JP2009023792A - 物品管理収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この物品管理収納装置300は、ホルダ(容器)30の内側面に貼付されたICタグ200に対して管理情報を読み書きするための電波を送受信するためのアンテナ9を有する収納棚(収容手段)40と、ICタグ200に対して管理情報の読み書きを行うリーダライタ(読取手段)100と、このリーダライタ100を制御する制御PC(制御手段)50と、を備えて構成され、収納棚40内に備えられたアンテナ9とリーダライタ100はケーブル44により接続されている。
【選択図】図3
Description
ところで、ホルダ内の書類の利用を希望する者が書類等を取り出した場合、次の利用者はどの書類が取り出されたかを外観から確認することができないため、ホルダ内の全ての書類をその都度確認しなければならず、煩わしいといった問題がある。
そこで個々のホルダに収納した書類に関するファイル情報を記録したICタグを付してICタグ、リーダライタ、及びPC等により管理する方法が提案されている。この方法では、ホルダを収納する収納棚にアンテナを備え、ホルダに付されたICタグの情報をアンテナを介して受信してホルダ内の書類を管理するものである。即ち、このホルダ内の書類の閲覧若しくは貸し出しを希望する者は、予め貸し出し中か否かをPC画面等で確認して収納棚からそのホルダを取り出し、PCから貸し出す書類名を入力してICタグの情報を書き換えて利用していた。また書類を返却する場合は、ホルダを再び収納棚から取り出して、ホルダに書類を入れて収納棚に戻し、その旨をPCに入力して再びICタグの情報を書き換えていた。
また、特許文献1には、ホルダ(容器)に貼付されたICタグに記録されている管理情報を読み取るためのアンテナを有する収容棚と、ICタグに対して管理情報の読み取りを行うリーダライタと、このリーダライタを制御するPCとを備え、ホルダの向きによりホルダ内の物品の向きを判定する物品の収容状態検知装置について開示されている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ホルダとホルダに収容する物品の両方にICタグを取り付け、ログイン時には、ホルダの管理情報のみを読み取るようにして、ホルダ内の管理情報の記憶は、ログアウト後に一括して行なうことにより、ログイン時の読取時間によるロスを最小限にして利便性を高めと共に、エラー処理を迅速に行うことができる物品管理収納装置を提供することを目的とする。
本発明の物品管理収納装置は、ログイン中は容器に取り付けられたICタグのみが応答するコマンドを発生して、容器の出し入れのみを管理する。従って、容器の数は物品の数に比べて少ないので、情報の読み出しに要する時間は数秒で完了するため、異常、正常動作を判定するためには時間的な制約は生じない。そして、操作が終了してログアウトが行なわれると、そこで初めて物品と容器に取り付けられたICタグの全てが応答するコマンドを発生して、ログイン直前の全ての物品に係る管理情報と比較して管理情報の差分を履歴情報として記憶する。これにより、ログイン時の読み出し時間によるロスを最小限にして利便性を高めと共に、エラー処理を迅速に行うことができる。
制御手段は、操作が終了してログアウトが行なわれると、ログイン直前の全ての物品に係る管理情報と比較して管理情報の差分を履歴情報として記憶する処理を行う。そして、この処理が終了すると容器をスキャンするモードに移行する。このスキャン中に容器が取り出されると、ログインがされる前の操作と認識して警告を発する。また、スキャン中に容器が返却されると、容器内の物品に変化があるか否かをチェックするために、容器と物品全てのスキャンを行ない、ログイン直前の全ての物品に係る管理情報と比較して管理情報の差分を履歴情報として記憶する。これにより、ログアウト中の異常動作を監視することができる。
容器内に収容されている物品の中には、所定の権限を有する者のみに取り出しを許可する物品もある。そこで本発明では、ログインが開始されると、そのログインにより認証された操作者の権限の適否を判定し、権限範囲外の容器が取り出されたことを検出すると警告を発して容器を元に戻すように促す。これにより、権限範囲外の操作者に不要な容器の取り出しを警告することができる。
ログアウトによりログイン直前の全ての物品に係る管理情報と比較して管理情報の差分を履歴情報として記憶しているとき(ログアウト処理中)は、割り込み処理を行わない限り容器の出し入れを管理することができない。そこで本発明では、収容手段に扉が設けられて施錠が可能な構成の場合に、ログアウト処理中は施錠して中の容器が取り出せないようにする。これにより、ログアウト処理中の不正な動作を防止することができる。
収容手段に1つのアンテナが装備されている場合、各容器内の物品の管理情報を容器毎に読み取ることはできない。そこで本発明では、収容手段が各容器単位に管理情報を読み取り可能な構成を有する場合に、取り出された容器内の物品の管理情報のみを比較して履歴情報を記憶する。これにより、履歴情報を記憶する時間を短縮することができる。
また、ログアウト後のスキャン中に容器が取り出されると、ログインがされる前の操作と認識して警告を発し、スキャン中に容器が返却されると、容器内の物品に変化があるか否かをチェックするために、容器と物品全てのスキャンを行ない、ログイン直前の全ての物品に係る管理情報と比較して管理情報の差分を履歴情報として記憶するので、ログアウト中の異常動作を監視することができる。
また、ログインが開始されると、そのログインにより認証された操作者の権限の適否を判定し、権限範囲外の容器が取り出されたことを検出すると警告を発して容器を元に戻すように促すので、権限範囲外の操作者に不要な容器の取り出しを警告することができる。
また、収容手段に扉が設けられて施錠が可能な構成の場合に、ログアウト処理中は施錠して中の容器が取り出せないようにするので、ログアウト処理中の不正な動作を防止することができる。
また、収容手段が各容器単位に管理情報を読み取り可能な構成を有する場合に、取り出された容器内の物品の管理情報のみを比較して履歴情報を記憶するので、履歴情報を記憶する時間を短縮することができる。
図1は、一般的なリーダライタの構成を示すブロック図である。このリーダライタ100は、リーダライタ100との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。リーダライタ100は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置1と、リーダライタ100全体の動作を制御する制御装置2と、制御装置2を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置3と、制御装置2からのデータを搬送波に乗せて変調する変調器4と、操作コマンドを入力する入力装置5と、制御装置2により制御された情報を表示する表示装置6と、制御装置2からの交流信号である電力供給用信号と変調器4からの書き込みコマンドを電力増幅する電力増幅器7と、ループアンテナ9から受信した搬送波から2値化データに変換する検波復調器8と、図示しないICタグとの電力用搬送波とデータの授受をするループアンテナ9とを備えて構成されている。
次に、制御回路26は、まず送受信回路21からコマンドを検波器25で復調して2値化信号に変換し、そのコマンドを解析する。その結果自分が呼び出されていることを認識すると、レスポンスを変調器24により変調して送受信回路21を介してアンテナ20から送信する。このレスポンスをリーダライタ100がループアンテナ9で受信して、検波復調器8で2値化コードに変換し、制御回路2により解析してICタグ200が規格に合致したICタグであると認識する。それにより、以後リーダライタ100とICタグ200の間でポーリングが行われる。
即ち、本実施形態の物品管理収納装置300は、ログイン中はホルダ30に取り付けられたICタグのみが応答するコマンドを発生して、ホルダ30の出し入れのみを管理する。従って、ホルダ30の数は書類47の数に比べて少ないので、情報の読み出しに要する時間は数秒で完了するため、異常、正常動作を判定するためには時間的な制約は生じない。そして、操作が終了してログアウトが行なわれると、そこで初めて書類47とホルダ30に取り付けられたICタグの全てが応答するコマンドを発生して、ログイン直前の全ての書類に係る管理情報と比較して管理情報の差分を履歴情報として記憶する。これにより、ログイン時の読み出し時間によるロスを最小限にして利便性を高めと共に、エラー処理を迅速に行うことができる。
また、ホルダ30内に収容されている書類47の中には、所定の権限を有する者のみに取り出しを許可する書類もある。そこで本実施形態では、ログインが開始されると、そのログインにより認証された操作者の権限の適否を判定し、権限範囲外のホルダが取り出されたことを検出すると警告を発してホルダを元に戻すように促す。これにより、権限範囲外の操作者に不要なホルダの取り出しを警告することができる。
Claims (5)
- 少なくとも一つのICタグを備えた物品を複数収容すると共に少なくとも一つのICタグを所定個所に備えた容器と、複数の前記容器を収容する収容手段と、前記各物品及び各容器に夫々付されたICタグとの間で電波を授受するために装備されるアンテナと、該アンテナを介して前記物品及び各容器に付されたICタグの管理情報を読取るための読取手段と、該読取手段により読み取られた管理情報に基づいて各容器及び各容器内における物品の出し入れを管理する制御手段と、を備えた物品管理収納装置において、
前記制御手段は、利用者が該物品管理収納装置を利用する際に認証を行うログインが開始されると前記各容器の出し入れを管理し、ログアウトにより前記ログイン直前の全ての物品に係る前記管理情報と比較して該管理情報の差分を履歴情報として記憶することを特徴とする物品管理収納装置。 - 前記制御手段は、前記ログアウト後に新たな前記ログインが開始される前に前記容器が取り出されたことを検出すると警告を発し、該容器が返却されることによって、該容器が取り出される直前の全ての物品に係る前記管理情報と比較して該管理情報の差分を履歴情報として記憶することを特徴とする請求項1に記載の物品管理収納装置。
- 前記制御手段は、前記ログインが開始されると該ログインの権限の適否を判定し、権限範囲外の容器が取り出されたことを検出すると警告を発することを特徴とする請求項1に記載の物品管理収納装置。
- 前記収容手段が施錠可能な構成を有する場合、前記ログアウトにより前記ログイン直前の全ての物品に係る前記管理情報と比較して該管理情報の差分を履歴情報として記憶完了するまでは、前記収容手段を施錠することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の物品管理収納装置。
- 前記収容手段が各容器単位に前記管理情報を読み取り可能な構成を有する場合、ログアウトにより前記ログイン直前の取り出された容器内の物品に係る前記管理情報と比較して該管理情報の差分を履歴情報として記憶することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の物品管理収納装置。
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