム10を支持するための支持部と、その支持片の一端に曲折して設けられる曲折部と、を有している。上下それぞれの当該支持部には、同一軸線上に枢軸15が設けられており、それぞれの枢軸15には二本のレール10a、10bの他端が取り付けられている。これにより、アーム10は、枢軸15を支点として回動可能、すなわち、扉4の内表面上において起倒可能になっている。
また、基台12とアーム10との間には、図示しないが、クリックストップ機構がアーム10の位置決めのために設けられている。これにより、アーム10は、扉4に対して所定の角度ごとに複数の位置及び姿勢で停止可能になっている。
また、アーム10には、閉扉状態でのアーム10の回動により突起21の頭部21aが挿脱する挿脱部17と、開扉時に、当該突起21をアーム10の一端まで案内する上記挿脱部17に連なる案内溝18と、が設けられている。
この挿脱部17は、アーム10における二本のレール10a、10bの他端(開口)側に形成されている。具体的には、挿脱部17は、対向して配置される二本のレール10a、10bの内側部分を曲折させることによって形成されており、アーム10を起倒させることによって、この挿脱部17に対し突起21の頭部21aが出入り可能になっている。
また、案内溝18は、アーム10の二本のレール10a、10b間に挿脱部17からアーム10の一端に向かって伸びるように形成され、挿脱部17よりも小さい幅で形成されている。
一方、係合部20は、図2に示すように、基台23を備え、当該基台23上に当該突起21が設けられている。この基台23は、孔部23aを有しており、当該孔部23aを介して扉枠6に止めネジなどの固定具24によって固定されて取り付けられる。
また、突起21は、閉扉状態において、扉枠6から扉4の内表面に沿うように突出して配置されている。当該突起21の頭部21aは、挿脱部17の開口よりも小さく形成されており、当該閉扉状態においてアーム10を扉4の内表面上で起立させ又は倒すと、アーム10の挿脱部17に入り込み又は離脱する。また、頭部21aは案内溝18の幅よりも大きく形成されている。
このようにして、本実施形態のドアガード2は、閉扉状態において、アーム10を起立させることにより、突起21が挿脱部17に入り込み、その状態で扉4が開かれることで当該突起21が案内溝18に案内され、突起21がアーム10の一端と係合することにより当該扉4の開き角度が制限可能になっている。なお、突起21が案内溝18内に案内された後は、当該アーム10の扉4上での倒動作は不能になっている。
また、本実施形態のドアガード2は、図8に示すように、例えば、地震発生時において局部変形によって扉枠6が変形することにより、基体13に設けられた突出片14に対して係合部20の基台23が押し当てられて当該係合部20の構成部品が基台12と噛合い、扉を開くことが不能になるのを防止するため、図8中矢印に示すように所定の方向から押圧力が加わり基体13に設けられた突出片14に係合部20の基台23が接触した際に、基台12が係合部20から離れる方向(図8中右方向)へ移動するようになっている。
具体的には、図2乃至図4に示すように、基台12を扉4に固定するための固定具16が挿入される孔部30が、短径と長径とを含んで構成される長孔形状に形成されている。また、孔部30は、アーム10が扉4の表面に沿って配置された状態において、長径側がアーム10の軸線方向に沿うように形成されており、その内側には固定具16の頭部が接触し、当該固定具16の取付面となる固定具受座30aが形成されている。この孔部30は、局部変形によって扉枠6が変形し基体13に設けられた突出片14に対して係合部20の基台23が押し当てられた時に固定具16が取付面を移動し、少なくとも基台12を係合部20から離れる方向へとずらすことが可能であればよい。そこで、本実施形態では、孔部30は、その長径側が、扉枠6と扉4との間の水平方向のクリアランスC(実質的には8mm程度)に対応した長さに設定されており、基台12を長径分ずらすことが可能となっている。これにより、局部変形時において、基台12と係合部20との噛合いを回避すべき基台12の移動量を確保することができる。
なお、長径側の孔部30の長さは、局部変形時において、係合部20と基台12の噛合いを回避できれば良いため、扉枠6と扉4との間の水平方向のクリアランスCから局部変形時に接触する係合部20の基台23と基体13に設けられた突出片14の水平方向のクリアランスC1(図1参照)を減算した長さ分基台12を移動させる長さを有していればよい。
このように構成されたドアガード2によれば、局部変形によって係合部20の基台23が基体13に設けられた突出片14(又はアーム10)に接触しても、基台12はその長径分だけ移動可能になっており、当該基台12と係合部20との噛合い等を十分に防止できる。
また、孔部30は、図2及び図4に示すように、扉枠6側の前記孔部30における長径側の一端の固定具受座30aの表面から下面までの深さD1が、前記長径側の他端の深さD2よりも浅く形成されている。この時の長径側の一端における固定具受座30aの表面と他端における固定具受座30aの表面とは、平行に配置されるようになっている。すなわち、固定具の取付面は、段差を有して形成されている。
そして、扉4に基台12を取り付ける際には、図4に示すように、当該孔部30の長径側の他端における固定具受座30aに固定具16が取り付けられるようになっている。また、地震発生時には、係合部20の基台23が基体13に設けられた突出片14(又はアーム10)に接触し更に基台12を押圧することで、図5に示すように、基台12が係合部20から離れる方向(図2中右方向)に移動し、固定具16が長径の一端側に配置されるようになっている。このとき、長径側の一端の深さD1は、他端の深さD2よりも浅くなっているため、固定具16が移動しやすくなっているとともに、移動した後の固定具16と固定具受座30aとの間には隙間Sが出来、当該基台12にはガタが生じるようになっている。これにより、係合部20の基台23が基体13に設けられた突出片14(又はアーム10)に接触していても摩擦力を低減し、基台12と係合部20とを噛合いにくくすることができる。
なお、図4及び図5に示すように、固定具受座30aに段差を形成する代わりに、図6及び図7に示すように、固定具受座30aを斜面に形成しても構わない。すなわち、固定具受座30aの長径側の一端の表面と他端の表面とは同一平面状に存在するようになっている。これにより、地震発生時に係合部20が基台12を押圧すると、図7に示すように、基台12は係合部20から離れる方向へと移動するとともに、固定具16は長径の他端側から長径の一端側に移動する。よって、本実施形態のドアガード2は、固定具受座30aに段差を形成した場合と同様の効果を得ることが可能となる。
−ドアガードの動作−
次に、ドアガードの動作について図2、図4、図5、及び図8を用いて説明する。
まず、扉4に基台12を取り付ける際には、図2及び図4に示すように、当該孔部30の長径側の他端における固定具受座30aに固定具16が取り付けられるようになっている。
次に、図8に示すように、扉4が閉まっている状態において、地震などが発生し、局部変形によって扉枠6が変形すると係合部20が基台12側へと移動する。この移動によって、クリアランスCがなくなる前に、係合部20の基台23が基体13に設けられた突出片14(又はアーム10)に接触すると、図5に示すように、固定具16が孔部30に形成された固定具受座30aの他端側から一端側へと移動する。また、移動した後の固定具16と固定具受座30aとの間には隙間Sが出来、当該基台12にはガタが生じるようになっている。これにより、係合部20が基台12などに接触していても摩擦力を低減し、基台12と係合部20とを噛合いにくくすることができる。
−第2実施形態−
次に、ドアガードの他の実施形態について図9乃至図11を用いて説明する。図9は第2実施形態に係るドアガードの取付状態を示す平面図、図10はドアガードの正面図、図11は立壁片に形成される突部の他の実施形態を示す正面図である。なお、図1及び図2と同一部分には同一符号を付するものとしその詳細は省略する。
上記第1実施形態は、ドアガード2が外開き用の扉4に取り付けられているに対して、本実施形態は、ドアガード2Aが内開き用の扉4に取り付けられている点で異なるものである。
図9及び図10に示すように、本実施形態のドアガード2Aは、内開き用の扉4に取り付けられるものであって、扉枠6に取り付けられるアーム10と、扉4に取り付けられ、当該アーム10に係合する係合部20aと、を備えている。当該係合部20aは、扉枠6側に突出するように曲折されて形成されたアーム36を有しており、そのアーム36の先端には膨出して形成された突起37を有している。
アーム10は、基台12に枢軸15を介して図9中矢印に示すように回動可能に取り付けられており、当該基台12は扉枠6の内表面上に止めネジなどの固定具16によって固定されて取り付けられている。
基台12は、図9及び図10に示すように、基体13と、その基体13の上下に設けられる突出片14と、当該基体13の図9中左端部に立設され、係合部20aのアーム36の先端に形成された突起37と対向して配置された本願の接触部として機能する立壁片35と、を備えている。また、基体13には、固定具16を挿入するための複数の孔部30が形成されており、当該孔部30を介して扉枠6の内表面上に固定具16によって取り付けられる。
また、アーム10には、閉扉状態でのアーム10の回動により前記係合部20aの突起37が挿脱する挿脱部17と、開扉時に、当該突起37をアーム10の一端まで案内する上記挿脱部17に連なる案内溝18と、が設けられている。
この挿脱部17は、アーム10における二本のレール10a、10bの他端(開口)側に形成されている。具体的には、挿脱部17は、対向して配置される二本のレール10a、10bの内側部分を曲折させることによって形成されており、アーム10を起倒させることによって、この挿脱部17に対し突起37が出入り可能になっている。
一方、係合部20aは、基台38を備え、当該基台38上に当該アーム36が一体的に形成されている。この基台38は、孔部39を有しており、当該孔部39を介して扉枠6に止めネジなどの固定具24によって固定されて取り付けられる。
このようにして、本実施形態のドアガード2Aは、閉扉状態において、アーム10を倒すことにより、突起37が挿脱部17に入り込み、その状態で扉4が開かれることで当該アーム36が案内溝18に案内され、突起37がアーム10の一端と係合することにより当該扉4の開き角度が制限可能になっている。なお、突起37が案内溝18内に案内された後は、当該アーム10の扉4上での倒動作と起立動作は不能になっている。
基台12に形成されている孔部30は、短径と長径とを含んで構成される長孔形状であって、アーム10が扉4の表面に沿って配置された状態において、長径側がアーム10の軸線方向に沿って形成されている。当該孔部30の内側には、固定具16の頭部が接触し、当該固定具16の取付面となる固定具受座30aが形成されている。この孔部30は、局部変形によって扉枠6が変形し基台12の立壁片35に対して係合部20aの突起37が押し当てられた時に固定具16が取付面を移動し、少なくとも基台12を係合部20aから離れる方向へとずらすことが可能であればよい。そこで、本実施形態では、孔部30は、その長径側が、扉枠6と扉4との間の水平方向のクリアランスC(実質的には8mm程度)に対応した長さに設定されており、基台12を長径分ずらすことが可能となっている。これにより、局部変形時において、係合部20aとアーム10とが近接し、アーム10を起立させても突起37が案内溝18に案内されてロック状態が維持されてしまうことを回避すべき基台12の移動量を確保することができる。
なお、長径側の孔部30の長さは、局部変形時において、突起37と案内溝18の噛合いを回避できれば良いため、扉枠6と扉4との間の水平方向のクリアランスCから局部変形時に接触する突起37と立壁片35の突部35aの水平方向のクリアランスC1(図10参照)を減算した長さ分基台12を移動させる長さを有していればよい。
このように構成されたドアガード2Aによれば、局部変形によって立壁片35に係合部20aの突起37が接触した際に基台12はその長径分だけ移動可能になっており、係合部20aとアーム10とが近接してアーム10を起立させても突起37が案内溝18に案内されてロック状態が維持されてしまうこと等を十分に防止できる。
また、固定具受座30aの表面は、第1実施形態と同様に、斜面に形成され、その深さは図10中左側よりも右側が浅くなっている。これにより、例えば、地震発生などにより図中矢印に示すように所定の方向から押圧力が加わり基台12の立壁片35に係合部20aの突起37が接触すると、基台12は係合部20aから離れる方向(図10中左方向)へと移動し、固定具16が長径の左側から長径の右側に移動する。このとき、固定具受座30aは斜面に形成されているため、固定具16が移動しやすくなっているとともに、移動した後の固定具16と固定具受座30aとの間には隙間が出来、当該基台12にはガタが生じるようになっている。これにより、係合部20aとアーム10とが接近し、アーム10を起立させても突起37が案内溝18に案内されてロック状態が維持されてしまうことを防ぐことができる。
なお、固定具受座30aを斜面に形成する代わりに、第1実施形態で説明したように、固定具受座30aの右端が左端よりも低くなるように、当該固定具受座30a(固定具16の取付面)に段差を形成しても構わない。これにより、上記同様の効果を得ることが可能となる。
また、図9及び図10に示すように、基台12に設けられている立壁片35は、係合部20aのアーム36の先端に形成された突起37と対向して配置され、突出片14間に配置される固定具16の略左半分周囲を囲むようにして当該突起37側に突出する突部35a、35aを有している。この突部35aと、局部変形時においてアーム36が水平方向に移動した時に該突部35aと接触する当該アーム36の突起37と、の間の水平方向のクリアランスC1は、扉枠6及び扉4間の水平方向のクリアランスCよりも小さく設定される。これにより、本実施形態では、局部変形時において、クリアランスCがなくなる前にアーム36の突起37を立壁片35の突部35a、35aに接触させて、基台12を係合部20aから離れる方向へと移動させることが可能となっている。従って、本実施形態では、局部変形後において、係合部20aとアーム10とが近接してアーム10を起立させる際に突起37が案内溝18に案内されてロック状態が維持されてしまうことを十分に防止することができる。
なお、上記実施形態では、突出片14間に配置される固定具16の取付作業が困難であるため、当該固定具16を回避するようにして突部35aを設けるようにしたが、図11に示すように、当該固定具16の取付位置が移動するなどして当該固定具16の取付作業に支障をきたさないような場合には、当該突部35aの形状を略矩形状にしても良い。
−第3実施形態−
次に、ドアガードの他の実施形態について図12及び図13を用いて説明する。図12は第3実施形態に係るドアガードの取付状態を示す平面図、図13はドアガードの正面図である。なお、図9及び図10と同一部分には同一符号を付するものとしその説明は省略する。
上記第1及び第2実施形態は、基台12に長孔形状の孔部30が形成されているのに対して、本実施形態は、係合部20aの基台38に長孔形状の孔部42が形成されている点で異なるものである。
図12及び図13に示すように、本実施形態のドアガード2Bは、内開き用の扉4に取り付けられるものであって、扉枠6に取り付けられるアーム10と、扉4に取り付けられ、当該アーム10に係合する係合部20aと、を備えている。当該係合部20aは、扉枠6側に突出するように曲折されて形成されたアーム36を有しており、そのアーム36の先端には膨出して形成された突起37を有している。
アーム10は、基台12に枢軸15を介して図12中矢印に示すように回動可能に取り付けられており、当該基台12は、孔部40を有しており、当該孔部40を介して扉枠6の内表面上に止めネジなどの固定具16によって固定されて取り付けられている。
基台12は、図12及び図13に示すように、基体13と、その基体13の上下に設けられる突出片14と、当該基体13の図12中左端部に立設され、係合部20aのアーム36の先端に形成された突起37と対向して配置された本願の接触部として機能する立壁片35と、を備えている。また、当該立壁片35は、第2実施形態と同様に、突起37と対向して配置され、固定具16の略左半分周囲を囲むようにして当該突起37側に突出する突部35a、35aを有している。
また、アーム10には、閉扉状態でのアーム10の回動により前記係合部20aの突起37が挿脱する挿脱部17と、開扉時に、当該突起37をアーム10の一端まで案内する上記挿脱部17に連なる案内溝18と、が設けられている。
この挿脱部17は、アーム10における二本のレール10a、10bの他端(開口)側に形成されている。具体的には、挿脱部17は、対向して配置される二本のレール10a、10bの内側部分を曲折させることによって形成されており、アーム10を起倒させることによって、この挿脱部17に対し突起37が出入り可能になっている。
一方、係合部20aは、基台38を備え、当該基台38上に当該アーム36が一体的に形成されている。この基台38は、孔部42を有しており、当該孔部42を介して扉枠6に止めネジなどの固定具24によって固定されて取り付けられる。
このようにして、本実施形態のドアガード2Bは、閉扉状態において、アーム10を倒すことにより、突起37が挿脱部17に入り込み、その状態で扉4が開かれることで当該アーム36が案内溝18に案内され、突起37がアーム10の先端と係合することにより当該扉4の開き角度が制限可能になっている。なお、突起37が案内溝18内に案内された後は、当該アーム10の扉4上での倒動作と起立動作は不能になっている。
係合部20aの基台38に形成されている孔部42は、短径と長径とを含んで構成される長孔形状であって、アーム10が扉4の表面に沿って配置された状態において、長径側がアーム10の軸線方向に沿って形成されている。当該孔部42の内側には、固定具24の頭部が接触し、当該固定具24の取付面となる固定具受座42aが形成されている。この孔部42は、局部変形によって扉枠6が変形し基台12に設けられた立壁片35の突部35a、35aに対して係合部20aの突起37が押し当てられた時に固定具24が取付面を移動し、少なくとも係合部20aの基台38を基台12から離れる方向へとずらすことが可能であればよい。そこで、本実施形態では、孔部42は、その長径側が、扉枠6と扉4との間の水平方向のクリアランスC(実質的には8mm程度)に対応した長さに設定されており、係合部20aの基台38を長径分ずらすことが可能となっている。これにより、局部変形時において、係合部20aとアーム10とが近接し、アーム10を起立させても突起37が案内溝18に案内されてロック状態が維持されてしまうことを回避すべき係合部20aの基台38の移動量を確保することができる。
なお、長径側の孔部42の長さは、局部変形時において、突起37と案内溝18の噛合いを回避できれば良いため、扉枠6と扉4との間の水平方向のクリアランスCから局部変形時に接触する突起37と立壁片35の突部35aの水平方向のクリアランスC1(図13参照)を減算した長さ分係合部20aを移動させる長さを有していればよい。
このように構成されたドアガード2Bによれば、局部変形によって立壁片35の突部35a、35aに係合部20aの突起37が接触した際に係合部20aの基台38はその長径分だけ移動可能になっており、係合部20aとアーム10とが近接してアーム10を起立させても突起37が案内溝18に案内されてロック状態が維持されてしまうこと等を十分に防止できる。
また、固定具受座42aの表面は、第1実施形態と同様に、斜面に形成され、その深さが図13中右側よりも左側が浅くなっている。これにより、例えば、地震発生などにより図中矢印に示すように所定の方向から押圧力が加わり基台12に設けられた立壁片35の突部35a、35aに係合部20aの突起37が接触すると、係合部20aは、基台12から離れる方向(図13中右方向)へと移動し、固定具24が長径の右側から左側に移動する。このとき、固定具受座42aは斜面に形成されているため、固定具24が移動しやすくなっているとともに、移動した後の固定具24と固定具受座42aとの間には隙間が出来、当該基台12にはガタが生じるようになっている。これにより、係合部20aとアーム10とが接近し、アーム10を起立させても突起37が案内溝18に案内されてロック状態が維持されてしまうことを防ぐことができる。
なお、固定具受座42aを斜面に形成する代わりに、第1実施形態で説明したように、固定具受座42aの左端が右端よりも低くなるように、当該固定具受座42a(固定具39の取付面)に段差を形成しても構わない。これにより、上記同様の効果を得ることが可能となる。
また、図12及び図13に示すように、基台12に設けられている立壁片35は、係合部20aのアーム36の先端に形成された突起37と対向して配置され、突出片14間に配置される固定具16の略左半分周囲を囲むようにして当該突起37側に突出する突部35a、35aを有している。この突部35aと、局部変形時においてアーム36が水平方向に移動した時に該突部35aと接触する当該アーム36の突起37と、の間の水平方向のクリアランスC1は、扉枠6及び扉4間の水平方向のクリアランスCよりも小さく設定される。これにより、本実施形態では、局部変形時において、クリアランスCがなくなる前にアーム36の突起37を立壁片35の突部35a、35aに接触させて、基台12を係合部20aから離れる方向へと移動させることが可能となっている。従って、本実施形態では、局部変形後において、係合部20aとアーム10とが近接してアーム10を起立させる際に突起37が案内溝18に案内されてロック状態が維持されてしまうことを十分に防止することができる。
また、第2実施形態と同様に、立壁片35に設けられる突部35aは、固定具16の取付位置が移動するなどして当該固定具16の扉枠6への取付作業に支障をきたさないような場合には、当該突部35aの形状を略矩形状にできる。
なお、本実施形態は一形態であって、この形態に限定されるものではなく、例えば、本実施形態では、孔部30、42の内側に固定具の取付面となる固定具受座30a、42aを形成するようになっているが、単に長孔を形成し、当該長孔を形成している基台13、38の表面に段差や斜面を形成するようにしても構わない。
ドアガードの取付状態を示す平面図である。 ドアガードの正面図である。 アームの構成図である。 固定具が取り付けられた状態を示す基台の断面図である。 固定具移動時の状態を示す基台の断面図である。 他の実施形態における固定具が取り付けられた状態を示す基台の断面図である。 他の実施形態における固定具移動時の状態を示す基台の断面図である。 局部変形時の係合部とアームとの状態を示す一例である。 第2実施形態に係るドアガードの取付状態を示す平面図である。 ドアガードの平面図である。 立壁片に形成される突部の他の実施形態を示す正面図である。 第3実施形態に係るドアガードの取付状態を示す平面図である。 ドアガードの平面である。
符号の説明
2 ドアガード
4 扉
6 扉枠
12 基台
16 固定具
20 係合部
23a、30 孔部

Claims (6)

  1. 基台に回動可能に取り付けられたアームと、前記アームと係合可能な係合部とを備え、
    前記基台及び係合部には、扉枠、又は当該扉枠に設けられる扉に固定具によって取り付けるための孔部を有するドアガードにおいて、
    前記基台と前記係合部のいずれか一方の前記孔部は、長孔であって、前記アームが扉の表面に沿って配置された状態において、その長径側が前記アームの軸線方向に沿って形成されていることを特徴とするドアガード。
  2. 前記基台は、前記扉枠の局部変形時において前記係合部と接触する接触部を備えており、
    前記長孔の長径側は、少なくとも前記扉枠と前記扉との間のクリアランスから当該クリアランスと同一方向における前記係合部と接触部のクリアランスを減算した長さ分前記基台又は前記係合部を移動させる長さを有していることを特徴とする請求項1に記載のドアガード。
  3. 前記基台は、前記係合部の突起に対向するように立設された立壁片を有することを特徴とする請求項1に記載のドアガード。
  4. 前記長径側の一端の前記固定具の取付面から下面までの深さが、前記長径側の他端よりも浅いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のドアガード。
  5. 前記固定具の取付面は、同一平面状に存在することを特徴とする請求項4に記載のドアガード。
  6. 前記固定具の取付面は、段差を有して形成されていることを特徴とする請求項5に記載のドアガード。
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